JP2004257772A - 光ファイバ式荷重計 - Google Patents

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一彦 藤橋
Masaru Okutsu
大 奥津
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Abstract

【課題】外的要因の影響を受けにくく、初期設置コストおよび維持コストの低減を図る。
【解決手段】測定対象の荷重に係わる物理量を検出する光ファイバ式荷重計1。測定対象の荷重を受ける荷重受け部3と、荷重受け部3を所定方向に移動自在に支持しており、測定対象の荷重変化に基づく荷重受け部の所定方向への移動に応じて荷重受け部3の移動方向に対して略直交する外方へ弾性変形する変状部2と、変状部2の変形方向に略直交し、かつ荷重受け部3の移動方向に平行な方向を中心軸として変状部変形部2の周囲に巻回された光ファイバ4と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、トンネル、橋梁、ダム、ビル、河川堤防、港湾施設等の大型土木構造物や地盤、雪氷に対して、災害防止あるいは災害の事前検知のためにその変状、変位等を監視する必要がある場合に、その監視要素の一つとして監視対象の荷重の大きさや荷重変化等の荷重に係わる物理量を計測する際に好適な光ファイバ式荷重計に関する。
【0002】
【従来の技術】
21世紀を迎え、より安全な生活環境を実現するために、上記トンネル、橋梁、ダム、ビル、河川堤防、港湾施設等の大型土木構造物の経年劣化や地盤、雪氷の崩壊予測等を監視するシステムの確立が望まれている。
【0003】
この点、従来では、上述した大型土木構造物や地盤、雪氷等の測定対象に対する監視要素の一つである荷重を、ひずみゲージを含む電気式センサにより電気抵抗の変化として検出する計測方式が知られている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。
【0004】
【非特許文献1】
”センタホール型荷重計”、[online]、平成15年2月14日、株式会社共和電業、[平成15年2月19日検索」、インターネット<URL:http://www.kyowa−ei.co.jp/japanese/product/2002−10/10−20.pdf>
【0005】
【非特許文献2】
”ロックボルトひずみ計”、[online]、平成15年2月14日、株式会社共和電業、[平成15年2月19日検索」、インターネット<URL:http://www.kyowa−ei.co.jp/japanese/product/2002−10/10−49.pdf>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上述した電気式センサは高精度である。
【0007】
しかしながら、電気式センサは、荷重を電気的に計測しているため、例えば雷等の天候変化、高圧線等の外的要因に対して影響され易く、また、センサ自体が高価であり、初期設置コストおよび維持コストも高価であるという問題が生じていた。
【0008】
さらに、上述した大型の測定対象に対する荷重計測の場合、その測定対象を複数点で計測する必要があるが、その複数点計測を複数の電気式センサで行った場合、複数の電気式センサと、この複数の電気式センサにより得られた検出結果を解析処理するための解析系との間の電気的配線が複雑となり、システム全体が複雑化した。さらに、複数の電気式センサそれぞれに電源が必要であるという問題が生じていた。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、天候、高圧電線等の外的要因の影響を受けにくく、初期設置コストおよび維持コストの低減が図れる光ファイバ式荷重計を提供することをその目的とする。
【0010】
また、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上記光ファイバ式荷重計を複数個用いて複数点計測を行った場合においても、システム構成が簡易であり、各光ファイバ式荷重計の電源を不要とすることを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、請求項1に記載されたように、測定対象の荷重に係わる物理量を検出する光ファイバ式荷重計であって、前記測定対象の荷重を受ける荷重受け部と、
前記荷重受け部を所定方向に移動自在に支持しており、前記測定対象の荷重変化に基づく前記荷重受け部の所定方向への移動に応じて当該荷重受け部の移動方向に対して略直交する外方へ弾性変形する弾性変形部と、前記弾性変形部の変形方向に略直交し、かつ前記荷重受け部の移動方向に平行な方向を中心軸として当該弾性変形部の周囲に巻回された光ファイバと、を備えている。
【0012】
請求項2に記載された発明によれば、前記弾性変形部は環状の側面部を有しており、前記光ファイバは前記弾性変形部の前記環状側面部に巻回されており、前記環状弾性変形部の中心軸に沿って配置され、前記荷重受け部を前記弾性変形部に対して同軸状に固定支持する同軸支持部をさらに備えている。
【0013】
請求項3に記載された発明によれば、前記弾性変形部は前記環状側面部を含む略中空円筒形状を有しており、前記荷重受け部は、前記弾性変形部の中空部と同軸状に形成された中空円板形状を有しており、前記同軸支持部は、前記弾性変形部の中空部分および前記荷重受け部の中空部分に嵌入配置された略円筒部材である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる光ファイバ式荷重計の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる光ファイバ式荷重計1の概略構成を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、光ファイバ式荷重計1は、例えばゴム等の弾性範囲が広くポアソン比が大きい弾性部材から形成された略中空円筒形状を有する変状部2と、この変状部2の一端面に同軸状に取り付けられた略中空円板状の荷重受け部3とを備えており、この荷重受け部3の端面3aが測定対象の荷重を受ける荷重受け面として構成されている。
【0017】
荷重受け部3は、変状部2に対して、その弾性変形により中心軸方向に沿って移動自在に支持されている。
【0018】
また、光ファイバ式荷重計1は、変状部2の環状側面2aに巻回された光ファイバ4と、変状部2の他端面に同軸状に取り付けられており、荷重受け部3と略同一の形状を有する荷重計台座5とを備えている。
【0019】
変状部2、荷重受け部3および荷重計台座5それぞれの中空部は、同一面積を有し同軸状に配置されている。
【0020】
さらに、光ファイバ式荷重計1は、この変状部2、荷重受け部3および荷重計台座5それぞれの中空部に嵌入配置されており、変状部2、荷重受け部3および荷重計台座5それぞれの中心軸を調整して同軸配置状態を固定支持するための固定支持部としての略円筒状の弾性変形可能な軸調整具6とを備えている。なお、この軸調整具6は、弾性変形可能でなくてもよく、例えば、剛体であってもよく、変状部2および荷重受け部3が軸調整具6に対して中心軸方向に沿って移動自在に支持されていてもよい。
【0021】
次に、本実施形態の光ファイバ式荷重計1の作用について図2を用いて説明する。
【0022】
光ファイバ式荷重計1は、荷重計台座5を底側にして取り付けられている。
【0023】
このとき、光ファイバ式荷重計1の荷重受け部3の荷重受け面3aに印加されている測定対象の所定部位の荷重Wが変化し、光ファイバ式荷重計1の荷重受け面3aが荷重計台座5に向かって押圧された場合、荷重受け部3および変状部2は軸調整具6により互いに同軸状に支持されているため、荷重受け面3a上の何れの部位に荷重変化が作用しても、その荷重変化は荷重受け部3を介して光ファイバ式荷重計1の中心軸方向に沿ってロス(損失)なく変状部2に伝達される。すなわち、測定対象部位の変位に相当する荷重変化により荷重受け部3および軸調整具6が中心軸方向に沿って荷重計台座5に向かって一体に変位する。
【0024】
このとき、変状部2が弾性範囲が広くポアソン比が大きい弾性部材から形成されているため、荷重受け部3の荷重計台座5側への変位に応じて変状部2が中心軸方向に対して略直交する方向(径方向)に沿って外方へ樽状に弾性変形する(図2参照)。
【0025】
この弾性変形により、変状部2の環状側面2aに巻回された光ファイバ4には引っ張り荷重が印加され、この結果、光ファイバ4に引っ張り歪みが発生する。
【0026】
このように、本実施形態によれば、荷重受け部3に対して測定対象部位の荷重変化が作用していない状態と比べて、荷重受け部3に荷重変化が作用すると、その荷重自体、荷重変化の有無および荷重変化量等の荷重に基づく物理量を、光ファイバ4に生じた引っ張り歪みの有無および歪み量によりそれぞれ検出することができる。
【0027】
すなわち、本実施形態によれば、測定対象部位の荷重変化に基づく物理量を電気的に計測するのではなく、荷重変化に基づく光ファイバ4の引っ張り歪みに応じて計測することができるため、例えば雷等の天候変化、高圧線等の外的要因に対する影響を受けにくくなり、計測精度を向上させることができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、電気的構成要素を用いることなく、測定対象部位の荷重変化に基づく物理量を計測することができるため、光ファイバ式荷重計1自体のコストを低減することができる。
【0029】
この結果、光ファイバ式荷重計1を測定対象部位の荷重変化検出用として最初に設置する場合のコスト(初期設置コスト)および交換時等に伴う維持コストをそれぞれ低減することが可能になる。
【0030】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる荷重計測システム8の概略構成を示す図である。
【0031】
この荷重計側システム8は、例えば、大型の測定対象に対して荷重の大きさおよびその変化を計測を行う場合のシステムであり、その測定対象を複数点で計測するシステムである。
【0032】
すなわち、荷重計側システム8は、図1に示す光ファイバ式荷重計1を複数個用いて光ファイバ4に発生した引っ張り歪みを計測するシステムである。
【0033】
図3に示すように、荷重計側システム8は、測定対象部位の荷重を複数点、すなわち、面的に受けるために、図1に示す光ファイバ式荷重計1を複数(n:2以上の整数)個有しており、この複数の光ファイバ式荷重計1(以下、1a1、・・・、1anとする)は、例えばその荷重受け部3の荷重受け面3aが線状あるいはマトリクス状に配列されており、測定対象部位の荷重を面的に受けることが可能になっている。
【0034】
また、複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anには、同一の光ファイバ4がそれぞれ巻回され、この光ファイバ4を介して直列に接続されている。なお、光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anのその他の構成要素については、図1と同様であるため、その説明は省略する。
【0035】
また、荷重計測システム8は、同一の光ファイバ4を介して直列接続された複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・1anにおける一端側の光ファイバ式荷重計1a1から外側に引き出されたファイバ引出し部FTに接続されており、光ファイバ4の歪み(ひずみ)分布を測定して電気的な歪データに変換して出力する歪み分布測定器9と、この歪み分布測定器9に対して、例えば、通信ケーブル、LAN、公衆回線、専用線等の通信ネットワーク等を介して通信可能に接続されており、歪み分布測定器9から出力された歪みデータを受信し、受信した歪みデータに基づいて測定対象の荷重変化量や変化位置を算出し、算出結果に基づいて予め設定された閾値に応じた荷重変化発生の有無を判定して警報等を発出するパーソナルコンピュータ等の計算機10とを備えている。
【0036】
図3に示すように、歪み分布測定器9は、光ファイバ4に沿って連続的な歪み分布の測定が可能なブリルアン後方散乱光を用いた光学時間領域反射測定法(BOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflector))に基づく測定器である。
【0037】
すなわち、歪み分布測定器9は、レーザ光等の信号光S1および参照光S2をそれぞれ出力する光源11と、この光源11から出力された信号光S1の光周波数を、例えば約10GHz上昇した周波数に変換する光周波数変換器13と、この光周波数変換器13により周波数変換された信号光S1をパルス変調して光パルスPを生成して出力する光パルス変調器14と、この光パルス変調器14から出力された光パルスPをファイバ引出し部FTを介して光ファイバ4に出力し、ファイバ引出し部FTを介して戻ってくる後方散乱光を分岐(スプリット)して後述するコヒーレント光受信機16に出力するビームスプリッタ15とを備えている。
【0038】
また、歪み分布測定器9は、複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1an側からファイバ引き出し部FTおよびビームスプリッタ15を介して戻ってくるブリルアン散乱に起因する後方散乱光Bを受信し、受信された後方散乱光Bと参照光S2とを比較して、光ファイバ4全体、すなわち、複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1an内での歪み分布を測定し、測定された歪み分布を電気的な歪データに変換して計算機10に出力するコヒーレント光受信機16を備えている。
【0039】
次に、本実施形態の荷重計測システム8の作用について図3を用いて説明する。
【0040】
複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anは、それぞれ荷重計台座5を底側にして取り付けられており、また、歪み分布測定器9からは、光パルスPが送信されて光ファイバ式荷重計1a1のファイバ引出し部FTから光ファイバ4に入射されている。
【0041】
このとき、複数の光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anの内の例えば複数(例えばk(≦n)個の光ファイバ式荷重計1a1〜1akそれぞれの荷重受け部3の荷重受け面3aに印加されている測定対象の所定部位の荷重Wが変化し、光ファイバ式荷重計1a1〜1akの荷重受け面3aが荷重計台座5に向かって押圧された場合、第1実施形態と同様に、測定対象部位の荷重変化により、各光ファイバ式荷重計1a1〜1akの荷重受け部3が荷重計台座5に向かって変位する。
【0042】
このとき、各光ファイバ式荷重計1a1〜1akにおける荷重受け部3の荷重計台座5側への変位に応じて変状部2が中心軸方向に対して略直交する方向(径方向)に沿って外方へ樽状に弾性変形する(前掲図2参照)。
【0043】
この弾性変形により、光ファイバ4における各光ファイバ式荷重計1a1〜1akにおける変状部2の環状側面部2aに巻回された部分(以下、ファイバ部位4a1〜4akとする)には引っ張り荷重が印加され、この結果、ファイバ部位4a1〜4akに引っ張り歪みが発生する。
【0044】
このとき、光ファイバ4に入射された光パルスPは、その光ファイバ4内を伝播しながらブリルアン散乱に基づく後方散乱光(戻り光;約10GHz周波数ダウンする)を発生している。
【0045】
特に、光ファイバ4における各ファイバ部位4a1〜4akにおいて引っ張り歪みが生じているため、この各ファイバ部位4a1〜4akからの後方散乱光には、引っ張り歪みに起因した周波数シフトが発生している。
【0046】
このようにして発生した後方散乱光Bは、光ファイバ4内を光パルス入射側に向かって伝播し、ファイバ引き出し部FTおよびビームスプリッタ15を介して分岐してコヒーレント光受信機16に入射する。
【0047】
このコヒーレント光受信機16では、入射された後方散乱光Bおよび参照光S2間において例えば光ヘテロダイン検波が実行され、上記後方散乱光Bおよび参照光S2間の周波数差を表す分布(周波数分布)に対応する電気データ、すなわち、上記引っ張り歪みに起因した周波数シフト部分に対応する周波数差の分布(歪み分布)を表す歪みデータが生成される。
【0048】
生成された歪みデータは、計算機10に送信される。計算機10では、歪みデータに基づいて解析処理が実行され、測定対象部位の荷重変化量や変化位置が算出される。
【0049】
また、算出された測定対象部位の荷重変化量および変化位置に基づいて、予め設定された閾値(例えば、測定対象の許容できる最大の荷重変位レベルを表す)に応じた荷重変化発生の有無が判定され、その結果、閾値を超えた荷重変化が発生したと判定された場合には、計算機10から警報が出力される。
【0050】
以上述べたように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果、すなわち、例えば雷等の天候変化、高圧線等の外的要因からの影響を大幅に低減して計測精度を向上し、さらに、各光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anのコスト低減に基づいてシステム8全体のコストを低減させることができ、初期設置コストおよび維持コストをそれぞれ低減することが可能になる。
【0051】
特に、本実施形態では、大型の計測対象部位を複数点計測しているが、それぞれの光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anと歪み分布測定器9との間を光ファイバ4のみで配線することができ、光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1an毎に個別に配線する必要がないため、システム8全体を簡素化することが可能になる。
【0052】
さらに、本実施形態では、各光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anに対して電源は不要であり、電源分のコストを低減し、また、電源交換等のメンテナンスも不要になる。
【0053】
そして、本実施形態では、上述したように、光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anと歪み分布測定器9との間を光ファイバ4のみで配線することができるため、歪み分布測定器9(計算機10)を光ファイバ式荷重計1a1、・・・、1anに対して遠隔配置することに適しており、遠隔側において計測対象部位の荷重変化を一元的に監視することができる。
【0054】
なお、第1および第2の実施の形態において、光ファイバ式荷重計における変状部は、略中空円筒形状を有していたが、本実施形態では、この構成に限定されるものではなく、その横断面が楕円状であってもよく、また、環状側面を有する中空の角筒形状であってもよい。また、筒形状に限らず、側面に光ファイバがそのファイバ自体に対して支障なく巻回できるのであれば、他の形状も可能である。
【0055】
また、第1および第2の実施の形態において、光ファイバ式荷重計における荷重受け部は、略中空円板形状を有していたが、本実施形態では、この構成に限定されるものではなく、その横断面が楕円状であっても、多角形形状であってもよい。
【0056】
さらに、また、第1および第2の実施の形態では、変状部をゴムにより形成したが、ゴム以外の他の弾性部材により形成してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係わる光ファイバ式荷重計によれば、荷重受け部に対する荷重変化を光ファイバの引っ張り歪み変化として検出することができるため、荷重変化検出用の電気的構成要素が不要となる。この結果、例えば雷等の天候変化、高圧線等の外的要因に対する影響を受けにくくなり、計測精度を向上させることができる。
【0058】
本発明に係わる光ファイバ式荷重計によれば、電気的構成要素を不要としたため、その電気的構成要素部分に相当する光ファイバ式荷重計自体のコスト低減を図ることができる。この結果、光ファイバ式荷重計の初期設置コストおよび交換時等での維持コストをそれぞれ低減することが可能になる。
【0059】
さらに、本発明に係わる光ファイバ式荷重計を複数個用いて複数点計測を行った場合においても、それぞれの光ファイバ式荷重計と歪み分布測定用の歪み分布測定器等の監視制御系との間を光ファイバのみで配線することができ、光ファイバ式荷重計毎に個別に配線する必要がないため、光ファイバ式荷重計を複数個用いたシステム全体を簡素化することができる。
【0060】
さらにまた、本発明では、各光ファイバ式荷重計に対して電源は不要であり、電源分のコストを低減し、また、電源交換等のメンテナンスも不要とすることができ、実用性の高いシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる光ファイバ式荷重計の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1に示す光ファイバ式荷重計の作用を説明するための図1に対応する斜視図。
【図3】図1に示す光ファイバ式荷重計を複数個備えた荷重計測システムの概略構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…光ファイバ式荷重計
1a1〜1an…光ファイバ式荷重計
2…変状部
2a…環状側面部
3…荷重受け部
3a…端面
4…光ファイバ
4a1〜4ak…ファイバ部位
5…荷重計台座
6…軸調整具
8…荷重計測システム
9…歪み分布測定器
10…計算機
11…光源
13…光周波数変換器
14…光パルス変調器
15…ビームスプリッタ
16…コヒーレント光受信機

Claims (3)

  1. 測定対象の荷重に係わる物理量を検出する光ファイバ式荷重計であって、
    前記測定対象の荷重を受ける荷重受け部と、
    前記荷重受け部を所定方向に移動自在に支持しており、前記測定対象の荷重変化に基づく前記荷重受け部の所定方向への移動に応じて当該荷重受け部の移動方向に対して略直交する外方へ弾性変形する弾性変形部と、
    前記弾性変形部の変形方向に略直交し、かつ前記荷重受け部の移動方向に平行な方向を中心軸として当該弾性変形部の周囲に巻回された光ファイバと、
    を備えたことを特徴とする光ファイバ式荷重計。
  2. 前記弾性変形部は環状の側面部を有しており、前記光ファイバは前記弾性変形部の前記環状側面部に巻回されており、
    前記環状弾性変形部の中心軸に沿って配置され、前記荷重受け部を前記弾性変形部に対して同軸状に支持する弾性変形可能な同軸支持部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ式荷重計。
  3. 前記弾性変形部は前記環状側面部を含む略中空円筒形状を有しており、前記荷重受け部は、前記弾性変形部の中空部と同軸状に形成された中空円板形状を有しており、
    前記同軸支持部は、前記弾性変形部の中空部分および前記荷重受け部の中空部分に嵌入配置された略円筒部材であることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ式荷重計。
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