JP2004253429A - セラミック多層基板の製造方法 - Google Patents

セラミック多層基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004253429A
JP2004253429A JP2003039325A JP2003039325A JP2004253429A JP 2004253429 A JP2004253429 A JP 2004253429A JP 2003039325 A JP2003039325 A JP 2003039325A JP 2003039325 A JP2003039325 A JP 2003039325A JP 2004253429 A JP2004253429 A JP 2004253429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
green sheet
multilayer
substrate
ceramic green
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003039325A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Hashimoto
晃 橋本
Masaaki Katsumata
雅昭 勝又
Shigeki Yamada
茂樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003039325A priority Critical patent/JP2004253429A/ja
Publication of JP2004253429A publication Critical patent/JP2004253429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】導体パターン間の寸法精度を向上させたセラミック多層基板の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】多層セラミックグリーンシート13を接着層15を介してセラミック基板14に加熱および加圧接着して、もう一方の多層セラミックグリーンシート13の上に離型層17を介して多孔質セラミックセッター16を配置して荷重焼成することにより、厚み方向の焼成収縮を促進させ平面方向の焼成収縮を抑制させることができるため、面内方向の導体パターン間およびセラミック多層基板の寸法精度の向上が図れる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパソコンや携帯電話等の各種電子機器に使用されるセラミック多層基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のセラミック多層基板の製造方法としては、図6に示す方法がある。
【0003】
図6(a),(b)は従来のグリーンシート積層法によって製造されるセラミック多層基板の断面図である。
【0004】
図6(a)に示すように各層のセラミックグリーンシート1の上に導体パターン2,3を印刷する。そして、図6(b)に示すように各層の導体パターン2,3が印刷されたセラミックグリーンシート1を積層し、加熱および圧着接続により一体化して焼成することによりセラミック多層基板が製造される。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−220060号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この従来方法では図6(b)において一体化した積層状態から焼成にいたる過程において、脱バインダー、焼成による焼成収縮現象が多層基板の厚み方向と面内方向の両方で発生する。特に面内方向の収縮により導体パターン間の寸法等に大きな影響を与える。一般にこの焼成収縮量のばらつきは0.2%程度発生する。
【0008】
例えば、基板サイズが50mm角の場合には導体パターンの寸法精度は±100μm程度になる。
【0009】
現在では、セラミック多層基板の高密度化に伴うボンディングパッド等の狭ピッチ化(100μm以下)が要求されているため、従来のセラミックグリーンシート積層法では、内部の導体パターンの収縮が生じ、セラミック多層基板の高密度化が困難となっている。
【0010】
本発明は導体パターン間の寸法精度を向上させたセラミック多層基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
【0012】
本発明の請求項1に記載の発明は、セラミックグリーンシート上に導体パターンを形成する工程と、前記導体パターンを形成した2枚以上のセラミックグリーンシートを加熱および圧縮して一体化した多層セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミック基板の少なくとも一面に接着層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して前記多層セラミックグリーンシートとを加熱加圧接着する工程と、多孔質セラミックセッターの少なくとも一面に離型層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して接合した多層セラミックグリーンシート上に前記離型層が接するように配置する工程と、前記多孔質セラミックセッターの離型層面の裏面に荷重焼成用の重石を配置して脱バインダーし焼成する工程とからなるセラミック多層基板の製造方法であり、厚み方向の焼成収縮促進効果によって面内方向にはほとんど寸法の変化なく焼成されるため、面内方向の導体パターン間およびセラミック多層基板の寸法精度の向上が図れる。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、セラミック基板上の接着層を介して多層セラミックグリーンシートを加熱加圧接着させる工程として、真空装置を用いて接着を行う請求項1に記載のセラミック多層基板の製造方法であり、セラミック基板と多層セラミックグリーンシートの接合部において内部剥離を生じさせる気泡が除去できるため、セラミック基板と多層セラミックグリーンシートの接合性が向上する。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、セラミック基板上の接着層を介して多層セラミックグリーンシートを加熱および加圧接着させる工程として、超音波振動装置を用いて接着を行う請求項1に記載のセラミック多層基板の製造方法であり、接着剤が加熱により低粘度化し流動性が向上し、接するセラミックグリーンシートの表面を溶かしてセラミックグリーンシートの成分が接着層に拡散する状態を促進するため、焼成によりセラミック基板との接合性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施の形態1)
まず、図1に示した材料、各構成要素および製造工程で使用する装置について説明する。
【0017】
セラミックグリーンシート11は、ブチラール樹脂やアクリル樹脂を有機バインダーとして用いたガラスセラミックスを用いる。
【0018】
導体パターン12は、Ag系ペースト(空気焼成工程用のAg−PdペーストやAg−Ptペースト)、Au系ペースト(空気焼成工程用のAg−PdペーストやAg−Ptペースト)などの貴金属ペーストだけでなく、卑金属ペースト(Cuなど)を用いてスクリーン印刷法によってセラミックグリーンシート11の上や接着層15の上に形成される。但し、卑金属ペーストを用いる場合は窒素雰囲気中や還元雰囲気中で焼成して導体パターン12を形成させる必要がある。
【0019】
セラミック基板14はアルミナ基板、ガラスセラミック基板、フォルステライト基板やフェライト基板等で、セラミックグリーンシート11の焼成温度より高い耐熱温度を有するセラミック材料で構成されているものである。
【0020】
接着層15は、ブチラール樹脂、アクリル樹脂や脂環族飽和炭化水素樹脂等の樹脂で、セラミックグリーンシート11の成分である有機バインダー樹脂の熱変形温度以下の特性を有する樹脂材料で構成される。この接着層15は樹脂材料をトルエン、アセトンやメチルエチルケトンなどの有機溶剤で溶かした状態でセラミック基板14の少なくとも一面にディップやスプレー等の方式、ロールコーターやスピンナーなどの塗布装置を用いて形成される。セラミック基板14に全面に形成してもよい。
【0021】
多孔質セラミックセッター16はアルミナ系で気孔率は60%以上のものを使用した。主成分はアルミナで含有率60〜85wt%のもので耐熱性は1000℃以上のものを用いた。
【0022】
離型層17はアルミナやジルコニアなどの敷き粉に使用される材料をブチラール樹脂やアクリル樹脂の有機バインダーとα−TPOなどの有機溶剤でペースト化したものである。
【0023】
荷重焼成用の重石18は熱伝導の良好な耐熱性のあるセラミック材料を用いた。耐熱温度はセラミックグリーンシート11の焼結温度以上であるアルミナやフェライトなどのセラミックを用いた。
【0024】
セラミックグリーンシート11の原料粉として焼成によりアノーサイト結晶を有するようにアルミナ粉とガラス粉とを用い、有機バインダーとしてアクリル樹脂を用い、可塑剤等を添加して混練してスラリー状にしたものをドクターブレード法等によって塗布することで製造したセラミックグリーンシート11を用いる。またセラミックグリーンシート11は厚みが50〜400μmのものを使用する。
【0025】
ここで、セラミック基板14とセラミックグリーンシート11との熱膨張係数差が大きいと、セラミック基板14の上に多層セラミックグリーンシート13を形成してセラミック多層基板を焼成するとセラミック基板14に反りが発生するため、これらの材料は熱膨張係数の差が小さいことが望ましい。接着層15の材料はアクリル樹脂をトルエン、アセトンや酢酸エチル等の有機溶剤に溶かしたものを用いる。
【0026】
以下、セラミック多層基板の製造方法について説明する。
【0027】
図1(a)のようにセラミックグリーンシート11の上にAgペーストを用いてスクリーン印刷等により導体パターン12を形成する。導体パターン12の厚みは、セラミックグリーンシート11の厚みの20%程度になるように調整する。
【0028】
次に図1(b)のように導体パターン12を形成した所望の枚数のセラミックグリーンシート11を積層して加熱および加圧することで一体化する多層セラミックグリーンシート13を形成する。加熱条件は50〜100℃、加圧条件は50〜300kg/cm、加熱および加圧時間として2〜5分とした。また加熱および加圧条件としてセラミックグリーンシート11間の接合を得るための条件として、50℃以上で50kg/cm以上が必要である。さらに加熱温度の上限が100℃を超えるとセラミックグリーンシート11の成分である可塑剤の蒸発量が大きくなるため、セラミックグリーンシート11の柔軟性が悪くなると共にセラミックグリーンシート11の間の接合性の不良やシート膜のクラック発生等の問題が生じるために100℃以下とした。さらに加圧条件の上限はセラミックグリーンシート11の間の加圧接合による平面方向の寸法伸びを考慮すると300kg/cm以内が望ましい。
【0029】
次に図1(c)のようにセラミック基板14の少なくとも一面にディップやスプレーなどの方式、ロールコーターやスピンナー等の塗装装置を用いて接着層15を形成する。ここでは接着層15の厚みは0.1μm以上6μm未満の範囲である。
【0030】
次に、図1(d)のようにセラミック基板14の上に形成した接着層15と多層セラミックグリーンシート13とを加熱および加圧により接合する。この加熱および加圧は緩衝ゴムを備えた金属板により行い、加熱条件は50〜100℃、加圧条件は1〜300kg/cmとする。また加熱および加圧時間は2〜5分とする。そして、加圧条件は焼成した多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14との接合部の剥離が生じないように最低限の圧力以上で行い、加熱および加圧においてセラミック基板14にクラックが生じない最大の圧力の範囲で行う。
【0031】
さらに、多層セラミックグリーンシート13の加熱および加圧による平面方向の寸法の伸びが許容範囲内になるように加圧条件の最大値に設定する。またこの加圧時間は熱プレス装置、金属板、緩衝ゴムによる積層体への熱伝導の状態に合わせて設定される。
【0032】
次に、図1(e)のようにアルミナを主成分とした粉体をペースト化した離型層17を多孔質セラミックセッター16の上の少なくとも一面にディップやスプレーなどの方式、ロールコーターやスピンナー等の塗装装置を用いて形成する。離型層17はセラミックグリーンシート11の焼結温度より高い材料であり、焼成工程では焼結しない。離型層17の厚みは40μm〜200μmの範囲とした。
【0033】
次に、図1(f)のように離型層17が多層セラミックグリーンシート13と接するように配置する。さらに、図1(g)のように多孔質セラミックセッター16の上に荷重焼成ができるような荷重焼成用の重石18を載せる。この荷重焼成用の重石18の荷重は、多層セラミックグリーンシート13に50〜150g/cmの加圧を発生させる。荷重焼成での加圧条件について接合に必要な最低限の加圧量は50g/cm以上であり、焼成した多層セラミックグリーンシート13の平面方向の伸び量は寸法精度から最大加圧は150g/cm以下であり、焼成したセラミックグリーンシート11とセラミック基板14との接合性にも影響する。
【0034】
さらに、荷重焼成用の重石18を載せた状態で脱バインダーおよび焼成を行う。脱バインダーは400℃〜500℃でピーク時間2〜4時間程度行い、セラミックグリーンシート11の焼結温度900〜920℃でピーク時間10〜20分間行う。さらに図1(h)のように脱バインダーおよび焼成した接着層15は焼失する。その結果、セラミック基板14の上のセラミックグリーンシート11と導体パターン12の多層セラミックグリーンシート13は接着層15による焼成収縮抑制効果と荷重焼成による多層セラミックグリーンシート13の厚み方向の焼成収縮促進効果によって、面内方向にはほとんど寸法の変化がなく焼成され、厚み方向のみに焼成収縮するため、面内方向の寸法精度が非常に良好なセラミック多層回路基板を製造することができる。
【0035】
次に、接着層による多層セラミックグリーンシートとセラミック基板との接合性および多層セラミックグリーンシートの平面方向の寸法精度への影響について、図2、図3、(表1)を用いて説明する。
【0036】
図2は本発明の多層セラミックグリーンシートの断面図、図3は多層セラミックグリーンシートの不良モードの断面図、(表1)は接着層の厚みに対する導体パターン間の寸法の変化結果である。
【0037】
多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14とを加熱および加圧により接合させる工程において、接着層15の厚みD1による多層セラミックグリーンシート13の平面方向の寸法精度への影響について説明する。
【0038】
図2(a)は導体ペーストの印刷により導体パターン12を形成した複数枚のセラミックグリーンシート11を加熱および加圧して一体化した多層セラミックグリーンシート13である。また導体パターン12の2点間の間隔をL1とする。
【0039】
図2(b)は接着層15を形成したセラミック基板14の上に接着層15を介して多層セラミックグリーンシート13を加熱および加圧して接着した状態である。また導体パターン12の2点間の間隔をL2とする。
【0040】
接着層15の厚みD1に対して導体パターン12間の間隔L1とL2の差が平面方向の伸びであり、寸法精度としての伸び率を%で表示し、接着層15の厚みD1の大きさによる影響について(表1)で説明する。
【0041】
【表1】
Figure 2004253429
【0042】
(表1)に示すように接着層15の厚みD1が3μmを越えると多層セラミックグリーンシート13の平面方向への伸び量が増大する。平面方向の寸法精度の点からみると接着層15の厚みD1は3μm以下が望ましい。
【0043】
次に、図3を用いて脱バインダーおよび焼成における不具合について説明する。図3は導体パターン12を有する多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14との脱バインダーおよび焼成した状態である。多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14との接合状態である。図2(b)の接着層15の厚みD1が厚い場合には、図3のように平面方向のエッジ部において、多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14とのエッジ剥離19や内部に隙間状態になる内部剥離20が生じる。エッジ剥離19と内部剥離20の接合不良について(表1)に示す。(表1)のように接着層15の厚みD1が7.8μm以上になると、エッジ剥離19や内部剥離20が生じるため、接着層15の厚みD1は6μm以下にする必要がある。
【0044】
(実施の形態2)
実施の形態2について図4を用いて説明する。図4は真空装置を用いてセラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13とを接着層15で接合させる加熱および加圧工程の断面図である。ここで21は気泡、22は真空装置を示す。
【0045】
図4(a)に示すように多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14とを接着層15で接合させる工程において、内部に気泡21が残留する。この気泡21によって脱バインダーおよび焼成した接合部に内部剥離20が生じる。そのため、加圧量をアップすると改善できるが、セラミック基板14の薄い場合(0.3mmt以下)や貫通孔を設けたセラミック基板14では、加圧量に耐えられずにセラミック基板14の内部にクラックを生ずる場合があった。そのために加熱および加圧工程において、低圧加圧が必要となる。そこで、この気泡21を除去するために、図4(b)に示すように加熱および加圧工程を真空装置22の内部で行うことにより、非常に低加圧で内部剥離20が発生しない接合が可能となる。真空装置22による加熱および加圧工程を行った場合の効果について(表2)を用いて説明する。
【0046】
【表2】
Figure 2004253429
【0047】
(表2)に示すように接着層15を介して多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14の加熱および加圧接合して脱バインダーおよび焼成した場合の接合性の結果を示す。
【0048】
加熱および加圧のみの場合には、加圧量が500g/cm以下では、焼成によりセラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13との接合部に内部剥離20が生じた。そのため、適正な加圧条件は1kg/cm以上は必要である。次に真空装置22により加熱および加圧の場合は、0.08MPs以上0.1MPs(メガパスカル)の範囲内で2〜3分吸引すると加圧量が100g/cmでも、セラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13との接合部には内部剥離20は見られず良好である。このように、真空装置22を用いることで、セラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13の接合性が向上した。
【0049】
(実施の形態3)
実施の形態3について図5を用いて説明する。図5は超音波振動装置を用いてセラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13とを接着層で接合させる加熱および加圧工程の断面図である。ここで23は超音波振動装置、24は振動方向、25はステンレス定板を示す。
【0050】
図5に示すように多層セラミックグリーンシート13を挟むようにステンレス定板25を配置して超音波振動装置23によりステンレス定板25を振動方向24に振動させると、多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14とを接着層15で接合させる工程において、接着剤が加熱して低粘度化し流動性が向上し、接するセラミックグリーンシート11の表面を溶かすことにより、セラミックグリーンシート11の成分が接着層15に拡散するため、焼成したセラミック基板14との接合性が向上する。接合性の向上効果を(表2)を用いて説明する。
【0051】
超音波振動装置23の有無において、接着層15を介して多層セラミックグリーンシート13とセラミック基板14の加熱および加圧接合して脱バインダーおよび焼成した場合の結果を(表2)に示す。
【0052】
加熱および加圧のみの場合には、加圧量が500g/cm以下では、焼成したセラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13との接合部に内部剥離20が生じた。そのため、適正な加圧条件は1kg/cm以上は必要である。次に超音波振動装置23により加熱および加圧する場合は、振動周波数20kHz以上150kHz以下でかつ出力200W以上1200W以下の範囲内で使用すると加圧量が500g/cmでも、セラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13との接合部には内部剥離20は見られず良好である。このように、超音波振動装置23を用いることで、セラミック基板14と多層セラミックグリーンシート13の接合性が向上した。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明は、セラミックグリーンシート上に導体パターンを形成する工程と、前記導体パターンを形成した2枚以上のセラミックグリーンシートを加熱圧縮して一体化した多層セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミック基板の少なくとも一面に接着層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して前記多層セラミックグリーンシートとを加熱および加圧接着する工程と、多孔質セラミックセッターの少なくとも一面に離型層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して接合した多層セラミックグリーンシート上に前記離型層が接するように配置する工程と、前記多孔質セラミックセッターの離型層面の裏面に荷重焼成用の重石を配置して脱バインダーし焼成する工程とからなるセラミック多層基板の製造方法により、導体パターン間の寸法精度を向上させたセラミック多層基板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(h)本発明のセラミック多層基板の製造方法を示す工程図
【図2】(a),(b)本発明の多層セラミックグリーンシートの断面図
【図3】多層セラミックグリーンシートの不良モードの断面図
【図4】(a),(b)真空装置を用いてセラミック基板と多層セラミックグリーンシートとを接合させる加熱および加圧工程の断面図
【図5】超音波振動装置を用いてセラミック基板と多層セラミックグリーンシートとを接着層で接合させる加熱および加圧工程の断面図
【図6】(a),(b)従来のセラミックグリーンシート積層法によるセラミック多層基板の断面図
【符号の説明】
11 セラミックグリーンシート
12 導体パターン
13 多層セラミックグリーンシート
14 セラミック基板
15 接着層
16 多孔質セラミックセッター
17 離型層
18 荷重焼成用の重石
19 エッジ剥離
20 内部剥離
21 気泡
22 真空装置
23 超音波振動装置
24 振動方向
25 ステンレス定板

Claims (3)

  1. セラミックグリーンシート上に導体パターンを形成する工程と、前記導体パターンを形成した2枚以上のセラミックグリーンシートを加熱および圧縮して一体化した多層セラミックグリーンシートを形成する工程と、セラミック基板の少なくとも一面に接着層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して前記多層セラミックグリーンシートとを加熱および加圧接着する工程と、多孔質セラミックセッターの少なくとも一面に離型層を形成する工程と、前記セラミック基板上の接着層を介して接合した多層セラミックグリーンシート上に前記離型層が接するように配置する工程と、前記多孔質セラミックセッターの離型層面の裏面に荷重焼成用の重石を配置して脱バインダーし焼成する工程とからなるセラミック多層基板の製造方法。
  2. セラミック基板上の接着層を介して多層セラミックグリーンシートを加熱および加圧接着させる工程として、真空装置を用いて接着を行う請求項1に記載のセラミック多層基板の製造方法。
  3. セラミック基板上の接着層を介して多層セラミックグリーンシートを加熱および加圧接着させる第4工程として、超音波振動装置を用いて接着を行う請求項1に記載のセラミック多層基板の製造方法。
JP2003039325A 2003-02-18 2003-02-18 セラミック多層基板の製造方法 Pending JP2004253429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003039325A JP2004253429A (ja) 2003-02-18 2003-02-18 セラミック多層基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003039325A JP2004253429A (ja) 2003-02-18 2003-02-18 セラミック多層基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004253429A true JP2004253429A (ja) 2004-09-09

Family

ID=33023533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003039325A Pending JP2004253429A (ja) 2003-02-18 2003-02-18 セラミック多層基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004253429A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017155249A1 (ko) * 2016-03-07 2017-09-14 주식회사 케이씨씨 세라믹 기판 제조용 적층 시스템 및 이를 이용한 세라믹 기판의 제조 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017155249A1 (ko) * 2016-03-07 2017-09-14 주식회사 케이씨씨 세라믹 기판 제조용 적층 시스템 및 이를 이용한 세라믹 기판의 제조 방법
KR101900547B1 (ko) * 2016-03-07 2018-09-19 주식회사 케이씨씨 세라믹 기판 제조용 적층 시스템 및 이를 이용한 세라믹 기판의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5090185B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
WO2007138826A1 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP4576670B2 (ja) セラミック基板の製造方法
JPWO2006040941A1 (ja) 積層セラミック部品とその製造方法
JP2002353624A (ja) 多層セラミック基板およびその製造方法、未焼結セラミック積層体、ならびに電子装置
JP4697600B2 (ja) 複合配線基板の製造方法
JP4770059B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2004253429A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2003031948A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP3023492B2 (ja) 複合プリント配線板の製造方法
JP2006303056A (ja) 多層セラミック基板およびその製造方法
JP3994795B2 (ja) 積層型セラミック電子部品およびその製造方法
US8241449B2 (en) Method for producing ceramic body
WO2001069991A1 (fr) Procede de fabrication d'un substrat ceramique a plusieurs couches, et pate conductrice
JP2006173240A (ja) セラミック基板の製造方法
JPH03108796A (ja) 多層電子回路基板
JPH04125990A (ja) 多層セラミックス回路基板およびその製造方法
JPH0221157B2 (ja)
JP4029207B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2005056977A (ja) 積層セラミック基板の製造方法および誘電体積層デバイス
JP2000026167A (ja) 厚膜多層基板の製造方法
JP2002118194A (ja) フリップチップ用セラミック多層基板の製造方法
JP3872440B2 (ja) ガラスセラミック回路基板の製造方法
JP3909195B2 (ja) ガラスセラミック基板の製造方法
KR100818513B1 (ko) 음각전극패턴을 갖는 유전체 시트 제품 및 다층 세라믹기판 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050901

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080916