JP2004255832A - サービス提供システム及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙に印刷されたコマンド群をスキャナで選択的で読み取ってコマンド入力を行う装置に置いて、入力されたコマンド間の矛盾に効率的に対処する。
【解決手段】コマンドシート100には、画像形成装置10に対する各動作設定コマンドごとに、コマンド名と埋め込みコード114が印刷されている。画像形成装置10は埋め込みコード114を読み取るための手持ち型スキャナ20を備える。画像形成装置10は、このスキャナ20でコード114に対応する動作設定コマンドを、選択結果として選択記憶部14に順に記憶していく。このとき、主制御部18は、今回選択されたコマンドが、既に選択されているコマンドと矛盾するか否かを整合性情報記憶部17を参照して求め、矛盾する場合は、表示部12に警告メッセージを表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】コマンドシート100には、画像形成装置10に対する各動作設定コマンドごとに、コマンド名と埋め込みコード114が印刷されている。画像形成装置10は埋め込みコード114を読み取るための手持ち型スキャナ20を備える。画像形成装置10は、このスキャナ20でコード114に対応する動作設定コマンドを、選択結果として選択記憶部14に順に記憶していく。このとき、主制御部18は、今回選択されたコマンドが、既に選択されているコマンドと矛盾するか否かを整合性情報記憶部17を参照して求め、矛盾する場合は、表示部12に警告メッセージを表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの操作に応じて所定のサービスを提供するサービス提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機やデジタル複合機などの画像形成装置では、ユーザがその装置に対して操作指示を入力する場合、その装置のコンソールパネルに設けられた機械的な操作ボタンや、タッチパネル式ディスプレイによるグラフィカルユーザインタフェースを用いることが一般的である。ここで、近年の装置の高機能化・多機能化に伴い、コンソールパネルやタッチパネルの限られたスペースにすべての機能に対する操作項目を一覧表示することが不可能となり、それら各操作項目を階層的なメニューに整理し、タッチパネル式ディスプレイにこの階層メニューを表示してユーザの操作指示を受け付ける方式が一般的となっている。この方式では、上位階層から順にユーザの選択に従って上位から順に各階層のメニューを表示し、ユーザの選択に従って下位の階層へと順に下っていくことで詳細な操作指示が可能となっている。
【0003】
また、特許文献1や特許文献2に示すように、バーコード等の埋め込みコードが印刷された「フォーム」と呼ばれる指示用紙を用いて情報処理装置に各種の指示を入力するシステムも知られている。このシステムは、埋め込みコードを認識することでそのフォームの種類を特定し、そのフォーム上でユーザがチェックマークを記入したチェックボックスの意味をそのフォーム種類に応じて解釈し、その解釈に従って情報処理を進める。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−098062号公報
【特許文献2】
特開平9−305684号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
階層メニューを用いた装置では、階層を降りていかないと個々の詳細な機能項目に到達しないため、一般的なユーザはそもそもその装置がどのような様々な機能を提供しているかを知らないことすら多い。また、仮に詳細な機能を知っていたとしても、その機能に到達するにはタッチパネル等で複数の操作を行う必要があるため、煩わしさから目的に適した機能を利用しない場合も多い。
【0006】
このようなことから、従来の画像形成装置では、多様な機能を搭載してもそれが十分に活用されないことがあった。特にコンビニエンスストアや印刷出力サービスセンタなどに設置される装置は、マニュアルを見る機会も少なく、機能の内容説明情報を入手しづらいため、せっかく提供されている多機能を活用することが難しかった。
【0007】
これに対し、特許文献1及び2などの「フォーム」を利用するシステムの場合、機能指定用のチェックボックスを紙面に多数配置することで、利用可能な様々な機能を一覧できるようにすることが可能である。ところが、近年の画像形成装置の多機能化に伴い、両立しない機能が増えてきている。仮に、両立しない複数の機能のチェックボックスにマークを記入して装置に読み取らせた場合、その装置は動作することができない。この場合、ユーザは、新たなフォームを用意してチェックボックスに対する選択記入をやり直す必要があった。
【0008】
以上画像形成装置を例にとって説明したが、他の装置でも高機能化・多機能化は進んでおり、同様の問題が生じ得る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシステムは、ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置と、前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物と、前記コマンド一覧印刷物に印刷されたコマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、を備える。
【0010】
本発明に係る装置は、ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置であって、前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物から、コマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、を備える。
【0011】
好適な態様では、前記矛盾チェック部は、入力されたコマンドと矛盾するコマンドをユーザに報知する手段を備える。
【0012】
別の好適な態様では、現在有効となっているコマンド群を一覧表示する有効コマンド表示部を更に備える。ここで、コマンドとは、サービス提供装置に対する操作指示とサービス提供装置の動作設定指示を含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るサービス提供システムの一例として、複写機や複合機等の画像形成装置に本発明を適用した場合のシステム構成の例を示す図である。図1に示すシステムは、画像形成装置10とコマンドシート100を含んでいる。
【0015】
コマンドシート100は、画像形成装置10に対する操作コマンドの一覧を紙などのシートに印刷したものであり、各コマンドごとに、そのコマンドを特定するための情報を示した機械読み取り可能な埋め込みコード114が埋め込み印刷されている。コマンドシート100の具体例については、後で説明する。
【0016】
画像形成装置10は、このコマンドシート100の埋め込みコード114を読み取るための手持ち型スキャナ20が設けられている。手持ち型スキャナ20は、赤外光の走査などにより埋め込みコード114の画像を読み取る装置である。手持ち型スキャナ20で読み取られた埋め込みコード114の画像は、有線接続又は無線接続により、画像形成装置10に入力される。
【0017】
また画像形成装置10は、表示部12、選択記憶部14、コマンド管理テーブル16、整合性情報記憶部17、及び主制御部18を備えている。
【0018】
表示部12は、コマンド入力等のユーザインタフェース用に画像形成装置10に設けられている表示画面である。一般的な画像形成装置に搭載されるタッチパネル式ディスプレイをこの表示部12として用いることも可能である。
【0019】
選択記憶部14は、画像形成装置10に対しユーザから入力された動作設定コマンドを記憶する記憶手段である。ここで動作設定コマンドとは、画像形成装置10がコピー動作やプリント動作などを行う際の動作モードを指定するコマンドである。例えば「片面印刷の原稿を読み取り、両面印刷する」動作モードを指定するコマンドや、「原稿を倍率(拡大・縮小率)70%で印刷する」動作モードを指定するコマンドなどが、個々の動作設定コマンドの例である。選択記憶部14には、画像形成装置10に対して動作開始コマンドが入力されるまでに入力された動作設定コマンド群が記憶される。そして、動作開始コマンドが入力された場合、画像形成装置10はその選択記憶部14に記憶された動作設定コマンド群に従った動作設定で動作を行い、選択記憶部14の記憶内容をクリアする。したがって、この選択記憶部14に記憶されているコマンドは、ユーザが既に入力し、かつ現在有効となっているコマンドといえる。
【0020】
コマンド管理テーブル16は、各コマンドごとに、そのコマンドに対応する埋め込みコード114と、そのコマンドに対応するコマンド識別子とを対応付けるための情報とを保持するテーブルである。
【0021】
図2にこのコマンド管理テーブル16のデータ構造を例示する。この例では、コマンド管理テーブル16には、各コマンドごとに、埋め込みコード値162と、コマンド識別子164と、コマンド名166とが登録される。埋め込みコード値162は、当該コマンドに対応する埋め込みコード114の値である。コマンド識別子164は、当該コマンドを示す識別子であり、画像形成装置10が当該コマンドを識別するのに用いる。コマンド名166は、当該コマンドの名称である。
【0022】
整合性情報記憶部17は、画像形成装置10に対して入力可能なコマンド同士の整合性に関する情報を記憶する手段である。ここで言う整合性とは、コマンド同士を同時に選択した場合に互いに矛盾するか否かの情報である。例えば、「おまかせ画質調整」(図3参照)に属する「標準」や「鮮やか」などの各設定コマンドは、カラー印刷の画質を装置10に登録された推奨パターンに従って調整するものであるが、この「おまかせ画質調整」の各コマンドと、「コピー濃度」を指定する各コマンドとは互いに両立しない(すなわち矛盾する)。例えば整合性情報としては、例えば、このようなコマンド間の矛盾/両立関係を示したテーブルを用いることができる。
【0023】
主制御部18は、画像形成装置10全体の動作を制御する制御部である。
【0024】
図3は、コマンドシート100の具体例を示す図である。このコマンドシート100には、画像形成装置10に対する各種の動作設定のためのコマンドが一覧表示されている。このシート100は、一般的な画像形成装置のタッチパネル式のユーザインタフェース画面に表示される階層的メニューの最下位の各設定項目をそれぞれ1つのコマンドとして一覧したものである。これら各コマンドは、「基本コピー」、「原稿画質」、「画質調整」といった最上位分類、「カラーモード」や「両面選択」などといった第2階層の分類といった具合に、階層的メニューの階層構造を反映した配列で、2次元のシート面上に配列されている。個々のコマンドについては、そのコマンドをユーザが識別するために用いる情報としてのコマンド名112の文字列と、手持ち型スキャナ20による機械読み取り用の埋め込みコード114とが互いに対応づけて印刷されている。図3の例では、埋め込みコード114がコマンド名112に重なる形で配置されている。これは、例えば、本出願人による特開2002−135556号や特開2001−177712号に示される埋め込みコード技術を用いて実現することができる。コマンド名112と埋め込みコード114を重ねることで、両者の対応関係がユーザに容易に理解できると共に、シート面に多くのコマンドを掲載することができる。なお、埋め込みコード114としては、このようなものに限らず、従来からよく用いられているバーコードなどを用い、コマンド名112と並列に表示することもできる。
【0025】
本実施形態のシステムは、このように画像形成装置10に対するコマンド群を大面積のコマンドシート100に一覧表示したことを特徴の一つとしている。従来の画像形成装置では、階層的なメニュー画面の階層を下っていかないと個々のコマンドに到達することができず、例えば「基本コピー」の分類以外の分類については、その分類のメニュー画面を呼び出さない限り、その分類に属するコマンドにどのようなものがあるかを知ることができなかった。これに対し、本実施形態のコマンドシート100は、それらコマンド群が一覧表示されているので、画像形成装置10に対してどのようなコマンドが指定できるかが分かりやすくなっている。
【0026】
コマンドシート100に、画像形成装置10の動作開始コマンドに対応する埋め込みコードを掲載すれば、ユーザがそのコードをスキャナ20で読み取ることにより、画像形成装置10に対して動作開始を指示することができる。
【0027】
図4は、本実施形態の画像形成装置10の動作手順を示すフローチャートである。
【0028】
この手順において、画像形成装置10の主制御部18は、まず手持ち型スキャナ20にて埋め込みコードの読み取りが行われるのを待つ(S10)。そして、スキャナ20からコード読み取りにより得られた画像が入力されると、その画像を当該コードに応じた公知手法で解析してそのコードの値を求め、このコード値に対応するコマンド識別子をコマンド管理テーブル16から求める(S12)。これにより、ユーザが入力したコマンドが主制御部18により認識されたことになる。
【0029】
次に、入力されたコマンド(S12で求めたコマンド識別子に対応するコマンド)が、画像形成装置10の動作開始を指示する開始コマンドであるか否かを判定する(S14)。開始コマンドでない場合、入力されたコマンドは動作設定コマンドということになる。そこで、主制御部18は、整合性情報記憶部17を参照し、今回入力されたコマンドが選択記憶部14に記憶されている既入力の動作設定コマンド群と矛盾するかどうかをチェックする(S16)。
【0030】
このチェックで矛盾がなければ(S18の判定結果がN)、主制御部18は、今回入力された動作設定コマンドを選択記憶部14に登録する(S22)。そして、主制御部18は、この登録により更新された選択記憶部14の登録内容(既入力の動作設定コマンド群)を表示部12に表示する(S24)。ユーザは、この表示部12を見ることで、現在選択している動作設定コマンドを確認することができる。これにより、ユーザは、もし自分の意図と異なるものが選択されていると分かった場合は、コマンドシート100から所望のコマンドを再読み込みすることで修正を行うことができる。なお、現在選択されている動作設定コマンドをすべて表示すると、表示部12の表示エリア中に収まらない場合がある。この場合全部のコマンドを見るのにスクロールや画面切替が必要になり、ユーザにとって煩雑である。そこで、選択されているもののうち、標準(デフォルト)以外の動作設定コマンドのみを表示するようにすれば、表示するコマンドの数が減るので、表示部12中に収まる可能性を高めることができる。なお、図3の例で言えば、「カラーモード」や「両面選択」などといった第2階層の分類ごとに、それら各分類の先頭に示された動作設定コマンドが標準(デフォルト)の動作設定コマンドとしてあらかじめ規定されている。
【0031】
ステップS16の矛盾チェックにより、矛盾が検出された場合(S18の判定結果がY)、主制御部18は、今回入力されたコマンドを無効(すなわち選択記憶部14に登録しない)とした上で、警告処理を行い(S20)、入力待ち状態(S10)に戻る。ここで、警告処理は、例えば今回入力されたコマンドが既入力のコマンド群に矛盾する旨を示す警告メッセージを表示部12に表示する処理である。また、このメッセージ表示とともに、アラーム音を出力することで、ユーザの注意を喚起することも好適である。
【0032】
更に、メッセージ表示に、今回入力したコマンドに対して矛盾する既入力のコマンドのコマンド名を表示する構成とすることも好適である。このような表示は、ユーザがそれら矛盾するコマンドのうちのどちらを優先しどちらを変更するかを判断する助けとなる。例えば、ユーザは、今回入力したコマンドの方を優先したい場合は、これに矛盾するとして表示された既入力コマンドの方を解除し、今回のコマンドを再度スキャナ20で読み取ればよい。既入力コマンドの解除は、例えば、そのコマンドが属する分類のデフォルトを選択することで行うことができる。デフォルトは他の動作設定項目をどのように選択してもそれと矛盾しないものが選ばれているからである。例えば分類「コピー濃度」の場合、「自動」がデフォルトに定められている。
【0033】
なお、ユーザがデフォルトの設定コマンドを知らない場合も考えると、次のような構成も好適である。すなわちこの構成では、ステップS16の矛盾チェックにより矛盾が検出された場合に、今回入力されたコマンドをいったん保留状態とした上で、この矛盾を解消するための選択肢を求め、これを表示部12に表示してユーザの選択を求める。選択肢としては、例えば、今回入力したコマンドを無効にするというものと、これと矛盾する既入力コマンドの変更する際の候補となるコマンドを表示すればよい。変更の候補としては、前述した当該既入力コマンドと同一分類のデフォルトのコマンドを挙げることができるが、この他にも矛盾が解消できるコマンドがあればそれを表示してもよい。ユーザは、タッチパネル式の表示部12に表示された選択肢の中から所望のものを指で押して選択すればよい。ここで、ユーザが既入力コマンドの変更の候補を選択した場合、主制御部18は、その既入力コマンドを選択記憶部14から削除し、選択された候補を選択記憶部14に記憶するとともに、保留していた今回の入力コマンドを選択記憶部14に記憶する。また、今回入力したコマンドを無効にするという選択をユーザが行った場合は、保留していた入力コマンドを単に破棄すればよい。
【0034】
このような入力処理により必要な動作設定コマンドが入力された後、動作開始コマンドが入力されると(S14の判定結果がY)、主制御部18は、選択記憶部14に記憶された動作設定コマンド群に応じた設定で画像形成装置10の各部を動作させ、画像形成処理を実行する(S26)。これにより、ユーザが望む設定で画像処理が実行される。
【0035】
なお、このシステムを、コンビニエンスストアや印刷出力サービスセンタに導入する場合、コマンドシート100は、コンビニエンスストアなどに設置される画像形成装置10に備え付けておくこともできるが、コピーサービスのチラシなどに印刷して各家庭に配布したりすることも好適である。後者の場合、そのチラシをそのまま宣伝元店舗まで持っていき、それを用いて画像形成装置10に対してコマンド入力を行うことができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置10が提供する動作設定(すなわち機能)をコマンドシート100に一覧することで、ユーザはこの装置10で何ができるのかが、煩雑な操作無しに把握できる。
【0037】
また本実施形態によれば、コマンドシート100に一覧されているコマンドをスキャナ20で順に読み取っていくことで、画像形成装置10への操作を対話的に行うことができるので、ユーザは複数の動作設定項目の指定を直感的に分かりやすく行うことができる。
【0038】
また、本実施形態では、ユーザがコマンドシート100からコマンドを読み取った時に、それが既入力の動作設定コマンドと矛盾する場合は警告処理が行われるので、ユーザはその場で矛盾を解消すべくコマンド選択を変更することができる。
【0039】
なお、以上に例示した装置では、画像形成装置10に対するコマンド入力は基本的に手持ち型スキャナ20により行い、タッチパネル式の表示部12は補助的な入力手段として用いていたが、これはあくまで一例である。この代わりに、例えば、手持ち型スキャナ20と在来型のユーザインタフェース(タッチパネルと、スタートボタンやテンキーなどの機械式ボタンなど)とを等価に扱い、どちらから入力できるようにすることも可能である。
【0040】
逆に、手持ち型スキャナ20のみをコマンド入力の手段とすれば、表示部12を小規模な構成とすることができ、コスト削減が可能である。
【0041】
また、コマンドシート100の代わりに、画像形成装置10の操作マニュアルの各機能の説明の欄に、その機能に対応するコマンドの埋め込みコード114を印刷し、スキャナ20で読み取れるようにすることも好適である。
【0042】
以上に説明した実施の形態は、あくまで一例であり、本発明の範囲内で様々な変形が可能である。
【0043】
以上説明した本実施形態の手法は、例示した画像形成装置以外の様々な装置に適用可能である。例えば、ビデオレコーダは、近年DVDやハードディスクの搭載によりますます高機能化が進んでいるが、このような高機能装置の各種コマンドの入力操作のために、本実施形態のコマンドシートを利用するシステムを利用すれば、ユーザに使いやすい操作環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機や複合機等の画像形成装置に本発明を適用した場合のシステム構成の例を示す図である。
【図2】コマンド管理テーブルのデータ構造の例を示す図である。
【図3】コマンドシートの具体例を示す図である。
【図4】実施形態の画像形成装置10の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置、12 表示部、14 選択記憶部、16 コマンド管理テーブル、17 整合性情報記憶部、18 主制御部、20 手持ち型スキャナ、100 コマンドシート、112 コマンド名、114 埋め込みコード。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの操作に応じて所定のサービスを提供するサービス提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機やデジタル複合機などの画像形成装置では、ユーザがその装置に対して操作指示を入力する場合、その装置のコンソールパネルに設けられた機械的な操作ボタンや、タッチパネル式ディスプレイによるグラフィカルユーザインタフェースを用いることが一般的である。ここで、近年の装置の高機能化・多機能化に伴い、コンソールパネルやタッチパネルの限られたスペースにすべての機能に対する操作項目を一覧表示することが不可能となり、それら各操作項目を階層的なメニューに整理し、タッチパネル式ディスプレイにこの階層メニューを表示してユーザの操作指示を受け付ける方式が一般的となっている。この方式では、上位階層から順にユーザの選択に従って上位から順に各階層のメニューを表示し、ユーザの選択に従って下位の階層へと順に下っていくことで詳細な操作指示が可能となっている。
【0003】
また、特許文献1や特許文献2に示すように、バーコード等の埋め込みコードが印刷された「フォーム」と呼ばれる指示用紙を用いて情報処理装置に各種の指示を入力するシステムも知られている。このシステムは、埋め込みコードを認識することでそのフォームの種類を特定し、そのフォーム上でユーザがチェックマークを記入したチェックボックスの意味をそのフォーム種類に応じて解釈し、その解釈に従って情報処理を進める。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−098062号公報
【特許文献2】
特開平9−305684号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
階層メニューを用いた装置では、階層を降りていかないと個々の詳細な機能項目に到達しないため、一般的なユーザはそもそもその装置がどのような様々な機能を提供しているかを知らないことすら多い。また、仮に詳細な機能を知っていたとしても、その機能に到達するにはタッチパネル等で複数の操作を行う必要があるため、煩わしさから目的に適した機能を利用しない場合も多い。
【0006】
このようなことから、従来の画像形成装置では、多様な機能を搭載してもそれが十分に活用されないことがあった。特にコンビニエンスストアや印刷出力サービスセンタなどに設置される装置は、マニュアルを見る機会も少なく、機能の内容説明情報を入手しづらいため、せっかく提供されている多機能を活用することが難しかった。
【0007】
これに対し、特許文献1及び2などの「フォーム」を利用するシステムの場合、機能指定用のチェックボックスを紙面に多数配置することで、利用可能な様々な機能を一覧できるようにすることが可能である。ところが、近年の画像形成装置の多機能化に伴い、両立しない機能が増えてきている。仮に、両立しない複数の機能のチェックボックスにマークを記入して装置に読み取らせた場合、その装置は動作することができない。この場合、ユーザは、新たなフォームを用意してチェックボックスに対する選択記入をやり直す必要があった。
【0008】
以上画像形成装置を例にとって説明したが、他の装置でも高機能化・多機能化は進んでおり、同様の問題が生じ得る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシステムは、ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置と、前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物と、前記コマンド一覧印刷物に印刷されたコマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、を備える。
【0010】
本発明に係る装置は、ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置であって、前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物から、コマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、を備える。
【0011】
好適な態様では、前記矛盾チェック部は、入力されたコマンドと矛盾するコマンドをユーザに報知する手段を備える。
【0012】
別の好適な態様では、現在有効となっているコマンド群を一覧表示する有効コマンド表示部を更に備える。ここで、コマンドとは、サービス提供装置に対する操作指示とサービス提供装置の動作設定指示を含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るサービス提供システムの一例として、複写機や複合機等の画像形成装置に本発明を適用した場合のシステム構成の例を示す図である。図1に示すシステムは、画像形成装置10とコマンドシート100を含んでいる。
【0015】
コマンドシート100は、画像形成装置10に対する操作コマンドの一覧を紙などのシートに印刷したものであり、各コマンドごとに、そのコマンドを特定するための情報を示した機械読み取り可能な埋め込みコード114が埋め込み印刷されている。コマンドシート100の具体例については、後で説明する。
【0016】
画像形成装置10は、このコマンドシート100の埋め込みコード114を読み取るための手持ち型スキャナ20が設けられている。手持ち型スキャナ20は、赤外光の走査などにより埋め込みコード114の画像を読み取る装置である。手持ち型スキャナ20で読み取られた埋め込みコード114の画像は、有線接続又は無線接続により、画像形成装置10に入力される。
【0017】
また画像形成装置10は、表示部12、選択記憶部14、コマンド管理テーブル16、整合性情報記憶部17、及び主制御部18を備えている。
【0018】
表示部12は、コマンド入力等のユーザインタフェース用に画像形成装置10に設けられている表示画面である。一般的な画像形成装置に搭載されるタッチパネル式ディスプレイをこの表示部12として用いることも可能である。
【0019】
選択記憶部14は、画像形成装置10に対しユーザから入力された動作設定コマンドを記憶する記憶手段である。ここで動作設定コマンドとは、画像形成装置10がコピー動作やプリント動作などを行う際の動作モードを指定するコマンドである。例えば「片面印刷の原稿を読み取り、両面印刷する」動作モードを指定するコマンドや、「原稿を倍率(拡大・縮小率)70%で印刷する」動作モードを指定するコマンドなどが、個々の動作設定コマンドの例である。選択記憶部14には、画像形成装置10に対して動作開始コマンドが入力されるまでに入力された動作設定コマンド群が記憶される。そして、動作開始コマンドが入力された場合、画像形成装置10はその選択記憶部14に記憶された動作設定コマンド群に従った動作設定で動作を行い、選択記憶部14の記憶内容をクリアする。したがって、この選択記憶部14に記憶されているコマンドは、ユーザが既に入力し、かつ現在有効となっているコマンドといえる。
【0020】
コマンド管理テーブル16は、各コマンドごとに、そのコマンドに対応する埋め込みコード114と、そのコマンドに対応するコマンド識別子とを対応付けるための情報とを保持するテーブルである。
【0021】
図2にこのコマンド管理テーブル16のデータ構造を例示する。この例では、コマンド管理テーブル16には、各コマンドごとに、埋め込みコード値162と、コマンド識別子164と、コマンド名166とが登録される。埋め込みコード値162は、当該コマンドに対応する埋め込みコード114の値である。コマンド識別子164は、当該コマンドを示す識別子であり、画像形成装置10が当該コマンドを識別するのに用いる。コマンド名166は、当該コマンドの名称である。
【0022】
整合性情報記憶部17は、画像形成装置10に対して入力可能なコマンド同士の整合性に関する情報を記憶する手段である。ここで言う整合性とは、コマンド同士を同時に選択した場合に互いに矛盾するか否かの情報である。例えば、「おまかせ画質調整」(図3参照)に属する「標準」や「鮮やか」などの各設定コマンドは、カラー印刷の画質を装置10に登録された推奨パターンに従って調整するものであるが、この「おまかせ画質調整」の各コマンドと、「コピー濃度」を指定する各コマンドとは互いに両立しない(すなわち矛盾する)。例えば整合性情報としては、例えば、このようなコマンド間の矛盾/両立関係を示したテーブルを用いることができる。
【0023】
主制御部18は、画像形成装置10全体の動作を制御する制御部である。
【0024】
図3は、コマンドシート100の具体例を示す図である。このコマンドシート100には、画像形成装置10に対する各種の動作設定のためのコマンドが一覧表示されている。このシート100は、一般的な画像形成装置のタッチパネル式のユーザインタフェース画面に表示される階層的メニューの最下位の各設定項目をそれぞれ1つのコマンドとして一覧したものである。これら各コマンドは、「基本コピー」、「原稿画質」、「画質調整」といった最上位分類、「カラーモード」や「両面選択」などといった第2階層の分類といった具合に、階層的メニューの階層構造を反映した配列で、2次元のシート面上に配列されている。個々のコマンドについては、そのコマンドをユーザが識別するために用いる情報としてのコマンド名112の文字列と、手持ち型スキャナ20による機械読み取り用の埋め込みコード114とが互いに対応づけて印刷されている。図3の例では、埋め込みコード114がコマンド名112に重なる形で配置されている。これは、例えば、本出願人による特開2002−135556号や特開2001−177712号に示される埋め込みコード技術を用いて実現することができる。コマンド名112と埋め込みコード114を重ねることで、両者の対応関係がユーザに容易に理解できると共に、シート面に多くのコマンドを掲載することができる。なお、埋め込みコード114としては、このようなものに限らず、従来からよく用いられているバーコードなどを用い、コマンド名112と並列に表示することもできる。
【0025】
本実施形態のシステムは、このように画像形成装置10に対するコマンド群を大面積のコマンドシート100に一覧表示したことを特徴の一つとしている。従来の画像形成装置では、階層的なメニュー画面の階層を下っていかないと個々のコマンドに到達することができず、例えば「基本コピー」の分類以外の分類については、その分類のメニュー画面を呼び出さない限り、その分類に属するコマンドにどのようなものがあるかを知ることができなかった。これに対し、本実施形態のコマンドシート100は、それらコマンド群が一覧表示されているので、画像形成装置10に対してどのようなコマンドが指定できるかが分かりやすくなっている。
【0026】
コマンドシート100に、画像形成装置10の動作開始コマンドに対応する埋め込みコードを掲載すれば、ユーザがそのコードをスキャナ20で読み取ることにより、画像形成装置10に対して動作開始を指示することができる。
【0027】
図4は、本実施形態の画像形成装置10の動作手順を示すフローチャートである。
【0028】
この手順において、画像形成装置10の主制御部18は、まず手持ち型スキャナ20にて埋め込みコードの読み取りが行われるのを待つ(S10)。そして、スキャナ20からコード読み取りにより得られた画像が入力されると、その画像を当該コードに応じた公知手法で解析してそのコードの値を求め、このコード値に対応するコマンド識別子をコマンド管理テーブル16から求める(S12)。これにより、ユーザが入力したコマンドが主制御部18により認識されたことになる。
【0029】
次に、入力されたコマンド(S12で求めたコマンド識別子に対応するコマンド)が、画像形成装置10の動作開始を指示する開始コマンドであるか否かを判定する(S14)。開始コマンドでない場合、入力されたコマンドは動作設定コマンドということになる。そこで、主制御部18は、整合性情報記憶部17を参照し、今回入力されたコマンドが選択記憶部14に記憶されている既入力の動作設定コマンド群と矛盾するかどうかをチェックする(S16)。
【0030】
このチェックで矛盾がなければ(S18の判定結果がN)、主制御部18は、今回入力された動作設定コマンドを選択記憶部14に登録する(S22)。そして、主制御部18は、この登録により更新された選択記憶部14の登録内容(既入力の動作設定コマンド群)を表示部12に表示する(S24)。ユーザは、この表示部12を見ることで、現在選択している動作設定コマンドを確認することができる。これにより、ユーザは、もし自分の意図と異なるものが選択されていると分かった場合は、コマンドシート100から所望のコマンドを再読み込みすることで修正を行うことができる。なお、現在選択されている動作設定コマンドをすべて表示すると、表示部12の表示エリア中に収まらない場合がある。この場合全部のコマンドを見るのにスクロールや画面切替が必要になり、ユーザにとって煩雑である。そこで、選択されているもののうち、標準(デフォルト)以外の動作設定コマンドのみを表示するようにすれば、表示するコマンドの数が減るので、表示部12中に収まる可能性を高めることができる。なお、図3の例で言えば、「カラーモード」や「両面選択」などといった第2階層の分類ごとに、それら各分類の先頭に示された動作設定コマンドが標準(デフォルト)の動作設定コマンドとしてあらかじめ規定されている。
【0031】
ステップS16の矛盾チェックにより、矛盾が検出された場合(S18の判定結果がY)、主制御部18は、今回入力されたコマンドを無効(すなわち選択記憶部14に登録しない)とした上で、警告処理を行い(S20)、入力待ち状態(S10)に戻る。ここで、警告処理は、例えば今回入力されたコマンドが既入力のコマンド群に矛盾する旨を示す警告メッセージを表示部12に表示する処理である。また、このメッセージ表示とともに、アラーム音を出力することで、ユーザの注意を喚起することも好適である。
【0032】
更に、メッセージ表示に、今回入力したコマンドに対して矛盾する既入力のコマンドのコマンド名を表示する構成とすることも好適である。このような表示は、ユーザがそれら矛盾するコマンドのうちのどちらを優先しどちらを変更するかを判断する助けとなる。例えば、ユーザは、今回入力したコマンドの方を優先したい場合は、これに矛盾するとして表示された既入力コマンドの方を解除し、今回のコマンドを再度スキャナ20で読み取ればよい。既入力コマンドの解除は、例えば、そのコマンドが属する分類のデフォルトを選択することで行うことができる。デフォルトは他の動作設定項目をどのように選択してもそれと矛盾しないものが選ばれているからである。例えば分類「コピー濃度」の場合、「自動」がデフォルトに定められている。
【0033】
なお、ユーザがデフォルトの設定コマンドを知らない場合も考えると、次のような構成も好適である。すなわちこの構成では、ステップS16の矛盾チェックにより矛盾が検出された場合に、今回入力されたコマンドをいったん保留状態とした上で、この矛盾を解消するための選択肢を求め、これを表示部12に表示してユーザの選択を求める。選択肢としては、例えば、今回入力したコマンドを無効にするというものと、これと矛盾する既入力コマンドの変更する際の候補となるコマンドを表示すればよい。変更の候補としては、前述した当該既入力コマンドと同一分類のデフォルトのコマンドを挙げることができるが、この他にも矛盾が解消できるコマンドがあればそれを表示してもよい。ユーザは、タッチパネル式の表示部12に表示された選択肢の中から所望のものを指で押して選択すればよい。ここで、ユーザが既入力コマンドの変更の候補を選択した場合、主制御部18は、その既入力コマンドを選択記憶部14から削除し、選択された候補を選択記憶部14に記憶するとともに、保留していた今回の入力コマンドを選択記憶部14に記憶する。また、今回入力したコマンドを無効にするという選択をユーザが行った場合は、保留していた入力コマンドを単に破棄すればよい。
【0034】
このような入力処理により必要な動作設定コマンドが入力された後、動作開始コマンドが入力されると(S14の判定結果がY)、主制御部18は、選択記憶部14に記憶された動作設定コマンド群に応じた設定で画像形成装置10の各部を動作させ、画像形成処理を実行する(S26)。これにより、ユーザが望む設定で画像処理が実行される。
【0035】
なお、このシステムを、コンビニエンスストアや印刷出力サービスセンタに導入する場合、コマンドシート100は、コンビニエンスストアなどに設置される画像形成装置10に備え付けておくこともできるが、コピーサービスのチラシなどに印刷して各家庭に配布したりすることも好適である。後者の場合、そのチラシをそのまま宣伝元店舗まで持っていき、それを用いて画像形成装置10に対してコマンド入力を行うことができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置10が提供する動作設定(すなわち機能)をコマンドシート100に一覧することで、ユーザはこの装置10で何ができるのかが、煩雑な操作無しに把握できる。
【0037】
また本実施形態によれば、コマンドシート100に一覧されているコマンドをスキャナ20で順に読み取っていくことで、画像形成装置10への操作を対話的に行うことができるので、ユーザは複数の動作設定項目の指定を直感的に分かりやすく行うことができる。
【0038】
また、本実施形態では、ユーザがコマンドシート100からコマンドを読み取った時に、それが既入力の動作設定コマンドと矛盾する場合は警告処理が行われるので、ユーザはその場で矛盾を解消すべくコマンド選択を変更することができる。
【0039】
なお、以上に例示した装置では、画像形成装置10に対するコマンド入力は基本的に手持ち型スキャナ20により行い、タッチパネル式の表示部12は補助的な入力手段として用いていたが、これはあくまで一例である。この代わりに、例えば、手持ち型スキャナ20と在来型のユーザインタフェース(タッチパネルと、スタートボタンやテンキーなどの機械式ボタンなど)とを等価に扱い、どちらから入力できるようにすることも可能である。
【0040】
逆に、手持ち型スキャナ20のみをコマンド入力の手段とすれば、表示部12を小規模な構成とすることができ、コスト削減が可能である。
【0041】
また、コマンドシート100の代わりに、画像形成装置10の操作マニュアルの各機能の説明の欄に、その機能に対応するコマンドの埋め込みコード114を印刷し、スキャナ20で読み取れるようにすることも好適である。
【0042】
以上に説明した実施の形態は、あくまで一例であり、本発明の範囲内で様々な変形が可能である。
【0043】
以上説明した本実施形態の手法は、例示した画像形成装置以外の様々な装置に適用可能である。例えば、ビデオレコーダは、近年DVDやハードディスクの搭載によりますます高機能化が進んでいるが、このような高機能装置の各種コマンドの入力操作のために、本実施形態のコマンドシートを利用するシステムを利用すれば、ユーザに使いやすい操作環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機や複合機等の画像形成装置に本発明を適用した場合のシステム構成の例を示す図である。
【図2】コマンド管理テーブルのデータ構造の例を示す図である。
【図3】コマンドシートの具体例を示す図である。
【図4】実施形態の画像形成装置10の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置、12 表示部、14 選択記憶部、16 コマンド管理テーブル、17 整合性情報記憶部、18 主制御部、20 手持ち型スキャナ、100 コマンドシート、112 コマンド名、114 埋め込みコード。
Claims (4)
- ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置と、
前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物と、
前記コマンド一覧印刷物に印刷されたコマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、
前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、
前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、
を備えるサービス提供システム。 - ユーザの操作に応じてサービス提供のための処理を実行するサービス提供装置であって、
前記サービス提供装置に対するコマンド名および当該コマンドの機械読み取り用の識別情報が印刷されたコマンド一覧印刷物から、コマンドの機械読み取り用の識別情報を読みとるための手持ち型スキャナと、
前記手持ち型スキャナで読み取った識別情報に対応するコマンドを特定し、該コマンドをユーザから入力されたコマンドとして認識するコマンド認識部と、
前記コマンド認識部が認識したコマンドが既に入力され現在有効となっている他のコマンドとの矛盾の有無を判定し、矛盾がある場合に警告処理を行う矛盾チェック部と、
を備えるサービス提供装置。 - 前記矛盾チェック部は、入力されたコマンドと矛盾するコマンドをユーザに報知する手段を備えることを特徴とする、請求項1記載のサービス提供システム又は請求項2記載のサービス提供装置。
- 現在有効となっているコマンド群を一覧表示する有効コマンド表示部を更に備える、請求項1記載のサービス提供システム又は請求項2記載のサービス提供装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051885A JP2004255832A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | サービス提供システム及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003051885A JP2004255832A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | サービス提供システム及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=33116923
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004255832A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008060896A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Seiko Epson Corp | データプリントシートのための印刷データ生成装置、データプリントシートのためのデータ再生装置、および、それらの方法、ならびに、コンピュータプログラム |
JP2014134951A (ja) * | 2013-01-10 | 2014-07-24 | Konica Minolta Inc | 制御装置、プリンタードライバープログラム、および設定方法 |
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2003
- 2003-02-27 JP JP2003051885A patent/JP2004255832A/ja active Pending
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