JP2004247129A - 無電極ランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロ波照射による発熱及びランプ発光に伴う熱的劣化によるスクリーンの破損または、機械的破損の際におけるマイクロ波漏検知のための手段を提供する。
【解決手段】本発明の無電極ランプ装置は、電波漏洩の検知手段をマイクロ波発振周波数のλ/2寸法のダイポール型アンテナをマイクロ波共振空洞5の外側でかつスクリーン3の近傍に配設し、検波器11を介して電圧もしくは電流に変換され、マイクロ波漏洩レベルの監視機能を有するコントロール回路12に電気的に接続され、マイクロ波がスクリーン3から漏洩した際、マイクロ波発振機の電源を停止させ、マイクロ波照射を安全に停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の無電極ランプ装置は、電波漏洩の検知手段をマイクロ波発振周波数のλ/2寸法のダイポール型アンテナをマイクロ波共振空洞5の外側でかつスクリーン3の近傍に配設し、検波器11を介して電圧もしくは電流に変換され、マイクロ波漏洩レベルの監視機能を有するコントロール回路12に電気的に接続され、マイクロ波がスクリーン3から漏洩した際、マイクロ波発振機の電源を停止させ、マイクロ波照射を安全に停止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロ波無電極ランプ装置に関するものである。特にマイクロ波共振空洞を形成するスクリーンからのマイクロ波漏洩検知機能を備えたマイクロ波無電極ランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、有害なUV光出力を発生させる可能性のある高強度放電ランプの外側包囲体の破壊を検知するための安全装置として、ヒューズおよびディスエーブル回路を使用した自己消灯型ランプが公知であり、また、マイクロ波無電極ランプ用としても特許文献が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−353495号公報(10項−第5実施例)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の無電極ランプ装置は、使用上スクリーンが、マイクロ波照射による発熱及びランプ発光に伴う高温などの温度衝撃や、外部要因による機械的破損または、環境汚染等による酸化または腐蝕による化学的破損などを受けることにより生じるマイクロ波漏洩の対策として、ヒューズを安全装置としたディスエーブル回路を備えたもので、スクリーンの破壊検知をヒューズの溶断によってランプを自動的にシャットオフさせる構成としたものである。
【0005】
しかし、上記のような構成では、ヒューズが溶断するために所定レベルのマイクロ波エネルギーが必要であり、仮に、ヒューズを微弱なマイクロ波漏洩のレベルで溶断するように対応させると、使用環境によっては、本装置から漏洩するマイクロ波以外に外部からの電波の影響で意図せずにヒューズが溶断してしまうという状況を招き、そのたびにヒューズを交換しなければならないという煩わしさを有していた。また、上記無電極ランプ装置は照明を目的とするため前記スクリーンを透過した光を遮ることの無いようなマイクロ波漏洩検知手段が要求される。
【0006】
本発明は従来の無電極ランプ装置における上記の問題を解決することを課題とするものであり、マイクロ波漏洩検知手段により、安全で信頼性の高い無電極ランプ装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による無電極ランプ装置は、上記の課題を解決するもので、マイクロ波発振器と、前記マイクロ波発振器により発生したマイクロ波を伝達する伝送路と、前記伝送路に接続されたマイクロ波共振空洞と、前記マイクロ波共振空洞内に配設されたバルブとを有し、前記バルブはマイクロ波照射によって励起された場合に光を放出する発光物質が封入されており、前記マイクロ波共振空洞の一部は、光を透過するがマイクロ波を反射する金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなるスクリーンにより形成されている無電極ランプ装置において、前記スクリーンからのマイクロ波漏洩の検知手段であるマイクロ波検知アンテナが前記スクリーンの近傍に配置されている。
【0008】
この構成により、微細なスクリーン破損からの微弱なマイクロ波漏洩もマイクロ波の周波数に合わせたアンテナを設置するので感度良く検知できる。
【0009】
また、本発明による無電極ランプ装置は、前記マイクロ波漏洩検知手段により検知される漏洩レベルの監視機能を有し、任意に規定されたレベルを判定しマイクロ波照射を安全に停止させる機能、もしくはマイクロ波漏洩を検知した信号を出力する機能を有するコントロール回路を備えている。
【0010】
この構成により、万が一スクリーンが破損して微弱なマイクロ波が漏洩しても無電極ランプをすばやく停止でき、他の機器へもマイクロ波漏洩の情報を伝えることが出来る安全な無電極ランプが出来る。
【0011】
また、本発明による無電極ランプ装置は、前記マイクロ波漏洩検知手段を介し、前記スクリーンの外側に互いに電気的導通を持たせ離隔された金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなる第2のスクリーンが設けられている。
【0012】
この構成により、内側のスクリーンが破損してマイクロ波が漏洩しても、その外側に第2のスクリーンが在るため、装置の外部へマイクロ波が漏洩することを未然に防ぐことが出来る。また、スクリーンから漏れ出たマイクロ波は、第2のスクリーンにより反射されるので、マイクロ波漏洩検知手段とスクリーンの破損部との距離が離れていても、確実に漏洩マイクロ波を検知することができる。さらに、外部環境からマイクロ波照射を受けても、マイクロ波漏洩検知手段の外側に第2のスクリーンが有るため、誤動作しないので安全確実な無電極ランプ装置が出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の無電極ランプ装置について図面を用いて説明する。
【0014】
図1は本発明における第1の実施形態の無電極ランプ装置の斜視図であり、図2は本発明における第1の実施形態の無電極ランプ装置の側面断面図、図3は本発明の無電極ランプ装置におけるマイクロ波漏洩検知手段の回路構成図、図4は本発明の第2の実施形態による側面断面図である。
【0015】
図において、本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態は、マイクロ波発振器であるマグネトロン1と、マグネトロン1から発振されたマイクロ波を伝達するための伝送路である導波管2と、マイクロ波を透過させず、光を透過させる導電性の金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなるスクリーン3を少なくとも一部分に有する空洞構成部材4と、該スクリーン3と空洞構成部材4とで構成されるマイクロ波共振空洞5の外側でかつスクリーン3の近傍に設けられたマイクロ波漏洩検知手段であるマイクロ波検知アンテナ6と、誘電体材料等からなる支持棒7で支持され、かつ空洞構成部材4内に設けられた無電極のバルブ8とを備えている。空洞構成部材4はマイクロ波が外部に漏れないように導波管2と電気的に接続されており、給電口9を通じて導波管2と連通している。また、マグネトロン1のアンテナ10は導波管2内に挿入されている。
【0016】
マグネトロン1がマイクロ波を発生させ、そのマイクロ波は、マグネトロン1のアンテナ10が挿入された導波管2内を伝送し給電口9を介してマイクロ波共振空洞5内へ供給される。供給されたマイクロ波は、発光物質が封入されているバルブ8を発光させる。
【0017】
ここで、スクリーン3は光透過性であり、且つマイクロ波を閉じ込める機能を有しているが、マイクロ波照射による発熱及びバルブ発光に伴う高温などの温度衝撃や、外部要因による機械的破損、環境汚染等による酸化または腐蝕による化学的破損等を受け、マイクロ波の漏洩を生じることがある。
【0018】
そこで、マイクロ波共振空洞5の外側でスクリーン3の近傍にマイクロ波検知アンテナ6が設けられている。
【0019】
マイクロ波検知アンテナ6は、使用されるマイクロ波周波数のλ/2寸法のダイポール型アンテナであり、市販の一般的な電線もしくは金属板を加工し製作することができる。また、漏洩するマイクロ波を検知できれば特にλ/2寸法のダイポール型アンテナやλ/4寸法のグランドプレーン型アンテナにこだわる必要はない。
【0020】
ここでスクリーン3からマイクロ波漏洩が発生した際、マイクロ波検知アンテナ6により検知された漏洩マイクロ波は、検波器11を介し電圧もしくは電流に変換され、マイクロ波漏洩レベルを監視するコントロール回路12に伝達される。前記コントロール回路12は、マイクロ波漏洩レベルを監視しており、少なくとも人体に影響が出ない範囲または法規制以下の任意に設定される基準レベルを基に、検知したマイクロ波漏洩レベルを判定し、基準レベルを超えたマイクロ波漏洩を検知した際には、マイクロ波発振機の電源を停止させマイクロ波照射を安全に停止させる、または、マイクロ波漏洩検知信号を出力し、マイクロ波漏洩が発生したことを知らせる機能もあり、無電極ランプ装置の外部からマイクロ波発振を停止させることもできる。
【0021】
次に、本発明の無電極ランプ装置における第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に構成されたマイクロ波共振空洞5と、その外側でスクリーン3の近傍に設けられたマイクロ波検知アンテナ6を有しており、マイクロ波検知アンテナ6を介してスクリーン3の外側に互いに電気的導通を持たせ離隔された金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなる第2のスクリーン13が設けられている。この第2のスクリーン13を設けることにより、スクリーン3が破損した場合であって、万が一安全にマイクロ波発振を停止できなくとも、第2のスクリーン13があるため外部にマイクロ波は漏洩しない。
【0022】
また、スクリーン3から漏れ出たマイクロ波は、第2のスクリーン13により反射されるので、マイクロ波検知アンテナ6とスクリーン3の破損部との距離が離れていても、確実に漏洩マイクロ波を検知することができる。
【0023】
さらに、外部環境から照射されたマイクロ波が第2のスクリーン13により遮られ、直接マイクロ波検知アンテナ6に照射されることはない。そのためスクリーン3が微細に破損し微弱なマイクロ波漏洩が発生してもマイクロ波検知アンテナ6は外部からの影響を受けて誤動作することなく感度良くマイクロ波漏洩を検知出来る。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、微細なスクリーンからのマイクロ波漏洩をアンテナで検知することにより、微弱なマイクロ波漏洩も検知することができ、また、修復後にヒューズを交換するといった煩わしさが無くなる。
【0025】
また、小型アンテナをスクリーン近傍の任意の位置に配設できるため、透過した光を遮る影響の少ないマイクロ波漏洩検知手段とすることができる。
【0026】
また、マイクロ波漏洩検知手段により検知される漏洩レベルの監視機能を有し、マイクロ波照射を停止させる機能、もしくはマイクロ波漏洩を検知した信号を出力する機能を備えているため、マイクロ波漏洩に対する安全の確保及び、他機器への不要輻射による影響を最小限に抑制することができる。
【0027】
また、マイクロ波漏洩検知手段を介してスクリーンが2重に設けられているため、マイクロ波漏洩に対してより安全性が高まるとともに、外部環境の影響を受けず確実にマイクロ波漏洩を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態の斜視図
【図2】本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態の側面断面図
【図3】本発明の無電極ランプ装置におけるマイクロ波漏洩検知手段の回路構成図
【図4】本発明の第2の実施形態による側面断面図
【符号の説明】
1 マグネトロン
2 導波管
3 スクリーン
4 空洞構成部材
5 マイクロ波共振空洞
6 マイクロ波検知アンテナ
7 支持棒
8 バルブ
9 給電口
10 マグネトロンのアンテナ
11 検波器
12 コントロール回路
13 第2のスクリーン
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロ波無電極ランプ装置に関するものである。特にマイクロ波共振空洞を形成するスクリーンからのマイクロ波漏洩検知機能を備えたマイクロ波無電極ランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、有害なUV光出力を発生させる可能性のある高強度放電ランプの外側包囲体の破壊を検知するための安全装置として、ヒューズおよびディスエーブル回路を使用した自己消灯型ランプが公知であり、また、マイクロ波無電極ランプ用としても特許文献が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−353495号公報(10項−第5実施例)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の無電極ランプ装置は、使用上スクリーンが、マイクロ波照射による発熱及びランプ発光に伴う高温などの温度衝撃や、外部要因による機械的破損または、環境汚染等による酸化または腐蝕による化学的破損などを受けることにより生じるマイクロ波漏洩の対策として、ヒューズを安全装置としたディスエーブル回路を備えたもので、スクリーンの破壊検知をヒューズの溶断によってランプを自動的にシャットオフさせる構成としたものである。
【0005】
しかし、上記のような構成では、ヒューズが溶断するために所定レベルのマイクロ波エネルギーが必要であり、仮に、ヒューズを微弱なマイクロ波漏洩のレベルで溶断するように対応させると、使用環境によっては、本装置から漏洩するマイクロ波以外に外部からの電波の影響で意図せずにヒューズが溶断してしまうという状況を招き、そのたびにヒューズを交換しなければならないという煩わしさを有していた。また、上記無電極ランプ装置は照明を目的とするため前記スクリーンを透過した光を遮ることの無いようなマイクロ波漏洩検知手段が要求される。
【0006】
本発明は従来の無電極ランプ装置における上記の問題を解決することを課題とするものであり、マイクロ波漏洩検知手段により、安全で信頼性の高い無電極ランプ装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による無電極ランプ装置は、上記の課題を解決するもので、マイクロ波発振器と、前記マイクロ波発振器により発生したマイクロ波を伝達する伝送路と、前記伝送路に接続されたマイクロ波共振空洞と、前記マイクロ波共振空洞内に配設されたバルブとを有し、前記バルブはマイクロ波照射によって励起された場合に光を放出する発光物質が封入されており、前記マイクロ波共振空洞の一部は、光を透過するがマイクロ波を反射する金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなるスクリーンにより形成されている無電極ランプ装置において、前記スクリーンからのマイクロ波漏洩の検知手段であるマイクロ波検知アンテナが前記スクリーンの近傍に配置されている。
【0008】
この構成により、微細なスクリーン破損からの微弱なマイクロ波漏洩もマイクロ波の周波数に合わせたアンテナを設置するので感度良く検知できる。
【0009】
また、本発明による無電極ランプ装置は、前記マイクロ波漏洩検知手段により検知される漏洩レベルの監視機能を有し、任意に規定されたレベルを判定しマイクロ波照射を安全に停止させる機能、もしくはマイクロ波漏洩を検知した信号を出力する機能を有するコントロール回路を備えている。
【0010】
この構成により、万が一スクリーンが破損して微弱なマイクロ波が漏洩しても無電極ランプをすばやく停止でき、他の機器へもマイクロ波漏洩の情報を伝えることが出来る安全な無電極ランプが出来る。
【0011】
また、本発明による無電極ランプ装置は、前記マイクロ波漏洩検知手段を介し、前記スクリーンの外側に互いに電気的導通を持たせ離隔された金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなる第2のスクリーンが設けられている。
【0012】
この構成により、内側のスクリーンが破損してマイクロ波が漏洩しても、その外側に第2のスクリーンが在るため、装置の外部へマイクロ波が漏洩することを未然に防ぐことが出来る。また、スクリーンから漏れ出たマイクロ波は、第2のスクリーンにより反射されるので、マイクロ波漏洩検知手段とスクリーンの破損部との距離が離れていても、確実に漏洩マイクロ波を検知することができる。さらに、外部環境からマイクロ波照射を受けても、マイクロ波漏洩検知手段の外側に第2のスクリーンが有るため、誤動作しないので安全確実な無電極ランプ装置が出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の無電極ランプ装置について図面を用いて説明する。
【0014】
図1は本発明における第1の実施形態の無電極ランプ装置の斜視図であり、図2は本発明における第1の実施形態の無電極ランプ装置の側面断面図、図3は本発明の無電極ランプ装置におけるマイクロ波漏洩検知手段の回路構成図、図4は本発明の第2の実施形態による側面断面図である。
【0015】
図において、本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態は、マイクロ波発振器であるマグネトロン1と、マグネトロン1から発振されたマイクロ波を伝達するための伝送路である導波管2と、マイクロ波を透過させず、光を透過させる導電性の金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなるスクリーン3を少なくとも一部分に有する空洞構成部材4と、該スクリーン3と空洞構成部材4とで構成されるマイクロ波共振空洞5の外側でかつスクリーン3の近傍に設けられたマイクロ波漏洩検知手段であるマイクロ波検知アンテナ6と、誘電体材料等からなる支持棒7で支持され、かつ空洞構成部材4内に設けられた無電極のバルブ8とを備えている。空洞構成部材4はマイクロ波が外部に漏れないように導波管2と電気的に接続されており、給電口9を通じて導波管2と連通している。また、マグネトロン1のアンテナ10は導波管2内に挿入されている。
【0016】
マグネトロン1がマイクロ波を発生させ、そのマイクロ波は、マグネトロン1のアンテナ10が挿入された導波管2内を伝送し給電口9を介してマイクロ波共振空洞5内へ供給される。供給されたマイクロ波は、発光物質が封入されているバルブ8を発光させる。
【0017】
ここで、スクリーン3は光透過性であり、且つマイクロ波を閉じ込める機能を有しているが、マイクロ波照射による発熱及びバルブ発光に伴う高温などの温度衝撃や、外部要因による機械的破損、環境汚染等による酸化または腐蝕による化学的破損等を受け、マイクロ波の漏洩を生じることがある。
【0018】
そこで、マイクロ波共振空洞5の外側でスクリーン3の近傍にマイクロ波検知アンテナ6が設けられている。
【0019】
マイクロ波検知アンテナ6は、使用されるマイクロ波周波数のλ/2寸法のダイポール型アンテナであり、市販の一般的な電線もしくは金属板を加工し製作することができる。また、漏洩するマイクロ波を検知できれば特にλ/2寸法のダイポール型アンテナやλ/4寸法のグランドプレーン型アンテナにこだわる必要はない。
【0020】
ここでスクリーン3からマイクロ波漏洩が発生した際、マイクロ波検知アンテナ6により検知された漏洩マイクロ波は、検波器11を介し電圧もしくは電流に変換され、マイクロ波漏洩レベルを監視するコントロール回路12に伝達される。前記コントロール回路12は、マイクロ波漏洩レベルを監視しており、少なくとも人体に影響が出ない範囲または法規制以下の任意に設定される基準レベルを基に、検知したマイクロ波漏洩レベルを判定し、基準レベルを超えたマイクロ波漏洩を検知した際には、マイクロ波発振機の電源を停止させマイクロ波照射を安全に停止させる、または、マイクロ波漏洩検知信号を出力し、マイクロ波漏洩が発生したことを知らせる機能もあり、無電極ランプ装置の外部からマイクロ波発振を停止させることもできる。
【0021】
次に、本発明の無電極ランプ装置における第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に構成されたマイクロ波共振空洞5と、その外側でスクリーン3の近傍に設けられたマイクロ波検知アンテナ6を有しており、マイクロ波検知アンテナ6を介してスクリーン3の外側に互いに電気的導通を持たせ離隔された金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなる第2のスクリーン13が設けられている。この第2のスクリーン13を設けることにより、スクリーン3が破損した場合であって、万が一安全にマイクロ波発振を停止できなくとも、第2のスクリーン13があるため外部にマイクロ波は漏洩しない。
【0022】
また、スクリーン3から漏れ出たマイクロ波は、第2のスクリーン13により反射されるので、マイクロ波検知アンテナ6とスクリーン3の破損部との距離が離れていても、確実に漏洩マイクロ波を検知することができる。
【0023】
さらに、外部環境から照射されたマイクロ波が第2のスクリーン13により遮られ、直接マイクロ波検知アンテナ6に照射されることはない。そのためスクリーン3が微細に破損し微弱なマイクロ波漏洩が発生してもマイクロ波検知アンテナ6は外部からの影響を受けて誤動作することなく感度良くマイクロ波漏洩を検知出来る。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、微細なスクリーンからのマイクロ波漏洩をアンテナで検知することにより、微弱なマイクロ波漏洩も検知することができ、また、修復後にヒューズを交換するといった煩わしさが無くなる。
【0025】
また、小型アンテナをスクリーン近傍の任意の位置に配設できるため、透過した光を遮る影響の少ないマイクロ波漏洩検知手段とすることができる。
【0026】
また、マイクロ波漏洩検知手段により検知される漏洩レベルの監視機能を有し、マイクロ波照射を停止させる機能、もしくはマイクロ波漏洩を検知した信号を出力する機能を備えているため、マイクロ波漏洩に対する安全の確保及び、他機器への不要輻射による影響を最小限に抑制することができる。
【0027】
また、マイクロ波漏洩検知手段を介してスクリーンが2重に設けられているため、マイクロ波漏洩に対してより安全性が高まるとともに、外部環境の影響を受けず確実にマイクロ波漏洩を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態の斜視図
【図2】本発明の無電極ランプ装置における第1の実施形態の側面断面図
【図3】本発明の無電極ランプ装置におけるマイクロ波漏洩検知手段の回路構成図
【図4】本発明の第2の実施形態による側面断面図
【符号の説明】
1 マグネトロン
2 導波管
3 スクリーン
4 空洞構成部材
5 マイクロ波共振空洞
6 マイクロ波検知アンテナ
7 支持棒
8 バルブ
9 給電口
10 マグネトロンのアンテナ
11 検波器
12 コントロール回路
13 第2のスクリーン
Claims (3)
- マイクロ波発振器と、前記マイクロ波発振器により発生したマイクロ波を伝達する伝送路と、前記伝送路に接続されたマイクロ波共振空洞と、前記マイクロ波共振空洞内に配設されたバルブとを有し、前記バルブはマイクロ波照射によって励起された場合に光を放出する発光物質が封入されており、前記マイクロ波共振空洞の一部は、光を透過するがマイクロ波を反射する金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなるスクリーンにより形成されている無電極ランプ装置において、前記スクリーンからのマイクロ波漏洩検知手段であるマイクロ波検知アンテナが前記スクリーンの近傍に配置されていることを特徴とする無電極ランプ装置。
- 前記マイクロ波漏洩検知手段により検知される漏洩レベルの監視機能を有し、任意に規定されたレベルを判定しマイクロ波照射を安全に停止させる機能、もしくはマイクロ波漏洩を検知した信号を出力する機能を有するコントロール回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の無電極ランプ装置。
- 前記マイクロ波漏洩検知手段を介し、前記スクリーンの外側に互いに電気的導通を持たせ離隔された金属メッシュもしくは金属蒸着膜からなる第2のスクリーンが設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の無電極ランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034857A JP2004247129A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 無電極ランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034857A JP2004247129A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 無電極ランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004247129A true JP2004247129A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33020434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003034857A Pending JP2004247129A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 無電極ランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004247129A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7742396B2 (en) | 2005-03-29 | 2010-06-22 | Panasonic Corporation | Communication control method, address management node, and mobile node |
CN111816546A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-10-23 | 四川大学 | 一种微波无极紫外灯、控制方法及其应用 |
-
2003
- 2003-02-13 JP JP2003034857A patent/JP2004247129A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7742396B2 (en) | 2005-03-29 | 2010-06-22 | Panasonic Corporation | Communication control method, address management node, and mobile node |
CN111816546A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-10-23 | 四川大学 | 一种微波无极紫外灯、控制方法及其应用 |
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