JP2004249915A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Fuminari Fukuoka
史成 福岡
Takehiro Yamamoto
雄大 山本
Hideyuki Kanemoto
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Abstract

【課題】分割ケース部材と本体ケース部材とのシール性を確保すると共に、ヒータパイプを覆い隠すヒータカバーとしての機能を有する分割ケース部材の構造を課題とする。
【解決手段】ダクトアッシーケース部4Cの下縁(接続縁)に、ドレンケース部4Bの車体前後方向に延びる接続縁53に設けられた突条部53aに嵌合する凹溝70cを形成して、該突条部53aと凹溝70cとを嵌合する。また、ダクトアッシーケース部4Cの右側下端にヒータカバー71を一体成型して設ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インストルメントパネル補強用メンバを車両用空調装置内に貫通させて、該空調装置を該補強用メンバに取り付けるケース構造として、該補強用メンバの取付位置で分割面が水平に設けられ、該分割面で上下に分割されたケース部材の間に該補強用メンバを挟んでから、該ケース部材をネジ等の締結部品により締結して取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、上記特許文献1には図示されていないが、加熱用の熱交換器から配設されているヒータパイプは、その内部を流れる温水により表面温度が高くなっており、該ヒータパイプに触れると火傷する危険性があるため、ヒータパイプを覆い隠すヒータカバーが該空調装置に取り付けられている(特願2001−342020号)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−12168号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のケース構造では、上下に分割されたケース部材を締結部品により締結して取り付けているから、両ケース部材を組み合わせたときに組付バラツキが発生し、エア漏れ等が発生して空調性能に影響を及ぼす恐れがある。
【0006】
また、上述の先願のケース構造では、ヒータパイプを覆い隠すヒータカバーを別部品として取り付けているから、部品点数が多くなり該ヒータカバーを取り付ける組付工数も必要でコストがかかる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、上記分割ケース部材と本体ケース部材とのシール性を確保するケース部材の構造を提供する。また、ヒータパイプを覆い隠すヒータカバーとしての機能を有する分割ケース部材の構造を提供する。
【0008】
すなわち、請求項1に係る発明は、車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置において、
上記空調ケースは、インストルメントパネル部材を挟むように分割された本体ケース部材と分割ケース部材とを、互いの接続縁同士で接続することによって形成され、
上記本体ケース部材及び分割ケース部材のうちのいずれか一方の接続縁には突条部が形成され、他方には該突条部に摺動自在に嵌合して該分割ケース部材を本体ケース部材に係合する凹溝が形成されていることを特徴とする。
【0009】
従って、本発明によれば、上記本体ケース部材及び分割ケース部材のうちのいずれか一方の接続縁には突条部が形成され、他方には該突条部に摺動自在に嵌合して該分割ケース部材を本体ケース部材に係合する凹溝が形成されているから、該分割ケース部材を本体ケース部材に取り付ける際に、上記突条部と凹溝とがガイドとなって組付バラツキを抑えることができると共に、上記突条部と凹溝との嵌合により上記空調ケースのシール性を確保することができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された車両空調装置において、
上記本体ケース部材は、上方に開口した開口部と、上記開口部の左右両側に上記分割ケース部材が係合する車体前後方向に延びる接続縁と、上記加熱用の熱交換器をその空気流入面及び空気流出面を横にして上記開口部近傍に収容する収容部とを備え、
上記本体ケース部材の上記一対の接続縁と上記分割ケース部材の対応する接続縁とのうちのいずれか一方に突条部が形成され、他方には凹溝が形成されていることを特徴とする。
【0011】
従って、本発明によれば、上記本体ケース部材自体は上記開口部の形成によって強度的に弱くなるが、該開口部の左右両側に上記分割ケース部材が係合する車体前後方向に延びる接続縁が形成されているから、該本体ケース部材と該分割ケース部材との接続によって上記接続縁が補強され、上記収容部での上記加熱用の熱交換器の保持強度の確保に有利となる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載された車両空調装置において、
上記加熱用の熱交換器は、上記本体ケース部材側に収容され、
上記分割ケース部材には、上記加熱用の熱交換器からエンジンルームに向かって配設されるヒータパイプを覆い隠すヒータカバーが一体成型されて設けられていることを特徴とする。
【0013】
従って、本発明によれば、上記加熱用の熱交換器からエンジンルームに向かって配設されるヒータパイプを覆い隠すヒータカバーが上記分割ケース部材に一体成型されて設けられているから、部品点数を減らして部品コスト及び組付コストの低減に有利となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
−実施形態1−
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1は、自動車(車両)の車室内の最前部に位置するインストルメントパネル60の内部に配設されるものであり、空調ユニット2と導風ユニット3とを備えている。また、インストルメントパネル60の内部には、車幅方向に延びその両端が車体に支持されているインストルメントパネル部材61が設けられており、このインストルメントパネル部材61が空調ユニット2を貫通している。
【0016】
インストルメントパネル60には、フロントウインド用のデフロスタダクト63と、車室中央、運転席側及び助手席側の各々に空調エアを吹き出すベンチレータ62とが設けられ、さらに空調ユニット2からは前席乗員足下及び後席乗員足下へも空調エアを送ることができるようになっている。なお、本実施形態の自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体左側及び右側に設けられている、いわゆる左ハンドル車である。
【0017】
<空調ユニットの通路構成>
図2及び図3に示すように、空調ユニット2を構成する空調ケース4は、導風ユニット3からエアが導入される本体ケース部4Aと、本体ケース部4Aの下側開口に接続されたドレンケース部4Bと、ドレンケース部4Bの上側開口に接続されたダクトアッシーケース部4Cとを備えてなる。なお、請求項に記載した本体ケース部材とは、本体ケース部4Aとドレンケース部4Bとを結合したものを示し、分割ケース部材とは、ダクトアッシーケース部4Cを示す。
【0018】
本体ケース部4Aは、左右のケース部材4a,4bを合わせることによって構成され、ドレンケース部4Bは1つのケース部材75によって構成され、ダクトアッシーケース部4Cは左右のケース部材70a,70bを合わせることによって構成されている。
【0019】
本体ケース部4Aは、円筒状空間を形成するファンハウジング22と、該ファンハウジング22より下方へ延びるエア送り通路21と、該エア送り通路21に続いて上方へ延びる冷風通路30と、該冷風通路30に続いて上方へ延びるエアミックス通路部35とを備えている。ファンハウジング22に送風ファン23が軸心を車幅方向に配置して収容され、エアミックス通路部35に、冷風と温風との混合割合を切り換えるエアミックスダンパ34及び空調エアの吹出方向を切り換える切換えドア39,40,42が設けられている。
【0020】
ドレンケース部4Bは、その底部がドレンを受けるドレン受け部56に形成されていて、上面は図3にも示すように、車体前側が後側よりも一段高くなっている。ドレンケース部4Bの上面前部側の開口部には上記本体ケース部4Aが接続され、ドレンケース4Bの上面後部側の開口部にはダクトアッシーケース部4Cの下端開口部が接続されている。
【0021】
本体ケース部4Aにおけるエア送り通路21と冷風通路30との間部分と、ドレンケース部4Bのドレン受け部56との間には、エバポレータ(冷却用熱交換器)5がその空気流入面を垂直にして且つ車体後方へ向けて配設されている。エバポレータ5の手前側(車体前側)にはエアフィルタ29が配設され、フィルタ29の手前側には風量調節装置20が配設されている。
【0022】
ドレンケース部4Bの上面が一段高くなった後側の上部は、ヒータコア(加熱用熱交換器)6がその空気流入面を略水平にして且つ下向きにして収容されるヒータコア収容部8に形成されている。ダクトアッシーケース部4Cは、ヒータコア6の上方にあって、温風通路31を形成している。本体ケース部4Aには、エバポレータ5を通過した空気を、冷風通路30側とドレンケース部4B(ヒータコア6)側とに分配する区画壁7が壁面を上下方向に延ばして形成されている。
【0023】
本体ケース部4Aのエアミックス通路35の下部は、上記冷風通路30と温風通路31との合流部に形成されており、該合流部にエアミックスダンパ34が配設されている。エアミックスダンパ34は、2枚の翼板が「く」の字状に連なったものであり、その中央部が上記区画壁7の上方位置を車幅方向に水平に延びる支軸によって本体ケース部4Aに回動自在に支持されている。合流部は、上記支軸支持部によって冷風通路30側の開口部32と温風通路31側の開口部33とに仕切られており、この両開口部32,33の各々をエアミックスダンパ34の各翼板によって開閉するようになっている。
【0024】
エアミックス通路35の上部は、ベント吹出口36を有する後側通路と、デフロスト吹出口37を有する前側通路とに分岐し、各通路には切換えドア39,40が通路開口面積を調節可能に配設されている。また、エアミックス通路35の下部から車体後方へ向かう通路38が分岐している。ベント吹出口36はベンチレータ62に、デフロスト吹出口37はデフロスタダクト63に、分岐通路38の側面開口65は前席乗員足下へ、分岐通路38の先端開口64は後席乗員足下に、それぞれダクト(図示省略)によって接続され、車室に温調風が供給される。
【0025】
<空調ユニット2におけるエアの流れ>
従って、上記空調ユニット2の通路構成においては、送風ファン23によってファンハウジング22からエア送り通路21に送られたエアは、風量調節装置20によって風量が調節された状態でエアフィルタ29を通過して集塵され、さらにエバポレータ5を通過することによって冷風となる。この冷風は、エアミックスダンパ34の回動位置によって決まる風量の分配割合に応じて冷風通路30側とヒータコア6側(温風通路31側)とに分岐し、ヒータコア6に向かった冷風は該ヒータコア6を通過することによって温風となる。
【0026】
そうして、冷風通路30からの冷風と温風通路31からの温風とがエアミックス通路35で合流して所要温度の空調エアとなり、各切換ドア39,40,42の開度に応じた量の空調エアが、ベント吹出口36、デフロスト吹出口37或いは分岐通路38の開口64,開口65からダクトを介して車室に供給される。
【0027】
<ダクトアッシーケース部4Cについて>
図3に示すように、ダクトアッシーケース部4Cは、左右のケース部材70a,70bを組み合わせることによって形成されている。また、図4にも示すように、ダクトアッシーケース部4Cの車幅方向の右側下端からヒータカバー71が断面略「コ」の字状になるように下方に突出しており、該ヒータカバー71によってヒータコア6から配設されるヒータパイプ6a,6bが覆い隠されている。
【0028】
また、ダクトアッシーケース部4Cの下縁(接続縁)には、後述するドレンケース部4Bの車体前後方向に延びる接続縁53に設けられた突条部53aに嵌合する凹溝70cが形成されている。また、ダクトアッシーケース部4Cの上縁は本体ケース部4Aとの接続縁であって、本体ケース部4Aのダクトアッシーケース部4Cとの接続縁に設けられ車体前後方向に延びる凹溝4cに嵌合する突条部70eが形成されている。
【0029】
また、ダクトアッシーケース部4Cの車体前部及び本体ケース部4Aの車体後部は、インストルメントパネル部材61(不図示)を両ケース部4A,4Cで挟み込むためにそれぞれ半円形状を有している。そして、ダクトアッシーケース部4Cにおける本体ケース部4Aとの当接面には、本体ケース部4Aと当接してダクトアッシーケース部4Cの車体前後方向のバラツキを吸収するシール部材70dが固着されている。
【0030】
従って、ヒータコア6から配設されるヒータパイプ6a,6bを覆い隠すヒータカバー71が上記ダクトアッシーケース部4Cに一体成型されて設けられているから、部品点数を減らして部品コスト及び組付コストの低減に有利となる。
【0031】
<ヒータコア及びその保持構造>
ヒータコア6は、アルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層し、隣り合うチューブの間に波形のフィンを介在させてなり、その空気流入面は矩形状に形成されている。このヒータコア6は、図3に示すように、2本のヒータパイプ6a,6bにより自動車のエンジンのウォータジャケットに接続されている。上記ヒータパイプ6a,6bは、ヒータコア6の車幅右方から配設されヒータコア6と略平行に車体前方に延びている。このウォータジャケットとヒータコア6との間を循環する高温のエンジン冷却水が該ヒータコア6のチューブ内を流通していて、ヒータコア6を通過する空気と熱交換して、この空気を加熱する。
【0032】
上記ヒータコア6を収容するドレンケース部4Bは、図3に示すように、相対する左右の側壁47,48、この両側壁47,48の後端同士を結ぶ後部側壁(連結側壁)49、並びに両側壁47,48の前端同士を結ぶ前部側壁50を備えている。
【0033】
これら側壁47〜50の上縁は、本体ケース部4A及びダクトアッシーケース部4Cと接続するための突条部53aを有する接続縁53である。該突条部53aの両側には、上記ケース部4A,4Cが当接する受け部が形成されている。そして、該突条部53aが本体ケース部4A及びダクトアッシーケース部4Cの下縁(接続縁)に形成された凹溝70cに嵌合され、その状態で各ケース部4A〜4Cの各々に形成された対応する締結部58同士をねじ止め又は嵌合フックによる固定をするようになっている。
【0034】
そうして、ヒータコア6の収容部8は、先に説明したように、当該ドレンケース部4Bの上面が一段高くなった後側の上部に設けられており、この後側の開口部を構成する左右の側壁47,48及び後部側壁49のうちの右側の側壁48に、ヒータコア6を差し込む差込口52が形成されている。この差込口52は、ヒータコア6を横置き型とするために、右側壁48の接続縁53に沿って横長に形成されている。また、左側壁47及び後部側壁49の各々にはヒータコア6の周辺部を受ける受け部57が形成されている。
【0035】
ヒータコア6は、上記差込口52から収容部8に差し込まれ、図4に示すように、ヒータコア6の左辺部及び後辺部が上記左側壁47及び後部側壁49にシール材59を介して当接保持されているとともに、これら側壁47,49の受け部57にシール材59を介して支持されている。さらに、ヒータコア6の右辺部はシール材59を介して上記差込口52に嵌められ、該差込口52において空気流入面側及び流出面側の双方から保持されている。また、ヒータコア6の前辺部は、図2に示すように本体ケース部4Aに形成された凹状保持部にシール材59を介して保持されている。
【0036】
従って、ドレンケース部4Bの接続縁53には突条部53aが形成され、ダクトアッシーケース部4Cには該突条部53aに摺動自在に嵌合して該ダクトアッシーケース部4Cをドレンケース部4Bに係合する凹溝70cが形成されているから、該ダクトアッシーケース部4Cをドレンケース部4Bに取り付ける際に、上記突条部53aと凹溝70cとがガイドとなって組付バラツキを抑えることができると共に、上記突条部53aと凹溝70cとの嵌合により上記空調ケース4のシール性を確保することができる。
【0037】
また、ドレンケース部4Bの側壁47〜49自体はドレンケース部4Bの上面が開口していることから剛性が低いが、この側壁47〜49の接続縁(上縁)にダクトアッシーケース部4Cが接続されることによって補強される。これにより、ドレンケース部4Bによるヒータコア6の保持強度が確保される。
【0038】
<ドレン受け部56、エバポレータ5について>
ドレン受け部56は、車体前側(図2の右側)から車体後側(図2の左側)に向かって徐々に低くなるように傾斜する第1傾斜部56aと、該第1傾斜部56aの端部から車体後側に向かって徐々に高くなるように傾斜する第2傾斜部56bとを備えている。第1傾斜部56aと第2傾斜部56bとの境界の最も低くなった部位にドレンパイプ51が接続されている。
【0039】
エバポレータ5は、アルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層し、隣り合うチューブの間に波形のフィンを介在させてなり、その空気流入面は矩形状に形成されている。エバポレータ5は、自動車のエンジンルームに配設されたコンプレッサやコンデンサ等と共に冷凍サイクルを構成しており、この冷凍サイクルを循環する冷媒がエバポレータ5のチューブ内を流通して、該エバポレータ5を通過する空気を冷却するようになっている。
【0040】
なお、上記ドレン受け部56は、図5,図6に示すように車体左側から車体右側に向かって徐々に低くなるように傾斜しており、その傾斜の先端最低部にドレンパイプ51が車体右側から接続されている。
【0041】
また、エバポレータ5には、上記冷凍サイクルを形成すべく図7に示すように車体前方に延びるクーラパイプ5a,5bの各端部が接続されている。
【0042】
<導風ユニットについて>
図5に示すように、上記導風ユニット3は、その車幅方向の略中央部において縦割りに左右に分割された2つの部材(ケース部材10a,10b)を係合した導風ケース10と、内外気切換ダンパ14とを備えてなる。
【0043】
導風ケース10は、図5に示すように該ケース10の上側前面部に車両側カウルを介して車室外の空気を取り入れる矩形状の外気取入口11が形成され、図6に示すように該ケース10の上面部に車室内の空気を取り入れる矩形状の内気取入口12が形成されている。各取入口11、12にはグリル13が導風ケース10に一体成型されている。
【0044】
内外気切換ダンパ14は、矩形状をなし、導風ケース10の内部に設けられてその一側が導風ケース10の上端の上記取入口11,12の間を車幅方向に延びる軸によって回動自在に支持されている。そうして、該ダンパ14は、図7にも示すように導風ケース10の側面に設けられたアクチュエータ15により、上記両取入口11,12のうちの少なくとも一方を開いた状態に駆動される。アクチュエータ15は、インストルメントパネル60に配設されている空調制御部(図示せず)からの信号を受けて作動するように構成されている。
【0045】
なお、上記ダンパ14の駆動方法は、アクチュエータ15に限定する必要はなく、いかなる駆動方式を用いても構わない。
【0046】
<送風ファン23について>
図8に示すように、送風ファン23は、遠心式多翼ファンであり、その回転軸を車幅方向に配置してファンハウジング22内に配設され、さらにこの送風ファン23にファン駆動モータ24が結合されている。送風ファン23及び駆動モーター24は、ファンハウジング22の導風ケース10取付側から挿入され、ファンハウジング22の反対側に突出した駆動モーター24の支持部に取付リング25が係合されて、ファンハウジング22に取付けられている。送風ファン23及び駆動モーター24の取り付け後、ファンハウジング22のファン挿入口周縁に設けられた凸状突起とエアパッキン26の一方の側面に設けられた凹状溝とを係合し、また、エアパッキン26の他方の側面に設けられた凸状突起と導風ケース10の開口部周縁に設けられた凹状溝とを係合することにより、導風ケース10をファンハウジング22に密閉性を確保しつつ結合している。
【0047】
図9に示すように、駆動モーター24には、モータ冷却用のエアホース27の一端が接続されている。エアホース27の他端はファンハウジング22の空気を取り込んで、駆動モーター24の冷却用として駆動モーター24に送ることができるようにファンハウジング22に連通して取り付けられている。また、エアホース27の途中には、ファンハウジング22内の水が駆動モーター24に侵入しないように、逆U字型に形成された侵水防止部27aが設けられている。
【0048】
<その他>
風量調節装置20は、エバポレータ5やエアフィルタ29をドレンケース75内に挿入する挿入口を塞ぐケース蓋19(図7に図示)に結合されている。
【0049】
吹出方向切換ドア39,40,42は、空調ケース4の側壁部に配設されたリンク機構により作動されるようになっている。
【0050】
−実施形態2−
図10は、本発明の実施形態2に係る車両用空調装置を示す。以下、実施形態1との相違点についてのみ記載する。
【0051】
<ダクトアッシーケース部4Cについて>
図10に示すように、ダクトアッシーケース部4Cは、左右のケース部材80a,80bを組み合わせることによって形成されている。また、ダクトアッシーケース部4Cの車幅方向の右側下端からヒータカバー81が断面略「コ」の字状になるように下方に突出しており、該ヒータカバー81によってヒータコア6から配設されるヒータパイプ6a,6bが覆い隠されている。
【0052】
また、ダクトアッシーケース部4Cの下縁(接続縁)には、後述するドレンケース部4Bの車幅方向に延びる接続縁に設けられた凹溝87に嵌合する突条部80cが形成されている。また、ダクトアッシーケース部4Cの車体前部及び本体ケース部4Aの車体後部は、インストルメントパネル部材61(不図示)を両ケース部4A,4Cで挟み込むためにそれぞれ半円形状を有している。そして、ダクトアッシーケース部4Cの本体ケース部4Aとの接続縁には突条部80eが設けられており、本体ケース部4Aの接続縁77には凹溝77aが設けられている。そして、ダクトアッシーケース部4Cの左側面には、本体ケース部4Aと当接してダクトアッシーケース部4Cの車幅方向のバラツキを吸収するシール部材80dが上下に間隔をおいて固着されている。
【0053】
<ドレンケース部4Bについて>
ヒータコア6を収容するドレンケース部4Bは、図10に示すように、相対する左右の側壁81,82、この両側壁81,82の後端同士を結ぶ後部側壁(連結側壁)83、両側壁81,82の前端同士を結ぶ前部側壁84、当該ドレンケース部4Bの上面が一段高くなった両側壁81,82の前端同士を結ぶ中間側壁85とを備えている。
【0054】
上記左右の側壁81,82の一段低くなった側壁及び前部側壁84の上縁は、本体ケース部4Aと接続するための突条部86を有する接続縁である。そして、上記後部側壁83及び中間側壁85の上縁は、ダクトアッシーケース部4Cと接続するための凹溝87を有する接続縁である。そして、ドレンケース部4Bの該突条部86が本体ケース部4Aの下縁(接続縁)に形成された凹溝88に嵌合され、ドレンケース部4Bの該凹溝87がダクトアッシーケース部4Cの下縁(接続縁)に形成された突条部80cに嵌合された状態で、各ケース部4A〜4Cの各々に形成された対応する締結部58同士をねじ止め又は嵌合フックによる固定をするようになっている。
【0055】
【発明の効果】
従って、請求項1に係る発明によれば、本体ケース部材及び分割ケース部材のうちのいずれか一方の接続縁には突条部が形成され、他方には該突条部に摺動自在に嵌合して該分割ケース部材を本体ケース部材に係合する凹溝が形成されているから、該分割ケース部材を本体ケース部材に取り付ける際に、上記突条部と凹溝とがガイドとなって組付バラツキを抑えることができると共に、上記突条部と凹溝との嵌合により上記空調ケースのシール性を確保することができる。
【0056】
請求項2に係る発明によれば、請求項1において、上記本体ケース部材自体は上記開口部の形成によって強度的に弱くなるが、該開口部の左右両側に上記分割ケース部材が係合する車体前後方向に延びる接続縁が形成されているから、該本体ケース部材と該分割ケース部材との接続によって上記接続縁が補強され、上記収容部での上記加熱用の熱交換器の保持強度の確保に有利となる。
【0057】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2において、上記加熱用の熱交換器からエンジンルームに向かって配設されるヒータパイプを覆い隠すヒータカバーが上記分割ケース部材に一体成型されて設けられているから、部品点数を減らして部品コスト及び組付コストの低減に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用空調装置の配設状態を示す説明図。
【図2】本発明の実施形態1に係る空調ユニットの内部構造を示す縦断面図である。
【図3】同空調ユニットを一部省略して示す分解斜視図。
【図4】同空調ユニットのヒータコアの保持構造を示す断面図。
【図5】同空調装置の正面図(車体前方から見た図)。
【図6】同空調装置の背面図。
【図7】同空調装置の右側面図。
【図8】同空調ユニットの送風ファン部分を示す分解斜視図。
【図9】同空調装置の左側面図。
【図10】本発明の実施形態2に係る空調ユニットを一部省略して示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 空調ユニット
4 空調ケース
4A 本体ケース部
4B ドレンケース部
4C ダクトアッシーケース部
5 エバポレータ(冷却用熱交換器)
6 ヒータコア(加熱用熱交換器)
47〜50 側壁
53 接続縁
58 締結部
70a ケース部材
70b ケース部材
70c 凹溝
70d シール部材
70e 突条部
71 ヒータカバー

Claims (3)

  1. 車室内に向かう流路を形成する空調ケース内に、該空調ケース内に導入された空気の加熱又は冷却を行なうための熱交換器が収容された車両用空調装置において、
    上記空調ケースは、インストルメントパネル部材を挟むように分割された本体ケース部材と分割ケース部材とを、互いの接続縁同士で接続することによって形成され、
    上記本体ケース部材及び分割ケース部材のうちのいずれか一方の接続縁には突条部が形成され、他方には該突条部に摺動自在に嵌合して該分割ケース部材を本体ケース部材に係合する凹溝が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載された車両空調装置において、
    上記本体ケース部材は、上方に開口した開口部と、上記開口部の左右両側に上記分割ケース部材が係合する車体前後方向に延びる接続縁と、上記加熱用の熱交換器をその空気流入面及び空気流出面を横にして上記開口部近傍に収容する収容部とを備え、
    上記本体ケース部材の上記一対の接続縁と上記分割ケース部材の対応する接続縁とのうちのいずれか一方に突条部が形成され、他方には凹溝が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2に記載された車両空調装置において、
    上記加熱用の熱交換器は、上記本体ケース部材側に収容され、
    上記分割ケース部材には、上記加熱用の熱交換器からエンジンルームに向かって配設されるヒータパイプを覆い隠すヒータカバーが一体成型されて設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
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