JP2004262975A - 研磨用組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分散安定性に優れ、凝集粒子の少ない研磨用組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】ステップ1−1では、超純水のpHを1.0〜2.7に調製し、高剪断分散装置で剪断力を与えながら、50〜200m/gの比表面積を有するヒュームドシリカパウダーを、初期シリカ濃度が46〜54重量%になるまで投入し、高剪断分散装置で1〜5時間剪断力を与える。ステップ1−2では、シリカ濃度が45〜53重量%になるように、シリカ分散液に少量の超純水を添加し、10〜40分間剪断力を与える。ステップ1−3では、シリカ濃度が33〜44重量%になるように、シリカ分散液に超純水を加え、0.5〜4時間剪断力を与える。ステップ2−1では、混合後のpHが8〜12となり、シリカ濃度が10〜30重量%となるように調製した塩基性物質水溶液に対して、シリカ分散液を添加する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工程のうちの研磨工程に用いられる研磨用組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造の分野では、半導体素子の微細化および多層化による高集積化に伴い、半導体層や金属層の平坦化技術が重要な要素技術となっている。ウエハに集積回路を形成する際、電極配線などによる凹凸を平坦化せずに層を重ねると、段差が大きくなり、平坦性が極端に悪くなる。また段差が大きくなった場合、フォトリソグラフィにおいて凹部と凸部の両方に焦点を合わせることが困難になり微細化を実現することができなくなる。したがって、積層中の然るべき段階でウエハ表面の凹凸を除去するための平坦化処理を行う必要がある。平坦化処理には、エッチングにより凹凸部を除去するエッチバック法、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)などにより平坦な膜を形成する成膜法、熱処理によって平坦化する流動化法、選択CVDなどにより凹部の埋め込みを行う選択成長法などがある。
【0003】
以上の方法は、絶縁膜、金属膜など膜の種類によって適否があることや平坦化できる領域がきわめて狭いという問題がある。このような問題を克服することができる平坦化処理技術としてCMPによる平坦化がある。
【0004】
CMPによる平坦化処理では、微細な粒子(砥粒)を懸濁したスラリを研磨パッド表面に供給しながら、圧接した研磨パッドとシリコンウエハとを相対移動させて表面を研磨することにより、広範囲にわたるウエハ表面を高精度に平坦化することができる。
【0005】
CMPによる平坦化を行うCMP装置は、主に回転定盤部、キャリア部、スラリ供給部およびドレッシング部から構成される。回転定盤部は、その上面に粘着テープなどで研磨パッドが貼り付けられ、下面側は、回転駆動機構と、回転軸を介して接続される。キャリア部は、その下面にバッキング材およびリテーナリングによって被研磨物であるシリコンウエハを保持し、シリコンウエハの加工面を研磨パッドに圧接させる。上面側は、回転駆動機構と、回転軸を介して接続される。
【0006】
スラリ供給部は、シリカ、セリアおよびアルミナなどの粒子を媒体に懸濁させたスラリを研磨パッドの表面に供給する。ドレッシング部は、産業用ダイヤモンド粒子を電着したプレートを備え、研磨屑などが付着した部分を削り取ることで、研磨特性が低下した研磨パッドの表面を再生する。
【0007】
CMP装置は、回転駆動機構によって回転定盤部およびキャリア部を回転させるとともに、研磨パッドの略中央部にスラリを供給し、シリコンウエハと研磨パッドとを相対移動させることでシリコンウエハ加工面の研磨を行う。
【0008】
近年、IC(Integrated Circuit)チップのデザインルールが微細化するに伴い、スラリに起因してシリコンウエハの被研磨面に生じるマイクロスクラッチが問題となっている。マイクロスクラッチの因子としては、媒体に懸濁させた砥粒の凝集物または分散不良物として存在する粗大粒子が考えられる。
【0009】
シリカスラリの原料には、ヒュームドシリカまたはコロイダルシリカが用いられる。ヒュームドシリカは、コロイダルシリカに比べて純度が高いため不純物の少ないシリカスラリを生成することができるが、凝集性が高く媒体中への高分散化を実現するのが困難である。
【0010】
ヒュームドシリカの分散安定性を向上させることを目的とした従来のシリカスラリの製造方法には特許文献1〜3に記載された方法がある。いずれの方法についても、剪断条件およびシリカ濃度などを規定することで、安定した分散性を実現しようとしている。
【0011】
【特許文献1】
特許第2935125号公報
【特許文献2】
特許第2949633号公報
【特許文献3】
特開2001−26771号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
実際に、上記の特許文献に記載された製造方法でヒュームドシリカを原料とするシリカスラリを作製したところシリカの分散性能は不十分であり、スラリ中に凝集物が多く存在した。
【0013】
本発明の目的は、分散安定性に優れ、凝集粒子の少ない研磨用組成物の製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、酸性のヒュームドシリカ分散液を調製する第1工程と、
前記ヒュームドシリカ分散液との混合終了後に得られる研磨用組成物が、所定のpHおよびシリカ濃度となるように調製した塩基性物質水溶液に対して、前記ヒュームドシリカ分散液を添加して混合する第2工程とを有することを特徴とする研磨用組成物の製造方法である。
【0015】
また本発明は、前記研磨用組成物のpHが8〜12、シリカ濃度が10〜30重量%となるように前記塩基性物質水溶液を調製することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記ヒュームドシリカの比表面積は、50〜200m2/gであることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記塩基性物質水溶液は、少なくとも水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムまたは水酸化マグネシウムのいずれかを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、まず第1工程で、酸性のヒュームドシリカ分散液を調製する。なお、用いるヒュームドシリカの比表面積は、50〜200m2/gが好ましい。
【0019】
次に第2工程で、塩基性物質水溶液を調製する。塩基性物質水溶液の濃度および体積は、第1工程で調整されたヒュームドシリカ分散液との混合によって、目的とする研磨用組成物のpHが8〜12、シリカ濃度が10〜30重量%となるように調製する。なお、塩基性物質水溶液は、少なくとも水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムまたは水酸化マグネシウムのいずれかを含む。
【0020】
従来の製造方法では、ヒュームドシリカ分散液に対して塩基性物質水溶液を添加するが、本発明では、調製された塩基性物質水溶液に対して、ヒュームドシリカ分散液を添加する。
【0021】
ヒュームドシリカ分散液の投入初期は、塩基性物質水溶液が過剰であるため、混合液は強いアルカリ性であり、pHショックが生じる。しかし、シリカ濃度が非常に低いため、凝集の発生は抑制される。投入が進むと、混合液のシリカ濃度は上昇するが、ヒュームドシリカ分散液の投入によって混合液のアルカリ性が弱くなるため、pHショックが弱く、凝集の発生が抑制される。
これにより、分散安定性に優れ、凝集粒子の少ない研磨用組成物が得られる。
【0022】
また本発明は、前記第1工程は、
pHを1.0〜2.7に調製した水中に、初期シリカ濃度が46〜54重量%になるようにヒュームドシリカを投入し、高剪断力を与えてヒュームドシリカ分散液を調製する工程と、
シリカ濃度が45〜53重量%になるように、前記ヒュームドシリカ分散液に水を添加する工程と、
シリカ濃度が33〜44重量%になるように、前記ヒュームドシリカ分散液にさらに水を添加する工程とを有することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、まずpHを1.0〜2.7に調製した水中に、初期シリカ濃度が46〜54重量%になるようにヒュームドシリカを投入し、高剪断力を与えてヒュームドシリカ分散液を調製する。pHを1.0〜2.7に調製することで、高剪断力を効率良く与え、分散性を向上させることができる。
【0024】
次にシリカ濃度が45〜53重量%になるように、ヒュームドシリカ分散液に水を添加する。少量の水を添加することで研磨用組成物の粘度を低下させることができる。
【0025】
最後にシリカ濃度が33〜44重量%になるように、さらに水を添加する。シリカ濃度を33〜44重量%とすることで、凝集物の発生を抑制することができる。
【0026】
また本発明は、前記第2工程は、5時間未満で前記ヒュームドシリカ分散液と前記塩基性物質水溶液との混合を終了させることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、5時間未満で前記ヒュームドシリカ分散液と前記塩基性物質水溶液との混合を終了させる。5時間未満で混合を終了させることで、混合液のpHを素早く低下させ、ヒュームドシリカが凝集しやすいpH条件となる時間を短くして凝集の発生を抑制することができる。
【0028】
また本発明は、前記第2工程で得られた研磨用組成物に対して、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いて濾過処理を行う第3工程をさらに有することを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、第3工程において、第2工程で得られた研磨用組成物に対して、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いて濾過処理を行う。
【0030】
上記のように、第2工程で得られた研磨用組成物は凝集物の発生が少ないため、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いることで、効率良く凝集物を除去することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
シリカスラリの製造方法は、大きく分けて2つの工程を有する。第1の工程は、酸性のシリカ分散液を作製する工程であり、第2の工程は、シリカ分散液と塩基性物質の水溶液とを混合する工程である。
【0032】
第1の工程では、塩酸などの酸を超純水に添加して酸性、たとえばpH2とし、これに剪断力を与えながらヒュームドシリカを投入して分散液を作製する。
【0033】
第2の工程では、シリカ分散液を撹拌しながら、水酸化カリウムなどのアルカリ性水溶液を滴下して混合する。
【0034】
第2の工程では、シリカ分散液のpHが酸性からアルカリ性に変化するときのpHショックによって、シリカ凝集物が発生する。特に、シリカ分散液の状態ではシリカが高濃度であるため、より凝集が発生しやすくなっている。
【0035】
本発明では、シリカ分散液の作製条件およびシリカ分散液とアルカリ水溶液との混合条件を改良することで、分散安定性に優れたシリカスラリを製造することができる。
【0036】
図1は、本発明の実施の一形態であるフローチャートである。
まず、第1の工程について詳細に説明する。第1の工程はさらに小さなステップからなる。
【0037】
ステップ1−1では、超純水のpHを1.0〜2.7に調製し、高剪断分散装置で剪断力を与えながら、50〜200m/gの比表面積を有するヒュームドシリカパウダーを、初期シリカ濃度が46〜54重量%になるまで投入し、高剪断分散装置で1〜5時間剪断力を与える。
【0038】
ステップ1−2では、シリカ濃度が45〜53重量%になるように、シリカ分散液に少量の超純水を添加し、10〜40分間剪断力を与える。
【0039】
ステップ1−3では、シリカ濃度が33〜44重量%になるように、シリカ分散液に超純水を加え、0.5〜4時間剪断力を与える。
【0040】
以上のように、第1の工程では、高剪断力を与えるとともに、ステップ1−2の超純水添加によって、シリカ分散液の粘度を十分低くすることができる。
【0041】
次に、第2の工程について説明する。
ステップ2−1では、混合後のpHが8〜12となり、シリカ濃度が10〜30重量%となるように調製した塩基性物質水溶液に対して、シリカ分散液を投入する。従来の混合とは異なり、塩基性物質水溶液にシリカ分散液を投入することで混合時の凝集物発生を抑制することができる。これは以下の理由による。
【0042】
シリカ分散液の投入初期は、塩基性物質水溶液が過剰であるため、混合液のpHは12〜14と強いアルカリ性であり、pHショックが生じる。しかし、シリカ濃度が非常に低いため、凝集の発生は抑制される。投入が進むと、混合液のシリカ濃度は上昇するが、シリカ分散液の投入によって混合液のpHが8〜12と弱いアルカリ性となるため、pHショックが弱く、凝集の発生が抑制される。
【0043】
さらに、5時間以内に全てのシリカ分散液を投入することが望ましい。塩基性物質水溶液のpHは12〜14であり、ヒュームドシリカの表面が溶出するpH領域である。よって、シリカ分散液を素早く投入することで、シリカ粒子の分散安定領域であるpH8〜12にすばやくシフトできる。
【0044】
以上のように、第2の工程では、塩基性物質水溶液に、シリカ分散液を投入することで、混合時の凝集物発生を抑制することができる。
【0045】
第1および第2の工程を経て得られたシリカスラリは、凝集物が少なく、粘度が低いので、フィルタによって効果的に凝集物を除去することができる。
【0046】
ステップ3−1では、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いて濾過を行う。これにより、流速2〜10l/minで処理することが可能で、十分な処理流量を保持しつつ、粗大粒子を除去することができる。
【0047】
以下では、各ステップの条件についての検討結果について説明する。
(1)シリカ分散液のpHについて
ステップ1−1におけるpHについて、pHが2,3,7のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。なお、pH以外の条件は全て同じとした。
【0048】
図2は、凝集粒子成長率に対するpHの影響を示すグラフである。縦軸は凝集粒子の成長率を示し、横軸は振盪時間を示している。
【0049】
シリカスラリの分散安定性を調べるために振盪実験を行った。振盪実験は、容量50mlの遠沈管に作製したシリカスラリを20ml入れ、縦型振盪機にセットし、振盪速度310spm(stroke per minutes)、振盪ストローク40mmで振盪を行い、所定時間経過後に遠沈管を取り出し、粒度分布測定装置(HORIBA製:model LA−910)を用いてシリカスラリのメジアン粒子径を測定した。凝集粒子の成長率は、(振盪後のメジアン粒子径−振盪前のメジアン粒子径)/振盪前のメジアン粒子径×100(%)で算出した。
【0050】
折れ線11はpH2の場合を示し、折れ線12はpH3の場合を示し、折れ線13はpH7の場合を示している。pH2の場合は、10日間振盪しても粒子径に変化がなく、高い分散安定性を有していることがわかった。pH3の場合は、10日後で成長率約18%、pH7の場合は、10日後で成長率約88%といずれも凝集が生じていることがわかった。これは、ヒュームドシリカの等電点がpH2付近であるため、pH2では粒子表面が電気的に中性となり、高剪断力が加わりやすいためと考えられる。
【0051】
以上より、シリカ分散液のpHは1〜2.7とするのが好ましいことがわかった。
【0052】
(2)シリカ分散液の初期シリカ濃度について
ステップ1−1における初期シリカ濃度について、初期シリカ濃度を45重量%、50重量%、55重量%、60重量%のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。なお、初期シリカ濃度以外の条件は全て同じとした。
【0053】
図3は、シリカスラリの粒度分布に対するシリカ分散液の初期シリカ濃度の影響を示すグラフである。縦軸は頻度を示し、横軸は粒子径を示している。曲線14は、初期シリカ濃度が45重量%の場合を示し、曲線15は、初期シリカ濃度が50重量%の場合を示し、曲線16は、初期シリカ濃度が55重量%の場合を示し、曲線17は、シリカ濃度が60重量%の場合を示している。
【0054】
グラフからわかるように、初期シリカ濃度が高くなるほどシリカスラリの粒度分布が左にシフトすることから、分散性は初期シリカ濃度が高いほうが高いことがわかった。初期シリカ濃度が45重量%と低い場合は、高剪断分散装置の剪断力が十分に伝達しなかったため、分散性が低いと考えられる。また、55重量%および60重量%の場合、剪断力が十分に伝達されるので分散性は高いが、シリカ分散液の粘度が上昇し、分散機への負担が大きいため適切ではない。初期シリカ濃度が50重量%の場合は、分散機への負担も小さく、分散性も高いことがわかった。
【0055】
以上より、シリカ分散液の初期シリカ濃度は、46〜54重量%とするのが好ましいことがわかった。
【0056】
(3)少量の超純水添加について
ステップ1−2における超純水の添加について、添加する場合と添加しない場合のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。なお、超純水の添加以外の条件は全て同じとした。
【0057】
少量の超純水を添加しない場合は、シリカスラリのメジアン粒子径が添加した場合より大きくなった。また、剪断力はシリカ濃度が高いほうが伝わりやすいため、添加しない場合の分散性は低下し、シリカスラリの粘度が約4%上昇した。
【0058】
以上より、シリカ分散液に少量の超純水を添加して、シリカ濃度を45〜53重量%とするのが好ましいことがわかった。
【0059】
(4)シリカ分散液のシリカ濃度について
ステップ1−3におけるシリカ濃度について、シリカ濃度を32重量%、40重量%、45重量%および49重量%(超純水の添加無し)のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。なお、シリカ濃度以外の条件は全て同じとした。
【0060】
図4は、シリカスラリ中の粗大粒子数に対するシリカ濃度の影響を示すグラフである。縦軸は粗大粒子数を示し、横軸は粒子径を示している。
【0061】
曲線18はシリカ濃度が32重量%の場合を示し、曲線19はシリカ濃度が40重量%の場合を示し、曲線20はシリカ濃度が45重量%の場合を示し、曲線21はシリカ濃度が49重量%の場合を示している。粒子径が0.5μmより大きな粒子を粗大粒子とし、各粒子径を有する粒子数をカウントした。
【0062】
シリカ濃度が32重量%、45重量%、49重量%の場合に比べて、シリカ濃度が40重量%の場合の粗大粒子数が最も少なかった。これは、40重量%のときの粘度が、最も効率良く分散機の剪断力が加わるためと考えられる。したがって、シリカ濃度が32重量%の場合は粘度が低く、45重量%、49重量%は粘度が高過ぎると考えられる。
【0063】
以上より、シリカ分散液のシリカ濃度は、33〜44重量%とするのが好ましいことがわかった。
【0064】
(5)シリカ分散液と塩基性物質水溶液の混合条件について
ステップ2−1におけるシリカ分散液と塩基性物質水溶液の混合について、シリカ分散液に塩基性物質水溶液を投入する場合(第1混合条件)と、塩基性物質水溶液にシリカ分散液を投入する場合(第2混合条件)のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。塩基性物質としては、水酸化カリウムを用いた。なお、混合条件以外の条件は全て同じとした。
【0065】
図5は、シリカスラリの粒度分布に対する混合条件の影響を示すグラフである。縦軸は頻度を示し、横軸は粒子径を示している。曲線22a,22bは、第1混合条件の場合を示し、曲線23は、第2混合条件の場合を示している。
【0066】
前述のように第1混合条件の場合はpHショックが大きく、凝集物が発生しやすい。実際に、粒度分布では、10μm付近に凝集物によるピークが見られた。これに対して、第2混合条件では、粒子径が0.1μm付近に鋭いピークが見られ、分散性が向上していることがわかった。また、シリカスラリのメジアン粒子径についても測定を行った。混合前のシリカ分散液のメジアン粒子径は110nmであった。第1混合条件でシリカ分散液と水酸化カリウム水溶液とを混合したときのシリカスラリのメジアン粒子径は、8082nmとなり非常に大きな凝集物が存在した。これに対して、第2混合条件で混合したときのシリカスラリのメジアン粒子径は、110nmと変わらずほとんど凝集していないことがわかった。
【0067】
以上より、シリカ分散液と塩基性物質水溶液とを混合する場合は、塩基性物質水溶液にシリカ分散液を投入するのがよいことがわかった。
【0068】
(6)シリカ分散液の投入時間について
ステップ2−1における塩基性物質水溶液へのシリカ分散液の投入時間について、全てのシリカ分散液を5時間で投入した場合と、20分間で投入した場合のそれぞれの条件でシリカスラリを作製した。塩基性物質としては、水酸化カリウムを用いた。なお、投入時間以外の条件は全て同じとした。
【0069】
図6は、シリカスラリの粒度分布に対するシリカ分散液の投入時間の影響を示すグラフである。縦軸は頻度を示し、横軸は粒子径を示す。曲線24は投入時間が5時間の場合を示し、曲線25は投入時間が20分間の場合を示している。
【0070】
シリカ分散液を長時間かけて投入すると、水酸化カリウム水溶液が強いアルカリ性であるため、pHショックによって凝集物が発生してしまう。投入時間を短くすることで、混合液のpHをシリカの安定領域であるpH12以下にまで素早く低下させることができるので、凝集物の発生を抑制することができる。
【0071】
以上より、塩基性物質水溶液へのシリカ分散液の投入は、5時間未満で終了させるのが好ましいことがわかった。
【0072】
図7は、混合液のpHに対するシリカ分散液の投入速度の影響を示すグラフである。縦軸は混合液のpHを示し、横軸はシリカ分散液の投入時間を示す。曲線26は投入速度が25l/minの場合を示し、曲線27は投入速度が12.5l/minの場合を示し、曲線28は投入速度が5l/minの場合を示している。
【0073】
このように、投入速度を速くすることで、混合液のpHをシリカの安定領域であるpH12以下にまで素早く低下させることができる。
【0074】
(7)フィルタの濾過精度および処理流速について
まず、ステップ3−1におけるフィルタの濾過精度について、濾過精度を1μm、3μm、5μm、7μmおよび10μmのそれぞれの条件で濾過を行った。フィルタとしては、圧力損失が小さく大流量が得られるデプス型フィルタを用いた。
【0075】
図8は、粗大粒子の除去性能に対するフィルタの濾過精度の影響を示す図である。縦軸はシリカスラリ中の粗大粒子数を示しており、図には濾過処理前の粗大粒子数と、濾過処理後の粗大粒子数とを示している。直線29は濾過精度が1μmの場合の粒子数変化を示し、直線30は濾過精度が3μmの場合の粒子数変化を示し、直線31は濾過精度が5μmの場合の粒子数変化を示し、直線32は濾過精度が7μmの場合の粒子数変化を示し、直線33は濾過精度が10μmの場合の粒子数変化を示している。
【0076】
濾過精度が5μm、7μm、10μmの場合、濾過精度が粗大粒子の粒子径より大きいので、濾過処理後の粗大粒子数がほとんど変化せず、十分な濾過性能は得られなかった。これに対して、濾過精度が1μm、3μmの場合は、濾過処理後の粗大粒子数が大幅に減少した。
【0077】
次に、ステップ3−1におけるフィルタの処理流量について、上記と同様の条件で濾過を行った。
【0078】
図9は、処理流速に対するフィルタの濾過精度の影響を示す図である。縦軸は濾過処理の処理流速を示しており、図には各濾過精度における処理流速を示している。シンボル74は濾過精度が1μmの場合の流速を示し、シンボル75は濾過精度が3μmの場合の流速を示し、シンボル76は濾過精度が5μmの場合の流速を示し、シンボル77は濾過精度が7μmの場合の流速を示し、シンボル78は濾過精度が10μmの場合の流速を示している。
【0079】
図からわかるように、濾過精度が小さくなるほど、流速も小さくなっている。実際の製造工程を考慮した場合、2l/min以上の流速があれば実用に耐え得るので、濾過精度が1μmの場合でも実用可能である。
【0080】
粗大粒子の除去性能と、処理流速とを考慮すると、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いればよいことがわかった。このときの処理流速は、2〜10l/minとなる。
【0081】
次に、従来技術に基づいて作製した従来のシリカスラリと、本発明に基づいて作製したシリカスラリ(以下では「実施例1」と呼ぶ。)との比較結果について説明する。第1の従来のシリカスラリ(以下では「比較例1」と呼ぶ。)は、特許第2935125号公報に記載の製造方法に基づいて作製し、第2の従来のシリカスラリ(以下では「比較例2」と呼ぶ。)は、第1の従来のシリカスラリよりシリカ濃度を低くし、本発明に基づいて作製したシリカスラリと同程度の粘度となるように作製した。
【0082】
実施例1は、以下の手順で作製した。
(a)高剪断分散装置に超純水を入れ、塩酸を添加しpHを2に調整した。
(b)高剪断力を与えながら、ヒュームドシリカを初期シリカ濃度が50重量%になるまで投入した。
(c)ヒュームドシリカ投入後、2時間30分間高剪断力をシリカ分散液に与えた。
(d)シリカ分散液の濃度が、49重量%になるように少量の超純水を添加し、引き続き高剪断力を30分間与えた。
(e)シリカ分散液のシリカ濃度が40重量%になるように、超純水を添加し、1時間高剪断力を与えた。
(f)最終製品であるシリカスラリのpHが11、シリカ濃度が25重量%になるように水酸化カリウム濃度を調整した水酸化カリウム水溶液に、シリカ分散液を投入した。
(g)さらに、濾過精度3μmのデプス型フィルタを用いて、粗大粒子を除去した。
【0083】
図10は、比較例1および2と、実施例1に含まれる粗大粒子数を示すグラフである。縦軸は粗大粒子数を示し、横軸は粒子径を示す。曲線39は実施例1を示し、曲線40は比較例1を示し、曲線41は比較例2を示している。
【0084】
実施例1の粗大粒子数は、比較例1および2に比べて大幅に減少していることがわかった。粗大粒子数およびその他の物性値について、3種のシリカスラリの比較結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
Figure 2004262975
【0086】
表1に示すように、実施例1は、メジアン粒子径が小さく、シリカ濃度が高いにもかかわらず粘度が低くなっている。
【0087】
さらに、これらのシリカスラリを用いて実際にシリコンウエハの研磨を行った。
【0088】
図11は、CMP装置100の概略を示す外観図である。CMP装置100は、研磨パッド101と、回転定盤部121、キャリア部122、スラリ供給部123およびドレッシング部124から構成される。研磨パッド1は、CMP装置100のキャリア部122に保持されたシリコンウエハと圧接され、シリコンウエハとの相対移動によって、シリコンウエハ表面を研磨する。
【0089】
回転定盤部121は、研磨パッド101を上面の略前面にわたって粘着テープなどで貼り付けて支持する定盤102と、その定盤102の下面側に設けられる回転軸を介して接続される回転駆動機構103とからなる支持手段である。回転駆動機構103による回転駆動力は回転軸を通じて定盤102に伝達され、定盤102は研磨パッド101とともに所定の回転数で鉛直方向軸線まわりに回転する。回転数は自由に設定することが可能で、研磨の対象となるウエハの種類や膜の種類、研磨パッド1の種類などによって適切な回転数が選択される。
【0090】
キャリア部122は、図12の断面図に示すとおり、キャリア本体104と、バッキング材105と、リテーナリング106と、回転駆動機構107とからなり、被研磨物であるシリコンウエハ108を保持し、研磨パッド101とシリコンウエハ108と圧接させた状態で回転する保持手段である。シリコンウエハ108のキャリア本体104への固定は、バッキング材105を湿潤させ、水の表面張力によって吸着させて行う。さらに研磨処理中にシリコンウエハ108が外れないように、リテーナリング106によってシリコンウエハ108の外周部を保持している。回転駆動機構107は、回転軸を介してキャリア本体104の上面側に接続される。回転駆動機構107による回転駆動力は回転軸を通じてキャリア本体104に伝達され、キャリア本体104はシリコンウエハ108とともに所定の回転数で鉛直方向軸線まわりに回転する。回転数は自由に設定することが可能で、回転定盤部121と同様に、研磨の対象となるウエハの種類や膜の種類、研磨パッド101の種類などによって適切な回転数が選択される。またキャリア部122は、回転定盤部121に近接する方向、鉛直下向きに加圧され、研磨パッド101とシリコンウエハ108とが圧接される。キャリア部122の加圧は、回転駆動機構107が行ってもよいし、別途加圧機構を用いてもよい。
【0091】
スラリ供給部123は、ノズル109、スラリ供給管110およびスラリタンク111からなる供給手段である。
【0092】
ポンプなどによりスラリタンク111に貯溜されているシリカスラリを、スラリ供給管110内に流し、回転定盤部121の上部かつ略中央部に設置したノズル109から研磨パッド101表面に対して所定の流量で供給する。この供給するシリカスラリとして、実施例1および比較例1,2を用いた。
【0093】
研磨の進行に伴い、研磨パッド101の研磨面近傍の微細孔には研磨屑や砥粒などが詰まり、研磨レートなどの研磨特性が低下する。ドレッシング部124は、コンディショナである産業用ダイヤモンド粒子を電着したプレート112と、回転軸を介してプレート112と接続される回転駆動機構113とから構成される再生手段である。ドレッシング時には、回転駆動機構113によりプレート112を回転させ、ダイヤモンド粒子と研磨パッド101の研磨面を接触させ、目詰まりした部分を削り取ることで、研磨パッド101の研磨特性を再生する。
【0094】
研磨処理時の各部位の動作については、キャリア部122が鉛直下向きに加圧され、研磨パッド101とシリコンウエハ108とが圧接された状態で、スラリ供給部123がシリカスラリを供給する。供給されたシリカスラリが、研磨パッド101とシリコンウエハ108との間に浸透し、回転定盤部121とキャリア部122とを回転かつ相対移動させることで、媒体による化学的作用と砥粒による機械的作用によりシリコンウエハ108の表面を高精度で研磨する。
【0095】
回転定盤部121とキャリア部122との相対移動については以下のような複数のパターンがある。
【0096】
(1)図に示すように、キャリア部122の中心が、回転定盤部121の回転中心から半径方向に略1/2の位置となるようにキャリア部122を配置し、回転定盤部121とキャリア部122の自転のみで研磨処理を行う。
【0097】
(2)研磨パッド101の半径とシリコンウエハ108の半径との差があまり大きくない場合は(1)でもよいが、研磨パッド1の半径がシリコンウエハ9の粒径より大きい場合は、研磨パッド101の表面のうちシリコンウエハ108と接触しない部分が存在するので、研磨パッド1101の全面を使用できるように、(1)の回転定盤部121とキャリア部122の自転に加えて、キャリア部122を回転定盤部121の半径方向に往復移動させる。
【0098】
(3)(1)の回転定盤部121とキャリア部122の自転に加えて、キャリア部122を、回転定盤部121の中心回りに回転移動させる。
【0099】
(4)(2)と同じく研磨パッド101の半径がシリコンウエハ108の半径より大きい場合は、半径方向の往復移動と回転定盤部121の中心回りの回転移動と組み合わせる。たとえば、キャリア部122が回転定盤部121の中心回りに螺旋軌道を描くように移動させればよい。
【0100】
なお、回転定盤部121およびキャリア部122の自転回転方向は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、回転定盤部121およびキャリア部122の自転回転速度も同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0101】
ドレッシング部124によるドレッシング時期は、1または複数のシリコンウエハを研磨処理した後に行う場合と、研磨処理中に行う場合とがある。ドレッシング部124のダイヤモンドプレート112の半径は、研磨パッド101の半径よりも小さい場合が多いので、研磨処理後にドレッシングを行う場合は、上記の回転定盤部121とキャリア部122との相対移動のパターン(2)および(4)とほぼ同様にして行えばよい。研磨処理中に行う場合は、図に示すように、回転定盤部121の中心を挟んでキャリア部122と反対側に配置し、相対移動のパターン(2)とほぼ同様にして行えばよい。
【0102】
以上のようなCMP装置100を用いて研磨処理を行った。
被研磨物としてTEOSウエハを用い、研磨パッド101として、IC1400 K−Groove(ロデール・ニッタ社製)を用いた。回転定盤部121の回転速度は、60rpmとし、シリカスラリは100ml/minの速度で供給した。1分間研磨処理を行った後、日立電子エンジニアリング社製ウエハ表面検査装置(LS6600)を用いてウエハ表面のスクラッチ数(大きさ0.2μm以上)をカウントした。
【0103】
図13は、実施例1および比較例1,2を用いた研磨処理結果を示す図である。縦軸は1枚のウエハ当たりのスクラッチ数を示している。実施例1および比較例1,2のそれぞれについて、3回の研磨処理を行った。
【0104】
比較例1のスクラッチ数が261〜399(平均322)であり、比較例2のスクラッチ数が103〜154(平均123)であるのに対して、実施例1のスクラッチ数は28〜63(平均40)と大幅に減少した。
【0105】
このように、本発明に基づいて作製されたシリカスラリは、高分散性を有し、粗大凝集粒子数が少ないため、研磨処理においてウエハ表面のスクラッチ数を減少させることができる。
【0106】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、調製された塩基性物質水溶液に対して、ヒュームドシリカ分散液を添加することで、分散安定性に優れ、凝集粒子の少ない研磨用組成物が得られる。
【0107】
また本発明によれば、高剪断力を効率良く与え、分散性を向上させることができる。
【0108】
また本発明によれば、少量の水を添加することで研磨用組成物の粘度を低下させることができる。
【0109】
また本発明によれば、5時間未満で混合を終了させることで、混合液のpHを素早く低下させ、ヒュームドシリカが凝集しやすいpH条件となる時間を短くして凝集の発生を抑制することができる。
【0110】
また本発明によれば、第2工程で得られた研磨用組成物は凝集物の発生が少ないため、濾過処理によって効率良く凝集物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の一形態であるフローチャートである。
【図2】凝集粒子成長率に対するpHの影響を示すグラフである。
【図3】シリカスラリの粒度分布に対するシリカ分散液の初期シリカ濃度の影響を示すグラフである。
【図4】シリカスラリ中の粗大粒子数に対するシリカ濃度の影響を示すグラフである。
【図5】シリカスラリの粒度分布に対する混合条件の影響を示すグラフである。
【図6】シリカスラリの粒度分布に対するシリカ分散液の投入時間の影響を示すグラフである。
【図7】混合液のpHに対するシリカ分散液の投入速度の影響を示すグラフである。
【図8】粗大粒子の除去性能に対するフィルタの濾過精度の影響を示す図である。
【図9】処理流速に対するフィルタの濾過精度の影響を示す図である。
【図10】比較例1および2と、実施例1に含まれる粗大粒子数を示すグラフである。
【図11】CMP装置100の概略を示す外観図である。
【図12】キャリア部122の断面図である。
【図13】実施例1および比較例1,2を用いた研磨処理結果を示す図である。
【符号の説明】
100 CMP装置
101 研磨パッド
102 定盤
103,107,113 回転駆動機構
104 キャリア本体
105 バッキング材
106 リテーナリング
108 シリコンウエハ
109 ノズル
110 スラリ供給管
111 スラリタンク
112 プレート
121 回転定盤部
122 キャリア部
123 スラリ供給部
124 ドレッシング部

Claims (7)

  1. 酸性のヒュームドシリカ分散液を調製する第1工程と、
    前記ヒュームドシリカ分散液との混合終了後に得られる研磨用組成物が、所定のpHおよびシリカ濃度となるように調製した塩基性物質水溶液に対して、前記ヒュームドシリカ分散液を添加して混合する第2工程とを有することを特徴とする研磨用組成物の製造方法。
  2. 前記第1工程は、
    pHを1.0〜2.7に調製した水中に、初期シリカ濃度が46〜54重量%になるようにヒュームドシリカを投入し、高剪断力を与えてヒュームドシリカ分散液を調製する工程と、
    シリカ濃度が45〜53重量%になるように、前記ヒュームドシリカ分散液に水を添加する工程と、
    シリカ濃度が33〜44重量%になるように、前記ヒュームドシリカ分散液にさらに水を添加する工程とを有することを特徴とする請求項1記載の研磨用組成物の製造方法。
  3. 前記研磨用組成物のpHが8〜12、シリカ濃度が10〜30重量%となるように前記塩基性物質水溶液を調製することを特徴とする請求項1または2記載の研磨用組成物の製造方法。
  4. 前記第2工程は、5時間未満で前記ヒュームドシリカ分散液と前記塩基性物質水溶液との混合を終了させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の研磨用組成物の製造方法。
  5. 前記ヒュームドシリカの比表面積は、50〜200m2/gであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の研磨用組成物の製造方法。
  6. 前記塩基性物質水溶液は、少なくとも水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムまたは水酸化マグネシウムのいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の研磨用組成物の製造方法。
  7. 前記第2工程で得られた研磨用組成物に対して、濾過精度が1〜4μmのフィルタを用いて濾過処理を行う第3工程をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の研磨用組成物の製造方法。
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