JP2004262062A - 成形物の殺菌方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリフォームを効果的に殺菌する。
【解決手段】プラスチック材料が射出される成形型(9a,9b)と、型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段(15)と、成形物離型手段(15)に保持された成形物に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段(18)とを具備する。成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができるので、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【選択図】 図2
【解決手段】プラスチック材料が射出される成形型(9a,9b)と、型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段(15)と、成形物離型手段(15)に保持された成形物に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段(18)とを具備する。成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができるので、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック材料の射出成形物である容器、プリフォーム等を殺菌するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装材料は、殺菌剤である例えば過酸化水素を塗布し殺菌したうえで食品等の内容物の包装に供される。この殺菌剤である過酸化水素は単にスプレーしたのみでは包装材料に均一に付着しにくい場合があるので、例えば微細なミストにして包装材料に吹き付け包装材の隅々まで均一に殺菌剤が行き渡るようにすることが試みられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
包装材料であるPETボトルも飲料等の内容物の充填前にボトル内に例えば上記過酸化水素のミストが導入されることにより殺菌される。ボトル内面が過酸化水素のミストにより殺菌処理されたうえで、内容物がボトル内に充填されキャッピングされ出荷される(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
しかるに、ボトルは、PET等のプラスチック材料を射出成形型内に射出して一旦プリフォームを作り(例えば、特許文献3参照。)、このプリフォームをブロー成形機で膨らませることにより形成される。そこで、プリフォームの段階で殺菌しておけば、ボトルの段階での殺菌処理を簡易化することができ、殺菌剤の使用量も低減するものと考えられる。従来、このような考えに基づき、プリフォームに過酸化水素水溶液を滴下し、これをコンテナに入れて保管し、コンテナ内で過酸化水素のガスを充満させて殺菌することが試みられている。コンテナはブロー成形機の置かれた工場まで運搬され、コンテナ内から殺菌済のプリフォームが取り出され直ちにブロー成形に付されてボトルとなる(例えば、特許文献4参照。)。
【0005】
【特許文献1】特許第3071446号公報
【特許文献2】特開2001−39414号公報
【特許文献3】特表2002−509817号公報
【特許文献4】特開2000−326935号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、プリフォーム等の成形物を殺菌するには、射出成形機の成形型外に排出される成形物をコンベア状の整列装置で受け取って整列させ、この整列装置で成形物を殺菌剤の噴射装置へと搬送し、噴射装置で各成形物内に殺菌剤を噴射し、最後に成形物を解放してコンテナ内に落下させるようにしているので、整列装置等の特殊な且つ大型の設備、設置スペースを必要とするという問題がある。また、プリフォーム等を成形して工場外に搬出するまでの時間が長いという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、上記問題点を解決することができる殺菌方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、プラスチック材料の射出成形型(9a,9b)を型開きして成形物(1)を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物(1)に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物(1)を解放する成形物の殺菌方法を採用する。
【0009】
この請求項1に係る発明によれば、射出成形型(9a,9b)を型開きして成形物(1)を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物(1)に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物(1)を解放するので、成形物(1)の成形と同時に殺菌剤を成形物(1)に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができる。従って、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物(1)を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物(1)の成形からコンテナ(6)等による梱包までの時間が短縮される。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の成形物の殺菌方法において、殺菌剤の供給と同時又はその前若しくは後に成形物(1)に冷却風を吹き掛けて冷却する成形物の殺菌方法を採用する。
【0011】
この請求項2に係る発明によれば、成形物(1)に対し殺菌と共に冷却を行うので、成形型(9a,9b)において成形物(1)の変形を防止しつつ成形物(1)の殺菌を行うことができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、プラスチック材料が射出される成形型(9a,9b)と、型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物(1)を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段(15)と、成形物離型手段(15)に保持された成形物(1)に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段(18)とを具備した成形物の殺菌装置を採用する。
【0013】
この請求項3に係る発明によれば、成形物離型手段(15)が型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物(1)を受け取って一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢に保持された成形物(1)に対して殺菌剤供給手段(18)が殺菌剤を供給し、その後成形物離型手段(15)が成形物(1)を解放するので、成形物(1)の成形と同時に殺菌剤を成形物(1)に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができる。従って、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物(1)を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物(1)の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、請求項4に記載の成形物の殺菌装置において、成形物離型手段(15)に保持された成形物(1)に対して冷却風を噴射する冷却風噴射手段(26,27)を備えた殺菌装置を採用する。
【0015】
この請求項4に係る発明によれば、成形物離型手段(15)が一定の姿勢に保持した成形物(1)に対し冷却風噴射手段(26,27)が冷却風を噴射するので、成形直後において成形物(1)の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
この実施の形態では、殺菌の対象である成形物が図1(A)に示すプリフォーム1とされる。本発明の殺菌方法及び装置によれば、プリフォーム1に限らずその他の各種材料で各種の形態に形成された成形物を殺菌することができる。
【0018】
プリフォーム1は、図1(A)に示すように、全体として凹状形であり、雄ネジ3aを有する口部3、口部3に続く有底筒状の胴部4、口部3の下端に形成されたフランジ部5等を備え、プラスチック材料である例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を射出成形することにより一体で形成される。射出成形されたプリフォーム1は後述するように殺菌剤を噴き掛けられた後、収納体であるコンテナ6(図12参照)に入れられて運搬、保管され、コンテナ6から取り出されて有底筒状の胴部4がブロー成形され、図1(B)に示すようなより大きな容積を有するボトル2とされる。そして、ボトル2に飲料等の内容物が充填され、図示しないキャップ等で密封される。
【0019】
プリフォーム1を殺菌する装置は、図2に示すように射出成形機7に組み込まれ一体化される。
【0020】
図2において、符号8は溶融したプラスチック材料であるPETを射出する射出筒を示し、射出筒8の先端に成形型の固定金型9aが設置される。固定金型9aには可動金型9bが正対し、ガイドロッド10による案内と図示しない流体圧シリンダ装置による駆動力とによって前後方向aに移動し、固定金型9aに対する接離が可能である。
【0021】
図3及び図4に示すように、成形型の固定金型9aにはプリフォーム1の外表面を形成する多数の凹部11がマトリックス状に設けられ、各凹部11に射出筒8から射出される溶融プラスチック材料の流路12が連通する。成形型の可動金型9bにはプリフォーム1の内表面を形成する多数の凸部13が上記凹部11に対応して設けられる。固定金型9aに対して可動金型9bが図3及び図4のごとく型締めされると凹凸部11,13間にキャビティが形成される。型締め後、射出筒8から溶融したプラスチック材料が射出されると、プラスチック材料が全キャビティ内に充満し、多数のプリフォーム1が同時に形成される。
【0022】
可動金型9bの凸部13の付け根にはストリッパプレート14が凸部13の長さ方向に往復動可能に配置される。キャビティ内にプラスチック材料が射出された後、可動金型9bが固定金型9aから離れると、プリフォーム1は可動金型9bの凸部13に被さったまま固定金型9aの凹部11から離脱し、その後ストリッパプレート14が凸部13の先端側に移動してプリフォーム1を凸部13から離脱させる。
【0023】
なお、図示しないが、成形型の固定金型9a及び可動金型9bには、冷却液の流路が設けられ、プリフォーム1はこの冷却液により冷却された後成形型外に取り出される。また、固定金型9aにおけるプリフォーム1の雄ネジ3a、フランジ部5等に対応する箇所は型開きの際に部分的に移動してプリフォーム1の離型を阻害しないようになっている。
【0024】
図2に示すように、成形型の側方には、型開き状態の可動金型9bの凸部13からプリフォーム1を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段としてのテークアウトプレート15が配置される。
【0025】
テークアウトプレート15は、図2及び図5に示すように、固定金型9aの凹部11と同様な形状の受容穴16a,16bをマトリックス状に多数備える。受容穴16a,16bは成形型のキャビティと同様な配列で設けることも可能であるが、望ましくはより多い個数で設けられる。図5に示す配置例では、射出成形機7の左右方向すなわち成形型を横断する方向に二倍の列数で設けられ、この方向での受容穴16a,16bのピッチは成形型の凹凸部11,13のピッチの1/2とされる。もちろん受容穴16a,16bの個数及びピッチはこれに限られるものではない。受容穴16a,16bの奥には通気孔17が設けられ、通気孔17から脱気してプリフォーム1を受容穴16a,16b内に吸引し又は通気孔17から空気を吐出してプリフォーム1を受容穴16a,16b外に押し出すようになっている。
【0026】
テークアウトプレート15は成形型の側方に配置され、図示しない二種類の流体圧シリンダ装置により射出成形機7の左右方向bへの往復直線運動と、成形型外における矢印方向cでの往復角運動とが可能である。図2に示すように成形型の型開きにより可動金型9bが固定金型9aから離れると、図5に示すようにテークアウトプレート15が両金型9a,9b間に侵入し、奇数列の受容穴16aが可動金型9bの凸部13に対向する。次に、図6に示すようにストリッパプレート14が作動し、プリフォーム1を凸部13上に浮上させ、受容穴16aがこのプリフォーム1を通気孔17からの吸引により受容する。その後、テークアウトプレート15が両金型9a,9b外へ離脱し、成形型が次のプリフォーム群を成形して開くと、図10に示すようにテークアウトプレート14が金型9a,9b間に侵入して偶数列の受容穴16bが可動金型9bの凸部13に対向するように停止し、それらの受容穴16b内にプリフォーム1を受容する。テークアウトプレート14はその二種類の行程の運動により全ての受容穴16a,16b内にプリフォーム1を収容し、図12に示すように成形型外において下方に約90度角運動を行い通気孔17から空気を噴出して最初の行程で受け取ったプリフォーム1を受容穴16a外に排出する。二回目の行程で受け取ったプリフォーム1は三回目の行程で排出される。以後同様にしてプリフォーム1の成形が繰り返される。
【0027】
なお、図示しないが、テークアウトプレート15には、受容穴16a,16bを取り巻くように冷却液の流路が設けられ、プリフォーム1はテークアウトプレート15上においてもこの冷却液により冷却される。
【0028】
図2に示すように、成形型の側方には、成形物離型手段であるテークアウトプレート15により一定の位置及び姿勢に保持されたプリフォーム1に対し殺菌剤を供給するための殺菌剤供給装置18が配置される。
【0029】
この殺菌剤供給装置18はテークアウトプレート15により一定の位置及び姿勢に保持されたプリフォーム1に対し冷却風を噴射する冷却封噴射手段としての機能も併せ持っている。
【0030】
殺菌剤供給装置18は、図2、図7及び図8に示すように、テークアウトプレート15の全受容穴16a,16bに対応して突出する多数の突起19a,19bを基板20上に備える。各突起は、図9に示すように、基板20上からテークアウトプレート15の受容穴16a,16bに向かってピン状に突出し、受容穴16a,16b内のプリフォーム1内に入ったときにプリフォーム1の内表面との間に隙間が生じるような大きさに形成される。基板20はテークアウトプレート15に対して図示しない流体圧シリンダ装置の作動で矢印方向dに接近又は離反が可能であるが、テークアウトプレート15を基板20に対して移動させるようにしてもよい。
【0031】
各突起19a,19bの内部には各突起19a,19bの中心軸に沿って伸びるノズル孔21が形成され、このノズル孔21が殺菌剤供給源に導通している。
【0032】
殺菌剤としては、例えば過酸化水素、過酢酸又はこれらの混合物からなる過酸化物系水溶液が10〜70重量%で用いられる。あるいは過酸化水素、過酢酸又はこれらの混合物からなる過酸化物系水溶液を揮発性の溶剤で希釈して過酸化物濃度が0.1〜10重量%になるように調整したものが用いられる。溶剤としては例えばエチルアルコール、メチルアルコール、アセトン、イソプロピルアルコール又は複数種の溶剤を混ぜた混合溶剤が用いられる。殺菌剤は例えば特許第3071446号公報で開示されるような供給装置や、スプレー、滴下等の適宜手段によりノズル孔21からプリフォーム1内に供給することができる。
【0033】
図7に示すように、ノズル孔21は奇数列の突起19aに対応するものが第一の導管22にまとめられて殺菌剤供給源に導通し、この第一の導管22上に第一の開閉バルブ23が設けられる。また、偶数列の突起19bに対応するノズル孔21は同様にして第二の導管24にまとめられて殺菌剤供給源に導通し、この第二の導管24上に第二の開閉バルブ25が設けられる。テークアウトプレート15が図7及び図8に示すストロークで作動する場合は、図8の如く突起19aがプリフォーム1内に侵入すると第一の開閉バルブ23が開いて奇数列の突起19aのノズル孔21からテークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1内に殺菌剤が噴射、滴下等により供給される。テークアウトプレート15が図10及び図11に示すストロークで作動する場合は、図11の如く突起19a,19bがプリフォーム1内に侵入すると第二の開閉バルブ25が開いて偶数列の突起19bのノズル孔21からテークアウトプレート15上の偶数列のプリフォーム1内に殺菌剤が噴射、滴下等により供給される。
【0034】
ノズル孔21は殺菌剤供給孔としての機能のほか冷却風供給孔としての機能を兼ねるようになっており、第一と第二の導管22,24にはそれぞれ第一と第二の切換え弁26,27を介して第三と第四の導管28,29が連結され、第三と第四の導管28,29が冷却風供給源に接続されている。冷風供給源としては空気を冷凍機で冷却しながら送風機で送るようにした装置を採用することができ、第一と第二の切換え弁26,27が殺菌剤側から冷却風側に切り換えられると送風機により送られる冷却風がノズル孔21からプリフォーム1内に噴射され、プリフォーム1がその内表面から冷却される。
【0035】
冷却風の供給と殺菌剤の供給は例えば次のように制御される。すなわち、図8の状態において、第一の切換え弁26が殺菌剤側に切り換えられると共に第一の開閉弁23が開かれ、テークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1に殺菌剤が吐出される。この殺菌剤が供給されたプリフォーム1はテークアウトプレート15によって成形型との間を往復し、再び図8の状態に戻った状態において、第一の切換え弁26が冷却風側に切り換えられると共に第一の開閉弁23が開かれ、テークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1に冷却風が噴射される。また、上記殺菌剤が供給されたプリフォーム1がテークアウトプレート15によって成形型へと移動した時、テークアウトプレート15には偶数列のプリフォーム1が受け渡されるが、この偶数列のプリフォーム1は図11の状態に置かれ第二の切換え弁27が殺菌剤側に切り換えられると共に第二の開閉弁25が開かれることにより殺菌剤が吐出される。その後、図12に示す如くテークアウトプレート15が下方に回転し、殺菌剤が塗布され且つ冷却風で冷却された奇数列のプリフォーム1がテークアウトプレート15外に排出される。以後同様な動作が繰り返され、奇数列のプリフォーム1と偶数列のプリフォーム1が交互に成形型外へ排出される。このようにテークアウトプレート15が一定の姿勢に保持したプリフォーム1に対し殺菌剤と冷却風を供給するので、成形直後のプリフォーム1の変形を防止しつつプリフォーム1の殺菌を行うことができる。
【0036】
なお、上記のように同じプリフォーム1に対して殺菌剤を供給した後に冷却風を供給するのではなく、先に冷却風を供給した後に殺菌剤を供給してもよいし、殺菌剤と冷却風を同時に供給してもよい。また、殺菌剤供給装置18の突起19a,19bに冷却風専用のノズル孔を別個に形成してもよい。
【0037】
次に、上記構成の殺菌装置を備えた射出成形機7の作用について説明する。
【0038】
射出成形機7の図示しない流体圧シリンダ装置の作動により、図2に示す成形型の可動金型9bが固定金型9aへと移動して固定金型9aと合体し、成形型内に複数行且つ複数列の多数のキャビティを形成する。
【0039】
この型締めされた成形型のキャビティ内に射出筒8から溶融プラスチック材料のPETが射出され、図3及び図4に示すように、溶融PETが全キャビティ内に充満することによりプリフォーム1が形成される。このプリフォーム1は成形型内を流れる冷却液により冷却される。
【0040】
溶融PETの射出により成形型内にプリフォーム1が形成されると、流体圧シリンダ装置の作動で図5に示すように可動金型9bが固定金型9aから離れ、プリフォーム1は可動金型9bの凸部13に被さったまま固定金型9aの凹部11から離脱する。
【0041】
可動金型9bが固定金型9aから離反すると、図5に示すように両金型9a,9b間にテークアウトプレート15が侵入し、その奇数列の受容穴16aが可動金型9b上のプリフォーム1に対向する。
【0042】
続いて、図6に示すように、可動金型9b上のストリッパプレート14が凸部13の先端側に移動することによりプリフォーム1が凸部13から離脱し、同時にテークアウトプレート15の通気孔17から空気が吸引されることでプリフォーム1がテークアウトプレート15の奇数列の受容穴16a内に入り込む。これにより、全プリフォーム1は一定の姿勢に保持される。
【0043】
プリフォーム1を受け取ったテークアウトプレート15は両金型9a,9b間から離脱し、図7に示すように、殺菌剤供給装置18に対峙する位置で停止する。続いて、図8に示すように、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15の方へと移動し、図8及び図9のごとく基板20上の突起19a,19bをテークアウトプレート15の受容穴16a,16b内に侵入させる。
【0044】
殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15と合体すると、第一の切換え弁26が殺菌剤側に切り替わり、第一の開閉弁23が開き、殺菌剤が奇数列の受容穴16a内のプリフォーム1に向かって供給され、プリフォーム1の内表面にムラなく均一に付着する。適正量の殺菌剤がプリフォーム1に向かって供給されると第一の開閉弁23が閉じて殺菌剤の流れを遮断する。
【0045】
その後、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15から離れ、テークアウトプレート15が殺菌されたプリフォーム1を保持したまま成形型の方へと移動を開始する。一方、成形型では次のプリフォーム1の成形が行われ、型開きが開始しており、この型開きした両金型9a,9b間にテークアウトプレート15が侵入する。このステップでは図10に示すようにテークアウトプレート15は図6に示す前回の場合よりも受容穴16a,16bの列の一ピッチ分だけより多く進行した位置で停止し、その偶数列の受容穴16b内にプリフォーム1を受け入れる。
【0046】
これにより、テークアウトプレート15の全受容穴16a,16b内にプリフォーム1が収容されることとなり、このテークアウトプレート15が成形型外へと離脱し殺菌剤供給装置18に正対して停止する。
【0047】
続いて、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15の方へと移動し、図11のごとく基板20上の突起19a,19bをテークアウトプレート15の受容穴16a,16b内に侵入させる。
【0048】
殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15と合体すると、第一の切換え弁26が冷却風側に切り替わり、第一の開閉弁23が開き、冷却風が図11に示す奇数列の受容穴16b内のプリフォーム1に向かって噴出し、プリフォーム1をその内表面から冷却する。また、第二の切換え弁27が殺菌剤側に切り替わり、第二の開閉弁25が開き、殺菌剤が偶数列の受容穴16b内のプリフォーム1に向かって供給され、プリフォーム1の内表面にムラなく均一に付着する。適正量の殺菌剤がプリフォーム1に向かって供給されると第二の開閉弁25が閉じて殺菌剤の流れを遮断する。
【0049】
その後、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15から離れると、テークアウトプレート15が図示しない流体圧シリンダ装置の作動により図12に示すように下方に約90度回転し、奇数列の受容穴16b内に通気孔17から空気が噴射されることにより、先行する行程で受け取った奇数列のプリフォーム1を受容穴16a外に排出する。
【0050】
このテークアウトプレート15から解放されたプリフォーム1はコンテナ6中の袋6a内に投入される。
【0051】
図12に示す偶数列のプリフォーム1はテークアウトプレート15と共に元の水平位置に復帰した後、成形型の方に移動し、成形型から排出される奇数列のプリフォーム1と共に再び殺菌剤供給装置18の方へと搬送され、偶数列のプリフォーム1が冷却され、奇数列のプリフォーム1が殺菌される、偶数列のプリフォーム1がテークアウトプレート15外に排出される。
【0052】
以後、同様な動作が繰り返され、殺菌され且つ変形しない程度に冷却されたプリフォーム1がコンテナ6内に集積される。
【0053】
コンテナ6内にプリフォーム1が所定量蓄積されると、コンテナ6内の袋6aが塞がれ、コンテナ6が搬出される。
【0054】
このコンテナ6は倉庫、ユーザー等へ運搬され、保管される。その運搬、保管等の間にコンテナ6の袋6a内では各プリフォーム1に供給された過酸化水素等の殺菌剤が蒸発し、この蒸気がプリフォーム1を殺菌する。このような殺菌のエイジングが行われた後、コンテナ6内の袋6aが開封され、殺菌済のプリフォーム1がコンテナ6から取り出される。
【0055】
殺菌済のプリフォーム1はブロー成形機によりボトル2として成形され、無菌化された雰囲気内において内容物を充填され、キャッピングされ、製品として搬出される。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、プラスチック材料の射出成形型を型開きして成形物を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物を解放する成形物の殺菌方法であるから、成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型外に放出することができる。従って、従来のような成形型外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0057】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の成形物の殺菌方法において、殺菌剤の供給と同時又はその前若しくは後に成形物に冷却風を吹き掛けて冷却する成形物の殺菌方法であるから、成形型において成形物の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【0058】
請求項3に係る発明によれば、プラスチック材料が射出される成形型と、型開き状態の成形型から成形物を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段と、成形物離型手段に保持された成形物に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段とを具備した成形物の殺菌装置であるから、成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型外に放出することができる。従って、従来のような成形型外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0059】
請求項4に係る発明によれば、請求項4に記載の成形物の殺菌装置において、成形物離型手段に保持された成形物に対して冷却風を噴射する冷却風噴射手段を備えたので、成形物離型手段が一定の姿勢に保持した成形物に対し冷却風噴射手段が冷却風を噴射することができ、成形直後において成形物の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る殺菌方法及び装置により殺菌可能なプリフォームを示す垂直断面図、(B)はこのプリフォームをブロー成形して得られるボトルの部分切欠立面図である。
【図2】本発明に係る殺菌装置を備えた射出成形機の平面図である。
【図3】溶融プラスチック材料がキャビティ内に射出されプリフォームが形成された状態を示す成形型の部分切欠平面図である。
【図4】図3中、IV部分の拡大図である。
【図5】型開きされた成形型内にテークアウトプレートが侵入した状態を示す水平断面図である。
【図6】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内にプリフォームが受け渡された状態を示す水平断面図である。
【図7】テークアウトプレートが殺菌剤供給装置に対向した状態を示す水平断面図である。
【図8】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォーム内に殺菌剤供給装置の突起が侵入した状態を示す水平断面図である。
【図9】図8中、IX部分の拡大図である。
【図10】テークアウトプレートの偶数列の受容穴内にプリフォームが受け渡された状態を示す水平断面図である。
【図11】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォーム内に殺菌剤供給装置の突起が侵入した状態を示す水平断面図である。
【図12】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォームがテークアウトプレートから解放され落下する状態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1…プリフォーム
6…コンテナ
9a…固定金型
9b…可動金型
15…テークアウトプレート
18…殺菌剤供給装置
26,27…切換え弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック材料の射出成形物である容器、プリフォーム等を殺菌するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装材料は、殺菌剤である例えば過酸化水素を塗布し殺菌したうえで食品等の内容物の包装に供される。この殺菌剤である過酸化水素は単にスプレーしたのみでは包装材料に均一に付着しにくい場合があるので、例えば微細なミストにして包装材料に吹き付け包装材の隅々まで均一に殺菌剤が行き渡るようにすることが試みられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
包装材料であるPETボトルも飲料等の内容物の充填前にボトル内に例えば上記過酸化水素のミストが導入されることにより殺菌される。ボトル内面が過酸化水素のミストにより殺菌処理されたうえで、内容物がボトル内に充填されキャッピングされ出荷される(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
しかるに、ボトルは、PET等のプラスチック材料を射出成形型内に射出して一旦プリフォームを作り(例えば、特許文献3参照。)、このプリフォームをブロー成形機で膨らませることにより形成される。そこで、プリフォームの段階で殺菌しておけば、ボトルの段階での殺菌処理を簡易化することができ、殺菌剤の使用量も低減するものと考えられる。従来、このような考えに基づき、プリフォームに過酸化水素水溶液を滴下し、これをコンテナに入れて保管し、コンテナ内で過酸化水素のガスを充満させて殺菌することが試みられている。コンテナはブロー成形機の置かれた工場まで運搬され、コンテナ内から殺菌済のプリフォームが取り出され直ちにブロー成形に付されてボトルとなる(例えば、特許文献4参照。)。
【0005】
【特許文献1】特許第3071446号公報
【特許文献2】特開2001−39414号公報
【特許文献3】特表2002−509817号公報
【特許文献4】特開2000−326935号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、プリフォーム等の成形物を殺菌するには、射出成形機の成形型外に排出される成形物をコンベア状の整列装置で受け取って整列させ、この整列装置で成形物を殺菌剤の噴射装置へと搬送し、噴射装置で各成形物内に殺菌剤を噴射し、最後に成形物を解放してコンテナ内に落下させるようにしているので、整列装置等の特殊な且つ大型の設備、設置スペースを必要とするという問題がある。また、プリフォーム等を成形して工場外に搬出するまでの時間が長いという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、上記問題点を解決することができる殺菌方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、プラスチック材料の射出成形型(9a,9b)を型開きして成形物(1)を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物(1)に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物(1)を解放する成形物の殺菌方法を採用する。
【0009】
この請求項1に係る発明によれば、射出成形型(9a,9b)を型開きして成形物(1)を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物(1)に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物(1)を解放するので、成形物(1)の成形と同時に殺菌剤を成形物(1)に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができる。従って、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物(1)を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物(1)の成形からコンテナ(6)等による梱包までの時間が短縮される。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の成形物の殺菌方法において、殺菌剤の供給と同時又はその前若しくは後に成形物(1)に冷却風を吹き掛けて冷却する成形物の殺菌方法を採用する。
【0011】
この請求項2に係る発明によれば、成形物(1)に対し殺菌と共に冷却を行うので、成形型(9a,9b)において成形物(1)の変形を防止しつつ成形物(1)の殺菌を行うことができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、プラスチック材料が射出される成形型(9a,9b)と、型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物(1)を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段(15)と、成形物離型手段(15)に保持された成形物(1)に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段(18)とを具備した成形物の殺菌装置を採用する。
【0013】
この請求項3に係る発明によれば、成形物離型手段(15)が型開き状態の成形型(9a,9b)から成形物(1)を受け取って一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢に保持された成形物(1)に対して殺菌剤供給手段(18)が殺菌剤を供給し、その後成形物離型手段(15)が成形物(1)を解放するので、成形物(1)の成形と同時に殺菌剤を成形物(1)に塗布して成形型(9a,9b)外に放出することができる。従って、従来のような成形型(9a,9b)外に排出される成形物(1)を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物(1)の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、請求項4に記載の成形物の殺菌装置において、成形物離型手段(15)に保持された成形物(1)に対して冷却風を噴射する冷却風噴射手段(26,27)を備えた殺菌装置を採用する。
【0015】
この請求項4に係る発明によれば、成形物離型手段(15)が一定の姿勢に保持した成形物(1)に対し冷却風噴射手段(26,27)が冷却風を噴射するので、成形直後において成形物(1)の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
この実施の形態では、殺菌の対象である成形物が図1(A)に示すプリフォーム1とされる。本発明の殺菌方法及び装置によれば、プリフォーム1に限らずその他の各種材料で各種の形態に形成された成形物を殺菌することができる。
【0018】
プリフォーム1は、図1(A)に示すように、全体として凹状形であり、雄ネジ3aを有する口部3、口部3に続く有底筒状の胴部4、口部3の下端に形成されたフランジ部5等を備え、プラスチック材料である例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を射出成形することにより一体で形成される。射出成形されたプリフォーム1は後述するように殺菌剤を噴き掛けられた後、収納体であるコンテナ6(図12参照)に入れられて運搬、保管され、コンテナ6から取り出されて有底筒状の胴部4がブロー成形され、図1(B)に示すようなより大きな容積を有するボトル2とされる。そして、ボトル2に飲料等の内容物が充填され、図示しないキャップ等で密封される。
【0019】
プリフォーム1を殺菌する装置は、図2に示すように射出成形機7に組み込まれ一体化される。
【0020】
図2において、符号8は溶融したプラスチック材料であるPETを射出する射出筒を示し、射出筒8の先端に成形型の固定金型9aが設置される。固定金型9aには可動金型9bが正対し、ガイドロッド10による案内と図示しない流体圧シリンダ装置による駆動力とによって前後方向aに移動し、固定金型9aに対する接離が可能である。
【0021】
図3及び図4に示すように、成形型の固定金型9aにはプリフォーム1の外表面を形成する多数の凹部11がマトリックス状に設けられ、各凹部11に射出筒8から射出される溶融プラスチック材料の流路12が連通する。成形型の可動金型9bにはプリフォーム1の内表面を形成する多数の凸部13が上記凹部11に対応して設けられる。固定金型9aに対して可動金型9bが図3及び図4のごとく型締めされると凹凸部11,13間にキャビティが形成される。型締め後、射出筒8から溶融したプラスチック材料が射出されると、プラスチック材料が全キャビティ内に充満し、多数のプリフォーム1が同時に形成される。
【0022】
可動金型9bの凸部13の付け根にはストリッパプレート14が凸部13の長さ方向に往復動可能に配置される。キャビティ内にプラスチック材料が射出された後、可動金型9bが固定金型9aから離れると、プリフォーム1は可動金型9bの凸部13に被さったまま固定金型9aの凹部11から離脱し、その後ストリッパプレート14が凸部13の先端側に移動してプリフォーム1を凸部13から離脱させる。
【0023】
なお、図示しないが、成形型の固定金型9a及び可動金型9bには、冷却液の流路が設けられ、プリフォーム1はこの冷却液により冷却された後成形型外に取り出される。また、固定金型9aにおけるプリフォーム1の雄ネジ3a、フランジ部5等に対応する箇所は型開きの際に部分的に移動してプリフォーム1の離型を阻害しないようになっている。
【0024】
図2に示すように、成形型の側方には、型開き状態の可動金型9bの凸部13からプリフォーム1を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段としてのテークアウトプレート15が配置される。
【0025】
テークアウトプレート15は、図2及び図5に示すように、固定金型9aの凹部11と同様な形状の受容穴16a,16bをマトリックス状に多数備える。受容穴16a,16bは成形型のキャビティと同様な配列で設けることも可能であるが、望ましくはより多い個数で設けられる。図5に示す配置例では、射出成形機7の左右方向すなわち成形型を横断する方向に二倍の列数で設けられ、この方向での受容穴16a,16bのピッチは成形型の凹凸部11,13のピッチの1/2とされる。もちろん受容穴16a,16bの個数及びピッチはこれに限られるものではない。受容穴16a,16bの奥には通気孔17が設けられ、通気孔17から脱気してプリフォーム1を受容穴16a,16b内に吸引し又は通気孔17から空気を吐出してプリフォーム1を受容穴16a,16b外に押し出すようになっている。
【0026】
テークアウトプレート15は成形型の側方に配置され、図示しない二種類の流体圧シリンダ装置により射出成形機7の左右方向bへの往復直線運動と、成形型外における矢印方向cでの往復角運動とが可能である。図2に示すように成形型の型開きにより可動金型9bが固定金型9aから離れると、図5に示すようにテークアウトプレート15が両金型9a,9b間に侵入し、奇数列の受容穴16aが可動金型9bの凸部13に対向する。次に、図6に示すようにストリッパプレート14が作動し、プリフォーム1を凸部13上に浮上させ、受容穴16aがこのプリフォーム1を通気孔17からの吸引により受容する。その後、テークアウトプレート15が両金型9a,9b外へ離脱し、成形型が次のプリフォーム群を成形して開くと、図10に示すようにテークアウトプレート14が金型9a,9b間に侵入して偶数列の受容穴16bが可動金型9bの凸部13に対向するように停止し、それらの受容穴16b内にプリフォーム1を受容する。テークアウトプレート14はその二種類の行程の運動により全ての受容穴16a,16b内にプリフォーム1を収容し、図12に示すように成形型外において下方に約90度角運動を行い通気孔17から空気を噴出して最初の行程で受け取ったプリフォーム1を受容穴16a外に排出する。二回目の行程で受け取ったプリフォーム1は三回目の行程で排出される。以後同様にしてプリフォーム1の成形が繰り返される。
【0027】
なお、図示しないが、テークアウトプレート15には、受容穴16a,16bを取り巻くように冷却液の流路が設けられ、プリフォーム1はテークアウトプレート15上においてもこの冷却液により冷却される。
【0028】
図2に示すように、成形型の側方には、成形物離型手段であるテークアウトプレート15により一定の位置及び姿勢に保持されたプリフォーム1に対し殺菌剤を供給するための殺菌剤供給装置18が配置される。
【0029】
この殺菌剤供給装置18はテークアウトプレート15により一定の位置及び姿勢に保持されたプリフォーム1に対し冷却風を噴射する冷却封噴射手段としての機能も併せ持っている。
【0030】
殺菌剤供給装置18は、図2、図7及び図8に示すように、テークアウトプレート15の全受容穴16a,16bに対応して突出する多数の突起19a,19bを基板20上に備える。各突起は、図9に示すように、基板20上からテークアウトプレート15の受容穴16a,16bに向かってピン状に突出し、受容穴16a,16b内のプリフォーム1内に入ったときにプリフォーム1の内表面との間に隙間が生じるような大きさに形成される。基板20はテークアウトプレート15に対して図示しない流体圧シリンダ装置の作動で矢印方向dに接近又は離反が可能であるが、テークアウトプレート15を基板20に対して移動させるようにしてもよい。
【0031】
各突起19a,19bの内部には各突起19a,19bの中心軸に沿って伸びるノズル孔21が形成され、このノズル孔21が殺菌剤供給源に導通している。
【0032】
殺菌剤としては、例えば過酸化水素、過酢酸又はこれらの混合物からなる過酸化物系水溶液が10〜70重量%で用いられる。あるいは過酸化水素、過酢酸又はこれらの混合物からなる過酸化物系水溶液を揮発性の溶剤で希釈して過酸化物濃度が0.1〜10重量%になるように調整したものが用いられる。溶剤としては例えばエチルアルコール、メチルアルコール、アセトン、イソプロピルアルコール又は複数種の溶剤を混ぜた混合溶剤が用いられる。殺菌剤は例えば特許第3071446号公報で開示されるような供給装置や、スプレー、滴下等の適宜手段によりノズル孔21からプリフォーム1内に供給することができる。
【0033】
図7に示すように、ノズル孔21は奇数列の突起19aに対応するものが第一の導管22にまとめられて殺菌剤供給源に導通し、この第一の導管22上に第一の開閉バルブ23が設けられる。また、偶数列の突起19bに対応するノズル孔21は同様にして第二の導管24にまとめられて殺菌剤供給源に導通し、この第二の導管24上に第二の開閉バルブ25が設けられる。テークアウトプレート15が図7及び図8に示すストロークで作動する場合は、図8の如く突起19aがプリフォーム1内に侵入すると第一の開閉バルブ23が開いて奇数列の突起19aのノズル孔21からテークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1内に殺菌剤が噴射、滴下等により供給される。テークアウトプレート15が図10及び図11に示すストロークで作動する場合は、図11の如く突起19a,19bがプリフォーム1内に侵入すると第二の開閉バルブ25が開いて偶数列の突起19bのノズル孔21からテークアウトプレート15上の偶数列のプリフォーム1内に殺菌剤が噴射、滴下等により供給される。
【0034】
ノズル孔21は殺菌剤供給孔としての機能のほか冷却風供給孔としての機能を兼ねるようになっており、第一と第二の導管22,24にはそれぞれ第一と第二の切換え弁26,27を介して第三と第四の導管28,29が連結され、第三と第四の導管28,29が冷却風供給源に接続されている。冷風供給源としては空気を冷凍機で冷却しながら送風機で送るようにした装置を採用することができ、第一と第二の切換え弁26,27が殺菌剤側から冷却風側に切り換えられると送風機により送られる冷却風がノズル孔21からプリフォーム1内に噴射され、プリフォーム1がその内表面から冷却される。
【0035】
冷却風の供給と殺菌剤の供給は例えば次のように制御される。すなわち、図8の状態において、第一の切換え弁26が殺菌剤側に切り換えられると共に第一の開閉弁23が開かれ、テークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1に殺菌剤が吐出される。この殺菌剤が供給されたプリフォーム1はテークアウトプレート15によって成形型との間を往復し、再び図8の状態に戻った状態において、第一の切換え弁26が冷却風側に切り換えられると共に第一の開閉弁23が開かれ、テークアウトプレート15上の奇数列のプリフォーム1に冷却風が噴射される。また、上記殺菌剤が供給されたプリフォーム1がテークアウトプレート15によって成形型へと移動した時、テークアウトプレート15には偶数列のプリフォーム1が受け渡されるが、この偶数列のプリフォーム1は図11の状態に置かれ第二の切換え弁27が殺菌剤側に切り換えられると共に第二の開閉弁25が開かれることにより殺菌剤が吐出される。その後、図12に示す如くテークアウトプレート15が下方に回転し、殺菌剤が塗布され且つ冷却風で冷却された奇数列のプリフォーム1がテークアウトプレート15外に排出される。以後同様な動作が繰り返され、奇数列のプリフォーム1と偶数列のプリフォーム1が交互に成形型外へ排出される。このようにテークアウトプレート15が一定の姿勢に保持したプリフォーム1に対し殺菌剤と冷却風を供給するので、成形直後のプリフォーム1の変形を防止しつつプリフォーム1の殺菌を行うことができる。
【0036】
なお、上記のように同じプリフォーム1に対して殺菌剤を供給した後に冷却風を供給するのではなく、先に冷却風を供給した後に殺菌剤を供給してもよいし、殺菌剤と冷却風を同時に供給してもよい。また、殺菌剤供給装置18の突起19a,19bに冷却風専用のノズル孔を別個に形成してもよい。
【0037】
次に、上記構成の殺菌装置を備えた射出成形機7の作用について説明する。
【0038】
射出成形機7の図示しない流体圧シリンダ装置の作動により、図2に示す成形型の可動金型9bが固定金型9aへと移動して固定金型9aと合体し、成形型内に複数行且つ複数列の多数のキャビティを形成する。
【0039】
この型締めされた成形型のキャビティ内に射出筒8から溶融プラスチック材料のPETが射出され、図3及び図4に示すように、溶融PETが全キャビティ内に充満することによりプリフォーム1が形成される。このプリフォーム1は成形型内を流れる冷却液により冷却される。
【0040】
溶融PETの射出により成形型内にプリフォーム1が形成されると、流体圧シリンダ装置の作動で図5に示すように可動金型9bが固定金型9aから離れ、プリフォーム1は可動金型9bの凸部13に被さったまま固定金型9aの凹部11から離脱する。
【0041】
可動金型9bが固定金型9aから離反すると、図5に示すように両金型9a,9b間にテークアウトプレート15が侵入し、その奇数列の受容穴16aが可動金型9b上のプリフォーム1に対向する。
【0042】
続いて、図6に示すように、可動金型9b上のストリッパプレート14が凸部13の先端側に移動することによりプリフォーム1が凸部13から離脱し、同時にテークアウトプレート15の通気孔17から空気が吸引されることでプリフォーム1がテークアウトプレート15の奇数列の受容穴16a内に入り込む。これにより、全プリフォーム1は一定の姿勢に保持される。
【0043】
プリフォーム1を受け取ったテークアウトプレート15は両金型9a,9b間から離脱し、図7に示すように、殺菌剤供給装置18に対峙する位置で停止する。続いて、図8に示すように、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15の方へと移動し、図8及び図9のごとく基板20上の突起19a,19bをテークアウトプレート15の受容穴16a,16b内に侵入させる。
【0044】
殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15と合体すると、第一の切換え弁26が殺菌剤側に切り替わり、第一の開閉弁23が開き、殺菌剤が奇数列の受容穴16a内のプリフォーム1に向かって供給され、プリフォーム1の内表面にムラなく均一に付着する。適正量の殺菌剤がプリフォーム1に向かって供給されると第一の開閉弁23が閉じて殺菌剤の流れを遮断する。
【0045】
その後、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15から離れ、テークアウトプレート15が殺菌されたプリフォーム1を保持したまま成形型の方へと移動を開始する。一方、成形型では次のプリフォーム1の成形が行われ、型開きが開始しており、この型開きした両金型9a,9b間にテークアウトプレート15が侵入する。このステップでは図10に示すようにテークアウトプレート15は図6に示す前回の場合よりも受容穴16a,16bの列の一ピッチ分だけより多く進行した位置で停止し、その偶数列の受容穴16b内にプリフォーム1を受け入れる。
【0046】
これにより、テークアウトプレート15の全受容穴16a,16b内にプリフォーム1が収容されることとなり、このテークアウトプレート15が成形型外へと離脱し殺菌剤供給装置18に正対して停止する。
【0047】
続いて、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15の方へと移動し、図11のごとく基板20上の突起19a,19bをテークアウトプレート15の受容穴16a,16b内に侵入させる。
【0048】
殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15と合体すると、第一の切換え弁26が冷却風側に切り替わり、第一の開閉弁23が開き、冷却風が図11に示す奇数列の受容穴16b内のプリフォーム1に向かって噴出し、プリフォーム1をその内表面から冷却する。また、第二の切換え弁27が殺菌剤側に切り替わり、第二の開閉弁25が開き、殺菌剤が偶数列の受容穴16b内のプリフォーム1に向かって供給され、プリフォーム1の内表面にムラなく均一に付着する。適正量の殺菌剤がプリフォーム1に向かって供給されると第二の開閉弁25が閉じて殺菌剤の流れを遮断する。
【0049】
その後、殺菌剤供給装置18がテークアウトプレート15から離れると、テークアウトプレート15が図示しない流体圧シリンダ装置の作動により図12に示すように下方に約90度回転し、奇数列の受容穴16b内に通気孔17から空気が噴射されることにより、先行する行程で受け取った奇数列のプリフォーム1を受容穴16a外に排出する。
【0050】
このテークアウトプレート15から解放されたプリフォーム1はコンテナ6中の袋6a内に投入される。
【0051】
図12に示す偶数列のプリフォーム1はテークアウトプレート15と共に元の水平位置に復帰した後、成形型の方に移動し、成形型から排出される奇数列のプリフォーム1と共に再び殺菌剤供給装置18の方へと搬送され、偶数列のプリフォーム1が冷却され、奇数列のプリフォーム1が殺菌される、偶数列のプリフォーム1がテークアウトプレート15外に排出される。
【0052】
以後、同様な動作が繰り返され、殺菌され且つ変形しない程度に冷却されたプリフォーム1がコンテナ6内に集積される。
【0053】
コンテナ6内にプリフォーム1が所定量蓄積されると、コンテナ6内の袋6aが塞がれ、コンテナ6が搬出される。
【0054】
このコンテナ6は倉庫、ユーザー等へ運搬され、保管される。その運搬、保管等の間にコンテナ6の袋6a内では各プリフォーム1に供給された過酸化水素等の殺菌剤が蒸発し、この蒸気がプリフォーム1を殺菌する。このような殺菌のエイジングが行われた後、コンテナ6内の袋6aが開封され、殺菌済のプリフォーム1がコンテナ6から取り出される。
【0055】
殺菌済のプリフォーム1はブロー成形機によりボトル2として成形され、無菌化された雰囲気内において内容物を充填され、キャッピングされ、製品として搬出される。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、プラスチック材料の射出成形型を型開きして成形物を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物を解放する成形物の殺菌方法であるから、成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型外に放出することができる。従って、従来のような成形型外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0057】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の成形物の殺菌方法において、殺菌剤の供給と同時又はその前若しくは後に成形物に冷却風を吹き掛けて冷却する成形物の殺菌方法であるから、成形型において成形物の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【0058】
請求項3に係る発明によれば、プラスチック材料が射出される成形型と、型開き状態の成形型から成形物を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段と、成形物離型手段に保持された成形物に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段とを具備した成形物の殺菌装置であるから、成形物の成形と同時に殺菌剤を成形物に塗布して成形型外に放出することができる。従って、従来のような成形型外に排出される成形物を受け取って整列させるための整列装置やその設置スペースが不要であり、また、成形物の成形からコンテナ等による梱包までの時間が短縮される。
【0059】
請求項4に係る発明によれば、請求項4に記載の成形物の殺菌装置において、成形物離型手段に保持された成形物に対して冷却風を噴射する冷却風噴射手段を備えたので、成形物離型手段が一定の姿勢に保持した成形物に対し冷却風噴射手段が冷却風を噴射することができ、成形直後において成形物の変形を防止しつつ成形物の殺菌を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る殺菌方法及び装置により殺菌可能なプリフォームを示す垂直断面図、(B)はこのプリフォームをブロー成形して得られるボトルの部分切欠立面図である。
【図2】本発明に係る殺菌装置を備えた射出成形機の平面図である。
【図3】溶融プラスチック材料がキャビティ内に射出されプリフォームが形成された状態を示す成形型の部分切欠平面図である。
【図4】図3中、IV部分の拡大図である。
【図5】型開きされた成形型内にテークアウトプレートが侵入した状態を示す水平断面図である。
【図6】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内にプリフォームが受け渡された状態を示す水平断面図である。
【図7】テークアウトプレートが殺菌剤供給装置に対向した状態を示す水平断面図である。
【図8】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォーム内に殺菌剤供給装置の突起が侵入した状態を示す水平断面図である。
【図9】図8中、IX部分の拡大図である。
【図10】テークアウトプレートの偶数列の受容穴内にプリフォームが受け渡された状態を示す水平断面図である。
【図11】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォーム内に殺菌剤供給装置の突起が侵入した状態を示す水平断面図である。
【図12】テークアウトプレートの奇数列の受容穴内に収容されたプリフォームがテークアウトプレートから解放され落下する状態を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1…プリフォーム
6…コンテナ
9a…固定金型
9b…可動金型
15…テークアウトプレート
18…殺菌剤供給装置
26,27…切換え弁
Claims (4)
- プラスチック材料の射出成形型を型開きして成形物を離型させると同時に一定の姿勢に保持し、この一定の姿勢の成形物に対して殺菌剤を供給し、しかる後成形物を解放することを特徴とする成形物の殺菌方法。
- 請求項1に記載の成形物の殺菌方法において、殺菌剤の供給と同時又はその前若しくは後に成形物に冷却風を吹き掛けて冷却することを特徴とする成形物の殺菌方法。
- プラスチック材料が射出される成形型と、型開き状態の成形型から成形物を離型させて一定の姿勢に保持した後解放する成形物離型手段と、成形物離型手段に保持された成形物に対して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段とを具備したことを特徴とする成形物の殺菌装置。
- 請求項4に記載の成形物の殺菌装置において、成形物離型手段に保持された成形物に対して冷却風を噴射する冷却風噴射手段を備えたことを特徴とする殺菌装置。
Priority Applications (1)
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JP2003054199A JP2004262062A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 成形物の殺菌方法及び装置 |
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Publications (1)
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JP2004262062A true JP2004262062A (ja) | 2004-09-24 |
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ID=33118610
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JP2003054199A Pending JP2004262062A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 成形物の殺菌方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004262062A (ja) |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054199A patent/JP2004262062A/ja active Pending
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