JP2004246585A - ファッション商品販売システム及びファッション商品販売プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、顧客が購入するファッション商品について、総合的にコーディネートすることができるファッション商品販売システムを提供することを目的とする。
【解決手段】大規模小売店１内の各店舗で扱うファッション商品の情報を商品ＤＢに記録し、顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目をコーディネート支援ＤＢに記録する。そして、顧客の希望に応じたファッション系統をコーディネータ端末１４からの指示に基づいて選択し、選択されたファッション系統を満たすための必須項目をコーディネート支援ＤＢから読み出して特定する。また、特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品ＤＢから読み出す。そして、コーディネータがコーディネートした結果に基づいて、候補の中からファッション商品を選択する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムに関するものであり、特に、顧客が購入するファッション商品および顧客が利用するファッションに関するサービス商品について、総合的にコーディネートすることができる、ファッション商品販売システムおよびファッション商品販売プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来からファッション商品の販売おいて、ユーザは商品を着用したイメージが湧かず注文がためらわれ、購入後に手持ちファッション品との組み合わせや自分の体型の各部位サイズとの不整合が発生することを防ぐファッション商品のコーディネート販売システムが知られている（特許文献１）。これは、衣服や履き物等をネットワークを利用して販売するシステムにおいて、インターネット上で流行のファッション商品の画像をユーザが手持ちの衣服や履き物の疑似画像と自分の立体画像とでコーディネートしながら選択できるシステムである。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−３７３２６６号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、百貨店（モールを含む）や専門店（ブランド店を含む）において顧客がファッションに関する商品を購入する場合、自分の好みや自分の情報量、あるいはその売り場担当者のアドバイスにより商品を購入することが多い。しかしながら、個人の所有するファッションについての情報量にはかなりの不均衡があり、またその売り場や一つの専門店での情報に限られて判断せざるを得ない状況がある。このため、全身をトータルコーディネートする観点で最新情報も含めて商品購入を決定するには至っていない。
また、特許文献１に記載されたシステムは、選択した商品の擬似的に試用するためのものであるため、コーディネートそのものは購入者自身が行わなければならないという問題がある。
【０００５】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、顧客が購入するファッション商品および顧客が利用するファッションに関するサービス商品について、総合的にコーディネートする、ファッション商品販売システムおよびファッション商品販売プログラムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のファッション商品販売システムは、ファッション商品を販売する各店舗に備えられた複数の店舗端末及び顧客のファッションをコーディネートするコーディネータが使用するコーディネータ端末のそれぞれと通信可能であり、コーディネータを介在させて顧客の希望に応じたファッション商品の選択支援行うファッション商品販売システムであって、各店舗で扱うファッション商品及びファッションに関するサービス商品に関する情報を記録する商品データベースと、顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目が予め記録されたコーディネート支援データベースと、前記店舗端末から入力された商品情報を前記商品データベースに記録する商品情報登録手段と、顧客の希望に応じたファッション系統を前記コーディネータ端末からの指示に基づいて選択するファッション系統選択手段と、前記ファッション系統選択手段において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を前記コーディネート支援データベースから読み出して特定する必須項目特定手段と、前記必須項目特定手段によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品データベースから読み出す商品読み出し手段と、前記顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果を前記コーディネータ端末から入力し、この入力内容に基づいて、前記候補の中からファッション商品を選択する商品選択手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、コーディネーターを介在させることで、顧客のファッションに関する情報レベルが一様に引き上げられ、個性・流行・志向をトータルでジャッジさせる事により、顧客満足度の高い商品やサービスを提供できる。
【０００７】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記ファッション商品販売システムは、顧客に関する情報を記録する顧客データベースと、顧客が使用する顧客端末と通信可能であり、該顧客端末から入力された顧客情報を前記顧客データベースに記録する顧客情報登録手段とをさらに備え、前記商品選択手段は、前記顧客データベースに記録されている顧客情報に基づいて商品選択を行うことを特徴とする。
これにより、顧客の個人情報を把握してコーディネートと商品選択ができ、各顧客に対し、より適合したコーディネートを行うことができる。
【０００８】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記顧客データベースは、少なくとも各顧客の髪型と体型に関する情報が記録されていることを特徴とする。
これにより、各顧客に対し、より適合したコーディネートを行うことができる。
【０００９】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記ファッション商品販売システムは、複数のコーディネータの人材情報が予め記録されたコーディネータデータベースと、前記コーディネータデータベースに記録されているコーディネータの中から顧客の希望に応じたコーディネータを検索するコーディネータ検索手段とをさらに備え、前記商品選択手段は、前記コーディネータ検索手段によって検索されたコーディネータのコーディネート結果に基づいて商品選択を行うことを特徴とする。
これにより、顧客の希望に合致したコーディネータのコーディネートにより、商品選択行うことができる。
【００１０】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記コーディネータデータベースは、少なくともコーディネータのプロフィールとコーディネート実績に関する情報が記録されていることを特徴とする。
これにより、顧客はコーディネータの履歴や、得意な分野などを把握してコーディネートを依頼することができる。
【００１１】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記ファッション商品販売システムは、ファッションに関するサービス商品を提供するスペシャリストの人材情報が予め記録されたスペシャリストデータベースと、前記スペシャリストデータベースに記録されているスペシャリストの中から顧客またはコーディネータの希望に応じたスペシャリストを検索するスペシャリスト選択手段とをさらに備え、前記商品選択手段により選択された商品がサービス商品である場合に、前記スペシャリスト検索手段によって検索されたスペシャリストがサービス商品の提供を行うことを特徴とする。
これにより、顧客またはコーディネータの希望に合致したスペシャリストを選択して、サービスの提供を受けることができる。
【００１２】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記商品データベースに記録される情報は、各商品の画像データを含み、前記画像データに基づいて、顧客端末、店舗端末、またはコーディネータ端末上に疑似試用結果を表示する疑似試用手段をさらに備えたことを特徴とする。
これにより、実際に試用（または試着）することなく、コーディネートの結果を把握できるようになる。
【００１３】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記ファッション商品販売システムは、前記商品選択手段における商品選択実績を記録する実績データベースと、前記実績データベースに記録されている実績に基づいて、各店舗における商品の品揃え指示する商品管理手段とをさらに備えたことを特徴とする。
これにより、商品選択実績の多い商品（売れ筋商品）を、タイムリーに補給し、品切れとなることを防ぐことができる。
【００１４】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記店舗は、大規模小売店内の専門店または売り場であることを特徴とする。
これにより、各専門店（ブランド店を含む）が個別に商品競争を行うのではなく、顧客の総合的なコーディネートの要望に協同して対応することができ、新たな複合需要の創出を期待することができる。
【００１５】
また、本発明のファッション商品販売システムは、大規模小売店内に、前記ファッション商品販売システム専用の商品試用室を設け、前記ファッション商品販売システムによって選択した商品を前記商品試用室へ届ける指示を各店舗端末へ送信し、この指示を受けた各店舗から届けられた商品を前記商品試用室において試用することを特徴とする。
これにより、コーディネートを受ける顧客は、特別待遇を受けていると言う意識を持って試用でき、かつ、試用が効率的に行える。
【００１６】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記ファッション商品販売システムは、商品の販売形態として、購入またはリースのいずれかが選択可能であることを特徴とする。
これにより、個人の所有物と店舗商品のリンクを可能とし、新たな組み合わせ需要を生み出す。
【００１７】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記商品選択手段は、顧客が持ち込んだファッション製品とコーディネート可能な商品の選択を行うことを特徴とする。
これにより、個人の所有物と店舗商品をリンクしたコーディネートが可能となり、新たな組み合わせ需要を生み出す。
【００１８】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記商品データベースには、前記大規模小売店と同系列である他の大規模小売店内の店舗が扱う商品に関する情報を記録しておき、前記商品選択手段によって、他店舗の商品が選択された場合には、顧客が試用のために来店するまでに、前記商品試用室へ商品を届けておくように指示することを特徴とする。
これにより、複数の大規模小売店間の商品のリンクを可能とし、新たな組み合わせ需要を生み出すことができる。
【００１９】
また、本発明のファッション商品販売システムは、ファッション商品販売システムは、前記コーディネータ端末と前記顧客端末との間で対話を行う対話処理手段をさらに備え、前記商品選択手段による商品選択を顧客が来店することなく行うことを特徴とする。
これにより、顧客は自宅にいながら、コーディネートを受けることができ、システムの利用がより活性化される。
【００２０】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記コーディネータデータベースには、前記大規模小売店に勤務していないコーディネータに関する人材情報を記録しておき、前記コーディネータ検索手段によって、前記大規模小売店に勤務していないコーディネータが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該コーディネータを手配することを特徴とする。
これにより、幅広い範囲から優秀なコーディネータを選択して活用することができる。
【００２１】
また、本発明のファッション商品販売システムは、前記スペシャリストデータベースには、前記大規模小売店に勤務していないスペシャリストに関する人材情報を記録しておき、前記スペシャリスト検索手段によって、前記大規模小売店に勤務していないスペシャリストが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該スペシャリストを手配することを特徴とする。
これにより、幅広い範囲から優秀なスペシャリストを選択して活用することができる。
【００２２】
また、本発明のコンピュータプログラムは、ファッション商品を販売する各店舗に備えられた複数の店舗端末及び顧客のファッションをコーディネートするコーディネータが使用するコーディネータ端末のそれぞれと通信可能であり、コーディネータを介在させて顧客の希望に応じたファッション商品の選択支援を行うために、各店舗で扱うファッション商品及びファッションに関するサービス商品に関する情報を記録する商品データベースと、顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目が予め記録されたコーディネート支援データベースとを備えたファッション商品販売システムで動作するファッション商品販売プログラムであって、前記店舗端末から人力された商品情報を前記商品データベースに記録する商品情報登録処理と、顧客の希望に応じたファッション系統を前記コーディネータ端末からの指示に基づいて選択するファッション系統選択処理と、前記ファッション系統選択処理において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を前記コーディネート支援データベースから読み出して特定する必須項目特定処理と、前記必須項目特定処理によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品データベースから読み出す商品読み出し処理と、前記顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果を前記コーディネータ端末から入力し、この入力内容に基づいて、前記候補の中からファッション商品を選択する商品選択処理とをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【００２３】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。
［本発明の基本概念」
本発明のファッション商品販売システムは、女性の実に対する羨望意識を市場としてとらえ、コーディネータによりデータベース化を図りつつ固定客を増やすビジネス手法を実現するためのシステムである。
【００２４】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、個人の情報不均衡を埋めるべくコーディネータを介在させ、ファッションに関わる総合的な評価軸と最新情報を提供する。そして、一般の顧客を対象にサービスを行い、コーディネート実績により得られる情報をデータベース化することで、顧客の好み、予算、リピート率などを把握し、新商品活動等につなげることを目的としている。
【００２５】
さらに、本発明のファッション商品販売システムの特徴は、顧客が商品の所有形態を選択でき、またコーディネータを選択できるところにある。また、扱う分野・商品は頭の先からつま先まで女性のファッションに関する全ての商品（ブランド製品も含む）である。
【００２６】
次に、本発明のファッション商品販売システムに関係する基本的な項目について説明する。
商品の所有形態は、リース・購入・持込のいずれかを選択することができ、リース途中から購入に変更も可能である。また、組み合わせデータのみのサービスやアドバイスのみのサービスも可能である。
【００２７】
コーディネータは、登録者の中から顧客が選択可能とし、実績・プロフィール・自己スタイル・作品が顧客に対して開示される。
【００２８】
スペシャリストは、各分野のスペシャリストにより構成されており、コーディネーターの要請によりＴＰＯでサービスする。また、顧客の希望により選択することも可能であり、スタイリスト、メイクアップアーティスト、エステティシャン、カラーコーディネーター等が該当する。
【００２９】
取扱商品は、洋服、鞄、靴、アクセサリー、ジュエリー、香水、帽子、スカーフ、コート、傘、ベルト、時計、下着、雑貨、めがね、カラーコンタクト等のファッション商品と、ヘアメイク、フェイスメイク、ネイルケアー、ネイルアート、アロマテラピー、スキンケア、エステ、マッサージ、その他場合によりフィットネス紹介、スタジオ撮影等のサービス商品である。
【００３０】
建築空間として、ハイグレードな試着室、非日常的なスタジオやコーディネート室、シミュレート室、ティーラウンジ、非日常的なアプローチやエントランス、受付、託児室、専用化粧室、シンボルゲート、待合サロン等が提供される。
【００３１】
試用（試着）には、専用の試用室（試着室）を設け、実際に試着することができる他、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）上の疑似試着（正面・側面・背面などの視点変更可能）ができ、ヘアーメイクなどとの連動もできるようにすることができる。また、試着することにより、顧客の外見情報が登録され、実際にコーディネータと店舗を巡り決めていく場合は、コミュニケーションが重視され、マンツーマンサービスによる顧客情報が登録される。
【００３２】
検索サービスとして、大規模小売店、専門店で扱う商品、ブランドを特定した商品の検索で可能である。また、人材の検索として、コーディネータ、スペシャリストを検索可能である。またこれらの人材は、地域で活躍しているスペシャリストとの契約・派遣、あるいは首都圏等で活躍する一流のスペシャリストとの契約・派遣によって提供する。
【００３３】
また、ファッション商品販売システムは会員制であり、会員に対しては、ランク別、世代別会員のデータベースを作成、購入実績、リース実績の集計、顧客の髪型、体型の情報の登録、更新登録などの情報の収集と分析を行う。
【００３４】
また、市場の反応や動向を捕らえるため、ホームページを開設し広く意見・アイデアを募集する。また、実際の事業開始後も市場の変化を絶えず見るためリニューアルの必要性や店舗に対する要望・希望をホームページで開示し、会員に問いかける。利用者の顧客満足度を調査し開示する。入手するデータは、体型サイズ、年齢、利用要因、購入・リース・持込実績、利用率、カウンセル情報、個人の志向性、コーディネータやスペシャリストとの相性と満足度、第三者評価情報、髪型変更情報、志向化粧品・香水等の雑貨情報、所有ブランド情報、所有衣類・靴鞄等組み合わせ要望のあるものの情報等である。また、解析データは、収支情報、満足度評価、売れ筋商品組み合わせ情報、指名率、案内サービス有効性、各種サービスリピート率、年間曜日時間の集中度、個人の志向変化状況（変化する部分しない部分）、トレンドカラーの配信と反応、好みに応じた組み合せ案内等である。また、開示情報より、市場の要求、変化と新規企画配信による市場プレ調査、リニューアルの要望と内容の事前調査、満足度調査によるアフターケアの充実度等がある。
【００３５】
営業時間は、必要な時に全てに対応するには２４時間営業が必要であり、ピーク時には予約管理システムが重要になるため、あらかじめ決められたスケジュール表を専用ネット上で開示し、顧客が都合にあわせて直接入力する方式も採用することができる。この場合、顧客が直接、空き時間を見て予約する場合、携帯電話により入力する場合、あるいは直接予約デスクへの連絡する場合などに対応できるようにして、いつでも・どこでも予約可能をサービスの基本とする。
【００３６】
次に、大規模小売店などの環境（空間構成）とシステムの利用について説明する。百貨店の婦人服売り場階のエスカレーター脇に会員登録・予約・案内を行う総合案内カウンターとＩＴ（情報化技術）カフェを設ける。そこは、ガラス張りの空間でゆったりとした家具が置かれており充実したティーサービスをするようにする。また、顧客は一人一台のパソコンを自由に見ることができるようにし、依頼するコーディネータ、スペシャリスト等の実績・作品・プロフィール等を検索でき、かつ自分の取り込まれた画像データにより疑似試用し、コーディネータのコーディネートに従い、または顧客自身で着せ替えプランを検索できるようにする。また、百貨店の全商品の検索も可能とし、個人のデータベースには個人の所有品や個人の好み、リース実績、費用、次回予想されるイベントと組み合わせラインナップ、コーディネータからのトレンドアドバイスとワンポイントセールス、先取り情報などが見ることができる。顧客はシィテュエーションに応じて購入かリースか持ち込みかをコーディネータと打ち合わせし方針を決めていく。また、試用の実施日時を決める。
【００３７】
また、専用エレベータによる移動、アプローチトンネルによる移動など、コーディネータとの店内移動が意識の高揚のための演出時間を生み出すようにする。また、サテライトの受け付けフロアーとビューティーゲート（コーディネート）階を分け、意識高揚と非日常性と高級感を演出するようにする。このビューティーゲートでは、コーディネータとの打ち合わせと、顧客が要望するイメージの確認を行う。また、必要に応じて、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）を利用したシミュレーションを実施する。さらには、ヘアーメイクスペシャリストとの打ち合わせ、フェイスメイク、ファッションのスペシャリストへの打ち合わせに続くようにし、絶えず、コーディネータは同席してアドバイスするようにする。
【００３８】
次に、具体的な構成例を挙げて説明する。図１は、本発明によるファッション商品販売システムの構成例を示す図である。図１において、大規模小売店のシステム１は、インターネット２などの通信ネットワークを介して、顧客端末３、大規模小売店に勤務していないコーディネータ、スペシャリストが使用するコーディネータ端末４、スペシャリスト端末５及び同系列の他の大規模小売店１ａと接続されている。
また、大規模小売店のシステム１内では、ＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）１１により、商品販売管理サーバ１００と、売場端末１２、店舗端末１３、コーディネータ端末１４、およびスペシャリスト端末１５が接続されている。
【００３９】
大規模小売店システム１が設備される店舗は、ファッション商品を扱う大規模小売店小売店（例えば、百貨店やモールなど）であり、取扱商品（サービスを含む）としては、例えば、洋服、鞄、靴、アクセサリー、ジュエリー、香水、帽子、スカーフ、コート、傘、ベルト、時計、下着、雑貨、ヘアメイク、フェイスメイク、ネイルケアー、ネイルアート、カラーコンタクト、めがね、アロマテラピー、スキンケア、エステ、マッサージ、場合によりフィットネス紹介などを行う。また、スタジオ、試着室、コーディネート室、シミュレート室、ティーラウンジ、託児室、専用化粧室、シンボルゲート、待合サロン等が設備されることもある。
また、大規模小売店内には、商品売場に売場端末１２が設けられ、またテナントである専門店内には店舗端末１３が設けられる。顧客は、これらの売場端末１２や店舗端末１３を利用して、大規模小売店や専門店が提供する商品の検索や、コーディネータおよびスペシャリストの検索を行うことができる。
【００４０】
顧客端末３は、大規模小売店システム１にアクセスするために自宅に設置されたＰＣ（パーソナルコンピュータ）や顧客が所有する携帯電話などの顧客の端末であり、この顧客端末３から大規模小売店システム１が提供するホームぺージを閲覧することができる。また、この顧客端末３により、大規模小売店が提供する商品の検索や、コーディネータ、スペシャリストの検索及び予約を行うことができる。
【００４１】
コーディネータ端末４は、大規模小売店の店舗外のコーディネータのもとに備えられた端末であり、コーディネータ端末１４は店舗内のコーディネータのもとに備えられた端末である。なお、コーディネータは、顧客の要望に応じて、ファッション商品に関する情報の提供、商品選択のアドバイスなどを行うことができる人材である。そして、例えば、コーディネータをネット上の審査登録制度により募集することもできる。
【００４２】
スペシャリスト端末５は、大規模小売店の店舗外のスペシャリストのもとに備えられた端末であり、スペシャリスト端末１５は店舗内のスペシャリストのもとに備えられた端末である。なお、スペシャリストは、各分野のスペシャリストであり、例えば、スタイリスト、メイクアップアーティスト、エステティシャン、カラーコーディネータ等であり、顧客、またはコーディネータの要請によりサービスを提供する。そして、例えば、スペシャリストをネット上の審査登録制度により募集することもできる。
【００４３】
また、図２は、本発明のファッション商品販売システムの動作の概要を説明するための図である。顧客は、顧客端末３を通して商品販売管理サーバ１００にアクセスすることにより、以下の機能を利用することができる。なお、顧客は、予めシステムに会員登録し、ＩＤ、パスワードの提供を受けているものとする。顧客端末３から商品販売管理サーバ１００内の商品情報を登録した商品データベース（商品ＤＢ）にアクセスして、商品検索を行うことができ、また、商品の購入も行うことができる。また、商品販売管理サーバ１００内の、コーディネータを登録したデータベースにアクセスして、コーディネータの検索、コーディネータの選択、及び予約（コーディネートを受けるための予約）を行うことができる。
また、スペシャリストを登録したデータベースにアクセスして、スペシャリストの検索、スペシャリストの選択、及び予約を行うことができる。また、コーディネータ端末１４、コーディネータ端末４、スペシャリスト端末１５、またはスペシャリスト端末５を介して、コーディネータ及びスペシャリストとの対話を行うことができる。これにより、コーディネータやスペシャリストなどと対話しながら、商品の選定などを行うことができる。また、実際に試着することなく、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）の画面上での試着（正面・側面・背面などの視点変更可能）ができる。また、ヘアーメイク等も連動するようにもできる。また、売場端末１２および店舗端末１３は、上述した顧客端末３と同様な動作を行う他に、商品情報の登録を行うためにも使用される。
【００４４】
また、図３は、大規模小売店システム内の商品販売管理サーバの有する手段の構成例を示す図であり、商品販売管理サーバ１００は以下の手段（機能）を有する。顧客登録手段１１１は、顧客端末３から入力された顧客情報を顧客データベース（顧客ＤＢ）３１０に記録する。商品情報登録手段１１２は、店舗端末１３などから人力された商品情報を、商品データベース（商品ＤＢ）３２０に記録する。予約管理手段１１３は、顧客がコーディネータやスペシャリストからサービスの提供を受ける場合に、顧客からの予約を受け付け、予約スケジュールを管理する。ファッション系統選択手段１１４は、顧客の希望に応じたファッション系統を、顧客、またはコーディネータからの指示に基づいて選択する。
【００４５】
必須項目特定手段１１５は、ファッション系統選択手段１１４において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を、コーディネート支援データベース（コーディネート支援ＤＢ）３３０から読み出して特定するための手段である。例えば、ファッション系統が「パーティドレス」であれば、必須項目としては、「ドレス」、「アクセサリ・宝石類」、「バッグ」、「靴」、その他となる。商品読み出し手段１１６は、必須項目特定手段１１５によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を、商品ＤＢ３２０から読み出すための手段である。商品選択手段１１７は、顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果をコーディネータ端末４及び１４から入力し、この入力内容に基づいて、商品ＤＢ３２０を参照して、候補の中ファッション商品を選択するための手段である。なお、顧客自身で商品を選択する場合もある。また、顧客ＤＢ３１０を参照し、顧客の個人情報を把握して商品選択を行うようにすることもできる。また、顧客が持ち込んだファッション製品とコーディネート可能な商品の選択を行うようにすることもできる。商品管理手段１１８は、実績データベース（実績ＤＢ）３４０に記録されている商品選択の実績情報（販売実績など）に基づいて、各店舗における商品の品揃え指示を行うための手段である。リース管理手段１１９は、顧客が、商品の購入形態として、リースを選択した場合のリース管理を行うための手段である。
【００４６】
疑似試用手段（試着シミュレート手段）１２１は、商品ＤＢ３２０内の商品情報データ、及び顧客ＤＢ３１０内の顧客の体型（サイズ）の情報に基づいて、顧客端末３や、店舗端末１３や、コーディネータ端末１４などに疑似試用結果を表示するための手段である。また、顧客自身が、自分の髪型や体型などを入力し、着せ替え人形のごとく、画面上で試着できるようにすることもできる。試用商品届け出指示手段１２２は、商品選択手段１１７によって選択した商品を、商品試用室へ届ける指示を各売場端末１２または店舗端末１３へ送信するための手段である。また、大規模小売店１と同系列である他の大規模小売店内の店舗１ａが扱う商品に関する情報を商品ＤＢ３２０に記録しておき、商品選択手段１１７によって、他店舗の商品が選択された場合には、顧客が試用のために来店するまでに、前記商品試用室へ商品を届けておくように指示することもできる。
【００４７】
コーディネータ検索手段１３１は、コーディネータＤＢ３５０に記録されているコーディネータの中から顧客の希望に応じたコーディネータを検索するための手段である。スペシャリスト検索手段１３２は、スペシャリストデータベース３６０に記録されているスペシャリストの中から顧客またはコーディネータの希望に応じたスペシャリストを検索するための手段である。コーディネータ手配手段１３３は、コーディネータ検索手段１３１によって検索（選定）されたコーディネータを手配するための手段であり、大規模小売店に勤務していないコーディネータが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該コーディネータを手配する。スペシャリスト手配手段１３４は、スペシャリスト検索手段１３２によって検索（選定）されたスペシャリストを手配するための手段であり、大規模小売店に勤務していないスペシャリストが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該スペシャリストを手配する。
【００４８】
認証手段１４１は、顧客端末３から商品販売管理サーバ１００にアクセスがあった場合に、当該顧客の正当性を認証するための手段である。ポイント管理手段１４２は、システムの利用者に、利用の度合いに応じたサービスを付与すると共に、このサービスポイントを管理するための手段である。対話処理手段１４３は、コーディネータ端末と顧客端末との間で対話を行うための処理を行う手段である。Ｗｅｂ公開手段１４４は、インターネットなどの通信ネットワーク上に、ファッション商品販売システムのホームページを公開するための手段である。情報分析手段１４５は、入手データのデータ分析と活用を行うための手段である。
【００４９】
また、各データベースには以下のデータが記録される。顧客ＤＢ３１０は、顧客に関する情報を記録するデータベースであり、図４（ａ）に例示するように、例えば、以下に示す情報が記録される。
・顧客に関する個人情報（住所、氏名、性別、年齢、家族構成、趣味、嗜好）
・顧客の髪型と体型に関する情報
・システムの利用履歴情報
・商品購入履歴情報
・サービスポイント情報
【００５０】
商品ＤＢ３２０は、店舗で扱うファッション商品の情報、およびファッションに関するサービス商品に関する情報を記録するデータベースであり、図４（ｂ）に例示するように、例えば、以下に示す情報が記録される。
・商品仕様、提供するサービスの内容とサービス時間
・メーカ名、サービス提供者名
・在庫、納期、価格
・リースの可否情報
・商品画像情報
【００５１】
コーディネート支援ＤＢ３３０は、顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目が予め記録されたデータベースである。図５（ａ）に例示するように、例えば、ファッション系統が「パーティドレス」であれば、「ドレス」、「アクセサリ・宝石類」、「バッグ」、「靴」などが必須項目となる。実績ＤＢ３４０は、商品選択手段１１７における商品選択実績データを記録するデータベースである。図５（ｂ）に例を示す。コーディネータデータベース（コーディネータＤＢ）３５０は、このシステムに登録した複数のコーディネータの人材情報が記録されたデータベースである。また、コーディネータのプロフィールと、コーディネート実績、作品に関する情報が記録される。図６（ａ）に例を示す。
【００５２】
スペシャリストデータベース（スペシャリストＤＢ）ＤＢ３６０には、ファッションに関するサービス商品を提供するスペシャリストの人材情報が予め記線されたデータベースである。図６（ｂ）に例を示す。予約管理データベース（予約管理ＤＢ）ＤＢ３７０は、コーディネータやスペシャリストへの予約情報（予約スケジュールの情報）を記録し管理するためのデータベースである。図６（ｃ）に例を示す。
【００５３】
また、図７は、本発明のファッション商品販売システムにおけるコーディネータの予約フローを示す図であり、コーディネータの予約は以下のようにして行われる。まず、顧客端末３、売場端末１２または店舗端末１３から、商品販売管理サーバ１００内のコーディネータＤＢ３５０にアクセスし、コーディネータの検索を行う（ステップＳ１０１）。
【００５４】
次に、希望のコーディネータが見つかった場合は、コーディネータを選択する（ステップＳ１０２）。続いて、商品販売管理サーバ１００では、予約管理ＤＢ３７０を検索して、該当するコーディネータへの予約可能日時を端末に表示する（ステップＳ１０３）。そして、端末側から、日時を指定して、予約を行う（ステップＳ１０４）。
【００５５】
次に、商品販売管理サーバ１００は、コーディネータのコーディネータ端末１４またはコーディネータ端末４に通知（または手配）を行う（ステップＳ１０５）。
なお、スペシャリストの予約についてもコーディネータの予約と同様である。
【００５６】
また、図８は、本発明のファッション商品販売システムにおけるコーディネート処理のフローを示す図であり、コーディネータが顧客に同伴せず、顧客が、コーディネータ端末１４または４からコーディネートを受ける場合の例である。顧客にコーディネータが同伴する場合は、顧客はコーディネータと共に、大規模小売店（百貨店、モールなど）内の各売場（または店舗）を回り、直接コーディネートを受けることができる。
【００５７】
まず、顧客端末３、売場端末１２または店舗端末１３と、コーディネータ端末１４または４との対話処理が開始されているものとし、顧客側からコーディネータに顧客の希望を通知する（ステップＳ２０１）。
【００５８】
次に、コーディネータは顧客の希望を聞いて、顧客の希望に添うファッション系統（例えば、パーティ用のドレスなど）を指示する（ステップＳ２０２）。続いて、商品販売管理サーバ１００ではファッション系統を選択する（ステップＳ２０３）。
【００５９】
次に、商品販売管理サーバ１００では、ファッション系統を基に、コーディネート支援ＤＢ３３０を参照して必須項目を特定する（ステップＳ２０４）。例えば、「ドレス」、「アクセサリ・宝石類」、「バッグ」などの必須項目が挙げられる。
【００６０】
次に、商品販売管理サーバ１００では、特定した必須項目を基に、商品ＤＢ３２０を参照して、候補となる商品を読み出す（ステップＳ２０５）。そして、商品販売管理サーバ１００は、候補商品をコーディネータ端末１４または４に通知する（ステップＳ２０６）。
【００６１】
これを受けてコーディネータは、候補商品を基にコーディネートを行う（ステップＳ２０７）。続いて、コーディネータは、コーディネート結果を商品販売管理サーバ１００に通知する（ステップＳ２０８）。
【００６２】
次に、商品販売管理サーバ１００では、コーディネートされた商品を選択する（ステップＳ２０９）。そして、顧客端末３などにコーディネートされた商品が表示される（ステップＳ２１０）。
【００６３】
また、図９は、本発明のファッション商品販売システムにおける疑似試用の処理フローを示す図であり、疑似試用処理は以下のようにして行われる。
まず、コーディネータによりコーディネートが既に行われ、コーディネータ端末１４から商品販売管理サーバ１００に、コーディネート結果が通知されたものとする（ステップＳ３０１）。
【００６４】
次に、商品販売管理サーバ１００では、コーディネート結果を基に、商品を選択する（ステップＳ３０２）。続いて、商品販売管理サーバ１００では、選択された商品の画像情報を商品ＤＢ３２０から抽出し、顧客ＤＢ３１０から顧客の体型、サイズの情報を抽出する。そして、これらの情報を基に、３Ｄ（３次元）画像を生成する（ステップＳ３０３）。
【００６５】
次に、端末側及びコーディネータ端末に、選択した商品を試用（試着）した３Ｄ画像が表示される（ステップＳ３０４）。顧客及びコーディネータは、視点を変えて、例えば、前後、左右から３Ｄ画像を見ることができ、顧客とコーディネータは画像を見て対話しながらコーディネートを進めて行く（ステップＳ３０５）。
【００６６】
なお、この疑似試用（試着）については、コーディネータの指導のもとに行うことができる他に、顧客自身が単独で、顧客端末３から商品販売管理サーバ１００にアクセスして、疑似試用を行えるようにすることもできる。
【００６７】
また、図１０は、商品販売管理サーバ１００の構成例を示す図であり、商品販売管理サーバ１００は、商品販売管理サーバ１００とインターネット２などの通信ネットワークとを接続する通信用インタフェース１０１、商品販売管理サーバ１００とＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）とを接続するＬＡＮ接続部１０２、アプリケーションサーバ２００、データベースサーバ３００、及びＷｅｂサーバ４００から構成される。アプリケーションサーバ２００は、商品販売管理サーバ１００の全体を制御すると共に、処理プログラム部２１０にはファッション商品販売システムの機能を実現するための処理プログラムが記憶されている。また、データベースサーバ３００が制御するサーバ群３０１は、図３に示したデータベースである。また、Ｗｅｂサーバ４００は、インターネット２上に、ホームページを公開するためのサーバである。
【００６８】
また、図１１の処理プログラム部の構成例を示す図に例示するように、アプリケーションサーバ２００内の処理プログラム部２１０には以下の処理プログラムが含まれる。顧客登録処理部２１１は、顧客端末３から入力された顧客情報を顧客データベース３１０に記録するための処理部である。商品情報登録処理部２１２は、店舗端末１３などから人力された商品情報を、商品データベース３２０に記録するための処理部である。予約管理処理部２１３は、顧客がコーディネータやスペシャリストからサービスの提供を受ける場合に、顧客からの予約を受け付け、予約スケジュールを管理するための処理部である。ファッション系統選択処理部２１４は、顧客の希望に応じたファッション系統を、顧客自身またはコーディネータからの指示に基づいて選択するための処理部である。必須項目特定処理部２１５は、ファッション系統選択処理部２１４において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を、コーディネート支援データベース３３０から読み出して特定するための処理部である。商品読み出し処理部２１６は、必須項目特定処理部２１５によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を、商品ＤＢ３２０から読み出すための処理部である。商品選択処理部２１７は、顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果をコーディネータ端末４及び１４から入力し、この入力内容に基づいて、候補の中ファッション商品を選択するための処理部である。なお、顧客自身で商品を選択する場合もある。商品管理処理部２１８は、実績ＤＢ３４０に記録されている商品選択の実績情報（販売実績情報など）に基づいて、各店舗における商品の品揃え指示を行うための処理部である。リース管理処理部２１９は、顧客が、商品の購入形態として、リースを選択した場合のリース管理を行うための処理部である。
【００６９】
疑似試用処理部（試着シミュレート処理部）２２１は、商品ＤＢ３２０内の商品情報データ、及び顧客ＤＢ３１０内の顧客の体型（サイズ）の情報に基づいて、顧客端末３や、店舗端末１３や、コーディネータ端末１４などに疑似試用結果を表示するための処理部である。また、顧客自身が、自分の髪型や体型などを入力し、着せ替え人形のごとく、画面上で試着できるようにすることもできる。試用商品届け出指示処理部２２２は、商品選択処理部２１７によって選択した商品を、商品試用室へ届ける指示を各売場端末１２または店舗端末１３へ送信するための処理部である。また、大規模小売店と同系列である他の大規模小売店内の店舗１ａが扱う商品に関する情報を商品ＤＢ３２０に記録しておき、商品選択処理部２１７によって、他店舗の商品が選択された場合には、顧客が試用のために来店するまでに、前記商品試用室へ商品を届けておくように指示することもできる。
【００７０】
コーディネータ検索処理部２３１は、コーディネータＤＢ３５０に記録されているコーディネータの中から顧客の希望に応じたコーディネータを検索するための処理部である。スペシャリスト検索処理部２３２は、スペシャリストデータベース３６０に記録されているスペシャリストの中から顧客またはコーディネータの希望に応じたスペシャリストを検索するための処理部である。コーディネータ手配処理部２３３は、コーディネータ検索処理部２３１によって検索（選定）されたコーディネータを手配するための処理部であり、大規模小売店に勤務していないコーディネータが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該コーディネータを手配する。スペシャリスト手配処理部２３４は、スペシャリスト検索処理部２３２によって検索（選定）されたスペシャリストを手配するための処理部であり、大規模小売店に勤務していないスペシャリストが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該スペシャリストを手配する。
【００７１】
認証処理部２４１は、顧客端末３から商品販売管理サーバ１００にアクセスがあった場合に、当該顧客の正当性を認証するための処理部である。ポイント管理処理部２４２は、システムの利用者に、利用の度合いに応じたサービスを付与すると共に、このサービスポイントを管理するための処理部である。対話処理部２４３は、コーディネータ端末と顧客端末との間で対話を行うための処理を行う処理部である。Ｗｅｂ公開処理部２４４は、インターネットなどの通信ネットワーク上に、ファッション商品販売システムのホームページを公開するための処理部である。情報分析処理部２４５は、入手データのデータ分析と活用を行うための処理部である。
【００７２】
なお、この処理プログラム部２１０は専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよびＣＰＵ（中央処理装置）等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム（図示せず）をメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。また、この商品販売管理サーバ１００には、周辺機器として入力装置、表示装置等（いずれも表示せず）が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ）や液晶表示装置等のことをいう。
【００７３】
また、図１１に示す商品販売管理サーバ１００のアプリケーションサーバ２００内の処理プログラム部２１０の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理プログラム部２１０に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【００７４】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの（伝送媒体ないしは伝送波）、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。
【００７５】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のファッション商品販売システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００７６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のファッション商品販売システムにおいては、各店舗で扱うファッション商品及びファッションに関するサービス商品に関する情報を商品データベースに記録し、顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目をコーディネート支援データベースに記録し、店舗端末から人力された商品情報を商品データベースに記録しておく。そして、顧客の希望に応じたファッション系統をコーディネータ端末からの指示に基づいて選択し、選択されたファッション系統を満たすための必須項目をコーディネート支援データベースから読み出して特定する。また、特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品データベースから読み出す。そして、コーディネータがコーディネートした結果に基づいて、候補の中からファッション商品を選択する。
これにより、コーディネーターを介在させることで、顧客のファッションに関する情報レベルが一様に引き上げられ、個性・流行・志向をトータルでジャッジさせる事により、顧客満足度の高い商品やサービスを提供できる。
【００７７】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、顧客に関する情報を顧客データベースに記録し、商品選択手段は、顧客データベースに記録されている顧客情報に基づき商品選択を行う。
これにより、顧客の個人情報を把握してコーディネートと商品選択ができ、各顧客に対し、より適合したコーディネートを行うことができる。
【００７８】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、顧客データベースには、少なくとも各顧客の髪型と体型に関する情報を記録する。
これにより、各顧客に対し、より適合したコーディネートを行うことができる。
【００７９】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、複数のコーディネータの人材情報を予めコーディネータデータベースに記録し、顧客の希望に応じたコーディネータを検索（選択）し、検索されたコーディネータのコーディネート結果に基づいて商品選択を行う。
これにより、顧客の希望に合致したコーディネータのコーディネートにより、商品選択行うことができる。
【００８０】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、コーディネータデータベースには、少なくともコーディネータのプロフィールとコーディネート実績に関する情報を記録する。
これにより、顧客はコーディネータの履歴や、得意な分野などを把握してコーディネートを依頼することができる。
【００８１】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、ファッションに関するサービス商品を提供するスペシャリストの人材情報を予めスペシャリストデータベースに記録し、顧客またはコーディネータの希望に応じたスペシャリストを検索（選択）し、この検索されたスペシャリストがサービス商品提供を行う。
これにより、顧客またはコーディネータの希望に合致したスペシャリストを選択して、サービスの提供を受けることができる。
【００８２】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、商品データベースに各商品の画像データを記録し、この画像データに基づいて、顧客端末、店舗端末、またはコーディネータ端末上に疑似試用結果を表示する。
これにより、実際に試用（または試着）することなく、コーディネートの結果を把握できるようになる。
【００８３】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、商品選択実績を記録する実績データベースを設け、実績データベースに記録されている実績に基づいて、各店舗における商品の品揃え指示する。
これにより、商品選択実績の多い商品（売れ筋商品）を、タイムリーに補給し、品切れとなることを防ぐことができる。
【００８４】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、店舗は、大規模小売店内の専門店または売り場である。
これにより、各専門店（ブランド店を含む）が個別に商品競争を行うのではなく、顧客の総合的なコーディネートの要望に協同して対応することができ、新たな複合需要の創出を期待することができる。
【００８５】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、大規模小売店内に、ファッション商品販売システム専用の商品試用室を設け、ファッション商品販売システムによって選択した商品を前記商品試用室へ届ける指示を各店舗端末へ送信し、この指示を受けた各店舗から届けられた商品を前記商品試用室において試用する。
これにより、コーディネートを受ける顧客は、特別待遇を受けていると言う意識を持って試用でき、かつ、試用が効率的に行える。
【００８６】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、商品の販売形態として、購入またはリースのいずれかが選択可能であるようにする。
これにより、個人の所有物と店舗商品のリンクを可能とし、新たな組み合わせ需要を生み出す。
【００８７】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、商品選択手段は、顧客が持ち込んだファッション製品とコーディネート可能な商品の選択を行う。
これにより、個人の所有物と店舗商品をリンクしたコーディネートが可能となり、新たな組み合わせ需要を生み出す。
【００８８】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、商品データベースは、大規模小売店と同系列である他の大規模小売店内の店舗が扱う商品に関する情報を記録しておき、商品選択手段によって、他店舗の商品が選択された場合には、顧客が試用のために来店するまでに、前記商品試用室へ商品を届けておく。
これにより、複数の大規模小売店間の商品のリンクを可能とし、新たな組み合わせ需要を生み出すことができる。
【００８９】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、コーディネータ端末と顧客端末との間で対話を行う対話処理手段をさらに備え、商品選択手段による商品選択を顧客が来店することなく行う。
これにより、顧客は自宅にいながら、コーディネートを受けることができ、システムの利用がより活性化される。
【００９０】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、コーディネータデータベースには、大規模小売店に勤務していないコーディネータに関する人材情報を記録しておき、コーディネータ検索手段によって、大規模小売店に勤務していないコーディネータが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該コーディネータを手配する。
これにより、幅広い範囲から優秀なコーディネータを選択して活用することができる。
【００９１】
また、本発明のファッション商品販売システムにおいては、スペシャリストデータベースには、大規模小売店に勤務していないスペシャリストに関する人材情報を記録しておき、スペシャリスト検索手段によって、大規模小売店に勤務していないスペシャリストが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該スペシャリストを手配する。
これにより、幅広い範囲から優秀なスペシャリストを選択して活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ファッション商品販売システムの構成例を示す図である。
【図２】ファッション商品販売システムの動作の概要を説明するための図である。
【図３】商品販売管理サーバの有する手段の構成例を示す図である。
【図４】データベースのデータ構成例を示す図その１である。
【図５】データベースのデータ構成例を示す図その２である。
【図６】データベースのデータ構成例を示す図その３である。
【図７】コーディネータの予約フローを示す図である。
【図８】コーディネート処理のフローを示す図である。
【図９】疑似試用の処理フローを示す図である。
【図１０】商品販売管理サーバ１００の構成例を示す図である。
【図１１】処理プログラム部の構成例を示す図である。
【符号の説明】
１００ 商品販売管理サーバ
１１１ 顧客登録手段
１１２ 商品情報登録手段
１１３ 予約管理手段
１１４ ファッション系統選択手段
１１５ 必須項目特定手段
１１６ 商品読み出し手段
１１７ 商品選択手段
１１８ 商品管理手段
１１９ リース管理手段
１２１ 疑似試用手段
１２２ 試用商品届け出指示手段
１３１ コーディネータ検索手段
１３２ スペシャリスト検索手段
１３３ コーディネータ手配手段
１３４ スペシャリスト手配手段
１４１ 認証手段
１４２ ポイント管理手段
１４３ 対話処理手段
１４４ Ｗｅｂ公開手段
１４５ 情報分析手段
３１０ 顧客データベース
３２０ 商品データベース
３３０ コーディネート支援データベース
３４０ 実績データベース
３５０ コーディネータデータベース
３６０ スペシャリストデータベース
３７０ 予約管理データベース

Claims (17)

1. ファッション商品を販売する各店舗に備えられた複数の店舗端末及び顧客のファッションをコーディネートするコーディネータが使用するコーディネータ端末のそれぞれと通信可能であり、コーディネータを介在させて顧客の希望に応じたファッション商品の選択支援行うファッション商品販売システムであって、
   各店舗で扱うファッション商品及びファッションに関するサービス商品に関する情報を記録する商品データベースと、
   顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目が予め記録されたコーディネート支援データベースと、
   前記店舗端末から入力された商品情報を前記商品データベースに記録する商品情報登録手段と、
   顧客の希望に応じたファッション系統を前記コーディネータ端末からの指示に基づいて選択するファッション系統選択手段と、
   前記ファッション系統選択手段において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を前記コーディネート支援データベースから読み出して特定する必須項目特定手段と、
   前記必須項目特定手段によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品データベースから読み出す商品読み出し手段と、
   前記顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果を前記コーディネータ端末から入力し、この入力内容に基づいて、前記候補の中からファッション商品を選択する商品選択手段とを備えたことを特徴とするファッション商品販売システム。
2. 前記ファッション商品販売システムは、
   顧客に関する情報を記録する顧客データベースと、
   顧客が使用する顧客端末と通信可能であり、該顧客端末から入力された顧客情報を前記顧客データベースに記録する顧客情報登録手段とをさらに備え、
   前記商品選択手段は、前記顧客データベースに記録されている顧客情報に基づいて商品選択を行うことを特徴とする請求項１に記載のファッション商品販売システム。
3. 前記顧客データベースは、少なくとも各顧客の髪型と体型に関する情報が記録されていることを特徴とする請求項２に記載のファッション商品販売システム。
4. 前記ファッション商品販売システムは、
   複数のコーディネータの人材情報が予め記録されたコーディネータデータベースと、
   前記コーディネータデータベースに記録されているコーディネータの中から顧客の希望に応じたコーディネータを検索するコーディネータ検索手段とをさらに備え、
   前記商品選択手段は、前記コーディネータ検索手段によって検索されたコーディネータのコーディネート結果に基づいて商品選択を行うことを特徴とする請求項１に記載のファッション商品販売システム。
5. 前記コーディネータデータベースは、少なくともコーディネータのプロフィールとコーディネート実績に関する情報が記録されていることを特徴とする請求項４に記載のファッション商品販売システム。
6. 前記ファッション商品販売システムは、
   ファッションに関するサービス商品を提供するスペシャリストの人材情報が予め記録されたスペシャリストデータベースと、
   前記スペシャリストデータベースに記録されているスペシャリストの中から顧客またはコーディネータの希望に応じたスペシャリストを検索するスペシャリスト選択手段とをさらに備え、
   前記商品選択手段により選択された商品がサービス商品である場合に、前記スペシャリスト検索手段によって検索されたスペシャリストがサービス商品の提供を行うことを特徴とする請求項１に記載のファッション商品販売システム。
7. 前記商品データベースに記録される情報は、各商品の画像データを含み、
   前記画像データに基づいて、顧客端末、店舗端末、またはコーディネータ端末上に疑似試用結果を表示する疑似試用手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載のファッション商品販売システム。
8. 前記ファッション商品販売システムは、
   前記商品選択手段における商品選択実績を記録する実績データベースと、
   前記実績データベースに記録されている実績に基づいて、各店舗における商品の品揃え指示する商品管理手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載のファッション商品販売システム。
9. 前記店舗は、大規模小売店内の専門店または売り場であることを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のファッション商品販売システム。
10. 大規模小売店内に、前記ファッション商品販売システム専用の商品試用室を設け、
    前記ファッション商品販売システムによって選択した商品を前記商品試用室へ届ける指示を各店舗端末へ送信し、この指示を受けた各店舗から届けられた商品を前記商品試用室において試用することを特徴とする請求項９に記載のファッション商品販売システム。
11. 前記ファッション商品販売システムは、商品の販売形態として、購入またはリースのいずれかが選択可能であることを特徴とする請求項１０に記載のファッション商品販売システム。
12. 前記商品選択手段は、顧客が持ち込んだファッション製品とコーディネート可能な商品の選択を行うことを特徴とする請求項１ないし１１のいずれかに記載のファッション商品販売システム。
13. 前記商品データベースには、
    前記大規模小売店と同系列である他の大規模小売店内の店舗が扱う商品に関する情報を記録しておき、
    前記商品選択手段によって、他店舗の商品が選択された場合には、顧客が試用のために来店するまでに、前記商品試用室へ商品を届けておくように指示することを特徴とする請求項１０に記載のファッション商品販売システム。
14. ファッション商品販売システムは、前記コーディネータ端末と前記顧客端末との間で対話を行う対話処理手段をさらに備え、
    前記商品選択手段による商品選択を顧客が来店することなく行うことを特徴とする請求項１０に記載のファッション商品販売システム。
15. 前記コーディネータデータベースには、
    前記大規模小売店に勤務していないコーディネータに関する人材情報を記録しておき、
    前記コーディネータ検索手段によって、前記大規模小売店に勤務していないコーディネータが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該コーディネータを手配することを特徴とする請求項１０に記載のファッション商品販売システム。
16. 前記スペシャリストデータベースには、
    前記大規模小売店に勤務していないスペシャリストに関する人材情報を記録しておき、
    前記スペシャリスト検索手段によって、前記大規模小売店に勤務していないスペシャリストが検索結果として得られた場合には、顧客が来店するときに合わせて、該スペシャリストを手配することを特徴とする請求項１０に記載のファッション商品販売システム。
17. ファッション商品を販売する各店舗に備えられた複数の店舗端末及び顧客のファッションをコーディネートするコーディネータが使用するコーディネータ端末のそれぞれと通信可能であり、コーディネータを介在させて顧客の希望に応じたファッション商品の選択支援を行うために、
    各店舗で扱うファッション商品及びファッションに関するサービス商品に関する情報を記録する商品データベースと、
    顧客が希望するファッション系統を満たすための必須項目が予め記録されたコーディネート支援データベースと
    を備えたファッション商品販売システムで動作するファッション商品販売プログラムであって、
    前記店舗端末から人力された商品情報を前記商品データベースに記録する商品情報登録処理と、
    顧客の希望に応じたファッション系統を前記コーディネータ端末からの指示に基づいて選択するファッション系統選択処理と、
    前記ファッション系統選択処理において選択されたファッション系統を満たすための必須項目を前記コーディネート支援データベースから読み出して特定する必須項目特定処理と、
    前記必須項目特定処理によって特定された必須項目に該当するファッション商品の候補を前記商品データベースから読み出す商品読み出し処理と、
    前記顧客の希望に応じて、コーディネータがコーディネートした結果を前記コーディネータ端末から入力し、この入力内容に基づいて、前記候補の中からファッション商品を選択する商品選択処理とをコンピュータに行わせることを特徴とするファッション商品販売プログラム。

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