JP2004253933A - ストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーバの負荷を大きくすることなく、視聴クライアント毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信可能なストリーミング視聴システムを提供する。
【解決手段】視聴クライアント1はストリーミング配信サーバ4からのストリーミング映像を映像受信部21で受信し、付加データ配信サーバ5からの付加データを付加データ受信部22で受信する。スプリッタ31は映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、Audioデコーダ32は分離されたAudioデータを復元し、Videoデコーダ33は分離されたVideoデータを復元する。Dataデコーダ34は付加データを復元し、オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データを合成する。音声出力装置11は復元された音声を出力し、映像出力装置12は合成された映像を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】視聴クライアント1はストリーミング配信サーバ4からのストリーミング映像を映像受信部21で受信し、付加データ配信サーバ5からの付加データを付加データ受信部22で受信する。スプリッタ31は映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、Audioデコーダ32は分離されたAudioデータを復元し、Videoデコーダ33は分離されたVideoデータを復元する。Dataデコーダ34は付加データを復元し、オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データを合成する。音声出力装置11は復元された音声を出力し、映像出力装置12は合成された映像を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法に関し、特にストリーミング配信サーバから受信した映像や音楽等のストリーミングデータをクライアント装置に出力するストリーミング視聴システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インタネットを用いたコンテンツ配信サービスとしては、映像や音楽等のストリーミングデータを配信するインタネットラジオやインタネットテレビ、及びライブ配信等が普及してきている。
【0003】
例えば、動画のストリーミング配信等においては、大容量のデータ配信を前提としたものであり、このような大容量のデータ配信を、ネットワークの負荷をなるべく低減して実現するために、1つのストリームデータを複数のクライアント装置に提供するマルチキャストストリーミング等の技術が用いられる。
【0004】
このマルチキャストストリーミング等の技術では、個々の視聴者の要求に応じたデータ(例えば、広告のデータ等)を配信することが困難である。そのため、コンテンツ配信サービスにおいては、ユーザによって設定された広告の視聴に関する情報を記憶しておき、その情報に基づいて広告データを選択し、この広告データとストリームデータとを合成して表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−290957号公報(第10,11頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のストリーミング配信システムでは、ストリーミング配信サーバから受信した映像をそのまま出力しているため、クライアント毎に異なるデータの配信を柔軟に行うことができないという問題がある。
【0007】
また、従来のストリーミング配信システムでは、上記の課題を克服すべく、配信されるストリーミング映像自体を切替える方法やサーバ側でクライアント毎にデータ合成してから配信する方法を採用すると、サーバの負荷が大きくなるという問題がある。これらの問題は上記の特許文献1の技術を用いても解決することができない。
【0008】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、サーバの負荷を大きくすることなく、視聴クライアント毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができるストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によるストリーミング視聴システムは、ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムであって、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データを配信する付加データ配信サーバと、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記ストリーミング映像及び前記付加データをそれぞれ別々に受信する受信手段と、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記受信手段で受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する手段とを備えている。
【0010】
本発明によるストリーミング視聴装置は、ストリーミング配信サーバから配信されるストリーミング映像を受信する第1の受信手段を含み、受信したストリーミング映像を表示するストリーミング視聴装置であって、
前記第1の受信手段に対して独立に設けられかつ付加データ配信サーバから配信される自装置に対応する付加データを受信する第2の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記ストリーミング映像と前記第2の受信手段で受信した前記付加データとを合成して出力する手段とを備えている。
【0011】
本発明による視聴データ合成方法は、ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムの視聴データ合成方法であって、前記ストリーミング視聴装置側に、付加データ配信サーバから配信されかつ前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データと前記ストリーミング映像とをそれぞれ別々に受信する処理と、その受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する処理とを備えている。
【0012】
すなわち、本発明のストリーミング視聴システムは、ストリーミング映像と付加データとをそれぞれ別々に受信し、それらのデータをクライアント環境で合成して出力することを特徴としている。
【0013】
より具体的に説明すると、本発明のストリーミング視聴システムは、視聴クライアントと、ストリーミング配信サーバと、付加データ配信サーバとから構成され、視聴クライアントがストリーミング配信サーバ及び付加データ配信サーバにアクセスし、それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信し、これらのデータをオーバーレイミキサを用いて合成して出力している。
【0014】
上記のように、本発明のストリーミング視聴システムでは、データ合成機能を備えた視聴システムを実現することで、複数の視聴クライアントに対して異なる情報を容易に配信することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムは視聴クライアント1と、ストリーミング配信サーバ4と、付加データ配信サーバ5と、視聴クライアント1とストリーミング配信サーバ4と付加データ配信サーバ5とを相互に接続するネットワーク100とから構成されている。
【0016】
視聴クライアント1はデータ受信部2と、データ処理部3と、音声出力装置11と、映像出力装置12とから構成され、必要に応じてストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5に対してアクセスする。データ受信部2は映像受信部21及び付加データ受信部22を備え、データ処理部3はスプリッタ31と、Audioデコーダ32と、Videoデコーダ33と、Dataデコーダ34と、オーバーレイミキサ35とを備えている。
【0017】
ストリーミング配信サーバ4はネットワーク100を介して複数の視聴クライアント1に対して同一のストリーミング映像を配信する装置であり、付加データ配信サーバ5はネットワーク100を介して複数の視聴クライアント1に対してそれぞれ異なる付加データを配信する装置である。
【0018】
映像受信部21はストリーミング配信サーバ4から配信されるストリーミング映像を受信し、付加データ受信部22は付加データ配信サーバ5から配信される付加データを受信する。
【0019】
スプリッタ31は映像受信部21で受信した映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す装置である。Audioデコーダ32はAudioデータを復元し、復元したAudioデータを音声出力装置11に渡す装置である。
【0020】
Videoデコーダ33はVideoデータを復元する装置であり、Dataデコーダ34は付加データを復元する装置である。オーバーレイミキサ35はVideoデコーダ33で復元されたVideoデータとDataデコーダ34で復元された付加データとを合成し、そのデータを映像出力装置12に渡す装置である。
【0021】
図2は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムのデータ配信例を示す図である。図2において、ストリーミング配信サーバ4は複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対して同一のストリーミング映像を配信し、付加データ配信サーバ5は複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対してそれぞれ異なる付加データ(「aaaa」,「bbbb」,「cccc」)を配信する。
【0022】
視聴クライアント1−1〜1−nはストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信し、これらのデータをオーバーレイミキサ35を用いて合成して出力する。尚、視聴クライアント1−1〜1−nはストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信する際に、ストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5にアクセスしてデータを要求する形態をとることもある。
【0023】
つまり、視聴クライアント1−1はストリーミング映像と付加データ「aaaa」とを合成して出力し、視聴クライアント1−2はストリーミング映像と付加データ「bbbb」とを合成して出力し、視聴クライアント1−nはストリーミング映像と付加データ「cccc」とを合成して出力することとなる。
【0024】
よって、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは、オーバーレイミキサ35を備えた視聴クライアント1−1〜1−nによるシステムを実現することで、複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対して異なる情報を容易に配信することができる。
【0025】
図3は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作例を示す図である。この図3を参照して本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作について説明する。尚、ストリーミング視聴システムの動作はコンピュータで実行可能なプログラムでも実現可能であり、データ受信部2及びデータ処理部3の処理がプログラムで実現されることとなる。
【0026】
ストリーミング配信サーバ4からストリーミング映像が配信され(図3のa1)、付加データ配信サーバ5から付加データが配信されると(図3のb1)、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される(図3のa2)。
【0027】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す(図3のa3,a4)。
【0028】
Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)を音声出力装置11に渡す(図3のa5)。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す(図3のa6)。
【0029】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがDataデコーダ34に渡される(図3のb2)。Dataデコーダ34は受信した付加データを復元し、そのデータをオーバーレイミキサ35に渡す(図3のb3)。
【0030】
オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して映像出力装置12に渡す(図3のa7)。これによって、視聴クライアント1では復元された映像及び付加データが合成された映像を視聴することが可能となる。
【0031】
このように、本実施例では、視聴クライアント1−1〜1−n毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができる。この場合、ストリーミング配信サーバ4は全ての視聴クライアント1−1〜1−nに対して同一のストリーミング映像を配信しているので、サーバ側でクライアント毎にストリーミング映像を変化させる方式に比べて、ストリーミング配信サーバ4の負荷を軽減することができる。
【0032】
また、本実施例では、ストリーミング配信サーバ4からの映像配信にマルチキャスト技術を使用することによって、ネットワーク100の負荷を軽減することができる。
【0033】
図4は本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。図4においては、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの付加データ配信サーバ5について工夫し、各ユーザに適した付加データを配信可能とした例を示している。
【0034】
つまり、本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムはユーザ情報解析部6と、ユーザ情報データベース(DB)7と、付加データデータベース(DB)8とを追加した以外は図2に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。但し、ストリーミング配信サーバ4及び視聴クライアント1−1〜1−nの内部構成については図示を省略している。
【0035】
ユーザ情報データベース7はユーザの詳細情報に関するデータベースである。また、付加データデータベース8は付加データ配信サーバ5のコンテンツ情報に関するデータベースである。ユーザ情報解析部6はユーザ情報データベース7を用いてユーザの詳細情報を解析し、付加データデータベース8からユーザに適した付加データを選択する。
【0036】
この図4を参照して本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの動作について説明する。付加データ配信サーバ5はデータを配信する視聴クライアント1−1〜1−nのユーザ識別情報をユーザ情報解析部6に渡す(図4のc1)。ユーザ情報解析部6は受取ったユーザ識別情報を基にユーザ情報データベース7から対応するユーザ詳細情報を取出す(図4のc2,c3)。
【0037】
ユーザ情報解析部6はユーザ情報データベース7から取得したユーザ詳細情報を解析し(図4のc4)、その解析情報を基に付加データデータベース8からユーザに適した付加データを選択し、その付加データの情報を取得し(図4のc5,c6)、その情報を付加データ配信サーバ5に送信する(図4のc7)。
【0038】
付加データ配信サーバ5は選択された付加データの情報を受取ると、その付加データの情報を対応する視聴クライアント1−1〜1−nに配信する(図4のc8)。
【0039】
このように、本実施例では、上述した本発明の第1の実施例における効果に加えて、ユーザ情報解析部6の処理によって視聴クライアント1−1〜1−nに対してそれぞれの興味やニーズに対応した情報を動的に配信することができるという効果が得られる。
【0040】
図5は本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして基本的に文字列を使用可能としているが、本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして音声を使用可能としている。
【0041】
図5において、本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムは、オーバレイミキサ35の代わりにAudioミキサ36を設けた以外は、図1に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0042】
したがって、ストリーミング配信サーバ(図示せず)からストリーミング映像が配信され、付加データ配信サーバ(図示せず)から付加データが配信されると、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される。
【0043】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す。Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)を映像出力装置12に渡す。
【0044】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがDataデコーダ34に渡される。Dataデコーダ34は受信した付加データを復元し、Audioミキサ36に渡す。Audioミキサ36は復元された音声及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して音声出力装置11に渡す。これによって、視聴クライアント1では復元された音声及び付加データが合成された音声を視聴することが可能となる。
【0045】
図6は本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして基本的に文字列を使用可能としているが、本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして音声を含む動画像を使用可能としている。
【0046】
図6において、本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムは、Dataデコーダ34の代わりに付加データ用のスプリッタ37と、Audioデコーダ38と、Videoデコーダ39とを設け、Audioミキサ36を追加した以外は、図1に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0047】
ストリーミング配信サーバ(図示せず)からストリーミング映像が配信され、付加データ配信サーバ(図示せず)から付加データが配信されると、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される。
【0048】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す。Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す。
【0049】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがスプリッタ37に渡される。スプリッタ37は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ39に、VideoデータをVideoデコーダ38にそれぞれ渡す。Videoデコーダ38はスプリッタ37で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す。Audioデコーダ39はスプリッタ37で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。
【0050】
オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して映像出力装置12に渡す。Audioミキサ36は復元された音声及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して音声出力装置11に渡す。これによって、視聴クライアント1では復元された音声及び映像と復元された付加データ(音声及び映像)とが合成された音声及び映像を視聴することが可能となる。
【0051】
尚、本発明の応用例としては以下のようなものが挙げられる。第1の応用例としては、株価情報を表示する例がある。この例の場合には、視聴クライアントに興味のある企業を事前に登録してもらう。付加データ配信サーバが該当する企業の株価情報を配信することで、視聴クライアントでは映像を見ながら、興味のある企業の株価情報を得ることが可能となる。
【0052】
第2の応用例としては、気象情報を表示する例がある。この例の場合には、現在アクセスしている地域を自動取得するか、第1の応用例と同様に、視聴クライアントに事前に登録してもらった情報を基に該当する地域を選択する。付加データ配信サーバがその選択された地域の気象情報を配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、自分に関係する地域の気象情報を得ることが可能となる。
【0053】
第3の応用例としては、スポーツ情報を配信する例がある。この例の場合には、視聴クライアントに各スポーツで応援するチームや選手等を事前登録してもらい、付加データ配信サーバがその情報を基に該当する情報を配信する。視聴クライアントではそのスポーツ中継を見ながら、興味ある情報を得ることが可能となり、また全く異なる映像を見ながら、その該当情報を得ることも可能となる。
【0054】
第4の応用例としては、選挙速報を通知する例がある。この例の場合には、ユーザ情報から該当する地区を調査するか、支持する政党を事前登録してもらう。付加データ配信サーバが該当する情報を配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、自分の地区や支持する政党に関する情報を得ることが可能となる。
【0055】
第5の応用例としては、交通情報を通知する例がある。この例の場合には、GPS(Global Positioning System)連携によって現在の位置情報を取得するか、事前に情報を登録してもらい、配信する情報を選択する。付加データ配信サーバがその周辺の交通情報を選択して配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、必要な交通情報を得ることが可能となる。
【0056】
第6の応用例としては、広告を挿入する例がある。この例の場合には、事前に興味関心事項等を登録してもらうか、視聴履歴等をデータマイニングすることによって配信する広告を選択する。付加データ配信サーバがその広告を配信することで、視聴クライアントでは要求する映像を見ながら、視聴クライアントの興味を引く広告も流れることとなる。
【0057】
第7の応用例としては、時刻を挿入する例がある。この例の場合には、付加データ配信サーバが各国の時刻で情報を配信することで、ストリーミング配信サーバで同じ映像を配信しても、視聴クライアントでは現地時刻で映像を視聴することが可能となり、国毎に異なる時刻が表示可能となる。
【0058】
第8の応用例としては、多言語で放送する例がある。この例の場合には、付加データ配信サーバが各国の言語に対応した字幕もしくは音声を配信することで、ストリーミング配信サーバからは同じ映像を配信しても、視聴クライアントでは異なる言語で映像を視聴することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、サーバの負荷を大きくすることなく、視聴クライアント毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムのデータ配信例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1−1〜1−n 視聴クライアント
2 データ受信部
3 データ処理部
4 ストリーミング配信サーバ
5 付加データ配信サーバ
6 ユーザ情報解析部
7 ユーザ情報データベース
8 付加データデータベース
11 音声出力装置
12 映像出力装置
21 映像受信部
22 付加データ受信部
31,37 スプリッタ
32,39 Audioデコーダ
33,38 Videoデコーダ
34 Dataデコーダ
35 オーバーレイミキサ
36 Audioミキサ
100 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明はストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法に関し、特にストリーミング配信サーバから受信した映像や音楽等のストリーミングデータをクライアント装置に出力するストリーミング視聴システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インタネットを用いたコンテンツ配信サービスとしては、映像や音楽等のストリーミングデータを配信するインタネットラジオやインタネットテレビ、及びライブ配信等が普及してきている。
【0003】
例えば、動画のストリーミング配信等においては、大容量のデータ配信を前提としたものであり、このような大容量のデータ配信を、ネットワークの負荷をなるべく低減して実現するために、1つのストリームデータを複数のクライアント装置に提供するマルチキャストストリーミング等の技術が用いられる。
【0004】
このマルチキャストストリーミング等の技術では、個々の視聴者の要求に応じたデータ(例えば、広告のデータ等)を配信することが困難である。そのため、コンテンツ配信サービスにおいては、ユーザによって設定された広告の視聴に関する情報を記憶しておき、その情報に基づいて広告データを選択し、この広告データとストリームデータとを合成して表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−290957号公報(第10,11頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のストリーミング配信システムでは、ストリーミング配信サーバから受信した映像をそのまま出力しているため、クライアント毎に異なるデータの配信を柔軟に行うことができないという問題がある。
【0007】
また、従来のストリーミング配信システムでは、上記の課題を克服すべく、配信されるストリーミング映像自体を切替える方法やサーバ側でクライアント毎にデータ合成してから配信する方法を採用すると、サーバの負荷が大きくなるという問題がある。これらの問題は上記の特許文献1の技術を用いても解決することができない。
【0008】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、サーバの負荷を大きくすることなく、視聴クライアント毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができるストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によるストリーミング視聴システムは、ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムであって、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データを配信する付加データ配信サーバと、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記ストリーミング映像及び前記付加データをそれぞれ別々に受信する受信手段と、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記受信手段で受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する手段とを備えている。
【0010】
本発明によるストリーミング視聴装置は、ストリーミング配信サーバから配信されるストリーミング映像を受信する第1の受信手段を含み、受信したストリーミング映像を表示するストリーミング視聴装置であって、
前記第1の受信手段に対して独立に設けられかつ付加データ配信サーバから配信される自装置に対応する付加データを受信する第2の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記ストリーミング映像と前記第2の受信手段で受信した前記付加データとを合成して出力する手段とを備えている。
【0011】
本発明による視聴データ合成方法は、ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムの視聴データ合成方法であって、前記ストリーミング視聴装置側に、付加データ配信サーバから配信されかつ前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データと前記ストリーミング映像とをそれぞれ別々に受信する処理と、その受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する処理とを備えている。
【0012】
すなわち、本発明のストリーミング視聴システムは、ストリーミング映像と付加データとをそれぞれ別々に受信し、それらのデータをクライアント環境で合成して出力することを特徴としている。
【0013】
より具体的に説明すると、本発明のストリーミング視聴システムは、視聴クライアントと、ストリーミング配信サーバと、付加データ配信サーバとから構成され、視聴クライアントがストリーミング配信サーバ及び付加データ配信サーバにアクセスし、それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信し、これらのデータをオーバーレイミキサを用いて合成して出力している。
【0014】
上記のように、本発明のストリーミング視聴システムでは、データ合成機能を備えた視聴システムを実現することで、複数の視聴クライアントに対して異なる情報を容易に配信することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムは視聴クライアント1と、ストリーミング配信サーバ4と、付加データ配信サーバ5と、視聴クライアント1とストリーミング配信サーバ4と付加データ配信サーバ5とを相互に接続するネットワーク100とから構成されている。
【0016】
視聴クライアント1はデータ受信部2と、データ処理部3と、音声出力装置11と、映像出力装置12とから構成され、必要に応じてストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5に対してアクセスする。データ受信部2は映像受信部21及び付加データ受信部22を備え、データ処理部3はスプリッタ31と、Audioデコーダ32と、Videoデコーダ33と、Dataデコーダ34と、オーバーレイミキサ35とを備えている。
【0017】
ストリーミング配信サーバ4はネットワーク100を介して複数の視聴クライアント1に対して同一のストリーミング映像を配信する装置であり、付加データ配信サーバ5はネットワーク100を介して複数の視聴クライアント1に対してそれぞれ異なる付加データを配信する装置である。
【0018】
映像受信部21はストリーミング配信サーバ4から配信されるストリーミング映像を受信し、付加データ受信部22は付加データ配信サーバ5から配信される付加データを受信する。
【0019】
スプリッタ31は映像受信部21で受信した映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す装置である。Audioデコーダ32はAudioデータを復元し、復元したAudioデータを音声出力装置11に渡す装置である。
【0020】
Videoデコーダ33はVideoデータを復元する装置であり、Dataデコーダ34は付加データを復元する装置である。オーバーレイミキサ35はVideoデコーダ33で復元されたVideoデータとDataデコーダ34で復元された付加データとを合成し、そのデータを映像出力装置12に渡す装置である。
【0021】
図2は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムのデータ配信例を示す図である。図2において、ストリーミング配信サーバ4は複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対して同一のストリーミング映像を配信し、付加データ配信サーバ5は複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対してそれぞれ異なる付加データ(「aaaa」,「bbbb」,「cccc」)を配信する。
【0022】
視聴クライアント1−1〜1−nはストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信し、これらのデータをオーバーレイミキサ35を用いて合成して出力する。尚、視聴クライアント1−1〜1−nはストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5それぞれからストリーミング映像及び付加データを受信する際に、ストリーミング配信サーバ4及び付加データ配信サーバ5にアクセスしてデータを要求する形態をとることもある。
【0023】
つまり、視聴クライアント1−1はストリーミング映像と付加データ「aaaa」とを合成して出力し、視聴クライアント1−2はストリーミング映像と付加データ「bbbb」とを合成して出力し、視聴クライアント1−nはストリーミング映像と付加データ「cccc」とを合成して出力することとなる。
【0024】
よって、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは、オーバーレイミキサ35を備えた視聴クライアント1−1〜1−nによるシステムを実現することで、複数の視聴クライアント1−1〜1−nに対して異なる情報を容易に配信することができる。
【0025】
図3は本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作例を示す図である。この図3を参照して本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作について説明する。尚、ストリーミング視聴システムの動作はコンピュータで実行可能なプログラムでも実現可能であり、データ受信部2及びデータ処理部3の処理がプログラムで実現されることとなる。
【0026】
ストリーミング配信サーバ4からストリーミング映像が配信され(図3のa1)、付加データ配信サーバ5から付加データが配信されると(図3のb1)、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される(図3のa2)。
【0027】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す(図3のa3,a4)。
【0028】
Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)を音声出力装置11に渡す(図3のa5)。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す(図3のa6)。
【0029】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがDataデコーダ34に渡される(図3のb2)。Dataデコーダ34は受信した付加データを復元し、そのデータをオーバーレイミキサ35に渡す(図3のb3)。
【0030】
オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して映像出力装置12に渡す(図3のa7)。これによって、視聴クライアント1では復元された映像及び付加データが合成された映像を視聴することが可能となる。
【0031】
このように、本実施例では、視聴クライアント1−1〜1−n毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができる。この場合、ストリーミング配信サーバ4は全ての視聴クライアント1−1〜1−nに対して同一のストリーミング映像を配信しているので、サーバ側でクライアント毎にストリーミング映像を変化させる方式に比べて、ストリーミング配信サーバ4の負荷を軽減することができる。
【0032】
また、本実施例では、ストリーミング配信サーバ4からの映像配信にマルチキャスト技術を使用することによって、ネットワーク100の負荷を軽減することができる。
【0033】
図4は本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。図4においては、本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの付加データ配信サーバ5について工夫し、各ユーザに適した付加データを配信可能とした例を示している。
【0034】
つまり、本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムはユーザ情報解析部6と、ユーザ情報データベース(DB)7と、付加データデータベース(DB)8とを追加した以外は図2に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。但し、ストリーミング配信サーバ4及び視聴クライアント1−1〜1−nの内部構成については図示を省略している。
【0035】
ユーザ情報データベース7はユーザの詳細情報に関するデータベースである。また、付加データデータベース8は付加データ配信サーバ5のコンテンツ情報に関するデータベースである。ユーザ情報解析部6はユーザ情報データベース7を用いてユーザの詳細情報を解析し、付加データデータベース8からユーザに適した付加データを選択する。
【0036】
この図4を参照して本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの動作について説明する。付加データ配信サーバ5はデータを配信する視聴クライアント1−1〜1−nのユーザ識別情報をユーザ情報解析部6に渡す(図4のc1)。ユーザ情報解析部6は受取ったユーザ識別情報を基にユーザ情報データベース7から対応するユーザ詳細情報を取出す(図4のc2,c3)。
【0037】
ユーザ情報解析部6はユーザ情報データベース7から取得したユーザ詳細情報を解析し(図4のc4)、その解析情報を基に付加データデータベース8からユーザに適した付加データを選択し、その付加データの情報を取得し(図4のc5,c6)、その情報を付加データ配信サーバ5に送信する(図4のc7)。
【0038】
付加データ配信サーバ5は選択された付加データの情報を受取ると、その付加データの情報を対応する視聴クライアント1−1〜1−nに配信する(図4のc8)。
【0039】
このように、本実施例では、上述した本発明の第1の実施例における効果に加えて、ユーザ情報解析部6の処理によって視聴クライアント1−1〜1−nに対してそれぞれの興味やニーズに対応した情報を動的に配信することができるという効果が得られる。
【0040】
図5は本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして基本的に文字列を使用可能としているが、本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして音声を使用可能としている。
【0041】
図5において、本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムは、オーバレイミキサ35の代わりにAudioミキサ36を設けた以外は、図1に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0042】
したがって、ストリーミング配信サーバ(図示せず)からストリーミング映像が配信され、付加データ配信サーバ(図示せず)から付加データが配信されると、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される。
【0043】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す。Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)を映像出力装置12に渡す。
【0044】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがDataデコーダ34に渡される。Dataデコーダ34は受信した付加データを復元し、Audioミキサ36に渡す。Audioミキサ36は復元された音声及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して音声出力装置11に渡す。これによって、視聴クライアント1では復元された音声及び付加データが合成された音声を視聴することが可能となる。
【0045】
図6は本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして基本的に文字列を使用可能としているが、本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムでは付加データとして音声を含む動画像を使用可能としている。
【0046】
図6において、本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムは、Dataデコーダ34の代わりに付加データ用のスプリッタ37と、Audioデコーダ38と、Videoデコーダ39とを設け、Audioミキサ36を追加した以外は、図1に示す本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0047】
ストリーミング配信サーバ(図示せず)からストリーミング映像が配信され、付加データ配信サーバ(図示せず)から付加データが配信されると、視聴クライアント1ではストリーミング映像が映像受信部21で受信され、その受信したデータがスプリッタ31に渡される。
【0048】
スプリッタ31は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ32に、VideoデータをVideoデコーダ33にそれぞれ渡す。Audioデコーダ32はスプリッタ31で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。Videoデコーダ33はスプリッタ31で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す。
【0049】
また、視聴クライアント1では付加データが付加データ受信部22で受信され、その受信したデータがスプリッタ37に渡される。スプリッタ37は受取った映像データをAudioデータとVideoデータとに分離し、AudioデータをAudioデコーダ39に、VideoデータをVideoデコーダ38にそれぞれ渡す。Videoデコーダ38はスプリッタ37で分離されたVideoデータを復元し、そのデータ(復元映像)をオーバーレイミキサ35に渡す。Audioデコーダ39はスプリッタ37で分離されたAudioデータを復元し、そのデータ(復元音声)をAudioミキサ36に渡す。
【0050】
オーバーレイミキサ35は復元された映像及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して映像出力装置12に渡す。Audioミキサ36は復元された音声及び付加データとを受取ると、それらのデータを合成して音声出力装置11に渡す。これによって、視聴クライアント1では復元された音声及び映像と復元された付加データ(音声及び映像)とが合成された音声及び映像を視聴することが可能となる。
【0051】
尚、本発明の応用例としては以下のようなものが挙げられる。第1の応用例としては、株価情報を表示する例がある。この例の場合には、視聴クライアントに興味のある企業を事前に登録してもらう。付加データ配信サーバが該当する企業の株価情報を配信することで、視聴クライアントでは映像を見ながら、興味のある企業の株価情報を得ることが可能となる。
【0052】
第2の応用例としては、気象情報を表示する例がある。この例の場合には、現在アクセスしている地域を自動取得するか、第1の応用例と同様に、視聴クライアントに事前に登録してもらった情報を基に該当する地域を選択する。付加データ配信サーバがその選択された地域の気象情報を配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、自分に関係する地域の気象情報を得ることが可能となる。
【0053】
第3の応用例としては、スポーツ情報を配信する例がある。この例の場合には、視聴クライアントに各スポーツで応援するチームや選手等を事前登録してもらい、付加データ配信サーバがその情報を基に該当する情報を配信する。視聴クライアントではそのスポーツ中継を見ながら、興味ある情報を得ることが可能となり、また全く異なる映像を見ながら、その該当情報を得ることも可能となる。
【0054】
第4の応用例としては、選挙速報を通知する例がある。この例の場合には、ユーザ情報から該当する地区を調査するか、支持する政党を事前登録してもらう。付加データ配信サーバが該当する情報を配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、自分の地区や支持する政党に関する情報を得ることが可能となる。
【0055】
第5の応用例としては、交通情報を通知する例がある。この例の場合には、GPS(Global Positioning System)連携によって現在の位置情報を取得するか、事前に情報を登録してもらい、配信する情報を選択する。付加データ配信サーバがその周辺の交通情報を選択して配信することで、視聴クライアントでは他の映像を見ながら、必要な交通情報を得ることが可能となる。
【0056】
第6の応用例としては、広告を挿入する例がある。この例の場合には、事前に興味関心事項等を登録してもらうか、視聴履歴等をデータマイニングすることによって配信する広告を選択する。付加データ配信サーバがその広告を配信することで、視聴クライアントでは要求する映像を見ながら、視聴クライアントの興味を引く広告も流れることとなる。
【0057】
第7の応用例としては、時刻を挿入する例がある。この例の場合には、付加データ配信サーバが各国の時刻で情報を配信することで、ストリーミング配信サーバで同じ映像を配信しても、視聴クライアントでは現地時刻で映像を視聴することが可能となり、国毎に異なる時刻が表示可能となる。
【0058】
第8の応用例としては、多言語で放送する例がある。この例の場合には、付加データ配信サーバが各国の言語に対応した字幕もしくは音声を配信することで、ストリーミング配信サーバからは同じ映像を配信しても、視聴クライアントでは異なる言語で映像を視聴することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、サーバの負荷を大きくすることなく、視聴クライアント毎に異なるデータをストリーミング映像に付加して容易に配信することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムのデータ配信例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるストリーミング視聴システムの動作例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるストリーミング視聴システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1−1〜1−n 視聴クライアント
2 データ受信部
3 データ処理部
4 ストリーミング配信サーバ
5 付加データ配信サーバ
6 ユーザ情報解析部
7 ユーザ情報データベース
8 付加データデータベース
11 音声出力装置
12 映像出力装置
21 映像受信部
22 付加データ受信部
31,37 スプリッタ
32,39 Audioデコーダ
33,38 Videoデコーダ
34 Dataデコーダ
35 オーバーレイミキサ
36 Audioミキサ
100 ネットワーク
Claims (13)
- ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムであって、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データを配信する付加データ配信サーバと、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記ストリーミング映像及び前記付加データをそれぞれ別々に受信する受信手段と、
前記複数のストリーミング視聴装置各々に設けられかつ前記受信手段で受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する手段とを有することを特徴とするストリーミング視聴システム。 - 前記複数のストリーミング視聴装置各々が前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバにアクセスし、前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバからそれぞれストリーミング映像及び付加データを受信することを特徴とする請求項1記載のストリーミング視聴システム。
- 前記付加データは、文字列と、音声と、音声を含む動画像とのうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のストリーミング視聴システム。
- 前記複数のストリーミング視聴装置各々からの識別情報を基に当該識別情報に対応する付加データを選択する手段を含み、その付加データを前記付加データ配信サーバから前記識別情報に対応するストリーミング視聴装置に配信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のストリーミング視聴システム。
- ストリーミング配信サーバから配信されるストリーミング映像を受信する第1の受信手段を含み、受信したストリーミング映像を表示するストリーミング視聴装置であって、
前記第1の受信手段に対して独立に設けられかつ付加データ配信サーバから配信される自装置に対応する付加データを受信する第2の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記ストリーミング映像と前記第2の受信手段で受信した前記付加データとを合成して出力する手段とを有することを特徴とするストリーミング視聴装置。 - 前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバにアクセスし、前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバからそれぞれストリーミング映像及び付加データを受信することを特徴とする請求項5記載のストリーミング視聴装置。
- 前記付加データは、文字列と、音声と、音声を含む動画像とのうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項5または請求項6記載のストリーミング視聴装置。
- 自装置からの識別情報を基に選択されかつ前記付加データ配信サーバから配信される付加データを前記ストリーミング映像に合成することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載のストリーミング視聴装置。
- ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示するストリーミング視聴システムの視聴データ合成方法であって、前記ストリーミング視聴装置側に、付加データ配信サーバから配信されかつ前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データと前記ストリーミング映像とをそれぞれ別々に受信する処理と、その受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する処理とを有することを特徴とする視聴データ合成方法。
- 前記複数のストリーミング視聴装置各々が前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバにアクセスし、前記ストリーミング配信サーバ及び前記付加データ配信サーバからそれぞれストリーミング映像及び付加データを受信することを特徴とする請求項9記載の視聴データ合成方法。
- 前記付加データは、文字列と、音声と、音声を含む動画像とのうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項9または請求項10記載の視聴データ合成方法。
- 前記複数のストリーミング視聴装置各々からの識別情報を基に選択されかつ当該識別情報に対応する付加データを前記付加データ配信サーバから前記識別情報に対応するストリーミング視聴装置に配信することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか記載の視聴データ合成方法。
- ストリーミング配信サーバからのストリーミング映像を複数のストリーミング視聴装置に配信して表示する視聴データ合成方法のプログラムであって、コンピュータに、前記ストリーミング視聴装置側に、付加データ配信サーバから配信されかつ前記複数のストリーミング視聴装置各々に対応する付加データと前記ストリーミング映像とをそれぞれ別々に受信する処理と、その受信した前記ストリーミング映像及び前記付加データを合成して出力する処理とを実行させるためのプログラム。
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JP2003040474A JP2004253933A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | ストリーミング視聴システム、ストリーミング視聴装置及びそれに用いる視聴データ合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2004253933A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11146863B2 (en) | 2016-03-16 | 2021-10-12 | Sony Corporation | Information processing device, information processing method, and moving image distribution system |
KR20220007161A (ko) * | 2019-05-15 | 2022-01-18 | 구글 엘엘씨 | 맞춤화된 보완 미디어 콘텐츠의 동적 통합 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003040474A patent/JP2004253933A/ja active Pending
Cited By (4)
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