JP2004262002A - 二次元バーコードの印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばQRコード(商標登録)の如き二次元バーコードの印刷物で、そのサイズが小さくとも、グラビア印刷物は、解像度が高く、コードの欠損(崩れ)がなく、確実に読み取り可能な二次元バーコードの印刷物の提供にある。
【解決手段】正方形状の小ブロック20が、所定のピッチPで横縦XY方向に並んで大ブロック10を形成する二次元バーコードの印刷物であって、該二次元バーコードの印刷物の形成は、スクリーン線数は、175線/インチを越え600線/インチまでで、そのセル32の深さは、8〜20μmの範囲で、さらに小ブロック20のXY方向に並ぶピッチPと1辺の長さHとの比率は、1対0.95〜0.50の範囲であるグラビア印刷版2を用いた二次元バーコードの印刷物とするものである。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業製品、食料品等製品や商品のラベルやパッケージ等に施し、製品や商品の識別に使用する二次元バーコードの印刷物に関するものであり、さらに詳細には、面積が小さくとも確実に識別可能な二次元バーコードの印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば各種製品や商品等のラベルやパッケージ等に印刷で施され、その製品や商品等の自動識別に使用するものとして、例えばJAN(Japan Article Namber)コードで代表される一次元(種々の幅をもち、隣接し合う線条が横方向に並んでいる)のバーコードが知られ、例えば物流システムにおける製品または商品等の入出庫管理、在庫管理、自動仕分け、配送伝票の自動読取り、工程管理システムにおける自動読取り、商品補充発注システムにおける商品情報の自動読取りおよびPOSシステムなど様々な方面に利用されている。
【0003】
しかし、上記JANコードで代表される一次元バーコードでは、収容される情報量が少なく、またそのサイズが限定されていて小さくすることが出来ないため、そのサイズを小さくしてラベル等のデザイン性を向上させたいもの、あるいは小さいラベルやパッケージ等へこのバーコードを形成するには不向きなものであった。
【0004】
上記情報量が少ないこととサイズに限定があるという問題を解決するものとして、近年、例えばQRコード(商標登録)、データコード(商標登録)あるいはカルラコード(商標登録)などで代表される二次元(種々の形状の小ブロック状コード等が縦横方向に並んで大ブロックとしている)のバーコードが普及するようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術による二次元バーコードの印刷物においては、特にプラスチックフィルムを主体としているラベルやパッケージ(軟包装袋等)等へグラビア印刷方式で印刷され、二次元バーコードのサイズ(1辺)が10mm程度以下と小さい場合の印刷では、コードの解像度(シャープ性)を上げて、読取機による自動識別・読取率を上げるため、その製版条件(版深等を含めた寸法精度)と印刷条件(インキ粘度や印刷速度等)が極めて狭い範囲で行わなければならず、よって二次元バーコードの印刷物にコードの欠損(崩れ)部分が発生し易くなるので、印刷不良率が多くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、例えばQRコード(商標登録)の如き二次元(小ブロック状コードが縦横方向に並んで大ブロック状コードを形成している)バーコードの印刷物において、そのサイズが小さく、小ブロックの画線幅も小さいものでも、グラビア印刷で印刷されたものは、解像度(シャープ性)が高く、二次元バーコードの印刷物に欠損(崩れ)部分がなく、その自動読取機による識別・読取りを確実にする二次元バーコードの印刷物を安定して提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、所定の辺長でなる正方形状の小ブロックが、所定のピッチもしくはその整数倍のピッチで縦横方向に並んで正方形状の大ブロックを形成する二次元バーコードの印刷物であって、該二次元バーコードの印刷物の形成は、グラビア印刷版を用いて印刷され、前記グラビア印刷版のスクリーン線数は、175線/インチを越え600線/インチまでで、前記グラビア印刷版のセルの深さは、8〜20μmの範囲であることを特徴とする二次元バーコードの印刷物としたものである。
【0008】
上記請求項1の発明によれば、グラビア印刷版のスクリーン線数を、175線/インチを越え400線/インチまでとしたもの、即ち通常のスクリーン線数150〜175線/インチであったものを、600線/インチ近傍まで細かくし、かつグラビアセルの深さを、8〜20μmの範囲、即ち通常の30μm程度より浅くすることによって、二次元バーコードの解像度(シャープ性)が向上し、その結果上記大ブロックのサイズが小さくても、コードの欠損(崩れ)が減少して識別・読取率が上がり、印刷不良の発生の危惧のない二次元バーコードの印刷物とすることができる。
【0009】
上記グラビア印刷版のスクリーン線数を175線以下に粗くすると二次元バーコードの小ブロックの解像度が低下し、600線/インチを越えて細かくすると、製版自体が困難になり、かつ自然とグラビアセルの深さも得られなくなるので濃度も得られないことになり、また、セルの深さが20μmを越えるとインキが周囲に広がって解像度を低下させ、逆にセルの深さが8μmに満たないと、濃度が低下し、結果としてコードに欠損(崩れ)部分が発生し易くなり、識別・読取率を下げることになるので好ましくない。
【0010】
また、請求項2の発明では、上記グラビア印刷版の二次元バーコードを形成する小ブロックの辺長は、縦横方向に並ぶピッチより小さく、その比率として、小ブロックのピッチ:小ブロックの辺長=1:0.95〜0.50の範囲であることを特徴とする請求項1記載の二次元バーコードの印刷物。
【0011】
上記請求項2の発明によれば、グラビア印刷版の正方形状の小ブロックの辺長(1辺の長さ)を、縦横に並ぶピッチより小さく、その比率として、小ブロックのピッチ:小ブロックの辺長=1:0.95〜0.50の範囲とすることによって、グラビア印刷で画線が太る分を補い、よって略正規の寸法(小ブロックの辺長とそのピッチが等しい)の二次元バーコードの印刷物とすることができ、その結果として上記大ブロックのサイズが小さくても、コードの欠損(崩れ)部分の発生が減少し、読取機による識別・読取率が上がるようになり、よって印刷不良の発生の危惧のない二次元バーコードの印刷物とすることができる。
【0012】
上記縦横に並ぶ小ブロックのピッチと小ブロックの辺長の比が、1:0.95に満たないと印刷物は、細り過ぎて小ブロック間の隙間が大きくなり過ぎ、濃度低下となり、逆にその比が1:0.50を越えると印刷物は太り過ぎ、解像度の低下となり、コードの欠損(崩れ)部分が発生し読取機による識別・読取率を下げることになるので好ましくない。
【0013】
上記請求項1でいうグラビア印刷版のスクリーン線数とは、網目スクリーンの1インチ(または1cm)間にある黒線の数で、これによりスクリーンの精粗を表す。例えばカラーの雑誌や商業印刷物では120〜200線/インチ、ラベルやパッケージの印刷物では150〜175線/インチの範囲とするのが一般的である。
【0014】
また、上記請求項1でいうグラビア印刷版のセルとは、グラビア印刷版の画像部となるくぼみのことで、版材を腐食または彫刻して作る。版にインキをつけ、余分なインキをドクターでかき取ると、インキはこのセルの大小・深浅に応じてこれを埋め、このインキが紙やプラスチックフィルム等に転写されてグラビア印刷物となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の二次元バーコードの印刷物を作成するグラビア印刷版の一事例を示す上面拡大図であり、図2(a)は、図1の一部分(A)の拡大図で、図2(a)は図2(a)のB−B面断面図である。また、図3(a)は、本発明の二次元バーコードの印刷物の一事例を示す上面拡大図であり、図3(b)は図3(a)のB−B面断面図である。
【0017】
上記本発明は、図3(a)および図3(b)に示すように、例えば所定の辺長(1辺の長さ(H))でなる正方形状の小ブロック(20)が、所定のピッチ(P)もしくはその整数倍のピッチで縦横方向に並んで正方形状の大ブロック(10)を形成する二次元バーコードの印刷物(1)に関するものであり、特に上記正方形状の大ブロックの1辺が10mm以下の小さな二次元バーコードを印刷する場合の製版や印刷の条件等に関するものである。
【0018】
そこで、上記請求項1に係る発明では、上記二次元バーコードの印刷物(1)の作成は、図1(a)に示すようなグラビア印刷版(2)を用いて印刷されるもので、このグラビア印刷版(2)のスクリーン線数を、175線/インチを越え、600線/インチまでと、従来のスクリーン線数より細かくし、即ち図2(b)に示すように、グラビアセル(32)のピッチ(CP)を1/175インチ未満で1/600インチ以上とし、このグラビアセル(32)の深さ(D)を、8〜20μmの範囲と、従来のグラビア印刷版のセルの深さより浅くしたものである。
【0019】
また、上記請求項2に係る発明では、図1に示すように、例えば、グラビア印刷版(2)の大ブロック(10)を構成する二次元バーコードの正方形状の小ブロック(20)の辺長(1辺の長さ)を、その小ブロック(20)が縦横方向(YX方向)に並ぶピッチより小さくするものであって、例えば、上記図1の一部分(A)の拡大図である図2(a)およびそのB−B断面図としての図2(b)に示すように、縦横(YX)方向に並ぶ小ブロック(20)のピッチ(P)と小ブロック(20)の辺長(一辺の長さ(H))との比を1対0.95〜0.50の範囲としたグラビア印刷版(2)を用いて印刷された二次元バーコードの印刷物である。
【0020】
これら上記請求項1に係る発明のグラビア印刷版(2)に対し、従来の二次元バーコードの印刷物を得るためのグラビア印刷版は、例えば図4(a)およびそのB−B断面図としての図4(b)に示すように、このグラビア印刷版(3)のスクリーン線数は、150線/インチから175線/インチの範囲、即ちグラビアセル(32)のピッチ(CP)を1/175インチから1/150インチまでと粗く、かつこのグラビアセル(32)の深さ(D)は、30μm程度と深いものであった。
【0021】
さらに上記従来のグラビア印刷版(3)の小ブロック(20)が縦横方向(XY方向)に並ぶピッチ(P)と小ブロック(20)の辺長(一辺の長さ(H))は、略同じで、即ちその比は略1対1であった。
【0022】
上記のような従来の二次元バーコードの印刷物を得るためのグラビア印刷版(3)を用いて、たとえ印刷条件(インキ粘度や印刷速度等)を極めて狭い範囲で行ったとしても、印刷された二次元バーコードの印刷物は、図示しないが全体に画線が太り、シャープ性(解像度)に欠け、特に二次元バーコードの大ブロックの1辺が10mm以下と小さく、かつ小ブロックの1辺の長さが0.1〜0.3mm程度と小さい場合には、二次元バーコードの印刷物にコードの欠損(崩れ)部分が発生し易くなり、そのために印刷不良の発生が多くなるという問題のあるものであった。
【0023】
以上より、上記請求項1に係る発明のように、図2(a)およびそのB−B断面を表す図2(b)に示すグラビア印刷版(2)のスクリーン線数を175線/インチを越え、600線/インチまでとし、従来の150線/インチから175線/インチまでより細かくし、かつグラビア印刷版(2)のグラビアセル(32)の深さ(D)を8〜20μmの範囲とし、従来の30μm程度であったものより浅いものとすることによって、得られる二次元バーコードの印刷物は、例えば図3(a)の上面図および図3(b)の部分拡大図に示すように、特に二次元バーコードの大ブロック(10)、たとえその1辺が10mm以下で、小ブロック(20)の1辺の長さ(H)が0.1〜0.3mm程度と小さい場合でも、その小ブロック(20)の解像度を向上せしめ、印刷不良の発生の危惧のないものとすることができる。
【0024】
また、上記請求項2に係る発明のように、図2(a)および図2(b)に示すグラビア印刷版(2)の二次元バーコードを構成するの正方形状の小ブロック(20)の一辺の長さ(H)を縦横(YX)方向に並ぶピッチ(P)より小さく、その比率として、小ブロック(20)のピッチ(P):小ブロック(20)の辺長(一辺の長さ(H))=1:0.95〜0.50の範囲とし、従来の略1対1に比し小ブロック(20)の一辺の長さ(H)を小さくすることによって、例えば図3(a)および図3(b)に示すように、グラビア印刷で太る分を補完し、その結果略正規の寸法(正方形状の小ブロックの一辺の長さ(H)と縦横(YX)方向へ並ぶピッチ(P)が等しい)の二次元バーコードの印刷物(1)とすることができ、よって正方形状の大ブロックの1辺が10mm以下と小さい場合で、かつ小ブロック(20)の1辺の長さ(H)が0.1〜0.3mm程度と小さい場合でも、得られた二次元バーコードの印刷物(1)のコードに欠損(崩れ)部分が殆どなくなり、すなわち識別・読取率が上がり、印刷不良の危惧のない二次元バーコードの印刷物(1)とすることができる。
【0025】
以下に上記発明の二次元バーコードの印刷物に関する製版条件や印刷条件等について、事例を挙げながら具体的に説明する。
【0026】
まず、上記グラビア印刷版(2)の製版方式としては、例えば階調(暗部、中間部、明部)再現をグラビアセルの面積は同じで、その深さの変化でなされるコンベンショナルグラビア方式、グラビアセルの面積の変化と深さが同じ、あるいはグラビアセルの面積の変化と深さの変化で成される網グラビア方式、さらにグラビアセルの面積の変化と深さの変化で成され、その深さ方向の形状が逆四角錐となってグラビアセル(32)の体積が少ない電子彫刻方式の3方式が挙げられ、それら製版方式を限定するものではないが、上記の本発明の二次元バーコードの印刷物の場合のように、スクリーン線数が大きい(細かいセル)場合は、グラビアセル(32)の面積が小さくなるので、その体積をできるだけ大きくして、印刷の濃度を得るためには上記網グラビア方式が好ましく、その中でもグラビアセル(32)の面積の変化と深さが一定で成される網グラビア方式がより好ましく用いられる。
【0027】
上記網グラビア方式によるグラビア印刷版(2)の製版は、例えば二次元バーコードの画線部を有するポジフィルム原版(スクリーン線数が175線/インチを越え600線/インチまでに相当する白線スクリーンが画線部に施されている)が用いられ、ネガ型の感光液を版胴(シリンダー)に塗布し、その版胴に上記のポジフィルム原版を密着させながらメタハライドランプ等の紫外線の照射で直接焼き付け、その後上記のポジフィルム原版を剥がし、腐食液による腐食によってグラビアセル(32)の深さが、8〜20μmの範囲のグラビア印刷版(2)とするものである。
【0028】
上記網グラビア方式に類似した方式として、最近開発され、実用化されているレーザービームによる製版方式があり、回転するグラビアシリンダーにデジタル化された原版データを直接あるいは間接的に丸形セルとして形成するもので、上記網グラビア方式と同様、細かいセルで体積をできるだけ大きくし、印刷の濃度を得るためには好適な製版方法として適用することもできる。
【0029】
このレーザービームによる製版方式のうち直接グラビアセルを形成するものとして、例えばYAGレーザービームを回転するグラビアシリンダー面に照射してグラビアセルを刻設する彫刻方式、あるいはグラビアシリンダー面に間接的にセルを形成するもとして、例えば炭酸ガスレーザービームを回転するネガ型感光剤が塗布されたグラビアシリンダー面に照射・露光し、現像して、シリンダーの胴面を腐食してグラビアセルを形成する方式があり、上記デジタル化された原版データは、スクリーン線数が175線/インチを越え600線/インチまでに相当する画線部でなるものである。
【0030】
例えば上記製版方式のうちの網グラビア方式によるグラビア印刷版(2)を用い、被印刷体として12μmのポリエステルテレフタレート(PET)フィルムを用い、またインキとして、15秒(JISで定めるザーンカップNo3で測定)を中心とし、14秒から17秒までの粘度を有するポリウレタン系の樹脂が主体のバインダーでなるグラビア墨インキ:New−LPSCG92墨(東洋インキ製造社製)で、150m/minから200m/minの通常の印刷速度で印刷し、その上から白インキで全面をベタ(印刷面に濃淡の差や白く抜けている部分がなく、印刷インキで完全に覆われている部分)で印刷した結果、上記PETフィルム側からの反射濃度も1.8〜2.2程度で読取機で読み取るには充分な値を示し、コードの欠損(崩れ)が殆どなく、識別・読取率が高い水準で安定した二次元バーコードの印刷物(1)が得られるものであった。
【0031】
上記インキの粘度を13秒以下の高粘度とすると、細めに印刷され、全体にシャープにはなるが、印刷が進むにつれグラビア印刷版(2)に版詰り現象が発生して、画線の切れ、かすれ、脱刷等となりあるいは「かぶり」等が発生し印刷品質に問題が生じる可能性が高くなり、逆にインキの粘度を20秒程度の低粘度とすると、全体に画線に「にじみ」ができ、シャープ性に欠けるようになるので好ましくない。
【0032】
これら上記本発明の二次元バーコードの印刷物に対し、図4(a)および(b)に示す上記従来の二次元バーコードのグラビア印刷版(3)を用い、被印刷体、インキ、印刷速度等印刷条件を、上記網グラビア方式によるグラビア印刷版(2)の場合と同じにして得られた二次元バーコードの印刷物は、反射濃度は2.2以上で充分な値を示すが、コードの欠損(崩れ)が多く見られ、識別・読取率が低い水準しなり、印刷では不安定な(印刷不良が出る危惧がある)二次元バーコードの印刷物であった。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明においては、所定の辺長でなる正方形状の小ブロックが、所定のピッチもしくはその整数倍のピッチで縦横方向に並んで正方形状の大ブロックを形成する二次元バーコードの印刷物において、前記二次元バーコードの印刷物の作成に際し、プラスチックフィルム等へグラビア印刷版を用い、このグラビア印刷版のスクリーン線数を、175線/インチを越え600線/インチまでと従来のスクリーン線数より細かくし、かつグラビアセルの深さを、8〜20μmの範囲と従来より浅くすることによって、二次元バーコードの解像度が向上し、その結果コードの欠損部分(崩れ)がなくなり、識別・読取率が上がり、印刷不良の発生の危惧のない二次元バーコードの印刷物とすることができる効果がある。
【0034】
また、上記請求項2に係る発明においては、上記グラビア印刷版の正方形状の小ブロックの辺長(1辺の長さ)を、縦横に並ぶピッチより小さくし、その比率として、小ブロックが縦横に並ぶピッチ:小ブロックの辺長(1辺の長さ)=1:0.95〜0.50の範囲とすることによって、グラビア印刷で太る分を補い、よって略正規の寸法(小ブロックの辺長とピッチが等しい)の二次元バーコードの印刷物とすることができ、その結果として上記大ブロックのサイズ(1辺)が10mm以下と小さく、かつ小ブロックのピッチが0.10〜0.30mmと小さくても、コードの欠損部分(崩れ)が殆どなくなり、読取機による識別・読取率が向上し、印刷不良の発生の危惧のない二次元バーコードの印刷物とすることができる効果がある。
【0035】
従って本発明は、工業製品、食料品等のラベルやパッケージ等に施し、その製品や商品等の識別に使用する二次元バーコードの印刷物、特に面積が小さくとも確実に識別を可能にする二次元バーコードの印刷物として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二次元バーコードの印刷物を作成するグラビア印刷版の一事例を示す上面拡大図である。
【図2】本発明の二次元バーコードの印刷物を作成するグラビア印刷版の一事例で、(a)は、図1の一部分(A)の拡大図であり、(b)は、図2(a)のB−B面断面図である。
【図3】本発明の二次元バーコードの印刷物の一事例を示すもので、(a)は、その上面拡大図であり、(b)は、図3(a)のB−B面断面図である。
【図4】従来の二次元バーコードの印刷物を作成するグラビア印刷版の一事例を示すもので、(a)は、その上面拡大図であり、(b)は、図4(a)の一部分(A)の拡大図である。
【符号の説明】
1‥‥二次元バーコードの印刷物
2‥‥二次元バーコードのグラビア印刷版
3‥‥従来の二次元バーコードのグラビア印刷版
10‥‥二次元バーコードの大ブロック
20‥‥二次元バーコードの小ブロック
32‥‥グラビアセル
CP‥‥グラビアセルのピッチ
D‥‥グラビアセルの深さ
H‥‥小ブロックの1辺の長さ
P‥‥小ブロックの並ぶピッチ
X‥‥小ブロックが並ぶ横方向
Y‥‥小ブロックが並ぶ縦方向

Claims (2)

  1. 所定の辺長でなる正方形状の小ブロックが、所定のピッチもしくはその整数倍のピッチで縦横方向に並んで正方形状の大ブロックを形成する二次元バーコードの印刷物であって、該二次元バーコードの印刷物の形成は、グラビア印刷版を用いて印刷され、前記グラビア印刷版のスクリーン線数は、175線/インチを越え600線/インチまでで、前記グラビア印刷版のセルの深さは、8〜20μmの範囲であることを特徴とする二次元バーコードの印刷物。
  2. 上記グラビア印刷版の二次元バーコードを形成する小ブロックの辺長は、縦横方向に並ぶピッチより小さく、その比率として、小ブロックのピッチ:小ブロックの辺長=1:0.95〜0.50の範囲であることを特徴とする請求項1記載の二次元バーコードの印刷物。
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