JP2004244138A - 土砂均し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる、ゲート高さの低い安定した土砂均し装置を提供する。
【解決手段】土砂均し装置10を、荷台2に土砂Dを積載したダンプトラック1が通過可能な門型のゲート13の水平片12に、上記ダンプトラック1の走行方向に直交する方向に延長する、垂直板状の爪部材を並行に配置した櫛型の均し板14Bを備えた均し部材14を水平移動可能に取付けた構成とし、上記均し部材14を、ウインチ15により、上記水平片12に沿ってダンプトラック1の荷台2の前端部に移動させた後、ダンプトラック1を前進させて上記荷台2の土砂Dを均すようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】土砂均し装置10を、荷台2に土砂Dを積載したダンプトラック1が通過可能な門型のゲート13の水平片12に、上記ダンプトラック1の走行方向に直交する方向に延長する、垂直板状の爪部材を並行に配置した櫛型の均し板14Bを備えた均し部材14を水平移動可能に取付けた構成とし、上記均し部材14を、ウインチ15により、上記水平片12に沿ってダンプトラック1の荷台2の前端部に移動させた後、ダンプトラック1を前進させて上記荷台2の土砂Dを均すようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプトラックの荷台に積載された土砂を、均一に均すための土砂均し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールド現場等において、残土の処理を行う方法としては、(1)土砂ホッパーを設け、直接ダンプトラックに積み込み搬出する、(2)残土ピットを設け、バックホー等の重機等でダンプトラックに積み込み搬出する、という2通りの方法が一般的である。(1)の土砂ホッパー方式は、本体ゲートの開度調整による自由落下であり、ダンプトラックの荷台上の土砂は盛土のごとく山状(あるいは、円錐状)になる。これに対して、(2)の重機積み込みは、バケット等での成形が可能なので、荷台上での土砂はすりきり状になる。しかしながら、処理する土砂が大量であり、これらの土砂を順次ダンプトラックに積み込み・運搬するような場合には、上記(1)の方が効率的である。
そこで、ホッパーからダンプトラックの荷台上に積載された土砂を均す装置として、図8(a),(b)に示すような、土砂均し装置が提案されている。この土砂均し装置50は、ダンプトラック1の走行路上に設置された基台61とこの基台61上に設けられた土砂貯蔵部62とを備えた土砂ホッパー60に、後述する均し板54が、ダンプトラック1の走行路に直交するように設置されるもので、一対の柱材51,51とこの柱材51,51間に架設された梁材52とから成るゲート53と、このゲート53に取付けられた、上記柱材51,51に沿って上下動する正面視略T字状の均し板54と、この均し板54を上下動させるためのウインチ55とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
次に、土砂均し装置50の動作について説明する。
まず、図9(a)に示すように、土砂ホッパー60の排出口60Sの直下にダンプトラック1の荷台2を位置させ、上記排出口60Sを開いて上記荷台2に土砂Dを積載する。このとき、土砂Dは上記荷台2上に円錐状に積み上がる。次に、上記ダンプトラック1の荷台2の後端側が上記ゲート53の外側に位置するまで、ダンプトラック1を前方に移動させて停止させ、図9(b)に示すように、ウインチ55を作動させて上記均し板54を下降させた後、上記ダンプトラック1を今度はバックさせる。これにより、上記均し板54の下部が上記荷台2上の土砂Dに当接した状態で、ダンプトラック1が後方に移動するので、上記土砂Dは上記均し板54の下端部と同一の高さまで均等に均される。そして、均しが終了した段階、すなわち、ダンプトラック1の荷台2の前端がゲート53までバックしたところで、上記ダンプトラック1を停止させ、図9(c)に示すように、ウインチ55を作動させて上記均し板54をゲート53の上部まで上昇させた後、上記ダンプトラック1を発進させる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−163452号公報(第4−5頁、第1−5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記土砂均し装置50は、土砂ホッパー60が1台である場合には有効であるが、図10(a),(b)に示すように、ダンプトラック1の入口71及び出口72を有する一つの建物内に複数の土砂ホッパー60A〜60Cが並列配置された土砂積み施設70に適用した場合には、各土砂ホッパー60A〜60C毎にそれぞれ土砂均し装置50を取付ける必要があるため、それぞれの土砂均し装置50の稼動率が悪かった。
【0006】
そこで、ダンプトラック1の出口72側に上記土砂均し装置50を設置することも考えられる。しかしながら、土砂積み施設70を新たに構築する際には設置は容易であるが、既設の土砂積み施設70に設置するには、上記出口72の高さはダンプトラック1の高さよりも若干高いだけなのに対して、土砂均し装置50の高さは、上記出口72の高さより均し板54の高さ分だけ高いので、上記土砂均し装置50を後付け設置するのが難しいといった問題点があった。
また、上記土砂均し装置50は、土砂Dの均し時には、均し板54はゲート53の作る面とは垂直方向の力(土砂Dからの反力)を受けるので、図8に示したように、土砂均し装置50を土砂ホッパー60に取付けることができない場合には、土砂均し装置50を安定して設置するため、土台を大きく重くしたり、高さをできるだけ低くする必要がある。
【0007】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる、ゲート高さの低い安定した土砂均し装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、鋭意検討の結果、均し板を水平方向に移動させる構成とすることにより、ゲート高さの低く安定した構造であって、かつ、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる土砂均し装置を得ることができることを見出し、本発明に到ったものである。
すなわち、本発明の請求項1に記載の土砂均し装置は、荷台に土砂を積載したダンプトラックが通過可能な門型のゲートと、このゲートの水平片に、上記水平片の延長方向に沿って移動可能に取付けられた、上記ダンプトラックの走行方向に直交して配置された均し板とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の土砂均し装置は、上記均し板を、複数個の爪部材を並行に配置した櫛型の部材としたもので、これにより、平板状の均し板に比較して、少ない力で、かつ、均一に荷台上の土砂を均すことが可能となる。
請求項3に記載の土砂均し装置は、荷台の高さの異なるダンプトラックや、積載する土砂量の違いに対応できるように、上記各爪部材の長さを調整可能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る土砂均し装置10の構成を示す図で、図1は正面図、図2は側面図で、本例では、土砂均し装置10を、図4に示すように、土砂積み施設70のダンプトラックの出口72側に設置する。
本例の土砂均し装置10は、ダンプトラック1の走行路の延長方向に、上記走行路に直交するように設けられた、一対の柱材(以下、垂直片という)11A,11Bとこの垂直片11A,11B間に架設された水平片12とから成るゲート13と、このゲート13の上記水平片12に沿って横方向に移動する均し部材14と、電動機15aを備え、上記均し部材14に連結されたロープ15bを巻出したり巻入れたりして上記均し部材14を横方向に移動させる巻出し・巻入れ兼用のウインチ15と、上記垂直片11Aの下部に設けられ、上記ゲート13を支持するとともに、上記電動機15aの支持台15cを支持する基台16とを備えている。
上記均し部材14は、図3(a),(b)に示すように、ウインチ15のロープ15bに取付けられる水平板状の取付板14Aと、この取付板14Aの下方に突出する、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bと、上記取付板14Aと均し板14Bとを連結する、斜め方向に延長する補強部材14Cとを備えたもので、本例では、上記各爪部材14Kの長さを調整できるように、爪部材14Kを複数枚の垂直板14p,14q,14rを棒状の連結部材14m,14mで結合する構成としている。
【0011】
次に、本発明による土砂均し装置10の動作について説明する。
まず、図4に示すように、入口71から土砂積み施設70内に進入したダンプトラック1は、例えば、土砂ホッパー60Aから、その荷台2に土砂Dを積載した後、出口72の手前に設置された土砂均し装置10のゲート13方向に向かって走行する。そして、図5(a)に示すように、その荷台2の前端が上記ゲート13の直下に位置するところで停止する。そこで、図5(b)に示すように、土砂均し装置10のウインチ15を駆動して上記均し部材14を水平方向に移動させ、上記均し部材14の中心を上記ダンプトラック1の荷台2の前端側中央部に位置させる。上記均し部材14の下端部は、予め、上記荷台2のやや上方に位置されているので、図6(a)に示すように、この状態で、ダンプトラック1をゆっくりと出口72方向に前進させることにより、上記荷台2上に積載された土砂Dを均一に均すことができる。
本例では、従来のような平板状の均し板54ではなく、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bを用いているので、土砂均しの際に土砂Dの一部を上記爪部材14Kの隙間から逃がすことができる。したがって、土砂均しの際に、土砂Dから受ける反力が、従来のような平板状の均し板54に比較して小さいだけではなく、土砂Dの流れもよいので、円錐状に積載された土砂Dを少ない力で均一に均すことができる。
上記土砂Dは、図6(b)に示すように、ダンプトラック1の荷台2の後端部がゲート13直下に達した段階で全て均されるので、ダンプトラック1は停止することなく、そのまま土砂積み施設70の出口72を通過して目的地へ向かえばよい。
【0012】
このように、本実施の形態では、土砂均し装置10を、荷台2に土砂Dを積載したダンプトラック1が通過可能な門型のゲート13の水平片12に、上記ダンプトラック1の走行方向に直交する方向に延長する、垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bを備えた均し部材14を取付け、上記均し部材14を、ウインチ15により、上記水平片12に沿って移動させて上記ダンプトラック1の荷台2の前端側中央部に位置させ、この状態で、ダンプトラック1を前進させて上記荷台2の土砂Dを均す構成としたので、既設の土砂積み施設70の出口72に容易に設置することができる。また、本例の土砂均し装置10は、高さが低いだけでなく、土砂Dから受ける反力も小さいので、ゲート13の基台16を大きくしたり重くしたりすることなく、安定してダンプトラック1の荷台2上の土砂Dを均すことができる。
【0013】
なお、上記実施の形態では、3枚の垂直板14p,14q,14rを棒状の連結部材14m,14mで結合した垂直板状の爪部材14Kを用いたが、荷台2の高さの異なるダンプトラックの土砂均しを行う場合や、積載する土砂Dの量が異なる場合には、上記垂直板14p,14q,14rの枚数や長さを適宜変更するようにすればよい。
また、上記例では、均し部材14を、水平板状の取付板14Aと、この取付板14Aの下方に突出する、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bから構成したが、図7に示すように、上記均し板14Bに代えて、複数櫛溝14Sを備えた均し板14Zを用いても、同様の効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、土砂均し装置を、荷台に土砂を積載したダンプトラックが通過可能な門型のゲートと、このゲートの水平片に、上記水平片の延長方向に沿って移動可能に取付けられた、上記ダンプトラックの走行方向に直交して配置された均し板とを備え、ダンプトラックの荷台に積載された土砂を均す均し板を水平方向に移動させる構造としたので、構造的に安定であるだけでなく、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる。
また、上記均し板を、複数個の爪部材を並行に配置した、櫛型の部材としたので、少ない力で、かつ、均一に荷台上の土砂を均すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る土砂均し装置の構成を示す正面図である。
【図2】本実施の形態に係る土砂均し装置の構成を示す側面図である。
【図3】本実施の形態に係る均し部材の構成を示す図である。
【図4】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図5】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図6】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図7】本発明による均し部材の他の構成を示す図である。
【図8】従来の土砂均し装置の構成を示す図である。
【図9】従来の土砂均し装置による土砂均しの手順を示す図である。
【図10】土砂積み施設の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ダンプトラック、2 荷台、10 土砂均し装置、
11A,11B 柱材(垂直片)、12 水平片、13 ゲート、
14 均し部材、14A 取付板、14B 均し板、14C 補強部材、
14K 爪部材、14p,14q,14r 垂直板、14m 連結部材、
15 ウインチ、15a 電動機、15b ロープ、15c 支持台、
16 基台、D 土砂。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプトラックの荷台に積載された土砂を、均一に均すための土砂均し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールド現場等において、残土の処理を行う方法としては、(1)土砂ホッパーを設け、直接ダンプトラックに積み込み搬出する、(2)残土ピットを設け、バックホー等の重機等でダンプトラックに積み込み搬出する、という2通りの方法が一般的である。(1)の土砂ホッパー方式は、本体ゲートの開度調整による自由落下であり、ダンプトラックの荷台上の土砂は盛土のごとく山状(あるいは、円錐状)になる。これに対して、(2)の重機積み込みは、バケット等での成形が可能なので、荷台上での土砂はすりきり状になる。しかしながら、処理する土砂が大量であり、これらの土砂を順次ダンプトラックに積み込み・運搬するような場合には、上記(1)の方が効率的である。
そこで、ホッパーからダンプトラックの荷台上に積載された土砂を均す装置として、図8(a),(b)に示すような、土砂均し装置が提案されている。この土砂均し装置50は、ダンプトラック1の走行路上に設置された基台61とこの基台61上に設けられた土砂貯蔵部62とを備えた土砂ホッパー60に、後述する均し板54が、ダンプトラック1の走行路に直交するように設置されるもので、一対の柱材51,51とこの柱材51,51間に架設された梁材52とから成るゲート53と、このゲート53に取付けられた、上記柱材51,51に沿って上下動する正面視略T字状の均し板54と、この均し板54を上下動させるためのウインチ55とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
次に、土砂均し装置50の動作について説明する。
まず、図9(a)に示すように、土砂ホッパー60の排出口60Sの直下にダンプトラック1の荷台2を位置させ、上記排出口60Sを開いて上記荷台2に土砂Dを積載する。このとき、土砂Dは上記荷台2上に円錐状に積み上がる。次に、上記ダンプトラック1の荷台2の後端側が上記ゲート53の外側に位置するまで、ダンプトラック1を前方に移動させて停止させ、図9(b)に示すように、ウインチ55を作動させて上記均し板54を下降させた後、上記ダンプトラック1を今度はバックさせる。これにより、上記均し板54の下部が上記荷台2上の土砂Dに当接した状態で、ダンプトラック1が後方に移動するので、上記土砂Dは上記均し板54の下端部と同一の高さまで均等に均される。そして、均しが終了した段階、すなわち、ダンプトラック1の荷台2の前端がゲート53までバックしたところで、上記ダンプトラック1を停止させ、図9(c)に示すように、ウインチ55を作動させて上記均し板54をゲート53の上部まで上昇させた後、上記ダンプトラック1を発進させる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−163452号公報(第4−5頁、第1−5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記土砂均し装置50は、土砂ホッパー60が1台である場合には有効であるが、図10(a),(b)に示すように、ダンプトラック1の入口71及び出口72を有する一つの建物内に複数の土砂ホッパー60A〜60Cが並列配置された土砂積み施設70に適用した場合には、各土砂ホッパー60A〜60C毎にそれぞれ土砂均し装置50を取付ける必要があるため、それぞれの土砂均し装置50の稼動率が悪かった。
【0006】
そこで、ダンプトラック1の出口72側に上記土砂均し装置50を設置することも考えられる。しかしながら、土砂積み施設70を新たに構築する際には設置は容易であるが、既設の土砂積み施設70に設置するには、上記出口72の高さはダンプトラック1の高さよりも若干高いだけなのに対して、土砂均し装置50の高さは、上記出口72の高さより均し板54の高さ分だけ高いので、上記土砂均し装置50を後付け設置するのが難しいといった問題点があった。
また、上記土砂均し装置50は、土砂Dの均し時には、均し板54はゲート53の作る面とは垂直方向の力(土砂Dからの反力)を受けるので、図8に示したように、土砂均し装置50を土砂ホッパー60に取付けることができない場合には、土砂均し装置50を安定して設置するため、土台を大きく重くしたり、高さをできるだけ低くする必要がある。
【0007】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる、ゲート高さの低い安定した土砂均し装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、鋭意検討の結果、均し板を水平方向に移動させる構成とすることにより、ゲート高さの低く安定した構造であって、かつ、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる土砂均し装置を得ることができることを見出し、本発明に到ったものである。
すなわち、本発明の請求項1に記載の土砂均し装置は、荷台に土砂を積載したダンプトラックが通過可能な門型のゲートと、このゲートの水平片に、上記水平片の延長方向に沿って移動可能に取付けられた、上記ダンプトラックの走行方向に直交して配置された均し板とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の土砂均し装置は、上記均し板を、複数個の爪部材を並行に配置した櫛型の部材としたもので、これにより、平板状の均し板に比較して、少ない力で、かつ、均一に荷台上の土砂を均すことが可能となる。
請求項3に記載の土砂均し装置は、荷台の高さの異なるダンプトラックや、積載する土砂量の違いに対応できるように、上記各爪部材の長さを調整可能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る土砂均し装置10の構成を示す図で、図1は正面図、図2は側面図で、本例では、土砂均し装置10を、図4に示すように、土砂積み施設70のダンプトラックの出口72側に設置する。
本例の土砂均し装置10は、ダンプトラック1の走行路の延長方向に、上記走行路に直交するように設けられた、一対の柱材(以下、垂直片という)11A,11Bとこの垂直片11A,11B間に架設された水平片12とから成るゲート13と、このゲート13の上記水平片12に沿って横方向に移動する均し部材14と、電動機15aを備え、上記均し部材14に連結されたロープ15bを巻出したり巻入れたりして上記均し部材14を横方向に移動させる巻出し・巻入れ兼用のウインチ15と、上記垂直片11Aの下部に設けられ、上記ゲート13を支持するとともに、上記電動機15aの支持台15cを支持する基台16とを備えている。
上記均し部材14は、図3(a),(b)に示すように、ウインチ15のロープ15bに取付けられる水平板状の取付板14Aと、この取付板14Aの下方に突出する、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bと、上記取付板14Aと均し板14Bとを連結する、斜め方向に延長する補強部材14Cとを備えたもので、本例では、上記各爪部材14Kの長さを調整できるように、爪部材14Kを複数枚の垂直板14p,14q,14rを棒状の連結部材14m,14mで結合する構成としている。
【0011】
次に、本発明による土砂均し装置10の動作について説明する。
まず、図4に示すように、入口71から土砂積み施設70内に進入したダンプトラック1は、例えば、土砂ホッパー60Aから、その荷台2に土砂Dを積載した後、出口72の手前に設置された土砂均し装置10のゲート13方向に向かって走行する。そして、図5(a)に示すように、その荷台2の前端が上記ゲート13の直下に位置するところで停止する。そこで、図5(b)に示すように、土砂均し装置10のウインチ15を駆動して上記均し部材14を水平方向に移動させ、上記均し部材14の中心を上記ダンプトラック1の荷台2の前端側中央部に位置させる。上記均し部材14の下端部は、予め、上記荷台2のやや上方に位置されているので、図6(a)に示すように、この状態で、ダンプトラック1をゆっくりと出口72方向に前進させることにより、上記荷台2上に積載された土砂Dを均一に均すことができる。
本例では、従来のような平板状の均し板54ではなく、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bを用いているので、土砂均しの際に土砂Dの一部を上記爪部材14Kの隙間から逃がすことができる。したがって、土砂均しの際に、土砂Dから受ける反力が、従来のような平板状の均し板54に比較して小さいだけではなく、土砂Dの流れもよいので、円錐状に積載された土砂Dを少ない力で均一に均すことができる。
上記土砂Dは、図6(b)に示すように、ダンプトラック1の荷台2の後端部がゲート13直下に達した段階で全て均されるので、ダンプトラック1は停止することなく、そのまま土砂積み施設70の出口72を通過して目的地へ向かえばよい。
【0012】
このように、本実施の形態では、土砂均し装置10を、荷台2に土砂Dを積載したダンプトラック1が通過可能な門型のゲート13の水平片12に、上記ダンプトラック1の走行方向に直交する方向に延長する、垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bを備えた均し部材14を取付け、上記均し部材14を、ウインチ15により、上記水平片12に沿って移動させて上記ダンプトラック1の荷台2の前端側中央部に位置させ、この状態で、ダンプトラック1を前進させて上記荷台2の土砂Dを均す構成としたので、既設の土砂積み施設70の出口72に容易に設置することができる。また、本例の土砂均し装置10は、高さが低いだけでなく、土砂Dから受ける反力も小さいので、ゲート13の基台16を大きくしたり重くしたりすることなく、安定してダンプトラック1の荷台2上の土砂Dを均すことができる。
【0013】
なお、上記実施の形態では、3枚の垂直板14p,14q,14rを棒状の連結部材14m,14mで結合した垂直板状の爪部材14Kを用いたが、荷台2の高さの異なるダンプトラックの土砂均しを行う場合や、積載する土砂Dの量が異なる場合には、上記垂直板14p,14q,14rの枚数や長さを適宜変更するようにすればよい。
また、上記例では、均し部材14を、水平板状の取付板14Aと、この取付板14Aの下方に突出する、複数個の垂直板状の爪部材14Kを並行に配置した櫛型の均し板14Bから構成したが、図7に示すように、上記均し板14Bに代えて、複数櫛溝14Sを備えた均し板14Zを用いても、同様の効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、土砂均し装置を、荷台に土砂を積載したダンプトラックが通過可能な門型のゲートと、このゲートの水平片に、上記水平片の延長方向に沿って移動可能に取付けられた、上記ダンプトラックの走行方向に直交して配置された均し板とを備え、ダンプトラックの荷台に積載された土砂を均す均し板を水平方向に移動させる構造としたので、構造的に安定であるだけでなく、既設の土砂積み施設であっても、容易に設置することができる。
また、上記均し板を、複数個の爪部材を並行に配置した、櫛型の部材としたので、少ない力で、かつ、均一に荷台上の土砂を均すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る土砂均し装置の構成を示す正面図である。
【図2】本実施の形態に係る土砂均し装置の構成を示す側面図である。
【図3】本実施の形態に係る均し部材の構成を示す図である。
【図4】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図5】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図6】本発明による土砂均しの手順を示す図である。
【図7】本発明による均し部材の他の構成を示す図である。
【図8】従来の土砂均し装置の構成を示す図である。
【図9】従来の土砂均し装置による土砂均しの手順を示す図である。
【図10】土砂積み施設の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ダンプトラック、2 荷台、10 土砂均し装置、
11A,11B 柱材(垂直片)、12 水平片、13 ゲート、
14 均し部材、14A 取付板、14B 均し板、14C 補強部材、
14K 爪部材、14p,14q,14r 垂直板、14m 連結部材、
15 ウインチ、15a 電動機、15b ロープ、15c 支持台、
16 基台、D 土砂。
Claims (3)
- 荷台に土砂を積載したダンプトラックが通過可能な門型のゲートと、このゲートの水平片に、上記水平片の延長方向に沿って移動可能に取付けられた、上記ダンプトラックの走行方向に直交して配置された均し板とを備えたことを特徴とする土砂均し装置。
- 上記均し板を、複数個の爪部材を並行に配置した櫛型の部材としたことを特徴とする請求項1に記載の土砂均し装置。
- 上記各爪部材の長さを調整可能としたことを特徴とする請求項2に記載の土砂均し装置。
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