JP2004256977A - 袖に腕を通す事が容易な衣服 - Google Patents

Abstract

【課題】この発明は、五十肩や腕や肩に障害をもつ人や、年老いて腕を高く上げることが困難な人が、袖に腕を通す事や袖から腕を抜き取る事が容易に出来る衣服に関するものである。
【解決手段】袖の脇の下中心部を通り袖の内側肘部から胴の側部にスリットを入れ、そのスリットにファスナーを取り付ける。ファスナーを開ければ袖の脇の下が開放されるので、肘が袖と胴との縫合部につかえることは無く、腕をすぼめたり高く上げたりせずに袖に腕を通したり袖から腕を抜くことが出来る。ファスナーを閉じれば外観や腕を動かすことは従来の衣服と殆ど変わらない。
【選択図】図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、袖の内側肘部から脇の下を通り胴の側部中程までにスリットを入れ、そのスリットにファスナーを取り付ける。着用中はファスナーを閉じて、外観や腕を動かす事は従来の衣服と同じだが、着脱時にはファスナーを開けて袖に腕を通す事や袖から腕を抜き取る事が容易な衣服に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の衣服の着脱は、縫合された袖の入り口から腕を抜き差ししていたが、五十肩や腕や肩に障害のある人や、年老いて腕を上げるのが困難な人にとって、袖に腕を通す事や袖から腕を抜く事は、袖の脇の縫合部位に肘がつかえて困難であり、時には肩や腕に痛みを伴い苦痛なことであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本案は、その困難や苦痛を解消して、袖に腕を通す事や袖から腕を抜き取る事を容易にする為に発明されたものである。
【０００４】
【課題を解決する為の手段】
いま、その構成を説明すると、
（イ）衣服の袖の内側から脇の下中心部を通り胴の側部にスリットを入れて、袖の脇部が開放するようにする。
（ロ）スリットは、長袖衣服の場合の腕部は脇の下から肘部まで、半袖衣服の場合は脇の下から袖縁の数ｃｍ内側までで、胴の側部は脇の下から真下に向かい、腕を脇に付けた時の肘が当たる位置までの長さにする。
（ハ）スリットにファスナーを取り付ける。
【０００５】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図面について説明すれば、袖▲１▼の脇の下▲４▼中心部を通り袖の内側肘部▲２▼から胴の側部▲３▼にスリット▲６▼を入れる。
スリット▲６▼にファスナー▲７▼を取り付ける。
衣服を着る時は、ファスナー▲７▼を開けて袖▲１▼に腕▲８▼を通す。
袖▲１▼に腕▲８▼を通した後にファスナー▲７▼を閉じる。
衣服を脱ぐ時は、ファスナー▲７▼を開けて袖▲１▼から腕▲８▼を抜く。
【０００６】
【発明の効果】
ファスナーを開ければ袖の脇の下が開放されるので肘がつかえることは無く、腕をすぼめたり高く上げたりせずに袖に腕を通したり袖から腕を抜く事が出来る。
そのために、五十肩や腕や肩に障害のある人や、年老いて腕を高く上げることが困難な人が、袖に腕を通す事や袖から腕を抜き取る事が容易に出来て苦痛で無くなる。
ファスナーを閉じれば、外観や腕を動かすことは従来の衣服と殆ど変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図１】脇のファスナーを開けた時の衣服の斜め下から見た略図
【図２】脇のファスナーを閉じた時の衣服の斜め下から見た略図
【図３】ファスナーを開けて袖に腕を通している時の略図
【符号の説明】
▲１▼袖
▲２▼袖肘部
▲３▼胴側部
▲４▼脇の下
▲５▼袖縁
▲６▼スリット
▲７▼ファスナー
▲８▼腕
▲９▼肘
▲１０▼手
▲１１▼肩
▲１２▼袖と胴の縫合部

Claims (1)

1. （イ）衣服の袖の内側肘部から脇の下を通り胴の側部にかけてスリットを入れる。
   （ロ）スリットにファスナーを取り付ける。
   （ハ）衣服を着用する時に、ファスナーを開けて袖に腕を通す。
   （ニ）袖に腕を通した後にファスナーを閉じる。
   （ホ）衣服を脱ぐ時はファスナーを開けて、袖から腕を抜く。
   以上の如く構成された、袖に腕を通す事や袖から腕を抜き取る事が容易な衣服。

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