JP2004250853A - 高強度生体吸収性縫合糸用繊維の製造方法及び縫合糸用繊維 - Google Patents

高強度生体吸収性縫合糸用繊維の製造方法及び縫合糸用繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた取扱い性、切断点伸び率及び吸収速度を保ったままで強度が著しく高く且つ生体内強度保持性が高い生体吸収性マルチフィラメント縫合糸を製造する方法を提供する。
【解決手段】7.2g/デニール〜8.0g/デニールの繊維テナシティ、約22%〜35%の繊維伸び率を備えたPGA/PLAコポリマー縫合糸用繊維が、コポリマーの融点よりも約20℃高い温度からコポリマーの融点よりも約5℃高い温度に維持される少なくとも1つの加熱ゾーンと、コポリマーの融点よりも約40℃以下の高い温度に維持される計量ポンプ及び加熱ブロックと、コポリマーの融点よりも約40℃〜約60℃高い温度に維持される紡糸口金と、紡糸口金から6インチ〜20インチ(約15.2cm〜50.8cm)の距離にわたって延びていて、コポリマーの融点よりも少なくとも約60℃高い温度に維持される細長い加熱スリーブとを有する押出装置を利用する方法によって製造される。
【選択図】 図1

Description

【技術分野】
【0001】
優れた取扱い性、切断点伸び率及び吸収速度を保ったままで強度が著しく高く且つ生体内強度保持性が高い生体吸収性マルチフィラメント縫合糸を製造する方法及びこの方法により製造された縫合糸用繊維に関する。
【背景技術】
【0002】
生体適合性且つ生体吸収性の縫合糸は、長年にわたり軟組織に近いものとして広く用いられている。患者の体内に植え込まれた場合における良好な生体適合性の要件に加え、外科医及び患者にとって非常に重要且つ必要不可欠な他の多くの特性がある。生体吸収性縫合糸にとっての最も重要な特性のうちの幾つかは、引張強さ、生体内切断強さ保持性、切断点伸び率、結節強さ、生体内吸収速度及び軟らかさであるが、これらには限定されない。
【0003】
グリコリド(PGA)及びラクチド(PLA)を含むコポリマーから生体吸収性マルチフィラメント外科用縫合糸を製造するために溶融押出(溶融紡糸)及び延伸配向(即ち、紡糸及び編組)を含む種々の方法が現在用いられている。かかる方法は一般に所定範囲内の上述の特性のうち多く、特に比較的迅速な吸収速度(ほぼ完全な吸収に約60日〜90日かかる)を呈するPGA/PLA縫合糸を製造するが、これら縫合糸は、非吸収性繊維、例えば、ナイロン又はポリエステルと比べて引張強さが比較的低い。
【0004】
引張強さは、患者の体内への縫合糸ブレード(編組体)の植え込みに先立って、繊維又は縫合糸が切れる前に耐えることができる引張力の大きさの尺度である。繊維の引張強さを測定する場合、これは繊維テナシティ(tenacity)と呼ばれている。PGA/PLA縫合糸を製造する方法により得られる繊維テナシティは典型的には、約6.0グラム/デニール(g/d)〜6.8グラム/デニール(g/d)であり、場合によっては、7.2g/dになる。縫合糸の他の特性を劣化させないで達成できるこれらテナシティの値の増大は、重要且つ有用である。生体内強さの保持性は、縫合糸が患者の体内に植え込まれた後における縫合糸ブレードの備える強さの尺度である。切断点伸び率は、単に伸び率とも呼ばれ、これは、引張力を加えたときに切断前に縫合糸用繊維の伸びがどれくらい大きく生じるかについての尺度である。繊維伸び率を約22%〜35%に維持することが望ましい。
【0005】
生体吸収性及び伸び率を含む他の所望の特性を好ましい範囲内に保ちながら、高い引張強さを備えたPGA/PLA縫合糸を製造する種々の試みがなされている。例えば、或る縫合糸製造業者は、より多くの繊維を所与の縫合糸サイズのブレード中に入れる試みを行った。このようにすると、ブレード全体の高い引張強さを得ることができるが、結果的に得られる縫合糸は、非常に太目にならざるを得ず、或いは、ブレードをぎっしりと詰め込み状態にしなければならず、これにより、取扱い特性の低下した、例えば、剛性が高く且つ結節安全度が貧弱な縫合糸が生じる場合がある。
【0006】
高い引張強さを備えたPGA/PLA縫合糸を得る上で良好な方法は、繊維テナシティ(単位タイター当たりの力として測定される)を高め、これにより、ブレード中の繊維の総本数を増やす必要なく、ブレードの引張強さを高めることにある。例えば、特許文献1及び特許文献2は、マルチフィラメントヤーン延伸性及び92.5:7.5モル比のポリ(グリコリド−コ−ラクチド)を含むコポリマーから作られた繊維の特性を向上させるためのプロセス援助手段としての可塑剤の使用法を開示している。可塑剤は、コポリマーの融点を下げるのに役立ち、それにより、比較的低温での溶融破壊(メルトフラクチャー)を生じさせないで押出を可能にすることができる。これら米国特許明細書に開示された方法により得られる最も高い引張強さは、7.2グラム/デニール(単位g/d)であったが、切断点伸び率は、21%以下に低下した。この伸び率の低下が原因となって、ひどいフィラメントの切断及びファイバの下流側における加工の作用上の問題が生じる場合があり、かかる繊維の下流側における加工としては、繊維を互いに撚り合わせて編組し、それにより編組縫合糸又は他の外科用物品を作ることが挙げられる。縫合糸取扱い特性も又、繊維の切断点伸び率が低すぎると損なわれる場合がある。
【0007】
特許文献3は、PGA/PLAのブロックコポリマーを用いて縫合糸用繊維を作ることにより良好な生体内強さ保持性を達成できることを開示している。しかしながら、かかるブロックコポリマーから紡糸された繊維は、高い初期繊維強度及び縫合糸強度を備えてはいなかった。特許文献4は、PGA/PLAコポリマーメルトが紡糸パック内に設けられた非常に細いチャネルを通過するようにすることにより縫合糸用繊維を製造する方法を開示している。上述の方法により、より一様な繊維の加熱を達成して良好な生産性及び良好な繊維特性を達成できると考えられた。しかしながら、PGA/PLAコポリマーについての特許文献4に記載された方法により得られた最大繊維引張強さは、約6.0g/d〜6.4g/dに過ぎなかった。特許文献5には、PGAから高い引張強さの繊維を製造する方法が開示されているが、PGA繊維だけから作られた縫合糸は、吸収時間が著しく長く、これは、軟組織に近いことが必要である多くの場合には望ましくない特性である。
【特許文献1】
米国特許第5,585,056号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,005,019号明細書
【特許文献3】
米国特許第6,277,927号明細書
【特許文献4】
ロシア国特許第2,073,074号明細書
【特許文献5】
米国特許第5,288,516号明細書
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の装置及び方法は、吸収性縫合糸用繊維を製造するための既存の装置及び方法の欠点を解決している。
【0009】
以下に詳細に説明するように、本発明は、公知の方法及び設備の機器構成、温度プロフィール及び熱保持性にを改良を加えている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、グリコリド(PGA)及びラクチド(PLA)含有コポリマーから作られていて、繊維テナシティが約7.2グラム/デニール〜8.0グラム/デニール及び繊維伸び率が約22%〜35%の縫合糸用繊維に関する。
【0011】
本発明の方法は、かかる高強度縫合糸用繊維をもたらし、この方法は、複数の互いに連結された状態で連続的に配置された構成要素を備えた押出装置を用いる工程を有し、各構成要素は、各構成要素を所定の温度に維持する温度制御手段を備えている。押出装置の構成要素としては、1以上の加熱ゾーン、計量ポンプ、加熱ブロック、紡糸口金及び紡糸口金から延びる細長い加熱スリーブが挙げられる。押出装置は1つの加熱ゾーンを有している場合、本発明の方法は、この加熱ゾーンの温度をコポリマーの融点よりも約20℃低い温度からコポリマーの融点よりも約5℃高い温度までの温度状態に維持する工程と、計量ポンプ及び加熱ブロックをコポリマーの融点以上の温度であってコポリマーの融点よりも少なくとも40℃以下高い温度に維持する工程とを有し、それにより、コポリマーが計量ポンプを通って加熱ブロック内へ送り込まれているときにコポリマーを溶融させる。本発明の方法は、紡糸口金をコポリマーの融点よりも約40℃〜約60℃高い温度に維持する工程と、計量ポンプを作動させてコポリマーを押出機から加熱ブロックに移送する工程と、溶融状態のコポリマーを紡糸口金の複数の毛管オリフィス中へ押し込んでフィラメント状コポリマー繊維が形成されるようにする工程とを更に有する。
【0012】
加熱スリーブは、コポリマーフィラメントが紡糸口金内での形成後に加熱スリーブを通過するように位置決めされており、本発明の方法では、加熱スリーブをコポリマーの融点よりも少なくとも約60℃高い温度に維持し、コポリマー繊維がコポリマー融点よりも実質的に高い温度状態にある期間を延長するようにする。
【0013】
押出装置が3つの加熱ゾーンを有している場合、第1の加熱ゾーンをコポリマーの融点よりも約20℃低い温度からコポリマーの融点よりも約5℃高い温度までの温度状態に維持し、第2の加熱ゾーンを第1の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持する。第3の加熱ゾーンを第2の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持し、計量ポンプ及び加熱ブロックを第3の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の方法では、この方法に用いられる機器構成、温度プロフィール及び熱保持性が従来技術と比較して改良されており、その結果、優れた取扱い性、切断点伸び率及び吸収速度を保ったままで強度が著しく高く且つ生体内強度保持性が高い生体吸収性マルチフィラメント縫合糸用繊維が得られる。
【0015】
本発明の内容をより深く理解するため、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明を参照されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、合格レベルの伸び率範囲を保ったまま平均テナシティの向上した生体吸収性マルチフィラメント縫合糸を製造する本発明の方法を実施する際に用いられる押出装置10の略図である。より詳細には、押出装置10は、多数の直列に配置された状態で相互に連結された構成要素を有し、かかる構成要素としては、供給手段、例えば、ホッパ13及びホッパ13の下に実質的に垂直方向に配置された押出機バレル12が挙げられる。ホッパ13は、マルチフィラメント縫合糸を製造するもとになるタイプの乾燥状態のコポリマーペレット14を保持し、これらを押出機バレル12内へ送り込む。コポリマーペレット14のコポリマー融点(CMP)は、コポリマーペレット14のサンプルを従来の標準型示差走査熱量計(DSC)で検査し、DSCピーク溶融温度をコポリマー融点(CMP)として選択することにより求められる。
【0017】
押出機バレル12は、本発明の方法と関連して以下に詳細に説明するように、コポリマーペレット14をコポリマーメルト14'の状態に溶融するため温度が次第に高くなる状態に維持されている3つの連続して配置された加熱域又はゾーン16,18,20を有している。計量ポンプ22が、押出機バレル12の下流側端部のところ又はその近くに配置されている。加熱ブロック24が、計量ポンプ22に連結されている。計量ポンプ22は、ブロック24内へのコポリマーメルト14'の圧送速度を制御する。押出機バレル12と計量ポンプ22を、互いに隣接して垂直方向又は水平方向に、或いは、コポリマーの流れを押し出して計量するのに適した任意の方法で位置決めすればよい。
【0018】
紡糸口金26が、ブロック24の下に実質的に垂直方向に配置されており、この紡糸口金は、複数の毛管オリフィス(図示せず)を有している。コポリマーメルト14'をブロック24内で高圧下において紡糸口金26を通って圧送して多くのコポリマーフィラメント28を形成するが、これについては以下に説明する。ブロック24は、紡糸口金26を通るコポリマーメルト14'の圧送を容易にするコポリマーメルト14'のコンシステンシー(稠度)を達成してこれを維持する一連の細目スクリーンフィルタ及びブレーカプレート(図示せず)を有するのがよい。
【0019】
引き続き図1を参照すると、加熱スリーブ30が、紡糸口金26の下に実質的に垂直方向に延びる状態でこれに取り付けられている。その目的は、押出されたフィラメント28の高い温度状態を維持し、それにより、急冷ステージ32のところでのフィラメント28の急冷を幾分遅らせることにある。紡糸仕上剤アプリケータ34が、急冷ステージ32の後に位置決めされており、この紡糸仕上剤アプリケータは、潤滑紡糸仕上剤(図示せず)を急冷状態のフィラメント28'に塗布し、その後、急冷フィラメント28'は、集束されて束36の状態になる。束になったフィラメント36は、巻取りゴデットロール38,40に通され、巻取機(図示せず)によって巻き取られる。次に、かかるフィラメント束は、次の加工(かかる加工としては、従来型延伸装置(図示せず)による延伸と配向が挙げられるが、これらには限定されない)、最終的に、編組されて最終縫合糸製品(図示せず)が得られる。
【0020】
マルチフィラメント生体吸収性PGA/PLA縫合糸を製造する従来方法で用いられた設備と比べた場合の上述の押出装置10の新規な特徴は、長尺の加熱スリーブ30を設けたことにある。加熱スリーブ30は、用いられるコポリマーの種類及び所望のヤーン総デニール(直線密度)に応じて、約6インチ〜20インチ(即ち、15.2センチメートル〜50.8センチメートル(cm))の長さを有している。例えば、80モル%〜95モル%PGA及び20モル%〜5モル%PLAのコポリマーを用いて約80デニール(デニールは、即ち、9,000メートル当たりのグラム数、即ち、g/9000m)未満の繊度を有するフィラメントヤーンを製造する場合、本発明の加熱スリーブ30は、長さが約6インチ〜18インチ(即ち、約15.2cm〜45.7cm)、より好ましくは、8インチ〜16インチ(即ち、約20.3cm〜40.6cm)、最も好ましくは、約10インチ(即ち、約25.4cm)であることが必要である。繊度が約80デニール以上のフィラメントを製造するのに用いられる同一コポリマーに関し、本発明の加熱スリーブ30は、長さが約10インチ〜20インチ(即ち、約25.4cm〜50.8cm)、より好ましくは、12インチ〜18インチ(即ち、約30.5cm〜45.7cm)、最も好ましくは、約14インチ(即ち、約35.56cm)であることが必要である。比較すると、加熱スリーブが従来方法で用いられた場合、これら加熱スリーブの長さは、繊度が80デニール未満のPGA/PLAフィラメントヤーンを製造するには約3インチ(即ち、約7.6cm)であり、繊度が約80デニール以上のPGA/PLAフィラメントを製造するには約10インチ(即ち、約25.4cm)であった。
【0021】
図1に概略的に示された押出装置10の上述の構成要素は全て、当業者には一般に知られ、市販されている全体として従来型の構成要素であることが分かる。具体的に説明すると、適当な押出機バレル12及び適当な加熱ブロック24は、コネチカット州パウカタック所在のデイビス−スタンダード社から入手できる。加うるに、適当な計量ポンプ22は、ノースカロライナ州サンフォード所在のゼニス・ポンプ・デビジョンから入手できる。適当な紡糸口金26及び加熱スリーブ30は、ニューヨーク州ニューヨーク所在のニッショー−イワイ・アメリカン・コーポレイションから入手できる。これと同様に、適当な紡糸仕上剤アプリケータ36は、ノースカロライナ州シャーロット所在のスラック・アンド・パリ・インコーポレイテッドから入手できる。最後に、本発明に使用するのに適したコポリマーペレット14は、多くの販売元から入手でき、かかる販売元としては、ニューヨーク州ニューヨーク所在のメータ・バイオメド・カンパニー・リミテッドが挙げられるが、これには限定されない。
【0022】
加うるに、図示していないが、上述の押出装置10は、適当な加熱及び温度制御装置を備えなければならない。当業者には明らかなように、種々の上述の加熱構成要素の各々を所望温度に加熱するには加熱装置が必要である(これについては、以下に詳細に説明する)。温度制御装置は、本発明に従って構成要素の温度を検出し、これら温度を所定の所望範囲内に維持するのに必要である(これについては、以下に詳細に説明する)。かかる加熱及び温度制御装置も又周知であり、販売元(かかる販売元としては、ペンシルベニア州フォートワシントン所在のハニーウェル・インコーポレイテッドが挙げられるが、これには限定されない)から容易に入手できる。
【0023】
引き続き図1を参照すると、溶融押出及び遠心配向の2つの基本的な工程を含む本発明の方法を上述の押出装置10を利用して実施するものとして以下に詳細に説明する。溶融押出工程の間、乾燥状態のコポリマーペレット14をホッパ13から押出機バレル12内へ送り込み、そして、押出機バレル12の加熱ゾーン16,18,20によりコポリマーメルト14'の状態に加熱し、次に、このコポリマーメルトを計量ポンプ22によって加熱ブロック24内へ圧送する。次に、コポリマーメルト14'をブロック24内で高圧下で紡糸口金26の多数のオリフィスを通って圧送し、それにより、複数の押出フィラメント28を形成する。一度に40本以上という多い本数のフィラメント30をこのようにして作ることができる。フィラメント28は紡糸口金26から出ると、加熱スリーブ30によって包囲され、この加熱スリーブは、新たに押出されたフィラメント28の高温状態を維持する。次に、フィラメント28を急冷して凝固させ、その後、これに潤滑紡糸仕上剤を紡糸仕上剤アプリケータ34で塗布する。しかる後、フィラメントを集束して束36の状態にし、これをゴデットロール38,40に通し、延伸し、配向させ、そして編組する。
【0024】
本発明の方法は、以下に説明するように、加熱スリーブ30の温度になるまで特定の温度プロフィールが押出機バレル12の加熱ゾーン16,18,20から紡糸口金26まで形成されるような上述の押出装置10の作動を含む。上述の温度プロフィールの説明を容易にするため、押出装置10の加熱構成要素の各々の温度については、その構成要素の符号の後にアルファベット文字"T"を付けた温度ラベルを用いて言及する。例えば、押出機バレル12の第1の加熱ゾーン16の温度には、温度レベル16Tを用いて以下言及し、紡糸口金26の温度については、温度ラベル26Tを用いて以下言及する。さらに、加熱スリーブ30は、温度ラベル30Ta,30Tbを用いてそれぞれ言及される2つの温度ゾーンを有するのがよいことが分かる(図1参照)。参考までに、図1には温度ラベルが示されている。
【0025】
さらに、押出装置10の加熱状態の構成要素についての適当な温度は、用いられるコポリマーペレット14の種類に応じた溶融温度で決まることになることが分かる。したがって、押出装置10の加熱構成要素についての適当な温度をコポリマーペレット14の融点に関して説明する。
【0026】
依然として、最初に図1を参照すると、本発明の代表的な温度プロフィールは、押出機バレル12の第1の加熱ゾーン16の温度16Tをできるだけ低く、好ましくは、コポリマーペレット14の融点(以下、「コポリマー融点」又は「CMP」という)よりも約20℃以上低く且つコポリマーペレット14の融点よりも5℃以下高い温度に保つことを含む。最も好ましくは、押出機バレル12の第1の加熱ゾーン16の温度16Tは、CMPよりも約15℃〜18℃低い温度であることが必要である。次々に配置されたゾーン(かかるゾーンとしては、押出機バレル12の第2のゾーン18及び第3のゾーン20、計量ポンプ22及びブロック24が挙げられる)の温度は、次第に且つ僅かに高くなるべきであるが、各温度18T,20T,22T,24Tは、CMPよりも40℃以下高い温度であることが必要である。より好ましくは、これら次々に配置されたゾーンの温度18T,20T,22T,24Tはそれぞれ、CMPよりも25℃以下高い温度であることが必要である。
【0027】
紡糸口金26の温度26Tは、ブロック24の温度よりも20℃〜40℃高く且つCMPよりも40℃〜60℃高い温度であることが必要であり、したがって、コポリマーメルト14'がまさに紡糸口金26の毛管に入ろうとするとき、コポリマーメルト14'は迅速に加熱されるようになる。加熱状態のスリーブ30内の温度は、CMPよりも少なくとも60℃高い温度であることが必要であり、したがって、コポリマーメルト14'を紡糸口金26から押出した後、新たに押出されるフィラメント28は加熱スリーブ30の長さ全体にわたり高温環境内に維持されるようになる。上述したように、加熱スリーブ30の長さは、用いられるコポリマーの種類及び所望のヤーン総デニール(直線密度)に応じて、約6インチ〜20インチ(即ち、15.2cm〜50.8cm)の長さを有している。さらに、加熱スリーブ30は、多数の温度ゾーンを有する必要はないが、2以上のゾーンが存在している場合、2つの垂直方向に隣接したゾーン相互間の温度差(即ち、温度30Ta,30Tbで特徴づけられる)は、約30℃以上離れるべきではなく、紡糸口金26に近いところに位置するゾーンの温度30Taは、紡糸口金26から見てより遠くに位置するゾーンの温度30Tbよりも高いことが必要である。フィラメント28が加熱スリーブ30を通ってこれから出た後、フィラメントは、周囲空気又は任意公知の適当な急冷媒体によって急冷され、そして、上述した次の加工工程を受ける。
【0028】
図2は本発明の方法の代表的な温度プロフィール(A)、本発明の改良例である90モル%/10モル%のPGA/PLA縫合糸フィラメントを作るために現在用いられている既存の方法(B)、及び或る従来技術文献に開示されている方法(C)の比較グラフ図である。より詳細に説明すると、図2で理解できるように、本発明の方法の代表的な温度プロフィール(A)は、CMPよりも数℃低い温度で始まる(押出機バレル12の第1の加熱ゾーン16のところで)。これとは対照的に、既存の方法の温度プロフィール(B)及び従来方法の温度プロフィール(C)はそれぞれ、CMPよりも相当高い温度で始まる。さらに、本発明の方法の温度プロフィール(A)は、紡糸口金26の直前で加熱ブロック24内においてCMPよりも約25℃〜40℃高い温度まで次第に高くなるに過ぎない。既存の方法の温度プロフィール(B)は、加熱ブロック24内においてCMPよりも40℃以上高い温度まで上昇する。従来方法の温度プロフィール(C)は本発明の温度プロフィール(A)と同様、次第に上昇するが、一般に、他の2つのプロフィール(A),(B)の何れとも同程度には高く上昇しない。
【0029】
図2は、本発明の方法の温度プロフィール(A)が、紡糸口金26のところで劇的に上昇し、これに対し、他のプロフィール(B),(C)が何れも、紡糸口金26のところで突然の温度上昇を示していないことを示している。事実、既存の方法の温度プロフィール(B)は、紡糸口金26の直前で最も高い温度に達しつつある。加うるに、図2のプロフィール(A),(B),(C)は、本発明の方法により紡糸口金26内で達成される温度は、フィラメント28が紡糸口金26を出た後、相当な長さについて維持されるが、既存の方法(B)において紡糸口金内で達成される温度は、フィラメントが紡糸口金を出た後短い距離にわたって維持されるに過ぎないことを示している。さらに、従来方法の温度プロフィール(C)は一般に、フィラメントが紡糸口金26を出た直後、低い温度まで大幅に減少する。
【0030】
上述の温度プロフィール(A)を生じさせる上述の方法の利用の結果として、約80モル%〜90モル%PGA及び約5モル%〜20モル%PLAを含む20デニール〜100デニールのマルチフィラメントヤーンの状態に延伸できるPGA/PLA縫合糸用繊維が作られる。さらに、驚くべきことに、このマルチフィラメントヤーンは、少なくとも7.2g/dの平均テナシティ(これは、既存の方法及び従来方法と比べて大幅に改良されている)と約22%〜35%の伸び率(これは、生体吸収性縫合糸について許容可能な範囲内に十分収まっている)とのユニークな組合せを有する。繊維テナシティとヤーンの伸び率の両方は、スタチマット(Statimat)検査機(ドイツ国モンチェングラッドバック所在のテックステクノ・ヘルベルト・スタイン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・カンパニー・ケーゲーから入手できるモデルM又はモデルMEの何れか)を用いて測定され、ゲージ長さは、500ミリメートル(mm)であり、歪み速度は、毎分720mmであった。加うるに、このテナシティの高いマルチフィラメントヤーンで作られた縫合糸は、既存の方法又は従来方法で製造されたヤーンから作られた縫合糸よりも、包装外又は包装無し(out−of−package)引張強さが著しく高く、試験管内及び生体内切断強さが高く、しかも、切断強さ保持性(%BSR)が高い(即ち、21日目又は28日目における%BSR)。
【0031】
本発明の方法は、CMPが約200℃であって、標準型DSC法によって測定して約90モル%PGA及び約10モル%PLAから成るコポリマーからのフィラメントの製造に特に適している。本発明の方法のかかる好ましい用途では、温度プロフィールは、第1の加熱ゾーン18のところに200℃以下の初期温度T16を含むことが必要である。
【0032】
次々に配置されたゾーン(かかるゾーンとしては、押出機バレル12の第2のゾーン18及び第3のゾーン20、計量ポンプ22及びブロック24が挙げられる)の温度は、次第に且つ僅かに高くなるべきであるが、各温度18T,20T,22T,24Tは、240℃以下であり、好ましくは230℃以下である。紡糸口金26の温度26Tは、少なくとも240℃であり、何れにせよ、ポンプ22及び加熱ブロック24の温度よりも少なくとも20℃高い温度であることが必要である。好ましくは、紡糸口金26の温度26Tは、約245℃〜265℃であることが必要である。
【0033】
実験例
本発明の方法の8つの実験例及び既存の方法の4つの比較実験例(上述した)を行ったが、これらについて以下に説明する。
【0034】
最初に述べると、上記12全ての実験例(以下、実験番号を「実験例1」、「実施例2」等という)に関し、CMPが約200℃の約90モル%PGA及び約10モル%PLAのコポリマーを用いてフィラメントを製造し、しかる後、生体吸収性マルチフィラメント縫合糸を製造したことが分かる。CMPを窒素中で毎分20℃の加熱速度において上述の標準型DSC法を用い、そしてサイズが約5mg〜10mgのサンプルを用いて測定した。加うるに、加熱スリーブ30及び種々の温度16T,18T,20T,22T,24T,26T,30Ta,30Tbを除き、押出装置10及び加工条件は、実質的に12全ての実験例について同一であった。例えば、紡糸口金26の毛管の直径は0.305ミリメートルであり、L/D比が7:1であった。
【0035】
紡糸されたままのフィラメントについての巻取り速度は、毎分528メートルに固定された。本発明の方法の実験例のうちの1つ(即ち、実験例2)を除き、残りの11の実験例についての延伸条件は、ロール送り速度が毎分約200フィート(約60.96メートル)、ロール延伸速度が毎分約998フィート(約304.2メートル)、巻出し速度が毎分約1,000フィート(約304.8メートル)であった。実験例2のものを速度が遅い(他のサンプルの半分)であることを除き、同一延伸比で延伸させた。なお、これによる繊維特性に関する差異は無かった。12全ての実験例についてのロール送り温度は、約80℃〜88℃、ロール延伸温度は、約90℃〜100℃であった。
【0036】
加熱スリーブ30の長さに関し、既存の方法についての実験例(実験例9C〜実験例12C)の各々を実施するのに用いた加熱スリーブ30は、たった1つの温度ゾーンに関し長さが約3インチ(即ち、約7.6cm)であったことが分かる。本発明についての8つの実験例(実験例1〜実験例7)のうち7つを実施するのに用いた加熱スリーブ30の長さは、約10インチ(即ち、約25.4cm)であり、実験例8について用いた加熱スリーブ30の長さは、約14インチ(即ち、約35.5cm)であった。
【0037】
以下の表1は、本発明の方法の8つの実験例(即ち、実験例1〜実験例8)についての温度16T,18T,20T,22T,24T,26T,30Ta,30Tbを記載し、既存の方法の4つの比較実験例(実験例9C〜実験例12C)について温度16T,18T,20T,22T,24T,26T,30Taを記載している。
【0038】
【表1】
Figure 2004250853
表1に関し、本発明の方法の実験例1〜実験例8の各々において、表1に掲載したデータにより表される温度プロフィールは全体として、図2に示す本発明の方法の代表的な温度プロフィール(A)に一致していることが分かる。より詳細には、実験例1〜実験例8の各々についての温度プロフィールは、CMP(即ち、200℃以下)のところ又はそれよりも低い温度で始まり、次第に上昇し、ついには、加熱ブロック24のところでの温度24Tに達し、この温度は、CMPを基準としてこれよりも40℃以下高い温度(即ち、240℃以下であり)、この時点で、温度プロフィールは、紡糸口金26内で迅速に上昇し、この紡糸口金において、温度T26は、少なくとも240℃であり、各場合において、ブロック24の温度24Tを基準としてこれよりも20℃以上高い。これと同様に、注目されることとして、既存の方法についての比較実験例9C〜比較実験例12Cの各々において、表1に掲載されたデータにより表される温度プロフィールは全体として、図2に示す既存の方法の代表的な温度プロフィール(B)に一致している。
【0039】
以下の表2は、12の実験例の各々についての結果的に得られたマルチフィラメントヤーンの特性に関するデータを記載しており、かかる特性としては、フィラメントの本数、テナシティ、伸び率及び靱性が挙げられる。
【0040】
【表2】
Figure 2004250853
表2を参照すると、注目されることとして、本発明の方法(即ち、実験例1〜実験例8)の結果として、驚くべきことに、既存の方法(即ち、約6.4g/d〜6.5g/dの繊維テナシティ)と比較して、約23%〜約26%の伸び率を保ったまま(実質的に、既存の方法の実験例9C〜実験例12Cの場合と同一の範囲)、約7.2g/d〜7.9g/dの著しく向上した繊維テナシティを有するマルチフィラメントヤーンが得られた。ヤーンの引張特性(繊維テナシティ及び伸び率を含む)を、上述のスタチマット検査機(モデルMとモデルMEスタチマットの両方がこれら実験例と関連して用いられた)を用いて測定したところ、ゲージ長が500mm、歪み速度が毎分720mmであった。特に、テナシティを応力−歪み曲線の下の面積を計算することにより求めた。なお、その測定単位は、1デニール当たりのグラム−センチメートル(g−cm/d)である。
【0041】
加うるに、USPサイズ5/0−1の編組縫合糸を、実験例1〜実験例8から結果的に得たマルチフィラメントヤーンを用いて調製し、これら縫合糸は、同一量の材料を用いた対照サンプルよりも12%高い初期直線引張強さ及び11%高い結節強さを示した。さらに、21日目及び28日目でのそれぞれの生体内切断強さ保持性は、既存の方法を用いて製造した対照例よりも約5%〜10%高かった。本発明の方法を用いて製造した縫合糸は、優れた取扱い性能を備え、本質的に全て生体内に約70日以内に吸収された。
【0042】
プロセス温度が高いと、ポリマーが熱で劣化しがちになり、従って、プロセス温度が高いために、特性(繊維自由性、伸び率及び生体内切断強さを含む)の低下したフィラメントが製造されることが知られているが、プロセス温度は、適正な押出を得るためには製造法の押出工程の大部分の間、ポリマーの融点よりもかなり高くなければならないということが従来考えられていた(例えば、図2の温度プロフィール(B)及び(C)を参照されたい)。しかしながら、本発明と関連して発見されたことは、ポリマーの融点の近く又はそれよりも僅かに低い温度で始まり(第1の加熱ゾーン16)、そして、押出工程の終わりにおいて、フィラメントが(紡糸口金26及び細長い加熱スリーブ30内において)融点よりもかなり高い温度にさらされる期間を延長することが有利であるということであった。この温度プロフィールは、押出機バレル12、ポンプ22及びブロック24内の温度をポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度まで次第に上げ、次に、この温度を、紡糸口金領域26内においては融点よりも少なくとも約40℃高い温度に、そして、加熱スリーブ30内においては融点よりも少なくとも60℃高い温度に迅速に上げることにより得られる。
【0043】
本明細書に記載した実施形態は例示に過ぎず、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変形例及び改造例(上述した変形例及び改造例には限定されない)を想到できることは理解されよう。かかる変形例及び改造例は全て、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれるものである。
【0044】
本発明の具体的な実施形態は、次の通りである。
(1)加熱スリーブは、コポリマーフィラメントが紡糸口金内での形成後に加熱スリーブを通過するように位置決めされており、前記方法は、加熱スリーブをコポリマーの融点よりも少なくとも約60℃高い温度に維持し、コポリマー繊維がコポリマー融点よりも実質的に高い温度状態にある期間を延長するようにする工程を更に有していることを特徴とする請求項1記載の方法。
(2)加熱スリーブの長さは、約6インチ〜18インチ(約15.2cm〜45.7cm)であることを特徴とする実施態様(1)記載の方法。
(3)加熱スリーブの長さは、約10インチ(約25.4cm)であることを特徴とする実施態様(2)記載の方法。
(4)加熱スリーブの長さは、約14インチ(約35.6cm)であることを特徴とする実施態様(2)記載の方法。
(5)押出機は、3つの加熱ゾーンを有し、前記方法は、第2の加熱ゾーンを第1の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持する工程と、第3の加熱ゾーンを第2の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持する工程と、計量ポンプ及び加熱ブロックを第3の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つコポリマーの融点よりも約40℃以下高い温度に維持する工程とを更に有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【0045】
(6)第1の加熱ゾーンは、コポリマーの融点よりも約15℃〜18℃低い温度からコポリマーの融点よりも約5℃以下高い温度に維持されることを特徴とする実施態様(5)記載の方法。
(7)第2の加熱ゾーン、第3の加熱ゾーン、計量ポンプ及び加熱ブロックはそれぞれ、コポリマーの融点よりも約25℃以下高い温度に維持されることを特徴とする実施態様(5)記載の方法。
(8)紡糸口金は、計量ポンプ及び加熱ブロックの温度よりも約20℃〜40℃高い温度に維持されることを特徴とする実施態様(5)記載の方法。
(9)加熱スリーブは、紡糸口金の近くに位置した第1の加熱ゾーン及び紡糸口金から見て遠くに位置した第2の加熱ゾーンを有し、前記加熱ゾーンは各々、約30℃以上は離れていない温度に維持され、紡糸口金の近くの加熱ゾーンの温度は、紡糸口金から見て遠くの加熱ゾーンの温度よりも高いことを特徴とする実施態様(5)記載の方法。
(10)コポリマーは、全体で100モル%に対し、約80モル%〜95モル%のグリコリド及び約5モル%〜20モル%のラクチドを含み、コポリマー融点が約200℃であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【0046】
(11)コポリマーは、全体で100モル%に対し、約85モル%〜95モル%のグリコリド及び約5モル%〜15モル%のラクチドを含むことを特徴とする実施態様(10)記載の方法。
(12)コポリマーは、全体で100モル%に対し、約80モル%〜95モル%のグリコリド及び約5モル%〜20モル%のラクチドを含み、コポリマー融点が約200℃であることを特徴とする実施態様(5)記載の方法。
(13)紡糸口金は、少なくとも約240℃の温度であって、計量ポンプ及び加熱ブロックの温度よりも少なくとも約20℃高い温度に維持されることを特徴とする実施態様(12)記載の方法。
(14)紡糸口金は、約245℃〜265℃の温度に維持されることを特徴とする実施態様(13)記載の方法。
(15)第1の加熱ゾーンは、約180℃〜205℃の温度に維持され、第2の加熱ゾーンは、第1の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つ約240℃以下の温度に維持され、第3の加熱ゾーンは、第2の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つ約240℃以下の温度に維持され、計量ポンプ及び加熱ブロックはそれぞれ、第3の加熱ゾーンの温度に少なくともほぼ等しく且つ約240℃以下の温度に維持されることを特徴とする実施態様(14)記載の方法。
【0047】
(16)加熱スリーブは、コポリマーの融点よりも少なくとも約60℃高い温度に維持されることを特徴とする実施態様(15)記載の方法。
(17)前記繊維の繊維テナシティは、約7.3グラム/デニール〜7.9グラム/デニールであり、繊維伸び率は、約23.1%〜26.2%であることを特徴とする請求項2記載の縫合糸用繊維。
(18)前記繊維は、約70日以内で生体内に本質的に完全に吸収可能であることを特徴とする請求項2記載の縫合糸用繊維。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の縫合糸製造設備の概略側面図である。
【図2】本発明の方法と或る従来方法の温度プロフィールを示すグラフ図である。
【符号の説明】
【0049】
10 押出装置
12 押出機バレル
13 ホッパ
14 コポリマーペレット
16,18,20 加熱ゾーン
22 計量ポンプ
24 加熱ブロック
26 紡糸口金
28 コポリマーフィラメント
30 加熱スリーブ
32 急冷ステージ
34 紡糸仕上剤アプリケータ
38,40 ゴデットロール

Claims (2)

  1. 少なくとも1つの加熱ゾーンを備えた押出機と、計量ポンプと、加熱ブロックと、複数の毛管オリフィスを備えていて、加熱ブロックの下に実質的に垂直方向に設けられた紡糸口金と、実質的に紡糸口金の下に設けられた加熱スリーブとを含む複数の相互に連結された状態で連続して配置された構成要素から成る押出装置でグリコリド及びラクチド含有コポリマーで作られた縫合糸用繊維を製造する方法であって、各構成要素について、各構成要素を所定の温度に維持する温度制御手段が設けられており、前記方法は、コポリマーのDSCピーク溶融温度として定められたコポリマー融点を持つコポリマーを押出機に送る工程と、押出機の少なくとも1つの加熱ゾーンをコポリマーの融点よりも約20℃低い温度からコポリマーの融点よりも約5℃高い温度までの温度状態に維持する工程と、計量ポンプ及び加熱ブロックをコポリマーの融点以上の温度であってコポリマーの融点よりも少なくとも40℃以下高い温度に維持する工程と、紡糸口金をコポリマーの融点よりも約40℃〜約60℃高い温度に維持する工程と、計量ポンプを作動させてコポリマーを押出機から加熱ブロックに移送し、次に、コポリマーが実質的に溶融されるようにする工程と、実質的に溶融状態のコポリマーを紡糸口金の複数の毛管オリフィス中へ押し込んでフィラメント状コポリマー繊維が形成されるようにする工程とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記繊維の繊維テナシティは、約7.2グラム/デニール〜8.0グラム/デニールであり、その繊維伸び率は、約22%〜35%であることを特徴とする請求項1記載の方法によって製造された縫合糸用繊維。
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