JP2004253959A - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの再送制御において、システムリソースを有効に活用し、通信システム全体のスループットを向上させること。
【解決手段】基地局装置150が送信したデータを移動局装置100が受信し、誤り判定を行う。受信データが誤りと判定された場合、移動局装置100は、NACK信号と共にビット指定情報を基地局装置150に送信する。基地局装置150は、このビット指定情報に基づいて再送するパケットを構成するビットを選択し、移動局装置100に対し再送する。
【選択図】 図1
【解決手段】基地局装置150が送信したデータを移動局装置100が受信し、誤り判定を行う。受信データが誤りと判定された場合、移動局装置100は、NACK信号と共にビット指定情報を基地局装置150に送信する。基地局装置150は、このビット指定情報に基づいて再送するパケットを構成するビットを選択し、移動局装置100に対し再送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、より高速なIMT−2000のパケット伝送方式として、下りのピーク伝送速度の高速化、高スループット化等を目的としたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる方式が検討されている。この方式を採用した通信システムにおいては、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の機能が搭載される。HARQとは、誤り制御方法の一種で次のような手順で制御が行われる。まず、移動局において受信されたパケットが誤りと判定された場合、基地局に対し自動的にデータの再送要求が行われる。再送を要求された基地局は、該当するパケットをこの移動局に対し再送する。再送データを受信した移動局は、初回伝送時のパケットと再送時のパケットの両方を合成して、データの復号処理を行う。
【0003】
このHARQシステムには、CC(Chase Combining)法と呼ばれる方法とIR(Incremental Redundancy)法と呼ばれる方法があり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)においても採用されている(例えば、非特許文献1参照)。CC法は、データの初回送信時と再送時とで同じビットを送信する。そして、受信側で初回送信時と再送時のデータを合成することによって、最終的なSIRを向上させることができ、受信誤り率が改善する。また、IR法は、システマティックビット(符号化前ビット)の送否を変えたり、または冗長ビットを変えたりしてデータの再送を行う。これにより、受信側で初回送信時と再送時のデータを合成することによって、符号化率を低下(冗長ビット数を増加)させることができ、受信誤り率が改善する。従ってIR法では、初回送信時および再送時で送信されるビット数は変化する場合がある。
【0004】
【非特許文献1】
3GPP、TR25.858 ”Physical Layer Aspects of UTRA High Speed Downlink Packet Access”
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のCC法では、初回送信時と再送時とで、通信システムとして同じだけのリソースが確保できるとは限らないため、データの再送時に十分な品質で再送を行うことができないという問題がある。また、CC法およびIR法において、エラービットと判定されたビットだけでなく、初回送信時に受信品質の良かったビット、すなわち、再送する必要のないビットまでも再送するため、システムリソースを有効に活用できていないという問題がある。このとき、通信システム全体のスループットも低下する。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信システムは、基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信システムであって、前記移動局装置は、前記基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定手段と、前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、を有し、前記基地局は、通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、生成された再送信号を再送する再送手段と、を有する構成を採る。
【0008】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記ビット指定手段は、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度を閾値と比較し、閾値以下の受信尤度を有するビットを、再送を要求するビットとして指定する構成を採る。
【0009】
これらの構成によれば、移動局装置が基地局に対し再送ビットを指定する要求を行い、基地局装置は、この移動局装置からの要求に基づいて、再送するビットの送信制御を行うので、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0010】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記信号生成手段は、前回送信時に用いた変調方式または符号化率よりも受信側の受信品質が向上する変調方式または符号化率を用いて再送信号を生成する構成を採る。
【0011】
この構成によれば、再送時には受信側の受信品質が向上するように再送信号を生成するので、再送対象となったビットの再送時の受信誤り率を改善することができ、データ再送の効果を増大させることができる。
【0012】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記再送手段は、前回送信時に用いた送信電力よりも送信電力を低くして再送信号を再送する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、再送時の送信データは、前回送信時よりも少ないことが期待されるため、再送時の送信電力を低くすることにより、受信側の受信品質を維持したまま、使用される通信システムのリソースを削減することができる。
【0014】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記受信尤度は、前記移動局が受信した信号の強度または受信品質である構成を採る。
【0015】
本発明の移動局装置は、基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて再送を要求するビットを指定するビット指定手段と、前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、を有する構成を採る。
【0016】
本発明の基地局装置は、通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、生成された再送信号を再送する再送手段と、を有する構成を採る。
【0017】
これらの構成によれば、上記と同様の作用効果を有する移動局装置および基地局装置を提供することができる。
【0018】
本発明の無線通信方法は、基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信方法であって、前記基地局装置から送信された信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得ステップと、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得ステップによって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定ステップと、前記ビット指定ステップの指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知ステップと、前記通知ステップによって通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成ステップと、生成された再送信号を再送する再送ステップと、を有するようにした。
【0019】
この方法によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動局装置が基地局に対し再送ビットを指定する要求を行い、基地局装置は、この移動局装置からの要求に基づいて、再送するビットの送信制御を行うことである。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの概要を示す図である。ここでは、基地局装置(BS)150と移動局装置(MS)100の間で無線通信が行われる場合を例にとって説明する。
【0023】
図1において、基地局装置150が送信したデータを移動局装置100が受信し、誤り判定を行う。受信データが誤りと判定された場合、移動局装置100は、NACK信号と共にビット指定情報を基地局装置150に送信する。このビット指定情報については後述する。基地局装置150は、このビット指定情報に基づいて再送するパケットを構成するビットを選択し、移動局装置100に対し再送する。
【0024】
図2は、移動局装置100の内部構成を示すブロック図である。この移動局装置は、アンテナ101、無線送受信共用部102、復調部103、復号部104、誤り判定部105、受信強度検出部106、再送ビット指定部107、送信フレーム作成部108、符号化部109、変調部110を有する。
【0025】
無線送受信共用部102は、アンテナ101を介して受信された信号に対し、ダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、復調部103に出力する。復調部103は、無線送受信共用部102から出力された信号を復調し、復号部104に出力すると共に受信強度検出部106に出力する。復号部104は、復調部103から出力された復調後の信号に復号処理を施し、受信データを得る。
【0026】
この受信データは誤りを判定するために誤り判定部105に出力される。誤り判定部105は、復号部104から出力された復号後の信号の誤りを判定し、判定結果(ACK/NACK信号)を受信強度検出部106および送信フレーム作成部108に出力する。受信強度検出部106は、誤り判定部105からNACK信号が出力されてきた場合、復調部103の出力から、パケットを構成する各ビットの受信強度を検出し、検出結果を再送ビット指定部107に出力する。再送ビット指定部107は、受信強度検出部106から出力された各ビットごとの受信強度を閾値と比較し、閾値以下の受信強度のビットを再送対象として指定する。この指定結果は、ビット指定情報として送信フレーム作成部108に出力される。
【0027】
送信フレーム作成部108は、送信データから送信フレームを作成する。このとき、誤り判定部から出力されるACK/NACK信号および再送ビット指定部107から出力されるビット指定情報が送信データに付加される。作成された送信信号は符号化部109に出力される。符号化部109は、送信フレーム作成部108から出力される送信フレームに対し符号化処理を施し、変調部110に出力する。変調部110は、符号化部109から出力された符号化された信号に変調処理を施し、無線送受信共用部102に出力する。無線送受信共用部102は、変調部110から出力された変調後の信号に対し、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、アンテナ101を介して基地局装置150に対し送信する。
【0028】
図3は、基地局装置150の内部構成を示すブロック図である。この基地局装置は、アンテナ151、無線送受信共用部152、復調部153、復号部154、ACK/NACK信号抽出部155、ビット指定情報抽出部156、再送ビット制御部157、バッファ158、符号化部159、変調部160、送信電力制御部161を有する。
【0029】
無線送受信共用部152は、アンテナ151を介して受信された信号に対し、ダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、復調部153に出力する。復調部153は、無線送受信共用部152から出力された信号を復調し、復号部154に出力する。復号部154は、復調部153から出力された復調後の信号に復号処理を施し、受信データを得る。
【0030】
一方、送信データは、まずバッファ158に格納される。バッファ158は、初回送信時には、1パケットごとの送信ビットを符号化部159に出力し、パケット再送時には、再送ビット制御部157から指定された送信ビットからパケットを作成し出力する。符号化部159は、バッファ158から出力される送信パケットに対し符号化処理を施し、変調部160に出力する。変調部160は、符号化部159から出力された符号化された信号に変調処理を施し、送信電力制御部161に出力する。送信電力制御部161は、変調部160から出力された変調後の信号の送信電力を制御し、無線送受信共用部152に出力する。無線送受信共用部152は、送信電力制御部161から出力された信号に対し、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、アンテナ151を介して移動局装置に対し送信する。
【0031】
ACK/NACK信号抽出部155は、復号部154から出力された受信データからACK/NACK信号を抽出し、ビット指定情報抽出部156および再送ビット制御部157に通知する。ビット指定情報抽出部156は、ACK/NACK信号抽出部155からNACK信号が通知された場合、復号部154から出力された受信データからビット指定情報を抽出し、再送ビット制御部157に出力する。再送ビット制御部157は、ACK/NACK信号抽出部155からNACK信号が通知された場合、ビット指定情報抽出部156から出力されるビット指定情報に基づいて、バッファ158に格納されている送信ビットのうち再送パケットに組み込まれるビットを指定し、この旨の制御信号をバッファ158に出力することによりバッファ158を制御する。また、これに伴い制御信号を符号化部159、変調部160、および送信電力制御部161にも出力し、符号化部159において使用される符号化率、変調部160において使用される変調方式、および送信電力制御部161において使用される送信電力を制御する。
【0032】
次いで、上記構成を有する無線通信システムの通信手順について、図4に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0033】
基地局から移動局に対しパケットデータが送信される(ST1010)。移動局は、このパケットを受信し(ST1020)、復調および復号処理を施した後、誤り判定を行う(ST1030)。例えば、CRC判定により受信OK/NGが判定される。受信パケットが誤りと判定された場合、受信強度検出部106から出力された情報を用いて、再送ビット指定部107は、再送ビットを決定し(ST1040)、NACK信号と共に基地局へ送信する(ST1050)。
【0034】
基地局は、移動局から送信された信号を受信し(ST1060)、NACK信号を抽出した場合(ST1070)、ビット指定情報も同時に抽出し(ST1080)、再送要求のあったビットを基に再送信号を生成し(ST1090)、データを再送する(ST1100)。
【0035】
ここで、移動局が再送を要求したビットがパケットを構成する数に満たない場合は、基地局は、符号化率を下げ、つまり、冗長度を増して送信してもよいし、送信電力を低く設定し送信しても良い。
【0036】
基地局において、受信信号のfD(ドップラー周波数)が高い、または、受信CIRが悪い等のように上り回線の受信品質が良好でないと判断される場合、移動局の再送要求には応じず、通常のCC法またはIR法のルールに従って再送信号を生成するような形態でも良い。これにより、ビット指定情報自体が誤ることにより、移動局が要求しない誤ったビットを再送することを防止できるため、再送回数を減少させることができる。また、スケジューラにおいて、通信システムのリソースが余っていると判断される場合、通常のCC法やIR法のルールに従って再送信号を生成する形態であっても良い。
【0037】
次いで、本実施の形態に係る通信システムの奏する効果について、図5および図6を用いて説明する。
【0038】
図5(a)は、基地局装置から送信されるパケットを構成する送信ビット系列の送信強度(電力)を示す図である。ここでは、各ビットの送信強度が一定である場合を例にとる。一方、図5(b)は、伝搬路を経て移動局装置に受信されたパケットの受信ビット系列の受信強度を示す図である。曲線F1は、伝搬路におけるフェージング強度を概念的に示したものである。
【0039】
この図に示すように、送信時の各ビットの送信強度が一定であっても、無線信号が伝搬路においてフェージングを受けることにより、受信時の強度は、ビットにより異なる。受信強度の低いビットは、正しく復調できないおそれが強い。
【0040】
そこで、本実施の形態においては、ビットごとの受信強度を閾値と比較し、閾値以下の受信強度であるビットを再送対象とする。図6は、再送対象となるビットの指定方法を説明するための図である。図中、点線は閾値のレベルを示している。図6(a)においては、3番目と6番目のビットの受信強度が閾値以下である。このとき、この2つのビットを再送対象とする。
【0041】
また、送信データの符号化方法として、以下に示すようにターボ符号を用いても良い。
【0042】
例えば、符号化率1/3のターボ符号器からは、符号化されていない1系列のシステマティックビット(組織符号)と、2系列の冗長ビットの計3系列が出力される。ここで、冗長ビット系列は、複数のパンクチャリングパターンによって間引かれ、数種類の冗長ビットパターンに分けられる。HARQ(Hybrid ARQ)の一つであるIR(Incremental Redundancy)法は、データの再送毎にシステマティックビットの送否および上記の冗長ビットパターンの組み合わせを変える方法である。例えば、初回送信時は、システマティックビットと冗長系列1とを送信し、再送になった場合は、冗長系列2と冗長系列3とを送信する(ここで、冗長ビットパターンを冗長系列1、冗長系列2、冗長系列3、…とした)。従って、データの再送に伴い、受信側では、受信する冗長ビットが増加することになる。よって、受信データの冗長度が増し、誤り訂正能力が増加することにより、受信データの誤り率が低減される。同じ冗長ビットパターンが再送された場合には、受信側で合成される。
【0043】
本実施の形態において、上記のターボ符号を適用した場合、図6(b)に示すように、受信強度が閾値以下であった2つのビットを含むビットパターンを構成する全てのビットを再送対象とする。例えば、3番目と6番目のビットがシステマティックビットであれば、システマティックビットのみ再送する。
【0044】
ただし、IR法では、尤度の低いビットを再送するよりも、異なるパターンの冗長ビットを先に送信し符号化率を下げた(冗長度を増した)方が、受信データの誤り率が改善することがある。このため、再送を繰り返し、すべての冗長ビットパターンを送信後、すなわち符号化率が最低となった後に、尤度を用いて再送ビットを指定するようにしても良い。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0046】
なお、ここでは、再送ビットを指定する際の基準として受信電力を用いる場合を例にとって説明したが、受信ビットの尤度を示すものであれば良く、例えば、受信品質(CIR、SIR、Eb/N0等)やビタビ復号に用いられるメトリックのような他のパラメータ等であっても良い。
【0047】
また、ここでは、基地局が、移動局から通知されたビット指定情報に完全に従う場合を例にとって説明したが、場合によっては移動局からの要求に応えず、別のビットを選択するような形態であっても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの概要を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動局装置の内部構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の内部構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの通信手順を示すシーケンス図
【図5】(a)送信ビット系列の送信強度を示す図
(b)受信ビット系列の受信強度を示す図
【図6】(a)再送対象となるビットの指定方法を説明するための図
(b)再送対象となるビットの指定方法を説明するための図
【符号の説明】
100 移動局装置
102、152 無線送受信共用部
105 誤り判定部
106 受信強度検出部
107 再送ビット指定部
150 基地局装置
155 ACK/NACK信号抽出部
156 ビット指定情報抽出部
157 再送ビット制御部
158 バッファ
159 符号化部
160 変調部
161 送信電力制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、より高速なIMT−2000のパケット伝送方式として、下りのピーク伝送速度の高速化、高スループット化等を目的としたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる方式が検討されている。この方式を採用した通信システムにおいては、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の機能が搭載される。HARQとは、誤り制御方法の一種で次のような手順で制御が行われる。まず、移動局において受信されたパケットが誤りと判定された場合、基地局に対し自動的にデータの再送要求が行われる。再送を要求された基地局は、該当するパケットをこの移動局に対し再送する。再送データを受信した移動局は、初回伝送時のパケットと再送時のパケットの両方を合成して、データの復号処理を行う。
【0003】
このHARQシステムには、CC(Chase Combining)法と呼ばれる方法とIR(Incremental Redundancy)法と呼ばれる方法があり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)においても採用されている(例えば、非特許文献1参照)。CC法は、データの初回送信時と再送時とで同じビットを送信する。そして、受信側で初回送信時と再送時のデータを合成することによって、最終的なSIRを向上させることができ、受信誤り率が改善する。また、IR法は、システマティックビット(符号化前ビット)の送否を変えたり、または冗長ビットを変えたりしてデータの再送を行う。これにより、受信側で初回送信時と再送時のデータを合成することによって、符号化率を低下(冗長ビット数を増加)させることができ、受信誤り率が改善する。従ってIR法では、初回送信時および再送時で送信されるビット数は変化する場合がある。
【0004】
【非特許文献1】
3GPP、TR25.858 ”Physical Layer Aspects of UTRA High Speed Downlink Packet Access”
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のCC法では、初回送信時と再送時とで、通信システムとして同じだけのリソースが確保できるとは限らないため、データの再送時に十分な品質で再送を行うことができないという問題がある。また、CC法およびIR法において、エラービットと判定されたビットだけでなく、初回送信時に受信品質の良かったビット、すなわち、再送する必要のないビットまでも再送するため、システムリソースを有効に活用できていないという問題がある。このとき、通信システム全体のスループットも低下する。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信システムは、基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信システムであって、前記移動局装置は、前記基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定手段と、前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、を有し、前記基地局は、通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、生成された再送信号を再送する再送手段と、を有する構成を採る。
【0008】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記ビット指定手段は、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度を閾値と比較し、閾値以下の受信尤度を有するビットを、再送を要求するビットとして指定する構成を採る。
【0009】
これらの構成によれば、移動局装置が基地局に対し再送ビットを指定する要求を行い、基地局装置は、この移動局装置からの要求に基づいて、再送するビットの送信制御を行うので、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0010】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記信号生成手段は、前回送信時に用いた変調方式または符号化率よりも受信側の受信品質が向上する変調方式または符号化率を用いて再送信号を生成する構成を採る。
【0011】
この構成によれば、再送時には受信側の受信品質が向上するように再送信号を生成するので、再送対象となったビットの再送時の受信誤り率を改善することができ、データ再送の効果を増大させることができる。
【0012】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記再送手段は、前回送信時に用いた送信電力よりも送信電力を低くして再送信号を再送する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、再送時の送信データは、前回送信時よりも少ないことが期待されるため、再送時の送信電力を低くすることにより、受信側の受信品質を維持したまま、使用される通信システムのリソースを削減することができる。
【0014】
本発明の無線通信システムは、上記の構成において、前記受信尤度は、前記移動局が受信した信号の強度または受信品質である構成を採る。
【0015】
本発明の移動局装置は、基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて再送を要求するビットを指定するビット指定手段と、前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、を有する構成を採る。
【0016】
本発明の基地局装置は、通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、生成された再送信号を再送する再送手段と、を有する構成を採る。
【0017】
これらの構成によれば、上記と同様の作用効果を有する移動局装置および基地局装置を提供することができる。
【0018】
本発明の無線通信方法は、基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信方法であって、前記基地局装置から送信された信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得ステップと、前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得ステップによって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定ステップと、前記ビット指定ステップの指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知ステップと、前記通知ステップによって通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成ステップと、生成された再送信号を再送する再送ステップと、を有するようにした。
【0019】
この方法によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動局装置が基地局に対し再送ビットを指定する要求を行い、基地局装置は、この移動局装置からの要求に基づいて、再送するビットの送信制御を行うことである。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの概要を示す図である。ここでは、基地局装置(BS)150と移動局装置(MS)100の間で無線通信が行われる場合を例にとって説明する。
【0023】
図1において、基地局装置150が送信したデータを移動局装置100が受信し、誤り判定を行う。受信データが誤りと判定された場合、移動局装置100は、NACK信号と共にビット指定情報を基地局装置150に送信する。このビット指定情報については後述する。基地局装置150は、このビット指定情報に基づいて再送するパケットを構成するビットを選択し、移動局装置100に対し再送する。
【0024】
図2は、移動局装置100の内部構成を示すブロック図である。この移動局装置は、アンテナ101、無線送受信共用部102、復調部103、復号部104、誤り判定部105、受信強度検出部106、再送ビット指定部107、送信フレーム作成部108、符号化部109、変調部110を有する。
【0025】
無線送受信共用部102は、アンテナ101を介して受信された信号に対し、ダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、復調部103に出力する。復調部103は、無線送受信共用部102から出力された信号を復調し、復号部104に出力すると共に受信強度検出部106に出力する。復号部104は、復調部103から出力された復調後の信号に復号処理を施し、受信データを得る。
【0026】
この受信データは誤りを判定するために誤り判定部105に出力される。誤り判定部105は、復号部104から出力された復号後の信号の誤りを判定し、判定結果(ACK/NACK信号)を受信強度検出部106および送信フレーム作成部108に出力する。受信強度検出部106は、誤り判定部105からNACK信号が出力されてきた場合、復調部103の出力から、パケットを構成する各ビットの受信強度を検出し、検出結果を再送ビット指定部107に出力する。再送ビット指定部107は、受信強度検出部106から出力された各ビットごとの受信強度を閾値と比較し、閾値以下の受信強度のビットを再送対象として指定する。この指定結果は、ビット指定情報として送信フレーム作成部108に出力される。
【0027】
送信フレーム作成部108は、送信データから送信フレームを作成する。このとき、誤り判定部から出力されるACK/NACK信号および再送ビット指定部107から出力されるビット指定情報が送信データに付加される。作成された送信信号は符号化部109に出力される。符号化部109は、送信フレーム作成部108から出力される送信フレームに対し符号化処理を施し、変調部110に出力する。変調部110は、符号化部109から出力された符号化された信号に変調処理を施し、無線送受信共用部102に出力する。無線送受信共用部102は、変調部110から出力された変調後の信号に対し、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、アンテナ101を介して基地局装置150に対し送信する。
【0028】
図3は、基地局装置150の内部構成を示すブロック図である。この基地局装置は、アンテナ151、無線送受信共用部152、復調部153、復号部154、ACK/NACK信号抽出部155、ビット指定情報抽出部156、再送ビット制御部157、バッファ158、符号化部159、変調部160、送信電力制御部161を有する。
【0029】
無線送受信共用部152は、アンテナ151を介して受信された信号に対し、ダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、復調部153に出力する。復調部153は、無線送受信共用部152から出力された信号を復調し、復号部154に出力する。復号部154は、復調部153から出力された復調後の信号に復号処理を施し、受信データを得る。
【0030】
一方、送信データは、まずバッファ158に格納される。バッファ158は、初回送信時には、1パケットごとの送信ビットを符号化部159に出力し、パケット再送時には、再送ビット制御部157から指定された送信ビットからパケットを作成し出力する。符号化部159は、バッファ158から出力される送信パケットに対し符号化処理を施し、変調部160に出力する。変調部160は、符号化部159から出力された符号化された信号に変調処理を施し、送信電力制御部161に出力する。送信電力制御部161は、変調部160から出力された変調後の信号の送信電力を制御し、無線送受信共用部152に出力する。無線送受信共用部152は、送信電力制御部161から出力された信号に対し、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、アンテナ151を介して移動局装置に対し送信する。
【0031】
ACK/NACK信号抽出部155は、復号部154から出力された受信データからACK/NACK信号を抽出し、ビット指定情報抽出部156および再送ビット制御部157に通知する。ビット指定情報抽出部156は、ACK/NACK信号抽出部155からNACK信号が通知された場合、復号部154から出力された受信データからビット指定情報を抽出し、再送ビット制御部157に出力する。再送ビット制御部157は、ACK/NACK信号抽出部155からNACK信号が通知された場合、ビット指定情報抽出部156から出力されるビット指定情報に基づいて、バッファ158に格納されている送信ビットのうち再送パケットに組み込まれるビットを指定し、この旨の制御信号をバッファ158に出力することによりバッファ158を制御する。また、これに伴い制御信号を符号化部159、変調部160、および送信電力制御部161にも出力し、符号化部159において使用される符号化率、変調部160において使用される変調方式、および送信電力制御部161において使用される送信電力を制御する。
【0032】
次いで、上記構成を有する無線通信システムの通信手順について、図4に示すシーケンス図を用いて説明する。
【0033】
基地局から移動局に対しパケットデータが送信される(ST1010)。移動局は、このパケットを受信し(ST1020)、復調および復号処理を施した後、誤り判定を行う(ST1030)。例えば、CRC判定により受信OK/NGが判定される。受信パケットが誤りと判定された場合、受信強度検出部106から出力された情報を用いて、再送ビット指定部107は、再送ビットを決定し(ST1040)、NACK信号と共に基地局へ送信する(ST1050)。
【0034】
基地局は、移動局から送信された信号を受信し(ST1060)、NACK信号を抽出した場合(ST1070)、ビット指定情報も同時に抽出し(ST1080)、再送要求のあったビットを基に再送信号を生成し(ST1090)、データを再送する(ST1100)。
【0035】
ここで、移動局が再送を要求したビットがパケットを構成する数に満たない場合は、基地局は、符号化率を下げ、つまり、冗長度を増して送信してもよいし、送信電力を低く設定し送信しても良い。
【0036】
基地局において、受信信号のfD(ドップラー周波数)が高い、または、受信CIRが悪い等のように上り回線の受信品質が良好でないと判断される場合、移動局の再送要求には応じず、通常のCC法またはIR法のルールに従って再送信号を生成するような形態でも良い。これにより、ビット指定情報自体が誤ることにより、移動局が要求しない誤ったビットを再送することを防止できるため、再送回数を減少させることができる。また、スケジューラにおいて、通信システムのリソースが余っていると判断される場合、通常のCC法やIR法のルールに従って再送信号を生成する形態であっても良い。
【0037】
次いで、本実施の形態に係る通信システムの奏する効果について、図5および図6を用いて説明する。
【0038】
図5(a)は、基地局装置から送信されるパケットを構成する送信ビット系列の送信強度(電力)を示す図である。ここでは、各ビットの送信強度が一定である場合を例にとる。一方、図5(b)は、伝搬路を経て移動局装置に受信されたパケットの受信ビット系列の受信強度を示す図である。曲線F1は、伝搬路におけるフェージング強度を概念的に示したものである。
【0039】
この図に示すように、送信時の各ビットの送信強度が一定であっても、無線信号が伝搬路においてフェージングを受けることにより、受信時の強度は、ビットにより異なる。受信強度の低いビットは、正しく復調できないおそれが強い。
【0040】
そこで、本実施の形態においては、ビットごとの受信強度を閾値と比較し、閾値以下の受信強度であるビットを再送対象とする。図6は、再送対象となるビットの指定方法を説明するための図である。図中、点線は閾値のレベルを示している。図6(a)においては、3番目と6番目のビットの受信強度が閾値以下である。このとき、この2つのビットを再送対象とする。
【0041】
また、送信データの符号化方法として、以下に示すようにターボ符号を用いても良い。
【0042】
例えば、符号化率1/3のターボ符号器からは、符号化されていない1系列のシステマティックビット(組織符号)と、2系列の冗長ビットの計3系列が出力される。ここで、冗長ビット系列は、複数のパンクチャリングパターンによって間引かれ、数種類の冗長ビットパターンに分けられる。HARQ(Hybrid ARQ)の一つであるIR(Incremental Redundancy)法は、データの再送毎にシステマティックビットの送否および上記の冗長ビットパターンの組み合わせを変える方法である。例えば、初回送信時は、システマティックビットと冗長系列1とを送信し、再送になった場合は、冗長系列2と冗長系列3とを送信する(ここで、冗長ビットパターンを冗長系列1、冗長系列2、冗長系列3、…とした)。従って、データの再送に伴い、受信側では、受信する冗長ビットが増加することになる。よって、受信データの冗長度が増し、誤り訂正能力が増加することにより、受信データの誤り率が低減される。同じ冗長ビットパターンが再送された場合には、受信側で合成される。
【0043】
本実施の形態において、上記のターボ符号を適用した場合、図6(b)に示すように、受信強度が閾値以下であった2つのビットを含むビットパターンを構成する全てのビットを再送対象とする。例えば、3番目と6番目のビットがシステマティックビットであれば、システマティックビットのみ再送する。
【0044】
ただし、IR法では、尤度の低いビットを再送するよりも、異なるパターンの冗長ビットを先に送信し符号化率を下げた(冗長度を増した)方が、受信データの誤り率が改善することがある。このため、再送を繰り返し、すべての冗長ビットパターンを送信後、すなわち符号化率が最低となった後に、尤度を用いて再送ビットを指定するようにしても良い。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【0046】
なお、ここでは、再送ビットを指定する際の基準として受信電力を用いる場合を例にとって説明したが、受信ビットの尤度を示すものであれば良く、例えば、受信品質(CIR、SIR、Eb/N0等)やビタビ復号に用いられるメトリックのような他のパラメータ等であっても良い。
【0047】
また、ここでは、基地局が、移動局から通知されたビット指定情報に完全に従う場合を例にとって説明したが、場合によっては移動局からの要求に応えず、別のビットを選択するような形態であっても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、システムリソースを有効に活用することができ、通信システム全体のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの概要を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動局装置の内部構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の内部構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの通信手順を示すシーケンス図
【図5】(a)送信ビット系列の送信強度を示す図
(b)受信ビット系列の受信強度を示す図
【図6】(a)再送対象となるビットの指定方法を説明するための図
(b)再送対象となるビットの指定方法を説明するための図
【符号の説明】
100 移動局装置
102、152 無線送受信共用部
105 誤り判定部
106 受信強度検出部
107 再送ビット指定部
150 基地局装置
155 ACK/NACK信号抽出部
156 ビット指定情報抽出部
157 再送ビット制御部
158 バッファ
159 符号化部
160 変調部
161 送信電力制御部
Claims (8)
- 基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信システムであって、
前記移動局装置は、
前記基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、
受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、
前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定手段と、
前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、を有し、
前記基地局は、
通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、
生成された再送信号を再送する再送手段と、を有する、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記ビット指定手段は、
前記尤度取得手段によって取得された受信尤度を閾値と比較し、閾値以下の受信尤度を有するビットを、再送を要求するビットとして指定する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記信号生成手段は、
前回送信時に用いた変調方式または符号化率よりも受信側の受信品質が向上する変調方式または符号化率を用いて再送信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記再送手段は、
前回送信時に用いた送信電力よりも送信電力を低くして再送信号を再送する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記受信尤度は、前記移動局が受信した信号の強度または受信品質であることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
- 基地局装置から送信された信号を受信する受信手段と、
受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得手段と、
前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得手段によって取得された受信尤度に基づいて再送を要求するビットを指定するビット指定手段と、
前記ビット指定手段の指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする移動局装置。 - 通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成手段と、
生成された再送信号を再送する再送手段と、
を有することを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と移動局装置間で無線通信を行う通信方法であって、
前記基地局装置から送信された信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された信号を構成するビットの受信尤度をそれぞれ取得する尤度取得ステップと、
前記信号に含まれるデータの再送を前記基地局装置に対し要求する場合、前記尤度取得ステップによって取得された受信尤度に基づいて、再送を要求する前記ビットを指定するビット指定ステップと、
前記ビット指定ステップの指定結果であるビット指定情報を前記基地局に通知する通知ステップと、
前記通知ステップによって通知されたビット指定情報に基づいて指定されたビットを用いて再送信号を生成する信号生成ステップと、
生成された再送信号を再送する再送ステップと、
を有することを特徴とする無線通信方法。
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