JP2004249800A - シートバックのロック解除操作機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート表面から突出する部分がないために見栄えが良いとともに、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がない。
【解決手段】シートバックS2の背面に形成された2つの貫通孔21,22と、中間部32が2つの貫通孔21,22の間においてシートバックS2の背面に沿って配置され、残る部分がそれぞれ各貫通孔21,22を通ってシートバックS2内部へ配策され、一端部31がシートバックS2に結合され、他端部33がロック装置1のロック解除アーム51を操作する梃子アーム61に結合されており、中間部32をシートバックS2の外方へ引っ張ったときの他端部33の移動により、ロック装置1によるシートバックS2のロックを解除する帯状の操作部材3とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】シートバックS2の背面に形成された2つの貫通孔21,22と、中間部32が2つの貫通孔21,22の間においてシートバックS2の背面に沿って配置され、残る部分がそれぞれ各貫通孔21,22を通ってシートバックS2内部へ配策され、一端部31がシートバックS2に結合され、他端部33がロック装置1のロック解除アーム51を操作する梃子アーム61に結合されており、中間部32をシートバックS2の外方へ引っ張ったときの他端部33の移動により、ロック装置1によるシートバックS2のロックを解除する帯状の操作部材3とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシートバックのロック解除操作機構に関し、特に操作部材がシート表面から突出せず、見栄えの良いロック解除操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のリヤシート等において、シートバックをシートクッションに対して所定の姿勢でロックするロック装置を設けたものがあり、その解除を行うために、特許文献1にはシートバックの頂面から突出させた操作用ストラップを引き上げるようにしたロック解除操作機構が示されている。また、特許文献2には、可倒式シートバックの背面に前倒されたシートバックを引き起こすために引き起しベルトを設けたものが示されている。
【特許文献1】特開平11−123966
【特許文献2】実開昭63−46235
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載のロック解除操作機構では、操作用ストラップが常にシート表面から突出しているために見栄えが悪いという問題があるとともに、ロックを解除して、前傾ないし前倒させたシートバックを引き起こすために特許文献2に示すような引き起しベルトを別途設ける必要があるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、シート表面から突出する部分がないために見栄えが良いとともに、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がないシートバックのロック解除操作機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本第1発明では、シートバック(S2)をシートクッション(S1)に対して所定の姿勢でロックしておくためのロック装置(1)に連結され、該ロック装置(1)によるシートバック(S2)のロックを解除するためのシートバック(S2)のロック解除操作機構であって、シートバック(S2)の背面に形成された2つの貫通孔(21,22)と、中間部(32)が2つの貫通孔(21,22)の間においてシートバック(S2)の背面に沿って配置され、残る部分がそれぞれ各貫通孔(21,22)を通ってシートバック(S2)内部へ配索され、一端部(31)がシートバック(S2)に結合され、他方の端部(33)がロック装置(1)に結合されており、中間部(32)をシートバック(S2)の外方へ引っ張ったときの他端部(33)の移動により、ロック装置(1)によるシートバック(S2)のロックを解除する帯状の操作部材(3)とを備えている。なお、シートバック(S2)はロック装置(1)によるロックを解除することによりシートクッション(S1)上に倒伏可能な構造とすることができる。
【0006】
本発明によれば、シートバック背面に沿って位置している帯状操作部材の中間部を掴んでこれを外方へ引っ張ると、帯状操作部材は貫通孔からシートバック外へ引き出され、これに伴って帯状操作部材の他端部が移動してロック装置が操作され、ロック装置によるシートバックのロックが解除される。そして、貫通孔間にある帯状操作部材の中間部はロック解除操作時以外はシートバック背面から突出することなく、シートバック背面に沿って位置させられるているから、見栄えは良好に保たれる。また、前傾ないし前倒したシートバックを再び起立方向へ回動させたい場合には、帯状操作部材の中間部を掴んでこれを外方へ引っ張ることによりシートバック全体が帯状操作部材と一体に起立方向へ回動させられる。これにより、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がない。
【0007】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1にはロック解除機構を備えた車両シートの後方斜視図を示す。車両シートはシートクッションS1とその後端位置で起立するシートバックS2とを備えている。シートバックS2は下端左右両側(一方のみ図示)が車体側に設けた支持部材11によってシートクッションS1の前後方向に回動可能に支持されるとともに、支持部材11との間に設けられたロック装置1によってシートクッションS1に対し所定角度位置に傾動した姿勢でロックされ、あるいはロックが解除されてシートクッションS1上に倒伏可能となっている。シートバックS2の背面上半の側縁部には間隔をおいて上下位置に、一定長さで水平に延びるスリット状の貫通孔21,22が設けられている。そして、一方の貫通孔21から他方の貫通孔22へシートバックS2背面に沿って帯状の操作部材(例えばウエービングベルト)3が配設されている。このような車両用シートの詳細を図2に示す。
【0009】
図2において、シートクッションS1内のクッションフレーム41には前後方向の略中央にリンクアーム42の一端(上端)が回動可能に連結されている。リンクアーム42の他端(下端)は、車両フロアFに形成された収納凹所F1の底壁に回動可能に連結されている。クッションフレーム41の後端は、下端がL字状に前方へ屈曲し屈曲部にて支持部材11に結合されたシートバックS2内のバックフレーム43の下前端431に回動可能に連結されている。
【0010】
ロック装置1の中心からは前下方へロック解除アーム51が延びており、その先端には操作レバー52の下端が連結されている。操作レバー52は上下方向へ配設されてリング状に成形された上端がシートクッションS1よりも上方に位置している。シートクッションS1に着座した乗員が操作レバー52を上方へ引くと、ロック解除アーム51がロック装置1の中心回りにロック解除方向(図2の時計方向)へ回動させられて、シートバックS2のロック状態が解除され、シートバックS2を異なる角度位置に回動させることができる。操作レバー52を離すとロック解除アーム51はロック方向へ戻り回動させられて、シートバックS2はシートクッションS1に対し新たな角度姿勢でロックされる。
【0011】
さて、帯状操作部材3は図2に示すようにその一端部(上端部)31がシートバックS2内に位置して、バックフレーム43のパイプ部に水平方向へ張設されたワイヤ432に上端を折り返して係止されている。この帯状操作部材3は上側貫通孔21(図1参照)に通されてシートバックS2背面に露出し、当該背面に沿って下側貫通孔22に至って再びシートバックS2内に進入している。そしてシートバックS2内を下方へ延びて、図3に示すように、その他端部(下端部)33が斜め下方を向いた梃子レバー61の先端に結合されている。梃子レバー61は基端が、バックフレーム43に設けたブラケット62に回動可能に結合されて、シートバックS2の背面に沿った面内で回動可能となっている。梃子レバー61の中間位置からは下方へ操作ワイヤ63が延びて、上記ロック解除アーム51(図2)の中間位置に結合されている。なお、梃子レバー61とブラケット62の間にはバネ体64(図2)が設けられて、梃子レバー61を斜め下方へ向く原位置へ回動付勢している。
【0012】
このようなロック解除操作機構において、シート後方からシートバックS2の姿勢ロックを解除する場合には、貫通孔21,22間の、シートバックS2背面に沿って露出している帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを図2の破線で示すように後方の外方へ引く。これにより、帯状操作部材3は下側貫通孔22からシートバックS2外へ引き出され(図2の矢印)、これに伴って帯状操作部材3の他端部33が上方へ移動して梃子レバー61が斜め上方姿勢(図3の鎖線)へ引き上げ回動させられる。これにより、操作ワイヤ63が引かれて、ロック解除アーム51がロック装置1の中心回りにロック解除方向(図2の時計方向)へ回動させられて、ロック装置1によるシートバックS2のロック状態が解除される。
【0013】
シートバックS2を前倒させると、これに伴ってリンクアーム42が図2の後方へ傾倒回動しつつシートクッションS1の後端がシートバックS2下方の収納凹所F1内に引き込まれてシートクッションS1全体が収納凹所F1の底壁に沿って下降収納される(図2の鎖線)。同時に、シートバックS2はシートクッションS1上へ倒伏して、その背面が車両フロアF面と同一高になる。これにより荷室が拡大される。帯状操作部材3を離すと、梃子レバー61がバネ体64によって斜め下方の原位置へ戻され、帯状操作部材3が下側貫通孔22からシートバックS2内に引き込まれる。これにより、貫通孔21,22間にある帯状操作部材3の中間部32は再び、シートバックS2背面から突出することなくシートバックS2背面に沿って位置させられる(図1鎖線)。これにより、見栄えが良好に保たれる。
【0014】
シートバックS2を再び起立させたい場合には、貫通孔21,22間にある帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを斜め後方へ引くと、梃子レバー61が上方回動端(図3の鎖線)まで回動した後はシートバックS2全体が帯状操作部材3と一体に起立方向へ引き上げられる。なお、ロック解除されたシートバックS2をシートクッションS1上へ前倒させる上述の構造のシート以外に、ロック解除によりシートバックS2を一定量前傾できるようにした構造のシートや、ロック装置がシートバックS2をシートクッションS1に対して任意の角度でロックできる、いわゆるリクライニング機能を備えたシートにも本実施形態のロック解除操作機構を適用することができる。
【0015】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、帯状操作部材3の下端部33を梃子レバー61に結合し、これから上方へ延びる帯状操作部材3を下側貫通孔22を経てシートバックS2内からその背面に露出させた後、上側貫通孔21を経てシートバックS2内に進入させて帯状操作部材3の上端部31をバックフレーム43のワイヤ432に係止するようにしたが、これに代えて、図4に示すような構造としても良い。すなわち、図4において、梃子レバー61から上方へ延びる帯状操作部材3をシートクションS2内でワイヤ432に引っ掛けて下方へ折り返し、上側貫通孔21からシートバックS2背面に沿って露出させた後、下側貫通孔22からシートバックS2内へ引き込んで一端部31をシートバックS2内のフレーム材に固定する。他の構造は第1実施形態と同様である。
【0016】
シート後方からシートバックS2の姿勢ロックを解除する場合には、貫通孔21,22間のシートバックS2背面に沿って露出している帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを図4の破線で示すように後方へ引く。これにより、帯状操作部材3は上側貫通孔21からシートバックS2外へ引き出され(図4の矢印)、これに伴って帯状操作部材3の他端部33(図3)が上方へ移動して梃子レバー61が斜め上方姿勢(図3の鎖線)へ引き上げ回動させられて、第1実施形態で説明したと同様にロック装置1によるシートバックS2の姿勢ロックが解除される。本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシートバックのロック解除操作機構によれば、シート表面から突出する部分がないために見栄えが良いとともに、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、ロック解除機構を備えた車両用シートの後方斜視図である。
【図2】車両シートの透視側面図である。
【図3】車両シートの半部透視背面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
S1…シートクッション、S2…シートバック、1…ロック装置、21,22…貫通孔、3…帯状操作部材、31…一端部、32…中間部、33…他端部。
【発明の属する技術分野】
本発明はシートバックのロック解除操作機構に関し、特に操作部材がシート表面から突出せず、見栄えの良いロック解除操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のリヤシート等において、シートバックをシートクッションに対して所定の姿勢でロックするロック装置を設けたものがあり、その解除を行うために、特許文献1にはシートバックの頂面から突出させた操作用ストラップを引き上げるようにしたロック解除操作機構が示されている。また、特許文献2には、可倒式シートバックの背面に前倒されたシートバックを引き起こすために引き起しベルトを設けたものが示されている。
【特許文献1】特開平11−123966
【特許文献2】実開昭63−46235
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載のロック解除操作機構では、操作用ストラップが常にシート表面から突出しているために見栄えが悪いという問題があるとともに、ロックを解除して、前傾ないし前倒させたシートバックを引き起こすために特許文献2に示すような引き起しベルトを別途設ける必要があるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、シート表面から突出する部分がないために見栄えが良いとともに、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がないシートバックのロック解除操作機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本第1発明では、シートバック(S2)をシートクッション(S1)に対して所定の姿勢でロックしておくためのロック装置(1)に連結され、該ロック装置(1)によるシートバック(S2)のロックを解除するためのシートバック(S2)のロック解除操作機構であって、シートバック(S2)の背面に形成された2つの貫通孔(21,22)と、中間部(32)が2つの貫通孔(21,22)の間においてシートバック(S2)の背面に沿って配置され、残る部分がそれぞれ各貫通孔(21,22)を通ってシートバック(S2)内部へ配索され、一端部(31)がシートバック(S2)に結合され、他方の端部(33)がロック装置(1)に結合されており、中間部(32)をシートバック(S2)の外方へ引っ張ったときの他端部(33)の移動により、ロック装置(1)によるシートバック(S2)のロックを解除する帯状の操作部材(3)とを備えている。なお、シートバック(S2)はロック装置(1)によるロックを解除することによりシートクッション(S1)上に倒伏可能な構造とすることができる。
【0006】
本発明によれば、シートバック背面に沿って位置している帯状操作部材の中間部を掴んでこれを外方へ引っ張ると、帯状操作部材は貫通孔からシートバック外へ引き出され、これに伴って帯状操作部材の他端部が移動してロック装置が操作され、ロック装置によるシートバックのロックが解除される。そして、貫通孔間にある帯状操作部材の中間部はロック解除操作時以外はシートバック背面から突出することなく、シートバック背面に沿って位置させられるているから、見栄えは良好に保たれる。また、前傾ないし前倒したシートバックを再び起立方向へ回動させたい場合には、帯状操作部材の中間部を掴んでこれを外方へ引っ張ることによりシートバック全体が帯状操作部材と一体に起立方向へ回動させられる。これにより、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がない。
【0007】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1にはロック解除機構を備えた車両シートの後方斜視図を示す。車両シートはシートクッションS1とその後端位置で起立するシートバックS2とを備えている。シートバックS2は下端左右両側(一方のみ図示)が車体側に設けた支持部材11によってシートクッションS1の前後方向に回動可能に支持されるとともに、支持部材11との間に設けられたロック装置1によってシートクッションS1に対し所定角度位置に傾動した姿勢でロックされ、あるいはロックが解除されてシートクッションS1上に倒伏可能となっている。シートバックS2の背面上半の側縁部には間隔をおいて上下位置に、一定長さで水平に延びるスリット状の貫通孔21,22が設けられている。そして、一方の貫通孔21から他方の貫通孔22へシートバックS2背面に沿って帯状の操作部材(例えばウエービングベルト)3が配設されている。このような車両用シートの詳細を図2に示す。
【0009】
図2において、シートクッションS1内のクッションフレーム41には前後方向の略中央にリンクアーム42の一端(上端)が回動可能に連結されている。リンクアーム42の他端(下端)は、車両フロアFに形成された収納凹所F1の底壁に回動可能に連結されている。クッションフレーム41の後端は、下端がL字状に前方へ屈曲し屈曲部にて支持部材11に結合されたシートバックS2内のバックフレーム43の下前端431に回動可能に連結されている。
【0010】
ロック装置1の中心からは前下方へロック解除アーム51が延びており、その先端には操作レバー52の下端が連結されている。操作レバー52は上下方向へ配設されてリング状に成形された上端がシートクッションS1よりも上方に位置している。シートクッションS1に着座した乗員が操作レバー52を上方へ引くと、ロック解除アーム51がロック装置1の中心回りにロック解除方向(図2の時計方向)へ回動させられて、シートバックS2のロック状態が解除され、シートバックS2を異なる角度位置に回動させることができる。操作レバー52を離すとロック解除アーム51はロック方向へ戻り回動させられて、シートバックS2はシートクッションS1に対し新たな角度姿勢でロックされる。
【0011】
さて、帯状操作部材3は図2に示すようにその一端部(上端部)31がシートバックS2内に位置して、バックフレーム43のパイプ部に水平方向へ張設されたワイヤ432に上端を折り返して係止されている。この帯状操作部材3は上側貫通孔21(図1参照)に通されてシートバックS2背面に露出し、当該背面に沿って下側貫通孔22に至って再びシートバックS2内に進入している。そしてシートバックS2内を下方へ延びて、図3に示すように、その他端部(下端部)33が斜め下方を向いた梃子レバー61の先端に結合されている。梃子レバー61は基端が、バックフレーム43に設けたブラケット62に回動可能に結合されて、シートバックS2の背面に沿った面内で回動可能となっている。梃子レバー61の中間位置からは下方へ操作ワイヤ63が延びて、上記ロック解除アーム51(図2)の中間位置に結合されている。なお、梃子レバー61とブラケット62の間にはバネ体64(図2)が設けられて、梃子レバー61を斜め下方へ向く原位置へ回動付勢している。
【0012】
このようなロック解除操作機構において、シート後方からシートバックS2の姿勢ロックを解除する場合には、貫通孔21,22間の、シートバックS2背面に沿って露出している帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを図2の破線で示すように後方の外方へ引く。これにより、帯状操作部材3は下側貫通孔22からシートバックS2外へ引き出され(図2の矢印)、これに伴って帯状操作部材3の他端部33が上方へ移動して梃子レバー61が斜め上方姿勢(図3の鎖線)へ引き上げ回動させられる。これにより、操作ワイヤ63が引かれて、ロック解除アーム51がロック装置1の中心回りにロック解除方向(図2の時計方向)へ回動させられて、ロック装置1によるシートバックS2のロック状態が解除される。
【0013】
シートバックS2を前倒させると、これに伴ってリンクアーム42が図2の後方へ傾倒回動しつつシートクッションS1の後端がシートバックS2下方の収納凹所F1内に引き込まれてシートクッションS1全体が収納凹所F1の底壁に沿って下降収納される(図2の鎖線)。同時に、シートバックS2はシートクッションS1上へ倒伏して、その背面が車両フロアF面と同一高になる。これにより荷室が拡大される。帯状操作部材3を離すと、梃子レバー61がバネ体64によって斜め下方の原位置へ戻され、帯状操作部材3が下側貫通孔22からシートバックS2内に引き込まれる。これにより、貫通孔21,22間にある帯状操作部材3の中間部32は再び、シートバックS2背面から突出することなくシートバックS2背面に沿って位置させられる(図1鎖線)。これにより、見栄えが良好に保たれる。
【0014】
シートバックS2を再び起立させたい場合には、貫通孔21,22間にある帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを斜め後方へ引くと、梃子レバー61が上方回動端(図3の鎖線)まで回動した後はシートバックS2全体が帯状操作部材3と一体に起立方向へ引き上げられる。なお、ロック解除されたシートバックS2をシートクッションS1上へ前倒させる上述の構造のシート以外に、ロック解除によりシートバックS2を一定量前傾できるようにした構造のシートや、ロック装置がシートバックS2をシートクッションS1に対して任意の角度でロックできる、いわゆるリクライニング機能を備えたシートにも本実施形態のロック解除操作機構を適用することができる。
【0015】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、帯状操作部材3の下端部33を梃子レバー61に結合し、これから上方へ延びる帯状操作部材3を下側貫通孔22を経てシートバックS2内からその背面に露出させた後、上側貫通孔21を経てシートバックS2内に進入させて帯状操作部材3の上端部31をバックフレーム43のワイヤ432に係止するようにしたが、これに代えて、図4に示すような構造としても良い。すなわち、図4において、梃子レバー61から上方へ延びる帯状操作部材3をシートクションS2内でワイヤ432に引っ掛けて下方へ折り返し、上側貫通孔21からシートバックS2背面に沿って露出させた後、下側貫通孔22からシートバックS2内へ引き込んで一端部31をシートバックS2内のフレーム材に固定する。他の構造は第1実施形態と同様である。
【0016】
シート後方からシートバックS2の姿勢ロックを解除する場合には、貫通孔21,22間のシートバックS2背面に沿って露出している帯状操作部材3の中間部32を掴んでこれを図4の破線で示すように後方へ引く。これにより、帯状操作部材3は上側貫通孔21からシートバックS2外へ引き出され(図4の矢印)、これに伴って帯状操作部材3の他端部33(図3)が上方へ移動して梃子レバー61が斜め上方姿勢(図3の鎖線)へ引き上げ回動させられて、第1実施形態で説明したと同様にロック装置1によるシートバックS2の姿勢ロックが解除される。本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシートバックのロック解除操作機構によれば、シート表面から突出する部分がないために見栄えが良いとともに、前倒等したシートバックを引起すための引き起しベルト等を別途設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、ロック解除機構を備えた車両用シートの後方斜視図である。
【図2】車両シートの透視側面図である。
【図3】車両シートの半部透視背面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
S1…シートクッション、S2…シートバック、1…ロック装置、21,22…貫通孔、3…帯状操作部材、31…一端部、32…中間部、33…他端部。
Claims (2)
- シートバックをシートクッションに対して所定の姿勢でロックしておくためのロック装置に連結され、該ロック装置によるシートバックのロックを解除するためのシートバックのロック解除操作機構であって、前記シートバックの背面に形成された2つの貫通孔と、中間部が前記2つの貫通孔の間において前記シートバックの背面に沿って配置され、残る部分がそれぞれ各貫通孔を通って前記シートバック内部へ配索され、一端部が前記シートバックに結合され、他端部が前記ロック装置に結合されており、前記中間部を前記シートバックの外方へ引っ張ったときの前記他端部の移動により、前記ロック装置によるシートバックのロックを解除する帯状の操作部材とを備えることを特徴とするシートバックのロック解除操作機構。
- 前記シートバックは前記ロック装置によるロックを解除することによりシートクッション上に倒伏可能であることを特徴とする請求項1に記載のシートバックのロック解除操作機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003041146A JP2004249800A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | シートバックのロック解除操作機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003041146A JP2004249800A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | シートバックのロック解除操作機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004249800A true JP2004249800A (ja) | 2004-09-09 |
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ID=33024810
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JP2003041146A Pending JP2004249800A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | シートバックのロック解除操作機構 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004249800A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006082698A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | T S Tec Kk | 折畳み収納式自動車用シート |
JP2018069834A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003041146A patent/JP2004249800A/ja active Pending
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JP2018069834A (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-10 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
US10549668B2 (en) | 2016-10-26 | 2020-02-04 | Tachi-S Co., Ltd. | Vehicle seat |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20041025 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20050301 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |