JP2004253647A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Yuasa
光博 湯浅
Koji Honma
孝治 本間
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Abstract

【課題】本発明はプラズマ化された処理ガスを噴出ノズルのガス噴出口から基板に噴出させて基板表面を処理するよう構成されたプラズマ処理装置に関し、スループットの向上及び安定したプラズマの生成を行なうことを課題とする。
【解決手段】プラズマ化された処理ガスをノズル20のガス噴出口26からXYZテーブル16に装着されたウエハ14に噴出させて基板表面を処理するプラズマ処理装置において、前記ガス噴出口26から噴出される処理ガスをノズル近傍に閉じ込めるシャッター40を設けた構成とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマ処理装置に係り、特にプラズマ化された処理ガスを噴出ノズルのガス噴出口から基板に噴出させて基板表面を処理するよう構成されたプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体素子の製造プロセスでは、半導体基板や配線層の微細加工にドライエッチング技術が多用されている。このドライエッチングでは、例えば、マイクロ波によりプラズマを作り、これにより発生したイオンや励起ガスで試料をエッチングしている。
【0003】
このため、イオン化した粒子の衝突による半導体基板の損傷が問題になる場合がある。これに対して従来は、化学的な作用のみでエッチング可能なガス種のみ取り出して輸送管によりエッチング室に導入し、噴出ノズルからプラズマ化されたエッチングガスを試料表面に吹き付けてエッチングしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ウエハの搬入,搬出時には、チャンバ外へのエッチングガスの流出を防ぐためにプラズマの電源を切り、ガスを止めていた。また、ウエハの中心部のみをエッチングする場合でも、ノズルを中心部に移動させる必要から、周辺部の一部(ノズルが動く部分)がエッチングされてしまっていた。
【0005】
しかしながら、従来のように加工前にプラズマを停止する方法では、特にダウンフロープラズマにおいては、電源を切っている間にラジカル等が消滅してしまう。このため、次のエッチング処理を始める際にプラズマを安定化させるまでに所定の時間が必要となり、加工処理のスループットに悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0006】
また、プラズマの電源を再度入れて加工を開始する際、噴射ノズルからプラズマ化されたエッチングガスを自由空間に放出した状態から半導体基板上に移動させ加工を開始させるが、この際に半導体基板と噴射ノズルが近接するため、半導体基板がエッチングガスの自由放出を妨げることとなる。
これにより、噴射ノズルから噴出されるエッチングガスの圧力に変動が発生し、この変動が大きい場合にはプラズマ状態が不安定になり、最悪の場合には放電が停止してプラズマの生成ができなくなるという問題点があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、スループットの向上及び安定したプラズマの生成を行ないうるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項1記載の発明は、
プラズマ化された処理ガスを、噴出ノズルのガス噴出口から基台に装着された基板に噴出させて基板表面を処理するプラズマ処理装置において、
前記ガス噴出口から噴出される前記処理ガスをノズル近傍に閉じ込める噴射阻止部材を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
上記発明によれば、噴射阻止部材を設け、ガス噴出口から噴出される処理ガスが基板の処理室内に噴射されるのを阻止できる構成としたことにより、ガス噴出口から処理ガスが噴出された状態を維持しつつ、基板に対する処理ガスによる処理を停止することができる。即ち、プラズマを生成するための電源を切ることなく、基板に対する処理を停止することができる。これにより、処理を開始する際にプラズマを安定化させる必要がなくなり、直ちに加工処理を開始できるため、処理のスループットを向上させることができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のプラズマ処理装置において、
前記噴射阻止部材を、前記基台の前記基板の処理領域外に設けられ、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆うシャッターとしたことを特徴とするものである。
【0012】
上記発明によれば、噴射阻止部材を噴射ノズルのガス噴出口を覆うシャッターにより構成したため、簡単な構成で処理のスループットを向上させることが可能となる。また、シャッターは基台の基板の処理領域外に設けられているため、シャッターが基板に対する処理の邪魔になるようなことはない。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、
請求項2記載のプラズマ処理装置において、
前記シャッターを、前記基板の処理領域面に対して上下動可能な構成としたことを特徴とするものである。
【0014】
上記発明によれば、シャッターを基板の処理領域面に対して上下動可能な構成としたため、ノズルを効果的に覆うことが可能となり、シャッターからのガスの漏れを無くすことができる。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、
請求項1記載のプラズマ処理装置において、
前記噴射阻止部材を、前記基台の近傍位置に設けられた駆動機構により、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆う位置と、前記噴射ノズルを開放する位置との間で移動可能な構成とされたシャッターにより構成したことを特徴とするものである。
【0016】
上記発明によれば、シャッターを駆動する駆動機構が基台の近傍位置に設けられているため、駆動機構をコンパクト化することができ、プラズマ処理装置の小型化を図ることができる。
【0017】
また、請求項5記載の発明は、
請求項1記載のプラズマ処理装置において、
前記噴射阻止部材を、前記噴射ノズルに設けられた駆動機構により、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆う位置と、前記噴射ノズルを開放する位置との間で移動可能な構成とされたシャッターにより構成したことを特徴とするものである。
【0018】
上記発明によれば、噴射ノズルに設けられた駆動機構により、噴射阻止部材となるシャッターが駆動する。このため、シャッターによるガス噴出口を覆う処理を速やかに行なうことができる。また、駆動機構を基台側に設ける場合に比べ、シャッターを駆動するアーム等を小さくすることができるため、処理装置の小型化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施例であるプラズマ処理装置を示す構成図である。本実施例においては、プラズマ処理装置としてウエハ14(半導体基板)に対してエッチング処理を行なうプラズマエッチング装置10Aを例に挙げて説明するものとする。
【0020】
各図に示されるように、プラズマエッチング装置10Aは、ウエハ14(例えば、シリコン基板)に対し、プラズマ化されたエッチングガスを局部的に吹き付けてパーシャルプラズマエッチングを行なう装置である。このプラズマエッチング装置10Aは、内部が所定の減圧環境とされたエッチング室(処理室)12aを有するチャンバ12と、エッチング室12a内でウエハ14が載置されるXYZテーブル16と、XYZテーブル16をX,Y,Z方向へ移動させる駆動部18と、ウエハ14に対向するようにチャンバ12内に設けられたノズル20と、ノズル20へ処理ガスを供給するためのガス供給管路22と、ガス供給管路22を流れるガスにマイクロ波を照射してプラズマ化するマグネトロン24とから構成されている。
【0021】
チャンバ12は、エッチング室12a内部が所定の減圧環境となるように駆動部18の周囲に形成された隙間が真空ポンプ(図示せず)などの排気手段に連通されている。
【0022】
ガス供給管路22から供給される処理ガスは、例えばハロゲン化合物ガスであるNFと不活性ガスであるArとの混合ガスからなり、ガス供給管路22を介してノズル20へ供給される過程でマグネトロン24からのマイクロ波によってプラズマ化される。そして、マイクロ波によりプラズマ励起されたエッチングガス(処理ガス)は、ノズル20の先端面(下面)の中央に開口するガス噴出口26からウエハ14表面に噴出される。
【0023】
XYZテーブル16に載置されたウエハ14は、XYZテーブル16が水平なX,Y方向(前後、左右方向)に移動することにより、ガス噴出口26に対向する位置(即ちエッチング箇所)を移動させることができる。
また、XYZテーブル16が垂直なZ方向に移動することにより、ガス噴出口26に対する離間距離が調整される。更に、XYZテーブル16には噴射阻止部材となるシャッター40が設けられるが、説明の便宜上、このシャッター40については後述するものとする。
【0024】
ノズル20は、先端面(図中下面)の中央に開口するガス噴出口26と、ガス噴出口26の外周を囲むように環状に形成された排気口28とが同心円状に形成されている。そして、排気口28に連通された排気通路32は、吸引管路33を介して真空ポンプ34に連通されている。真空ポンプ34は、吸引管路33に設けられた開閉弁36が開弁されると、吸引管路34のガスを吸引して排気通路32に負圧を発生させて排気口28からエッチング時の残ガスを回収して外部に排気する。
【0025】
ここで、本発明の特徴であるシャッター40の構成について、図1,図2に加えて、図3及び図4を用いて説明する。 図3はシャッター40の近傍を拡大して示す平面図であり、図4はシャッター40の断面図である。
【0026】
シャッター40は、ベース部41と袴部42とにより構成されている。このシャッター40は、ベース部41が固定部43を介してXYZテーブル16に固定されることによりXYZテーブル16に固定される。
【0027】
この際、図3に示されるようにシャッター40は、XYZテーブル16の外周位置に配設された構成とされている。即ち、シャッター40は、XYZテーブル16上におけるウエハ14に対してエッチング処理を実施する領域の外部位置に配設された構成とされている。このように、シャッター40はウエハ14の処理領域外に設けられているため、シャッター40がウエハ14に対する処理の邪魔になるようなことはない。
【0028】
また、前記したようにXYZテーブル16は駆動部18によりX,Y,Zの各方向に移動可能な構成とされている。よって、XYZテーブル16に固定されたシャッター40も、XYZテーブル16の移動に伴い移動する構成とされている。即ち、駆動部18はシャッター40を移動させるためのシャッター駆動装置としても機能している。
【0029】
一方、シャッター40に設けられた袴部42は円錐台状の形状とされており、その内部にノズル20を収納する構成とされている。図2及び図4は、ノズル20がシャッター40内に収納された状態を示している。各図に示すようにこの状態では、ノズル20のガス噴出口26はシャッター40で覆われた状態となっている。
【0030】
よって、ノズル20のガス噴出口26から噴出した処理ガスは、シャッター40に遮られることよりノズル20の近傍に閉じ込められ、チャンバ12内への噴射が抑制される。但し、図4に矢印示すように、シャッター40の袴部42内においては、ガス噴出口26からの処理ガスの噴出は停止されることなく連続して実施されている。
【0031】
このように本実施例では、シャッター40を設け、ガス噴出口26から噴出される処理ガスがチャンバ12内及びウエハ14に噴射されるのを阻止できる構成としたことにより、ガス噴出口26から処理ガスが噴出した状態を維持しつつ、ウエハ14に対する処理ガスによる処理を停止することができる。即ち、プラズマを生成するマグネトロン24の電源を切ることなく、ウエハ14に対するエッチング処理を停止することができる。
【0032】
これにより、非処理時にマグネトロン24の電源を切っていた従来構成で必要とされた、マグネトロン24の電源の再投入時にプラズマを安定化させる処理が不要となる。このため、直ちにエッチング処理を再開できるため、エッチング処理のスループットを向上させることができる。
【0033】
また、本実施例ではシャッター40がXYZテーブル16に一体的に固定されており、前記のようにXYZテーブル16を駆動する駆動部18を利用して駆動される構成となっている。よって、シャッター40は駆動部18により上下動可能な構成となっている。即ち、シャッター40は、XYZテーブル16のウエハ14が載置される面(処理領域面)に対して上下方向(Z方向)に移動可能な構成となっている。
【0034】
従って、駆動部18を適宜駆動制御することにより、シャッター40によりノズル20を効果的に覆うことが可能となり、チャンバ12内に反応ガスが漏れることを抑制することができる。
また、エッチング処理時におけるノズル20とウエハ14との離間距離と、非加工時(即ち、ノズル20がシャッター40に覆われている状態)におけるノズル20とシャッター40との離間距離とを同一とすることができるため、エッチング処理時(加工時)及びエッチング処理を行っていない時(非加工時)におけるノズル20(ガス噴出口26)から噴射される処理ガスの圧力を一定化することができる。よって、エッチング処理の安定化を図ることができ、またマグネトロン24の放電が停止してプラズマの生成ができなくなることも確実に防止することができる。
【0035】
また、本実施例ではXYZテーブル16を駆動する駆動部18を利用して、シャッター40を駆動する構成としているため、チャンバ12内の構成をコンパクト化することができる。これにより、プラズマエッチング装置10Aの小型化を図ることができる。
【0036】
図5は、本発明の第2実施例であるプラズマエッチング装置10Bを示している。尚、図5において、図1及び図2に示した構成と同一構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
前記した第1実施例では、XYZテーブル16にシャッター40を固定し、シャッター40を移動させるための駆動機構としても駆動部18を使用する構成とした。しかしながら、この構成では一つの駆動部18でXYZテーブル16の移動とシャッター40の移動とを行なう必要があるため、制御処理が難しくなる。また、両方の移動が重なる場合には、いずれか一方を犠牲として他方の移動を実施する必要があり、スループットが低下するおそれもある。
そこで、本実施例に係るプラズマエッチング装置10Bは、駆動部18と別個にシャッター駆動装置50Aを設けたことを特徴とするものである。このシャッター駆動装置50Aは、図6に拡大して示すように、駆動装置51,アーム52A,及びアーム53A等により構成されている。
【0038】
駆動装置51は、本実施例ではXYZテーブル16の近傍位置である駆動部18に固定されている。このように、シャッター駆動装置50A(駆動装置51)をXYZテーブル16の近傍位置に配設することにより、各アーム52A,53Aを短くすることができる。よって、シャッター駆動装置50Aのコンパクト化及び駆動装置51の省電力化を図ることができる。
【0039】
アーム52A及びアーム53Aは、駆動装置51により回動するアームである。アーム52Aは、一端が駆動装置51に接続されると共に、他端が関節部60に接続されている。また、アーム52Bは、一端が関節部60に接続されると共に、他端にはシャッター40が固定されている。
よって、シャッター40は、駆動装置51により各アーム52A,53Aが移動することにより、XYZテーブル16に近接した位置(ノズル20を覆う位置)と、XYZテーブル16から離間した位置との間で移動する。
【0040】
このように本実施例の構成では、シャッター駆動装置50Aの駆動と、XYZテーブル16の駆動とが独立した構成となるため、それぞれの駆動制御の自由度を向上させることができ、よって各駆動制御用のプラグラムの簡単化を図ることができる。また、XYZテーブル16とシャッター40とが独立して駆動可能となるため、互いの駆動が干渉して一方が待ちあう時間が少なくなり、スループットの向上を図ることができる。
【0041】
図7は、上記した第2実施例の変形例であるシャッター駆動装置50Bを示している。図6に示したシャッター駆動装置50Aは、駆動装置51及びアーム52A,53Aにより、シャッター40をXYZテーブル16の外周部に移動させる構成とされていた。これに対し、本変形例では、XYZテーブル16に載置されたウエハ14上にもシャッター40が移動できるよう構成したことを特徴とするものである。
【0042】
この構成とすることにより、ウエハ14上に任意位置からエッチング処理を開始することが可能となる。即ち、図6に示すシャッター駆動装置50Aでは、シャッター40がウエハ14の外周部に位置するため、エッチング処理を開始する場合には、必然的にシャッター40の位置からウエハ14の搭載位置までノズル20を移動(移動の一例を図6に破線の矢印で示す)させる必要がある。このため、図6に示すシャッター駆動装置50Aでは、ウエハ14に対するエッチング処理は必然的にウエハ14の外周位置からとなる。
【0043】
これに対して図7に示すシャッター駆動装置50Bでは、ウエハ14上にもシャッター40が移動できるよう構成したことにより、ウエハ14上の任意位置からエッチング処理を開始することが可能となる。即ち、図7に示す例では、同図に示す位置からXYZテーブル16とノズル20の位置を変更することなく、シャッター40のみを移動させることにより、ウエハ14の略中央位置からエッチング処理を開始することが可能となる。これにより、エッチング処理の自由度を向上させることができる。
【0044】
図8は、本発明の第3実施例であるプラズマエッチング装置10Cを示す構成図である。尚、図8において、図1及び図2に示した構成と同一構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
第1実施例に係るプラズマエッチング装置10Aでは、XYZテーブル16が駆動部18により駆動し、ノズル20は固定された構成とされていた。これに対し、本実施例に係るプラズマエッチング装置10Cは、テーブル66が固定台65に固定されると共に、ノズル20がノズル駆動装置67によりX,Y,Z方向に移動可能な構成とされている。このように、ウエハ14に対するエッチング処理は、ノズル20が移動する構成としても実施することができる。
【0046】
また、本実施例ではシャッター40を駆動するシャッター駆動装置50Cが、ノズル20(具体的には、ノズル20の上部のガス供給管路22)に配設された構成とされている。シャッター駆動装置50Cは、ガス供給管路22に固定された駆動装置51と、この駆動装置51から下方に延出したアーム52Cと、このアーム52Cに対して直角方向に延出したアーム53Cとにより構成されている。そして、シャッター40は、このアーム53Cに取り付けられた構成とされている。
【0047】
上記構成において、駆動装置51により各アーム52C,53Cが駆動すると、シャッター40はテーブル66の外周位置、或いはウエハ14の上部位置にシャッター40を移動させる。このように、シャッター駆動装置50Cをノズル20に設けることにより、シャッター駆動装置50Cはノズル20の移動に追随して移動することになる。
【0048】
即ち、ノズル20の位置に拘わらず、シャッター駆動装置50Cは常にノズル20の近傍に位置した構成となる。よって、シャッター40によるノズル20(ガス噴出口26)を覆う処理を速やかに行なうことができ、スループットの向上を図ることができる。また、シャッター駆動装置を固定された固定台65側に設ける場合に比べ、シャッター40を駆動するアーム52C,53C等を小さくすることができ、よってプラズマエッチング装置10Cの小型化を図ることができる。
【0049】
図9は、本発明の第4実施例であるプラズマエッチング装置10Dを示す構成図である。尚、図9において、図1及び図2に示した構成と同一構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0050】
本実施例に係るプラズマエッチング装置10Dは、シャッター40を駆動するシャッター駆動装置50Dに移動レール54を用いたことを特徴とするものである。移動レール54はチャンバ12内を横架するよう配設されており、またシャッター40はこの移動レール54に支持されて図中左右方向に移動可能な構成とされている。更に、移動レール54には駆動装置51が配設されており、この駆動装置51の駆動力によりシャッター40が移動付勢させる構成とされている。
【0051】
このように、移動レール54を用いることによりシャッター40の移動は安定化し、またアームを用いる構成に比べて構成及び移動制御の簡単化を図ることができる。
【0052】
尚、上記各実施例では、ウエハ14の表面をエッチングする場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の材質からなる基板をエッチングする場合にも適用できるのは勿論である。
【0053】
また、上記各実施例においては、プラズマエッチング装置を一例として挙げたが、これに限らず、プラズマ化された処理ガスを噴出ノズルのガス噴出口から基板に噴出させて基板表面に成膜する処理(例えば、プラズマCVD等)にも本発明を適用できるのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0055】
請求項1記載の発明によれば、プラズマを生成するための電源を切ることなく、基板に対する処理を停止することができるため、処理を開始する際にプラズマを安定化させることなく直ちに加工処理を開始できるため、処理のスループットを向上させることができる。
【0056】
また、請求項2記載の発明によれば、簡単な構成で処理のスループットを向上させることができる。
【0057】
また、請求項3記載の発明によれば、ノズルを効果的に覆うことが可能となり、シャッターからのガスの漏れを無くすことができる。
【0058】
また、請求項4記載の発明によれば、駆動機構をコンパクト化することができ、プラズマ処理装置の小型化を図ることができる。
【0059】
また、請求項5記載の発明によれば、シャッターによるガス噴出口を覆う処理を速やかに行なうことができると共に、シャッターを駆動するアーム等を小さくすることができるため処理装置の小型化を図ることができる.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるプラズマ処理装置の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例であるプラズマ処理装置において、ノズルにシャッターが装着された状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例であるプラズマ処理装置に設けられるXYZテーブル近傍を拡大して示す平面図である。
【図4】ノズルにシャッターが装着された状態を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例であるプラズマ処理装置の構成図である。
【図6】本発明の第2実施例であるプラズマ処理装置に設けられるシャッター駆動機構を示す平面図である。
【図7】図6に示すシャッター駆動機構の変形例を示す平面図である。
【図8】本発明の第3実施例であるプラズマ処理装置の構成図である。
【図9】本発明の第4実施例であるプラズマ処理装置の構成図である。
【符号の説明】
10A〜10D プラズマエッチング装置
12 チャンバ
12a エッチング室
14 ウエハ
16 XYZテーブル
18 駆動部
20 ノズル
22 ガス供給管路
24 マグネトロン
26 ガス噴出口
28 排気口
32 排気通路
34 真空ポンプ
40 シャッター
41 ベース部
42 袴部
43 固定部
50A〜50C シャッター駆動装置
51 駆動装置
52A〜52C アーム
53A〜53C アーム
54 移動レール
67 ノズル駆動装置

Claims (5)

  1. プラズマ化された処理ガスを、噴出ノズルのガス噴出口から基台に装着された基板に噴出させて基板表面を処理するプラズマ処理装置において、
    前記ガス噴出口から噴出される前記処理ガスをノズル近傍に閉じ込める噴射阻止部材を設けたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    前記噴射阻止部材は、
    前記基台の前記基板の処理領域外に設けられ、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆うシャッターであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項2記載のプラズマ処理装置において、
    前記シャッターは、前記基板の処理領域面に対して上下動可能な構成とされていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    前記噴射阻止部材は、
    前記基台の近傍位置に設けられた駆動機構により、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆う位置と、前記噴射ノズルを開放する位置との間で移動可能な構成とされたシャッターであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
    前記噴射阻止部材は、
    前記噴射ノズルに設けられた駆動機構により、前記噴射ノズルのガス噴出口を覆う位置と、前記噴射ノズルを開放する位置との間で移動可能な構成とされたシャッターであることを特徴とするプラズマ処理装置。
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