JP2004262399A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグ本体の一部に設けた被覆部によりブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響をウ受けるのを未然に防止するようにしたエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ本体1の取り付け部近傍に、エアバッグ本体1が膨張展開する際の反力を支持する反力支持部9aを有するブラケット9を設けたエアバッグ装置であって、エアバッグ本体1の一部に、エアバッグ本体1と反力支持部9aとの当接面を覆う被覆部10aを設けたもので、エアバッグ本体1の膨張展開時に発生する反力を反力支持部が9a支持する際、ブラケット9のエッジ部分が直接エアバッグ本体1に当接することがないため、ブラケット9のエッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止できる。
【選択図】 図3
【解決手段】エアバッグ本体1の取り付け部近傍に、エアバッグ本体1が膨張展開する際の反力を支持する反力支持部9aを有するブラケット9を設けたエアバッグ装置であって、エアバッグ本体1の一部に、エアバッグ本体1と反力支持部9aとの当接面を覆う被覆部10aを設けたもので、エアバッグ本体1の膨張展開時に発生する反力を反力支持部が9a支持する際、ブラケット9のエッジ部分が直接エアバッグ本体1に当接することがないため、ブラケット9のエッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両が衝突した際発生する衝撃を吸収するエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来車両が衝突した際に発生する衝撃から乗員を保護するエアバッグには、乗員の前方に設置して、車両が前後方向より衝突した際発生する前後方向からの衝撃を吸収するエアバッグと、車両が側面衝突したり、横転した際に発生する側面方向からの衝撃を吸収するカーテンエアバッグ等がある。
【0003】
前記カーテンエアバッグは、ルーフサイドレールを覆うように設けられたルーフトリムの内側に設置されていて、車両が側面衝突したり、横転した際にインフレータより噴出される高圧ガスにより膨張して、サイドウィンドウを覆うように展開されることから、カーテンエアバッグと呼ばれており、この種のカーテンエアバッグとしては、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−53003号公報 (段落0006,0007)
【0005】
前記特許文献1に記載されたエアバッグ装置は、エアバッグ袋体の上縁部に突出形成した複数の取り付け部をブラケットを介してボデー側部に固定すると共に、前記ブラケットの少なくとも一部を断面ほぼL字形として、エアバッグ袋体展開時に、エアバッグ袋体の展開力を車室内方へ効果的に誘導できるため、簡単な構成でエアバッグ袋体の展開時間を短縮できる等の効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記特許文献1に記載されたエアバッグ装置のように、断面ほぼL字形に形成されたブラケットによりエアバッグ袋体展開時の展開力を受けるようにしたものでは、ブラケットのエッジによりエアバッグ袋体が影響を受ける問題がある。
【0007】
かかる問題を改善するためには、ブラケットのエッジ付近にフランジを設けて、ブラケットのエッジが直接エアバッグ袋体に当接しないようにする方法や、ブラケットのエッジ部分に不織布等の当て布を貼着して、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接しないようにする等の方法が考えられる。
【0008】
しかしブラケットのエッジにフランジを設ける方法は、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグの場合、スペースの関係でフランジを追加することが出来ない等の問題がある。
【0009】
またブラケットのエッジ部に当て布を設ける方法は、エアバッグと別に当て布が必要となるため、部品点数が増加する上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も必要なため、コスト高となる問題がある。
【0010】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、エアバッグ本体の一部に設けた被覆部によりブラケットの支持部を覆うようにして、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ本体の取り付け部にブラケットの取付け部を沿わせると共に、エアバッグ本体の折り畳み部にブラケットの支持部を沿わせてり、更にエアバッグ本体の折り畳み部と支持部との当接面を覆う被覆部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
前記構成により、エアバッグ本体の膨張展開時に発生する反力を支持部が支持する際、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接することがないため、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止できると共に、ブラケットのエッジ付近に、エアバッグ本体の破損を防止するフランジを設ける必要がないため、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグ装置の場合でも、容易に実施することができる。
【0013】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ本体を形成する基布の縁部より、エアバッグ本体を被取り付け部へ取り付ける取り付け片を延設し、かつ取り付け片と一体に被覆部を形成したものである。
【0014】
前記構成により、エアバッグ本体と一体に被覆部を設けることができるため、エアバッグ本体と別に当て布を設ける必要がなく、これによって部品点数の削減が図れる上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も不要となるため、組み立てコストの削減も図れるようになる。
【0015】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、被覆部を袋状に形成し、かつ支持部を袋状部内に収容したものである。
【0016】
前記構成により、支持部を被覆部の袋状部に挿入するだけで支持部を覆うことができるため、組み立て作業の容易化が図れると共に、被覆部に水平方向から外力が作用しても被覆部がずれる心配もない。
【0017】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、支持部を上下方向から覆う複数の被覆部を形成し、かつ被覆部と取り付け片の境界付近に形成したスリットより、ブラケットの取り付け部を取り付け片の外側へ突出させたものである。
【0018】
前記構成により、被覆部を縫製する必要がないため、縫製工数の削減が図れるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0020】
図1はカーテンエアバッグの正面図、図2は図1のA円内の拡大図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4はカーテンエアバッグの上縁部に設けられた取り付け手段及び被覆部の展開図、図5は同部分の縫製状態を示す斜視図である。
【0021】
図1に示すエアバッグ本体1は、車両のルーフ部両側に設けられたルーフサイドレール6(図3参照)に取り付けられていて、車両の側方から加わる衝撃に対してサイドウィンドウ(図示せず)を覆うように膨張展開されるようになっている。
【0022】
前記エアバッグ本体1は、ルーフサイドレール6の長手方向に細長い2枚の基布1aを重ねた状態で周辺部を縫合することにより、内部に前後方向に離間する例えば2室の膨張室2,3と、これら膨張室2,3の間に設けられた非膨張部4とからなる袋状に形成されていて、エアバッグ本体をルーフサイドレール6に取り付けた際、各膨張室2,3が前席と後席に着席する乗員の頭部付近に、そして非膨張部4が前席のシートバック付近に位置するようになっている。
【0023】
またエアバッグ本体1の上縁部1bと非膨張部4の上縁の間には、各膨張室2,3の間を接続するガス導入路1cが形成されており、エアバッグ本体1の例えば後端側には、ガス導入路1cと一直線上にガス導入口1dが形成されている。
【0024】
ガス導入口1dは筒状となっていて、車体の後部に設けられたリアピラー内に設置されたインフレータのガス噴出口(何れも図示せず)に接続されており、ガス導入口1d内には、インフレータのガス噴出口より噴出される高温、高圧ガスよりガス導入口1dを保護する筒状の防炎布5がガス導入路1cの手前付近まで設けられている。
【0025】
各膨張室2,3には、ガス導入口1d及びガス導入路1cより流入する高圧ガスにより各膨張室2,3が膨張する際、流入する高圧ガスの流れを均一にすると同時に、各膨張室2,3が偏平な所定の形状に膨張するよう規制する縫合部2a3aが斜め方向に形成されていて、これら縫合部2a、3aにより図1の矢印で示すように、各膨張室2,3内へ高圧ガスが流入されるようになっている。
【0026】
一方エアバッグ本体1の上縁部1bは、長手方向に沿って複数の取り付け手段8が間隔を存して突設されている。
【0027】
これら取り付け手段8は、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付ける複数のブラケット9と同じ間隔で設けられていて、エアバッグ本体1を形成する2枚の基布1aの上縁部1bより延設された取り付け片8aより形成されており、取り付け片8aの一方には、図4に示すように先端部に被覆部10が一体に形成されている。
【0028】
取り付け片8aと被覆部10はほぼT字形をなしていて、取り付け片8aのほぼ中間に設定された折り線8bを挟んで対称となる位置に一対の取り付け孔8cが穿設されている。
【0029】
また取り付け片8aの先端に設けられた被覆部10は、ほぼ中央に長手方向に折り線10aが設定されていて、この折り線10aより被覆部10を2つ折りしたら両端側の破線部分10bを縫合することにより、取り付け片8a側に開口部10dが開口する袋状部10cが形成されており、開口部10dより袋状部10c内にブラケット9の支持部9aが挿入できるようになっている。
【0030】
ブラケット9は図5に示すように、被覆部10の袋状部10c内に収容可能な長円状の支持部9aと、支持部9aに対しほぼ直角に屈曲された取り付け部9bとにより断面L字形に形成されていて、取り付け部9bと座板11の間で取り付け片8aを挟着するようになっており、取り付け部9bと座板11の幅は取り付け片8aの幅とほぼ同じになっていると共に、取り付け部9b及び座板11のほぼ中央には、取り付け片8aに穿設された取り付け孔8cとほぼ同径の取り付け孔9cが穿設されている。
【0031】
次に前記構成されたエアバッグの作用を説明する。
【0032】
2枚の基布1aを重ね合せた形状で周囲を縫合してエアバッグ本体1を形成する際、エアバッグ本体1の上縁部1bに突設された複数の取り付け手段8及び被覆部10も同時に縫製する。
【0033】
縫製に当っては予め一方の基布1aの上縁部1bより延設したほぼT字形の取り付け片8a及び被覆部10のうち、図4に示す折り線10aより谷折りして被覆部10を2つ折りしたら、被覆部10の両端側破線部分10bをさらに縫合して、取り付け片8a側に開口部10dを有する袋状部10cを形成するが、破線部分10bをステープルで止めることにより袋状部10cを形成してもよい。
【0034】
被覆部10に袋状部10cを形成したエアバッグ本体1を所定の形状に折り畳んでルーフサイドレール6に取り付けに当っては、エアバッグ本体1の上縁部1bより延設された取り付け片8aを折り線8bより谷折りすることにより、折り線8bを挟んで対称位置に穿設された取り付け孔8cを一致させるが、このとき被覆部10に設けられた取り付け片8aは車室側へ折り返し、被覆部10のない取り付け片8aはルーフサイドレール6側へ図3に示すように折り返す。
【0035】
次にエアバッグ本体1を車両に取付ける際に、図3に示すように、略ロール状に折り畳んだ際に形成された折り畳み部xを支持するブラケット9の支持部9aを、被覆部10の袋状部10cに開口部10dより挿入して、被覆部10によりブラケット9の支持部9a全体を被覆すると共に、ブラケット9の取り付け部9bと座板11の間で図3に示すように取り付け片8aを挟着する。
【0036】
ブラケット9の支持部9aは、折り畳み部xを支持するために、車両前後方向に延設する延設部9eを有して構成して、延設部9eは破断容易なテープ材(不図示)を倦回することにより折り畳み部xを結束している。この結果、略ロール状に折り畳まれたエアバッグ本体1は、支持部9aにより車体に対する取付け位置が規制され、エアバッグ装置の取付け作業が容易になる。
【0037】
そしてこの状態で支持部9aの取り付け孔9cに挿入したボルト等の固着具12を、取り付け片8aの取り付け孔8c及び座板11の取り付け孔11aに挿通し、固着具12の先端をルーフサイドレール6に予め形成したねじ孔6aに螺挿することにより、エアバッグ本体1の取り付け手段8とブラケット9を同時にルーフサイドレール6に取り付けるもので、他の部分の取り付け手段8及びブラケット9についても同様にルーフサイドレール6に取り付ける。
【0038】
以上のようにしてルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付けたら、エアバッグ本体1の後端側に設けられたガス導入口1dをリアピラー内に設置したインフレータのガス噴出口に気密に接続し、またエアバッグ本体1の前端を紐状物13によりフロントピラー(図示せず)に係止して、エアバッグ本体1の膨張方向を規制する。
【0039】
一方車両が側面衝突したり、横転した際に発生する衝撃によってインフレータより高圧ガスが発生されると、この高圧ガスは図1の矢印に示すようにエアバッグ本体1のガス導入口1dよりガス導入路1cへ流入されて、後部側の膨張室3及び膨張室2を膨張させる。
【0040】
これによってエアバッグ本体1を覆っているルーフトリム(図示せず)の一部が押し開けられると同時に、エアバッグ本体1が膨張して、カーテン状に展開されて、横方向からの衝撃を吸収する。
【0041】
またブラケット9の支持部9aは被覆部10により被覆されていて、エアバッグ本体1の膨張展開時にエアバッグ本体1が当接しても、ブラケット9のエッジ部分がエアバッグ本体1に影響を受けることを未然に防止できるようになる。
【0042】
一方図6ないし図9は、被覆部10の変形例を示すもので、次にこれら変形例について説明する。
【0043】
なお前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して、その説明を省略する。
【0044】
図6及び図7に示す変形例では、エアバッグ本体1を形成する2枚の基布1aの両側に、ほぼT字形に連設された取り付け片8aと被覆部10を形成し、かつ一方の基布1aの取り付け片8aと被覆部10の境界付近にスリット10eを取り付け片8aの幅方向に形成した構成になっている。
【0045】
この変形例では、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付ける際、各取り付け片8aを図7に示すように同じ方向(室内側)へ折り返したら、各被覆部10の間にブラケット9の支持部9aを位置させた状態で、ブラケット9の取り付け部9bをスリット10eに挿入して、取り付け部9bを図7に示すように取り付け片8aの外側へ突出させる。
【0046】
そしてこの状態でブラケット9の取り付け孔9cより挿入した固着具12を、取り付け片8aの取り付け孔8d及び座板11の取り付け孔11aを経てルーフサイドレール6のねじ孔6aに螺挿することにより、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付けるもので、ブラケット9の支持部9aが2枚の被覆部10より上下方向から被覆されるため、エアバッグ本体1が膨張した際ブラケット9のエッジ部分がエアバッグ本体1に直接当接するのを防止することができるようになり、これによってブラケット9のエッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止することができる。
【0047】
また前記変形例によれば、被覆部10を袋状に縫製する必要がないので、縫製工程の削減が図れるようになる。
【0048】
一方図8に示す変形例は、前記実施の形態で説明した被覆部10が袋状に形成されているのに対し、ブラケット9の支持部9a上面を覆う被覆部10を省略し、支持部9aの下面のみを被覆部10で覆うようにしたものである。
【0049】
また図9に示す変形例は、被覆部10を基布1aと別体に設けて、ブラケット9の水平部9aの下面に接着等の手段で取り付けたものである。
【0050】
何れの変形例も、エアバッグ本体1が膨張する際、ブラケット9のエッジがエアバッグ本体1に直接当接することがないので、エッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止できる効果がある。
【0051】
さらに前記実施の形態及び変形例は、何れもカーテンエアバッグに実施した例について説明したが、カーテンエアバッグ以外のエアバッグにも実施できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、エアバッグ本体の一部に、エアバッグ本体と支持部との当接面を覆う被覆部を設けたことから、エアバッグ本体の膨張展開時にエアバッグ本体が当接しても、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接することがないため、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止できると共に、ブラケットのエッジ付近に、エアバッグ本体の破損を防止するフランジを設ける必要がないため、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグ装置の場合でも、容易に実施することができる。
【0053】
またエアバッグ本体を形成する基布の縁部より、エアバッグ本体を被取り付け部へ取り付ける取り付け片を延設し、かつ取り付け片と一体に被覆部を形成したことから、エアバッグ本体と一体に被覆部を設けることができるため、エアバッグ本体と別に当て布を設ける必要がなく、これによって部品点数の削減が図れる上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も不要となるため、組み立てコストの削減も図れると共に、被覆部を袋状に形成し、かつ支持部を袋状部内に収容したことから、支持部を被覆部の袋状部に挿入するだけで支持部を覆うことができるため、組み立て作業の容易化が図れる上、被覆部に水平方向から外力が働いても被覆部がずれる心配もない。
【0054】
さらに支持部を上下方向から覆う複数の被覆部を形成し、かつ被覆部と取り付け片の境界付近に形成したスリットより、ブラケットの取り付け部を取り付け片の外側へ突出させれば、被覆部を縫製する必要がないため、縫製工数の削減が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の正面図である。
【図2】図1のA円内の拡大図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の展開図である。
【図5】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の縫製状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す正面図である。
【図7】図6のC−C線に沿う断面図である。
【図8】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ本体
1a 基布
1b 縁部
8a 取り付け片
9 ブラケット
9a 支持部
9b 取り付け部
10 被覆部
10c 袋状部
10e スリット
【発明の属する技術分野】
本発明は車両が衝突した際発生する衝撃を吸収するエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来車両が衝突した際に発生する衝撃から乗員を保護するエアバッグには、乗員の前方に設置して、車両が前後方向より衝突した際発生する前後方向からの衝撃を吸収するエアバッグと、車両が側面衝突したり、横転した際に発生する側面方向からの衝撃を吸収するカーテンエアバッグ等がある。
【0003】
前記カーテンエアバッグは、ルーフサイドレールを覆うように設けられたルーフトリムの内側に設置されていて、車両が側面衝突したり、横転した際にインフレータより噴出される高圧ガスにより膨張して、サイドウィンドウを覆うように展開されることから、カーテンエアバッグと呼ばれており、この種のカーテンエアバッグとしては、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−53003号公報 (段落0006,0007)
【0005】
前記特許文献1に記載されたエアバッグ装置は、エアバッグ袋体の上縁部に突出形成した複数の取り付け部をブラケットを介してボデー側部に固定すると共に、前記ブラケットの少なくとも一部を断面ほぼL字形として、エアバッグ袋体展開時に、エアバッグ袋体の展開力を車室内方へ効果的に誘導できるため、簡単な構成でエアバッグ袋体の展開時間を短縮できる等の効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記特許文献1に記載されたエアバッグ装置のように、断面ほぼL字形に形成されたブラケットによりエアバッグ袋体展開時の展開力を受けるようにしたものでは、ブラケットのエッジによりエアバッグ袋体が影響を受ける問題がある。
【0007】
かかる問題を改善するためには、ブラケットのエッジ付近にフランジを設けて、ブラケットのエッジが直接エアバッグ袋体に当接しないようにする方法や、ブラケットのエッジ部分に不織布等の当て布を貼着して、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接しないようにする等の方法が考えられる。
【0008】
しかしブラケットのエッジにフランジを設ける方法は、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグの場合、スペースの関係でフランジを追加することが出来ない等の問題がある。
【0009】
またブラケットのエッジ部に当て布を設ける方法は、エアバッグと別に当て布が必要となるため、部品点数が増加する上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も必要なため、コスト高となる問題がある。
【0010】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、エアバッグ本体の一部に設けた被覆部によりブラケットの支持部を覆うようにして、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ本体の取り付け部にブラケットの取付け部を沿わせると共に、エアバッグ本体の折り畳み部にブラケットの支持部を沿わせてり、更にエアバッグ本体の折り畳み部と支持部との当接面を覆う被覆部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
前記構成により、エアバッグ本体の膨張展開時に発生する反力を支持部が支持する際、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接することがないため、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止できると共に、ブラケットのエッジ付近に、エアバッグ本体の破損を防止するフランジを設ける必要がないため、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグ装置の場合でも、容易に実施することができる。
【0013】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ本体を形成する基布の縁部より、エアバッグ本体を被取り付け部へ取り付ける取り付け片を延設し、かつ取り付け片と一体に被覆部を形成したものである。
【0014】
前記構成により、エアバッグ本体と一体に被覆部を設けることができるため、エアバッグ本体と別に当て布を設ける必要がなく、これによって部品点数の削減が図れる上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も不要となるため、組み立てコストの削減も図れるようになる。
【0015】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、被覆部を袋状に形成し、かつ支持部を袋状部内に収容したものである。
【0016】
前記構成により、支持部を被覆部の袋状部に挿入するだけで支持部を覆うことができるため、組み立て作業の容易化が図れると共に、被覆部に水平方向から外力が作用しても被覆部がずれる心配もない。
【0017】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグ装置は、支持部を上下方向から覆う複数の被覆部を形成し、かつ被覆部と取り付け片の境界付近に形成したスリットより、ブラケットの取り付け部を取り付け片の外側へ突出させたものである。
【0018】
前記構成により、被覆部を縫製する必要がないため、縫製工数の削減が図れるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0020】
図1はカーテンエアバッグの正面図、図2は図1のA円内の拡大図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4はカーテンエアバッグの上縁部に設けられた取り付け手段及び被覆部の展開図、図5は同部分の縫製状態を示す斜視図である。
【0021】
図1に示すエアバッグ本体1は、車両のルーフ部両側に設けられたルーフサイドレール6(図3参照)に取り付けられていて、車両の側方から加わる衝撃に対してサイドウィンドウ(図示せず)を覆うように膨張展開されるようになっている。
【0022】
前記エアバッグ本体1は、ルーフサイドレール6の長手方向に細長い2枚の基布1aを重ねた状態で周辺部を縫合することにより、内部に前後方向に離間する例えば2室の膨張室2,3と、これら膨張室2,3の間に設けられた非膨張部4とからなる袋状に形成されていて、エアバッグ本体をルーフサイドレール6に取り付けた際、各膨張室2,3が前席と後席に着席する乗員の頭部付近に、そして非膨張部4が前席のシートバック付近に位置するようになっている。
【0023】
またエアバッグ本体1の上縁部1bと非膨張部4の上縁の間には、各膨張室2,3の間を接続するガス導入路1cが形成されており、エアバッグ本体1の例えば後端側には、ガス導入路1cと一直線上にガス導入口1dが形成されている。
【0024】
ガス導入口1dは筒状となっていて、車体の後部に設けられたリアピラー内に設置されたインフレータのガス噴出口(何れも図示せず)に接続されており、ガス導入口1d内には、インフレータのガス噴出口より噴出される高温、高圧ガスよりガス導入口1dを保護する筒状の防炎布5がガス導入路1cの手前付近まで設けられている。
【0025】
各膨張室2,3には、ガス導入口1d及びガス導入路1cより流入する高圧ガスにより各膨張室2,3が膨張する際、流入する高圧ガスの流れを均一にすると同時に、各膨張室2,3が偏平な所定の形状に膨張するよう規制する縫合部2a3aが斜め方向に形成されていて、これら縫合部2a、3aにより図1の矢印で示すように、各膨張室2,3内へ高圧ガスが流入されるようになっている。
【0026】
一方エアバッグ本体1の上縁部1bは、長手方向に沿って複数の取り付け手段8が間隔を存して突設されている。
【0027】
これら取り付け手段8は、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付ける複数のブラケット9と同じ間隔で設けられていて、エアバッグ本体1を形成する2枚の基布1aの上縁部1bより延設された取り付け片8aより形成されており、取り付け片8aの一方には、図4に示すように先端部に被覆部10が一体に形成されている。
【0028】
取り付け片8aと被覆部10はほぼT字形をなしていて、取り付け片8aのほぼ中間に設定された折り線8bを挟んで対称となる位置に一対の取り付け孔8cが穿設されている。
【0029】
また取り付け片8aの先端に設けられた被覆部10は、ほぼ中央に長手方向に折り線10aが設定されていて、この折り線10aより被覆部10を2つ折りしたら両端側の破線部分10bを縫合することにより、取り付け片8a側に開口部10dが開口する袋状部10cが形成されており、開口部10dより袋状部10c内にブラケット9の支持部9aが挿入できるようになっている。
【0030】
ブラケット9は図5に示すように、被覆部10の袋状部10c内に収容可能な長円状の支持部9aと、支持部9aに対しほぼ直角に屈曲された取り付け部9bとにより断面L字形に形成されていて、取り付け部9bと座板11の間で取り付け片8aを挟着するようになっており、取り付け部9bと座板11の幅は取り付け片8aの幅とほぼ同じになっていると共に、取り付け部9b及び座板11のほぼ中央には、取り付け片8aに穿設された取り付け孔8cとほぼ同径の取り付け孔9cが穿設されている。
【0031】
次に前記構成されたエアバッグの作用を説明する。
【0032】
2枚の基布1aを重ね合せた形状で周囲を縫合してエアバッグ本体1を形成する際、エアバッグ本体1の上縁部1bに突設された複数の取り付け手段8及び被覆部10も同時に縫製する。
【0033】
縫製に当っては予め一方の基布1aの上縁部1bより延設したほぼT字形の取り付け片8a及び被覆部10のうち、図4に示す折り線10aより谷折りして被覆部10を2つ折りしたら、被覆部10の両端側破線部分10bをさらに縫合して、取り付け片8a側に開口部10dを有する袋状部10cを形成するが、破線部分10bをステープルで止めることにより袋状部10cを形成してもよい。
【0034】
被覆部10に袋状部10cを形成したエアバッグ本体1を所定の形状に折り畳んでルーフサイドレール6に取り付けに当っては、エアバッグ本体1の上縁部1bより延設された取り付け片8aを折り線8bより谷折りすることにより、折り線8bを挟んで対称位置に穿設された取り付け孔8cを一致させるが、このとき被覆部10に設けられた取り付け片8aは車室側へ折り返し、被覆部10のない取り付け片8aはルーフサイドレール6側へ図3に示すように折り返す。
【0035】
次にエアバッグ本体1を車両に取付ける際に、図3に示すように、略ロール状に折り畳んだ際に形成された折り畳み部xを支持するブラケット9の支持部9aを、被覆部10の袋状部10cに開口部10dより挿入して、被覆部10によりブラケット9の支持部9a全体を被覆すると共に、ブラケット9の取り付け部9bと座板11の間で図3に示すように取り付け片8aを挟着する。
【0036】
ブラケット9の支持部9aは、折り畳み部xを支持するために、車両前後方向に延設する延設部9eを有して構成して、延設部9eは破断容易なテープ材(不図示)を倦回することにより折り畳み部xを結束している。この結果、略ロール状に折り畳まれたエアバッグ本体1は、支持部9aにより車体に対する取付け位置が規制され、エアバッグ装置の取付け作業が容易になる。
【0037】
そしてこの状態で支持部9aの取り付け孔9cに挿入したボルト等の固着具12を、取り付け片8aの取り付け孔8c及び座板11の取り付け孔11aに挿通し、固着具12の先端をルーフサイドレール6に予め形成したねじ孔6aに螺挿することにより、エアバッグ本体1の取り付け手段8とブラケット9を同時にルーフサイドレール6に取り付けるもので、他の部分の取り付け手段8及びブラケット9についても同様にルーフサイドレール6に取り付ける。
【0038】
以上のようにしてルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付けたら、エアバッグ本体1の後端側に設けられたガス導入口1dをリアピラー内に設置したインフレータのガス噴出口に気密に接続し、またエアバッグ本体1の前端を紐状物13によりフロントピラー(図示せず)に係止して、エアバッグ本体1の膨張方向を規制する。
【0039】
一方車両が側面衝突したり、横転した際に発生する衝撃によってインフレータより高圧ガスが発生されると、この高圧ガスは図1の矢印に示すようにエアバッグ本体1のガス導入口1dよりガス導入路1cへ流入されて、後部側の膨張室3及び膨張室2を膨張させる。
【0040】
これによってエアバッグ本体1を覆っているルーフトリム(図示せず)の一部が押し開けられると同時に、エアバッグ本体1が膨張して、カーテン状に展開されて、横方向からの衝撃を吸収する。
【0041】
またブラケット9の支持部9aは被覆部10により被覆されていて、エアバッグ本体1の膨張展開時にエアバッグ本体1が当接しても、ブラケット9のエッジ部分がエアバッグ本体1に影響を受けることを未然に防止できるようになる。
【0042】
一方図6ないし図9は、被覆部10の変形例を示すもので、次にこれら変形例について説明する。
【0043】
なお前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して、その説明を省略する。
【0044】
図6及び図7に示す変形例では、エアバッグ本体1を形成する2枚の基布1aの両側に、ほぼT字形に連設された取り付け片8aと被覆部10を形成し、かつ一方の基布1aの取り付け片8aと被覆部10の境界付近にスリット10eを取り付け片8aの幅方向に形成した構成になっている。
【0045】
この変形例では、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付ける際、各取り付け片8aを図7に示すように同じ方向(室内側)へ折り返したら、各被覆部10の間にブラケット9の支持部9aを位置させた状態で、ブラケット9の取り付け部9bをスリット10eに挿入して、取り付け部9bを図7に示すように取り付け片8aの外側へ突出させる。
【0046】
そしてこの状態でブラケット9の取り付け孔9cより挿入した固着具12を、取り付け片8aの取り付け孔8d及び座板11の取り付け孔11aを経てルーフサイドレール6のねじ孔6aに螺挿することにより、ルーフサイドレール6にエアバッグ本体1を取り付けるもので、ブラケット9の支持部9aが2枚の被覆部10より上下方向から被覆されるため、エアバッグ本体1が膨張した際ブラケット9のエッジ部分がエアバッグ本体1に直接当接するのを防止することができるようになり、これによってブラケット9のエッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止することができる。
【0047】
また前記変形例によれば、被覆部10を袋状に縫製する必要がないので、縫製工程の削減が図れるようになる。
【0048】
一方図8に示す変形例は、前記実施の形態で説明した被覆部10が袋状に形成されているのに対し、ブラケット9の支持部9a上面を覆う被覆部10を省略し、支持部9aの下面のみを被覆部10で覆うようにしたものである。
【0049】
また図9に示す変形例は、被覆部10を基布1aと別体に設けて、ブラケット9の水平部9aの下面に接着等の手段で取り付けたものである。
【0050】
何れの変形例も、エアバッグ本体1が膨張する際、ブラケット9のエッジがエアバッグ本体1に直接当接することがないので、エッジによりエアバッグ本体1が影響を受けるのを未然に防止できる効果がある。
【0051】
さらに前記実施の形態及び変形例は、何れもカーテンエアバッグに実施した例について説明したが、カーテンエアバッグ以外のエアバッグにも実施できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、エアバッグ本体の一部に、エアバッグ本体と支持部との当接面を覆う被覆部を設けたことから、エアバッグ本体の膨張展開時にエアバッグ本体が当接しても、ブラケットのエッジ部分が直接エアバッグ本体に当接することがないため、ブラケットのエッジによりエアバッグ本体が影響を受けるのを未然に防止できると共に、ブラケットのエッジ付近に、エアバッグ本体の破損を防止するフランジを設ける必要がないため、カーテンエアバッグのようにルーフサイドレールとルーフトリムの間の少ないスペースに設置しなければならないエアバッグ装置の場合でも、容易に実施することができる。
【0053】
またエアバッグ本体を形成する基布の縁部より、エアバッグ本体を被取り付け部へ取り付ける取り付け片を延設し、かつ取り付け片と一体に被覆部を形成したことから、エアバッグ本体と一体に被覆部を設けることができるため、エアバッグ本体と別に当て布を設ける必要がなく、これによって部品点数の削減が図れる上、当て布をブラケットに貼り付ける等の工程も不要となるため、組み立てコストの削減も図れると共に、被覆部を袋状に形成し、かつ支持部を袋状部内に収容したことから、支持部を被覆部の袋状部に挿入するだけで支持部を覆うことができるため、組み立て作業の容易化が図れる上、被覆部に水平方向から外力が働いても被覆部がずれる心配もない。
【0054】
さらに支持部を上下方向から覆う複数の被覆部を形成し、かつ被覆部と取り付け片の境界付近に形成したスリットより、ブラケットの取り付け部を取り付け片の外側へ突出させれば、被覆部を縫製する必要がないため、縫製工数の削減が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の正面図である。
【図2】図1のA円内の拡大図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の展開図である。
【図5】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の縫製状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す正面図である。
【図7】図6のC−C線に沿う断面図である。
【図8】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に設けられた取り付け手段及び被覆部の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ本体
1a 基布
1b 縁部
8a 取り付け片
9 ブラケット
9a 支持部
9b 取り付け部
10 被覆部
10c 袋状部
10e スリット
Claims (4)
- エアバッグ本体の取り付け部にブラケットの取付け部を沿わせると共に、前記エアバッグ本体の折り畳み部にブラケットの支持部を沿わせたエアバッグ装置において、前記エアバッグ本体の折り畳み部と前記支持部との当接面を覆う被覆部を設けたことを特徴とするエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ本体を形成する基布の縁部より、前記エアバッグ本体を被取り付け部へ取り付ける取り付け片を延設し、かつ前記取り付け片と一体に前記被覆部を形成してなる請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記被覆部を袋状に形成し、かつ前記支持部を前記袋状部内に収容してなる請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記支持部を上下方向から覆う複数の被覆部を形成し、かつ前記被覆部と前記取り付け片の境界付近に形成したスリットより、前記ブラケットの取り付け部を前記取り付け片の外側へ突出させてなる請求項2に記載のエアバッグ装置。
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