JP2004259637A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の単電池の積層体を有する燃料電池スタック23と、燃料電池スタックへの反応ガスの供給管32、33と、複数の単電池の積層体に形成され反応ガスの供給管を通して供給された反応ガスを複数の単電池の各々に分配するマニホールド30、31と、燃料電池スタックへの反応ガスの供給管32、33とマニホールド30、31とを接続するガス通路36、37に設けられ単電池積層方向と平行な方向に延びる1以上の板38と、を備えた燃料電池。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池(たとえば、固体高分子電解質型燃料電池)に関し、とくに圧損をほとんど増加させずに、各セルへのガスの分配の均一化をはかった燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6、図7に示すように、単電池(セル)19を積層して構成した燃料電池スタック23のうち、セル積層体の各単電池(セル)19に燃料ガス、酸化ガスなどの反応ガスを供給するのに、従来、セル積層体中にセル積層方向に延びるマニホールド29、30、31(冷媒マニホールド29、燃料ガスマニホールド30、酸化ガスマニホールド31)を形成し、燃料電池スタック23に供給された反応ガスをマニホールド30、31に流し、マニホールド30、31から各セル19に分配する方法がとられている。
【0003】
通常、反応ガスを外部からセル積層体内のマニホールド30、31に供給するガス供給管32、33は、図6に示すように、配置上、寸法上の都合などから曲がり管とならざるを得ない。また、ガス供給管の断面は、燃料電池スタックへの入口部近傍においては、単純な円形ではなく、楕円形や長方形になる場合が多いため、ガスは管内を複雑な流線を描いて流れる。その結果、曲がり管から燃料電池スタック23のガス流入口に入ったガスは、ガス流入口近傍およびマニホールド30、31のガス流入口側端部において、図8に示すように、旋回流Sを形成したり、マニホールド30、31に流入した所に渦を発生したりする。
【0004】
この旋回流や渦はつぎの問題を生じる。
供給される反応ガスが加湿ガスである場合で燃料電池起動時等には、マニホールド30、31のガス流入口側端部に結露水Wが集中しやすい。その場合、旋回流Sが結露水Wを巻き上げ、マニホールド30、31のガス流入口側端部にあるセル19に水を押し込み、そのセル19のガス流路27、28に水により閉塞が生じて電圧低下を生じさせ、セル間に発電能力のばらつきを生じさせるおそれがある。
また、マニホールド30、31内の旋回流、渦は、各セル19へのガス分配を不均一にする。とくにセル積層方向端部のセルはガスの流入量が少なくなるという現象が見られる。その結果、セルの発電能力にばらつきが発生し、ガスの供給の少ないセルの電圧が低下し、極端な場合、電池全体の運転を停止せざるを得なくなる場合も生じる。
【0005】
従来、上記の問題に対処するには、以下の提案がなされている。
たとえば、特開平8−293318号のように、マニホールド流入部と外部との間にパンチングメタルのような穴あき板を設置することが行われている。これはパンチングメタルを通過する間に圧力損失が起こることにより、ガスの流入部の圧力を均一にする。その結果、ガスの流れ(主として流量)を均一にすることを狙っている。
また、特開平8−213044号のように、マニホールド流入部に、多孔質体を介してガスを導入する例もある。この場合も、多孔質体を通過するときに生じる圧力損失を利用してガスの流れ(主として流量)を均一にすることを狙っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−293318号公報
【特許文献2】
特開平8−213044号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−293318号のように、パンチングメタルを設けるものでは、ガスがパンチングメタルを通過する際に圧力損失が発生する。近年の燃料電池は、マニホールドのガス通過断面積を小さくして、ガスの流速を上げる傾向にある。とくに積層するセルの枚数が多くなる場合には、ガスの流量、流速が増大する。したがって、パンチングメタルなどの圧力損失を発生する部分があると、ガスを送るポンプの動力損失が増大してしまう。また、パンチングメタルでは、ガスが孔を通過するときに孔のエッジにて渦が発生し、その渦により、近傍のセルには、ガスの流入が少なくなるという問題もある。
また、特開平8−213044号公報のように、多孔質体を介してガスを導入するものにも、ガスが多孔質体を通過する際に圧力損失が発生するため、特開平8−293318号の場合と同様の問題が生じる。
本発明の目的は、圧力損失をほとんど生じさせずに、マニホールドに流入する反応ガスの旋回流や渦流の発生を抑制し各セルへのガスの分配を均一化することができる燃料電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、
複数の単電池の積層体を有する燃料電池スタックと、
燃料電池スタックへの反応ガスの供給管と、
上記複数の単電池の積層体に形成され上記反応ガスの供給管を通して供給された反応ガスを上記複数の単電池の各々に分配するマニホールドと、
上記燃料電池スタックへの反応ガスの供給管と上記マニホールドとを接続するガス通路に設けられ上記複数の単電池の積層体の単電池積層方向と平行な方向に延びる1以上の板と、
を備えている。
上記燃料電池において、望ましくは、上記板の、前記ガス通路の軸芯と平行な方向の長さは、前記板同士の間隔または前記ガス通路内面との間隔の2倍以上である。
また、望ましくは、上記燃料電池スタックがエンドプレートを有し、上記ガス通路が上記エンドプレートに形成されている。
また、上記板が、複数設けられ、互いに交わっていてもよい。
また、望ましくは、上記板の、上記ガス通路の軸芯と平行な方向の長さは、10mm以上である。
また、望ましくは、上記板の、板同士の間隔または上記ガス通路内面との間隔は10mm以下である。
【0009】
上記本発明の燃料電池では、ガス通路に単電池積層方向と平行な方向に延びる板を設けたので、マニホールドにほぼストレートにガスを導入することができ、ガス通路およびマニホールドのガス入口部に旋回流が生じることを抑制できる。また、単電池積層方向と平行な方向に延びる板であるので、マニホールドのガス入口部に、板のエッジにて渦が生じることを抑制できる。旋回流、渦を抑制することにより、マニホールドに流入したガスの各セルへの分配を均一化でき、かつ、特定のセルへの凝縮水の巻き上げ、押し込みも防止できる。この場合、ガス通路に単電池積層方向と平行な方向に延びる板としたので、ガス通路の流路断面積はほとんど縮小せず、板部を通過するガス流れにはほとんど圧損が生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の燃料電池の望ましい実施例を、図1〜図6を参照して説明する。従来技術で参照した図4〜図6とその説明は、本発明の燃料電池にも準用される。
本発明の燃料電池10は、たとえば低温型燃料電池であり、たとえば固体高分子電解質型燃料電池である。燃料電池10は、たとえば車両に搭載される。ただし、車両搭載用に限るものではない。
【0011】
図4〜図6に示すように、固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane−Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜の一面に配置された触媒層12からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜の他面に配置された触媒層15からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層13、16が設けられてもよい。セパレータ18にはアノード14、カソード17に反応ガスである燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するためのガス流路27、28(燃料ガス流路27、酸化ガス流路28)および/または冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26が形成されている。膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねて単電池(セル)19を構成し、セルを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、図示しないセル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート)、ボルト・ナットにて固定して、燃料電池スタック23を構成する。
【0012】
各セルの、アノード側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子に変換する反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成する反応が行われ、かくして発電が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e−
カソード側:2H+ +2e− +(1/2)O2 →H2 O
【0013】
電極14、17は、たとえば、カーボンと触媒(たとえば、Pt)と電解質とから構成されている。
拡散層13、16は、たとえば、通気性カーボン層から構成されている。
セパレータ18は燃料ガス、酸化ガス、冷媒を区画するため不透過性でなければならず、また隣接セル間の電子通路となるため導電性をもたなければならない。そのために、セパレータ18は、通常、カーボンプレート(カーボン、黒鉛等の導電材料と樹脂との混合材料の成型カーボンプレート、あるいはカーボン、黒鉛等の導電材料の焼結カーボンプレート)、導電性樹脂に流体流路を形成したもの、あるいはメタルプレート(たとえば、SUSプレート)に流体流路を形成したもの、あるいはメタルプレートに流体流路を形成したものと樹脂フレームとの組み合わせ、等からなる。図4は、セパレータ18がカーボンセパレータからなる場合を示しているが、セパレータ18がカーボンセパレータに限るものではない。
【0014】
セパレータ18には、冷媒流路26、燃料ガス流路27、酸化ガス流路28の何れか少なくとも1つの流路が形成される。これらの流路は、セル面に平行に延びる。図5は酸化ガス流路28を示している。
また、セル積層体には、冷媒マニホールド29、燃料ガスマニホールド30、酸化ガスマニホールド31がそれぞれ形成される。これらのマニホールドはセル面と直交する方向、すなわちセル積層方向に延び、セパレータ18を貫通し、それぞれ冷媒、燃料ガスおよび酸化ガスを各セル19に分配する。
【0015】
燃料電池スタック23の一端のエンドプレート22には、燃料ガス供給管32、酸化ガス供給管33、冷媒供給管、燃料ガス排出管34、酸化ガス排出管35、冷媒排出管が取付けられる。これらの反応ガス(燃料ガスまたは酸化ガス)の供給、排出管は、曲がり管からなる。
燃料ガス供給管32と燃料ガスマニホールド30との間には燃料ガスのガス通路36が形成されており、酸化ガス供給管33と酸化ガスマニホールド31との間には酸化ガスのガス通路37が形成されている。同様に、燃料ガス排出管34と燃料ガスマニホールド30との間には燃料ガスのガス通路が形成されており、酸化ガス排出管35と酸化ガスマニホールド31との間には酸化ガスのガス通路が形成されている。
図1は、燃料ガス供給管32と燃料ガスマニホールド30との間に形成された燃料ガスのガス通路36、または酸化ガス供給管33と酸化ガスマニホールド31との間に形成された酸化ガスのガス通路37を示している。
【0016】
燃料ガスのガス通路36または酸化ガスのガス通路37は、図1に示すように、燃料電池の単電池積層方向と平行な方向に延びていてもよいし、図2に示すように、燃料電池の単電池積層方向と斜交する方向に延びていてもよい。ガス供給管32、33をエンドプレート22にフランジ接続とする場合は、フランジがエンドプレート22の端からはみ出ないようにするために、ガス供給管32、33の軸芯をエンドプレート22の端から内側にオフセットさせる必要が生じる場合があるが、そのような場合には、図2のような配置となる場合がある。
【0017】
燃料ガスのガス通路36と酸化ガスのガス通路37との少なくとも一方のガス通路(両方のガス通路36、37であることが望ましい)には、図1〜図3に示すように、複数の単電池の積層体の単電池積層方向と平行な方向に延びる1以上の板(整流板)38が設置される。
板38は、複数の単電池の積層体の単電池積層方向と直交する面内方向には、板38部をガスが流れる時に板38が無かったならば生じるであろうガスの旋回流(図8のS)を切る方向に延びている。
【0018】
ガス通路36、37の単電池積層方向と直交する横断面における、1以上の板38の、単電池積層方向と直交する面内方向の配置パターンは、図3に示す通りである。図3の(a)では、板38の枚数は1つで、1つの板38がガス通路36、37の断面の長手方向に延びている。図3の(b)では、板38の枚数は複数で、複数の板38が互いに平行で、かつ、ガス通路36、37の断面の長手方向に延びている。図3の(c)では、板38の枚数は複数で、複数の板38はガス通路36、37の断面の長手方向およびそれと直交する幅方向に延びており、かつ、格子状に互いに組み合わされている。図3の(d)では、板38の枚数は複数で、複数の板38はガス通路36、37の断面の長手方向およびそれと直交する幅方向に斜交しており、かつ、格子状に互いに組み合わされている。図3の(e)では、板38の枚数は複数で、複数の板38はハニカム状に互いに組み合わされている。図3の(f)では、板38の枚数は複数で、複数の板38が互いに平行で、かつ、ガス通路36、37の断面の幅方向に延びている。図3の(f)のパターンは、図2のガス通路36、37が単電池積層方向に対して斜めに延びている場合にも、適用されることができ、その場合、板38は単電池積層方向に平行である。
【0019】
板38は、板38のガス流れ方向上流端面およびガス流れ方向下流端面が、端面近傍にて、ガスに渦流を発生させない程度の薄厚とされている。板38の厚さが薄いため、ガス通路36、37の流路断面積は、板38が設けられているにかかわらず、ほとんど減少しない。
【0020】
十分な整流作用を得る上から、つぎの構造条件を具備することが望ましい。板38の、ガス通路36、37の軸芯と平行な方向の長さは、板38同士の間隔またはガス通路36、37内面との間隔の2倍以上であることが望ましい。板38の、ガス通路36、37の軸芯と平行な方向の長さは、10mm以上であることが望ましい。板38の、板同士の間隔またはガス通路内面との間隔が10mm以下であることが望ましい。
【0021】
燃料電池スタック23はエンドプレート22を有しており、ガス通路36、37はエンドプレート22に形成されている。
板38がエンドプレート22に形成されたガス通路36、37に設けられる場合、板38は上流側のガス供給管内に突出していてもよいし、あるいは板38は下流側のターミナル20、インシュレータ21内のガス通路36、37に突出していてもよい。
【0022】
つぎに、本発明の燃料電池の作用を説明する。
ガス通路36、37に単電池積層方向と平行な方向に延びる板38を設けたので、マニホールド30、31にほぼストレートに反応ガス(燃料ガス、酸化ガス)を導入することができ、ガス通路36、37およびマニホールド30、31のガス入口部に旋回流(図8のS)が生じることを抑制できる。また、板38は単電池積層方向と平行な方向に延びる板であり板厚は薄いので、マニホールド36、37のガス入口部に、板38のエッジにて渦が生じることを抑制できる。
【0023】
旋回流、渦を抑制し、マニホールド30、31にほぼストレートに反応ガスを導入した結果、マニホールド30、31に流入したガスの各セル19への分配を均一化できる。板38による整流で流れをまっすぐにして各セル19への分配を均一化しており、従来のパンチングメタルや多孔質体を設けて圧損を利用してガス分配の均一化をはかるものと自然法則の利用の仕方が異なる。また、旋回流を抑制したため、特定のセル(ガス流入側の端部またはその近傍にあるセル)への凝縮水(図8のW)の巻き上げ、押し込みも防止できる。
【0024】
この場合、板38をガス通路36、37内で単電池積層方向と平行な方向に延びる板としたので、ガス通路36、37の流路断面積はほとんど縮小せず、板部38設置部を通過する反応ガス流れにはほとんど圧損が生じない。その結果、従来のパンチングメタルや多孔質体を設けて圧損を利用してガス分配の均一化をはかる場合のようなガスポンプの動力増大を伴わない。
【0025】
(イ)板38の、ガス通路36、37の軸芯と平行な方向の長さを、板同士の間隔または前記ガス通路内面との間隔の2倍以上とした場合や、(ロ)板38の、ガス通路36、37の軸芯と平行な方向の長さを、10mm以上とした場合や、(ハ)板38の、板同士の間隔またはガス通路内面との間隔を10mm以下とした場合、(ニ)複数の板38を交わらせて格子状とした場合には、板38設置部を通過する時に、十分な反応ガスの整流が得られ、その結果、十分な各セルへのガス分配の均一化、凝縮水の巻き上げ抑制が得られる。
また、燃料電池スタックのエンドプレート22に形成されたガス通路36、37に板38を設置した場合は、エンドプレート22が適宜の厚さと強度を有するので、板38の設置、固定、および板38の形状寸法の確保が容易である。
【0026】
【発明の効果】
請求項1〜6の燃料電池によれば、ガス通路に単電池積層方向と平行な方向に延びる板を設けたので、マニホールドにほぼストレートにガスを導入することができ、ガス通路およびマニホールドのガス入口部に旋回流が生じることを抑制できる。また、単電池積層方向と平行な方向に延びる板であるので、マニホールドのガス入口部に、板のエッジにて渦が生じることを抑制できる。旋回流、渦を抑制することにより、マニホールドに流入したガスの各セルへの分配を均一化でき、かつ、特定のセルへの凝縮水の巻き上げ、押し込みも防止できる。この場合、ガス通路に単電池積層方向と平行な方向に延びる板としたので、ガス通路の流路断面積はほとんど縮小せず、板部を通過するガス流れにはほとんど圧損が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池(ガス通路がセル積層方向と平行な方向に延びている場合)の一部の拡大断面図である。
【図2】本発明の燃料電池(ガス通路がセル積層方向に対し斜め方向に延びている場合)の一部の拡大断面図である。
【図3】(a)〜(f)は図1、図2の燃料電池のガス通路における板の配置パターン図である。
【図4】本発明の燃料電池の一部の拡大断面図である。
【図5】本発明の燃料電池のセパレータの正面図である。
【図6】本発明の燃料電池スタックの斜視図である。
【図7】従来の燃料電池の一部の拡大断面図である。
【図8】従来の燃料電池のガス通路またはマニホールドのガス導入部の、旋回流および凝縮水も併せて示した、断面図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 単電池(単セル)
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 締結部材(テンションプレート)
25 ボルト・ナット
26 冷媒流路
27 燃料ガス流路
28 酸化ガス流路
29 冷媒マニホールド
30 燃料ガスマニホールド
31 酸化ガスマニホールド
32 燃料ガス供給管
33 酸化ガス供給管
34 燃料ガス排出管
35 酸化ガス排出管
36 ガス通路(燃料ガス用)
37 ガス通路(酸化ガス用)
38 板(整流板)
Claims (6)
- 複数の単電池の積層体を有する燃料電池スタックと、
燃料電池スタックへの反応ガスの供給管と、
前記複数の単電池の積層体に形成され前記反応ガスの供給管を通して供給された反応ガスを前記複数の単電池の各々に分配するマニホールドと、
前記燃料電池スタックへの反応ガスの供給管と前記マニホールドとを接続するガス通路に設けられ前記複数の単電池の積層体の単電池積層方向と平行な方向に延びる1以上の板と、
を備えた燃料電池。 - 前記板の、前記ガス通路の軸芯と平行な方向の長さは、前記板同士の間隔または前記ガス通路内面との間隔の2倍以上である請求項1記載の燃料電池。
- 前記燃料電池スタックがエンドプレートを有し、前記ガス通路が前記エンドプレートに形成されている請求項1または請求項2記載の燃料電池。
- 前記板が、複数設けられ、互いに交わっている請求項1または請求項2または請求項3記載の燃料電池。
- 前記板の、前記ガス通路の軸芯と平行な方向の長さが、10mm以上である請求項1または請求項2記載の燃料電池。
- 前記板の、板同士の間隔または前記ガス通路内面との間隔が10mm以下である請求項1または請求項2記載の燃料電池。
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