JP2004249940A - アシストグリップの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アシストグリップ1は,クリップ3によってボディパネル4に取り付けられている。クリップ3は,左右一対の脚部30よりなり,各脚部30は,係合部33,主掛止爪311及び外れ防止爪312を有している。クリップ3の先端部301は,固定部2に設けたクリップ挿入穴21及びボディパネル4に設けたパネル穴41に挿入されている。クリップ3の主掛止爪311はパネル穴41の周縁に掛止されており,クリップ3の係合部33はクリップ挿入穴21の近傍に係合されている。クリップ3における後端間隙部303には,これが縮小することを防止するための押圧栓23が嵌入されている。
【選択図】 図1
Description
【技術分野】
本発明は,車両の室内において取り付けられて,人の姿勢を支えることができるアシストグリップの取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】
図15に示すごとく,例えば,アシストグリップ9を自動車のボディパネル4に取り付けた取付構造としては,アシストグリップ9の両端部に設けたクッション材92にビス95を介してクリップ93を連結すると共に,このクリップ93をボディパネル4に設けたパネル穴41に係合してなる取付構造がある。
上記取付構造においては,上記クリップ93をビス95によってアシストグリップ9のクッション材92に連結し,その後,クリップ93を弾性変形させながらボディパネル4のパネル穴41に押し込むだけで,アシストグリップ9をボディパネル4へ取り付けることができる。そのため,アシストグリップ9の取付を簡単な操作で行うことができる。このようなアシストグリップ9の取付構造としては,例えば,特許文献1に示すものがある。
【0003】
一方,上記アシストグリップ9と同様に,取付が簡単なアシストグリップとしては,特許公報2に示すものがある。この特許文献2のアシストグリップは,ボディパネルのパネル穴に押し込むクリップ部が,アシストグリップの両端部に設けたベース材に合成樹脂により一体成形されており,このクリップ部を圧入するだけでアシストグリップをボディパネルに取り付けることができる。
また,この特許文献2のアシストグリップにおいては,上記クリップ部の内部に,上記ベース材に連設したカバー部に形成した押圧部を嵌入して,アシストグリップがボディパネルから簡単に外れない工夫がなされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−052969号公報
【特許文献2】
特開2001−114006号公報
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記特許文献1等におけるクリップ93は,取り外すことがあまり考慮されていない。そのため,上記アシストグリップ9をボディパネル4から取り外したときには,このクリップ93がボディパネル4に残ったままとなる。そのため,クリップ93の取り替えが必要になったとき等には,上記クリップ93を壊して無理やりに取り外す必要があり,この作業が困難である。
【0006】
また,上記特許文献2のアシストグリップにおいても,上記ベース材を取り外すことについてはあまり考慮されていない。また,この特許文献2のアシストグリップにおいては,例えば,外部から強い衝撃等が加わったときに,上記掛止爪による掛止状態が外れてしまったときには,アシストグリップがボディパネルから外れてしまうおそれがある。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,アシストグリップ及びクリップのいずれもがボディパネルとの間で着脱が容易であり,かつ外部から強い衝撃等が加わったときでも,アシストグリップが不意にボディパネルから外れてしまうことを防止することができるアシストグリップの取付構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
本発明は,アシストグリップの両端に設けた固定部をそれぞれクリップを介してボディパネルに取り付けることによって,上記アシストグリップを上記ボディパネルへ取り付けてなるアシストグリップの取付構造において,
上記クリップは,先端部においてのみ連なる左右一対の脚部よりなると共に,該一対の脚部は,それぞれ上記固定部に係合する係合部と,上記ボディパネルのパネル穴に挿入して該パネル穴の周縁に掛止する主掛止爪とを有しており,
上記脚部の少なくとも一方は,上記主掛止爪よりも上記先端部側において,上記脚部の外側方向に突出形成した外れ防止爪を有しており,
上記クリップの先端部を,上記固定部に設けたクリップ挿入穴及び上記ボディパネルに設けたパネル穴に挿入して,上記クリップの上記主掛止爪を上記パネル穴の周縁に掛止させると共に,上記クリップの上記係合部を上記クリップ挿入穴の近傍に係合させることにより,上記ボディパネルに上記アシストグリップが取り付けられており,
上記クリップにおける上記一対の脚部の後端部の間に形成された後端間隙部には,該後端間隙部が縮小することを防止するための押圧栓が嵌入されていることを特徴とするアシストグリップの取付構造にある(請求項1)。
【0009】
本発明の取付構造においては,上記係合部及び主掛止爪を設けた一対の脚部を有する上記クリップを用いて,上記アシストグリップを上記ボディパネルに取り付けている。
すなわち,本発明の取付構造においては,上記クリップの主掛止爪が上記ボディパネルにおけるパネル穴の周縁に掛止すると共に,上記クリップの係合部が上記固定部のクリップ挿入穴の近傍に係合することにより,上記主掛止爪と上記係合部との間に上記固定部及び上記ボディパネルを挟み込んでいる。
【0010】
そして,上記クリップにおける後端間隙部には,上記押圧栓が嵌入されており,上記後端間隙部が縮小しないようになっている。そのため,上記押圧栓によって上記クリップと上記アシストグリップの固定部とは一体化されており,上記一対の脚部が不用意に弾性変形して,上記クリップの主掛止爪が上記ボディパネルのパネル穴の周縁から外れてしまうことを防止することができる。そのため,上記アシストグリップの上記ボディパネルに対する高い取付強度を得ることができる。
【0011】
また,本発明においては,上記ボディパネルへのアシストグリップの取付は,上記固定部のクリップ挿入穴に上記クリップを挿入配置しておき,このクリップを上記ボディパネルのパネル穴に押し込むだけで行うことができる。そのため,アシストグリップの取付が簡単である。
【0012】
また,例えばメンテナンスのときなど,上記アシストグリップを取り外す必要があるときには,上記押圧栓を抜き出した後,上記クリップは,その一対の脚部における後端部をつまむことによって,上記後端間隙部を縮小させるようにして弾性変形させることができる。そのため,上記パネル穴の周縁への上記クリップの主掛止爪の掛止状態を外して,上記アシストグリップ及び上記クリップのいずれもを上記ボディパネルより取り外すことができる。
それ故,本発明の取付構造によれば,上記アシストグリップ及びクリップのいずれもが上記ボディパネルとの間で着脱が容易である。
【0013】
さらに,上記クリップの脚部の少なくとも一方には,上記外れ防止爪が形成されている。この外れ防止爪は,上記主掛止爪よりも上記先端部側に形成されており,上記ボディパネルにアシストグリップを取り付けた状態においては,上記パネル穴に挿入されている。
【0014】
そして,上記アシストグリップに外部からの強い衝撃等が加わり,仮に上記パネル穴の周縁への上記主掛止爪の掛止状態が外れてしまったときでも,上記外れ防止爪を上記パネル穴の周縁に掛止させることができる。
そのため,本発明の取付構造によれば,外部からの強い衝撃等が加わったときでも,上記アシストグリップが不意に上記ボディパネルから外れてしまうことを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において,上記一対の脚部は,それぞれ上記先端部から上記後端部側に向かうに連れて拡大傾斜して形成された先端ガイド部と,上記クリップ挿入穴の内壁面に対面する穴対面部とを有しており,上記係合部は,上記穴対面部から上記一対の脚部の外側方向に屈曲形成されており,上記主掛止爪は,上記先端ガイド部の後端部から延長形成されており,上記外れ防止爪は,上記先端ガイド部に形成されていることが好ましい(請求項2)。
【0016】
この場合には,上記先端ガイド部によって,上記クリップの先端部を上記クリップ挿入穴及びパネル穴に挿入することが容易である。また,上記主掛止爪を先端ガイド部の後端部から延長形成することにより,この主掛止爪の形成が容易である。
また,上記穴対面部がクリップ挿入穴の内壁面に係合すると共に上記係合部がクリップ挿入穴の近傍に係合して,クリップとアシストグリップとの結合強度を高めることができる。
【0017】
また,上記外れ防止爪の先端から上記一対の脚部同士の間の中心線までの距離は,上記パネル穴の上記脚部に対向する側の内壁面同士の間の距離の1/2未満であることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記クリップの先端部を上記パネル穴に挿入するときに,上記外れ防止爪を上記パネル穴に干渉させることなく挿入させることができる。そのため,上記パネル穴へのクリップの挿入操作性を悪化させることなく,上記外れ防止爪を形成することができる。
【0018】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明のアシストグリップの取付構造にかかる実施例につき説明する。
(実施例1)
本例のアシストグリップ1の取付構造は,図1,図2に示すごとく,アシストグリップ1の両端に設けた固定部2をそれぞれクリップ3を介してボディパネル4に取り付けることによって,上記アシストグリップ1を上記ボディパネル4へ取り付けてなる。
上記クリップ3は,図3〜図5に示すごとく,先端部301においてのみ連なる左右一対の脚部30よりなる。この一対の脚部30は,それぞれ上記固定部2に係合する係合部33と,上記ボディパネル4のパネル穴41に挿入してこのパネル穴41の周縁に掛止する主掛止爪311とを有している。また,一対の脚部30は,それぞれ上記主掛止爪311よりも上記先端部301側において,上記脚部30の外側方向に突出形成した外れ防止爪312を有している。
【0019】
上記取付構造においては,図1,図2に示すごとく,上記クリップ3の先端部301が,上記固定部2に設けたクリップ挿入穴21及び上記ボディパネル4に設けたパネル穴41に挿入されている。また,上記取付構造においては,上記クリップ3の主掛止爪311が上記パネル穴41の周縁に掛止されており,上記クリップ3の係合部33が上記クリップ挿入穴21の近傍に係合されている。また,上記クリップ3における上記一対の脚部30の後端部302の間に形成された後端間隙部303には,この後端間隙部303が縮小することを防止するための押圧栓23が嵌入されている。こうして,上記アシストグリップ1が上記ボディパネル4に取り付けられている。
【0020】
以下に,これを詳説する。
本例のアシストグリップ1は,図7に示すごとく,自動車の室内に設けるものである。そして,本例のアシストグリップ1は,サイドドアに対して上方に位置するボディパネル4としてのフロントピラー部又はルーフサイド部に格納されたカーテンシールドエアバックを搭載する自動車に対して取り付けている。
【0021】
また,図3〜図5に示すごとく,上記クリップ3は,金属製のクリップ3であり,1枚の金属板35を切り開いて加工した一体品である。すなわち,図6に示すごとく,本例のクリップ3を製作する際には,金属板35に打抜き加工等を行って,一辺において金属板35に連なる上記主掛止爪形成用の部分351と,一辺において金属板35に連なる上記外れ防止爪形成用の部分352とをそれぞれ左右一対に形成する。そして,上記金属板35の左右方向の中心部を折曲げ起点にして折り曲げることによって上記一対の外れ防止爪312を形成し,上記主掛止爪形成用の部分351の上記金属板35に連なる連結辺を折曲げ起点にして折り曲げることによって上記一対の主掛止爪311を形成した。また,上記係合部33は,上記金属板35をさらに折り曲げることによって形成した。
【0022】
こうして,図3〜図5に示すごとく,上記クリップ3における一対の脚部30は,それぞれ上記先端部301から上記後端部302側に向かうに連れて拡大傾斜して形成された先端ガイド部31を有している。この先端ガイド部31は,上記パネル穴41に挿入配置される部位である。そのため,この先端ガイド部31の形成により,上記クリップ3の先端部301を上記クリップ挿入穴21及びパネル穴41に挿入することが容易である。
【0023】
また,図8に示すごとく,各脚部30は,先端ガイド部31から延設されると共に上記クリップ挿入穴21の内壁面に対面する穴対面部32を有している。
また,上記係合部33は,上記穴対面部32から上記一対の脚部30の外側方向に屈曲形成されている。また,上記固定部2へのクリップ3の着脱時にこのクリップ3の弾性変形を容易にするために,係合部33の先端側には,この係合部33をさらに屈曲させたつまみ部331が形成されている。
また,上記主掛止爪311は,上記先端ガイド部31の後端部302から延長形成されており,上記外れ防止爪312は,上記先端ガイド部31に形成されている。
【0024】
また,上記外れ防止爪312の先端から上記一対の脚部30同士の間の中心線Xまでの距離A1は,上記パネル穴41の上記脚部30に対向する側の内壁面同士の間の距離B2の1/2未満となっている。また,本例では,上記外れ防止爪312を一対の脚部30にそれぞれ形成したため,外れ防止爪312の先端同士の間の距離A2は,上記パネル穴41における上記内壁面同士の間の距離B2よりも小さくなっている。また,外れ防止爪312の先端同士の間の距離A2は,上記クリップ挿入穴21における上記内壁面同士の間の距離C2よりも小さくなっている。
【0025】
上記のように外れ防止爪312の先端同士の間の距離A2を制限したことにより,上記クリップ3の先端部301を上記クリップ挿入穴21及びパネル穴41に挿入するときに,外れ防止爪312をこれらの穴21,41に干渉させることなく挿入させることができる。そのため,上記パネル穴41へのクリップ3の挿入操作性を悪化させることなく,外れ防止爪312を形成することができる。
【0026】
図1,図2,図7に示すごとく,本例のアシストグリップ1の各固定部2は,アシストグリップ1をボディパネル4に回動可能に配設するためのクッション材2である。そして,アシストグリップ1は,人が把持することができる把持部11と,この把持部11の両端に形成された連結部12とを有しており,各連結部12が各クッション材2に回動可能に連結されている。
また,上記押圧栓23は,上記固定部2をその表面側から覆うキャップ22の裏面側に形成されており,このキャップ22は,上記固定部2にヒンジ部221を介して一体的に形成されている。
【0027】
図1,図2に示すごとく,本例においては,上記ボディパネル4の表側面には,意匠性を考慮した内装パネル5が配設されている。
そして,上記固定部2は,その上記ボディパネル4と対向する対向面201を上記内装パネル5に当接させると共に,上記対向面201に突出形成した突出部24を上記ボディパネル4に当接させて,上記ボディパネル4及び内装パネル5に固定されている。
【0028】
また,図9に示すごとく,本例の押圧栓23は,上記クリップ3における一対の脚部30の後端部302同士の間に差し込む複数の板状片231よりなる。
また,本例の押圧栓23は,上記キャップ22の裏面側から立設させた台座部233に設けてあり,この台座部233に設けた複数の板状片231と,この複数の板状片231を連結する補強用の補強片232とからなる。
【0029】
なお,この他にも,上記押圧栓23の形状は,例えば,図10に示すごとく,上記キャップ22の裏面側において,上記板状片231と,これに交差するようにして立設させた補強片232とによる交差形状とすることができる。また,上記押圧栓23の形状は,図示は省略するが,2つの板状片231と2つの補強片232とによる環状断面形状とすることもできる。
また,図11に示すごとく,上記クリップ3の一対の脚部30は,上記主掛止爪311よりも後端部302側に,この主掛止爪311と共に上記ボディパネル4を挟み込むことができる副掛止爪321を有していてもよい。
【0030】
図1,図2に示すごとく,本例のアシストグリップ1の取付構造においては,上記クリップ3の主掛止爪311が上記ボディパネル4におけるパネル穴41の周縁に掛止すると共に,上記クリップ3の係合部33が上記固定部2のクリップ挿入穴21の近傍に係合することにより,主掛止爪311と係合部33との間に固定部2及びボディパネル4を挟み込んでいる。
そして,上記クリップ3における後端間隙部303には,上記押圧栓23が嵌入されており,上記後端間隙部303が縮小しないようになっている。
【0031】
そのため,上記押圧栓23によって上記クリップ3と上記アシストグリップ1の固定部2とは一体化されており,上記一対の脚部30が不用意に弾性変形して,上記クリップ3の主掛止爪311が上記ボディパネル4のパネル穴41の周縁から外れてしまうことを防止することができる。そのため,アシストグリップ1のボディパネル4に対する高い取付強度を得ることができる。
【0032】
また,図8に示すごとく,本例においては,上記ボディパネル4へのアシストグリップ1の取付は,上記固定部2のクリップ挿入穴21に上記クリップ3を挿入配置しておき,このクリップ3を上記パネル穴41に押し込むだけで行うことができる。そのため,アシストグリップ1の取付が簡単である。
【0033】
また,例えばメンテナンスのときなど,上記アシストグリップ1を取り外す必要があるときには,上記押圧栓23を上記後端間隙部303から抜き出した後,上記クリップ3は,その一対の脚部30における後端部302をつまむことによって,上記後端間隙部303を縮小させるようにして弾性変形させることができる。そして,上記パネル穴41の周縁への上記クリップ3の主掛止爪311の掛止状態を外して,アシストグリップ1及びクリップ3のいずれもをボディパネル4から取り外すことができる。
それ故,本例のアシストグリップ1の取付構造によれば,アシストグリップ1及びクリップ3のいずれもがボディパネル4との間で着脱が容易である。
【0034】
さらに,上記のごとく上記クリップ3における一対の脚部30には,上記外れ防止爪312が形成されている。そして,この外れ防止爪312は,上記主掛止爪311よりも上記先端部301側に形成されており,上記ボディパネル4にアシストグリップ1を取り付けた状態においては,上記パネル穴41に挿入されている。
【0035】
そして,図12に示すごとく,上記アシストグリップ1を取り付けた自動車が衝突し,上記カーテンシールドエアバックが作動するとき等に生ずる強い衝撃力がアシストグリップ1に加わり,仮に上記パネル穴41の周縁への上記主掛止爪311の掛止状態が外れてしまったときでも,上記外れ防止爪312を上記パネル穴41の周縁に掛止させることができる。
そのため,本例のアシストグリップ1の取付構造によれば,外部からの強い衝撃力が加わったときでも,アシストグリップ1が不意にボディパネル4から外れてしまうことを防止することができる。
【0036】
(実施例2)
本例のアシストグリップ1は,図13に示すごとく,その両端の連結部12が,上記固定部2としての各クッション材2に連結されており,かつ各連結部12が上記クッション材2に対してスライド可能に連結されている。各連結部12のスライドは,この各連結部12に上記アシストグリップ1の長手方向に向けて長い長穴111を形成し,この長穴111に上記固定部2に螺合したビス29を挿通させておくことにより構成されている。これにより,本例のアシストグリップ1は,引出し自在に上記ボディパネル4に取り付けられている。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,アシストグリップの取付構造を示す断面説明図。
【図2】実施例1における,アシストグリップの取付構造を示す図で,図1の断面説明図とは直交する方向における断面説明図。
【図3】実施例1における,クリップを示す斜視図。
【図4】実施例1における,クリップを示す平面図。
【図5】実施例1における,クリップを示す側面図。
【図6】実施例1における,クリップを製作するための金属板を示す平面図。
【図7】実施例1における,アシストグリップをボディパネルに取り付けた状態を示す説明図。
【図8】実施例1における,アシストグリップをボディパネルに取り付ける状態を示す断面説明図。
【図9】実施例1における,台座部とこれに設けた板状片及び補強片とからなる押圧栓を示す斜視説明図。
【図10】実施例1における,板状片とこれに交差する補強片とにより形成した押圧栓を示す斜視説明図。
【図11】実施例1における,副掛止爪を有するクリップによるアシストグリップの取付構造を示す断面説明図。
【図12】実施例1における,外れ防止爪がボディパネルのパネル穴の周縁に掛止された状態のアシストグリップを示す断面説明図。
【図13】実施例2における,引出し自在のアシストグリップの取付構造を示す断面説明図。
【図14】実施例2における,引出し自在のアシストグリップの取付構造を示す図で,図13におけるA−A線矢視断面説明図。
【図15】従来例における,アシストグリップの取付構造を示す断面説明図。
【符号の説明】
1...アシストグリップ,
2...固定部,
21...クリップ挿入穴,
22...キャップ,
23...押圧栓,
231...板状片,
232...補強片,
3...クリップ,
30...脚部,
301...先端部,
302...後端部,
303...後端間隙部,
31...先端ガイド部,
311...主掛止爪,
312...外れ防止爪,
32...穴対面部,
321...副掛止爪,
33...係合部,
4...ボディパネル,
41...パネル穴,
5...内装パネル,
Claims (3)
- アシストグリップの両端に設けた固定部をそれぞれクリップを介してボディパネルに取り付けることによって,上記アシストグリップを上記ボディパネルへ取り付けてなるアシストグリップの取付構造において,
上記クリップは,先端部においてのみ連なる左右一対の脚部よりなると共に,該一対の脚部は,それぞれ上記固定部に係合する係合部と,上記ボディパネルのパネル穴に挿入して該パネル穴の周縁に掛止する主掛止爪とを有しており,
上記脚部の少なくとも一方は,上記主掛止爪よりも上記先端部側において,上記脚部の外側方向に突出形成した外れ防止爪を有しており,
上記クリップの先端部を,上記固定部に設けたクリップ挿入穴及び上記ボディパネルに設けたパネル穴に挿入して,上記クリップの上記主掛止爪を上記パネル穴の周縁に掛止させると共に,上記クリップの上記係合部を上記クリップ挿入穴の近傍に係合させることにより,上記ボディパネルに上記アシストグリップが取り付けられており,
上記クリップにおける上記一対の脚部の後端部の間に形成された後端間隙部には,該後端間隙部が縮小することを防止するための押圧栓が嵌入されていることを特徴とするアシストグリップの取付構造。 - 請求項1において,上記一対の脚部は,それぞれ上記先端部から上記後端部側に向かうに連れて拡大傾斜して形成された先端ガイド部と,上記クリップ挿入穴の内壁面に対面する穴対面部とを有しており,
上記係合部は,上記穴対面部から上記一対の脚部の外側方向に屈曲形成されており,
上記主掛止爪は,上記先端ガイド部の後端部から延長形成されており,上記外れ防止爪は,上記先端ガイド部に形成されていることを特徴とするアシストグリップの取付構造。 - 請求項1又は2において,上記外れ防止爪の先端から上記一対の脚部同士の間の中心線までの距離は,上記パネル穴の上記脚部に対向する側の内壁面同士の間の距離の1/2未満であることを特徴とするアシストグリップの取付構造。
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