JP2004264229A - 試薬容器及びその製造方法並びに自動分析装置 - Google Patents

試薬容器及びその製造方法並びに自動分析装置 Download PDF

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Mitsuru Tsuda
満 津田
Shigeo Katsumata
茂夫 勝亦
Nobuyuki Sueshige
信之 末重
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Abstract

【課題】試薬テーブルへの装着性や、液状試薬の試薬容器への充填から液状試薬を含有する試薬容器の最終的な包装に至る一連の各工程の自動化への対応性を満たしながら、消費量の少ない液状試薬に対する無効液量を最小限に抑える。
【解決手段】試薬テーブル1に形成された複数の容器受部2に、着脱自在に装着される試薬容器3であって、容器受部2に対応した形状に形成され且つ容器受部2に着脱自在に装着される容器本体4を有し、この容器本体4には、容器受部2の一部に対応して設けられて液状試薬が充填される充填容器体5と、この充填容器体5に非連通状態で連結されるダミー容器体6とを具備させる。また、所定の合わせ成形型を用いたダイレクトブロー成形を行うことを特徴とする前記試薬容器3の製造方法、更に、前記試薬容器3を用いた自動分析装置をも対象とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、臨床診断用自動分析装置に用いられる試薬容器に係り、特に、試薬テーブルに形成された複数の容器受部に着脱自在に装着される試薬容器及びその製造方法並びに試薬容器が装着される自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の臨床診断においては、多数の検体を連続的に測定するという観点から、自動分析装置を用いる臨床診断が一般的に行われている。臨床診断に用いられる自動分析装置は、液状の診断用試薬を充填した試薬容器が搭載される試薬テーブルを備えていることが多い。この種の試薬テーブルは、回転可能なテーブル本体を有し、このテーブル本体の中心部から外周に向けて放射状に複数のコンパートメント(断面扇形状の容器受部)を仕切り、該コンパートメントに前記試薬容器を搭載(律束)するものである。
【0003】
臨床診断において用いられる自動分析装置に搭載される試薬容器としては、前記コンパートメントに適合する断面形状を有し、約50〜60mLの液状試薬を充填し得る大きさで、液状試薬を充填するための容器口部(開口部)を有するものが使用されている。該開口部には、液状試薬を充填した試薬容器を閉鎖系にするキャップが装着され、該キャップとしては、パッキングを内蔵したものが使用されている。また、試薬容器の材質としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等が用いられている。
【0004】
また、この種の試薬容器は、その開口部がキャップで封鎖され、該容器の外壁に検査項目名、社名、商標等の必要事項を印字したラベルが貼付された後、最終的に、集積された包装形態で搬送される。この試薬容器への液状試薬の充填から最終的な集積された包装形態に至る一連の作業は、現在では、作業の効率化のために自動化されていることが多い。
【0005】
自動分析装置における試薬テーブルに搭載される試薬容器に充填された液状試薬は、自動分析装置における試薬分注ノズルにより一定容量分だけ吸引(採取)され、反応容器(キュベット)内の検体に分注され、実際の反応測定に使用される。このような液状試薬の吸引(採取)動作過程においては、試薬分注ノズルは、試薬容器の開口部を通じて上下方向に移動し、試薬容器内の液状試薬を吸引(採取)する。
【0006】
このとき、試薬分注ノズルは、試薬容器内の液状試薬の表面より所定量下降し、一定容量の液状試薬を吸引(採取)するが、試薬分注ノズルが試薬容器の底壁に衝突しないように、試薬分注ノズルの上下移動範囲は所定の範囲に規制されている。このため、自動分析装置による連続測定が進行するにつれ、試薬容器の液状試薬が減少し、その残量がある容量以下になると、自動分析装置による一連の連続測定が中断され、試薬分注ノズルによる液状試薬の採取動作が停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況において、試薬容器内の底部には、必然的に、試薬分注ノズルにより採取不能な液状試薬が残存してしまう。この液状試薬の残存量(無効液量=デッドボリューム)は、主として試薬容器の断面形状に依存することになるが、従来、液状試薬の充填量に拘わらず、共通の試薬容器が使用されていたため、消費量の少ない試薬、言い換えれば、充填量が少ない液状試薬については、試薬容器内の無効液量の割合が高くなり、液状試薬の使用効率の低下を招くというという問題があった。
【0008】
このような技術的課題を解決するために、消費量の少ない液状試薬が充填される試薬容器として、通常の試薬容器とは異なる容積の少ない形態(例えば、底面積の狭い中空柱状形態等)を採用することは考えられるが、この種の態様にあっては、試薬容器の自立性が低下するため、試薬テーブルのコンパートメントへの試薬容器の装着性が損なわれる懸念があるほか、従来の試薬容器に対して実現できていた液状試薬の試薬容器への充填から液状試薬を含有する試薬容器の最終的な包装に至る一連の各工程の自動化(液状試薬の試薬容器への自動充填、自動キャッピング、自動ラベリング、自動シュリンク包装等)に支障をきたす懸念がある。
【0009】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、試薬テーブルへの装着性や各種自動化対策への対応性を満たしながら、消費量の少ない液状試薬に対する無効液量を最小限にすることを可能とした試薬容器及びその製造方法並びに該試薬容器が搭載される自動分析装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、試薬テーブル1に形成された複数の容器受部2に、着脱自在に装着される試薬容器3であって、容器受部2に対応した形状に形成され且つ容器受部2に着脱自在に装着される容器本体4を有し、この容器本体4には、容器受部2の一部に対応して設けられて試薬が充填される充填容器体5と、この充填容器体5に非連通状態で連結されるダミー容器体6とを具備させたことを特徴とするものである。
【0011】
このような技術的手段において、試薬テーブル1としては、試薬容器3を搭載するものであれば特に制限はなく、例えば円形テーブルや、直線状に進退するスライドテーブル等が挙げられる。また、試薬テーブル1としては、可動テーブルのみならず、試薬分注機構によっては固定テーブルでもよい。
容器受部2は、試薬容器3を着脱自在に装着し得るものであればよく、容器受部2の形状については試薬テーブル1の態様に応じて断面扇形状、矩形状など適宜選定される。例えば試薬テーブル1が円形テーブルであれば、容器受部2としては、中心部から放射状に仕切られた断面扇形状のコンパートメントが通常使用される。ここで、「扇形状」とは、完全に扇形である態様は勿論であるが、内側縁部の一部を切り欠いた態様や、外周部が円弧状ではなく、直線状である態様等も含む。
【0012】
容器本体4は、容器受部2に対応した形状に形成され且つ容器受部2に着脱自在に装着される。ここでいう「対応」とは、容器本体4が完全に容器受部2に合致することを意味するに留まらず、容器本体4の一部分は容器受部2に合致しなくとも、全体として容器本体4が容器受部2に合致することをも意味する。
【0013】
ダミー容器体6は、充填容器体5に非連通状態で連結されていれば、中空、中実等どのような形態でもよいし、どのように配置されていてもよい。ここで、例えば試薬テーブル1が円形テーブルであり、この試薬テーブル1に断面扇形状の容器受部2が形成される態様にあっては、容器本体4は、容器受部2の径方向外側に配置される充填容器体5と、容器受部2の径方向内側に配置されるダミー容器体6とを備えていることが好ましい。このように、充填容器体5が径方向外側に配置される態様は、試薬が充填されたときに安定性などの点で好ましい。
【0014】
また、容器本体4としては、充填容器体5とダミー容器体6とを直接接合してもよいが、充填容器体5とダミー容器体6とは板状連結体7にて連結されている態様であってもよい。充填容器体5とダミー容器体6とが板状連結体7を介して連結されている試薬容器3は、例えばダイレクトブロー成形により製造することができ、その場合には、例えば充填容器体5、ダミー容器体6および板状連結体7を成形し得るような合わせ成形型でパリソンを挟み、その中に空気を注入してパリソンを膨張させ、型の内面に密着させた後冷却し、パリソンを固化させて取り出すことにより製造することができる。このように、試薬容器3がダイレクトブロー成形により製造される場合には、ダミー容器体6は中空状に形成されるが、この態様は、材料の低減、軽量化という点で好ましい。
【0015】
また、充填容器体5とダミー容器体6とが板状連結体7を介して連結されている試薬容器3は、例えば上述した製造方法により製造されるが、本発明の試薬容器3は、充填容器体5とダミー容器体6とを別々に成形した後に両容器体5,6を接合することによっても製造することができる。この製造方法においては、ダミー容器体6としては、軽量で且つ充填容器体5に接合可能な容器体であれば、中空状、中実状等のいかなる形態の容器体を用いることができる。
【0016】
また、この種の試薬容器3にあっては、充填容器体5は容器口部5aが塞がれるキャップ8を備えていることが好ましい。
キャップ8としては、容器口部5aに螺合するキャップが好ましく、螺合するキャップとしては、例えば1.5回転以上螺合するキャップが好ましく、2.5回転以上螺合するキャップがより好ましい。本螺合により、試薬容器3の密閉性が向上し、振動や衝撃等の物理的要因による液状試薬の漏洩が抑制される。また、ネジピッチとしては、螺合によりキャップ8と容器口部5aとの螺合により試薬容器が密閉されるネジピッチであれば特に制限はないが、例えば2.00〜3.50mmのネジピッチが好ましく、2.50〜3.20mmのネジピッチがより好ましい。
【0017】
更に、試薬容器3の蓋構造(キャップ8)の好ましい態様としては、充填容器体5が容器口部5aを塞ぐキャップ8を有し、このキャップ8内面には容器口部5aの内面に嵌合するリング状突起を設け、このリング状突起の先端外周縁をテーパ部とするものが挙げられる。この態様によれば、リング状突起により内面シール性が向上し、しかも、テーパ部は容器口部5aに対するキャップ8の嵌合性を確保することができる。ここで、テーパ部としては、水平面に対し60°〜85°の傾斜面を有する点、曲率0.5〜3.0mmの曲面部とすることが好ましい。
【0018】
また、試薬容器3の蓋構造(キャップ8)の好ましい別の態様としては、充填容器体5が容器口部5aを塞ぐキャップ8を有し、このキャップ8内面には容器口部5aの内面に嵌合するリング状突起を設け、前記容器口部5aの内面上縁には曲率0.5〜3.0mmの面取り部を形成ものが挙げられる。この態様によれば、リング状突起により内面シール性が向上し、しかも、面取り部は、容器口部5aに対するキャップ8の嵌合性を確保することができる。このような蓋構造を有するキャップ8により、運搬時等において、振動や衝撃等の物理的要因による充填された液状試薬の漏洩が抑制され、試薬容器3内の液状試薬が安定に保存される。
【0019】
更に、試薬容器3の安定支持性を確保する上で好ましい態様としては、容器本体4は、少なくともその底部に3点の支持部を備えている態様が挙げられる。この支持部は、充填容器体5、ダミー容器体6に跨ってもよいし、充填容器体5あるいはダミー容器体6だけに設けてもよい。
【0020】
また、容器本体4の好ましい態様としては、容器本体4のうち、少なくとも充填容器体5が遮光性を有するものである態様が挙げられる。充填容器体5に遮光性を保持させる方法としては、例えば茶色、茶褐色、こげ茶色等の遮光性の高い色の容器体を使用する方法、反射膜を施す方法等が挙げられる。本態様の試薬容器3を用いることにより、保存時や運搬時における光や空気の影響による液状試薬の劣化が回避される。
【0021】
更に、容器本体4の材質としては適宜選定して差し支えないが、環境への影響の観点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチレンテレフタレート製の容器本体4を用いることにより、廃棄に際してダイオキシンの発生が抑制される。
【0022】
更に、本発明は、液状試薬が充填されていない試薬容器3は勿論のこと、充填容器体5に液状試薬が充填された状態の試薬容器3をも対象とする。
【0023】
また、本発明は、試薬容器が搭載される自動分析装置をも対象とする。試薬容器が搭載される自動分析装置としては、本発明の試薬容器が搭載される自動分析装置であれば特に制限はないが、例えば図1(a)(b)に示すような自動分析装置が挙げられる。すなわち、試薬容器3が着脱自在に装着される複数の容器受部2が試薬テーブル1に存在していることを特徴とする自動分析装置が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用される自動分析装置の実施の形態1を示す。
同図において、自動分析装置は、複数の検体(例えば血清)を夫々サンプリングする検体サンプリング装置10と、サンプリングした検体(希釈した検体も含む)に対し所定の第1試薬を分注する第1試薬分注装置20と、サンプリングした検体に対し所定の第2試薬を分注する第2試薬分注装置30と、サンプリングした検体に第1、第2試薬を分注した後、その反応を測定する反応測定装置40とを備えている。尚、本例では、二系統の試薬分注装置20,30を備えているが、一系統の試薬分注装置に第1試薬、第2試薬が充填された試薬容器を混在して搭載するようにしてもよいことは勿論である。
【0025】
ここで、自動分析装置による測定が可能な項目としては、例えばグルコース、1,5−アンヒドログルシトール、フコース、尿素、尿酸、アンモニア、クレアチニン、総コレステロール、遊離コレステロール、高密度リポタンパク中のコレステロール(HDL−C)、低密度リポタンパク中のコレステロール(LDL−C)、超低密度リポタンパク中のコレステロール(VLDL−C)、レムナント様リポタンパク中のコレステロール(RLP−C)、トリグリセライド、リン脂質、総蛋白、アルブミン、グロブリン、ビリルビン、胆汁酸、シアル酸、乳酸、ピルビン酸、遊離脂肪酸、セルロプラスミン、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、クレアチンホスホキナーゼ(CPK)、ホスホキナーゼ(PK)、アミラーゼ、リパーゼ、コリンエステラーゼ、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ、L−乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、アルドラーゼ、アルカリ性フォスファターゼ(ALP)、酸フォスファターゼ、N−アセチルグルコサミニダーゼ、グアナーゼ、モノアミンオキシダーゼ、ヘモグロビンA1c、C反応性蛋白質(CRP)等が挙げられる。そして、本実施の形態で使用される試薬(第1試薬、第2試薬)としては、第1試薬分注装置20,第2試薬分注装置30における試薬容器50,60内に安定的に保存され、自動分析装置による測定が可能な項目用の液状試薬であれば特に制限はない。
【0026】
本実施の形態において、検体サンプリング装置10は、所定数の検体カップ12及び図示外の希釈カップが同心円のループ状に保持されるサンプルテーブル11を有し、このサンプルテーブル11の近傍にはピペッティング機構15を配設し、このピペッティング機構15のピペットノズル16にて検体カップ12内の検体を所定量吸引し、後述するキュベット42に分注するようにしたものである。
【0027】
また、第1試薬分注装置20は、回転軸21aを中心として回転可能な円形テーブルからなる試薬テーブル21を有し、この試薬テーブル21には中心から放射状に仕切られた断面扇形状の容器受部(コンパートメント)22を設け、この容器受部22には前記容器受部22に合致する断面形状の試薬容器50を着脱自在に装着したものである。この試薬容器50は、消費量が比較的多い第1試薬を50〜60mL充填したものであり、容器口部を塞ぐキャップを取り外した状態で、容器受部22に装着されるが、この種の試薬容器50としては、公知の形態のものが使用されている。そして、試薬テーブル21の近傍には第1試薬ピペッティング機構25が配設されており、この第1試薬ピペッティング機構25のピペットノズル26にて試薬容器50内の第1試薬が所定量吸引され、後述するキュベット42に分注されるようになっている。
【0028】
更に、本実施の形態では、第2試薬分注装置30は、回転軸31aを中心として回転可能な円形テーブルからなる試薬テーブル31を有し、この試薬テーブル31には中心から放射状に仕切られた断面扇形状の容器受部(コンパートメント)32(本例では、第1試薬分注装置20のそれと略同形状)を設け、この容器受部32には前記容器受部32に合致する断面形状の試薬容器60を着脱自在に装着したものである。この試薬容器60は、第1試薬分注装置20の容器受部22に着脱自在に装着可能な試薬容器50と略同様な外形の容器本体61を備えているが、前記試薬容器50とは異なり、前記容器本体61は、図2及び図3に示すように、容器受部32の径方向外側に配置され且つ第2試薬が充填される充填容器体62と、容器受部32の径方向内側に配置される中空状のダミー容器体63とを板状連結体64にて非連通状態で連結したものである。
そして、試薬テーブル31の近傍には第2試薬ピペッティング機構35が配設されており、この第2試薬ピペッティング機構35のピペットノズル36にて試薬容器60内の第2試薬が所定量吸引され、後述するキュベット42に分注されるようになっている。
【0029】
更にまた、反応測定装置40は、回転可能な円形テーブルからなる反応テーブル41を有し、この反応テーブル41の周縁部には円周方向に沿って反応セルとしてのキュベット42を着脱自在に配設し、このキュベット42内に検体及び各試薬を分注した後、図示外の光学測定装置にてキュベット42内の検体反応を測定するようになっている。
【0030】
ここで、第2試薬分注装置30で用いられる試薬容器60について詳述する。本実施の形態において、試薬容器60は、図3〜図6に示すように、合わせ成形型を用いて、ダイレクトブロー成形により作製される扁平な容器である。本実施の形態において、充填容器体62は液状試薬が充填される充填室62aを有し、その頂部に容器口部65を備え、この容器口部65をキャップ70で開閉可能に塞ぐようにしたものである。
この充填容器体62の充填室62aは試薬の無効液量を少なくする形状であればよく、容器受部32の外側領域の形状に略合致していればよい。この充填室62aの形状は例えば四角柱状であることが好ましく、例えば正方形、長方形、平行四辺形、菱形、台形等が挙げられるが、台形が好ましい。充填室62aに充填される試薬の容量としては、自動分析装置による測定を可能とする容量であれば特に制限はなく、例えば5〜60mLの容量である。
【0031】
また、ダミー容器体63は液状試薬が充填されないが、中空状の無充填室63aを有している。そして、このダミー容器体63の頂部にはダイレクトブロー成形時に空気抜きとして用いられる空気抜き孔66が形成されている。更に、板状連結体64はダイレクトブロー成形時に必然的に生成されるものであり、充填容器体62とダミー容器体63とを非連通状態で連結するものである。
【0032】
また、試薬容器60を直立させるために、充填容器体62の底部とダミー容器体63の底部とが同一平面上にある構造が好ましい。ここで、充填容器体62の底部には、より安定に直立させるための脚部67を形成してもよい。該脚部67は、充填容器体62を同一平面で支持するものであればよいため、少なくとも3点支持するものであれば特に制限はないが、本例の場合、充填容器体62の断面形状が四角形状であるため、充填容器体62の底部の4つの角部に脚部67を設ける態様が好ましい。
一方、ダミー容器体63の底部の長手方向両側縁には支持用凸条68が設けられており、ダミー容器体63の底部が平面全体で支持される態様に比べて安定に支持されるようになっている。尚、本実施の形態では、充填容器体62に脚部67及びダミー容器体63に支持用凸条68を設けているが、充填容器体62とダミー容器体63とに跨って脚部67のみを設けるようにしてもよい。
【0033】
また、本実施の形態における充填容器体62の蓋構造において、容器口部65は充填室62aへの液状試薬の充填を可能とし、かつ、キャップ70と係合する受部を備えていれば特に制限はない。キャップ70としては、充填室62aを閉鎖系とするものであれば特に制限はない。蓋構造として好ましい態様としては、充填室62a中の液状試薬を漏洩させない方法であれば特に制限はなく、例えば嵌合による方法、螺子合わせによる方法等が適宜選定して差し支えないが、螺子合わせによる方法(螺合方式)が好ましい。
【0034】
本実施の形態では、例えば容器口部65の外周部に雄ネジ部69が形成されており、一方、キャップ70の内周部には前記雄ネジ部69と螺合する雌ネジ部71が形成されている。この種の螺合方式において、例えばキャップ70を1〜3回転、好ましくは、1.5〜2.5回転させることにより行うことができる。このとき、パッキングの使用は必ずしも必要はない。また、螺合方式によるネジピッチは、例えば2.00〜3.50mmであり、好ましくは2.50〜3.20mmである。尚、本実施の形態では、図6(b)に示すように、キャップ70の外周部には回転操作性を良好に保つために細かいピッチの凹凸部70aが設けられている。
【0035】
本実施の形態にあっては、キャップ70内面には容器口部65の内面に嵌合するリング状突起72が設けられており、このリング状突起72の先端外周縁がテーパ部73として形成されている。ここで、テーパ部73としては、水平面に対しθ1〜θ2(例えば60°〜85°)の傾斜面を有することが好ましく、また、このテーパ部73の先端側は曲率0.5〜3.0mmの曲面部74とすることが好ましい。
本実施の形態では、前記容器口部65の内面上縁には曲率0.5〜3.0mmの面取り部75が形成されている。この態様によれば、リング状突起72により内面シール性が向上し、しかも、テーパ部73は容器口部65に対するキャップ70の嵌合性を確実に確保する点で好ましい。
【0036】
本実施の形態にあっては、容器本体61の色としては、充填容器体62に充填される試薬を安定的に保存する色であれば特に制限はなく、例えば遮光効果のある茶色、茶褐色、こげ茶色等が挙げられる。
【0037】
容器本体61の材質としては、衝撃等の物理的刺激に対して強く、充填容器体62に充填される液状試薬を安定に保存する材質であれば特に制限はないが、環境に悪影響を及ぼさない材質が好ましい。ここでの環境に悪影響を及ぼさない材質とは、本実施の形態の試薬容器60を焼却処分した際にもダイオキシンを発生することなく、また、前記試薬容器60を高炉の燃料等に再利用できるような材質を意味する。該材質として、例えばポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
【0038】
次に、本実施の形態に係る試薬容器60の製造方法について説明する。
本実施の形態において、試薬容器60の製造は、例えば図7〜図12に示す工程により行うことができる。すなわち、先ず、図7に示すように、溶融用ダイ100にPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂ペレットPを投入し、熱溶融させた後、図8に示すように、溶融用ダイ100からパリソン101を押し出し、押し出されたパリソン101を金型111,112からなる合わせ成形型110で挟み込む。本実施の形態において、前記空洞部113は、合わせ成形型110(111,112)の接合面に面対称に形成されており、試薬容器60の容器本体61のうち、充填容器体62に相当する第1空洞室114と、前記ダミー容器体63に相当する第2空洞室115と、板状連結体64に相当する圧着空洞室116とを備えている。そして、前記第1空洞室114には空気流入孔117が外部に連通されており、また、第2空洞室115には空気抜き孔118が外部に連通されている。
【0039】
しかる後、図9に示すように、合わせ成形型110(111,112)を押圧した後、図10に示すように、合わせ成形型110からはみ出したパリソン101を例えばニクロム熱線からなるワイヤカッタ119にて切断する。そして、図11に示すように、合わせ成形型110の空気流入孔117にブローピン120を連通接続した後、空気を圧送して所謂ダイレクトブロー成形を開始する。すると、合わせ成形型110の空洞部113に充填されたパリソン101内に空気が圧送されるため、前記パリソン101は中空状に膨らみ、空洞部113の内壁面に押し付けられる。尚、空気の吹き込み方法は、上述したブローピン120を用いる方式に限られるものではなく、合わせ成形型110の空洞部113に内蔵したシリンダノズルや、空気流入孔117からシリンダノズルで吹き込む等各種の方法がある。
【0040】
このようなダイレクトブロー成形により、合わせ成形型110に押し付けられ、伸ばされたパリソン101はそのまま固化して中空状となる。また、図12に示すように、空気抜き孔118を通じてパリソン101内の空気が抜かれ、最終的に合わせ成形型110を開くことにより容器本体61が得られることとなる。このとき、容器本体61としては、合わせ成形型110の空洞部113に依存した形状に形成されるが、圧着空洞室116は狭い間隔であるため、中空状にはならず、充填容器体62とダミー容器体63とが板状連結体64を介して連結された形態となる。尚、充填容器体62の容器口部65は前記空気流入孔117に対応して成形され、容器口部65の雄ネジ部69は後の工程にて形成されるが、雄ネジ部69を形成し得る一体型の合わせ成形型110を用いても形成可能である。
また、このような製造方法において、合わせ成形型110の板状連結体64を圧着する部分は固定的に設けているが、これに限られるものではなく、当該部分を可動に設け、例えばダイレクトブロー成形により、最初に、パリソン101を一つの中空状に成形した後、前記可動部分にて板状連結体64を圧着することで二つの室(充填室62a,無充填室63a)に仕切るようにしてもよい。
【0041】
このように製造された試薬容器60は試薬テーブル31の容器受部32に嵌合装着されるため、容器受部32への試薬容器60の装着性は良好に保たれる。また、充填容器体62の充填室62aは狭い底面積であるため、無効液量は少なく抑えられる。
【0042】
尚、第1試薬分注装置20の容器受部22に着脱自在に装着可能な試薬容器50は、断面扇形状の容器本体を有しているが、これについては、例えば図13に示すような合わせ成形型110’(金型111’,112’の接合面に単一の空洞部113’及び空気流入孔117’を具備)を用い、ダイレクトブロー成形を行うようにすればよい。また、試薬容器50の素材、色、蓋構造などについて、第2試薬分注装置30の試薬容器60と同様に構成してもよいことは勿論である。
【0043】
本実施の形態に係る試薬容器60は、充填容器体62の底部が脚部67により支持され、ダミー容器体63の底部が支持用凸条68にて支持されているため、この試薬容器60は容易に自立でき、各自動化操作(液状試薬の自動充填、自動キャッピング、自動ラベル貼付、液状試薬が充填され、蓋がされ且つラベルが貼付された試薬容器の自動搬送、該試薬容器の自動シュリンク包装等)に容易に対応することができる。
本実施の形態に係る試薬容器60の自動シュリンク包装については、試薬容器60が、その全体的形状が断面扇形状の容器受部32に嵌合装着される形状になっているため、例えば図14(a)に示すように、各試薬容器60の上下方向位置を交互に反転しながら各試薬容器60を配列することにより、全体として、略直方体状のグループとして束ね材130にて束ねることが可能になり、自動シュリンク包装が容易となる。
この点、例えば図14(b)に示すように、第1試薬分注装置20で用いられる試薬容器50(ダミー容器体なしの態様)についてシュリンク包装を行う場合と大差がない。
【0044】
また、本実施の形態に係る試薬容器60への自動ラベル貼付については、試薬容器60が、第1試薬分注装置20で用いられる試薬容器50と全体的形状が略同様の容器本体61を備えているため、例えば試薬容器50の容器本体へのラベル140の自動貼着(図15(b)参照)と同様の操作により、試薬容器60の容器本体61へラベル140を自動貼着することができる(図15(a)参照)。試薬容器60の容器本体61へのラベル140の貼着において、ラベル140が貼着される場所としては特に制限はなく、例えばダミー容器体63壁面、充填容器体62壁面、空気抜き孔66が含有されるダミー容器体63天面、これらの面の組み合わせ等が挙げられる。
【0045】
特に、本実施の形態の試薬容器60は、容器口部65およびキャップ70からなる蓋構造を有しているので、運搬時等においても、試薬容器60内の液状試薬が漏洩する恐れはない。また、試薬容器60の色が遮光性の高いものになっているため、試薬容器60内の液状試薬が光等によって早期に劣化する懸念もない。更に、試薬容器60の材質がポリエチレンテレフタレートであるので、環境への配慮がなされている。すなわち、試薬容器を焼却処分した際に、ダイオキシンの発生が抑制され、また、試薬容器を使用した後の容器を再利用することも可能である。
【0046】
また、本実施の形態の試薬容器60は、例えば前述のダイレクトブロー成形により製造することができる。また、試薬容器60は、充填容器体62とダミー容器体63とを別々に成形した後に両容器体62,63を接合することによっても製造することができる。この製造方法においては、ダミー容器体63としては、軽量で且つ充填容器体62に接合可能な容器体であれば、中空状、中実状等のいかなる形態の容器体を用いることができる。
【0047】
◎実施の形態2
図17(a)は本発明が適用された自動分析装置の実施の形態2で用いられる試薬分注装置の概要を示し、同図(b)は試薬分注装置で用いられる試薬容器を示す。同図において、試薬分注装置150は、スライド自在な試薬テーブル151を有し、この試薬テーブル151には断面矩形状の容器受部152を形成する一方、この容器受部152に試薬容器160を着脱自在に装着したものである。このとき、試薬容器160は、容器本体161として、前記容器受部152の一部に対応して設けられる充填容器体162と、この充填容器体162に隣接して設けられるダミー容器体163と、両容器体162,163間が非連通状態で連結される板状連結体164とを具備させるようにしたものである。尚、符号165は充填容器体162の容器口部、166はダイレクトブロー成形時に空気抜きとして用いられる空気抜き孔、170は前記容器口部165に開閉自在に塞ぐキャップである。また、この試薬容器160の製造方法、素材、色、蓋構造などについては実施の形態1と略同様に構成される。従って、本実施の形態にあっても、実施の形態と略同様な作用を奏することができる。
【0048】
【実施例】
◎実施例1
本実施例は、実施の形態1に係る試薬容器60をより具体化したものである。
本実施例において、試薬容器60の容器本体61は、28mL以下の充填室62aが形成された充填容器体62と、板状連結体64を介して連結されるダミー容器体63とを備えており、充填容器体62の蓋構造については、所定の螺合方式、リング状突起72を用いた内面シール方式などを採用したものである。
◎試験例1
実施例1の試薬容器及び以下の比較例1〜5の試薬容器を用い、自動分析装置による連続測定における各種試薬容器の液状試薬残液量を比較する試験を行った。
・和光純薬工業(株)製のトリグリセライド測定用キット「IL・H・S」の第1試薬用容器(以下、比較例1の試薬容器とよぶ);
・日東紡績(株)製のアルカリ性ホスファターゼ測定用キット「N−アッセイALP−LS」の第1試薬用容器(以下、比較例2の試薬容器とよぶ);
・国際試薬(株)製のアルカリ性ホスファターゼ測定用キット「ALP−PL」の第1試薬用容器(以下、比較例3の試薬容器とよぶ);
・(株)ミズホメディー製のアミラーゼ測定用キット「オートL「ミズホ」AMY Gal−CNP」の第1試薬用容器(以下、比較例4の試薬容器とよぶ);
・東洋紡績(株)製のアミラーゼ測定用キット「ダイヤカラー・リキッドAMY」の第1試薬用容器(以下、比較例5の試薬容器とよぶ)。
【0049】
自動分析装置による連続測定における無効液量を以下のように測定した。
まず、上記6種類の試薬容器の風袋(A)を測定した。次に、尿酸測定用キットL UA(協和メデックス(株)製)の第1試薬容器(RD40)に、L UAの第1試薬(R1)を40mL充填し、上記6種類の試薬容器にL UAの第2試薬(R2)をそれぞれ10mL充填した。ここで、L UAの第2試薬(R2)が10mL充填されたそれぞれの試薬容器の重さ(B:測定前の重さ)を測定した。
日立7170型自動分析装置に、L UAの第1試薬40mLが充填された第1試薬容器(RD40)とL UAの第2試薬10mLが充填された上記6種類の試薬容器とを搭載した後、オーソリキッドアブノーマル(オーソ社製)を検体として用い、検体中の尿酸の連続測定を行った。
【0050】
一検体についての検体中の尿酸の測定は、2ポイントエンド法により以下のようにして行った。
まず、反応セル(キュベット)へ検体(5μL)と第1試薬(240μL)とを添加し、37℃で5分間加温した後、反応液の吸光度(E1)を主波長/副波長(600nm/800nm)の条件で測定した。次いで、該反応液に第2試薬(80μL)を添加し、37℃で5分間加温した後、反応液の吸光度(E2)を主波長/副波長(600nm/800nm)の条件で測定し、算出した吸光度の差(E2−E1)を予め作成した尿酸濃度と吸光度との間の検量線に適用することにより、検体中の尿酸濃度を測定した。
この測定を多数の検体について連続的に行い、第2試薬の不足により連続測定が中断された時点で、各試薬容器(実施例1及び比較例1〜5)に残存する第2試薬の重量(C:測定後の重さ)を測定し、更に、第2試薬の比重(1.003)を用いて各試薬容器に残存する第2試薬の容量(D:無効液量)を測定した。その結果を図18に示す。
【0051】
図18に示すように、実施例1の試薬容器を用いた連続測定においては、他の5つの試薬容器(比較例1〜5の試薬容器)を用いた連続測定に比較して、その無効液量が極めて少ないことが判明した。
【0052】
◎試験例2
実施例1の試薬容器を用い、液漏れ試験を行った。
水(50mL)が充填された実施例1の試薬容器を、協和メデックス株式会社富士工場(静岡県駿東郡長泉町南一色)より、協和メデックス株式会社の札幌、東京、大阪および九州の各営業所へ9本ずつトラックで輸送した。水(50mL)が充填された本実施例1の試薬容器を各営業所へ輸送した後、各試薬容器の液漏れ具合を確認した結果、輸送時に液漏れを起こした試薬容器は全く見当たらなかった。従って、本実施例の試薬容器が密閉性において優れていることが判明した。
【0053】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、自動分析装置で用いられる試薬容器の形態を工夫し、容器本体として、試薬が充填される充填容器体にダミー容器体を付加し、容器受部に着脱自在な容器本体形状を確保しつつ、試薬が充填される容積を少なくするようにしたので、試薬テーブルへの装着性や各種自動化対策への対応性を満たしながら、消費量の少ない試薬に対する無効液量(デッドボリューム)を低減することができる。
また、この種の試薬容器の製造方法として、所定の合わせ成形型にてダイレクトブロー成形を用いた方法を採用すれば、少ない材料で軽量な試薬容器を簡単に製造することができる。
更に、この種の試薬容器を用いた自動分析装置によれば、消費量の少ない試薬に対する無効液量(デッドボリューム)を低減できるため、試薬を無駄にしない効率の良い自動分析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る試薬容器が自動分析装置の容器受部に装着された試薬テーブルの平面説明図、(b)はその要部斜視図である。
【図2】本発明が適用された自動分析装置の実施の形態1の概要を示す説明図である。
【図3】本実施の形態で用いられる試薬テーブル及び試薬容器を示す斜視説明図である。
【図4】本実施の形態で用いられる試薬容器の正面説明図である。
【図5】(a)は図4の平面説明図、(b)は図4の底面説明図、(c)は図4の左側面図、(d)は図4の右側面図である。
【図6】(a)は試薬容器の蓋構造の詳細を示す説明図、(b)はキャップの平面説明図である。
【図7】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(1)を示す説明図である。
【図8】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(2)を示す説明図である。
【図9】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(3)を示す説明図である。
【図10】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(4)を示す説明図である。
【図11】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(5)を示す説明図である。
【図12】本実施の形態に係る試薬容器の製造工程(6)を示す説明図である。
【図13】第1試薬分注装置で用いられる試薬容器の製造方法を示す説明図である。
【図14】(a)は本実施の形態に係る試薬容器のシュリンク包装の状態を示す説明図、(b)は比較の形態に係る試薬容器(第1試薬分注装置で使用される試薬容器)のシュリンク包装の状態を示す説明図である。
【図15】(a)は本実施の形態に係る試薬容器の自動ラベリングの状態を示す説明図、(b)は比較の形態に係る試薬容器(第1試薬分注装置で使用される試薬容器)の自動ラベリングの状態を示す説明図である。
【図16】本実施の形態に係る試薬容器の変形形態を示す説明図である。
【図17】(a)は本発明が適用される自動分析装置の実施の形態2で用いられる試薬分注装置の概要を示す説明図、(b)は試薬分注装置に搭載される試薬容器の概要を示す斜視説明図である。
【図18】実施例1の試薬容器及び比較例1〜5の各試薬容器について、それぞれの試薬容器の無効液量を示す説明図である。
【符号の説明】
1…試薬テーブル,2…容器受部,3…試薬容器,4…容器本体,5…充填容器体,5a…容器口部,6…ダミー容器体,7…板状連結体,8…キャップ

Claims (15)

  1. 試薬テーブルに形成された複数の容器受部に、着脱自在に装着される試薬容器であって、
    容器受部に対応した形状に形成され且つ容器受部に着脱自在に装着される容器本体を有し、この容器本体には、容器受部の一部に対応して設けられて液状試薬が充填される充填容器体と、この充填容器体に非連通状態で連結されるダミー容器体とを具備させたことを特徴とする試薬容器。
  2. 請求項1記載の試薬容器において、
    試薬テーブルが円形テーブルであり、試薬容器は試薬テーブルに形成された断面扇形状の容器受部に着脱自在に装着されるものであることを特徴とする試薬容器。
  3. 請求項1又は2記載の試薬容器において、
    容器本体は、容器受部の径方向外側に配置される充填容器体と、容器受部の径方向内側に配置されるダミー容器体とを備えていることを特徴とする試薬容器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体とダミー容器体とは板状連結体にて連結されていることを特徴とする試薬容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の試薬容器において、
    ダミー容器体は中空状であることを特徴とする試薬容器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体、ダミー容器体および板状連結体を成形し得るような合わせ成形型でパリソンを挟み込むダイレクトブロー成形により製造されることを特徴とする試薬容器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体は容器口部に対し少なくとも1.5回以上螺合するキャップを備えていることを特徴とする試薬容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体は容器口部を塞ぐキャップを有し、このキャップ内面には容器口部の内面に嵌合するリング状突起を設け、このリング状突起の先端外周縁をテーパ部としたことを特徴とする試薬容器。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体は容器口部を塞ぐキャップを有し、このキャップ内面には容器口部の内面に嵌合するリング状突起を設け、前記容器口部の内面上縁には曲率0.5〜3.0mmの面取り部を形成したことを特徴とする試薬容器。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の試薬容器において、
    容器本体は、少なくともその底部に3点の支持部を備えていることを特徴とする試薬容器。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の試薬容器において、
    容器本体のうち、少なくとも充填容器体は遮光性を有するものであることを特徴とする試薬容器。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の試薬容器において、
    容器本体がポリエチレンテレフタレートで構成されていることを特徴とする試薬容器。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の試薬容器において、
    充填容器体に液状試薬が充填されていることを特徴とする試薬容器。
  14. 請求項4記載の試薬容器を製造するに際し、
    充填容器体、ダミー容器体および板状連結体を成形し得るような合わせ成形型でパリソンを挟み込むダイレクトブロー成形を用いることを特徴とする試薬容器の製造方法。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の試薬容器が、試薬テーブルに形成された複数の容器受部に着脱自在に装着される自動分析装置。
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