JP2004256309A - パッカーコンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パッカーコンテナ201は、コンテナ本体202と、パッカー203と、廃棄物排出部材204、油圧装置205、操作部206を備え、また、前壁202bにフック受け部2gが固着され、フック部材(図示略)を設けた荷役自動車7のフックをこのフック受け部202gに係止させることができ、パッカーコンテナ201が積み降ろし自在になっており、フック202受け部gに、通常使用されているフックロール(登録商標)又はアームロール(登録商標)を係止でき、底板202aの裏面に、前方に支持脚202h、後方に車輪230cを左右一対設ける。そして、該操作部206及び駆動部の駆動状態を検出する検出部に応答して駆動部を制御する制御装置を備え、エンジンEをコンテナ本体202の前端部に設けることで、操作性が向上することになる。
【選択図】 図13
Description
これにより、コンテナの荷役自動車への積み降ろし、廃棄物の圧縮可能性を両立させることができ、上記課題が達成できる。また、一般廃棄物、産業廃棄物に限らず、あらゆる用途に使用でき、荷役自動車の有効活用を図ることができる。また、操作性が向上することになる。
特に、広く普及しているフックロール(登録商標)、アームロール(登録商標)、ワイヤなどを備え、貨物等を積み降ろしできる荷役自動車を、いわゆるパッカー車(パッカーと自動車とが固着し一体化したもの)よりも格段に機能を強化できるのである。例えば、いろいろな種類のパッカーコンテナを用意し、これらを交換して使用することができる。
ここにいう駆動部は、液圧駆動部(例えば、油圧シリンダ、油圧ホース、リミットスイッチ等)、駆動源を含み構成されたもの等が挙げられる。
前記駆動部は独自駆動源を使用することが好適である。地上に置いた状態でパッカー及び廃棄物排出部材を駆動できる利点がある。自動車の駆動源と共通化できるようにすることもある。例えば、自動車に積載するとき、或いは地面に置いて使用するときいずれも、パッカーコンテナの独自駆動源を利用することができるようにしても良い。また、例えば自動車に積載するときは、自動車の駆動源を利用し、地面に置いて使用するときには、独自駆動源又は外部駆動源を利用することができるようにしても良い。つまり、様々なタイプのパッカーコンテナを用途に応じて自動車に積み降ろしすることができるので、荷役自動車の使用範囲が拡大するのである。パッカーが故障しても、パッカーコンテナを交換するだけで良く、荷役自動車は継続使用できる利点もある。
なお、内燃機関としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等が挙げられ、空冷式、水冷式或いは2サイクル、4サイクル等を問わない。また、内燃機関に消音や排気浄化のためマフラを取付けることが好適である。マフラは後述の消音ボックスの内部或いは外部で取り付け可能である。
さらに、ここにいう廃棄物排出部材は、代表的には、コンテナ本体内を往復動可能なものであり、車輪を備え、油圧シリンダで前後方向に移動する移動台車が例示できる。
請求項3記載の発明は、前記吊上部材を前記駆動部の上方に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のパッカーコンテナである。
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の第1実施形態であるパッカーコンテナ1について説明する。このパッカーコンテナ1は、鉄鋼製で箱型に形成されたコンテナ本体2と、その後部に開閉自在に設けられたパッカー3とを備えている。このコンテナ本体2は、底板2aと、そこから垂直に立ち上がる前壁2b、右側壁2c、左側壁2d、上壁2eとから構成されている。パッカー3は、開閉自在な後壁としての機能を果たすものであり、これによりコンテナ本体2に概ね閉じられた内部空間を`成することができ、この内部空間に一時的に廃棄物を貯留し排出することが可能である。また、前壁2bの上部にフック受け部2gが固着されている。吊上フック71等を設けた荷役自動車7にこのフック受け部2gを係止させることができ(図7及び図8参照)、パッカーコンテナ1が積み降ろし自在になっている。ここで、フックロール(登録商標)に代えて、アームロール(登録商標)でも良い。又は、フック受け部2gに代え又はフック受け部2gとともに、ワイヤ係止部材(図示略)を設けた荷役自動車(図示略)に対しては、図1の点線で示す通りワイヤ取付部材2kを設け、ワイヤで吊り上げることもできる。底板2aの裏面に、案内凸部20、前方に支持脚2h、後方に車輪2iが左右一対設けられている。
開閉蓋32の内部空間に配設されたスライダ37は、スライド溝30aに沿って斜め上下方向にスライドシリンダ36により駆動されることができるものである。スライダ37の下端部にプレス板38を回動することができるプレスシリンダ39が配置されている。プレス板38とプレスシリンダ39はヒンジ39aを介して連結されている。
なお、パッカーコンテナ1内部の前方の底板2aに油圧装置5が固設され、また、開閉蓋32に操作スイッチ部6が設けられている。プレス板38は廃棄物受皿30dに適合した形状である。
また、石油類の燃焼などによって駆動力を発生できる小型エンジンEの内燃機関を搭載して、これから動力を取り込んだりするものである。エンジンEは燃料タンク(図示略)を備え、マフラ(図示略)を備えた排気筒65(図1等参照)が接続され、そこから排気が外部に排出できるようになっている。
さらに、油圧装置5は、パッカーコンテナ1を荷役自動車7に積載した場合、荷役自動車7から動力を取り込むこともできるように切換装置を設けても良い。荷役自動車7に積載したときに、荷役自動車7に備えられた補助トランスミッション(P.T.O.)、油圧ポンプから動力の供給を受けることができるように、バルブや配管などがされることもある。
なお、駆動源としては、エンジンEを採用できる。また、これら単独でも良いし、車載動力源等とのあらゆる組み合わせも可能である。つまり、パッカーコンテナ1に備えた独自駆動源であるエンジンEで常時駆動できるようにしても良いし、外部駆動源のみに依存させても良いし、或いは外部駆動源と独自動力源であるエンジンEとを切り換えて接続できるもの、外部駆動源とエンジンEを組み合わせたもの等、あらゆる可能性を含むものである。
パッカーコンテナ1の第2実施形態であるパッカーコンテナ101を図9乃至図12を参照して説明する。これは、レシプロ式構造のパッカー3の変形例である、ロータリー式構造を備えたパッカー103を設けたものであり、またこれに伴い油圧基本回路を若干変更しているが、残りの構成は概ね前述のパッカーコンテナ1と同様であるから、この変形例の特徴のみ説明し、共通する部分の説明は、対応する部品の番号を100番台とし説明は割愛する。
第3実施形態であるパッカーコンテナ201について図13乃至図31を参照して説明する。本実施形態は第1実施形態をさらに改良して詳細に説明するものであり、電子制御装置290の詳細も含めて説明する。パッカーコンテナ201の構成は基本的には前述のパッカーコンテナ1と同様であるから、この本形態の特徴を中心として説明し、共通する部分の説明は、対応する部品の番号を200番台とし説明は適宜割愛する。
この支持脚202hに代えて、図19に示す通り、手動の支持脚202h’としても良い。即ち、支持脚202h’は、コンテナ本体202の底面に垂直方向に固定された角型の外筒208’と、この外筒208’にスライド可能に内嵌され下端部に接地板209a’を設けた角型の内筒209’と、外筒208’及び内筒209’に穿孔された複数の丸孔229’と、この丸孔229’に貫通させるピン部材249a’とからなるものである。ピンに取手を設けてなるピン部材249a’(図20(a)参照)の脱着により、支持脚202h’が伸縮自在となり、その高さを適宜調整することができるようになっている。ピン部材249a’は、変更形態として、図20(b)乃至(e)に示す通り、ピン部材249b’,249c’,249d’,249e’等、様々な形態で実施可能である。
ヒンジ233は右側壁202c及び左側壁202dに各々左右一対固定され、左右一対のパッカー開閉シリンダ235は、その上端がヒンジ233に接続されている。下端が後述のロック装置210と接続されている。
開閉蓋232の左右両側には、パッカー開閉シリンダ235の下側にこれと略平行にスライドシリンダ236が設けられている。スライドシリンダ236の下端は固定されている。開閉蓋232の内部空間に配設されたスライド板237の両端は、スライドシリンダ236の上端と連結部236aを介して接続されている。スライド溝230aに沿って、斜め上下方向に連結部236aが移動できるようになっている。
プレス板238(図16参照)を回動させ、廃棄物を廃棄物受皿230dに押しつけて圧縮することができる1本のプレスシリンダ239が、スライド板237に設けたヒンジ239aと、プレス板238に設けたヒンジ239bを介して接続されている。
なお、これらパッカー開閉シリンダ235及びスライドシリンダ236等は、保護のため、カバー247(図13及び図16では内部を見せるために図示略)で覆われている。カバー247は、取手が付けられ、L字状のレバー248で開閉自在となっている。
このロック装置210は、フック受けリブ220と係脱可能なフック211と、パッカー左右側壁中央部にある第1固定台212及び下方にある第2固定台213と、それらに取りつけられピストンロッド235aとフック211との間に介装されたリンク機構214と、パッカー203とフック211とを連結してフック211を上方に付勢するスプリング218とからなるものである。また、このリンク機構214は第1固定台212に取りつけられた第1テコ部215と、第2固定台213に取りつけられた第2テコ部216と、それらを連結するリンク217とから構成されている。
また、第1テコ部215は、右端に第1ヒンジ部215a、左端に第2ヒンジ部215b、その中間に支点215cを備えている。また第2テコ部216は、右端に第1ヒンジ部216a、その左側に支点216cを備えている。
図22(b)のアンロック状態において、パッカー開閉シリンダ235のピストンロッド235aが伸長して行くと、第1テコ部215が時計方向に、第2テコ部216が反時計方向に回動するとともにリンク217が上方へ移動する。第1ヒンジ部215aが第1固定台212に当たるまで、パッカー203は開かない。そして、第1ヒンジ部215aが第1固定台212に当たって動きが規制され、リンク機構214の動きが止まる。そうすると、パッカー開閉シリンダ235の駆動力がパッカー203に伝わって、パッカー203が反時計方向に回動して行くこととなる。
パッカー203が完全に開くとパッカー開閉シリンダ235は停止する。そして、前述と逆の動作を行って、図22(a)のロック状態となる。
なお、パッカーコンテナ201内部前方の底板202aの上面側に油圧装置205が固設され、前述の各シリンダを駆動できるようになっている。プレス板238は廃棄物受皿230dに適合した形状である。
この油圧装置205は、駆動源電圧AC三相200V、制御電圧AC単相100V、検出系はDC24V、作動油はISOVG32相当、最高使用圧力13.7MPa(140Kgf/cm2)に設定してある。
油圧装置205は、図23乃至図26に示す通り、ベースプレート250上に設けられたオイルタンク251、オイルタンク251の油を、ストレーナ252を介して汲み上げるギアポンプ253、ギアポンプ253を駆動させるエンジン254を備えている。このエンジン254は、4サイクル空冷OHV横軸ガソリンエンジンが挙げられるが、その他、立型水冷4サイクルディーゼルエンジン等、様々な構造のものが採用できる。ギアポンプ253とエンジン254とは、フレキシブル・カップリング259により直結されている。直結のほか、ホイールやベルトを介在させて、シェーン・カップリング等で接続することが考えられる。このエンジン254は、燃料タンク(図示略)等を備え、排気筒265と接続されている。また、このエンジン254は、図23及び図24に示す通り、着脱自在式或いは固定式の防音ボックス268で覆われ、70db程度まで、エンジン254から発生する騒音が低減されるようになっている。材質は鉄で内側に鉛等の防音部材269が貼りつけられている。エンジン254が固定される床面には、ゴム等の防振部材(図示略)が貼りつけられている。防音ボックス268の表面には、所要な点検部(燃料計、モニターランプ、パイロットランプ、エンジン非常停止装置等)や給油口を片側に集約的に配置したパネル273が設けられ、エンジン254の点検等が迅速簡単に実行できる。
オイルタンク251上面には、リターンフィルタ255、フロートスイッチ256、側面に温度計付油面計257、注油口兼用エアブリーザ258が設けられている。
ギアポンプ253にPライン、リターンフィルタ255にTラインが接続されている。それらラインはマニホールド260と接続されている。マニホールド260の上部にリリーフ弁261(図26参照)が接続され、リリーフ弁261の上にアンローディングプレート262(図26参照)が設けられている。アンローディングプレート262の上にソレノイドバルブ263が設けられている。アンローディングプレート262近くに圧力計264、ゲージコック266が設けられている。
なお、油圧装置205等からの汚水を溜めておく汚水溜め(図示略)が設置されている。また、エンジン254と油圧装置205にはそれぞれバッテリ(図示略)が接続されている。
押出バルブモジュール274は、油圧経路A1及びB1を介装させて、排出多段シリンダ243と接続されている。この押出バルブモジュール274は、アンチキャビテーション274a、スロットルバルブ274b、カウンターバランスバルブ274c、パイロットチェックバルブ274d、ソレノイドバルブ274eから構成されている。
パッカーバルブモジュ−ル275は、油圧経路A2及びB2を介装させて、左右一対のパッカー開閉シリンダ235と接続されている。このパッカーバルブモジュ−ル275は、スロットルバルブ275a、パイロットチェックバルブ275b、ソレノイドバルブ275cから構成されている。
スライダバルブモジュール276は、油圧経路A3及びB3を介装させて、左右一対のスライドシリンダ236と接続されている。このスライダバルブモジュール276は、パイロットチェックバルブ276a、ソレノイドバルブ276bから構成されている。
プレスバルブモジュール279は、油圧経路A4及びB4を介装させて、一本のプレスシリンダ239と接続されている。このプレスバルブモジュール279は、ボルト279a、パイロットチェックバルブ279b、圧力計279c、ソレノイドバルブ279dから構成されている。
安全装置225、リミットスイッチ280a,280b、281a,281b、282a,282b、283a,283b、フロートスイッチ256、圧力計264、温度計付油面計257、圧力計279cからの各種信号が入出力インタフェース294を介して入力されるようになっている。
操作部296の各種スイッチ301から321の押し下げに応答して各種の信号が入出力インタフェース294を介して入力されるようになっている。
また、電子制御装置290からコマンド信号が入出力インタフェース294を介して、エンジン254、ソレノイドバルブ263,274e,275c,276b,279d、ファン229に出力されるようになっている。
電源ボタン301は、電源をオンにするものである。
油圧上昇ランプ302は、油圧が上限レベルを超えると点灯し、油圧低下ランプ303は下限レベルを下回ると点灯し、運転者に警告を発するものである。
単独―連動切り替えボタン304は、単独操作と連動操作の切り替えを行わせるものである。連動操作は、例えば、スライドから圧縮までの一連の操作をあらかじめ定められた手順で行うものである。
排出出ボタン305は、排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を後方に移動させて廃棄物を押し出させるものである。
パッカー開放ボタン306は、パッカー開閉シリンダ235を駆動させてパッカー203を回動させ廃棄物の排出を可能とさせるものである。
スライダ上昇ボタン307は、スライドシリンダ236を駆動させスライド板237を上昇させるものである。
プレス戻しボタン308は、プレスシリンダ239を駆動させプレス板238を初期位置に戻させるものである。
P/U運転ボタン309は、エンジン254の運転を開始させるものである。
リセットボタン310は、安全装置225の検知に応答して、油圧装置205を初期状態にリセットさせるものである。
積込ボタン311は、パッカーコンテナ201を廃棄物が積み込める状態にさせるものである。
排出戻しボタン312は、排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を初期位置(前方位置)に戻させるものである。
パッカー閉鎖ボタン313は、パッカー開閉シリンダ235を駆動させてパッカー203を回動させパッカーコンテナ201の後端を閉鎖させるものである。
スライダ下降ボタン314は、スライドシリンダ236を駆動させスライド板237を下降させるものである。
プレス出ボタン315は、プレスシリンダ239を駆動させプレス板238で廃棄物を圧縮させるものである。
P/U運転ボタン316は、エンジン254の運転を停止させるものである。
非常停止ボタン317は、油圧装置205の緊急停止をさせるものである。
脚伸長ボタン318aは、支持脚202hの長さを設定された高さまで伸ばすものである。パッカーコンテナ201を地面に置いた場合、後傾させて、汚水を排出させるため等である。
脚短縮ボタン318bは、支持脚202hの長さを設定された高さまで短縮させるものである。荷役自動車7に乗せる場合に、邪魔にならないようにするためである。
脱臭ボタン319は、ファン229を所定時間作動させるものである。なお、においセンサ(図示略)を設けて、臭いがある場合だけ作動させるようにしても良い。
動力切換ボタン320は、動力源をエンジン254から車載動力源(荷役自動車7に備えられているもの)へ切りかえるものである。荷役自動車7に取りつけられた場合でも駆動できるようにするためである。
動力切換ボタン321は、動力源を車載動力源からエンジン254へ切りかえるものである。パッカーコンテナ201を地面においた場合、外部動力に頼らずに駆動できるようにするためである。
油圧上昇ランプ401は、油圧が上限レベルを超えると点灯し、運転者に警告を発するものである。
P/U運転ボタン402は、エンジン254の運転を開始させるものである。
連動サイクル起動ボタン403は、スライドから圧縮までの一連の操作をあらかじめ定められた手順で行うものである。
1サイクル起動ボタン404は、パッカー203の開放から排出多段シリンダ243を駆動させて、排出部材246を後方に移動させて廃棄物を押し出させるまでのサイクルを実行させるものである。
排出サイクル起動ボタン405は、廃棄物の排出開始から終了までのサイクルを実行させるものである。
パッカーセットボタン406は、パッカーコンテナ201を廃棄物が積み込める状態にさせるものである。
ボタン418a,418b,419,420,421は前述のボタン318a,318b,319,320,321に対応するものである。
(1)廃棄物を収集する場合は、廃棄物を排出口232aから廃棄物受皿230dへ投入する。
(2)スライドシリンダ236を駆動させると、自動的にロック装置210がアンロック状態となり、そして、スライド板237、プレス板238、及びプレスシリンダ239を下降させ、廃棄物を廃棄物受皿230dへ押しこむ。
(3)スライドシリンダ236が下限に達すると、プレスシリンダ239を回動させプレス板238を時計方向に回動させて廃棄物を圧縮する。
(4)スライドシリンダ236を駆動させて、スライド板237、プレス板238、及びプレスシリンダ239を上昇させ、廃棄物をコンテナ本体202の内部へ詰め込む。
プレスシリンダ239を回動させプレス板238を反時計方向に回動させて、元の位置に戻す。
(5)パッカー開閉シリンダ235を駆動させて、パッカー203全体を反時計方向に回動させる。
(6)排出多段シリンダ243を伸長させ、排出部材246を後方に移動させて、排出部材246により廃棄物を外部に排出させ、排出し終わったなら、排出多段シリンダ243を縮小させ、排出部材246を前方に移動させて、元の位置まで戻る。
作業が終わると、パッカー開閉シリンダ235を駆動させて、パッカー203全体を時計方向に回動させ、ロック装置210がロック状態となり、パッカー203がコンテナ本体202へ確実に固定される。
第3実施形態の効果は第1実施形態の効果と概ね同様であるが、ロック装置210により、荷役自動車7への積み降ろしの際、パッカー203への衝撃を緩和できる効果等がある。
以上述べた第1実施形態乃至第3実施形態のパッカーコンテナ1、101、201について、パッカー車と比較して有利な効果は次の通りである。
(1)パッカー車では工場等に置いて使用できないが、本実施形態では工場等に置いて使用でき、しかも回収作業が容易である。
(2)パッカー車ではパッカーに故障が生じると自動車と一緒に全部廃棄しなければならないが、本実施形態では、パッカーに故障が生じた場合、パッカーコンテナのみを交換でき、故障が生じていない荷役自動車をそのまま継続使用できるし、一方、荷役自動車が故障しても、パッカーコンテナをそのまま使用できる。
(3)パッカー車では廃棄物が満タンになり処分場が夕方に終わってしまうと収集作業はそれ以上できないが、本実施形態によれば、満タンとなったパッカーコンテナを空のパッカーコンテナと交換することで処分場の営業時間外にも廃棄物収集ができる利点が生じる。
2…コンテナ本体
2a…底板
2b…前壁
2c…右側壁
2d…左側壁
2e…上壁
2g…フック受け部
2h…支持脚
2i…車輪
2k…ワイヤ取付部材
3…パッカー
30a…スライド溝
30c…車輪
30d…廃棄物受皿
31…ヒンジ
32…開閉蓋
33…ヒンジ
34…ヒンジ
35…パッカー開閉シリンダ
36…スライドシリンダ
37…スライダ
38…プレス板
39…プレスシリンダ
4…廃棄物排出部材
41…ヒンジ
42…ピストンロッド
43…排出多段シリンダ
44…ヒンジ
45…車輪
46…排出部材
5…油圧装置
51…油圧ポンプユニット
54…排出多段シリンダ油圧部
55…パッカー開閉シリンダ油圧部
56…スライドシリンダ油圧部
59…プレスシリンダ油圧部
6…操作スイッチ部
7…荷役自動車
Claims (3)
- 吊上部材をコンテナ本体の前端部に設け、該コンテナ本体の下部に車輪を設けて荷役自動車に積載可能な構造とし、
パッカーを前記コンテナ本体の後端部に設け、
廃棄物排出部材を前記コンテナ本体の内部に設け、
前記パッカー及び廃棄物排出部材を駆動する駆動部を設け、
該駆動部は駆動源としての内燃機関を備え、
操作部と、
前記駆動部の駆動状態を検出する検出部と、
該操作部及び検出部に応答して前記駆動部を制御する制御装置と、を備え、
前記駆動部へ駆動力を供給する前記内燃機関が前記コンテナ本体の前端部に設けられたことを特徴とするパッカーコンテナ。 - 前記駆動部は、液圧アクチュエータと、該液圧アクチュエータに駆動力を供給する液圧駆動源とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のパッカーコンテナ。
- 前記吊上部材を前記駆動部の上方に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のパッカーコンテナ。
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