JP2004254393A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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克彦 清水
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Abstract

【課題】複数のDC/DCコンバータ回路が直列に接続されたスイッチング電源装置の応答性を改善する。
【解決手段】トランスを有する絶縁型の第1のDC/DCコンバータ回路10と、第1のDC/DCコンバータ回路10に従属接続された非絶縁型の第2のDC/DCコンバータ回路20とを備え、第1のDC/DCコンバータ回路10はトランスの1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する機能を有し、第2のDC/DCコンバータ回路20は出力電圧を安定化させる機能を有している。これにより、高周波領域まで制御ゲインを上げられることから高い応答性を実現することができるとともに、高い変換効率を得ることが可能となる。また、第1のDC/DCコンバータ回路10の出力がパルス状とならないことから、第1のDC/DCコンバータ回路10からチョークコイルを排除することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスイッチング電源装置に関し、特に、複数のDC/DCコンバータ回路が直列に接続された多段構成のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スイッチング電源装置の一種としていわゆるDC/DCコンバータ回路が知られている。代表的なDC/DCコンバータ回路は、スイッチング回路を用いて直流入力を一旦交流に変換した後、トランスを用いてこれを変圧(昇圧または降圧)し、さらに、出力回路を用いてこれを再び直流に変換する装置であり、これによって入力電圧とは異なる電圧を持った直流出力を得ることができる。
【0003】
このような1つのDC/DCコンバータ回路のみからなる通常のスイッチング電源装置に対し、近年、2つのDC/DCコンバータ回路を直列に接続したタイプのスイッチング電源装置が提案されている(非特許文献1参照)。直列接続する2つのDC/DCコンバータ回路としては、例えば、前段にバックコンバータ回路等の非絶縁型DC/DCコンバータ回路、後段にハーフブリッジコンバータ回路等の絶縁型DC/DCコンバータ回路を用い、前段の非絶縁型DC/DCコンバータ回路の出力を安定化制御する一方、後段の絶縁型DC/DCコンバータ回路に含まれるスイッチング素子のデューティをある決まった量に固定することによって、最終的な出力電圧を所望のレベルに安定させることができる。このような構成を採用すれば、出力電圧として比較的低い電圧を高効率且つ安定的に得ることができるので、例えばコンピュータ用の電源装置として好適である。
【0004】
【非特許文献1】IEEEのAPEC[Applied Power Electronics Conference]2001のP.Alouらの論文「Buck+Half Bridge(d =50%)Topology Applied to very Low Voltage Power Converters」
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の2段構成のスイッチング電源装置は、1段構成である通常のスイッチング電源装置に比べて応答性が低いという問題があった。以下、その原因について説明する。
【0005】
図11は、従来の2段構成のスイッチング電源装置の等価回路図である。
【0006】
図11に示すように、2段構成のスイッチング電源装置は、パルスVinpの発生源と負荷RLoadが接続される出力端子との間に、2つのLCフィルタ回路が接続された等価回路で表すことができる。ここで、パルスVinpは1段目のDC/DCコンバータ回路(非特許文献1においてはバックコンバータ回路)に含まれるスイッチング素子によって生成されるパルス状の電力波形であり、インダクタンスL1は1段目のコンバータ回路を構成するインダクタである。また、キャパシタンスC1は2段目のDC/DCコンバータ回路(非特許文献1においてはハーフブリッジコンバータ回路)の1次側に設けられる2つのキャパシタの合成キャパシタンスであり、インダクタンスL2は2段目のDC/DCコンバータ回路の2次側に設けられる出力インダクタであり、キャパシタンスC2は2段目のDC/DCコンバータ回路の2次側に設けられる出力キャパシタである。
【0007】
このように、2段構成のスイッチング電源装置においては、2段のLCフィルタ回路が等価的に直列接続された状態となることから、1段構成である通常のスイッチング電源装置に比べ、1段目のLCフィルタ回路(インダクタンスL1及びキャパシタンスC1)が存在する分、高周波領域まで制御ゲインが上げられない。このため、スイッチング周波数を低く設定したり制御ゲインを低く設定する必要が生じ、これにより応答性を高めることが困難であった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、複数のDC/DCコンバータ回路が直列に接続されたスイッチング電源装置であって、応答性が改善されたスイッチング電源装置を提供することである。
【0009】
一方、コンピュータ等は多数のデバイスによって構成され、これらのいくつかは互いに異なる動作電圧を有している場合がある。このため、例えばコンピュータ用の電源装置として従来の多段構成のスイッチング電源装置を採用した場合、DC/DCコンバータ回路の数が非常に多くなるという問題もあった。例えば、3種類の動作電圧が必要である場合に、従来の2段構成のスイッチング電源装置を用いると、DC/DCコンバータ回路の数は6個(=3×2)も必要となり、高集積化や低コスト化が困難となってしまう。
【0010】
したがって、本発明の他の目的は、複数のDC/DCコンバータ回路が直列に接続されたスイッチング電源装置であって、複数の動作電圧が必要である場合においてもコンバータ数の増大を抑制可能なスイッチング電源装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるスイッチング電源装置は、トランスを有する絶縁型の第1のDC/DCコンバータ回路と、前記第1のDC/DCコンバータ回路に従属接続された非絶縁型の第2のDC/DCコンバータ回路とを備え、前記第1のDC/DCコンバータ回路は前記トランスの1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する機能を有し、前記第2のDC/DCコンバータ回路は出力電圧を安定化させる機能を有していることを特徴とする。本発明によれば、高周波領域まで制御ゲインを上げられることから高い応答性を実現することができ、また、第1及び第2のDC/DCコンバータ回路においてデューティを高く設定することができることから高い変換効率を得ることが可能となる。また、第1のDC/DCコンバータ回路において、トランスの1次側から2次側へ電力が連続的に伝送されるので、第1のDC/DCコンバータ回路の出力はパルス状とならず、このため、パルス状の電圧を平滑化するためのチョークコイルを排除することができる。
【0012】
また、本発明においては、前記第2のDC/DCコンバータ回路を複数個備えることが可能である。この場合、従来に比べてDC/DCコンバータ回路の数を大幅に削減することができるので、高集積化や低コスト化を実現することが可能となる。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1のDC/DCコンバータ回路は、前記トランスの1次側に設けられたスイッチング回路を備えており、少なくとも通常動作状態においては、前記スイッチング回路のデューティが固定される。この場合、前記スイッチング回路は、少なくとも一つのメインスイッチと、前記メインスイッチに並列接続された共振用コンデンサとを備えていることが好ましい。このような共振用コンデンサを設ければ、デューティをある程度低く設定しても、トランスの1次側から2次側への連続的な電力伝送を実現することが可能となる。
【0014】
本発明の好ましい他の実施の形態においては、動作開始直後の状態及び出力電流が過電流である状態の少なくとも一方である場合に、前記スイッチング回路のデューティを前記通常動作状態におけるデューティよりも低い値に固定する。ここで、前記低い値とは、前記メインスイッチがターンオンした後、前記トランスの1次巻線に印加される電圧が入力電圧に達しない期間において前記メインスイッチがターンオフする値であることことが好ましい。ここでいう「トランスの1次巻線」とは、純粋にトランスの1次巻線を指し、リーケージインダクタンスや配線の寄生インダクタンスは含まれない。これによれば、第1のDC/DCコンバータ回路の入力電源端子に接続される直流電源を突入電流から保護したり、過電流状態から本スイッチング電源装置を保護することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるスイッチング電源装置の基本構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本発明の基本構成によるスイッチング電源装置は、一対の入力電源端子1,2と一対の中間電源端子3,4との間に接続された絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10と、一対の中間電源端子3,4と一対の出力電源端子5,6との間に接続された非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20とを備えて構成される。絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10は前段のDC/DCコンバータ回路を構成し、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20は後段のDC/DCコンバータ回路を構成している。
【0016】
絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10とは、中間電圧Vpや出力電圧Voのフィードバックにより出力である中間電圧Vpを安定化制御しないDC/DCコンバータ回路であって、トランスにより入力電源端子1,2と中間電源端子3,4とが絶縁されているタイプのDC/DCコンバータ回路を指す。絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10としては、絶縁型である種々のDC/DCコンバータ回路、例えば、プッシュプルコンバータ回路、フォワードコンバータ回路、ハーフブリッジコンバータ回路や、フルブリッジコンバータ回路等を用いることができる。
【0017】
一方、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20とは、出力電圧Voをフィードバックすることによりこれを安定化制御するDC/DCコンバータ回路であって、中間電源端子3,4と出力電源端子5,6とが絶縁されていないタイプのDC/DCコンバータ回路を指す。非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20としては、非絶縁型である種々のDC/DCコンバータ回路、例えば、バックコンバータ回路等を用いることができる。
【0018】
このような構成によれば、出力電圧Voを安定化制御する制御ループに前段の絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10が含まれないことから、1段構成である通常のスイッチング電源装置と同様の高周波領域まで制御ゲインを上げることができ、このため高い応答性を実現することができる。また、通常、DC/DCコンバータ回路をPWM制御する場合、デューティが高い方が一般に損失が小さくなる。このため、上記基本構成のようにDC/DCコンバータ回路を2段構成とすれば、各DC/DCコンバータ回路においてデューティを高く設定することが可能となるので、1段構成である通常のスイッチング電源装置に比べて高い変換効率を得ることが可能となる。
【0019】
図2は、本発明をマルチ出力のスイッチング電源装置に適用した場合の基本構成を概略的に示すブロック図である。図2に示すスイッチング電源装置は、一対の入力電源端子1,2と一対の中間電源端子3,4との間に接続された絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10と、一対の中間電源端子3,4と複数対の出力電源端子5,6(出力電源端子5−1と6−1の対、出力電源端子5−2と6−2の対、出力電源端子5−3と6−3の対・・・)との間にそれぞれ接続された非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20(20−1,20−2,20−3・・・)とを備えて構成される。各出力電源端子5,6間(出力電源端子5−1と6−1の間、出力電源端子5−2と6−2の間、出力電源端子5−3と6−3の間・・・)には、それぞれ異なる出力電圧Vo(出力電圧Vo1,Vo2,Vo3・・・)が現れ、それぞれ対応する動作電圧を有するデバイスが接続される。
【0020】
絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10としては、上述の通り、絶縁型である種々のDC/DCコンバータ回路を用いることができ、各非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20(20−1,20−2,20−3・・・)についても、上述の通り、非絶縁型である種々のDC/DCコンバータ回路を用いることができる。各非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20(20−1,20−2,20−3・・・)は、全て同一構成を有するDC/DCコンバータ回路であっても構わないし、その一部又は全部が互いに異なる構成を有するDC/DCコンバータ回路であっても構わない。
【0021】
図2に示すように、本発明をマルチ出力のスイッチング電源装置に適用すれば、従来に比べてDC/DCコンバータ回路の数を大幅に削減することができる。例えば、従来の2段構成のスイッチング電源装置において3種類の出力電圧(Vo1,Vo2,Vo3)を生成する場合、DC/DCコンバータ回路の数は6個(=3×2)も必要となるが、本発明によれば4個(=1+3)で済む。このため、高集積化や低コスト化を実現することが可能となる。
【0022】
図3は、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なプッシュプルコンバータ回路の回路図である。
【0023】
図3に示すプッシュプルコンバータ回路は、トランス100と、トランス100の1次側に設けられたスイッチング回路110と、トランス100の2次側に設けられた出力回路120とを備えている。スイッチング回路110は、トランス100の1次巻線101の一端と入力電源端子2との間に接続されたメインスイッチQ11と、トランス100の1次巻線101の他端と入力電源端子2との間に接続されたメインスイッチQ12とを備えており、入力電源端子1はトランス100の1次巻線101のセンタータップに接続されている。また、出力回路120は、トランス100の2次巻線102の一端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ13と、トランス100の2次巻線102の他端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ14と、整流スイッチQ13に並列接続された整流ダイオードCR11と、整流スイッチQ14に並列接続された整流ダイオードCR12と、中間電源端子3,4間に接続された出力コンデンサC13とを備えており、中間電源端子4はトランス100の2次巻線102のセンタータップに接続されている。
【0024】
メインスイッチQ11,Q12は、駆動回路111による制御のもとデッドタイムをはさんで交互にオン状態とされ、整流スイッチQ13,Q14は、駆動回路121による制御のもとメインスイッチQ11,Q12のオン/オフに同期して交互にオン状態とされる。図3に示すプッシュプルコンバータ回路にはチョークコイルが設けられていないことから、これにより中間電源端子3,4間には、入力電源端子1,2間に供給される入力電圧Vi及びトランス100の巻数比により決まる中間電圧Vpが現れる。
【0025】
ここで、メインスイッチQ11,Q12のデューティはある決まった値に固定される。このため、図3に示すプッシュプルコンバータ回路は中間電圧Vpを安定化制御することはできず、入力電圧Viが変動するとこれに応じて中間電圧Vpも変動してしまう。つまり、図3に示すプッシュプルコンバータ回路は、「絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路」である。
【0026】
具体的なデューティについては特に限定されるものではないが、図3に示すプッシュプルコンバータ回路にはチョークコイルが設けられていないことから、中間電圧Vpを直流とするためには、少なくともトランス100の1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する必要がある。「連続的に伝送」とは、1次側から2次側への電力伝送が中断する(ゼロになる)期間がなく、常にトランス100の1次巻線101に電流が流れている状態を意味する。
【0027】
このような連続的な電力伝送は、メインスイッチQ11,Q12のデューティ(全期間に対して、メインスイッチQ11又はQ12がオンしている期間の比率)を実質的に50%に設定することによって実現可能である。メインスイッチQ11,Q12のデューティを実質的に50%に設定すれば、デッドタイムを除きメインスイッチQ11,Q12のいずれかが必ずオン状態となることから、トランス100の1次側から2次側へ電力が連続的に伝送されることになる。
【0028】
また、デッドタイム期間においても、寄生インダクタンス成分L11とメインスイッチQ11に並列な寄生容量成分C11及びメインスイッチQ12に並列な寄生容量成分C12による共振により、トランス100の1次巻線101に流れる電流はすぐにゼロとはならず、ある傾きをもって漸減する。このため、連続的な電力伝送を実現することができる。このことは、寄生インダクタンス成分L11、寄生容量成分C11及び寄生容量成分C12による共振電流をトランス100の1次巻線101に流せる限度において、メインスイッチQ11,Q12のデューティを実質的に50%未満に設定可能であることを意味する。つまり、メインスイッチQ11,Q12の両方がオフする期間がある程度長くても、共振電流により連続的な電力伝送を実現することが可能である。具体的には、メインスイッチQ11,Q12に対して並列に共振用コンデンサを付加することにより、トランス100の1次巻線101に共振電流が流れる期間を積極的に長くしたり、メインスイッチQ11,Q12のスイッチング周波数を高く設定したりすれば、メインスイッチQ11,Q12のデューティを例えば30%程度に設定した場合であっても、連続的な電力伝送を実現することが可能である。
【0029】
図4は、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なフォワードコンバータ回路の回路図である。
【0030】
図4に示すフォワードコンバータ回路は、トランス200と、トランス200の1次側に設けられたスイッチング回路210と、トランス200の2次側に設けられた出力回路220とを備えている。スイッチング回路210は、トランス200の1次巻線201の一端と入力電源端子2との間に接続されたメインスイッチQ21を備えており、入力電源端子1はトランス200の1次巻線201の他端に接続されている。また、出力回路220は、トランス200の2次巻線102の一端と中間電源端子4との間に接続された整流スイッチQ22と、整流スイッチQ22に並列接続された整流ダイオードCR21と、中間電源端子3,4間に接続された出力コンデンサC22とを備えており、中間電源端子3はトランス200の2次巻線202の他端に接続されている。
【0031】
メインスイッチQ21は、駆動回路211による制御のもと、ある決まったデューティ(全期間に対して、メインスイッチQ21がオンしている期間の比率)でスイッチングし、整流スイッチQ22は、駆動回路221による制御のもとメインスイッチQ21に同期してスイッチングする。図4に示すフォワードコンバータ回路にはチョークコイルが設けられていないことから、これにより中間電源端子3,4間には、入力電源端子1,2間に供給される入力電圧Vi及びトランス200の巻数比により決まる中間電圧Vpが現れる。メインスイッチQ21のデューティは、上述の通り、ある決まった値に固定されていることから、図3に示したコンバータ回路と同様、中間電圧Vpを安定化制御することはできない。つまり、図4に示すフォワードコンバータ回路も「絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路」である。
【0032】
図4に示すフォワードコンバータ回路においてもチョークコイルが設けられていないことから、中間電圧Vpを直流とするためには、トランス200の1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する必要がある。このような連続的な電力伝送は、メインスイッチQ21のデューティをほぼ100%に設定することによって実現可能である。また、メインスイッチQ21がオフしている期間においても、寄生インダクタンス成分L21とメインスイッチQ21に並列な寄生容量成分C21による共振により、トランス200の1次巻線201に流れる電流はすぐにゼロとはならず、ある傾きをもって漸減する。したがって、寄生インダクタンス成分L21と寄生容量成分C21による共振電流をトランス200の1次巻線201に流せる限度において、メインスイッチQ21のデューティを小さく設定しても構わない。具体的には、メインスイッチQ21に対して並列に共振用コンデンサを付加したり、メインスイッチQ21のスイッチング周波数を高く設定することにより、メインスイッチQ21のデューティを例えば60%程度に設定することが可能である。
【0033】
図5は、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なハーフブリッジコンバータ回路の回路図である。
【0034】
図5に示すハーフブリッジコンバータ回路は、トランス300と、トランス300の1次側に設けられたスイッチング回路310と、トランス300の2次側に設けられた出力回路320とを備えている。スイッチング回路310は、入力電源端子1,2間に直列に接続された入力コンデンサC31,C32と、入力電源端子1,2間に直列に接続されたメインスイッチQ31,Q32とを備えており、トランス300の1次巻線301の一端は入力コンデンサC31及びC32の接続点A1に接続されており、トランス300の1次巻線301の他端はメインスイッチQ31及びQ32の接続点B1に接続されている。また、出力回路320は、図3に示した出力回路120と同様の構成を有しており、トランス300の2次巻線302の一端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ33と、トランス300の2次巻線302の他端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ34と、整流スイッチQ33に並列接続された整流ダイオードCR31と、整流スイッチQ34に並列接続された整流ダイオードCR32と、中間電源端子3,4間に接続された出力コンデンサC35とを備えており、中間電源端子4はトランス300の2次巻線302のセンタータップに接続されている。
【0035】
メインスイッチQ31,Q32は、駆動回路311による制御のもとデッドタイムをはさんで交互にオン状態とされ、整流スイッチQ33,Q34は、駆動回路321による制御のもとメインスイッチQ31,Q32のオン/オフに同期して交互にオン状態とされる。図5に示すハーフブリッジコンバータ回路にはチョークコイルが設けられていないことから、これにより中間電源端子3,4間には、入力電源端子1,2間に供給される入力電圧Vi及びトランス300の巻数比により決まる中間電圧Vpが現れる。メインスイッチQ31,Q32のデューティ(全期間に対して、メインスイッチQ31又はQ32がオンしている期間の比率)はある決まった値に固定されており、このため図3及び図4に示したコンバータ回路と同様、中間電圧Vpを安定化制御することはできない。つまり、図5に示すハーフブリッジコンバータ回路も「絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路」である。
【0036】
図5に示すハーフブリッジコンバータ回路においてもチョークコイルが設けられていないことから、中間電圧Vpを直流とするためには、トランス300の1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する必要がある。このような連続的な電力伝送は、メインスイッチQ31,Q32のデューティを実質的に50%に設定することによって実現可能である。また、メインスイッチQ31,Q32がオフしている期間においても、寄生インダクタンス成分L31とメインスイッチQ31に並列な寄生容量成分C33及びメインスイッチQ32に並列な寄生容量成分C34による共振により、トランス300の1次巻線301に流れる電流はすぐにゼロとはならず、ある傾きをもって漸減する。したがって、寄生インダクタンス成分L31と寄生容量成分C33,C34による共振電流をトランス300の1次巻線301に流せる限度において、メインスイッチQ31,Q32のデューティを小さく設定しても構わない。具体的には、メインスイッチQ31,Q32に対して並列に共振用コンデンサを付加したり、メインスイッチQ31,Q32のスイッチング周波数を高く設定することにより、メインスイッチQ31,Q32のデューティを例えば30%程度に設定することが可能である。
【0037】
図6は、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なフルブリッジコンバータ回路の回路図である。
【0038】
図6に示すフルブリッジコンバータ回路は、トランス400と、トランス400の1次側に設けられたスイッチング回路410と、トランス400の2次側に設けられた出力回路420とを備えている。スイッチング回路410は、入力電源端子1,2間に直列に接続されたメインスイッチQ41,Q42と、入力電源端子1,2間に直列に接続されたメインスイッチQ43,Q44とを備えており、トランス400の1次巻線401の一端はメインスイッチQ41及びQ42の接続点A2に接続されており、トランス400の1次巻線401の他端はメインスイッチQ43及びQ44の接続点B2に接続されている。また、出力回路420は、図3に示した出力回路120及び図5に示した出力回路320と同様の構成を有しており、トランス400の2次巻線402の一端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ45と、トランス400の2次巻線402の他端と中間電源端子3との間に接続された整流スイッチQ46と、整流スイッチQ45に並列接続された整流ダイオードCR41と、整流スイッチQ46に並列接続された整流ダイオードCR42と、中間電源端子3,4間に接続された出力コンデンサC45とを備えており、中間電源端子4はトランス400の2次巻線402のセンタータップに接続されている。
【0039】
駆動回路411による制御のもと、メインスイッチQ41,Q42並びにメインスイッチQ43,Q44はいずれもデッドタイムをはさんで交互にオン状態とされ、整流スイッチQ45,Q46は、駆動回路421による制御のもとメインスイッチQ41〜Q44のオン/オフに同期して交互にオン状態とされる。図6に示すフルブリッジコンバータ回路にはチョークコイルが設けられていないことから、これにより中間電源端子3,4間には、入力電源端子1,2間に供給される入力電圧Vi及びトランス400の巻数比により決まる中間電圧Vpが現れる。メインスイッチQ41〜Q44のデューティ(全期間に対して、メインスイッチQ41とQ44がいずれもオンしている期間又はメインスイッチQ42とQ43がいずれもオンしている期間の比率)はある決まった値に固定されており、このため図3〜図5に示したコンバータ回路と同様、中間電圧Vpを安定化制御することはできない。つまり、図6に示すフルブリッジコンバータ回路も「絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路」である。
【0040】
図6に示すフルブリッジコンバータ回路においてもチョークコイルが設けられていないことから、中間電圧Vpを直流とするためには、トランス400の1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する必要がある。このような連続的な電力伝送は、メインスイッチQ41〜Q44のデューティを実質的に50%に設定することによって実現可能である。また、メインスイッチQ41及びQ44の少なくとも一方がオフしており、且つ、メインスイッチQ42及びQ43の少なくとも一方がオフしている期間においても、寄生インダクタンス成分L41とメインスイッチQ41〜Q44に並列な寄生容量成分C41〜C44による共振により、トランス400の1次巻線401に流れる電流はすぐにゼロとはならず、ある傾きをもって漸減する。したがって、寄生インダクタンス成分L41と寄生容量成分C41〜C44による共振電流をトランス400の1次巻線401に流せる限度において、メインスイッチQ41〜Q44のデューティを小さく設定しても構わない。具体的には、メインスイッチQ41〜Q44に対して並列に共振用コンデンサを付加したり、メインスイッチQ41〜Q44のスイッチング周波数を高く設定することにより、メインスイッチQ41〜Q44のデューティを例えば30%程度に設定することが可能である。
【0041】
以上説明した各コンバータ回路においては、トランス(100,200,300,400)の1次側から2次側へ電力が連続的に伝送されることから、出力回路(120,220,320,420)にチョークコイルを用いる必要がない。出力回路(120,220,320,420)にチョークコイルが含まれていないのはこのためである。但し、このことは、ノイズ除去等の目的で出力回路(120,220,320,420)にインダクタを設けてはならないことを意味するものではない。
【0042】
図7は、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20として使用可能なバックコンバータ回路の回路図である。
【0043】
図7に示すバックコンバータ回路は、中間電源端子3,4間に直列に接続されたメインスイッチQ51及び整流スイッチQ52と、整流スイッチQ52に並列接続された整流ダイオードCR51と、メインスイッチQ51と整流スイッチQ52との接続点A3と出力電源端子5との間に接続されたチョークコイルL51と、出力電源端子5,6間に接続された出力コンデンサC51と、出力電源端子5,6間に現れる出力電圧Voに基づいてメインスイッチQ51をPWM制御する制御回路500とを備えている。尚、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10側に出力コンデンサ(C13,C22,C35,C45)が備えられていない場合には、中間電源端子3,4間に入力コンデンサを設けることが好ましい。このことは、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20側に入力コンデンサが設けられている場合には、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10側において出力コンデンサ(C13,C22,C35,C45)を省略しても構わないことを意味する。要するに、中間電源端子3,4間に接続されるコンデンサは、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10及び非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20のいずれに属していても構わない。
【0044】
制御回路500は、出力電源端子5,6間に現れる出力電圧Voに基づいてメインスイッチQ51をPWM制御するとともに、メインスイッチQ51のオン/オフに同期して、整流スイッチQ52をオン/オフさせる。具体的には、出力電圧Voが目標電圧よりも低い場合には、メインスイッチQ51のデューティ(全期間に対して、メインスイッチQ51がオンしている期間の比率)を高くすることによって出力電圧Voを上昇させ、出力電圧Voが目標電圧よりも高い場合には、メインスイッチQ51のデューティを低くすることによって出力電圧Voを低下させる。これにより、出力電源端子5,6間には、中間電源端子3,4間に供給される中間電圧Vp、メインスイッチQ51のデューティにより決まる出力電圧Voが現れるので、中間電源端子3,4間に供給される中間電圧Vpが変動しても、出力電圧Voを目標電圧に維持することが可能となる。このように、図7に示すバックコンバータ回路は、「非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路」を構成している。
【0045】
次に、本発明の好ましい実施の形態にかかるスイッチング電源装置について説明する。
【0046】
図8は、本発明の好ましい実施の形態にかかるスイッチング電源装置の回路図である。本実施の形態にかかるスイッチング電源装置は、図1に示す基本構成において、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として図3に示したプッシュプルコンバータ回路を用い、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20として図7に示したバックコンバータ回路を用いている。
【0047】
図9は、本実施態様にかかるスイッチング電源装置の動作波形図であり、(a)はメインスイッチQ11のドレイン−ソース間電圧(Q11−Vds)の波形を示し、(b)はメインスイッチQ12のドレイン−ソース間電圧(Q12−Vds)の波形を示し、(c)はメインスイッチQ11のドレイン電流(Q11−Id)の波形を示し、(d)はメインスイッチQ12のドレイン電流(Q12−Id)の波形を示し、(e)は整流スイッチQ13のドレイン電流(Q13−Id)の波形を示し、(f)は整流スイッチQ14のドレイン電流(Q14−Id)の波形を示し、(g)メインスイッチQ51のゲートに供給されるゲートパルスSの波形を示し、(h)はメインスイッチQ51のドレイン−ソース間電圧(Q51−Vds)の波形を示し、(i)は整流スイッチQ52のドレイン−ソース間電圧(Q52−Vds)の波形を示し、(j)はメインスイッチQ51のドレイン電流(Q51−Id)の波形を示し、(k)は整流スイッチQ52のドレイン電流(Q52−Id)の波形を示している。
【0048】
図9(a),(b)に示すように、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10に含まれるメインスイッチQ11,Q12のデューティD1は実質的に50%に固定されており、これにより、図9(c),(d)に示すようにメインスイッチQ11,Q12の一方には、ほぼ常にドレイン電流Q11−Id,Q12−Idが流れている。デッドタイム期間においてはメインスイッチQ11,Q12の両方がオフ状態となるため、瞬間的にドレイン電流Q11−Id,Q12−Idがゼロとなるが、この期間においては、寄生インダクタンス成分L11及び寄生容量成分C11,C12による共振電流がトランス100の1次巻線101に流れる。これにより、トランス100の1次側から2次側へは電力が連続的に伝送される。トランス100の2次巻線102に現れる2次側電圧は、図9(e),(f)に示すように整流スイッチQ13,Q14によって整流される。そして、本実施の形態によるスイッチング電源装置においては、トランス100の1次側から2次側へ電力が連続的に伝送されているので、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10にチョークコイルを用いなくとも、中間電源端子3,4間には実質的に直流である中間電圧Vpが現れる。
【0049】
かかる中間電圧Vpは、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20に供給され、非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20内の制御回路500は、出力電圧Voが目標電圧に安定するよう、メインスイッチQ51にゲートパルスを供給する。つまり、図9(g)に示すように、メインスイッチQ51はPWM制御され、そのデューティD2は出力電圧Voに基づいて変化する。これにより、出力電源端子5,6間には安定した出力電圧Voが現れることになる。
【0050】
そして、本実施の形態によるスイッチング電源装置においては、出力電圧Voを安定化制御する制御ループが後段の非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20のみによって構成され、前段の絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10が制御ループに含まれないことから、高周波領域まで制御ゲインを上げることができ、高い応答性を実現することができる。また、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10及び非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20においてデューティを高く設定することが可能となるので、1段構成である通常のスイッチング電源装置に比べて高い変換効率を得ることが可能となる。
【0051】
次に、本発明の好ましい他の実施の形態にかかるスイッチング電源装置について説明する。
【0052】
図10は、本発明の好ましい他の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の回路図である。本実施の形態にかかるスイッチング電源装置は、図8に示したスイッチング電源装置の駆動回路111を駆動回路112に置き換えるとともに、検出回路113を追加した点以外は、図8に示したスイッチング電源装置と同じ構成を有している。
【0053】
駆動回路112は、検出回路113より供給される検出信号113aに基づき、メインスイッチQ11,Q12のデューティを2段階に切り替える。具体的には、検出信号113aが通常動作状態であることを示している場合には、メインスイッチQ11,Q12のデューティを実質的に50%に固定する一方、検出信号113aが非通常動作状態であることを示している場合には、メインスイッチQ11,Q12のデューティを非常に小さい値に固定する。ここで、「非通常動作状態」とは、スイッチング電源装置が動作を開始した直後の状態及び出力電流が過電流である状態の少なくとも一方を指し、検出回路113はこれらの少なくとも一方を検出すると、検出信号113aを用いて駆動回路112にこれを報知する。
【0054】
検出信号113aが非通常動作状態であることを示している場合のデューティは、寄生インダクダンス成分L11をL11とした場合、メインスイッチQ11又はQ12がターンオンした後、メインスイッチQ11又はQ12のドレイン電流Q11−Id又はQ12−IdがVi/L11の傾きをもって増大する期間、すなわち、トランス100の1次巻線101に印加される電圧がViに達しない期間においてメインスイッチQ11又はQ12がターンオフするような値に設定される。ここでいう「トランス100の1次巻線101」とは、純粋にトランス100の1次巻線101を指し、リーケージインダクタンスや配線の寄生インダクタンスは含まれない。具体的なデューティはL11の値等によって異なるが、例えば5%程度の非常に小さい値に設定される。
【0055】
デューティがこのように小さい値に設定されると、中間電圧Vpは入力電圧Vi及びトランス100の巻数比により決まる電圧未満となるので、入力電源端子1,2に接続される直流電源(図示せず)より流入する入力電流Ii及び出力電源端子5,6に接続される直流負荷(図示せず)に供給される出力電流Ioが大きく制限される。したがって、当該非通常動作状態が動作開始直後の状態である場合には突入電流を大幅に抑制することができ、当該非通常動作状態が過電流状態である場合には速やかに過電流状態を解消することが可能となる。
【0056】
このように、本実施形態にかかるスイッチング電源装置によれば、上述した実施形態にかかるスイッチング電源装置の効果に加え、入力電源端子1,2に接続される直流電源を突入電流から保護したり、過電流状態からスイッチング電源装置を保護することが可能となる。
【0057】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0058】
例えば、本発明は3個以上のDC/DCコンバータ回路を従属接続したタイプのスイッチング電源装置に適用することも可能である。この場合、最終段のDC/DCコンバータ回路として非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路を用い、その他のDC/DCコンバータ回路の少なくとも一つ、好ましくは全部に絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路を用いればよい。
【0059】
また、本発明において前段の絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路と後段の非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路とは、必ずしも互いに近傍に配置されている必要はなく、両者が離間して配置されていても構わない。したがって、例えば、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路と非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路とが別個のプリント基板上に形成されているような場合であっても、絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路の出力端子と非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路の入力端子とを接続することにより2段構成のスイッチング電源装置を構成すれば、このようなスイッチング電源装置は本発明の範囲に含まれる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるスイッチング電源装置は、高周波領域まで制御ゲインを上げられることから高い応答性を実現することができ、また、各DC/DCコンバータ回路においてデューティを高く設定することができることから高い変換効率を得ることが可能となる。
【0061】
さらに、本発明をマルチ出力のスイッチング電源装置に適用すれば、DC/DCコンバータ回路の数を大幅に削減することができるので、高集積化や低コスト化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチング電源装置の基本構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明をマルチ出力のスイッチング電源装置に適用した場合の基本構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なプッシュプルコンバータ回路の回路図である。
【図4】絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なフォワードコンバータ回路の回路図である。
【図5】絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なハーフブリッジコンバータ回路の回路図である。
【図6】絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路10として使用可能なフルブリッジコンバータ回路の回路図である。
【図7】非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路20として使用可能なバックコンバータ回路の回路図である。
【図8】本発明の好ましい実施の形態にかかるスイッチング電源装置の回路図である。
【図9】図8に示すスイッチング電源装置の動作波形図である。
【図10】本発明の好ましい他の実施の形態にかかるスイッチング電源装置の回路図である。
【図11】従来の2段構成のスイッチング電源装置の等価回路図である。
【符号の説明】
1,2 入力電源端子
3,4 中間電源端子
5,6 出力電源端子
10 絶縁型非安定化DC/DCコンバータ回路
20 非絶縁型安定化DC/DCコンバータ回路
100,200,300,400,500 トランス
101,201,301,401,501 1次巻線
102,202,302,402,502 2次巻線
110,210,310,410,510 スイッチング回路
111,112,121,211,221,311,321,411,421,511,521 駆動回路
113 検出回路
113a 検出信号
120,220,320,420,520 出力回路
500 制御回路
Q11,Q12,Q21,Q31,Q32,Q41〜Q44,Q51 メインスイッチ
Q13,Q14,Q22,Q33,Q34,Q45,Q46,Q52 整流スイッチ
C11,C12,C21,C33,C34,C41〜C44 寄生容量成分
C31,C32 入力コンデンサ
C13,C22,C35,C45,C51 出力コンデンサ
CR11,CR12,CR21,CR31,CR32,CR41,CR42、CR51 整流ダイオード
L11,L21,L31,L41 寄生インダクタンス成分
L51 チョークコイル
A1,A2,A3,B1,B2 接続点
S ゲートパルス

Claims (6)

  1. トランスを有する絶縁型の第1のDC/DCコンバータ回路と、前記第1のDC/DCコンバータ回路に従属接続された非絶縁型の第2のDC/DCコンバータ回路とを備え、前記第1のDC/DCコンバータ回路は前記トランスの1次側から2次側へ電力を連続的に伝送する機能を有し、前記第2のDC/DCコンバータ回路は出力電圧を安定化させる機能を有していることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第2のDC/DCコンバータ回路を複数個備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1のDC/DCコンバータ回路は、前記トランスの1次側に設けられたスイッチング回路を備えており、少なくとも通常動作状態においては、前記スイッチング回路のデューティが固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記スイッチング回路は、少なくとも一つのメインスイッチと、前記メインスイッチに並列接続された共振用コンデンサとを備えていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 動作開始直後の状態及び出力電流が過電流である状態の少なくとも一方である場合に、前記スイッチング回路のデューティを前記通常動作状態におけるデューティよりも低い値に固定することを特徴とする請求項3又は4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記低い値は、前記メインスイッチがターンオンした後、前記トランスの1次巻線に印加される電圧が入力電圧に達しない期間において前記メインスイッチがターンオフする値であることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
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