JP2004254019A - スピーカ用振動板 - Google Patents

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【目的】量産性に優れ、優れた音響特性を備える木製のスピーカ用振動板を提供する。
【構成】1枚の木製シート10の一面側に不織布又は和紙13が貼着された貼り合わせシート15に対して、V字状の切り込み11及びその縁部11a、11b同士が重ねられて略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構14が設けられ、シートを軟化させるとともにシート中に水分を保持する作用を有する潤滑剤16が含浸され、噛み合わせ掛止機構14によって略ラッパ形状に掛止保持された状態で1次プレス加熱成形によって貼着されて仮成形され、仮成形の後に乾燥され、熱硬化性樹脂17が含浸され、熱硬化性樹脂17が半乾き状態になるまで半乾燥され、半乾き状態で2次プレス加熱成形され、2次プレス加熱成形の後に防湿剤18が塗布され、ボイスコイル用の中心孔25抜きと外形抜きが為されてなるスピーカ用振動板40。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ用スピーカの技術分野に属し、特にダイナミック・スピーカに用いられるスピーカ用振動板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダイナミック・スピーカの振動板としては、紙パルプ製、プラスチック製又はアルミ等の金属製のものが殆どであった。これら従来の振動板は均一材料をプレス成形して成るので中心から半径方向の音の伝搬速度があらゆる方向で等しくなっている。したがって、必ず定在波が発生して共振ポイントを持ち、低周波領域での分割振動による音圧周波数特性の悪化を招き、しかも臨場感が欠落するという難点がある。また、紙パルプ製やプラスチック製の振動板は比較的大きな内部損失係数を有するものの、逆に剛性(ヤング率の大小)の点では劣り、音波伝搬速度は小さいので再生音の解像度にやや不満が残る。一方、アルミ等の金属製振動板は音波伝搬速度が高いものの内部損失係数が小さいので振幅の減衰が小さく再生音の区切りが不明瞭となる(所謂、音のメリハリが悪い。)という難点がある。
【0003】
上記のような一長一短のある既存素材の振動板に代わって、より自然に近い音を再現できるスピーカ用振動板として木製振動板の実現が望まれている。
【0004】
即ち、木材の音波伝搬速度はその種類によって異なるが、一般に紙パルプよりも高く、さらに木目の方向とその直角方向とで異なり、木目方向(縦方向という。)の伝搬速度は速く、木目と直角方向(横方向という。)の伝搬速度は比較的遅いという異方性の伝搬性質を有している。また、木材は一般にスピーカ用振動板として適当な内部損失係数を有しており、且つ軽量で丈夫(高剛性)である。
【0005】
したがって、木材そのものを素材とする木製振動板は定在波が発生しにくく共振ポイントが殆ど現れないので分割振動が殆ど発生せず、低周波領域の音圧周波数特性の改善が期待され、既存の紙パルプ製の振動板に比べて再生音の解像度向上や歯切れ良い音の向上が図れるのである。
【0006】
上記木製振動板若しくは木製振動板を用いたダイナミック・スピーカや木製振動板の製造方法として、例えば以下に挙げる公知文献に種々の提案が既に為されている。
【0007】
下記[特許文献1]には、木質材の平板状薄板にポリエステル等のプラスチックを含浸硬化したWPC化処理木材の平面薄板を寸法安定性、内部摩擦、剛性などの特性において優れるスピーカ用平面振動板として用いたスピーカが提案されている。
【0008】
下記[特許文献2]には、図8の(a)、(b)に示す製造手順のように、(a)一枚の木材薄板4から中心部に円弧状の切り欠き部1aを有し、それに連続して扇形の切り欠き部1bを有する略ラッパ形状の展開形状である木材シート1を切り出し、(b)木材シート1の扇形状の切り欠き部1bの両縁部b1、b2を糊代部分1cで互いに接着剤で重ね貼り合わせてラッパ状に形成し、その後にプレス成形してなるコーン振動板5が提案されている。
【0009】
また、図9の(a)、(b)に示す製造手順のように、複数の木材小片シート2a、2b・・・、2Lを接着剤で貼り合わせて(b)のように略ラッパ状に形成し、その後にプレス成形してなるコーン振動板2が提案されている。また、上記コーン振動板1、2に物理的耐湿処理或いは化学的耐湿処理を加えたコーン振動板が提案されている。
【0010】
下記[特許文献3]には、80μm以下にスライスされた極薄木材シートと、その裏面に貼付された接着性の樹脂からなる不織布と、から構成される複合シートを、柔軟剤で柔軟化処理して複数枚積層し、さらに加熱及び加圧して円錐形状に成形した音響用振動板が提案されている。
【0011】
下記[特許文献4]には、扇形形状に切断した平板状の木材薄板を成形時に割れ発生を防止するために高温度の蒸気、熱湯、又はpH10以上のアルカリ溶液でボイルした後、円錐状にプレス成形してなるコーン振動板が提案されている。
【0012】
下記[特許文献5]には、1枚の木製シートの一面側に薄い不織布又は和紙を貼着した貼り合わせシートを作成し、これを潤滑剤入りの容器に含浸し、含浸された貼り合わせシートをプレス加熱成形して略ラッパ状に成形したスピーカ用振動板が提案されている。
【0013】
下記[特許文献6]には、プレス成形時にしわや割れの生じない、かつ、経時変化の少ない木製のスピーカ用振動板を作るために、1枚の木製シートの一面側に薄い不織布又は和紙又はカーボンシートを貼着した貼り合わせシートを作成し、これを熱硬化性樹脂に含浸させた後、プレス加熱成形して略ラッパ状に成形してなるスピーカ用振動板が提案されている。
【0014】
【特許文献1】特開昭62−224196号公報
【特許文献2】特開平1−288100号公報
【特許文献3】特開平5−83792号公報
【特許文献4】特開平6−178386号公報
【特許文献5】特開平10−304492号公報
【特許文献6】特開2000−59883号公報
【発明が解決しようとする課題】
木製のスピーカ用振動板において特にポイントとなるのは、木材という素材の割れ易いという性質に如何に対処するか、また、成形性の悪さ、経年変化に如何に対処するかである。
【0015】
この点、[特許文献1]は対象が木製の平面振動板であって、木製であることの特質・利点は示されているものの、略ラッパ状(コーン状)に成形加工する際の問題点に関する技術的資料は平面であるが故に何ら提供されていない。
【0016】
また、[特許文献2]の図8及び図9のような製造方法では、木材シート1若しくは木材小片シート2a、2b・・が木の素材のみの状態で成形されているために、取り扱いの際やプレス成形時に割れが生じてしまったり、木材シートを互いに接着剤で貼り合わせるため、貼着部が障害となって所望の音響特性が得られないという問題や寸法精度が確保できないという問題がある。
【0017】
また、[特許文献3]の極薄木材シートを複数枚積層してプレス成形する方法は、加工精度に難点があり、接着層が増えて接着剤の重量により振動板自体の重量が増加して所望の音響特性が得られず、多量の接着剤が音圧周波数特性にも悪影響を与えるので好ましくない。
【0018】
また、[特許文献4]のようにプレス成形前に高温水蒸気やPH10以上のアルカリ溶液でのボイル処理が含まれる製造工程による場合は、木材の中のリグニンという構成物質をも取り去ってしまうので木材の本来の特徴を発揮できず、音質に悪影響を与えることになる。
【0019】
そして何よりも上記[特許文献2]、[特許文献3]、[特許文献4]の内容は製造中での割れ、ひび、しわの発生といった不具合が多く発生し、量産面での歩留まりが非常に悪くなって製品化が実現していないのである。
【0020】
また、[特許文献5]や[特許文献6]における“張り”や“しなやかさ”を引き出すための潤滑剤の含浸及びしわや割れの発生防止、経時変化を防止するための熱硬化性樹脂の含浸後にプレス加熱成形してなるスピーカ用振動板は、前記[特許文献1]〜[特許文献4]に比べて量産に向けた製造工程の優位性は認められるが、未だ十分な成形性、成形処理の確立が達成されたとは言い難く、木製振動板の実用化に向けてより一層の成形性の向上、延いては美しい仕上がりの木製振動板の実現が望まれる。
【0021】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オーディオ用スピーカの音響特性改善に有効で量産性に優れる木製のスピーカ用振動板を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、
(1)1枚の木製シート10を素材として略ラッパ形状にプレス成形してなるスピーカ用振動板において、1枚の木製シート10に対して、中心部に頂点が至る略V字状の切り込み11及び該切り込みの縁部11a、11b同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構14を設け、前記切り込み11及び噛み合わせ掛止機構14を設けた木製シート10に水分を与えて軟化させるとともに木製シート中に水分を保持する作用を有する潤滑剤16を含ませ、前記潤滑剤16が含まされた木製シート10は前記切り込み11の縁部11a、11b同士が互いに重ね合わされて前記噛み合わせ掛止機構14によって全体が略ラッパ形状に掛止保持された状態で1次プレス加熱成形によって略ラッパ形状に仮成形され、仮成形の後に乾燥され、乾燥後に熱硬化性樹脂17が含まされ、前記熱硬化性樹脂17が半乾き状態になるまで半乾燥され、前記熱硬化性樹脂17の半乾き状態で2次プレス加熱成形され、前記2次プレス加熱成形の後に防湿剤18が塗布され、前記防湿剤18の塗布された木製シート10に対してボイスコイル用の中心孔25抜きと外形抜きを行って振動板としての所定寸法形状に成形してなることを特徴とするスピーカ用振動板30を提供する。
(2)1枚の木製シート10を素材として略ラッパ形状にプレス成形してなるスピーカ用振動板において、1枚の木製シート10の一面側に薄い不織布又は和紙13が貼着されてなる貼り合わせシート15に対して、中心部に頂点が至る略V字状の切り込み11及び該切り込み11の縁部11a、11b同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構14を設け、前記切り込み11及び噛み合わせ掛止機構14を設けた貼り合わせシート15に水分を与えて軟化させるとともに貼り合わせシート15中に水分を保持する作用を有する潤滑剤16を含ませ、前記潤滑剤16が含まされた貼り合わせシート15は前記切り込み11の縁部11a、11b同士が互いに重ね合わされて前記噛み合わせ掛止機構14によって全体が略ラッパ形状に掛止保持された状態で1次プレス加熱成形によって略ラッパ形状に仮成形され、仮成形の後に乾燥され、乾燥後に熱硬化性樹脂17が含まされ、前記熱硬化性樹脂17が半乾き状態になるまで半乾燥され、前記熱硬化性樹脂17の半乾き状態で2次プレス加熱成形され、前記2次プレス加熱成形の後に防湿剤18が塗布され、前記防湿剤18の塗布された貼り合わせシート15に対してボイスコイル用の中心孔25抜きと外形抜きを行って振動板としての所定寸法形状に成形してなることを特徴とするスピーカ用振動板40を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係るスピーカ用振動板の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る第1及び第2の実施の形態のスピーカ用振動板の成り立ちを説明するための製造工程フロー図である。図2及び図3は前記製造工程フローの各加工状態を示す模式図である。図4は本発明に係るスピーカ用振動板の素材である木材の形状の加工段階を説明する模式図である。図5は本発明に係るスピーカ用振動板の木製シート又は貼り合わせシートに設けた略V字状の切り込み及び噛み合わせ掛止機構数例を示す図である。図6は本発明に係るスピーカ用振動板の木製シート又は貼り合わせシートを噛み合わせ掛止機構によって略ラッパ形状に掛止保持した状態を示す図である。
【0024】
先ず、図4において、本発明のスピーカ用振動板30又は40の素材となる木材は、製造の準備段階として、例えば(a)に示されるように、木材の丸太6からロータリー方式により削り出し用刃7で円周方向から薄く剥がされて実際に振動板となる成形部分(破線の円形部分内)よりも大きめの適当な形状に切断されて(b)のような大きな柾目の木製シート10になる。例えば、口径8cm程度のダイナミック・コーン・スピーカの振動板では、一辺12〜14cm程度の正方形や矩形乃至直径12cm程度の円形とする。
【0025】
次に、製造段階に入って、前記木製シート10又は図2の(a)の不織布又は和紙13の貼り合わせ工程を経た貼り合わせシート15に対して、図2の(b)のように略V字状の切り込み11及び該切り込みの縁部11a、11b(斜線領域)同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構14が設けられる。この噛み合わせ掛止機構14は、例えば前記切り込みの縁部11aから延設する凸部14aと対向する他方の縁部11b近傍に設けられた切欠部14bで構成され、前記凸部14aを前記切欠部14bに挿入することにより、図6に示されるように全体が略ラッパ形状に掛止保持される。なお、上記略V字状の切り込み11は図5の(a)、(b)のような単純なV字状のみならず図5の(c)のような鋸歯状や図5の(d)のような波状であってもよい。要は両縁を重ね合わせると全体が略ラッパ状(コーン形状)になればよいのである。また、上記噛み合わせ掛止機構14も上記凸部14aと切欠部14bの組み合わせ以外に図5の(d)のような互いに挟み合う形状の突起19a、19bでもよい。要は接着剤やクリップといった別部材を用いずに木製シート10又は貼り合わせシート15における成形部分(破線の円形部分内)以外の外周の余白部分を利用して掛止保持する機構であればよい。
【0026】
次に、幾つかのプレス成形工程等を経て最終的に図7の概略図のような略ラッパ形状のダイナミック・コーン・スピーカのスピーカ用振動板30又は40となる(図3の(j)の断面図も参照)。
【0027】
図7に示される上記スピーカ用振動板30又は40の木目は、ボイスコイル用に切り抜かれた中心孔25から半径方向(例えば、da〜dh方向)をみると、木目方向に沿うのはda方向しか存在しなく、他方向は木目とある角度をもって交差している。したがって、殆どの方向において同一の音伝搬速度は存在しないことになり、定在波が発生しにくく共振ポイントが殆ど生じないので、分割振動が抑えられるのである。
【0028】
また、上記スピーカ用振動板30又は40は木製であることに基づく優れた音響特性と美しい木目の仕上がりを備えるとともに選択された潤滑剤や熱硬化性樹脂、防湿剤の含浸及び一連のプレス加熱成形工程の工夫等により、しわや割れが無く、湿度による経時変化が小さく寿命の長いものとなっている。そして特筆すべきは、その製造工程は簡単でありながら非常に歩留まり良く、製造コストを抑えた量産性に優れたものとなっている。
【0029】
ここで、本発明のスピーカ用振動板30又は40の素材に適する木材について考察すると、図10の各種木材の有する内部損失係数と音伝搬速度(縦方向)についての関係を従来の材料であるアルミと紙と共に表したグラフ及び各種木材の密度、ヤング率、音速、内部損失係数(tanδ)を表した下記[表1]から判るように、概ね合板を(G点、H点、I点、J点)除く木材(無垢材)が適度な内部損失係数と高い音伝搬速度を有する優れた素材となり得ることが判る。特に、カバ(A点)やブナ(C点)が最適であることが判る。
【0030】
【表1】
Figure 2004254019
【0031】
なお、図10中のA点はカバ(無垢材)であり、以下、B点;シナ(無垢材)、C点;ブナ(無垢材)、D点;オーク(無垢材)、E点;チェリー(無垢材)、F点;スプルース(無垢材)、G点;シナ合板(共芯)、H点;ラワン合板、I点;MFD、J点;パーティクルボードである。
【0032】
次に、本発明に係るスピーカ用振動板30又は40の製造方法を図1の(a)から(j)までのフロー図及び図2、図3の対応する(a)から(j)までの模式図に従って説明する。
【0033】
先ず、請求項2に係る第1の実施の形態(A)のスピーカ用振動板40の製造工程は、図1に示されるように予め素材準備段階で(p)木製シートの作成の後の(a)〜(j)までの10工程で構成され、(a)貼り合わせ、(b)V字状切り込み及び噛み合わせ掛止機構の形成、(c)潤滑剤含浸、(d)仮成形の1次プレス、(e)乾燥1、(f)熱硬化性樹脂含浸、(g)半乾燥、(h)2次プレス、(i)防湿剤塗布、(j)中心孔・外形抜きの順に行われてスピーカ用振動板40の完成となる。
【0034】
上記各工程の詳細内容を以下順に説明する。
工程(a)・・・0.lmm〜0.9mm厚(好ましくは0.3mm程度)の木製シート10の一面側に、接着剤により略0.02〜0.30mm厚の不織布又は和紙13を貼り合わせて貼り合わせシート15を作成する。ここにいう不織布はカーボン材その他の合成樹脂からなる周知材料であり、貼り合わせた一面側が完成した振動板30の背面側となる。上記木製シート10の厚さは成形性と音響特性及びダイナミック・スピーカの口径を考慮した上でのスピーカ用振動板として適正な厚さである。
工程(b)・・・貼り合わせシート15に対して、中心部に頂点が至る略V字状の切り込み11とその頂点近傍に小穴12及び切り込み11の縁部11a、11b(斜線領域)同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構14を設ける。前記切り込み11は、貼り合わせシート15の木目方向(矢印f)に概ね沿って設ける。なお、上記小穴12は略ラッパ形状に成形する際の中心部の割れを防止するためのものであり、直径数ミリの円形、楕円形、六角形等であって形状に制限はない。
工程(c)・・・V字切り込みした前記貼り合わせシート15が軟化するように、貼り合わせシート15の中に浸透して水分を与え且つ水分を保持する作用のある潤滑剤16の液中に5〜60分浸し、十分に含浸させる。
【0035】
これは後の1次プレス加熱成形を実施する時に割れを未然に防ぎ、歩留まり良く仮成形するためである。本発明者の研究によれば前記潤滑剤16としては、単なる水若しくはアルカリ水溶液ではなく、糖類を溶解させた水溶液が適する。なお、上記潤滑剤16を含ませる前に、貼り合わせシート15を前記噛み合わせ掛止機構14で略ラッパ形状に掛止保持しておいてもよい。
工程(d)・・・ヒータ33を各々備えた上型31と下型32の金型構成のプレス装置P1によって、前記潤滑剤16を含浸させた貼り合わせシート15を前記切り込み11の両縁部11a、11bを互いに重ね合わせて前記噛み合わせ掛止機構14の凸部14aと切欠部14bを噛み合わせることによって略ラッパ状になるように保持した状態で1次プレス加熱成形(仮成形)する。ここで1次プレス加熱成形の設定条件は、プレス圧力が略1〜10Kg、金型温度は上型31が略80〜150℃、下型32が略100〜200℃、プレス時間が略2〜60秒である。なお、上記噛み合わせ掛止機構14によってプレス装置P1にセッティングする前から略ラッパ状に形状が保持されているため、セッティングの作業性が向上し、且つ1次プレス加熱成形(仮成形)の成形性の向上(しわや割れが少ない)が実現している。
工程(e)・・・乾燥炉(50〜60℃)に略10〜30分間入れて完全乾燥を行なう。
工程(f)・・・乾燥後の貼り合わせシート15を熱硬化性樹脂17液中に略30分〜180分浸し、十分に含浸させる。上記熱硬化性樹脂17としてはフェノール樹脂が適する。
工程(g)・・・熱硬化性樹脂17の含浸直後、後工程の2次プレスを実施すると、金型に熱硬化性樹脂17が貼り付いてしまい、プレス後に貼り合わせシート15を剥がす時に割れや引きちぎれが発生して歩留まりが極度に低下する。逆に完全に乾燥させると成形性が悪くなって割れやすくなる。これを防止するために、乾燥炉(50℃〜60℃)に略1〜10分間入れて熱硬化性樹脂17を半乾燥状態(指で触ってもべたつかない程度の所謂“指触乾燥状態”である。)にする。
工程(h)・・・前記工程(d)と同様の周知の構成のプレス装置P2によって、含浸させた熱硬化性樹脂17が半乾燥状態の貼り合わせシート15を再度プレス加熱成形する。ここで2次プレス加熱成形の設定条件は、プレス圧力が略20〜40Kg、金型温度は上型34が略80〜200℃、下型35が略100〜200℃、プレス時間が略10〜100秒である。成形後は揮発成分が蒸散して成形形状が略ラッパ状に安定した貼り合わせシート15となる。なお、この時点で重ね合わせて貼着された前記切り込み11の縁部11a、11b(斜線領域)同士はその段差が殆ど判別できない程度に密着しており、音響特性に与える影響は殆ど無いものとなっている。
工程(i)・・・2次プレス後の貼り合わせシート15の表裏両面に筆による塗布若しくはジャブ漬けにより防湿剤18を塗布する。この防湿剤18としては例えば、ポリイソシアネートとポリエステルポリオールを混合したものを用いる。なお、塗布された上記防湿剤18は自然乾燥又は乾燥炉で完全乾燥を行なう。
工程(j)・・・防湿処理されたプレス加熱成形後の貼り合わせシート15にボイスコイル用の中心孔25と外形抜きが施されて所定の振動板形状に加工されてスピーカ用振動板40が完成する。
【0036】
上記完成した略ラッパ状のスピーカ用振動板40は、従来のダイナミック・スピーカと同様にボイスコイル、ダンパー、エッジ、磁気回路、フレーム等と組み合わされてスピーカユニットに組み込まれる。
【0037】
次に、上記本発明に係る第1の実施の形態のスピーカ用振動板40の製造工程(A)では、不織布又は和紙13を貼り合わせる工程(a)を含んでいたが、前記不織布や和紙13を木製シート10の一面側に貼り合わせなくても、図1に示される請求項1に係る第2の実施の形態の(B)のフローの製造工程を経てなるスピーカ用振動板30も実現可能である。即ち、工程(a)が無い木製シート10のみでも工程(b)のV字状切り込み及び噛み合わせ掛止機構の工程以降を同じくすれば木製振動板が製造できる。その製造方法は、前述の工程(b)以下の説明における「貼り合わせシート15」を「木製シート10」と置き換えることで説明される。
【0038】
尤も、厚さが0.1〜0.9mm程度の木製シート10は取り扱い上非常に割れ易いので、予め工程(a)を施して不織布又は和紙13で補強することが望ましいといえる。
【0039】
本発明者の研究によれば、上記各実施の形態において、明確に従来の紙パルプ製の振動板やアルミ製の振動板に比べて再生音の解像度向上や歯切れ良い音の向上が得られるのは、縦方向伝搬速度が4.5〜6.0km/秒、横方向伝搬速度が2.0〜4.5km/秒の範囲の木材を選定した場合であった。
【0040】
特に顕著に音響特性の向上が実感されるのは、縦方向伝搬速度が4.5〜6.0km/秒、横方向伝搬速度が2.0〜2.5km/秒の範囲で内部損失係数が0.02〜0.03の範囲の木材を選択して振動板に用いた場合であり、具体的にはカバ材(無垢)が最良であった。
【0041】
勿論、本発明のスピーカ用振動板はカバ材のみならず、ブナ、オーク、チェリー、シナ等の他の材木を適用することもできることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
上記のように本発明に係るスピーカ用振動板は1枚の木材を素材とし、従来の紙パルプ製振動板の製造過程に存在するような化学薬品での蒸解や木材繊維の叩解処理が加えられていないので音質劣化が発生しない。
【0043】
さらに、従来の木製振動板のような柔軟化のためのボイル処理、物理的処理、化学的薬品が施されていないので音質劣化が発生しない。
【0044】
プレス加熱成形時のしわや割れの発生が防止されて、仕上がりの良い均一なプレス加熱成形品となっており、変形や割れといった経時変化が少ない。
【0045】
しかも軽くて丈夫なコーン振動板が製造可能になり、ウーハーからフルレンジスピーカまで全ての帯域に対応した振動板が製造できる。
【0046】
また、噛み合わせ掛止機構によってプレス成形前から略ラッパ状に形状が保持されているため、セッティングの作業性が向上し、成形性の向上が実現して歩留まりが向上して、安価供給が実現できる。
【0047】
本スピーカ用振動板がスピーカユニットに採用された際には、木製であるが故の自然な振動による生音に迫る再生音が経時変化なく出力される。
【0048】
さらに、表面に自然の木目が表れているので、高級感のある外観体裁となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1及び第2の実施の形態のスピーカ用振動板の成り立ちを説明するための製造工程フロー図である。
【図2】前記製造工程フロー図の各加工状態(前半)を示す模式図である。
【図3】前記製造工程フロー図の各加工状態(後半)を示す模式図である。
【図4】本発明に係るスピーカ用振動板の素材である木材の形状の加工段階を説明する模式図である。
【図5】本発明に係るスピーカ用振動板の木製シート又は貼り合わせシートに設けた略V字状の切り込み及び噛み合わせ掛止機構の例を示す図である。
【図6】本発明に係るスピーカ用振動板の木製シート又は貼り合わせシートを噛み合わせ掛止機構によって略ラッパ形状に掛止保持した状態を示す図である。
【図7】本発明に係る略ラッパ形状のダイナミック・コーン・スピーカのスピーカ用振動板の概略図である。
【図8】従来の木製振動板の製造手順を示す図である。
【図9】従来の木製振動板の製造手順を示す図である。
【図10】各種木材の有する内部損失係数と音伝搬速度(縦方向)についての関係を従来の材料であるアルミと紙と共に表したグラフである。
【符号の説明】
6 丸太
7 削り出し用刃
10 木製シート
11 略V字状の切り込み
11a、11b 両縁部
12 小穴
13 不織布又は和紙
14 噛み合わせ掛止機構
14a 凸部
14b 切欠部
15 貼り合わせシート
16 水分を与え且つ水分を保持する作用のある潤滑剤
17 熱硬化性樹脂
18 防湿剤
19a、19b 突起
25 中心孔
30、40 スピーカ用振動板
31、34 上型
33 ヒータ
32、35 下型
P1、P2 プレス装置

Claims (2)

  1. 1枚の木製シートを素材として略ラッパ形状にプレス成形してなるスピーカ用振動板において、
    1枚の木製シートに対して、中心部に頂点が至る略V字状の切り込み及び該切り込みの縁部同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構を設け、前記切り込み及び噛み合わせ掛止機構を設けた木製シートに水分を与えて軟化させるとともに木製シート中に水分を保持する作用を有する潤滑剤を含ませ、前記潤滑剤が含まされた木製シートは前記切り込みの縁部同士が互いに重ね合わされて前記噛み合わせ掛止機構によって全体が略ラッパ形状に掛止保持された状態で1次プレス加熱成形によって略ラッパ形状に仮成形され、仮成形の後に乾燥され、乾燥後に熱硬化性樹脂が含まされ、前記熱硬化性樹脂が半乾き状態になるまで半乾燥され、前記熱硬化性樹脂の半乾き状態で2次プレス加熱成形され、前記2次プレス加熱成形の後に防湿剤が塗布され、前記防湿剤の塗布された木製シートに対してボイスコイル用の中心孔抜きと外形抜きを行って振動板としての所定寸法形状に成形してなることを特徴とするスピーカ用振動板。
  2. 1枚の木製シートを素材として略ラッパ形状にプレス成形してなるスピーカ用振動板において、
    1枚の木製シートの一面側に薄い不織布又は和紙が貼着されてなる貼り合わせシートに対して、中心部に頂点が至る略V字状の切り込み及び該切り込みの縁部同士が互いに重ねられて全体が略ラッパ形状に掛止保持されるための噛み合わせ掛止機構を設け、前記切り込み及び噛み合わせ掛止機構を設けた貼り合わせシートに水分を与えて軟化させるとともに貼り合わせシート中に水分を保持する作用を有する潤滑剤を含ませ、前記潤滑剤が含まされた貼り合わせシートは前記切り込みの縁部同士が互いに重ね合わされて前記噛み合わせ掛止機構によって全体が略ラッパ形状に掛止保持された状態で1次プレス加熱成形によって略ラッパ形状に仮成形され、仮成形の後に乾燥され、乾燥後に熱硬化性樹脂が含まされ、前記熱硬化性樹脂が半乾き状態になるまで半乾燥され、前記熱硬化性樹脂の半乾き状態で2次プレス加熱成形され、前記2次プレス加熱成形の後に防湿剤が塗布され、前記防湿剤の塗布された貼り合わせシートに対してボイスコイル用の中心孔抜きと外形抜きを行って振動板としての所定寸法形状に成形してなることを特徴とするスピーカ用振動板。
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