JP2004262450A - 車両用チルト式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールを運転時用チルト調整範囲を超えて大きな角度傾け上げても安全に作動することができるチルト調整式ステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイールを大きな角度跳ね上げた際、フェールセーフ機構として、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にし、また、車両の走行中におけるステアリングホイールの跳ね上げを防止する。前部コラム部材4の後端支持座部21に、後部コラム部材5の前端支持座部22が当接したことを検出する大角度跳ね上げ用センサー24が設けてある。後部コラム部材5が通常の運転時チルト調整範囲(約±10度)に戻った後、車両を走行する状態、例えば、サイドブレーキの解除、変速シフトの移動などを検出した場合には、後部コラム部材5に設けたソレノイド25のピン25aがチルト調整レバー12のロック用孔12bに進入して、チルト調整レバー12をロックする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリングホイールを運転時用チルト調整範囲内でチルト調整でき、しかも、この運転時用チルト調整範囲を超えて大角度傾けることができる車両用チルト調整式ステアリング装置に関する。
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの傾斜角度を調整できるチルト調整式ステアリング装置では、例えば、特開平11−198821号公報に開示したように、車体に固定した前部コラム部材の後端に、後部コラム部材が揺動自在に連結してある(所謂首振りチルト)。
後部コラム部材をチルト位置に締付け固定する時には、前部コラム部材の固定ギヤに、後部コラム部材の可動ギヤを付勢して噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への締付け固定を解除する時には、可動ギヤを付勢力に抗して揺動して両ギヤの噛合を解除させるようになっている。
また、チルト調整時、後部コラム部材の揺動範囲は、車両の運転に適合する運転時用チルト調整範囲内であって、一般的には、約±10度である。
ところで、最近、RV車の需要が増加しており、車両の使い方も多様化している。例えば、車室内で家族で食事をするとか、キャンプでテントの代わりにするなどといったことがある。
この際、ステアリングホイールを上方に大きな角度傾け上げて待避させ、運転席シートを回転させて後方に向けて、運転席シート上に、比較的大きな有効利用空間を創り出すようにしている。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、ステアリングホイールを運転時用チルト調整範囲を超えて大きな角度傾け上げても安全に作動することができる車両用チルト調整式ステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明によればステアリングホイールを運転時用チルト調整範囲を超えて大きな角度傾け上げた際、フェールセーフ機構として、例えば、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にすること、また、車両の駐車時以外、例えば走行中におけるステアリングホイールが運転時用チルト調整範囲を超えて大角度傾くことを防止するようにする。
上記の目的を達成するため、第1発明に係る車両用チルト式ステアリング装置は、車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に締付け固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への締付け固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト式ステアリング装置において、
後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えたことを検出する検出手段を備えることを特徴とする。
このように、第1発明によれば、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度傾いたことを検出する検出手段が設けてあるため、後部コラム部材が所定大角度上方に傾いたとき、すなわちチルトアップした時、例えば、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にすることができる。
また、第1発明の車両用チルト式ステアリング装置は、好ましくは前記跳ね上げ検出手段から、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えたことの検出信号を受けると、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発する制御手段を備えており、制御手段は、後部コラム部材が所定大角度傾いた時車両の走行を確実に不可能にすることができる。
さらに、第1発明の車両用チルト式ステアリング装置において、前記制御手段は好ましくは、車両走行阻止信号に基づいて、シフトレバーを駐車レンジ(P)から移動しないようにロックする信号を発する構成にし、そのことにより制御手段は、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度上方に傾いた時、車両の走行を確実に不可能にすることができる。
前記目的を達成するための第2発明によれば、車両用チルト調整式ステアリング装置は、車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に締付け固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラムと後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材をチルト位置から解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
後部コラム部材が所定大角度傾いた位置に到達したことを検出する検出手段を備えることを特徴とする。
このように、第2発明によれば、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて上方に所定大角度傾けた際、後部コラム部材が所定大角度傾いた位置に到達したことを検出する検出手段が設けてあるため、後部コラム部材を所定大角度に傾けた時、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にすることができる。
前記目的を達成するための第3発明による車両用チルト式ステアリング装置は、車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
所定信号に基づいてロック・非ロックを切り換え、ロック時には、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度の傾くことを阻止する一方、非ロック時には、後部コラム部材の運転時用チルト調整範囲を超えての所定大角度の傾きを許容する電気的なロック手段を具備することを特徴とする。
第3発明によれば、ロック時には、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えた所定大角度の傾きを阻止する一方、非ロック時には、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えた所定大角度傾くことを許容する電気的なロック手段を備えていることから、車両の駐車時以外、例えば走行中に後部コラム部材が前記チルト調整範囲を超えて傾き上がるのを確実に防止する一方、非運転時には、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えて大角度傾くことを許容することができる。
さらに、第3発明に係る車両用チルト式ステアリング装置において、前記ロック手段は、所定信号に基づいてロック・非ロックを切り換える電気的なアクチュエータを備えていることが好ましい。
さらに、第3発明に係る車両用チルト式ステアリング装置において、前記電気的なアクチュエータは、ソレノイドであることが好ましい。
さらに、第3発明に係る車両用チルト式ステアリング装置は、好ましくは車両の走行を準備する又は走行を開始する車両走行準備・開始信号を受けると、前記ロック手段を非ロック状態からロック状態に切り換える制御手段を備え、制御手段は、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材の跳ね上げを確実に防止することができる。
さらに、第3発明に係る車両用チルト式ステアリング装置は、好ましくは前記ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えるスイッチを備えており、スイッチにより、ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えることができるため、運転者の意思によってのみ運転時チルト調整範囲を超えて跳ね上げることが可能となり、運転者の意思に拘わらずに不用意に大角度跳ね上がる虞れがない。
さらに、第3発明に係る車両用チルト式ステアリング装置において、好ましくは、車両が停車・駐車状態にある車両停車・駐車信号を受けているときのみ、前記スイッチが前記ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えることを許容する制御手段を備え、車両が停車・駐車状態にあることが確認できるときのみ、スイッチを非ロック状態に切り換えて、後部コラム部材を運転時チルト調整範囲を超えて跳ね上げることができる。
さらに、上記目的を達成する第4発明による車両用チルト式ステアリング装置は、車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、チルト調整レバーを操作して、後部コラム部材のチルト位置への締付時には、前部コラム部材の固定ギヤに、後部コラム部材の可動ギヤを付勢して噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置からの解除時には、可動ギヤを付勢力に抗して揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト式ステアリング装置において、
チルト調整レバーをロックするチルト調整レバー用ロック手段を備えることを特徴とする。第4発明によれば、チルト調整レバーをロックするチルト調整レバー用ロック手段が設けてあるため、例えば走行中におけるステアリングホイールの跳ね上げを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用チルト調整式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両用チルト調整式ステアリング装置の縦断面図である。図2は、図1に示した車両用チルト調整式ステアリング装置の底面図である。図3は、図1に示した車両用チルト調整式ステアリング装置の縦断面図であって、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて大角度跳ね上げた状態を示す。図4は、図1のA−A線に沿った横断面図である。
ステアリングシャフトは、車両前方で、ステアリングギヤ機構(図示なし)に中間軸継手等を介して接続される前部ステアリングシャフト1と、ステアリングホイール(図示なし)が固設される後部ステアリングシャフト2とに分割して、自在継手3により連結してある。前部ステアリングシャフト1及び後部ステアリングシャフト2は、それぞれ、前部コラム部材4及び後部コラム部材5に回転自在に収納してある。
車体に固定した前部コラム部材4の後部に、後部コラム部材5が揺動自在に連結してあり、後部コラム部材5は、チルト中心Cを中心として運転時用チルト調整範囲(約±10度)内で揺動するようになっている。なお、チルト中心Cは、自在継手3の中心に一致している。
前部コラム部材4の下面には、歯部6aを有する固定ギヤ6が固定してある。後部コラム部材5に設けた枢軸7には、固定ギヤ6の歯部6aに噛合する歯部8aを有する可動ギヤ8が揺動自在に枢支してある。なお、各歯部6a,8aは、チルト中心Cの廻りに円弧状に整列してある。
可動ギヤ8の下方には、後部コラム部材5と一体の反力部材9が車幅方向に掛け渡して設けてあり(図2参照)、可動ギヤ8と反力部材9との間には、可動ギヤ8の背面テーパ面に接触して押圧する押圧テーパ面10aを有する楔状部材10が前後方向に移動自在に配置してある。
楔状部材10の後端と、可動ギヤ8から後方に延在した延在片8bとの間に、押圧バネ11(圧縮バネ)が介装してある。押圧バネ11(圧縮バネ)は、楔状部材10を介して、可動ギヤ8の歯部8aを固定ギヤ6の歯部6aに互いに噛合する方向(図1の時計回り)に常時付勢している。押圧バネ11(圧縮バネ)は、後部コラム部材5のチルト位置への固定を解除した時にも、延在片8bを介して可動ギヤ8を解除方向(図1の反時計回り)に付勢する働きもする。
図2に示すように、楔状部材10の後部両側に、チルト調整レバー12が楔状部材10に一体的に形成して延在してある。チルト調整レバー12は、後部コラム部材5に設けたレバー回転中心ピン12aの廻りに揺動自在になっている。
図2にも示すように、前部コラム部材4と、後部コラム部材5との間には、第1支持バネ13(圧縮バネ)が介装してある。これにより、両ギヤ6,8の噛合を解除した際に、後部コラム部材5やステアリングホイール等の降下を防止している。また、可動ギヤの端面8dは、後部コラム部材が最下チルト位置にある時、固定ギヤ6の端面6cに当接するストッパーの働きをするようになっている。
以上のように構成したチルト式ステアリング装置において、チルト調整する際、チルト調整レバー12を押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力に抗して車両の後方(図2)に揺動して、楔状部材10を後方(図1)に退動させる。
その結果、可動ギヤ8は、押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力の助勢により、図1の枢軸7を中心として反時計回りに回動して固定ギヤ6との噛合を解除する。これにより、後部コラム部材5のチルト位置への固定を解除することができる。
チルト調整は、車両の運転に適合した運転時用チルト調整範囲(約±10度)内で後部コラム部材5を傾動して行う。
チルト調整後には、チルト調整レバー12を離すと、チルト調整レバー12は、押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力により、車両の前方(図2)に揺動して、楔状部材10を前方(図1)に移動させる。
その結果、可動ギヤ8は、押圧バネ11(圧縮バネ)により付勢した楔状部材10によって、その歯部8aが固定ギヤ6の歯部6aに押圧して強固に噛合する。これにより、後部コラム部材をチルト調整位置に締付することができる。
次に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて大角度跳ね上げる場合について説明する。
本実施の形態では、図3に示すように、前部ステアリングシャフト1と後部ステアリングシャフト2をチルト中心Cの廻りに揺動自在に連結した自在継手3は、例えば、ヨークの脚を従来のものより長くするか、および/または後部コラム部材5の前方端部を短くするなどして、後部コラム部材5を例えば約60度まで折曲することができるようになっている。
これにより、車両の駐車時には、後部コラム部材5は、運転時チルト調整範囲(約±10度)を超えて大角度(例えば、50度)跳ね上げることができる。
チルト調整レバー12を車両後方に手で引張り、後部コラム部材5のチルト位置への固定を解除すると、後部コラム部材5は第1支持バネ13により跳ね上げられ始める。
図3に示すように、後部コラム部材5を大角度跳ね上げた際、前部コラム部材4に形成した後端支持座部21(跳ね上げストッパー)に、後部コラム部材5に形成した前端支持座部22(跳ね上げストッパー)を当接するようになっている。
固定ギヤ6は、その歯部6aに隣接して、歯を形成していない非歯部領域6bを有している。可動ギヤ8は、押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力により、その端面8cが固定ギヤ6の端面6cに係止してロックされるようになっている。
これにより、後部コラム部材5の跳ね上げを開始して完了するまでの間、可動ギヤ8は、その歯部8aが固定ギヤ6の非歯部領域6bに摺接しながら移動する。その後、図3に示すように、大角度跳ね上げが完了した際には、可動ギヤ8は、押圧バネ11の付勢力により、その歯部8aが非歯部領域6aから外れて、その端面8cが固定ギヤ6の端面6cに係止されてロックされる。
図2及び図3に示すように、前部コラム部材4に形成した支持片4aと、後部コラム部材5に形成した支持片5aとの間には、大角度跳ね上げ用の第2支持バネ23(引張バネ)が介装してある。
図1に示すように、第2支持バネ23(引張バネ)は、後部コラム部材5を運転時チルト調整範囲(約±10度)の前部コラム軸線と後部コラム軸線とが一致する中立位置に設定した時、その中心線がステアリングシャフト1,2の軸線に略平行であって、後方から見て中心線がチルト中心C又は近傍を通るように配置してある。
これにより、第2支持バネ23(引張バネ)は、通常の運転時用チルト調整範囲では、弾性的な引張力を発揮せず、図3に示すように、運転時用チルト調整範囲を超えて大角度跳ね上げた時にのみ、その中心線をチルト中心からオフセットして、後部コラム部材5を(反時計回り方向、即ち、後部コラム部材5を持ち上げる方向に)弾性的に引っ張って跳ね上げ、跳ね上げ完了位置に保持することができる。従って、ステアリングホイールを大きな角度跳ね上げて、ステアリングホイールをその位置で確実に保持することができる。
なお、第1支持バネ13(圧縮バネ)は、後部コラム部材の移動量が大きいため、後部コラム部材の最上位置まで跳ね上げ力を保持しているのは困難であるが、上方位置では第2支持バネ23の引張力が作用して跳ね上げる。
前部コラム部材4の後端支持座部21(跳ね上げストッパー)に、後部コラム部材5の前端支持座部22(跳ね上げストッパー)が当接したことを検出する跳ね上げ検出センサー24(跳ね上げ検出手段)が設けてある。
跳ね上げ検出センサー24が作動すると、変速シフトが駐車レンジ(P)でロックして、車両の走行が不可能になる。但し、エンジンは、作動するようになっている。
なお、大角度跳ね上げ用センサー24(大角度跳ね上げ用検出手段)を他の位置に設ける場合等には、このセンサー24の位置に、前部コラム部材4の後端支持座部21(跳ね上げストッパー)に後部コラム部材5の前端支持座部22(跳ね上げストッパー)が当接した際、この当接による衝撃等を緩衝するための緩衝部材が配置してあってもよい。
後部コラム部材5が通常の運転時用チルト調整範囲(約±10度)に戻った後、車両を走行する状態、例えば、サイドブレーキの解除、変速シフトの移動などを検出した場合には、図4に示すように、後部コラム部材5に設けたソレノイド25(チルト調整レバー用ロック手段)のピン25aがチルト調整レバー12のロック用孔12bに進入して、チルト調整レバー12をロックするようになっている。
これにより、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材5の跳ね上がりを防止することができる。
以上のように構成してあるため、図3に示すように、車両の駐車時に、後部コラム部材5を運転時用チルト調整範囲(約±10度)を超えて大角度(例えば、50度)跳ね上げる場合には、例えば、変速シフトが駐車レンジ(P)に入っていることが確認できると、ソレノイド25のピン25aがチルト調整レバー12のロック用孔12bから退動して、チルト調整レバー12のロックを解除する。
チルト調整レバー12を押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力に抗して車両の後方に揺動して、楔状部材10を後方に退動させて、可動ギヤ8を反時計回りに回動し固定ギヤ6との噛合を解除して、後部コラム部材5のチルト位置固定を解除する。
次いで、チルト調整レバー12をチルト位置固定解除の状態で保持したまま、後部コラム部材5を大角度(例えば、50度)跳ね上げる。
この際、後部コラム部材5の跳ね上げを開始して完了するまでの間、可動ギヤ8は、その歯部8aが固定ギヤ6の非歯部領域6bに摺接しながら移動する。
その後、大角度跳ね上げが完了した際には、可動ギヤ8は、押圧バネ11の付勢力により、その歯部8aが非歯部領域6aから外れて、その端面8cが固定ギヤ6の端面6cに係止してロックする。従って、ステアリングホイールは、たとえ運転者等がぶら下がったとしても、その位置で動かないように確実に保持することができる。
大角度跳ね上げが完了した際には、跳ね上げ検出センサー24によって、前部コラム部材4の後端支持座部21(跳ね上げストッパー)に、後部コラム部材5の前端支持座部22(跳ね上げストッパー)が当接したことを検出する。これにより、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして、車両の走行を不可能にすることができる。
第2支持バネ23(引張バネ)は、後部コラム部材5を大角度跳ね上げた時にのみ、その中心線をチルト中心からオフセットして、後部コラム部材5を(反時計回り方向、即ち、後部コラム部材5を持ち上げる方向に)弾性的に引っ張って保持することができる。従って、ステアリングホイールを大きな角度跳ね上げた際、ステアリングホイールをその位置で確実に保持することができる。
一方、後部コラム部材5を大角度跳ね上げ状態から運転時用チルト調整範囲(約±10度)に戻す場合には、チルト調整レバー12を押圧バネ11(圧縮バネ)の付勢力に抗して車両の後方(図2)に揺動し、可動ギヤ8を押圧バネ11の付勢力の助勢により図3の反時計回りに回動し、可動ギヤ8の端面8cと固定ギヤ6の端面6cのロックを解除する。この状態で、後部コラム部材5を戻し、運転時用チルト調整範囲(約±10度)でのチルト調整の後、後部コラム部材をチルト位置に締付固定する。
その後、車両を走行する状態、例えば、サイドブレーキの解除、変速シフトの移動などを検出した場合には、図4に示すように、後部コラム部材5に設けたソレノイド25のピン25aをチルト調整レバー12のロック用孔12bに進入させて、チルト調整レバー12をロックする。これにより、駐車時以外における後部コラム部材5の跳ね上げを防止することができる。
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施の形態に係る車両用チルト調整式ステアリング装置の縦断面図である。図6は、図5に示した車両用チルト調整式ステアリング装置の底面図である。
図7は、図5のA−A線に沿った横断面図である。図8は、図5のB−B線に沿った横断面図であって、非ロック状態を示す。図9は、図5のB−B線に沿った横断面図であって、ロック状態を示す。
図10は、図5に示した車両用チルト調整式ステアリング装置の縦断面図である。図11は、図5に示した車両用チルト調整式ステアリング装置の縦断面図であって、チルト調整域の最上位置を示す。図12は、図5に示した車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図であって、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度跳ね上げた状態を示す
図13は、本発明の第2実施の形態の実施例1に係る制御ブロック図である。図14は、本発明の第2実施の形態の実施例2に係る制御ブロック図である。
本第2実施の形態では、図6乃至図9に示すように、所定信号に基づいてロック・非ロックを切り換え、ロック時には、後部コラム部材5を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを阻止する一方、非ロック時には、後部コラム部材5の運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを許容する電気的なロック装置30が設けてある。
すなわち、ロック装置30は、前部コラム部材4に形成したロック用長孔31と、このロック用長孔31内に進退動するロック用ピン32と、このロック用ピン32を進退動するためのソレノイド33(電気的なアクチュエータ)とを備えている。ソレノイド33は、図8および図9に示すように後部コラム部材5に取付られており、後部コラム部材5のチルト動作に従ってソレノイド33も動く。
チルト調整時、図10、及び図11に示すように、ロック用ピン32は、ロック用長孔31に係合しながら、チルト調整する後部コラム部材5と共に、ロック用長孔31の範囲(すなわち運転時用チルト調整範囲)で移動することができる。
また、図9、図10、及び図11に示すように、ロック用ピン32がロック用長孔31に係合してロックしている状態では、後部コラム部材5を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを阻止することができ、これにより、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材5の跳ね上げを防止することができる。
さらに、図8、及び図12に示すように、ロック用ピン32が退動して、ロック用長孔31との係合を解除して、非ロック状態になると、後部コラム部材5の跳ね上げが可能となる。
ソレノイド33は、電気的なアクチュエータであればよく、電動モータ等であってもよい。また、ソレノイド33は、永久磁石付きで、図9で右に移動させた場合、永久磁石にロック用ピン32が付いて、通電しなくても、ロックON状態をキープすることができ、通電し続ける必要がなく、発熱の心配がない。
本第2実施の形態では、図10乃至図12に示すように、前部コラム部材4の後方部には、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えたことを検出する跳ね上げ検出センサー40(跳ね上げ検出手段)が設けてある。
図11に仮想線で示すように、後部コラム部材5がチルト調整域の最上位置を超えると、跳ね上げ検出センサー40のプローブ41が、後部コラム部材5の前端支持座部22(跳ね上げストッパー)に当接して、ONに切り替わるようになっている。
図12に示すように、後部コラム部材5を所定大角度跳ね上げた状態では、プローブ41は、当然ON状態にある。
さらに、本第2実施の形態では、図13及び図14に示すように、跳ね上げ検出センサー40やロック装置30のための制御装置50が設けてある。この制御装置50の詳細は、以下の実施例1・2で説明する。
(第2実施の形態:実施例1)
この実施例1では、ロック装置30は、通常時、非ロック状態にあって、常時、後部コラム部材5の跳ね上げが可能となっている。
しかし、図13に示すように、車両が走行を準備しようとする場合、又は車両が走行を開始しようとする場合には、ロック装置30は、非ロック状態からロック状態に切り替わるようになっている。
すなわち、図13に示すように、シフトレバーが駐車レンジ(P)から移動された場合、マニュアル車ではクラッチが踏まれた場合、パーキングブレーキが解除された場合、車両速度が検出された場合等には、車両情報として、車両の走行を準備する又は走行を開始する車両走行準備・開始信号が制御装置50に入力される。
なお、車両走行準備・開始信号としては、上記の例示のうち、全てを用いてもよく、少なくとも1つを用いても良い。
制御装置50は、図13に示すように、この車両走行準備・開始信号を受けて、ロック装置30に、ロック装置30を非ロック状態からロック状態に切り換える駆動信号を発する。
ロック装置30は、この駆動信号に基づいて、ソレノイド33を駆動して、図9、及び図10に示すように、ロック用ピン32をロック用長孔31に進入させて、後部コラム部材5をロックする。
これにより、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材の跳ね上げを確実に防止することができる。
一方、実施例1において、後部コラム部材5を跳ね上げる場合には、常時、後部コラム部材5の跳ね上げが可能となっていることから、図11に仮想線で示すように、後部コラム部材5がチルト調整域の最上位置を超えると、跳ね上げ検出センサー40のプローブ41が後部コラム部材5の前端支持座部22に当接して、ONに切り替わる。
この時、図13に示すように、車両の走行を確実に阻止するように構成してある。
すなわち、図13に示すように、制御装置50は、跳ね上げ検出センサー40がONの信号を受けて、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発する。
車両走行阻止信号を受けて、例えば、シフトレバーが駐車レンジ(P)から移動しないようにロックされ、パーキングブレーキが解除されないようにロックされ、トランスミッションがロックされる。
なお、車両走行阻止信号としては、上記の例示のうち、全てを用いてもよく、少なくとも1つを用いても良い。
これにより、跳ね上げ時、車両の走行を確実に不可能にすることができる。
(第2実施の形態:実施例2)
この実施例2では、ロック装置30は、通常時、ロック状態にあって、後部コラム部材5の跳ね上げは、常時、不可能となっている。
しかし、図14に示すように、スイッチ51により、ロック装置30をロック状態から非ロック状態に切り換えて、後部コラム部材5を跳ね上げることができるようになっている。
スイッチ51はステアリングコラム又はダッシュパネルの操作し易い位置に設けられたマニュアルスイッチであり、車両が停止してドライバーが降車に先立ちこのスイッチ51を切り、チルト調整レバー12を切り替えれば、ロック装置30は非ロック状態になり、この状態でチルト調整レバー12は跳ね上げ位置への移動が可能になる。
但し、スイッチ51がONであっても、車両が停車・駐車状態にあることが確認された場合にのみ、ロック装置30をロック状態から非ロック状態に切り換えることが可能となっている。
すなわち、図14に示すように、シフトレバーが駐車レンジ(P)に維持されている場合、パーキングブレーキがロックされている場合、車両速度が零状態である場合等には、車両情報として、車両が停車・駐車状態にある車両停車・駐車信号が制御装置50に入力される。
なお、車両停車・駐車信号としては、上記の例示のうち、全てを用いてもよく、少なくとも1つを用いても良い。
制御装置51は、図14に示すように、スイッチ51からロック装置30をロック状態から非ロック状態に切り換えるON信号を受け、しかも、車両情報として、車両停車・駐車信号を受けた場合にのみ、ロック装置30に、ロック装置30をロック状態から非ロック状態に切り換える駆動信号を発する。
ロック装置30は、この駆動信号に基づいて、ソレノイド33を駆動して、図8に示すように、ロック用ピン32をロック用長孔31から退動させて、後部コラム部材5のロックを解除する。
このように、車両が停車・駐車状態にあることが確認された場合にのみ、後部コラム部材5の跳ね上げが可能となっている。
また、この時、図14に示すように、車両の走行を確実に阻止するように構成してある。
すなわち、図14に示すように、制御装置50は、スイッチ51がONの信号を受けて、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発する。
なお、本第2実施例でも、第1実施例と同様に、制御装置50は、跳ね上げ検出センサー40がONの信号を受けて、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発してもよい。
この車両走行阻止信号を受けて、例えば、シフトレバーが駐車レンジ(P)から移動しないようにロックされ、パーキングブレーキが解除されないようにロックされ、トランスミッションがロックされる。
なお、車両走行阻止信号としては、上記の例示のうち、全てを用いてもよく、少なくとも1つを用いても良い。
これにより、跳ね上げ時、車両の走行を確実に不可能にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、本発明は、チルト式において、ステアリングホイールを大角度跳ね上げる場合について記載しているが、チルト・テレスコピック式において、大角度跳ね上げる場合についても適用できる。
以上説明したように、第1発明によれば、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えたことを検出する検出手段が設けてあるため、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度傾けた際、例えば、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にすることができる。
また、第1発明の好ましい態様によれば、制御手段は、検出手段から、後部コラム部材が運転時チルト調整範囲を超えたことの検出信号を受けると、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発するように構成してあり、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて、所定大角度傾けた時、車両の走行を確実に不可能にすることができる。
さらに、第1発明の上記好ましい態様によれば、制御手段は、車両走行阻止信号に基づいて、シフトレバーを駐車レンジ(P)から移動しないようにロックする信号を発することから、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて、所定大角度傾けた時、車両の走行を確実に不可能にすることができる。
さらに、第2発明によれば、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて所定大角度傾けた際、後部コラム部材が大角度傾き位置に到達したことを検出する検出手段が設けてあるため、変速シフトを駐車レンジ(P)でロックして車両の走行を不可能にすることができる。
さらに、第3発明によれば、ロック時には、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを阻止する一方、非ロック時には、後部コラム部材の運転時チルト調整範囲を超えての跳ね上げを許容する電気的なロック手段を備えていることから、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材の跳ね上げを確実に防止する一方、跳ね上げ時には、後部コラム部材の運転時チルト調整範囲を超えての跳ね上げを許容することができる。
さらに、第3発明の好ましい態様によれば、制御手段は、車両の走行を準備する又は走行を開始する車両走行準備・開始信号を受けると、ロック手段を非ロック状態からロック状態に切り換えるように構成してあるため、車両の駐車時以外、例えば走行中における後部コラム部材の跳ね上げを確実に防止することができる。
さらに、第3発明の別の好ましい態様によれば、スイッチにより、ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えることができるため、運転者の意思によってのみ運転時チルト調整範囲を超えて跳ね上げることが可能となり、運転者の意思に拘わらずに不用意に大角度跳ね上がる虞れがない。
さらに、第3発明の上記別の好ましい態様によれば、制御手段は、車両が停車・駐車状態にある車両停車・駐車信号を受けているときのみ、スイッチがロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えることを許容するように構成してあるため、車両が停車・駐車状態にあることが確認できるときのみ、スイッチを非ロック状態に切り換えて、後部コラム部材を運転時チルト調整範囲を超えて跳ね上げることができる。
さらに、第4発明によれば、チルト調整レバーをロックするチルト調整レバー用ロック手段が設けてあるため、例えば走行中におけるステアリングホイールの跳ね上げを防止することができる。
本発明の第1実施の形態に係る車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図である。 図1に示した車両用チルト式ステアリング装置の底面図である。 図1に示した車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図であって、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて大角度跳ね上げた状態を示す。 図1のA−A線に沿った横断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図である。 図5に示した車両用チルト式ステアリング装置の底面図である。 図5のA−A線に沿った横断面図である。 図5のB−B線に沿った横断面図であって、非ロック状態を示す。 図5のB−B線に沿った横断面図であって、ロック状態を示す。 図5に示した車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図である。 図5に示した車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図であって、チルト調整域の最上段の位置を示す。 図5に示した車両用チルト式ステアリング装置の縦断面図であって、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲を超えて大角度跳ね上げた状態を示す。 本発明の第2実施の形態の実施例1に係る制御ブロック図である。 本発明の第2実施の形態の実施例2に係る制御ブロック図である。

Claims (13)

  1. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えて所定角度傾いたことを検出する検出手段を備えることを特徴とする車両用チルト調整式ステアリング装置。
  2. 前記検出手段から、後部コラム部材が運転時用チルト調整範囲を超えたことの検出信号を受けると、車両の走行を阻止する車両走行阻止信号を発する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  3. 前記制御手段は、車両走行阻止信号に基づいて、シフトレバーを駐車レンジ(P)から移動しないようにロックする信号を発することを特徴とする請求項2に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  4. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    後部コラム部材が跳ね上げ端位置に到達したことを検出する跳ね上げ検出手段を備えることを特徴とする車両用チルト式ステアリング装置。
  5. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    所定信号に基づいてロック・非ロックを切り換え、ロック時には、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲内に保持して、運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを阻止する一方、非ロック時には、後部コラム部材の運転時用チルト調整範囲を超えての跳ね上げを許容する電気的なロック手段を具備することを特徴とする車両用チルト調整式ステアリング装置。
  6. 前記ロック手段は、所定信号に基づいてロック・非ロックを切り換える電気的なアクチュエータを備えていることを特徴とする請求項5に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  7. 前記電気的なアクチュエータは、ソレノイドであることを特徴とする請求項6に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  8. 車両の走行を準備する又は走行を開始する車両走行準備・開始信号を受けると、前記ロック手段を非ロック状態からロック状態に切り換える制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  9. 前記ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えるスイッチを備えることを特徴とする請求項5に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  10. 車両が停車・駐車状態にある車両停車・駐車信号を受けているときのみ、前記スイッチが前記ロック手段をロック状態から非ロック状態に切り換えることを許容する制御手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の車両用チルト調整式ステアリング装置。
  11. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、チルト調整レバーを操作して、後部コラム部材をチルト位置に締付た時には、前部コラム部材の固定ギヤに、後部コラム部材の可動ギヤを付勢して噛合させる一方、チルト位置への締付けを解除した時には、可動ギヤを付勢力に抗して揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    チルト調整レバーをロックするチルト調整レバー用ロック手段を備えることを特徴とする車両用チルト調整式ステアリング装置。
  12. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    前記後部コラム部材が、前記運転時チルト調整範囲を超えて上方に所定大角度傾くことを許す手段と、
    前記コラム部材のチルト位置への固定を解除したときに、前記コラム部材を前記所定大角度だけ跳ね上げる跳ね上げ機構とを備えている車両用チルト調整式ステアリング装置。
  13. 車体に固定した前部コラム部材に、後部コラム部材を運転時用チルト調整範囲で揺動自在に連結し、後部コラム部材をチルト位置に固定した時には、前部コラム部材と後部コラム部材とのうちの一方に設けた固定ギヤに、前部コラム部材と後部コラム部材との他方に設けた可動ギヤを噛合させる一方、後部コラム部材のチルト位置への固定を解除した時には、可動ギヤを揺動して両ギヤの噛合を解除させる車両用チルト調整式ステアリング装置において、
    前記後部コラム部材が、前記運転時チルト調整範囲を超えて上方に所定大角度傾くことを許す手段を備えている車両用チルト調整式ステアリング装置。
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