JP2004263093A

JP2004263093A - Composition for cap liner and cap

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Publication number: JP2004263093A
Application number: JP2003055635A
Authority: JP
Inventors: Meiji Tsuruta; 明治鶴田
Original assignee: Tosoh Corp
Current assignee: Tosoh Corp
Priority date: 2003-03-03
Filing date: 2003-03-03
Publication date: 2004-09-24

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a composition for cap liners having balanced hardness and sealing performance, retaining good sealing performance and stopper openability and controlling floating of wax onto the contents and inhibition of flavors at a very low level and a cap liner comprising the composition. <P>SOLUTION: The composition contains a combined weight of 40-100 pts. wt. of (C) a polypropylene-type polymer and (D) a polyethylene resin, in a (C)/(D) ratio of 20/80 to 90/10, to a combined weight of 100 pts. wt. of (A) 75-95 wt.% of a hydrogenated styrene-isoprene/butadiene-styrene triblock copolymer and (B) 5-25 wt.% of liquid paraffin. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性に優れたキャップライナー材用組成物及び該組成物をキャップライナーとして使用したキャップに関する。更に詳しくは、キャップライナー材用組成物、キャップライナーに要求される硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も良好な密封性、開栓性が保持され、更には、内容物へのワックスフロートや香味阻害が極めて低いレベルに抑えられたキャップライナー材用組成物及び該組成物をキャップライナーとして使用したキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より食品容器や飲料容器のキャップライナーには、衛生性や環境適性に優れ、比較的安価なポリエチレン系樹脂が使用されている。しかしながら、ポリエチレン系樹脂は柔軟性や圧縮永久歪みに劣るため、キャップライナーとしての重要な性能である密封性が発現しにくいのが現状である。
【０００３】
そこで、柔軟性、圧縮永久歪みに優れたキャップライナー材として、水添スチレン−共役ジエンブロック共重合体ゴムを用いた熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。例えば、水素添加スチレン／ブタジエンブロック共重合体１０〜６０重量％、流動パラフィン２０〜８０重量％及びプロピレン系樹脂５〜６０重量％からなり、内容物の熱間充填や充填密封後の加熱殺菌に耐え得ると共に、熱変形乃至熱収縮に起因する漏洩も有効に解消される組成物が開示されている（例えば、特許文献１参照。）。しかしながら、これらの組成物をキャップライナーとして飲料容器に使用した場合、ライナー材から流動パラフィンと見られる油状物質が溶出し、内容液の表面に液滴状に浮いたり、油膜を形成する（以下、ワックスフロートという。）問題が生じた。また、ワックスフロート現象は、レトルト処理のような高温での加熱滅菌処理を施した場合に特に顕著となる。
【０００４】
このようなワックスフロート現象を改良する方法として、水素添加スチレン／ブタジエンブロック共重合体１０〜６０重量％、流動パラフィン５〜３５重量％、ポリプロピレン５〜５０重量％及びポリエチレン５〜４５重量％からなるキャップライナー用組成物が開示されている（例えば、特許文献２参照。）。この組成物は、流動パラフィンの配合量を少なくし、かつポリエチレンを配合することで、流動パラフィンの溶出を抑制し、ワックスフロート現象を防止しようとするものであるが、密度が０．９４０ｇ／ｃｍ^３以下のポリエチレンを使用しているため、耐熱性が悪く、高温領域での圧縮永久歪みが悪化し、高温充填、加熱殺菌等の処理条件によっては、ライナーの変形による密封性の低下およびボトル本体とライナーの融着等の問題が生じた。
【０００５】
一方、ワックスフロート現象を防止し、かつ熱間充填や加熱殺菌処理後の密封性を改良する手法として、特定のスチレン・共役ジエンブロック共重合体を用いたキャップライナー用エラストマー組成物が提案されている。例えば、共役ジエンがイソプレン単独又はイソプレンとブタジエンの混合物であるスチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物（Ａ）を（Ａ）と（Ｂ）の合計量に対して４５〜７０重量％、ゴム用軟化剤及び／又は流動パラフィン（Ｂ）を（Ａ）と（Ｂ）の合計量に対して３０〜５５重量％、ポリプロピレン樹脂及び／又はポリエチレン樹脂（Ｃ）を（Ａ）と（Ｂ）の合計量１００重量部に対して５〜１００重量部配合してなる組成物が開示されている（例えば、特許文献３、４参照。）。
【特許文献１】
特公平０６−０８８６０８号公報
【特許文献２】
特開平０７−０７６３６０号公報
【特許文献３】
特開平１１−１０６５６５号公報
【特許文献４】
特開２０００−２８１１１７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献３、４に提案された組成物は、ＰＥＴ容器用合成樹脂キャップのライナーとして使用することを目的としたものであり、この組成物をガラス製あるいはアルミニウム製のボトル容器とアルミニウム製キャップとの組み合わせからなる容器のライナーとして使用した場合は、開栓トルクの上昇及び容器を落下させた場合の密封性（衝撃密封性）の低下が生じることが判明した。これらの問題は、ライナー材の硬度を高めることで改良できるが、上記特許文献３、４に提案された組成物では、硬度を高くするためポリプロピレン樹脂及び／又はポリエチレン樹脂の配合量を増やすと圧縮永久歪みが悪化し、加熱殺菌処理後の密封性、特にレトルト処理のような高温での殺菌処理後の密封性が低下するという課題を有する。
【０００７】
また、これらの組成物は、９０℃程度の加熱殺菌処理ではワックスフロートや開栓性改善のために添加した滑剤のブリードを防止できるが、レトルト処理のような１００℃を越える殺菌処理を施した場合は、ワックスフロートや滑剤のブリードに起因すると考えられる香味阻害が発生するという課題を有する。
【０００８】
そこで、本発明は、キャップライナー材用組成物、キャップライナーに要求される硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も良好な密封性、開栓性が保持され、更には、内容物へのワックスフロートや香味阻害が極めて低いレベルに抑えられたキャップライナー材用組成物及び該組成物をキャップライナーとして使用したキャップを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の要件を満たす水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体、流動パラフィン及びポリプロピレン系重合体を特定の配合割合で組み合わせてなる組成物が、硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も、密封性が良好であり、ワックスフロートを好適に防止できることを見出した。更に、上記水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体を用いた組成物は、従来耐熱性が悪いと考えられてきたポリエチレン樹脂を配合した場合でも、レトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後の密封性が良好であり、かつポリエチレン樹脂を配合することで開栓性が著しく改良できるため、滑剤の無添加、若しくは、添加量の低減が可能となり、香味阻害が極めて低いレベルに抑えられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
即ち、本発明は、（Ａ）濃度５重量％のトルエン溶液（３０℃）としＢ型回転粘度計により測定した溶液粘度４０〜１０００ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量２５〜４０重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位（重量比）＝９０／１０〜１０／９０である水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体が７５〜９５重量％、及び（Ｂ）ＪＩＳＫ２２８３に準拠し４０℃で測定した粘度が３０〜５５０ｍｍ^２／Ｓである流動パラフィンが５〜２５重量％からなる（Ａ）と（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、（Ｃ）２３０℃、２．１６ｋｇ荷重で測定したメルトフローレート０．１〜１００ｇ／１０ｍｉｎ、ＪＩＳＫ７２０７に準拠し、曲げ応力０．４５ＭＰａで測定した荷重たわみ温度１１０℃以上であるポリプロピレン系重合体と（Ｄ）１９０℃、２．１６ｋｇ荷重で測定したメルトフローレート０．１〜１００ｇ／１０ｍｉｎ、密度０．９４０ｇ／ｃｍ^３以上であるポリエチレン樹脂の合計量（（Ｃ）＋（Ｄ））が４０〜１００重量部であり、（Ｃ）／（Ｄ）（重量比）＝２０／８０〜９０／１０からなることを特徴とするキャップライナー材用組成物及び該組成物よりなるキャップライナーに関するものである。
【００１１】
以下に、本発明について詳細に説明する。
【００１２】
本発明に用いる水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）は、濃度５重量％のトルエン溶液（３０℃）としＢ型回転粘度計により測定した溶液粘度が４０〜１０００ｍＰａ・ｓ、好ましくは１００〜８００ｍＰａ・ｓであり、スチレン単位含有量が２５〜４０重量％、好ましくは２６〜３５重量％であり、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位（重量比）＝９０／１０〜１０／９０、好ましくは８０／２０〜２０／８０である水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体である。ここで、イソプレン残基単位、ブタジエン残基単位とは水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体を製造する際に用いられる原料イソプレン、ブタンジエンに由来する単位を示すものであり、水添された単位のみならず、未水添の単位をも包含するものである。また、該溶液粘度は、３０℃、５重量％の水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体−トルエン溶液を調整し、該溶液をＢ型回転粘度計により測定することにより求めることができる。
【００１３】
ここで、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の溶液粘度が４０ｍＰａ・ｓ未満である場合、得られる組成物をキャップライナーとした際の耐熱性が不足し、高温殺菌処理後の密封性が低下する。一方、溶液粘度が１０００ｍＰａ・ｓを越える場合、得られる組成物をキャップライナーとして成形する際の押出負荷が大きくなり成形不良が生じる。スチレン単位含有量が２５重量％未満である場合、得られる組成物をキャップライナーとした際の耐熱性が不足し、高温殺菌処理後の密封性が低下する。一方、スチレン単位含有量が４０重量％を越える場合、キャップライナーとした際の柔軟性が損なわれる。また、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位（重量比）＝９０／１０〜１０／９０の範囲外である場合、得られる組成物をキャップライナーとした際の耐熱性が不足し、高温殺菌処理後の密封性が低下するとともに、流動パラフィンが内容物に溶出するワックスフロート現象が発生し易くなる。
【００１４】
水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体としては、具体的には（商品名）セプトン４０５５（株式会社クラレ製）、（商品名）セプトン４０７７（株式会社クラレ製）、（商品名）セプトン４０９９（株式会社クラレ製）等を市販品として入手することが可能である。
【００１５】
本発明に用いる流動パラフィン（Ｂ）は、ＪＩＳＫ２２８３に準拠し、４０℃で測定した粘度が３０〜５５０ｍｍ^２／Ｓ、好ましくは５０〜３００ｍｍ^２／Ｓである流動パラフィンである。ここで、流動パラフィンの粘度が３０ｍｍ^２／Ｓ未満である場合、得られた組成物をキャップライナーとした際に、流動パラフィンが内容物に溶出するワックスフロート現象が生じる。また、流動パラフィンの粘度が５５０ｍｍ^２／Ｓを越える場合、得られた組成物の流動性が不足し、成形性が悪くなる。
【００１６】
このような流動パラフィンとしては、例えば（商品名）クリストール（エッソ石油株式会社製）、（商品名）モレスコ・ホワイト（株式会社松村石油研究所製）等を市販品として入手することが可能である。
【００１７】
本発明に用いるポリプロピレン系重合体（Ｃ）は、ＪＩＳＫ７２１０に準拠し、２３０℃、２．１６ｋｇ荷重で測定したメルトフローレート（以下、ＭＦＲという。）が０．１〜１００ｇ／１０ｍｉｎ、好ましくは１〜６０ｇ／１０ｍｉｎであり、ＪＩＳＫ７２０７に準拠し、曲げ応力０．４５ＭＰａで測定した荷重たわみ温度が１１０℃以上、好ましくは１２５℃以上であるポリプロピレン系重合体である。ここで、ポリプロピレン系重合体のＭＦＲが０．１ｇ／１０ｍｉｎ未満である場合、得られた組成物をキャップライナーとして成形する際の押出負荷が大きくなり成形不良が生じる。一方、ＭＦＲが１００ｇ／１０ｍｉｎを越える場合、得られた組成物をキャップライナーとした際の耐熱性、耐衝撃性が低下する。また、ポリプロピレン系重合体の荷重たわみ温度が１１０℃未満である場合、得られた組成物をキャップライナーとした際の耐熱性が不足し、高温殺菌処理後の密封性が低下する。
【００１８】
本発明に用いられるポリプロピレン系重合体（Ｃ）としては、上記特性を満足するポリプロピレン系重合体であればいかなるものを用いることも可能であり、例えばホモポリプロピレン重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体であってもよい。
【００１９】
本発明に用いられるポリエチレン樹脂（Ｄ）は、ＪＩＳＫ７２１０に準拠し、１９０℃、２．１６ｋｇ荷重で測定したＭＦＲが０．１〜１００ｇ／１０ｍｉｎ、好ましくは１〜６０ｇ／１０ｍｉｎであり、ＪＩＳＫ６７６０に準拠して測定した密度が０．９４０ｇ／ｃｍ^３以上、好ましくは０．９５０ｇ／ｃｍ^３以上であるポリエチレン樹脂である。ここで、ポリエチレン樹脂のＭＦＲが０．１ｇ／１０ｍｉｎ未満である場合、得られた組成物をキャップライナーとして成形する際の押出負荷が大きくなり成形不良が生じる。一方、ＭＦＲが１００ｇ／１０ｍｉｎを越える場合、得られた組成物をキャップライナーとした際の耐熱性、耐衝撃性が低下する。また、ポリエチレン樹脂の密度が０．９４０ｇ／ｃｍ^３未満である場合、得られた組成物をキャップライナーとした際の耐熱性が不足し、高温殺菌処理後の密封性が低下する。
【００２０】
本発明に用いられるポリエチレン樹脂（Ｄ）としては、上記特性を満足するポリエチレン樹脂であればいかなるものを用いることも可能であり、例えばチーグラー触媒又はメタロセン触媒等を用いて低圧重合法等の公知の方法により製造されるエチレン単独重合体、エチレンと他の１種以上のα−オレフィンとの共重合体であるエチレン−α−オレフィン共重合体であってもよい。ここで、エチレンとの共重合が可能なα−オレフィンとしては、例えば１−ブテン、１−ヘキセン、４−メチル−１−ペンテン、１−オクテン等が挙げられる。
【００２１】
本発明のキャップライナー材用組成物は、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）が７５〜９５重量％、好ましくは８０〜９０重量％、及び流動パラフィン（Ｂ）が５〜２５重量％、好ましくは１０〜２０重量％からなる（Ａ）と（Ｂ）の合計量１００重量部に対して、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）とポリエチレン樹脂（Ｄ）の合計量（（Ｃ）＋（Ｄ））が４０〜１００重量部、好ましくは５０〜９０重量部であり、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）とポリエチレン樹脂（Ｄ）の配合比である（Ｃ）／（Ｄ）（重量比）＝２０／８０〜９０／１０、好ましくは３０／７０〜８０／２０からなるものである。
【００２２】
ここで、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）の配合割合が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量に対して７５重量％未満である場合（即ち、流動パラフィン（Ｂ）が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量に対して２５重量％を越える場合）、得られる組成物は圧縮永久歪みに劣り、キャップライナーとした際の加熱殺菌処理後の密封性が劣るものとなる。一方、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量に対して９５重量％を越える場合（即ち、流動パラフィン（Ｂ）が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量に対して５重量％未満である場合）、得られる組成物の流動性が低下し、キャップライナーを成形する際の成形性に劣る。
【００２３】
また、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）とポリエチレン樹脂（Ｄ）の合計量が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量１００重量部に対して４０重量部未満である場合、得られる組成物の硬度が低下し、キャップライナーとした際の開栓トルクが大きくなるとともに、衝撃密封性が劣るものとなる。一方、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）とポリエチレン樹脂（Ｄ）の合計量が水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）の合計量１００重量部に対して１００重量部を越える場合、得られる組成物は柔軟性、圧縮永久歪みに劣り、キャップライナーとした際の加熱殺菌処理後の密封性が悪いものとなる。そして、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）の配合割合がポリプロピレン系重合体（Ｃ）／ポリエチレン樹脂（Ｄ）（重量比）＝２０／８０より少ない場合、得られる組成物の耐熱性が低下し、キャップライナーとした際の加熱殺菌処理後の密封性が劣るものとなる。一方、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）の配合割合がポリプロピレン系重合体（Ｃ）／ポリエチレン樹脂（Ｄ）（重量比）＝９０／１０より多い場合、得られる組成物はキャップライナーとした際の開栓性が劣るものとなる。
【００２４】
本発明のキャップライナー材用組成物は、必要に応じて熱可塑性樹脂、耐熱安定剤、耐候安定剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、滑剤、界面活性剤、防曇剤、流滴剤、可塑剤、造核剤、顔料、染料、シリカ、酸化チタン、タルク、マイカ、カーボン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、金属ステアレート、木粉、コルク粉、セルロースパウダー、シリコンオイル等の無機あるいは有機の添加剤、充填剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加しても良い。
【００２５】
その中でも、滑剤はキャップライナーとして装着した際のキャップの開栓トルクを調整するために添加する場合が多く、一般的に好適に用いられている。そして、そのような滑剤としては、例えば、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、高級アルコール脂肪酸エステル、エチレンビス高級脂肪酸アミド等を用いることが可能であり、その中でも高級脂肪酸アミドが好適に用いられる。高級脂肪酸アミドとしては、具体的には、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキド酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド等が挙げられる。
【００２６】
本発明のキャップライナー材用組成物は、キャップライナーとした際の開栓性に優れるため、通常滑剤を添加する必要はないが、容器の形状や使用目的に応じて開栓性を更に改善したい場合は、内容物の香味に影響を及ぼさない範囲で滑剤を添加しても良い。滑剤の添加量としては、本発明のキャップライナー材用組成物１００重量部に対し、通常０．３重量部未満が好ましい。
【００２７】
本発明のキャップライナー材用組成物の調製方法としては、特に制限はなく、一般的に通常の樹脂組成物の調製又はゴム組成物の調製に際して用いられる方法を採用することが可能であり、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）、流動パラフィン（Ｂ）、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）及びポリエチレン樹脂（Ｄ）を単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、加熱ロール等の溶融混練機を用いて調製することができる。その際、各成分の添加順序に特に制限はなく、例えば、水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）と流動パラフィン（Ｂ）、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）及びポリエチレン樹脂（Ｄ）をヘンシェルミキサー、Ｖ−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー等の公知な種々の方法で予備混合した後、前記の溶融混練機により複合化してもよいし、上記任意の成分を予め溶融混練し、残りの成分にマスターバッチ的に添加して溶融複合化してもよい。
【００２８】
本発明のキャップライナー材用組成物は、キャップライナーに要求される硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も良好な密封性、開栓性が保持され、更には、内容物へのワックスフロートや香味阻害が極めて低いレベルに抑えられたキャップライナー又は該キャップライナーを装着したキャップとして用いることができる。本発明のキャップライナー材用組成物をキャップライナーとして用いる際の成形方法としては、例えば、該キャップライナー材用組成物を０．５〜１ｍｍ程度の厚みのシート状に成形後、キャップの形状に合った直径に打ち抜き、これをキャップ内面に挿入、接着する方法、あるいは、押出機から該キャップライナー材用組成物をキャップ内面に一定量落し入れ、押し型を挿入して薄肉状のライナーに成形する方法（インシェルモールド法）などが挙げられる。
【００２９】
本発明のキャップライナー材用組成物の特徴は、特定の要件を満たす水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（Ａ）、流動パラフィン（Ｂ）、ポリプロピレン系重合体（Ｃ）及びポリエチレン樹脂（Ｄ）を特定の割合で配合することにより、硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も良好な密封性、開栓性が保持され、更には、内容物へのワックスフロートや香味阻害を極めて低いレベルに抑えることができるものである。
【００３０】
上記特徴により、本発明のキャップライナー材用組成物からなるキャップライナー、該キャップライナーを装着してなるキャップ、特にアルミニウム製キャップは、ガラス容器、アルミ製ボトル容器などの金属ボトル容器へ装着し用いることが可能であり、特に１００℃以上でのレトルト殺菌処理が必要とされる分野に好適に用いることができる。
【００３１】
また、本発明のキャップライナー材用組成物からなるキャップライナー、該キャップライナーを装着してなるキャップは、清涼飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、茶飲料、ミネラルウォーター、ドレッシング、焼き肉等用タレ、調味用ソース、マヨネーズ、サラダ油及びゴマ油等の包装容器用キャップとして使用でき、その中でも特に１００℃以上での熱殺菌処理が必要とされているミルク入りコーヒー又は麦茶、はと麦茶、混合茶などの包装容器用キャップ、特に包装容器用アルミニウム製キャップとして使用することが好ましい。
【００３２】
【実施例】
以下に、実施例および比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
【００３３】
実施例および比較例における評価・測定方法を以下に示す。
【００３４】
〜硬度測定〜
ＪＩＳＫ７２１５に準拠し、デュロメータＤ硬度を測定した。
【００３５】
〜圧縮永久歪み測定〜
ＪＩＳＫ６３０１−７５に準拠し、５０ｍｍ×１５０ｍｍ×１２．５ｍｍのプレス金型を用いて、プレス温度２００℃、プレス圧力７５ｋｇ／ｃｍ^２で得られたキャップライナー材用組成物をプレスし、平板サンプルを作製した。この平板サンプルを直径２９ｍｍに円筒状に打ち抜き、試験片の厚み（試験片原厚）を測定し、圧縮永久歪みの試験片とした。
【００３６】
ＪＩＳＫ６３０１−７５に規定された圧縮固定装置を用いて、試験片を厚み方向に９．５２ｍｍまで圧縮させ、試験片を圧縮固定した装置を１２０℃の空気雰囲気中で２２時間加熱処理した。その後、圧縮を開放させ、試験片を２３℃で３０分間静置後、圧縮後の試験片の厚み（圧縮後厚み）を測定した。圧縮永久歪みは下式から求めた。
【００３７】
圧縮永久歪み（％）＝（試験片原厚−圧縮後厚み）×１００／（試験片原厚−９．５２）
〜ライナー成形性評価〜
実施例に記載した方法（インシェルモールド法）により、キャップライナー材用組成物をアルミ製キャップのシェル内で成形する際の成形性の良否を確認した。
【００３８】
成形性の良否の基準を以下に示す。
○；良品率９０％以上
×；良品率９０％未満
〜サンプルボトルの落下試験（衝撃密封性）〜
レトルト処理後のミルク入りコーヒーのサンプルボトルを用いて、下記の方法により評価を行った。
【００３９】
１箱３０本入り（５本×６段）の段ボール製カートンケースにダミーボトル（２７５ｍｌ用アルミ製ボトルに２７５ｍｌの水を単に入れ、キャップを装着したもの）を２５本入れ、上段５本のみ得られたサンプルボトルを入れた。
【００４０】
サンプルボトルの５本が上段となるようカートンケースを置き、キャップ天面側が衝撃面になるように徐々にカートンケースを自重で倒れるよう傾け、平らなコンクリート面に落下させた。
【００４１】
サンプルボトルに内容物であるミルク入りコーヒーの液漏れ等の密封不良が発生するまで落下を繰り返し、密封不良となったサンプルボトルはそれまでの落下回数を落下回数値とし、カートンケースから抜き出しダミーボトルと入れ換え、サンプルボトルの全数が密封不良となるまで繰り返した。但し、実使用上３０回以上の落下回数であれば問題ないので、最大落下回数を３０回とした。
【００４２】
〜開栓性の評価〜
レトルト処理後のミルク入りコーヒーのサンプルボトルを用いて、開栓トルクをトルクメーターにより測定した。
【００４３】
開栓性の評価基準を以下に示す。
○；開栓トルク値が７ｋｇ・ｃｍ以上１５ｋｇ・ｃｍ未満
×；開栓トルク値が７ｋｇ・ｃｍ未満又は１５ｋｇ・ｃｍ以上
〜ワックスフロートの評価〜
レトルト処理後の麦茶入りサンプルボトルを横倒しにして４０℃の恒温槽に４８時間保存し、その後室温に戻し、液面のワックスフロートの有無を目視で確認した。
【００４４】
ワックスフロートの良否の基準を以下に示す。
○；ワックスフロート無し。
×；ワックスフロート有り。
【００４５】
〜香味試験〜
レトルト処理後の蒸留水入りサンプルボトルを横倒しにして４０℃の恒温槽に４８時間保存し、その後室温に戻した後の蒸留水を人間の嗅覚、味覚の官能試験により、充填前の蒸留水との香味変化を比較した。尚、官能試験は５人のパネラーにより実施した。
【００４６】
香味試験の良否の基準を以下に示す。
○；嗅覚、味覚ともに変化無し。
×；嗅覚、味覚の一方または両方で変化有り。
【００４７】
実施例１
水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（株式会社クラレ製、商品名セプトン４０５５；５ｗｔ％トルエン溶液粘度９０ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量３０重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位＝５０／５０（重量比））（以下、（Ａ−１）という。）８０重量％、流動パラフィン（エッソ石油株式会社製、商品名クリストールＪ−２６２；粘度５１ｍｍ^２／Ｓ）（以下、（Ｂ）という。）２０重量％からなる配合物１００重量部に対し、ポリプロピレン系重合体（チッソ株式会社製、商品名チッソＨＣＰＰ−Ｋ５２３０；ＭＦＲ３０ｇ／１０ｍｉｎ、荷重たわみ温度１３８℃）（以下、（Ｃ−１）という。）３５重量部、ポリエチレン樹脂（東ソー株式会社製、商品名ニポロンハード１２００；ＭＦＲ２１ｇ／１０ｍｉｎ、密度０．９５２ｇ／ｃｍ^３）（以下、（Ｄ−１）という。）３５重量部を添加し、タンブラーにて予備混合した後、樹脂温度２３０℃に調整したＬ／Ｄ＝３６ｍｍ、５７ｍｍφの二軸押出機（東芝機械株式会社製、商品名ＴＥＭ−５０Ｂ）で溶融混練、造粒し、キャップライナー材用組成物を得た。
【００４８】
得られたキャップライナー材用組成物を樹脂温度２３０℃に調整した押出機（田辺プラスチックス機械株式会社製、商品名Ｖ−２０）にて溶融押出し、直径７ｍｍのダイス穴から押出されるストランドを３００ｍｇとなるようにホットカットし、２８ｍｍφアルミニウム製キャップのシェル内に落下させ、すぐさま、押し型でキャップライナー形状に整えるインシェルモールド法により、キャップライナーを装着したアルミニウム製サンプルキャップを作製した。
【００４９】
そして、３０℃のミルク入りコーヒー、麦茶、蒸留水をそれぞれ別個の２７５ｍｌアルミ製ボトル（大和製罐株式会社製）に２７５ｍｌ充填し、得られたアルミニウム製サンプルキャップを装着し、サンプルボトルとした。その後、アルミニウム製サンプルキャップを装着したサンプルボトルをレトルト釜（株式会社日阪製作所製、商品名ＲＣＳ−４０ＲＴＧ−ＦＡＭ）に入れ、１２０℃に調整した圧力水蒸気を用いて３０分間加熱処理し、各種試験・評価を行うためのサンプルボトルを得た。
【００５０】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００５１】
実施例２
（Ａ−１）８０重量％の代わりに（Ａ−１）を９０重量％、（Ｂ）２０重量％の代わりに（Ｂ）を１０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００５２】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００５３】
実施例３
（Ａ−１）８０重量％の代わりに（Ａ−１）を７５重量％、（Ｂ）２０重量％の代わりに（Ｂ）を２５重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００５４】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００５５】
実施例４
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を２５重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を２５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００５６】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００５７】
実施例５
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を４５重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を４５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００５８】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００５９】
実施例６
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を５５重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を１５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００６０】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００６１】
実施例７
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を２０重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を５０重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００６２】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００６３】
実施例８
（Ａ−１）８０重量％の代わりに水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（株式会社クラレ製、商品名セプトン４０９９；５ｗｔ％トルエン溶液粘度８００ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量３０重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位＝５０／５０（重量比））（以下、（Ａ−２）という。）を８０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００６４】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００６５】
実施例９
（Ｃ−１）３５重量部の代わりにポリプロピレン系重合体（チッソ株式会社製、商品名チッソポリプロ−Ａ５０１４；ＭＦＲ３ｇ／１０ｍｉｎ、荷重たわみ温度１１５℃）（以下、（Ｃ−２）という。）を３５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００６６】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００６７】
実施例１０
（Ｄ−１）３５重量部の代わりにポリエチレン樹脂（東ソー株式会社製、商品名ニポロンハード４２００；ＭＦＲ２．３ｇ／１０ｍｉｎ、密度０．９６０ｇ／ｃｍ^３）（以下、（Ｄ−２）という。）を３５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００６８】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００６９】
実施例１１
実施例１により得られた組成物１００重量部に対して、滑剤としてエルカ酸アミド０．２重量部を添加した以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００７０】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表１に示す。
【００７１】
比較例１
（Ａ−１）８０重量％の代わりに（Ａ−１）を１００重量％とし、かつ（Ｂ）を添加しない以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００７２】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００７３】
得られたキャップライナー材用組成物は、ライナー成形性に劣るものであった。
【００７４】
比較例２
（Ａ−１）８０重量％の代わりに（Ａ−１）を５０重量％、（Ｂ）２０重量％の代わりに（Ｂ）を５０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００７５】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００７６】
得られたアルミニウム製キャップは液漏れ及びワックスフロートが発生し易いものであった。
【００７７】
比較例３
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を１５重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を１５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００７８】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００７９】
得られたアルミニウム製キャップは液漏れが発生し易く、開栓性が悪いものであった。
【００８０】
比較例４
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を６０重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を６０重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００８１】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００８２】
得られたキャップライナー材用組成物は、柔軟性に劣り、液漏れが発生し易いものであった。
【００８３】
比較例５
（Ｃ−１）３５重量％の代わりに（Ｃ−１）を７０重量部とし、かつ（Ｄ−１）を添加しない以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００８４】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００８５】
得られたアルミニウム製キャップは、開栓性に劣るものであった。
【００８６】
比較例６
（Ｃ−１）３５重量部の代わりに（Ｃ−１）を１０重量部、（Ｄ−１）３５重量部の代わりに（Ｄ−１）を６０重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００８７】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００８８】
得られたアルミニウム製キャップは、液漏れが発生し易いものであった。
【００８９】
比較例７
（Ａ−１）８０重量％の代わりに水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（株式会社クラレ製、商品名セプトン４０４４；５ｗｔ％トルエン溶液粘度２２ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量３２重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位＝５０／５０（重量比））（以下、（Ａ−３）という。）を８０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００９０】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００９１】
得られたアルミニウム製キャップは、液漏れが発生し易いものであった。
【００９２】
比較例８
（Ａ−１）８０重量％の代わりに水添スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体（株式会社クラレ製、商品名セプトン８００６；５ｗｔ％トルエン溶液粘度４２ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量３３重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位＝０／１００（重量比））（以下、（Ａ−４）という。）を８０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００９３】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００９４】
得られたアルミニウム製キャップは、液漏れ及びワックスフロートが発生し易いものであった。
【００９５】
比較例９
（Ａ−１）８０重量％の代わりに水添スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体（株式会社クラレ製、商品名セプトン２００６；５ｗｔ％トルエン溶液粘度２７ｍＰａ・ｓ、スチレン単位含有量３５重量％、イソプレン残基単位／ブタジエン残基単位＝１００／０（重量比））（以下、（Ａ−５）という。）を８０重量％とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００９６】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【００９７】
得られたアルミニウム製キャップは、液漏れ及びワックスフロートが発生し易いものであった。
【００９８】
比較例１０
（Ｃ−１）３５重量部の代わりにポリプロピレン系重合体（チッソ株式会社製、商品名チッソポリプロ−Ｋ７７３０；ＭＦＲ２５ｇ／１０ｍｉｎ、荷重たわみ温度１０５℃）（以下、（Ｃ−３）という。）を３５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【００９９】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【０１００】
得られたアルミニウム製キャップは、液漏れが発生し易いものであった。
【０１０１】
比較例１１
（Ｄ−１）３５重量部の代わりにポリエチレン樹脂（東ソー株式会社製、商品名ニポロンハード６９００；ＭＦＲ０．０７ｇ／１０ｍｉｎ、密度０．９５６ｇ／ｃｍ^３）（以下、（Ｄ−３）という。）を３５重量部とした以外は、実施例１と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【０１０２】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【０１０３】
得られたキャップライナー材用組成物は、ライナー成形性に劣るものであった。
【０１０４】
比較例１２
比較例５で得られた組成物１００重量部に対して、滑剤としてエルカ酸アミド０．５重量部を添加した以外は、比較例５と同様の方法によりキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルを作製した。
【０１０５】
得られたキャップライナー材用組成物、アルミニウム製サンプルキャップ、サンプルボトルにより硬度、圧縮永久歪み、キャップライナー成形性の評価及びサンプルボトルの落下試験、開栓性評価、ワックスフロート評価、香味試験を行った。これらの評価結果を表２に示す。
【０１０６】
得られたアルミニウム製キャップは、香味性に劣るものであった。
【０１０７】
【表１】

【表２】

【発明の効果】
本発明のキャップライナー材用組成物は、硬さと密封性のバランスが良く、かつレトルト処理のような高温での加熱殺菌処理後も良好な密封性、開栓性が保持され、更には、内容物へのワックスフロートや香味阻害を極めて低いレベルに抑えることができるため、ガラス容器、アルミ製ボトル容器などの金属ボトル容器へ装着し用いることが可能であり、レトルト処理のような高温殺菌処理を必要とする各種食品容器や飲料容器のキャップライナー材及びそれを装着してなるキャップとして有用である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for a cap liner material having excellent heat resistance and a cap using the composition as a cap liner. More specifically, the composition for a cap liner material and the hardness required for the cap liner and the sealability are well-balanced, and the good sealability and openability are maintained even after heat sterilization at a high temperature such as retort treatment. Further, the present invention relates to a composition for a cap liner material in which wax float or flavor inhibition on contents is suppressed to an extremely low level, and a cap using the composition as a cap liner.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a polyethylene resin having excellent hygiene and environmental suitability and relatively inexpensive has been used for a cap liner of a food container or a beverage container. However, since the polyethylene resin is inferior in flexibility and compression set, at present, it is difficult to develop the sealing property, which is an important performance as a cap liner.
[0003]
Accordingly, a thermoplastic elastomer composition using a hydrogenated styrene-conjugated diene block copolymer rubber has been proposed as a cap liner material excellent in flexibility and compression set. For example, it is composed of 10 to 60% by weight of a hydrogenated styrene / butadiene block copolymer, 20 to 80% by weight of liquid paraffin, and 5 to 60% by weight of a propylene resin, and is used for hot filling of contents and heat sterilization after filling and sealing. There is disclosed a composition that can withstand and effectively eliminate leakage due to thermal deformation or thermal shrinkage (for example, see Patent Document 1). However, when these compositions are used in a beverage container as a cap liner, an oily substance, which is considered to be liquid paraffin, elutes from the liner material and floats in the form of droplets on the surface of the content liquid or forms an oil film (hereinafter, referred to as an oil film). A problem has arisen. Further, the wax float phenomenon becomes particularly remarkable when heat sterilization treatment at a high temperature such as retort treatment is performed.
[0004]
As a method for improving such a wax float phenomenon, a hydrogenated styrene / butadiene block copolymer comprises 10 to 60% by weight, liquid paraffin 5 to 35% by weight, polypropylene 5 to 50% by weight, and polyethylene 5 to 45% by weight. A composition for a cap liner is disclosed (for example, see Patent Document 2). This composition is intended to suppress the dissolution of liquid paraffin and prevent the wax float phenomenon by reducing the amount of liquid paraffin and the addition of polyethylene, but the density is 0.940 g / cm. ³ Since the following polyethylene is used, the heat resistance is poor, the compression set in the high-temperature region is deteriorated, and depending on the processing conditions such as high-temperature filling and heat sterilization, the sealability is reduced due to deformation of the liner and the bottle body and Problems such as liner fusion occurred.
[0005]
On the other hand, an elastomer composition for a cap liner using a specific styrene / conjugated diene block copolymer has been proposed as a method of preventing the wax float phenomenon and improving the sealing property after hot filling or heat sterilization. I have. For example, the hydrogenated product (A) of a styrene-conjugated diene block copolymer in which the conjugated diene is isoprene alone or a mixture of isoprene and butadiene is 45 to 70% by weight based on the total amount of (A) and (B). The rubber softener and / or liquid paraffin (B) is 30 to 55% by weight based on the total amount of (A) and (B), and the polypropylene resin and / or polyethylene resin (C) is (A) and (B). (For example, refer to Patent Documents 3 and 4).
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 06-088608
[Patent Document 2]
JP-A-07-076360
[Patent Document 3]
JP-A-11-106565
[Patent Document 4]
JP 2000-281117 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the compositions proposed in Patent Documents 3 and 4 are intended to be used as a liner for a synthetic resin cap for a PET container, and this composition is made of a glass or aluminum bottle container and an aluminum bottle container. It has been found that when used as a liner for a container made of a combination with a cap, the opening torque is increased and the sealing property (impact sealing property) is lowered when the container is dropped. These problems can be improved by increasing the hardness of the liner material. However, in the compositions proposed in Patent Documents 3 and 4, the compression ratio is increased by increasing the blending amount of the polypropylene resin and / or the polyethylene resin in order to increase the hardness. There is a problem that the permanent set is deteriorated and the sealing property after the heat sterilization treatment, particularly the sealing property after the sterilization treatment at a high temperature such as the retort treatment is reduced.
[0007]
In addition, these compositions can be subjected to a heat sterilization treatment at about 90 ° C. to prevent bleeding of the lubricant added for the purpose of improving the wax float and the opening property, but a sterilization treatment exceeding 100 ° C. such as a retort treatment is performed. In such a case, there is a problem that flavor inhibition is considered to be caused due to bleed of the wax float or the lubricant.
[0008]
Therefore, the present invention provides a composition for a cap liner material, which has a good balance between hardness and sealability required for a cap liner, and has good sealability and openability even after heat sterilization at a high temperature such as retort treatment. It is still another object of the present invention to provide a composition for a cap liner material in which wax float or flavor inhibition on contents is suppressed to an extremely low level, and a cap using the composition as a cap liner.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, a specific blend of a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer, a liquid paraffin, and a polypropylene-based polymer satisfying specific requirements. Compositions that are combined in proportions have a good balance between hardness and sealability, and even after heat sterilization at high temperatures such as retort treatment, have good sealability and found that wax float can be suitably prevented. . Further, the composition using the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer, even when a polyethylene resin that has been conventionally considered to have poor heat resistance is blended, the composition may be used at a high temperature such as retort treatment. The sealability after heat sterilization is good, and the opening property can be remarkably improved by blending polyethylene resin, so that no lubricant can be added or the amount of lubricant added can be reduced, and the flavor inhibition is extremely low. And found that the present invention was completed.
[0010]
That is, the present invention provides (A) a solution having a concentration of 5% by weight as a toluene solution (30 ° C.), a solution viscosity of 40 to 1000 mPa · s measured by a B-type rotational viscometer, a styrene unit content of 25 to 40% by weight, and isoprene residue. 75/95% by weight of a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer in which unit / butadiene residue unit (weight ratio) = 90/10 to 10/90, and (B) in accordance with JIS K 2283 And the viscosity measured at 40 ° C. is 30 to 550 mm ² (C) A melt flow rate measured at 230 ° C. under a load of 2.16 kg with respect to 100 parts by weight of the total of (A) and (B) comprising 5 to 25% by weight of liquid paraffin as / S. A polypropylene polymer having a deflection temperature under load of 110 ° C. or more measured at a bending stress of 0.45 MPa in accordance with JIS K 7207, and (D) a melt flow rate measured at 190 ° C. under a load of 2.16 kg according to JIS K 7207. 0.1 to 100 g / 10 min, density 0.940 g / cm ³ The total amount of the above polyethylene resin ((C) + (D)) is 40 to 100 parts by weight, and (C) / (D) (weight ratio) = 20/80 to 90/10. And a cap liner comprising the composition.
[0011]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0012]
The hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) used in the present invention is a 5% by weight toluene solution (30 ° C.) and has a solution viscosity of 40 to 1000 mPa · s measured by a B-type rotational viscometer. s, preferably 100 to 800 mPa · s, the styrene unit content is 25 to 40% by weight, preferably 26 to 35% by weight, and isoprene residue unit / butadiene residue unit (weight ratio) = 90/10 It is a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer having a ratio of from 10 to 90, preferably from 80/20 to 20/80. Here, the isoprene residue unit and the butadiene residue unit refer to raw materials isoprene used for producing a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer, and a unit derived from butanediene. It includes not only the added units but also the unhydrogenated units. The solution viscosity is determined by preparing a 5% by weight hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer-toluene solution at 30 ° C. and measuring the solution with a B-type rotational viscometer. Can be.
[0013]
Here, when the solution viscosity of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer is less than 40 mPa · s, the heat resistance when the obtained composition is used as a cap liner is insufficient, and after the high temperature sterilization treatment, Of the seal decreases. On the other hand, when the solution viscosity exceeds 1000 mPa · s, the extrusion load at the time of molding the obtained composition as a cap liner becomes large, and molding failure occurs. When the styrene unit content is less than 25% by weight, heat resistance when the obtained composition is used as a cap liner is insufficient, and the sealing property after high-temperature sterilization treatment is reduced. On the other hand, if the styrene unit content exceeds 40% by weight, the flexibility of the cap liner is impaired. When the ratio of isoprene residue unit / butadiene residue unit (weight ratio) is out of the range of 90/10 to 10/90, the heat resistance of the obtained composition as a cap liner is insufficient, and the high-temperature sterilization treatment is performed. The sealability afterwards is reduced, and a wax float phenomenon in which liquid paraffin is eluted into the contents is likely to occur.
[0014]
Specific examples of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer include (trade name) SEPTON 4055 (produced by Kuraray Co., Ltd.), (trade name) Septon 4077 (produced by Kuraray Co., Ltd.), and (trade name) ) Septon 4099 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) or the like can be obtained as a commercial product.
[0015]
The liquid paraffin (B) used in the present invention has a viscosity measured at 40 ° C. of 30 to 550 mm in accordance with JIS K 2283. ² / S, preferably 50-300 mm ² / S liquid paraffin. Here, the viscosity of the liquid paraffin is 30 mm ² If it is less than / S, when the obtained composition is used as a cap liner, a wax float phenomenon occurs in which liquid paraffin elutes into the contents. In addition, the viscosity of liquid paraffin is 550 mm ² When it exceeds / S, the fluidity of the obtained composition is insufficient, and the moldability is deteriorated.
[0016]
As such liquid paraffin, for example, (trade name) Christol (manufactured by Esso Oil Co., Ltd.), (trade name) Moresco White (manufactured by Matsumura Petroleum Institute Co., Ltd.) and the like can be obtained as commercial products. is there.
[0017]
The polypropylene polymer (C) used in the present invention has a melt flow rate (hereinafter, referred to as MFR) measured at 230 ° C. under a load of 2.16 kg according to JIS K 7210, preferably 0.1 to 100 g / 10 min. Is 1 to 60 g / 10 min, and is a polypropylene polymer having a deflection temperature under load of 110 ° C. or higher, preferably 125 ° C. or higher, measured at a bending stress of 0.45 MPa in accordance with JIS K 7207. Here, when the MFR of the polypropylene-based polymer is less than 0.1 g / 10 min, the extrusion load at the time of molding the obtained composition as a cap liner increases, and molding failure occurs. On the other hand, when the MFR exceeds 100 g / 10 min, heat resistance and impact resistance when the obtained composition is used as a cap liner are reduced. When the deflection temperature under load of the polypropylene-based polymer is less than 110 ° C., the heat resistance when the obtained composition is used as a cap liner is insufficient, and the sealing property after high-temperature sterilization treatment is reduced.
[0018]
As the polypropylene-based polymer (C) used in the present invention, any polypropylene-based polymer that satisfies the above properties can be used. For example, a homopolypropylene polymer, a propylene-ethylene block copolymer It may be.
[0019]
The polyethylene resin (D) used in the present invention has an MFR of 0.1 to 100 g / 10 min, preferably 1 to 60 g / 10 min measured at 190 ° C. under a load of 2.16 kg according to JIS K7210. The density measured according to K 6760 is 0.940 g / cm ³ Above, preferably 0.950 g / cm ³ The above is the polyethylene resin. Here, when the MFR of the polyethylene resin is less than 0.1 g / 10 min, the extrusion load at the time of molding the obtained composition as a cap liner increases, and molding failure occurs. On the other hand, when the MFR exceeds 100 g / 10 min, heat resistance and impact resistance when the obtained composition is used as a cap liner are reduced. The polyethylene resin has a density of 0.940 g / cm. ³ When it is less than the above, the heat resistance when the obtained composition is used as a cap liner is insufficient, and the sealing property after high-temperature sterilization treatment is reduced.
[0020]
As the polyethylene resin (D) used in the present invention, any polyethylene resin that satisfies the above characteristics can be used. For example, a known resin such as a low pressure polymerization method using a Ziegler catalyst or a metallocene catalyst can be used. It may be an ethylene homopolymer produced by the method, or an ethylene-α-olefin copolymer which is a copolymer of ethylene and one or more other α-olefins. Here, examples of the α-olefin that can be copolymerized with ethylene include 1-butene, 1-hexene, 4-methyl-1-pentene, 1-octene and the like.
[0021]
The composition for a cap liner material of the present invention contains 75 to 95% by weight, preferably 80 to 90% by weight of a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A), and liquid paraffin (B). 5 to 25% by weight, preferably 10 to 20% by weight, and the total amount of the polypropylene polymer (C) and the polyethylene resin (D) based on 100 parts by weight of the total amount of (A) and (B) (( (C) + (D)) is from 40 to 100 parts by weight, preferably from 50 to 90 parts by weight, and the mixing ratio of the polypropylene polymer (C) and the polyethylene resin (D) is (C) / (D) ( (Weight ratio) = 20/80 to 90/10, preferably 30/70 to 80/20.
[0022]
Here, the mixing ratio of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) is the total amount of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and the liquid paraffin (B). (That is, liquid paraffin (B) is 25% by weight based on the total amount of hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and liquid paraffin (B)). %), The resulting composition is inferior in compression set, and inferior in sealability after heat sterilization when used as a cap liner. On the other hand, the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) is 95% based on the total amount of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and the liquid paraffin (B). When the amount exceeds 5% by weight (that is, when the amount of liquid paraffin (B) is less than 5% by weight based on the total amount of hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and liquid paraffin (B)) ), The fluidity of the resulting composition is reduced, and the moldability when molding the cap liner is poor.
[0023]
The total amount of the polypropylene polymer (C) and the polyethylene resin (D) was 100 parts by weight based on the total amount of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and the liquid paraffin (B). If the amount is less than 40 parts by weight, the hardness of the obtained composition is reduced, the opening torque of the cap liner is increased, and the impact sealability is poor. On the other hand, the total amount of the polypropylene polymer (C) and the polyethylene resin (D) is based on 100 parts by weight of the total amount of the hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and the liquid paraffin (B). If the amount exceeds 100 parts by weight, the resulting composition will be inferior in flexibility and compression set, and will have poor sealing properties after heat sterilization when used as a cap liner. When the blending ratio of the polypropylene-based polymer (C) is less than 20/80 (weight ratio) of the polypropylene-based polymer (C) / polyethylene resin (D), the heat resistance of the obtained composition decreases, and the cap When it is used as a liner, the sealability after heat sterilization is poor. On the other hand, when the blending ratio of the polypropylene polymer (C) is larger than the polypropylene polymer (C) / polyethylene resin (D) (weight ratio) = 90/10, the composition obtained when the cap liner is used is obtained. The plug properties are inferior.
[0024]
The composition for a cap liner material of the present invention may contain, if necessary, a thermoplastic resin, a heat stabilizer, a weather stabilizer, an anti-blocking agent, an antistatic agent, a lubricant, a surfactant, an anti-fogging agent, a dropping agent, and a plasticizer. Agents, nucleating agents, pigments, dyes, silica, titanium oxide, talc, mica, carbon, calcium carbonate, magnesium carbonate, metal stearate, wood flour, cork flour, cellulose powder, silicone oil and other inorganic or organic additives A filler may be added within a range not to impair the object of the present invention.
[0025]
Among them, lubricants are often added to adjust the opening torque of the cap when mounted as a cap liner, and are generally suitably used. As such a lubricant, for example, higher fatty acid amide, higher fatty acid, glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, higher alcohol fatty acid ester, ethylene bis higher fatty acid amide, and the like can be used. Among them, higher fatty acid amides are preferably used. Specific examples of higher fatty acid amides include caprylic amide, capric amide, lauric amide, myristic amide, palmitic amide, stearic amide, arachidic amide, behenic amide, oleic amide, and erucic amide. Linoleamide, linolenic amide and the like.
[0026]
The composition for a cap liner material of the present invention is excellent in openability when used as a cap liner, so it is usually unnecessary to add a lubricant, but it is desired to further improve the openability according to the shape and purpose of use of the container. In this case, a lubricant may be added within a range that does not affect the flavor of the contents. The amount of the lubricant to be added is generally preferably less than 0.3 part by weight based on 100 parts by weight of the composition for a cap liner material of the present invention.
[0027]
The method for preparing the composition for a cap liner material of the present invention is not particularly limited, and it is possible to employ a method generally used for preparing a normal resin composition or a rubber composition, and water A single-screw extruder, a twin-screw extruder, a kneader, and a banbury prepared by adding a loaded styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A), a liquid paraffin (B), a polypropylene-based polymer (C), and a polyethylene resin (D). It can be prepared using a melt kneader such as a mixer or a heating roll. At this time, the order of addition of each component is not particularly limited. For example, hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A) and liquid paraffin (B), polypropylene-based polymer (C), and polyethylene resin (D) may be preliminarily mixed by various known methods such as a Henschel mixer, a V-blender, a ribbon blender, and a tumbler blender, and then compounded by the above-described melt kneading machine, or the above optional components may be melt kneaded in advance. Then, it may be melt-composited by adding the remaining components in a masterbatch manner.
[0028]
The composition for a cap liner material of the present invention has a good balance between the hardness required for the cap liner and the sealing property, and retains good sealing property and openability even after heat sterilization treatment at a high temperature such as retort treatment. Further, it can be used as a cap liner or a cap fitted with the cap liner, in which wax float or flavor inhibition on contents is suppressed to an extremely low level. As a molding method when the composition for a cap liner material of the present invention is used as a cap liner, for example, after forming the composition for a cap liner material into a sheet having a thickness of about 0.5 to 1 mm, the composition is formed into a shape of a cap. A method of punching out to the fitted diameter, inserting this into the inner surface of the cap, and bonding, or dropping a certain amount of the composition for cap liner material from the extruder into the inner surface of the cap, inserting a stamping die to form a thin liner (In-shell molding method).
[0029]
The feature of the composition for a cap liner material of the present invention is a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (A), a liquid paraffin (B), a polypropylene-based polymer (C) which satisfies specific requirements. By blending the polyethylene resin (D) in a specific ratio, the hardness and the sealing property are well balanced, and the good sealing property and the opening property are maintained even after heat sterilization treatment at a high temperature such as retort treatment, Furthermore, the wax float and flavor inhibition on the contents can be suppressed to an extremely low level.
[0030]
Due to the above characteristics, a cap liner comprising the composition for a cap liner material of the present invention, a cap provided with the cap liner, particularly an aluminum cap, is used by being mounted on a metal bottle container such as a glass container and an aluminum bottle container. In particular, it can be suitably used in a field where a retort sterilization treatment at 100 ° C. or more is required.
[0031]
Further, a cap liner comprising the composition for a cap liner material of the present invention, and a cap provided with the cap liner are used for sagging for soft drinks, alcoholic drinks, coffee drinks, tea drinks, mineral water, dressings, grilled meats and the like, and seasonings. Sauce, mayonnaise, salad oil, sesame oil, etc. can be used as a cap for packaging containers, and among them, especially for packaging coffee or barley tea containing milk, hatto barley tea, mixed tea, etc., which require heat sterilization at 100 ° C or higher. It is preferably used as a container cap, particularly an aluminum cap for a packaging container.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
[0033]
The evaluation and measurement methods in Examples and Comparative Examples are shown below.
[0034]
~ Hardness measurement ~
The durometer D hardness was measured according to JIS K 7215.
[0035]
~ Measurement of compression set ~
According to JIS K6301-75, using a 50 mm × 150 mm × 12.5 mm press die, press temperature 200 ° C., press pressure 75 kg / cm. ² The composition for a cap liner material obtained in was pressed to prepare a flat plate sample. This flat plate sample was punched into a cylindrical shape with a diameter of 29 mm, and the thickness of the test piece (original thickness of the test piece) was measured to obtain a test piece having a compression set.
[0036]
Using a compression fixing device specified in JIS K6301-75, the test piece was compressed to 9.52 mm in the thickness direction, and the device in which the test piece was compression-fixed was heated in an air atmosphere at 120 ° C. for 22 hours. Thereafter, the compression was released, the test piece was allowed to stand at 23 ° C. for 30 minutes, and the thickness of the test piece after compression (thickness after compression) was measured. The compression set was determined from the following equation.
[0037]
Compression set (%) = (Original thickness of test specimen−Thickness after compression) × 100 / (Original thickness of test specimen−9.52)
~ Evaluation of liner moldability ~
By the method described in the examples (in-shell molding method), the quality of the moldability when the composition for the cap liner material was molded in the shell of the aluminum cap was confirmed.
[0038]
The criteria for the formability are shown below.
Good: 90% or more
×: Less than 90%
-Drop test of sample bottle (impact sealing)-
Using a milk-coffee sample bottle after the retort treatment, evaluation was performed by the following method.
[0039]
25 pieces of dummy bottles (with 275 ml of water simply put in a 275 ml aluminum bottle and a cap attached) are placed in a cardboard carton case of 30 pieces per box (5 pieces x 6 steps), and only the upper 5 pieces are obtained. The sample bottle was placed.
[0040]
The carton case was placed so that five of the sample bottles were in the upper stage, and the carton case was gradually tilted by its own weight so that the top surface side of the cap became an impact surface, and was dropped on a flat concrete surface.
[0041]
The sample bottle is repeatedly dropped until the sealing failure such as leakage of milk-containing coffee, which is the content of the sample bottle, occurs. And repeated until all the sample bottles became poorly sealed. However, since there is no problem if the number of drops is 30 or more in actual use, the maximum number of drops is set to 30 times.
[0042]
~ Evaluation of openability ~
Using a sample bottle of coffee with milk after retort treatment, the opening torque was measured by a torque meter.
[0043]
The evaluation criteria for the openability are shown below.
○: The opening torque value is 7 kg · cm or more and less than 15 kg · cm.
×: The opening torque value is less than 7 kg · cm or 15 kg · cm or more.
~ Evaluation of wax float ~
The sample bottle containing barley tea after the retort treatment was turned over and stored in a thermostat at 40 ° C. for 48 hours, then returned to room temperature, and the presence or absence of wax float on the liquid surface was visually checked.
[0044]
The criteria for the quality of the wax float are shown below.
；: No wax float.
X: There is a wax float.
[0045]
~ Flavor test ~
The sample bottle with distilled water after retort treatment was turned over and stored in a constant temperature bath at 40 ° C. for 48 hours, and then distilled water after returning to room temperature was compared with distilled water before filling by a sensory test of human smell and taste. The change in flavor was compared. In addition, the sensory test was implemented by five panelists.
[0046]
The criteria for the quality of the flavor test are shown below.
；: No change in smell and taste.
×: change in one or both of smell and taste.
[0047]
Example 1
Hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (manufactured by Kuraray Co., Ltd., trade name: Septon 4055; 5 wt% toluene solution viscosity 90 mPa · s, styrene unit content 30% by weight, isoprene residue unit / butadiene residue) Unit = 50/50 (weight ratio)) (hereinafter referred to as (A-1)) 80% by weight, liquid paraffin (manufactured by Esso Oil Co., Ltd., trade name Christol J-262; viscosity 51 mm) ² / S) (hereinafter referred to as (B)) 100 parts by weight of a blend composed of 20% by weight, a polypropylene-based polymer (Chisso Corporation, trade name: Chisso HCPP-K5230; MFR 30 g / 10 min, deflection temperature under load 138) ° C) (hereinafter referred to as (C-1)) 35 parts by weight, polyethylene resin (manufactured by Tosoh Corporation, trade name Nipolon Hard 1200; MFR 21 g / 10 min, density 0.952 g / cm) ³ ) (Hereinafter referred to as (D-1)) 35 parts by weight, premixed with a tumbler, and then adjusted to a resin temperature of 230 ° C, L / D = 36 mm, 57 mmφ twin screw extruder (Toshiba Machine Co., Ltd.) The mixture was melt-kneaded and granulated by a company (trade name: TEM-50B) to obtain a composition for cap liner material.
[0048]
The obtained composition for a cap liner material is melt-extruded with an extruder (trade name: V-20, manufactured by Tanabe Plastics Machine Co., Ltd.) adjusted to a resin temperature of 230 ° C., and a strand extruded from a die hole having a diameter of 7 mm is formed. The sample was hot-cut to 300 mg, dropped into a shell of a 28 mmφ aluminum cap, and immediately formed into an aluminum sample cap to which a cap liner was attached by an in-shell molding method in which the cap liner was prepared by a pressing die.
[0049]
Then, 275 ml of a 275 ml aluminum bottle (manufactured by Daiwa Seikan Co., Ltd.) was charged with 30 ° C. milk-containing coffee, barley tea, and distilled water, respectively, and the obtained aluminum sample cap was attached to obtain a sample bottle. Thereafter, the sample bottle equipped with the aluminum sample cap is placed in a retort pot (trade name: RCS-40RTG-FAM, manufactured by Hisaka Seisakusho Co., Ltd.), and heated for 30 minutes using pressure steam adjusted to 120 ° C. Sample bottles for testing and evaluation were obtained.
[0050]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0051]
Example 2
(A-1) The same method as in Example 1 except that (A-1) was 90% by weight instead of 80% by weight and (B) was 10% by weight instead of 20% by weight (B). A composition for a cap liner material, a sample cap made of aluminum, and a sample bottle were produced.
[0052]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0053]
Example 3
(A-1) The same method as in Example 1 was used except that (A-1) was 75% by weight instead of 80% by weight, and (B) was 25% by weight instead of 20% by weight (B). A composition for a cap liner material, a sample cap made of aluminum, and a sample bottle were produced.
[0054]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0055]
Example 4
Example 1 was repeated except that (C-1) was 25 parts by weight instead of 35 parts by weight of (C-1) and (D-1) was 25 parts by weight instead of 35 parts by weight of (D-1). A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0056]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0057]
Example 5
Example 1 was repeated except that (C-1) was 45 parts by weight instead of 35 parts by weight of (C-1) and (D-1) was 45 parts by weight instead of 35 parts by weight of (D-1). A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0058]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0059]
Example 6
Example 1 was repeated except that (C-1) was 55 parts by weight instead of 35 parts by weight and (D-1) was 15 parts by weight instead of 35 parts by weight. A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0060]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0061]
Example 7
Example 1 was repeated except that (C-1) was changed to 20 parts by weight instead of 35 parts by weight and (D-1) was changed to 50 parts by weight instead of 35 parts by weight. A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0062]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0063]
Example 8
(A-1) Hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (Septon 4099, manufactured by Kuraray Co., Ltd .; trade name: Septon 4099; 5 wt% toluene solution viscosity 800 mPa · s, styrene unit content 30 instead of 80% by weight) % By weight, isoprene residue units / butadiene residue units = 50/50 (weight ratio) (hereinafter referred to as (A-2)) was changed to 80% by weight, and the cap was prepared in the same manner as in Example 1. A liner material composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared.
[0064]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0065]
Example 9
(C-1) Instead of 35 parts by weight, a polypropylene-based polymer (manufactured by Chisso Corporation, trade name: Chissopolypro-A5014; MFR 3 g / 10 min, deflection temperature under load 115 ° C) (hereinafter referred to as (C-2)). A cap liner composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner as in Example 1 except that the amount was 35 parts by weight.
[0066]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0067]
Example 10
(D-1) Instead of 35 parts by weight, a polyethylene resin (manufactured by Tosoh Corporation, trade name Nipolon Hard 4200; MFR 2.3 g / 10 min, density 0.960 g / cm) ³ ) (Hereinafter referred to as (D-2)) was prepared in the same manner as in Example 1 except that 35 parts by weight was used to prepare a composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle.
[0068]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0069]
Example 11
A composition for a cap liner material and an aluminum sample were prepared in the same manner as in Example 1, except that 0.2 part by weight of erucamide was added as a lubricant to 100 parts by weight of the composition obtained in Example 1. A cap and a sample bottle were prepared.
[0070]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 1 shows the evaluation results.
[0071]
Comparative Example 1
(A-1) A composition for a cap liner material, an aluminum sample in the same manner as in Example 1 except that (A-1) is set to 100% by weight instead of 80% by weight and (B) is not added. A cap and a sample bottle were prepared.
[0072]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0073]
The obtained composition for cap liner material was inferior in liner moldability.
[0074]
Comparative Example 2
(A-1) A method similar to that of Example 1 was used except that (A-1) was 50% by weight instead of 80% by weight and (B) was 50% by weight instead of 20% by weight. A composition for a cap liner material, a sample cap made of aluminum, and a sample bottle were produced.
[0075]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0076]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage and wax float.
[0077]
Comparative Example 3
Example 1 was repeated except that (C-1) was 15 parts by weight instead of 35 parts by weight of (C-1) and (D-1) was 15 parts by weight instead of 35 parts by weight of (D-1). A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0078]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0079]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage, and had poor openability.
[0080]
Comparative Example 4
Example 1 was repeated except that (C-1) was replaced by 60 parts by weight instead of 35 parts by weight, and (D-1) was replaced by 60 parts by weight instead of 35 parts by weight. A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0081]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0082]
The obtained composition for a cap liner material was inferior in flexibility and easily leaked.
[0083]
Comparative Example 5
(C-1) The composition for a cap liner material, aluminum was prepared in the same manner as in Example 1 except that 70 parts by weight of (C-1) was used instead of 35% by weight and (D-1) was not added. A sample cap and a sample bottle were manufactured.
[0084]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0085]
The obtained aluminum cap was poor in opening property.
[0086]
Comparative Example 6
Example 1 was repeated except that (C-1) was 10 parts by weight instead of 35 parts by weight and (D-1) was 60 parts by weight instead of 35 parts by weight. A composition for a cap liner material, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner.
[0087]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0088]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage.
[0089]
Comparative Example 7
(A-1) Hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer (Septon 4044, trade name, manufactured by Kuraray Co., Ltd .; 5 wt% toluene solution viscosity 22 mPa · s, styrene unit content 32 instead of 80 wt%) % By weight, isoprene residue unit / butadiene residue unit = 50/50 (weight ratio)) (hereinafter referred to as (A-3)) was changed to 80% by weight, and the cap was prepared in the same manner as in Example 1. A liner material composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared.
[0090]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0091]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage.
[0092]
Comparative Example 8
(A-1) Hydrogenated styrene-butadiene-styrene triblock copolymer (Septon 8006, trade name, manufactured by Kuraray Co., Ltd .; 5 wt% toluene solution viscosity 42 mPa · s, styrene unit content 33 wt% instead of 80 wt%) , Isoprene residue unit / butadiene residue unit = 0/100 (weight ratio) (hereinafter referred to as (A-4)) was set to 80% by weight, and the cap liner material was produced in the same manner as in Example 1. Composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared.
[0093]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0094]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage and wax float.
[0095]
Comparative Example 9
(A-1) A hydrogenated styrene-isoprene-styrene triblock copolymer (manufactured by Kuraray Co., Ltd., trade name: Septon 2006; 5 wt% toluene solution viscosity 27 mPa · s, styrene unit content 35 wt% instead of 80 wt%) , Isoprene residue unit / butadiene residue unit = 100/0 (weight ratio) (hereinafter referred to as (A-5)) was changed to 80% by weight, and a cap liner material was produced in the same manner as in Example 1. Composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared.
[0096]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0097]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage and wax float.
[0098]
Comparative Example 10
(C-1) Instead of 35 parts by weight, a polypropylene polymer (manufactured by Chisso Corporation, trade name: Chissopolypro-K7730; MFR 25 g / 10 min, deflection temperature under load 105 ° C) (hereinafter referred to as (C-3)). A cap liner composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle were prepared in the same manner as in Example 1 except that the amount was 35 parts by weight.
[0099]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0100]
The obtained aluminum cap was liable to cause liquid leakage.
[0101]
Comparative Example 11
(D-1) Polyethylene resin (manufactured by Tosoh Corporation, trade name Nipolon Hard 6900; MFR 0.07 g / 10 min, density 0.956 g / cm instead of 35 parts by weight) ³ ) (Hereinafter, referred to as (D-3)) was prepared in the same manner as in Example 1 except that 35 parts by weight was used to prepare a cap liner material composition, an aluminum sample cap, and a sample bottle.
[0102]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0103]
The obtained composition for cap liner material was inferior in liner moldability.
[0104]
Comparative Example 12
A composition for a cap liner material and an aluminum sample were prepared in the same manner as in Comparative Example 5, except that 0.5 part by weight of erucamide was added as a lubricant to 100 parts by weight of the composition obtained in Comparative Example 5. A cap and a sample bottle were prepared.
[0105]
Using the obtained composition for cap liner material, aluminum sample cap, and sample bottle, hardness, compression set, evaluation of cap liner moldability, drop test of sample bottle, evaluation of openability, evaluation of wax float, and flavor test were performed. Was. Table 2 shows the evaluation results.
[0106]
The obtained aluminum cap was inferior in flavor.
[0107]
[Table 1]

[Table 2]

【The invention's effect】
The composition for a cap liner material of the present invention has a good balance between hardness and sealability, and retains good sealability and openability even after heat sterilization treatment at a high temperature such as retort treatment. Since the wax float and flavor inhibition on the product can be suppressed to an extremely low level, it can be mounted on metal bottle containers such as glass containers and aluminum bottle containers and used, and high-temperature sterilization treatment such as retort treatment can be performed. It is useful as a cap liner material for various necessary food and beverage containers and a cap to which the cap liner is attached.

Claims

(A) A solution viscosity of 40 to 1000 mPa · s measured with a B-type rotary viscometer as a 5% by weight toluene solution (30 ° C.), a styrene unit content of 25 to 40% by weight, isoprene residue unit / butadiene residue unit (Weight ratio) 75 to 95% by weight of a hydrogenated styrene-isoprene-butadiene-styrene triblock copolymer having a weight ratio of 90/10 to 10/90, and (B) measured at 40 ° C. in accordance with JIS K 2283. The liquid paraffin having a viscosity of 30 to 550 mm ² / S was composed of 5 to 25% by weight and the total amount of (A) and (B) was 100 parts by weight. Melt flow rate 0.1 to 100 g / 10 min. Polypropylene having a deflection temperature under load of 110 ° C. or higher measured at a bending stress of 0.45 MPa in accordance with JIS K 7207. The total amount of alkylene polymer and (D) 190 ℃, melt flow rate 0.1 to 100 g / 10min, the polyethylene resin having a density of 0.940 g / cm ³ or more as measured at 2.16kg load ((C) + ( D)) is 40 to 100 parts by weight, and (C) / (D) (weight ratio) = 20/80 to 90/10.

A cap liner comprising the composition for a cap liner material according to claim 1.

An aluminum cap to which the cap liner according to claim 2 is attached.

The aluminum cap according to claim 3, which is attached to a food container or a beverage container that is subjected to a heat sterilization treatment at 100 ° C or higher.