JP2004245456A - 加湿装置 - Google Patents

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    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
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    • F24F2003/1435Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification comprising semi-permeable membrane

Abstract

【課題】中空糸モジュールの全域において効率よく水分交換を行い、十分に乾燥気体を加湿する。
【解決手段】ハウジング2内に中空糸膜3の束を収納した中空糸モジュール4内にオフガス(湿潤気体)とスイープガス(乾燥気体)とを導入し、これらオフガスとスイープガスとの間で水分交換を行わせることによってオフガスを加湿する加湿装置1において、中空糸モジュール4内にオフガスを導入するオフガス導入部5に、オフガスを分散させる手段として、例えばスワーラ13を設ける。スワーラ13は、オフガス導入部5のオフガス導入管11出口に配設され、オフガス導入側マニホルド12に流れ込むオフガスに旋回成分を与えてこれを分散させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空糸膜を用いて湿潤気体と乾燥気体との間の水分交換を行うことにより乾燥気体を加湿する加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば燃料電池システムにおいて好適に使用される加湿装置として、中空糸膜を用いた加湿装置が知られている。中空糸膜を用いた加湿装置は、中空糸膜の毛管作用を利用して、中空糸膜内部を流れる湿潤気体から水分を分離して中空糸膜外部に移動させ、中空糸膜外部を流れる乾燥気体を加湿するものである。
【0003】
燃料電池システムでは、このような加湿装置を、燃料電池スタックから排出後の水蒸気を豊富に含んだオフガスと、燃料電池スタックに供給前の乾燥したスイープガスとの間で水分交換を行って、スイープガスを加湿するための加湿装置として利用している。この場合、加湿装置は、例えば中空糸膜の束をハウジング内に収容した中空糸モジュールを有する構成とされ、オフガスをオフガス導入管から中空糸膜内を流れるように中空糸モジュール内に流入させ、また、スイープガスをスイープガス導入管から、ハウジングの全周に亘って所定間隔で形成された複数のスイープガス流入孔を介して中空糸膜の外部を流れるように中空糸モジュール内に流入させる。そして、中空糸膜内外における水蒸気分圧の差によってオフガスの水分を中空糸膜外に透過させ、この透過した水分によって中空糸膜外を流れるスイープガスを加湿している。その後、加湿されたスイープガスは、スイープガス導出管から流出し、燃料電池スタックへと供給される(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−66263号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の従来の加湿装置では、オフガス導入管と中空糸モジュールとがオフガスマニホルドにより連結されており、オフガス導入管から供給されるオフガスは、オフガスマニホルドから中空糸モジュール内に流入するようになっている。このとき、オフガス導入管からオフガスマニホルドに流れ込むオフガスは、オフガス導入管出口付近で噴流となるため、オフガスマニホルドの中心付近ではオフガスの流速が速くなり、オフガスマニホルドの外周側ではオフガスの流速が遅くなる。
【0006】
従来の加湿装置においては、以上のようにオフガスマニホルド内における各部位のオフガスの流速に偏りが生じることによって、オフガスマニホルドの中心付近のオフガスが流入する中空糸モジュール中心軸付近では中空糸膜内に流入するオフガスの流量は多くなり、オフガスマニホルドの外周側のオフガスが流入する中空糸モジュールの外周側では中空糸膜内に流入するオフガスの流量は少なくなってしまう。このように、従来の加湿装置では、中空糸モジュールの各部位における中空糸膜に均一にオフガスが流入しないため、湿潤気体と乾燥気体との水分交換を中空糸モジュール全域に亘って行うことができず、乾燥気体を十分に加湿することができず、例えば燃料電池システムに用いた場合等には燃料電池スタックに必要な水分量を与えることができないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、中空糸モジュールの全域において効率よく水分交換を行い、十分に乾燥気体の加湿が可能な加湿装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る加湿装置は、中空糸膜の内部を流れる湿潤気体と、前記中空糸膜の外部を流れる乾燥気体との間で水分交換を行い、前記乾燥気体を加湿するものであり、複数本の前記中空糸膜の束をハウジング内に収容してなる中空糸モジュールと、前記中空糸モジュールに流入する前記湿潤気体を分散させる湿潤気体分散手段とを備えることを特徴とする。この湿潤気体分散手段は、中空糸モジュールよりも前記湿潤気体の流路の上流側に配される。
【0009】
本発明に係る加湿装置では、湿潤気体の流路の中空糸モジュールよりも上流位置に配された湿潤気体分散手段によって、湿潤気体が中空糸モジュールに流入する前に分散され、湿潤気体の導入管の出口付近での噴流の発生が防止される。そして、中空糸モジュールの各部位、例えば中心軸付近や外周部付近へ流入する湿潤気体は、前述したように湿潤気体分散手段によって分散されることにより、その流速及び流量が偏り無く均一化される。
【0010】
【発明の効果】
本発明に係る加湿装置によれば、中空糸モジュールの各部位に流入する湿潤気体の流量の偏りが無くなることで、中空糸モジュールの全域において湿潤気体と乾燥気体との水分交換が効率よく行われるので、乾燥気体を効率よく十分に加湿することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る加湿装置の具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態の加湿装置について、図1を参照して説明する。この加湿装置1は、燃料電池システムに好適に適用されるものである。
【0013】
燃料電池システムは、燃料となる水素ガス及び酸化剤となる空気が供給されることで電気化学反応を生じさせて発電する燃料電池を備える。燃料電池は、水素ガスが供給される燃料極と空気が供給される空気極とが電解質を挟んで積層されたセルを発電単位とし、これらが多段に積層された構造を有している。各セルの電解質としては、高エネルギー密度化、低コスト化、軽量化等を考慮して、固体高分子質が多く用いられる。電解質として用いられる固体高分子膜は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜等、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能することになる。したがって、このような燃料電池システムでは、水素ガスや空気を加湿した状態で燃料電池に供給することによって、各セルの固体高分子電解質膜を加湿するようにしている。そして、本実施形態の加湿装置1は、このような燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックに供給する水素ガスや空気を加湿するために用いられる。
【0014】
本実施形態の加湿装置1は、湿潤気体、具体的には燃料電池スタックから排出された水素ガス又は空気(以下、オフガスと称する。)と、乾燥気体、具体的には燃料電池スタックに供給する水素ガス又は空気(以下、スイープガスと称する。)との間で水分交換を行ってスイープガスを加湿するものである。この加湿装置1は、図1に示すように、ハウジング2内に複数本の水透過性の中空糸膜3を束ねて収容してなる中空糸モジュール4と、該中空糸モジュール4にオフガスを導入するオフガス導入部5と、中空糸モジュール4を通過したオフガスを排出するオフガス導出部6と、中空糸モジュール4にスイープガスを導入するスイープガス導入部7と、中空糸モジュール4を通過後のスイープガスが取り出され、燃料電池スタックへと導くスイープガス導出部8とからなる。
【0015】
中空糸モジュール4を構成するハウジング2は、両端が開放された円筒形状を呈し、その外周面にスイープガス流入孔9とスイープガス流出孔10とが形成されている。スイープガス流入孔9は、燃料電池スタックに供給するスイープガスの中空糸モジュール4内への入り口となるものであり、オフガスが排出されるオフガス排出部6側の端部近傍に位置して、ハウジング5の外周面に所定間隔で複数個形成されている。また、スイープガス流出孔10は、スイープガスの中空糸モジュール2内からの出口となるものであり、オフガスが導入されるオフガス導入部5側の端部近傍に位置して、スイープガス流入孔9と同様に、ハウジング5の外周面に所定間隔で複数個形成されている。
【0016】
また、中空糸モジュール4を構成する中空糸膜3は、内側から外側に達する微細な毛管を多数有しており、前述したように複数本が束ねられた状態でハウジング2内に収容されている。
【0017】
オフガス導入部5は、燃料電池スタックから排出されたオフガスを中空糸モジュール4に導くものであり、オフガス導入管11と、このオフガス導入管11と中空糸モジュール4とを連結するオフガス導入側マニホルド12と、オフガス導入管11からオフガス導入側マニホルド12に流れ込むオフガスを分散させるスワーラ13とからなる。
【0018】
スワーラ13は、気体に旋回成分を与えてスワールを発生させるものであり、オフガス導入管11の出口部分、すなわち、オフガス導入管11のオフガス導入側マニホルド12に向かって開口する部位に配設される。
【0019】
本実施形態の加湿装置1においては、オフガス導入管11からのオフガスが、中空糸モジュール4と略同径の空間を構成するオフガス導入側マニホルド12内に流れ込むときに、オフガス導入管11の出口部分に配されたスワーラ13によってオフガスに旋回成分が与えられることで、オフガス導入側マニホルド12の径方向にオフガスが分散されるようになっている。
【0020】
オフガス導出部6は、中空糸モジュール4内を通過したオフガスを中空糸モジュール4外部に導くものであり、オフガス導出管14と、このオフガス導出管14と中空糸モジュール4とを連結するオフガス導出側マニホルド15とからなる。オフガス導出部6では、中空糸モジュール4と略同径の空間を構成するオフガス導入側マニホルド12で中空糸モジュール4から流出したオフガスが集気され、この集気されたオフガスがオフガス導出管14から外部に排出される。
【0021】
加湿装置1においては、燃料電池スタック1から排出されたオフガスが、図1中実線の矢印で示すように、オフガス導入部5を介してスワーラ13によって分散された状態で中空糸モジュール4内に流入し、この中空糸モジュール4内を通過する過程でスイープガスとの間で水分交換が行われた後、オフガス導出部6から排出される。このとき、オフガスは中空糸モジュール4内においては中空糸膜3の内部を流れることになる。
【0022】
スイープガス導入部7は、燃料電池スタックに供給するスイープガスを中空糸モジュール4に導くものであり、スイープガス導入管16と、このスイープガス導入管16と中空糸モジュール4とを連結する円環状の空間を有する導入側マニホルド17とからなる。そして、スイープガス導入部7は、スイープガス流入孔9上を含むハウジング2の一部を環状の導入側マニホルド17で覆うように配設されている。
【0023】
スイープガス導出部8は、中空糸モジュール4内を通過して加湿されたスイープガスを中空糸モジュール4外部に導出して燃料電池スタックへと導くものであり、スイープガス導出管18と、このスイープガス導出管18と中空糸モジュール4とを連結する円環状の空間を有する導出側マニホルド19とからなる。そして、スイープガス導出部8は、スイープガス流出孔10上を含むハウジング2の一部を環状の導出側マニホルド19で覆うように配設されている。
【0024】
加湿装置1においては、燃料電池スタック1に供給するスイープガスが、図1中破線の矢印で示すように、スイープガス導入部7を介して中空糸モジュール4内に流入し、この中空糸モジュール4内をオフガスの流れとは反対方向に流れてオフガスとの間で水分交換が行われた後、スイープガス導出部8から排出される。このとき、スイープガスは中空糸モジュール4内においては中空糸膜3の外部を流れることになる。
【0025】
以上のように構成される本実施形態の加湿装置1では、中空糸モジュール4内において相反する方向に流れるオフガスとスイープガスとの間で水分交換が行われることにより、スイープガスが加湿される。具体的には、この加湿装置1においては、中空糸膜4内を流れるオフガス中の水分が中空糸膜4の毛管作用によって分離され、中空糸膜4の毛管を透過して外部に移動する。そして、水分が移動した中空糸膜4の外部の空間中にスイープガスが導入され流れることによって、このスイープガスが加湿される。その後、加湿されたスイープガスは、スイープガス導出部8の導出側マニホルド19内に流出して集気され、スイープガス導出管18を通って燃料電池スタックへと導かれる。
【0026】
ここで、本実施形態の加湿装置1においては、オフガスの流路の中空糸モジュール4よりも上流位置、すなわち前述したオフガス導入管11の出口部分に配されたスワーラ13によって、オフガス導入側マニホルド12への流入時にオフガスが分散されるため、オフガス導入管11出口付近での噴流の発生が防止される。そして、オフガス導入側マニホルド12内のオフガスの流速が均一化され、オフガス導入側マニホルド12内の各部位、例えば中心部付近や外周部付近に均一な流量のオフガスが流入される。このため、この加湿装置1では、中空糸モジュール4の各部位、例えば中空糸モジュール4の中心軸付近の中空糸膜3や、外周部付近の中空糸膜3等に流入するオフガスの流量の偏りを無くすことができ、中空糸モジュール4の全域で効率よくオフガスとスイープガスとの水分交換を行うことが可能となり、スイープガスを十分に加湿することができるようになる。そして、このようにスイープガスを十分に加湿することで、燃料電池スタックに十分な水分量を与えることができる。
【0027】
また、加湿装置1では、前述したオフガスを分散させる手段としてスワーラ13を使用することにより、簡単な構造で高いオフガス分散効果を得ることができる。
【0028】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図2を参照して説明する。本実施形態の加湿装置21は、オフガスを分散させる手段として、オフガス導入側マニホルド12内に板状の多孔質材22を設けたものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一符号を付して、ここでは詳細な説明は省略する。
【0029】
多孔質材22は、均一な密度で複数の貫通孔が全面に形成された均一な厚さの板状部材であり、例えばセラミックス等により形成されている。
【0030】
このような構成の加湿装置21では、オフガス導入管11から噴出したオフガスが、オフガス導入側マニホルド12内の多孔質材22に衝突することによってその速度が低下し、オフガス導入側マニホルド12内における流速が均一化される。そして、このようにオフガスの流速を低下させることによって、多孔質材22よりも下流側のオフガス導入側マニホルド12の各部位に均一な流量のオフガスが流入されるようになる。このため、加湿装置21では、中空糸モジュール4の各部位に流入するオフガスの流量の偏りを無くすことができ、中空糸モジュール4の全域でオフガスとスイープガスとの水分交換を行うことが可能となり、水分交換の効率を向上させることができる。
【0031】
また、加湿装置1では、前述したオフガスを分散させる手段として多孔質材22を使用することにより、低コストで高いオフガス分散効果を得ることができる。
【0032】
なお、本実施形態においては、多孔質材22にセラミックス等よりなる板状部材を用いるようにしているが、これに代えて、金属細線を用いたマット等を多孔質材22として用いるようにしてもよい。
【0033】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態の加湿装置では、オフガスを分散させる手段として上述した第2の実施形態と同様に多孔質材を用いている。ただし、本実施形態の加湿装置で用いられる多孔質材31は、図3に示すように、その厚みが、外周側に比して中心部が大となるように形成されたものである。
【0034】
本実施形態の加湿装置によれば、オフガスを分散させる手段として以上のような形状の多孔質材31を使用することにより、オフガスの流速及び流量をより効果的に均一化させることができ、オフガスとスイープガスとの水分交換をより効率よく行うことが可能となる。また、多孔質材31の各部位の厚みを変化させることによって、オフガス導入側マニホルド12内でのオフガスの流れを自在に制御することができるので、中空糸モジュール4内におけるスイープガスの流れに合わせてオフガスの流れを制御することで、オフガスとスイープガスとの水分交換を更に効率よく行うことも可能となる。
【0035】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態の加湿装置においても、オフガスを分散させる手段として上述した第2の実施形態と同様に多孔質材を用いている。ただし、本実施形態の加湿装置で用いられる多孔質材41は、図4に示すように、その密度が、外周側に比して中心部が高くなるように形成されたものである。
【0036】
本実施形態の加湿装置によれば、オフガスを分散させる手段として以上のような多孔質材41を使用することにより、オフガスの流速及び流量をより効果的に均一化させることができ、オフガスとスイープガスとの水分交換をより効率よく行うことが可能となる。また、多孔質材41の各部位における密度を変化させることによって、オフガス導入側マニホルド12内でのオフガスの流れを自在に制御することができるので、中空糸モジュール4内におけるスイープガスの流れに合わせてオフガスの流れを制御することで、オフガスとスイープガスとの水分交換を更に効率よく行うことも可能となる。
【0037】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態の加湿装置においても、オフガスを分散させる手段として上述した第2の実施形態と同様に多孔質材を用いている。ただし、本実施形態の加湿装置で用いられる多孔質材51には、図5に示すように、その内部にヒータ52が配設されている。
【0038】
多孔質材51の内部に配設されるヒータ52としては、例えば電気ヒータや、内部に温媒が流通する配管等を使用することができる。なお、多孔質材51としては、上述した第2の実施形態の多孔質材22と同様のもの、または第3の実施形態の多孔質材31と同様のもの、または第4の実施形態の多孔質材31と同様のものが何れも使用可能である。
【0039】
加湿装置においては、オフガス導入側マニホルド12内にオフガスを衝突させる多孔質材を配すると、この多孔質材の内部でオフガス中の水蒸気が凝縮してしまい、中空糸モジュール4に流入するオフガス中の水蒸気量が減少してしまうという問題が懸念される。しかしながら、本実施形態の加湿装置のように、多孔質材51の内部に該多孔質材51を加熱するヒータ52を設けるようにすれば、多孔質材51を通過するオフガスの温度を上昇させることができるため、オフガス中の水蒸気が凝縮するようなことがなく、十分な水蒸気が含まれている状態でオフガスを中空糸モジュール4へ流入させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の加湿装置を示す斜視図である。
【図2】第2の実施形態の加湿装置を示す斜視図である。
【図3】第3の実施形態の加湿装置に使用される多孔質材を模式的に示す断面図である。
【図4】第4の実施形態の加湿装置に使用される多孔質材を模式的に示す断面図である。
【図5】第5の実施形態の加湿装置に使用される多孔質材を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 加湿装置
2 ハウジング
3 中空糸膜
4 中空糸モジュール
5 オフガス導入部
11 オフガス導入管
12 オフガス導入側マニホルド
13 スワーラ
22,31,41,51 多孔質材
52 ヒータ

Claims (8)

  1. 中空糸膜の内部を流れる湿潤気体と、前記中空糸膜の外部を流れる乾燥気体との間で水分交換を行い、前記乾燥気体を加湿する加湿装置において、
    複数本の前記中空糸膜の束をハウジング内に収容してなる中空糸モジュールと、
    前記中空糸モジュールよりも前記湿潤気体の流路の上流側に配され、前記中空糸モジュールに流入する前記湿潤気体を分散させる湿潤気体分散手段とを備えることを特徴とする加湿装置。
  2. 湿潤気体導入管と、該湿潤気体導入管と前記中空糸モジュールとを連結するマニホルドとからなり、前記中空糸モジュールに湿潤気体を導入する湿潤気体導入部を更に備え、
    前記湿潤気体分散手段は、前記湿潤気体導入管の湿潤気体の出口部分に配されることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記湿潤気体分散手段として、湿潤気体に旋回成分を与えるスワーラが用いられることを特徴とする請求項2に記載の加湿装置。
  4. 湿潤気体導入管と、該湿潤気体導入管と前記中空糸モジュールとを連結するマニホルドとからなり、前記中空糸モジュールに湿潤気体を導入する湿潤気体導入部を更に備え、
    前記湿潤気体分散手段は、前記マニホルド内に配されることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  5. 前記湿潤気体分散手段として、板状の多孔質材が用いられることを特徴とする請求項4に記載の加湿装置。
  6. 前記多孔質材は、その厚みが、外周側に比して中心部が大となるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
  7. 前記多孔質材は、その密度が、外周側に比して中心部が高くなるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
  8. 前記多孔質材の内部にヒータが配されていることを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200055346A (ko) * 2018-11-13 2020-05-21 주식회사 하이필 연료전지용 막가습기

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