JP2004265769A - 高速伝送用信号線および高速伝送用ケーブル - Google Patents

高速伝送用信号線および高速伝送用ケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】信号線またはケーブル自身の長尺を可能にし、大きなアイパタンが得られるようにすべく、低周波成分の信号の減衰を大きくし、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持し、別に同様な機能を持った素子を不要にした高速伝送用信号線および高速伝送用ケーブルを提供することにある。
【解決手段】導体9の外周に絶縁体11を介してシールド13を有した高速伝送用信号線5であって、前記導体9が中空部7を有していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アイパタン特性に優れた長尺可能な高速伝送用信号線および高速伝送用ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
バックプレーンボード間を接続するインターフエース信号線において、高周波信号を伝送するとき、信号線が長尺であっても、大きなアイパターンが得られることが必要である。このアイパターンとは、シグナルジェネレータとデジタルオシロスコープを用いてパルス信号の状態を評価するものである。例えばパルス信号は1かゼロであり、この1かゼロは不規則に変化し、波形が重なって見える。そして、図9に示すように波形となり、ちょうど目玉の形にみえるようになる。そして、理想の方形波に近い良好な信号であれば目玉がはっきり開いて見え、方形波から外れるに従って目玉が閉じたように見える。その目玉の開き具合で信号を評価するものである。
【0003】
従来、例えば図10に示されているように、バックプレーンボード101とバックプレーンボード103との間がインターフエース信号線としての高速伝送用信号線105で接続されており、バックプレーンボード101から高速伝送用信号線を経てバックプレーンボード103へ高周波信号が伝送される。
【0004】
しかも、前記高速伝送用信号線105の断面構造としては、図11に示されているように、例えば0.4mmφからなる銅製の導体107の外周に絶縁体109を介してシールド111がシースされている。そして、この高速伝送用信号線105としては導体107が中実な形状となっているので、特に導体107の外周部側に高周波信号が流れ、導体107の内周部側に低周波信号が流れて伝送されるようになっている。
【0005】
そこで、高速伝送用信号線105の例えば10m以上で使用可能にするため、以下の方法がとられている。
【0006】
(1)、受動素子、例えばR、L、Cを使用してハイパスフィルタを形成させる。
【0007】
(2)、能動子を使用して高周波での信号の減衰を補償する。
【0008】
(3)、プレエンファシスを使用して送信信号の矩形波の立ち上がり側をあらかじめ増幅しておく。
【0009】
【非特許文献1】
フジクラ技報 2002年4月 102号 P−38〜41「高速伝送ケーブル」
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術で、受動素子、能動素子、プレエンファシスのいずれを用いても、バックプレーンボード101、103側の基板あるいはコネクタ上に適切なデバイスを実装することを必要とし、高速伝送用信号線105自身にそのような素子を付加することは困難であった。
【0011】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、信号線またはケーブル自身の長尺を可能にし、大きなアイパタンが得られるようにすべく、低周波成分の信号の減衰を大きくし、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持し、別に同様な機能を持った素子を不要にした高速伝送用信号線および高速伝送用ケーブルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の高速伝送用信号線は、導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用信号線であって、前記導体が中空部を有していることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、前記導体が中空部を有しているので、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンが得られ、また、信号線自身に高周波フィルタの働きをもたせられるので、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0014】
請求項2によるこの発明の高速伝送用信号線は、導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用信号線であって、前記導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1と同様に、前記導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンが得られ、また、信号線自身に高周波フィルタの働きをもたせられるので、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0016】
請求項3によるこの発明の高速伝送用信号線は、請求項1または2記載の高速伝送用信号線において、前記導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、前記導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項1と同様の効果が得られる。
【0018】
請求項4によるこの発明の高速伝送用信号線は、請求項1、2または3記載の高速伝送用信号線において、前記導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、前記導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分が得られる。
【0020】
請求項5によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した信号線を並列して設けると共にこの各信号線の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記導体が中空部を有していることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、前記導体が中空部を有しているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンが得られ、また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせられるので、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0022】
請求項6によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した信号線を並列して設けると共にこの各信号線の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記各導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とするものである。
【0023】
したがって、前記各導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているので、請求項5と同様に、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンが得られ、また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせられるので、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0024】
請求項7によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、請求項5または6記載の高速伝送用ケーブルにおいて、前記各導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、前記各導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項5と同様の効果が得られる。
【0026】
請求項8によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、請求項5、6または7記載の高速伝送用ケーブルにおいて、前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とするものである。
【0027】
したがって、前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分が得られる。
【0028】
請求項9によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を設け、この外部導体の外周にシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記中心導体が中空部を有していることを特徴とするものである。
【0029】
したがって、前記中心導体が中空部を有しているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンが得られ、また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせられるので、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0030】
請求項10によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を設け、この外部導体の外周にシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記中心導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とするものである。
【0031】
したがって、前記中心導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているから、請求項9と同様に、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせられ、別に同様の機能を持った素子が不要になる。さらに、信号線の長尺化が可能になる。
【0032】
請求項11によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、請求項9または10記載の高速伝送用ケーブルにおいて、前記中心導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とするものである。
【0033】
したがって、前記中心導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項9と同様の効果が得られる。
【0034】
請求項12によるこの発明の高速伝送用ケーブルは、前記中心導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とするものである。
【0035】
したがって、前記中心導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
図3に示されているように、バックプレーンボード1とバックプレーンボード3との間がインターフエース信号線としての例えば高速伝送用信号線5で接続されており、バックプレーンボード1から高速伝送用信号線5を経てバックプレーンボード3へ高周波信号が伝送される。
【0038】
しかも、前記高速伝送用信号線5の断面構造としては、図1(A)に示されているように、中心部に中空部7を有した例えば0.4mmφからなる銅製の導体9を備えており、この導体9の外周には絶縁体11を介して熱可塑性樹脂からなるシールド13がシースされている。
【0039】
上記構成により、前記導体9が中空部7を有しているので、低周波成分の信号をカットでき、低周波成分の信号の減衰を大きくとることができる。しかも、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。さらに、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子を不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
図1(B)には図1(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図1(B)において図1(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0040】
図1(B)において、前記導体9の外周面と前記絶縁体11の内周面との間にはメッキ層15が設けられている。
【0041】
上記構成により、前記導体9の外周面と前記絶縁体11の内周面との間に例えばニッケルなどからなるメッキ層15が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと図1(A)と同様の効果を得ることができる。
【0042】
図1(C)には図1(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図1(C)において図1(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0043】
図1(C)において、前記導体9の中空部7に例えば紐などの絶縁体17が挿入(介在)されている。
【0044】
上記構成により、前記導体9の中空部7には絶縁体17が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0045】
図2(A)には図1(A)に代わる別の実施の形態が示されている。図2(A)において、高速伝送用信号線19の断面構造としては、中空部21の外周に例えば10μmφからなる銅製の複数の素線23がある撚り数で撚り合わせられた導体25を備えており、前記複数の素線23の外周には絶縁体27を介して熱可塑性樹脂からなるシールド29がシースされている。
【0046】
上記構成により、図1(A)の構造のものと同様の効果を有する。また、前記中空部21の外周に複数の素線23が撚り合わせられているから、より一層の受信側で大きな開口部をもつアイパタンを得ることができる。
【0047】
図2(B)には図2(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図2(B)において図2(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0048】
図2(B)において、前記導体25における複数の素線23の外周面と前記絶縁体27の内周面との間にはメッキ層31が設けられている。
【0049】
上記構成により、前記導体25における複数の素線23の外周面と前記絶縁体27の内周面との間にはメッキ層31が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと同様の効果を得ることができる。
【0050】
図2(C)には図2(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図2(C)において図2(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0051】
図2(C)において、前記複数の素線23の中空部21には例えば紐などの絶縁体33が挿入(介在)されている。
【0052】
上記構成により、前記複数の素線23の中空部21には絶縁体33が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0053】
図4(A)には図1(A)に代わる別の実施の形態が示されている。図4(A)において、前記高速伝送用信号線5、9の代わりにLVDS伝送用の高速伝送用ケーブル35が用いられる。この高速伝送用ケーブル35は、通称ツインナックスケーブルと呼ばれているもので、中空部37有した導体39が備えられている。この導体39の外周には絶縁体41を介して信号線43が並列して設けられ、少なくとも1本のドレイン線45と一緒に絶縁テープなどからなるシールド47でシースされている。
【0054】
上記構成により、前記各導体37が中空部35を有しているので、低周波成分の信号をカットでき、低周波成分の信号の減衰を大きくとることができる。しかも、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子を不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
図4(B)には図4(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図4(B)において図4(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0055】
図4(B)において、前記導体39の外周面と前記絶縁体41の内周面との間にはメッキ層49が設けられている。
【0056】
上記構成により、前記導体39の外周面と前記絶縁体41の内周面との間にはメッキ層49が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと同様の効果を得ることができる。
【0057】
図4(C)において、前記導体39の中空部37には例えば紐などの絶縁体51が挿入(介在)されている。
【0058】
上記構成により、前記中心導体39の中空部37には絶縁体51が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0059】
図5(A)には図4(A)に代わる別の実施の形態が示されている。図5(A)において、高速伝送用ケーブル53の断面構造としては、中空部55の外周に例えば10μmφからなる銅製の複数の素線57がある撚り数で撚り合わせられた導体59を備えており、前記複数の素線57の外周には絶縁体61を介して信号線63が並列して設けられ、少なくとも1本のドレイン線65と一緒に絶縁テープなどからなるシールド67でシースされている。
【0060】
上記構成により、図4(A)の構造のものと同様の効果を有する。また、前記中空部55の外周に複数の素線57が撚り合わせられているから、より一層の受信側で大きな開口部をもつアイパタンを得ることができる。
【0061】
図5(B)には図5(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図5(B)において図5(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0062】
図5(B)において、前記導体59における複数の素線57の外周面と前記絶縁体61の内周面との間にはメッキ層67が設けられている。
【0063】
上記構成により、前記導体59における複数の素線57の外周面と前記絶縁体61の内周面との間にはメッキ層67が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと同様の効果を得ることができる。
【0064】
図5(C)には図5(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図5(C)において図5(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0065】
図5(C)において、前記複数の素線57の中空部55には例えば紐などの絶縁体71が挿入(介在)されている。
【0066】
上記構成により、前記複数の素線57の中空部55には絶縁体69が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0067】
高速伝送用ケーブル73は通称極細同軸ケーブルと呼ばれており、前記高速伝送用ケーブル73の断面構造としては、図6(A)に示されているように、中空部75を有した中心導体77が備えられている。この中心導体77の外周には絶縁体79を介して複数の外部導体81が設けられている。この外部導体81の外周にはシールド83がシールされている。
【0068】
上記構成により、前記中心導体77が中空部75を有しているので、低周波成分の信号をカットでき、低周波成分の信号の減衰を大きくとることができる。しかも、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子を不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
図6(B)には図5(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図6(B)において図6(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0069】
図6(B)において、前記中心導体75の外周面と前記絶縁体77の内周面との間にメッキ層83を設けてなるものである。
【0070】
上記構成により、前記中心導体73の外周面と前記絶縁体77の内周面との間にメッキ層83が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと同様の効果を得ることができる。
【0071】
図6(C)において、前記中心導体77の中空部75には例えば紐などの絶縁体87が挿入(介在)されている。
【0072】
上記構成により、前記中心導体77の中空部75には絶縁体87が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0073】
図7(A)には図6(A)に代わる別の実施の形態が示されている。高速伝送用ケーブル89は通称極細同軸ケーブルと呼ばれており、図7(A)において、高速伝送用ケーブル89の断面構造としては、中空部91の外周には銅製の複数の素線93がある撚り数で撚り合わせられて中心導体95を備えており、前記複数の素線93の外周には絶縁体97を介して複数の外部導体99が設けられている。この外部導体99の外周にはシールド101がシールされている。
【0074】
上記構成により、中空部91の外周には複数の素線93がある撚り数で撚り合わせられているから、低周波成分の信号をカットでき、低周波成分の信号の減衰を大きくとることができる。しかも、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子を不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
図7(B)には図6(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図7(B)において図6(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0075】
図7(B)において、前記中心導体95における複数の素線93の外周面と前記絶縁体95の内周面との間にはメッキ層103が設けられている。
【0076】
上記構成により、前記中心導体95における素線93の外周面と前記絶縁体97の内周面との間にはメッキ層103が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと同様の効果を得ることができる。
【0077】
図7(C)には図6(A)に代わる他の実施の形態が示されている。図7(C)において図6(A)における部品と同じ部品には同一の付して重複する説明を省略する。
【0078】
図7(C)において、前記複数の素線93の中空部91には例えば紐などの絶縁体103が挿入(介在)されている。
【0079】
上記構成により、前記複数の素線93の中空部91に絶縁体105が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0080】
前記導体9(25、39)、中心導体77に中空部7(37、55、75)を形成せしめる方法としては、従来から知られているパイプ加工によって行われる。すなわち、絞り加工であるセージング加工または引き抜き加工で行われる。
【0081】
また、中空部21(55、91)の外周上には複数の素線23(57、93)が設けれて導体23(57)、中心導体93を形成せしめる方法としては、例えば図8に示されているように、回転体107における内部の周囲に複数の素線25(59、95)が巻かれたボビン109が装着されている。また、前記回転体107の図8において右方には棒状体111が設けられている。さらに、右方には一対の送り出しローラ113、巻き取りローラ115、この巻き取りローラ115上に設けられた巻き取りボビン117とが順に配置されている。前記棒状体111の上方には熱硬化性樹脂からなる接着剤Pを添加せしめる接着剤添加装置119が設けられている。
【0082】
上記構成により、複数の素線23(57、93)をボビン109から引き出すと共に回転体107を一定の回転数で回転させる。そして、複数の素線23(57、93)を棒状体111に一定の撚り数で撚りながら、一対の送り出しローラ113で送り出した後、巻き取りローラ115上に設けられた巻き取りボビン117に中空部21(55、91)の周囲に複数の素線23(57、93)でもって導体25(59)、中心導体95が形成されることになる。棒状体111の上方に設けられた接着剤添加装置119から接着剤Pを添加せしめることで、その後、接着剤Pが硬化して中空部21(55、91)の周囲に複数の素線23(57、93)が均一にずれることなく形成される。
【0083】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0084】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、前記導体が中空部を有しているので、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、信号線自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0085】
請求項2の発明によれば、請求項1同様に、前記導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。さらに、信号線自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0086】
請求項3の発明によれば、前記導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0087】
請求項4の発明によれば、前記導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分がカットされると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0088】
請求項5の発明によれば、前記導体が中空部を有しているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0089】
請求項6の発明によれば、請求項と5同様に、前記各導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているので、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0090】
請求項7の発明によれば、前記各導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項5と同様の効果を得ることができる。
【0091】
請求項8の発明によれば、前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分をカットすることができると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【0092】
請求項9の発明によれば、前記中心導体が中空部を有しているから、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、大きなアイパタンを得ることができ、さらに、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0093】
請求項10の発明によれば、請求項9と同様に、前記中心導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっているから、請求項9と同様に、低周波成分の信号がカットされ、低周波成分の信号の減衰が大きくでき、高速伝送信号の伝送に必要な波形を維持でき、大きなアイパタンを得ることができる。また、ケーブル自身に高周波フィルタの働きをもたせることができ、別に同様の機能を持った素子が不要にすることができる。さらに、信号線の長尺化を可能にすることができる。
【0094】
請求項11の発明によれば、前記中心導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層が設けられているから、より一層の高周波フィルタの働きと請求項9と同様の効果を得ることができる。
【0095】
請求項12の発明によれば、前記中心導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されているから、より一層の低周波信号の成分をカットできると共に高周波信号の成分を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)はこの発明の高速伝送用信号線の一例の断面図である。
【図2】(A)〜(C)は図1に代わる別の高速伝送用信号線の一例の断面図である。
【図3】バックプレーンボードの間にインターフエース信号線としての高速伝送用信号線が接続された状態の概略正面図である。
【図4】(A)〜(C)はこの発明の高速伝送用ケーブルの一例の断面図である。
【図5】(A)〜(C)は図4に代わる別の高速伝送用ケーブルの一例の断面図である。
【図6】(A)〜(C)はこの発明の別の高速伝送用ケーブルの一例の断面図である。
【図7】(A)〜(C)は図6に代わる別の高速伝送用ケーブルの一例の断面図である。
【図8】複数の素線を用いて中空部を有した中心導体を製造する説明図である。
【図9】アイパタンを説明する説明図である。
【図10】従来のバックプレーンボードの間にインターフエース信号線としての例えば高速伝送用信号線が接続された状態の概略正面図である。
【図11】従来の高速伝送用信号線の断面図である。
【符号の説明】
1、3 バックプレーンボード
5、19 高速伝送用信号線
7、21、37、55、75、91 中空部
9、25、39、59 導体
11、27、41、51、61、79、97 絶縁体
13、29、47、67、83、101 シース
15、31、49、67、85、103 メッキ層
17、27、33、41、51、71、79、87、105 絶縁体
23、57、93 素線
35、53、71、89 高速伝送用ケーブル
43、63 ケーブル
45、65 ドレイン線
77、95 中心導体
81、91 外部導体

Claims (12)

  1. 導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用信号線であって、前記導体が中空部を有していることを特徴とする高速伝送用信号線。
  2. 導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用信号線であって、前記導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とする高速伝送用信号線。
  3. 前記導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とする請求項1または2記載の高速伝送用信号線。
  4. 前記導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の高速伝送用信号線。
  5. 導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した信号線を並列して設けると共にこの各信号線の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記導体が中空部を有していることを特徴とする高速伝送用ケーブル。
  6. 導体の外周に絶縁体を介してシールドを有した信号線を並列して設けると共にこの各信号線の外周に絶縁体を介してシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記各導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とする高速伝送用ケーブル。
  7. 前記各導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とする請求項5または6記載の高速伝送用ケーブル。
  8. 前記各導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とする請求項5、6または7記載の高速伝送用ケーブル。
  9. 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を設け、この外部導体の外周にシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記中心導体が中空部を有していることを特徴とする高速伝送用ケーブル。
  10. 中心導体の外周に絶縁体を介して外部導体を設け、この外部導体の外周にシールドを有した高速伝送用ケーブルであって、前記中心導体が中空部の外周に撚り合わせられた複数の素線からなっていることを特徴とする高速伝送用ケーブル。
  11. 前記中心導体の外周面と前記絶縁体の内周面との間にメッキ層を設けてなることを特徴とする請求項9または10記載の高速伝送用ケーブル。
  12. 前記中心導体の中空部に絶縁体が挿入されていることを特徴とする請求項9、10または11記載の高速伝送用ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104051071A (zh) * 2014-06-05 2014-09-17 泰州日顺电器发展有限公司 中空型透气电缆及其制造工艺
JP2016504749A (ja) * 2013-01-29 2016-02-12 タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションTyco Electronics Corporation 導電性被膜を備えた絶縁ワイヤを有する相互接続ケーブル
WO2019152813A1 (en) * 2018-02-02 2019-08-08 Averatek Corporation Maximizing surfaces and minimizing proximity effects for electric wires and cables

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