JP2004250909A - ドームスクリーン用エアードーム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアードーム1は、内部空気圧で上部をほぼ半球形に展張可能で側面に出入口5および周壁下端に内方に向け延出するスカート部8を有するドーム2を、薄く柔軟で軽量(200g/m2)の遮光性膜体3で形成し、エアードームの展張に必要な空気圧をゲージ圧で約30Pa以下とし、これにより送気用には軽量で一人で持ち運び容易な業務用扇風機11を使用して低騒音化をはかり、ウェイト部材16の質量と個数を減らし、設営や撤収が一人の作業員で容易に行えるようにする。送風機11は、ドーム2内から遠隔操作可能とし、投影機材20の操作員が送風機11の操作も行えるようにする。排気手段13には排気量調整手段15bを設ける。ドーム内の下方には脱出用つかみ部材19を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として屋内に設置する移動式ドームスクリーン用エアードームの技術に係わり、更に詳しくは、エアードーム内に外気を送気する送風機の騒音低減をはかるとともに、エアードームの設営と撤収の作業、送風機の運転操作、エアードーム内に設置する画像投影機器の操作など一連の作業を一人で行えるようにしたエアードームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
基底部の直径が約5m、高さが約4mで約25〜30人を収容できて且つ折りたたんで移動可能な、上部が半球形の小規模エアードームを山間僻地や離島に巡回し、内部にドームスクリーン投影機やプロジェクターを設置して天体画像や星座などの画像や映像を投影可能なドームスクリーン用エアードームを、本願発明者が過去に製造した経験がある。
【0003】
上記従来のエアードームは、ドームを形成する膜体として、一般のドーム形建造物の屋根に用いる膜体と同じものを用いている。例えば、ポリエステル繊維を用いた平織組織の布帛に塩化ビニール系の黒色塗料を片面または両面に1回以上コーティングし且つその片面または両面に塩化ビニール系の白色塗料をコーティングした基布などを用いている。この膜体は、強度は十分であるが1平方メートル当たりの質量が約1000グラムで重くしかも厚さが約0.5〜0.7mmまたはそれ以上と厚く曲げ剛性が大きく、ドームを膨らませ膜体面に折り皺が残らないように半球形の形態を維持するためには、ドーム内に送気する空気圧をドームが膨らんだ状態で約300Pa(パスカル)(ゲージ圧)即ち約30mmAq(ゲージ圧)にする必要があった。そのため、ドーム内に外気を送気する送風機は、その空気圧に見合う軸流送風機やターボ送風機やシロッコファンなど比較的高圧用の機種を用いていた。しかしこれらの送風機は、騒音が大きく騒音低減のための設備が必要であるのみならず、送風機の質量が重く一人の力では容易に移動や設置が困難である。また前記の送風機は、締め切り状態で運転した際の送気圧力が高く、その状態でもドームが浮き上がらないようドーム基底部の周囲を沢山の重い錘で押さえるため、設営や撤収が重労働であるのみならず、非常時には年少者が容易に脱出できないといった問題があった。そしてこの従来のドームでは、30kgのウエイト部材をドーム基底部外周に沿って12個取り付け、また、基底スカート部を含むドーム部の膜体総質量が約100kgとなるなどの理由から、運用には複数の要員が必要であった。更に、送風機の運転と調整操作と監視のためのスタッフをドームの外部に待機させる必要があった。従って、小規模に見合った低い価格で、運用にも経費が少なくて済み、しかも騒音レベルの低い移動式のドームスクリーン用エアードームの開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、山間僻地や離島に巡回して教育や娯楽に用いるのに便利で、骨組み部材を必要とせず且つ折りたたんで搬送移動可能な半球形の小規模のエアードームであって、構成部材を軽量化して一人で運搬できるようにし、エアードーム内に外気を送気する送風機の騒音低減をはかり、また、浮き上がり防止用のウエイト部材の質量と個数を減らし、それらによって、エアードームの設営と撤収の作業、送風機の運転操作、エアードーム内に設置する画像投影機材の操作など一連の作業を一人で容易に行え、しかも非常時にはドーム内の周囲の複数の場所から脱出できるように構成した、低価格のドームスクリーン用エアドームを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明のドームスクリーン用エアードームは、内部に空気を送って上部をほぼ半球形に展張可能で側面に出入口および周壁下端に内方に向けほぼ水平に延出するスカート部を有するドームを、薄く柔軟で軽量の遮光性膜体で形成し、エアードームの展張に必要な空気圧を低下させ、これによって、ドームへ送気する空気圧を低下させる。この空気圧の低下により、送気用送風機には軽量で一人で持ち運び容易な業務用の扇風機型ファンを用いて低騒音化をはかる。そして該送風機は、エアードーム内から遠隔操作で回転速度制御即ち風量制御を可能として、エアードーム内で投影機器を操作する操作員が送風機の操作も行えるようにする。また空気圧の低下に伴い、エアードームの外周下端に沿って配設する浮き上がり防止用ウェイト部材の質量と個数を減らし、運搬および設営と撤収作業も一人の作業員で簡単且つ容易に行えるようにする。
【0006】
ドームを形成する膜体は、柔軟な織り組織からなる布帛を素材とし、その布帛の面に遮光性および気密性を備えた塗料をコーティングするとともに、少なくとも一方の表面に映像投影に適した反射面を備え、1平方メートル当たりの質量が約200g以下に形成した基布からなり、ドームは、前記膜体を用いて上部がほぼ半球形に展張可能に構成する。そして、ドーム基底のスカート部より上方の半球形部の質量を支え且つ半球形に展張した膜体面に折り皺が残らずその形態を維持可能な張り力を膜体に発生させる圧力を下限とし且つ約30Pa(ゲージ圧)を上限とする範囲の圧力でドームを展張支持させる。これにより送気圧力を低レベルに押さえ、業務用扇風機を送風機として用いて低騒音化をはかり、且つ、天井部がドーム内の空気圧のみでほぼ正確な半球形に転調され、ドームを支持する骨組み構造部材を要しないドームの形成を可能にする。
【0007】
なお、ドームの排気手段としては、ドームの周壁に貫通形成された少なくとも1つ以上の排気口と連通し且つドームの周壁に沿う可撓性排気ダクトにより構成するのがよい。この構成は、排気ダクトの通路を絞ると排気量調整が容易に行え且つ排気口からの光の侵入を規制することが可能である。
【0008】
また、ウエイト部材収容部保持は、端部に開口を備えた袋状または筒状の収容部材、または先端が基端側に吸着して環状部を形成可能な帯状の保持部材からなり、該収容部材または保持部材にウエイト部材を収容または保持可能にすると都合がよい。この構成はウエイトの着脱を簡単且つ容易する手段となる。一方、ドームの周壁下端近傍またはスカート部上面に、ドーム内部から手を掛けて持ち上げ可能なつかみ部材を複数箇所に設ける。これは、非常時にドーム出入口以外の任意の位置から脱出を可能にする手段となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1は、本発明に係るドームスクリーン用エアードームの実施例の側面を示す図である。図2には上記エアードームの出入口側の側面を示し、図3には上記エアードームの全体の平面図を示し、図4には上記エアードムの内部を示し、図5には上記エアードームのウエイト収容保持部の構造を拡大して示し、図6には上記エアードームの排気ダクト部を拡大して示し、図7には排気口に設けた排気量調整手段の実施例を示している。そして図8には送風機の遠隔制御用のスイッチボックスの外観の一例を示す。なお、本明細書においては、空気の圧力のPaまたはmmAqは全てゲージ圧で記載している。
【0010】
図において、本発明に係るドームスクリーン用エアードーム1は、ほぼ垂直で円筒状の周壁部2bの上部にほぼ半球形のドーム状屋根(半球部2a)を備え、内部に空気を送給すると上部がほぼ半球形に展張可能で、下方の周壁部2bには出入口5、および周壁下端6に内方に向けほぼ水平に延出するスカート部8をそれぞれ有するドーム2を可撓性膜体で形成する。ドーム2には、可撓性膜体で形成され、基端10a側を周壁部2bに連結してドーム2の内部と連通し且つ外方に延出する送気ダクト10と、送気ダクト10の先端10bに設けられ送気ダクト10内に外気を送気する送風機11と、内部の空気をドーム2の外に排出する排気手段13と、ドーム2の周壁下端6に沿って配設した8個のウェイト収容保持部17とを備える。そして、送風機11は扇風機型のファンを用いるとともに、送風機11をドーム2の内部から遠隔操作可能となし、またドーム2の半球部2aを形成する膜体3は、遮光性を備え且つ内側面はドーム2の内部に設置する投影機材20により画像の投影に適する反射面を形成している。また、ウエイト収容保持部17には、それぞれウエイト部材16が保持されている。なお図1のドームは、周壁部2bの直径(即ち半球部2aの直径)が約4m、周壁部2bの高さが約0.7m(観客の座高とほぼ同じ高さ)、半球部の頂部の高さが床面から約2.7mで、約25〜30人収容可能な寸法になっている。なお、室内使用のドームでは、例えば天井高さ約3mの学校の教室でも展張可能なように、ドーム半球部2aの直径をほぼ4m前後に制限するのが好ましい。しかし、体育館などの天井の高いところや屋外で使用する場合は、ドーム半球部2aの直径をもっと大きく設計できる。
【0011】
つぎに、上記ドームスクリーン用エアードーム1の各部の構造を詳細に説明する。まず、ドーム2を構成する膜体3は、ポリエステル100%の糸を用いて平織組織に織り上げた厚さ約0.1mmの布帛(株式会社サンゲツ製造の生地)を素材とし、その布帛の片面に遮光性および気密性を備えたポリウレタン樹脂の塗料をコーティングして、厚さ約0.15mm、1平方メートル当たりの質量が約116グラムの薄く柔軟で軽量の基布を用いる。ドーム内側面は、布帛の素材繊維の光沢と反射特性を活用し、塗料の塗布はしていない。但し、布帛の素材繊維の種類によっては内側面に白色系塗料を塗布してもよい。上記の膜体3を、ドームの半球部2aの頂部を中心とする小さな円形の断片4aと、その円形断片端縁部から半球部下方に向け複数のほぼ等間隔の放射状に切断した形状の複数の断片4と、ドーム周壁部2bを形成する断片4bとに裁断し、この断片4,4aの互いの側端部を縫着または熱溶着または接着してほぼ半球形に展張可能に形成する一方、半球部2aの下端部に沿って上記帯状の断片4bを環状に縫着または熱溶着または接着してほぼ垂直の周壁部2bを形成する。更に周壁下端6には、上記と同じ膜体または適宜の柔軟性と遮光性とを備えた膜体により、外周が前記半球部2aとほぼ同じドーナツ状に形成された部材を縫着または熱溶着または接着してスカート部8を形成する。スカート部8のドーナツ状の内周部は、空気圧による膜体の反転と引き裂け防止のため、端部を折り返して逢着した袋状に成形する。或いは前記の折り返しに代えて該内周部に沿って多数の環状部材を取り付けてもよい。そして、その袋状部または環状部材にスカート保持ロープ9を通してその両端を結びつける。上記円形の断片4aは断片4の数と等しい数の辺を有する多角形に形成してもよい。
【0012】
前記膜体3の遮光性については、日本インテリアファブリックス協会が定めた基準(通称NIF基準)で、遮光1級(JIS−L1055Aに掲載された遮光率100.00%〜99.9%に相当)であり、この遮光率は、社団法人照明学会編「ライティングハンドブック」に掲載された解説によると、人の顔が認識できないレベルとされている。一方、膜体3を構成する布帛については、例えば、繊維の紡糸原液につや消し剤として白色の微粉末を添加混入させて紡糸したダル繊維で織り上げたセミダル以上好ましくはフルダルの布帛を用いるのが好ましく、その場合布帛に特別に処理を施さなくても表面が画像投影に適した反射面となり、片面に気密性を有し且つ遮光製を備える処置を施すだけで軽量の膜体が形成できる。
【0013】
膜体3を構成する基布については上記のものに限定しない。例えば、織物組織としては一般に平織組織がよく用いられるがこれに限らず各種の織り組織にしてもよく不織布を用いることも可能である。基布繊維素材としては一般にガラス繊維,ポリアミド系,ポリアラミド系,ポリエステル系,ポリビニルアルコール系繊維など適宜の繊維でよい。一方、基布に施す遮光処理または画像投影に適した処置は、塗料のコーティングのほか薄いフィルムをラミネートする方法でもよく、その塗料またはフィルムの樹脂は、基布がガラス繊維の場合一般に四フッ化エチレン樹脂がよく用いられるが、そのほか基布繊維素材との組み合わせにより塩化ビニル系樹脂,クロロプレンゴム,クロロスルフォン化ポリエチレンゴム,その他これらに類するもの(表面にフッ素樹脂フィルムを貼り合わせたものを含む)など各種の樹脂も用いられ、防汚性を維持するなどの目的で酸化チタンをコーティングする場合や、アクリル系エマルジョンに金属粉末を添加したものをコーティングする場合もある。また、超軽量化,抜群の耐久性,高度な信頼性などの必要性からザイロン繊維(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(通称「PBO」)を液晶紡糸した繊維で、ザイロンは東洋紡績株式会社の商品名)の基布にポリウレタン樹脂をコーティングまたはラミネートした膜体が用いられる特殊な例もある。そして膜体3は、基布の織物組織により経糸方向と緯糸方向の双方の引っ張り強度が若干異なるのが一般的で、ドームの設計においてはこの特性を配慮して裁断時に方向設定すれる場合もある。
【0014】
なお、出入口5については、ドーム2の周壁部2bのやや上方(図示の例では半球部2aとの境界部)に人がまたいで出入り可能な高さで上下約1.1m左右約1.2mの略楕円形の出入口孔を貫通形成する一方、膜体3と同様な柔軟な基布を用いて前記出入口孔よりもやや大きな径の略半月状に形成された2枚の仕切膜5b,5bを、半月の直線端部同士が縦方向に重なる重なり部5cが形成され且つ周縁部が前記出入口孔と重なるようにして前記出入口孔に重ね合わせ、更に、仕切膜5b,5bの手前に内径が前記出入口孔とほぼ同じ大きさの略楕円形ドーナツ状の周縁部材5aをその内径部を前記出入口孔の周縁部に重ねてこの周縁部を補強するように重ね合わせ、ドーム2の膜体3と仕切膜5bと周縁部材5aとを前記出入口孔に沿って縫着または熱溶着または接着により一体化して構成する。これにより、仕切膜5bの重なり部5cに手を挿入して一方を奧に押すと容易に出入り可能な開口が開かれる。また、この出入り口5は、ドーム2が内部の空気圧で膨らんでいるときは、仕切膜5b,5bの中央の重なり部5cが互いに重なり合って気密性を保つ。
【0015】
ドーム2は、ドーム基底部7のスカート部8よりも上方の周壁部2bおよび半球部2aの質量を支え且つ半球形に展張した膜体面に折り皺が残らずその形態を維持可能な張り力が発生する圧力を下限とする圧力でドームを展張させる。本発明に係るドームスクリーン用エアードーム1は、ドーム2を展張させる手段として扇風機型ファンを用いるので、この扇風機型ファンの能力でドーム内に発生させる圧力の上限が定まる。扇風機型ファンを図1に示す形態で用いた場合は、動圧で30Pa程度は実用可能である。このことからドーム2内の上限圧力を30Paとすると、ドーム2を形成する膜体3は、1平方メートル当たりの質量が約116gの基布よりも質量が大きな基布を用いることが可能となり、1平方メートル当たりの質量が約200g程度の基布を用いることも十分可能である。即ち、ドーム内の圧力は30Paを上限とし、ドーム2を形成する膜体3として1平方メートル当たりの質量が約200g以下の基布素材を選定する。
【0016】
因みに、図示の実施例のドームの場合は、前記膜体3を用いて形成したドームの実寸モデルを用いて、このドームを展張させる実験を行った結果では、空気圧を約10〜20Pa(約1〜2mmAq)にすれば折り皺が消えて実用上十分な張り力になることが確認された。上記の空気圧力は、上記ドーム2の基底7のスカート部8を除く周壁部2bと半球部2aの総質量(表面の総面積約(約34平方メートル)と膜体3の単位面積当たりの質量(約116g)をかけ合わせてた値)約4kgを支えバランスする圧力((前記の総質量4kg)×(重力の加速度g)÷(半球部2aの基底部7の面積(約8.8平方メートル))=約4.5Pa))よりも約5〜約15Pa(約0.5〜1.5mmAq)高い圧力となった。つまり、この周壁部2bと半球部2aの膜体総質量とバランスする圧力(約4.5Pa)に対し余分の圧力(約5〜15Pa)を加えた約10〜約20Paの圧力が、ドーム2の膜体面の折り皺を無くして形態を維持する張り力を発生させるのに必要な圧力となった。即ち、10〜20Paの圧力が、この膜体3は折り皺のない半球形に展張させ且つドーム2が安定させるに適した圧力であることが確認された。
【0017】
更に詳しく説明すると、ドーム2の半球部2aの最大径部(周壁2bとの交点)の直径が4m、その部分の周長(直径×円周率)が約12.6m、断面積(半径の2乗×円周率)が12.6平方メートルである故、圧力20Pa時における上向き押し上げ力(断面積×圧力)は252N(ニュートン)(約26kgf)、膜体3の単位幅(1m)に作用する球面に沿う上下方向の張り力(押し上げ力÷周長)は約20N/m(約2kgf/m)となっている。1平方メートル当たりの質量が約116グラムの上記膜体3を用いた場合、直径4mのドームの総質量は約4kgでドーム基底部の面積は8.8平方メートル故、必要な送気圧力は約4.5Pa以上あればよい。この関係から、測定で得られた約10〜約20Paはドーム基底部のスカート部8を除く上部の質量を支えるのに十分で且つ折り皺のない張り力を発生させるのに十分な圧力となったことが解る。
【0018】
一方、周壁部2bの質量を無視すると、膜体の質量およびそれを支えるドーム内空気の上向き押し上げ力はそれぞれドーム半径の2乗にほぼ比例し、また、膜体の張り力はドーム半球部2aの半径にほぼ比例するので、ドームの必要送気圧力はドーム半球部2aの半径が大きくなるほど低くなる。つまり、単位面積当たりの質量がほぼ上記の範囲の膜体を用い、且つ直径が4m〜5mのドームでは送風機の圧力は約10〜約20Pa、それよりも大きな直径のドームでもこの圧力を大幅に上回る事はなくそれ以下となる傾向にある。この関係を比例的に利用すると、詳細計算の説明は省略するが、例えば、厚さと質量が若干大きな膜体を用いてドームを形成した場合、或いは上記とほぼ同じ膜体を用いて半球部の直径を約3m程度に縮小した場合などでは、膜体に必要な張り力を生じさせるために必要な空気圧力は変化するが、1平方メートル当たりの質量が約200gまたはそれ以下の膜体を用いる事で、送風機11の送気圧力が約30Paあれば十分であるといえる。またこの空気圧は、質量を支え折り皺を消すのに必要な空気圧を超える余分な圧力を、風などによる弱い気流を受けても実用上支障のない程度に形態を維持させる目的としても活用できる。
【0019】
つぎに、ドーム2へ空気を送気する手段は、上記ドーム2の膜体3と同様の柔軟な膜体を用いて筒状に形成した送気ダクト10を形成し、送気ダクト10の基端10aは、ドーム2の周壁部2bに形成した貫通孔に密接接続し、且つ先端10bには、外気を取り込んで送気ダクト10内に送気可能に送風機11を取り付ける。前述の説明からわかるとおり、ドーム内の必要な圧力は、従来の膜体で形成したドームが必要とした約300Paに比べ約10分の1以下でよい。送風圧力を約30Paを上限とする場合、ドーム2に送気する送風機11としては、市場に流通している業務用などに用いられる低圧且つ低騒音型の扇風機の中からドーム2に必要な送風量と送風圧力をまかなえる機種を適宜選定できる。なお、送気ダクト10は上記に限らず、搬送に便利なように伸縮式ダクトで構成し、搬送時には収縮させてたたみ込む方式に形成してもよい。
【0020】
前述のドーム展張実験と並行して行った騒音測定の結果を参考までに紹介する。実験は、ドーム本体部と送気ダクトと排気ダクトのそれぞれの構造、寸法を上記説明とほぼ同じものを用い、膜体材質(つまり質量)が従来のものと本発明に用いるものとの2種類のドームを準備し、それぞれの必要送風圧力に応じ異なる送風機を取り付け、送気ダクト基端部(図示の10aの部分)のドーム内吹き出し口における騒音を測定した。従来のドームでは騒音レベルが73dB(一定回転での使用)であったが、上記本発明に係るドームでは48dB(中速運転での通常使用時)で、ドーム立ち上げ時、即ちドームを膨らませる際の高速運転時では68dBであった。つまり、本発明のドームの通常使用時における送風機の騒音は、従来のドームに比べ25dB低減できた。上記説明で騒音レベルの数値単位[dB]はいずれもAスケールで示している。因みにこの実験では、従来のドームには昭和電気株式会社製のポータブルファン(型式:AP−2)の軸流ファン、本発明のドームには株式会社スイデン製のキャスタスイファン(型式:SKF−45C−1V)の扇風機をそれぞれ送風機として用いた。
【0021】
つぎに、本発明に係るドームスクリーン用エアードーム1の送風機11には上記実験で用いたものと同じ扇風機型を用いる。扇風機11は、駆動軸回りに沿って設けられた3〜5枚構成の広い面積の羽根11a(図示の場合4枚羽根構成)をモーターで直結駆動する外観が家庭用扇風機と同様の業務用扇風機であり、これを自立型のキャスター11cを設けた移動式支持枠11bに組み込み、制御部11dを支持枠に設け、可搬型に構成している。制御部11dは、羽根11aの回転数を数段階の速度に設定可能に構成する。これによりドーム2の設置環境と状況に応じ適当な空気圧で使用することを可能にする。そして扇風機11の回転速度即ち風量または風圧を設定する制御部11dには、機側操作手段のほか図8に示すような遠隔制御可能な有線式スイッチボックス12または適宜の無線式の操作部のいずれかを備え、ドーム2の内に設置した投影機材20のオペレーターがドーム2内部からも操作可能にしている。図示のスイッチボックス12には、扇風機11の「強」、「中」、「弱」、および「停止」の4個のスイッチ12a,12a,・・・が設けられ、スイッチ12aおよび機側の制御部11dのどちらからでも回転速度の設定(起動)と停止操作が可能にしてある。なお、図示は省略するが、扇風機11にはダクト端部の取り付けに便利なようにファン部周囲に近接してファンの軸方向に向く円筒状部材を設けると都合がよい。これにより扇風機11は軸流ファンに類似の外観を呈するが、騒音の大きな通常一般に軸流ファンと称されるものとは異なり、送風機11の羽根11aの形態は低騒音の扇風機の部類に属するものを採用する。
【0022】
つぎに、ドーム2の排気手段13について説明する。排気手段13は、ドーム2の周壁部2bの低位置に周面に沿って貫通形成された複数の排気口14と、その外側に排気口14と連通してドーム2の基底部外周に沿って約90°の領域に亘って形成された排気ダクト15と、排気ダクト15の先端部15aに出口開口を紐で絞って調整可能にした排気量調整手段15bを有して構成される。排気ダクト15は、搬送時の折りたたみに便利なように前記膜体3と同様に柔軟な膜体で形成すると都合がよい。排気ダクト15の内部通路は送気ダクト10よりも狭く排気量に見合う通路面積を備えるように形成する。
【0023】
排気量は、一般に1人当たり1時間当たり大気圧状態で約30立方メートルとされ、30人収容の上記ドームでは1排気量は毎時約1000立方メートルとなるが、ドーム2の基底部7と床との隙間や出入口5の隙間などからの漏洩もあり、漏洩分を差し引いた排気量を排気ダクト15から排気する。なお、ドームを設置する場所の床面の気密性などの状況により、或いはウエイト部材の状況によりドーム2内の空気の漏洩量が異なる。そのため、ドーム2を膨らませて形状を維持するのに必要な膜体の張り力が得られる前記圧力を維持するために、排気ダクトからの排気量を前記排気量調整手段15bなどで調整する。排気量調整手段は、例えば図示のように、紐で環状に結んで出口面積を調整すると好都合だが、排気ダクト15が柔軟な膜体で形成してあれば、石などの適宜の錘で通路の面積を調整する方法でも可能である。
【0024】
排気量調整手段は、前記方法とは別に或いはそれに加えて、図7に示す様に、排気口14のそれぞれのドーム2の内側に、排気口の開度調整用の蓋14aを設けてもよい。例えば、排気口14の周縁部に面ファスナー14b,14bを貼付するとともに、排気口14よりも広幅の柔軟な膜体で形成され且つ側端両面に面ファスナー14c,14cを添付してなる蓋14aの一端を面ファスナーが排気口14周縁の面ファスナーと対面するように排気口14の近傍に取り付け、その蓋の他端を適宜巻き取って排気口14の開度を調整可能にして、排気量調整を可能にする。
【0025】
つぎに、ドーム2の周壁下端6に沿って設けた複数のウエイト部材収容部保持部17は、基端側をドーム2に一体的に取り付け且つ先端と基端側にそれぞれ面ファスナー18a,18aを取り付けた幅広帯状保持部材18からなる。該ウエイト収容保持部17は、ドーム2の周囲にほぼ均等配置に8個設けられている。そして、このウエイト部材16には、専用の金属製の質量約2kgのウェイト部材を巻いて面ファスナーで保持させてもよいが、それに限らず図示の如く飲料水入りのペットボトルまたはペットボトルに水や砂等を充填したものあるいは石など、適当なあり合わせのものを巻き込んで保持してもよい様に形成している。図示のドーム2の場合、ウエイト部材16は1個の質量を約2kgとし、全体の総質量を約16kg以上にするのが好ましい。
【0026】
図示のウエイト収容保持部17には、1箇所に複数のウエイトを収容保持する事も可能である。そのため、風を受ける様な場所に設置する場合、1箇所にそれぞれ複数ウエイト部材16を収容するとともに送風機11の回転速度を上げて送気圧力を高くし、膜体3の張り力を強くしてドーム2を設置することも可能である。
【0027】
ウエイト収容部保持部は、図5に示す形態に代えて図示は省略するが例えば、端部に開口を備えた袋状または筒状のウエイト収容保持部をドーム2の周壁部2b下端に沿ってほぼ等間隔に配設し、該袋状または筒状のウエイト収容保持部に前述の適宜のウエイト部材16を収容する方式にしてもよい。この場合もウエイト部材を袋状または筒状のウエイト収容保持部に出し入れするだけで取り付け取り外し作業が誰でも簡単に行えて便利である。
【0028】
つぎに、ドーム2の周壁下端6の近傍に、ドームの内部から手を掛けて持ち上げ可能なつかみ部材19を複数箇所に設けている。このつかみ部材19は、火災発生時やドーム2の空気圧が低下して出入口5からの脱出が困難に至った場合などの緊急時に用いる。即ち緊急時には、このつかみ部材19を手に持ってドーム2の基底部7をスカート部8とともに上方へ引き上げる。この動作により、ドーム2の基底部7の周囲から脱出可能となる。つかみ部材19は、ドーム周壁部2bの内側下方に、柔軟な帯状部材の両端を取り付けるか、またはプラスチック製等の引き出しの取っ手状の部材を取り付けるなど適宜の形態でよい。
【0029】
以上説明した構成からなるドームスクリーン用エアードーム1は、図4に示すように、ドーム2内部の中央の床面に設置した机の上に投影機材20を設置し、半球部2の内壁面に天体画像や星座その他の画像や映像を投影し教育用や娯楽に用いる。投影機材20は、例えばプラネタリウム投影機20a、画像投影用プロジェクター20bおよびそれらの操作用パソコン(図示しない)のほか、映写機なども使用できる。
【0030】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、送風機には低騒音型として知られている業務用扇風機を用いるとともに、この送風機をドーム内から遠隔操作可能とした。この構成によると、送風機の送気圧力が低いが、ドームを形成する膜体を薄く柔軟で且つ軽量の素材を用いることで実現でき、また半球形の天井部を支持する骨組み部材を要しないドームを形成できる。そして一般に高圧形と呼ばれる軸流式送風機やターボ式送風機やシロッコファンを用いた従来の方式とは異なり、風量が十分得られる軽量の業務用の扇風機を送風機に用いることで騒音低減をはかり、且つ持ち運びを容易にするとともに、ドームの内部から運転制御即ち風量制御を可能として、一人の操作員で操作を可能にするといった作用効果がある。また、業務用の扇風機は、前記他の送風機に比べ大量生産され低価格で市場に流通しているので、コストを大幅に低減できる。
【0031】
請求項2に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、ドームを形成する膜体として薄く柔軟で且つ軽量な素材を用いた。一方、請求項3に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、ドーム内の空気圧を、ドーム基底のスカート部より上方のほぼ半球形部の質量を支え且つほぼ半球形に展張した膜体面に折り皺が残らずその形態を維持可能な張り力が得られる圧力を超える適宜の圧力でドームを展張させる。これらの構成は互いに関連して低騒音化に有効に作用する。即ち、ドームをほぼ半球形に形態を維持するうえでドーム内に過大な圧力を作用させる必要がことがなくなる。つまり、送風機には低騒音型で風量が十分に得られる業務用扇風機の利用が可能となり騒音の低減ができ、また、ウエイト部材の質量と個数を減らしてもドームを安定設置させることができて、設営や撤収時に作業者の負担が軽減されるといった作用効果がある。
【0032】
請求項4に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、ドームの排気手段として、ドーム周壁に貫通形成された少なくとも1つ以上の排気口と連通し且つドーム周壁に沿う可撓性排気ダクトにより構成し、例えば、排気口に開度調整可能な蓋を設けるとか、或いは排気ダクトの通路または先端開口を紐など適宜の手段を用いて簡単に絞るなどの適宜の排気量調整手段を備えたので、ドームの膜体の張り力と送風機の送気量とのバランス調整が容易に行え、しかもダクトがドーム周壁に沿って円弧状に形成され排気口からの光の侵入を規制するといった作用効果がある。
【0033】
請求項5に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、ドームの周壁下端に沿ってウエイトを取り付ける手段として、端部に開口を備えた袋状または筒状の収容部材、または先端が基端側に吸着して環状部を形成可能な帯状の保持部材を設けたので、ウェイトの着脱作業が一人で簡単且つ短時間に行え、且つ、例えば石またはペットボトルに水や砂を入れたものなど適宜の形状のものをウエイト部材に代用できるといった作用効果がある。
【0034】
請求項6に係る発明のドームスクリーン用エアドームは、ドームの周壁下端近傍またはスカート部上面に、ドームの内部から手を掛けて持ち上げ可能なつかみ部材を複数箇所に設けたので、非常時には年少者や老人でも出入口以外の場所からも容易に脱出できるといった作用効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドームスクリーン用エアードームの実施例の側面を示す図である。
【図2】図1のドームスクリーン用エアードームを出入口側から見た側面をやや拡大して示す図である。
【図3】図1のドームスクリーン用エアードームの全体の平面図である。
【図4】図1のドームスクリーン用エアードームを中央で垂直断面にして内部を示す図である。
【図5】図1のドームスクリーン用エアードームのウエイト収容保持部の構造を拡大して示す図である。
【図6】図1のドームスクリーン用エアードームの排気ダクト部の構造を拡大して示す図である。
【図7】図1のドームスクリーン用エアードームのドーム周壁部の排気口に設ける排気量調整手段の実施例を示す図である。
【図8】図1のドームスクリーン用エアードームに用いる送風機の遠隔制御用スイッチボックスの外観図である。
【符号の説明】
1 ドームスクリーン用エアードーム
2 ドーム
2a 半球部
2b 周壁部
3 膜体
4,4a,4b 断片
5 出入口
5a 周縁部材
5b 仕切膜
5c 重なり部
6 周壁下端
7 基底部
8 スカート部
9 スカート保持ロープ
10 送気ダクト
10a 基端
10b 先端
11 送風機(扇風機)
11a 羽根
11b 支持枠
11c キャスター
11d 制御部
12 スイッチボックス
12a スイッチ
12b ケーブル
13 排気手段
14 排気口
14a 蓋
14b,14c 面ファスナー
15 排気ダクト
15a 先端部
15b 排気量調整手段
16 ウェイト部材
17 ウエイト収容保持部
18 帯状保持部材
18a 面ファスナー
19 つかみ部材
20 投影機材
20a プラネタリウム投影機
20b プロジェクター
Claims (6)
- 上部がほぼ半球形に展張可能で側面に出入口および周壁下端に内方に向けほぼ水平に延出するスカート部を有するドームを可撓性膜体により形成し、該ドームには、ドーム内と連通し且つ外方に延出する折りたたみ可能な送気ダクトと、該送気ダクトの先端部に設けられて送気ダクト内に外気を送気する送風機と、内部の空気の排気手段と、周壁下端に沿って配設した複数のウェイト部材収容保持部とを備える一方、前記送風機には扇風機型のファンを用いるとともに、該送風機を前記ドーム内から遠隔操作可能となし、また前記ドームの半球部を形成する膜体は、遮光性を備え且つ内側面は該ドーム内に設置する投影機材からの画像の投影に適する反射面を形成してなるドームスクリーン用エアードーム。
- ドームを形成する膜体が、柔軟な織り組織からなる布帛を素材とし、その布帛の面に遮光性および気密性を備えた塗料をコーティングするとともに、少なくとも一方の表面に映像投影に適した反射面を備え、1平方メートル当たりの質量が約200g以下に形成した基布からなり、ドームが前記膜体を用いて上部がほぼ半球形に展張可能に構成してなる、請求項1記載のドームスクリーン用エアードーム。
- ドーム内の空気圧を、ドーム基底のスカート部よりも上方のドーム部の質量を支え且つ半球形に展張した膜体面に折り皺が残らずその形態を維持可能な張り力を発生させるのに必要な圧力を下限とし、且つ約30Pa(ゲージ圧)を上限とする範囲の空気圧でドームを展張させる、請求項1または2に記載のドームスクリーン用エアードーム。
- ドームの排気手段が、ドームの周壁に貫通形成された少なくとも1つ以上の排気口と連通し且つ前記周壁に沿う折りたたみ可能な排気ダクトとにより構成されるとともに、前記排気口または排気ダクトに排気量調整手段を備えてなる、請求項1から3のいずれかに記載のドームスクリーン用エアードーム。
- 前記ドーム周壁下端に沿って設けた複数のウエイト部材収容部保持が、端部に開口を備えた袋状または筒状の収容部材、または先端が基端側に吸着して環状部を形成可能な帯状の保持部材からなり、該収容部材または保持部材にウエイト部材を収容または保持可能にしてなる、請求項1から4のいずれかに記載のドームスクリーン用エアードーム。
- ドーム周壁下端近傍またはスカート部上面に、ドームの内部から手を掛けて持ち上げ可能なつかみ部材を複数箇所に設けてなる、請求項1から5のいずれかに記載のドームスクリーン用エアードーム。
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