JP2004261134A - 気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び接種装置 - Google Patents

気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び接種装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、接種時の雑菌感染率を低減し、かつ培養期間を短縮すると共に1株内に同一品種で性質の異なる複数のきのこを栽培できる気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び接種装置を提供することを課題とする。
【解決手段】きのこの液状種菌を気密性の容器に充填し、前記液状種菌が充填された気密性の容器を栽培容器内に収容された培地に形成される穴に挿入し、前記挿入された気密性の容器から前記液状種菌を放出させることにより、該液状種菌を栽培容器内の培地に接種するようにした気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はきのこの種菌接種方法及び装置に関し、特に気密性の容器に充填したきのこの液状種菌を栽培容器内の培地に放出することにより接種する気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び接種装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
栽培容器を用いたえのき茸、ブナシメジ、エリンギ等の茸の人工栽培は、栽培容器に収容した培地を殺菌処理した後に、栽培容器内の培地にきのこの種菌を接種して培養する工程の後に、きのこの栽培工程が開始され生育する工程を経て栽培を完了する。栽培容器内の培地に接種する種菌には、固形状のものと液状のものが存在する。
【0003】
固形状の種菌を使用する場合の、種菌を接種する種菌接種装置が特開平10−234229号公報に開示されている。この種菌接種装置は種菌を収用した種菌ボトルを倒立させ、容器開口部から回転する掻き出し刃を挿入して種菌表面を削り、削り取った種菌をホッパに落下させて一定量蓄えた後に、ホッパから栽培ボトル開口部に落下さることにより種菌を供給している。一般にこの種の種菌接種装置に用いられる種菌は、種菌培養容器内に培地を充填して殺菌放冷した後、接種して培養を行い、培養が完了した培地を種菌培養容器に収容した状態のまま種菌として用いている。
【0004】
このような従来の種菌接種装置では、接種後の培養期間が長くなるという問題がある。その理由は、接種装置から栽培容器に落下した種菌の多くは培地の上部に留まり、残りが培地に開けられた通気穴を落下して、栽培容器の底部に存在している。このため、栽培容器内で種菌の接種位置と接種量にばらつきが生じてしまう。特に栽培容器の中央部には落下途中の種菌が接触して僅かな種菌が供給されるのみであるために、この部分の培養が、種菌が豊富な培養容器上部と底部に比較して著しく遅れる。このため栽培容器全体の培養が完了する期間が長くなっていた。
【0005】
そこで、液状の種菌を使用する場合の接種方法、装置として、茸の自動植菌方法(特開2000−125660号公報)やきのこの液体種菌の製造方法及び液体種菌の接種装置(特開2002−51639号公報)が提案されている。自動植菌方法(特開2000−125660号公報)においては、種菌容器から栽培容器内に収容された培地に種菌を接種する経路にパイプを介在させており、また液体種菌の接種装置(特開2002−51639号公報)にあっては、培地に種菌を接種する経路にパイプ(接続管)及びノズルを介在させている。
【0006】
しかしながら、種菌は接種時に極めて雑菌感染し易く、上記先行例のように種菌を接種する経路にパイプ等を介在させた場合は、パイプ等に触れることにより雑菌感染の危険性が増大してしまうという問題点がある。なお、前記した固形種菌を使用する場合の種菌接種方法、装置にあっては、掻き出し刃との接触、掻き出し刃からホッパへの経路への接触、ホッパとの接触、ホッパから栽培容器開口部までの経路への接触が発生し、さらに雑菌感染の危険性が増大してしまうという問題点がある。
【0007】
また、種菌接種装置の使用準備に多くの時間が必要となるという問題点もある。その理由は種菌と種菌接種装置が接触する全ての部分を洗浄した後に乾燥して、接種作業の直前に殺菌作業を行わなければならないからである。通常この殺菌作業は装置と種菌が接触する部分をガスバーナーで焼くことにより行われる。そして、このような従来の技術においては、一つの栽培容器内では同一品種のきのこの種菌のみしか接種できず、1株内に同一品種のきのこしか栽培できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、接種時の雑菌感染率を低減し、かつ培養期間を短縮し接種作業時間を軽減すると共に1株内に同一品種で性質の異なる複数のきのこを栽培できる気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法及び接種装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、きのこの液状種菌を気密性の容器に充填し(ステップS1)、
前記液状種菌が充填された気密性の容器を栽培容器内に収容された培地に形成される穴に挿入し(ステップS2)、前記挿入された気密性の容器から前記液状種菌を放出させることにより、該液状種菌を栽培容器内に収容された培地に接種する(ステップS3)、ことを特徴とする気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法によって解決される。
【0010】
本発明の課題は、本発明に係る前記液状種菌が充填された気密性の容器を、一定量の液状種菌を封入するアンプル状11、カプセル状12、又は水溶液等による溶解性の容器13とすることにより有利に解決され、また本発明に係る前記気密性の容器を、栽培容器内の培地に形成される穴に挿入可能な容器であって、無菌処理が施され、加圧、破壊、溶解の中から選択されるいずれか又はそれらを組み合わせた手段により、充填された液状種菌を栽培容器内の培地に放出させるように構成することにより有利に解決される。
【0011】
また、前記気密性の容器に充填された液状種菌を水溶液等による溶解により栽培容器内の培地へ放出するカプセル13を、ゼラチン、グリセリン等の素材により形成すると都合がよい。このようなカプセルは培地内に含まれる水分によって溶解し内部に充填された種菌が培地に放出される。
【0012】
本発明においては、前記液状種菌を充填したアンプルを収納し栽培工場に移送するためのアンプルケース60を使用することができる。また、本発明においては、前記アンプルケースに収納するアンプルに充填する種菌を、水分含有量を低減したゲル状や粉末状に形成しておき、本発明に係る装置を使用する際に水分を該アンプルに注入して液状にした状態で培地に接種することができる。これにより栽培工場への移送コストを大幅に低減できる。また種菌容器としてカプセルを用いる場合はアンプルと比較してケースの重量が軽くなる。なお、水溶液等による溶解によって種菌を培地に放出するカプセル13を使用する場合は、該カプセル内部には粉末状の種菌を封入しても差し支えない。
【0013】
また本発明の課題は、本発明に係る前記気密性容器の栽培容器内の培地に形成される穴93への挿入を、押し込みと引上げ可能なピストン機構によるものとすることにより有利に解決される。
【0014】
本発明に係る前記気密性の容器に充填された液状種菌の栽培容器内の培地への放出が、前記ピストン機構による加圧と前記アンプルに形成された噴出孔50、250からの噴出によるものであり、前記ピストン機構による加圧と突起部211によるカプセルの破壊による噴出孔からの噴出によるものであり、または前記カプセルの水溶液等による溶解による放出によるものである、ことを特徴とする。なお、破壊により種菌を培地に接種するためのカプセルは突起物により容易に破壊されるものであれば採用できこれらの素材は限定されない。
【0015】
また本発明の課題は、同一品種で性質の異なる2種類以上の液状種菌を別々の前記気密性の容器に充填し、充填した該気密性の容器11、12、13を一つの栽培容器内の所望の穴93に別々に挿入して、2種類以上の液状種菌を一つの栽培容器内の培地に接種するように構成することにより、さらに有利に解決される。これにより、一株に色彩や笠の形状の異なるきのこが混在するきのこの栽培が容易にできる。
【0016】
そして、本発明の課題は、きのこの液状種菌を気密状態、無菌状態で封入する気密性の容器11、12、13と、前記気密性の容器を栽培容器内に形成される穴に挿入する挿入手段20、200、300と、前記気密性の容器に対して該容器に封入された液状種菌が噴出するように加圧を行う加圧手段30、201と、前記気密性の容器及び加圧手段とを保持する保持手段40、210、310と、前記気密性の容器に封入された液状種菌を栽培容器内に収容された培地に放出させる放出手段50、250と、を備えた気密性の容器を用いたきのこの種菌接種装置によって解決される。
【0017】
本発明に係る前記気密性の容器は、一定量の液状種菌を封入するアンプル状、カプセル状、又は水溶液等による溶解性の容器であり、栽培容器内の培地に形成される穴に挿入可能な容器であって、無菌処理が施され、加圧、破壊、溶解の中から選択されるいずれか又はそれらを組み合わせた手段により、充填された液状種菌を栽培容器内の培地に放出させるように構成されている、ことを特徴とする。
【0018】
本発明では、培地に形成された穴の任意の位置に、液状種菌を充填したアンプル、カプセルを送り込み、液状種菌を培地内部に接種することにより、栽培容器内に均等に種菌を接種する。このため、栽培容器内の培養が均等に進み、培養期間が短縮される。また種菌はアンプル内部から直接培地に接種されるため種菌の搬送路に接触することがない。このため接種作業での雑菌感染率が低減される。さらに装置と種菌が直接接触する部分が少ないため、使用前の接種装置の殺菌作業を軽減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する前に従来の栽培容器の構成について図10を参照して説明する。図10に示すように栽培容器91は、上方が開口90され、内部に殺菌処理されたきのこの培地92が充填され、栽培容器の首部付近を培地表面95としている。また、一般に培地92には、培地の殺菌工程の前に、培養期間中の菌糸が外気とガス交換を行うための穴(通気穴)93が容器縦方向に複数予め形成されている。
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法の処理手順を示すフローである。本発明について図1及び図2等を参照して説明する。本発明においては、先ず、きのこの液状種菌70を気密性の容器(封入容器)11、12、13に封入し(ステップS1)、液状種菌を充填した気密性の容器を用意する。続いて、前記気密性の容器を培地内に形成された穴93に挿入する(ステップS2)。次いで、該培地内の穴に挿入された気密性の容器を培地内の穴の任意の深さ、例えば底部、中間部、表面部付近で、放出手段として設けられた前記気密性の容器底部に形成された噴出孔50、250やシリンダ210底部に取り付けられた突起部211から液状種菌を放出せしめることにより、種菌を培地に接種する(ステップS3)。
【0021】
上記ステップS1について図2等を参照して説明する。本発明における気密性の容器としてはアンプル、カプセルを採用する。アンプル11の底部には適宜サイズ、個数の噴出孔50が開口されている。カプセル12の素材としては、例えばビニール製等の突起物により容易に破壊されるものであれば採用でき特に限定されない。カプセル12が圧縮されて突起部211に触れてカプセルが破壊されることにより内部に充填された種菌が培地に放出される。また、カプセル13は水溶液等により溶解する溶解性のカプセルである。例えばゼラチン、グリセリン等の素材により形成されたものであり、培地内に含まれる水分によって溶解し内部に充填された種菌が培地に放出される。
【0022】
溶液培養された液状種菌70を前記アンプル11又はカプセル12、13に充填する。また、本発明においては、同一品種で性質が異なる異種類の種菌を別々のアンプル又はカプセルに充填することができる。えのき茸の種菌であっても、色彩が白色系の品種、色彩がブラウン系の品種、茎の太さが相違する品種、笠の形状が相違する品種等が存在する。このような種菌の中で、例えば、白色系の品種を一方のアンプル又はカプセルに充填し、ブラウン系の品種を他方のアンプル又はカプセルに充填することができる。本発明におけるアンプル、カプセルへの液状種菌の充填は薬剤のアンプル、カプセルへの充填方法を採用することができる。
【0023】
次に、前記液状種菌を充填したアンプルを収納し栽培工場に移送するためのアンプルケースについて図5を参照して説明する。液状種菌を充填した気密性アンプル11をアンプルケース60に複数個収納する。内部が無菌状態のアンプルケース60の底面に配設されたアンプルの底部受けキャップ64の上に気密性アンプル11が搭載されている。ここで噴出孔50は該キャップ64により塞がれているため、アンプル11は気密状態に維持されている。なお、カプセル12、13は液状種菌が充填された時点で気密状態に維持されている。
【0024】
ガイド板61はアンプルケース60に固定され、ガイド板61に形成されるガイド穴63に挿入することによってアンプル11を固定する。また、液状種菌を充填したアンプル11の上部は封止キャップ112により封止されている。さらに上蓋62によってアンプルケース60の開口部が封止されて、アンプルケースの気密性が維持され、アンプルケース内は無菌状態に維持される。従って、種菌が外部と接触することがなく雑菌感染の危険性を大幅に低減できる。
【0025】
次に、本発明の第1の実施の形態について図2〜4を参照して説明する。第1の実施の形態は気密性の容器としてアンプルを使用した実施例である。図2〜4は本発明に係る第1の実施の形態を示すものであり、図2は接種トレーの構成例を示す平面図(A)及び栽培容器内に接種トレー等を使用してアンプルを挿入した構成例を示す断面図(B)である。図3はアンプルの断面図であり、図4はアンプル挿入手段、保持手段、加圧手段の構成例を示す断面図及びこれら手段の動作を説明する図である。
【0026】
接種トレー41には封止キャップ112で封止された複数のアンプル11がホルダー42により保持されている。該アンプル11は上方開口部に形成されたツバ111によって支持され下方に抜け落ちないようになっている。接種トレー41は保持手段40により保持されている。
【0027】
また、この第1の実施の形態においては、アンプル11を栽培容器91内の穴93に挿入するためのアンプル挿入手段20とアンプル11を上方に引上げる保持手段40とを備えている。加圧手段30は、アンプルの封止キャップ112の上部に取り付けられ、アンプル11を上方に引上げる際にアンプル内に入り込み充填された液状種菌を加圧するものである。なお、保持手段40はアンプル11を保持する接種トレー41も保持している。
【0028】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図2、3を参照して説明する。内部に液状種菌70を充填した無菌状態のアンプル11は、種菌を培地に放出して接種するための放出手段としての噴出孔50を適宜数形成し、上方にはアンプルの下方への抜け落ちを阻止するためのツバ111を形成している。アンプルに配置される封止キャップ112はアンプルの開口部を封止して気密性を維持するものである。
【0029】
アンプルケース60に収納され栽培工場に持ち込まれたアンプルは、外部機構により該ケースから自動的に取り出され、封止キャップ112により封止された状態で接種トレー41に保持される。この時もアンプル11の開口部が封止されているために液状種菌70が噴出孔50から外部に漏出することはなく、アンプル11内部の気密性は維持されている。
【0030】
その後、保持手段40は、アンプル11を保持した接種トレー41を加圧手段30と封止キャップ112とが接触する位置まで引上げる。続いて、加圧手段30と封止キャップ112とを接触させた状態で、挿入手段20がアンプル11を穴93に向け挿入する。アンプル11は培地内の穴93の、深さ2a点(図2参照)まで挿入される。
【0031】
次いで、接種トレー41に保持されたアンプル11は、保持手段40により深さ2b点を通過して2c点(図2参照)まで徐々に引上げられる。この工程において、アンプル11内の液状種菌70は、加圧手段30のアンプルへの進入により圧縮されて噴出孔50より穴93の培地面に向けて噴射される。これにより液状種菌の培地への接種が行われる。アンプル11の引上げ過程の、2a点から2b点までの間に、穴93の底部から表面下(培地面95)までの培地に液状種菌が散布され、2b点を通過後2c点までの間に種菌は栽培容器91内の培地表面に散布される。種菌の接種終了後は、アンプル11及び栽培容器91は外部機構により自動的に交換され、交換された栽培容器に対して前述の接種処理が続行される。
【0032】
図9は、栽培容器内の培地の穴にツバを形成し封入キャップにより密封されたアンプル、カプセルが挿入された状態を示す平面図である。本発明においては、同一品種で性質が異なる種類の種菌をアンプル11A〜11Eのそれぞれに別々に充填し、それぞれのアンプルを一つの栽培容器内の任意の穴93に挿入することができる。例えば、アンプル11Aをエノキ茸でブラウン系品種の種菌を充填したものとし、アンプル11B〜11Eはエノキ茸で白色系品種の種菌を充填したものとすることができる。なお、品種の選定、いずれの品種をカプセルに充填して、いずれの穴に挿入するかは任意である。このような処理を行うことにより、一つの栽培容器内に異なる性質を持つ種菌を接種することが可能となり、一株に色彩や笠の形状の異なるきのこが混在するきのこが栽培でき、購買者の選択の余地を拡大させ購買意欲の増大に貢献できる。
【0033】
次に、図4を参照して挿入手段20、加圧手段30及び保持手段40の機能について説明する。取り付け機構21は挿入手段20を接種機本体に固定するものであり、挿入手段20は挿入アーム22を上下動させるものである。加圧手段30は挿入アーム22に連結され、封止キャップ112の上部を押さえて、保持手段40の上方移動に伴いアンプル11の内部に進入する。保持手段40は、アンプル11を保持した接種トレー41を保持しており、アンプル11を上下動させる。前記接種トレー41は保持手段40に脱着可能に取り付けられている。
【0034】
また、図4を参照しながら挿入手段20、加圧手段30及び保持手段40の動作について説明する。始めに、保持手段40の上部が4g点にあり、接種トレー41が4e点にある状態で、外部機構により自動的に供給されるアンプル11を保持した接種トレー41が保持手段40にセットされる。保持手段40は、封止キャップ112が加圧手段30に接触する位置まで、接種トレー41を移動させる。
【0035】
次に、図4に示すように挿入手段20が挿入アーム22を距離Hだけ降下させる。この状態で、保持手段40の上部は4f点、接種トレー41は4c点にあり、アンプル11は培地面95を通過して培地内部の穴に挿入されている。このとき、封止キャップ112と加圧手段30とは接触している。その後、挿入手段20によって保持手段40が引上げられることに伴い、接種トレー41に保持されているアンプル11が4a点から4b点まで上昇し、封止キャップ112と接触している加圧手段30がアンプル11内部に侵入し、アンプル11内部の液状種菌70が加圧されて噴出孔50から噴出して種菌の接種が行われる。
【0036】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、培地内の穴93に挿入されたアンプルが培地底部、培地中間部、表面部の全体に亘って種菌を散布しながら移動する。このため種菌が培地内に均等に接種され、培養期間が短縮される。また、接種の過程において前記接種機構が種菌には全く接触しないので接種作業での雑菌混入の可能性が極めて低下する。さらに接種装置と種菌の接触部分が無いため接種作業前の装置の殺菌作業も大幅に軽減される。また、一株に色彩や笠の形状の異なるきのこが混在するきのこの栽培が容易にできる。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態について図6、7を参照して説明する。図6は本発明に係る気密性の容器としてカプセルを使用する場合を説明する図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態におけるアンプルに代えて、内部に液状種菌が充填された無菌状態のカプセル12を使用している。210はカプセル12を収容して任意の地点に保持するシリンダ状の保持手段であり、ピストン機構の加圧手段としての挿入アーム201がその内部を上下動する。また、この保持手段210は底部に噴出孔250を開口した突起部211を備えており、前記シリンダ状の保持手段210内で挿入アーム201がカプセル12を押し込むことによる加圧と突起部211の突起の作用により、カプセル12が破壊され、噴出孔250から種菌が培地面に向けて放出される。
【0038】
この場合、カプセル12は、保持手段210と挿入アーム201により培地内の穴93の底部、中間部、表面部の適宜部位に保持され、挿入アーム201による加圧と突起部211により当該位置において破壊され、噴出孔250から種菌が培地面に向けて放出される。また、前記第1の実施の形態と同様に、同一品種で性質が異なる種類の種菌をカプセル12A〜12Eのそれぞれに別々に充填し、それぞれのカプセルを一つの栽培容器内の特定の穴93に挿入して(図9参照)、接種することができ第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】
次に、図6を参照して第2の実施の形態の動作について説明する。内部に液状種菌が充填された無菌状態のカプセル12が外部より自動的に供給される。その後、カプセル12が保持手段210の内部にセットされる。挿入手段200が、挿入アーム201を制御して保持手段210に挿入されたカプセル12を穴93の任意の深さまで挿入する。続いて、挿入手段200が加圧手段としてピストン機構の挿入アーム201を押し下げることにより、カプセル12を加圧する。カプセル12は、突起部211に押し当てられ、接触面が破壊されて、内部に充填した液状種菌が噴出孔250から放出される。これにより培地への種菌の接種が行われる。この場合、前記動作が穴93の底部から表面の順に繰り返される。
【0040】
接種が終了した後に、カプセル12の残骸は外部機構により自動的に取り除かれ、栽培容器91も外部機構により自動的に交換される。上記第2の実施の形態においても、穴93の複数箇所及び栽培容器開口部の培地表面の複数箇所に接種してもよい。また、カプセル12を生分解プラスチックで構成すれば使用後のカプセルが環境に与える影響を軽減することもできる。
【0041】
さらに、図7を参照して挿入手段200、加圧手段(挿入アーム)201及び保持手段210等の構成例、動作等について説明する。取り付け機構205は挿入手段200を接種機本体に固定するものである。挿入手段200は保持手段210を上下動させるものであり、保持手段210は培地内部の穴93の任意の深さでカプセル12を保持するものである。加圧手段201はカプセル12を加圧するものであり、突起部211はカプセル12と接触してカプセルを破壊するものである。
【0042】
このような構成において、始めに、保持手段210の先端が6b点にあり、外部機構により自動的に供給されるカプセル12が保持手段210の内部に挿入される。次に、挿入手段200が保持手段210を降下させ、カプセル12を培地面95を通過させて培地内部の穴93に挿入する。このとき、保持手段210の先端は距離Hだけ降下した6a点にまで挿入される。続いて、保持手段210が挿入された位置でカプセル12を保持する。その後、加圧手段201(挿入アーム)がカプセル12を加圧し、突起部211に押し当てカプセル12を破壊することにより種菌が培地に放出され、種菌の接種が行われる。
【0043】
本発明の第2の実施の形態では、種菌容器としてカプセルを用いるためにアンプルと比較してケースの重量が軽くなり、同一容量でのケースの大きさも小さくなる。従って第2の実施の形態では種菌の輸送コストが低減されるという効果が得られる。さらに液体状の種菌が、培地内部で取り出されるために搬送路等に接触することがなく、接種工程での雑菌混入率が低下する。さらにカプセルの接触部分が乾燥したカプセルとシリンダ状の保持手段及びピストン状の加圧手段のみであるため、接種前の装置の殺菌作業も軽減される。
【0044】
次に、本発明の第3の実施の形態について図8を参照しながら説明する。第3の実施の形態においては、無菌状態の気密性容器をゼラチンとグリセリン等で成形した水溶液等による溶解性の素材で形成されたカプセルを使用したものである。図において、310は水溶性のカプセル13を培地内の穴93の所定位置までガイドして当該位置に保持するシリンダ状の保持手段であり、挿入手段300は挿入アーム301により水溶性のカプセル13を培地内部に挿入するものである。
【0045】
このような構成において、内部に液状種菌が充填された水溶性のカプセル13が外部より自動的に供給される。該カプセル13は外部機構により保持手段310に挿入される。そして、挿入アーム301が水溶性カプセル13を穴93の任意の深さまで挿入する。カプセル13の直径を穴93と等しいか若干大きく形成しているため、カプセル13と穴93の培地壁面との摩擦抵抗により、カプセル13は穴93内部の任意の位置に保持される。カプセル13は培地92の水分と反応することにより溶解し、内部に収容した液状種菌が培地に放出され、培地への種菌の接種が行われる。なお、カプセル13は穴93の底部、中間部、表面部等の任意の位置に配置される。また、同一品種で性質が異なる種類の種菌をカプセル13A〜13Eのそれぞれに別々に充填し、それぞれのカプセルを一つの栽培容器内の特定の穴93に挿入して(図9参照)接種することができ、第1、2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】
本実施の形態においては、液状種菌は水分含有率を20%以下とし、水溶性カプセル13の内側からの溶解を防止する必要がある。接種が終了した後に、栽培容器91は自動的に交換される。また、本実施の形態においても穴93の複数箇所及び栽培容器開口部等の複数箇所に接種してもよい。なお、カプセル13内部には粉末状の種菌を封入しても良く同様の効果を得ることができる。本第3の実施の形態によれば、カプセルを加圧する手段が不要になりコストの低減に繋がる。なお、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適宜変更され得ることは明らかである。
【0047】
【実施例】
上述の第1の実施形態による方法、装置を用いて、えのき茸の種菌を接種した。その結果を以下に述べる。容量850cc、開口部65φの栽培容器に、640gのコーンコブを主成分とする培地を充填し、内部に通気穴を5本開けた培地を使用した。容積5ccのアンプルに液状の種菌を充填し、それぞれの通気穴に接種した。その結果、培養期間は一般に使用する方法では25日〜27日かかっていたものが、この実験では培養期間が19〜21日に短縮された。また、エノキ茸の種菌であって白色系品種とブラウン系品種の種菌のうち、白色系品種の種菌を充填したアンプルを図9の11BからEの4個の穴に挿入し、ブラウン系品種の種菌を充填したアンプルを11Aの穴に挿入して、当該種菌を接種することにより、一株内に外側は白色系のエノキ茸で中心部はブラウン系のエノキ茸を得ることができた。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、種菌が培地内の広い範囲に均等に接種されるために培養期間が短縮されるという効果がある。また本発明によれば、液状の種菌が培地内で直接無菌容器(アンプル、カプセル)より取り出され種菌が搬送路に直接接触することがないために接種処理作業での雑菌感染率が著しく低減される。そして本発明によれば、接種装置が種菌と接触する部分が少ないために接種作業前の接種装置の殺菌作業が軽減される効果を奏する。
【0049】
さらに本発明によれば、一つの栽培容器内に同一品種で異なる性質を持つ種菌を接種することが可能となり、一株に色彩や笠の形状の異なるきのこが混在するきのこが栽培でき、購買意欲の増大に貢献することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気密性容器を用いたきのこの種菌接種方法の処理手順を示すフローである。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の接種装置の構成例を示す平面図(A)及び断面図(B)である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の気密性アンプルを説明するための図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態の挿入手段、加圧手段、保持手段等の動作を説明するための図である。
【図5】本発明に係る第1の実施形態における気密性アンプルを収納するアンプルケースの断面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の接種装置の構成例を示す断面図である。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の挿入手段、加圧手段、保持手段等の動作を説明するための図である。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態の接種装置の構成例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る一つの栽培容器内に異なる性質を持つ種菌を接種する方法を説明するための図である。
【図10】従来のきのこの栽培容器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11、11A、11B、11C、11D、11E
気密性の容器(アンプル)
12、12A、12B、12C、12D、12E
気密性の容器(カプセル)
13、13A、13B、13C、13D、13E
気密性の容器(溶解性カプセル)
20 挿入手段(アンプル挿入手段)
21、205 取り付け機構
22 挿入アーム
30 加圧手段
40 保持手段
41 接種トレー
42 ホルダー
50、250 放出手段(噴出孔)
60 アンプルケース
61 ガイド板
62 上蓋
63 ガイド穴
64 アンプルの底部受けキャップ
70 液状種菌(種菌、きのこの液状種菌)
90 栽培容器開口部
91 栽培容器
92 培地
93 穴(通気穴)
111 ツバ
112 封止キャップ
200、300 挿入手段
201 加圧手段(挿入アーム)
210、310 シリンダ(カプセル保持手段)
211 放出手段(突起部)
301 挿入アーム

Claims (12)

  1. きのこの液状種菌を気密性の容器に充填し、
    前記液状種菌が充填された気密性の容器を、栽培容器内に収容された培地に形成される穴に挿入し、
    前記挿入された気密性の容器から前記液状種菌を放出させることにより、該液状種菌を栽培容器内に収容された培地に接種する、ことを特徴とする気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  2. 前記液状種菌が充填された気密性の容器が、一定量の液状種菌を封入するアンプル状、カプセル状、又は水溶液等による溶解性の容器である、ことを特徴とする請求項1に記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  3. 前記液状種菌が充填された気密性の容器が、栽培容器内の培地に形成される穴に挿入可能な容器であって、無菌処理が施され、加圧、破壊、溶解の中から選択されるいずれか又はそれらを組み合わせた手段により、充填された液状種菌を栽培容器内の培地に放出させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  4. 前記気密性容器の栽培容器内の培地に形成される穴への挿入がピストン機構によるものである、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  5. 前記気密性の容器に充填された液状種菌の栽培容器内の培地への放出が、前記ピストン機構による加圧と前記アンプルに形成された噴出孔からの噴出によるものである、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  6. 前記気密性の容器に充填された液状種菌の栽培容器内の培地への放出が、前記ピストン機構による加圧と突起部によるカプセルの破壊による噴出孔からの噴出によるものである、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  7. 前記気密性の容器に充填された液状種菌の栽培容器内の培地への放出が、前記カプセルの水溶液等による溶解による放出によるものである、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  8. 前記気密性の容器に充填された液状種菌を水溶液等による溶解により栽培容器内の培地へ放出するカプセルが、ゼラチン、グリセリン等の素材により形成されたものである、ことを特徴とする請求項7に記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  9. 同一品種で性質の異なる2種類以上の液状種菌を別々の前記気密性の容器に充填し、充填した該気密性の容器を一つの栽培容器内の所望の穴に別々に挿入して、2種類以上の液状種菌を一つの栽培容器内の培地に接種する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種方法。
  10. きのこの液状種菌を気密状態、無菌状態で封入する気密性の容器と、
    前記気密性の容器を栽培容器内に形成される穴に挿入する挿入手段と、
    前記気密性の容器に対して該容器に封入された液状種菌が噴出するように加圧を行う加圧手段と、
    前記気密性の容器及び加圧手段とを保持する保持手段と、
    前記気密性の容器に封入された液状種菌を栽培容器内に収容された培地に放出させる放出手段と、
    を備えたことを特徴とする気密性の容器を用いたきのこの種菌接種装置。
  11. 前記気密性の容器が、一定量の液状種菌を封入するアンプル状、カプセル状、又は水溶液等による溶解性の容器である、ことを特徴とする請求項10に記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種装置。
  12. 前記気密性の容器が、栽培容器内の培地に形成される穴に挿入可能な容器であって、無菌処理が施され、加圧、破壊、溶解の中から選択されるいずれか又はそれらを組み合わせた手段により、充填された液状種菌を栽培容器内の培地に放出させるように構成されている、ことを特徴とする請求項10又は11のいずれかに記載の気密性の容器を用いたきのこの種菌接種装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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