JP2004263547A - 排水口用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持し得る排水口用フィルタを提供する。
【解決手段】 排水中の異物Xを捕捉する排水口用フィルタ10であって、環状の設置部10bと、設置部10bから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁10aとを装備し、殻状壁10aに三次元網目構造からなる部分10cを設け、殻状壁10aが排水口を覆う位置をとるように、設置部10bを排水口又はその近傍に接し得る構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、排水口用フィルタに関し、より詳細には、浴室の洗い場、洗面場、流し台、屋外の洗い場、排水中に異物の混入を伴う場所などに設けられた排水口に設置される排水口用フィルタに関する。
上記のような排水口では、排水管の詰まりや汚染を防止するため、排水中のゴミや毛などの異物を捕捉し、排水とは別に廃棄することが望ましい。このため、上記のような排水口に装着する種々の排水口用フィルタが提案されている。
例えば、特開平8−49274号公報(特許文献1)には、合成繊維のパイル織りにより基材表面から無数の針状体を突出させたシート状の排水口用フィルタが示されている。この排水口用フィルタは、裏面の粘着材層により排水口の目皿に貼着され、排水に含まれる毛などを表面の針状体に絡ませて捕捉するようになっている。これと同様に針状体(剛毛)を備えたシート状の排水口用フィルタが、実用新案第3042516号(特許文献2)、実開昭60−189305号公報(特許文献3)にもそれぞれ記載されている。
また、実開平6−30270号公報(特許文献4)には、排水口の目皿の下面に沿わせて組込み可能なシート状の排水口用フィルタ、及び目皿を包み込む袋状の排水口用フィルタが示されている。このように排水口の目皿に重ねて組み込む、或いは目皿を包み込む排水口用フィルタが、特開平6−285309号公報(特許文献5)、実開平7−15872号公報(特許文献6)、及び特開平10−252115号公報(特許文献7)にそれぞれ記載されている。
実開昭61−173401号公報(特許文献8)及び実開昭62−94164号公報(特許文献9)には、目皿の周縁から下方へ吊り下げて設置されるネット状の排水口用フィルタが記載されている。
実開昭63−173305号公報(特許文献10)には、ドーム状に隆起したフィルタの外周部を囲むように粘着面を設けた排水口用フィルタが記載されている。そして、特開平8−296265号公報(特許文献11)には、目皿の中央上方から目皿を覆うように放射状に広がる複数のゴミ取り部材を有する排水口用フィルタが記載されている。
さらに、特開平9−225214号公報(特許文献12)には、排水口直下の排水管に挿入されて用いられる三次元網目構造からなる略円柱形の排水口用フィルタが記載されている。
特開平8−49274号公報 登録実用新案3042516号公報 実開昭60−189305号公報 実開平6−30270号公報 特開平6−285309号公報 実開平7−15872号公報 特開平10−252115号公報 実開昭61−173401号公報 実開昭62−94164号公報 実開昭63−173305号公報 特開平8−296265号公報 特開平9−225214号公報
しかしながら、上記特許文献1〜7及び12に記載の排水口用フィルタでは、排水を受けるフィルタ部分の形状は排水口の開口部や排水管内に設置される平板状のものであり、その面積は排水口や排水管の径と同程度となっている。そのため、この限られた面積内を排水が通過し、フィルタ部分がすぐに目詰まりしてしまうという欠点があった。
また、特許文献8及び9に記載の排水口用フィルタのように、目皿の下方に網部を垂下させるものの場合には、水分を含む異物を捕らえる網部が空気の流通し難い目皿の下方に設置されるため、雑菌が繁殖しやすく不衛生であるという問題があった。
また、特許文献10に記載の排水口用フィルタでは、フィルタの網目が単層であるため異物を逃しやすいという欠点があった。そのため、同じフィルタを複数枚重ねる形態も図示されているが、この場合も異物の捕捉能力、特に小さいゴミ等の異物を捕捉する能力は個々の単層フィルタにより決定されるので、大幅な改善を期待することはできない。さらに複数枚重ねることによりコストが嵩む、フィルタの清掃がより面倒になるなどの問題が発生する。
特許文献11に記載の排水口用フィルタにおいても、同様に異物の捕捉能力が低いという問題がある。この場合、フィルタは網目ではなく櫛歯状となっているので、さらに異物の捕捉能力が低くなってしまう。
上記のように、従来の排水口用フィルタには、高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持することはできなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持し得る排水口用フィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る排水口用フィルタは、環状の設置部と、該設置部から上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁とを備え、該殻状壁が三次元網目構造からなる部分を備えており、前記設置部は、前記殻状壁が排水口を覆う位置をとるように、前記排水口又はその近傍に接し得ることを特徴とする。
本明細書において、排水口又はその近傍とは、排水口の縁部、又は該縁部の径方向(一般には水平方向)及び軸線方向(一般には上下方向)における外側及び内側のいずれかの方向において近い部分をいう。また、設置部が排水口又はその近傍に接し得るという場合の接し方は、排水口の縁部又はその近傍に直接接し、或いは排水口に設けられた目皿や網状部材等の透水蓋に接するというように、直接的接触及び間接的接触を含む。
また、設置部は、三角形その他の多角形状、円形、星形等、種々の環状の形態とすることもできる。殻状壁は、設置部から上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した種々の形状とすることができ、例えば、ドーム状、有蓋筒状、錘体状等とすることができる。ドーム型のものには、真円状に形成されたものだけでなく、卵状、楕円状、又はその組み合わせ等、全体として丸味を帯びた殻形状が含まれる。
上記排水口用フィルタによれば、三次元網目構造からなる部分によって、排水中の異物を該構造中に立体的に分散させて捕捉することができるので、異物を捕捉しても該構造中に排水経路となる空隙を残留させ易い。したがって、高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持することができる。
また、設置部からの立ち上がり部及び閉じた天面を有した立体的な殻状壁が三次元網目構造からなる部分を備えているので、排水と最もよく接する部分が目詰まり等で排水能力を低下させても、殻状壁の他の部分からの排水が確保される。したがって、この点からも高い排水能力を長期間維持することができる。
前記三次元網目構造からなる部分の外側は起毛状とされていることが望ましい。これにより排水中の異物を起毛状の部分に絡め取ることができ、より高い異物の捕捉能力を得ることができる。
また、前記三次元網目構造からなる部分の内側における網目は、外側における網目よりも網目の開口が小さくなっていることが望ましい。
これにより、大きい異物を三次元網目構造の外側で捕捉し、小さい異物を内側で捕捉するというように、異物の捕捉位置をより立体的に分散させることができる。したがって、排水能力をより長期間維持することができる。
また、前記三次元網目構造が、ポリウレタンフォーム又はポリエチレンフォームの破泡処理により形成されていることが望ましい。これにより、上記の排水口用フィルタに高い排水能力を持続させつつ、安価に製造することができる。
また、前記殻状壁がドーム型であることが望ましい。ドーム形状とすることにより、殻状壁における排水能力及び異物の捕捉能力を壁面全体に亘らせることができ、製造も容易となる。
また、前記殻状壁に、廃棄用吊り上げ部材が設けられていることが望ましい。これにより、手を汚さず簡便に使用後の排水口用フィルタを排水口から取り外すことができる。
また、前記殻状壁が、その天面付近に薬剤載置用凹部を備えていることが望ましい。これにより該薬剤載置用凹部の中に、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、抗菌剤等の薬体を設置することができ、排水中の異物を除去しつつ、設置した薬剤の作用を得ることができる。
また、前記設置部が、排水口又はその近傍に接して自己接着可能な構造となっていることが望ましい。これにより排水口用フィルタが排水に流されるのを防いで、排水口用フィルタの設置を安定化させることができる。
また、前記設置部が、前記殻状壁の底部から径方向外側に突出したフランジ部を備えていることが望ましい。これにより、排水口の周縁部との接触面積が増し、排水口用フィルタを安定して設置することができる。
また、前記フランジ部が、排水口又は排水口付近に対応する形状に切り取り可能とされていることが望ましい。これにより該フランジ部の一部を切り取ることができ、設置する排水口開口部の寸法や形状に適合させることが可能となる。
また、前記殻状壁を構成する樹脂が、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、及び抗菌剤の少なくとも一つを含有していることが望ましい。これにより、排水中の異物を除去しつつ、設置した薬剤の作用を得ることができる。
本発明に係る排水口用フィルタは、環状の設置部と、該設置部から上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁とを備え、該殻状壁が三次元網目構造からなる部分を備えている。
このように構成された本発明に係る排水口用フィルタによれば、高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持し得る。
以下、本発明に係る実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明をする。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示した領域A、図1(c)は領域Bにおける排水口用フィルタの断面をそれぞれ示している。図2(a)は、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタの使用状態を示した図であり、図2(b)は図2(a)に示した領域Cにおける排水口用フィルタの断面を示している。
図示のように、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10は、環状の設置部10bと、設置部10bから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有したドーム型の殻状壁10aと、殻状壁10aの天面付近で殻状壁10aと結合された廃棄用吊り上げ部材14とを備えている。
殻状壁10aは、この例では三次元網目構造からなる部分10cで全体を形成されている。このような三次元網目構造は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール、若しくはポリエチレンテレフタレート又はこれらの共重合体(例えば発泡ポリエチレン/ポリスチレン共重合樹脂等)、或いはこれらの混合物からなる樹脂、或いは、メラニン樹脂、生分解性樹(脂肪族ポリエステル樹脂)等の種々の樹脂の発泡処理、又は発泡処理及び破泡処理等により得ることができる。これらの中でも望ましい網目(セル)の大きさを得る点と安定性(耐水性)等の点から、ポリウレタンフォームの破泡処理により形成することが望ましく、ポリエチレンフォーム等も破泡処理により形成することもできる。ポリウレタンフォームはポリオールの種類によりエステルタイプ及びエーテルタイプのいずれにも形成可能である。エステルタイプのものでは、空隙の大きさが多様となり、伸縮性、強度、耐摩耗性、耐熱性、耐油性、耐候性の面で有利である。エーテルタイプのものは、弾力性に優れ、多様な材料が選択でき、通常エステルタイプのものより安価である。
本発明の実施形態では、図1(b)に示すように三次元網目構造からなる部分10cの外側が複数の突出繊維端10dを有する起毛状とされている。また、該部分10cの内側における網目は、該部分の外側における網目よりも網目の開口が小さくなっている。三次元網目構造における網目(セル)の大きさ(密度)は、排水を透過させる主要部分の最も密な部分において、25mm当たり(JIS K6400設定)4〜30個となるように製造することが望ましい。30個より多くなると水の透過が非常に悪くなって目詰まりも急速となり、4個より少なくなると、異物の捕捉能力が低下する。この観点から、より望ましくは8〜25個、さらに望ましくは10〜20個となるように製造することが望ましい。
設置部10bは、殻状壁10aが排水口を覆う位置をとるように、排水口又はその近傍に接し得るようになっており、本実施形態においては、設置部10bが殻状壁10aの底部に対応している。図1(c)に示すように、設置部10bは平面状に形成されていることが望ましい。このような形状は、例えば、殻状壁10aの底部を熱溶融させ平面状に固化させることによって形成される。設置部10bはこの平面状の形状によって、図2(a)に示すように排水口20の周縁部20aに適合するように接する。或いは、殻状壁に用いる材質によっては、設置部10bを柔軟で緻密な部材で構成し、設置部10bと排水口20の周縁部20aとの間の密着性を強くすることにより、排水口20の周縁部20aに自己接着可能な構造とすることもできる。また、設置部10bを粘性の強い部材で構成し、該粘性により、排水口20の周縁部20aに自己接着可能な構造とすることもできる。設置部10bと排水口周縁部20aとの間の分子間力で密着状態を維持することもできる。
廃棄用吊り上げ部材14は、殻状壁10aと結合されていればよく、殻状壁10aの天面付近でなく側面や設置部10b等に設けられていてもよく、或いは省略することもできる。また、この廃棄用吊り上げ部材14は、摘み部と殻状壁10aへの連結部とを備えておればよく、殻状壁に挿通する端部に幅方向に広がる戻り止め部を設ける等、様々な形態が可能である。
このように構成された本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10は、図2(a)に示すように設置部10bにより排水口20の周縁部20aに設置されて使用される。排水口20に流れる排水は殻状壁10aを通過することとなり、三次元網目構造部分10cが、排水中に含まれるゴミや毛などの異物Xを捕捉する。また、殻状壁10aは、排水口の上方に設置されるため、水切れが良く衛生的である。
本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10によれば、三次元網目構造部分10cによって、排水中の異物Xを該構造中に立体的に分散させて捕捉することができるので、異物Xを捕捉しても該構造中に排水経路となる空隙を残留させ易い。したがって、高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持することができる。
また、設置部からの立ち上がり部及び閉じた天面を有した立体的な殻状壁10aが三次元網目構造部分10cを備えているので、排水と最もよく接する部分が目詰まり等で排水能力を低下させても、殻状壁10aの他の部分からの排水が確保される。したがって、この点からも高い排水能力を長期間維持することができる。
さらに本実施形態では、三次元網目構造部分10cの外側は、網目構造の網目の連続が切断された起毛状となっているので、排水中の異物Xを起毛状の部分に絡め取ることができ、より高い異物の捕捉能力を得ることができる。また、図2(b)に示すように、殻状壁10aのドーム形状に基づいて、三次元網目構造部分10cの内側における網目が、外側における網目よりも網目の開口が小さくなっているので、大きい異物X1を三次元網目構造の外側で捕捉し、小さい異物X2を内側で捕捉するというように、異物Xの捕捉位置をより立体的に分散させることができる。したがって、排水能力をより長期間維持することができる。
図3(a)は、本発明の他の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図であり、図3(b)は図3(a)に示した領域Dにおける排水口用フィルタの断面を示している。
図示のように、本発明の他の実施形態に係る排水口用フィルタ30は、環状の粘着材層32を有する環状の設置部30bと、設置部30bから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有する殻状壁30aとを備えており、殻状壁30aは、その天面付近に薬剤載置用凹部30eを備えている。
殻状壁30aは、この例においても三次元網目構造からなる部分30cで全体を形成されている。三次元網目構造については、上記実施形態と同様であり、本実施形態においても、図3(b)に示すように該構造の外側が複数の突出繊維端30dを有する起毛状とされている。
設置部30bは、設置部30bは、殻状壁30aが排水口を覆う位置をとるように、排水口又はその近傍に接し得るようになっている。本実施形態では、設置部30bの環状底面の粘着材層32を備えて構成されており、この粘着材層32によって、排水口又はその近傍に粘着を伴って適合するようになっている。本実施形態では、設置部30b及び粘着材層32が略六角形状となっているが、三角形その他の多角形状、又は円形、星形等、種々の環状の形態とすることもできる。設置部30bは、熱溶融等により平面状に形成されていることが望ましい。これにより、製造時に、又は消費者が使用前に、粘着材層32を設置部30bに貼着するのが容易となる。
粘着材層32は、ゴム系、アクリル系、ユリア樹脂系、メラニン樹脂系、フェノール系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン系などの種々の樹脂で構成され得る。これらは、溶剤系、水性系のいずれでも良く、感圧接着タイプとすることができる。また、上記実施形態のように粘着材層を省略することもできる。
また、粘着材層32は環状とせず、設置部30bの複数箇所に離散的に、或いは1箇所だけに設けることもできる。尚、粘着性が強い素材を用いる場合には、使用時まで粘着性を保護するため、粘着材層32は剥離紙(図示せず)等で覆われていることが好ましい。
薬剤載置用凹部30eは、殻状壁30aの天面付近に設けられた陥没部分であり、図示のように、薬剤載置用凹部30eの中には薬剤40が設置される。薬剤40には、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、抗菌剤等が用いられる。これらの薬剤は水溶性でも、親油性でも良い。常温で液体のものであれば担持体に担持させればよく、例えば、液状香料をシリカゲルなどに担持させて粒体とし、打錠処理によりタブレットとした芳香剤が挙げられる。常温で粉体のものであれば、粉体のまま若しくは固形化すれば良く、例えば粉粒体の界面活性剤を固形化した洗浄剤が挙げられる。また、薬剤載置用凹部を設けなくとも、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、抗菌剤等を含浸、噴霧、練り込み等によりフィルタ樹脂に具備させることができる。例えば、洗浄剤を用いる場合には、両性、アニオン系、ノニオン系、カチオン系の界面活性剤が用いられる。界面活性剤は徐溶性の高いものが好ましく、排水口の洗浄が可能となる。
香料を用いる場合には、親油性のものが好ましく、これにより排水によってフィルタ樹脂上で香料ゲルを形成し長期間芳香させることができる。また、排水口から発せられる悪臭をマスキングすることができる。消臭剤、脱臭剤は、粉体のものが好ましく、活性炭、シリカゲル、ポリフェノール、酸化亜鉛、酸化チタン、ゼオライトなどの他、銀、銅、亜鉛などの金属等を用いることが好ましい。これにより排水口から発せられる悪臭を消臭又は脱臭することができる。また、殺菌剤、除菌剤、抗菌剤は、粉体のものが好ましく、ポリフェノール、銀などの金属、カチオン系界面活性剤、チアベンダゾール、オルトフェニルフェノール等を用いることが好ましい。さらには、カチオン系で徐溶性の界面活性剤が好ましい。これにより排水口用フィルタ30や排水口にぬめりなどが生じるのを抑制することができ、排水口用フィルタ30を長持ちさせ、排水口自体も洗浄することが可能となる。
このように構成された本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ30は、上記実施形態と同様に、三次元網目構造部分30cを備えた立体的な殻状壁30aによって高い異物の捕捉能力を保ちつつ、排水能力を長期間維持することができる。これにより、排水中に含まれるゴミや毛などの異物を効果的に捕捉することができる。
本実施形態に係る排水口用フィルタ30では、さらに設置部30bに粘着材層32が設けられているので、排水口用フィルタ30と排水口との付着力を強くすることができ、排水口用フィルタ30自体を排水の流勢に対してより安定化させることができる。
また、本実施形態に係る排水口用フィルタ30では、殻状壁30aの天面付近に薬剤載置用凹部30eが設けられているので、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、抗菌剤等の薬剤40を薬剤載置用凹部30eに設置することができる。これにより、排水中の異物を除去しつつ、設置した薬剤の作用を得ることができる。
上述した実施形態では、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10が洗い場等の床面に露出した排水口20に設置される場合を示したが、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10は様々な形状の排水口に設置することができる。
図4(a)〜(d)は、図1(a)に示した排水口用フィルタを排水口に設置した状態を模式的に示した断面図である。
図4(a)は、図2(a)に示した排水口20に排水口用フィルタ10を設置した状態を示している。この設置状態では、設置部10bが排水口20の周縁部20aに適合して設置されている。目皿21を取り外し、直接排水口の開口部に被せることもできる。
図4(b)は、上方に突き出た部分を有する目皿21Aで覆われた排水口20Aに排水口用フィルタ10を設置した状態を示している。この設置状態では、殻状壁10aが目皿21Aの突出部に被せられるようにして設置されている。
排水口は、洗い場などの面と同じ高さに設けられる他、スリット付きの蓋で覆われた排水口用溝に設けられることもある。本発明の実施形態に係る排水口用フィルタはこのような排水口にも設置することができる。このような排水口用溝では、溝の底面からスリット付き蓋までの高さが比較的低い場合もある。
図4(c)は、このような蓋付きの排水口20Bに排水口用フィルタ10を設置した状態を示している。この設置状態では、設置部10bが排水口20の周縁部20aに適合し、殻状壁10aが弾性変形して設置されている。このように本発明の実施形態に係る排水口用フィルタ10によれば、殻状壁10aが柔軟であるので、スリット付き蓋で押さえつけられると変形し、設置が可能となる。この場合でも台所等で一般に用いられるスポンジのように網目がつぶれて排水能力が低下してしまうことがなく、三次元網目構造が維持され、高い排水能力が確保される。これは殻形状により上からの圧力が分散されるからである。また、目皿21を取り外し、直接排水口の開口部に被せることもできる。
また、排水口が、その周縁に沿って洗い場の面から陥没して設けられている場合がある。図4(d)は、このような目皿を外した排水口又は陥没したの排水口20Cに排水口用フィルタ10を設置した状態を示している。この設置状態では、設置部10bは殻状壁10a側面の下部外周面で形成され、排水口20Cに嵌り込んでおり、弾性変形することにより排水口20C内壁面に接している。
図5(a)〜(d)は、本発明のさらに他の実施形態に係る排水口用フィルタを排水口に設置した状態を模式的に示した断面図である。
図5(a)に示す実施形態に係る排水口用フィルタ10Aは、環状の設置部10Abと、該設置部10Abから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁10Aaとを備えている。設置部10Abは、該殻状壁10Aaの殻状下端部を径方向内側に折り曲げ、その先端を再び下方へ折り曲げた形状となっている。
図5(a)は、この排水口用フィルタ10Aを排水口20Dに設置した状態を示している。この設置状態では、設置部10Abが排水口20Dの周縁部20Daに適合して設置されている。このように排水口用フィルタ10Aによれば、殻状壁10Aaとの間の段部及びこれに続く縮径部が設置部10Abとなっているので、該縮径部を排水口20Dに挿入するようにして適合させることができる。
図5(b)に示す実施形態に係る排水口用フィルタ10Bは、環状の設置部10Bbと、該設置部10Bbから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁10Baとを備えており、設置部10Bbは殻状壁10Ba下部から径方向外側に突出したフランジ部を備えている。図5(b)に示す設置状態では、設置部10Bbが排水口20Eの周縁部20Eaに適合して設置されている。この排水口用フィルタ10Bによれば、設置部10Bbのフランジ部により、排水口20Eの周縁部20Eaとの接触面積が増し、排水口用フィルタ10Bを安定して設置することができる。このようなフランジ部を有する排水口用フィルタでは、前記フランジ部が、排水口又は排水口付近に対応する形状に切り取り可能とすることができ、これにより該フランジ部の一部を設置する排水口開口部の寸法や形状に適合するように切り取ることができる。また、目皿21Eを取り外して設置した場合においても、排水口用フィルタ10Bが排水口20Eに落下するのを防ぐことができる。
図5(c)は、上記排水口用フィルタ10Bを図5(b)に示した排水口20Eより径の小さい排水口20Fに設置した状態を示している。この設置状態においても、設置部10Bbが排水口20Fの周辺部20Faに設置されている。このように排水口用フィルタ10Bによれば、径の異なる多様な寸法や形状の排水口に設置することができ、汎用性がある。
図5(d)に示す実施形態に係る排水口用フィルタ10Cは、環状の設置部10Cbと、設置部10Cbから上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有する殻状壁10Caとを備えており、殻状壁10Caは、その天面付近に薬剤載置用凹部10Ceを備えており、薬剤載置用凹部10Ceの中には薬剤40が設置されている。図5(d)に示す設置状態では、設置部10Cbは殻状壁10Ca側面の下部外周面で形成され、排水口20Gに嵌り込んでおり、弾性変形することにより排水口20G内壁面に接している。これにより、排水が薬剤40に接しやすく、排水中の異物を除去しつつ、設置した薬剤の作用を得ることができる。
以上本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく種々の変更が可能である。図6(a)〜(d)は、本発明の他の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図である。
図6(a)に示すように、殻状壁60aが三次元網目構造部分60cと、網目のない連続面等の他の部材で構成された部分66とで構成されていてもよい。また、図6(b)に示すように殻状壁が円錐形となったもの、図6(c)に示すように設置部の環状が多角形となったもの、図6(d)に示すように殻状壁が起伏を有するもの、図6(e)に示すように殻状壁60Eaに複数の薬剤載置用凹部60Eeを有するものなど、様々な形態とすることが可能である。これらの排水口用フィルタの設置部も図2(d)に示したような段部を伴った縮径部を備えることができる。
(a)は、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図であり、(b)は(a)に示した領域A、(c)は領域Bにおける排水口用フィルタの断面をそれぞれ示している。 (a)は、本発明の実施形態に係る排水口用フィルタの使用状態を示した図であり、(b)は(a)に示した領域Cにおける排水口用フィルタの断面を示している。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図であり、(b)は(a)に示した領域Dにおける排水口用フィルタの断面を示している。 (a)〜(d)は、図1(a)に示した排水口用フィルタを排水口に設置した状態を模式的に示した切断端面図である。 (a)〜(d)は、本発明のさらに他の実施形態に係る排水口用フィルタを排水口に設置した状態を模式的に示した切断端面図である。 (a)〜(e)は、本発明の他の実施形態に係る排水口用フィルタの斜視図である。
符号の説明
10 排水口用フィルタ
10a 殻状壁
10b 設置部
10c 三次元網目構造からなる部分
10d 突出繊維端
14 廃棄用吊り上げ部材

Claims (11)

  1. 環状の設置部と、該設置部から上方への立ち上がり部及び閉じた天面を有した殻状壁とを備え、該殻状壁が三次元網目構造からなる部分を備えており、前記設置部は、前記殻状壁が排水口を覆う位置をとるように、前記排水口又はその近傍に接し得ることを特徴とする排水口用フィルタ。
  2. 前記三次元網目構造からなる部分の外側が起毛状とされていることを特徴とする請求項1記載の排水口用フィルタ。
  3. 前記三次元網目構造からなる部分の内側における網目が、外側における網目よりも網目の開口が小さくなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の排水口用フィルタ。
  4. 前記三次元網目構造が、ポリウレタンフォーム又はポリエチレンフォームの破泡処理により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  5. 前記殻状壁がドーム型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  6. 前記殻状壁に、廃棄用吊り上げ部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  7. 前記殻状壁が、その天面付近に薬剤載置用凹部を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  8. 前記設置部が、排水口又はその近傍に接して自己接着可能な構造となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  9. 前記設置部が、前記殻状壁の底部から径方向外側に突出したフランジ部を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の排水口用フィルタ。
  10. 前記フランジ部が、排水口又は排水口付近に対応する形状に切り取り可能とされていることを特徴とする請求項9記載の排水口用フィルタ。
  11. 前記殻状壁を構成する樹脂が、洗浄剤、香料、消臭剤、脱臭剤、殺菌剤、除菌剤、及び抗菌剤の少なくとも一つを含有していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の排水口用フィルタ。

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JP2016031013A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 秀美 岡田 男性用節水小便器
CN106120987A (zh) * 2016-08-18 2016-11-16 安庆市科兴生产力促进中心有限公司 一种过滤网

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