JP2004257725A - マイクロ波焼成炉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マイクロ波を照射される金属で構成された筐体と、その筐体に設けられた金属製のドアー、筐体内に設けられたマイクロ波の吸収特性の低く断熱性の高い材料で囲まれた焼成室、及びマイクロ波発生手段とを備えたマイクロ波焼成炉において、前記焼成室は、マイクロ波の照射によって主として焼成温度となる高温域で自己発熱する高温域用発熱材と主として常温を含む低温域で自己発熱する低温域用発熱材の2種類以上の発熱材からなる発熱体エレメントを備えていることを特徴とするマイクロ波焼成炉。
【選択図】 図1
Description
マイクロ波加熱によりそれらを焼成する場合、被焼成体が均質なものであれば原理的にはマイクロ波が被焼成体の各部分を均一に加熱することになる。しかし、焼成処理時、マイクロ波焼成炉内の雰囲気温度は被焼成体の表面温度よりもかなり低温であるため、被焼成体の表面から熱が放射され、結果的に被焼成体の中心部と表面の間に温度勾配を生じ、クラックが発生し易い。
更に、マイクロ波加熱の特性として、同一物質であれば、温度が高いほど誘電損が大きい。従って、一旦温度勾配が生じれば、温度の高い部分のマイクロ波吸収効率が高く、マイクロ波吸収効率の差が更に進み、部分的な局所加熱が起こる。
このようにして、一旦温度勾配が生じれば、マイクロ波加熱により温度差がより拡大されて、これにより、クラックの発生が助長される。
なお、セラミックなどのマイクロ波焼成においては、種々の形式が考えられ、セラミックなどの被焼成体がマイクロ波によって自己発熱して焼成する形式と、マイクロ波によって発熱する発熱体を被焼成体の近くに配置し、発熱体の熱によって被焼成体を焼成する形式があるが、特許文献1の焼成炉は前者の形式である。
その問題を、マイクロ波による前記ブランケットの単位体積当たりの発熱量が、前記被焼成体の単位体積当たりの発熱量よりも大きく、かつ、ブランケットの内側表面温度と被焼成体の表面温度とが実質的に同一である手段によって、解決したものである。
また、特許文献4に記載のように、焼成室を画成するブランケットを、更に別の断熱性に優れたブランケットで覆うことで、焼成室周囲の断熱性を向上させることができ、放熱による温度勾配の発生を抑止することができる。
(1)マイクロ波を照射される金属で構成された筐体と、その筐体に設けられた金属製のドアー、筐体内に設けられたマイクロ波の吸収特性の低く断熱性の高い材料で囲まれた焼成室、及びマイクロ波発生手段とを備えたマイクロ波焼成炉において、前記焼成室は、マイクロ波の照射によって主として焼成温度となる高温域で自己発熱する高温域用発熱材と主として常温を含む低温域で自己発熱する低温域用発熱材の2種類以上の発熱材からなる発熱体エレメントを備えていることを特徴とするマイクロ波焼成炉。
(2)前記発熱体エレメントは、常温を含む低温域から焼成温度となる高温域未満で前記高温域用発熱材より高い発熱量を呈する低温域用発熱材と焼成温度となる高温域では前記低温域用発熱材と同等又はそれ以上の発熱量となる高温域用発熱材を含む2種類以上の材料から構成されていることを特徴とする前記(1)記載のマイクロ波焼成炉。
(3)前記発熱体エレメントは、前記高温域用発熱材で主要部が形成され、前記低温域用発熱材が部分的に組み込まれていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のマイクロ波焼成炉。
(5)前記焼成室は、高温域用発熱材と低温域用発熱材の2種類以上の発熱材により構成された複数発熱体エレメントを有し、複数発熱体エレメントの低温域用発熱材の分量が異なる複数発熱体エレメントを2ケ以上有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
(6)前記発熱体エレメントは、焼成室内に設けられる脱着可能に構成されたことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
(7)前記発熱体エレメントは、被加熱体を囲むように区画したブランケットの形態を形成していることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
このような焼成処理時、マイクロ波加熱による加熱初期の低温域昇温時は、発熱体エレメントの低温域発熱材が高いエネルギー効率で発熱して、周囲の温度上昇を早める。そして、マイクロ波加熱が進んで、隔壁が所定の高温域まで昇温すると、発熱体エレメントの他の形成材料である高温域用発熱材が、本来の高いエネルギー効率で発熱して、周囲の温度上昇を担う。
このような構成においては、発熱体エレメントは高温域用発熱材よりなる主要部とこの主要部に部分的に組み込まれる低温域用発熱材とで実質的に一体化構造とされているので、低温時には低温域用発熱材の部位より高温域用発熱材の部位に、高温時には高温域用発熱材の部位より低温域用発熱材の部位に熱伝達が行われ、結果的に、発熱体エレメント全域で常に均等に昇温される。
また、発熱体エレメントの構成を面ごとに変えることにより、すなわち最低1面は高温域用発熱材と低温域用発熱材の複数発熱体エレメントを設け、他の面は高温域用発熱体エレメントまたは発熱体エレメントをなくし、焼成室内での空気循環を起こし、焼成室内の温度の均一化を図っている。
さらに、複数発熱体エレメントの低温域用発熱体の分量を変え、マイクロ波電界の強度により、異なる複数発熱体エレメントを配置することにより、マイクロ波特性を有効に利用し、また安定したマイクロ波焼成炉を供給することが可能となる。
つまり、低温域昇温及び高温域昇温のそれぞれを、マイクロ波加熱のみで効率良く実現することができる。特に、被焼成体の材質が、常温での誘電損が小さいセラミックスの主材料であるアルミナやシリカ等を原料としているものの焼成においては、従来装置が低温域昇温でのマイクロ波加熱によるエネルギー効率が悪いという課題を有していたのに対し、ヒータをマイクロ波焼成炉内に配置しなくても、マイクロ波のみでヒータ機能を代替することができて、高いエネルギー効率で円滑に焼成を進めることができる。
また、焼成室は、高温域用発熱材と低温域用発熱材の2種類以上の発熱材により構成された複数発熱体エレメントと低温域用発熱材または高温域用発熱材の単体発熱材からなる単体発熱体エレメントを有するものでは、焼成室内のマイクロ波電界により、適切な発熱体エレメントを配置し、マイクロ波集中加熱を防ぐことができる。
また、前記複数発熱体エレメントを着脱式にすることにより、焼成室内の温度上昇を調節することが可能である。
図1は、本発明に係るマイクロ波焼成炉の第1の実施の形態を示したものである。
マイクロ波攪拌手段8は、キャビティ3内に配置された攪拌羽根14と、キャビティ3の外部に配置された駆動モータ16と、駆動モータ16の回転を攪拌羽根14に伝達する回転伝達軸18とを備えた構成で、攪拌羽根14の回転によって、キャビティ3内の雰囲気を攪拌する。
図2において、曲線F1は隔壁35の厚さ寸法が小さい場合、曲線F2は、曲線F1の場合よりも隔壁35の厚さ寸法を大きくした場合の放熱特性で、隔壁35の厚みを増大させた方が断熱性を向上させることができる。なお、図2において、横軸は焼成室23の温度、縦軸は焼成室21から外部へ放出される放熱量を示す。
内底面に設けられた複数発熱体エレメント41は、主として焼成温度となる高温域で自己発熱する高温域用発熱材37と、主として常温を含む低温域で自己発熱する低温域用発熱材39とを備えてなり、外部から照射されたマイクロ波によって自己発熱し、且つ照射されたマイクロ波の一部は焼成室23内の被焼成体21まで透過可能な誘電材料によって形成されている。
図3において、曲線f37は、高温域用発熱材37としてムライト系材料を使用した場合の加熱温度と単位時間当たりの昇温量の相関を示し、曲線f39は、低温域用発熱材39として炭化ケイ素を使用した場合の加熱温度と単位時間当たりの昇温量の相関を示している。
なお、この高温域用発熱材37には、上記の材料に、マイクロ波吸収率の大きい金属酸化物(例えば、マグネシア、ジルコニア、酸化鉄など)、又は無機材料(例えば炭化ケイ素など)を少量添加して、加熱特性を調整するようにしても良い。
本実施形態の場合、低温域用発熱材39は、球形又は直方体状の小寸法のチップで、高温域用発熱材37による壁面の外表面に埋め込まれた状態で設けられている。
また焼成室内には複数発熱体エレメント40、単体発熱体エレメント41、また発熱体エレメントを有しない面も存在するが、昇温中に発生する温度差による空気循環により焼成室内部は均一に昇温される。また焼成の温度までにこの空気循環により発熱体エレメントを有しない面も均一な温度に上昇する。
従って、低温域昇温及び高温域昇温のそれぞれを、マイクロ波加熱のみで効率良く実現することができ、低温域から高温域に到達するまでの昇温時間の短縮が図れるだけでなく、例えば、被焼成体21の材質が、常温での誘電損が小さいセラミックスの主材料であるアルミナやシリカ等を原料としている場合でも、高いエネルギー効率で円滑に焼成を進めることができる。
従って、低温域から高温域まで、被焼成体21からの放熱を抑制し、被焼成体21の表面と内奥部との間に温度勾配の発生を防止することができる。
従って、温度勾配に起因したクラックの発生を防止でき、高品位な焼成が可能になる。
また、上記構成は、複数発熱体エレメント40を低温域用発熱材39と高温域用発熱材37の二種の誘電材料で形成することで、低温域昇温及び高温域昇温の双方のエネルギー効率を向上させるもので、隔壁35自体は単一で良いため、構成部品数の削減が図れる。
図4に示した構造は、予め高温域用発熱材37で形成した内殻41の外表面に、低温域用発熱材39で形成した小部品を配備した構造である。
図5に示した構造は、内殻を形成する前の流動性原料の成分として、高温域用発熱材37と低温域用発熱材39とを所定の配合比で混合し、その原料を均一攪拌することで、部分的に低温域用発熱材39が存在する原料を形成し、その原料を、加圧成形、焼成等によって、所定の形状に成形したものである。
いずれにしても、高温域用発熱材37を主要部とし、この主要部に部分的に低温域用発熱材39を組み込んだ複数発熱体エレメントは、種々の方法で形成することができて、形成したものは、単一の部品として取り扱えるため、焼成炉の組み立て時における取り扱い性が優れる。図6及び図7は、前記の発熱体エレメントを組み込んだマイクロ波焼成炉の概要図を示す。
これは、低温域用発熱材39の発熱が、熱伝導又は熱輻射によって発熱体エレメントの内表面に拡散し、複数発熱体エレメントの内表面の温度ムラを無くすこと、即ち、被焼成体21に対して、複数発熱体エレメント40の内周面の温度を均一化して、焼成室23内雰囲気に局部的な温度勾配が発生することを防止できる。
図9の曲線Fa39、Fb39、Fc39は、f39の場合と比較して、低温域用発熱材39の装備量を徐々に減らした場合の昇温特性を示したもので、低温域用発熱材39として組み込む材料の分量を調整することで、所望の昇温特性を得ることができる。
この一実施の形態のマイクロ波焼成炉31は、マイクロ波加熱によって陶磁器材料やファインセラミックスを焼成するもので、マイクロ波空間2を画成するキャビティ3と、このキャビティ3に導波管4を介して接続されてキャビティ3内にマイクロ波を放射するマイクロ波発生手段としてのマグネトロン6と、キャビティ3内に放射されたマイクロ波を攪拌するマイクロ波攪拌手段8と、キャビティ3内に設置された、被焼成体21を囲むブランケット42とを備えた構成である。
マイクロ波攪拌手段8は、キャビティ3内に配置された攪拌羽根14と、キャビティ3の外部に配置された駆動モータ16と、駆動モータ16の回転を攪拌羽根14に伝達する回転伝達軸18とを備えた構成で、攪拌羽根14の回転によって、キャビティ3内の雰囲気を攪拌する。
外殻42aは、断熱性を有すると共に、マイクロ波の透過を許容する材料で形成したもので、具体的には、アルミナファイバーや、発泡アルミナ等で形成されている。
この外殻42aは、図2に示すように、厚みを大きくするほど、焼成室23やブランケット42からの外部への放熱を押さえることができる。
図2において、曲線F1は外殻42aの厚さ寸法が小さい場合、曲線F2は、曲線F1の場合よりも外殻42aの厚さ寸法を大きくした場合の放熱特性で、外殻42aの厚みを増大させた方が断熱性を向上させることができる。なお、図2において、横軸は焼成室23の温度、縦軸はブランケット42から外部へ放出される放熱量を示す。
更に詳述すると、内殻42bは、マイクロ波の照射によって主として焼成温度となる高温域で自己発熱する高温域用発熱材37と、主として常温を含む低温域で自己発熱する低温域用発熱材39とを備えてなる。
低温域用発熱材39は、図3に示すように、常温を含む低温域から焼成温度となる高温域未満で高温域用発熱材37より高い発熱量を呈し、焼成温度となる高温域では、高温域用発熱材37と同等又はそれ以下の発熱量となる誘電材料が選定されている。
図3において、曲線f37は高温域用発熱材37としてムライト系材料を使用した場合の加熱温度と単位時間当たりの昇温量の相関を示し、曲線f39は低温域用発熱材39として炭化ケイ素を使用した場合の加熱温度と単位時間当たりの昇温量の相関を示している。
2 マイクロ波空間
3 キャビティ
4 導波管
6 マグネトロン
8 マイクロ波攪拌手段
14 攪拌羽根
16 駆動モータ
21 被焼成体
23 焼成室
24 ヒーター
25 容器
26 円筒状体
27 燒結部
31 マイクロ波焼成炉
35 隔壁
36 発熱体エレメント
37 高温域用発熱材
39 低温域用発熱材
40 複数発熱体エレメント
41 単体発熱体エレメント
42 ブランケット
42a 外殻
42b 内殻
Claims (7)
- マイクロ波を照射される金属で構成された筐体と、その筐体に設けられた金属製のドアー、筐体内に設けられたマイクロ波の吸収特性の低く断熱性の高い材料で囲まれた焼成室、及びマイクロ波発生手段とを備えたマイクロ波焼成炉において、前記焼成室は、マイクロ波の照射によって主として焼成温度となる高温域で自己発熱する高温域用発熱材と主として常温を含む低温域で自己発熱する低温域用発熱材の2種類以上の発熱材からなる発熱体エレメントを備えていることを特徴とするマイクロ波焼成炉。
- 前記発熱体エレメントは、常温を含む低温域から焼成温度となる高温域未満で前記高温域用発熱材より高い発熱量を呈する低温域用発熱材と焼成温度となる高温域では前記低温域用発熱材と同等又はそれ以上の発熱量となる高温域用発熱材を含む2種類以上の材料から構成されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロ波焼成炉。
- 前記発熱体エレメントは、前記高温域用発熱材で主要部が形成され、前記低温域用発熱材が部分的に組み込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマイクロ波焼成炉。
- 前記焼成室は、高温域用発熱材と低温域用発熱材の2種類以上の発熱材により構成された複数発熱体エレメントと低温域用発熱材または高温域用発熱材の単体発熱材からなる単体発熱体エレメントを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
- 前記焼成室は、高温域用発熱材と低温域用発熱材の2種類以上の発熱材により構成された複数発熱体エレメントを有し、複数発熱体エレメントの低温域用発熱材の分量が異なる複数発熱体エレメントを2ケ以上有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
- 前記発熱体エレメントは、焼成室内に設けられる脱着可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
- 前記発熱体エレメントは、被加熱体を囲むように区画したブランケットの形態を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波焼成炉。
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