JP2004265240A - カードホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触型ICカードを用いたプリペイドシステムにおいて、正確に決済処理が行われるようにするカードホルダーの提供を課題とする。
【解決手段】決済処理情報を発信するカード検出部18に、決済処理情報を受信する非接触型ICカード50を保持するカードホルダー20において、カード検出部18の表面を覆い、非接触型ICカード50がカード検出部18と通信可能な収納スペース30を備えるとともに、非接触型ICカード50が収納スペース30へ投入される投入口32が形成されたカバー部22と、収納スペース30に設けられ、非接触型ICカード50を投入口32より埋没した状態で支持する支持部28と、カバー部22の表面に形成され、非接触型ICカード50を部分的に露出させる開口部40とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】決済処理情報を発信するカード検出部18に、決済処理情報を受信する非接触型ICカード50を保持するカードホルダー20において、カード検出部18の表面を覆い、非接触型ICカード50がカード検出部18と通信可能な収納スペース30を備えるとともに、非接触型ICカード50が収納スペース30へ投入される投入口32が形成されたカバー部22と、収納スペース30に設けられ、非接触型ICカード50を投入口32より埋没した状態で支持する支持部28と、カバー部22の表面に形成され、非接触型ICカード50を部分的に露出させる開口部40とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機、プリンター等の使用料金を非接触型のICカードで決済する際に、その決済処理情報を発信するカード検出部に、所定時間(決済処理のために必要な時間)ICカードを保持可能としたカードホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばコピー機やプリンター等において、その使用料金をプリペイドカードで決済するような場合がある。例えば、そのプリペイドカードが非接触型のICカードである場合、全部の枚数がプリントアウトされた後(排紙完了後)に、その決済処理情報を発信するカード処理装置のカード検出部に、そのICカードをかざして使用料金の決済処理をしていた。これは、プリントアウトに掛かる速度と比較して決済処理速度が遅いため、確実にプリントアウトしたものを対象に決済するためには、排紙完了をもって決済処理を開始する必要があったからである。
【0003】
しかしながら、このような非接触型のICカードを使用するプリペイドシステムの場合、ICカードをカード検出部にかざす程度で瞬時に決済処理が完了でき、かつ、ICカードを取り去ることが極めて容易にできるという特長がある反面、ある程度の時間(3秒程度)は、ICカードをカード検出部にかざしていないと、正確に決済できないという問題があった。
【0004】
つまり、コピー機等のプリント処理において、排紙完了から決済処理までには、ある程度のタイムラグが生じる。したがって、そのタイムラグ期間中に、ICカードがカード検出部の処理可能範囲外に移動してしまうと(カード検出部から取り去られてしまうと)、プリントアウトがなされたにもかかわらず、正しく決済処理がなされないという問題が発生していた。
【0005】
そこで、従来では、決済処理をしている間は、ICカードがカード検出部の処理可能範囲内に留まるように、カード処理装置にICカードを保持する保持体(以下、「ホルダー」という)を設け、ICカードがホルダーに投入されたら、そのホルダーがカード処理装置の内部へ自動的に取り込まれるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。これによれば、決済処理中に、ユーザーがICカードを取り去ることは不可能になるため、正確な決済が可能となっていた。
【0006】
しかしながら、この場合には、ホルダーをカード処理装置の内部へ自動的に取り込むための機構等が必要となるので、カード処理装置自体のサイズが大きくなったり(設置スペースが必要となったり)、製造コストが高価となるといった問題があった。また、故障等の発生も懸念された。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−113129公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、非接触型ICカードを用いたプリペイドシステムにおいて、簡易かつ安価な構成で、決済処理が完了するまで非接触型ICカードをカード検出部から取り去ることができないようにする(正確に決済処理が行われるようにする)カードホルダーを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のカードホルダーは、決済処理情報を発信するカード検出部に、前記決済処理情報を受信する非接触型ICカードを保持するカードホルダーであって、前記カード検出部の表面を覆い、前記非接触型ICカードが該カード検出部と通信可能な収納スペースを備えるとともに、該非接触型ICカードが該収納スペースへ投入される投入口が形成されたカバー部と、前記収納スペースに設けられ、前記非接触型ICカードを前記投入口より埋没した状態で支持する支持部と、前記カバー部の表面に形成され、前記非接触型ICカードを部分的に露出させる開口部と、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明では、カード検出部の表面を覆うカバー部の収納スペースへ、その投入口から非接触型ICカードを投入すると、カード検出部から決済処理情報が非接触型ICカードへ発信され、例えばコピー機へ入力したコピー枚数に応じた料金が非接触型ICカードから引き落とされる。
【0011】
ここで、ユーザーが非接触型ICカードを投入口へ投入すると、非接触型ICカードは、投入口より埋没した状態で支持部に支持されるため、投入口から瞬時に抜き取る(取り去る)ことができない。したがって、入力された枚数のコピーが完了した時点で、非接触型ICカードから料金を引き落とす構成であっても、その引き落とし時間(料金徴収)の間、カード検出部と通信可能な範囲内に非接触型ICカードが存在しないという不都合が生じない。
【0012】
また、ユーザーは、コピーが完了すると、カバー部の表面に形成された開口部から露出する非接触型ICカードに手指を押し当て、その状態のまま投入口へスライドさせることにより、その非接触型ICカードを収納スペースから抜き取ることができる。この抜き取り作業は、非接触型ICカードに手指を押し当ててスライドさせるという煩わしい作業であるため、抜き取るまでにある程度の時間が掛かる。したがって、その間に非接触型ICカードから料金を引き落とすことができる。
【0013】
また、請求項2に記載のカードホルダーは、請求項1に記載のカードホルダーにおいて、前記開口部が、前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記支持部に支持された該非接触型ICカードが前記投入口から突出するまでの移動距離より短い長さの投入方向開口部と、前記投入方向開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向と交差する方向へ形成された横開口部と、前記横開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記投入方向開口部よりも前記投入口へ延びる長さの最終開口部と、で構成されたことを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明では、収納スペース内の非接触型ICカードを、投入方向と反対方向、投入方向と交差する方向、投入方向と反対方向という回りくどい順番でスライドさせなければ、投入口から突出させられない(投入方向開口部から露出するICカードに手指を押し当てて投入口へスライドさせても、投入方向開口部の長さが短いので、ICカードを抜き取ることができない)ので、料金徴収までの時間を確実に稼ぐことができる。このように、所定時間(例えば3秒)以上掛かけないと、非接触型ICカードを収納スペースから抜き取ることができない形状に開口部を構成することで、確実に料金の引き落としができるようになる。
【0015】
更に、請求項3に記載のカードホルダーは、請求項2に記載のカードホルダーにおいて、前記収納スペース内に、前記横開口部に沿ってスライドさせた非接触型ICカードを支持する待機部を設けたことを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明では、最終開口部に沿ってスライドさせる前に非接触型ICカードから手指が離れても、その非接触型ICカードは待機部によって支持されるので、収納スペースの支持部まで再度落下してしまうという不具合が生じない。つまり、非接触型ICカードが収納スペースから取り出せなくなるというトラブルは起きない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はプリペイドシステムの一例を示す概略構成図であり、図2はカード検出部を有するカード処理装置の一例を示す概略斜視図である。図1で示すように、コピー枚数等のプリントデータを入力する入力装置12は、コントローラー10に接続されており、このコントローラー10からコピー機14等の出力端末へプリントデータが送られて、所定のプリント処理が実行されるようになっている。
【0018】
また、コントローラー10には、カード処理装置としてのリーダー/ライター16が接続されている。そして、このリーダー/ライター16には、プリペイドカードとしての非接触型ICカード50をかざすだけで、それに記憶されているデータの読み取り及び書き込み(書き換え)が可能となるカード検出部18が設けられている(図2参照)。
【0019】
すなわち、このリーダー/ライター16のカード検出部18にICカード50をかざすと、ICカード50内にはリーダー/ライター16から発信された微弱な電波により電力が発生する。そして、この電力で起動したICカード50内のICチップ(図示省略)がリーダー/ライター16と相互に通信を行い、ICチップに記憶されたデータの読み取り及び書き換えが実行される。
【0020】
したがって、この場合、ICチップには所定の金額データ(プリント処理する前の金額データ)が記憶されており、プリント処理後の決済処理データはコントローラー10によってリーダー/ライター16へ送信されているので、リーダー/ライター16のカード検出部18にICカード50を所定時間(決済処理のために必要な時間、例えば3秒)以上かざすと、そのカード検出部18から発信された電波によって、ICチップに記憶されている金額データから、その使用料金分が自動的に引き落とされる。
【0021】
こうして、料金の決済が瞬時になされる構成であるが、上記したように、ICカード50はカード検出部18に所定時間(3秒)以上かざしておかなければ、正確な決済が行われない。そこで、カードリーダー/ライター16のカード検出部18には、図2で示すように、ICカード50を所定時間以上、即ち決済処理のために必要とされる時間以上、そのカード検出部18にかざしたままに保持する(リーダー/ライター16の処理可能範囲内に留まらせる)ホルダー20が、任意の取付手段(図示省略)によって取り付けられている。
【0022】
このホルダー20は、カード検出部18の表面を被覆する略矩形箱状のカバー部22を有し、そのカバー部22における前板24の内面と、後板26の内面(後板26はなくてもよく、その場合はカード検出部18の表面)との間には、ICカード50を1枚だけ挿入(投入)でき、かつICカード50がカード検出部18と通信可能となる、収納スペース30が形成されている。
【0023】
なお、ICカード50とカード検出部18とは非接触でデータの送受信がなされるので、カバー部22に後板26があっても互いに送受信可能であり、かつ収納スペース30内であれば、どこの位置にICカード50が収容されていても互いに送受信可能である。つまり、収納スペース30は、決済処理可能な範囲に設けられている。そして、図3乃至図8で示すように、カバー部22の天面は開放されており、それがホルダー20におけるICカード50の投入口32とされている。
【0024】
また、カバー部22において、投入口32の幅Wは、図示のものはICカード50を縦に挿入(投入)させるため、ICカード50の短辺Sよりも長く、かつ長辺Lよりも短く形成されており、その高さHは、ICカード50を容易に取り出せなくするため、ICカード50の長辺Lよりも大きくなるように形成されている(図3、図4参照)。つまり、ICカード50が投入口32より埋没された状態で収納スペース30内に収容されるようになっており、カバー部22の底板28が収納スペース30内に収容されたICカード50を支持する支持部になっている。
【0025】
また、カバー部22における前板24には、収納スペース30内に収容され、支持部(底板)28によって支持されたICカード50を部分的に露出させる開口部40が形成(穿設)されている。この開口部40は、ICカード50の投入方向に沿って形成された投入方向開口部42と、その投入方向開口部42の上側で連通し、かつICカード50の投入方向と交差する方向へ形成された横開口部44と、その横開口部44と下側で連通し、かつICカード50の投入方向に沿って形成された最終開口部46とで構成されており、開口部40は、手指の少なくとも先端が挿入可能な大きさ(幅)に形成されている。
【0026】
また、投入方向開口部42は、そこから露出しているICカード50の最下部に手指を押し当て、その状態のままICカード50を投入方向開口部42に沿って上方へスライドさせ、その投入方向開口部42の最上端に到達しても、ホルダー20の投入口32からICカード50が突出されない程度の長さ(突出させるために必要な移動距離よりも短い長さ)に形成されている。
【0027】
そして、最終開口部46は、そこから露出しているICカード50の最下部に手指を押し当て、その状態のままICカード50を最終開口部46に沿って上方へスライドさせると、ホルダー20の投入口32からICカード50をある程度突出させることができる程度の長さに形成されている(投入方向開口部42よりも投入口32へ向かって延設されている)。
【0028】
なお、横開口部44は、投入方向開口部42の上側で連通されているが、上記したように、手指を押し当てて投入方向開口部42の最上端に到達しても、ICカード50はホルダー20の投入口32から突出しないので、横開口部44に沿ってICカード50を横方向へスライドさせているときに、ホルダー20の投入口32からICカード50が突出することはない。
【0029】
また、横開口部44の中途から下方に向かって形成された、投入方向開口部42よりも短い長さのダミー開口部48は、開口部40全体で「鍵」をイメージするように意匠的に形成されたものであって、手指を挿入させることはない(後述するように、ICカード50を取り出すために必要なものではない)。したがって、その部分はダミー開口部48としなくてもよく、例えば窓部等としてもよいものである。
【0030】
また、ホルダー20の収納スペース30内の一端側、即ち最終開口部46側には、横開口部44に沿ってICカード50をスライドさせて最終開口部46に到達したときに、一時的にそのICカード50を下方から支持する待機部34が設けられている。したがって、その時点でICカード50から手指を放しても、ICカード50は支持部(底板)28まで落ち込むことがない。つまり、ICカード50が取り出せなくなるような不具合は起きない。
【0031】
以上のような構成のホルダー20を備えたリーダー/ライター16において、次に、その作用を説明する。まず、入力装置12にプリントデータを入力し、コントローラー10を介してコピー機14によりプリント処理を実行する。そして、リーダー/ライター16のカード検出部18に設けられたホルダー20に、プリペイド機能を有する非接触型ICカード50を投入する。このとき、ICカード50は、図3で示すように、ホルダー20(カバー部22)の一端側、即ち投入方向開口部42側に寄せて挿入する。
【0032】
つまり、収納スペース30内の最終開口部46側には待機部34が設けられているので、それを避けるようにしてICカード50を挿入し、ホルダー20の支持部(底部)28で、収納スペース30内に収容されたICカード50が支持されるようにする。したがって、カバー部22における前板24の表面(外面)で、かつ投入方向開口部42側には、ICカード50の挿入位置が明確になるように、図示のような下向きの矢印36などを設けるのが好ましい。
【0033】
また、投入口32の幅Wに比べてICカード50の幅(短辺S)が短いが、ホルダー20(カード検出部18)は、図2で示すように、ある程度の角度を有する後傾状態に配設されているので、ICカード50はスムーズに支持部(底板)28まで誘導され、収納スペース30内に埋没した状態で支持される。なお、後述するICカード50の取り出し工程の際に邪魔にならないようであれば、収納スペース30内(例えば、カバー部22における前板24の内面)にICカード50を支持部(底板)28まで誘導するガイド手段(例えば、ゴムなどの弾性体でできた薄板状のリブ等)を設けてもよい。
【0034】
何れにしても、投入口32より挿入(投入)されたICカード50は、ホルダー20の支持部(底板)28で支持されて収納スペース30内に埋没した状態に収容される(図4参照)。そして、カード検出部18とデータの送受信が行われ、コントローラー10によって算出された使用料金が、ICチップに記憶された金額データから引き落とされて、料金の決済が完了する。このとき、ICカード50はホルダー20の収納スペース30内に、投入口32よりも埋没した状態に収容されているので、容易には(瞬時には)取り出すことができないようになっている。したがって、その決済処理は確実に行われる。
【0035】
すなわち、ICカード50をホルダー20から抜き取るときには、まず、第1工程として、投入方向開口部42の最下端に手指を挿入して、そこから露出しているICカード50の最下部に押し当てる(最下部を押圧する)。そして、図5で示すように、そのまま上方にICカード50をスライドさせる。このとき、ICカード50が投入口32から突出することはない。次いで、第2工程として、そのまま横開口部44に沿ってICカード50をスライドさせ、図6で示すように、待機部34の上にICカード50を載置する。このときもICカード50が投入口32から突出することはない。
【0036】
そして、第3工程として、最終開口部46の最下端に手指を挿入して、そこから露出しているICカード50の最下部に押し当て(最下部を押圧し)、図7で示すように、そのまま上方へスライドさせる。これにより、ICカード50は初めて投入口32より突出し、図8で示すように、ホルダー20の上方から掴んで取り出すことができるようになる。
【0037】
つまり、ICカード50を取り出すには、収納スペース30内に収容されているICカード50を、開口部40に沿って回りくどくスライドさせないと、投入口32から突出させることができないようになっているので、取り出すまでに、ある程度の時間が掛かり、決済処理のための時間がそれによって自動的に(自然に)稼げるようになっている。したがって、ICカード50が瞬時に取り出される(取り去られる)ために、決済処理がされないという不都合が生じることはなく、確実に使用料金は決済される。
【0038】
なお、ICカード50を取り出すときには、ICカード50は、投入口32の最終開口部46寄りから突出するので、その最終開口部46側の前板24の表面(外面)に、図示のような上向きの矢印38などを設けるのが好ましい。このように下向きの矢印36と上向きの矢印38を設ければ、ICカード50のホルダー20に対する挿入位置及び取出位置が明確になるので、ICカード50の大きさ(短辺S)に比べて投入口32の幅Wが大きくても、ユーザーは間違わずに挿入(投入)・取出ができるようになり、その取扱性を向上させることができる。また、このとき、リーダー/ライター16のディスプレイ17に、ICカード50の挿入位置及び取出位置等を説明する表示をさせてもよいことは言うまでもない。
【0039】
その他、開口部40の形状は、図示のものに限定されるものではなく、ICカード50を取り出す(突出させる)ために、ある程度時間が掛かるような形状であれば、どのような形状にしてもよい。また、待機部34の形状等も、図示のものに限定されるものではなく、ICカード50を一時的に支持できる形状であれば、どのような形状にしてもよい。
【0040】
何れにしても、決済処理時間を確実に稼ぐことが、カード検出部18に取り付けるホルダー20の形状を工夫するという簡易な構成だけで実現できるので、製造コストも安価で済み、かつ特別な機構等が不要であるため、余分な設置スペースも必要なく、故障等も起こらない。なお、上記実施の形態では、ICカード50を縦にしてホルダー20に挿入(投入)する場合を例にとって説明したが、ICカード50を横にしてホルダー20に挿入(投入)する場合も同様であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、リーダー/ライターのカード検出部から非接触型ICカードを取り去るまでの時間が自然に稼げるため、料金を引き落とせないという不都合が生じない。つまり、料金徴収に必要な時間を自動的に稼げる構成になっているので、確実に料金を引き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリペイドシステムの一例を示す概略構成図
【図2】リーダー/ライターの概略斜視図
【図3】ホルダーにICカードを挿入する様子を示す概略説明図
【図4】ホルダーにICカードが収容された様子を示す概略説明図
【図5】ホルダーからICカードを取り出すための第1工程を示す概略説明図
【図6】ホルダーからICカードを取り出すための第2工程を示す概略説明図
【図7】ホルダーからICカードを取り出すための第3工程を示す概略説明図
【図8】ホルダーからICカードを取り出す様子を示す概略説明図
【符号の説明】
16 リーダー/ライター
18 カード検出部
20 ホルダー
22 カバー部
28 支持部
30 収納スペース
32 投入口
34 待機部
40 開口部
42 投入方向開口部
44 横開口部
46 最終開口部
50 ICカード
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機、プリンター等の使用料金を非接触型のICカードで決済する際に、その決済処理情報を発信するカード検出部に、所定時間(決済処理のために必要な時間)ICカードを保持可能としたカードホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばコピー機やプリンター等において、その使用料金をプリペイドカードで決済するような場合がある。例えば、そのプリペイドカードが非接触型のICカードである場合、全部の枚数がプリントアウトされた後(排紙完了後)に、その決済処理情報を発信するカード処理装置のカード検出部に、そのICカードをかざして使用料金の決済処理をしていた。これは、プリントアウトに掛かる速度と比較して決済処理速度が遅いため、確実にプリントアウトしたものを対象に決済するためには、排紙完了をもって決済処理を開始する必要があったからである。
【0003】
しかしながら、このような非接触型のICカードを使用するプリペイドシステムの場合、ICカードをカード検出部にかざす程度で瞬時に決済処理が完了でき、かつ、ICカードを取り去ることが極めて容易にできるという特長がある反面、ある程度の時間(3秒程度)は、ICカードをカード検出部にかざしていないと、正確に決済できないという問題があった。
【0004】
つまり、コピー機等のプリント処理において、排紙完了から決済処理までには、ある程度のタイムラグが生じる。したがって、そのタイムラグ期間中に、ICカードがカード検出部の処理可能範囲外に移動してしまうと(カード検出部から取り去られてしまうと)、プリントアウトがなされたにもかかわらず、正しく決済処理がなされないという問題が発生していた。
【0005】
そこで、従来では、決済処理をしている間は、ICカードがカード検出部の処理可能範囲内に留まるように、カード処理装置にICカードを保持する保持体(以下、「ホルダー」という)を設け、ICカードがホルダーに投入されたら、そのホルダーがカード処理装置の内部へ自動的に取り込まれるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。これによれば、決済処理中に、ユーザーがICカードを取り去ることは不可能になるため、正確な決済が可能となっていた。
【0006】
しかしながら、この場合には、ホルダーをカード処理装置の内部へ自動的に取り込むための機構等が必要となるので、カード処理装置自体のサイズが大きくなったり(設置スペースが必要となったり)、製造コストが高価となるといった問題があった。また、故障等の発生も懸念された。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−113129公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、非接触型ICカードを用いたプリペイドシステムにおいて、簡易かつ安価な構成で、決済処理が完了するまで非接触型ICカードをカード検出部から取り去ることができないようにする(正確に決済処理が行われるようにする)カードホルダーを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のカードホルダーは、決済処理情報を発信するカード検出部に、前記決済処理情報を受信する非接触型ICカードを保持するカードホルダーであって、前記カード検出部の表面を覆い、前記非接触型ICカードが該カード検出部と通信可能な収納スペースを備えるとともに、該非接触型ICカードが該収納スペースへ投入される投入口が形成されたカバー部と、前記収納スペースに設けられ、前記非接触型ICカードを前記投入口より埋没した状態で支持する支持部と、前記カバー部の表面に形成され、前記非接触型ICカードを部分的に露出させる開口部と、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明では、カード検出部の表面を覆うカバー部の収納スペースへ、その投入口から非接触型ICカードを投入すると、カード検出部から決済処理情報が非接触型ICカードへ発信され、例えばコピー機へ入力したコピー枚数に応じた料金が非接触型ICカードから引き落とされる。
【0011】
ここで、ユーザーが非接触型ICカードを投入口へ投入すると、非接触型ICカードは、投入口より埋没した状態で支持部に支持されるため、投入口から瞬時に抜き取る(取り去る)ことができない。したがって、入力された枚数のコピーが完了した時点で、非接触型ICカードから料金を引き落とす構成であっても、その引き落とし時間(料金徴収)の間、カード検出部と通信可能な範囲内に非接触型ICカードが存在しないという不都合が生じない。
【0012】
また、ユーザーは、コピーが完了すると、カバー部の表面に形成された開口部から露出する非接触型ICカードに手指を押し当て、その状態のまま投入口へスライドさせることにより、その非接触型ICカードを収納スペースから抜き取ることができる。この抜き取り作業は、非接触型ICカードに手指を押し当ててスライドさせるという煩わしい作業であるため、抜き取るまでにある程度の時間が掛かる。したがって、その間に非接触型ICカードから料金を引き落とすことができる。
【0013】
また、請求項2に記載のカードホルダーは、請求項1に記載のカードホルダーにおいて、前記開口部が、前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記支持部に支持された該非接触型ICカードが前記投入口から突出するまでの移動距離より短い長さの投入方向開口部と、前記投入方向開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向と交差する方向へ形成された横開口部と、前記横開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記投入方向開口部よりも前記投入口へ延びる長さの最終開口部と、で構成されたことを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明では、収納スペース内の非接触型ICカードを、投入方向と反対方向、投入方向と交差する方向、投入方向と反対方向という回りくどい順番でスライドさせなければ、投入口から突出させられない(投入方向開口部から露出するICカードに手指を押し当てて投入口へスライドさせても、投入方向開口部の長さが短いので、ICカードを抜き取ることができない)ので、料金徴収までの時間を確実に稼ぐことができる。このように、所定時間(例えば3秒)以上掛かけないと、非接触型ICカードを収納スペースから抜き取ることができない形状に開口部を構成することで、確実に料金の引き落としができるようになる。
【0015】
更に、請求項3に記載のカードホルダーは、請求項2に記載のカードホルダーにおいて、前記収納スペース内に、前記横開口部に沿ってスライドさせた非接触型ICカードを支持する待機部を設けたことを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明では、最終開口部に沿ってスライドさせる前に非接触型ICカードから手指が離れても、その非接触型ICカードは待機部によって支持されるので、収納スペースの支持部まで再度落下してしまうという不具合が生じない。つまり、非接触型ICカードが収納スペースから取り出せなくなるというトラブルは起きない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はプリペイドシステムの一例を示す概略構成図であり、図2はカード検出部を有するカード処理装置の一例を示す概略斜視図である。図1で示すように、コピー枚数等のプリントデータを入力する入力装置12は、コントローラー10に接続されており、このコントローラー10からコピー機14等の出力端末へプリントデータが送られて、所定のプリント処理が実行されるようになっている。
【0018】
また、コントローラー10には、カード処理装置としてのリーダー/ライター16が接続されている。そして、このリーダー/ライター16には、プリペイドカードとしての非接触型ICカード50をかざすだけで、それに記憶されているデータの読み取り及び書き込み(書き換え)が可能となるカード検出部18が設けられている(図2参照)。
【0019】
すなわち、このリーダー/ライター16のカード検出部18にICカード50をかざすと、ICカード50内にはリーダー/ライター16から発信された微弱な電波により電力が発生する。そして、この電力で起動したICカード50内のICチップ(図示省略)がリーダー/ライター16と相互に通信を行い、ICチップに記憶されたデータの読み取り及び書き換えが実行される。
【0020】
したがって、この場合、ICチップには所定の金額データ(プリント処理する前の金額データ)が記憶されており、プリント処理後の決済処理データはコントローラー10によってリーダー/ライター16へ送信されているので、リーダー/ライター16のカード検出部18にICカード50を所定時間(決済処理のために必要な時間、例えば3秒)以上かざすと、そのカード検出部18から発信された電波によって、ICチップに記憶されている金額データから、その使用料金分が自動的に引き落とされる。
【0021】
こうして、料金の決済が瞬時になされる構成であるが、上記したように、ICカード50はカード検出部18に所定時間(3秒)以上かざしておかなければ、正確な決済が行われない。そこで、カードリーダー/ライター16のカード検出部18には、図2で示すように、ICカード50を所定時間以上、即ち決済処理のために必要とされる時間以上、そのカード検出部18にかざしたままに保持する(リーダー/ライター16の処理可能範囲内に留まらせる)ホルダー20が、任意の取付手段(図示省略)によって取り付けられている。
【0022】
このホルダー20は、カード検出部18の表面を被覆する略矩形箱状のカバー部22を有し、そのカバー部22における前板24の内面と、後板26の内面(後板26はなくてもよく、その場合はカード検出部18の表面)との間には、ICカード50を1枚だけ挿入(投入)でき、かつICカード50がカード検出部18と通信可能となる、収納スペース30が形成されている。
【0023】
なお、ICカード50とカード検出部18とは非接触でデータの送受信がなされるので、カバー部22に後板26があっても互いに送受信可能であり、かつ収納スペース30内であれば、どこの位置にICカード50が収容されていても互いに送受信可能である。つまり、収納スペース30は、決済処理可能な範囲に設けられている。そして、図3乃至図8で示すように、カバー部22の天面は開放されており、それがホルダー20におけるICカード50の投入口32とされている。
【0024】
また、カバー部22において、投入口32の幅Wは、図示のものはICカード50を縦に挿入(投入)させるため、ICカード50の短辺Sよりも長く、かつ長辺Lよりも短く形成されており、その高さHは、ICカード50を容易に取り出せなくするため、ICカード50の長辺Lよりも大きくなるように形成されている(図3、図4参照)。つまり、ICカード50が投入口32より埋没された状態で収納スペース30内に収容されるようになっており、カバー部22の底板28が収納スペース30内に収容されたICカード50を支持する支持部になっている。
【0025】
また、カバー部22における前板24には、収納スペース30内に収容され、支持部(底板)28によって支持されたICカード50を部分的に露出させる開口部40が形成(穿設)されている。この開口部40は、ICカード50の投入方向に沿って形成された投入方向開口部42と、その投入方向開口部42の上側で連通し、かつICカード50の投入方向と交差する方向へ形成された横開口部44と、その横開口部44と下側で連通し、かつICカード50の投入方向に沿って形成された最終開口部46とで構成されており、開口部40は、手指の少なくとも先端が挿入可能な大きさ(幅)に形成されている。
【0026】
また、投入方向開口部42は、そこから露出しているICカード50の最下部に手指を押し当て、その状態のままICカード50を投入方向開口部42に沿って上方へスライドさせ、その投入方向開口部42の最上端に到達しても、ホルダー20の投入口32からICカード50が突出されない程度の長さ(突出させるために必要な移動距離よりも短い長さ)に形成されている。
【0027】
そして、最終開口部46は、そこから露出しているICカード50の最下部に手指を押し当て、その状態のままICカード50を最終開口部46に沿って上方へスライドさせると、ホルダー20の投入口32からICカード50をある程度突出させることができる程度の長さに形成されている(投入方向開口部42よりも投入口32へ向かって延設されている)。
【0028】
なお、横開口部44は、投入方向開口部42の上側で連通されているが、上記したように、手指を押し当てて投入方向開口部42の最上端に到達しても、ICカード50はホルダー20の投入口32から突出しないので、横開口部44に沿ってICカード50を横方向へスライドさせているときに、ホルダー20の投入口32からICカード50が突出することはない。
【0029】
また、横開口部44の中途から下方に向かって形成された、投入方向開口部42よりも短い長さのダミー開口部48は、開口部40全体で「鍵」をイメージするように意匠的に形成されたものであって、手指を挿入させることはない(後述するように、ICカード50を取り出すために必要なものではない)。したがって、その部分はダミー開口部48としなくてもよく、例えば窓部等としてもよいものである。
【0030】
また、ホルダー20の収納スペース30内の一端側、即ち最終開口部46側には、横開口部44に沿ってICカード50をスライドさせて最終開口部46に到達したときに、一時的にそのICカード50を下方から支持する待機部34が設けられている。したがって、その時点でICカード50から手指を放しても、ICカード50は支持部(底板)28まで落ち込むことがない。つまり、ICカード50が取り出せなくなるような不具合は起きない。
【0031】
以上のような構成のホルダー20を備えたリーダー/ライター16において、次に、その作用を説明する。まず、入力装置12にプリントデータを入力し、コントローラー10を介してコピー機14によりプリント処理を実行する。そして、リーダー/ライター16のカード検出部18に設けられたホルダー20に、プリペイド機能を有する非接触型ICカード50を投入する。このとき、ICカード50は、図3で示すように、ホルダー20(カバー部22)の一端側、即ち投入方向開口部42側に寄せて挿入する。
【0032】
つまり、収納スペース30内の最終開口部46側には待機部34が設けられているので、それを避けるようにしてICカード50を挿入し、ホルダー20の支持部(底部)28で、収納スペース30内に収容されたICカード50が支持されるようにする。したがって、カバー部22における前板24の表面(外面)で、かつ投入方向開口部42側には、ICカード50の挿入位置が明確になるように、図示のような下向きの矢印36などを設けるのが好ましい。
【0033】
また、投入口32の幅Wに比べてICカード50の幅(短辺S)が短いが、ホルダー20(カード検出部18)は、図2で示すように、ある程度の角度を有する後傾状態に配設されているので、ICカード50はスムーズに支持部(底板)28まで誘導され、収納スペース30内に埋没した状態で支持される。なお、後述するICカード50の取り出し工程の際に邪魔にならないようであれば、収納スペース30内(例えば、カバー部22における前板24の内面)にICカード50を支持部(底板)28まで誘導するガイド手段(例えば、ゴムなどの弾性体でできた薄板状のリブ等)を設けてもよい。
【0034】
何れにしても、投入口32より挿入(投入)されたICカード50は、ホルダー20の支持部(底板)28で支持されて収納スペース30内に埋没した状態に収容される(図4参照)。そして、カード検出部18とデータの送受信が行われ、コントローラー10によって算出された使用料金が、ICチップに記憶された金額データから引き落とされて、料金の決済が完了する。このとき、ICカード50はホルダー20の収納スペース30内に、投入口32よりも埋没した状態に収容されているので、容易には(瞬時には)取り出すことができないようになっている。したがって、その決済処理は確実に行われる。
【0035】
すなわち、ICカード50をホルダー20から抜き取るときには、まず、第1工程として、投入方向開口部42の最下端に手指を挿入して、そこから露出しているICカード50の最下部に押し当てる(最下部を押圧する)。そして、図5で示すように、そのまま上方にICカード50をスライドさせる。このとき、ICカード50が投入口32から突出することはない。次いで、第2工程として、そのまま横開口部44に沿ってICカード50をスライドさせ、図6で示すように、待機部34の上にICカード50を載置する。このときもICカード50が投入口32から突出することはない。
【0036】
そして、第3工程として、最終開口部46の最下端に手指を挿入して、そこから露出しているICカード50の最下部に押し当て(最下部を押圧し)、図7で示すように、そのまま上方へスライドさせる。これにより、ICカード50は初めて投入口32より突出し、図8で示すように、ホルダー20の上方から掴んで取り出すことができるようになる。
【0037】
つまり、ICカード50を取り出すには、収納スペース30内に収容されているICカード50を、開口部40に沿って回りくどくスライドさせないと、投入口32から突出させることができないようになっているので、取り出すまでに、ある程度の時間が掛かり、決済処理のための時間がそれによって自動的に(自然に)稼げるようになっている。したがって、ICカード50が瞬時に取り出される(取り去られる)ために、決済処理がされないという不都合が生じることはなく、確実に使用料金は決済される。
【0038】
なお、ICカード50を取り出すときには、ICカード50は、投入口32の最終開口部46寄りから突出するので、その最終開口部46側の前板24の表面(外面)に、図示のような上向きの矢印38などを設けるのが好ましい。このように下向きの矢印36と上向きの矢印38を設ければ、ICカード50のホルダー20に対する挿入位置及び取出位置が明確になるので、ICカード50の大きさ(短辺S)に比べて投入口32の幅Wが大きくても、ユーザーは間違わずに挿入(投入)・取出ができるようになり、その取扱性を向上させることができる。また、このとき、リーダー/ライター16のディスプレイ17に、ICカード50の挿入位置及び取出位置等を説明する表示をさせてもよいことは言うまでもない。
【0039】
その他、開口部40の形状は、図示のものに限定されるものではなく、ICカード50を取り出す(突出させる)ために、ある程度時間が掛かるような形状であれば、どのような形状にしてもよい。また、待機部34の形状等も、図示のものに限定されるものではなく、ICカード50を一時的に支持できる形状であれば、どのような形状にしてもよい。
【0040】
何れにしても、決済処理時間を確実に稼ぐことが、カード検出部18に取り付けるホルダー20の形状を工夫するという簡易な構成だけで実現できるので、製造コストも安価で済み、かつ特別な機構等が不要であるため、余分な設置スペースも必要なく、故障等も起こらない。なお、上記実施の形態では、ICカード50を縦にしてホルダー20に挿入(投入)する場合を例にとって説明したが、ICカード50を横にしてホルダー20に挿入(投入)する場合も同様であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、リーダー/ライターのカード検出部から非接触型ICカードを取り去るまでの時間が自然に稼げるため、料金を引き落とせないという不都合が生じない。つまり、料金徴収に必要な時間を自動的に稼げる構成になっているので、確実に料金を引き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリペイドシステムの一例を示す概略構成図
【図2】リーダー/ライターの概略斜視図
【図3】ホルダーにICカードを挿入する様子を示す概略説明図
【図4】ホルダーにICカードが収容された様子を示す概略説明図
【図5】ホルダーからICカードを取り出すための第1工程を示す概略説明図
【図6】ホルダーからICカードを取り出すための第2工程を示す概略説明図
【図7】ホルダーからICカードを取り出すための第3工程を示す概略説明図
【図8】ホルダーからICカードを取り出す様子を示す概略説明図
【符号の説明】
16 リーダー/ライター
18 カード検出部
20 ホルダー
22 カバー部
28 支持部
30 収納スペース
32 投入口
34 待機部
40 開口部
42 投入方向開口部
44 横開口部
46 最終開口部
50 ICカード
Claims (3)
- 決済処理情報を発信するカード検出部に、前記決済処理情報を受信する非接触型ICカードを保持するカードホルダーであって、
前記カード検出部の表面を覆い、前記非接触型ICカードが該カード検出部と通信可能な収納スペースを備えるとともに、該非接触型ICカードが該収納スペースへ投入される投入口が形成されたカバー部と、
前記収納スペースに設けられ、前記非接触型ICカードを前記投入口より埋没した状態で支持する支持部と、
前記カバー部の表面に形成され、前記非接触型ICカードを部分的に露出させる開口部と、
を有することを特徴とするカードホルダー。 - 前記開口部が、
前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記支持部に支持された該非接触型ICカードが前記投入口から突出するまでの移動距離より短い長さの投入方向開口部と、
前記投入方向開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向と交差する方向へ形成された横開口部と、
前記横開口部と連通し、前記非接触型ICカードの投入方向に沿って形成され、前記投入方向開口部よりも前記投入口へ延びる長さの最終開口部と、
で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカードホルダー。 - 前記収納スペース内に、前記横開口部に沿ってスライドさせた非接触型ICカードを支持する待機部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のカードホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056287A JP2004265240A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | カードホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003056287A JP2004265240A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | カードホルダー |
Publications (1)
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---|---|
JP2004265240A true JP2004265240A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33120045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003056287A Withdrawn JP2004265240A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | カードホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265240A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014222422A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 三菱電機株式会社 | 記録媒体盗難防止構造 |
KR101611879B1 (ko) | 2014-10-23 | 2016-04-14 | 주식회사 서연이화 | 차량용 카드 홀더 |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003056287A patent/JP2004265240A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060221 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080221 |