JP2004246089A - シャッタ部材及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】外光による感光体への露光を簡便に防止することが可能なシャッタ部材及びそれを備えたプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10であって、開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部4m,4nに支持される回動支点10hと、回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部4m,4nと干渉しないように設けられた穴部10eと、穴部10eを覆う弾性部10kと、を備え、弾性部10kは、シャッタ部材10が開口部1cを開放する位置にあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置に該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生する。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジや現像装置、及びこれらを用いる電子写真画像形成装置の技術に関し、特に、電子写真画像形成装置本体とプロセスカートリッジとの間の遮光を行うシャッタ部材の技術に関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものであり、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置及び電子写真ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段又はクリーニング手段の少なくとも何れか一つと、画像担持体である電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【0004】
また、現像装置とは、トナー収容部と現像手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【0005】
【従来の技術】
はじめに、図1及び図2を参照して画像形成装置の概略について説明する。図1は、電子写真画像形成装置の概略断面図、図2は、プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の概略断面図である。
【0006】
従来、ドラム状の感光体を含んだプロセスカートリッジには、レーザー光、LED光を感光体へ露光するために、レーザー光L、あるいはLED光を通す開口部1c(以下、露光窓1cと称す)が開いている。
【0007】
この露光窓1cは、紙搬送経路、露光手段位置保証の容易さから、プロセスカートリッジの上面部に設けられる場合が多い。
【0008】
このような構成のプロセスカートリッジは、プロセスカートリッジを装置本体に設置する前、または、ジャム紙を取り除く前に、プロセスカートリッジを装置本体外へ放置すると、プロセスカートリッジの上面に設けた露光窓1cを通して外光が入り、感光体にメモリを発生させてしまう問題があった。
【0009】
そこで、その問題に対処するため、プロセスカートリッジが装置本体外にある場合に露光窓1cを塞ぐ遮光シャッタ101(図2参照)を設けている。
【0010】
前記メモリの発生は、感光ドラムの処方で程度差があるため、遮光シャッタ101を必要としないプロセスカートリッジもあるが、特に高精細画像を必要とするプロセスカートリッジにおいては、光に対し敏感な感光ドラムを使用する場合があるため、遮光シャッタ101は必要とされている。
【0011】
遮光シャッタ101は、画像形成装置本体100外では図2の101Cの位置にあり、露光窓1cから外光が入らないように閉じられているが、画像形成装置本体100内では図2の101B位置まで回動中心101aを中心に回動する。よって、露光窓1cが開放されレーザー光Lが感光体2を露光することが可能となる。
【0012】
上述した遮光シャッタ101の開閉動作は、プロセスカートリッジ1の画像形成装置本体100への着脱により行われる(不図示)。
【0013】
また、遮光シャッタ101は、画像形成装置本体100外で、ユーザーの取り扱いによって容易に開かないように、バネで図2の101Cの位置にくるよう付勢されている。
【0014】
次に、図5乃至図8を参照して従来の遮光シャッタ部の構成について説明する。図5及び図6は、従来の遮光シャッタ部を備えるプロセスカートリッジの上面図である。図7は、従来の遮光シャッタ部の上面図、図8は、従来の遮光シャッタ部の動作を説明するための部分断面図である。
【0015】
図5に示すように、プロセスカートリッジ1に備えられた従来の遮光シャッタ101は、長手方向両端に設けた開閉回動中心101gをプロセスカートリッジの枠体である現像容器に設けた支持部4pで支持され回動する(図5には、遮光シャッタ101の開閉回動中心101gは片側のみ記載)。
【0016】
しかし、印字可能幅が大きい画像形成装置本体100では、感光体2の長手寸法も長くなり、それに合わせて露光窓1cも長手方向に長くなる。
【0017】
その結果、遮光シャッタ101も長くなるため、遮光シャッタ101の開閉回動中心101gを遮光シャッタ101の両端のみに設けただけであると、プロセスカートリッジ1に振動、衝撃が加わった場合、遮光シャッタ101がプロセスカートリッジ1から外れることがある。また、遮光シャッタ101が長いために、遮光シャッタ101をモールドで形成すると、遮光シャッタ101が長手方向に反り、レーザーLとの間隔を保証する手段が必要であった。
【0018】
そのため、プロセスカートリッジ枠体に、遮光シャッタ101の開閉回動支点支持部4m、4nを長手方向に設けることで、プロセスカートリッジ1に振動、衝撃が加わった場合であっても、遮光シャッタ101の外れ、遮光シャッタ101の長手方向の反りを防止していた(図6、図7、図8)。
【0019】
【特許文献1】
特開平06−019238
【特許文献2】
特開平09−197746
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0021】
すなわち、プロセスカートリッジ1に遮光シャッタ101の開閉回動支点支持部4m、4nを設けたために、遮光シャッタ101が開いた状態で、遮光シャッタ101が回動支点支持部4m,4nと干渉しないように、遮光シャッタ101に、回動支点支持部4m,4nを避ける穴部101e,101fを設ける必要があり、この遮光シャッタ101に設けた穴部101e,101fを通った外光が、感光体2にメモリを発生させる可能性があった。
【0022】
本発明は上記の従来技術の課題を鑑みなされたもので、その目的とするところは、外光による感光体への露光を簡便に防止することが可能なシャッタ部材及びそれを備えたプロセスカートリッジを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係るシャッタ部材にあっては、
感光体の露光を行うための光を通過させる開口部を有する枠体に回動可能に設けられ、前記開口部を遮蔽可能なシャッタ部材であって、
前記シャッタ部材は、
前記開口部の長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部に支持される回動支点と、
該回動支点を中心に回動したシャッタ部材が前記回動支点支持部と干渉しないように設けられた穴部と、
該穴部を覆う弾性部と、を備え、
前記弾性部は、前記シャッタ部材が前記開口部を開放する位置にあるとき、前記開口部が遮蔽される位置に該シャッタ部材を移動する復原力を発生することを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係るプロセスカートリッジにあっては、
露光により潜像が形成される感光体と、
該感光体の露光を行うための光を通過させる開口部を有する枠体と、
該枠体に移動可能に設けられ、前記開口部を遮蔽可能なシャッタ部材と、を有し、
画像形成装置本体に装着可能なプロセスカートリッジにおいて、
前記シャッタ部材は、
前記開口部の長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部に支持される回動支点と、
該回動支点を中心に回動したシャッタ部材が前記回動支点支持部と干渉しないように設けられた穴部と、
該穴部を覆う弾性部と、を備え、
前記弾性部は、前記シャッタ部材が前記開口部を開放する位置にあるとき、前記開口部が遮蔽される位置に該シャッタ部材を移動する復原力を発生することを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、シャッタ部材の開閉動作安定化、振動や衝撃を受けた場合のシャッタ部材の脱落を防止しつつ、シャッタ部材に設けられた回動支点を支持する回動支点支持部とシャッタ部材とが干渉しないように設けられた穴部からの外光の侵入を防ぐことができ、感光体のメモリの発生を防止することができる。
【0026】
また、変形した弾性部の復原力を利用することでバネ部材を用いることなく簡便な構成でシャッタ部材の開閉動作を確実に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
【0028】
[画像形成装置の全体の説明]
図1〜図4を参照して、本実施の形態に係るカラー電子写真画像形成装置の全体構成及びそれに備わるプロセスカートリッジの全体構成について概略説明する。図1は、カラー電子写真画像形成装置の一形態であるカラーレーザービームプリンタの全体概略断面図である。図2は、プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の概略断面図である。図3は、カラー電子写真画像形成装置の全体斜視図である。図4は、プロセスカートリッジの長手断面図である。
【0029】
カラーレーザービームプリンタである画像形成装置本体100の画像形成部は、ドラム状の像担持体である感光体2を備えた4つのプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1K (イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色)と、このプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの上方に、各色に対応した露光手段51Y,51M,51C,51K (レーザービーム光学走査系)が夫々並列配置されている。
【0030】
上記画像形成部の下方には、記録媒体52を送り出す給送手段と、感光体2上に形成されたトナー像を転写する中間転写ベルト54a、及び中間転写ベルト54a上のトナー像を記録媒体52に転写する2次転写ローラ54dが配置されている。
【0031】
さらに、トナー画像を転写された記録媒体52を定着する定着手段56、記録媒体52を装置外へ排出し積載する排出手段が配置されている。
ここで記録媒体52としては、例えば用紙、OHPシート、あるいは布等である。
【0032】
本実施の形態の画像形成装置はクリーナレスシステムの装置であり、感光体2上に残存した転写残トナーは現像手段に取り込んでおり、転写残トナーを回収貯蔵する専用のクリーナーはプロセスカートリッジ内には配置していない。
【0033】
なお、本発明に用いることができる画像形成装置としては、上述のクリーナレスシステムの画像形成装置に限らず、一般的なクリーナー手段を備えた画像形成装置であってもよい。
【0034】
次に、上記画像形成装置の各部の構成について順次詳細に説明する。
【0035】
[給紙部]
給紙部は、画像形成部へ記録媒体52を給送するものであり、複数枚の記録媒体52を積載収納した給送カセット53a、給送ローラ53b、重送防止のリタードローラ53c、給送ガイド53d、搬送ローラ53e,53f、レジストローラ53gから主に構成される。
【0036】
給送ローラ53bは、画像形成動作に応じて駆動回転し、給送カセット53a内の記録媒体52を一枚ずつ分離給送する。
【0037】
記録媒体52は、給送ガイド53dによってガイドされ、搬送ローラ53e,53fを経由してレジストローラ53gに搬送される。記録媒体52が搬送された直後は、レジストローラ53gは回転を停止しており、このニップ部に突き当たることにより記録媒体52は斜行が矯正される。
【0038】
レジストローラ53gは、記録媒体52を静止待機させる非回転の動作と記録媒体52を中間転写ベルト54aに向けて搬送する回転の動作とを画像形成動作中に所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時のトナー像と記録媒体52との位置合わせを行う。
【0039】
[プロセスカートリッジ]
プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは、像担持体である感光体2の周囲に、帯電手段と現像手段を配置し、一体的に構成している。そして、このプロセスカートリッジは装置本体に対して、ユーザーが容易に取り外しでき、感光体2が寿命に至った場合に交換する。
【0040】
本実施の形態においては、例えば、感光体2の回転回数をカウントし、所定カウント数を越えた場合に、プロセスカートリッジが寿命に至ったことを報知するようにしている。
【0041】
本実施の形態の感光体2は負帯電の有機感光体で、直径約30mmのアルミニウム製のドラム基体上に、通常用いられる感光体層を有しており、最表層に電荷注入層を設けている。そして、所定のプロセススピード、本実施の形態では約117mm/secで回転駆動される。
【0042】
電荷注入層は、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子として、例えばSnO超微粒子を分散した材料の塗工層を用いている。
【0043】
図4に示すように、感光体2の奥側端部にはドラムフランジ2bが固定され、手前端部には非駆動フランジ2dが固定されている。ドラムフランジ2bと非駆動フランジ2dの中心にはドラム軸2aが貫通しており、ドラム軸2aとドラムフランジ2b及び非駆動フランジ2dは一体となって回転される。すなわち、感光体2はドラム軸2aの軸を中心に回転される。
【0044】
ドラム軸2aの手前側端部は軸受2eに回転自在に支持され、軸受2eは軸受ケース2cに対して固定されている。そして軸受ケース2cはプロセスカートリッジのフレームに対して固定されている。
【0045】
[帯電手段]
帯電手段は接触帯電方法を用いたものである。本実施の形態においては、帯電部材として帯電ローラ3aを用いている。
【0046】
図2に示すように、帯電ローラ3aは芯金3bの両端部をそれぞれ不図示の軸受部材により回転自在に保持させると共に、押しバネ3dによって感光体2方向に付勢して感光体2の表面に対して所定の押圧力をもって圧接させており、感光体2の回転に従動して回転する。
【0047】
また、3fは帯電ローラクリーニングユニットであり、本実施の形態では可撓性をもつクリーニングフィルムを備える。
【0048】
このクリーニングフィルム3eが帯電ローラ3aの長手方向に並行に配置され、かつ同長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材3fに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ3aと接触ニップを形成するように配置されている。支持部材3fが外部駆動手段によりカップリングに回転駆動を伝達し、さらにカップリングギア部からカムギアに伝達され、カム部において、帯電ローラクリーニングユニットアーム部が作用し、帯電シート戻しバネが帯電ローラクリーニングユニットの一端に配置されていることによってカム部に沿って、長手方向に5mmのストロークで一定量往復運動されて帯電ローラ表面がクリーニングフィルム3eで摺擦される。これにより帯電ローラ表面の付着物(微粉トナー、外添剤など)の除去がなされる。
【0049】
[クリーナレスシステム]
本実施の形態に係る画像形成装置はクリーナレスシステムを採用しているため、まず、クリーナレスシステムの概要について説明する。
【0050】
本実施の形態に係る画像形成装置は、転写後の感光体2上の転写残トナーを、引き続く感光ドラムの回転に伴い帯電部a、露光部bを通過させ現像部cに持ち運び、現像装置により現像同時クリーニング(回収)するものである。
【0051】
感光体2面上の転写残トナーは露光部bを通るので露光工程はその転写残トナー上からなされるが、転写残トナーの量は少ないため、大きな影響は現れない。
【0052】
ただし、転写残トナーには正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在しており、その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが帯電部aを通過する際に帯電ローラ3aに付着することで、帯電ローラ3aが許容以上にトナーに汚染され、帯電不良を生じる場合がある。
【0053】
また、感光ドラム面上の転写残トナーの現像装置による現像同時クリーニングを効果的に行わせるためには、現像部cに持ち運ばれる感光ドラム上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置によって感光ドラムの静電潜像を現像できる帯電量であることが必要である。反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては感光ドラム上から現像装置に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
【0054】
また、近年のユーザニーズの多様化に伴い、写真画像のような高印字率の画像などの連続印字動作などにより、一度に大量の転写残トナーが発生し、上述したような問題をさらに助長させてしまう場合もある。
【0055】
そこで、本実施の形態においては、転写部dよりも感光ドラム下流側の位置において、感光体2の転写残トナーを均一化するための、転写残トナー(残留現像剤像)均一化手段3gを設け、この転写残トナー均一化手段3gよりも感光ドラム回転方向下流側で帯電部aよりも感光ドラム回転方向上流側の位置において、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるためのトナー(現像剤)帯電制御手段3hを設けている。
【0056】
転写残トナー均一化手段3gを設けることにより、転写部dからトナー帯電制御手段3hへ持ち運ばれる感光ドラム上のパターン状の転写残トナーは、トナー量が多くても、そのトナーが感光ドラム面に分散分布化され、非パターン化される。そのため、トナー帯電制御手段3hの一部にトナーが集中することがなくなり、該トナー帯電制御手段3hによる転写残トナーの全体的な正規極性帯電化処理が常に十分になされて、転写残トナーの帯電ローラ3aへの付着防止が効果的になされる。また、転写残トナー像パターンのゴースト像の発生も防止される。
【0057】
本実施の形態では、上記転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hは、適度の導電性をもったブラシ状部材であり、ブラシ部を感光ドラム面上に接触させて配置してある。
【0058】
また、これらの手段は、図示しない駆動源により感光ドラムの長手方向に移動(往復運動)するようになっている。このようにすることで、転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hが感光ドラム上で同一個所に位置し続けることがなくなり、例えばトナー帯電制御手段3hの抵抗ムラによる過帯電部、帯電不足部が存在したとしても、常に同じ感光ドラム面部分で起こるわけではないため、極小的な転写残トナーの過帯電によって感光ドラム上に融着が発生すること、また帯電不足によって帯電ローラ3aに転写残トナーが付着することが防止あるいは緩和される。
【0059】
[露光手段]
本実施の形態においては、上記感光体2への露光は、レーザー露光手段を用いて行っている。即ち、装置本体から画像信号が送られてくると、この信号に対応して変調されたレーザー光Lが、感光体2の一様帯電面に対して走査露光される。そして、感光体2面には画像情報に対応した静電潜像が選択的に形成される。
【0060】
レーザー露光手段は、固体レーザー素子(不図示)、ポリゴンミラー51a、結像レンズ51b、反射ミラー51c等から構成されている。入力された画像信号に基づき発光信号発生器(不図示)により固体レーザー素子が所定タイミングでON/OFF発光制御される。固体レーザー素子から放射されたレーザー光Lは、コリメーターレンズ系(不図示)により略平行な光束に変換され、高速回転するポリゴンミラー51aにより走査される。そして、結像レンズ51b、反射ミラー51cを介して感光体2にスポット状に結像される。
【0061】
このように感光体2面上には、レーザー光走査による主走査方向の露光と、さらに感光体2が回転することによる副走査方向の露光がなされ、画像信号に応じた露光分布が得られる。
【0062】
即ち、レーザー光Lの照射及び非照射により、表面電位が落ちた明部電位と、そうでない暗部電位が形成される。そして、明部電位と暗部電位間のコントラストにより、画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0063】
[現像手段]
現像手段である現像装置4は、2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)であり、図2に示すように、マグネットローラ4bを内包した現像剤担持体である現像スリーブ4a上にキャリアとトナーからなる現像剤を保持している。
【0064】
現像スリーブ4aには所定間隙を有して、規制ブレード4cが設けられ、現像スリーブ4aの矢印方向への回転に伴い、現像スリーブ4a上に薄層の現像剤を形成する。
【0065】
現像スリーブ4aは、図4に示すように、その両側の縮径されたジャーナル部4a1にスペーサ4kを回転可能に嵌合させることで感光体2と所定間隙を有するように配置され、現像時においては現像スリーブ4a上に形成された現像剤が、感光体2に対して接触する状態で現像できるように設定されている。
【0066】
現像スリーブ4aは現像部において感光体2の回転方向に対してカウンター方向である矢示の方向(図2参照)に所定の周速度で回転駆動される。
【0067】
本実の形態において用いたトナーは、平均粒径6μmのネガ帯電トナーであり、磁性キャリアとしては飽和磁化が205emu/cm、平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。また、トナーとキャリアを重量比6:94で混合したものを現像剤として用いた。
【0068】
現像剤が循環している現像剤収納部4hは、両端部を除いて長手方向の隔壁4dで2つに仕切られている。そして、撹拌スクリュー4eA,4eBがこの隔壁4dを挟んで配置されている。
【0069】
トナー補給容器から補給されたトナーは、図4に示すように、撹拌スクリュー4eBの奥側に落下し、長手方向の手前側に送られながら撹拌され、手前側端の隔壁4dのない部分を通過する。そして、撹拌スクリュー4eAでさらに長手方向の奥側に送られ、奥側の隔壁4dのない部分を通り、撹拌スクリュー4eBで送られながら撹拌され、循環を繰り返している。
【0070】
次に、感光体2に形成された静電潜像を、現像装置4を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系について説明する。
【0071】
現像スリーブ4aの回転に伴い、現像容器内の現像剤がマグネットローラ4bの汲み上げ極で現像スリーブ4a面に汲み上げられて搬送される。
【0072】
搬送される過程において、現像剤は現像スリーブ4aに対して垂直に配置された規制ブレード4cによって層厚が規制され、現像スリーブ4a上に薄層現像剤が形成される。薄層現像剤が現像部に対応する現像極に搬送されると、磁気力によって穂立ちが形成される。感光体2面の静電潜像は、この穂状に形成された現像剤中のトナーによってトナー像として現像される。本例においては、静電潜像は反転現像される。
【0073】
現像部を通過した現像スリーブ4a上の薄層現像剤は、引き続き現像スリーブ4aの回転に伴い現像容器内に入り、搬送極の反発磁界によって現像スリーブ4a上から離脱して現像容器内の現像剤溜りに戻される。
【0074】
現像スリーブ4aには、不図示の電源から直流(DC)電圧及び交流(AC)電圧が印加される。本実施の形態では、−500Vの直流電圧と、周波数2000Hzでピーク間電圧1500Vの交流電圧が印加され、感光体2の露光部にのみ選択的に現像している。
【0075】
一般に2成分現像法においては交流電圧を印加すると現像効率が増し画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生しやすくなるという問題も生じる。このため、通常、現像スリーブ4aに印加する直流電圧と感光体2の表面電位間に電位差を設けることによって、かぶりを防止することを実現している。より具体的には、感光体2の露光部の電位と非露光部の電位との間の電位のバイアス電圧を印加している。
【0076】
現像によりトナーが消費されると、現像剤中のトナー濃度が低下する。本実施の形態では、撹拌スクリュー4eBの外周面に近接した位置にトナー濃度を検知するセンサー4gを配置している。現像剤内のトナー濃度が所定の濃度レベルよりも低下したことをセンサー4gで検知すると、トナー補給容器から現像装置4内にトナーを補給する命令が出される。このトナー補給動作により現像剤のトナー濃度が常に所定のレベルに維持管理される。
【0077】
[トナー補給容器]
トナー補給容器5Y,5M,5C,5Kは、プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kの上方に並列配置されており、画像形成装置本体100正面より装着される。
【0078】
図2に示すように、トナー補給容器の内部に撹拌軸5cに固定された撹拌板5bとスクリュー5aが配置され、容器底面にはトナーを排出する排出開口部5fが形成されている。スクリュー5aと撹拌軸5cは、その両端を軸受で回転可能に支持され、片方の最端部には駆動カップリング(凹)が配置されている。駆動カップリング(凹)は装置本体の駆動カップリング(凸)から駆動伝達を受け、回転駆動される。
【0079】
スクリュー5aの外形部は、らせんリブ形状となっており、排出開口部5fを中心に、らせんのねじれ方向を反転させている。駆動カップリング(凸)の回転により、所定の回転方向にスクリューは回転される。そして、排出開口部5fに向かってトナーは搬送され、排出開口部5fの開口よりトナーを自由落下させ、プロセスカートリッジにトナーを補給する。
【0080】
撹拌板5bの回転半径方向の先端部は傾斜しており、トナー補給容器の壁面と摺接する際には、上記先端部はある角度をもって当接される。具体的には、撹拌板の先端側はねじられて、らせん状態になる。このように、撹拌板の先端側がねじれ傾斜することにより軸方向への搬送力が発生し、トナーが長手方向に送られる。
【0081】
なお、本実施の形態のトナー補給容器は、2成分現像法に限らず、1成分現像法を用いるプロセスカートリッジまたは現像カートリッジにおいても補給可能であり、またトナー補給容器内に収納される粉体は、トナーだけに限らず、トナー及び磁性キャリアが混合された、いわゆる現像剤であってもよいことは言うまでもない。
【0082】
[転写手段]
転写手段である中間転写ユニット54は、感光体2から順次に1次転写されて重ねられた複数のトナー像を、一括して記録媒体52に2次転写するものである。
【0083】
中間転写ユニット54は、矢印方向に走行する中間転写ベルト54aを備えており、矢印の時計方向に感光体2の外周速度と略同じ周速度で走行している。この中間転写ベルト54aは、周長約940mmの無端状ベルトであり、駆動ローラ54b、2次転写対向ローラ54g、従動ローラ54cの3本のローラにより掛け渡されている。
【0084】
さらに、中間転写ベルト54a内には、転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fKが夫々感光体2の対向位置に回転可能に配置され、感光体2の中心方向に加圧されている。
【0085】
転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fKは不図示の高圧電源より給電され、中間転写ベルト54aの裏側からトナーと逆極性の帯電を行い、感光体2上のトナー像を順次中間転写ベルト54aの上面に1次転写する。
【0086】
2次転写部では、転写部材としての2次転写ローラ54dが2次転写対向ローラ54gに対向した位置で中間転写ベルト54aに圧接している。2次転写ローラ54dは、図示上下に揺動可能で且つ回転し、同時に中間転写ベルト54aにはバイアスが印加されるので、中間転写ベルト54a上のトナー像は記録媒体52に転写される。
【0087】
ここで中間転写ベルト54aと2次転写ローラ54dは各々駆動されている。記録媒体52が2次転写部に突入すると、所定のバイアスが2次転写ローラ54dに印加され、中間転写ベルト54a上のトナー像は記録媒体52に2次転写される。
【0088】
この時、両者に挟まれた状態の記録媒体52は転写工程が行われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送され次工程である定着器56に向けて搬送される。
【0089】
転写工程の最下流側である中間転写ベルト54aの所定位置には、中間転写ベルト54aの表面に接離可能なクリーニングユニット55が設けてあり、2次転写後に残った転写残トナーを除去する。
【0090】
クリーニングユニット55内には、転写残トナーを除去するためのクリーニングブレード55aが配置されている。クリーニングユニット55は不図示の回転中心で揺動可能に取りつけられており、クリーニングブレード55aは中間転写ベルト54aに食い込む方向に圧接している。クリーニングユニット55内に取りこまれた転写残トナーは、送りスクリュー55bにより廃トナータンク(不図示)へ搬送され貯蔵される。
【0091】
ここで中間転写ベルト54aとしてはポリイミド樹脂からなるものを用いることができる。その他の材質としてはポリイミド樹脂に限定されるものではなく、ポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂などのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好適に用いることができる。
【0092】
[定着部]
前記現像手段によって感光体2に形成されたトナー像は、中間転写ベルト54aを介して記録媒体52上に転写される。そして、定着器56は、記録媒体52に転写されたトナー像を熱を用いて記録媒体52に定着させる。
【0093】
図1に示すように、定着器56は、記録媒体52に熱を加えるための定着ローラ56aと記録媒体52を定着ローラ56aに圧接させるための加圧ローラ56bを備えており、各ローラは中空ローラである。その内部にそれぞれヒータ(不図示)を有している。そして、回転駆動されることによって同時に記録媒体52を搬送する。
【0094】
即ちトナー像を保持した記録媒体52は定着ローラ56aと加圧ローラ56bとにより搬送されると共に、熱及び圧力を加えられることによりトナー像が記録媒体52に定着される。定着後の記録媒体52は、排出ローラ53h,53jにより排出され、画像形成装置本体100上のトレー57に積載される。
【0095】
[プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の装着]
次に、プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の装着手順を図2、図3、図4及び図5を用いて説明する。画像形成装置本体100の正面には、開閉自在な前ドア58が配置されており、この前ドア58を手前に開くと、プロセスカートリッジ及びトナー補給容器を挿入する開口部が露出される。
【0096】
プロセスカートリッジを挿入する開口部には、回動可能に支持された芯決め板59が配置されており、プロセスカートリッジを挿抜する場合は、この芯決め板59を開放した後に行う。
【0097】
画像形成装置本体100内には、プロセスカートリッジの装着とトナー補給容器の装着を案内するガイドレール60が固定されている。
【0098】
プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の装着方向は、感光体2の軸線方向と平行な方向であり、ガイドレール60も同様な方向に配置されている。プロセスカートリッジ及びトナー補給容器は、一旦、ガイドレール60に沿って画像形成装置本体100内の手前から奥側にスライドされ挿入される。
【0099】
プロセスカートリッジが最奥部まで挿入されると、ドラムフランジ2bの中心穴2fに装置本体の芯決め軸66が挿入され、感光体2の奥側の回転中心位置が装置本体に対して決められる。またこれと同時にドラムフランジ2bに形成された駆動伝達部2gと駆動カップリング(凸)62aが連結され、感光体2の回転駆動が可能となる。
【0100】
本実施の形態で用いた駆動伝達部2gは、ねじれた三角柱形状をなしており、本体からの駆動力が加わることで駆動が伝達されると共に、感光体2を奥側に引き込む力を発生させている。
【0101】
さらに、後側板65には、プロセスカートリッジを位置決めする支持ピン63が配置されており、この支持ピン63がプロセスカートリッジのフレームに挿入され、プロセスカートリッジのフレームの位置が固定される。
【0102】
画像形成装置本体100の手前側には、回動可能な芯決め板59が配置されており、この芯決め板59に対してプロセスカートリッジの軸受ケース2cが支持固定される。これら一連の挿入動作により、感光体2とプロセスカートリッジは装置本体に対して位置決めされる。
【0103】
一方、トナー補給容器は最奥部まで挿入されると、後側板65から突出した支持ピンに対して固定される。またこれと同時に駆動カップリング(凹)と駆動カップリング(凸)が連結され、スクリュー5a及び撹拌軸5cの回転駆動が可能となる。
【0104】
【実施例】
次に、本発明におけるシャッタ部材とそれを備えたプロセスカートリッジについて具体的に説明する。
【0105】
(実施例1)
図9及び図10を参照して、本実施例に係るシャッタ部材及びそれを備えたプロセスカートリッジについて説明する。図9は、本実施例に係るプロセスカートリッジの上面図、図10は、図9に示すプロセスカートリッジのF−F断面図である。
【0106】
上述のように、遮光シャッタ101が振動、衝撃を受けたときの外れ防止用に、現像容器4fに、遮光シャッタ101開閉回動支点支持部4m,4nを設けた場合、この遮光シャッタ101開閉回動支点支持部4m,4nと遮光シャッタ101との干渉を防ぐため、遮光シャッタ101には穴部101eが設けられている(図6〜図8参照)。そのため、穴部101eから外光が入り、感光ドラムにメモリが発生してしまう場合があった。
【0107】
そこで、本実施例では、感光ドラムへメモリを発生させることを防止するために遮光するシャッタ部材10に、穴部10eを覆い遮光するめの可撓性シート部材11を貼り付けている。
【0108】
可撓性シート部材11は、図9に示すようにシャッタ部材10の穴部10eを塞ぐ位置に貼り付けることで、シャッタ部材10の穴部10eから外光が入ることを防止できる。
【0109】
また、図10(a)に示すように、可撓性シート部材11を変形した状態で、シャッタ部材10の穴部10eを通して、シャッタ部材回動支点10hに掛けるようにすると、図10(b)に示すように、シャッタ部材10が開いた状態では、可撓性シート部材11は回動支点支持部4mと当接し、回動支点支持部4mから押され11a位置から11b位置へと変位する。
【0110】
このように可撓性シート部材11が変形した時に発生する元の状態に戻ろうとする力である復原力Bは、図10(b)に示す方向に作用する。この復原力Bの作用方向は、シャッタ部材10の閉じる方向なので、プロセスカートリッジ1を装置本体外に出した時は、可撓性シート部材11の復原力Bにより、シャッタ部材10は露光窓1cを閉じる位置へと移動する。
【0111】
そのため、従来用いていた遮光シャッタ101を閉じるためのバネ部材を用いることなく、簡便な構成でシャッタ部材10を閉じることができる。
【0112】
また、可撓性シート部材11を、現像容器4fの開閉回動支点支持部4m、4nに当接させ、復原力Bを一定方向に発生させているため、シャッタ部材10は、開閉回動支点支持部4m、4nでは復原力Bの作用方向に寄せられる。よって、シャッタ部材10の反りや、シャッタ部材10と現像容器4fに設けた開閉回動支点支持部4m、4nとのガタによって、シャッタ部材10の位置がばらつくことがなくなり、シャッタ部材10とレーザーLとの隙間を確実に管理することが可能となる。
【0113】
(実施例2)
図11及び図12を参照して、本実施例に係るシャッタ部材及びそれを備えたプロセスカートリッジについて説明する。図11は、本実施例に係るプロセスカートリッジの上面図、図12は、本実施例に係るプロセスカートリッジのG−G断面図である。
【0114】
本実施例では、感光ドラムへメモリを発生させることを防止するために、現像容器4fに可撓性シート部材11を貼り付けている。
【0115】
可撓性シート部材11は、図11に示すようにシャッタ部材10の穴部10eを塞ぐ位置に貼り付けることで、シャッタ部材10の穴部10eから外光が入ることを防止できる。
【0116】
また、図12(a)に示すように、可撓性シート部材11を、現像容器4fの上面からシャッタ部材10の穴部10eを覆うように突出させるようにすると、図10(b)に示すように、シャッタ部材10が開いた状態では、現像容器4fに貼り付けられた可撓性シート部材11の一部は固定されているので、可撓性シート部材11の突出部が略L字状の形状をなしてシャッタ部材10の一部と当接する。
【0117】
このとき可撓性シート部材11に発生する復原力Bは、図12(b)に示す方向に作用する。そして、復原力Bの作用方向は、シャッタ部材10の閉じる方向なので、プロセスカートリッジ1を装置本体外に出した時は、可撓性シート部材11の復原力Bにより、シャッタ部材10は露光窓1cを閉じる位置へと移動する。
【0118】
そのため、従来用いていた遮光シャッタ101を閉じるためのバネ部材を用いることなく、簡便な構成でシャッタ部材10を閉じることができる。
【0119】
また、その他の効果は実施例1と同様である。
【0120】
(実施例3)
図13及び図14を参照して、本実施例に係るシャッタ部材について説明する。図13は、本実施例に係るシャッタ部材近傍の上面図、図14は、図13に示すシャッタ部材のH−H断面図である。
【0121】
本実施例では、感光ドラムへメモリを発生させることを防止するために、シャッタ部材10と一体に穴部10eを覆うように弾性部10kを設けている。そのため、可撓性シート部材を用いることなくシャッタ部材10の穴部10eから外光が入ることを防止できる。弾性部10kの材質は、外力が加わることである程度変形するものであればよい。また、本実施例に示すように、弾性部10kをシャッタ部材10の本体より薄く作製することで、シャッタ部材10本体の剛性を確保しつつ、弾性部10kにおいて選択的に変形させることができるシャッタ部材10を一部材で一体成形することが可能となる。
【0122】
また、図14(a)に示すように、弾性部10kをシャッタ部材10に設けることで、図14(b)に示すように、シャッタ部材10が開いた状態では、弾性部10kは回動支点支持部4mと当接し、回動支点支持部4mから押され変形する。
【0123】
このように弾性部10kが変形した時に作用する復原力Bは、図14(b)に示す方向に作用する。この復原力Bの作用方向は、シャッタ部材10の閉じる方向なので、プロセスカートリッジ1を装置本体外に出した時は、弾性部10kの復原力Bにより、シャッタ部材10は露光窓1cを閉じる位置へと移動する。
【0124】
そのため、従来用いていた遮光シャッタ101を閉じるためのバネ部材を用いることなく、簡便な構成でシャッタ部材10を閉じることができる。
【0125】
また、弾性部10kを、現像容器4fに設けられた開閉回動支点支持部4m,4nに当接させ、復原力Bを一定方向に発生させているため、シャッタ部材10は、開閉回動支点支持部4m,4nでは復原力Bの作用方向に寄せられる。よって、シャッタ部材10の反りや、シャッタ部材10と現像容器4fに設けた開閉回動支点支持部4m,4nとのガタによって、シャッタ部材10の位置がばらつくことがなくなり、シャッタ部材10とレーザーLとの隙間を確実に管理することが可能となる。
【0126】
なお、図13に示すように、弾性部10kの両脇には微少隙間10mが発生する場合があるが、この微少隙間10mは非常に小さいため、隙間から侵入する外光の影響はほとんどない。
【0127】
また、本発明の実施の形態には、次の実施態様も含まれる。
【0128】
(実施態様1)
感光体2の露光を行うための光を通過させる開口部1cを有する枠体(現像容器4f)に回動可能に設けられ、前記開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10であって、
前記シャッタ部材10は、
前記開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)に支持される回動支点10hと、
該回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部(開閉回動支点支持部4m)と干渉しないように設けられた穴部10eと、
該穴部10eを覆う弾性部10kと、を備え、
前記弾性部10kは、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを開放する位置101Bにあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置101Cに該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生することを特徴とするシャッタ部材10。
【0129】
(実施態様2)
前記弾性部10kは、前記回動支点10hに近接して設けられることを特徴とする実施態様1に記載のシャッタ部材10。
【0130】
(実施態様3)
前記弾性部10kは、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを遮蔽する位置101Cにあるとき、該シャッタ部材10を前記枠体(現像容器4f)に押し付ける方向に復原力Bを発生することを特徴とする実施態様1または2に記載のシャッタ部材10。
【0131】
(実施態様4)
前記回動支点10hは、前記枠体(現像容器4f)に付設された複数の回動支点支持部(開閉回動支点支持部4m,4n)のそれぞれに支持されるように複数設けられていることを特徴とする実施態様2または3に記載のシャッタ部材10。
【0132】
(実施態様5)
感光体2の露光を行うための光を通過させる開口部1cを有する枠体(現像容器4f)に回動可能に設けられ、前記開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10であって、
前記シャッタ部材10は、
前記開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)に支持される回動支点10hと、
該回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)と干渉しないように設けられた穴部10eと、
該穴部10eを覆う可撓性シート部材11と、を備え、
前記可撓性シート部材11は、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを開放する位置101Bにあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置101Cに該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生することを特徴とするシャッタ部材10。
【0133】
(実施態様6)
前記可撓性シート部材11は、前記回動支点10hに近接して設けられることを特徴とする実施態様4に記載のシャッタ部材10。
【0134】
(実施態様7)
前記可撓性シート部材11は、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを遮蔽する位置101Cにあるとき、該シャッタ部材10を前記枠体(現像容器4f)に押し付ける方向に復原力Bを発生することを特徴とする実施態様1に記載のシャッタ部材10。
【0135】
(実施態様8)
前記回動支点10hは、前記枠体(現像容器4f)に付設された複数の回動支点支持部(開閉回動支点支持部4m,4n)のそれぞれに支持されるように複数設けられていることを特徴とする実施態様6または7に記載のシャッタ部材10。
【0136】
(実施態様9)
露光により潜像が形成される感光体2と、
該感光体2の露光を行うための光を通過させる開口部1cを有する枠体(現像容器4f)と、
該枠体(現像容器4f)に移動可能に設けられ、前記開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10と、を有し、
画像形成装置本体100に装着可能なプロセスカートリッジ1において、
前記シャッタ部材10は、
前記開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)に支持される回動支点10hと、
該回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)と干渉しないように設けられた穴部10eと、
該穴部10eを覆う弾性部10kと、を備え、
前記弾性部10kは、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを開放する位置101Bにあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置101Cに該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生することを特徴とするプロセスカートリッジ1。
【0137】
(実施態様10)
前記弾性部10kは、前記回動支点10hに近接して設けられることを特徴とする実施態様9に記載のプロセスカートリッジ1。
【0138】
(実施態様11)
前記弾性部10kは、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを遮蔽する位置101Cにあるとき、該シャッタ部材10を前記枠体(現像容器4f)に押し付ける方向に復原力Bを発生することを特徴とする実施態様9または10に記載のプロセスカートリッジ1。
【0139】
(実施態様12)
前記回動支点10hは、前記枠体(現像容器4f)に付設された複数の回動支点支持部(開閉回動支点支持部4m,4n)のそれぞれに支持されるように複数設けられていることを特徴とする実施態様10または11に記載のプロセスカートリッジ1。
【0140】
(実施態様13)
露光により潜像が形成される感光体2と、
該感光体2の露光を行うための光を通過させる開口部1cを有する枠体(現像容器4f)と、
該枠体(現像容器4f)に移動可能に設けられ、前記開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10と、を有し、
画像形成装置本体100に装着可能なプロセスカートリッジ1において、
前記シャッタ部材10は、
前記開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)に支持される回動支点10hと、
該回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)と干渉しないように設けられた穴部10eと、
該穴部10eを覆う可撓性シート部材11と、を備え、
前記可撓性シート部材11は、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを開放する位置にあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置に該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生することを特徴とするプロセスカートリッジ1。
【0141】
(実施態様14)
露光により潜像が形成される感光体2と、
該感光体2の露光を行うための光を通過させる開口部1cを有する枠体(現像容器4f)と、
該枠体(現像容器4f)に移動可能に設けられ、前記開口部1cを遮蔽可能なシャッタ部材10と、を有し、
画像形成装置本体100に装着可能なプロセスカートリッジ1において、
前記シャッタ部材10は、
前記開口部1cの長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)に支持される回動支点10hと、
該回動支点10hを中心に回動したシャッタ部材10が前記回動支点支持部(例えば、開閉回動支点支持部4m)と干渉しないように設けられた穴部10eと、を備え、
前記枠体(現像容器4f)は、前記穴部10eを覆う可撓性シート部材11を備え、
前記可撓性シート部材11は、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを開放する位置101Bにあるとき、前記開口部1cが遮蔽される位置101Cに該シャッタ部材10を移動する復原力Bを発生することを特徴とするプロセスカートリッジ1。
【0142】
(実施態様15)
前記可撓性シート部材11は、前記回動支点10hに近接して設けられることを特徴とする実施態様13または14に記載のプロセスカートリッジ1。
【0143】
(実施態様16)
前記可撓性シート部材11は、前記シャッタ部材10が前記開口部1cを遮蔽する位置101Cにあるとき、該シャッタ部材10を前記枠体(現像容器4f)に押し付ける方向に復原力Bを発生することを特徴とする実施態様13、14または15に記載のプロセスカートリッジ1。
【0144】
(実施態様17)
前記回動支点10hは、前記枠体(現像容器4f)に付設された複数の回動支点支持部(開閉回動支点支持部4m,4n)のそれぞれに支持されるように複数設けられていることを特徴とする実施態様15または16に記載のプロセスカートリッジ1。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡便な構成によりシャッタ部材の開閉動作を確実に行うことが可能になり、また、シャッタ部材に設けられた穴部からの外光の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー電子写真画像形成装置の全体概略断面図である。
【図2】プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の概略断面図である。
【図3】カラー電子写真画像形成装置の全体斜視図である。
【図4】プロセスカートリッジの長手断面図である。
【図5】従来の遮光シャッタ部を備えるプロセスカートリッジの上面図である。
【図6】従来の遮光シャッタ部を備えるプロセスカートリッジの上面図である。
【図7】従来の遮光シャッタ部の上面図である。
【図8】従来の遮光シャッタ部の動作を説明するための部分断面図である。
【図9】実施例1に係るプロセスカートリッジの上面図である。
【図10】実施例1に係るプロセスカートリッジのF−F断面図である。
【図11】実施例2に係るプロセスカートリッジの上面図である。
【図12】実施例2に係るプロセスカートリッジのG−G断面図である。
【図13】実施例3に係るシャッタ部材近傍の部分上面図である。
【図14】実施例3に係るシャッタ部材のH−H断面図である。
【符号の説明】
1(1Y,1M,1C,1K)プロセスカートリッジ
1c 開口部(露光窓)
2 感光体
3 帯電装置
4 現像装置
4a 現像スリーブ
4b マグネットローラ
4c 規制ブレード
4d 隔壁
4eA,4eB 撹拌スクリュー
4f 現像容器
4g センサー
4h 現像剤収納部
4k スペーサ
4m,4n 回動支点支持部
4p 支持部
5Y,5M,5C,5K トナー補給容器
5a スクリュー
5b 撹拌板
5c 撹拌軸
5f 排出開口部
10 シャッタ部材
10e 穴部
10h 回動支点
10k 弾性部
10m 微少隙間
11 可撓性シート部材
51Y,51M,51C,51K 露光手段
51a ポリゴンミラー
51b 結像レンズ
51c 反射ミラー
52 記録媒体
54 中間転写ユニット
55 クリーニングユニット
56 定着器(定着手段)
57 トレー
58 前ドア
59 芯決め板
60 ガイドレール
63 支持ピン
65 後側板
66 芯決め軸
100 画像形成装置本体
101 遮光シャッタ
101a 回動中心
101g 開閉回動中心
101e,101f 穴部
101B 開放位置
101C 遮蔽位置
a 帯電部
b 露光部
c 現像部
d 転写部
B 復原力
L レーザー

Claims (2)

  1. 感光体の露光を行うための光を通過させる開口部を有する枠体に回動可能に設けられ、前記開口部を遮蔽可能なシャッタ部材であって、
    前記シャッタ部材は、
    前記開口部の長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部に支持される回動支点と、
    該回動支点を中心に回動したシャッタ部材が前記回動支点支持部と干渉しないように設けられた穴部と、
    該穴部を覆う弾性部と、を備え、
    前記弾性部は、前記シャッタ部材が前記開口部を開放する位置にあるとき、前記開口部が遮蔽される位置に該シャッタ部材を移動する復原力を発生することを特徴とするシャッタ部材。
  2. 露光により潜像が形成される感光体と、
    該感光体の露光を行うための光を通過させる開口部を有する枠体と、
    該枠体に移動可能に設けられ、前記開口部を遮蔽可能なシャッタ部材と、を有し、
    画像形成装置本体に装着可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記シャッタ部材は、
    前記開口部の長手方向の縁辺部に付設された回動支点支持部に支持される回動支点と、
    該回動支点を中心に回動したシャッタ部材が前記回動支点支持部と干渉しないように設けられた穴部と、
    該穴部を覆う弾性部と、を備え、
    前記弾性部は、前記シャッタ部材が前記開口部を開放する位置にあるとき、前記開口部が遮蔽される位置に該シャッタ部材を移動する復原力を発生することを特徴とするプロセスカートリッジ。
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