JP2004249754A - 車両用表示装置及びこれに用いられる反射板 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置及びこれに用いられる反射板を提供する。
【解決手段】反射式の車両用表示装置において、反射板31におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、表示器で表示された情報を示す光L2を吸収又は拡散させる、印刷面311又はシボ加工面312が形成されている。
【選択図】 図5
【解決手段】反射式の車両用表示装置において、反射板31におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、表示器で表示された情報を示す光L2を吸収又は拡散させる、印刷面311又はシボ加工面312が形成されている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルに取り付けられ、表示器で表示された情報を反射させて、この情報をドライバ等に提供する反射式の車両用表示装置及びこれに用いられる反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、乗用車等の車両には、ドライバ等からの視認性を向上させるために、いわゆる反射式の車両用表示装置が用いられることがある。このような車両用表示装置では、通常、インストルメントパネルに埋設された虚像用表示器からの情報を所定の反射板で反射させて、この反射された情報をドライバ等のアイレンジに向けて出射するようにしている。これにより、表示器からアイレンジまでの距離をできるだけ長くして、ウインドウシールドを通した前方視界との差を縮めて、装置の小型化を達成しつつ、ドライバ等から上記情報の視認性を向上させている。
【0003】
ところが、通常、反射板は所定の厚さを有しており、虚像用表示器からの情報を示す光が、反射板の表面及び裏面にそれぞれ反射してアイレンジに到達する場合があり、このため情報がだぶって視認される、いわゆる二重反射の問題があった。この問題を以下に図6及び図7を用いて説明を加える。
【0004】
図6(A)及び図6(B)は、この種の車両用表示装置の情報表示の原理を説明するための図である。図7(A)及び図7(B)は、従来の車両用表示装置により発生する二重反射の原理及びこれを例示する図である。
【0005】
図6(A)に示すように、反射板41の背面(アイレンジER側を前面とする)に配置された実像用表示器21からの情報を示す表示光L1は、反射板41をアイレンジER側に透過する。一方、反射板41の下方前面に配置される虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2は、一旦全反射板42で反射して、反射板41でアイレンジER側に反射した表示光L2′となり、アイレンジER側に向かう。これら表示光L1及びL2′が合成されてアイレンジERに到達し、車両に関する情報が視認される。特に、虚像用表示器22からの情報22aは、図6(B)に示すように、反射板41でアイレンジER側に反射される際に、反転されて、正規の情報としてアイレンジERに到達する。これにより、虚像用表示器22からアイレンジまでの距離が装置の大きさの割に長くなり、かつウインドウシールドを通した前方視界との差が縮まり、ドライバ等から上記情報の視認性を向上させるのに役立っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の車両用表示装置は、図7(A)に示すように、虚像用表示器22からの情報22aは、まず、反射板41の主反射面である表面412でアイレンジER側に反射して表示光L2′となり、アイレンジER側に向かう。そして、これに対応する虚像22a′が、アイレンジERで視認される。これに加えて、虚像用表示器22からの情報22aはまた、表面412から所定の板厚だけ離間した裏面411でもアイレンジER側に反射して表示光L2″となり、アイレンジER側に向かう。そして、これに対応する虚像22a″も、アイレンジERで視認される。
【0007】
この結果、図7(B)に示すように、2つの虚像22a′、22a″を起因とする、いわゆる二重反射が発生し、ドライバ側からは情報がだぶって視認される。そうすると、情報の視認性が低下すると共に、質感を低下させることにもなる。
【0008】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置及びこれに用いられる反射板を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車両用表示装置は、車両に関する情報を表示する表示器と、前記表示器で表示された情報を、所定のアイレンジに向けて反射させる所定の厚さを持った反射板と、を備えた反射式の車両用表示装置であって、前記反射板における前記アイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、前記表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工が施されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置において、反射板におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、従来、発生していた二重反射を大きく軽減することができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車両用表示装置は、請求項1記載の車両用表示装置において、前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させるための印刷が施されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、反射板の裏面に印刷を施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車両用表示装置は、請求項1記載の車両用表示装置において、前記反対面には、前記光を吸収又は拡散させるための絞り付け加工が施されている、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、反射板の裏面に絞り付け加工が施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両用表示装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、前記反射板は、ハーフミラーであり、この反射板の背面には、前記表示器とは異種の車両に関する情報を発光表示し、これを前記反射板を介して前記アイレンジに向けて出射する実像用表示器が配置され、前記加工は、前記実像用表示器の前方を避けて、前記光が入射及び反射する範囲のみに施されている、ことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、反射板としてのハーフミラーにおける実像用表示器の前方を避けて、表示器で表示された情報を示す光が入射及び反射する範囲のみに施されているので、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、より低コストで二重反射を軽減することができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の反射板は、表示器からの車両に関する情報を示す光を、所定のアイレンジに向けて反射させる反射式の車両用表示装置に用いられる反射板であって、前記光を前記アイレンジに向けて反射させる、前記アイレンジに対向する反射面と、前記反射面から所定の板厚だけ離間した裏面と、を有し、前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させる加工が施されている、ことを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置に用いられる反射板において、アイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、この種の車両用表示装置で発生していた二重反射を大きく軽減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示例を示す図である。図2は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示の原理を説明するための図である。
【0020】
図1に示すように、この車両用表示装置1は、運転席に着座したドライバ等のアイレンジからみると、図1に示すように、上記反射板31としてのハーフミラーにおいて、実像21a及び虚像22a′が合成された、車両に関する情報が視認される。反射板31の裏面(アイレンジER側を表面とする)には、所定の印刷面311が形成されているが、この印刷面311は、反射板31における実像用表示器21の前方、すなわち、実像21aの表示範囲を避けて、虚像用表示器22で表示された情報を示す光が入射して反射する範囲のみに施されている。したがって、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、必要部分のみに印刷面311を形成することにより、より低コストで二重反射を軽減することができる。なお、ここでは、反射板31以外のこの車両用表示装置1に係る構成は示していないが、これらについては後述する。
【0021】
実像21aは、図2に示すように、反射板31の背面に配置された実像用表示器21からの情報を示す表示光L1が、反射板31をアイレンジER側に透過したものである。一方、虚像22a′は、反射板31の下方前面に配置される虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2が、一旦全反射板32で反射して、更に反射板31でアイレンジER側に反射した表示光L2′である。なお、全反射板32は使用されない場合もある。
【0022】
実像21aとしては、例えば、図1に示すように、各種ワーニング意匠や方向指示意匠であり、虚像22a′としては、例えば、図1に示すように、スピードメータ、オドメータ、フューエルメータ、A/Tポジションメータ等である。本実施形態では、これら虚像22a′の二重反射が効果的に防止される。但し、これらの割り当て方は、必ずしもこのように限定されるものではない。
【0023】
次に、本発明の車両用表示装置及び反射板の構造及び情報表示に係る作用について図3を用いて説明を加える。図3は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板の構造を示す断面図である。図3に示すように、この車両用表示装置1の外形は、筐体ユニット11、12、13及び14が組み合わされて形成され、車両のボディの一部に固定されてインストルメントパネルIに埋設されている。各ユニットはネジ15、16等で互いに固定されている。インストルメントパネルIは、周知のように、車室内のフロント部において、ウインドウシールドWの下方に配置されている。筐体ユニット11の一部、すなわち、反射板31の上端部には、小型のフードHが取り付けられている。
【0024】
このような筐体ユニット11、12、13及び14から外形が構成される車両用表示装置1は、2つの実像用表示器21、虚像用表示器22、反射板31、全反射板32、及び表ガラス33を含んで構成される。詳しくは、表ガラス33は、虚像用表示器22及び全反射板32を内封するように筐体の内側開口部に覆設されている。一方、実像用表示器21及び反射板31は、虚像用表示器22等が内封される空間の外側に配置されている。
【0025】
実像用表示器21は、周知のLCD(液晶ディスプレイ)等の発光表示型の表示器である。この実像用表示器21は、反射板31の背面に配置されている。この実像用表示器21の表示面212には、図1で示した実像21aに相当する表示意匠が形成されており、これが所定の制御信号に応答して、光源211で裏面から照明されて発光表示される。
【0026】
虚像用表示器22は、周知のVFD(蛍光表示管)等の発光表示型の表示器である。この虚像用表示器22は、筐体の最奥部の底面に配置されている。この虚像用表示器22の表示面には、図1で示した虚像22a′に相当する表示意匠が形成されており、これが所定の制御信号に応答して、発光表示される。なお、虚像用表示器22は、請求項の表示器に対応する。
【0027】
反射板31は、例えば、周知のアクリル製又はポリカーボネイト製の反射板の一種だが、入射した光線の総てを反射せず、その光量の何割かを透過させる性質を持つ、いわゆるハーフミラーである。したがって、反射板31の背面に配置された上記実像用表示器21からの情報は、この反射板31を透過して、アイレンジERに向かう。一方、全反射板32で反射された虚像用表示器22からの情報は、この反射板31で反射されて、アイレンジERに向かう。なお、この反射板31の板厚は、例えば、2mm程度である。この反射板31の裏面には、所定の印刷面311が形成されているが、これについては、図4及び図5を用いて後で説明を加える。
【0028】
全反射板32は、周知の反射率90%程度の平板状のミラーである。この全反射板32は、表ガラス33で内封され、筐体内側面に略平行になるように、配置されている。すなわち、この全反射板32は、虚像用表示器22からの情報を、上記反射板31に向けて略全反射させるように、配置されている。なお、本発明の主旨からして、この反射板32を使用しないタイプの車両用表示装置であってもよい。
【0029】
表ガラス33は、例えば、暗色系半透過性、例えば、周知の透過率90%程度の平板状のアクリル板で形成される。この表ガラス33は、上記反射された情報の微妙な色調整、虚像用表示器22や全反射板32をダスト等から保護する機能等も有する。
【0030】
このような構成において、この車両用表示装置1における基本的な表示光の作用について説明する。すなわち、図3において、所定の制御信号に応答して、実像用表示器21からのワーニング等の情報を示す表示光L1が出射されると、この表示光L1は、反射板31を透過して、アイレンジERに向かう。一方、所定の制御信号に応答して、虚像用表示器22からスピード等の情報を示す表示光L2が出射されると、この表示光L2は、全反射板32で一旦反射されて、表ガラス33を透過して反射板31に向かう。反射板31では、表示光L2が再度反射されて、反射光L2′として、アイレンジERに向かう。これにより、アイレンジERからは、あたかも、虚像用表示器22から反射板31までの距離分だけ、遠方にスピード等の情報が表示されているように視認される。したがって、装置全体をいたずらに大型化することなく、虚像用表示器22からアイレンジまでの距離と、ウインドウシールドを通した前方視界との差が縮まり、ドライバ等は焦点をあわせやすくなり、スピード等の情報の視認性が向上する。
【0031】
次に、図4及び図5を用いて、裏面に印刷が施された反射板の構造及びその作用について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る、裏面に印刷が施された反射板の構造を示す断面図である。図5(A)は図4の印刷が施された部分を拡大した断面図であり、図5(B)は印刷に替えて絞り付け加工が施された例を示す断面図である。
【0032】
図4に示すように、反射板31の裏面には、例えば、黒色系の印刷が施されている。印刷としては、例えば、周知のマット印刷、又はスクリーン印刷でよい。また、敢えて、特殊な塗料を使用する必要もない。このような印刷を施すことにより、図5(A)に示すように、反射板31の裏面311bに入射する表示光L2はほとんど吸収されることになる。但し、表示光L2の一部はわずかながら乱反射することもある。この結果、従来のように、この裏面で反射してアイレンジERに向かう光は大きく減少し、図7で示したような虚像22a″が、ほぼ消滅することになる。これに対して、反射板31の主反射面である表面に到達した光L2は、上記印刷の影響は受けることなく、図4のL2′で示すように、アイレンジERに向けて反射する。この結果、図7で示したような虚像22a′のみがくっきり視認されることになる。
【0033】
なお、印刷面311の外面311aに到達した光L2の一部は、外面311aで拡散されて、更に二重反射防止に役立つ。通常、印刷面311の外面311aは鏡面化するのが困難であるので、自ずと荒れた外面311aを形成することができる。
【0034】
図5(B)に示すように、反射板31の裏面に、上記のような印刷に替えて絞り付け加工を施してもよい。絞り付け加工としては、例えば、周知のシボ加工やセレーション形成でよい。このような絞り付け加工によっても、図5(B)の312で示すように、反射板31の裏面が荒れることになる。そうすると、虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2のうちで、反射板31の表面から入射して、その内部を進行して、反射板31の裏面に到達した光は、このあれた面で、l2″で示すように、拡散又は吸収される。この結果、この裏面で反射してアイレンジERに向かう光は大きく減少し、図7で示したような虚像22a″が、ほぼ消滅することになる。これに対して、反射板31の主反射面である表面に到達した光L2は、上記印刷の影響は受けることなく、図4のL2′で示すように、アイレンジERに向けて反射して、図7で示したような虚像22a′のみがくっきり視認される。
【0035】
このように、本発明の実施形態によると、反射式の車両用表示装置において、反射板31におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、表示器22で表示された情報を示す光L2を吸収又は拡散させる、印刷面311又はシボ加工面312が形成されている。したがって、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置及びこれに用いられる反射板を提供することができる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記印刷面やシボ加工面に替えて、反射板の裏面に光を吸収又は拡散させる作用のあるプレートを張り付けてもよい。又は、印刷面は必ずしも黒色系でなくてもよい。また、上記実施形態で示した実像用表示器や全反射板を持たない反射式の車両用表示装置にも本発明は適用可能である。すなわち、本発明は、非常に汎用性が高いともいえる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置において、反射板におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、従来、発生していた二重反射を大きく軽減することができる。したがって、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置が提供される。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、反射板の裏面に印刷を施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、反射板の裏面に絞り付け加工が施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、反射板としてのハーフミラーにおける実像用表示器の前方を避けて、表示器で表示された情報を示す光が入射及び反射する範囲のみに施されているので、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、より低コストで二重反射を軽減することができる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置に用いられる反射板において、アイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、この種の車両用表示装置で発生していた二重反射を大きく軽減させることができる。したがって、低コストでこの種の車両用表示装置における情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る、裏面に印刷が施された反射板の構造を示す断面図である。
【図5】図5(A)は図4の印刷が施された部分を拡大した断面図であり、図5(B)は印刷に替えて絞り付け加工が施された例を示す断面図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)は、この種の車両用表示装置の情報表示の原理を説明するための図である。
【図7】図7(A)及び図7(B)は、従来の車両用表示装置により発生する二重反射の原理及びこれを例示する図である。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
21 実像用表示器
21a 実像
22 虚像用表示器
22a′ 虚像
31 反射板
32 全反射板
33 表ガラス
311 印刷面
312 シボ加工面
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のインストルメントパネルに取り付けられ、表示器で表示された情報を反射させて、この情報をドライバ等に提供する反射式の車両用表示装置及びこれに用いられる反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、乗用車等の車両には、ドライバ等からの視認性を向上させるために、いわゆる反射式の車両用表示装置が用いられることがある。このような車両用表示装置では、通常、インストルメントパネルに埋設された虚像用表示器からの情報を所定の反射板で反射させて、この反射された情報をドライバ等のアイレンジに向けて出射するようにしている。これにより、表示器からアイレンジまでの距離をできるだけ長くして、ウインドウシールドを通した前方視界との差を縮めて、装置の小型化を達成しつつ、ドライバ等から上記情報の視認性を向上させている。
【0003】
ところが、通常、反射板は所定の厚さを有しており、虚像用表示器からの情報を示す光が、反射板の表面及び裏面にそれぞれ反射してアイレンジに到達する場合があり、このため情報がだぶって視認される、いわゆる二重反射の問題があった。この問題を以下に図6及び図7を用いて説明を加える。
【0004】
図6(A)及び図6(B)は、この種の車両用表示装置の情報表示の原理を説明するための図である。図7(A)及び図7(B)は、従来の車両用表示装置により発生する二重反射の原理及びこれを例示する図である。
【0005】
図6(A)に示すように、反射板41の背面(アイレンジER側を前面とする)に配置された実像用表示器21からの情報を示す表示光L1は、反射板41をアイレンジER側に透過する。一方、反射板41の下方前面に配置される虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2は、一旦全反射板42で反射して、反射板41でアイレンジER側に反射した表示光L2′となり、アイレンジER側に向かう。これら表示光L1及びL2′が合成されてアイレンジERに到達し、車両に関する情報が視認される。特に、虚像用表示器22からの情報22aは、図6(B)に示すように、反射板41でアイレンジER側に反射される際に、反転されて、正規の情報としてアイレンジERに到達する。これにより、虚像用表示器22からアイレンジまでの距離が装置の大きさの割に長くなり、かつウインドウシールドを通した前方視界との差が縮まり、ドライバ等から上記情報の視認性を向上させるのに役立っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の車両用表示装置は、図7(A)に示すように、虚像用表示器22からの情報22aは、まず、反射板41の主反射面である表面412でアイレンジER側に反射して表示光L2′となり、アイレンジER側に向かう。そして、これに対応する虚像22a′が、アイレンジERで視認される。これに加えて、虚像用表示器22からの情報22aはまた、表面412から所定の板厚だけ離間した裏面411でもアイレンジER側に反射して表示光L2″となり、アイレンジER側に向かう。そして、これに対応する虚像22a″も、アイレンジERで視認される。
【0007】
この結果、図7(B)に示すように、2つの虚像22a′、22a″を起因とする、いわゆる二重反射が発生し、ドライバ側からは情報がだぶって視認される。そうすると、情報の視認性が低下すると共に、質感を低下させることにもなる。
【0008】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置及びこれに用いられる反射板を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の車両用表示装置は、車両に関する情報を表示する表示器と、前記表示器で表示された情報を、所定のアイレンジに向けて反射させる所定の厚さを持った反射板と、を備えた反射式の車両用表示装置であって、前記反射板における前記アイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、前記表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工が施されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置において、反射板におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、従来、発生していた二重反射を大きく軽減することができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の車両用表示装置は、請求項1記載の車両用表示装置において、前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させるための印刷が施されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、反射板の裏面に印刷を施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の車両用表示装置は、請求項1記載の車両用表示装置において、前記反対面には、前記光を吸収又は拡散させるための絞り付け加工が施されている、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、反射板の裏面に絞り付け加工が施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の車両用表示装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、前記反射板は、ハーフミラーであり、この反射板の背面には、前記表示器とは異種の車両に関する情報を発光表示し、これを前記反射板を介して前記アイレンジに向けて出射する実像用表示器が配置され、前記加工は、前記実像用表示器の前方を避けて、前記光が入射及び反射する範囲のみに施されている、ことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、反射板としてのハーフミラーにおける実像用表示器の前方を避けて、表示器で表示された情報を示す光が入射及び反射する範囲のみに施されているので、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、より低コストで二重反射を軽減することができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の反射板は、表示器からの車両に関する情報を示す光を、所定のアイレンジに向けて反射させる反射式の車両用表示装置に用いられる反射板であって、前記光を前記アイレンジに向けて反射させる、前記アイレンジに対向する反射面と、前記反射面から所定の板厚だけ離間した裏面と、を有し、前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させる加工が施されている、ことを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置に用いられる反射板において、アイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、この種の車両用表示装置で発生していた二重反射を大きく軽減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示例を示す図である。図2は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示の原理を説明するための図である。
【0020】
図1に示すように、この車両用表示装置1は、運転席に着座したドライバ等のアイレンジからみると、図1に示すように、上記反射板31としてのハーフミラーにおいて、実像21a及び虚像22a′が合成された、車両に関する情報が視認される。反射板31の裏面(アイレンジER側を表面とする)には、所定の印刷面311が形成されているが、この印刷面311は、反射板31における実像用表示器21の前方、すなわち、実像21aの表示範囲を避けて、虚像用表示器22で表示された情報を示す光が入射して反射する範囲のみに施されている。したがって、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、必要部分のみに印刷面311を形成することにより、より低コストで二重反射を軽減することができる。なお、ここでは、反射板31以外のこの車両用表示装置1に係る構成は示していないが、これらについては後述する。
【0021】
実像21aは、図2に示すように、反射板31の背面に配置された実像用表示器21からの情報を示す表示光L1が、反射板31をアイレンジER側に透過したものである。一方、虚像22a′は、反射板31の下方前面に配置される虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2が、一旦全反射板32で反射して、更に反射板31でアイレンジER側に反射した表示光L2′である。なお、全反射板32は使用されない場合もある。
【0022】
実像21aとしては、例えば、図1に示すように、各種ワーニング意匠や方向指示意匠であり、虚像22a′としては、例えば、図1に示すように、スピードメータ、オドメータ、フューエルメータ、A/Tポジションメータ等である。本実施形態では、これら虚像22a′の二重反射が効果的に防止される。但し、これらの割り当て方は、必ずしもこのように限定されるものではない。
【0023】
次に、本発明の車両用表示装置及び反射板の構造及び情報表示に係る作用について図3を用いて説明を加える。図3は、本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板の構造を示す断面図である。図3に示すように、この車両用表示装置1の外形は、筐体ユニット11、12、13及び14が組み合わされて形成され、車両のボディの一部に固定されてインストルメントパネルIに埋設されている。各ユニットはネジ15、16等で互いに固定されている。インストルメントパネルIは、周知のように、車室内のフロント部において、ウインドウシールドWの下方に配置されている。筐体ユニット11の一部、すなわち、反射板31の上端部には、小型のフードHが取り付けられている。
【0024】
このような筐体ユニット11、12、13及び14から外形が構成される車両用表示装置1は、2つの実像用表示器21、虚像用表示器22、反射板31、全反射板32、及び表ガラス33を含んで構成される。詳しくは、表ガラス33は、虚像用表示器22及び全反射板32を内封するように筐体の内側開口部に覆設されている。一方、実像用表示器21及び反射板31は、虚像用表示器22等が内封される空間の外側に配置されている。
【0025】
実像用表示器21は、周知のLCD(液晶ディスプレイ)等の発光表示型の表示器である。この実像用表示器21は、反射板31の背面に配置されている。この実像用表示器21の表示面212には、図1で示した実像21aに相当する表示意匠が形成されており、これが所定の制御信号に応答して、光源211で裏面から照明されて発光表示される。
【0026】
虚像用表示器22は、周知のVFD(蛍光表示管)等の発光表示型の表示器である。この虚像用表示器22は、筐体の最奥部の底面に配置されている。この虚像用表示器22の表示面には、図1で示した虚像22a′に相当する表示意匠が形成されており、これが所定の制御信号に応答して、発光表示される。なお、虚像用表示器22は、請求項の表示器に対応する。
【0027】
反射板31は、例えば、周知のアクリル製又はポリカーボネイト製の反射板の一種だが、入射した光線の総てを反射せず、その光量の何割かを透過させる性質を持つ、いわゆるハーフミラーである。したがって、反射板31の背面に配置された上記実像用表示器21からの情報は、この反射板31を透過して、アイレンジERに向かう。一方、全反射板32で反射された虚像用表示器22からの情報は、この反射板31で反射されて、アイレンジERに向かう。なお、この反射板31の板厚は、例えば、2mm程度である。この反射板31の裏面には、所定の印刷面311が形成されているが、これについては、図4及び図5を用いて後で説明を加える。
【0028】
全反射板32は、周知の反射率90%程度の平板状のミラーである。この全反射板32は、表ガラス33で内封され、筐体内側面に略平行になるように、配置されている。すなわち、この全反射板32は、虚像用表示器22からの情報を、上記反射板31に向けて略全反射させるように、配置されている。なお、本発明の主旨からして、この反射板32を使用しないタイプの車両用表示装置であってもよい。
【0029】
表ガラス33は、例えば、暗色系半透過性、例えば、周知の透過率90%程度の平板状のアクリル板で形成される。この表ガラス33は、上記反射された情報の微妙な色調整、虚像用表示器22や全反射板32をダスト等から保護する機能等も有する。
【0030】
このような構成において、この車両用表示装置1における基本的な表示光の作用について説明する。すなわち、図3において、所定の制御信号に応答して、実像用表示器21からのワーニング等の情報を示す表示光L1が出射されると、この表示光L1は、反射板31を透過して、アイレンジERに向かう。一方、所定の制御信号に応答して、虚像用表示器22からスピード等の情報を示す表示光L2が出射されると、この表示光L2は、全反射板32で一旦反射されて、表ガラス33を透過して反射板31に向かう。反射板31では、表示光L2が再度反射されて、反射光L2′として、アイレンジERに向かう。これにより、アイレンジERからは、あたかも、虚像用表示器22から反射板31までの距離分だけ、遠方にスピード等の情報が表示されているように視認される。したがって、装置全体をいたずらに大型化することなく、虚像用表示器22からアイレンジまでの距離と、ウインドウシールドを通した前方視界との差が縮まり、ドライバ等は焦点をあわせやすくなり、スピード等の情報の視認性が向上する。
【0031】
次に、図4及び図5を用いて、裏面に印刷が施された反射板の構造及びその作用について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る、裏面に印刷が施された反射板の構造を示す断面図である。図5(A)は図4の印刷が施された部分を拡大した断面図であり、図5(B)は印刷に替えて絞り付け加工が施された例を示す断面図である。
【0032】
図4に示すように、反射板31の裏面には、例えば、黒色系の印刷が施されている。印刷としては、例えば、周知のマット印刷、又はスクリーン印刷でよい。また、敢えて、特殊な塗料を使用する必要もない。このような印刷を施すことにより、図5(A)に示すように、反射板31の裏面311bに入射する表示光L2はほとんど吸収されることになる。但し、表示光L2の一部はわずかながら乱反射することもある。この結果、従来のように、この裏面で反射してアイレンジERに向かう光は大きく減少し、図7で示したような虚像22a″が、ほぼ消滅することになる。これに対して、反射板31の主反射面である表面に到達した光L2は、上記印刷の影響は受けることなく、図4のL2′で示すように、アイレンジERに向けて反射する。この結果、図7で示したような虚像22a′のみがくっきり視認されることになる。
【0033】
なお、印刷面311の外面311aに到達した光L2の一部は、外面311aで拡散されて、更に二重反射防止に役立つ。通常、印刷面311の外面311aは鏡面化するのが困難であるので、自ずと荒れた外面311aを形成することができる。
【0034】
図5(B)に示すように、反射板31の裏面に、上記のような印刷に替えて絞り付け加工を施してもよい。絞り付け加工としては、例えば、周知のシボ加工やセレーション形成でよい。このような絞り付け加工によっても、図5(B)の312で示すように、反射板31の裏面が荒れることになる。そうすると、虚像用表示器22からの情報を示す表示光L2のうちで、反射板31の表面から入射して、その内部を進行して、反射板31の裏面に到達した光は、このあれた面で、l2″で示すように、拡散又は吸収される。この結果、この裏面で反射してアイレンジERに向かう光は大きく減少し、図7で示したような虚像22a″が、ほぼ消滅することになる。これに対して、反射板31の主反射面である表面に到達した光L2は、上記印刷の影響は受けることなく、図4のL2′で示すように、アイレンジERに向けて反射して、図7で示したような虚像22a′のみがくっきり視認される。
【0035】
このように、本発明の実施形態によると、反射式の車両用表示装置において、反射板31におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、表示器22で表示された情報を示す光L2を吸収又は拡散させる、印刷面311又はシボ加工面312が形成されている。したがって、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置及びこれに用いられる反射板を提供することができる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記印刷面やシボ加工面に替えて、反射板の裏面に光を吸収又は拡散させる作用のあるプレートを張り付けてもよい。又は、印刷面は必ずしも黒色系でなくてもよい。また、上記実施形態で示した実像用表示器や全反射板を持たない反射式の車両用表示装置にも本発明は適用可能である。すなわち、本発明は、非常に汎用性が高いともいえる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置において、反射板におけるアイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、従来、発生していた二重反射を大きく軽減することができる。したがって、低コストで情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる車両用表示装置が提供される。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、反射板の裏面に印刷を施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、反射板の裏面に絞り付け加工が施すだけの低コストでありながら、二重反射を大きく軽減することができる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、反射板としてのハーフミラーにおける実像用表示器の前方を避けて、表示器で表示された情報を示す光が入射及び反射する範囲のみに施されているので、実像表示及び虚像用表示が組み合わされた車両用表示装置に対して、より低コストで二重反射を軽減することができる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、反射式の車両用表示装置に用いられる反射板において、アイレンジに対向する面とは反対側である裏面に、表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工を施すだけで、この種の車両用表示装置で発生していた二重反射を大きく軽減させることができる。したがって、低コストでこの種の車両用表示装置における情報の視認性を向上させ、質感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板に係る情報表示の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態の車両用表示装置及び反射板の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る、裏面に印刷が施された反射板の構造を示す断面図である。
【図5】図5(A)は図4の印刷が施された部分を拡大した断面図であり、図5(B)は印刷に替えて絞り付け加工が施された例を示す断面図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)は、この種の車両用表示装置の情報表示の原理を説明するための図である。
【図7】図7(A)及び図7(B)は、従来の車両用表示装置により発生する二重反射の原理及びこれを例示する図である。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
21 実像用表示器
21a 実像
22 虚像用表示器
22a′ 虚像
31 反射板
32 全反射板
33 表ガラス
311 印刷面
312 シボ加工面
Claims (5)
- 車両に関する情報を表示する表示器と、
前記表示器で表示された情報を、所定のアイレンジに向けて反射させる所定の厚さを持った反射板と、を備えた反射式の車両用表示装置であって、
前記反射板における前記アイレンジに対向する面とは反対側である裏面には、前記表示器で表示された情報を示す光を吸収又は拡散させる加工が施されている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1記載の車両用表示装置において、
前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させるための印刷が施されている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1記載の車両用表示装置において、
前記反対面には、前記光を吸収又は拡散させるための絞り付け加工が施されている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置において、
前記反射板は、ハーフミラーであり、
この反射板の背面には、前記表示器とは異種の車両に関する情報を発光表示し、これを前記反射板を介して前記アイレンジに向けて出射する実像用表示器が配置され、
前記加工は、前記実像用表示器の前方を避けて、前記光が入射及び反射する範囲のみに施されている、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 表示器からの車両に関する情報を示す光を、所定のアイレンジに向けて反射させる反射式の車両用表示装置に用いられる反射板であって、
前記光を前記アイレンジに向けて反射させる、前記アイレンジに対向する反射面と、前記反射面から所定の板厚だけ離間した裏面と、を有し、
前記裏面には、前記光を吸収又は拡散させる加工が施されている、
ことを特徴とする反射板。
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Cited By (2)
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WO2006048940A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Murakami Corporation | 防眩・防曇素子及び自動車用ミラー |
JP2016177084A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社デンソー | 表示装置 |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039631A patent/JP2004249754A/ja not_active Abandoned
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