JP2004263649A - 圧縮空気装置制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる圧縮空気装置制御システムを得る。
【解決手段】空気を圧縮する空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段を駆動する可変速装置/制御装置7からなる可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号に応じて前記可変速装置/制御装置7からなる可変速駆動手段を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】空気を圧縮する空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段を駆動する可変速装置/制御装置7からなる可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号に応じて前記可変速装置/制御装置7からなる可変速駆動手段を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧縮空気装置制御システム、特に、多段圧縮機からなる空気圧縮手段を備えた圧縮空気装置に係る制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気を圧縮する圧縮機および同駆動用モータで構成された空気圧縮手段を備え、空気入り口にて空気流量を調整するバルブを設けた圧縮空気装置において、空気圧縮手段の吐出圧力を監視しながらインバータ制御する方式がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−37053号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧縮空気装置において、空気入り口にて空気流量を調整するバルブを備えており、空気を圧縮する多段圧縮機にて所望の圧力まで昇圧する、多段圧縮機駆動用モータがあり通常一定回転している。
このため、空気流量を調整するバルブが抵抗となり、不要な動力が必要になるとともに、エネルギーロスが発生している。
また、圧縮空気装置の次にアキュムレータという蓄空気装置がある場合、供給過剰となり、圧力が過剰上昇した場合、リリーフバルブによって圧縮空気を放出している場合がある。
このため、例えば前述した特許文献1に示す圧縮機の出側圧力によるインバータ制御では、圧縮機が設置された系全体の圧力変動または流量変動に最適に適応できない課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる圧縮空気装置制御システムを得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧縮空気装置制御システムでは、空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記空気圧縮手段を駆動する可変速駆動手段を制御するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1および図2に基づいて説明する。図1は実施の形態1における構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1における動作特性を示す曲線図である。
【0008】
図1において、空気圧縮設備1には多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4が設けられ、共通のモータIMにより駆動される。
入口弁(Air_Inlet_Valve)2を経て導入され圧縮機(Compressor)C1,C2,C3,C4により圧縮された空気は冷却タンク(Cooling_Tank)3において冷却され、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕に供給される。
冷却タンク3の吐出側には、放圧弁(Relief_Valve)4が設けられている。
また、空気圧縮設備1における吐出側の空気温度を測定する温度測定手段5および冷却タンク3における吐出側の空気圧力を測定する圧力測定手段6が設けられている。
【0009】
圧縮機C1,C2,C3,C4を駆動するモータIMは、誘導電動機からなり、可変速装置/制御装置7を構成するインバータによって可変速制御を受けるものである。
可変速装置/制御装置7は、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕から、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕毎の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号を各別に受ける。
可変速装置/制御装置7は、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕から送られてきた負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕別の現状圧力信号または所要流量信号について、合成加算演算等の演算処理を施し、その演算結果に基づいて可変速装置/制御装置7を構成するインバータによるモータIMの可変速制御を実行する。
【0010】
次に、動作を図2について説明する。
図2において、曲線Aは入口弁2の開度を100%としたときの空気圧縮設備1における圧縮動作特性を示し、曲線Bは入口弁2の開度を20%としたときの空気圧縮設備1における圧縮動作特性を示すものである。
この発明による実施の形態1においては、空気圧縮設備1は入口弁2の開度を常に100%として運転される。
負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕からの負荷変動信号により負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕における所要圧力および所要流量が例えばP1,F1である場合には、可変速装置/制御装置7を構成するインバータによるモータIMの可変速制御により曲線aで示す動作特性状態に移行され、負荷変動に適応する。この所要圧力P1,所要流量F1の状態では、空気圧縮設備1における圧縮機C1,C2,C3,C4を駆動するモータIMの回転数は、所要圧力P2,所要流量F2のときの回転数よりも大幅に低下し、消費エネルギは大きく低減される。
負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の負荷が減った場合、冷却タンク3での圧力が上昇し、放圧弁4によって放圧される結果となり兼ねないが、この発明による実施の形態では、圧縮機駆動用モータIMの可変速制御により負荷の減少に適応するよう調整されるものである。
【0011】
従来の装置においては、所要圧力P1,所要流量F1の場合には、曲線Bに示すように、入口弁2の開度が20%に絞られる。従来の装置では、この状態においても、圧縮機駆動用モータIMの回転数は所要圧力P2,所要流量F2のときの回転数と同様であり、消費エネルギは変わらず、動力が浪費されていることになる。
この発明による実施の形態によれば、このようなエネルギロス問題は解消されるものである。
【0012】
空気を圧縮すると温度が上昇するので図1に冷却タンク3として示すような冷却塔が必要であるが、これは負荷側が急変した場合に備えて緩衝機能(アキュムレータ機能)を持つ場合がある。
しかし、設備費が大きくなることや、衛生上好ましくない等の理由でアキュムレータ機能を無くする場合があるが、可変速による制御では負荷が急変しても十分に応答できるため、標準的に本機能を削除することが可能であり、支障なく所要の作用効果を遂行できる。
【0013】
この発明による実施の形態1によれば、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段を駆動するインバータを有する可変速装置/制御装置5からなる可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号に応じて前記可変速装置/制御装置5からなる可変速駆動手段を制御するようにしたので、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる多段圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【0014】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図3に基づいて説明する。図3は実施の形態2における構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成を有し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0015】
図3において、空気圧縮設備として空気圧縮設備1Aおよび空気圧縮設備1Bが設けられている。
二重系を構成する空気圧縮設備1A,1Bには、入口弁2および圧縮機C1,C2,C3,C4ならびに圧縮機駆動用モータIMがそれぞれ設けられる。
【0016】
空気圧縮設備1A,1Bは、二重系を構成する制御装置8A,8Bによって制御される。
制御装置8Aには、対をなすインバータ9a,9bが設けられ、インバータ切換制御器10Aによる制御によってインバータ切換器11Aを切換制御することにより、インバータ9aで空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMあるいは空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように、または、インバータ9bで空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIM、あるいは、空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように設定する。
インバータ9a,9bは、実施の形態1で説明した図1に示す可変速装置/制御装置7を構成し、この可変速装置/制御装置7における制御動作にしたがって圧縮機駆動用モータIMを可変速制御する。
【0017】
また、制御装置8Aには、空気圧縮設備1Aと空気圧縮設備1Bとの運転切換を行う圧縮機切換制御器12Aが設けられ、この圧縮機切換制御器12Aは空気圧縮設備1Aおよび空気圧縮設備1Bからそれぞれ圧縮機状態信号を受ける。
制御装置8Bには、制御装置8Aにおける対応する構成要素と同様の構成を持つインバータ9a,9bおよびインバータ切換制御器10,インバータ切換器11,圧縮機切換制御器12が設けられている。
そして、これら二重系を構成する制御装置8A,8Bは、エネルギ制御システム切換装置によって切換えられる。
【0018】
空気圧縮設備1Aが正常運転をしているときは、空気圧縮設備1Bは待機状態にある。
制御装置8Aのインバータ切換制御器10によって、例えばインバータ9aがインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMに接続され、インバータ9bは待機状態にある。インバータ9aは可変速装置/制御装置7による制御動作によって空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように動作する。
【0019】
空気圧縮設備1Aを故障,点検等のため休止させるときは、圧縮機切換制御器12によって、空気圧縮設備1Bを運転状態に移行させる。
この場合は、インバータ9aはインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMに接続される。
【0020】
インバータ9aが異常状態となったときは、制御装置8Aのインバータ切換制御器10Aによって、インバータ9bがインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Aまたは空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMに接続される。
【0021】
制御装置8Aが異常状態となったときは、制御装置8Aによる制御動作を制御装置8Bによる制御動作に切換えるように、エネルギ制御システム切換装置13によってシステム切換が行われ、バックアップ運転が行われる。
【0022】
この発明による実施の形態2によれば、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するインバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段と、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するインバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する第2の可変速駆動手段と、前記インバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段および前記インバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第2の可変速駆動手段を制御する制御装置8Aからなる第1の制御手段と、前記インバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段および前記インバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第2の可変速駆動手段を制御する制御装置8Bからなる第2の制御手段とを備え、前記制御装置8A,8Bからなる第1および第2の制御手段により前記インバータ9a,9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第1および第2の可変速駆動手段の一方によって前記空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するように制御し、一方の可変速駆動手段の異常に応動して他方の可変速駆動手段によって前記空気圧縮手段を駆動するように切換えるとともに、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御し、かつ、前記第1および第2の制御手段の一方により前記第1および第2の可変速駆動手段を制御し、一方の制御手段の異常に応動して他方の制御手段によって前記第1および第2の可変速駆動手段を制御するように切換えるようにしたので、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できるとともに、可変速駆動手段および制御手段を多重化して確実なバックアップ運転を行える多段圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【0023】
この発明による実施の形態では、圧縮空気装置において、空気入り口にて空気流量を調整するバルブによる動力損失を無くし、空気を圧縮する多段圧縮機駆動用モータを、必要な圧縮空気量に応じて可変速制御実施するものである。
また、圧縮空気装置の次にアキュムレータという蓄空気装置がある場合、供給過剰の場合の圧力が過剰上昇分のリリーフバルブによる放出を防止することを目的としている。
このため、可変速/制御装置に負荷側の変動信号(圧力または流量)を事前にシステムに入力することによりフィードフォワード制御を可能とし、圧力変動を圧縮機側のみならず負荷側の変動も考慮して制御可能とするものである。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施の形態1における構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による実施の形態1における動作特性を示す曲線図である。
【図3】この発明による実施の形態2における構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 空気圧縮設備、2 入口弁、C1,C2,C3,C4 圧縮機、IM 圧縮機駆動用モータ、3 冷却タンク、4 放圧弁、5 温度測定手段、6 圧力測定手段、7 可変速装置/制御装置、8A,8B 制御装置、9a,9b インバータ、10 インバータ切換制御器、11 インバータ切換器、12 圧縮機切換制御器、13 エネルギ制御システム切換装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧縮空気装置制御システム、特に、多段圧縮機からなる空気圧縮手段を備えた圧縮空気装置に係る制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気を圧縮する圧縮機および同駆動用モータで構成された空気圧縮手段を備え、空気入り口にて空気流量を調整するバルブを設けた圧縮空気装置において、空気圧縮手段の吐出圧力を監視しながらインバータ制御する方式がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−37053号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧縮空気装置において、空気入り口にて空気流量を調整するバルブを備えており、空気を圧縮する多段圧縮機にて所望の圧力まで昇圧する、多段圧縮機駆動用モータがあり通常一定回転している。
このため、空気流量を調整するバルブが抵抗となり、不要な動力が必要になるとともに、エネルギーロスが発生している。
また、圧縮空気装置の次にアキュムレータという蓄空気装置がある場合、供給過剰となり、圧力が過剰上昇した場合、リリーフバルブによって圧縮空気を放出している場合がある。
このため、例えば前述した特許文献1に示す圧縮機の出側圧力によるインバータ制御では、圧縮機が設置された系全体の圧力変動または流量変動に最適に適応できない課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる圧縮空気装置制御システムを得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧縮空気装置制御システムでは、空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記空気圧縮手段を駆動する可変速駆動手段を制御するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1および図2に基づいて説明する。図1は実施の形態1における構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1における動作特性を示す曲線図である。
【0008】
図1において、空気圧縮設備1には多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4が設けられ、共通のモータIMにより駆動される。
入口弁(Air_Inlet_Valve)2を経て導入され圧縮機(Compressor)C1,C2,C3,C4により圧縮された空気は冷却タンク(Cooling_Tank)3において冷却され、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕に供給される。
冷却タンク3の吐出側には、放圧弁(Relief_Valve)4が設けられている。
また、空気圧縮設備1における吐出側の空気温度を測定する温度測定手段5および冷却タンク3における吐出側の空気圧力を測定する圧力測定手段6が設けられている。
【0009】
圧縮機C1,C2,C3,C4を駆動するモータIMは、誘導電動機からなり、可変速装置/制御装置7を構成するインバータによって可変速制御を受けるものである。
可変速装置/制御装置7は、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕から、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕毎の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号を各別に受ける。
可変速装置/制御装置7は、負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕から送られてきた負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕別の現状圧力信号または所要流量信号について、合成加算演算等の演算処理を施し、その演算結果に基づいて可変速装置/制御装置7を構成するインバータによるモータIMの可変速制御を実行する。
【0010】
次に、動作を図2について説明する。
図2において、曲線Aは入口弁2の開度を100%としたときの空気圧縮設備1における圧縮動作特性を示し、曲線Bは入口弁2の開度を20%としたときの空気圧縮設備1における圧縮動作特性を示すものである。
この発明による実施の形態1においては、空気圧縮設備1は入口弁2の開度を常に100%として運転される。
負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕からの負荷変動信号により負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕における所要圧力および所要流量が例えばP1,F1である場合には、可変速装置/制御装置7を構成するインバータによるモータIMの可変速制御により曲線aで示す動作特性状態に移行され、負荷変動に適応する。この所要圧力P1,所要流量F1の状態では、空気圧縮設備1における圧縮機C1,C2,C3,C4を駆動するモータIMの回転数は、所要圧力P2,所要流量F2のときの回転数よりも大幅に低下し、消費エネルギは大きく低減される。
負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の負荷が減った場合、冷却タンク3での圧力が上昇し、放圧弁4によって放圧される結果となり兼ねないが、この発明による実施の形態では、圧縮機駆動用モータIMの可変速制御により負荷の減少に適応するよう調整されるものである。
【0011】
従来の装置においては、所要圧力P1,所要流量F1の場合には、曲線Bに示すように、入口弁2の開度が20%に絞られる。従来の装置では、この状態においても、圧縮機駆動用モータIMの回転数は所要圧力P2,所要流量F2のときの回転数と同様であり、消費エネルギは変わらず、動力が浪費されていることになる。
この発明による実施の形態によれば、このようなエネルギロス問題は解消されるものである。
【0012】
空気を圧縮すると温度が上昇するので図1に冷却タンク3として示すような冷却塔が必要であるが、これは負荷側が急変した場合に備えて緩衝機能(アキュムレータ機能)を持つ場合がある。
しかし、設備費が大きくなることや、衛生上好ましくない等の理由でアキュムレータ機能を無くする場合があるが、可変速による制御では負荷が急変しても十分に応答できるため、標準的に本機能を削除することが可能であり、支障なく所要の作用効果を遂行できる。
【0013】
この発明による実施の形態1によれば、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段を駆動するインバータを有する可変速装置/制御装置5からなる可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮設備1からなる空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備〔1〕,〔2〕………〔N〕の現状圧力信号または所要流量信号からなる負荷変動信号に応じて前記可変速装置/制御装置5からなる可変速駆動手段を制御するようにしたので、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる多段圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【0014】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図3に基づいて説明する。図3は実施の形態2における構成を示すブロック図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成を有し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0015】
図3において、空気圧縮設備として空気圧縮設備1Aおよび空気圧縮設備1Bが設けられている。
二重系を構成する空気圧縮設備1A,1Bには、入口弁2および圧縮機C1,C2,C3,C4ならびに圧縮機駆動用モータIMがそれぞれ設けられる。
【0016】
空気圧縮設備1A,1Bは、二重系を構成する制御装置8A,8Bによって制御される。
制御装置8Aには、対をなすインバータ9a,9bが設けられ、インバータ切換制御器10Aによる制御によってインバータ切換器11Aを切換制御することにより、インバータ9aで空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMあるいは空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように、または、インバータ9bで空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIM、あるいは、空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように設定する。
インバータ9a,9bは、実施の形態1で説明した図1に示す可変速装置/制御装置7を構成し、この可変速装置/制御装置7における制御動作にしたがって圧縮機駆動用モータIMを可変速制御する。
【0017】
また、制御装置8Aには、空気圧縮設備1Aと空気圧縮設備1Bとの運転切換を行う圧縮機切換制御器12Aが設けられ、この圧縮機切換制御器12Aは空気圧縮設備1Aおよび空気圧縮設備1Bからそれぞれ圧縮機状態信号を受ける。
制御装置8Bには、制御装置8Aにおける対応する構成要素と同様の構成を持つインバータ9a,9bおよびインバータ切換制御器10,インバータ切換器11,圧縮機切換制御器12が設けられている。
そして、これら二重系を構成する制御装置8A,8Bは、エネルギ制御システム切換装置によって切換えられる。
【0018】
空気圧縮設備1Aが正常運転をしているときは、空気圧縮設備1Bは待機状態にある。
制御装置8Aのインバータ切換制御器10によって、例えばインバータ9aがインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMに接続され、インバータ9bは待機状態にある。インバータ9aは可変速装置/制御装置7による制御動作によって空気圧縮設備1Aの圧縮機駆動用モータIMを可変速制御するように動作する。
【0019】
空気圧縮設備1Aを故障,点検等のため休止させるときは、圧縮機切換制御器12によって、空気圧縮設備1Bを運転状態に移行させる。
この場合は、インバータ9aはインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMに接続される。
【0020】
インバータ9aが異常状態となったときは、制御装置8Aのインバータ切換制御器10Aによって、インバータ9bがインバータ切換器11を介して空気圧縮設備1Aまたは空気圧縮設備1Bの圧縮機駆動用モータIMに接続される。
【0021】
制御装置8Aが異常状態となったときは、制御装置8Aによる制御動作を制御装置8Bによる制御動作に切換えるように、エネルギ制御システム切換装置13によってシステム切換が行われ、バックアップ運転が行われる。
【0022】
この発明による実施の形態2によれば、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するインバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段と、空気を圧縮する多段圧縮空気装置を構成する圧縮機C1,C2,C3,C4を有する空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するインバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する第2の可変速駆動手段と、前記インバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段および前記インバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第2の可変速駆動手段を制御する制御装置8Aからなる第1の制御手段と、前記インバータ9aを有する可変速装置/制御装置7からなる第1の可変速駆動手段および前記インバータ9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第2の可変速駆動手段を制御する制御装置8Bからなる第2の制御手段とを備え、前記制御装置8A,8Bからなる第1および第2の制御手段により前記インバータ9a,9bを有する可変速装置/制御装置7からなる第1および第2の可変速駆動手段の一方によって前記空気圧縮設備1A,1Bからなる空気圧縮手段を駆動するように制御し、一方の可変速駆動手段の異常に応動して他方の可変速駆動手段によって前記空気圧縮手段を駆動するように切換えるとともに、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御し、かつ、前記第1および第2の制御手段の一方により前記第1および第2の可変速駆動手段を制御し、一方の制御手段の異常に応動して他方の制御手段によって前記第1および第2の可変速駆動手段を制御するように切換えるようにしたので、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できるとともに、可変速駆動手段および制御手段を多重化して確実なバックアップ運転を行える多段圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【0023】
この発明による実施の形態では、圧縮空気装置において、空気入り口にて空気流量を調整するバルブによる動力損失を無くし、空気を圧縮する多段圧縮機駆動用モータを、必要な圧縮空気量に応じて可変速制御実施するものである。
また、圧縮空気装置の次にアキュムレータという蓄空気装置がある場合、供給過剰の場合の圧力が過剰上昇分のリリーフバルブによる放出を防止することを目的としている。
このため、可変速/制御装置に負荷側の変動信号(圧力または流量)を事前にシステムに入力することによりフィードフォワード制御を可能とし、圧力変動を圧縮機側のみならず負荷側の変動も考慮して制御可能とするものである。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、負荷変動に適応した的確な制御を遂行できる圧縮空気装置制御システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施の形態1における構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による実施の形態1における動作特性を示す曲線図である。
【図3】この発明による実施の形態2における構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 空気圧縮設備、2 入口弁、C1,C2,C3,C4 圧縮機、IM 圧縮機駆動用モータ、3 冷却タンク、4 放圧弁、5 温度測定手段、6 圧力測定手段、7 可変速装置/制御装置、8A,8B 制御装置、9a,9b インバータ、10 インバータ切換制御器、11 インバータ切換器、12 圧縮機切換制御器、13 エネルギ制御システム切換装置。
Claims (5)
- 空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御することを特徴とする圧縮空気装置制御システム。
- 空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の現状圧力からなる負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御することを特徴とする圧縮空気装置制御システム。
- 空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する可変速駆動手段を備え、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の所要流量信号からなる負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御することを特徴とする圧縮空気装置制御システム。
- 空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する第1の可変速駆動手段と、空気を圧縮する空気圧縮手段を駆動する第2の可変速駆動手段と、前記第1および第2の可変速駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記第1および第2の可変速駆動手段の一方によって前記空気圧縮手段を駆動するように制御し、一方の可変速駆動手段の異常に応動して他方の可変速駆動手段によって前記空気圧縮手段を駆動するように切換えるとともに、前記空気圧縮手段により圧縮された空気の供給を受ける負荷設備の負荷変動信号に応じて前記可変速駆動手段を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧縮空気装置制御システム。
- 前記第1および第2の可変速駆動手段を制御する第1の制御手段と、前記第1および第2の可変速駆動手段を制御する第2の制御手段とを備え、前記第1および第2の制御手段の一方により前記第1および第2の可変速駆動手段を制御し、一方の制御手段の異常に応動して他方の制御手段によって前記第1および第2の可変速駆動手段を制御するように切換えるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の圧縮空気装置制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056484A JP2004263649A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 圧縮空気装置制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003056484A JP2004263649A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 圧縮空気装置制御システム |
Publications (1)
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JP2004263649A true JP2004263649A (ja) | 2004-09-24 |
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ID=33120159
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JP2003056484A Pending JP2004263649A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 圧縮空気装置制御システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020180576A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | マックス株式会社 | 空気圧縮機 |
-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003056484A patent/JP2004263649A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020180576A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | マックス株式会社 | 空気圧縮機 |
JP7326847B2 (ja) | 2019-04-25 | 2023-08-16 | マックス株式会社 | 空気圧縮機 |
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