JP2004262661A - パッカーコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】貨物を積降できる駆動部を備えた荷役自動車に積載可能とすること。
【解決手段】電子制御装置290は、8ビットの処理容量を備えたCPU291、256バイト以内の容量に設定されたRAM292、7.5キロバイト以内の容量(プログラム領域3.5キロバイト、データ領域4.0キロバイト以内)に設定されたROM293、入出力インタフェース294がバス295により相互に接続されたものであり、パッカーコンテナ201の油圧制御等を司っているものである。図示は略すがカウンタ、タイマ等も備えている。LSIロジックよりなるものでも良い。
【選択図】 図29

Description

本発明は、ビン、空き缶などの廃棄物を収集可能なパッカーコンテナに関するものである。
従来、圧縮機構を備えた塵芥収集コンテナには、特許文献1に示すものがある。これは、コンテナ本体(1)の後部に塵芥排出用の後部開閉扉(4)を備え、コンテナ本体(1)の前部上方に開閉蓋(6)を備えた投入口(5)を設け、その投入口(5)から投入された塵芥を圧縮する塵芥圧縮機構(7)をコンテナ本体(1)内に装備し、その塵芥圧縮機構(7)の圧縮板(8)上端とコンテナ壁間に常時緩むことなく圧縮板(8)に随動する遮蔽部材(13)を配装し、油圧ユニット(12)は外部電源により作動できるものを用いている。
特開昭55−7143号
ところが、後部開閉扉(4)、投入口(5)及び開閉蓋(6)の配置や構造から、自動車に積載して塵芥を投入、圧縮、排出できる構造ではなくて、当初から、地面に設置した状態で上方からしかごみを投入できない等、限定された条件下でのみ塵芥を投入、圧縮、排出できるものであり、大型ごみが圧縮、破砕ができない等、用途が極めて限定されているものである。特に、廃棄物収集分野において、広く普及しているフックロール(登録商標)、アームロール(登録商標)、ワイヤなどを備えた荷役自動車を全く活用することができない不都合がある。
そこで、本発明は、塵芥を投入、圧縮、排出できるようにするとともに、フックロール(登録商標)などを備えた荷役自動車への積み降ろしを可能とし、荷役自動車の適用範囲を拡大させることを課題とするものである。
上記諸課題に鑑み、請求項1記載の発明は、吊上部材をコンテナ本体の前端部に設け、該コンテナ本体の下部に車輪を設けて荷役自動車に積載可能な構造とし、パッカーを前記コンテナ本体の後端部に設け、廃棄物排出部材を前記コンテナ本体の内部に設け、前記パッカー及び廃棄物排出部材を駆動する駆動部を設け、該駆動部は駆動源としての内燃機関を備え、操作部と、前記駆動部の駆動状態を検出する検出部と、該操作部及び検出部に応答して前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、中央処理装置、不揮発性メモリ、揮発性メモリおよび入出力インタフェースから構成されていることを特徴とするパッカーコンテナである。これにより、コンテナの荷役自動車への積み降ろし、廃棄物の圧縮可能性を両立させることができ、上記課題が達成できる。また、一般廃棄物、産業廃棄物に限らず、あらゆる用途に使用でき、荷役自動車の有効活用を図ることができる。
特に、広く普及しているフックロール(登録商標)、アームロール(登録商標)、ワイヤなどを備え、貨物等を積み降ろしできる荷役自動車を、いわゆるパッカー車(パッカーと自動車とが固着し一体化したもの)よりも格段に機能を強化できるのである。例えば、いろいろな種類のパッカーコンテナを用意し、これらを交換して使用することができる。
ここにいうパッカーは、廃棄物を少なくとも投入、圧縮、排出できる構造であり、駆動方式はレシプロ式構造、ロータリー式構造などが例示されるが、これに限定されるわけではなく、他の構造も実施可能である。
ここにいう駆動部は、液圧駆動部(例えば、油圧シリンダ、油圧ホース、リミットスイッチ等)、駆動源を含み構成されたもの等が挙げられる。
前記駆動部は独自駆動源を使用することが好適である。地上に置いた状態でパッカー及び廃棄物排出部材を駆動できる利点がある。自動車の駆動源と共通化できるようにすることもある。例えば、自動車に積載するとき、或いは地面に置いて使用するときいずれも、パッカーコンテナの独自駆動源を利用することができるようにしても良い。また、例えば自動車に積載するときは、自動車の駆動源を利用し、地面に置いて使用するときには、独自駆動源又は外部駆動源を利用することができるようにしても良い。つまり、様々なタイプのパッカーコンテナを用途に応じて自動車に積み降ろしすることができるので、荷役自動車の使用範囲が拡大するのである。パッカーが故障しても、パッカーコンテナを交換するだけで良く、荷役自動車は継続使用できる利点もある。
なお、内燃機関としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等が挙げられ、空冷式、水冷式或いは2サイクル、4サイクル等を問わない。また、内燃機関に消音や排気浄化のためマフラを取付けることが好適である。マフラは後述の消音ボックスの内部或いは外部で取り付け可能である。
ここにいう吊上部材は、例えば、フックを掛け止めできるフック受け部、ワイヤを繋着できるリング、連結器等が挙げられ、フックロール(登録商標)、アームロール(登録商標)、又はワイヤ等を備えパッカーコンテナを積み降ろしできる駆動部を備えた荷役自動車に適用できるものであれば良い。なお、荷役自動車にフック受け部、パッカーコンテナにフックを設けても良い。
さらに、ここにいう廃棄物排出部材は、代表的には、コンテナ本体内を往復動可能なものであり、車輪を備え、油圧シリンダで前後方向に移動する移動台車が例示できる。
請求項2記載の発明は、制御装置からコマンド信号が入出力インタフェースを介して、エンジンに出力されるようになっている請求項1のパッカーコンテナである。これにより、請求項1と同様の課題を達成できる上、操作性が向上することになる。
請求項1乃至2記載の発明によれば、内燃機関の働きにより、地面に設置しても、自動車に積載しても塵芥を投入、圧縮、排出でき、廃棄物収集範囲が拡大し、収集も効率的となる。さらに、フックロール(登録商標)などを備えた荷役自動車に適用が可能であり、既存の設備を有効に活用することができる。
(第1実施形態の説明)
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の第1実施形態であるパッカーコンテナ1について説明する。このパッカーコンテナ1は、鉄鋼製で箱型に形成されたコンテナ本体2と、その後部に開閉自在に設けられたパッカー3とを備えている。このコンテナ本体2は、底板2aと、そこから垂直に立ち上がる前壁2b、右側壁2c、左側壁2d、上壁2eとから構成されている。パッカー3は、開閉自在な後壁としての機能を果たすものであり、これによりコンテナ本体2に概ね閉じられた内部空間を形成することができ、この内部空間に一時的に廃棄物を貯留し排出することが可能である。また、前壁2bの上部にフック受け部2gが固着されている。吊上フック71等を設けた荷役自動車7にこのフック受け部2gを係止させることができ(図7及び図8参照)、パッカーコンテナ1が積み降ろし自在になっている。ここで、フックロール(登録商標)に代えて、アームロール(登録商標)でも良い。又は、フック受け部2gに代え又はフック受け部2gとともに、ワイヤ係止部材(図示略)を設けた荷役自動車(図示略)に対しては、図1の点線で示す通りワイヤ取付部材2kを設け、ワイヤで吊り上げることもできる。底板2aの裏面に、案内凸部20、前方に支持脚2h、後方に車輪2iが左右一対設けられている。
レシプロ式構造のパッカー3の構成について図2乃至図4を参照して説明する。図2のパッカー3の外観に示す通り、パッカー3は上壁2eの後端部に左右一対設けたヒンジ31に接続された開閉蓋32を備え、ヒンジ31により回動可能となり、コンテナ本体2の内部空間を開閉自在とし、廃棄物の出し入れや悪臭の拡散などを防止するものである。開閉蓋32は甲羅状に後ろ方向に外方に膨らんだカバー形状に形成されたものである。ヒンジ33は右側壁2c及び左側壁2dに各々左右一対固定され、また、ヒンジ34は開閉蓋32の側面下部に各々左右一対固定されている。左右一対のパッカー開閉シリンダ35は、その上端がヒンジ33に接続されるとともに、その下端がヒンジ34に接続されている。
開閉蓋32の左右両側には、パッカー開閉シリンダ35の上側にこれと略平行にスライドシリンダ36が設けられている。これらパッカー開閉シリンダ35及びスライドシリンダ36は、図2及び図3に示す通り、開閉蓋32の外部に配設されたものであるが、内部に配設することもできる。スライド溝30aはスライダ37とスライドシリンダ36を連結させるために設けたものである。また、開閉蓋32の底面に車輪30cが形成され、パッカーコンテナ1の荷役自動車7への積み降ろしを容易としている。図3及び図4に示す通り、開閉蓋32の内部の下部に横方向に広がる廃棄物受皿30dが形成されている。
開閉蓋32の内部空間に配設されたスライダ37は、スライド溝30aに沿って斜め上下方向にスライドシリンダ36により駆動されることができるものである。スライダ37の下端部にプレス板38を回動することができるプレスシリンダ39が配置されている。プレス板38とプレスシリンダ39はヒンジ39aを介して連結されている。
図1に示すパッカーコンテナ1の内部には、廃棄物を外部に排出する廃棄物排出部材4が設けられている。この廃棄物排出部材4は、ヒンジ41を介して前壁2b内側部分と接続するピストンロッド42を備えた排出多段シリンダ43と、排出多段シリンダ43の後端とヒンジ44を介して接続するとともに車輪45を備え廃棄物を送り出すことができる排出部材46とから構成されている。排出多段シリンダ43の伸縮により排出部材46が前後方向に往復移動できるようになっている。排出部材46は、パッカーコンテナ1の内部空間に貯留された廃棄物を後方に向かって排出できるよう、移動壁の機能を果たすことができる形状及び構造になっている。この排出部材46は傾斜面を後部に備え、廃棄物の排出を円滑としている。
なお、パッカーコンテナ1内部の前方の底板2aに油圧装置5が固設され、また、開閉蓋32に操作スイッチ部6が設けられている。プレス板38は廃棄物受皿30dに適合した形状である。
パッカーコンテナ1の内部空間の前方部に配設された油圧装置5を図5に示す油圧基本回路を参照して説明する。油圧装置5は、油圧ポンプ及びエンジンE等を備えた油圧ポンプユニット51を備え、これと接続する排出多段シリンダ油圧部54、パッカー開閉シリンダ油圧部55、スライドシリンダ油圧部56、プレスシリンダ油圧部59等の各種の油圧アクチュエータから構成されたものである。これらの油圧アクチュエータは、ソレノイドバルブ、絞り弁、逆止め弁から構成されているが、油圧装置5の構成は適宜変更が可能である。本実施形態では、エンジンEで駆動することができるようになっている。これにより、油圧装置5に適宜動力を供給できる。
また、石油類の燃焼などによって駆動力を発生できる小型エンジンEの内燃機関を搭載して、これから動力を取り込んだりするものである。エンジンEは燃料タンク(図示略)を備え、マフラ(図示略)を備えた排気筒65(図1等参照)が接続され、そこから排気が外部に排出できるようになっている。
さらに、油圧装置5は、パッカーコンテナ1を荷役自動車7に積載した場合、荷役自動車7から動力を取り込むこともできるように切換装置を設けても良い。荷役自動車7に積載したときに、荷役自動車7に備えられた補助トランスミッション(P.T.O.)、油圧ポンプから動力の供給を受けることができるように、バルブや配管などがされることもある。
なお、駆動源としては、エンジンEを採用できる。また、これら単独でも良いし、車載動力源等とのあらゆる組み合わせも可能である。つまり、パッカーコンテナ1に備えた独自駆動源であるエンジンEで常時駆動できるようにしても良いし、外部駆動源のみに依存させても良いし、或いは外部駆動源と独自動力源であるエンジンEとを切り換えて接続できるもの、外部駆動源とエンジンEを組み合わせたもの等、あらゆる可能性を含むものである。
荷役自動車7について図7を参照して説明する。この荷役自動車7は、運転席にコントロールスイッチ72、P.T.O.を操作するPTOレバー73、荷台部分に、ダンプアーム74と、リフトシリンダ75、ソレノイドバルブ76、リフトシリンダ75で回動(図8(a)〜(e))されるリフトアーム77とを備えている。リフトアーム77の先端には、前述した吊上フック71が設けられ、これによりパッカーコンテナ1が積み降ろし可能となる。またダンプアーム74は後端部を中心として回動可能となっている(図8(f)(g)参照)。また、ロックシリンダ79、コンテナ本体2をロック可能なコンテナロック80が設けられている。荷役自動車7の後端部には、パッカーコンテナ1の底面に設けた案内凸部20を案内するヒンジローラ81が設けられ、またパッカーコンテナ1を係止するコンテナフック82が設けられている。83はジャッキである。なお、ダンプアーム74のダンプもできる(図8(g)(h)参照)。
本実施形態であるパッカーコンテナ1の動作について図6を参照して説明すると、まず、パッカー3が閉じたままの状態で、廃棄物を廃棄物受皿30dに投入する。スライドシリンダ36(図2参照)を伸ばし、スライダ37を下降させ、廃棄物を押し込む。プレス板38を回動させ、廃棄物を圧縮し、コンテナ本体2内部に押し込む。パッカー開閉シリンダ35(図2参照)を伸ばし、パッカー3を開ける。排出多段シリンダ43(図1参照)を伸ばし、排出部材46(図1参照)を後方に移動させ、廃棄物を排出する。これらの動作は、操作スイッチ部6(図1参照)の押しボタンなどの操作によって実行することができる。
パッカーコンテナ1を荷役自動車7に積み降ろしする場合は、吊上フック71の先端をフック受け部2gに取付け、パッカーコンテナ1を吊り上げたり吊り下げたりすることで、荷役自動車7へのパッカーコンテナ1の積み降ろしを実行する(図8(a)(f)参照)。このとき、車輪2i、車輪30cの働きで、パッカー3の底面の円滑な運動を確保し、円滑な作業ができる。また、案内凸部20でパッカーコンテナ1の底面の円滑な動きを確保できる。なお、図8(a)は固縛状態、同(b)は開放状態、同(c)は離脱状態、同(d)は離脱完了状態、同(e)は装着状態、同(f)は装着完了状態を各々示し、同(g)(h)はダンプ状態を示す。
以上の通り、本実施形態によれば、廃棄物を収集及び廃棄しようとする者は、パッカーコンテナ1を荷役自動車7に載せても地面に置いても使用できる。しかも、一般の家庭廃棄物のみならず、産業用廃棄物などにも幅広く適用できる。産業廃棄物の取り扱い用に幅広く普及しているフックロール(登録商標)、アームロール(登録商標)、ワイヤなどを備えた荷役自動車7を自在に活用することができる点は非常に大きな効果である。さらに、昨今問題となっているペットボトルなど、従来では他のごみと混じっていたが、本実施形態により圧縮収集が可能となるのである。さらに家屋解体で生じる廃棄物を破砕しながら回収できる。したがって、収集対象物の範囲を拡大できるとともに収集効率を格段に向上させることができる。なお、密閉性が高いので、残飯の処理などにおいて悪臭を有効に防止できることも利点である。
(第2実施形態の説明)
パッカーコンテナ1の第2実施形態であるパッカーコンテナ101を図9乃至図12を参照して説明する。これは、レシプロ式構造のパッカー3の変形例である、ロータリー式構造を備えたパッカー103を設けたものであり、またこれに伴い油圧基本回路を若干変更しているが、残りの構成は概ね前述のパッカーコンテナ1と同様であるから、この変形例の特徴のみ説明し、共通する部分の説明は、対応する部品の番号を100番台とし説明は割愛する。
パッカー103の構成について図9及び図10を参照して説明する。図9に示す通り、ヒンジ131乃至パッカー開閉シリンダ135は前述実施形態と同様な構造である。パッカー103の内部に押し込み板137を回動させる押し込み板モータ136が設けられている。また、押し込み板137の下方において、プレス板138を回動することができるプレス板モータ139が配置されている。
図11に示す通り、上述した変更に伴い、押し込み板モータ136及びプレス板モータ139に対応して、各々、押し込み板モータ油圧部156及びプレス板モータ油圧部159が設けられていることが異なっている。
本実施形態であるパッカーコンテナ101の動作について図12を参照して説明すると、まず、パッカー103が閉じたままの状態で、押し込み板137を時計方向に回動して前方に退避させ、プレス板138を時計方向に回動させ、廃棄物を廃棄物受皿130dに投入する。押し込み板137を反時計方向に、また、プレス板138を時計方向に回動させ、廃棄物を押し込む。プレス板138を更に回動させ、廃棄物を圧縮し、押し込み板137を反時計方向に回動させる。さらに、プレス板138を時計方向に回動させて、押し込み板137を時計方向に回動させ、廃棄物をコンテナ本体102(図9参照)内部に詰め込む。廃棄物の排出については前述実施形態と同様である。これらの動作は、操作スイッチ部106(図9参照)の押しボタンなどの操作によって実行することができる。また、荷役自動車7(図示略)上でも地面上でも廃棄物の圧縮及び排出作業ができる。
(第3実施形態の説明)
第3実施形態であるパッカーコンテナ201について図13乃至図31を参照して説明する。本実施形態は第1実施形態をさらに改良して詳細に説明するものであり、電子制御装置290の詳細も含めて説明する。パッカーコンテナ201の構成は基本的には前述のパッカーコンテナ1と同様であるから、この本形態の特徴を中心として説明し、共通する部分の説明は、対応する部品の番号を200番台とし説明は適宜割愛する。
このパッカーコンテナ201は、鉄鋼製で箱型に形成されたコンテナ本体202を備えている。このコンテナ本体202は、裏面に断面角型で長尺の2条の案内凸部202mを備えた底板202aと、そこから垂直に立ち上がる、右側壁202c、左側壁202d、上壁202eとから構成され、前面は開放されているが、着脱自在な前カバー202bで覆うことができるようになっている。パッカー203は、開閉自在な後壁としての機能を果たすものであり、これにより閉じられた内部空間を形成することができる。この内部空間に一時的に廃棄物を貯留することが可能である。また、前端面202fに固定された2本の柱202jにフックを掛け止めできるフック受け部202gが固着されている。荷役自動車7に設けられた吊上フック71をこのフック受け部202gに係止させることができ(図7及び図8参照)、パッカーコンテナ201が積み降ろし自在になっている。底板202aの裏面前方に伸縮自在でなる支持脚202hが設けられている。
この支持脚202hは、伸縮自在な構造であり、これは、パッカーコンテナ201を荷役自動車7に積載させる場合に、邪魔にならないよう縮める必要があり、一方、荷役自動車7から、下ろして地面に置く場合には、汚水がたまらないようにする等のため、伸長させてコンテナ本体202の前端部を高くする必要があるからである。この支持脚202hは、図18に示す通り、コンテナ本体202の底面に垂直方向に固定された角型の外筒208と、この外筒208にスライド可能に内嵌され下端部に接地板209aを設けた角型の内筒209と、外筒208の内部に垂直方向に固定された油圧シリンダ219と、からなるものである。電子制御装置290からの駆動信号によってソレノイドバルブ279d(図29参照)が駆動制御され、これにより、油圧シリンダ219のロッドが伸縮自在となり、従って、支持脚202hが伸縮自在となっている。
この支持脚202hに代えて、図19に示す通り、手動の支持脚202h’としても良い。即ち、支持脚202h’は、コンテナ本体202の底面に垂直方向に固定された角型の外筒208’と、この外筒208’にスライド可能に内嵌され下端部に接地板209a’を設けた角型の内筒209’と、外筒208’及び内筒209’に穿孔された複数の丸孔229’と、この丸孔229’に貫通させるピン部材249a’とからなるものである。ピンに取手を設けてなるピン部材249a’(図20(a)参照)の脱着により、支持脚202h’が伸縮自在となり、その高さを適宜調整することができるようになっている。ピン部材249a’は、変更形態として、図20(b)乃至(e)に示す通り、ピン部材249b’,249c’,249d’,249e’等、様々な形態で実施可能である。
レシプロ式構造のパッカー203の構成について図13乃至図22を参照して説明する。パッカー203の外観に示す通り、パッカー203は上壁202eの後端部に左右一対設けたヒンジ231に接続された開閉蓋232を備え、ヒンジ231により回動可能となり、コンテナ本体202の内部空間を開閉自在とし、廃棄物の出し入れや悪臭の拡散などを防止するものである。開閉蓋232は廃棄物を排出するための排出口232aを備えている。また、開閉蓋232の底面に一対の車輪230cが形成され、パッカーコンテナ201の荷役自動車7への積み降ろしを容易としている。開閉蓋232の内部の下部に横方向に広がる下凸状の湾曲面を備えた廃棄物受皿230dが形成されている。
ヒンジ233は右側壁202c及び左側壁202dに各々左右一対固定され、左右一対のパッカー開閉シリンダ235は、その上端がヒンジ233に接続されている。下端が後述のロック装置210と接続されている。
開閉蓋232の左右両側には、パッカー開閉シリンダ235の下側にこれと略平行にスライドシリンダ236が設けられている。スライドシリンダ236の下端は固定されている。開閉蓋232の内部空間に配設されたスライド板237の両端は、スライドシリンダ236の上端と連結部236aを介して接続されている。スライド溝230aに沿って、斜め上下方向に連結部236aが移動できるようになっている。
プレス板238(図16参照)を回動させ、廃棄物を廃棄物受皿230dに押しつけて圧縮することができる1本のプレスシリンダ239が、スライド板237に設けたヒンジ239aと、プレス板238に設けたヒンジ239bを介して接続されている。
なお、これらパッカー開閉シリンダ235及びスライドシリンダ236等は、保護のため、カバー247(図13及び図16では内部を見せるために図示略)で覆われている。カバー247は、取手が付けられ、L字状のレバー248で開閉自在となっている。
パッカー開閉シリンダ235のピストンロッド235aは、パッカー203左右側壁に一対設けられたロック装置210と接続され、このロック装置210は、パッカー203を、コンテナ本体202の後部両側に設けたフック受けリブ220の下端部と係脱自在とされている。つまり、パッカー203が閉じられるとロック装置210がフック受けリブ220にロックされ、パッカー203が開けられるとロック装置210がフック受けリブ220からアンロックされるようになっている。
このロック装置210は、フック受けリブ220と係脱可能なフック211と、パッカー左右側壁中央部にある第1固定台212及び下方にある第2固定台213と、それらに取りつけられピストンロッド235aとフック211との間に介装されたリンク機構214と、パッカー203とフック211とを連結してフック211を上方に付勢するスプリング218とからなるものである。また、このリンク機構214は第1固定台212に取りつけられた第1テコ部215と、第2固定台213に取りつけられた第2テコ部216と、それらを連結するリンク217とから構成されている。
また、第1テコ部215は、右端に第1ヒンジ部215a、左端に第2ヒンジ部215b、その中間に支点215cを備えている。また第2テコ部216は、右端に第1ヒンジ部216a、その左側に支点216cを備えている。
図22(a)のロック状態において、パッカー開閉シリンダ235のピストンロッド235aが退避位置(上方位置)にあり、フック211がフック受けリブ220に掛け止めされている。
図22(b)のアンロック状態において、パッカー開閉シリンダ235のピストンロッド235aが伸長して行くと、第1テコ部215が時計方向に、第2テコ部216が反時計方向に回動するとともにリンク217が上方へ移動する。第1ヒンジ部215aが第1固定台212に当たるまで、パッカー203は開かない。そして、第1ヒンジ部215aが第1固定台212に当たって動きが規制され、リンク機構214の動きが止まる。そうすると、パッカー開閉シリンダ235の駆動力がパッカー203に伝わって、パッカー203が反時計方向に回動して行くこととなる。
パッカー203が完全に開くとパッカー開閉シリンダ235は停止する。そして、前述と逆の動作を行って、図22(a)のロック状態となる。
さらに、パッカー開閉シリンダ235、スライドシリンダ236、プレスシリンダ239のそれぞれの上限及び下限を画定するリミットスイッチ280a,280b、281a,281b、282a,282b(図13参照)がおのおの設けられている(図29参照)。パッカー203後部下部前面に自動復帰式構造の安全バーを備えた安全装置225が横架されている。また、パッカー203の下部にドレイン230eが設けられている。蓋付きの塵取り形状のドレイン202pが設けられている。
図15の点線で示す通り、パッカーコンテナ201の内部には、廃棄物を外部に排出する廃棄物排出部材204が設けられている。この廃棄物排出部材204は、ヒンジ241を介して前端面202f内側部分と接続するピストンロッド242を備えた排出多段シリンダ243と、排出多段シリンダ243の後端とヒンジ244を介して接続するとともに車輪245を備え廃棄物を送り出すことができる排出部材246とから構成されている。排出多段シリンダ243の伸縮により排出部材246が前後方向に往復移動できるようになっている。排出部材246は、パッカーコンテナ201の内部空間に貯留された廃棄物を後方に向かって排出できるよう、移動壁の機能を果たすことができる形状及び構造になっている。排出多段シリンダ243の前後の限界を画定するリミットスイッチ283a,283bが設けられている(図29参照)。
なお、パッカーコンテナ201内部前方の底板202aの上面側に油圧装置205が固設され、前述の各シリンダを駆動できるようになっている。プレス板238は廃棄物受皿230dに適合した形状である。
さらに、図15に示す通り、パッカー203の内部上部には、パッカー203にこもる悪臭を除去するための脱臭装置221が設けられている。図21(a)(b)に示す通り、この脱臭装置221は、中空で角型のハウジング222の上部に排気筒223を設け、底部に網目状のベッド224を設け、その上にフィルタ226を敷き、その上部に脱臭剤227を充填し、その上面をフィルタ228で覆い、排気筒223の下部にファン229を設け、さらに、側面にヒンジ222aで接続された開閉蓋222bを設けてなるものである。脱臭剤227としては、活性炭などが好適である。同様の脱臭装置221は、コンテナ本体202の前端部内部の上部、つまり、エンジン254(図23及び図24参照)或いは油圧装置205の上部に設置されている(図15参照)。
油圧装置205について図23乃至図28を参照して説明する。
この油圧装置205は、駆動源電圧AC三相200V、制御電圧AC単相100V、検出系はDC24V、作動油はISOVG32相当、最高使用圧力13.7MPa(140Kgf/cm)に設定してある。
油圧装置205は、図23乃至図26に示す通り、ベースプレート250上に設けられたオイルタンク251、オイルタンク251の油を、ストレーナ252を介して汲み上げるギアポンプ253、ギアポンプ253を駆動させるエンジン254を備えている。このエンジン254は、4サイクル空冷OHV横軸ガソリンエンジンが挙げられるが、その他、立型水冷4サイクルディーゼルエンジン等、様々な構造のものが採用できる。ギアポンプ253とエンジン254とは、フレキシブル・カップリング259により直結されている。直結のほか、ホイールやベルトを介在させて、シェーン・カップリング等で接続することが考えられる。このエンジン254は、燃料タンク(図示略)等を備え、排気筒265と接続されている。また、このエンジン254は、図23及び図24に示す通り、着脱自在式或いは固定式の防音ボックス268で覆われ、70db程度まで、エンジン254から発生する騒音が低減されるようになっている。材質は鉄で内側に鉛等の防音部材269が貼りつけられている。エンジン254が固定される床面には、ゴム等の防振部材(図示略)が貼りつけられている。防音ボックス268の表面には、所要な点検部(燃料計、モニターランプ、パイロットランプ、エンジン非常停止装置等)や給油口を片側に集約的に配置したパネル273が設けられ、エンジン254の点検等が迅速簡単に実行できる。
オイルタンク251上面には、リターンフィルタ255、フロートスイッチ256、側面に温度計付油面計257、注油口兼用エアブリーザ258が設けられている。
ギアポンプ253にPライン、リターンフィルタ255にTラインが接続されている。それらラインはマニホールド260と接続されている。マニホールド260の上部にリリーフ弁261(図26参照)が接続され、リリーフ弁261の上にアンローディングプレート262(図26参照)が設けられている。アンローディングプレート262の上にソレノイドバルブ263が設けられている。アンローディングプレート262近くに圧力計264、ゲージコック266が設けられている。
なお、油圧装置205等からの汚水を溜めておく汚水溜め(図示略)が設置されている。また、エンジン254と油圧装置205にはそれぞれバッテリ(図示略)が接続されている。
バルブモジュール270について図27及び図28(a)〜(c)を参照して説明する。このバルブモジュール270は、サブプレート271の上に固定されたものである。サブプレート271の中をPライン、Tラインが通っている。
押出バルブモジュール274は、油圧経路A1及びB1を介装させて、排出多段シリンダ243と接続されている。この押出バルブモジュール274は、アンチキャビテーション274a、スロットルバルブ274b、カウンターバランスバルブ274c、パイロットチェックバルブ274d、ソレノイドバルブ274eから構成されている。
パッカーバルブモジュ−ル275は、油圧経路A2及びB2を介装させて、左右一対のパッカー開閉シリンダ235と接続されている。このパッカーバルブモジュ−ル275は、スロットルバルブ275a、パイロットチェックバルブ275b、ソレノイドバルブ275cから構成されている。
スライダバルブモジュール276は、油圧経路A3及びB3を介装させて、左右一対のスライドシリンダ236と接続されている。このスライダバルブモジュール276は、パイロットチェックバルブ276a、ソレノイドバルブ276bから構成されている。
プレスバルブモジュール279は、油圧経路A4及びB4を介装させて、一本のプレスシリンダ239と接続されている。このプレスバルブモジュール279は、ボルト279a、パイロットチェックバルブ279b、圧力計279c、ソレノイドバルブ279dから構成されている。
第3実施形態のパッカーコンテナ201について、制御装置の一例として、電子制御装置290が挙げられるが、これについて図29を参照して説明する。電子制御装置290は、8ビットの処理容量を備えたCPU291、256バイト以内の容量に設定されたRAM292、7.5キロバイト以内の容量(プログラム領域3.5キロバイト、データ領域4.0キロバイト以内)に設定されたROM293、入出力インタフェース294がバス295により相互に接続されたものであり、パッカーコンテナ201の油圧制御等を司っているものである。図示は略すがカウンタ、タイマ等も備えている。LSIロジックよりなるものでも良い。
安全装置225、リミットスイッチ280a,280b、281a,281b、282a,282b、283a,283b、フロートスイッチ256、圧力計264、温度計付油面計257、圧力計279cからの各種信号が入出力インタフェース294を介して入力されるようになっている。
操作部296の各種スイッチ301から321の押し下げに応答して各種の信号が入出力インタフェース294を介して入力されるようになっている。
また、電子制御装置290からコマンド信号が入出力インタフェース294を介して、エンジン254、ソレノイドバルブ263,274e,275c,276b,279d、ファン229に出力されるようになっている。
パッカーコンテナ201前端にある操作部296に設けられた各種スイッチ301乃至321について図30を参照して説明する。
電源ボタン301は、電源をオンにするものである。
油圧上昇ランプ302は、油圧が上限レベルを超えると点灯し、油圧低下ランプ303は下限レベルを下回ると点灯し、運転者に警告を発するものである。
単独―連動切り替えボタン304は、単独操作と連動操作の切り替えを行わせるものである。連動操作は、例えば、スライドから圧縮までの一連の操作をあらかじめ定められた手順で行うものである。
排出出ボタン305は、排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を後方に移動させて廃棄物を押し出させるものである。
パッカー開放ボタン306は、パッカー開閉シリンダ235を駆動させてパッカー203を回動させ廃棄物の排出を可能とさせるものである。
スライダ上昇ボタン307は、スライドシリンダ236を駆動させスライド板237を上昇させるものである。
プレス戻しボタン308は、プレスシリンダ239を駆動させプレス板238を初期位置に戻させるものである。
P/U運転ボタン309は、エンジン254の運転を開始させるものである。
リセットボタン310は、安全装置225の検知に応答して、油圧装置205を初期状態にリセットさせるものである。
積込ボタン311は、パッカーコンテナ201を廃棄物が積み込める状態にさせるものである。
排出戻しボタン312は、排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を初期位置(前方位置)に戻させるものである。
パッカー閉鎖ボタン313は、パッカー開閉シリンダ235を駆動させてパッカー203を回動させパッカーコンテナ201の後端を閉鎖させるものである。
スライダ下降ボタン314は、スライドシリンダ236を駆動させスライド板237を下降させるものである。
プレス出ボタン315は、プレスシリンダ239を駆動させプレス板238で廃棄物を圧縮させるものである。
P/U運転ボタン316は、エンジン254の運転を停止させるものである。
非常停止ボタン317は、油圧装置205の緊急停止をさせるものである。
脚伸長ボタン318aは、支持脚202hの長さを設定された高さまで伸ばすものである。パッカーコンテナ201を地面に置いた場合、後傾させて、汚水を排出させるため等である。
脚短縮ボタン318bは、支持脚202hの長さを設定された高さまで短縮させるものである。荷役自動車7に乗せる場合に、邪魔にならないようにするためである。
脱臭ボタン319は、ファン229を所定時間作動させるものである。なお、においセンサ(図示略)を設けて、臭いがある場合だけ作動させるようにしても良い。
動力切換ボタン320は、動力源をエンジン254から車載動力源(荷役自動車7に備えられているもの)へ切りかえるものである。荷役自動車7に取りつけられた場合でも駆動できるようにするためである。
動力切換ボタン321は、動力源を車載動力源からエンジン254へ切りかえるものである。パッカーコンテナ201を地面においた場合、外部動力に頼らずに駆動できるようにするためである。
パッカーコンテナ201後端にある操作部206に設けられた各種スイッチ401乃至406,418a,418b,419,420,421について図31を参照して説明する。
油圧上昇ランプ401は、油圧が上限レベルを超えると点灯し、運転者に警告を発するものである。
P/U運転ボタン402は、エンジン254の運転を開始させるものである。
連動サイクル起動ボタン403は、スライドから圧縮までの一連の操作をあらかじめ定められた手順で行うものである。
1サイクル起動ボタン404は、パッカー203の開放から排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を後方に移動させて廃棄物を押し出させるまでのサイクルを実行させるものである。
排出サイクル起動ボタン405は、廃棄物の排出開始から終了までのサイクルを実行させるものである。
パッカーセットボタン406は、パッカーコンテナ201を廃棄物が積み込める状態にさせるものである。
ボタン418a,418b,419,420,421は前述のボタン318a,318b,319,320,321に対応するものである。
また、上述の実施形態では、駆動源はエンジン254のみでも適用可能であるが、エンジン254に加えて、オプションとして、車載動力源500と油圧シリンダとを切換装置400により切換接続することも可能である。即ち、図32に示す通り、油圧装置205のポンプPとタンクTは、それぞれ、切換弁601,602を介してパッカー開閉シリンダ235、スライドシリンダ236、排出多段シリンダ243、及び車載動力源500のポンプPとタンクTと接続されている。また、油圧装置205のポンプPとタンクTは、それぞれ、切換弁700を介して、プレスシリンダ239及び車載動力源500のポンプPとタンクTと接続されている。こうしてエンジン254で駆動される油圧装置205、又は車載動力源500からの動力が選択的にパッカー開閉シリンダ235、スライドシリンダ236、排出多段シリンダ243、プレスシリンダ239に供給される。
パッカーコンテナ201の動作について、第1実施形態のパッカーコンテナ1と概ね同様であるから、図6を参照しながらその一作動態様を説明する。
(1)廃棄物を収集する場合は、廃棄物を排出口232aから廃棄物受皿230dへ投入する。
(2)スライドシリンダ236を駆動させると、自動的にロック装置210がアンロック状態となり、そして、スライド板237、プレス板238、及びプレスシリンダ239を下降させ、廃棄物を廃棄物受皿230dへ押しこむ。
(3)スライドシリンダ236が下限に達すると、プレスシリンダ239を回動させプレス板238を時計方向に回動させて廃棄物を圧縮する。
(4)スライドシリンダ236を駆動させて、スライド板237、プレス板238、及びプレスシリンダ239を上昇させ、廃棄物をコンテナ本体202の内部へ詰め込む。
プレスシリンダ239を回動させプレス板238を反時計方向に回動させて、元の位置に戻す。
(5)パッカー開閉シリンダ235を駆動させて、パッカー203全体を反時計方向に回動させる。
(6)排出多段シリンダ243を伸長させ、排出部材246を後方に移動させて、排出部材246により廃棄物を外部に排出させ、排出し終わったなら、排出多段シリンダ243を縮小させ、排出部材246を前方に移動させて、元の位置まで戻る。
作業が終わると、パッカー開閉シリンダ235を駆動させて、パッカー203全体を時計方向に回動させ、ロック装置210がロック状態となり、パッカー203がコンテナ本体202へ確実に固定される。
第3実施形態の効果は第1実施形態の効果と概ね同様であるが、ロック装置210により、荷役自動車7への積み降ろしの際、パッカー203への衝撃を緩和できる効果等がある。
(パッカー車との比較)
以上述べた第1実施形態乃至第3実施形態のパッカーコンテナ1、101、201について、パッカー車と比較して有利な効果は次の通りである。
(1)パッカー車では工場等に置いて使用できないが、本実施形態では工場等に置いて使用でき、しかも回収作業が容易である。
(2)パッカー車ではパッカーに故障が生じると自動車と一緒に全部廃棄しなければならないが、本実施形態では、パッカーに故障が生じた場合、パッカーコンテナのみを交換でき、故障が生じていない荷役自動車をそのまま継続使用できるし、一方、荷役自動車が故障しても、パッカーコンテナをそのまま使用できる。
(3)パッカー車では廃棄物が満タンになり処分場が夕方に終わってしまうと収集作業はそれ以上できないが、本実施形態によれば、満タンとなったパッカーコンテナを空のパッカーコンテナと交換することで処分場の営業時間外にも廃棄物収集ができる利点が生じる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、上述した各種油圧シリンダに代えて、空気圧シリンダ或いはボールシリンダ等、様々に改変することができる。
本発明は、屋外、屋内を問わず、電力等エネルギ源のない場所でも塵埃圧縮収集を可能とする。
第1実施形態のパッカーコンテナ1の構造を示す正面図である。 同パッカーコンテナ1のパッカー3の正面図である。 パッカー3の外部構造の右側面図である。 パッカー3の内部構造の正面図である。 油圧装置5の油圧基本回路図である。 パッカーコンテナ1の動作を示す作動フローチャートである。 荷役自動車7の構造を示す説明図である。 (a)〜(h)は、荷役自動車7の動作を示す説明図である。 第2実施形態であるパッカーコンテナ101の構造を示す正面図である。 パッカー103の外部構造の右側面図である。 油圧装置105の油圧基本回路図である。 パッカーコンテナ101の動作を示す作動フローチャートである。 第3実施形態であるパッカーコンテナ201の外観を示す斜視図である。 同パッカーコンテナ201の外観を示す別の角度から見た斜視図である。 同パッカーコンテナ201の正面図である。 同パッカーコンテナ201の右側面図である。 同パッカーコンテナ201の左側面図である。 同パッカーコンテナ201の支持脚202hの内部構造を示す部分断面図である。 同パッカーコンテナ201の支持脚202h’の斜視図である。 (a)は、ピン部材249a’の斜視図、(b)は、ピン部材249b’の斜視図、(c)は、ピン部材249c’の平面図、(d)は、ピン部材249d’の左側面図、(e)は、ピン部材249e’の斜視図である。 (a)は脱臭装置221の斜視図、(b)は脱臭装置221の部分断面図である。 (a)(b)は、同パッカーコンテナ201のロック装置の動作を示す正面図である。 油圧装置205の平面図である。 油圧装置205の正面図である。 油圧装置205の左側面図である。 油圧装置205のエンジン部分を含む部分の油圧回路図である。 油圧装置205のバルブモジュール270を含む部分の油圧回路図である。 (a)はバルブモジュール270の底面図、(b)は同正面図、(c)は平面図、(d)は同右側面図である。 パッカーコンテナ201の電子制御装置290のブロック図である。 パッカーコンテナ201の各種スイッチを示す正面図である。 パッカーコンテナ201の各種スイッチを示す正面図である。 切換装置400の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…パッカーコンテナ
2…コンテナ本体
2a…底板
2b…前壁
2c…右側壁
2d…左側壁
2e…上壁
2g…フック受け部
2h…支持脚
2i…車輪
2k…ワイヤ取付部材
3…パッカー
30a…スライド溝
30c…車輪
30d…廃棄物受皿
31…ヒンジ
32…開閉蓋
33…ヒンジ
34…ヒンジ
35…パッカー開閉シリンダ
36…スライドシリンダ
37…スライダ
38…プレス板
39…プレスシリンダ
4…廃棄物排出部材
41…ヒンジ
42…ピストンロッド
43…排出多段シリンダ
44…ヒンジ
45…車輪
46…排出部材
5…油圧装置
51…油圧ポンプユニット
54…排出多段シリンダ油圧部
55…パッカー開閉シリンダ油圧部
56…スライドシリンダ油圧部
59…プレスシリンダ油圧部
6…操作スイッチ部
7…荷役自動車

Claims (2)

  1. 吊上部材をコンテナ本体の前端部に設け、該コンテナ本体の下部に車輪を設けて荷役自動車に積載可能な構造とし、
    パッカーを前記コンテナ本体の後端部に設け、
    廃棄物排出部材を前記コンテナ本体の内部に設け、
    前記パッカー及び廃棄物排出部材を駆動する駆動部を設け、
    該駆動部は駆動源としての内燃機関を備え、
    操作部と、
    前記駆動部の駆動状態を検出する検出部と、
    該操作部及び検出部に応答して前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、中央処理装置、不揮発性メモリ、揮発性メモリおよび入出力インタフェースから構成されていることを特徴とするパッカーコンテナ。
  2. 制御装置からコマンド信号が入出力インタフェースを介して、エンジンに出力されるようになっている請求項1のパッカーコンテナ。
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