JP2004261310A - 構造部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】机等を構成するにあたっての自由度が高い構造部材を得る。
【解決手段】2本の脚柱1a,1aと、前記脚柱間に架設する横架ビーム1bとを備え、横架ビーム1bの上下部に、天板等を支持するための上部水平溝6a及び下部水平溝6bを形成し、鉤状係合片5aを有する天板等を支持する受けブロック2aと、鉤状係合片5bを有し、受けブロック2aと連結される固定ブロック2bとを備え、上部水平溝6aに鉤状係合片5aを係合させると共に、下部水平溝6bに鉤状係合片5bを係合させ、横架ビーム1bにより受けブロック2a及び固定ブロック2bを横架ビーム1bのA方向に移動可能に支持すると共に、受けブロック2a及び固定ブロック2bの位置決め手段を横架ビーム1bに設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造部材に関わり、更に詳しくは、机又はパネルシステム等を構成するにあたっての自由度が高い構造部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の机又はパネルシステム等を構成する構造部材としては、例えば机用の構造部材として、天板仕様やオプション部材の種類等の如何によらず、共通の枠体を利用して、それらの天板やオプション部材を好適に取り付けることができるようにすることを目的とし、天板を支持する枠体が、複数の枠材(例えば側枠材、後枠材及び補強枠材)から構成されるものにおいて、これらの枠材に、長手方向に沿って連続的に取付部であるレール溝を形成し、これらのレール溝の長手方向所要箇所を選択して、天板及びオプション部材を取り付けるための部材取付具を保持させ得るように構成したもの(特許文献1参照)、天板の形状が変わっても、天板を安定よく支持できるよう、共通する同じ支脚を有効に取付け可能とすることを目的とし、天板を載置して取付ける框状の各支持枠体の連結角部からパイプ状の支脚をそれぞれ垂設して構成するテ−ブルにおいて、取付金具により天板の下面に固定できる両支持枠体の接近側端部には、ねじによりテ−ブル下面に固定できる両コ−ナジョイントの一端側に形成した嵌合部をそれぞれ嵌合し、両コ−ナジョイントの他端側には、上下に重合できる高さの低い輪状体をそれぞれ一体的に形成し、各支脚の上部に挿着するジョイント軸の上部を、上方の前記輪状体に螺挿するとともに、下方の前記輪状体に嵌挿して取付け可能に構成したもの(例えば、特許文献2参照)等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−124号公報(第2−4頁、図1−8)
【特許文献2】
特開平7−110019号公報(第2頁、図1−7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の構造部材において、特許文献1の構成は、複数の枠材から構成される枠体を変更することなく、天板を支持する枠体全体を共通使用するものであり、机を構成するにあたっての自由度が低いという問題点があった。また、枠体を構成する枠材と、枠材のレール溝に取り付けられた天板等を支持する部材取付具との位置決めを容易に行うことができないという問題点があった。
【0005】
特許文献2の構成は、4本の框状の支持枠体を基本構成とし、天板の形状に合わせて前記支持枠体の長さを変更し、支脚のみを共通化するものであり、天板の形状によらず、共通の枠体を使用することができないという問題点があった。また、机を構成するにあたっての天板支持位置及び脚位置の変更等の自由度が低いという問題点があった。
【0006】
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、机又はパネルシステム等を構成するにあたっての自由度が高い構造部材を得ることを目的とする。また、天板、棚又はオプション類等の支持部材の取付け位置が可変であると共に位置決めが容易な構造部材を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る構造部材は、少なくとも2本の、脚柱又は間仕切パネルの支柱と、前記脚柱間又は支柱間に架設する少なくとも1本の横架ビームとを備え、前記横架ビームの両側面の少なくともどちらかの上下部に、天板、棚又はオプション類等を支持するための上部水平溝及び下部水平溝を形成してなるものである。
【0008】
ここで、横架ビームの上部水平溝及び下部水平溝により支持される天板、棚又はオプション類等と該横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けると好ましい。
【0009】
また、鉤状係合片を有する、天板、棚又はオプション類等を支持する受けブロックと、鉤状係合片を有し、前記受けブロックと連結される固定ブロックとを備え、横架ビームの上部水平溝に前記受けブロックの鉤状係合片を係合させると共に、横架ビームの下部水平溝に前記固定ブロックの鉤状係合片を係合させ、前記横架ビームにより前記受けブロック及び固定ブロックを該横架ビームの長手方向に移動可能に支持すると好ましい。
【0010】
さらに、受けブロック及び固定ブロックと横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けるとさらに好ましい。
【0011】
さらにまた、横架ビームの上部水平溝の下部に下向き溝を、横架ビームの下部水平溝の上部に上向き溝を設け、受けブロック及び固定ブロックを横架ビームの長手方向に位置決めする位置決めプレートを、前記下向き溝及び上向き溝間に配設するとさらに好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る構造部材の構成例を示す説明図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は右側面図である。図1において、1は脚柱1a,1aとこれら脚柱間に架設した横架ビーム1bとからなる脚体、2は天板支持部材、3は天板支持部材2を横架ビーム1bに対して横架ビーム1bの長手方向(図1中の矢印A方向)に位置決めする位置決めプレート、3a,・・・は位置決めプレート3に形成された位置決め手段である複数の抜き穴である。
【0013】
脚体1は、脚柱1a,1a間に横架ビーム1bを架設して図示しないネジ等の固定手段により連結されて形成されるが、図1のように脚柱1a,1a間の上部に1本の横架ビーム1bを架設する形態の他、脚柱1a,1a間の適宜位置に複数の横架ビーム1b,・・・を架設してもよい。さらに、脚体1は、このように2本の脚柱1a,1a間に横架ビーム1bを架設して形成する他、2本の間仕切パネルの支柱間に横架ビーム1bを架設して形成してもよい。
【0014】
図2及び図3は、本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す斜視図及び平面図であり、図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。図2及び図3において、4は脚体1同士を連結及び大型天板の強度を保持するための連結ビーム、101は天板、102は机上パネル、103はダクトカバーである。脚体1,1は共通使用可能であり、例えば同一形状に形成されている。
【0015】
図4は脚体1の横架ビーム1bと天板支持部材2との取り付け方法の例を示す断面図であり、図において、2aは天板を支持する受けブロック、2bは固定ブロック、3は位置決めプレート、3aは抜き穴、5aは受けブロック2aの鉤状係合片、5bは固定ブロック2bの鉤状係合片、6aは横架ビーム1bの上部水平溝、6bは横架ビーム1bの下部水平溝、7aは横架ビーム1bの上部水平溝6aの下部に形成された下向き溝、7bは横架ビーム1bの下部水平溝6bの上部に形成された上向き溝、8は受けブロック2aと固定ブロック2bを固定するボルトである。
【0016】
図4に示すように、天板支持部材2は受けブロック2a及び固定ブロック2bにより構成されており、受けブロック2aの鉤状係合片5aは横架ビーム1bの上部水平溝6aと係合し、固定ブロック2bの鉤状係合片5bは横架ビーム1bの下部水平溝6bと係合する。受けブロック2a及び固定ブロック2bはボルト8により固定され、天板支持部材2は脚体1の横架ビーム1bに取り付けられる。図4では、ボルト8を受けブロック2a側から挿入して、受けブロック2a及び固定ブロック2bを固定する場合を示しているが、ボルト8を固定ブロック2b側から挿入して前記固定を行う構造を採用することもできる。このようにして、天板支持部材2は、横架ビーム1bの長手方向(図1中の矢印A方向)に移動可能なように、横架ビーム1bにより支持される。したがって、本発明の構造部材により構成された図2及び図3のような机において、天板101と脚体1との相対位置を横架ビーム1bの長手方向(図1中の矢印A方向)に簡単に変更することができる。このような構成により、図2及び図3のような机上パネル102の立設、並びに、LAN等の通信ケーブル、電源等の配線、配線用ダクト及びコンセントの配設等を、天板101を脚体1に対して横架ビーム1bの長手方向に移動させることにより容易に行うことができる。
【0017】
また、前記のような受けブロック2a及び固定ブロック2bによる天板支持部材2の構成により、脚柱1a,1a間に横架ビーム1bを架設して脚体1が形成された後においても、天板支持部材2の横架ビーム1bへの取り付け又は取り外しを自由に行うことができる。さらに、図4の横架ビーム1bの断面形状からわかるように、天板支持部材2は横架ビーム1bの長手方向の両側面、すなわち脚体1の両側に取り付けることができる。ただし、横架ビーム1bは、図4の断面形状のように、その両側面に上部水平溝6a及び下部水平溝6bを形成する構成に限定されず、側面のいずれか一方のみに上部水平溝6a及び下部水平溝6bを形成して、天板支持部材2を取り付けてもよい。また、図4の横架ビーム1bの断面形状からわかるように、横架ビーム1bの上下面が上部水平溝6a及び下部水平溝6bの上下部を覆っており、上部水平溝6a及び下部水平溝6bの全体が露出しないため、美観を向上できる構造となっている。
【0018】
また、脚柱1a,1a間又は2本の間仕切パネルの支柱間の適宜位置に架設された横架ビーム1bには、横架ビーム1bの上部水平溝6a及び下部水平溝6bに、鉤状係合片を有する受けブロック2a及び固定ブロック2bにより構成される天板支持部材2のみならず、棚又は机上パネル、電話台、載置台及びダストボックス等のオプション類等を支持するための、鉤状係合片を有する受けブロック及び固定ブロックにより構成される支持部材2を係合させることもできる。
【0019】
図4において、位置決めプレート3は、横架ビーム1bに形成された下向き溝7aと上向き溝7b間に配設される。位置決めプレート3は、脚体1を形成する前に横架ビーム1bに予め取り付けておくか、あるいは、位置決めプレート3を可撓性のある材料で形成した場合は脚体1の形成後においても取り付けることができる。また、図4からわかるように、位置決めプレート3は前記の天板支持部材2の横架ビーム1bの長手方向への移動と干渉しない構成となっている。
【0020】
位置決めプレート3には抜き穴3a,・・・が明けられているため、天板支持部材2を横架ビーム1bに対して横架ビーム1bの長手方向(図1中の矢印A方向)に位置決めすることができる。したがって、組立又はレイアウト変更等における作業性を向上することができる。なお、位置決めプレート3には、抜き穴3a,・・・以外にも、切り欠き、線条、突出部等の他の位置決め手段を形成することができる。さらに、横架ビーム1bに形成された下向き溝7aと上向き溝7b間には、意匠性を考慮して飾り板を配設することもでき、このような飾り板に天板支持部材2を横架ビーム1bの長手方向に位置決めする機能を付加してもよい。例えば、飾り板に、塗装、メッキ及び樹脂顔料等による色の変更、金属、樹脂、木、紙及び布等による材料の変更、並びに、抜き穴、段差、彫刻及び木目加工等による模様の変更等を適宜行い、意匠性及び位置決め機能の付与を両立させることができる。
【0021】
また、横架ビーム1bの上部水平溝6a及び下部水平溝6bに、棚又は机上パネル、電話台、載置台及びダストボックス等のオプション類等を支持するための支持部材を係合させた場合は、該支持部材と横架ビーム1bとの該横架ビーム1bの長手方向の位置決めを位置決めプレート3により行うことができる。
【0022】
図5は、受けブロック2aの例を示す斜視図であり、9aは連結ビーム支持部である。連結ビーム4は、その端部を受けブロック2aの連結ビーム支持部9aに外嵌した後に螺着される。図5の構造の受けブロック2aを使用した場合は、受けブロック2aの連結ビーム支持部9aに連結ビーム4との嵌合部が形成されており、この嵌合部がモーメントを受け持つため、嵌合部がない場合と比較して、脚体2同士の連結ビーム4による連結強度及び剛性が向上する。
【0023】
また、図6は、受けブロック2aの別の例を示す斜視図であり、9bは連結ビーム支持部である。連結ビーム4は、その端部を連結ビーム支持部9bに載置した後に螺着される。図6の構造の受けブロック2aを使用した場合は、この受けブロック2aの連結ビーム支持部9bにより、連結ビーム4の端部以外も支持できるため、天板支持部材2により連結ビーム4を該連結ビーム4の長手方向に移動可能に支持することができ、本発明の構造部材により構成された図2及び図3のような机において、天板101と脚体1との相対位置を連結ビーム4の長手方向(図3中の矢印B方向)に簡単に変更することができる。
【0024】
図5及び図6のような受けブロック2aを使用して天板支持部材2を構成することにより、本発明の構造部材により構成された図2及び図3のような机において、天板101の支持及び連結ビーム4の支持を同一の天板支持部材2で行うことができるため、構成部品点数を削減することができ、本発明の構造部材により構成される机をより簡素なものとすることができる。
【0025】
図7は、本発明の構造部材により構成された連結机の構成例を示す平面図である。図7の例では、天板支持部材2の受けブロック2aとして、連結ビーム支持部9bに連結ビーム4を載置して固定する、図6の構成の受けブロック2aを使用しており、右側の脚体1,1を、図中矢印Cのように連結ビーム4,4及び天板101,101に対してスライドさせて配置することにより、図中D方向からのアクセスに対して右側の脚体1,1の支脚1a,・・・が邪魔にならないようにすることができる。
【0026】
図7の構成において、図中E及びFでは、脚体1,1の脚柱1a,1aを当接している。図8は、このような場合における脚体1,1の脚柱1a,1a同士の連結方法の例を示す説明図であり、10a、10bは連結部材、10cは連結部材10a及び10bを固定するボルト、11,11は脚柱1aの連結部材係合部である。脚柱1a,1aを当接し、連結部材10a及び10bを脚柱1a,1aの連結部材係合部11,11にそれぞれ挿入して、ボルト10cにより螺着することにより、脚柱1a,1a同士を簡単に連結して固定することができ、並設した机全体の強度及び剛性を向上することができる。
【0027】
図9は、本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す平面図であり、図3の机の構成において連結ビーム4,・・・を使用しない構成を示している。このように、連結ビーム4を使用しない場合は、天板101の適宜位置に設けた埋め込みナット等に、天板支持部材2をボルト等により取り付ける。要求仕様によっては、このような連結ビーム4,・・・を使用しない構成を採用することができ、このような構成によれば、本発明の構造部材により構成された机の構成をさらに簡素なものとすることができる。
【0028】
図10は、本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す平面図であり、12は図4の横架ビーム1bと同様の断面形状を持つ後面ビーム、13は後面ビーム支持部材である。また、図11は、後面ビーム支持部材13の例を示す斜視図であり、13aは後面ビーム支持ブロック、13b,13bは固定ブロック、14a,14aは後面ビーム支持ブロック13aの鉤状係合片、14b,14bは固定ブロック13bの鉤状係合片、15,15はボルトである。
【0029】
後面ビーム支持部材13は、後面ビーム支持ブロック13a及び固定ブロック13b,13bにより構成されており、後面ビーム支持ブロック13aの一方の鉤状係合片14aは横架ビーム1bの上部水平溝6a(図4参照)と係合し、後面ビーム支持ブロック13aの他方の鉤状係合片14aは後面ビーム12の図示しない上部水平溝と係合する。また、一方の固定ブロック13bの鉤状係合片14bは横架ビーム1bの下部水平溝6b(図4参照)と係合し、他方の固定ブロック13bの鉤状係合片14bは後面ビーム12の図示しない下部水平溝と係合する。さらに、後面ビーム支持ブロック13a及び固定ブロック13b,13bはボルト15,15により固定される。
【0030】
図10のように、後面ビーム支持部材13により図4の横架ビーム1bと同様の断面形状を持つ後面ビーム12を横架ビーム1b,1bに取り付けた場合は、該後面ビーム12の上部水平溝及び下部水平溝に、机上パネル、電話台、載置台及びダストボックス等のオプション類等を支持するための、鉤状係合片を有する受けブロック及び固定ブロックにより構成される支持部材を係合させることができ、さらに、これらと後面ビーム12との該後面ビーム12の長手方向の位置決めを、後面ビーム12の図示しない位置決め手段(例えば、図1及び図4の位置決めプレート3と同様のもの)により行うことができる。
【0031】
図12は、本発明の構造部材により構成されたパネルシステムの構成例を示す斜視図であり、図において、16は間仕切パネル、16a、16aは支柱、16bは横枠、104は棚、105は脚である。間仕切パネル16の支柱16a,16a間の上部に架設した横架ビーム1bに取り付けられた支持部材2により棚104を支持し、間仕切パネル16の支柱16a,16a間の中部に架設した横架ビーム1bに取り付けられた支持部材2により天板101を支持している。このように、横架ビーム1bは、間仕切パネル16の支柱16a,16a間の適宜位置に架設することができ、該横架ビーム1bに取り付けた支持部材2により、天板101、棚104の他、電話台、載置台及びダストボックス等を適宜支持することができるため、簡素な構成でパネルシステムの構成の自由度を向上することができる。
【0032】
図13は、本発明の構造部材により構成された連結机の構成例を示す平面図であり、前後に配設した天板を左右に並設して構成した対面フリーアドレス型レイアウトを示している。
【0033】
図13においては、天板101,・・・4枚に対して、同一形状の脚体1,・・・5個を使用しており、連結机の左右端に脚体1,1を配設すると共に、連結机の中央部の前後左右の天板1,・・・の連結部に1個の脚体1を配設し、該1個の脚体1の横架ビーム1bの左右に2個ずつ配設した4個の天板支持部材1,・・・各々により前記前後左右の4枚の天板101,・・・を支持している。このように、前後左右の天板101,・・・の連結部に配設した1個の脚体1により天板101,・・・4枚を支持すると共に、共通の脚体1,・・・を使用することにより、簡素な構成で、前後に配設した天板を左右に並設して構成した対面フリーアドレス型レイアウトを実現することができる。また、左右に並設する机の数を増やした場合においても、連結机の前後左右の天板101,・・・の連結部に1個の脚体1を配設する同様の構成を採用することができる。
【0034】
以上における、本発明の構造部材により天板を支持して構成する机等においては、天板支持部材2により天板101を直接支持する場合を説明したが、天板101と天板支持部材2間にガイドレールを介在させる等、天板支持部材2により天板101を間接支持する構成を採用してもよい。
【0035】
なお、本明細書における「机」には、いわゆるテーブルの概念も含むものである。
【0036】
【発明の効果】
この発明に係る構造部材は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0037】
請求項1に係る発明によれば、少なくとも2本の、脚柱又は間仕切パネルの支柱と、前記脚柱間又は支柱間に架設する少なくとも1本の横架ビームとを備え、前記横架ビームの両側面の少なくともどちらかの上下部に、天板、棚又はオプション類等を支持するための上部水平溝及び下部水平溝を形成したので、机を構成するにあたっての自由度が高い構造部材を簡素な構成により実現することができる。また、天板、棚又はオプション類等の支持部材の取付け位置を可変にすることができる。
【0038】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1の構成に加え、横架ビームの上部水平溝及び下部水平溝により支持される天板、棚又はオプション類等と該横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けたので、天板、棚又はオプション類等の位置決めを容易に行うことができる。
【0039】
さらに、請求項3に係る発明によれば、請求項1の構成に加え、鉤状係合片を有する、天板、棚又はオプション類等を支持する受けブロックと、鉤状係合片を有し、前記受けブロックと連結される固定ブロックとを備え、横架ビームの上部水平溝に前記受けブロックの鉤状係合片を係合させると共に、横架ビームの下部水平溝に前記固定ブロックの鉤状係合片を係合させ、前記横架ビームにより前記受けブロック及び固定ブロックを該横架ビームの長手方向に移動可能に支持したので、受けブロック及び固定ブロックの取り付け及び取り外し並びに取り付け位置の変更を容易に行うことができる。
【0040】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、請求項3の構成に加え、受けブロック及び固定ブロックと横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けたので、天板、棚又はオプション類等の位置決めを容易に行うことができる。
【0041】
また、請求項5に係る発明によれば、請求項3の構成に加え、横架ビームの上部水平溝の下部に下向き溝を、横架ビームの下部水平溝の上部に上向き溝を設け、受けブロック及び固定ブロックを横架ビームの長手方向に位置決めする位置決めプレートを、前記下向き溝及び上向き溝間に配設したので、天板、棚又はオプション類等の位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る構造部材の構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す平面図である。
【図4】横架ビームと天板支持部材との取り付け方法の例を示す断面図である。
【図5】受けブロックの例を示す斜視図である。
【図6】受けブロックの別の例を示す斜視図である。
【図7】本発明の構造部材により構成された連結机の構成例を示す平面図図である。
【図8】脚体の脚柱同士を連結する方法の例を示す説明図である。
【図9】本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す平面図である。
【図10】本発明の構造部材により構成された机の構成例を示す平面図である。
【図11】後面ビーム支持部材の例を示す斜視図である。
【図12】本発明の構造部材により構成されたパネルシステムの構成例を示す斜視図である。
【図13】本発明の構造部材により構成された連結机の構成例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 脚体
1a 脚柱
1b 横架ビーム
2 天板支持部材
2a 受けブロック
2b 固定ブロック
3 位置決めプレート
3a 抜き穴
4 連結ビーム
5a 受けブロック2aの鉤状係合片
5b 固定ブロック2bの鉤状係合片
6a 横架ビーム1bの上部水平溝
6b 横架ビーム1bの下部水平溝
7a 横架ビーム1bの上部水平溝6aの下部に形成された下向き溝
7b 横架ビーム1bの下部水平溝6bの上部に形成された上向き溝
9a,9b 受けブロック2aの連結ビーム支持部
12 後面ビーム
13 後面ビーム支持部材
13a 後面ビーム支持ブロック
13b 固定ブロック
14a 後面ビーム支持ブロック13aの鉤状係合片
14b 固定ブロック13bの鉤状係合片
101 天板
102 机上パネル

Claims (5)

  1. 少なくとも2本の、脚柱又は間仕切パネルの支柱と、
    前記脚柱間又は支柱間に架設する少なくとも1本の横架ビームとを備え、
    前記横架ビームの両側面の少なくともどちらかの上下部に、天板、棚又はオプション類等を支持するための上部水平溝及び下部水平溝を形成してなる構造部材。
  2. 横架ビームの上部水平溝及び下部水平溝により支持される天板、棚又はオプション類等と該横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けてなる請求項1記載の構造部材。
  3. 鉤状係合片を有する、天板、棚又はオプション類等を支持する受けブロックと、
    鉤状係合片を有し、前記受けブロックと連結される固定ブロックとを備え、
    横架ビームの上部水平溝に前記受けブロックの鉤状係合片を係合させると共に、横架ビームの下部水平溝に前記固定ブロックの鉤状係合片を係合させ、
    前記横架ビームにより前記受けブロック及び固定ブロックを該横架ビームの長手方向に移動可能に支持してなる請求項1記載の構造部材。
  4. 受けブロック及び固定ブロックと横架ビームとの該横架ビームの長手方向の位置決め手段を、該横架ビームに設けてなる請求項3記載の構造部材。
  5. 横架ビームの上部水平溝の下部に下向き溝を、横架ビームの下部水平溝の上部に上向き溝を設け、受けブロック及び固定ブロックを横架ビームの長手方向に位置決めする位置決めプレートを、前記下向き溝及び上向き溝間に配設してなる請求項3記載の構造部材。
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