JP2004259433A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光磁気記録再生装置の薄型化を可能とする磁気ヘッド装置を提供する。
【解決手段】 片持ち支持されたアーム部45を有する固定体15と、情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体12と、前記固定体15に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体12を結合保持する保持部43を備え、弾性部32を有するサスペンション14とを含む磁気ヘッド装置であって、前記アーム部45は当接部205を備え、前記ヘッド本体12が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記当接部205が前記弾性部32と当接し、前記弾性部32が弾性変形する。
【選択図】 図28
【解決手段】 片持ち支持されたアーム部45を有する固定体15と、情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体12と、前記固定体15に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体12を結合保持する保持部43を備え、弾性部32を有するサスペンション14とを含む磁気ヘッド装置であって、前記アーム部45は当接部205を備え、前記ヘッド本体12が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記当接部205が前記弾性部32と当接し、前記弾性部32が弾性変形する。
【選択図】 図28
Description
[第I発明について]
本第I発明は、ミニディスク(以下MDと略す)や光磁気データファイル装置などの光磁気ディスクの記録再生装置において、情報記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド装置に関するものである。
本第I発明は、ミニディスク(以下MDと略す)や光磁気データファイル装置などの光磁気ディスクの記録再生装置において、情報記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド装置に関するものである。
[第II発明について]
本第II発明は、ミニディスク(以下MDと略す)や光磁気データファイル装置などの光磁気ディスクの記録再生装置において、情報記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド装置に関するものである。
本第II発明は、ミニディスク(以下MDと略す)や光磁気データファイル装置などの光磁気ディスクの記録再生装置において、情報記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッド装置に関するものである。
[第III発明について]
本第III発明は、主として情報記録媒体に対し相互作用、具体的には光、熱、磁界等の作用により情報記録媒体へ情報を記録し又は記録された情報を再生するための記録再生装置の構造に関する。より詳細には情報記録媒体に相互作用を行う変換器(例えば磁気ヘッド本体)をロード/アンロードさせるための構造に関する。
本第III発明は、主として情報記録媒体に対し相互作用、具体的には光、熱、磁界等の作用により情報記録媒体へ情報を記録し又は記録された情報を再生するための記録再生装置の構造に関する。より詳細には情報記録媒体に相互作用を行う変換器(例えば磁気ヘッド本体)をロード/アンロードさせるための構造に関する。
[第I発明について]
従来、光磁気記録再生装置は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される情報記録媒体である光磁気ディスクの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビームを出射する光学ヘッド装置を対向配置し、他方の面側に光磁気記録層に外部磁界を印加する磁気ヘッド装置を対向配置している。
従来、光磁気記録再生装置は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される情報記録媒体である光磁気ディスクの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビームを出射する光学ヘッド装置を対向配置し、他方の面側に光磁気記録層に外部磁界を印加する磁気ヘッド装置を対向配置している。
光磁気記録再生装置は、回転操作される光磁気ディスクの光磁気記録層に、磁気ヘッド装置から記録すべき情報信号に応じて磁界の向きが変調された磁界を印加するとともに、光学ヘッド装置から光ビームを集光して照射する。
この光ビーム照射によって、キュリー温度以上に加熱されて保磁力を消失した部分が、磁気ヘッド装置から印加される磁界の方向に応じて磁化された後、光磁気ディスクの回転による光ビームの相対移動によってキュリー温度以下に冷却され、この磁化の方向が固定されることによって情報信号の記録が行われる。
光磁気ディスクは、回転操作されることにより面振れを生ずる可能性があるので、例えばMDには磁気ヘッド装置の磁気ヘッド本体(以下、第I発明において単に「ヘッド本体」という)を摺接させた状態で情報信号の記録を行う摺動型の磁気ヘッド装置を備えた光磁気記録再生装置が用いられている。
しかしながら、ヘッド本体を光磁気ディスク側に付勢する付勢力は、回転操作される光磁気ディスクの主面上からヘッド本体が大きく浮上することなく一定の摺接圧をもって光磁気ディスクに摺接するもので足りる。この付勢力が大きすぎると、ヘッド本体と光磁気ディスクとの間の摺接摩擦が大きくなり、ヘッド本体及び光磁気ディスクの著しい摩耗を生じてしまう。
このため、ヘッド本体に付勢力を付与するサスペンションは、弾性力があまり大きくなく、機械的な強度も十分ではない薄いリン青銅、BeCu、SUS304等の板バネによって形成されている。ヘッド本体は、片持ち支持されたこのようなサスペンションの自由端側に保持される。
前記のような磁気ヘッド装置では、衝撃等が加えられると、ヘッド本体にサスペンションの弾性限界を超えた荷重が加わってしまい、サスペンションに容易に変形を生じさせてしまう。そのために、サスペンションの弾性変形限界を越えないようにヘッド本体の変位を規制するストッパが必要となってくる。
このようなストッパを有する磁気ヘッド装置の一例が特許文献1に提案されている。
以下図23〜図27を用いて従来の磁気ヘッド装置について説明する。
図23は従来の磁気ヘッド装置の一例の平面図である。図24は図23に示した磁気ヘッド装置の使用状態での側面図である。図25は図23の磁気ヘッド装置の未使用状態での側面図である。図26は図23の磁気ヘッド装置のヘッド本体の斜視図である。図27は図23の磁気ヘッド装置のヘッド本体の分解斜視図である。
従来の磁気ヘッド装置は、ヘッド本体12と、その摺動部13を光磁気ディスク1の面に加圧する薄い板バネ材からなるサスペンション14と、サスペンション14の一端を取り付けた固定体15とからなる。サスペンション14の自由端側のジンバル16にヘッド本体12が取り付けられ、サスペンション14の他端は固定体15に取り付けられる。
ヘッド本体12は、図26、図27に示すように、中心磁極コア17aと側磁極コア17bとからなるE型のフェライト磁極コア17の中心磁極コア17aにコイル18を巻回したボビン19を装着して磁気ヘッド素子20を形成し、この磁気ヘッド素子20を、摺動性の良い樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマーなどでてきた摺動体21の直接光磁気ディスク1に接触摺動する摺動部13の一側に一体に取り付けて形成される。
摺動体21の上面には、姿勢安定用の係止部27が高さhを有して設けられている。
サスペンション14は、例えばSUS304、BeCuなどの薄板で形成される。サスペンション14は、固定体15への取付部31と、取付部31より延長され、光磁気ディスク1の面振れに追従し、且つ全体の荷重を与える為の第1の弾性部32と、第1の弾性部32よりカートリッジ2と干渉しないように所定角度で傾斜して延長され、幅方向両側に直角に折り曲げたリブ37を有することで剛体部となる中継部33と、中継部33より延長され、光磁気ディスク1の表面形状に追従するための第2の弾性部34と、第2の弾性部34の自由端に設けられたジンバル16とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
固定体15は、例えば鉄、SUSなどの金属板からなる。固定体15は、サスペンション14の取付部31を固定するための保持部43と、その一側よりアーム状に延長したアーム部45と、アーム部45の先端より、保持部43と対向するように直角に折曲してなるストッパ部47とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
磁気ヘッド装置の使用時(記録時)、すなわち図24に示すように摺動部13が光磁気ディスク1と接触摺動している状態では、光磁気ディスク1の面振れに沿ってヘッド本体12が上下方向に遊動する。ヘッド本体12の上面と直角方向に曲げられた係止部27との距離hは、光磁気ディスク1の面振れ許容範囲以上の大きさをもつから、ヘッド本体12は光磁気ディスク1の面振れに十分追従することができる。距離hは例えばMDでは1mm程度必要である。
磁気ヘッド装置の未使用時(再生時)には、図25に示すように摺動部13が光磁気ディスク1と接触しないばかりでなく、ヘッド本体12が入る穴2aを具備しない再生専用カートリッジとの干渉を考慮する必要がある。このため、摺動部13がカートリッジ2と接触しないように、図示しないリフタが矢印51部分に当接し、固定体15が図示しない回動支点を中心に回動され、光磁気ディスク1から離れる方向(Z方向)に持ち上げられる。そのストロークは3mm程度となる。この状態では、前記係止部27が前記ストッパ部47に当接して、ヘッド本体12の垂れ下がりを阻止している。
しかしながら、上記従来の磁気ヘッド装置の構成では、アーム部45の先端が持ち上がる構成である上に、その持ち上げストロークは、摺動部13がカートリッジ2の穴2aから完全に脱出するのに必要な距離である必要がある。即ち、光磁気ディスク1の表面からカートリッジ2の上面までの距離と、記録時(図24の状態)のストッパ部47の上面と係止部27との隙間分(すなわちhのほぼ半分)との和以上持ち上げる必要がある。この結果、光磁気記録再生装置を薄型にできないという問題があった。
[第II発明について]
従来、光磁気記録再生装置は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される情報記録媒体である光磁気ディスクの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビームを出射する光学ヘッド装置を対向配置し、他方の面側に光磁気記録層に外部磁界を印加する磁気ヘッド装置を対向配置している。
従来、光磁気記録再生装置は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される情報記録媒体である光磁気ディスクの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビームを出射する光学ヘッド装置を対向配置し、他方の面側に光磁気記録層に外部磁界を印加する磁気ヘッド装置を対向配置している。
光磁気記録再生装置は、回転操作される光磁気ディスクの光磁気記録層に、磁気ヘッド装置から記録すべき情報信号に応じて磁界の向きが変調された磁界を印加するとともに、光学ヘッド装置から光ビームを集光して照射する。
この光ビーム照射によって、キュリー温度以上に加熱されて保磁力を消失した部分が、磁気ヘッド装置から印加される磁界の方向に応じて磁化された後、光磁気ディスクの回転による光ビームの相対移動によってキュリー温度以下に冷却され、この磁化の方向が固定されることによって情報信号の記録が行われる。
光磁気ディスクは、回転操作されることにより面振れを生ずる可能性があるので、例えばMDには磁気ヘッド装置のヘッド本体(以下、第II発明において単に「ヘッド本体」という)を摺接させた状態で情報信号の記録を行う摺動型の磁気ヘッド装置を備えた光磁気記録再生装置が用いられている。
以下図42〜図45を用いて従来の磁気ヘッド装置について説明する。
図42は従来の磁気ヘッド装置の一例の平面図である。図43は図42に示した磁気ヘッド装置の使用状態での側面図である。図44は図42の磁気ヘッド装置の未使用状態での側面図である。図45は図42の磁気ヘッド装置のヘッド本体の側面断面図である。
従来の磁気ヘッド装置は、ヘッド本体12と、その摺動部13を光磁気ディスク1の面に加圧する薄い板バネ材からなるサスペンション14と、サスペンション14の一端を取り付けた固定体15とからなる。サスペンション14の自由端側のジンバル16に、ヘッド本体12の摺動体21の結合部22を接着ないし融着によって結合させ、サスペンション14の他端は固定体15に取り付けられる。
ヘッド本体12は、図45に示すように、中心磁極コア17aと側磁極コア17bとからなるE型のフェライト磁極コア17の中心磁極コア17aに、巻回したコイル18を装着して磁気ヘッド素子20を形成し、この磁気ヘッド素子20を、摺動性の良い樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマーなどでてきた摺動体21の直接光磁気ディスク1に接触摺動する摺動部13の一側に一体に取り付けて形成される。
サスペンション14は、例えばSUS304、BeCuなどの薄板で形成される。サスペンション14は、固定体15への取付部31と、取付部31より延長され、光磁気ディスク1の面振れに追従し、且つ全体の荷重を与える為の第1の弾性部32と、第1の弾性部32よりカートリッジ2と干渉しないように所定角度で傾斜して延長され、幅方向両側に絞りで形成された絞りリブ137を有することで剛体部となる中継部33と、中継部33より延長され、光磁気ディスク1の表面形状に追従するための第2の弾性部34と、第2の弾性部34の自由端に設けられたジンバル16とを有しこれらが一体に形成されて構成される。
30はフレキシブルプリント基板であり、一端はヘッド本体12に接着され、他端はサスペンション14の取付部31に接着されている。フレキシブルプリント基板30の一端はコイル18の引き出し線の両端と半田付けされ、他端は図示しない磁気ヘッド装置の駆動回路と接合される。
固定体15は、例えば鉄、SUSなどの金属板からなる。固定体15は、サスペンション14の取付部31を固定するための保持部43と、その一側よりアーム状に延長したアーム部45と、アーム部45の先端より、保持部43と対向するように直角に折曲してなるストッパ部47とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
磁気ヘッド装置の使用時(記録時)、すなわち図43に示すように摺動部13が光磁気ディスク1と接触摺動している状態では、第1の弾性部32、第2の弾性部34、ジンバル16(図45参照)によって、光磁気ディスク1の面振れや表面形状の変化に摺動部13が追従し、常に接触摺動する。
磁気ヘッド装置の未使用時(再生時)には、図44に示すように摺動部13が光磁気ディスク1と接触しないばかりでなく、ヘッド本体12が入る穴2aを具備しない再生専用カートリッジとの干渉を考慮する必要がある。このため、ヘッド本体12とカートリッジ2とに隙間H2を確保することで摺動部13がカートリッジ2と接触しないように、リフタ101によって中継部33が持ち上げられる。この時ヘッド本体12の上面がストッパ部47と当接し、ヘッド本体12の上方への突出が防止される。
近年小型のポータブル機器の普及に伴い、装置の薄型化が進んでいる。しかしながら、上記従来の磁気ヘッド装置の構成では、磁気ヘッド装置の未使用時に中継部33の一部がアーム部45より上方に飛び出すこととなり、磁気ヘッド装置未使用時の厚さH3(図44参照)が磁気ヘッド装置使用時の厚さH1(図43参照)よりも大きくなっていた。これにより、光磁気記録再生装置を薄型にできないという問題があった。
[第III発明について]
従来の記録再生装置の例としては、例えばミニディスク(以下MDと記す)が挙げられる。MDは光磁気の磁界変調オーバライトに摺動型磁気ヘッド本体(摺動体)の使用を前提としている。
従来の記録再生装置の例としては、例えばミニディスク(以下MDと記す)が挙げられる。MDは光磁気の磁界変調オーバライトに摺動型磁気ヘッド本体(摺動体)の使用を前提としている。
MDには記録用ディスクと再生用ディスクとが存在し、いずれも所定のカートリッジに収納されている。再生用ディスクを収納するカートリッジには磁気ヘッド装置の磁気ヘッド本体のアクセス穴が存在しないため、磁気ヘッド本体をアンロード状態にして装置を動作させる必要がある。また、ポータブル用記録機器においては、記録用ディスクを用いていても再生時には摺動型磁気ヘッド本体の摩擦仕事を削減するためアンロード状態とするのが普通である。
以下、従来の記録再生装置として主にMD用磁気ヘッド装置のロード/アンロード形態について説明する。
図50(a)は従来のMD用磁気ヘッド装置の全体構成を示した平面図であり、図50(b)は従来のMD用記録再生装置の記録用ディスク装着時の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義する。便宜上、z軸の正の側を上側、負の側を下側とし、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
光磁気記録膜を有する情報記録媒体としての記録用ディスク301は、記録用カートリッジ302に内蔵される。記録用カートリッジ302には記録再生のための光ヘッド用アクセス穴302aが下側に、磁気ヘッド用アクセス穴302bが上側に設けられており、それぞれの変換器がこれらのアクセス穴から記録用ディスク301と相互作用できるようになっている。
磁気ヘッド本体351は、内部に磁気コアとコイルからなる磁気ヘッド素子(図示せず)を有し、ロード状態では記録用ディスク301の上面を摺動する。
支持系としてのサスペンション352は、ジンバルを含む第2の弾性部352a、中継部352b、第1の弾性部352c、及び取付部352dが順に接続されて成る。材質としては好ましくはステンレス材、リン青銅材等のばね用材が用いられる。
磁気ヘッド本体351は第2の弾性部352aのジンバルに接続されている。第2の弾性部352aは弾性変形により、x軸、y軸周りの回動自由度を磁気ヘッド本体351に与える。中継部352bは曲げ加工による断面剛性の向上により、実質的に剛体とみなすことができる。第1の弾性部352cは弾性復元力により磁気ヘッド本体351を実質的にz軸の負の方向のみに押し付ける力を発生する。
支持系保持体としての固定体353は、x軸方向に延びたアーム部を有し、サスペンション352の取付部352dがアーム部の根元部に接続されている。固定体353は通常はステンレス板等で構成される。アーム部の先端部にはストッパ部353aが形成されている。ストッパ部353aは、記録再生装置の落下時等の衝撃の慣性力によるサスペンション352の変形範囲を規制し、塑性変形を防止する。
MDの磁気ヘッド装置と光ヘッド装置(図示せず)とはアングル354で結合される。アングル354はシャフト355により固定体353をy軸周りに回動自在に結合している。
シャフト355にはコイルばね356が装着されている。コイルばね356は、固定体353に対し、シャフト355周りの矢印R方向への回動力と、y軸の負の方向への押し付け力を付与する。固定体受け部354aがアングル354に固定されている。固定体受け部354aは、コイルばね356により回動力を受ける固定体353の突出部353bと当接し、固定体353の回動規制を行う。
アングル354はその下方で図示しない光ヘッド装置と結合されている。光ヘッド装置が記録用ディスク301の半径方向であるy軸方向に送られると、磁気ヘッド本体351も光ヘッド装置と連動して記録用ディスク301の半径方向の任意の位置に移動する。
略板状のリフタ357が、回動ピン358の周りに回動自在に設けられる。図50(b)はロード状態を示しており、この状態からリフタ357を回動ピン358の周りに時計方向に回動させると、先端に形成された円筒状の当接部357aが中継部352bの下面に当接して上方に持ち上げることで、磁気ヘッド本体351を記録用ディスク301から離間させる、即ちアンロード状態にすることができる。リフタ357は回動ピン358を介して記録用カートリッジ302を保持するいわゆるカートリッジホルダ(図示せず)等に回動自在に固定され、図示しない駆動手段等で回動駆動される。
上記各構成要素は記録再生装置の外装359に内蔵される。外装359の材質は、通常薄型化のためにアルミ、マグネシウム等の金属が用いられる。
図50(b)の状態(ロード状態)で磁気ヘッド本体351に内蔵するコイルに変調電流を流すと、記録用ディスク301に変調磁界が付与される。記録用ディスク301を回転させつつ光ヘッド用アクセス穴302aからレーザ光で記録用ディスク301の記録膜を昇温すると、変調磁界が記録される。
磁気ヘッド本体351はサスペンション352の第1の弾性部352cの弾性復元力で記録用ディスク301に押し付けられて摺動し、記録用ディスク301が面振れ等でz軸方向に変位しても第1の弾性部352cの弾性変形により磁気ヘッド本体351は記録用ディスク301への摺動状態を維持する。
また、記録用ディスク301の表面に傾きが生じた場合は第2の弾性部352aの機能で磁気ヘッド本体351が傾いて記録用ディスク301の表面に追従する。
図51(a)は再生用カートリッジ304を装着した場合の従来のMD用記録再生装置の要部を示す断面図である。再生用カートリッジ304にはプリマスタードの再生用ディスク303が内蔵され、再生用カートリッジ304の上側の面には内蔵する情報内容を示すいわゆるレーベルが張り付けられている。再生用カートリッジ304には光ヘッド用アクセス穴304aが下側に設けられているが、磁気ヘッド用のアクセス穴が存在しない。そのため、磁気ヘッド本体351はリフタ357の機能によりアンロードされた状態となる。
リフタ357はその当接部357aで中継部352bを持ち上げて第1の弾性部352cを弾性変形させ、第2の弾性部352aを介して磁気ヘッド本体351を持ち上げ、アンロードする。また、同時にリフタ357は当接部357aで固定体353をコイルばね356の回動力に抗して持ち上げ、突出部353bを固定体受け部354aから離間させる。
この状態で、固定体353は外装359の内面から距離h1、磁気ヘッド本体351は再生用カートリッジ304から距離h2だけ離間している。これら距離h1、h2の値は各構成要素の誤差、振動振幅等を考慮して決定され、基本的に0にならないように、即ち各部材が相互に接触しないように設定される。
以上のような形態の記録再生装置は例えば特許文献2に開示されている。
固定体353と外装359とが接触した場合は、両者は共に通常金属であるから、大きな摩擦、音等が発生する。これらは光ヘッド装置、磁気ヘッド装置のy軸方向への移動を電力、品位の点で阻害する。また、磁気ヘッド本体351と再生用カートリッジ304とが接触摺動した場合、レーベル面に摺動、摩耗痕を残し、品位を低下させる。
しかしながら、上記従来の記録再生装置では以下のような課題を有していた。
装置の小型化の観点から見ると、上記の距離h1、h2の値は直接記録再生装置の厚さに影響するため、小さいほど望ましい。ところが上記従来の構成では固定体353や磁気ヘッド本体351のz軸方向の変動が大きく、距離h1、h2の値を小さくできない。
即ち、固定体353のアーム先端や磁気ヘッド本体351は、回動軸であるシャフト355からもっとも遠いいわゆる先端にあり、それらの位置は回動軸近傍の機械的誤差を増幅する。例えば、リフタ357のアンロード位置における回動角度や、リフタ357先端の当接部357aとシャフト355の相対位置、サスペンション352のたわみ曲線の誤差、アングル354の誤差等多くの要因が蓄積し、また増幅される。
その結果、図51(b)に示すように、アンロード状態の固定体353や磁気ヘッド本体351は機器毎に2点鎖線のごとくz軸方向に分布し、設計上距離h1、h2の値を小さくする事が困難で、装置の大型化をまねいていた。実際には距離h1、h2の設計値は双方とも1mm〜1.5mm程度に達する。また、機械精度を向上させる手法による薄型化はコストアップの要因となっていた。
特開平6−60585号公報
特開平5−128616号公報
本第I発明は上記従来の問題点を解決するものであり、衝撃などにも耐えられる構成を維持しつつ、光磁気記録再生装置の薄型化を可能とする磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
本第II発明は上記従来の問題点を解決するものであり、光磁気記録再生装置の薄型化を可能とする磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
本第III発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、容易かつ低コストな手段で薄型化を実現できる記録再生装置を提供することを目的とする。
[第I発明について]
本第I発明は、上記の目的を達成するために以下の構成とする。
本第I発明は、上記の目的を達成するために以下の構成とする。
即ち、本第I発明の磁気ヘッド装置は、弾性部を備え、片持ち支持されたサスペンションの自由端に、情報記録媒体に接触摺動または略一定距離を保ち浮上するヘッド本体が保持された磁気ヘッド装置であって、前記ヘッド本体には前記情報記録媒体の記録面に対して略平行に突出するように第1の係止部が設けられ、前記サスペンションの自由端近傍に前記情報記録媒体の記録面に対して略平行に突出するように第2の係止部が設けられ、前記第1の係止部と前記第2の係止部とは、前記サスペンションの弾性変形により前記ヘッド本体が少なくとも一方向に変位したとき当接可能であることを特徴とする。
上記の構成によれば、ヘッド本体に第1の係止部を設け、サスペンションに第2の係止部を設けることで、第1の係止部と第2の係止部の隙間を小さくできる。この結果、磁気ヘッド装置の未使用時の外部衝撃によるヘッド本体の変位量が小さくなるので、磁気ヘッド装置の未使用時の持ち上げ量を少なくでき、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
上記の構成において、前記第2の係止部が、前記第1の係止部よりも情報記録媒体に近い側に設けられていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、磁気ヘッド装置の未使用時に下方向の慣性力を与える衝撃が加わっても、第1の係止部と第2の係止部が当接するので、弾性支持部の永久変形を防止することができる。
また、上記の構成において、前記第1の係止部及び前記第2の係止部のうちの一方は前記情報記録媒体の記録面に対して略直角方向に複数個並べて配置され、他方はその間に配置されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、情報記録媒体の記録面と平行な方向の耐衝撃特性が向上する。
また、上記の構成において、前記第1の係止部と前記第2の係止部はいずれも平板形状を有することが好ましい。かかる好ましい構成によれば、ヘッド本体が変位したときに両者をより確実に当接させることができる。また、各係止部の形成又は取付を容易に行なうことができる。
また、上記の構成において、前記第1の係止部及び前記第2の係止部のうちの一方は凸部を有し、他方は貫通孔を有し、前記ヘッド本体が少なくとも一方向に変位したとき前記凸部が前記貫通孔に挿入されることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、衝撃時に凸部が貫通孔に挿入して両係止部が掛合することにより、第1の係止部が第2の係止部を乗り越えるのを防止でき、より優れた耐衝撃特性が得られる。
また、上記の構成において、前記第1の係止部及び前記第2の係止部のうちの一方は貫通孔を有し、他方は、前記貫通孔を遊貫する第1の凸部と、前記第1の凸部の先端に形成された第2の凸部とを有し、前記ヘッド本体が少なくとも一方向に変位したとき前記第2の凸部が前記一方の係止部と当接することが好ましい。かかる好ましい構成によれば、第1の凸部が貫通孔に常に挿入された状態となるので、さらに優れた耐衝撃特性が得られる。
また、上記の構成において、前記第2の係止部が、前記サスペンションと同一材料で前記サスペンションと一体に形成されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、部品点数の削減と工数の削減による低価格化が可能となる。
また、上記の構成において、前記サスペンションは、固定端に支持された第1の弾性部と、前記第1の弾性部に支持された中継部と、前記中継部に支持された第2の弾性部とを有し、前記中継部は樹脂からなる剛体部を有し、前記第2の係止部は前記剛体部と樹脂成形により一体に形成されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、中継部を機械加工することなく剛性を付与できるので、サスペンションの曲げ加工精度を向上できる。よって、情報記録媒体へのヘッド押し当て荷重のばらつきを少なくできる。これにより、ヘッド押し当て荷重を低く設計できるので、スピンドルモーターへの負荷低減により光磁気記録再生装置の消費電力を削減できる。
また、上記の構成において、前記第2の係止部が樹脂で形成され、前記サスペンションと一体化されていてもよい。かかる構成によれば、第2の係止部の成形効率と精度が向上する。
また、上記の構成において、前記第1の係止部が前記磁気ヘッド本体と一体成形されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、部品点数と工数の削減、低コスト化が可能になる。
[第II発明について]
本第II発明は、上記の目的を達成するために以下の構成とする。
本第II発明は、上記の目的を達成するために以下の構成とする。
すなわち、本第II発明の第1の構成の磁気ヘッド装置は、片持ち支持されたアーム部を有する固定体と、情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体と、前記固定体に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体を結合保持する保持部を備え、弾性部を有するサスペンションとを含む磁気ヘッド装置であって、前記アーム部は当接部を備え、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記当接部が前記弾性部と当接し、前記弾性部が弾性変形することを特徴とする。
また、本第II発明の第2の構成の磁気ヘッド装置は、片持ち支持されたアーム部を有する固定体と、情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体と、前記固定体に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体を結合保持する保持部を備え、固定端側の第1の弾性部と前記自由端側の第2の弾性部とを有するサスペンションとを含む磁気ヘッド装置であって、前記アーム部は第1の当接部を備え、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記第1の当接部が前記第1の弾性部と当接し、前記第1の弾性部が弾性変形することを特徴とする。
上記の各構成によれば、(第1の)弾性部を(第1の)当接部で弾性変形させることで、ヘッド本体の持ち上げ時の回動中心が(第1の)弾性部の固定端から(第1の)当接部との当接部へと移行する。これにより、ヘッド本体を所定量持ち上げた時の中継部の角度をより水平に近づけることができ、磁気ヘッド装置の未使用時の、中継部の情報記録媒体の記録面の法線方向の占有距離を小さくできる。よって、磁気ヘッド装置の未使用時において、アーム部の情報記録媒体とは反対側への中継部の突出を無くすことができる。この結果、磁気ヘッド装置の高さを低くできるので、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
上記の第2の構成において、前記アーム部は、更に第2の当接部を備え、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記第2の当接部が前記第2の弾性部又は前記ヘッド本体と当接し、前記第2の弾性部が弾性変形することが好ましい。かかる好ましい構成によれば、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、前記ヘッド本体を情報記録媒体の記録面と略平行に近づけることができ、磁気ヘッド装置の未使用時の高さを更に低くでき、光磁気記録再生装置の更なる薄型化が可能となる。
また、上記の構成において、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記保持部よりも前記サスペンションの自由端側で、前記第2の当接部が前記第2の弾性部又は前記ヘッド本体と当接することが好ましい。かかる好ましい構成によれば、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、前記ヘッド本体を情報記録媒体の記録面に対してより確実に略平行とすることができる。
また、上記の構成において、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、前記固定体の前記情報記録媒体とは反対側に前記ヘッド本体が突出しないことが好ましい。かかる好ましい構成によれば、磁気ヘッド装置をより薄型にすることができる。これを実現するためには、例えば以下のようにすればよい。即ち、ヘッド本体が情報記録媒体から離間した位置にあるときに、ヘッド本体の情報記録媒体から最も遠い部位と第2の当接部が当接する第2の弾性部又はヘッド本体の部位とが段差を有しており、前記段差が、第2の当接部の第2の弾性部又はヘッド本体との当接部位から固定体の情報記録媒体から最も遠い部位までの前記法線方向距離と略等しくなるようにするのが好ましい。
また、上記構成において、前記アーム部は、更に第3の当接部を備え、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記保持部よりも前記サスペンションの固定端側で、前記第3の当接部が前記ヘッド本体と当接することが好ましい。かかる好ましい構成によれば、衝撃が加わった時のヘッド本体の情報記録媒体から遠ざかる方向への挙動を制止でき、耐衝撃特性が向上する。
また、上記構成において、前記ヘッド本体は磁極コアを具備し、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、情報記録媒体の記録面と対向する前記磁極コアの面が、前記記録面と略平行となることが好ましい。即ち、前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、ヘッド本体が情報記録媒体の記録面と平行になること、又は、記録面の法線方向におけるヘッド本体の長さ(高さ)が最も小さくなることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、磁気ヘッド装置をさらに薄くできる。
[第III発明について]
上記の目的を達成するために、本第III発明は以下の構成とする。
上記の目的を達成するために、本第III発明は以下の構成とする。
本第III発明の第1の構成に係る記録再生装置は、情報記録媒体に記録及び/又は再生作用を行う変換器と、前記変換器を前記情報記録媒体に対して所望の距離及び姿勢に保持する支持系と、前記支持系を保持する支持系保持体と、外装に対し実質的に変位しない固定構造体とを有し、前記固定構造体は前記情報記録媒体と略対向して配置され、前記支持系保持体の少なくとも一部が前記固定構造体と前記情報記録媒体との間に配置され、前記変換器を前記情報記録媒体から離間させたとき前記支持系保持体の一部が前記固定構造体に接触することを特徴とする。
また、本第III発明の第2の構成に係る記録再生装置は、情報記録媒体に記録及び/又は再生作用を行う変換器と、前記変換器を前記情報記録媒体に対して所望の距離及び姿勢に保持する支持系と、前記支持系を保持する支持系保持体とを有し、前記変換器には複数の当接領域が略剛に一体に形成され、前記変換器を情報記録媒体から離間させたとき前記変換器の前記当接領域と前記支持系保持体とが接触することを特徴とする。
また、本第III発明の第3の構成に係る記録再生装置は、情報記録媒体に記録及び/又は再生作用を行う変換器と、前記変換器を前記情報記録媒体に対して所望の距離及び姿勢に保持する支持系と、前記支持系を保持する支持系保持体と、外装に対し実質的に変位しない固定構造体とを有し、前記固定構造体は前記情報記録媒体と略対向して配置され、前記支持系保持体の少なくとも一部が前記固定構造体と前記情報記録媒体との間に配置され、前記変換器には複数の当接領域が略剛に一体に形成され、前記変換器を前記情報記録媒体から離間させたとき、前記支持系保持体の一部が前記固定構造体に接触するとともに、前記変換器の前記当接領域と前記支持系保持体とが接触することを特徴とする。
上記第1〜第3の構成によれば、従来必要であった接触回避のためのクリアランスを削減でき、記録再生装置の薄型化、小型化が実現するとともに、高精度機構を不要として低コスト化も達成できるという優れた効果を有する記録再生装置を提供できる。
[第I発明について]
第I発明の上記の構成によれば、ヘッド本体に第1の係止部を設け、サスペンションに第2の係止部を設けることで、第1の係止部と第2の係止部の隙間を小さくできる。この結果、磁気ヘッド装置の未使用時の外部衝撃によるヘッド本体の変位量が小さくなるので、磁気ヘッド装置の未使用時の持ち上げ量を少なくでき、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
第I発明の上記の構成によれば、ヘッド本体に第1の係止部を設け、サスペンションに第2の係止部を設けることで、第1の係止部と第2の係止部の隙間を小さくできる。この結果、磁気ヘッド装置の未使用時の外部衝撃によるヘッド本体の変位量が小さくなるので、磁気ヘッド装置の未使用時の持ち上げ量を少なくでき、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
[第II発明について]
第II発明の上記の各構成によれば、(第1の)弾性部を(第1の)当接部で弾性変形させることで、ヘッド本体の持ち上げ時の回動中心が(第1の)弾性部の固定端から(第1の)当接部との当接部へと移行する。これにより、ヘッド本体を所定量持ち上げた時の中継部の角度をより水平に近づけることができ、磁気ヘッド装置の未使用時の、中継部の情報記録媒体の記録面の法線方向の占有距離を小さくできる。よって、磁気ヘッド装置の未使用時において、アーム部の情報記録媒体とは反対側への中継部の突出を無くすことができる。この結果、磁気ヘッド装置の高さを低くできるので、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
第II発明の上記の各構成によれば、(第1の)弾性部を(第1の)当接部で弾性変形させることで、ヘッド本体の持ち上げ時の回動中心が(第1の)弾性部の固定端から(第1の)当接部との当接部へと移行する。これにより、ヘッド本体を所定量持ち上げた時の中継部の角度をより水平に近づけることができ、磁気ヘッド装置の未使用時の、中継部の情報記録媒体の記録面の法線方向の占有距離を小さくできる。よって、磁気ヘッド装置の未使用時において、アーム部の情報記録媒体とは反対側への中継部の突出を無くすことができる。この結果、磁気ヘッド装置の高さを低くできるので、光磁気記録再生装置の薄型化が可能となる。
[第III発明について]
第III発明の上記第1〜第3の構成によれば、従来必要であった接触回避のためのクリアランスを削減でき、記録再生装置の薄型化、小型化が実現するとともに、高精度機構を不要として低コスト化も達成できるという優れた効果を有する記録再生装置を提供できる。
第III発明の上記第1〜第3の構成によれば、従来必要であった接触回避のためのクリアランスを削減でき、記録再生装置の薄型化、小型化が実現するとともに、高精度機構を不要として低コスト化も達成できるという優れた効果を有する記録再生装置を提供できる。
[第I発明について]
以下、本第I発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
以下、本第I発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態I−1)
図1は本第I発明の実施の形態I−1における磁気ヘッド装置の平面図であり、図2は図1の磁気ヘッド装置の側面図であり、図3は図1の磁気ヘッド装置のヘッド本体の要部側面断面図であり、図4は図1の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図であり、図5は図1の磁気ヘッド装置の未使用時の状態を示した側面図であり、図6は未使用時の磁気ヘッド装置に衝撃が加わった場合の挙動を示す側面図である。
図1は本第I発明の実施の形態I−1における磁気ヘッド装置の平面図であり、図2は図1の磁気ヘッド装置の側面図であり、図3は図1の磁気ヘッド装置のヘッド本体の要部側面断面図であり、図4は図1の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図であり、図5は図1の磁気ヘッド装置の未使用時の状態を示した側面図であり、図6は未使用時の磁気ヘッド装置に衝撃が加わった場合の挙動を示す側面図である。
なお、図23〜図27に示した従来例と同じ機能を有する構成部品には同じ符号を付記しその詳細な説明は省略する。
図1〜図6において、14はサスペンションであり、SUS304やBeCuなどの薄いバネ材でできている。サスペンション14は、一端に平面状の取付部31と、取付部31の一端から中央にスリットを設けて延長され、光磁気ディスク1の面振れに追従し、且つ全体の荷重を与える為の第1の弾性部32と、前記第1の弾性部32からカートリッジ2と干渉しないように所定角度で傾斜を有して延長され、絞り出しで形成された絞りリブ137を具備することで剛体を成す中継部33と、前記中継部33から前記中継部33に対して所定の角度をなして延長され、光磁気ディスク1の表面形状に追従するための第2の弾性部34と、第2の弾性部34の自由端に設けられたジンバル16とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
15は固定体であり、例えば鉄、SUSなどの金属板からなる。固定体15は、サスペンション14の取付部31を固定するための保持部43と、その一側よりアーム状に延長されたアーム部45と、アーム部45の先端より、保持部43と対向するように直角に折曲してなるストッパ部147とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
12はヘッド本体であり、中心磁極コア17aと側磁極コア17bとからなるE型のフェライト磁極コア17の中心磁極コア17aに、巻回したコイル18を装着してなる磁気ヘッド素子20を形成し、E型の前記磁極コア17の解放端を前記光磁気ディスク1と対向させて、この磁気ヘッド素子20を、摺動性の良い樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマーなどでてきた摺動体21に一体に取り付けて形成される。
13は摺動部であり、前記摺動体21の光磁気ディスク1と対向する面に一体に形成し、その断面を円弧状とすることで、光磁気ディスク1と常に点接触でなめらかに接触摺動を行う。
5は平板形状を有する第1の係止部であり、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、ヘッド本体12の上部にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。また、摺動体21と一体に成形して設けても良い。一体成形することにより、部品点数と工程数の削減、低コスト化が可能になる。6は平板形状を有する第2の係止部であり、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、前記第2の弾性部34の中継部33との接続端(以下、単に「接続端」と称する)付近にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。第1の係止部5と第2の係止部6は、いずれも光磁気ディスク1の表面に対して略平行に、相互に相手の方に突出するように対向して設置される。
ヘッド本体12は、サスペンション14のジンバル16に融着または接着によって固定する。サスペンション14はその取付部31を固定体15の保持部43にレーザスポット溶接で固定する。
磁気ヘッド装置の使用時(記録時)には、図2に示すように、第1の係止部5と第2の係止部6が隙間jを空けて配される。第1の弾性部32が光磁気ディスク1の面振れに追従するため、ヘッド本体12が光磁気ディスク1の面振れに追従中も、第1の係止部5と第2の係止部6とが同相で移動する。そのため隙間jはほとんど変化しない。よって隙間jは光磁気ディスク1の面振れ量以下に小さくできる。
次に、磁気ヘッド装置の未使用時には、図5に示すように、例えば中継部33を矢印51の部分で、図示しないリフタにより、ヘッド本体12がカートリッジ2と接触しないように持ち上げる。この時、固定体15はカートリッジ2から隙間を空けて配されているので、持ち上げる必要はない。
次に、磁気ヘッド装置に衝撃が加わった場合の挙動を図5、図6を用いて説明する。
例えば、図5に示す未使用時の磁気ヘッド装置に衝撃が加わり、ヘッド本体12に下方向の慣性力が加わると、ヘッド本体12の重心が磁気ヘッド素子20付近にあるため、ジンバル16を中心にヘッド本体12が下方向に変位する。このとき、図6に示すように第1の係止部5が第2の係止部6に当接するので、ジンバル16および第2の弾性部34の弾性変形範囲内でヘッド本体12の変位が規制される。また、中継部33が図示しないリフタと当接しているため、第1の弾性部32での変位はほとんどない。
使用時の磁気ヘッド装置に同様の衝撃が加わった場合には、ヘッド本体12が光磁気ディスク1と当接しているため問題とならない。
次に、衝撃により上方向の慣性力が磁気ヘッド装置に加わった場合には、ストッパ部147とヘッド本体12が当接することでヘッド本体12の変位を規制し、第1の弾性部32及び第2の弾性部34の変形は弾性変形範囲内で収まるようになっている。
以上のように、本第I発明の実施の形態I−1の磁気ヘッド装置によれば、第1の係止部5をヘッド本体12に設け、サスペンションの第2の弾性部34の接続端付近に第2の係止部6を設けたことで、第1の係止部5と第2の係止部6との隙間jを光磁気ディスク1の面振れ量以下にできる。該隙間jを小さくできることにより、磁気ヘッド装置の未使用時の衝撃によるヘッド本体12の変位量を小さくできる。その結果、未使用時の磁気ヘッド装置の持ち上げ量を小さくできるので、光磁気記録再生装置を薄型にできる。しかも、上下方向の衝撃に対してジンバル16および第2の弾性部34の永久変形を防止することができる。
(実施の形態I−2)
以下、図7〜図10を用いて実施の形態I−2に係る磁気ヘッド装置について説明する。
以下、図7〜図10を用いて実施の形態I−2に係る磁気ヘッド装置について説明する。
図7は本第I発明の実施の形態I−2における磁気ヘッド装置の平面図であり、図8は図7の磁気ヘッド装置の側面図であり、図9は図7の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図であり、図10は未使用時の磁気ヘッド装置に衝撃が加わった場合の挙動を示す側面図である。
実施の形態I−2の磁気ヘッド装置が実施の形態I−1のものと異なっているのは、ヘッド本体12に上下方向(光磁気ディスク1の表面と直交する方向)に第1の係止部7を2枚、所定距離を隔てて設け、第2の弾性部34の接続端側に設けた第2の係止部6を上下の第1の係止部7の間に配した点である。
第1の係止部7は、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、ヘッド本体12の上部並びに下部にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。また、摺動体21と一体に成形で設けても良い。
図8に示すように、上側の第1の係止部7と第2の係止部6、及び下側の第1の係止部7と第2の係止部6とはそれぞれ隙間jを隔てて配されており、この隙間jは、実施の形態I−1で説明したように、光磁気ディスク1の面振れ量以下で良い。
次に、図10を用いて側面(Y方向)からの衝撃が磁気ヘッド装置に加わった場合を説明する。
磁気ヘッド装置の未使用時には、実施の形態I−1と同様に、矢印51の部分で図示しないリフタにより、ヘッド本体12がカートリッジ2と接触しないように持ち上げられる。このとき、Y方向の衝撃が加わると、ヘッド本体12はY方向へ移動しようとする。しかし、第2の弾性部34がY方向に幅広の形状であるため、第2の弾性部34のY方向の剛性は高い。よって、第2の弾性部34は、剛性が最も弱い上下方向(Z方向)へ変位して、例えばヘッド本体12の磁気ヘッド素子20付近は第2の弾性部34に対し上に移動し、第2の弾性部34の自由端付近は下方向に下がる挙動を示す。
そして、図10に示すように、下側の第1の係止部7が第2の係止部6と当接することで、第2の弾性部34に対するヘッド本体12の変位は規制され、第2の弾性部34の変形は弾性変形範囲内で収まる。
なお、未使用時の磁気ヘッド装置に上方向及び下方向の衝撃が加わった場合は、実施の形態I−1と同様の挙動を示すので省略する。
また、使用時の磁気ヘッド装置に同様の衝撃が加わった場合には、ヘッド本体12が光磁気ディスク1と当接しているため問題とならない。
以上のように、実施の形態I−2の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態I−1の効果に加え、ヘッド本体12の上下に第1の係止部7を設け、第2の弾性部34の接続端側に第2の係止部6を設け、第2の係止部6を上下の第1の係止部7の間に配したことで、磁気ヘッド装置の側面方向から加わる衝撃に対しても第2の弾性部34の永久変形を防止できる。
なお、上記の実施の形態に代えて、第2の弾性部34の接続端側に設置する第2の係止部を上下二つの係止部を有するコの字型形状とし、ヘッド本体12に実施の形態I−1と同様の第1の係止部を1つだけ設け、第1の係止部が第2の係止部の上下二つの係止部の間に配されるようにしても良い。
(実施の形態I−3)
以下、図11〜図13を用いて実施の形態I−3における磁気ヘッド装置について説明する。
以下、図11〜図13を用いて実施の形態I−3における磁気ヘッド装置について説明する。
図11は本第I発明の実施の形態I−3における磁気ヘッド装置の平面図であり、図12は図11の磁気ヘッド装置の側面図であり、図13は図11の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図である。
実施の形態I−3の磁気ヘッド装置が実施の形態I−2のものと異なっているのは以下の点である。即ち、ヘッド本体12に第1の係止部8を上下に設置し、上下の係止部8の対向面側に、光磁気ディスク1の記録面と直交する方向に突出した凸部8aを設ける。一方、第2の弾性部34の接続端側には、貫通孔9aを有する第2の係止部9を、両第1の係止部8の間に設置する。このとき、各凸部8aの中心線の延長上に貫通孔9aが配置される。好ましくは、各凸部8aは貫通孔9aに遊挿している。
第1の係止部8及び凸部8aは、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、ヘッド本体12の上部並びに下部にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。また、摺動体21と一体に成形で設けても良い。
第2の係止部9は、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、第2の弾性部34の接続端付近にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。
図12に示すように、上側の第1の係止部8と第2の係止部9、及び下側の第1の係止部8と第2の係止部9とはそれぞれ隙間jを隔てて配されており、この隙間jは、実施の形態I−1で説明したように、光磁気ディスク1の面振れ量以下で良い。
例えば、磁気ヘッド装置に衝撃が加わり、図6又は図10と同様の挙動となった場合、凸部8aは貫通孔9aに挿入状態となり係合される。衝撃が大きい場合、第1の係止部8や第2の係止部9の自由端側は、Z方向に弾性変形を生じる場合がある。しかしながら、本実施の形態では、このような状況でも凸部8aが貫通孔9aと係合状態を保つことで、第1の係止部8が第2の係止部9を乗り越えるのを防止できる。よって、第2の弾性部34の変形を弾性変形範囲内で確実に規制できる。
以上説明したように、実施の形態I−3の磁気ヘッド装置によれば、ヘッド本体12側の上下の第1の係止部8の対向面側に、光磁気ディスク1の記録面と直角方向に突出した凸部8aをそれぞれ設け、第2の弾性部34の接続端側に貫通孔9aを有する第2の係止部9を設け、第2の係止部9を2枚の第1の係止部8の間に、各凸部8aが貫通孔9aに挿入可能に配したことで、実施の形態I−1、I−2の効果に加え、耐衝撃性能をさらに向上することができる。
なお、上記の実施の形態に代えて、第2の弾性部34の接続端側の第2の係止部を上下に2枚設置して、その対向面側に、光磁気ディスク1の記録面と直角方向に突出した凸部をそれぞれ設け、ヘッド本体12に貫通孔を有する第1の係止部を形成して、これを2枚の第2の係止部の間に設置する構成としても良い。
(実施の形態I−4)
以下、図14〜図16を用いて実施の形態I−4における磁気ヘッド装置について説明する。
以下、図14〜図16を用いて実施の形態I−4における磁気ヘッド装置について説明する。
図14は本第I発明の実施の形態I−4における磁気ヘッド装置の平面図であり、図15は図14の磁気ヘッド装置の側面図であり、図16は図14の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図である。
実施の形態I−4の磁気ヘッド装置が実施の形態I−3のものと異なっているのは、以下の点である。即ち、ヘッド本体12の上部に光磁気ディスク1の記録面と平行方向(X方向)へ突出した第1の係止部10を設け、その下面(光磁気ディスク1側の面)に、光磁気ディスク1の記録面と直角方向(Z方向)へ突出した第1の凸部10aと、第1の凸部10aの下端からX方向へ突出した第2の凸部10bとを順に形成する。一方、第2の弾性部34の接続端側に、貫通孔11aを有する平板形状の第2の係止部11を光磁気ディスク1の記録面と略平行方向に設ける。第1の凸部10aは、貫通孔11aを遊貫している。
第1の係止部10及び凸部10a、10bは、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできており、ヘッド本体12の上部にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。また、摺動体21と一体に成形で設けても良い。
第2の係止部11は、例えばポリフェニレンサルファイドや液晶ポリマーなどの樹脂や、SUS、鉄などでできている。第2の係止部11は、例えば、ヘッド本体12に第1の係止部10及び凸部10a、10bを設け、第2の係止部の貫通孔11aに第2の凸部10b、第1の凸部10aを挿入した後、第2の弾性部34の接続端付近にエポキシ樹脂の接着剤や融着などの方法で固定する。
組立後には、第1の係止部10と第2の係止部11、並びに第2の凸部10bと第2の係止部11との間にはそれぞれ隙間jが確保できるようになる。
磁気ヘッド装置に衝撃が加わっても、Z軸方向の変位に対しては、第1の係止部10並びに第2の凸部10bが第2の係止部11と当接することによりヘッド本体12の第2の弾性部34に対する位置規制がなされ、Y軸方向の変位に対しては、第1の凸部10aと第2の係止部11の貫通孔11aの内壁とが当接することによりヘッド本体12の第2の弾性部34に対する位置規制がされる。この結果、第2の弾性部34の変形は確実に弾性変形範囲内で収まる。
以上説明したように、実施の形態I−4の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態I−1〜I−3の効果に加え、第1の凸部10aが第2の係止部11の貫通孔11aに常に挿入され、第1の係止部10と凸部10a,10bが第2の係止部11と当接するように構成されているので、凸部10a,10bを含む第1の係止部10と第2の係止部11がより確実に掛合し、耐衝撃性能をさらに向上させることができる。
なお、上記の構成に代えて、第1の係止部10をヘッド本体12の下側(光磁気ディスク1側)に設置し、凸部10a、10bを第1の係止部10の上面に設ける構成であっても良い。
また、第2の弾性部34の接続端側に鈎状に形成した第1の凸部と第2の凸部を有する第2の係止部を形成し、ヘッド本体12に貫通孔を有する第1の係止部を形成する構成であっても良い。
(実施の形態I−5)
以下、図17〜図19を用いて実施の形態I−5における磁気ヘッド装置について説明する。
以下、図17〜図19を用いて実施の形態I−5における磁気ヘッド装置について説明する。
図17は本第I発明の実施の形態I−5における磁気ヘッド装置の平面図であり、図18は図17の磁気ヘッド装置の側面図であり、図19は図17の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図である。
実施の形態I−5の磁気ヘッド装置が実施の形態I−3のものと異なっているのは、第2の弾性部34の接続端付近にサスペンション14と同一材料で一体に第2の係止部23を設け、この第2の係止部23に貫通孔23aを設けたことである。第1の係止部8及びそこに設けた凸部8aの構成は実施の形態I−3と同様である。
磁気ヘッドに衝撃が加わった場合のヘッド本体12の挙動は、実施の形態I−3と同様なのでここでの説明は省略する。
以上説明したように、実施の形態I−5の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態I−1〜I−3の効果に加え、第2の係止部を別部品として固定する必要がなくなり、部品点数の削減と工数の削減による低価格化が可能となる。
なお、上記の説明は実施の形態I−3を例に説明したが、これ以外の実施の形態においても、同様に第2の係止部をサスペンション14と同一材料で第2の弾性部34の接続端付近に一体に形成することができる。
(実施の形態I−6)
以下、図20〜図22を用いて実施の形態I−6における磁気ヘッド装置について説明する。
以下、図20〜図22を用いて実施の形態I−6における磁気ヘッド装置について説明する。
図20は本第I発明の実施の形態I−6における磁気ヘッド装置の平面図であり、図21は図20の磁気ヘッド装置の側面図であり、図22は図20の磁気ヘッド装置の第1,第2の係止部の拡大斜視図である。
実施の形態I−6の磁気ヘッド装置が実施の形態I−5のものと異なっているのは、サスペンション14の中継部133に複合成形(インサート成形、アウトサート成形等)により一体成形した剛体部25を設け、第2の係止部24も上記複合成形により剛体部25と一体に形成した点である。
剛体部25は、中継部133の長手方向(X方向)全域に複合成形されているので、中継部133は平板のままで剛体とすることができる。これにより絞りリブ137を不要とし、サスペンション14の曲げ角度の精度が向上する。
以上説明したように、実施の形態I−6の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態I−5の効果に加え、絞りリブ137を不要とするのでサスペンション14の曲げ角度の精度が向上し、光磁気ディスク1へのヘッド本体12の押し当て荷重がさらに安定する。
よって設計時における押し当て荷重のバラツキを考慮した荷重マージンを減らすことで、光磁気ディスク1へのヘッド本体12の押し当て荷重を減らし、摺動摩擦の低下によるスピンドルモータへの負荷を低くできるので、光磁気記録再生装置の消費電力を低減できる。
なお、上記の実施の形態I−6では、中継部133に複合成形により剛体部25を設け、第2の係止部24も剛体部25と一体に複合成形しているが、本第I発明はこのような構成に限定されない。例えば、中継部は、実施の形態I−1〜I−5と同様に絞りリブ137を備えた中継部33とし、第2の係止部24のみを第2の弾性部34の所定箇所に複合成形で一体化しても良い。
上記の各実施の形態I−1〜I−6では、情報記録媒体に接触摺動するヘッド本体を備えた磁気ヘッド装置を例に説明したが、本第I発明はこのような磁気ヘッド装置に限定されない。例えば、情報記録媒体が回転することによりヘッド本体が略一定距離を保って浮上するタイプの磁気ヘッド装置に対しても適用できる。
また、本第I発明の情報記録媒体は、情報の記録、再生、又は消去に磁気ヘッドを必要とする各種記録媒体を包含し、例えば光磁気記録方式の他に磁気記録方式等であってもよい。
[第II発明について]
以下、本第II発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
以下、本第II発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態II−1)
図28は本第II発明の実施の形態II−1における磁気ヘッド装置の平面図であり、図29は図28の磁気ヘッド装置の使用状態を示した側面図であり、図30は図28の磁気ヘッド装置の未使用状態を示した側面図であり、図31は図28の磁気ヘッド装置のヘッド本体の側面断面図であり、図32は図28の磁気ヘッド装置のサスペンションの平面図であり、図33は図28の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
図28は本第II発明の実施の形態II−1における磁気ヘッド装置の平面図であり、図29は図28の磁気ヘッド装置の使用状態を示した側面図であり、図30は図28の磁気ヘッド装置の未使用状態を示した側面図であり、図31は図28の磁気ヘッド装置のヘッド本体の側面断面図であり、図32は図28の磁気ヘッド装置のサスペンションの平面図であり、図33は図28の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
なお、図42〜図45に示した従来例と同じ機能を有する構成部品には同じ符号を付記しその詳細な説明は省略する。
図28〜図33において、14はサスペンションであり、SUS304やBeCuなどの薄いバネ材でできている。サスペンション14は、一端に平面状の取付部31と、取付部31の一端から中央にスリットを設けて延長され、光磁気ディスク1の面振れに追従し、且つ全体の荷重を与える為の第1の弾性部32と、前記第1の弾性部32からカートリッジ2と干渉しないように所定角度で傾斜を有して延長され、絞り出しで形成された絞りリブ137を具備することで剛体をなす中継部33と、前記中継部33から前記中継部33に対して所定の角度をなして延長され、光磁気ディスク1の表面形状に追従するための第2の弾性部34と、第2の弾性部34の自由端に設けられたジンバル16とを有し、これらが一体に形成されて構成される。
15は固定体であり、例えば鉄、SUSなどの金属板からなる。固定体15は、サスペンション14の取付部31を固定するための保持部43と、その一側よりアーム状に延長されたアーム部45と、アーム部45から保持部43と対向するように直角に突出してなる第1の当接部205と、アーム部45の先端より、保持部43と対向するように直角に折曲してなるストッパ部147とを有し、これらが一体に形成されて構成される。第1の当接部205は、第1の弾性部32の上方に位置し、アーム部45の面より光磁気ディスク1側に突出するように、折り曲げにより階段状に形成されている。
12はヘッド本体であり、中心磁極コア17aと側磁極コア17bとからなるE型のフェライト磁極コア17の中心磁極コア17aに、巻回したコイル18を装着して磁気ヘッド素子20を形成し、E型の前記磁極コア17の解放端を前記光磁気ディスク1と対向させて、この磁気ヘッド素子20を、摺動性の良い樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマーなどでてきた摺動体21に一体に取り付けて形成される。
13は摺動部であり、前記摺動体21の光磁気ディスク1と対向する面に一体に形成し、その断面を円弧状とすることで、光磁気ディスク1と常に点接触でなめらかに接触摺動を行う。
30はフレキシブルプリント基板であり、一端はヘッド本体12に接着され、他端はサスペンション14の取付部31に接着されている。フレキシブルプリント基板30の一端はコイル18の引き出し線の両端と半田付けされ、他端は図示しない磁気ヘッド装置の駆動回路と接合される。
ヘッド本体12は、その結合部22をサスペンション14の保持穴(保持部)209に挿入し、融着または接着することによって固定される。また、サスペンション14はその取付部31を固定体15の保持部43にレーザスポット溶接で固定する。
101はリフタであり、例えばステンレスや鉄、樹脂などで構成され、図示しない回動支点を中心に回動し、磁気ヘッド装置未使用時に中継部33と当接する。
磁気ヘッド装置の使用時(記録時)には、図29に示すように、第1の当接部205と第1の弾性部32とは隙間を有して配されている。また、リフタ101は磁気ヘッド装置と隙間を有して配されている。
磁気ヘッド装置の使用時において、カートリッジ2の上面から最も突出している部分は固定体15であり、磁気ヘッド装置の厚さは、カートリッジ2の上面から固定体15の上面までの高さH1で規定される。
次に、磁気ヘッド装置の未使用時には、図30に示すように、ヘッド本体12がカートリッジ2と隙間H2を確保することで両者が接触しないように、中継部33がリフタ101により持ち上げられる。
リフタ101は、図示しない回動支点を中心に回動し、中継部33と当接する。この時点でヘッド本体12は、リフタ101によって第1の弾性部32の固定端(取付部31との接続部分)を回動中心にして持ち上げられる。そして、第1の弾性部32が第1の当接部205と当接すると第1の弾性部32が弾性変形し、ヘッド本体12が第1の弾性部32と第1の当接部205との当接部を中心に回動して、更に持ち上げられる。よって、ヘッド本体12の持ち上げ量が従来例と同じH2なら、中継部33はより大きく回動される。即ち、ヘッド本体12がカートリッジ2との隙間H2を確保できる位置まで持ち上げられた時、中継部33の傾斜角度は光磁気ディスク1の記録面と平行な角度により近づく。これにより、中継部33は固定体15の光磁気ディスク1とは反対側(上面側)へ突出しなくなる。
この時、固定体15はカートリッジ2と隙間を有して配されており、リフタ101で持ち上げる必要はない。
また、ヘッド本体12の上面は、従来と同様にストッパ部147と当接するので、ヘッド本体12が固定体15より上側に突出するのが防止される。
よって、磁気ヘッド装置の未使用時の厚さH3を、磁気ヘッド装置の使用時の厚さH1と等しくできる。
本実施の形態II−1では、第1の当接部205を折り曲げによりアーム部45より光磁気ディスク1側に突出させたが、絞りによって部分的に突出させても良い。また、第1の当接部205を樹脂とし、一体成形や接着などで形成しても良い。
また、第1の当接部205をアーム部45と同一平面で形成し、第1の弾性部32の光磁気ディスク1とは反対側の面の第1の当接部205との当接箇所に、一体成形や接着により樹脂等で突出部を形成しても同様な効果が得られる。
以上のように、本第II発明の実施の形態II−1の磁気ヘッド装置によれば、第1の当接部205をアーム部45に設け、磁気ヘッド装置の未使用時には第1の当接部205と第1の弾性部32とを当接させ、第1の弾性部32を弾性変形させることで、磁気ヘッド装置の未使用時の磁気ヘッド装置の厚さH3を磁気ヘッド装置の使用時の厚さH1と等しくできるので、光磁気記録再生装置を薄型にできる。
(実施の形態II−2)
以下、図34〜図37を用いて実施の形態II−2に係る磁気ヘッド装置について説明する。図34は本第II発明の実施の形態II−2における磁気ヘッド装置の平面図であり、図35は図34の磁気ヘッド装置の使用時の側面図であり、図36は図34の磁気ヘッド装置の未使用時の側面図であり、図37は図34の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
以下、図34〜図37を用いて実施の形態II−2に係る磁気ヘッド装置について説明する。図34は本第II発明の実施の形態II−2における磁気ヘッド装置の平面図であり、図35は図34の磁気ヘッド装置の使用時の側面図であり、図36は図34の磁気ヘッド装置の未使用時の側面図であり、図37は図34の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
実施の形態II−2の磁気ヘッド装置が実施の形態II−1のものと異なっているのは、ストッパ部147に代えて、アーム部45の先端より保持部43と対向するように直角に折曲してなる第2の当接部206を、サスペンション14のヘッド本体12との結合部(サスペンション14の保持穴209)よりもサスペンション14の自由端側に配した点である。
第2の弾性部34の自由端の光磁気ディスク1とは反対側の面には、第2の当接部206と当接するように凸部208を形成することが好ましい。凸部208は、第2の弾性部34の自由端を折り曲げや絞りなどによって形成することができる。また、凸部208は、樹脂の一体成形や接着などの方法により形成しても良い。
また、第2の当接部206の光磁気ディスク1側の面に、折り曲げや絞りにより突出を設けても良い。また、第2の当接部206の光磁気ディスク1側の面に、樹脂を一体成形や接着などの方法で形成して突出を設けても良い。
図35に示すように、磁気ヘッド装置の使用時には、第2の当接部206はヘッド本体12とは隙間を有して配されている。
図36に示すように、磁気ヘッド装置の未使用時には、リフタ101によって中継部33が持ち上げられる。このとき、実施の形態II−1と同様に第1の弾性部32が第1の当接部205と当接することに加えて、第2の弾性部34の自由端が第2の当接部206と当接する。このとき、第2の弾性部34が弾性変形することで、ヘッド本体12は光磁気ディスク1の記録面とほぼ平行(磁極コア17の光磁気ディスク1の記録面との対向面が該記録面と略平行)となる。即ち、該記録面の法線方向におけるヘッド本体12の距離(厚さ)がほぼ最小となる。この結果、カートリッジ2とヘッド本体12との隙間H2を確保しても、カートリッジ2からヘッド本体12の上面までの、光磁気ディスク1の記録面の法線方向距離を小さくできる。よって、磁気ヘッド装置の厚さであるH1並びにH3をさらに小さくできる。
また、磁気ヘッド装置の未使用時において、ヘッド本体12の上面と、第2の当接部206と当接する第2の弾性部34の上面との、光磁気ディスク1の記録面の法線方向における距離が、第2の当接部206の第2の弾性部34との当接面から固定体15の上面までの距離と等しい事が好ましい。これを満足するように、第2の弾性部34の凸部208の高さと、第2の当接部206の光磁気ディスク1の方向への突出量とを決定するのが好ましい。
かかる好ましい例によれば、ヘッド本体12が固定体15の上面から突出することがなくなる。また、ヘッド本体12の上面と固定体15の上面とが略一致する。この結果、距離H3は、カートリッジ2とヘッド本体12との隙間H2及びヘッド本体12の厚さのみとなり、磁気ヘッド装置をさらに薄くできる。
以上のように、実施の形態II−2の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態II−1の効果に加え、アーム部45の先端より、保持部43と対向するように直角に折曲してなる第2の当接部206を、サスペンション14のヘッド本体12との結合部よりもサスペンション14の自由端側に位置するように設けたことで、磁気ヘッド装置をさらに薄型にでき、光磁気記録再生装置をさらに薄型にできる。
上記の例では、磁気ヘッド装置の未使用時に、当接部206を第2の弾性部34の自由端と当接させたが、これに代えて、ヘッド本体12(好ましくはヘッド本体12の先端部)と当接させることもできる。この場合においても同様に、当接時にヘッド本体12が固定体15より上側に突出せず(より好ましくは両者の上面が略一致する)、かつ光磁気ディスク1とほぼ平行となることが好ましい。そしてこれを実現するために、第2の当接部206を光磁気ディスク1側に突出させたり、ヘッド本体12の当接部に所定高さの凸部を設けたりすることができる。
(実施の形態II−3)
以下、図38〜図41を用いて実施の形態II−3における磁気ヘッド装置について説明する。図38は本第II発明の実施の形態II−3における磁気ヘッド装置の平面図であり、図39は図38の磁気ヘッド装置の使用時の側面図であり、図40は図38の磁気ヘッド装置の未使用時の側面図であり、図41は図38の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
以下、図38〜図41を用いて実施の形態II−3における磁気ヘッド装置について説明する。図38は本第II発明の実施の形態II−3における磁気ヘッド装置の平面図であり、図39は図38の磁気ヘッド装置の使用時の側面図であり、図40は図38の磁気ヘッド装置の未使用時の側面図であり、図41は図38の磁気ヘッド装置の固定体の平面図である。
実施の形態II−3の磁気ヘッド装置が実施の形態II−2のものと異なっているのは、サスペンション14のヘッド本体12との結合部(サスペンション14の保持穴209)よりも第2の当接部206とは反対側(保持穴209よりサスペンション14の固定端側)に、第2の当接部206と対向するように、アーム部45に第3の当接部207を配した点である。
なお、ヘッド本体12に凹部210を設け、凹部210と第3の当接部207とを当接させることが好ましい。
また、ヘッド本体12を光磁気ディスク1の記録面に対して水平に設置したときに、その上面から凹部210までの距離は、第3の当接部207の厚さと等しいことが好ましい。
フレキシブルプリント基板30の一端は凹部210に接着され、他端は取付部31に接着されている。
図39に示すように、磁気ヘッド装置の使用時には、第3の当接部207はヘッド本体12とは隙間を有して配されている。
図40に示すように、磁気ヘッド装置の未使用時には、リフタ101によって中継部33が持ち上げられる。このとき、実施の形態II−2と同様に第1の弾性部32が第1の当接部205と当接し、第2の弾性部34の自由端が第2の当接部206と当接することに加えて、ヘッド本体12に配された凹部210が第3の当接部207と当接する。この状態で、ヘッド本体12は光磁気ディスク1の記録面とほぼ平行となる。
図31に示したように、磁気ヘッド素子20が装着された部分が重いため、ヘッド本体12の重心位置は結合部22と一致していない。従って、磁気ヘッド装置の未使用時に、光磁気ディスク1の法線方向の衝撃が加わった場合、ヘッド本体12は結合部22を中心に回転して傾く挙動を示す。例えば光磁気ディスク1から遠ざかる方向への衝撃が加わった場合は、ヘッド本体12の凹部210付近が光磁気ディスク1から遠ざかる方向へ回転しようとするが、第3の当接部207がストッパーとなり回転を阻止する。この結果、第2の弾性部34の変形を弾性変形範囲内に抑えることができる。
以上説明したように、実施の形態II−3の磁気ヘッド装置によれば、実施の形態II−1、II−2の効果に加え、ヘッド本体12とサスペンション14との結合部を挟んで第2の当接部206と反対側に、アーム部45に第3の当接部207を配したことで、耐衝撃性能を向上することができる。
[第III発明について]
以下に、本第III発明の実施の形態について、図46から図49を用いて説明する。いずれもMD用記録再生装置を例に挙げ、再生用カートリッジ使用時は磁気ヘッド本体をアンロード状態にしている。
以下に、本第III発明の実施の形態について、図46から図49を用いて説明する。いずれもMD用記録再生装置を例に挙げ、再生用カートリッジ使用時は磁気ヘッド本体をアンロード状態にしている。
(実施の形態III−1)
図46(a)、(b)は本第III発明の実施の形態III−1における記録再生装置を示すもので、図46(a)は磁気ヘッド装置の全体構成を示す平面図であり、図46(b)は記録再生装置の再生用ディスク装着時の要部を示す断面図である。従来例を示した図50,図51と同様に図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
図46(a)、(b)は本第III発明の実施の形態III−1における記録再生装置を示すもので、図46(a)は磁気ヘッド装置の全体構成を示す平面図であり、図46(b)は記録再生装置の再生用ディスク装着時の要部を示す断面図である。従来例を示した図50,図51と同様に図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
再生用ディスク303、再生用カートリッジ304は図51と同じものである。磁気ヘッド本体(摺動体)311、サスペンション312、固定体313、アングル314、シャフト315、コイルばね316、リフタ317、回動ピン318は、各々図50,図51の従来例の磁気ヘッド本体351、サスペンション352、固定体353、アングル354、シャフト355、コイルばね356、リフタ357、回動ピン358と、a,b,c,…の添字で示した細部の形態を含めて同じものであり(例えば、リフタ317の当接部317aはリフタ357の当接部357aと同じである等)、基本的な構造も同一である。319は固定構造体としての外装で、従来例の外装359に該当する。
本実施の形態III−1では、固定体313のストッパ部313aの上面に、外装319の内面と接触して当接部として機能する摺動部材370が形成されている。摺動部材370は略球面状の部材であって、樹脂材料、好ましくは摺動性を有する品種から成る。例えば摺動性を向上させるためのフッ素系材料や適切なウイスカを添加した液晶ポリマー等で構成されることが好ましい。
以上のように構成された実施の形態III−1について、以下その動作を説明する。
本実施の形態III−1の基本的動作は従来例と同様であるが、アンロード状態になった場合、図46(b)のように、リフタ317の当接部317aは固定体313を、ストッパ部313aの上面に形成された摺動部材370が外装319の内面に当接するまで押し上げる。摺動部材370が外装319の内面を所定荷重で押圧する状態で保持されるように、リフタ317は所定の力で固定体313を持ち上げている。
この結果、外装319の内面と固定体313との間の距離h1は実質的に摺動部材370の厚さに等しくなり、変動することもない。従って、従来例の距離h1に比べその値を著しく小さくする事ができる。従来例では1mm〜1.5mm程度必要であった距離h1の大きさは、本実施の形態III−1においては0.2mm程度で十分である。
また、固定体313のz軸方向位置の変動がなくなるため、磁気ヘッド本体311の下面の位置変動も減少し、磁気ヘッド本体311と再生用カートリッジ304との間の距離h2も大幅に減少できる。従って、再生用カートリッジ304より上部の装置寸法を減少させることができ、記録再生装置の薄型化、小型化が実現する。
また、機械的誤差が存在しても最終的にh1の値は摺動部材370の厚さが決定する。従って、リフタ317、アングル314、サスペンション312等に従来例と同等の高精度化を要求する必要がないため記録再生装置のコストダウンを図ることができる。
従来例と同様、磁気ヘッド本体311を含む磁気ヘッド装置全体はアングル314がy軸方向に移動することにより移動する。この時、摺動部材370は外装319の内面と接触したままであるが、摺動部材370は摺動性に優れているので、移動の負荷になったり音を発生したりすることはない。従って、摺動部材370により記録再生装置の薄型化、低コスト化が問題なく達成できる。
摺動部材370は固定体313のストッパ部313aに容易に取り付けられ、ほとんどコストアップの要因とならない。摺動部材370は磁気ヘッド本体311と同じ材料で差し支えない場合もあり、この場合はアウトサート成型等で磁気ヘッド装置全体を同時に一体成型することで、更に低コスト、高精度化することも可能である。
また、本実施の形態III−1では摺動部材370は略球面状としたが、本第III発明はこの形状に拘束されるものではない。例えば楕円面等でも可能である。しかし、特に問題のない限り、球面状で十分であると思われる。いずれの場合も、外装319の内面と略点で接触すると、接触状態を安定化でき、また摺動時の摩擦や音を低下させることができる。
更に、摺動部材370を例えばストッパ部313a上に複数個並べ、外装319との接触点を2個以上に増やすと、外装319の内面と接触した場合の固定体313の傾き等を安定化させることもできる。また摺動部材370を多数の突起を設けた1個の部品として形成することも差し支えない。
また、摺動部材370をストッパ部313aではなく固定体313の他の部分に配置しても同様の効果が期待できる。
(実施の形態III−2)
図47は本第III発明の実施の形態III−2における記録再生装置の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
図47は本第III発明の実施の形態III−2における記録再生装置の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
図47で、再生用ディスク303、再生用カートリッジ304、磁気ヘッド本体311、サスペンション312、固定体313、アングル314、シャフト315、リフタ317、回動ピン318、外装319は実施の形態III−1と同じものである。
本実施の形態III−2では摺動部材371が外装319の内面に設けられている。摺動部材371は、磁気ヘッド本体311の半径方向の移動量をカバーする長さを有する略円筒面状の部材であり、磁気ヘッド本体311の移動方向と平行に設けられる。材料としては実施の形態III−1の摺動部材370と同じく摺動性を有する樹脂材料等が用いられる。実施の形態III−1と同様に、磁気ヘッド本体311がアンロード状態の時、リフタ317が固定体313を持ち上げる。このとき、固定体313のストッパ部313aは、外装319の内面に設けられた摺動部材371に当接する。従って、本実施の形態III−2ではストッパ部313aが本第III発明の当接部に該当する。
磁気ヘッド本体311が再生用ディスク303の半径方向のいかなる位置に移動しても、摺動部材371は磁気ヘッド本体311の移動量をカバーする長さを有しているため、アンロード状態において接触状態は変化せず、摺動摩擦の変動も小さい。
本実施の形態III−2によれば、実施の形態III−1と同様に記録再生装置の薄型化、低コスト化が達成できるが、実施の形態III−1のごとく磁気ヘッド装置に摺動部材370を装着する工程において磁気ヘッド装置があまりにも脆弱である場合には本実施の形態III−2が適している。
なお、本実施の形態III−2では摺動部材371をストッパ部313aと当接する位置に配置したが、固定体313の他の部分または固定体313と連続した部材と当接する位置に配置しても差し支えない。
また、ストッパ部313aの上面に摺動部材371と適切な接触関係を保つ形状を形成してもよい。例えば、ストッパ部313aの上面にx軸に平行な母線を有する円筒面を一体的に形成したり、またはこのような円筒面を有する別形成部材を装着すると、y軸に平行な母線を有する円筒面に形成された摺動部材371と略点接触となって、接触状態を安定化させることができる。また、このようにそれぞれ円筒面状に形成した摺動部材371とストッパ部313aに対し、個々の円筒面の母線方向の両端に盛り上がりを設けた形状を付与すると、摺動部材371とストッパ部313aとの相互の脱落を防止するのに効果的である。
上記の例では摺動部材371を円筒面状としたが、例えば固定体313のいずれかの上面に実施の形態III−1のような球面もしくは楕円面等を有する当接部を形成できる場合には、摺動部材371を平板状、すなわちテープ状としても略点接触を確保でき、差し支えない。
(実施の形態III−3)
図48は本第III発明の実施の形態III−3における記録再生装置の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
図48は本第III発明の実施の形態III−3における記録再生装置の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。
図48で、再生用ディスク303、再生用カートリッジ304、磁気ヘッド本体311、サスペンション312、固定体313、アングル314、シャフト315、リフタ317、回動ピン318、摺動部材370は実施の形態III−1と同じものである。外装320は実施の形態III−1の外装319と同じ機能を果たす。
321はカートリッジホルダであって、再生用カートリッジ304を保持する機構の一部で、ここでは再生用カートリッジ304の上側の板状構造のみを示す。カートリッジホルダ321には、記録用ディスクに対応できるように、磁気ヘッド本体311を配置するための開口部321aが設けられている。
板状部材を折り曲げて構成された、固定構造体としての磁気ヘッド本体カバー322が、カートリッジホルダ321の上面に固定されている。磁気ヘッド本体カバー322の一部は外装320と固定体313との間に、かつ磁気ヘッド本体311の上側に存在する。磁気ヘッド本体カバー322は、少なくとも磁気ヘッド装置のy軸方向の移動範囲をカバーできるだけのy軸方向の長さを有している。
以上のように構成された実施の形態III−3に対し、以下その動作を説明する。
実施の形態III−1と同様に、磁気ヘッド本体311がリフタ317の回動力によりアンロード状態になると、固定体313のストッパ部313aの上面に配置された摺動部材370が磁気ヘッド本体カバー322の下面に当接する。この状態で磁気ヘッド本体311が半径方向に移動すると、摺動部材370が磁気ヘッド本体カバー322の下面上を摺動するが、実施の形態III−1で述べた通り移動の負荷になったり音を発生することはない。
実施の形態III−1、III−2においては固定体313が摺動部材370等を介して直接外装319の内面に接触していたため、外装319への機械的外乱が直接固定体313に伝達される構成であった。これに対して本実施の形態III−3においては、固定体313と外装320とが直接接触しないため、より外乱に強い形態になっている。
なお、本実施の形態III−3では磁気ヘッド本体カバー322をカートリッジホルダ321に接続した構成としたが、直接外装に接触していなければ何処に接続しても差し支えない。例えば磁気ヘッド本体カバー322をいわゆるシャーシ(ディスクを保持し回転させるスピンドルモータや光磁気ヘッド装置を保持する構造体)に固定する構成も可能である。
外部からの振動を受ける通常の機器設計では、外装とシャーシ等の内部構造体との間にダンパ等の吸振機構を配置して内部構造体への機械的外乱の減衰を図る方法が採られる。このような装置においては、磁気ヘッド本体カバー322を吸振機構で支持された内側の系に固定することにより、外乱の影響が固定体313に伝達されにくい構成とすることができる。そのような範囲で最も高精度が維持できる部分に磁気ヘッド本体カバー322を配置するのが特に好ましい。
(実施の形態III−4)
図49(a)、(b)は本第III発明の実施の形態III−4における記録再生装置を示すもので、図49(a)は磁気ヘッド装置の全体構成を示す平面図であり、図49(b)は記録再生装置の再生用ディスク装着時の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。図49(a)は、ストッパ部333aの下に隠れた磁気ヘッド本体331の構成がわかるように、ストッパ部333aの一部を切り欠いた状態で示している。
図49(a)、(b)は本第III発明の実施の形態III−4における記録再生装置を示すもので、図49(a)は磁気ヘッド装置の全体構成を示す平面図であり、図49(b)は記録再生装置の再生用ディスク装着時の要部を示す断面図である。図示の方向に直角座標系を定義し、z軸の正の側を上側、負の側を下側、z軸に平行な方向を高さと呼ぶ。図49(a)は、ストッパ部333aの下に隠れた磁気ヘッド本体331の構成がわかるように、ストッパ部333aの一部を切り欠いた状態で示している。
図49(a)、(b)で、再生用ディスク303、再生用カートリッジ304、サスペンション312、アングル314、シャフト315、コイルばね316、リフタ317、回動ピン318、摺動部材370は実施の形態III−1と同じものである。外装323は実施の形態III−1の外装319と同じ機能を果たす。
固定体333は、実施の形態III−1の固定体313とストッパ部333aを含めほぼ同じ形態であるが、磁気ヘッド本体当接部333bが形成されている点で実施の形態III−1の固定体313と異なる。磁気ヘッド本体当接部333bは固定体333のアーム状の部分の途中の位置からy軸方向に突出させて形成されている。
磁気ヘッド本体331は実施の形態III−1の磁気ヘッド本体311とほぼ同じ機能、形状を有するが、x軸の負の方向の端部近傍にz軸の正の方向に方向に突起した第1の突起331aと、x軸の正の方向の端部にx軸の正の方向に突起した第2の突起331bとを有する点で、実施の形態III−1の磁気ヘッド本体311と異なる。これらは固定体333と接触する当接領域として機能する。
第1の突起331aの上面及び第2の突起331bの上面は、磁気ヘッド本体331のディスクとの対向面を水平方向に設置したときに磁気ヘッド本体331の最も高い部分から固定体333の厚さだけ低い位置に形成されている。磁気ヘッド本体331がアンロード状態になると、第1の突起331a及び第2の突起331bは、各々ストッパ部333aの下面及び磁気ヘッド本体当接部333bの下面に接触する。
外装323の内面の、磁気ヘッド本体がアンロード状態の時に摺動部材370が当接する位置に摺動テープ372が固定されている。摺動テープ372は、例えばフッ素系材料等が表面にコーティングされた帯状のテープ等であり摺動部材370との摺動性が良好である。摺動テープ372は、磁気ヘッド本体331の半径方向の移動量をカバーする長さを有し、磁気ヘッド本体331の移動方向と平行に配置されている。
以上のように構成された実施の形態III−4について、以下その動作について説明する。
実施の形態III−1と同様に磁気ヘッド本体331がリフタ317の回動力によりアンロード状態になると、固定体333のストッパ部333aの上面に配置された摺動部材370が外装323の内面に固定された摺動テープ372に当接する。この状態で磁気ヘッド本体331が半径方向に移動した場合、摺動部材370が摺動テープ372上を摺動するため、実施の形態III−1に比べ更に摩擦力が減少する。
また、摺動テープ372は非常に薄いから、固定体333と外装323の内面との間の距離h1は実質的にほぼ実施の形態III−1のそれと相違なく、従来例に比べて十分小さくできる。
また、アンロード状態ではリフタ317の回動力によってサスペンション312を介して磁気ヘッド本体331が持ち上げられ、サスペンション312が弾性変形して、磁気ヘッド本体331の第1の突起331aの上面及び第2の突起331bの上面が固定体333のストッパ部333aの下面及び磁気ヘッド本体当接部333bの下面にそれぞれ押圧された状態となる。第1の突起331a及び第2の突起331bの各上面は磁気ヘッド本体331の最も高い部分から固定体333の厚さだけ低い位置にあるため、磁気ヘッド本体331のディスク303との対向面はディスク面とほぼ平行の状態に保持される。この結果、アンロード状態において、固定体333から測定した磁気ヘッド本体331のz軸方向の厚さがほぼ最小となる姿勢で、磁気ヘッド本体331が固定体333に押しつけられた状態で保持される。
従って、従来例に比べて磁気ヘッド本体331のz軸方向に占める距離が小さくできる。また、磁気ヘッド本体331のz軸方向の変動がほとんどなくなり、再生用カートリッジ304と磁気ヘッド本体331との距離h2を大幅に圧縮できる。具体的には従来1mm〜1.5mm程度あった距離h2の値を0.3mm〜0.5mm程度にすることが可能である。
本実施の形態III−4において、機械的精度の要求される部分は、摺動部材370の厚さ、摺動テープ372の厚さ、第1の突起331a及び第2の突起331bの高さ、固定体333の厚さ等であって、これらの精度は非常に維持しやすくかつ管理が容易であるため、従来の機械的精度の維持管理に比べると大幅なコストダウンにつながる。
なお、本実施の形態III−4において、摺動テープ372に代えて外装323に直接コーティングを施しても差し支えない。更に、実施の形態III−3で述べた磁気ヘッド本体カバー322を用いることでより外乱に対する安定度を向上させることが可能である。
また、磁気ヘッド本体331には固定体333との当接領域として2個の突起331a,331bを設けたが、例えばこれを3個にすると磁気ヘッド本体331を固定体333に対しより安定に拘束でき、距離h2を更に削減することができる。
また、磁気ヘッド本体331のディスクとの対向面が再生用ディスク303とほぼ平行になるように前記2個の突起331a,331bを設けたが、該平行状態を維持するためにサスペンション312に加えられる応力が過大になる場合には、アンロード時の磁気ヘッド本体331の姿勢がディスク面に対して傾いた状態で保持されるように突起331a,331bを設置してもよい。この場合、磁気ヘッド本体331のz軸方向に占める距離及び距離h2の削減量は若干低下するが、磁気ヘッド本体331の位置安定性は維持できるため一定の効果は得られる。
以上の実施の形態III−1〜III−4では記録再生装置としてMDを例に説明したが、本第III発明はこれに限定されるものではなく、変換器のアンロード状態での動作が要求される全ての記録再生装置に適用が可能である。
以上に説明した実施の形態は、いずれもあくまでも本第I〜第III発明の技術的内容を明らかにする意図のものであって、本第1〜第III発明はこのような具体例にのみ限定して解釈されるものではなく、その発明の精神と請求の範囲に記載する範囲内でいろいろと変更して実施することができ、本発明を広義に解釈すべきである。
Claims (6)
- 片持ち支持されたアーム部を有する固定体と、
情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体と、
前記固定体に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体を結合保持する保持部を備え、弾性部を有するサスペンションと、
を含む磁気ヘッド装置であって、
前記アーム部は当接部を備え、
前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記当接部が前記弾性部と当接し、前記弾性部が弾性変形することを特徴とする磁気ヘッド装置。 - 片持ち支持されたアーム部を有する固定体と、
情報記録媒体に磁界を与えるヘッド本体と、
前記固定体に片持ち支持され、自由端側に前記ヘッド本体を結合保持する保持部を備え、固定端側の第1の弾性部と前記自由端側の第2の弾性部とを有するサスペンションと、
を含む磁気ヘッド装置であって、
前記アーム部は第1の当接部と第2の当接部とを備え、
前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記第1の当接部が前記第1の弾性部と当接し、前記第1の弾性部が弾性変形するとともに、前記第2の当接部が前記第2の弾性部又は前記ヘッド本体と当接し、前記第2の弾性部が弾性変形することを特徴とする磁気ヘッド装置。 - 前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記保持部よりも前記サスペンションの自由端側で、前記第2の当接部が前記第2の弾性部又は前記ヘッド本体と当接する請求項2に記載の磁気ヘッド装置。
- 前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、前記固定体の前記情報記録媒体とは反対側に前記ヘッド本体が突出しない請求項1又は2に記載の磁気ヘッド装置。
- 前記アーム部は、更に第3の当接部を備え、
前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときには、前記保持部よりも前記サスペンションの固定端側で、前記第3の当接部が前記ヘッド本体と当接する請求項2に記載の磁気ヘッド装置。 - 前記ヘッド本体は磁極コアを具備し、
前記ヘッド本体が前記情報記録媒体から離間した位置にあるときに、情報記録媒体の記録面と対向する前記磁極コアの面が、前記記録面と略平行となる請求項2又は5に記載の磁気ヘッド装置。
Priority Applications (1)
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JP2004117097A JP2004259433A (ja) | 1999-02-25 | 2004-04-12 | 磁気ヘッド装置 |
Related Parent Applications (1)
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Family Applications (1)
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- 2004-04-12 JP JP2004117097A patent/JP2004259433A/ja not_active Withdrawn
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A761 | Written withdrawal of application |
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