JP2004248233A - 通信端末装置、ネットワーク送信方法、該方法を実行するためのプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、受信側での利便性を向上できる。
【解決手段】本発明の通信端末装置は、第1の送信手段と第2の送信手段を有する通信制御部と、該通信制御部を制御すると共に第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段を含む中央制御部とを有している。そして、第1の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する。また、第2の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する。そして、選択手段は、操作者の指示に基づいて、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の通信端末装置は、第1の送信手段と第2の送信手段を有する通信制御部と、該通信制御部を制御すると共に第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段を含む中央制御部とを有している。そして、第1の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する。また、第2の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する。そして、選択手段は、操作者の指示に基づいて、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信端末装置、ネットワーク送信方法、該方法を実行するためのプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、詳細にはインターネット又はLAN等のネットワークを介して画情報をやり取りする機能を備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット又はLAN等のネットワークに接続し、電子メールを用いてネットワークを介して画情報をやり取りする機能を有するE−mail送受信機能付きファクシミリ装置(以下ネットワークファクシミリ装置と称す)が実用化されている。また、このようなネットワークファクシミリ装置は簡易的にネットワーク(LAN)スキャナとして使用する目的でも利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のネットワークファクシミリ装置では、読み取った複数枚の原稿を1ファイルとして添付して送信していた。そのために、受信側で1枚ずつ原稿を扱いたい場合には、受信した1つのファイルから複数枚の原稿を復元する作業が必要である。また、送信側で送信メールの題名を設定する際に無意味な題名、例えば自動連番機能による無意味な連番が題名に付加されてしまうことがあり、受信側でどのメールにどの画像が添付されているのかわからず、受信側での利便性が損なわれていた。
【0004】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のファイルとして1つのメールで送信し、あるいは複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信することにより、受信側での利便性を向上できる、通信端末装置、ネットワーク送信方法、該方法を実行するためのプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信する、本発明の通信端末装置は、第1の送信手段と第2の送信手段を有する通信制御部と、該通信制御部を制御すると共に第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段を含む中央制御部とを有している。そして、第1の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する。また、第2の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する。そして、選択手段は、操作者の指示に基づいて、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する。よって、受信側で任意の枚数毎にファイル操作ができ、受信側での利便性が向上する通信端末装置を提供できる。
【0006】
また、送信ファイルの題名に任意の連番を付加する連番付加手段を有することにより、操作者によるファイル操作を容易にすることができる。
【0007】
更に、送信ファイルに一括して題名を入力する一括題名入力手段を有することにより、オペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0008】
また、原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する小題名入力手段を有することにより、小題名の各項目が同じ原稿を読み取る際には入力画面で前の題名を編集可能な状態とすることで変更の必要な小題名のみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0009】
更に、複数枚の原稿を任意の枚数に分割する分割手段を有することにより、送信側及び受信側でのオペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0010】
また、分割手段は原稿が有する色情報に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割することが好ましい。また、分割手段は原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割することが好ましい。
【0011】
更に、別の発明として、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法によれば、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能とを選択し、選択した送信機能でネットワークを介して画情報を送信することに特徴がある。よって、複数の原稿を任意の枚数毎に別ファイルとして送信して受信側での利便性を向上できるネットワーク送信方法を提供できる。
【0012】
また、別の発明として、コンピュータで、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法を実行するためのプログラムは、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能と、第1の送信機能又は第2の送信機能を選択する選択機能とを有しており、選択機能により選択した第1の送信機能又は第2の送信機能でネットワークを介して画情報を送信する。よって、受信側での利便性を向上できるネットワーク送信方法を汎用的にネットワーク送信装置に適用できる。
【0013】
更に、上記のネットワーク送信方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の通信端末装置は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信手段と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信手段と、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段とを有する。
【0015】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、通信端末装置の一例であるネットワークファクシミリ装置において説明するものとする。同図において、本実施例のネットワークファクシミリ装置10は、E−mail宛先、1枚別送信指示ガイダンスを表示するLCD等を有する操作表示部11と、画情報(原稿)を読み取る読取部12と、受信原稿や各種レポートの書き込み部分で印字動作を行う書込部13と、画情報をペリフェラル間でやり取りする場合当該画情報を一時格納するバッファメモリ14と、メールに添付する際の画像をJPEG、TIFF等に変換又は逆変換する圧縮伸長部15と、CPU及びメインメモリを搭載して装置全体を制御し、具体的には入力された操作情報等の判断を行い、かつ後述する各実施例における各送信方法を選択して送信制御を行い、LCD表示(ガイダンス、アドレス表示)等の表示情報の指示を行うと共に当該表示情報の指示に対しての操作者の指示に基づいて各構成部の制御を司る中央制御部16と、E−mailアドレス、宛先の名称やダイヤル番号を登録するシステムメモリを有し画情報をファイルとして蓄積する画情報蓄積部17と、後述する実施例における各通信手段によるファクシミリ送信の通信制御を行う通信制御部18と、通信制御部18から制御を受け、サーバとの直接のポートとなるLANポート19とを含んで構成されている。
【0016】
このような構成を有する本実施例のネットワークファクシミリ装置において、複数枚の原稿の任意の枚数毎に別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図2に従って以下に説明する。
【0017】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして一括した画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱ってメールを分けて送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS101)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わないという指示である場合(ステップS101;NO)、原稿の複数ページを1つのファイルで添付して送信する1つのメールに添付して送信する(ステップS102)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS101;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数としての連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS103)。そして、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加する場合(ステップS103;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS104)。この場合、それぞれのファイル名は少なくとも連番を有するものとなる。この連番に加えて任意の題名が組み合わされていてもよい。そして、図1の通信制御部18は、中央制御部16により仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。一方、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加しない場合(ステップS103;NO)、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS105)。ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示である場合は(ステップS105;YES)、中央制御部16はユーザが一括で入力した題名ファイルを仮想的に中央制御部16内のメインメモリ上に作成する。(ステップS106)。通信制御部18は、中央制御部16により仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。一方、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS105;NO)、ユーザがそれぞれの題名をその都度任意に設定し、題名ファイルとして作成する。作成した題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS107)。中央制御部16は添付ファイルが例えば10枚有れば題名ファイルを10個作成する。そして、通信制御部18は、作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。
【0018】
よって、送信する際に複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信することにより、1度に複数枚の原稿をセットして読み取って1度に送信しても、受信側では任意の枚数毎に分けて扱うことができる。
【0019】
次に、本実施例のネットワークファクシミリ装置における上述の第1の送信動作に、更に小題名を付加する動作を加味させた送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図3に従って以下に説明する。
【0020】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1通の画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱って1通のメールで送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS201)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わない指示である場合も(ステップS201;NO)、1つの題名に小題名を複数個入力させるための図1の操作表示部11に表示した画面に従い、若しくはそれぞれの小題名割り当てキー等を押すことにより、ユーザは任意の小題名を入力することができる。小題名を複数個入力すれば、個々の小題名は“:”等で区切られて、一つのメール題名として取り扱われる。複数の原稿ページを1通のファイルとして1つのメールに添付して送信する(ステップS202,S203)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱う指示であった場合(ステップS201;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS204)。そして、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加する場合(ステップS204;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS205)。この場合、それぞれファイル名は少なくとも連番を有するものとなる。この連番に加えて、任意の題名が組み合わされていてもよい。そして、任意の小題名に更に連番が付加される。例えば、図4の(a)に示すように、3つのファイル名のそれぞれに、[Subject1]:[Subject2]:1、[Subject1]:[Subject2]:2、[Subject1]:[Subject2]:3のように小題名と小題名と連番とを“:”等で区切り全体を題名とする場合や、また図4の(b)に示すように、[Subject1]:[SubjectA]、[Subject1]:[SubjectB]、[Subject1]:[SubjectC]のように小題名と小題名を“:”等で区切り全体を題名とする場合がある。そして、図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS206,S212)。一方、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加しない場合(ステップS204;NO)、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS207)。ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示である場合は(ステップS207;YES)、ユーザが複数のファイルの題名を一括入力する。そして、中央制御部16は、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、題名ファイルを仮想的に作成する(ステップS208,S209)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS212)。一方、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS207;NO)、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、ユーザがそれぞれの題名をその都度任意に設定し、題名ファイルとして作成する。作成した題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS210,S211)。中央制御部16は添付ファイルが例えば10枚有れば題名ファイルを10個作成する。ここで、例えば一つの題名を[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と入力した後、次の題名を入力する際には[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と画面に残る。この[Subject3]という表示を編集して2つ目の題名の入力を終了すれば入力が容易になる。このような添付ファイルが例えば10枚あれば入力処理を10回繰り返すこととなる。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS212)。
【0021】
よって、題名に任意の連番を付加することにより、より利用者がファイル操作を容易にすることが可能となる。また、題名ファイルを複数個設定することができることにより、題名ファイルの一部である小題名の一部が同じ原稿を読み取る際には、入力画面で前の題名ファイルを編集できる状態にして変更の必要な題名ファイルのみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0022】
このような構成を有する本実施例のネットワークファクシミリ装置において、複数枚の原稿の任意の枚数毎に別々のメールで送信する第2の送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図5に従って以下に説明する。
【0023】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱って別々のメールを分けて送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS301)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別メールとして取り扱わないという指示である場合(ステップS301;NO)、通常のマルチ頁形式ファイルを1つのメールに添付して送信する(ステップS302)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS301;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールの題名に対して、メール分割した数に対応する連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS303)。そして、メールの題名に対して連番を付加する場合(ステップS303;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS304)。この場合、それぞれの題名は少なくとも連番を有するものとなる。この他、任意の文字列と組み合わせてもよい。そして、図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。一方、メールの題名に対して連番を付加しない場合(ステップS303;NO)、ユーザの指示が任意の題名の入力を行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS305)。ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示である場合は(ステップS305;YES)、中央制御部16は一括で入力された題名をもとに題名ファイルを仮想的に中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS306)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。一方、ユーザの指示が題名の入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS305;NO)、ユーザがそれぞれのメールについて題名をその都度設定し、題名ファイルを作成する。作成された題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS307)。中央制御部16はメールが例えば10通有れば題名ファイルを10個作成する。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。
【0024】
よって、送信する際に複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして別々のメールで送信することにより、1度に複数枚の原稿をセットして読み取って別々に送信しても任意の枚数毎に送信できる。
【0025】
次に、本実施例のネットワークファクシミリ装置における上述の第2の送信動作に、更に小題名を付加する動作を加味させた送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図6に従って以下に説明する。
【0026】
先ず、ユーザが、複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして一括した画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に分割し各々を別ファイルとして取り扱って別々のメールとして送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS401)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わないという指示である場合は(ステップS401;NO)、1つの題名に小題名を複数個入力させるための図1の操作表示部11に表示した画面に従い、若しくはそれぞれの小題名割り当てキー等を押すことにより、ユーザは任意の小題名を入力する。小題名を複数個入力すれば、それらは“:”等で区切られて、一つのメール題名として取り扱われる。そして、通常のマルチ頁形式ファイルを1つのメールに添付して送信する(ステップS402,S403)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS401;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールの題名に対して、原稿を分割した数に対応する連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS404)。そして、メールの題名に対して、連番を付加する場合(ステップS404;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS405)。この場合、それぞれ題名は少なくとも連番を有するものとなる。図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して送信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS406、S412)。一方、メールの題名に対して、連番を付加しない場合(ステップS404;NO)、ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS407)。ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示である場合は(ステップS407;YES)、中央制御部16は、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、入力された任意の題名ファイルを仮想的に作成する(ステップS408,S409)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS412)。一方、ユーザの指示が題名の入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS407;NO)、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、ユーザがそれぞれのメールについて題名をその都度設定し、題名ファイルとして設定する。この題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS410,S411)。中央制御部16は分割されたメールが例えば10通有れば題名ファイルを10個作成する。つまり、例えば一つの題名を[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と入力した後、2つの目の題名は[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と画面に残る。この[Subject3]という表示を編集して2つ目の題名の入力を終了すれば入力が容易になる。例えばこのようなメールが10通あれば入力処理を10回繰り返す。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS412)。
【0027】
よって、題名に任意の連番を付加することにより、より利用者がファイル操作を容易にすることが可能となる。また、題名ファイルを複数個設定することができることにより、題名ファイルの各項目が同じ原稿を読み取る際には、入力画面で前の題名ファイルを編集できる状態にして変更の必要な題名ファイルのみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0028】
図7は本実施例のネットワークファクシミリ装置における画情報の分割動作を示すフローチャートである。
【0029】
先ず、ユーザが複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けるという指示であるのか否かを、図1の中央制御部16が判断する(ステップS501)。白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けないという指示ならば(ステップS501;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの白黒画像又はカラー画像のどちらかが選択される。一方、白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けるという指示ならば(ステップS501;YES)、図1の中央制御部16は、読み込んだ画像に対して読み込んだ画像の色素データに基づいて、若しくは読み込む前の画像に対して読み込む前に行う指定(読み込む順序等)に基づいて、白黒画像又はカラー画像を判断し、それぞれ画像1枚毎のファイルにタグ情報を付加して管理する(ステップS502)。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、圧縮形式、例えばTIFF,PDF,JPGなどを指定している指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS503)。圧縮形式を指定しない場合(ステップS503;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの圧縮形式が選択される。一方、ユーザが圧縮形式を指定した場合(ステップS503;YES)、図1の中央制御部16は、指定した圧縮形式を画像1枚毎のファイルのタグ情報に付加して管理する(ステップS504)。なお、この指示の仕方は、オペレーションで1枚単位毎に選択してもよいし、白黒画像/カラー画像、あるいはサイズで判断しても良い。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、読み取り線密度の指示を行っている指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS505)。読み取り線密度の指示をしていない場合(ステップS505;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの線密度が選択される。一方、ユーザが読み取り線密度の指示をしている場合(ステップS505;YES)、図1の中央制御部16は、線密度情報を画像1枚毎のファイルのタグ情報に付加して管理する(ステップS506)。なお、この指示の仕方は、ファイル毎に任意に選択してもよいし、白黒画像/カラー画像、サイズの倍率で判断しても良い。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、マルチ頁を、任意のファイル毎に、複数のマルチ頁ファイルに仕分けする指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS507)。指示していない場合(ステップS507;NO)、1枚毎のファイルとなる。一方、指示している場合(ステップS507;YES)、任意のファイル毎に、同一マルチ頁ファイルとして扱うタグを付加する。ただし、白黒画像/カラー画像、線密度、圧縮形式、サイズの倍率等によってマルチ頁ファイルが形成できない場合があるので、その場合オペレーションで選択できないようにするか、無視する(ステップS508)。
【0030】
よって、一度に複数の枚数の原稿を読み込んでも任意の枚数の画情報に分割して1つのメール又は別々のメールに複数のファイルを独立した名前で添付することが可能な構成としたことで、送信側と受信側でのオペレーション操作の効率の向上が期待できる。
【0031】
次に、図8は本発明のネットワーク送信方法の各実施例を実行するプログラムを起動するための具体的な装置の構成を示すブロック図である。つまり、同図は上記実施例におけるネットワーク送信方法によるソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ等から構築されるハードウェアを示すものである。同図において、ネットワーク送信システムはインターフェース(以下I/Fと略す)51、CPU52、ROM53、RAM54、表示装置55、ハードディスク56、キーボード57及びCD−ROMドライブ58を含んで構成されている。また、汎用の端末装置を用意し、CD−ROM59などの読取可能な記憶媒体には、本発明のネットワーク送信方法を実行するプログラムが記憶されている。更に、I/F51を介して外部装置から制御信号が入力され、キーボード57によって操作者による指令又は自動的に本発明のプログラムが起動される。そして、CPU52は当該プログラムに従って上述のネットワーク送信方法に伴う制御処理を施し、その処理結果をRAM54やハードディスク56等の記憶装置に格納し、必要により表示装置55などに出力する。以上のように、本発明のネットワーク送信方法を実行するプログラムが記憶した媒体を用いることにより、既存の端末装置を変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【0032】
なお、本発明の通信端末装置は通信機能及びスキャナ等の画像読取機能を有する端末装置にも適用できる。また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信する、本発明の通信端末装置は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信手段と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信手段と、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段とを有することに特徴がある。よって、受信側で1枚毎にファイル操作ができ、利便性が向上する通信端末装置を提供できる。
【0034】
また、送信ファイルの題名に任意の連番を付加する連番付加手段を有することにより、操作者によるファイル操作を容易にすることができる。
【0035】
更に、送信ファイルに一括して題名を入力する一括題名入力手段を有することにより、オペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0036】
また、原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する小題名入力手段を有することにより、小題名の各項目が同じ原稿を読み取る際には入力画面で前の題名を編集可能な状態とすることで変更の必要な小題名のみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0037】
更に、複数枚の原稿を任意の枚数に分割する分割手段を有することにより、送信側及び受信側でのオペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0038】
また、分割手段は原稿が有する色情報に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割することが好ましい。また、分割手段は原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割することが好ましい。
【0039】
更に、別の発明として、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法によれば、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能とを選択し、選択した送信機能でネットワークを介して画情報を送信することに特徴がある。よって、複数の原稿を任意の枚数毎に別ファイルとして送信して利便性を向上できるネットワーク送信方法を提供できる。
【0040】
また、別の発明として、コンピュータで、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法を実行するためのプログラムは、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能と、第1の送信機能又は第2の送信機能を選択する選択機能とを有しており、選択機能により選択した第1の送信機能又は第2の送信機能でネットワークを介して画情報を送信する。よって、利便性を向上できるネットワーク送信方法を汎用的にネットワーク送信装置に適用できる。
【0041】
更に、上記のネットワーク送信方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のネットワークファクシミリ装置における第1の送信動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例のネットワークファクシミリ装置において小題名を付加する動作を加味させた第1の送信動作を示すフローチャートである。
【図4】小題名を付加した題名ファイルの一例を示す図である。
【図5】本実施例のネットワークファクシミリ装置における第2の送信動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施例のネットワークファクシミリ装置において小題名を付加する動作を加味させた第2の送信動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例のネットワークファクシミリ装置における画情報の分割動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明のネットワーク送信方法の各実施例を実行するプログラムを起動するための具体的な装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10;ネットワークファクシミリ装置、11;操作表示部、12;読取部、
13;書込部、14;バッファメモリ、15;圧縮伸長部、16;中央制御部、
17;画情報蓄積部、18;通信制御部、19;LANポート。
【発明の属する技術分野】
本発明は通信端末装置、ネットワーク送信方法、該方法を実行するためのプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、詳細にはインターネット又はLAN等のネットワークを介して画情報をやり取りする機能を備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット又はLAN等のネットワークに接続し、電子メールを用いてネットワークを介して画情報をやり取りする機能を有するE−mail送受信機能付きファクシミリ装置(以下ネットワークファクシミリ装置と称す)が実用化されている。また、このようなネットワークファクシミリ装置は簡易的にネットワーク(LAN)スキャナとして使用する目的でも利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のネットワークファクシミリ装置では、読み取った複数枚の原稿を1ファイルとして添付して送信していた。そのために、受信側で1枚ずつ原稿を扱いたい場合には、受信した1つのファイルから複数枚の原稿を復元する作業が必要である。また、送信側で送信メールの題名を設定する際に無意味な題名、例えば自動連番機能による無意味な連番が題名に付加されてしまうことがあり、受信側でどのメールにどの画像が添付されているのかわからず、受信側での利便性が損なわれていた。
【0004】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のファイルとして1つのメールで送信し、あるいは複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信することにより、受信側での利便性を向上できる、通信端末装置、ネットワーク送信方法、該方法を実行するためのプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信する、本発明の通信端末装置は、第1の送信手段と第2の送信手段を有する通信制御部と、該通信制御部を制御すると共に第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段を含む中央制御部とを有している。そして、第1の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する。また、第2の送信手段は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する。そして、選択手段は、操作者の指示に基づいて、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する。よって、受信側で任意の枚数毎にファイル操作ができ、受信側での利便性が向上する通信端末装置を提供できる。
【0006】
また、送信ファイルの題名に任意の連番を付加する連番付加手段を有することにより、操作者によるファイル操作を容易にすることができる。
【0007】
更に、送信ファイルに一括して題名を入力する一括題名入力手段を有することにより、オペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0008】
また、原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する小題名入力手段を有することにより、小題名の各項目が同じ原稿を読み取る際には入力画面で前の題名を編集可能な状態とすることで変更の必要な小題名のみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0009】
更に、複数枚の原稿を任意の枚数に分割する分割手段を有することにより、送信側及び受信側でのオペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0010】
また、分割手段は原稿が有する色情報に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割することが好ましい。また、分割手段は原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割することが好ましい。
【0011】
更に、別の発明として、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法によれば、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能とを選択し、選択した送信機能でネットワークを介して画情報を送信することに特徴がある。よって、複数の原稿を任意の枚数毎に別ファイルとして送信して受信側での利便性を向上できるネットワーク送信方法を提供できる。
【0012】
また、別の発明として、コンピュータで、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法を実行するためのプログラムは、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能と、第1の送信機能又は第2の送信機能を選択する選択機能とを有しており、選択機能により選択した第1の送信機能又は第2の送信機能でネットワークを介して画情報を送信する。よって、受信側での利便性を向上できるネットワーク送信方法を汎用的にネットワーク送信装置に適用できる。
【0013】
更に、上記のネットワーク送信方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の通信端末装置は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信手段と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信手段と、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段とを有する。
【0015】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。なお、通信端末装置の一例であるネットワークファクシミリ装置において説明するものとする。同図において、本実施例のネットワークファクシミリ装置10は、E−mail宛先、1枚別送信指示ガイダンスを表示するLCD等を有する操作表示部11と、画情報(原稿)を読み取る読取部12と、受信原稿や各種レポートの書き込み部分で印字動作を行う書込部13と、画情報をペリフェラル間でやり取りする場合当該画情報を一時格納するバッファメモリ14と、メールに添付する際の画像をJPEG、TIFF等に変換又は逆変換する圧縮伸長部15と、CPU及びメインメモリを搭載して装置全体を制御し、具体的には入力された操作情報等の判断を行い、かつ後述する各実施例における各送信方法を選択して送信制御を行い、LCD表示(ガイダンス、アドレス表示)等の表示情報の指示を行うと共に当該表示情報の指示に対しての操作者の指示に基づいて各構成部の制御を司る中央制御部16と、E−mailアドレス、宛先の名称やダイヤル番号を登録するシステムメモリを有し画情報をファイルとして蓄積する画情報蓄積部17と、後述する実施例における各通信手段によるファクシミリ送信の通信制御を行う通信制御部18と、通信制御部18から制御を受け、サーバとの直接のポートとなるLANポート19とを含んで構成されている。
【0016】
このような構成を有する本実施例のネットワークファクシミリ装置において、複数枚の原稿の任意の枚数毎に別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図2に従って以下に説明する。
【0017】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして一括した画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱ってメールを分けて送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS101)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わないという指示である場合(ステップS101;NO)、原稿の複数ページを1つのファイルで添付して送信する1つのメールに添付して送信する(ステップS102)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS101;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数としての連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS103)。そして、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加する場合(ステップS103;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS104)。この場合、それぞれのファイル名は少なくとも連番を有するものとなる。この連番に加えて任意の題名が組み合わされていてもよい。そして、図1の通信制御部18は、中央制御部16により仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。一方、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加しない場合(ステップS103;NO)、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS105)。ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示である場合は(ステップS105;YES)、中央制御部16はユーザが一括で入力した題名ファイルを仮想的に中央制御部16内のメインメモリ上に作成する。(ステップS106)。通信制御部18は、中央制御部16により仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。一方、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS105;NO)、ユーザがそれぞれの題名をその都度任意に設定し、題名ファイルとして作成する。作成した題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS107)。中央制御部16は添付ファイルが例えば10枚有れば題名ファイルを10個作成する。そして、通信制御部18は、作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS108)。
【0018】
よって、送信する際に複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信することにより、1度に複数枚の原稿をセットして読み取って1度に送信しても、受信側では任意の枚数毎に分けて扱うことができる。
【0019】
次に、本実施例のネットワークファクシミリ装置における上述の第1の送信動作に、更に小題名を付加する動作を加味させた送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図3に従って以下に説明する。
【0020】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1通の画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱って1通のメールで送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS201)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わない指示である場合も(ステップS201;NO)、1つの題名に小題名を複数個入力させるための図1の操作表示部11に表示した画面に従い、若しくはそれぞれの小題名割り当てキー等を押すことにより、ユーザは任意の小題名を入力することができる。小題名を複数個入力すれば、個々の小題名は“:”等で区切られて、一つのメール題名として取り扱われる。複数の原稿ページを1通のファイルとして1つのメールに添付して送信する(ステップS202,S203)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱う指示であった場合(ステップS201;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS204)。そして、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加する場合(ステップS204;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS205)。この場合、それぞれファイル名は少なくとも連番を有するものとなる。この連番に加えて、任意の題名が組み合わされていてもよい。そして、任意の小題名に更に連番が付加される。例えば、図4の(a)に示すように、3つのファイル名のそれぞれに、[Subject1]:[Subject2]:1、[Subject1]:[Subject2]:2、[Subject1]:[Subject2]:3のように小題名と小題名と連番とを“:”等で区切り全体を題名とする場合や、また図4の(b)に示すように、[Subject1]:[SubjectA]、[Subject1]:[SubjectB]、[Subject1]:[SubjectC]のように小題名と小題名を“:”等で区切り全体を題名とする場合がある。そして、図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS206,S212)。一方、メールのファイル題名に対して、メールに添付するファイル数として連番を付加しない場合(ステップS204;NO)、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS207)。ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行う指示である場合は(ステップS207;YES)、ユーザが複数のファイルの題名を一括入力する。そして、中央制御部16は、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、題名ファイルを仮想的に作成する(ステップS208,S209)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS212)。一方、ユーザの指示が題名ファイルの入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS207;NO)、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、ユーザがそれぞれの題名をその都度任意に設定し、題名ファイルとして作成する。作成した題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS210,S211)。中央制御部16は添付ファイルが例えば10枚有れば題名ファイルを10個作成する。ここで、例えば一つの題名を[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と入力した後、次の題名を入力する際には[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と画面に残る。この[Subject3]という表示を編集して2つ目の題名の入力を終了すれば入力が容易になる。このような添付ファイルが例えば10枚あれば入力処理を10回繰り返すこととなる。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を画情報蓄積部17から読み出してファイル毎に題名を付加して1つのメールで送信する(ステップS212)。
【0021】
よって、題名に任意の連番を付加することにより、より利用者がファイル操作を容易にすることが可能となる。また、題名ファイルを複数個設定することができることにより、題名ファイルの一部である小題名の一部が同じ原稿を読み取る際には、入力画面で前の題名ファイルを編集できる状態にして変更の必要な題名ファイルのみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0022】
このような構成を有する本実施例のネットワークファクシミリ装置において、複数枚の原稿の任意の枚数毎に別々のメールで送信する第2の送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図5に従って以下に説明する。
【0023】
先ず、ユーザが、1枚又は複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱って別々のメールを分けて送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS301)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別メールとして取り扱わないという指示である場合(ステップS301;NO)、通常のマルチ頁形式ファイルを1つのメールに添付して送信する(ステップS302)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS301;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールの題名に対して、メール分割した数に対応する連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS303)。そして、メールの題名に対して連番を付加する場合(ステップS303;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS304)。この場合、それぞれの題名は少なくとも連番を有するものとなる。この他、任意の文字列と組み合わせてもよい。そして、図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。一方、メールの題名に対して連番を付加しない場合(ステップS303;NO)、ユーザの指示が任意の題名の入力を行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS305)。ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示である場合は(ステップS305;YES)、中央制御部16は一括で入力された題名をもとに題名ファイルを仮想的に中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS306)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。一方、ユーザの指示が題名の入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS305;NO)、ユーザがそれぞれのメールについて題名をその都度設定し、題名ファイルを作成する。作成された題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS307)。中央制御部16はメールが例えば10通有れば題名ファイルを10個作成する。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して添付して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS308)。
【0024】
よって、送信する際に複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして別々のメールで送信することにより、1度に複数枚の原稿をセットして読み取って別々に送信しても任意の枚数毎に送信できる。
【0025】
次に、本実施例のネットワークファクシミリ装置における上述の第2の送信動作に、更に小題名を付加する動作を加味させた送信動作について、図1及び当該動作フローを示す図6に従って以下に説明する。
【0026】
先ず、ユーザが、複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、ユーザが図1の操作表示部11により1ファイルとして一括した画像ファイルとして取り扱って1つのメールで送信する指示を行ったのか、又は任意の枚数毎に分割し各々を別ファイルとして取り扱って別々のメールとして送信する指示を行ったのかを図1の中央制御部16が判断する(ステップS401)。ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱わないという指示である場合は(ステップS401;NO)、1つの題名に小題名を複数個入力させるための図1の操作表示部11に表示した画面に従い、若しくはそれぞれの小題名割り当てキー等を押すことにより、ユーザは任意の小題名を入力する。小題名を複数個入力すれば、それらは“:”等で区切られて、一つのメール題名として取り扱われる。そして、通常のマルチ頁形式ファイルを1つのメールに添付して送信する(ステップS402,S403)。一方、ユーザの指示が任意の枚数毎に別ファイルとして取り扱うという指示である場合(ステップS401;YES)、中央制御部16は、例えば“画像001”,“画像002”,・・・,“画像n”(nは正の整数)のように、メールの題名に対して、原稿を分割した数に対応する連番を付加して送信するか否かを判断する(ステップS404)。そして、メールの題名に対して、連番を付加する場合(ステップS404;YES)、中央制御部16は仮想的に題名ファイルを中央制御部16内のメインメモリ上に作成する(ステップS405)。この場合、それぞれ題名は少なくとも連番を有するものとなる。図1の通信制御部18は、仮想的に作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して送信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS406、S412)。一方、メールの題名に対して、連番を付加しない場合(ステップS404;NO)、ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS407)。ユーザの指示が題名の入力を一括で行う指示である場合は(ステップS407;YES)、中央制御部16は、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、入力された任意の題名ファイルを仮想的に作成する(ステップS408,S409)。通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS412)。一方、ユーザの指示が題名の入力を一括で行わない指示である場合は(ステップS407;NO)、上述したように、任意の小題名に連番を付加し、ユーザがそれぞれのメールについて題名をその都度設定し、題名ファイルとして設定する。この題名ファイルは中央制御部16内のメインメモリ上に作成される(ステップS410,S411)。中央制御部16は分割されたメールが例えば10通有れば題名ファイルを10個作成する。つまり、例えば一つの題名を[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と入力した後、2つの目の題名は[Subject1]:[Subject2]:[Subject3]と画面に残る。この[Subject3]という表示を編集して2つ目の題名の入力を終了すれば入力が容易になる。例えばこのようなメールが10通あれば入力処理を10回繰り返す。そして、通信制御部18は、中央制御部16により作成された題名ファイルに従い、該当する画情報を図1の画情報蓄積部17から読み出して通信ファイルを作り、それぞれのメールに題名を付けて別々のメールで送信する(ステップS412)。
【0027】
よって、題名に任意の連番を付加することにより、より利用者がファイル操作を容易にすることが可能となる。また、題名ファイルを複数個設定することができることにより、題名ファイルの各項目が同じ原稿を読み取る際には、入力画面で前の題名ファイルを編集できる状態にして変更の必要な題名ファイルのみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0028】
図7は本実施例のネットワークファクシミリ装置における画情報の分割動作を示すフローチャートである。
【0029】
先ず、ユーザが複数枚の原稿からなるマルチ原稿を図1の読取部12にセットして読み込んだ際に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けるという指示であるのか否かを、図1の中央制御部16が判断する(ステップS501)。白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けないという指示ならば(ステップS501;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの白黒画像又はカラー画像のどちらかが選択される。一方、白黒画像、カラー画像をファイルとして仕分けるという指示ならば(ステップS501;YES)、図1の中央制御部16は、読み込んだ画像に対して読み込んだ画像の色素データに基づいて、若しくは読み込む前の画像に対して読み込む前に行う指定(読み込む順序等)に基づいて、白黒画像又はカラー画像を判断し、それぞれ画像1枚毎のファイルにタグ情報を付加して管理する(ステップS502)。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、圧縮形式、例えばTIFF,PDF,JPGなどを指定している指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS503)。圧縮形式を指定しない場合(ステップS503;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの圧縮形式が選択される。一方、ユーザが圧縮形式を指定した場合(ステップS503;YES)、図1の中央制御部16は、指定した圧縮形式を画像1枚毎のファイルのタグ情報に付加して管理する(ステップS504)。なお、この指示の仕方は、オペレーションで1枚単位毎に選択してもよいし、白黒画像/カラー画像、あるいはサイズで判断しても良い。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、読み取り線密度の指示を行っている指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS505)。読み取り線密度の指示をしていない場合(ステップS505;NO)、図1の中央制御部16によりデフォルトの線密度が選択される。一方、ユーザが読み取り線密度の指示をしている場合(ステップS505;YES)、図1の中央制御部16は、線密度情報を画像1枚毎のファイルのタグ情報に付加して管理する(ステップS506)。なお、この指示の仕方は、ファイル毎に任意に選択してもよいし、白黒画像/カラー画像、サイズの倍率で判断しても良い。次に、図1の操作表示部11によるユーザの指示が、マルチ頁を、任意のファイル毎に、複数のマルチ頁ファイルに仕分けする指示であるのか否かを、中央制御部16が判断する(ステップS507)。指示していない場合(ステップS507;NO)、1枚毎のファイルとなる。一方、指示している場合(ステップS507;YES)、任意のファイル毎に、同一マルチ頁ファイルとして扱うタグを付加する。ただし、白黒画像/カラー画像、線密度、圧縮形式、サイズの倍率等によってマルチ頁ファイルが形成できない場合があるので、その場合オペレーションで選択できないようにするか、無視する(ステップS508)。
【0030】
よって、一度に複数の枚数の原稿を読み込んでも任意の枚数の画情報に分割して1つのメール又は別々のメールに複数のファイルを独立した名前で添付することが可能な構成としたことで、送信側と受信側でのオペレーション操作の効率の向上が期待できる。
【0031】
次に、図8は本発明のネットワーク送信方法の各実施例を実行するプログラムを起動するための具体的な装置の構成を示すブロック図である。つまり、同図は上記実施例におけるネットワーク送信方法によるソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ等から構築されるハードウェアを示すものである。同図において、ネットワーク送信システムはインターフェース(以下I/Fと略す)51、CPU52、ROM53、RAM54、表示装置55、ハードディスク56、キーボード57及びCD−ROMドライブ58を含んで構成されている。また、汎用の端末装置を用意し、CD−ROM59などの読取可能な記憶媒体には、本発明のネットワーク送信方法を実行するプログラムが記憶されている。更に、I/F51を介して外部装置から制御信号が入力され、キーボード57によって操作者による指令又は自動的に本発明のプログラムが起動される。そして、CPU52は当該プログラムに従って上述のネットワーク送信方法に伴う制御処理を施し、その処理結果をRAM54やハードディスク56等の記憶装置に格納し、必要により表示装置55などに出力する。以上のように、本発明のネットワーク送信方法を実行するプログラムが記憶した媒体を用いることにより、既存の端末装置を変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【0032】
なお、本発明の通信端末装置は通信機能及びスキャナ等の画像読取機能を有する端末装置にも適用できる。また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信する、本発明の通信端末装置は、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信手段と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信手段と、第1の送信手段又は第2の送信手段を選択する選択手段とを有することに特徴がある。よって、受信側で1枚毎にファイル操作ができ、利便性が向上する通信端末装置を提供できる。
【0034】
また、送信ファイルの題名に任意の連番を付加する連番付加手段を有することにより、操作者によるファイル操作を容易にすることができる。
【0035】
更に、送信ファイルに一括して題名を入力する一括題名入力手段を有することにより、オペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0036】
また、原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する小題名入力手段を有することにより、小題名の各項目が同じ原稿を読み取る際には入力画面で前の題名を編集可能な状態とすることで変更の必要な小題名のみ変更すればよいので操作の手間を低減できる。
【0037】
更に、複数枚の原稿を任意の枚数に分割する分割手段を有することにより、送信側及び受信側でのオペレーション操作の効率向上が期待できる。
【0038】
また、分割手段は原稿が有する色情報に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割することが好ましい。また、分割手段は原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割することが好ましい。更に、分割手段は原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割することが好ましい。
【0039】
更に、別の発明として、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法によれば、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能とを選択し、選択した送信機能でネットワークを介して画情報を送信することに特徴がある。よって、複数の原稿を任意の枚数毎に別ファイルとして送信して利便性を向上できるネットワーク送信方法を提供できる。
【0040】
また、別の発明として、コンピュータで、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法を実行するためのプログラムは、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能と、第1の送信機能又は第2の送信機能を選択する選択機能とを有しており、選択機能により選択した第1の送信機能又は第2の送信機能でネットワークを介して画情報を送信する。よって、利便性を向上できるネットワーク送信方法を汎用的にネットワーク送信装置に適用できる。
【0041】
更に、上記のネットワーク送信方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に特徴がある。よって、既存のシステムを変えることなく、ネットワーク送信システムを汎用的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のネットワークファクシミリ装置における第1の送信動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例のネットワークファクシミリ装置において小題名を付加する動作を加味させた第1の送信動作を示すフローチャートである。
【図4】小題名を付加した題名ファイルの一例を示す図である。
【図5】本実施例のネットワークファクシミリ装置における第2の送信動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施例のネットワークファクシミリ装置において小題名を付加する動作を加味させた第2の送信動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例のネットワークファクシミリ装置における画情報の分割動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明のネットワーク送信方法の各実施例を実行するプログラムを起動するための具体的な装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10;ネットワークファクシミリ装置、11;操作表示部、12;読取部、
13;書込部、14;バッファメモリ、15;圧縮伸長部、16;中央制御部、
17;画情報蓄積部、18;通信制御部、19;LANポート。
Claims (20)
- 送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信する通信端末装置において、
前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々の送信ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信手段と、
前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信手段と、
前記第1の送信手段又は前記第2の送信手段を選択する選択手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。 - 前記送信ファイルの題名に任意の連番を付加する連番付加手段を有する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記送信ファイルに一括して題名を入力する一括題名入力手段を有する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する小題名入力手段を有する請求項1〜3のいずれかに記載の通信端末装置。
- 複数枚の原稿を任意の枚数に分割する分割手段を有する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記分割手段は、前記原稿が有する色情報に基づいて分割する請求項5記載の通信端末装置。
- 前記分割手段は、前記原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割する請求項5記載の通信端末装置。
- 前記分割手段は、前記原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割する請求項5記載の通信端末装置。
- 前記分割手段は、前記原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割する請求項5記載の通信端末装置。
- 送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法において、
前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能とを選択し、選択した送信機能でネットワークを介して画情報を送信することを特徴とするネットワーク送信方法。 - 前記送信ファイルの題名に任意の連番を付加する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記送信ファイルに一括して題名を入力する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記原稿あたり1つの題名を複数個の小題名に分けて入力する請求項10〜12のいずれかに記載のネットワーク送信方法。
- 複数枚の前記原稿を任意の枚数に分割する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記原稿が有する色情報に基づいて分割する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記原稿を読み取って得られる画情報を圧縮する圧縮形式に基づいて分割する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記原稿を読み取る際の読み取り線密度に基づいて分割する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- 前記原稿を読み取って得られる画情報のサイズを設定する倍率に基づいて分割する請求項10記載のネットワーク送信方法。
- コンピュータで、送信すべき、複数ページからなる原稿に基づいて作成した画情報をネットワークを介して送信するネットワーク送信方法を実行するためのプログラムにおいて、
前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別ファイルとして1つのメールで送信する第1の送信機能と、前記複数枚の原稿を任意の枚数毎に分割し別々のメールで送信する第2の送信機能と、前記第1の送信機能又は前記第2の送信機能を選択する選択機能とを有し、該選択機能により選択した前記第1の送信機能又は前記第2の送信機能でネットワークを介して画情報を送信することを特徴とするネットワーク送信方法を実行するためのプログラム。 - 請求項10〜18のいずれかに記載のネットワーク送信方法を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2002369105 | 2002-12-20 | ||
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003058002A patent/JP2004248233A/ja active Pending
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