JP2004257797A - センサ装置及び電子時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】一定距離の位置に検出対象が来たことを検出可能にすること。
【解決手段】基板301上には、センサ103及びセンサ104が配設されている。センサ103、104は各々、焦電型赤外線センサ素子302、305と、貫通孔304、307を有しセンサ素子302、305を覆うカバー部材303、306とを備えている。センサ素子302、305は各々、貫通孔304、307を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、センサ103、104は各々同一の所定の指向性を有している。センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。各センサ103、104は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して検出信号を出力する。検出対象がセンサ103、104の検出領域の交点に来たときに、双方のセンサ103、104から同時に検出信号が得られる。
【選択図】 図3
【解決手段】基板301上には、センサ103及びセンサ104が配設されている。センサ103、104は各々、焦電型赤外線センサ素子302、305と、貫通孔304、307を有しセンサ素子302、305を覆うカバー部材303、306とを備えている。センサ素子302、305は各々、貫通孔304、307を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、センサ103、104は各々同一の所定の指向性を有している。センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。各センサ103、104は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して検出信号を出力する。検出対象がセンサ103、104の検出領域の交点に来たときに、双方のセンサ103、104から同時に検出信号が得られる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人等の検出対象を検出するためのセンサ装置及び前記センサ装置を用いた電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電池を電源として動作する電子時計として、表示電力の大きな表示部を搭載したデジタル表示型電子腕時計、大きな電力を消費するバックライト等を搭載するデジタル表示型電子腕時計、時刻針をモータによって回転駆動するアナログ表示型電子腕時計等、各種の電子時計が利用されている。
表示電力の大きな表示部を搭載した電子腕時計または大きな電力を消費するバックライト等を搭載する電子腕時計において、常時、表示またはバックライト照明を行っていると電力の消耗が激しく、電池寿命が極端に短くなるという問題がある。また、アナログ表示型電子時計の場合にも、常時、表示針をモータで回転駆動していると電力の消耗が激しく、電池寿命が極端に短くなるという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、使用者が必要な時に外部操作部材を手動操作して表示部による表示や、バックライト照明等を行わせるように構成した電子腕時計が開発されている。これにより、使用者が外部操作部材を手動操作したときにだけ表示やバックライト照明等が行われるため、消費電力を低減化でき、電池寿命を長くすることが可能になる。
【0004】
しかしながら、前記電子時計では外部操作部材の手動操作が煩雑であるため、図10に示す構成のセンサ装置によって使用者が時計を見たことを間接的に検出し、そのときだけ表示やバックライト照明を行うように構成した電子腕時計が開発されている。
図10において、基板1001及び基板1001上に配設され人が発する赤外線を検出する焦電型赤外線センサ102は電子腕時計内に配設されると共に、焦電型赤外線センサ102は電子腕時計の使用者が発する赤外線を検出可能なように配設されている。
使用者が電子腕時計を見る位置に来たとき、即ち、センサ1002と使用者の顔が相対的に所定距離以内になったとき、センサ1002は該使用者が発する赤外線を検出し、制御手段によって表示装置の駆動やバックライト照明を行う。これにより、自動的に消費電力を低減化でき、電池寿命を長くすることが可能になる。
【0005】
ところで、例えば、特許文献1、特許文献2に示すように、従来の焦電型赤外線センサ1002を使用したセンサ装置では、一定の距離より近くに存在する検出対象の検出は行えるが、指向性が無く、センサ1002を中心とする半球形状の範囲内に存在する検出可能な全ての対象を検出するように構成されており、不要なものまで誤って検出してしまうという問題がある。この問題を解決する方法として、凹面鏡等を用いて指向性を持たせるように構成することが考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭59−24228号公報(第1〜2頁、第1図)
【特許文献2】
特開昭60−151576号公報(第2〜3頁、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、一定距離以内に検出対象が存在するか否かの検出しか行うことができないという問題がある。
また、前記センサ装置を電子時計に使用し、使用者が前記時計を見たときに時刻等の表示を行うようにした場合、前記使用者が時計を見たか否かの検出精度が低いという問題がある。
【0008】
本発明は、一定距離の位置に検出対象が来たことを検出することが可能なセンサ装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、検出対象の移動方向を検出することが可能なセンサ装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、使用者が時計を見たことをより高い精度で検出し、前記使用者が時計を見たときに時刻等の表示を行う電子時計を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、所定の指向性を有する複数の強指向性のセンサを有し、前記複数のセンサの検出領域が交差するように配設して成ることを特徴とするセンサ装置が提供される。複数の強指向性のセンサの検出領域が交差する位置に検出対象が来たときに、前記各センサは検出対象を同時に検出する。
ここで、前記各センサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別する位置判別手段を備えて成るように構成してもよい。
【0010】
また、更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記位置判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別するように構成してもよい。
また、前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別する移動方向判別手段を備えて成るように構成してもよい。
【0011】
また、更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記移動方向判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別するように構成してもよい。
また、前記各センサは人が発する赤外線を検出する焦電型赤外線センサであるように構成してもよい。
【0012】
また、本発明によれば、時刻を表示する表示手段と、前記表示手段を表示駆動する駆動手段とを有する電子時計において、前記焦電型赤外線センサ装置を備え、前記駆動手段は、使用者が所定位置に位置すると前記センサ装置の位置判別手段が判別したとき、又は、使用者の移動方向が所定方向であると前記移動方向判別手段が判別したときに前記表示手段を表示駆動することを特徴とする電子時計が提供される。駆動手段は、使用者が所定位置に位置すると位置判別手段が判別したとき、又は、使用者の移動方向が所定方向であると移動方向判別手段が判別したときに表示手段を表示駆動する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の外観正面図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示している。
図1において、電子腕時計は、赤外線遮蔽部材によって構成されたケース本体101、少なくとも人体が発する波長の赤外線を透過する窓部を介してケース本体101内に収容されたセンサ部102、被制御部としての表示部105、バンド106、106を備えている。センサ部102は焦電型赤外線センサによって構成された複数のセンサ(第1センサ103、第2センサ104)を有している。表示部105は、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)によって構成され、時刻等をデジタル表示するデジタル表示装置である。
尚、電子腕時計は、時計ムーブメントや表示部105のバックライト等に駆動電力を供給する電池をケース本体101内に収容している。
【0014】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置としてのセンサ部102の詳細を示す側面図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
図3において、センサ103及びセンサ104はケース本体101内に収容された基板301上に配設されている。センサ103は、焦電型赤外線センサ素子302と、貫通孔304を有しセンサ素子302を覆うカバー部材303とを備えている。センサ素子302は貫通孔304を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ103は狭い所定範囲の指向性(強指向性)を有している。
【0015】
同様に、センサ104は、焦電型赤外線センサ素子305と、貫通孔306を有しセンサ素子305を覆うカバー部材307とを備えている。センサ素子305は貫通孔307を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ104は所定範囲の指向性が付与されている。本第1の実施の形態では、センサ103及びセンサ104は検出領域が狭い同一範囲の強指向性を有している。
センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。各センサ103、104は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して、検出信号を出力するように構成されている。これにより、検出対象(例えば、電子腕時計の使用者の顔)がセンサ103、104の検出領域の交点に来たときに、双方のセンサ103、104から同時に検出信号が得られることになる。
【0016】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電子時計のブロック図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1及び図3と同一部分には同一符号を付している。
図2において、電子腕時計は、基準クロック信号を発生する発振回路201、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を発生するシステムクロック発生回路202、前記基準クロック信号を分周して計時用の計時基準信号を発生する分周回路203、計時基準信号の計時動作や電子腕時計全体の制御を行う中央処理装置(CPU)204、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメモリ205、センサ103、104、センサ103、104に駆動電力を供給すると共に、センサ103、104からの検出信号が所定レベル以上の時、センサ103、104が人の存在を検出したことを示す検出信号をCPU204に出力するセンサ駆動回路206、液晶表示装置(LCD)によって構成された表示部208、CPU204からの制御信号に基づいて表示部208の表示制御を行う表示駆動回路207を備えている。
【0017】
メモリ205には、CPU204が実行するプログラムや、後述する処理待ち(ウエイト)時間等が予め記憶される。
尚、表示部208は被制御部を構成し、メモリ205は記憶手段を構成し、センサ駆動回路206は焦電型赤外線センサ103、104から基準信号以上の検出信号を受信して、焦電型赤外線センサ103、104が人の存在を検出したことを示す人体検出信号を出力する検出手段を構成し、CPU204は位置判別手段及び移動方向判別手段を構成すると共に表示駆動回路207とともに制御手段を構成している。
【0018】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の処理を示すフローチャートである。
また、図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の動作を説明するための説明図で、電子腕時計の使用者(人)501が電子腕時計で時刻を見ようとする場合に、該使用者501とセンサ部102との相対的位置関係を示す図で、図1乃至図4と同一部分には同一符号を付している。
【0019】
尚、図5(a)は、人501が時刻を確認しない状態(非確認状態)を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第1の傾斜角度(例えば0度)の状態であり、センサ103、104のいずれもが人501を検出することができない位置関係にある状態を示している。同図(b)は、人501が時刻を確認しようとして腕時計の表示部105を自分の方に向けつつある状態を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第2の傾斜角度(例えば45度)の状態であり、センサ103のみが人501を検出可能な位置関係にある状態(確認移行状態)を示している。また、同図(c)は、人501が時刻を確認しようとして腕時計の表示部105を自分の方に向け終わった状態を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第3の傾斜角度(例えば90度)の状態であり、センサ103、104のいずれもが人501を検出可能な位置関係にある状態(確認可能状態)を示している。
【0020】
以下、図1乃至図5を用いて本発明の実施の形態の動作を詳細に説明する。
初期状態として、使用者501と腕時計は図5(a)の非確認状態にあるものとする。
この状態で、分周回路203は、発振回路201から出力される基準クロック信号を分周し、時刻を計時するための基準信号になる計時基準信号を出力する。また、システムクロック発生回路202は、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を生成する。
【0021】
CPU204は、前記システムクロック信号に基づいて動作し、前記計時基準信号を計数して時刻を表す時刻データを生成する。前記時刻データは随時メモリ205に記憶される。また、CPU204は、メモリ205に記憶した前記時刻データを表示駆動回路207に出力するが、図5(a)の非確認状態では、センサ103及びセンサ104の双方が人501を検出していないため(図4のステップS401参照)、CPU204は表示駆動回路207を駆動せず、表示部208では時刻等の表示は行われない。
【0022】
この状態から、使用者501が自己の腕を回転させることによって、図5(b)に示す核に移行状態まで、電子腕時計の表示部105を自己の側に回転させると、第1センサ103が使用者501を検出して検出信号を出力する。CPU204は、センサ駆動回路206を介してセンサ103からの検出信号を受信して、センサ103が使用者501を検出したと判別し(ステップS401)、第2センサ104が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS402)。
CPU204は、ステップS402において、第2センサ104が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ103、104の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS401へ戻る。
【0023】
一方、CPU204は、ステップS402において、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、メモリ205に予め設定した所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS403)、再び、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないか否かを判別する(ステップS404)。前記待ち時間は、使用者が通常の使用状態で、図5(b)の確認移行状態から同図(c)の確認可能状態へ移行する時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
CPU204は、ステップS404において、第2センサ104が使用者501の存在を検出したと判別した場合には、使用者が時刻を確認しようとする動きであると判断して、メモリ205に記憶している現在時刻を表す時刻データを表示駆動回路207に出力して表示処理を行う(ステップS406)。表示駆動回路207は、時刻データに応答して表示部208を表示駆動し、表示部208は現在時刻の表示を行なう。
【0024】
一方、CPU204は、ステップS404において、第2センサ104が使用者501の存在を未だ検出していないと判別した場合には、第1センサ103が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS405)。
CPU204は、ステップS405において、第1センサ103が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断してステップS404に戻り、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS401に戻る。
【0025】
以上述べたように、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置は、所定の指向性を有する複数の強指向性の焦電型赤外線センサ103、104を有し、複数の焦電型赤外線センサ103、104の検出領域が交差するように配設して成ることを特徴としている。
したがって、焦電型赤外線センサ103と焦電型赤外線センサ104の検出領域が交差する領域である一定距離の位置に検出対象(使用者501)が来たことを検出することが可能になる。
【0026】
また、焦電型赤外線センサ103が検出対象(使用者501)を検出した後に、焦電型赤外線センサ104が検出対象(使用者501)を検出することが可能である。即ち、焦電型赤外線センサ103、104と検出対象(使用者501)との相対的位置関係の変化である検出対象(使用者501)の移動方向を検出することが可能である。ここで、ステップS401〜ステップS405は移動方向判別手段を構成している。
また、焦電型赤外線センサ103及び焦電型赤外線センサ104が同時に検出対象(使用者501)を検出したときに、検出対象(使用者501)が所定位置に来たことを判別することが可能である。ここで、ステップS401〜ステップS405は位置判別手段を構成している。
【0027】
このように、電子時計と検出対象(使用者501)との相対的な移動方向を検出することによって、又、電子時計と検出対象(使用者501)との相対的な位置関係を検出することによって、電子腕時計が正規の使用状態にあるか否かを適切に判別することが可能である。
これにより、本第1の実施の形態に係る電子時計によれば、使用者501が電子腕時計の表示部を見たことをより高い精度で検出し、使用者501が時計の表示部を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。
【0028】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の外観正面図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1乃至図5と同一部分には同一符号を付している。
図6において、電子腕時計は、赤外線遮蔽部材によって構成されたケース本体101、少なくとも人体が発する波長の赤外線を透過する窓部を介してケース本体101内に収容されたセンサ部102、被制御部としての表示部105、バンド106、106を備えている。センサ部102は焦電型赤外線センサによって構成された複数のセンサ(第1センサ103、第2センサ104、第3センサ601)を有している。表示部105は、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)によって構成され、時刻等をデジタル表示するデジタル表示装置である。
尚、電子腕時計は、時計ムーブメントや表示部105のバックライト等に駆動電力を供給する電池をケース本体101内に収容している。
【0029】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ装置としてのセンサ部102の詳細を示す側面図であり、図1乃至図7と同一部分には同一符号を付している。
図8において、センサ103、センサ104及びセンサ601は、ケース本体101内に収容された基板301上に配設されている。センサ103は、焦電型赤外線センサ素子302と、貫通孔304を有しセンサ素子302を覆うカバー部材303とを備えている。センサ素子302は貫通孔304を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ103は狭い所定範囲の指向性(強指向性)を有している。
【0030】
同様に、センサ104は、焦電型赤外線センサ素子305と、貫通孔306を有しセンサ素子305を覆うカバー部材307とを備えている。センサ素子305は貫通孔307を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ104は所定範囲の指向性が付与されている。本第1の実施の形態では、センサ103及びセンサ104は検出領域が狭い同一範囲の強指向性を有している。
センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。
【0031】
一方、センサ601は、焦電型赤外線センサ素子801と、貫通孔803を有しセンサ素子801を覆うカバー部材802とを備えている。センサ素子801は貫通孔803を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ601は所定範囲の指向性が付与されている。本第2の実施の形態では、センサ601の指向性は、センサ103及びセンサ104よりも検出領域が広い、即ち、センサ103及びセンサ104よりも弱い指向性を有している。
各センサ103、104、601は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して、検出信号を出力するように構成されている。これにより、検出対象(例えば、電子腕時計の使用者の顔)がセンサ103、104、601の検出領域の交点に来たときに、全てのセンサ103、104、601から同時に検出信号が得られることになる。
【0032】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る電子時計のブロック図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1乃至図6及び図8と同一部分には同一符号を付している。
図7において、電子腕時計は、基準クロック信号を発生する発振回路201、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を発生するシステムクロック発生回路202、前記基準クロック信号を分周して計時用の計時基準信号を発生する分周回路203、計時基準信号の計時動作や電子腕時計全体の制御を行う中央処理装置(CPU)204、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメモリ205、センサ103、104、601、センサ103、104、601に駆動電力を供給すると共に、センサ103、104、601からの検出信号が所定レベル以上の時、センサ103、104、601が人の存在を検出したことを示す検出信号をCPU204に出力するセンサ駆動回路602、液晶表示装置(LCD)によって構成された表示部208、CPU204からの制御信号に基づいて表示部208の表示制御を行う表示駆動回路207を備えている。
【0033】
メモリ205には、CPU204が実行するプログラムや、後述する処理待ち(ウエイト)時間等が予め記憶される。
尚、表示部208は被制御部を構成し、メモリ205は記憶手段を構成し、センサ駆動回路602は焦電型赤外線センサ103、104、601から基準信号以上の検出信号を受信して、焦電型赤外線センサ103、104、601が人の存在を検出したことを示す人体検出信号を出力する検出手段を構成し、CPU204は位置判別手段及び移動方向判別手段を構成すると共に表示駆動回路207とともに制御手段を構成している。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電子腕時計の処理を示すフローチャートである。
【0034】
以下、図6乃至図9を用いて本発明の実施の形態の動作を詳細に説明する。尚、本第2の形態においても、電子時計と使用者との位置関係は、センサ103、104、601の位置関係以外は図5と同様であるため、図5を参照しながら説明するものとする。
初期状態として、使用者501と腕時計は図5(a)と同様の非確認状態にあるものとする。
この状態で、分周回路203は、発振回路201から出力される基準クロック信号を分周し、時刻を計時するための基準信号になる計時基準信号を出力する。また、システムクロック発生回路202は、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を生成する。
【0035】
CPU204は、前記システムクロック信号に基づいて動作し、前記計時基準信号を計数して時刻を表す時刻データを生成する。前記時刻データは随時メモリ205に記憶される。また、CPU204は、メモリ205に記憶した前記時刻データを表示駆動回路207に出力するが、前記非確認状態では、センサ103、104、601のいずれもが人501を検出していないため(図9のステップS901参照)、CPU204は表示駆動回路207を駆動せず、表示部208では時刻等の表示は行われない。
【0036】
この状態から、使用者501が時刻を確認するために電子腕時計を自己の顔に接近させると、先ず、弱指向性の第3センサ601が使用者501を検出して検出信号を出力する。
CPU204は、センサ駆動回路602を介して第3センサ601からの検出信号を受信して、センサ601が使用者501を検出したと判別し(ステップS901)、第1センサ103が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS902)。
CPU204は、ステップS902において、第1センサ103が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ601、103の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS901へ戻る。
【0037】
CPU204は、ステップS902において、第1センサ103が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、第2センサ104が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS903)。
CPU204は、ステップS903において、第2センサ104が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ601、104の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS901へ戻る。
CPU204は、ステップS903において、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、メモリ205に予め設定した第1の所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS904)、再び、第1センサ103が今も使用者501を検出済みか否かを判別する(ステップS905)。前記第1の待ち時間は、使用者が通常の使用状態で、前記確認移行状態にいる間の時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
【0038】
CPU204は、ステップS905において、第1センサ104が今も使用者501を検出済みと判別した場合には、再び、メモリ205に予め設定した第2の所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS907)、再び、第2センサ103が今も使用者501を検出済みか否かを判別する(ステップS908)。前記第2の待ち時間は、使用者501が時刻確認動作に要する通常の時間であり、前記確認移行状態から確認完了状態に至るまでの時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
【0039】
一方、CPU204は、ステップS905において、第1センサ103が使用者501の存在を今は検出していないと判別した場合には、第3センサ601が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS906)。
CPU204は、ステップS906において、第3センサ601が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断してステップS905に戻り、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS901に戻る。
【0040】
CPU204は、ステップS908において、第2センサ104が使用者501の存在を検出したと判別した場合には、使用者501が時刻を確認しようとする動きであると判断して、メモリ205に記憶している現在時刻を表す時刻データを表示駆動回路207に出力して表示処理を行う(ステップS911)。表示駆動回路207は、時刻データに応答して表示部208を表示駆動し、表示部208は現在時刻の表示を行なう。
【0041】
一方、CPU204は、ステップS908において、第2センサ104が使用者501の存在を未だ検出していないと判別した場合には、第1センサ103が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS909)。
CPU204は、ステップS909において、第1センサ103が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断し、次に、第3センサ601が現在も使用者501を検出しているか否かを判断する(ステップS910)。ステップS910において、第3センサが現在も引き続いて使用者501を検出していると判別した場合には確認移行状態と判断して、ステップS908に戻り、第3センサが現在は使用者501を検出していないと判別した場合には確認移行状態ではにと判断して、ステップS901に戻る。
また、CPU204は、ステップS909において、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS901に戻る。
尚、ステップS901〜ステップS910は移動方向判別手段、位置判別手段を構成している。
【0042】
以上述べたように、本第2の実施の形態に係るセンサ装置によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果を奏するばかりでなく、特に、他のセンサ103、104よりも指向性の弱い弱指向性のセンサ601を有し、センサ601から検出対象(使用者501)を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、各強指向性のセンサ103、104から検出対象(使用者501)を検出した旨を表す検出信号を受信して、検出対象(使用者501)が所定位置に来たことを判別するようにしているので、使用者501が電子腕時計の表示部を見たことをより高い精度で検出することが可能になるという効果を奏する。これにより、本センサ装置を電子時計の表示部制御に使用することにより、使用者501が時計の表示部を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。
尚、前記各実施の形態では、焦電型赤外線センサが人を検出した際に制御する被制御部として、液晶表示装置によって構成された表示部105の例をあげたが、表示装置のバックライト、アナログ電子時計における時刻針等の駆動用モータを被制御部としてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係るセンサ装置によれば、検出対象が一定距離の位置にあることを検出することが可能になる。
また、本発明に係るセンサ装置によれば、検出対象の移動方向を検出することが可能になる。
また、本発明に係る電子時計によれば、使用者が時計を見たことをより高い精度で検出し、前記使用者が時計を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。したがって、より確実に消費電力の低減化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の外観正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置の詳細を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の動作を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の外観正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計のブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るセンサ装置の詳細を示す側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の処理を示すフローチャートである。
【図10】従来のセンサ装置を示す側面図である。
【符号の説明】
101・・・ケース本体
102・・・センサ装置としてのセンサ部
103・・・第1センサ
104・・・第2センサ
105・・・被制御部としての表示部
106・・・バンド
201・・・発振回路
202・・・システムクロック発生回路
203・・・分周回路
204・・・位置判別手段、移動方向判別手段、制御手段を構成するCPU
205・・・記憶手段としてのメモリ
206、602・・・検出手段を構成するセンサ駆動回路
207・・・制御手段を構成する表示駆動回路
208・・・被制御部としての表示部
301・・・基板
302、305、801・・・センサ素子
303、307、802・・・カバー部材
304、306、803・・・貫通孔
601・・・第3センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、人等の検出対象を検出するためのセンサ装置及び前記センサ装置を用いた電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電池を電源として動作する電子時計として、表示電力の大きな表示部を搭載したデジタル表示型電子腕時計、大きな電力を消費するバックライト等を搭載するデジタル表示型電子腕時計、時刻針をモータによって回転駆動するアナログ表示型電子腕時計等、各種の電子時計が利用されている。
表示電力の大きな表示部を搭載した電子腕時計または大きな電力を消費するバックライト等を搭載する電子腕時計において、常時、表示またはバックライト照明を行っていると電力の消耗が激しく、電池寿命が極端に短くなるという問題がある。また、アナログ表示型電子時計の場合にも、常時、表示針をモータで回転駆動していると電力の消耗が激しく、電池寿命が極端に短くなるという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、使用者が必要な時に外部操作部材を手動操作して表示部による表示や、バックライト照明等を行わせるように構成した電子腕時計が開発されている。これにより、使用者が外部操作部材を手動操作したときにだけ表示やバックライト照明等が行われるため、消費電力を低減化でき、電池寿命を長くすることが可能になる。
【0004】
しかしながら、前記電子時計では外部操作部材の手動操作が煩雑であるため、図10に示す構成のセンサ装置によって使用者が時計を見たことを間接的に検出し、そのときだけ表示やバックライト照明を行うように構成した電子腕時計が開発されている。
図10において、基板1001及び基板1001上に配設され人が発する赤外線を検出する焦電型赤外線センサ102は電子腕時計内に配設されると共に、焦電型赤外線センサ102は電子腕時計の使用者が発する赤外線を検出可能なように配設されている。
使用者が電子腕時計を見る位置に来たとき、即ち、センサ1002と使用者の顔が相対的に所定距離以内になったとき、センサ1002は該使用者が発する赤外線を検出し、制御手段によって表示装置の駆動やバックライト照明を行う。これにより、自動的に消費電力を低減化でき、電池寿命を長くすることが可能になる。
【0005】
ところで、例えば、特許文献1、特許文献2に示すように、従来の焦電型赤外線センサ1002を使用したセンサ装置では、一定の距離より近くに存在する検出対象の検出は行えるが、指向性が無く、センサ1002を中心とする半球形状の範囲内に存在する検出可能な全ての対象を検出するように構成されており、不要なものまで誤って検出してしまうという問題がある。この問題を解決する方法として、凹面鏡等を用いて指向性を持たせるように構成することが考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭59−24228号公報(第1〜2頁、第1図)
【特許文献2】
特開昭60−151576号公報(第2〜3頁、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、一定距離以内に検出対象が存在するか否かの検出しか行うことができないという問題がある。
また、前記センサ装置を電子時計に使用し、使用者が前記時計を見たときに時刻等の表示を行うようにした場合、前記使用者が時計を見たか否かの検出精度が低いという問題がある。
【0008】
本発明は、一定距離の位置に検出対象が来たことを検出することが可能なセンサ装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、検出対象の移動方向を検出することが可能なセンサ装置を提供することを課題としている。
また、本発明は、使用者が時計を見たことをより高い精度で検出し、前記使用者が時計を見たときに時刻等の表示を行う電子時計を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、所定の指向性を有する複数の強指向性のセンサを有し、前記複数のセンサの検出領域が交差するように配設して成ることを特徴とするセンサ装置が提供される。複数の強指向性のセンサの検出領域が交差する位置に検出対象が来たときに、前記各センサは検出対象を同時に検出する。
ここで、前記各センサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別する位置判別手段を備えて成るように構成してもよい。
【0010】
また、更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記位置判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別するように構成してもよい。
また、前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別する移動方向判別手段を備えて成るように構成してもよい。
【0011】
また、更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記移動方向判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別するように構成してもよい。
また、前記各センサは人が発する赤外線を検出する焦電型赤外線センサであるように構成してもよい。
【0012】
また、本発明によれば、時刻を表示する表示手段と、前記表示手段を表示駆動する駆動手段とを有する電子時計において、前記焦電型赤外線センサ装置を備え、前記駆動手段は、使用者が所定位置に位置すると前記センサ装置の位置判別手段が判別したとき、又は、使用者の移動方向が所定方向であると前記移動方向判別手段が判別したときに前記表示手段を表示駆動することを特徴とする電子時計が提供される。駆動手段は、使用者が所定位置に位置すると位置判別手段が判別したとき、又は、使用者の移動方向が所定方向であると移動方向判別手段が判別したときに表示手段を表示駆動する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の外観正面図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示している。
図1において、電子腕時計は、赤外線遮蔽部材によって構成されたケース本体101、少なくとも人体が発する波長の赤外線を透過する窓部を介してケース本体101内に収容されたセンサ部102、被制御部としての表示部105、バンド106、106を備えている。センサ部102は焦電型赤外線センサによって構成された複数のセンサ(第1センサ103、第2センサ104)を有している。表示部105は、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)によって構成され、時刻等をデジタル表示するデジタル表示装置である。
尚、電子腕時計は、時計ムーブメントや表示部105のバックライト等に駆動電力を供給する電池をケース本体101内に収容している。
【0014】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置としてのセンサ部102の詳細を示す側面図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。
図3において、センサ103及びセンサ104はケース本体101内に収容された基板301上に配設されている。センサ103は、焦電型赤外線センサ素子302と、貫通孔304を有しセンサ素子302を覆うカバー部材303とを備えている。センサ素子302は貫通孔304を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ103は狭い所定範囲の指向性(強指向性)を有している。
【0015】
同様に、センサ104は、焦電型赤外線センサ素子305と、貫通孔306を有しセンサ素子305を覆うカバー部材307とを備えている。センサ素子305は貫通孔307を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ104は所定範囲の指向性が付与されている。本第1の実施の形態では、センサ103及びセンサ104は検出領域が狭い同一範囲の強指向性を有している。
センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。各センサ103、104は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して、検出信号を出力するように構成されている。これにより、検出対象(例えば、電子腕時計の使用者の顔)がセンサ103、104の検出領域の交点に来たときに、双方のセンサ103、104から同時に検出信号が得られることになる。
【0016】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電子時計のブロック図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1及び図3と同一部分には同一符号を付している。
図2において、電子腕時計は、基準クロック信号を発生する発振回路201、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を発生するシステムクロック発生回路202、前記基準クロック信号を分周して計時用の計時基準信号を発生する分周回路203、計時基準信号の計時動作や電子腕時計全体の制御を行う中央処理装置(CPU)204、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメモリ205、センサ103、104、センサ103、104に駆動電力を供給すると共に、センサ103、104からの検出信号が所定レベル以上の時、センサ103、104が人の存在を検出したことを示す検出信号をCPU204に出力するセンサ駆動回路206、液晶表示装置(LCD)によって構成された表示部208、CPU204からの制御信号に基づいて表示部208の表示制御を行う表示駆動回路207を備えている。
【0017】
メモリ205には、CPU204が実行するプログラムや、後述する処理待ち(ウエイト)時間等が予め記憶される。
尚、表示部208は被制御部を構成し、メモリ205は記憶手段を構成し、センサ駆動回路206は焦電型赤外線センサ103、104から基準信号以上の検出信号を受信して、焦電型赤外線センサ103、104が人の存在を検出したことを示す人体検出信号を出力する検出手段を構成し、CPU204は位置判別手段及び移動方向判別手段を構成すると共に表示駆動回路207とともに制御手段を構成している。
【0018】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の処理を示すフローチャートである。
また、図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の動作を説明するための説明図で、電子腕時計の使用者(人)501が電子腕時計で時刻を見ようとする場合に、該使用者501とセンサ部102との相対的位置関係を示す図で、図1乃至図4と同一部分には同一符号を付している。
【0019】
尚、図5(a)は、人501が時刻を確認しない状態(非確認状態)を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第1の傾斜角度(例えば0度)の状態であり、センサ103、104のいずれもが人501を検出することができない位置関係にある状態を示している。同図(b)は、人501が時刻を確認しようとして腕時計の表示部105を自分の方に向けつつある状態を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第2の傾斜角度(例えば45度)の状態であり、センサ103のみが人501を検出可能な位置関係にある状態(確認移行状態)を示している。また、同図(c)は、人501が時刻を確認しようとして腕時計の表示部105を自分の方に向け終わった状態を示す図で、人501に対するケース本体101の傾斜角度が第3の傾斜角度(例えば90度)の状態であり、センサ103、104のいずれもが人501を検出可能な位置関係にある状態(確認可能状態)を示している。
【0020】
以下、図1乃至図5を用いて本発明の実施の形態の動作を詳細に説明する。
初期状態として、使用者501と腕時計は図5(a)の非確認状態にあるものとする。
この状態で、分周回路203は、発振回路201から出力される基準クロック信号を分周し、時刻を計時するための基準信号になる計時基準信号を出力する。また、システムクロック発生回路202は、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を生成する。
【0021】
CPU204は、前記システムクロック信号に基づいて動作し、前記計時基準信号を計数して時刻を表す時刻データを生成する。前記時刻データは随時メモリ205に記憶される。また、CPU204は、メモリ205に記憶した前記時刻データを表示駆動回路207に出力するが、図5(a)の非確認状態では、センサ103及びセンサ104の双方が人501を検出していないため(図4のステップS401参照)、CPU204は表示駆動回路207を駆動せず、表示部208では時刻等の表示は行われない。
【0022】
この状態から、使用者501が自己の腕を回転させることによって、図5(b)に示す核に移行状態まで、電子腕時計の表示部105を自己の側に回転させると、第1センサ103が使用者501を検出して検出信号を出力する。CPU204は、センサ駆動回路206を介してセンサ103からの検出信号を受信して、センサ103が使用者501を検出したと判別し(ステップS401)、第2センサ104が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS402)。
CPU204は、ステップS402において、第2センサ104が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ103、104の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS401へ戻る。
【0023】
一方、CPU204は、ステップS402において、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、メモリ205に予め設定した所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS403)、再び、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないか否かを判別する(ステップS404)。前記待ち時間は、使用者が通常の使用状態で、図5(b)の確認移行状態から同図(c)の確認可能状態へ移行する時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
CPU204は、ステップS404において、第2センサ104が使用者501の存在を検出したと判別した場合には、使用者が時刻を確認しようとする動きであると判断して、メモリ205に記憶している現在時刻を表す時刻データを表示駆動回路207に出力して表示処理を行う(ステップS406)。表示駆動回路207は、時刻データに応答して表示部208を表示駆動し、表示部208は現在時刻の表示を行なう。
【0024】
一方、CPU204は、ステップS404において、第2センサ104が使用者501の存在を未だ検出していないと判別した場合には、第1センサ103が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS405)。
CPU204は、ステップS405において、第1センサ103が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断してステップS404に戻り、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS401に戻る。
【0025】
以上述べたように、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置は、所定の指向性を有する複数の強指向性の焦電型赤外線センサ103、104を有し、複数の焦電型赤外線センサ103、104の検出領域が交差するように配設して成ることを特徴としている。
したがって、焦電型赤外線センサ103と焦電型赤外線センサ104の検出領域が交差する領域である一定距離の位置に検出対象(使用者501)が来たことを検出することが可能になる。
【0026】
また、焦電型赤外線センサ103が検出対象(使用者501)を検出した後に、焦電型赤外線センサ104が検出対象(使用者501)を検出することが可能である。即ち、焦電型赤外線センサ103、104と検出対象(使用者501)との相対的位置関係の変化である検出対象(使用者501)の移動方向を検出することが可能である。ここで、ステップS401〜ステップS405は移動方向判別手段を構成している。
また、焦電型赤外線センサ103及び焦電型赤外線センサ104が同時に検出対象(使用者501)を検出したときに、検出対象(使用者501)が所定位置に来たことを判別することが可能である。ここで、ステップS401〜ステップS405は位置判別手段を構成している。
【0027】
このように、電子時計と検出対象(使用者501)との相対的な移動方向を検出することによって、又、電子時計と検出対象(使用者501)との相対的な位置関係を検出することによって、電子腕時計が正規の使用状態にあるか否かを適切に判別することが可能である。
これにより、本第1の実施の形態に係る電子時計によれば、使用者501が電子腕時計の表示部を見たことをより高い精度で検出し、使用者501が時計の表示部を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。
【0028】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の外観正面図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1乃至図5と同一部分には同一符号を付している。
図6において、電子腕時計は、赤外線遮蔽部材によって構成されたケース本体101、少なくとも人体が発する波長の赤外線を透過する窓部を介してケース本体101内に収容されたセンサ部102、被制御部としての表示部105、バンド106、106を備えている。センサ部102は焦電型赤外線センサによって構成された複数のセンサ(第1センサ103、第2センサ104、第3センサ601)を有している。表示部105は、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)によって構成され、時刻等をデジタル表示するデジタル表示装置である。
尚、電子腕時計は、時計ムーブメントや表示部105のバックライト等に駆動電力を供給する電池をケース本体101内に収容している。
【0029】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ装置としてのセンサ部102の詳細を示す側面図であり、図1乃至図7と同一部分には同一符号を付している。
図8において、センサ103、センサ104及びセンサ601は、ケース本体101内に収容された基板301上に配設されている。センサ103は、焦電型赤外線センサ素子302と、貫通孔304を有しセンサ素子302を覆うカバー部材303とを備えている。センサ素子302は貫通孔304を介して通してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ103は狭い所定範囲の指向性(強指向性)を有している。
【0030】
同様に、センサ104は、焦電型赤外線センサ素子305と、貫通孔306を有しセンサ素子305を覆うカバー部材307とを備えている。センサ素子305は貫通孔307を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ104は所定範囲の指向性が付与されている。本第1の実施の形態では、センサ103及びセンサ104は検出領域が狭い同一範囲の強指向性を有している。
センサ103、104は、各センサ103、104の検出領域が相互に交差するように配設されている。
【0031】
一方、センサ601は、焦電型赤外線センサ素子801と、貫通孔803を有しセンサ素子801を覆うカバー部材802とを備えている。センサ素子801は貫通孔803を介してのみ検出対象を検出することができるように構成されており、これにより、センサ601は所定範囲の指向性が付与されている。本第2の実施の形態では、センサ601の指向性は、センサ103及びセンサ104よりも検出領域が広い、即ち、センサ103及びセンサ104よりも弱い指向性を有している。
各センサ103、104、601は、人間の皮膚から輻射される波長の赤外線を検出して、検出信号を出力するように構成されている。これにより、検出対象(例えば、電子腕時計の使用者の顔)がセンサ103、104、601の検出領域の交点に来たときに、全てのセンサ103、104、601から同時に検出信号が得られることになる。
【0032】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る電子時計のブロック図で、電池を電源として動作する電子腕時計の例を示しており、図1乃至図6及び図8と同一部分には同一符号を付している。
図7において、電子腕時計は、基準クロック信号を発生する発振回路201、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を発生するシステムクロック発生回路202、前記基準クロック信号を分周して計時用の計時基準信号を発生する分周回路203、計時基準信号の計時動作や電子腕時計全体の制御を行う中央処理装置(CPU)204、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメモリ205、センサ103、104、601、センサ103、104、601に駆動電力を供給すると共に、センサ103、104、601からの検出信号が所定レベル以上の時、センサ103、104、601が人の存在を検出したことを示す検出信号をCPU204に出力するセンサ駆動回路602、液晶表示装置(LCD)によって構成された表示部208、CPU204からの制御信号に基づいて表示部208の表示制御を行う表示駆動回路207を備えている。
【0033】
メモリ205には、CPU204が実行するプログラムや、後述する処理待ち(ウエイト)時間等が予め記憶される。
尚、表示部208は被制御部を構成し、メモリ205は記憶手段を構成し、センサ駆動回路602は焦電型赤外線センサ103、104、601から基準信号以上の検出信号を受信して、焦電型赤外線センサ103、104、601が人の存在を検出したことを示す人体検出信号を出力する検出手段を構成し、CPU204は位置判別手段及び移動方向判別手段を構成すると共に表示駆動回路207とともに制御手段を構成している。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電子腕時計の処理を示すフローチャートである。
【0034】
以下、図6乃至図9を用いて本発明の実施の形態の動作を詳細に説明する。尚、本第2の形態においても、電子時計と使用者との位置関係は、センサ103、104、601の位置関係以外は図5と同様であるため、図5を参照しながら説明するものとする。
初期状態として、使用者501と腕時計は図5(a)と同様の非確認状態にあるものとする。
この状態で、分周回路203は、発振回路201から出力される基準クロック信号を分周し、時刻を計時するための基準信号になる計時基準信号を出力する。また、システムクロック発生回路202は、前記基準クロック信号に基づいてシステムクロック信号を生成する。
【0035】
CPU204は、前記システムクロック信号に基づいて動作し、前記計時基準信号を計数して時刻を表す時刻データを生成する。前記時刻データは随時メモリ205に記憶される。また、CPU204は、メモリ205に記憶した前記時刻データを表示駆動回路207に出力するが、前記非確認状態では、センサ103、104、601のいずれもが人501を検出していないため(図9のステップS901参照)、CPU204は表示駆動回路207を駆動せず、表示部208では時刻等の表示は行われない。
【0036】
この状態から、使用者501が時刻を確認するために電子腕時計を自己の顔に接近させると、先ず、弱指向性の第3センサ601が使用者501を検出して検出信号を出力する。
CPU204は、センサ駆動回路602を介して第3センサ601からの検出信号を受信して、センサ601が使用者501を検出したと判別し(ステップS901)、第1センサ103が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS902)。
CPU204は、ステップS902において、第1センサ103が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ601、103の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS901へ戻る。
【0037】
CPU204は、ステップS902において、第1センサ103が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、第2センサ104が使用者501を検出したか否かを判別する(ステップS903)。
CPU204は、ステップS903において、第2センサ104が使用者501を検出済みと判別した場合には、センサ601、104の双方が同時に人を検出したことを表すため、時刻の確認移行状態での検出とは異なる、即ち、使用者が時刻を確認しようとする動きではないと判断して、ステップS901へ戻る。
CPU204は、ステップS903において、第2センサ104が未だ使用者501を検出していないと判別した場合には、メモリ205に予め設定した第1の所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS904)、再び、第1センサ103が今も使用者501を検出済みか否かを判別する(ステップS905)。前記第1の待ち時間は、使用者が通常の使用状態で、前記確認移行状態にいる間の時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
【0038】
CPU204は、ステップS905において、第1センサ104が今も使用者501を検出済みと判別した場合には、再び、メモリ205に予め設定した第2の所定の待ち時間だけ待った(ウエイトした)後に(ステップS907)、再び、第2センサ103が今も使用者501を検出済みか否かを判別する(ステップS908)。前記第2の待ち時間は、使用者501が時刻確認動作に要する通常の時間であり、前記確認移行状態から確認完了状態に至るまでの時間(例えば、1msec〜50msec)に設定されている。
【0039】
一方、CPU204は、ステップS905において、第1センサ103が使用者501の存在を今は検出していないと判別した場合には、第3センサ601が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS906)。
CPU204は、ステップS906において、第3センサ601が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断してステップS905に戻り、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS901に戻る。
【0040】
CPU204は、ステップS908において、第2センサ104が使用者501の存在を検出したと判別した場合には、使用者501が時刻を確認しようとする動きであると判断して、メモリ205に記憶している現在時刻を表す時刻データを表示駆動回路207に出力して表示処理を行う(ステップS911)。表示駆動回路207は、時刻データに応答して表示部208を表示駆動し、表示部208は現在時刻の表示を行なう。
【0041】
一方、CPU204は、ステップS908において、第2センサ104が使用者501の存在を未だ検出していないと判別した場合には、第1センサ103が使用者501の存在を今も検出しているか否かを判断する(ステップS909)。
CPU204は、ステップS909において、第1センサ103が使用者501を今も引き続き検出していると判別した場合には、確認移行状態にあると判断し、次に、第3センサ601が現在も使用者501を検出しているか否かを判断する(ステップS910)。ステップS910において、第3センサが現在も引き続いて使用者501を検出していると判別した場合には確認移行状態と判断して、ステップS908に戻り、第3センサが現在は使用者501を検出していないと判別した場合には確認移行状態ではにと判断して、ステップS901に戻る。
また、CPU204は、ステップS909において、第1センサ103が使用者501を検出していないと判別した場合には、確認移行状態ではなく、使用者が時刻を確認しようとする動きでなないと判断してステップS901に戻る。
尚、ステップS901〜ステップS910は移動方向判別手段、位置判別手段を構成している。
【0042】
以上述べたように、本第2の実施の形態に係るセンサ装置によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果を奏するばかりでなく、特に、他のセンサ103、104よりも指向性の弱い弱指向性のセンサ601を有し、センサ601から検出対象(使用者501)を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、各強指向性のセンサ103、104から検出対象(使用者501)を検出した旨を表す検出信号を受信して、検出対象(使用者501)が所定位置に来たことを判別するようにしているので、使用者501が電子腕時計の表示部を見たことをより高い精度で検出することが可能になるという効果を奏する。これにより、本センサ装置を電子時計の表示部制御に使用することにより、使用者501が時計の表示部を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。
尚、前記各実施の形態では、焦電型赤外線センサが人を検出した際に制御する被制御部として、液晶表示装置によって構成された表示部105の例をあげたが、表示装置のバックライト、アナログ電子時計における時刻針等の駆動用モータを被制御部としてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係るセンサ装置によれば、検出対象が一定距離の位置にあることを検出することが可能になる。
また、本発明に係るセンサ装置によれば、検出対象の移動方向を検出することが可能になる。
また、本発明に係る電子時計によれば、使用者が時計を見たことをより高い精度で検出し、前記使用者が時計を見たときに時刻等の表示を行うことが可能になる。したがって、より確実に消費電力の低減化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の外観正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ装置の詳細を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る電子時計の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る電子腕時計の動作を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の外観正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計のブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るセンサ装置の詳細を示す側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る電子時計の処理を示すフローチャートである。
【図10】従来のセンサ装置を示す側面図である。
【符号の説明】
101・・・ケース本体
102・・・センサ装置としてのセンサ部
103・・・第1センサ
104・・・第2センサ
105・・・被制御部としての表示部
106・・・バンド
201・・・発振回路
202・・・システムクロック発生回路
203・・・分周回路
204・・・位置判別手段、移動方向判別手段、制御手段を構成するCPU
205・・・記憶手段としてのメモリ
206、602・・・検出手段を構成するセンサ駆動回路
207・・・制御手段を構成する表示駆動回路
208・・・被制御部としての表示部
301・・・基板
302、305、801・・・センサ素子
303、307、802・・・カバー部材
304、306、803・・・貫通孔
601・・・第3センサ
Claims (7)
- 所定の指向性を有する複数の強指向性のセンサを有し、前記複数のセンサの検出領域が交差するように配設して成ることを特徴とするセンサ装置。
- 前記各センサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別する位置判別手段を備えて成ることを特徴とするセンサ装置。
- 更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記位置判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサから検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信して、前記検出対象が所定位置に来たことを判別することを特徴とする請求項2記載のセンサ装置。
- 前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別する移動方向判別手段を備えて成ることを特徴とする請求項1又は2記載のセンサ装置。
- 更に、前記複数の強指向性のセンサよりも指向性の弱い弱指向性のセンサを有し、前記移動方向判別手段は、前記弱指向性のセンサから前記検出対象を検出した旨を表す検出信号を受信した後に、前記各強指向性のセンサが検出対象を検出した順序によって、前記検出対象の移動方向を判別することを特徴とする請求項4記載のセンサ装置。
- 前記各センサは人が発する赤外線を検出する焦電型赤外線センサであることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一に記載のセンサ装置。
- 時刻を表示する表示手段と、前記表示手段を表示駆動する駆動手段とを有する電子時計において、
請求項6記載のセンサ装置を備え、前記駆動手段は、使用者が所定位置に位置すると前記センサ装置の位置判別手段が判別したとき、又は、使用者の移動方向が所定方向であると前記移動方向判別手段が判別したときに前記表示手段を表示駆動することを特徴とする電子時計。
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