JP2001164795A - 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法 - Google Patents

排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法

Info

Publication number
JP2001164795A
JP2001164795A JP34860899A JP34860899A JP2001164795A JP 2001164795 A JP2001164795 A JP 2001164795A JP 34860899 A JP34860899 A JP 34860899A JP 34860899 A JP34860899 A JP 34860899A JP 2001164795 A JP2001164795 A JP 2001164795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tent
exhaust duct
roof
shape
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34860899A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Asakawa
雅孝 浅川
Chiyoko Asakawa
千代子 淺川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIROTA KIKAKU KAIHATSU CENTER KK
HIROTA KIKAKU KAIHATSU CT KK
Original Assignee
HIROTA KIKAKU KAIHATSU CENTER KK
HIROTA KIKAKU KAIHATSU CT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIROTA KIKAKU KAIHATSU CENTER KK, HIROTA KIKAKU KAIHATSU CT KK filed Critical HIROTA KIKAKU KAIHATSU CENTER KK
Priority to JP34860899A priority Critical patent/JP2001164795A/ja
Publication of JP2001164795A publication Critical patent/JP2001164795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業により発生する煤煙、臭気、ガス状又は霧
状生成物質、塵埃又は微細な粉塵などを周囲の環境に発
散させる恐れの極めて少ない、ほぼ閉ざされた作業空間
を形成できるテントを提供すること。 【解決手段】内部空間で行なう作業により発生する煤
煙、臭気、ガス状又は霧状生成物質、塵埃又は微細な粉
塵などを空気とともに内部空間から外部に吸引排出する
ための排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット及
びテント、並びに排気ダクト接続部に排気ダクトを接続
し、前記排気ダクトを通して減圧吸引することにより、
テントの内部の空気を、空気に含まれる別異の物質とと
もにテントの外に排気するテントの使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業により発生す
る煤煙、臭気、ガス状又は霧状生成物質、塵埃又は微細
な粉塵などを周囲の環境に発散させることが極めて少な
い、ほぼ閉ざされた作業空間を形成することができる組
立及び解体可能なテント(以下、単にテントいうことが
ある)、及びそのテントの使用方法に関するものであ
る。
【0002】以下において『煤煙、臭気、ガス状又は霧
状生成物質、塵埃又は微細な粉塵など』を『煙など』と
いうことがある。
【0003】『ほぼ閉ざされた作業空間』とは『作業空
間内部で行なう作業により発生する煤煙、臭気、ガス状
又は霧状生成物質、塵埃、微細な粉塵などを周囲の環境
に拡散又は散逸させることにより、周囲の環境に居あわ
せる人々に環境科学的、医学的、心理的又は感覚的な不
快感、不潔感、恐怖感などを与える可能性がない、ある
いはその可能性が極めて少ない作業空間』を意味する。
【0004】『組立て及び解体可能な』とは『組立てて
使用した後に、形状と機能を損なうことなしに再度組立
てて使用することができる状態で解体可能な』を意味す
る。そして『組立て及び解体可能な』という意味で『仮
設(の)』ということがある。
【0005】本発明は、詳しくは、煤煙、臭気、ガス状
又は霧状生成物質、塵埃、微細な粉塵などを生じる諸種
の作業を内部空間で行なうのに適した組立て及び解体可
能なテントで、内部空間で行なう作業により発生する煙
などを、空気とともに内部空間からテントの外に排出す
るための排気ダクトを接続するための接続部(以下、排
気ダクト接続部という)を設けたテントに関するもので
ある。
【0006】本発明は、さらに詳しくは、テントの内部
のほぼ閉ざされた作業空間で、煙などを発生する作業
を、テントに設けられた接続部に接続された排気ダクト
(送風管)を介して、外部から吸引することにより、作業
により発生する煙などを、空気とともに前記作業空間か
らテントの外に排出することができる排気ダクト接続部
を備えた組立て及び解体可能なテントの使用方法に関す
るものである。
【従来の技術】
【0007】従来、小規模な組立て及び解体可能なテン
トであって、その屋根面又は壁面部に、排気ダクト接続
部を設けて、テントの外部に配置した減圧吸引装置によ
り、テントの内部空間で行なう作業により発生する煙な
どを内部空間から吸引排出できる構成のものは提案され
ていない。
【0008】従来、煙などを発生する作業を、建物内
部、マンホール内部、地下室、地下構造物や地下道など
で行なう場合には、単に送風ダクトの一方の開放端部を
作業場所の近傍に置き、その送風ダクトの他方の端部を
送風ファンに接続し、送風ファンから送り出される風
(空気流)により、作業により発生する煙などを作業場所
近傍から、開放された周囲の環境領域に拡散又は散逸さ
せることにより除去する方法が採られているのが実情で
ある。
【0009】特開平10-023836号公開特許公報には移動
式鶏舎の発明が記載されている。この公開特許公報に記
載の移動式鶏舎は、組立て及び解体可能なドーム型(パ
オ型又はゲル型)で、内部に柱のないテント状の構造物
で、周囲の壁面の一部に出入り口を備え、ドーム型の丸
屋根の上端(頂上)部に、雨避けの傘状の覆いを備えた通
気筒を設けた移動式鶏舎である。しかしこの公開特許公
報には、移動式鶏舎において通気筒を利用して内部空間
の換気のために、強制的な排気をする記載、あるいは強
制的な排気をするための装置を接続する記載は、いずれ
もない。
【0010】登山用又はキャンプ用のテントにおいて
は、例えば NIPPIN Catalogue 1999-2000 (ニッピン(東
京都千代田区所在の運動具店)、1999年発行)に記載さ
れ、展示及び販売されているように、屋根面、壁面又は
錐面の上部に通気筒を備えたテントが用いられている。
通気筒はテント本体と同じ布地製の短い袖状の形態で、
テントを設置する地面にほぼ平行するようにテントの屋
根面、壁面又は錐面から突出できるように折りたたみ自
在の形態をなしている。通気筒は、テントから遠い側
の、いわば袖口に、雨雪水の浸入を防ぐための覆いの機
能を有する絞り布と先端部に設けられた袋縫いの紐通し
に通気筒の口を絞って閉める袖紐を備えており、通気筒
の先端部が開平可能になされているのが一般的である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、作業
により発生する煙などを周囲の環境に発散又は散逸させ
る恐れの極めて少ない、ほぼ閉ざされた作業空間を形成
することができる組立て及び解体可能なテント、及びそ
のテントに用いられる屋根ユニットを提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、テントの内部空間で
行なう作業により発生する煙などを周囲の環境に発散又
は散逸させる恐れの極めて少ないほぼ閉ざされた作業空
間を形成することができる組立て及び解体可能な、防水
性、撥水性、耐火性、耐炎性、耐熱性、又は防熱性を有
するテント、及びそのテントに用いられる屋根ユニット
を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、雨、雪、風など悪天
候時、あるいは寒い季節や暑い季節などに、周囲の環境
の悪影響を受ける可能性の少ない状態で、内部空間で行
なう作業により発生する煙などを周囲の環境に発散又は
散逸させる恐れの極めて少ないほぼ閉ざされた作業空間
を形成することができる組立て及び解体可能な、防水
性、撥水性、耐火性、耐炎性、耐熱性、又は防熱性を有
するテント、及びそのテントに用いられる屋根ユニット
を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、テントの内部空間で
行なう作業により発生する煙などを周囲の環境に発散又
は散逸させる恐れの極めて少ないほぼ閉ざされた作業空
間を形成することができるテントの使用方法、及びテン
トの内部空間で行なう作業により発生する煙などを周囲
の環境に発散又は散逸させる恐れの極めて少ないほぼ閉
ざされた作業空間を形成することができる、防水性、撥
水性、耐火性、難燃性、耐炎性、耐熱性、又は防熱性を
有するテントの使用方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、下記の発
明によって達成された。 (1) テント布地からなるテントの屋根面であり、前記屋
根面の頂点、頂点近傍又は前記屋根面の一部位に排気ダ
クトを接続するための排気ダクト接続部を備えたテント
屋根ユニット。 (2) 前記(1)に記載のテント屋根ユニットと、テント布
地からなり、その一部に出入り口を有する一続きの1面
又は複数面からなる壁面ユニットとを結合してなる排気
ダクトを接続するための排気ダクト接続部を備えたテン
ト。 (3) テント布地からなる角錐型又は円錐型の錐面を有
し、前記錐面の一部に出入り口を有する角錐型又は円錐
型のテントであり、前記錐面の頂点又は頂点近傍に排気
ダクトを接続するための排気ダクト接続部を備えたテン
ト。 (4) テント布地からなる壁面を有し、かつ前記壁面の一
部に出入り口を有する角筒型又は円筒型のテントであ
り、前記壁面の一部位に排気ダクトを接続するための排
気ダクト接続部を備えたテント。 (5) 前記(2)、(3)又は(4)に記載のテントの前記排気ダ
クト接続部に排気ダクトを接続し、前記排気ダクトを通
して減圧吸引することにより、テントの内部の空気を、
前記空気に含まれる別異の物質とともにテントの外に排
気するテントの使用方法。
【0016】
【発明の構成の詳細な説明】本発明のテント屋根ユニッ
ト又はテントに用いられるテント布地は、登山用やキャ
ンプ用のテントに用いられる布地、行事や集会用の天幕
又はテントに用いられる布地、災害時の仮設住居用のテ
ントに用いられる布地、工事用のテントに用いられる布
地やシート類、建築や土木工事現場に用いられる遮蔽や
安全用の覆いやシートに用いられる布地やシート類など
諸種の布地やシート状部材を用いることができる。
【0017】本発明のテント屋根ユニット又はテントを
構成するテント布地は、目の詰んだ織物布地(帆布な
ど)、編物(ニット)布地、フェルト様織物、不織布地、
抄造紙などを用いることができる、あるいは目の粗い織
物布地、編物布地、不織布地、抄造紙などいずれも用い
ることができる。さらに前記の布地に耐水性、撥水性、
難燃性、耐炎性又は耐熱性の公知のポリマーを片面又は
両面にコーティングしたもの、又は難燃性、耐炎性、防
炎性又は耐熱性の公知のポリマーフィルム又は薄いシー
トをラミネートしたものをも用いることができる。ま
た、難燃性、耐炎性又は耐熱性の公知のポリマーに、難
燃性、耐炎性又は耐熱性の公知の繊維を混入して流延法
などの公知の製法により製造したポリマーフィルム又は
ポリマーシートをも用いることができる。以下、これら
を総称してテント布地、又は単に布地という。
【0018】テント布地の例としては、綿に代表される
天然繊維の織物布地(帆布など)又は編物布地、ポリエチ
レンテレフタレートに代表されるポリエステル、ナイロ
ンに代表されるポリアミド系ポリマーなどの合成繊維の
織物布地又は編物布地、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−
ビニルアルコール共重合ポリマーなどの塩化ビニル系ポ
リマーに代表される難燃性合成繊維の織物布地又は編物
布地、防炎処理又は難燃処理されたポリエチレンテレフ
タレートに代表されるポリエステル製の織物布地(商品
名の例:ターポリン)又は編物布地、ビニロン(ポリビニ
ルアルコール系合成繊維)などの合成繊維織物布地又は
編物布地などがあげられる。
【0019】高度の難燃性又は防炎性の布地の例として
は、アクリル系ポリマー繊維を燃成炭化した耐炎化繊維
(商品名の例:ラスタン)の布地、高耐熱性ガラス繊維
(シリカ繊維)の布地(商品名の例:スパッタシート・ゴ
ールド)などがあげられる。他の布地の例としては、通
気性を有するが水分府透過性のテトラフルオロエチレン
ポリマー処理繊維の布地(商品名の例:ゴアテックス)な
どがあげられる。
【0020】テント布地の色は、白色、諸種の明度のう
ちのほぼ特定の明度値の灰色、又は明るい有彩色、例え
ば黄色、薄黄色、ベージュ色、薄橙色、薄水色、薄緑色
とするのが一般的である。所望によっては森林地、草原
地、湖沼地、海岸地などに模したカムフラージュ色模
様、あるいは、安全標識模様、例えば白色と黄色、白色
と黒色、白色と赤色、赤色と緑色などの斜めの縞模様、
あるいは縦又は横の縞模様、あるいは格子縞模様などに
することもできる。テント布地は不透明、半透明、透明
いずれでもよい。
【0021】本発明のテント屋根ユニット又はテントの
屋根面の形状は、切妻型、寄棟型、方形型、又は前記3
種の型のマンサード型(全面腰折れ型又は二重傾斜型)、
片流れ型、陸屋根などの一般的な家屋の屋根の形(以
下、家屋根型ということがある)、浅い箱型又は短い角
筒型、短い円筒型、ドーム型、角錐型、円錐型、楕円錐
型いずれの形状でもよい。陸屋根型、浅い箱型又は短い
角筒型、短い円筒型などは屋根というより天井に類似の
形状であるが、この明細書では屋根といい、これらの形
状の屋根型を含めて家屋根型という。角錐型、円錐型、
楕円錐の屋根ユニット又はテントの屋根面においては、
屋根面の底辺を含む平面と錐面のなす角度は比較的小さ
い角度(約45度以下)が好ましい。ドーム型、円蓋型、鐘
型、吊鐘型、伏せた椀型などの立面の断面が円弧状又は
楕円弧状の曲線を含む形状は、特開平10-023836号図1及
び図2に記載のモンゴル国の住宅であるパオ型又はゲル
型と同じ形状、あるいはそれらに類似の形状であり、こ
れらの形状の総称としてドーム型という。
【0022】本発明のテント屋根ユニットは、テントの
屋根面を一つの独立した形態としたものである。テント
屋根ユニットは、テントを組立てる際に、一続きの1面
又は複数面の壁面からなり、その壁面を独立した形態と
した壁面ユニットと結合して一つのテントを形作るため
に用いられる。テントの組立と解体の容易さと、不使用
時に折りたたんで保管する際及び運搬の際に小さい容積
にコンパクトに折りたためる点から屋根ユニットは好ま
しい態様である。
【0023】本発明のテント屋根ユニットは、テント布
地で所望の屋根面の形状に縫合せ法などの常法により立
体的に形成した屋根面状のテント布地に排気ダクト接続
部を付設した態様が最も単純な態様である。
【0024】本発明のテント屋根ユニット又はテントの
屋根面が、その屋根面の形状を支える縦フレーム(骨組)
をなす隅棟支持部材又は合掌部材(以下、合掌部材とい
い、単に、合掌ということがある)と、屋根ユニット又
は屋根面の下辺の縁辺に、あるいは角錐面又は円錐面の
下辺の縁辺に、屋根ユニット又は屋根面の形状を支える
横フレーム(骨組)をなす桁部材又は梁部材(以下、桁部
材といい、単に、桁ということがある)を有する態様に
ついて説明する。
【0025】テント屋根ユニットが方形又は寄せ棟型の
屋根面を有する態様においては、前記のテント布地から
なる屋根面の頂点から周辺の縁辺に向かう複数の放射状
の隅棟(稜線)に沿う部分の上側面又は下側面に、合掌を
通すかあるいは収めるための両端の開いた細長い袋縫い
の筒状部を、隅棟に沿う部分1本当り1本、又は短い細
長い袋縫いの筒状部を複数本設ける態様、あるいは金属
(アルミニウム、ジュラルミン、真鍮、鋼、ステンレス
鋼など)の細丸線又は細丸棒などで形成された小環状物
(小さなリング)あるいは細綱又は紐などで形成された小
さな環状物を隅棟に沿って適宜な間隔(例えば約5cmから
約40cm、好ましくは約10cmから約30cmの間隔、間隔は等
間隔でも不等間隔でもよく、特に張力が集中する領域に
おいて間隔を短くするのが好ましい)で、公知の手段と
方法により複数個を線列状に設置する(以下、合掌固定
用小環列、又は単に固定用小環列ということがある)態
様を採ることができ、かつ好ましい。
【0026】テント屋根ユニットがドーム型の屋根面を
有する態様、あるいは角錐型、円錐型又は楕円錐型の態
様において屋根面又は錐面を合掌に固定する手段と方法
は公知の手段と方法によることができる。その具体例と
して、前記のテント布地からなる屋根面の錐面に複数の
放射状の線を定め、その放射状の線に沿う部分の上側面
又は下側面に、合掌を通すかあるいは収めるための両端
の開いた細長い袋縫いの筒状部を1本、又は短い細長い
袋縫いの筒状部を複数本設ける態様、又は前記と同様の
固定用小環列を設置する態様がある。これらの態様にお
いては、袋縫いの筒状部又は固定用小環列に合掌を通す
ことにより、合掌に屋根面又は錐面を固定することがで
きる。
【0027】他の公知の態様として、屋根面又は錐面の
各隅棟(稜線)又は錐面の放射状の線に沿う部分に鳩目な
どの孔を複数個設けて合掌結合部材とすることができ
る。この態様においては、細綱を1つ目の鳩目などの孔
に通し、次いで合掌を巻いて(1回又は2回巻く)2番目
の鳩目などの孔に通す行程を準じ繰返しすことにより、
合掌に屋根面又は錐面を固定することができる。
【0028】合掌と桁で屋根面の縦横の骨組を作り、そ
の上に所定の屋根面の形状に立体的に成形したテント布
地の屋根面をかぶせて固定する公知の方法によることも
できる。
【0029】他の公知の屋根ユニットの態様例として、
前記の NIPPIN Catalogue に記載され、展示及び販売さ
れているドライエッケン(Drei Ecken)システムという名
称の態様があげられる。この態様においては、テント布
地の屋根面又は錐面の各隅棟に相当する線に沿う部分に
適宜な間隔で細綱を1本又は2本たるませて固定し、細
綱を適宜な間隔で固定し、2つの固定部位のほぼ中点に
鉤(フック)を固定する形態を適宜な数だけくりかえして
ある。テント屋根ユニットを組立てる際には、たるませ
た細綱を合掌を巻くようにしてすべての鉤にひっかける
ことにより、合掌に屋根面又は錐面を固定することがで
きる。
【0030】他の公知の屋根ユニットの態様例として、
中心の柄又は芯棒のない傘又はパラソル状の態様があ
る。この態様においては、寄棟型、方形型、又はそのマ
ンサード型の屋根面、又はドーム型、角錐型、円錐型、
楕円錐の錐面の各隅棟に相当する線に沿う部分に適宜な
間隔でその頂点、中心又は重心点、あるいは中心の近傍
又は重心点の近傍に円弧状のリングを設け、そのリング
に開閉可能に合掌又は縦フレームを設け、公知の手段と
方法でテント布地に合掌又は縦フレームを付設する。屋
根ユニットの縁辺又はその近傍に桁又は横フレームを付
設できる構成にすることができる。円弧状のリングは、
排気ダクト接続部の支え又は支えの補助部材とすること
ができる。
【0031】テント屋根ユニットの下端の縁辺近傍に桁
を通すかあるいは収めるための両端の開いた細長い袋縫
いの筒状部を屋根面の縁辺1辺につき1本、又は短い細
長い袋縫いの筒状部を複数本設けることができる。ある
いは前記の合掌固定用小環列と同様の態様の桁固定用小
環列(以下、単に固定用小環列ということもある)を設け
ることもできる。テントが壁面を有する態様において
は、屋根面のかわりに、壁面の上側端部近傍に桁を通す
かあるいは収めるための両端の開いた細長い袋縫いの筒
状部を壁面1面につき1本、又は短い細長い袋縫いの筒
状部を複数本、又は固定用小環列を設けることができ
る。
【0032】本発明のテント屋根ユニット又はテントに
用いることができる桁部材及び/又は合掌状部材として
は、天然繊維製又は合成繊維製の綱(繊維ロープ)、天然
繊維製又は合成繊維製の紐(繊維紐)、グラスファイバー
ロープ、カーボンファイバーロープ、金属ファイバーロ
ープ又は金属細ワイアロープなどのロープ又は紐形状の
素材、断面U字状(傘の骨状の部材)、H字状、I字状な
どの金属棒、グラスファイバー棒又はカーボンファイバ
ー棒、断面四辺形、円状又は楕円状の金属パイプ、グラ
スファイバーパイプ又はカーボンファイバーパイプ、断
面四辺形、円状又は楕円状の金属棒、グラスファイバー
棒又はカーボンファイバー棒などを用いることができ
る。
【0033】繊維ロープと繊維紐の素材としては、テン
ト布地と同様の素材からなるものが好ましい。金属ワイ
アロープ、断面U字状、H字状、I字状などの金属棒
(傘の骨状の部材)、断面四辺形、円状又は楕円状の金属
パイプ、断面四辺形、円状又は楕円状の金属棒などの素
材としては、鉄、諸種の鋼、諸種の高張力鋼、諸種のス
テンレス鋼、諸種の高張力ステンレス鋼、ピアノ線用
鋼、諸種のばね用鋼、諸種の高張力アルミニウム合金、
ジュラルミンなど公知の金属素材があげられる。
【0034】前記のロープ又は紐を桁又は合掌として用
いる場合には、後記する、テントの形状を保持するため
の支持部材により緊張させる(引張り張力を与える)こと
により、桁又は合掌として機能させることができる。
【0035】桁又は合掌の太さは、いずれも素材と形状
のものにおいても、直径約3mmから約25mmの範囲、好ま
しくは約4mmから約20mmの範囲の円筒に収まる断面サイ
ズのものを用いることができる。
【0036】桁又は合掌として、前記のロープ又は紐な
ど撓みやすく比較的堅さに欠けるものを用いる場合、ロ
ープ又は紐などの両端部を公知の方法で円環状又は吊り
輪状などに丸めるか、両端部に公知の円環状、鉤状又は
吊り輪状などの部材を結合させておくことが好ましい。
前記の円環状部、鉤状部又は吊り輪状部で、後述する支
持部材用結合部材と結合させることが容易かつ確実にで
きる。
【0037】前記のロープ又は紐などを桁部材として用
いる場合の1つの態様として、桁部材と後述する支持部
材とを兼ねる態様がある。この態様においては、4本の
ロープ又は紐などで所望のサイズの四辺形(正方形又は
長方形)が中ほどに形成されるように井桁状又は#(シャ
ープ記号又はナンバー記号)状にテントから離れた支持
部位に張るか、又は必要な本数のロープ又は紐などで所
望のサイズの多角形(正多角形又は所望の不等辺多角形)
が中ほどに形成されるようにテントから離れた支持部位
に張り、ロープ又は紐などが交叉する点を公知のクラン
プなどの部材で固定することにより、床面又は地面から
所望の高さの空中に桁部材と後述する支持部材(あるい
は桁部材に近い側の支持部材の一部分)とを兼ねる部材
を形成することができる。
【0038】前記のロープ又は紐などを桁部材として用
いる場合の他の1つの態様として、1本のロープ又は紐
などで所望のサイズの四辺形(正方形又は長方形)又は所
望のサイズの多角形(正多角形又は所望の不等辺多角形)
の辺の総和の長さの環(リング)を形成し、各頂点に相当
する部位に公知のクランプなどの部材を付設しておく。
テント組立時に各クランプに後述する支持部材を結合し
てテントから離れた支持部位に張ることにより、床面又
は地面から所望の高さの空中に所望のサイズと形状の桁
部材を形成することができる。
【0039】前記の棒又はパイプなどの比較的堅く撓み
にくいものを桁又は合掌材として用いる場合、棒又はパ
イプの両端部を公知の方法で円環状、鉤状又は吊り輪状
などに成形するか、両端部に公知の円環状、鉤状又は吊
り輪状などの部材を結合させておくことができる。前記
の円環状部、鉤状部又は吊り輪状部で、後述する支持部
材用結合部材と結合させることが容易かつ確実にでき
る。
【0040】前記の棒又はパイプなどを桁又は合掌とし
て用いる場合、棒、パイプは特に成形せず真直なままに
しておくか、先端部の適宜な手前で所望の角度に曲げて
先端部は特に成形せず真直なままにしておき、公知の金
属クランプや金属ブラケットなどの結合部材(ジョイン
ト)を用いて桁部材と合掌状部材との結合し固定する、
あるいはさらに支持部材用結合部材をも一緒にして結合
し固定することができる。前記の棒、パイプなどは、そ
の一端部に雄ねじ、別の一端部に雌ねじを設ける、又は
一端部の径を細めて他端部と嵌合できるようにするなど
の公知の接続手段を設けて2本又は複数本に分割し、組
立の際に所定の長さの1本の棒、パイプなどとする態様
を採ることもできる。前記の棒、パイプなどをドーム型
の屋根面の桁又は合掌として用いる場合には、特開平10
-023836号公開特許公報に記載のように、棒、パイプな
どを屋根面又は屋根面の周辺部の曲率に合わせた曲線の
形状に成形することができる、あるいは組立の容易さか
ら前記のような曲線の形状に成形しておくことが好まし
い。
【0041】本発明のテントの形状は、前記の屋根ユニ
ットと同様の家屋根型の屋根又はドーム型の屋根と壁面
を有する家屋型、箱型、角筒型、円筒型、角錐型、円錐
型、楕円錐型などである。角錐型、円錐型、楕円錐のテ
ントにおいては、錐面が屋根面と壁面とを兼ねることに
なり、錐面の上側は主として屋根面として機能し、錐面
の下側は主として壁面として機能する。角錐型、円錐
型、楕円錐のテントにおいては、錐面の底辺を含む平面
(すなわち床面又は地面)と錐面のなす角度は比較的大き
い角度(約45度から約60度)が、テントの背丈が極端に高
くならずにテントの内部空間を広く取れる観点から好ま
しい。
【0042】家屋根型、ドーム型、箱型、屋根面を有す
る角筒型、屋根面を有する円筒型、あるいは角錐型、円
錐型、楕円錐型のテントは、テントを設置する場所が、
天井が高い(天井の高さが人の背丈より充分に高い)建物
内部又は地下構造物内部など、建物の外部の地面又は建
物の屋上などに主として適する。一方、屋根面のない、
上下両端が開いた角筒型、円筒型の形状は、天井が低い
(天井の高さが人の背丈よりあまり高くないか又は人の
背丈と同じ程度の高さ又は人の背丈より低い)建物内部
又は地下構造物内部などに主として適する。後者におい
ては、上部の開いた端面を建物内部又は地下構造物内部
などの天井部分に接してテントを設置することによりほ
ぼ閉ざされた作業空間を作ることができる。
【0043】本発明のテントは、自立型、非自立型いず
れでもよい。非自立型のテントとは、壁面を有するテン
トにおいては、壁面又はテントの内部にテント構造を支
えるための、すなわちテントを組立てた形状で床面又は
地面の上に保持するためのフレーム(骨組)又は支柱を有
さないことを意味し、独立した壁面を有さないテントに
おいては、屋根面、又はテントの内部にテント構造を支
えるためのフレーム(骨組)を有さないことを意味する。
非自立型のテントにおいては、予め定められたテントの
形状を保持するために、テントの外部に支柱を設けて引
き綱など(以下、支持部材と総称する)によりテントを支
えるか、又は建物内部又は地下構造物内部などの壁面、
窓枠、天井、柱、梁又は桁などから支持部材によりテン
トを支える。
【0044】自立型のテントとは、壁面を有するテント
においては、壁面又はテントの内部にテント構造を支え
る(テントの形状と構造を保ったまま地面又は床面に配
置できる)ためのフレーム(骨組)又は支柱を有すること
を意味する。壁面を有する大きなテントにおいては、テ
ント構造を支える支柱(角(かど)柱)のほかに中柱を有す
る態様も採ることができる。錐面だけを有する(独立し
た壁面を有さない)テントにおいては、錐面又はテント
の内部にテント構造を支えるためのフレーム(骨組)を有
することを意味する。
【0045】テントが自立型の形態においては、支柱
(角柱及び所望により設けられる中柱)はテント自体の壁
面に沿う部位に設けることが好ましい。支柱は壁面の内
側、壁面の外側いずれに設けてもよい。支柱としては、
前記の桁又は合掌の素材と形状と同様のものを用いるこ
とができる。それらのうちでは、金属などのパイプ又は
棒が好ましい。支柱の太さは、桁又は合掌の太さと同様
に、いずれも素材と形状のものにおいても、直径約3mm
から約25mmの範囲、好ましくは約4mmから約20mmの範囲
の円筒に収まる断面サイズのものを用いることができ
る。支柱は桁又は合掌と同様に、公知の接続手段を設け
て2本又は複数本に分割し、組立の際に所定の長さの1
本のパイプ又は棒などとする態様を採ることもできる。
あるいは、公知の手段と方法で、折り曲げられる形状に
し、組立てる際に1本の所望の長さの支柱とする構成を
採ることもできる。
【0046】支柱とテントの壁面又は屋根面を連結又は
固定する態様及び方法は公知の態様及び方法によること
ができる。壁面と屋根の境界領域に設けられる桁又は屋
根に設けられる合掌に支柱を連結又は固定することによ
り、テントを堅固にすることができるので、好ましい。
支柱を桁又は合掌に連結又は固定する手段と方法は、桁
と合掌を連結又は固定する手段と方法と同様の公知の手
段と方法によることができる。
【0047】同じ内部空間容積で、内部で作業する者に
とって作業の邪魔になることのある比較的堅く撓みにく
い支柱(角柱又は中柱)が存在しないことにより内部の作
業空間が物理的により広いという観点、並びに心理的及
び/又は感覚的により広いと意識できるという観点の双
方から、非自立型のテントが便利である。非自立型テン
トの形態の1代表例はかや(蚊帳)の形態である。
【0048】本発明のテントにおいては、自立型、非自
立型いずれにおいても、屋根面又はは錐面の上側面又は
下側面に合掌部材を、屋根面の下辺の縁辺に、あるいは
錐面の下辺の縁辺に桁部材を設けることができること
は、本発明のテント屋根ユニットと同様である。テント
が壁面を有する態様においては、屋根面の周辺の縁辺近
傍に桁部材を設けるかわりに、壁面の上端部で屋根面の
周辺の縁辺に接する近傍に桁部材を設けることができ
る。
【0049】排気ダクト接続部を設ける位置は、テント
の屋根ユニット又はテントの屋根面の重心点又はその近
傍が好ましい。自立型のテントにおいては、排気ダクト
接続部を設ける位置は屋根面の重心点又はその近傍にこ
だわらず、任意の位置に設けることができる。
【0050】本発明のテント屋根ユニット又は非自立型
のテントの態様において、家屋根型又はドーム型におい
ては屋根面の頂点近傍、角錐型又は円錐型(又は楕円錐
型)においては頂点近傍(いずれも重心点又は重心点の近
傍でもある)、箱型又は角筒型においては壁面のかど
(角)部で屋根面の隅棟とが相接する部位、あるいはドー
ム型、角錐型又は円錐型(又は楕円錐型)においては桁部
材の少なくとも3部位又は4部位に、支持部材を結合し
固定するための円環状、鉤状又は吊り輪状などの支持部
材用結合部材を設ける。支持部材用結合部材はテント屋
根ユニット又はテントのテント布地に設けることも、前
述のように桁又は合掌に設けることもできる。
【0051】支持部材用結合部材に結合し固定する支持
部材の例としては、引き綱(ロープ)、ベルトラッシング
(ベルト状荷締機)、チェーンなどの可撓性の部材、ある
いは金属製のSカン、金属製のCカン、両端にフック
(鉤)を設けたポール(竿)、ラッシング・ロッド、ラッシ
ング・ターンバックルなどの堅固な(リジッドな)部材を
あげることができる。支持部材はテントを構成するテン
ト布地そのものに、あるいは桁又は合掌のいずれかに、
あるいは桁と合掌との結合部を兼ねる態様として設ける
ことができる。
【0052】テント屋根ユニット又はテントの排気ダク
ト接続部には、支持部材を結合し、固定するための環
状、鉤状又は吊り輪状などの支持部材用結合部材を設け
ることができる。支持部材用結合部材は、非自立型テン
トの形態における支持部材用結合部材と同じ又は類似の
形状の部材を用いることができる。支持部材用結合部材
に接続する支持部材も非自立型テントの形態における支
持部材と同じ又は類似の形状の部材を用いることができ
る。
【0053】テント屋根ユニット又は非自立型テントに
おいては、排気ダクト接続部に設けた支持部材用結合部
材で、屋根ユニット又はテント自体の予め定められた形
状を保持するための支持部材用結合部材の機能を兼ねさ
せることができる。特に小型(壁面の床又は地面に沿う
一辺の長さ約2.5m以下又は直径約2.5m以下の円に収まる
床面積)の家屋根型、ドーム型、あるいは角錐型又は円
錐型(又は楕円錐型)のテントで、排気ダクト接続部を屋
根面又はドーム状部の頂点近傍、あるいは錐面の頂点近
傍に設けた形態においては、排気ダクト接続部に支持部
材用結合部材を設けることにより、少ない個数の(2個
ないし4個)の支持部材用結合部材により、屋根ユニッ
ト又はテント自体の形状を保持することができるので、
この形態が小型のテントに適する1つの態様である。
【0054】テント布地から本発明のテントの形状を成
形する方法としては公知の方法を用いることができる。
成形方法の具体例として、紐、テープ又はロープで結び
合わせる(又は縛り合わせる)方法、ボタン留法、ファス
ナー留法、面ファスナー(マジックテープ(登録商標))
留法、縫い合せ法、綴り合せ法、接着法、熱融着法、超
音波融着法などをあげることができる。
【0055】本発明のテントにおいては、排気ダクトに
対応する吸気部位を設けることができる。しかし、一般
的には、前記の屋根面又は壁面をなすテント布地面の細
隙、又は/及び屋根面と壁面、壁面どうしの接合部位の
空隙、あるいは出入り口の空隙、テントの壁面の下辺と
地面又は床面の間の小さな空隙又は壁面の裾部の後述す
るフラップと地面又は床面の間の小さな空隙などが吸気
部位としての機能をなすので、特に独立した吸気部位を
設ける必要はない。
【0056】テント屋根ユニットにおいては、屋根面の
周辺で壁面の上部端の縁辺に接する領域からさらに約10
cmから約30cmの幅の垂下部(スカート)を設けることが好
ましい。この態様においては、前記の垂下部を壁面の外
側に付設されるようにしてテントを組立てる。テントを
使用する際に、前記の垂下部が、屋根面と壁面の境界領
域で、テント内部から空気とともに煙などが周囲に漏れ
出ることを防ぐ煙返しとしての機能とともに、雨雪水の
浸入を防ぐ雨雪水よけとしての機能をも果たすことがで
きる。
【0057】テントを組立てる際にテント屋根ユニット
に壁面ユニットを結合させる手段としては、両者の対向
する縁辺端領域に、鳩目、紐、ボタンとボタン穴、フッ
ク(鉤)、フックと丸環又は鳩目、ファスナー、面ファス
ナー(マジックテープ)など公知の結合部材を付設する。
両者を結合させる方法としては公知の方法を用いること
ができる。両者の対向する縁辺端領域に鳩目を付設する
態様においては、紐又は細い綱(ロープ)を併用して結ぶ
かあるいは縛ることにより両者を結合することができ
る。
【0058】本発明のテントの形状が角錐型の場合、三
角錐型、四角錐型、五角錐型、六角錐型などの形状を採
ることができる。角錐の底面の形状は正多角形状、不等
辺多角形状(例えば長方形、対向する平行な同じ長さの
2辺が他の同じ長さの4辺より長い六角形など)いずれ
をも採ることができる。テントの形状が円錐型又は楕円
錐の場合、円錐の底面の形状は真円状、楕円状、対向す
る平行な同じ長さの2辺と同じ直径の2つの半円を含む
長円状などいずれの形状をも採ることができる。角錐
型、円錐型又は楕円錐いずれの形状の場合にも、マンサ
ード型を採ることもできる。角錐型、円錐型又は楕円錐
のテントにおいては、その錐面の上端部(頂点)又は上端
部(頂点)近傍(いずれも重心点又は重心点の近傍でもあ
る)に排気ダクト接続部を設けることが好ましい。
【0059】テントの形状が箱型の場合、そのその屋根
面は陸屋根型を採ることができる。箱型テントにおいて
は、その陸屋根面の一部位、又はその壁面の人の背丈程
度の高さ又はそれより高い部位にダクト接続部を設ける
ことが好ましい。
【0060】テントの形状が上面を有する角筒型又は円
筒型の場合、その上面の一部位、又は壁面の人の背丈程
度の高さ又はそれより高い部位に排気ダクト接続部を設
けることが好ましい。
【0061】テントの形状が上面を有さない角筒型又は
円筒型(以下、筒抜け型角筒型又は円筒型という)の場
合、その壁面の人の背丈又はそれより高い部位に排気ダ
クト接続部を設けることが好ましい。筒抜け型角筒型又
は円筒型のテントは、建物内部、マンホール内部、地下
室、地下構造物や地下道など天井面を有する場所に仮設
する場合に、天井部と床あるいは地面の上下両面に筒型
の上下両端面をそれぞれ接するようにしてテントを組立
てて設置する。
【0062】テント屋根ユニットの下側面又はテントの
内側面には、仮設の電気照明装置を設けることができ
る。電気照明装置としては、防爆型電気照明装置又は防
護網などを有する爆発や破損の恐れの少ないものを用い
ることが好ましい。別の態様として、屋根ユニット又は
テントの屋根面、壁面又は錐面の適宜な部位に、透明又
は半透明な防水性、撥水性、耐火性、耐炎性、耐熱性、
又は防熱性を有するポリマーフィルム又は無機フィルム
からなる明り取り窓を設けることができる。明り取り窓
と仮設の電気照明装置の両者を設けることもできる。
【0063】テントの出入り口としては、テントの出入
り口として公知の形状構造を採ることができる。出入り
口の例として、壁面部を構成するテント布地のうちの相
接する2枚の縁辺部を、縫前記のいずれの接合方法を採
る場合にも接合固定せず、隙間(スリット)を形成する形
態(以下、スリット状出入り口という)が一つの簡易な出
入り口の例である。他の出入り口の例として、横開き扉
又は跳上げ扉(垂幕又はのれん(暖簾)に類似の形状)の形
状の出入り口をあげることができる。いずれの出入り口
においても、出入り口の壁面に接する縁辺部領域と対向
する壁面の縁辺部領域には、整合する位置にボタンとフ
ック、ボタンとボタン穴、面ファスナー(マジックテー
プ)などの公知の留め部材を設けることができる。スリ
ット状出入り口においては、出入り口の壁面に接する縁
辺部と対向する壁面の縁辺部に、出入り口が横開き扉又
は跳上げ扉の形状である場合には、扉状のテント布地の
縁辺部及び対応する壁面部のかまち(框)部分の縁辺部
に、それぞれ、かがりつけ(ほつれ止め)を施すことが好
ましい。
【0064】テントのすべての壁面の地面又は床に接す
る縁辺領域は、約5cmから約1m、好ましくは約10cmか
ら約50cmの幅で、地面又は床を覆うフラップ状、すなわ
ちいわば裾ひきずりの状態の長さになるようにすること
が好ましい。テントを使用する際に、前記の地面又は床
を覆う領域(フラップ)が、地面又は床と壁面の境界領域
で、テント内部から空気とともに煙などが周囲に漏れ出
ることを防ぐ機能を果たすことができる。
【0065】テントの壁面の地面又は床に接する領域に
は、テント外部の風により壁面の縁辺部が巻上げられた
り、排気ダクトからテント内部の空気を吸引排気するの
に応じて壁面の縁辺部がまくりこまれるのを防ぐため
に、壁面の縁辺領域又はフラップに重しを付設すること
や、壁面の縁辺領域を地面に棒などにより固定するため
の穴あるいは紐など、又は床に結合するための穴あるい
は紐などを設けることができる。
【0066】本発明のテント屋根ユニット又はテントの
特徴点をなす排気ダクト接続部、接続される排気ダクト
の先端部の接続部、及び排気ダクト接続部に排気ダクト
を固定又は緊締する部材については、以下のとおりであ
る。排気ダクト接続部と接続される排気ダクトの先端部
の接続部との組合せ、及び必要な形態に要する排気ダク
トを固定又は緊締する部材は、角カッコで囲んだそれぞ
れ同じ数字が対応する。
【0067】排気ダクト接続部の形態の具体例として
は、次の5つの形態があげられる:
【0068】[1] テント布地で形成した短い袖状又は筒
状 (A) 先端部近傍の外径が一定の短い袖状又は筒状:この
形状においては、袖状又は筒状部の径は排気ダクトを袖
状又は筒状部の外側から嵌め込むサイズでもよいし、逆
に排気ダクトを袖状又は筒状部の内側に嵌め込むサイズ
でもよい。 (B) 先端部を1個又は複数個の開口部を設けた縫い合わ
せなどにより細い袋状部を設け、その細袋内部に繊維紐
又は繊維細綱を収め、前記の開口部で紐又は細綱を結べ
るようにした短い袖状又は筒状、紐又は細綱には公知の
引き縛り具を併用することができる、先端部に縫い合わ
せなどにより細い袋状部を設け、その細袋内部にゴム、
ばね用金属線からなるコイル状の長いばねに代表される
紐状、細綱状又はテープ状の弾性体を包みこんだ短い袖
状又は筒状、先端部の内面又は外面に、面ファスナーに
代表される絡み合いによる結合部材を設けた短い袖状又
は筒状、パンタロン又はズボンなどのベルト通し又はテ
ープ通し又は紐通しに類似の形状のひも状、ロープ状又
はテープ状の結合部材留めを設けた短い袖状又は筒状、
これらの形状においては、袖状又は筒状部の径は排気ダ
クトを袖状又は筒状部の外側から嵌め込むサイズであ
る。
【0069】[2] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒状:先端の近傍の外径が一定なままの筒状、先端の近
傍の外周面に1本又は複数本のうね(畝)状の突起を設け
た筒状、先端の近傍の外周面にに1本又は複数本の浅い
溝状の凹陥部を設けた筒状、先端部に向かって外径を増
大させた筒状、この形状においては、先端部近傍の径は
袖状又は筒状部の外側から排気ダクトを嵌め込むサイズ
である。
【0070】[3] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒の先端部に垂直方向にフリンジ又は鍔を設けた筒、
【0071】[4] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒の先端部に設けられたねじに代表される嵌合部材を設
けた筒、
【0072】[5] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒の先端部に設けられたバヨネット、スピゴットに代表
される嵌合部材を設けた筒
【0073】[2]ないし[5]の排気ダクト接続部の基部
は、テント布地で形成した短い袖状又は筒状でもよい
し、金属又は硬質ポリマーなどで形成した短い袖状又は
筒状でもよい。
【0074】排気ダクト接続部に接続される排気ダクト
の先端部の接続部の形態の具体例としては、次の5つの
形態があげられる:
【0075】[1]又は[2] 端部近傍の外径がほぼ一定な
ままの筒、
【0076】[3] 端部先端に、排気ダクトの筒部の垂直
方向にフリンジ又は鍔を設けた筒、
【0077】[4] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒の先端部に設けられたねじに代表される嵌合部材を設
けた筒、
【0078】[5] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒の先端部に設けられたバヨネット、スピゴットに代表
される嵌合部材を設けた筒0
【0079】排気ダクト接続部に排気ダクトを固定又は
緊締する部材の具体例としては、次の3つの形態があげ
られる:
【0080】[1]又は[2] 紐又は細綱、あるいは公知の
紐又は細綱引き縛り具、又は紐又は細綱の長さ固定具を
組み込んだ紐又は細綱、長手方向の両端部近傍に面ファ
スナーに代表される固定手段を設けた扁平なテープ、長
手方向の両端部近傍に留め金又は尾錠を設けたバンド状
又はチェイン状又は小キャタピラ状部材、長手方向の両
端部にかぎ(鉤)などの固定手段を設けたゴム、ばね用金
属線からなるコイル状の長いばねに代表される紐状、ロ
ープ状又はテープ状の弾性体、
【0081】[3] フリンジどうしを突合せ、留め金又は
尾錠などでふたつのフリンジを締めつけて結合する
【0082】[4] ねじ、[5] バヨネット、スピゴットに
代表される嵌合部材においては、一方を雌型、他方を雄
型にした組合せにすることは言うまでもない。ねじ、バ
ヨネット、スピゴットにおいては、排気ダクトを固定又
は緊締する部材は不要であるが、ねじこみ又は嵌合がは
ずれないように係止孔、係止金具の類を備えることが好
ましい。ねじ、バヨネット、スピゴットにおいては、テ
ントの排気ダクト接続部と排気ダクトの先端部の接続部
とを、直接ねじこむか又は嵌合させることにより、テン
トの排気ダクト接続部に排気ダクトを接続することがで
きる。
【0083】テント屋根ユニット又はテントに付設され
る排気ダクト接続部を付設する構成と方法は、公知の構
成と方法によることができる。その例として、テント布
地で形成した短い袖状又は筒状の排気ダクト接続部をテ
ントの屋根面又は壁面のテント布地に付設する構成、テ
ント布地で形成した短い袖状部又は筒状部をテントの屋
根面又は壁面のテント布地に付設し、その先端部に金属
製又はポリマー製の排気ダクト接続部を付設する構成、
テントの屋根面又は壁面のテント布地に金属製又はポリ
マー製の排気ダクト接続部を付設する構成、前記のテン
トの屋根面の合掌部材又桁部材、あるいは壁面の桁部材
又は支柱部材に、金属製又はポリマー製の排気ダクト接
続部を付設する構成があげられる。
【0084】テント布地で形成した短い袖状又は筒状の
排気ダクト接続部をテントの屋根面又は壁面のテント布
地に付設する構成における、短い袖状部又は筒状部の形
態としては、前記の排気ダクト接続部の形態[1]に記載
したとおりである。
【0085】テント布地で形成した短い袖状部又は筒状
部をテントの屋根面又は壁面のテント布地に付設し、そ
の先端部に金属製又はポリマー製の排気ダクト接続部を
付設する構成における、短い袖状部又は筒状部の形態と
しては、前記の先端部近傍の外径が一定の短い袖状部又
は筒状部と同様である。先端部に付設する排気ダクト接
続部の先端部とテントに近い側(基部)の構成は、後記す
る金属製又はポリマー製の排気ダクト接続部と同様であ
る。
【0086】テント布地で形成した短い袖状部又は筒状
部の先端部に排気ダクト接続部の基部を付設する構成の
例としては、排気ダクト接続部の基部の筒状部の周囲に
1本又は複数本の凹陥部を設けて、その凹陥部に袖状部
又は筒状部を、紐(凹陥部で排気ダクト接続部の筒状部
の周囲に1周又は複数周紐をまわし、締めつけて、紐の
両端どうしを結ぶあるいは縛る、あるいは公知の紐又は
細綱引き縛り具、又は紐又は細綱の長さ固定具を併用し
て紐又は細綱を締めつけて引き縛り固定する)、長手方
向の両端部近傍に面ファスナーに代表される固定手段を
設けた扁平なテープ(凹陥部で排気ダクト接続部の筒状
部の周囲にテープをまわし、締めつけて、テープの両端
近傍の面ファスナーどうしをからみあわせて結合す
る)、長手方向の両端部近傍に留め金又は尾錠を設けた
バンド状又はチェイン状又は小キャタピラ状部材(凹陥
部で排気ダクト接続部の筒状部の周囲にバンド又はチェ
イン状又は小キャタピラ状部材をまわし、留め金又は尾
錠で締めつけて結合する)、長手方向の両端部にかぎ
(鉤)などの固定手段を設けたゴム、ばね用金属線からな
るコイル状の長いばねに代表される紐状、細綱状又はテ
ープ状の弾性体(凹陥部で排気ダクト接続部の筒状部の
周囲に弾性体を1周又は複数周まわし、弾性体をいくぶ
んか引延し気味に締めつけて、弾性体の両端の固定手段
どうしをからみあわせて結合する)などを用いる結合固
定方法があげられる。
【0087】テント屋根ユニット又はテントの屋根面又
は壁面のテント布地に金属製又はポリマー製の排気ダク
ト接続部を付設する構成における、付設する排気ダクト
接続部の先端部とテントに近い側(基部)の構成は、金属
製又はポリマー製の排気ダクト接続部と同様である。テ
ントの屋根面又は壁面に排気ダクト接続部の基部を付設
する方法は、前記のテント布地と同じ部材で形成した短
い袖状部又は筒状部の先端部に排気ダクト接続部の基部
を付設する構成の例と同様である。
【0088】テント屋根ユニット又はテントの屋根面の
合掌又は桁、あるいは壁面の桁又は支柱部材に金属製又
はポリマー製の排気ダクト接続部を付設する構成の例と
しては、特開平10-023836号公開特許公報の図3及び図4
に記載の、排気ダクト接続部の筒状部の周囲にブラケッ
トを付設し、ブラケットに合掌の一端を嵌め合い結合固
定する構成と方法などがあげられる。
【0089】テント屋根ユニット又はテントの排気ダク
ト接続部に接続するダクトの断面の形状は、円形、又は
4つの角(隅)に丸みをつけた正方形又は長方形が一般的
である。ダクトの断面の形状に整合するようにテントの
排気ダクト接続部の断面の形状を採る。ダクトの断面の
形状とダクトの接続部端面の断面の形状が異なる場合に
は、ダクトの接続部端面の断面の形状に整合するように
テントの排気ダクト接続部の断面の形状を採ることは言
うまでもない。
【0090】本発明のテントは、その使用時にほぼ閉ざ
された作業空間が形成され、かつ排気により換気されて
いるので、テント内部に、寒い季節にはストーブやエア
コンの室内機などの暖房機器を、暑い季節にはクーラー
やエアコンの室内機などの冷房機器を仮設して使うこと
ができる。これらの機器により周囲の環境の悪影響を受
ける可能性の少ない状態でテントを使用することができ
る。
【0091】
【発明の実施の形態】以下に実施例と図面により本発明
を詳しく具体的に説明するが、本発明はこの実施例の内
容に限定されるものではない。
【0092】
【実施例】図1は本発明のテントの1実施例と同様の、
方形(ほうぎょう)型又は寄棟型の屋根面を有する家屋型
の非自立型テントの斜視模式図、図2は図1のA−Aで
示した仮想面から垂直の(床面又は地面に平行な)方向か
ら見たA−A仮想面に沿った断面模式図である。
【0093】テントの構造 テントは、図1の概観斜視模式図に示したものと同様
な、平面が約2.7m×約5.4mの長方形の角筒の上方に、縁
辺の平面から約30度の角度の四角錐(長方形のピラミッ
ド型)型(すなわち方形型又は寄棟型)の屋根を有する形
状である。
【0094】テント屋根ユニット テントの屋根2、煙返し兼雨雪水よけスカート26及び四
周の壁面は防炎処理されたポリエステル(ポリエチレン
テレフタレート)製の白色織物シート(ターポリン)から
縫合せ法により成形されたものである。テントの屋根の
頂点(ほぼ重心点)にターポリンからなる直径約40cm長さ
約30cmの短い袖状の排気ダクト接続部3が縫合せ法によ
り付設されている。
【0095】排気ダクト接続部は、先端部に難燃処理さ
れたポリエステル繊維糸製の紐を包みこんだ、白色織物
シート(ターポリン)から縫合せ法により成形された短い
袖状部を、縫合せ法によりテントの屋根面の頂点領域の
シートに丸穴を切取り、その穴の縁辺に直接付設し固定
した。袖状部の基部の屋根面に鳩目10個を有する幅約3c
mの帯状ペケからなる直径約45cmの支持部材用結合部材
(吊り上げリング)用固定部材38が縫い合せ法により取付
けられている。短い袖状の排気ダクト接続部の周囲に直
径約9mmの鉄の丸棒からなる直径約45cmのリングとその
リングの中心から角度90度の等間隔の位置4箇所に直径
約9mmの鉄の丸棒からなる直径約3cmのリングを溶接して
固定した吊り上げリング39が、固定部材38の10個の鳩目
に紐で結んで固定されている。
【0096】さらにテントの屋根の頂点近傍から四周に
隅棟21に沿って合掌を通して保持する両端が開いたター
ポリン製の細い筒ないし袋状の4本の合掌保持部材22と
テントの屋根の四周の縁辺近傍に4本の桁保持部材23が
縫合せ法により設けられている。合掌と桁として両端を
環状にしてロックダイ留めした直径約6mmの鋼製ワイア
ロープ8本(図示せず)を用いた。
【0097】支持部材用結合部材(吊り上げリング)39に
固定された直径約6mmの鋼製ワイアロープ4本(図示せ
ず)は、排気ダクトを支持する部材として機能するとと
もにテント自体の形状(四角錐状の方形又は寄棟型の屋
根を有するテント)を保持するための支持部材としても
機能している。
【0098】壁面ユニット 4つの壁面からなる。そのうちの1面が2枚のシートに
わかれており、2枚のシートは壁面の中央領域で約5cm
の幅で重なるように付設され、その重なる領域の上下方
向の端面に面ファスナー(マジックテープ)42を付設した
スリット状出入り口41が設けられている。
【0099】テントの組立て テントは天井部に梁と鋼鉄製の管などを有する鉄骨コン
クリート建築の内部の平らな床の上で組立てられた。最
初に吊り上げリング39に固定された4本のロープ(支持
部材)を天井部に梁や鋼鉄製の管などに固定して吊り上
げリングを所定の高さと位置に宙吊りにした。テント屋
根ユニットの短い袖状の排気ダクト接続部を吊り上げリ
ングに通し、吊り上げリング用固定部材38の10個の鳩目
に紐で結んで固定した。
【0100】直径約6mmの鋼製ワイアロープ14本を合掌
(4本)、桁(4本)、支持部材(6本)(いずれも図示せず)
として、約2.7m×約5.4mの長方形で、縁辺の平面から約
30度の角度の底面が長方形の四角錐型の屋根ユニットの
合掌と桁を収める袋縫いの細い筒状部に通した。
【0101】次いでテントの屋根の形状になるように、
常法に従い、市販の鋼鉄製シャックル、ばね付勢はずれ
止めフック、ボルト締めつけ型ワイア結束金具などを用
いて、煙返し兼雨雪水よけスカート付の方形型又は寄棟
型の屋根型のテント屋根ユニットの骨格を組立てて、屋
根ユニットを完成させた。支持部材用結合部材(図示せ
ず)に固定されたロープ(支持部材)(図示せず)の他端
は、図示しない天井部近傍の鋼鉄製の管などに適宜に固
定した。床から桁まで高さ約1.8mであった。
【0102】次に壁面ユニットの4面のシートを屋根ユ
ニットの煙返し兼雨雪水よけスカートの内側に設けた鳩
目と壁面用シートの上側縁辺近傍に設けた鳩目とを整合
するように合せ、両者の鳩目を耐炎処理された紐で結合
して、非自立型テントを完成させた。完成したテントの
大きさは、床の広さ約2.7m×約5.4mの長方形、床から桁
まで高さ約1.8mであった。4面の壁面の床側の縁辺はち
ょうど床に達する長さであった。
【0103】排気ダクト接続部3にはポータブル(可搬)
型の防炎処理された布製スパイラル型排気ダクト(風管)
6が接続され、その接続部は排気ダクト接続部の先端部
の締めつけ固定用の紐32でほぼ無漏風に接続固定されて
いる。排気ダクトのテントから遠い側の端部は建築物の
煙突に通じている吸気ガラリに接するように置き、そこ
で端部にポータブル送風機9(図示せず)を吸気ポンプと
して機能するようにして接続固定した。
【0104】前記のように設置されたテントの内部に出
入り口を通して商用交流電源から電気コードで交流100V
用のコンセントボックス(図示せず)を仮設した。テント
内部の屋根と壁面の境界部の桁部に防爆型蛍光灯照明器
具(図示せず)を仮設し、テント内部を照明した。前記の
コンセントボックスに電気ハンマーを接続した。酸素ボ
ンベとアセチレンボンベにそれぞれ1本ずつの合計2本
のテント内部に引き込める長さのガスホースを接続し、
その他端に酸素−アセチレン炎ガスバーナーを接続し
た。
【0105】テント内部での作業 解体処理する空調機の熱交換機を前記のように設置した
テントの内部に持ち込んだ。送風機でテント内部の空気
を減圧吸引して排気しながら、2人の作業者と1人の火
気監視人がテントの中に入り、酸素−アセチレン炎ガス
バーナーを用いて空調機の熱交換機を切断し、電気ハン
マーを用いて解体する作業を約8時間行なった。
【0106】テント内部での作業の際の排気状態 この作業の間に酸素−アセチレン炎ガスバーナーに起因
するアセチレン特有の不快な悪臭がテントの周囲に漏れ
出すことはなかった。さらに酸素−アセチレン炎ガスバ
ーナーの炎が鉄部材や鉄部材の防錆処理面や塗装面に当
るなどにより発生した煙と酸化した鉄の微塵と不快な臭
気は、テントの周囲に漏れ出すこともなかった。すなわ
ちこのテントにおいては、ほぼ閉ざされた作業空間が形
成されていることが明らかになった。一方、作業により
発生したアセチレンの悪臭、煙と酸化した鉄の微塵と不
快な臭気は、排気ダクトから吸気ガラリを通り、さらに
煙突を通って建物の外部の大気に放出されていることが
観察された。
【0107】テントの解体 テントを組立る際のほぼ逆の行程と順序でテントを解体
した。屋根ユニットと壁面ユニットを含めてすべての部
材は再度テントを組立てるときに正常に使用できる状態
であった。
【0108】
【発明の効果】本発明により、下記のような効果を達成
することができる。 (1) 本発明のテント屋根ユニット又はテントにより、作
業により発生する煙などを周囲の環境に発散又は散逸さ
せる恐れの極めて少ない、ほぼ閉ざされた作業空間を形
成することができる。 (2) 本発明の防水性、撥水性、耐火性、耐炎性、耐熱
性、又は防熱性を有するテント屋根ユニット又はテント
により、内部空間で行なう作業により発生する煙などを
周囲の環境に発散又は散逸させる恐れの極めて少ないほ
ぼ閉ざされた作業空間を形成することができる。 (3) 本発明の防水性、撥水性、耐火性、耐炎性、耐熱
性、又は防熱性を有するテント屋根ユニット又はテント
により、雨、雪、風など悪天候時や寒い季節などに、周
囲の環境の悪影響を受ける可能性の少ない状態で、内部
空間で行なう作業により発生する煙などを周囲の環境に
発散又は散逸させる恐れの極めて少ないほぼ閉ざされた
作業空間を形成することができる。 (4) テントの内部空間で行なう作業により発生する煙な
どを周囲の環境に発散又は散逸させる恐れの極めて少な
いほぼ閉ざされた作業空間を形成できるテントの使用方
法、雨、雪、風など悪天候時、あるいは寒い季節や暑い
季節などに、周囲の環境の悪影響を受ける可能性の少な
い状態で、テントの内部空間で行なう作業により発生す
る煙などを周囲の環境に発散又は散逸させる恐れの極め
て少ないほぼ閉ざされた作業空間を形成できるテントの
使用方法、及びテント内部空間で行なう作業により発生
する煙などを周囲の環境に発散又は散逸させる恐れの極
めて少ないほぼ閉ざされた作業空間を形成することがで
きる、防水性、撥水性、耐火性、難燃性、耐炎性、耐熱
性、又は防熱性を有するテントの使用方法が提供され
る。
【0109】〔発明の好ましい実施態様〕本発明の好ま
しい実施態様は次のとおりである。しかし、本発明は次
の実施態様に限定されるものではない。
【0110】(1) 前記屋根ユニットの屋根面の形状が
家屋根型又はドーム型であり、前記屋根面の頂点又は頂
点近傍に排気ダクト接続部を備えた請求項1に記載のテ
ント屋根ユニット。 (2) 前記屋根ユニットの屋根面の形状が箱型、角筒型
又は円筒型であり、前記屋根面の一部位に排気ダクト接
続部を備えた請求項1に記載のテント屋根ユニット。 (3) 前記排気ダクト接続部の位置が、屋根面の重心点
又は重心点の近傍である請求項1又は(1)又は(2)に記
載のテント屋根ユニット。 (4) 前記屋根面の上側面又は下側面に、屋根面の形状
を保持するための合掌部材を付設するための合掌部材付
設用部材が設けられてなる請求項1、(1)、(2)又は
(3)に記載のテント屋根ユニット。 (5) 前記屋根面の縁辺領域の近傍に、屋根面の形状を
保持するための桁部材を付設するための桁部材付設用部
材が設けられてなる請求項1又は(1)ないし(4)いずれ
かに記載のテント屋根ユニット。 (6) 前記排気ダクト接続部に、支持部材を結合するた
めの支持部材用結合部材が設けられてなる請求項1又は
(1)ないし(5)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (7) 前記屋根面の縁辺部に、煙返し又は雨雪水よけと
して機能する垂下部が設けられてなる請求項1又は(1)
ないし(6)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (8) 前記テント布地が耐水性、撥水性、耐火性、耐炎
性、耐熱性、又は防熱性の素材からなる請求項1又は
(1)ないし(7)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (9) 前記シート状部材の色が白色、特定の明度の灰
色、明るい有彩色、カムフラージュ色模様、又は安全標
識模様である請求項1又は(1)ないし(8)いずれかに記
載のテント屋根ユニット。 (10) 前記排気ダクト接続部が、テント布地の短い袖状
又は筒状で、先端部に排気ダクトを結合するための結合
部材を収めた細袋又は前記結合部材を付設する手段を設
けた請求項1又は(1)ないし(9)いずれかに記載のテン
ト屋根ユニット。 (11) 請求項1又は(1)ないし(10)いずれかに記載のテ
ント屋根ユニットと、テント布地からなり、その一部に
出入り口を有する一続きの1面又は複数面からなる壁面
ユニットとを結合してなる排気ダクトを接続するための
排気ダクト接続部を備えたことを特徴とするテント。 (12) 前記壁面ユニットの地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する請求項2又は(11)に記載のテント。 (13) 前記テントの形状が三角錐型、四角錐型、五角錐
型、六角錐型、円錐型又は楕円錐である請求項3に記載
のテント。 (14) 前記テントの錐面の地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する(13)に記載のテント。 (15) 前記壁面の上端側縁辺近傍に支持部材を結合する
ための支持部材用結合部材が設けられてなる請求項4に
記載のテント。 (16) 前記壁面の上端側縁辺近傍に桁部材を付設するた
めの桁部材付設用部材が設けられてなる請求項4又は(1
6)に記載のテント。 (17) 前記桁部材の少なくとも3部位に、支持部材を結
合するための支持部材用結合部材が設けられてなる(16)
に記載のテント。 (18) 前記テントの壁面の地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する(15)、(16)又は(17)に記載のテント。 (19) 前記排気ダクト接続部が、テント布地の短い袖状
又は筒状で、先端部に排気ダクトを結合するための結合
部材を収めた細袋又は前記結合部材を付設する手段を設
けた(15)、(16)、(17)又は(18)に記載のテント。 (20) 前記テント布地が耐水性、撥水性、耐火性、耐炎
性、耐熱性、又は防熱性の素材からなる(11)ないし(19)
いずれかに記載のテント。 (21) 前記シート状部材の色が白色、特定の明度の灰
色、明るい有彩色、カムフラージュ色模様、又は安全標
識模様である(11)ないし(20)いずれかに記載のテント。 (22) 前記屋根面、錐面又は壁面の内側に仮設の電気照
明装置が付設されてなる(11)ないし(21)いずれかに記載
のテント。 (23) 前記壁面の地面又は床に接する下側縁辺の裾領域
に有するフラップを地面又は床にひきずるようにして用
いる請求項5又は(11)ないし(22)いずれかに記載のテン
トの使用方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施態様例に係る非自立型のテント
の斜視模式図である。
【図2】図1のA−Aで示した仮想面から垂直の(床面
又は地面に平行な)方向から見たA−A仮想面に沿った
テントの断面模式図である。
【符号の説明】
1 テント 2 テント屋根ユニット 21 隅棟 22 合掌保持部材 23 桁保持部材 26 煙返し兼雨雪水よけスカート 3 排気ダクト接続部 32 締めつけ固定用の紐 38 支持部材用結合部材(吊り上げリング)用固定部材 39 支持部材用結合部材(吊り上げリング) 4 壁面ユニット 41 スリット状の出入り口 42 面ファスナー(マジックテープ) 43 桁 46 地面又は床にひきずっている壁面の裾(フラップ)
領域 6 排気ダクト 62 排気ダクトのテント側接続部 9 減圧吸引ポンプ(図示せず)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月6日(2000.1.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】高度の難燃性又は防炎性の布地の例として
は、アクリル系ポリマー繊維を燃成炭化した耐炎化繊維
(商品名の例:ラスタン)の布地、高耐熱性ガラス繊維
(シリカ繊維)の布地(商品名の例:スパッタシート・ゴ
ールド)などがあげられる。他の布地の例としては、テ
トラフルオロエチレンポリマー処理された通気性を有す
るが液状水分不透過性の繊維布地(商品名の例:ゴアテ
ックス)などがあげられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】テント布地の色は、白色、諸種の明度のう
ちのほぼ特定の明度値の灰色、又は明るい有彩色、例え
ば黄色、薄黄色、ベージュ色、薄橙色、薄水色、薄緑色
とするのが一般的である。所望によっては森林地、草原
地、湖沼地、海岸地などに模したカムフラージュ色模
様、あるいは、安全標識模様、例えば白色と黄色、白色
と黒色、白色と赤色、赤色と緑色などの斜めの縞模様、
あるいは縦又は横の縞模様、あるいは格子縞模様などに
することもできる。テント布地の色としては、蛍光性染
料による染色、蛍光性顔料又は蛍光性染料を含む着色剤
又は塗料による着色などの公知の手段と方法により蛍光
性の色を用いることができる。さらにガラス微粉末ある
いはガラス微粒子などの光反射性物質又は光散乱性物質
を含む着色剤又は塗料による着色などの公知の手段と方
法により光反射性又は光散乱性の蛍光性の色を用いるこ
とができる。特に安全標識模様の場合に蛍光性の色ある
いは光反射性又は光散乱性の蛍光性の色を用いることは
好ましい。白色、前記の灰色又は明るい有彩色のテント
布地に前記の蛍光性の色あるいは光反射性又は光散乱性
の蛍光性の色を有する別のテント布地又はポリマーシー
トなどを安全標識模様などの所望の模様又は形状に、公
知の方法(縫い付け法、接着法、熱融着法、超音波融着
法など)により取り付ける態様を採ることもできる。テ
ント布地は不透明、半透明、透明いずれでもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】テント屋根ユニットが方形又は寄せ棟型の
屋根面を有する態様においては、前記のテント布地から
なる屋根面の頂点から周辺の縁辺に向かう複数の放射状
の隅棟(稜線)に沿う部分の上側面又は下側面に、合掌を
通すかあるいは収めるための両端の開いた細長い袋縫い
の筒状部を、隅棟に沿う部分1本当り1本、又は短い細
長い袋縫いの筒状部を複数本設ける態様、あるいは金属
(アルミニウム、ジュラルミン、真鍮、鋼、ステンレス
鋼など)の細丸線又は細丸棒などで形成された小環状物
(円形、長円形(又は小判形)又は楕円形などの形状の小
さなリング)あるいは細綱又は紐などで形成された小さ
な環状物を隅棟に沿って適宜な間隔(例えば約5cmから約
40cm、好ましくは約10cmから約30cmの間隔、間隔は等間
隔でも不等間隔でもよく、特に張力が集中する領域にお
いて間隔を短くするのが好ましい)で、公知の手段と方
法により複数個を線列状に設置する(以下、合掌固定用
小環列、又は単に固定用小環列ということがある)態様
を採ることができ、かつ好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】他の公知の態様として、屋根面又は錐面の
各隅棟(稜線)又は錐面の放射状の線に沿う部分に鳩目な
どの孔を複数個設けて合掌結合部材とすることができ
る。この態様においては、細綱を1つ目の鳩目などの孔
に通し、次いで合掌を巻いて(1回又は2回巻く)2番目
の鳩目などの孔に通す行程を順次繰返すことにより、合
掌に屋根面又は錐面を固定することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】桁又は合掌の太さは、前記のいずれの素材
と形状のものにおいても、直径約3mmから約25mmの範
囲、好ましくは約4mmから約20mmの範囲の円筒に収まる
断面サイズのものを用いることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】テント屋根ユニット又は非自立型テントに
おいては、排気ダクト接続部に設けた支持部材用結合部
材で、屋根ユニット又はテント自体の予め定められた形
状を保持するための支持部材用結合部材の機能を兼ねさ
せることができる。特に小型(壁面の床又は地面に沿う
一辺の長さ約2.5m以下又は直径約2.5m以下の円に収まる
床面積)の家屋根型、ドーム型、あるいは角錐型又は円
錐型(又は楕円錐型)のテントで、排気ダクト接続部を屋
根面又はドーム状部の頂点近傍、あるいは錐面の頂点近
傍に設けた形態においては、排気ダクト接続部に支持部
材用結合部材を設けることにより、少ない個数(2個な
いし4個)の支持部材用結合部材により、屋根ユニット
又はテント自体の形状を保持することができるので、こ
の形態が小型のテントに適する1つの態様である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】本発明のテントの形状が角錐型の場合、三
角錐型、四角錐型、五角錐型、六角錐型などの形状を採
ることができる。角錐の底面の形状は正多角形状、不等
辺多角形状(例えば長方形、対向する平行な同じ長さの
2辺が他の同じ長さの4辺より長い六角形など)いずれ
をも採ることができる。テントの形状が円錐型又は楕円
錐の場合、円錐の底面の形状は真円状、楕円状、対向す
る平行な同じ長さの2辺と同じ直径の2つの半円を含む
長円状(又は小判形状)などいずれの形状をも採ることが
できる。角錐型、円錐型又は楕円錐いずれの形状の場合
にも、マンサード型を採ることもできる。角錐型、円錐
型又は楕円錐のテントにおいては、その錐面の上端部
(頂点)又は上端部(頂点)近傍(いずれも重心点又は重心
点の近傍でもある)に排気ダクト接続部を設けることが
好ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】テントの形状が箱型の場合、その屋根面は
陸屋根型を採ることができる。箱型テントにおいては、
その陸屋根面の一部位、又はその壁面の人の背丈程度の
高さ又はそれより高い部位にダクト接続部を設けること
が好ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】テントの出入り口としては、テントの出入
り口として公知の形状構造を採ることができる。出入り
口の例として、壁面部を構成するテント布地のうちの相
接する2枚の縁辺部を、前記のいずれの接合方法を採る
場合にも接合固定せず、隙間(スリット)を形成する形態
(以下、スリット状出入り口という)が一つの簡易な出入
り口の例である。他の出入り口の例として、横開き扉又
は跳上げ扉(垂幕又はのれん(暖簾)に類似の形状)の形状
の出入り口をあげることができる。いずれの出入り口に
おいても、出入り口の壁面に接する縁辺部領域と対向す
る壁面の縁辺部領域には、整合する位置にボタンとフッ
ク、ボタンとボタン穴、面ファスナー(マジックテープ)
などの公知の留め部材を設けることができる。スリット
状出入り口においては、出入り口の壁面に接する縁辺部
と対向する壁面の縁辺部に、出入り口が横開き扉又は跳
上げ扉の形状である場合には、扉状のテント布地の縁辺
部及び対応する壁面部のかまち(框)部分の縁辺部に、そ
れぞれ、かがりつけ(ほつれ止め)を施すことが好まし
い。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】[2] 金属又は硬質ポリマーなどで形成した
筒状:先端の近傍の外径が一定なままの筒状、先端の近
傍の外周面に1本又は複数本のうね(畝)状の突起を設け
た筒状、先端の近傍の外周面に1本又は複数本の浅い溝
状の凹陥部を設けた筒状、先端部に向かって外径を増大
させた筒状、この形状においては、先端部近傍の径は袖
状又は筒状部の外側から排気ダクトを嵌め込むサイズで
ある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】テントの構造 テントは、図1の概観斜視模式図に示したものと同様
な、平面が約2.7m×約5.4mの長方形の角筒の上方に、縁
辺の平面から約30度の角度の四角錐(長方形のピラミッ
ドに類似の形状)型(すなわち方形型又は寄棟型)の屋根
を有する形状である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】(1) 前記屋根ユニットの屋根面の形状が
家屋根型又はドーム型であり、前記屋根面の頂点又は頂
点近傍に排気ダクト接続部を備えた請求項1に記載のテ
ント屋根ユニット。 (2) 前記屋根ユニットの屋根面の形状が箱型、角筒型
又は円筒型であり、前記屋根面の一部位に排気ダクト接
続部を備えた請求項1に記載のテント屋根ユニット。 (3) 前記排気ダクト接続部の位置が、屋根面の重心点
又は重心点の近傍である請求項1又は(1)又は(2)に記
載のテント屋根ユニット。 (4) 前記屋根面の上側面又は下側面に、屋根面の形状
を保持するための合掌部材を付設するための合掌部材付
設用部材が設けられてなる請求項1、(1)、(2)又は
(3)に記載のテント屋根ユニット。 (5) 前記屋根面の縁辺領域の近傍に、屋根面の形状を
保持するための桁部材を付設するための桁部材付設用部
材が設けられてなる請求項1又は(1)ないし(4)いずれ
かに記載のテント屋根ユニット。 (6) 前記排気ダクト接続部に、支持部材を結合するた
めの支持部材用結合部材が設けられてなる請求項1又は
(1)ないし(5)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (7) 前記屋根面の縁辺部に、煙返し又は雨雪水よけと
して機能する垂下部が設けられてなる請求項1又は(1)
ないし(6)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (8) 前記テント布地が耐水性、撥水性、耐火性、耐炎
性、耐熱性、又は防熱性の素材からなる請求項1又は
(1)ないし(7)いずれかに記載のテント屋根ユニット。 (9) 前記テント布地の色が白色、特定の明度の灰色、
明るい有彩色、カムフラージュ色模様、又は安全標識模
様である請求項1又は(1)ないし(8)いずれかに記載の
テント屋根ユニット。 (10) 前記排気ダクト接続部が、テント布地の短い袖状
又は筒状で、先端部に排気ダクトを結合するための結合
部材を収めた細袋又は前記結合部材を付設する手段を設
けた請求項1又は(1)ないし(9)いずれかに記載のテン
ト屋根ユニット。 (11) 請求項1又は(1)ないし(10)いずれかに記載のテ
ント屋根ユニットと、テント布地からなり、その一部に
出入り口を有する一続きの1面又は複数面からなる壁面
ユニットとを結合してなる排気ダクトを接続するための
排気ダクト接続部を備えたことを特徴とするテント。 (12) 前記壁面ユニットの地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する請求項2又は(11)に記載のテント。 (13) 前記テントの形状が三角錐型、四角錐型、五角錐
型、六角錐型、円錐型又は楕円錐である請求項3に記載
のテント。 (14) 前記テントの錐面の地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する(13)に記載のテント。 (15) 前記壁面の上端側縁辺近傍に支持部材を結合する
ための支持部材用結合部材が設けられてなる請求項4に
記載のテント。 (16) 前記壁面の上端側縁辺近傍に桁部材を付設するた
めの桁部材付設用部材が設けられてなる請求項4又は(1
5)に記載のテント。 (17) 前記桁部材の少なくとも3部位に、支持部材を結
合するための支持部材用結合部材が設けられてなる(16)
に記載のテント。 (18) 前記テントの壁面の地面又は床に接する下側縁辺
の裾領域に、地面又は床にひきずる長さのフラップを有
する(15)、(16)又は(17)に記載のテント。 (19) 前記排気ダクト接続部が、テント布地の短い袖状
又は筒状で、先端部に排気ダクトを結合するための結合
部材を収めた細袋又は前記結合部材を付設する手段を設
けた(15)、(16)、(17)又は(18)に記載のテント。 (20) 前記テント布地が耐水性、撥水性、耐火性、耐炎
性、耐熱性、又は防熱性の素材からなる請求項2又は(1
1)ないし(19)いずれかに記載のテント。 (21) 前記テント布地の色が白色、特定の明度の灰色、
明るい有彩色、カムフラージュ色模様、又は安全標識模
様である請求項2又は(11)ないし(20)いずれかに記載の
テント。 (22) 前記屋根面、錐面又は壁面の内側に仮設の電気照
明装置が付設されてなる請求項2又は(11)ないし(21)い
ずれかに記載のテント。 (23) 前記壁面の地面又は床に接する下側縁辺の裾領域
に有するフラップを地面又は床にひきずるようにして用
いる請求項5又は(11)ないし(22)いずれかに記載のテン
トの使用方法。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テント布地からなるテントの屋根面であ
    り、前記屋根面の頂点、頂点近傍又は前記屋根面の一部
    位に排気ダクトを接続するための排気ダクト接続部を備
    えたことを特徴とするテント屋根ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテント屋根ユニット
    と、テント布地からなり、その一部に出入り口を有する
    一続きの1面又は複数面からなる壁面ユニットとを結合
    してなる排気ダクトを接続するための排気ダクト接続部
    を備えたことを特徴とするテント。
  3. 【請求項3】 テント布地からなる角錐型又は円錐型の
    錐面を有し、前記錐面の一部に出入り口を有する角錐型
    又は円錐型のテントであり、前記錐面の頂点又は頂点近
    傍に排気ダクトを接続するための排気ダクト接続部を備
    えたことを特徴とするテント。
  4. 【請求項4】 テント布地からなる壁面を有し、かつ前
    記壁面の一部に出入り口を有する角筒型又は円筒型のテ
    ントであり、前記壁面の一部位に排気ダクトを接続する
    ための排気ダクト接続部を備えたことを特徴とするテン
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4に記載のテントの前
    記排気ダクト接続部に排気ダクトを接続し、前記排気ダ
    クトを通して減圧吸引することにより、テントの内部の
    空気を、前記空気に含まれる別異の物質とともにテント
    の外に排気するテントの使用方法。
JP34860899A 1999-12-08 1999-12-08 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法 Pending JP2001164795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34860899A JP2001164795A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34860899A JP2001164795A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001164795A true JP2001164795A (ja) 2001-06-19

Family

ID=18398161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34860899A Pending JP2001164795A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001164795A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103122722A (zh) * 2011-11-19 2013-05-29 宁波格莱特休闲用品有限公司 一种新型的救灾帐篷通风塔
KR101755347B1 (ko) 2016-04-07 2017-07-07 이봉현 실내 배기용 팬을 이용한 에어 간판
KR200484255Y1 (ko) * 2016-10-11 2017-08-17 한전케이피에스 주식회사 가스 배출팬이 구비된 형광 자분탐상 검사용 이동식 암막
KR20220038913A (ko) * 2020-09-21 2022-03-29 주식회사 아이두젠 재난 원터치 파티션
US20220280821A1 (en) * 2021-03-06 2022-09-08 Srinivasa Rao Kanchadapu Fire Control Enclosure

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103122722A (zh) * 2011-11-19 2013-05-29 宁波格莱特休闲用品有限公司 一种新型的救灾帐篷通风塔
CN103122722B (zh) * 2011-11-19 2016-02-10 宁波格莱特休闲用品有限公司 一种救灾帐篷通风塔
KR101755347B1 (ko) 2016-04-07 2017-07-07 이봉현 실내 배기용 팬을 이용한 에어 간판
KR200484255Y1 (ko) * 2016-10-11 2017-08-17 한전케이피에스 주식회사 가스 배출팬이 구비된 형광 자분탐상 검사용 이동식 암막
KR20220038913A (ko) * 2020-09-21 2022-03-29 주식회사 아이두젠 재난 원터치 파티션
KR102470310B1 (ko) * 2020-09-21 2022-11-24 주식회사 아이두젠 재난 원터치 파티션
US20220280821A1 (en) * 2021-03-06 2022-09-08 Srinivasa Rao Kanchadapu Fire Control Enclosure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10364588B2 (en) Shelter system
US8555910B2 (en) Shelter structures, support systems therefor, kits, accessories and methods for assembling such structures
US8001986B2 (en) Flexible base structure for portable shelters
US5842495A (en) Concealment shelter
US7766022B2 (en) Modular system for concealment and shelter
US8851198B2 (en) Tractable, fire-resistant, thermo-insulated covers and enclosures
US4632138A (en) Portable shelter
US8459327B2 (en) Universal lightweight portable concealment means and methods
US7222635B2 (en) Tent having an outer skirt and tub floor
JP2003184349A (ja) エアテント
US2932304A (en) Tent
US20080217028A1 (en) Incineration Prevention Method and Arrangement
US20210289925A1 (en) Configurable Multipurpose Hammock
JP2001164795A (ja) 排気ダクト接続部を備えたテント屋根ユニット、テント及びその使用方法
WO2008115637A1 (en) Flexible base structure for portable shelters
US20100058695A1 (en) Method and apparatus for protecting buildings from fire
US10294691B1 (en) Portable shelter with rooftop opening
KR20010013900A (ko) 연소방지시트, 연소방지커버, 소화시트겸방재용피복
RU2257451C1 (ru) Палатка
WO2006039736A1 (en) Flexible fire barrier for property protection
JPH08206245A (ja) 消防用火災遮断スクリーン
US9828787B1 (en) Covering tent for surrounding a wind turbine at its base during a grouting operation
JPH0756461Y2 (ja) タープテント
CN213573313U (zh) 一种骨架带有环管的充气帐篷
JPH0552136U (ja) テント