JP2004262189A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力のレーザー光源を必要とすることなく、デジタル画像情報に応じた露光処理を実施して、印刷版を製版する。
【解決手段】二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む画像形成層および支持体を有する平版印刷原版を、画像形成層の表面温度が50乃至100℃となるように0.1秒間乃至5分間加熱しながら、画像データに対応する紫外領域の光を照射し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性状態に変化させて平版印刷版を製版する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版の製版方法に関する。特に本発明は、コンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC:Computer to Cylinder)によって、平版印刷版を製版する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、平版印刷版は、印刷過程でインクを受容する親油性の画像部と湿し水を受容する親水性の非画像部とから成る。従来の平版印刷版は、親水性支持体上に親油性の感光性樹脂層を設けた平版印刷原版に、リスフイルムを介してマスク露光した後、非画像部を現像液によって溶解除去することにより製版することが普通であった。感光性樹脂としては、ジアゾニウム塩を光センサーとするジアゾ樹脂が一般に用いられる。光センサーであるジアゾニウム塩の感光波長は紫外領域にあるため、平版印刷原版は紫外領域の光を用いて画像露光する。
近年では、コンピュータが画像情報をデジタル情報として電子的に処理し、蓄積してから出力する。従って、デジタル画像情報に応じた画像形成処理は、指向性の高い活性放射線を用いる露光により、リスフイルムを介することなく、平版印刷原版に対して直接画像形成を行うことが望ましい。このようにデジタル画像情報からリスフイルムを介さずに印刷版を製版する技術は、コンピュータ・トゥ・プレート(CTP:Computer to Plate)と呼ばれている。
【0003】
CTPよりも、さらにデジタル化を進めた技術として、コンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC)による製版方法が提案されている。すなわち、デジタル画像情報に応じた露光処理を実施するだけで、現像処理のような露光後の処理を追加することなく、印刷機上(そのシリンダー上)で印刷版を製版し、直ちに印刷を行うことが理想的である。
従来の平版印刷原版や露光装置を用いて、CTCを実現することは、実質的に不可能である。CTCを実現するためには、新たな平版印刷原版と露光装置とを開発する必要がある。
【0004】
特開平11−78272号、同11−123806号、同11−133631号、同11−245533号、特開2000−158840号の各公報および国際公開第00/46037号パンフレットには、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を光触媒として用いる平版印刷原版が開示されている。二酸化チタンや酸化亜鉛に紫外線を照射すると、親水性の状態になる現象が既に報告されている。この現象を、印刷版の技術分野に応用すれば、平版印刷版に必要な疎水性領域と親水性領域とを露光処理のみで形成できる。そこで、上記各公報およびパンフレットは、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を用いる各種の平版印刷原版を提案している。
親水性の状態となった二酸化チタンや酸化亜鉛は、加熱すると元の(疎水性の)状態に戻ることが知られている。従って、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を用いる平版印刷原版は、加熱により何度も再利用できるとの利点も有している。
二酸化チタンまたは酸化亜鉛を用いる平版印刷原版に対し、適切な露光手段によりデジタル画像情報に応じた露光処理を実施すれば、CTCを実現できる。
【0005】
CTCを実現するために必要な露光手段は、前述したようにデジタル画像情報に応じた処理のために、指向性の高い活性放射線を用いることが好ましい。
次に、二酸化チタンおよび酸化亜鉛の感光波長領域の都合で、紫外領域の光を使用する必要がある。そして、二酸化チタンおよび酸化亜鉛は、光センサーとしては感度が低く、高出力の光源が必要である。
以上の条件を満足する露光手段として、高出力紫外線レーザーによる走査露光が考えられる。従来の紫外線レーザーは出力が低かったが、最近になって高出力の紫外線レーザーが利用できるようになった。二酸化チタンまたは酸化亜鉛を用いる平版印刷原版と、高出力紫外線レーザーによる走査露光とを組み合わせることにより、CTCが実現できる。
【0006】
以上の理由から、前記各公報およびパンフレットには、下記の例外を除き、露光手段として、高出力紫外線レーザーによる走査露光しか開示されていない。
特開平11−78272号、同11−123806号の各公報には、レーザーによる走査露光以外の露光手段として、リスフイルムを介した紫外線照射が開示されている。しかし、リスフイルムを用いる露光は、デジタル処理とは無縁である。特開平11−133631号公報には、レーザー以外の光源として、蛍光体ヘッドが開示されている(同公報の段落番号0058に記載)。しかし、蛍光体ヘッドは、レーザーと比較すると、解像度に問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−78272号公報
【特許文献2】
特開平11−123806号公報
【特許文献3】
特開平11−133631号公報
【特許文献4】
特開平11−245533号公報
【特許文献5】
特開2000−158840号公報
【特許文献6】
国際公開第00/46037号パンフレット
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
二酸化チタンまたは酸化亜鉛を光センサーとする平版印刷原版を用いて、コンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC)を実現するためには、露光手段として高出力紫外線レーザーによる走査露光を実施することが最適であると考えられている。
しかし、高出力紫外線レーザーを発生する露光装置(光源)は、装置そのものが高価であり、ランニングコストも高い。
本発明者は研究を進め、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を光センサーとする平版印刷原版に、高出力紫外線レーザーによる走査露光以外の露光手段を実施することを検討した。その結果、CTCを実施するために最適な平版印刷原版と露光手段との組み合わせが判明した。
本発明の目的は、高出力のレーザー光源を必要とすることなく、デジタル画像情報に応じた露光処理を実施して、印刷版を製版することである。
本発明の別の目的は、高出力のレーザー光源を必要とすることなく、コンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC)を実現することである。
【0009】
本発明は、下記(1)〜(19)の平版印刷版の製版方法および下記(20)〜(28)の平版印刷方法を提供する。
(1)二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む画像形成層および支持体を有する平版印刷原版を、画像形成層の表面温度が50乃至100℃となるように0.1秒間乃至5分間加熱しながら、画像データに対応する紫外領域の光を照射し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性状態に変化させる平版印刷版の製版方法。
【0010】
(2)紫外領域の光が、デジタル・ミラー・デバイスから照射される(1)に記載に記載の製版方法。
(3)デジタル・ミラー・デバイスが、紫外領域の平行光線を生じる光源系素子、多数の鏡を配置した反射系素子および反射光が平版印刷原版の表面で結像するように誘導する結像系素子からなる(2)に記載の製版方法。
(4)反射系素子において、鏡が1乃至100μmの間隔で配置されている(3)に記載の製版方法。
(5)平版印刷原版をドラム表面に取り付け、ドラムを回転させ、結像する画素がドラム回転と同期するように露光する(1)に記載の製版方法。
(6)平版印刷原版に照射する紫外領域の光が、0.5乃至1000mJ/cmのエネルギー量である(1)に記載の製版方法。
(7)紫外領域の光が、350乃至450nmの範囲に、最大スペクトルピークの波長を有する(1)に記載の製版方法。
(8)平版印刷原版上で、画素が0.5乃至50μmの間隔で結像する(1)に記載の製版方法。
【0011】
(9)画像形成層が、二酸化チタンを含む(1)に記載の製版方法。
(10)画像形成層が、アナターゼ型の二酸化チタン結晶を含む(9)に記載の製版方法。
(11)画像形成層が、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を支持体上に蒸着した層である(1)に記載の製版方法。
(12)画像形成層の厚さが、0.1乃至10000nmである(11)に記載の製版方法。
(13)画像形成層が、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む微粒子をポリマー中に分散した層である(1)に記載の製版方法。
【0012】
(14)微粒子が5乃至10nmの平均粒径を有する(13)に記載の製版方法。
(15)ポリマーが、有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマーである(13)に記載の製版方法。
(16)画像形成層が、有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマーに加えて、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、あるいは側鎖にアミド結合、ウレタン結合、ウレア結合またはヒドロキシル基を有するポリマーを含む(15)に記載の製版方法。
(17)微粒子/ポリマーの質量比が、30/80乃至95/5である(13)に記載の製版方法。
(18)画像形成層の厚さが、0.2乃至10μmである(13)に記載の製版方法。
【0013】
(19)平版印刷原版が印刷機のシリンダーに装着された状態で、加熱しながら紫外領域の光を照射する(1)に記載の製版方法。
(20)二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む画像形成層および支持体を有する平版印刷原版を、画像形成層の表面温度が50乃至100℃となるように0.1秒間乃至5分間加熱しながら、画像データに対応する紫外領域の光を照射し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性状態に変化させ、これにより平版印刷版を製版する工程、そして、平版印刷版にインクを供給して印刷する工程からなる平版印刷方法。
(21)二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む画像形成層および支持体を有する平版印刷原版を印刷機のシリンダーに装着する工程、画像形成層の表面温度が50乃至100℃となるように0.1秒間乃至5分間加熱しながら、画像データに対応する紫外領域の光を平版印刷原版に照射し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性状態に変化させ、これにより平版印刷版を製版する工程、そして、平版印刷版にインクを供給して印刷する工程からなる平版印刷方法。
(22)紫外領域の光が、デジタル・ミラー・デバイスから照射される(20)または(22)に記載に記載の平版印刷方法。
【0014】
(23)印刷後の平版印刷版を、露光における加熱よりも高温または長時間加熱し、親水性状態にある二酸化チタンまたは酸化亜鉛を、露光前の状態に戻し、平版印刷原版として再利用する(20)または(21)に記載の平版印刷方法。
(24)印刷後の平版印刷版を、露光における加熱よりも高温で加熱する(23)に記載の平版印刷方法。
(25)印刷後の平版印刷版を、露光における加熱よりも高温で、かつ長時間加熱する(24)に記載の平版印刷方法。
(26)露光における加熱温度よりも、印刷後の平版印刷版の加熱温度が高く、差が10℃以上である(23)に記載の平版印刷方法。
(27)露光における加熱時間よりも、印刷後の平版印刷版の加熱時間が二倍以上長い(23)に記載の平版印刷方法。
(28)オフセット印刷を行う(20)または(21)に記載の平版印刷方法。
【0015】
【発明の効果】
最近になって、レーザ光による走査露光とは異なる、デジタル画像情報に適した露光装置として、デジタル・ミラー・デバイス(DMD:Digital Mirror Device)が提案されている。DMDを用いると、紫外領域の光をデジタル画像情報に対応して照射することができる。DMDを用いた印刷版用露光装置または露光方法については、国際公開第97/21151号、同97/39277号、同98/47042号、同98/47048号、同00/21735号、同00/36470号の各パンフレットおよび米国特許第5579240号明細書に記載がある。DMD方式による露光装置により、従来のジアゾ樹脂を用いる平版印刷原版を画像露光した実施例については、特開2001−125281号公報にも記載(実施例55、56)がある。
DMD方式による露光ならば、従来のジアゾ樹脂を用いる平版印刷原版に対して、デジタル画像情報からリスフイルムを介さずに印刷版を製版できる。そのため、DMD方式による露光装置では、従来の平版印刷原版を利用することによるランニングコストの低減が、最大の利点とされている。従って、DMD方式による露光装置で、ジアゾ樹脂以外の方式(銀塩拡散転写方式、フォトポリマー方式、サーマル方式、その他)による平版印刷原版を露光することは、全く考慮されていなかった。もちろん、その他の方式には、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を光センサーとする平版印刷原版も含まれる。
【0016】
DMD方式による市販の印刷版用露光装置(UV−Setter 710 S/HS、basysPrint社製、東洋インキ製造(株)販売)でも、第1の利点として「既存PS版(ネガ型)を使用することによるランニングコストの低減」を挙げている。市販装置の推奨プレートは、ジアゾ樹脂を用いる高生産用平版印刷原版(UVN、富士写真フイルム(株)製)である。
しかし、本発明者が研究を進めた結果、DMD方式による露光装置で、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を光センサーとする平版印刷原版を最適に露光できることが判明した。DMD方式による露光装置には、紫外領域の光が利用できるため、紫外領域に感光波長を有する二酸化チタンまたは酸化亜鉛の露光に適している。また、DMD方式は、デジタル画像情報に対応する画像露光にも最適であって、デジタル化を進めたコンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC)技術に有利に適用できる。そして、DMD方式の露光装置は、高出力の紫外線レーザー発生装置と比較して、経済的にも有利である。
【0017】
DMD方式の露光装置は、高出力の紫外線レーザー発生装置よりも、照射するエネルギー量が小さいとの問題がある。この問題は、本発明者の研究により、加熱しながら露光することにより解決できることが判明した。加熱しながら露光すると、二酸化チタンや酸化亜鉛が親水性の状態となる反応が促進され、小さな照射エネルギー量であっても、平版印刷原版を最適に露光できる。
前述したように、露光により親水性の状態となった二酸化チタンや酸化亜鉛は、加熱すると元の(疎水性の)状態に戻ることが知られている。そのため、露光(親水性にするための処理)と加熱(疎水性に戻すための処理)を同時に実施する、すなわち加熱しながら露光することは全く考慮されていなかった。
しかし、本発明者がさらに研究を進めた結果、疎水性に戻すための加熱処理よりも、低温または短時間(好ましくは低温、さらに好ましくは低温かつ短時間)の加熱処理ならば、二酸化チタンや酸化亜鉛は、疎水性に戻ることなく、親水性の状態となる反応が促進されることが判明した。
【0018】
加熱しながら露光する方法は、DMD方式の露光装置だけではなく、他の露光装置(特に比較的低出力の露光装置)で、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を露光する場合にも有効である。
本発明により、高出力のレーザー光源に代えて、DMD方式の露光装置のような比較的低出力の露光装置を使用する場合であっても、デジタル画像情報に応じた露光処理を実施して、印刷版を製版することが可能になった。また、本発明では、DMD方式の露光装置を使用することにより、高出力のレーザー光源を使用することなく、コンピュータ・トゥ・シリンダー(CTC)を実現することも可能になった。
【0019】
【発明の実施の形態】
[露光装置]
図1は、DMD露光装置の基本構成を示す模式図である。
図1に示す露光装置は、平行光線を生じる光源系素子(1)、多数の鏡を配置した反射系素子(2)、反射光が平版印刷原版(4)の表面で結像するように誘導する結像系素子(3)からなる。反射系素子(2)がDMDに相当する。平版印刷原版(4)は、回転ドラム(5)上に配置されている。
図1の光源系素子(1)は、ランプ(11)、集光器(12)、レンズ(13)および鏡(14)からなる。ランプ(11)は、紫外領域の光を発生する。図1のランプ(11)は、超高圧水銀灯を模式化したものである。ランプ(11)から発生した紫外領域の光は、集光器(12)およびレンズ(13)により、平行光線になる。平行光線は、鏡(14)で反射系素子(2)に誘導される。
【0020】
DMDに相当する反射系素子(2)には、多数の微小な鏡(2a〜2g)が配列されている。鏡(2a〜2g)の個数と配置は、画像データにおける画素の個数と配置に対応する。鏡の間隔は、一般に1乃至100μmである。個々の鏡の向きは、画像データの個々の画素情報に対応させて、変化させることができる。市販のDMDでは、一般に鏡の向きが約10゜変化する。
図1に示す状態では、5つの鏡(2a、2c、2d、2f、2g)が画像部の画素に対応し、残り二つの鏡(2b、2e)が非画像部の画素に対応している。画像部に対応する鏡(2a、2c、2d、2f、2g)の向きは、光源系素子(1)からの平行光線を結像系素子(3)の方向に反射するように配置されている。これに対して、非画像部に対応する鏡(2b、2e)は、平行光線を結像系素子(3)とは異なる方向に反射する。
以上のように、露光を実施する前に、個々の鏡の向きが、画像データにおける個々の画素情報に対応するように変化する。
【0021】
図1の結像系素子(3)は、二枚のレンズ(31、32)からなる。二枚のレンズ(31、32)において、反射系素子(2)からの反射光が屈折し、平版印刷原版(4)の表面で結像する。
平版印刷原版(4)の上では、画素が0.5乃至50μmの間隔で結像することが好ましい。
平版印刷原版(4)は、感光層(41)および親水性支持体(42)およびを有する。
光硬化型の感光層では、露光部(41a)が硬化する。光可溶化型の感光層では、露光部(41a)が可溶性になる。フォトポリマー型の感光層では、露光部(41a)が重合する。いずれの感光層においても、未露光部(41b)は実質的に変化しない。
【0022】
本発明に従い加熱しながら露光を実施するため、平版印刷原版(4)を取り付けたドラム(5)に、加熱装置を設けることができる。ドラム(5)としてヒートローラを用いてもよい。また、露光位置の直前に、平版印刷原版(4)と接触して、ドラム(5)と共に回転するヒートローラを配置しても、平版印刷原版(4)を加熱することができる。
ドラム(5)の回転数は、露光により結像する画素と同期するように調整することが望ましい。
【0023】
図2は、好ましい加熱露光装置の構成を示す模式図である。
図2に示す加熱露光装置(110)は、光源部(112)、調光部(114)、波長選択フィルター(124)、結像光学系(120)、加熱光学系(126)を有し、ドラム(152)上に取り付けられた平版印刷原版(150)を加熱しながら露光することができる。
光源部(112)は、ランプ(128)とリフレクタ(130)とを有する。ランプ(128)は、紫外領域の光を出射する光源から選択して利用する。出射する光は、後述するように、紫外領域以外の光を含む方が好ましい。一般的なランプは、紫外領域の光に加えて、可視領域や赤外領域の光も出射することが普通である。キセノンランプ、水銀ランプ、高圧水銀ランプおよびメタルハライドランプが好ましく、ショートアーク型超高圧放電水銀ランプが特に好ましい。
【0024】
ショートアーク型超高圧放電水銀ランプは、通常の高圧水銀ランプと比較して、電極間の距離(アーク長)が短く、かつ、点灯時における水銀蒸気圧が超高圧であるランプである。電極間距離は2.5mm以下が好ましく、水銀蒸気圧は、8.106×10Pa(80気圧)以上が好ましい。ショートアーク型超高圧放電水銀ランプについては、特許第2829339号、同2980882号、特開平6−52830号、同11−111226号、同11−176385号、特開2000−294199号の各公報に記載がある。
ショートアーク型超高圧放電水銀ランプは、電極間距離が短いため、点光源に近く、受光面が小さい空間光変調素子であるDMDのミラー(118)に対しても、効率良く照明することができる。さらに、水銀蒸気圧が高いため、水銀の輝線スペクトル(i線、h線、g線)以外にも、広い波長領域にわたる連続的なスペクトルを出射する。従って、平版印刷原版(150)の分光感度に対応する紫外光を高出力で出射できる。
【0025】
図3は、実施例で使用した市販のショートアーク型超高圧放電水銀ランプ(270WSHP、フェニックス電気社製)の分光特性を示すチャートである。
図3に示すように、ショートアーク型超高圧放電水銀ランプは、平版印刷原版(150)の分光感度に対応する紫外領域(350乃至450nm)に顕著なスペクトルを有している。また、500nm以上の可視領域にも顕著なスペクトルを有している。可視領域のスペクトルは、後述するように、平版印刷原版(150)の加熱に利用する。
【0026】
調光部(114)は、第1レンズアレイ板(138)、第2レンズアレイ板(140)、第1フィールドレンズ(142)および第2フィールドレンズ(144)を有している。
第1レンズアレイ板(138)および第2レンズアレイ板(140)は、小さな多数のレンズを配列しており、受光面での光量を均一にする機能がある。
第1フィールドレンズ(142)および第2フィールドレンズ(144)は、レンズアレイ板で空間的に分割された光を集め、効率よく受光面に入射させる。
【0027】
調光部(114)からの光は、波長選択フィルタ(124)に入射する。
図2に示す波長選択フィルタ(124)は、反射型のフィルタで、平版印刷原版(150)の露光に必要な紫外光を反射し、他の波長域の光(可視光や赤外光)を透過する機能を有する。
図3に示すショートアーク型超高圧放電水銀ランプのスペクトルでは、紫外領域(350乃至450nm)の部分が反射し、可視および赤外領域(500nm以上)の部分が透過する。
なお、露光に必要な紫外光を透過し、他の波長域の光(可視光や赤外光)を反射する機能を有する透過型の波長選択フィルタを用いてもよい。透過型の波長選択フィルタを用いる場合は、図2における結像光学系(120)と加熱光学系(126)との配置を逆に組み替える必要がある。
波長選択フィルタは、平面ビームスプリッター、ホットミラーあるいはコールドミラーとして、各種製品が市販されている。各種市販品から、紫外領域と可視領域との境界線近傍で、反射率と透過率とが逆転するフィルタを選択して使用することができる。
【0028】
波長選択フィルタ(124)で反射された紫外光は、結像光学系(120)を経由して、ドラム(152)上の平版印刷原版(150)の所定の露光位置で結像する。
結像光学系(120)は、二枚のミラー(116aおよび116b)、DMDのミラー(118)および二枚のレンズ(122aおよび122b)からなる。
図1で説明したように、DMDのミラー(118)は、所定の角度で個々に揺動(オン/オフ)できるマイクロミラーが2次元的に、多数(例えば、1024×1280画素)が配列されている。デジタル画像情報に対応して、変調駆動することにより、画像露光を行う。
【0029】
波長選択フィルタ(124)を透過した可視〜赤外光は、加熱光学系(126)を経由して、ドラム(152)上の平版印刷原版(150)の露光位置の直前に入射する。
加熱光学系(126)は、光路変更用のミラー(132a、132bおよび132c)およびレンズ(134)からなる。可視〜赤外光は、平版印刷原版(150)の感光波長(紫外領域)とは無関係であるが、平版印刷原版(150)を加熱することができる。
このようにして、ランプ(128)からの光エネルギーを無駄なく、露光と加熱とに利用することができる。
【0030】
[露光工程]
露光工程では、上記のようなDMD方式による露光装置と加熱装置とを有する加熱露光装置を使用して、平版印刷原版を加熱しながら紫外領域の光により画像データに対応するように露光する。
上記のようなDMD方式による露光装置を使用して、紫外領域の光により平版印刷原版を画像データに対応するように露光し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性の状態にする。
露光前の画像形成層は、本来的に疎水性である。疎水性の程度としては、水との接触角が30゜以上であることが好ましく、40乃至110゜であることがさらに好ましく、50乃至95゜であることが最も好ましい。
露光後の画像形成層では、紫外領域の光を詳細した部分(露光部)の酸化チタンまたは酸化亜鉛が光励起して、画像形成層表面の親水性/疎水性の性質が変化する。具体的には、露光後の画像形成層(露光部)と水との接触角が、20゜以下であることが好ましく、10゜以下であることがさらに好ましく、5゜以下であることが最も好ましい。
紫外領域の光は、350乃至450nmの波長を有することが好ましい。
本発明では、紫外領域の光を平行光線にして使用する。平行光線としてはレーザが代表的であるが、レーザ光源は高価であり、本発明ではレーザを用いる必要もなく、そして、紫外領域のレーザ光は一般にエネルギー量が不足している。よって、本発明では、一般的な光源からの紫外光を、前述したように集光器、レンズや鏡を用いて平行光線に変換して用いることが望ましい。
【0031】
1画素あたりの露光時間は1μ秒乃至10秒であることが好ましい。照射される光エネルギーは0.001乃至3mJ/cmであることが好ましい。
本発明では、平版印刷原版を加熱しながら露光する。加熱温度は、感光層表面温度で、50℃乃至100℃となるように調整する。加熱時間は、0.1秒間乃至5分間である。露光後に、平版印刷原版をさらに加熱してもよい。
【0032】
[後処理]
製版された平版印刷版に対して、後処理としてリンス処理または不感脂化処理を実施してもよい。リンス処理は、水または界面活性剤の水溶液をリンス液として使用する。不感脂化処理は、親水性ポリマー(例、アラビアガム、デンプン誘導体)の水溶液を不感脂化液として使用する。後処理については、特開昭54−8002号、同55−115045号、同59−58431号の各公報に記載がある。
平版印刷版の耐刷性を向上させる目的で、平版印刷版を露光または加熱してもよい。後露光や後加熱については、特開2000−89478号公報に記載がある。
【0033】
[印刷工程]
製版された平版印刷版に、湿し水と油性インクとを供給することで直ちに印刷することができる。湿し水を露光部に形成された親水性領域に付着し、油性インクは、未露光部に付着する。
インクをシリンダーから直ちに紙に転写する(オンセット)印刷よりも、インクを中間体(一般に表面ゴム層を有するブランケット)に転写してから紙に印刷するオフセット印刷の方が好ましい。
また、印刷後の平版印刷版を加熱してもよい。印刷後に加熱することで、親水性状態にある二酸化チタンまたは酸化亜鉛を、露光前の状態に戻し、平版印刷原版として再利用することができる。従って、印刷装置と加熱装置との間に、印刷版に残存するインクを除去する装置を設けることが好ましい。
印刷後における(再利用のための)平版印刷版の加熱処理は、露光における加熱処理よりも高温または長時間であることが好ましく、高温であることがさらに好ましく、高温でかつ長時間であることが最も好ましい。露光における加熱温度よりも、印刷後の平版印刷版の加熱温度が高く、差が10℃以上であることが好ましい。印刷後の平版印刷版の加熱温度は、100℃よりも高い温度であることが好ましい。また、露光における加熱時間よりも、印刷後の平版印刷版の加熱時間が二倍以上長いことも好ましい。
【0034】
[支持体]
支持体としては、金属板、ポリマーフイルム、紙またはそれらの複合材料を好ましく用いることができる。複合材料には、ポリマーをラミネートした紙、金属をラミネートした紙またはポリマーフイルム、金属を蒸着した紙またはポリマーフイルムが含まれる。
金属板の金属としては、アルミニウムまたは鉄(特にステンレス)が好ましい。アルミニウム板は、アルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板であってもよい。アルミニウム合金に含まれる異元素の例には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケルおよびチタンが含まれる。異元素の割合は、10質量%以下であることが好ましい。
ポリマーフイルムのポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、セルロースエステル、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリビニルアセタールが好ましい。
シート状の支持体の場合、厚さは0.05乃至1mmであることが好ましい。
シート状の支持体に代えて、印刷装置のシリンダー表面を平版印刷原版の支持体として機能させることもできる。また、印刷装置のシリンダー表面に、シート状の支持体を巻き付けてもよい。
【0035】
アルミニウム板が特に好ましい。市販の印刷版用のアルミニウム板を用いてもよい。
アルミニウム板表面には、粗面化処理を行うことが好ましい。粗面化処理は、機械的方法、電気化学的方法あるいは化学的方法により実施できる。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨法またはバフ研磨法を採用できる。電気化学的方法としては、塩酸または硝酸などの酸を含む電解液中で交流または直流により行う方法を採用できる。混合酸を用いた電解粗面化方法(特開昭54−63902号公報記載)も利用することができる。化学的方法としては、アルミニウム板を鉱酸のアルミニウム塩の飽和水溶液に浸漬する方法(特開昭54−31187号公報記載)が適している。
電気化学的粗面化処理が特に好ましい。電気化学的粗面化処理の処理条件は一般に、酸の濃度が0.1乃至50質量%溶液、液温が20乃至100℃、電流密度が100乃至400C/dm、そして、電解時間が1秒乃至20分の範囲である。
粗面化処理は、アルミニウム板の表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.20乃至0.55μmとなるように実施することが好ましい。
粗面化されたアルミニウム板は、必要に応じて酸またはアルカリエッチング処理(好ましくはアルカリエッチング処理)を行う。アルカリ処理液としては、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、アルミン酸塩、メタケイ酸塩またはリン酸塩(好ましくはアルカリ金属の水酸化物)の水溶液が一般に用いられる。アルカリ処理液の濃度は、1乃至50質量%であることが好ましい。アルカリ処理液の温度は、20乃至100℃であることが好ましい。アルカリ処理は、アルミニウムの溶解量が5乃至20g/mとなる範囲で実施することが好ましい。
アルカリエッチング処理の後は、さらに中和処理を行うことが好ましい。中和処理に用いる酸は、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸またはホウフッ化水素酸が好ましい。硫酸が特に好ましい。酸の濃度は、15乃至65質量%が好ましい。酸の温度は、50乃至90℃が好ましい。
【0036】
アルミニウム板の陽極酸化処理は、支持体の耐摩耗性を高めるために行う。
陽極酸化処理に用いられる電解質としては、多孔質酸化皮膜を形成する種々の電解質が使用できる。一般には、硫酸、塩酸、蓚酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸あるいはそれらの混酸が電解質として用いられる。
陽極酸化の処理条件は一般に、電解質の濃度が1乃至80質量%溶液、液温が5乃至70℃、電流密度が5乃至60A/dm、電圧が1乃至100V、そして、電解時間が10秒乃至5分の範囲である。
陽極酸化処理により形成される酸化皮膜量は、1.0乃至10.0g/mであることが好ましく、1.5乃至7.0g/mであることがさらに好ましく、2.0乃至5.0g/mであることが最も好ましい。
アルミニウム板に封孔処理を実施することができる。封孔処理は、熱水にアルミニウム板を浸漬するか、あるいはアルミニウム板を水蒸気浴することにより実施する。熱水に、無機塩または有機塩を溶解してもよい。
アルミニウム板に表面処理を実施してもよい。表面処理には、アルカリ金属ケイ酸塩によるシリケート処理が含まれる。弗化ジルコニウム酸カリウムまたは燐酸塩の水溶液に、アルミニウム板を浸漬する処理を表面処理として実施してもよい。
【0037】
[画像形成層]
(二酸化チタンおよび酸化亜鉛)
画像形成層は、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む。酸化亜鉛よりも二酸化チタンの方が好ましく、アナターゼ型の二酸化チタンが特に好ましい。各種の二酸化チタン(アナターゼ型、ルチル型、無定型型)が混在する場合でも、アナターゼ型が、二酸化チタン全体の40質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがさらに好ましい。
画像形成層を、実質的に二酸化チタンまたは酸化亜鉛のみからなる層として形成することもできる。また、画像形成層を、二酸化チタンまたは酸化亜鉛の微粒子がポリマー中に分散している層として形成することもできる。
【0038】
実質的に二酸化チタンまたは酸化亜鉛のみからなる画像形成層は、(1)二酸化チタンまたは酸化亜鉛の微粒子を支持体上に直接塗布する方法、(2)二酸化チタンまたは酸化亜鉛の微粒子がポリマー中に分散している分散物を塗布し、焼成(ポリマーを除去)する方法、(3)二酸化チタンまたは酸化亜鉛の支持体上に蒸着させる方法、(4)チタン化合物または亜鉛化合物を支持体上に塗布または蒸着させてから、化合物を酸化して二酸化チタンまたは酸化亜鉛を形成する方法、あるいは、(5)チタン板または亜鉛板を支持体として使用し、その表面を酸化して二酸化チタンまたは酸化亜鉛を形成する方法が採用できる。
(3)の方法で二酸化チタンを支持体上に蒸着することが好ましい。金属チタンを蒸発させ、それを酸化しながら支持体上に二酸化チタンとして蒸着することが特に好ましい。
蒸着は、真空蒸着装置を用いることが好ましい。真空度は、1×10−5乃至1×10−8Torrが好ましい。金属チタンを酸化しながら二酸化チタンとして蒸着する場合、酸素分圧比は30乃至90%であることが好ましい。
蒸着により形成する画像形成層の厚さは、0.1乃至10000nmが好ましく、1乃至1000nmがさらに好ましく、5乃至300nmが最も好ましい。
実質的に二酸化チタンまたは酸化亜鉛のみからなる画像形成層については、特開平11−78272号公報に記載がある。
【0039】
画像形成層を、二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む微粒子をポリマー中に分散した層として形成する場合、市販のアナターゼ型二酸化チタン微粒子(例えば、石原産業(株)製、チタン工業(株)製、堺化学(株)製、日本アエロジル(株)製、日産化学工業(株)製)を用いることができる。
微粒子の平均粒径は、5乃至500nmが好ましく、5乃至100nmがさらに好ましい。
微粒子に他の原子(主に金属)またはその酸化物が含まれていてもよい。他の原子の例には、Si、Mg、V、Mn、Fe、Sn、Ni、Mo、Ru、Rh、Re、Os、Cr、Sb、In、Ir、Ta、Nb、Cs、Pd、PtおよびAuが含まれる。他の原子は、粒子の表面あるいは内部に局在していてもよい。他の原子の割合は、全粒子の10質量%未満が好ましく、5質量%未満がさらに好ましい。
【0040】
画像形成層は、二酸化チタン微粒子または酸化亜鉛微粒子以外の微粒子を含むこともできる。他の微粒子も、無機材料からなる微粒子(無機顔料)が好ましい。無機材料の例には、シリカ、アルミナ、カオリン、クレイ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムおよび炭酸マグネシウムが含まれる。他の粒子は、二酸化チタン微粒子または酸化亜鉛微粒子100質量部に対して、40質量部未満で用いることが好ましく、30質量部未満で用いることがさらに好ましい。
二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む微粒子がポリマー中に分散した画像形成層の厚さは、0.2乃至10μmが好ましく、0.5乃至8μmがさらに好ましい。
【0041】
(バインダー)
二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む微粒子を分散するためのポリマーは、有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマーであることが好ましい。有機ケイ素ポリマーが特に好ましい。
有機ケイ素ポリマーは、ケイ素−ケイ素結合またはケイ素−酸素結合からなる主鎖(好ましくは、架橋した網目状の主鎖)を有し、ケイ素原子に、さらに、水素原子(−H)、ヒドロキシル(−OH)、炭化水素基(−R)または−O−R(Rは炭化水素基)が結合していることが好ましい。上記Rは、アルキル基であることが好ましい。
有機金属ポリマーは、有機ケイ素ポリマーのケイ素を金属原子に置き換えたポリマーであることが好ましい。金属原子は、Al、Sn、Ge、Ti、Zrが好ましく、Al、Sn、Ti、Zrがさらに好ましい。
【0042】
有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマーは、網目構造を有することが好ましいため、分子量(重合度)は特定できない。
有機ケイ素ポリマーおよび有機金属ポリマーは、モノマーとして塗布し、ゾル−ゲル変換により、塗布後にポリマーを形成することが好ましい。ゾル−ゲル変換のためには、酸触媒(例、塩酸、硝酸、硫酸、亜硝酸、硫化水素、過塩素酸、過酸化水素、炭酸、カルボン酸、スルホン酸)、塩基触媒(例、アンモニア、アミン)または有機金属錯体触媒を塗布液に添加すればよい。
微粒子の分散に使用する有機ケイ素ポリマーについては、特開平11−245533号公報に、有機金属ポリマーについては、特開2000−158840号公報に記載がある。
【0043】
画像形成層は、有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマーに加えて、他の有機ポリマーを含むことできる。有機ポリマーの例には、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、あるいは側鎖にアミド結合、ウレタン結合、ウレア結合またはヒドロキシル基を有するポリマーが含まれる。
側鎖にアミド結合、ウレタン結合、ウレア結合またはヒドロキシル基を有するポリマーは、炭化水素主鎖を有することが好ましい。アミド結合、ウレタン結合およびウレア結合の場合、結合を構成する窒素原子が、主鎖に含まれていてもよい。
他の有機ポリマーの質量平均分子量は、1000乃至100万であることが好ましく、5000乃至40万であることがさらに好ましい。
有機ケイ素ポリマーまたは有機金属ポリマー/他の有機ポリマーの質量比は、10/90乃至90/10であることが好ましく、20/80乃至80/20であることがさらに好ましい。
他の有機ポリマーについては、特開2000−158840号公報に記載がある。
微粒子/ポリマーの質量比は、30/80乃至95/5であることが好ましく、50/50乃至80/20であることがさらに好ましい。
【0044】
二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む微粒子がポリマー中に分散している画像形成層は、各成分を溶媒に溶解した塗布液を、支持体上に塗布して形成できる。
溶媒は、水または水性溶媒(水と有機溶媒との混合溶媒)が好ましい。有機溶媒の例には、アルコール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、各種グリコール)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン、アセチルアセトン)、エステル(例、酢酸メチル、エチレングリコールモノメチルモノアセテート)、アミド(例、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン)が含まれる。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
【0045】
【実施例】
[実施例1]
(平版印刷原版の作製)
1.5×10−4Torrの真空および酸素ガス分圧70%の条件に調整した真空蒸着装置内で、チタン金属片を加熱し、厚さ100μmのステンレス板上に、二酸化チタンの蒸着被膜を形成した。薄膜の結晶成分を、X線解析法により分析したところ、無定型/アナターゼ型/ルチル型の比が1.5/6.5/2であった。二酸化チタン薄膜の厚さは、90nmであった。
510mm×400mmのサイズにカットして、平版印刷原版を作製した。
【0046】
(製版および評価)
作製した平版印刷原版に対して、図2に示すDMD露光装置(ランプは、フェニックス電気社製のショートアーク型超高圧放電水銀ランプ270WSHP)を用いて、平版印刷原版を加熱しながら画像露光した。画像露光における露光時間は約1秒で、感光層表面温度は約70℃に達した。
製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、大幅な生産性向上が可能となった。
【0047】
画像露光により製版された平版印刷版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、露光部は0゜であった。
平版印刷版を、片面印刷機(オリバー52、サクライ社製)にセットし、純水を湿し水とし、市販のインク(Newchampion F グロス85墨、大日本インキ化学工業(株)製)を用いて、1万枚のオフセット印刷を行った。
その結果、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0048】
[比較例1]
実施例1と同様に平版印刷版を作成し、加熱することなく、実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は3分/版程度かかり、3分間に約1版製版できるかどうかであった。
【0049】
[実施例2]
(支持体の作製)
アルミニウム99.5質量%、銅0.01質量%、チタン0.03質量%、鉄0.3質量%、ケイ素0.1質量%を含有するJIS−A−1050に従う厚さ0.030mmのアルミニウム圧延板を用いた。
400メッシュのパミストンの20質量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシとを用いて、アルミニウム板の表面を砂目立て処理し、水でよく洗浄した。
4.5質量%のアルミニウムを含有する15質量%水酸化ナトリウム水溶液にアルミニウム板を浸漬し、アルミニウム溶解量が5g/mとなるまでエッチング処理し、流水で水洗した。
アルミニウム板を1質量%硝酸水溶液で中和した。次に、0.5質量%のアルミニウムを含有する0.7質量%硝酸水溶液中で、電解粗面化処理を行った。処理において、陽極時電圧が10.5ボルト、陰極時電圧が9.3ボルトの矩形波交番波形電圧を用い、陽極時電気量を160クーロン/dmとした。アルミニウム板を水洗後、35℃の10質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、アルミニウム溶解量が1g/mとなるまでエッチング処理した。アルミニウム板を水洗後、50℃の30質量%硫酸水溶液に浸漬し、デスマット処理した。
【0050】
アルミニウム板を水洗後、0.8質量%のアルミニウムを含有する35℃の20質量%硫酸水溶液中で、直流電流を用いて陽極酸化処理を行い、多孔性被膜を形成した。陽極酸化処理において、電流密度は13A/dmに調整した。また、電解時間の調節により、被膜量を2.7g/mとした。
アルミニウム板を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウム3質量%水溶液に、30秒間浸漬した。アルミニウム板を水洗および乾燥して、アルミニウム支持体を作製した。
アルミニウム支持体の反射濃度を、マクベスRD920反射濃度計で測定したところ、0.30であった。アルミニウム支持体表面の中心線平均粗さは、0.58μmであった。
【0051】
(平版印刷原版の作製)
1.5×10−4Torrの真空および酸素ガス分圧70%の条件に調整した真空蒸着装置内で、チタン金属片を加熱し、アルミニウム支持体上に、二酸化チタンの蒸着被膜を形成した。薄膜の結晶成分を、X線解析法により分析したところ、無定型/アナターゼ型/ルチル型の比が1.5/6.5/2であった。二酸化チタン薄膜の厚さは、90nmであった。
510mm×400mmのサイズにカットして、平版印刷原版を作製した。
【0052】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0053】
[実施例3]
(平版印刷原版の作製)
5×10−3Torrの真空条件に調整した真空蒸着装置内で、厚さ100μmのステンレス板上に、セレン化亜鉛の蒸着被膜を形成した。被膜の厚さは、100nmであった。被膜を設けたステンレス板を空気中において、600℃で2時間加熱して、セレン化亜鉛を酸化して、酸化亜鉛の被膜をステンレス板上に形成した。
510mm×400mmのサイズにカットして、平版印刷原版を作製した。
【0054】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0055】
[実施例4]
(ステンレス支持体の作製)
厚さ200μmのステンレス板の表面を、研磨剤(FO#4000、フジミコーポレーション製)を水と混合しながら研磨した。表面の粗面粗さを、三次元表面粗さ計(測定装置モデルSE−F1、DU−RJ2U、解析装置モデルSPA−11、小坂研究所製)で測定したところ、平均5μmであった。ステンレス板を水洗、乾燥して、ステンレス支持体を作製した。
【0056】
(平版印刷原版の作製)
スレンレス支持体を、チタニウムブトキシドの10質量%水溶液に浸漬し、引き上げて、自然乾燥した。これを、600℃の電気炉で2時間処理した。表面をX線解析法により確認したところ、厚さ150nmのアナターゼ型二酸化チタンが形されていた。このようにして、平版印刷原版を作製した。
【0057】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0058】
[実施例5]
(平版印刷原版の作製)
下記組成の二酸化チタン分散物をガラスビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)製)に入れ、60分間分散してから、ガラスビーズを濾別した。
【0059】
Figure 2004262189
【0060】
市販の電子写真式印刷用原版(ELP−II型マスター、富士写真フイルム(株)製)の紙支持体上に、上記の分散物をワイヤーバーを用いて塗布した。110℃で20分間乾燥して、塗布量1g/mの画像形成層を形成した。
このようにして、平版印刷原版を作製した。平版印刷原版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、55゜であった。
【0061】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0062】
[実施例6]
(平版印刷原版の作製)
下記組成の二酸化チタン分散物をガラスビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)製)に入れ、10分間分散してから、ガラスビーズを濾別した。
【0063】
Figure 2004262189
【0064】
市販の電子写真式印刷用原版(ELP−II型マスター、富士写真フイルム(株)製)の紙支持体上に、上記の分散物をワイヤーバーを用いて塗布した。130℃で30分間乾燥して、塗布量5g/mの画像形成層を形成した。
このようにして、平版印刷原版を作製した。平版印刷原版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、55゜であった。
【0065】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0066】
[実施例7]
(平版印刷原版の作製)
下記組成の二酸化チタン分散物をガラスビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)製)に入れ、60分間分散してから、ガラスビーズを濾別した。
【0067】
Figure 2004262189
【0068】
脱脂処理した厚さ150μmのアルミニウム支持体上に、上記の分散物をワイヤーバーを用いて塗布した。110℃で20分間乾燥して、塗布量3g/mの画像形成層を形成した。
このようにして、平版印刷原版を作製した。平版印刷原版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、60゜であった。
【0069】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0070】
[実施例8]
(平版印刷原版の作製)
下記組成の二酸化チタン分散物をガラスビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)製)に入れ、10分間分散してから、ガラスビーズを濾別した。
【0071】
Figure 2004262189
【0072】
脱脂処理した厚さ150μmのステンレス支持体上に、上記の分散物をワイヤーバーを用いて塗布した。110℃で20分間乾燥して、塗布量3g/mの画像形成層を形成した。
このようにして、平版印刷原版を作製した。平版印刷原版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、70゜であった。
【0073】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0074】
[実施例9]
(平版印刷原版の作製)
ポリビニルアルコール(PVA−405、クラレ(株)製)の7質量%水溶液143gを攪拌しながら、メタノール57gを加え、さらに30分間攪拌した。混合液にテトラメトキシシラン10gを加えて、30分間攪拌した。濃塩酸1mlを加え、2時間攪拌し、24時間静置した。
混合物に、二酸化チタンの40質量%スラリー(STS−01、石原産業(株)製)100gおよび20質量%のアルミナゾル(520、日産化学工業(株)製)48gを加え、20分間攪拌し、分散物を得た。
【0075】
市販の電子写真式印刷用原版(ELP−1X型マスター、富士写真フイルム(株)製)の紙支持体の下塗り層(ベック平滑度:900秒/10cc)上に、上記の分散物をワイヤーバーを用いて塗布した。110℃で20分間乾燥して、塗布量1g/mの画像形成層を形成した。
このようにして、平版印刷原版を作製した。平版印刷原版の表面を、接触角測定機(CONTACT−ANGLE METER CA−D、協和界面化学(株)製)を用いて、空中水滴法により接触角を測定したところ、55゜であった。
【0076】
(製版および評価)
実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【0077】
(印刷版の再利用)
印刷後、印刷用クリーナーを用いて版面上の画像部分に付着したインクを取り除いた。印刷版を150℃で1時間加熱し、室温まで冷却した。
非画像部(露光部)の接触角を測定したとこころ、60゜に回復していた。
再び実施例1と同様に製版及び評価を行なった。
その結果、製版は1分/版程度で終了し、従来(加熱なしで画像露光する場合)の1/3程度の時間で済ませることができ、印刷開始直後から、印刷終了まで鮮明な印刷物が得られた。また、印刷版の損傷は、認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】DMD露光装置の基本構成を示す模式図である。
【図2】好ましい加熱露光装置の構成を示す模式図である。
【図3】実施例で使用した市販のショートアーク型超高圧放電水銀ランプの分光特性を示すチャートである。
【符号の説明】
1 光源系素子
11 ランプ
12 集光器
13 レンズ
14 鏡
2 反射系素子(DMD)
2a〜2g 微小な鏡
3 結像系素子
31、32 レンズ
4 平版印刷原版
41 感光層
41a 露光部
41b 未露光部
42 親水性支持体
5 ドラム
110 加熱露光装置
112 光源部
114 調光部
116a、116b、132a、132b、132c ミラー
118 DMDのミラー
120 結像光学系
122a、122b、134 レンズ
124 波長選択フィルター
126 加熱光学系
128 ランプ
130 リフレクタ
138 第1レンズアレイ板
140 第2レンズアレイ板
142 第1フィールドレンズ
144 第2フィールドレンズ
150 平版印刷原版
152 ドラム

Claims (3)

  1. 二酸化チタンまたは酸化亜鉛を含む画像形成層および支持体を有する平版印刷原版を、画像形成層の表面温度が50乃至100℃となるように0.1秒間乃至5分間加熱しながら、画像データに対応する紫外領域の光を照射し、露光部の二酸化チタンまたは酸化亜鉛を親水性状態に変化させる平版印刷版の製版方法。
  2. 紫外領域の光が、デジタル・ミラー・デバイスから照射される請求項1に記載に記載の製版方法。
  3. 平版印刷原版が印刷機のシリンダーに装着された状態で、加熱しながら紫外領域の光を照射する請求項1に記載の製版方法。
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