JP2004257220A - 無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法 - Google Patents
無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】場所打ちケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工することができると共に、簡単に無排土掘削装置をケーシングチューブに取り付け取り外しを行うことができ、効率的な作業を行うことのできる無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法を提供する。
【解決手段】地盤を掘削すべく、先端面に、掘削刃を設けてなるケーシングチューブの先端内部に固定具を設け、この固定具に掘削ドリルを具備した無排土掘削装置をケーシングチューブの上方より着脱自在に設けてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】地盤を掘削すべく、先端面に、掘削刃を設けてなるケーシングチューブの先端内部に固定具を設け、この固定具に掘削ドリルを具備した無排土掘削装置をケーシングチューブの上方より着脱自在に設けてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場所打ちケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工する無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、以下の施工手順の工法がある。
オールケーシング工法の掘削は、ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり揺動・押込みながらケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブにて掘削・排土することにより行う。
鉄筋カゴを掘削孔内に建込み、トレミー管にて生コンクリートを打設する。ケーシングチューブは、生コンクリート打設に伴ない引抜き回収するものがある。(例えば非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
発行所 社団法人 日本基礎建設協会、
発行 平成2年6月第1版発行、場所打ちコンクリート杭、
P115 図−3.2.1.1 オールケーシング工法の機械配置および施工手順の概要図
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記オールケーシング工法は、ケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブにて掘削・排土するため、排土を別の所へ搬送する必要があり、周囲の環境を汚すと共に、搬送するために多大な手間と労力を要する等、問題になっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、場所打ちケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工することができると共に、簡単に無排土掘削装置をケーシングチューブに取り付け取り外しを行うことができ、効率的な作業を行うことのできる無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段として、地盤を掘削すべく、先端面に、掘削刃を設けてなるケーシングチューブの先端内部に固定具を設け、この固定具に掘削ドリルを具備した無排土掘削装置をケーシングチューブの上方より着脱自在に設けてなること。また、固定具が、挿入溝と係止溝とを形成してなること。さらに、無排土掘削装置の外周に、固定具に右回転にて係合する係合片を突設してなること。さらにまた、掘削ドリルが、掘削ビット、撹拌ビット、ビット、泥上げスクリュー、水平撹拌ビットから構成してなることを特徴とする無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。その上、回転押込機械に、上記ケーシングチューブを取り付け、上方よりワイヤーロープに取り付けた上記無排土掘削装置を入れ込み、無排土掘削装置の掘削ドリルを右回転させ、固定具に係合片を係合し、この状態で回転押込機械を作動させ、ケーシングチューブを右回転させると共に、掘削ドリルを右回転させ、掘削刃と掘削ドリルにて地盤を掘削し、深さに応じて別のケーシングチューブを上部に溶接等にて固定し、所要の深さを掘削した後、掘削ドリルを左回転させ係合片を固定具より外し、ワイヤーロープを上昇させ、無排土掘削装置を取り外し、ケーシングチューブの上方よりワイヤーロープにて吊下したクラブハンマーにて底部の拡翼土砂を掴み、外へ排出し、その後ケーシングチューブ内に鉄筋カゴを挿入し、ケーシングチューブの上方よりトレミー管を建て込み生コンクリートを打設しながら、トレミー管及びケーシングチューブを順次引き抜きとり、生コンクリートを所要高さまで打設し、設計の高さに施工してなることを特徴とする無排土ケーシングチューブ施工方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるケーシングチューブ3と無排土掘削装置5とからなる無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法を図面に基づいて詳細に説明する。
無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1は、地盤を掘削すべく、ケーシングチューブ本体2の先端面に、複数の掘削刃2aを設けてなるケーシングチューブ3で、先端内部に円筒体4aの上部に上方を開口した挿入溝4a1を形設すると共に、水平方向に連設する係止溝4a2を形設してなる固定具4を設けてなる。
【0008】
5は、無排土掘削装置で、先端に掘削ビット5a1を、順次上方に向って撹拌ビット5a2、ビット5a3、泥上げスクリュー5a4、水平撹拌ビット5a5を設けてなる掘削ドリル5aと、駆動体(電動モーター等)5b1を内設すると共に、外周4箇所に上記係止溝4a2に右回転にて係止する係止片5b2を突設してなる回転反力体5bとからなるものである。
【0009】
上記掘削ビット5a1にて地盤のポイントを掘削し、撹拌ビット5a2にて掘削穴を大きくし、ビット5a3にてさらに細かく粉砕し、泥上げスクリュー5a4にて上方に土砂を上げ水平撹拌ビット5a5により水平方向に土砂を押しやりながら掘削するものである。
【0010】
つぎに、無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1について図面に基づいて詳細に説明する。
まず、クレーンKのワイヤーロープYの先端に無排土掘削装置5を取り付け、回転押込機械Oに無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1を取り付け、上方より無排土掘削装置5を入れ込み、無排土掘削装置5の掘削ドリル5aを右回転させ、係止片5b2を固定具4の挿入溝4a1に落ち込ませると共に、そのまま回転させ係止溝4a2に係止片5b2を係合させる。
この状態で回転押込機械Oの油圧モーターOMを作動させ、ケーシングチューブ1を右回転せると共に、掘削ドリル5aの駆動体5b1を作動させ掘削ドリル5aを右回転させ、掘削刃2aと掘削ドリル5aにて地盤Gを掘削していく。(図4参照)
【0011】
つぎに、深さに応じて別のケーシングチューブ1Aをケーシングチューブ1の上部に溶接等にて固定するが、この時、無排土掘削装置5の掘削ドリル5aを左回転させ、係止片5b2を固定具4の係止溝4a2より外し、挿入溝4a1より引き上げ、上方に移動させた後、ケーシングチューブ1Aを固定するもので、再度ケーシングチューブ1A内に無排土掘削装置5を入れて掘削作業を行う。(図5参照)
【0012】
所要の深さに掘削した後、無排土掘削装置5を上方へ引き上げる。(図6参照)
【0013】
つづいて、ケーシングチューブ1Aの上方よりワイヤーロープYにて吊下したクラブハンマーHにて底部の土砂(掘削土)を掴み、外へ排出する。(図7参照)
【0014】
その後、ケーシングチューブ1Aの上方よりワイヤーロープYにて吊下した鉄筋カゴTKを内部に挿入する。(図8参照)
【0015】
そして、ケーシングチューブ1Aの上方よりトレミー管Tを建て込む。(図9参照)
【0016】
トレミー管T建て込み後、トレミー管T内に生コンクリートKRを打設する。(図10参照)
【0017】
生コンクリートKRを打設しながら、トレミー管T及びケーシングチューブ1A(1)を順次引き抜きながら生コンクリートKRを所要の高さまで打設する。(図11参照)
【0018】
クレーンK及び回転押込機械Oを撤去し、無排土ケーシングチューブ施工方法を完了する。(図12参照)
【0019】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法によれば、以下に示す効果を有するものである。
まず、無排土回転圧入機付ケーシングチューブについて、
(1)、ケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工することができる。
(2)、無排土掘削装置の掘削ビット、撹拌ビット、ビット、泥上げスクリュー、水平撹拌ビットによる掘削ドリルにより、より早く、効果的に掘削できる。
(3)、各ビットの相乗効果に加え、特に水平撹拌ビットにより土砂を水平方向に押しやりながら掘削できるため、ケーシングチューブの内部に土砂が入ることなく掘削できる。
(4)、無排土掘削装置の掘削ドリルを右回転することにより、係止片がケーシングチューブの固定具の係止溝に係合し、掘削作業が行えると共に、左回転させることにより固定具から取り外すことができる。
これらは、回転による振動により行うもので、簡単・容易に着脱できる効果がある。
つぎに、無排土ケーシングチューブ施工方法について、
(1)、上記無排土回転圧入機付ケーシングチューブを使用することにより、掘削作業をより早く、より確実に行うことができる。
(2)、ケーシングチューブにおける溶接等による固定(連結)作業がスムーズに行え、作業時間の短縮となる。
(3)、掘削土を排出しないで施工できるため、周囲の環境を汚すことなく、無駄な手間や労力を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブのケーシングチューブの要部の横断平面図。
【図2】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブの無排土掘削装置の正面図。
【図3】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブの要部の一部縦断正面図。
【図4】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の掘削スタート時の状態図。
【図5】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のケーシングチューブを固定している状態図。
【図6】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の所要の深さに掘削している状態図。
【図7】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のクラブハンマーにて底部の土砂を取り除いている状態図。
【図8】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の鉄筋カゴを入れている状態図。
【図9】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管を建て込んでいる状態図。
【図10】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管内に生コンクリートを打設している状態図。
【図11】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管及びケーシングチューブを引き抜いている状態図。
【図12】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の完了した状態図。
【符号の説明】
1―――無排土回転圧入機付ケーシングチューブ
2―――ケーシングチューブ本体
3―――ケーシングチューブ
4―――固定具
4a――円筒体
4a1―挿入溝
4a2―係止溝
5―――掘削装置
5a――掘削ドリル
5b――回転反力体
K―――クレーン
Y―――ワイヤーロープ
O―――回転押込機械
G―――地盤
【発明の属する技術分野】
本発明は、場所打ちケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工する無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、以下の施工手順の工法がある。
オールケーシング工法の掘削は、ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり揺動・押込みながらケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブにて掘削・排土することにより行う。
鉄筋カゴを掘削孔内に建込み、トレミー管にて生コンクリートを打設する。ケーシングチューブは、生コンクリート打設に伴ない引抜き回収するものがある。(例えば非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
発行所 社団法人 日本基礎建設協会、
発行 平成2年6月第1版発行、場所打ちコンクリート杭、
P115 図−3.2.1.1 オールケーシング工法の機械配置および施工手順の概要図
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記オールケーシング工法は、ケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブにて掘削・排土するため、排土を別の所へ搬送する必要があり、周囲の環境を汚すと共に、搬送するために多大な手間と労力を要する等、問題になっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、場所打ちケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工することができると共に、簡単に無排土掘削装置をケーシングチューブに取り付け取り外しを行うことができ、効率的な作業を行うことのできる無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段として、地盤を掘削すべく、先端面に、掘削刃を設けてなるケーシングチューブの先端内部に固定具を設け、この固定具に掘削ドリルを具備した無排土掘削装置をケーシングチューブの上方より着脱自在に設けてなること。また、固定具が、挿入溝と係止溝とを形成してなること。さらに、無排土掘削装置の外周に、固定具に右回転にて係合する係合片を突設してなること。さらにまた、掘削ドリルが、掘削ビット、撹拌ビット、ビット、泥上げスクリュー、水平撹拌ビットから構成してなることを特徴とする無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。その上、回転押込機械に、上記ケーシングチューブを取り付け、上方よりワイヤーロープに取り付けた上記無排土掘削装置を入れ込み、無排土掘削装置の掘削ドリルを右回転させ、固定具に係合片を係合し、この状態で回転押込機械を作動させ、ケーシングチューブを右回転させると共に、掘削ドリルを右回転させ、掘削刃と掘削ドリルにて地盤を掘削し、深さに応じて別のケーシングチューブを上部に溶接等にて固定し、所要の深さを掘削した後、掘削ドリルを左回転させ係合片を固定具より外し、ワイヤーロープを上昇させ、無排土掘削装置を取り外し、ケーシングチューブの上方よりワイヤーロープにて吊下したクラブハンマーにて底部の拡翼土砂を掴み、外へ排出し、その後ケーシングチューブ内に鉄筋カゴを挿入し、ケーシングチューブの上方よりトレミー管を建て込み生コンクリートを打設しながら、トレミー管及びケーシングチューブを順次引き抜きとり、生コンクリートを所要高さまで打設し、設計の高さに施工してなることを特徴とする無排土ケーシングチューブ施工方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるケーシングチューブ3と無排土掘削装置5とからなる無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法を図面に基づいて詳細に説明する。
無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1は、地盤を掘削すべく、ケーシングチューブ本体2の先端面に、複数の掘削刃2aを設けてなるケーシングチューブ3で、先端内部に円筒体4aの上部に上方を開口した挿入溝4a1を形設すると共に、水平方向に連設する係止溝4a2を形設してなる固定具4を設けてなる。
【0008】
5は、無排土掘削装置で、先端に掘削ビット5a1を、順次上方に向って撹拌ビット5a2、ビット5a3、泥上げスクリュー5a4、水平撹拌ビット5a5を設けてなる掘削ドリル5aと、駆動体(電動モーター等)5b1を内設すると共に、外周4箇所に上記係止溝4a2に右回転にて係止する係止片5b2を突設してなる回転反力体5bとからなるものである。
【0009】
上記掘削ビット5a1にて地盤のポイントを掘削し、撹拌ビット5a2にて掘削穴を大きくし、ビット5a3にてさらに細かく粉砕し、泥上げスクリュー5a4にて上方に土砂を上げ水平撹拌ビット5a5により水平方向に土砂を押しやりながら掘削するものである。
【0010】
つぎに、無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1について図面に基づいて詳細に説明する。
まず、クレーンKのワイヤーロープYの先端に無排土掘削装置5を取り付け、回転押込機械Oに無排土回転圧入機付ケーシングチューブ1を取り付け、上方より無排土掘削装置5を入れ込み、無排土掘削装置5の掘削ドリル5aを右回転させ、係止片5b2を固定具4の挿入溝4a1に落ち込ませると共に、そのまま回転させ係止溝4a2に係止片5b2を係合させる。
この状態で回転押込機械Oの油圧モーターOMを作動させ、ケーシングチューブ1を右回転せると共に、掘削ドリル5aの駆動体5b1を作動させ掘削ドリル5aを右回転させ、掘削刃2aと掘削ドリル5aにて地盤Gを掘削していく。(図4参照)
【0011】
つぎに、深さに応じて別のケーシングチューブ1Aをケーシングチューブ1の上部に溶接等にて固定するが、この時、無排土掘削装置5の掘削ドリル5aを左回転させ、係止片5b2を固定具4の係止溝4a2より外し、挿入溝4a1より引き上げ、上方に移動させた後、ケーシングチューブ1Aを固定するもので、再度ケーシングチューブ1A内に無排土掘削装置5を入れて掘削作業を行う。(図5参照)
【0012】
所要の深さに掘削した後、無排土掘削装置5を上方へ引き上げる。(図6参照)
【0013】
つづいて、ケーシングチューブ1Aの上方よりワイヤーロープYにて吊下したクラブハンマーHにて底部の土砂(掘削土)を掴み、外へ排出する。(図7参照)
【0014】
その後、ケーシングチューブ1Aの上方よりワイヤーロープYにて吊下した鉄筋カゴTKを内部に挿入する。(図8参照)
【0015】
そして、ケーシングチューブ1Aの上方よりトレミー管Tを建て込む。(図9参照)
【0016】
トレミー管T建て込み後、トレミー管T内に生コンクリートKRを打設する。(図10参照)
【0017】
生コンクリートKRを打設しながら、トレミー管T及びケーシングチューブ1A(1)を順次引き抜きながら生コンクリートKRを所要の高さまで打設する。(図11参照)
【0018】
クレーンK及び回転押込機械Oを撤去し、無排土ケーシングチューブ施工方法を完了する。(図12参照)
【0019】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法によれば、以下に示す効果を有するものである。
まず、無排土回転圧入機付ケーシングチューブについて、
(1)、ケーシングチューブの先端の掘削刃と内部の無排土掘削装置にて土及び障害物を切削して掘削土を排出しないで施工することができる。
(2)、無排土掘削装置の掘削ビット、撹拌ビット、ビット、泥上げスクリュー、水平撹拌ビットによる掘削ドリルにより、より早く、効果的に掘削できる。
(3)、各ビットの相乗効果に加え、特に水平撹拌ビットにより土砂を水平方向に押しやりながら掘削できるため、ケーシングチューブの内部に土砂が入ることなく掘削できる。
(4)、無排土掘削装置の掘削ドリルを右回転することにより、係止片がケーシングチューブの固定具の係止溝に係合し、掘削作業が行えると共に、左回転させることにより固定具から取り外すことができる。
これらは、回転による振動により行うもので、簡単・容易に着脱できる効果がある。
つぎに、無排土ケーシングチューブ施工方法について、
(1)、上記無排土回転圧入機付ケーシングチューブを使用することにより、掘削作業をより早く、より確実に行うことができる。
(2)、ケーシングチューブにおける溶接等による固定(連結)作業がスムーズに行え、作業時間の短縮となる。
(3)、掘削土を排出しないで施工できるため、周囲の環境を汚すことなく、無駄な手間や労力を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブのケーシングチューブの要部の横断平面図。
【図2】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブの無排土掘削装置の正面図。
【図3】本発明の無排土回転圧入機付ケーシングチューブの要部の一部縦断正面図。
【図4】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の掘削スタート時の状態図。
【図5】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のケーシングチューブを固定している状態図。
【図6】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の所要の深さに掘削している状態図。
【図7】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のクラブハンマーにて底部の土砂を取り除いている状態図。
【図8】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の鉄筋カゴを入れている状態図。
【図9】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管を建て込んでいる状態図。
【図10】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管内に生コンクリートを打設している状態図。
【図11】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法のトレミー管及びケーシングチューブを引き抜いている状態図。
【図12】本発明の無排土ケーシングチューブ施工方法の完了した状態図。
【符号の説明】
1―――無排土回転圧入機付ケーシングチューブ
2―――ケーシングチューブ本体
3―――ケーシングチューブ
4―――固定具
4a――円筒体
4a1―挿入溝
4a2―係止溝
5―――掘削装置
5a――掘削ドリル
5b――回転反力体
K―――クレーン
Y―――ワイヤーロープ
O―――回転押込機械
G―――地盤
Claims (5)
- 地盤を掘削すべく、先端面に、掘削刃を設けてなるケーシングチューブの先端内部に固定具を設け、この固定具に掘削ドリルを具備した無排土掘削装置をケーシングチューブの上方より着脱自在に設けてなることを特徴とする無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。
- 固定具が、挿入溝と係止溝とを形成してなることを特徴とする請求項1記載の無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。
- 無排土掘削装置の外周に、固定具に右回転にて係合する係合片を突設してなることを特徴とする請求項2記載の無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。
- 掘削ドリルが、掘削ビット、撹拌ビット、ビット、泥上げスクリュー、水平撹拌ビットから構成してなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の無排土回転圧入機付ケーシングチューブ。
- 回転押込機械に、上記ケーシングチューブを取り付け、上方よりワイヤーロープに取り付けた上記無排土掘削装置を入れ込み、無排土掘削装置の掘削ドリルを右回転させ、固定具に係合片を係合し、この状態で回転押込機械を作動させ、ケーシングチューブを右回転させると共に、掘削ドリルを右回転させ、掘削刃と掘削ドリルにて地盤を掘削し、深さに応じて別のケーシングチューブを上部に溶接等にて固定し、所要の深さを掘削した後、掘削ドリルを左回転させ係合片を固定具より外し、ワイヤーロープを上昇させ、無排土掘削装置を取り外し、ケーシングチューブの上方よりワイヤーロープにて吊下したクラブハンマーにて底部の拡翼土砂を掴み、外へ排出し、その後ケーシングチューブ内に鉄筋カゴを挿入し、ケーシングチューブの上方よりトレミー管を建て込み生コンクリートを打設しながら、トレミー管及びケーシングチューブを順次引き抜きとり、生コンクリートを所要高さまで打設し、設計の高さに施工してなることを特徴とする無排土ケーシングチューブ施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003102234A JP2004257220A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003102234A JP2004257220A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004257220A true JP2004257220A (ja) | 2004-09-16 |
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ID=33127686
Family Applications (1)
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JP2003102234A Pending JP2004257220A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 無排土回転圧入機付ケーシングチューブ及び無排土ケーシングチューブ施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004257220A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083119A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | ケーシング装置 |
JP2013087523A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-13 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | ケーシングの埋設方法 |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003102234A patent/JP2004257220A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083119A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | ケーシング装置 |
JP2013087523A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-13 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | ケーシングの埋設方法 |
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