JP2004265242A - 多目的icカード、多目的icカード券面印刷制御装置および多目的icカード券面の印刷方法 - Google Patents

多目的icカード、多目的icカード券面印刷制御装置および多目的icカード券面の印刷方法 Download PDF

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Tadao Takeda
忠雄 竹田
Hidemi Morihata
秀実 森畠
Akira Yamaguchi
晃 山口
Masaru Muto
勝 武藤
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Abstract

【課題】券面に印刷されている各種アプリケーションの券面情報を一部変更したり、削除したり、追加したりできるようにする。
【解決手段】多目的ICカード2にカード券面アプリケーション2−4を設ける。搭載されているアプリケーションA〜Eの券面情報DA1〜DE1およびレイアウト情報DA2〜DE2をカード券面アプリケーション2−4に一括して管理させる。カード券面アプリケーション2−4が管理する券面情報およびレイアウト情報は印刷制御装置3によって変更したり、削除したり、追加したりすることができる。印刷制御装置3は、カード券面アプリケーション2−4が管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、この情報より券面への全体の印刷イメージを作成し、券面の全面消去を行った後、作成した全体の印刷イメージを券面に印刷する。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、「定期券」、「バス回数乗車券」、「商店街のポイント」、「病院の診察券」などの処理内容が異なる複数のアプリケーションを搭載可能な多目的ICカード、この多目的ICカードの券面(カード面)への印刷を行う多目的ICカード券面印刷制御装置および多目的ICカード券面の印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17(a)に多目的ICカードの一例を示す。この多目的ICカード1の内部には、「定期券」、「バス回数乗車券」、「商店街のポイント」、「X病院の診察券」、「Y病院の診察券」など、用途・目的ごとに処理内容が異なる複数のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションという)が搭載されている。また、これらアプリケーションに関する情報が、多目的ICカード1のカード面(券面)に印刷されている。
【0003】
以下、券面に印刷される情報(テキストデータ、文字の属性データなど)を券面情報という。また、この券面情報の券面における印刷位置に関する情報(使用エリアの番号、四角とか丸とかの印刷パターンなど)をレイアウト情報という。
【0004】
図17(a)に示した多目的ICカード1では、主として「定期券」の券面情報が印刷されており、「バス回数乗車券」、「商店街のポイント」、「X病院の診察券」、「Y病院の診察券」の券面情報が従属的に印刷されている。なお、図17(a)において、点線で示す1−1は、多目的ICカード1の内部に設けられているICチップである。
【0005】
なお、上述した従来技術は出願人が開発を進めている直前の技術であり、文献公知ではない。また、出願人は出願時までに本発明に関連する先行技術文献を発見することはできなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の多目的ICカード1では、例えば商店街にてポイントを取得した場合に、現在のポイントを含む券面情報を多目的ICカード1の券面に印刷させようとすると、図17(c)に示されるように、「商店街のポイント」の券面情報のみが更新され、他のアプリケーションの券面情報が消去されてしまうという問題があった。
【0007】
すなわち、従来の多目的ICカード1では、各アプリケーションが他のアプリケーション領域には緩衝しないようにアプリケーションファイアウォールが設けられており、搭載されているアプリケーションが個々に自己の券面情報とレイアウト情報を管理する。商店街に設置されているカードリーダライタやカードプリンタを含む印刷制御装置では、多目的ICカード1がセットされた場合、サービス対象である「商店街のポイント」のアプリケーションについてのみにしかアクセスすることができず、他のアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を把握することができない。
【0008】
このため、商店街に設置された印刷制御装置では、多目的ICカード1から取得した券面情報およびレイアウト情報から「商店街のポイント」の印刷イメージしか作成することができない。この種の印刷制御装置では、多目的ICカード1の券面の再印刷を行う場合、その券面に印刷されている全ての情報を消去(リフレッシュ)する(図17(b)参照)。したがって、この場合、多目的ICカード1の券面には、「商店街のポイント」の券面情報(現在の取得ポイントが更新された券面情報)しか残らず、他のアプリケーションの券面情報が消去されてしまう。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、券面に印刷されている各種アプリケーションの券面情報を一部変更したり、削除したり、追加したりして、利用者やサービス事業者の利便性を向上させることができる多目的ICカード、多目的ICカード券面印刷制御装置および多目的ICカード券面の印刷方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、多目的ICカードに、搭載されている各アプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を一括して管理する一括管理手段を設けたものである。
この発明によれば、多目的ICカードに設けられた一括管理手段(カード券面アプリケーション)によって、多目的ICカードに搭載されている各アプリケーションの券面情報およびレイアウト情報がそのカード内において一括して管理される。この一括管理手段にアクセスすることにより、各アプリケーション領域に緩衝することなく、搭載されている全てのアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を取得して、多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成することが可能となる。
【0011】
〔追加〕
例えば、多目的ICカードに新たなアプリケーションが追加搭載された場合、この新たに追加搭載されたアプリケーションの券面情報とレイアウト情報を多目的ICカードの一括管理手段に追加して管理させる。そして、この多目的ICカード内で一括管理されている全ての券面情報およびレイアウト情報(追加された券面情報およびレイアウト情報を含む全ての券面情報およびレイアウト情報)を取得し、この取得した全ての券面情報およびレイアウト情報より多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成する。この作成した全体の印刷イメージを、印刷されている全ての情報を消去した券面に印刷すると、それまでの印刷内容に新たな券面情報が加えられるものなる。
【0012】
〔変更〕
例えば、多目的ICカード内のアプリケーションの券面情報が変更された場合、この変更されたアプリケーションの券面情報を多目的ICカードの一括管理手段に更新して管理させる。そして、この多目的ICカード内で一括管理されている全ての券面情報およびレイアウト情報(更新された券面情報を含む全ての券面情報およびレイアウト情報)を取得し、この取得した全ての券面情報およびレイアウト情報より多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成する。この作成した全体の印刷イメージを、印刷されている全ての情報を消去した券面に印刷すると、それまでの印刷内容の一部が変更されるものとなる。
【0013】
〔削除〕
例えば、多目的ICカード内のアプリケーションの利用契約が終了した場合、この利用契約が終了したアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を多目的ICカードの一括管理手段の管理から除外する。そして、この多目的ICカード内で一括管理されている他の全ての券面情報およびレイアウト情報(利用契約が終了したアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を除外し残された全ての券面情報およびレイアウト情報)を取得し、この取得した他の全ての券面情報およびレイアウト情報より多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成する。この作成した全体の印刷イメージを、印刷されている全ての情報を消去した券面に印刷すると、それまでの印刷内容から利用契約が終了したアプリケーションの券面情報が削除されるものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。以下では、最初に多目的ICカードについて説明し、次にこの多目的ICカードの券面への印刷を行う印刷制御装置(多目的ICカード券面印刷制御装置)について説明し、さらにこの印刷制御装置を用いた多目的ICカードの券面への具他的な印刷方法について説明する。
【0015】
〔多目的ICカード〕
図1はこの発明に係る多目的ICカードの一実施の形態の内部構成の概略を示す図である。この多目的ICカード2は、CPUやROM,RAMなどのハードウェア2−1を有しており、このハードウェア2−1はICチップ内に構築されている。
【0016】
多目的ICカード2において、そのハードウェア2−1には、基本ソフトウェアであるカードOS2−2とカードマネージャ2−3が搭載されている。また、ハードウェア2−1には、処理内容が異なる複数のアプリケーションを搭載することが可能とされている。
【0017】
この例では、既に、「定期券」、「バス回数乗車券」、「商店街のポイント」、「X病院の診察券」の各アプリケーションA、B、C、Dが搭載されている。このアプリケーションA〜Dは、例えば図示されていない上位装置よりインターネットを介してダウンロードされたものであり、新たなアプリケーションを追加したり、搭載されているアプリケーションを更新したり、削除したりすることが可能である。
【0018】
また、ハードウェア2−1には、アプリケーションA〜Dと同レベルのカード券面アプリケーション2−4が搭載されている。カード券面アプリケーション2−4は、本発明でいう一括管理手段に相当し、搭載されているアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を一括して管理する。この例では、搭載されているアプリケーションの券面情報およびレイアウト情報として、アプリケーションA〜Dの券面情報DA1〜DD1およびレイアウト情報DA2〜DD2を一括して管理する。
【0019】
図2にカード券面アプリケーション2−4が管理するデータ構成をツリー形式で示す。カード券面アプリケーション2−4はデータを「全体情報」、「印刷情報」、「印刷レイアウト」の3種類に分けて管理する。
【0020】
〔全体情報〕
「全体情報」では、「券面エリアの分割数」、「カード印刷位置」、「全体印刷レイアウト」、「エリア空き情報」などを管理する。
ここで、「券面エリア」とは、多目的ICカード2のカード面(券面)において、券面情報を印刷することが可能な領域(印刷可能領域)のことを意味する。多目的ICカード2には、表面と裏面とがあり、各面に券面情報の印刷が可能である。多目的ICカード2の表面および裏面において、その印刷可能領域は、カードプリンタの仕様・性能に依存する。
【0021】
図3にカードプリンタの仕様・性能によって制約される多目的ICカード2の券面の印刷可能領域を例示する。同図に斜線で示す領域S1(表),S2(裏)が印刷可能領域とされる。この印刷可能領域(券面エリア)S1,S2には、3mm全角文字とした場合、最大247文字まで印刷することが可能である。なお、図3において、点線で示した2−5は、多目的ICカード2の内部に設けられているICチップである。
【0022】
「券面エリアの分割数」とは、券面エリアS1(S2)をn分割した場合の分割数nのことを示し(図4参照)、分割数nは任意に設定可能である。例えば、自動的に割り当てられたり、ユーザによって割り当てられたりする。券面エリアにおいて、分割された各エリア(以下、分割エリアと呼ぶ)は、エリア番号で示される。券面エリアの最大分割数も、券面エリアと同様、カードプリンタの仕様・性能に依存する。なお、以下の例では、説明上、券面エリアS1のみに券面情報を印刷するものとする。
【0023】
「カード印刷位置」には券面エリアS1を示す位置データを格納する。「全体印刷レイアウト」には券面エリアS1における搭載されているアプリケーションの券面情報の全体の印刷レイアウトを格納する。この例では、券面エリアS1に既に、図5(a)に示すようなレイアウトで、アプリケーションA〜Dの券面情報が印刷されているものとする。この場合、「全体印刷レイアウト」には、図5(b)に示すように、アプリケーションA〜Dの券面情報の印刷領域(印刷情報領域)に対応して、その印刷情報領域を示す分割エリアの番号が格納される。「エリア空き情報」とは、券面エリアS1において印刷に使用されていない領域を示し、これもその領域を示す分割エリアの番号が格納される。
【0024】
〔印刷情報〕
「印刷情報」では、搭載されている各アプリケーションの「参照鍵」、「変更鍵」、「券面データ」などを管理する。ここで、「参照鍵」とは、そのアプリケーションの「券面データ」について参照することを可能(変更は不可)とする権限を与える鍵であり、「変更鍵」とは、そのアプリケーションの「券面データ」について変更することを可能(参照/変更とも可)とする権限を与える鍵である。この「参照鍵」や「変更鍵」は後述する印刷制御装置において確認される。印刷制御装置は提供するサービスのアプリケーションに応じた「変更鍵」を有している。サービスを提供せず、参照のみを行うアプリケーションについては、そのアプリケーションに応じた「参照鍵」が与えられる。
【0025】
「券面データ」とは、そのアプリケーションの券面エリアS1への印刷内容を示すデータ(テキストデータ)である。カード券面アプリケーション2−4は、アプリケーションA〜Dのダウンロード時に、「印刷情報」の初期値として、アプリケーションA〜Dが保有している「参照鍵」,「変更鍵」および「券面データ」を取り込む。初期値として取り込んだ「券面データ」は、後述する印刷制御装置での券面情報の変更などにより、書き替えられて行く。
【0026】
〔印刷レイアウト〕
「印刷レイアウト」では、搭載されている各アプリケーションの「エリア番号」、「属性情報」、「券面レイアウト」などを管理する。ここで、「エリア番号」とは、そのアプリケーションの券面情報が印刷される券面エリアS1における分割エリアのエリア番号である。複数の分割エリアにまたがる場合には複数のエリア番号が書き込まれる。
【0027】
「属性情報」とは、そのアプリケーションの「券面データ」を印刷する際の文字の大きさなどを示す情報である。この「印刷レイアウト」における「属性情報」と「印刷情報」における「券面データ」とを合わせた情報がそのアプリケーションの「券面情報」として管理される。すなわち、アプリケーションAを例にとると、アプリケーションAの「印刷情報」における「券面データ」と「印刷レイアウト」における「属性情報」とを合わせた情報が図1に示した券面情報DA1として管理される。
【0028】
「券面レイアウト」とは、そのアプリケーションの券面情報を印刷する際の四角とか丸とかの印刷パターン(券面レイアウト)を示す情報である。アプリケーションによっては、その券面レイアウトが複数種類存在するものもある。この場合、現在使用されている券面レイアウトは、他の券面レイアウトと区別して管理される。
【0029】
この「印刷レイアウト」における「エリア番号」と「券面レイアウト」とを合わせた情報がそのアプリケーションの「レイアウト情報」として管理される。すなわち、アプリケーションAを例にとると、アプリケーションAの「印刷レイアウト」における「エリア番号」と「券面レイアウト」とを合わせ情報が図1に示したレイアウト情報DA2として管理される。
【0030】
この実施の形態において、アプリケーションA〜Dの「エリア番号」、「属性情報」、「券面レイアウト」には、実際の印刷(図5(a))に使用されたデータが格納されている。また、アプリケーションA〜Dの「券面データ」にも、実際の印刷に使用されたデータが格納されている。
【0031】
〔印刷制御装置(多目的ICカード券面印刷制御装置)〕
駅や商店街、病院などには印刷制御装置が設けられる。図6はこの印刷制御装置の概略を示すブロック図である。
【0032】
印刷制御装置3は、制御部3−1と、ディスプレイ3−2と、カードリーダライタ3−3と、カードプリンタ3−4とを備えている。この例では、制御部3−1とディスプレイ3−2とを含む装置として、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略す)3−5を利用している。
【0033】
カードリーダライタ3−3とカードプリンタ3−4とはリードライト装置3−6に設けられている。パソコン3−5とリードライト装置3−6とは通信線で接続されている。リードライト装置3−6には多目的ICカード2の挿入口3−7が設けられている。
【0034】
〔券面への印刷〕
次に、印刷制御装置3の機能を交えながら、多目的ICカード2の券面への印刷動作について説明する。券面への印刷を行う契機としては次の3つが挙げられる。以下、この3つの場合について、具体的に説明する。
【0035】
▲1▼新たにアプリケーションを追加する場合.
▲2▼所望のアプリケーションの券面情報を変更する場合.
▲3▼アプリケーションの利用契約(サービスの利用契約)が終了した場合.
【0036】
〔▲1▼新たにアプリケーションを追加する場合〕
アプリケーションを新たに追加する場合、その追加したアプリケーションの券面情報の印刷方式として、追加する券面情報の印刷位置(券面位置)およびレイアウトを利用者に選択してもらう券面位置・レイアウト選択型と、追加する券面情報を空きエリアに自動的に割り当てて印刷を行う自動レイアウト型とがある。
【0037】
〔新規追加:券面位置・レイアウト選択型〕
図7に券面位置・レイアウト選択型とした場合の印刷制御装置3における処理動作の概略を示す。ここでは、図11(a)にその券面の印刷状態を示した多目的ICカード2に対して、「Y病院の診察券」のアプリケーションを追加する場合を例にとって説明する。
【0038】
〔アプリケーションEのダウンロード〕
先ず、多目的ICカード2に、図示されていない上位装置よりインターネットを介して、新たに契約したアプリケーションE(Y病院の診察券)をダウンロードする。アプリケーションEをダウンロードした後の多目的ICカード2の内部の状態を図8に示す。
【0039】
アプリケーションEがダウンロードされると、カード券面アプリケーション2−4は、アプリケーションEが初期値として保有している券面情報DE1およびレイアウト情報DE2を取得し、この取得したアプリケーションEの券面情報DE1およびレイアウト情報DE2を既存のアプリケーションA〜Dの券面情報DA1〜DD1およびレイアウト情報DA2〜DD2と合わせて管理する。また、アプリケーションEは「参照鍵」および「変更鍵」を保有しており、この「参照鍵」および「変更鍵」についてもカード券面アプリケーション2−4が取得し管理する。
【0040】
カード券面アプリケーション2−4は、券面情報DE1に含まれる「券面データ(初期値)」と「参照鍵」および「変更鍵」をアプリケーションEの「印刷情報」として管理する。また、レイアウト情報DE2に含まれる「エリア番号(初期値)」と「券面レイアウト(初期値)」と券面情報DE1に含まれる「属性情報(初期値)」とを「印刷レイアウト」として管理する。
【0041】
〔多目的ICカードの印刷制御装置へのセット〕
利用者は、ダウンロードしたアプリケーションEの券面情報を多目的ICカード2の券面に印刷させたい場合、アプリケーションEのサービスを提供する印刷制御装置3の挿入口3−7に多目的ICカード2をセットする(図9参照)。すると、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4がカードリーダライタ3−3を介して、印刷制御装置3の制御部3−1へアプリケーションEの新規追加を知らせる。
【0042】
制御部3−1は、多目的ICカード2におけるアプリケーションEの新規追加を確認すると(図7に示すステップ101)、カード券面アプリケーション2−4が管理している「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を取得する(ステップ102)。
【0043】
そして、アプリケーションEの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」と印刷制御装置3が保有している「変更鍵」との照合を行う(ステップ103)。この場合、印刷制御装置3はアプリケーションEのサービスを提供する装置であるので、印刷制御装置3が保有している「変更鍵」とアプリケーションEの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」とは一致する。これにより、印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2内のアプリケーションEの券面情報およびレイアウト情報に対して変更権限が有ると判断する(ステップ103のYES)。
【0044】
〔券面情報、レイアウト情報の更新〕
変更権限が有ることを確認すると、制御部3−1は、ステップ102で取得した「全体情報」から「全体印刷レイアウト」を取得し、多目的ICカード2の券面の現在の全体の印刷レイアウトをディスプレイ3−2に表示する(ステップ104)。
利用者は、このディスプレイ3−2に表示されている全体の印刷レイアウトより、アプリケーションEの券面情報を印刷させたいエリアを券面位置として空きエリアから選択する(ステップ105)。
【0045】
制御部3−1は、アプリケーションEの券面位置が選択されると、ステップ102で取得した「印刷レイアウト」の中に複数の券面レイアウトがあるか否かをチェックする(ステップ106)。ここで、複数の券面レイアウトがあった場合には(ステップ106のYES)、その券面レイアウトを全てディスプレイ3−2に表示する(ステップ107)。
【0046】
利用者は、この表示された券面レイアウトの中から所望の券面レイアウトを選択する(ステップ108)。これにより、ディスプレイ3−2に表示されている全体の印刷レイアウトに、ステップ105で選択された券面位置およびステップ108で選択された券面レイアウトによって作成されるアプリケーションEの印刷情報領域が割り当てられる。
【0047】
なお、アプリケーションEのサービス(Y病院の診察券)がすでに始まっており、次回診察日などの券面への記載すべき情報があれば、その記載すべき情報をステップ102で取得した「印刷情報」の「券面データ」に書き込む。すなわち、必要に応じて、アプリケーションEの券面情報を更新する(ステップ109)。
【0048】
そして、アプリケーションEの印刷情報領域を確定し(ステップ110)、この確定したアプリケーションEの印刷情報領域に基づいて、ステップ102で取得した「全体情報」中の「全体印刷レイアウト」や「エリア空き情報」を更新する。また、確定したアプリケーションEの印刷情報領域に基づいて、ステップ102で取得したアプリケーションEの「印刷レイアウト」の「エリア番号」や「券面レイアウト」を更新する。すなわち、アプリケーションEのレイアウト情報を更新する。なお、更新後の「券面レイアウト」では、ステップ108で選択した券面レイアウトを印刷に使用する券面レイアウトとし、他の券面レイアウトと区別して保存する。
【0049】
そして、制御部3−1は、「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を多目的ICカード2へ返送し(ステップ111)、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4に管理させる。この場合、カード券面アプリケーション2−4は、印刷制御部3からの「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を以前のものと置き換えて管理(更新管理)する。
【0050】
〔全券面イメージの自動作成〕
続いて、制御部3−1は、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4が一括管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、全体の印刷イメージ(全券面イメージ)を自動作成する(ステップ112)。この例では、アプリケーションA〜Eの券面情報DA1〜DE1およびレイアウト情報DA2〜DE2を取得し、多目的ICカード2の券面へ印刷すべき全券面イメージを自動作成する。
【0051】
〔全券面イメージの印刷〕
そして、制御部3−1は、多目的ICカード2の券面に印刷されている全ての情報を消去し(ステップ113:図11(b)参照)、この全ての情報が消去された券面に、自動作成した全券面イメージを印刷する(ステップ114)。これにより、図11(c)に示されるように、追加されたアプリケーションE(Y病院の診察券)の券面情報がそれまでの印刷内容に加えられる。
【0052】
〔新規追加:自動レイアウト型〕
図10に自動レイアウト型とした場合の印刷制御装置3における処理動作の概略を示す。この例でも、図11(a)にその券面への印刷状態を示した多目的ICカード2に対して、「Y病院の診察券」のアプリケーションを追加するものとする。
ステップ201〜203までの処理動作は、図7に示したステップ101〜103までの処理動作と同じであるので、その説明は省略する。
【0053】
〔券面情報、レイアウト情報の更新〕
印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2内のアプリケーションEの券面情報およびレイアウト情報に対して変更権限が有ることを確認すると(ステップ203のYES)、ステップ202で取得したアプリケーションEの「印刷レイアウト」の「エリア番号」および「券面レイアウト」よりアプリケーションEの印刷情報領域(デフォルト位置)を作成する(ステップ204)。なお、自動レイアウト型では、「印刷レイアウト」中には1つの券面レイアウトしか設けられていない。
【0054】
そして、ステップ202で取得した「全体情報」より、多目的ICカード2の券面エリアS1における空きエリアを取得する(ステップ205)。なお、アプリケーションEのサービス(Y病院の診察券)がすでに始まっており、次回診察日などの券面への記載すべき情報があれば、その記載すべき情報をステップ202で取得した「印刷情報」の「券面データ」に書き込む。すなわち、必要に応じて、アプリケーションEの券面情報を更新する(ステップ206)。
【0055】
また、必要に応じてアプリケーションEの印刷情報領域を調整し(ステップ207)、このアプリケーションEの印刷情報領域をデフォルト位置に割り当てる。この際、アプリケーションEの印刷情報領域が割り当てられるエリアが空きエリアでなかった場合には、他の空きエリアにアプリケーションEの印刷情報領域を割り当てる(ステップ208)。
【0056】
そして、アプリケーションEの印刷情報領域を確定し(ステップ209)、確定したアプリケーションEの印刷情報領域に基づいて、ステップ202で取得した「全体情報」中の「全体印刷レイアウト」や「エリア空き情報」を更新する。また、確定したアプリケーションEの印刷情報領域に基づいて、ステップ202で取得したアプリケーションEの「印刷レイアウト」の「エリア番号」を更新する。すなわち、アプリケーションEのレイアウト情報を更新する。
【0057】
そして、制御部3−1は、「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を多目的ICカード2へ返送し(ステップ210)、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4に更新管理させる。
【0058】
〔全券面イメージの自動作成〕
続いて、印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4が一括管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、全体の印刷イメージ(全券面イメージ)を自動作成する(ステップ211)。この例では、アプリケーションA〜Eの券面情報DA1〜DE1およびレイアウト情報DA2〜DE2を取得し、多目的ICカード2の券面へ印刷すべき全券面イメージを自動作成する。
【0059】
〔全券面イメージの印刷〕
そして、制御部3−1は、多目的ICカード2の券面に印刷されている全ての情報を消去し(ステップ212:図11(b)参照)、この全ての情報が消去された券面に、自動作成した全券面イメージを印刷する(ステップ213)。これにより、図11(c)に示されるように、新たに追加されたアプリケーションE(Y病院の診察券)の券面情報がそれまでの印刷内容に加えられる。
【0060】
〔▲2▼所望のアプリケーションの券面情報を変更する場合〕
所望のアプリケーションの券面情報を変更する場合、その変更するアプリケーションの券面情報の印刷方式として、変更する券面情報の印刷位置(券面位置)およびレイアウトを利用者に選択してもらう券面位置・レイアウト選択型と、変更する券面情報を空きエリアに自動的に割り当てて印刷を行う自動レイアウト型とがある。
【0061】
〔券面情報変更:券面位置・レイアウト選択型〕
図12に券面位置・レイアウト選択型とした場合の印刷制御装置3における処理動作の概略を示す。ここでは、図14(a)にその券面への印刷状態を示す多目的ICカード2に対して、「商店街ポイント」のアプリケーションCの券面情報を変更する場合を例にとって説明する。この例では、アプリケーションCの券面情報中、現在ポイントを変更するものとする。
【0062】
印刷制御装置3の制御部3−1は、挿入口3−7に多目的ICカード2がセットされると、カード券面アプリケーション2−4が管理している「全体情報」およびアプリケーションCの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を取得する(ステップ301)。
【0063】
そして、アプリケーションCの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」と印刷制御装置3が保有している「変更鍵」との照合を行う(ステップ302)。ここで、印刷制御装置3がアプリケーションCのサービスを提供する装置であるとすると、印刷制御装置3が保有している「変更鍵」とアプリケーションCの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」とは一致する。これにより、印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2内のアプリケーションCの券面情報およびレイアウト情報に対して変更権限が有ると判断する(ステップ302のYES)。
【0064】
〔券面情報、レイアウト情報の更新〕
変更権限があることを確認すると、制御部3−1は、ステップ301で取得した「全体情報」から「全体印刷レイアウト」を取得し、多目的ICカード2の券面の現在の全体の印刷レイアウトをディスプレイ3−2に表示する(ステップ303)。
【0065】
利用者は、このディスプレイ3−2に表示されている全体の印刷レイアウトより、アプリケーションCの券面情報の印刷エリア(券面位置)を選択する(ステップ304)。この選択では、現在のアプリケーションCの券面位置をただ選択するだけではなく、他の空きエリアに移したりするということも可能である。
【0066】
制御部3−1は、アプリケーションCの券面位置が選択されると、ステップ301で取得した「印刷レイアウト」の中に複数の券面レイアウトがあるか否かをチェックする(ステップ305)。ここで、複数の券面レイアウトがあった場合には(ステップ305のYES)、その券面レイアウトを全てディスプレイ3−2に表示する(ステッ306)。
【0067】
利用者は、この表示された券面レイアウトの中から所望の券面レイアウトを選択する(ステップ307)。これにより、ディスプレイ3−2に表示されている全体の印刷レイアウトに、ステップ304で選択された券面位置およびステップ307で選択された券面レイアウトによって作成されるアプリケーションEの印刷情報領域が割り当てられる。
【0068】
そして、制御部3−1は、アプリケーションCの券面情報に変更があるか否かをチェックし、変更があればその券面情報を更新する。この例では、アプリケーションCの券面情報として現在ポイントが変更されているので、この現在ポイントをステップ301で取得した「印刷情報」の「券面データ」に書き込む。すなわち、「印刷情報」の「券面データ」中のそれまでの現在ポイントに新しい現在ポイントを上書きすることによって、券面情報を更新する(ステップ308)。
【0069】
この券面情報の更新後、アプリケーションCの印刷情報領域を確定し(ステップ309)、この確定したアプリケーションCの印刷情報領域に基づいて、ステップ301で取得した「全体情報」中の「全体印刷レイアウト」や「エリア空き情報」を更新する。また、確定したアプリケーションCの印刷情報領域に基づいて、ステップ301で取得したアプリケーションCの「印刷レイアウト」の「エリア番号」や「券面レイアウト」を更新する。すなわち、アプリケーションCのレイアウト情報を更新する。なお、更新後の「券面レイアウト」では、ステップ307で選択した券面レイアウトを印刷に使用する券面レイアウトとし、他の券面レイアウトとは区別して保存する。
【0070】
そして、制御部3−1は、「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を多目的ICカード2へ返送し(ステップ310)、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4に更新管理させる。
【0071】
〔全券面イメージの自動作成〕
続いて、制御部3−1は、多目的ICカード2のカード券面アプリケーションが一括管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、全体の印刷イメージ(全券面イメージ)を自動作成する(ステップ311)。この例では、アプリケーションA〜Eの券面情報DA1〜DE1およびレイアウト情報DA2〜DE2を取得し、多目的ICカード2の券面エリアS1へ印刷すべき全券面イメージを自動作成する。
【0072】
〔全券面イメージの印刷〕
そして、制御部3−1は、多目的ICカード2の券面に印刷されている全ての情報を消去し(ステップ312:図14(b)参照)、この全ての情報が消去された券面に、自動作成した全券面イメージを印刷する(ステップ313)。これにより、図14(c)に示されるように、アプリケーションA,B,D,Eの券面情報をそのままとして、アプリケーションCの券面情報(現在ポイント)のみが変更される。
【0073】
〔券面情報変更:自動レイアウト型〕
図13に自動レイアウト選択型とした場合の印刷制御装置3における処理動作の概略を示す。この例でも、図14(a)にその券面への印刷状態を示した多目的ICカード2に対して、「商店街のポイント」のアプリケーションCの券面情報(現在ポイント)を変更するものとする。
ステップ401,402の処理動作は、図12に示したステップ301,302の処理動作と同じであるので、その説明は省略する。
【0074】
〔券面情報、レイアウト情報の更新〕
印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2内のアプリケーションCの券面情報およびレイアウト情報に対して変更権限が有ると判断すると(ステップ402のYES)、ステップ401で取得したアプリケーションEの「印刷レイアウト」の「エリア番号」および「券面レイアウト」よりアプリケーションCの印刷情報領域(元の位置)を作成する(ステップ403)。なお、自動レイアウト型では、「印刷レイアウト」中には1つの券面レイアウトしか設けられていない。
【0075】
そして、ステップ401で取得した「全体情報」より、多目的ICカード2の券面エリアS1における空きエリアを取得する(ステップ404)。また、アプリケーションCの券面情報に変更があるか否かをチェックし、変更があればその券面情報を更新する(ステップ405)。この例では、アプリケーションCの券面情報として現在ポイントが変更されているので、この現在ポイントをステップ301で取得した「印刷情報」の「券面データ」に書き込む。すなわち、「印刷情報」の「券面データ」中のそれまでの現在ポイントに新しい現在ポイントを上書きすることによって、券面情報を更新する。
【0076】
そして、必要に応じてアプリケーションCの印刷情報領域(元の位置)を調整し(ステップ406)、この調整した印刷情報領域が元の位置に割り当てる。この際、アプリケーションCの印刷情報領域に割り当てられるエリアが空きエリアでなかった場合には、他の空きエリアに自動的に割り当てる(ステップ407)。
【0077】
そして、アプリケーションCの印刷情報領域を確定し(ステップ408)、この確定したアプリケーションCの印刷情報領域に基づいて、ステップ401で取得した「全体情報」中の「全体印刷レイアウト」や「エリア空き情報」を更新する。また、確定したアプリケーションCの印刷情報領域に基づいて、ステップ401で取得したアプリケーションCの「印刷レイアウト」の「エリア番号」や「券面レイアウト」を更新する。すなわち、アプリケーションCのレイアウト情報を更新する。
【0078】
そして、制御部3−1は、「全体情報」およびアプリケーションEの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を多目的ICカード2へ返送し(ステップ409)、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4に更新管理させる。
【0079】
〔全券面イメージの自動作成〕
続いて、印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4が一括管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、全体の印刷イメージ(全券面イメージ)を自動作成する(ステップ410)。この例では、アプリケーションA〜Eの券面情報DA1〜DE1およびレイアウト情報DA2〜DE2を取得し、多目的ICカード2の券面へ印刷すべき全券面イメージを自動作成する。
【0080】
〔全券面イメージの印刷〕
そして、制御部3−1は、多目的ICカード2の券面に印刷されている全ての情報を消去し(ステップ411:図14(b)参照)、この全ての情報が消去された券面エリアS1に、自動作成した全券面イメージを印刷する(ステップ412)。これにより、図14(c)に示されるように、アプリケーションA,B,D,Eの券面情報をそのままとして、アプリケーションCの券面情報(現在ポイント)のみが変更される。
【0081】
〔▲3▼アプリケーションの利用契約が終了した場合〕
図15にアプリケーションの利用契約が終了した場合の印刷制御装置3における処理動作の概略を示す。ここでは、図16(a)にその券面への印刷状態を示した多目的ICカード2に対して、「X病院の診察券」のアプリケーションDを削除する場合を例にとって説明する。
【0082】
印刷制御装置3の制御部3−1は、挿入口3−7に多目的ICカード2がセットされると、カード券面アプリケーション2−4が管理している「全体情報」およびアプリケーションDの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を取得する(ステップ501)。
【0083】
そして、アプリケーションDの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」と印刷制御装置3が保有している「変更鍵」との照合を行う(ステップ502)。ここで、印刷制御装置3がアプリケーションDのサービスを提供する装置であるとすると、印刷制御装置3が保有している「変更鍵」とアプリケーションDの「印刷情報」に含まれている「変更鍵」とは一致する。これにより、印刷制御装置3の制御部3−1は、多目的ICカード2内のアプリケーションDの券面情報およびレイアウト情報に対して変更権限が有ると判断する(ステップ502のYES)。
【0084】
〔券面情報、レイアウト情報の更新〕
変更権限があることを確認すると、制御部3−1は、アプリケーションDの利用契約の終了の有無を確認する(ステップ503)。この場合、アプリケーションDの利用契約は終了しているので、ステップ504以降の処理へ進む。
【0085】
ステップ504ではステップ501で取得したアプリケーションDの「印刷情報」を削除する。ステップ505ではステップ501で取得したアプリケーションDの「印刷レイアウト」を削除する。ステップ506では、ステップ501で取得した「全体情報」中の「全体印刷レイアウト」や「エリア空き情報」を更新する。
【0086】
そして、制御部3−1は、「全体情報」およびアプリケーションDの「印刷情報」,「印刷レイアウト」を多目的ICカード2へ返送し(ステップ507)、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4に更新管理させる。ここで、制御部3−1は、アプリケーションDの「印刷情報」および「印刷レイアウト」については、削除する旨の情報を多目的ICカード2へ送る。これにより、カード券面アプリケーション2−4では、アプリケーションDの券面情報DE1およびレイアウト情報DE2が削除される。
【0087】
〔全券面イメージの自動作成〕
続いて、制御部3−1は、多目的ICカード2のカード券面アプリケーション2−4が一括管理している全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、全体の印刷イメージ(全券面イメージ)を自動作成する(ステップ508)。この例では、アプリケーションA,B,C,Eの券面情報DA1,DB1,DC1,DE1およびレイアウト情報DA2,DB2,DC2,DE2を取得し、多目的ICカード2の券面へ印刷すべき全券面イメージを自動作成する。
【0088】
〔全券面イメージの印刷〕
そして、制御部3−1は、多目的ICカード2の券面に印刷されている全ての情報を消去し(ステップ509:図16(b)参照)、この全ての情報が消去された券面エリアS1に、自動作成した全券面イメージを印刷する(ステップ510)。これにより、図16(c)に示されるように、利用契約が終了したアプリケーションDの券面情報がそれまでの印刷内容から削除される。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、多目的ICカードに搭載されている各アプリケーションの券面情報およびレイアウト情報を一括して管理する一括管理手段を設けたことにより、各アプリケーション領域に緩衝することなく、搭載されているアプリケーションの全ての券面情報およびレイアウト情報を取得して、多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成することが可能となり、券面に印刷されている各種アプリケーションの券面情報を一部変更したり、削除したり、追加したりして、利用者およびサービス事業者の利便性を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多目的ICカードの一実施の形態の内部構成の概略を示す図である。
【図2】この多目的ICカードに設けられたカード券面アプリケーションが管理するデータ構成をツリー形式で示す図である。
【図3】カードプリンタの仕様・性能によって制約される多目的ICカードの券面の印刷可能領域(券面エリア)を例示する図である。
【図4】「券面エリアの分割数」を説明する図である。
【図5】多目的ICカードの券面への券面情報の印刷例および全体印刷レイアウトを示す図である。
【図6】本発明に係る多目的ICカード券面印刷制御装置の一実施の形態の概略を示すブロック図である。
【図7】アプリケーションを新たに追加する場合の券面位置・レイアウト選択型を採用しての印刷制御装置における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図8】新たにアプリケーションEをダウンロードした場合の多目的ICカードの内部の状態を示す図ある。
【図9】多目的ICカードと印刷制御装置との間の主要な情報の遣り取りを示す図である。
【図10】アプリケーションを新たに追加する場合の自動レイアウト型を採用しての印刷制御装置における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図11】新たなアプリケーション(Y病院診察券)の券面情報を多目的ICカードの券面へ印刷する過程を示す図である。
【図12】印刷されている券面情報を変更する場合の券面位置・レイアウト選択型を採用しての印刷制御装置における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図13】印刷されている券面情報を変更する場合の自動レイアウト型を採用しての印刷制御装置における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図14】変更されたアプリケーションC(商店街のポイント)の券面情報を多目的ICカードの券面へ印刷する過程を示す図である。
【図15】印刷されている券面情報を削除する場合の印刷制御装置における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図16】多目的ICカードの券面からアプリケーションD(X病院診察券)の券面情報を削除する過程を示す図である。
【図17】従来の多目的ICカードの券面情報の変更方法を示す図である。
【符号の説明】
2…多目的ICカード、2−1…ハードウェア、2−2…カードOS、2−3…カードマネージャ、2−4…カード券面アプリケーション、2−5…ICチップ、A〜E…アプリケーション、DA1〜DE1…券面情報、DA2〜DE2…レイアウト情報、S1,S2…印刷可能領域(券面エリア)、3…印刷制御装置、3−1…制御部、3−2…ディスプレイ、3−3…カードリーダライタ、3−4…カードプリンタ、3−5…パーソナルコンピュータ(パソコン)、3−6…リードライト装置。

Claims (6)

  1. 情報が印刷される券面を有し、処理内容が異なる複数のアプリケーションを搭載可能な多目的ICカードにおいて、
    搭載されている各アプリケーションに関し前記券面へ印刷される券面情報およびこの券面情報の前記券面における印刷位置に関するレイアウト情報を一括して管理する一括管理手段
    を備えたことを特徴とする多目的ICカード。
  2. 請求項1に記載された多目的ICカードの一括管理手段より、搭載された全てのアプリケーションに関する券面情報およびレイアウト情報を取得する手段と、
    取得した前記券面情報およびレイアウト情報より前記多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成する手段と、
    前記多目的ICカードの券面に印刷されている全ての情報を消去した後、この全ての情報が消去された券面に、前記作成した全体の印刷イメージを印刷する手段と
    を備えたことを特徴とする多目的ICカード券面印刷制御装置。
  3. 請求項1に記載された多目的ICカードの一括管理手段より、搭載された全てのアプリケーションに関する券面情報およびレイアウト情報を取得し、
    この取得した券面情報およびレイアウト情報より前記多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成し、
    前記多目的ICカードの券面に印刷されている全ての情報を消去した後、この全ての情報が消去された券面に、前記作成した全体の印刷イメージを印刷するようにした
    ことを特徴とする多目的ICカード券面の印刷方法。
  4. 請求項1に記載された多目的ICカードに新たなアプリケーションが追加搭載された場合、
    この新たに追加されたアプリケーションの券面情報とレイアウト情報を前記多目的ICカードの一括管理手段が管理する券面情報およびレイアウト情報に追加し、
    この多目的ICカード内で一括管理されている全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、
    この取得した全ての券面情報およびレイアウト情報より前記多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成し、
    前記多目的ICカードの券面に印刷されている全ての情報を消去した後、この全ての情報が消去された券面に、前記作成した全体の印刷イメージを印刷するようにした
    ことを特徴とする多目的ICカード券面の印刷方法。
  5. 請求項1に記載された多目的ICカード内のアプリケーションの券面情報が変更された場合、
    この変更された券面情報に応じてその多目的ICカードの一括管理手段が管理している券面情報を更新し、
    この多目的ICカード内で一括管理されている全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、
    この取得した全ての券面情報およびレイアウト情報より前記多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成し、
    前記多目的ICカードの券面に印刷されている全ての情報を消去した後、この全ての情報が消去された券面に、前記作成した全体の印刷イメージを印刷するようにした
    ことを特徴とする多目的ICカード券面の印刷方法。
  6. 請求項1に記載された多目的ICカードの一括管理手段に、利用契約が終了したアプリケーションに関する券面情報およびレイアウト情報が存在する場合、
    この利用契約が終了したアプリケーションに関する券面情報およびレイアウト情報をその多目的ICカードの一括管理手段の管理から除外し、
    この多目的ICカード内で一括管理されている他の全ての券面情報およびレイアウト情報を取得し、
    この取得した他の全ての券面情報およびレイアウト情報より前記多目的ICカードの券面への全体の印刷イメージを作成し、
    前記多目的ICカードの券面に印刷されている全ての情報を消去した後、この全ての情報が消去された券面に、前記作成した全体の印刷イメージを印刷するようにした
    ことを特徴とする多目的ICカード券面の印刷方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010038501A1 (ja) * 2008-09-30 2010-04-08 ブラザー工業株式会社 レイアウト表示装置及びレイアウト表示プログラム

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