JP2004243945A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすること。
【解決手段】モータギヤ37とナットギヤ39とには、そのギヤの歯面37a,39aにクラウニングが施してあるスパーギヤを用いている。また、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。さらに、ナットギヤ39の内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてあるが、操舵時の反力が作用する時には、ナットギヤ39と、ボールナット45とは、軸方向に一体的に移動することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】モータギヤ37とナットギヤ39とには、そのギヤの歯面37a,39aにクラウニングが施してあるスパーギヤを用いている。また、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。さらに、ナットギヤ39の内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてあるが、操舵時の反力が作用する時には、ナットギヤ39と、ボールナット45とは、軸方向に一体的に移動することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじ式ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
【0004】
一方、乗用車用のステアリングギヤとしては、高剛性かつ軽量であること等から、現在ではラックピニオン式が主流となっている。そして、ラック&ピニオン式ステアリングギヤ用のEPSとしては、ステアリングシャフトやピニオン自体を駆動するべくコラム側部に電動モータを配置したコラムアシスト型等の他、電動式のボールねじ機構によりラックシャフトを駆動するボールねじ式ラックアシスト型も用いられている。ボールねじ式ラックアシスト型のEPSでは、アシスト力がピニオンとラックとの噛合面に作用しないため、摩耗や変形の要因となる両部材間の接触面圧が比較的小さくなる。
【0005】
ラックアシスト型EPSでは、ラックシャフトに形成されたボールねじ軸の雄ねじ溝とボールナットに形成された雌ねじ溝とが多数個の循環ボール(鋼球)を介して係合しており、ラックシャフトと同軸あるいは別軸に配置された電動モータによってボールナットが回転駆動され、これによりラックシャフトが軸方向に移動する。別軸式ラックアシスト型EPSにおける電動モータとボールナットとの間の動力伝達方法としては、特許文献1に記載されたタイミングベルト式の他、特許文献2に記載されたギヤ式等が一般的である。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−49489号公報
【特許文献2】
特許第3062852号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電動モータの回転駆動力をナットに伝達する動力伝達機構がギヤ機構である場合、この動力伝達機構においては、車両が直進しているときには、路面からの振動によるラトル音を小さく抑える一方、操舵時には、動力伝達機構の作動トルクが小さいことが求められている。
【0008】
しかしながら、電動モータからナットまでの動力伝達機構がギヤ機構である場合、直進時には、ギヤのバックラッシュによって、ラトル音が生じる。そのため、バックラッシュをラトル音が生じないように小さくした場合、操舵時には、ギヤ同士がせり、作動トルクが大きくなるといったことがある。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる、ボールねじ式ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、内周面に雌ねじ溝が形成されたボールナットと、このボールナットの軸心に配置されると共に外周面に前記雌ねじ溝に対峙する雄ねじ溝が形成されたラックシャフトと、前記雌ねじ溝と前記雄ねじ溝との間に介装された複数個の循環ボールとからなるボールねじ機構と、
当該ボールねじ機構を収納するステアリングギヤケースと、
前記ラックシャフトと別軸に配置され、前記ボールナット機構の駆動に供される電動モータと、
当該電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達する動力伝達機構と
を有するラックアシスト型の電動パワーステアリング装置において、
前記動力伝達機構は、前記電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達するギヤ機構を有し、
当該ギヤ機構における少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してあり、
操舵時には、前記少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段を具備することを特徴とする。
【0011】
このように、請求項1によれば、少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してある。これにより、直進時には、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0012】
一方、操舵時には、少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段が設けてある。これにより、操舵時には、一方のギヤが軸方向に相対移動して、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0013】
従って、請求項1によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0014】
また、本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、前記少なくとも一対のギヤの一方は、ナットギヤであり、当該ナットギヤは、前記ボールナットと共に軸方向に移動可能であり、
当該ナットギヤと前記ボールナットが軸方向に移動した後、弾性的付勢力によって、当該ナットギヤと前記ボールナットを元の位置に復帰させる弾性的付勢手段を更に備えていることを特徴とする。
【0015】
このように、請求項2によれば、操舵時に、ナットギヤとボールナットが軸方向に移動した後、操舵から直進に戻る時には、弾性的付勢手段によって、ナットギヤとボールナットを元の位置に復帰させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0017】
(全体構成)
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の車室側部分を示した斜視図である。同図中に符号1で示した部材は、ステアリングコラムであり、アッパステアリングシャフト3を回動自在に支持している。アッパステアリングシャフト3には、その上端にステアリングホイール5が装着される一方、下端にユニバーサルジョイント7を介してロアステアリングシャフト9が連結されている。
【0018】
ロアステアリングシャフト9には、その下端に更にラック&ピニオン機構やパワーアシスト機構等からなるステアリングギヤ11が連結されている。図1中、符号13はステアリングコラム1を覆うコラムカバーを示し、符号15はステアリングギヤ11の左右端に連結されたタイロッドを示している。
【0019】
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。図3は、図2中の要部拡大図である。
【0020】
図2中で符号21で示した部材は、ステアリングギヤケースを構成するラック&ピニオンハウジングであり、ラック&ピニオン機構を構成するラックシャフト23やピニオン(図示せず)を保持している。ラックシャフト23は、ピニオンに噛み合うラック25を図中左側に有すると共に、その左右端にはタイロッド15を揺動自在に支持する球面継手27が固着されている。
【0021】
パワーアシスト機構は、ラック&ピニオンハウジング21と伴にステアリングギヤケースを構成するボールねじハウジング33を外郭としている。
【0022】
ギヤハウジング31には、その下部に電動モータ35の前端がボルト締めされると共に、動力伝達機構として、電動モータ35のシャフトに固着されたドライブギヤ(モータギヤ)37と、ドライブギヤ(モータギヤ)37に噛み合うドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、が収納されている。
【0023】
また、ボールねじハウジング33には、ボールナット45が複列アンギュラ玉軸受47を介して回動自在に保持されている。
【0024】
ラックシャフト23には、雄ねじ溝51が形成される一方、ボールナット45には、雌ねじ溝53が形成され、雄ねじ溝51と雌ねじ溝53との間には、循環ボールたる多数個の鋼球55が介装されている。また、ボールナット45には、鋼球55を循環させるための循環こま(図示せず)が装着されている。
【0025】
ドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、ボールナット45とは、共に、鋼製であるが、ドリブンギヤ(ナットギヤ)39の熱処理硬度は、ボールナット45の熱処理硬度より低く設定されており、シェービング加工による仕上げが容易となっている。また、ドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、ボールナット45では、鋼の素材についても機械的強度やコスト等を勘案して最適な素材が選択されている。
【0026】
ドリブンギヤ(ナットギヤ)39の軸芯内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてある。
【0027】
以上のように構成してあるため、運転者がステアリングホイール5を回転させると、アッパステアリングシャフト3およびロアステアリングシャフト9を介して、その回転力がステアリングギヤ11に伝達される。ステアリングギヤ11内には回転入力を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構が内蔵されているため、ラックシャフト23が左右いずれかの方向に移動し、左右のタイロッド15を介して車輪の舵角が変動して操舵が行われる。
【0028】
同時に、パワーアシスト機構内では、図示しない操舵トルクセンサの出力に基づき、電動モータ35が正逆いずれかの方向に所定の回転トルクをもって回転し、ドライブギヤ(モータギヤ)37およびドリブンギヤ(ナットギヤ)39を介して、その回転がドリブンギヤ(ナットギヤ)39にスプライン係合したボールナット45に減速・伝達される。ボールナット45が回転すると、その雌ねじ溝53に係合した鋼球55を介してラックシャフト23の雄ねじ溝51にスラスト力が作用し、これにより操舵アシストが実現される。
【0029】
本実施の形態では、図4に示すように、モータギヤ37とナットギヤ39とには、そのギヤの歯面37a,39aにクラウニングが施してあるスパーギヤを用いている。
【0030】
なお、図4(a)は、直進時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図であり、(b)は、操舵時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図である。
【0031】
また、図2及び図3に示すように、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。
【0032】
これにより、例えば、ボールナット45が、操舵時の反力によって、図3の右方に移動する時には、右側の弾性体Aを収縮させて、弾性体Aの弾性的付勢力に抗しながら移動する。その後、操舵から直進に戻る時、ボールナット45は、収縮した弾性体Aの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0033】
また、ボールナット45が、操舵時の反力によって、図3の左方に移動する時には、左側の弾性体Bを収縮させて、弾性体Bの弾性的付勢力に抗しながら移動する。その後、操舵から直進に戻る時、ボールナット45は、収縮した弾性体Bの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0034】
さらに、ナットギヤ39の内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてあるが、操舵時の反力が作用する時には、ナットギヤ39と、ボールナット45とは、軸方向に一体的に移動することができる。
【0035】
以上から、本実施の形態では、モータギヤ37とナットギヤ39とギヤの歯面37a,39aには、クラウニングが施してあることから、直進時には、図4(a)に示すように、モータギヤ37とナットギヤ39とは、その両歯面37a,39aのセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0036】
また、操舵時には、操舵時の反力によって、ナットギヤ39とボールナット45とは、共に一体的に、弾性体A又は弾性体Bの弾性的付勢力に抗しながら移動する。
【0037】
この時、図4(b)に示すように、ナットギヤ39は、軸方向に移動して、ナットギヤ39とモータギヤ37とは、その両歯面37a,39aのセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0038】
このように、本実施の形態によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0039】
次いで、操舵から直進に戻る時には、軸方向に移動したナットギヤ39とボールナット45は、弾性体A又は弾性体Bの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0040】
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【0041】
本実施の形態では、電動モータ35は、ラックシャフト23等に対して、所定角度傾斜して配置してある。なお、ドライブギヤ(モータギヤ)37は、傘歯車となっている。その他の構成、作用、及び効果は、上述した実施の形態と同様である。
【0042】
(第3実施の形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【0043】
上述した第1及び第2実施の形態においては、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。
【0044】
これに対して、本第3実施の形態においては、ボールねじハウジング33の内周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の外輪の両側に、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。その他の構成、作用、及び効果は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。上述した実施の形態では、ナットギヤ39を軸方向相対変位可能に構成したが、モータギヤ37を軸方向相対変位可能に構成してもよく、この場合には、モータギヤ37の両側に、弾性体を設ける。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してある。これにより、直進時には、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0047】
一方、操舵時には、少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段が設けてある。これにより、操舵時には、一方のギヤが軸方向に相対移動して、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0048】
従って、請求項1によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0049】
また、請求項2によれば、操舵時に、ナットギヤとボールナットが軸方向に移動した後、操舵から直進に戻る時には、弾性的付勢手段によって、ナットギヤとボールナットを元の位置に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の車室側部分を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【図3】図2中の要部拡大図である。
【図4】(a)は、直進時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図であり、(b)は、操舵時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【符号の説明】
21 ラック&ピニオンハウジング
23 ラックシャフト
33 ボールねじハウジング
35 電動モータ
37 ドライブギヤ(モータギヤ)
39 ドリブンギヤ(ナットギヤ)
45 ボールナット
47 複列アンギュラ玉軸受
51 雄ねじ溝
53 雌ねじ溝
55 鋼球
61 スプライン嵌合部
A,B 弾性体
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじ式ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
【0004】
一方、乗用車用のステアリングギヤとしては、高剛性かつ軽量であること等から、現在ではラックピニオン式が主流となっている。そして、ラック&ピニオン式ステアリングギヤ用のEPSとしては、ステアリングシャフトやピニオン自体を駆動するべくコラム側部に電動モータを配置したコラムアシスト型等の他、電動式のボールねじ機構によりラックシャフトを駆動するボールねじ式ラックアシスト型も用いられている。ボールねじ式ラックアシスト型のEPSでは、アシスト力がピニオンとラックとの噛合面に作用しないため、摩耗や変形の要因となる両部材間の接触面圧が比較的小さくなる。
【0005】
ラックアシスト型EPSでは、ラックシャフトに形成されたボールねじ軸の雄ねじ溝とボールナットに形成された雌ねじ溝とが多数個の循環ボール(鋼球)を介して係合しており、ラックシャフトと同軸あるいは別軸に配置された電動モータによってボールナットが回転駆動され、これによりラックシャフトが軸方向に移動する。別軸式ラックアシスト型EPSにおける電動モータとボールナットとの間の動力伝達方法としては、特許文献1に記載されたタイミングベルト式の他、特許文献2に記載されたギヤ式等が一般的である。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−49489号公報
【特許文献2】
特許第3062852号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電動モータの回転駆動力をナットに伝達する動力伝達機構がギヤ機構である場合、この動力伝達機構においては、車両が直進しているときには、路面からの振動によるラトル音を小さく抑える一方、操舵時には、動力伝達機構の作動トルクが小さいことが求められている。
【0008】
しかしながら、電動モータからナットまでの動力伝達機構がギヤ機構である場合、直進時には、ギヤのバックラッシュによって、ラトル音が生じる。そのため、バックラッシュをラトル音が生じないように小さくした場合、操舵時には、ギヤ同士がせり、作動トルクが大きくなるといったことがある。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる、ボールねじ式ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、内周面に雌ねじ溝が形成されたボールナットと、このボールナットの軸心に配置されると共に外周面に前記雌ねじ溝に対峙する雄ねじ溝が形成されたラックシャフトと、前記雌ねじ溝と前記雄ねじ溝との間に介装された複数個の循環ボールとからなるボールねじ機構と、
当該ボールねじ機構を収納するステアリングギヤケースと、
前記ラックシャフトと別軸に配置され、前記ボールナット機構の駆動に供される電動モータと、
当該電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達する動力伝達機構と
を有するラックアシスト型の電動パワーステアリング装置において、
前記動力伝達機構は、前記電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達するギヤ機構を有し、
当該ギヤ機構における少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してあり、
操舵時には、前記少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段を具備することを特徴とする。
【0011】
このように、請求項1によれば、少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してある。これにより、直進時には、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0012】
一方、操舵時には、少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段が設けてある。これにより、操舵時には、一方のギヤが軸方向に相対移動して、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0013】
従って、請求項1によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0014】
また、本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、前記少なくとも一対のギヤの一方は、ナットギヤであり、当該ナットギヤは、前記ボールナットと共に軸方向に移動可能であり、
当該ナットギヤと前記ボールナットが軸方向に移動した後、弾性的付勢力によって、当該ナットギヤと前記ボールナットを元の位置に復帰させる弾性的付勢手段を更に備えていることを特徴とする。
【0015】
このように、請求項2によれば、操舵時に、ナットギヤとボールナットが軸方向に移動した後、操舵から直進に戻る時には、弾性的付勢手段によって、ナットギヤとボールナットを元の位置に復帰させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0017】
(全体構成)
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の車室側部分を示した斜視図である。同図中に符号1で示した部材は、ステアリングコラムであり、アッパステアリングシャフト3を回動自在に支持している。アッパステアリングシャフト3には、その上端にステアリングホイール5が装着される一方、下端にユニバーサルジョイント7を介してロアステアリングシャフト9が連結されている。
【0018】
ロアステアリングシャフト9には、その下端に更にラック&ピニオン機構やパワーアシスト機構等からなるステアリングギヤ11が連結されている。図1中、符号13はステアリングコラム1を覆うコラムカバーを示し、符号15はステアリングギヤ11の左右端に連結されたタイロッドを示している。
【0019】
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。図3は、図2中の要部拡大図である。
【0020】
図2中で符号21で示した部材は、ステアリングギヤケースを構成するラック&ピニオンハウジングであり、ラック&ピニオン機構を構成するラックシャフト23やピニオン(図示せず)を保持している。ラックシャフト23は、ピニオンに噛み合うラック25を図中左側に有すると共に、その左右端にはタイロッド15を揺動自在に支持する球面継手27が固着されている。
【0021】
パワーアシスト機構は、ラック&ピニオンハウジング21と伴にステアリングギヤケースを構成するボールねじハウジング33を外郭としている。
【0022】
ギヤハウジング31には、その下部に電動モータ35の前端がボルト締めされると共に、動力伝達機構として、電動モータ35のシャフトに固着されたドライブギヤ(モータギヤ)37と、ドライブギヤ(モータギヤ)37に噛み合うドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、が収納されている。
【0023】
また、ボールねじハウジング33には、ボールナット45が複列アンギュラ玉軸受47を介して回動自在に保持されている。
【0024】
ラックシャフト23には、雄ねじ溝51が形成される一方、ボールナット45には、雌ねじ溝53が形成され、雄ねじ溝51と雌ねじ溝53との間には、循環ボールたる多数個の鋼球55が介装されている。また、ボールナット45には、鋼球55を循環させるための循環こま(図示せず)が装着されている。
【0025】
ドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、ボールナット45とは、共に、鋼製であるが、ドリブンギヤ(ナットギヤ)39の熱処理硬度は、ボールナット45の熱処理硬度より低く設定されており、シェービング加工による仕上げが容易となっている。また、ドリブンギヤ(ナットギヤ)39と、ボールナット45では、鋼の素材についても機械的強度やコスト等を勘案して最適な素材が選択されている。
【0026】
ドリブンギヤ(ナットギヤ)39の軸芯内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてある。
【0027】
以上のように構成してあるため、運転者がステアリングホイール5を回転させると、アッパステアリングシャフト3およびロアステアリングシャフト9を介して、その回転力がステアリングギヤ11に伝達される。ステアリングギヤ11内には回転入力を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構が内蔵されているため、ラックシャフト23が左右いずれかの方向に移動し、左右のタイロッド15を介して車輪の舵角が変動して操舵が行われる。
【0028】
同時に、パワーアシスト機構内では、図示しない操舵トルクセンサの出力に基づき、電動モータ35が正逆いずれかの方向に所定の回転トルクをもって回転し、ドライブギヤ(モータギヤ)37およびドリブンギヤ(ナットギヤ)39を介して、その回転がドリブンギヤ(ナットギヤ)39にスプライン係合したボールナット45に減速・伝達される。ボールナット45が回転すると、その雌ねじ溝53に係合した鋼球55を介してラックシャフト23の雄ねじ溝51にスラスト力が作用し、これにより操舵アシストが実現される。
【0029】
本実施の形態では、図4に示すように、モータギヤ37とナットギヤ39とには、そのギヤの歯面37a,39aにクラウニングが施してあるスパーギヤを用いている。
【0030】
なお、図4(a)は、直進時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図であり、(b)は、操舵時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図である。
【0031】
また、図2及び図3に示すように、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。
【0032】
これにより、例えば、ボールナット45が、操舵時の反力によって、図3の右方に移動する時には、右側の弾性体Aを収縮させて、弾性体Aの弾性的付勢力に抗しながら移動する。その後、操舵から直進に戻る時、ボールナット45は、収縮した弾性体Aの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0033】
また、ボールナット45が、操舵時の反力によって、図3の左方に移動する時には、左側の弾性体Bを収縮させて、弾性体Bの弾性的付勢力に抗しながら移動する。その後、操舵から直進に戻る時、ボールナット45は、収縮した弾性体Bの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0034】
さらに、ナットギヤ39の内径側と、ボールナット45の外径側との間には、スプライン嵌合部61が設けてあるが、操舵時の反力が作用する時には、ナットギヤ39と、ボールナット45とは、軸方向に一体的に移動することができる。
【0035】
以上から、本実施の形態では、モータギヤ37とナットギヤ39とギヤの歯面37a,39aには、クラウニングが施してあることから、直進時には、図4(a)に示すように、モータギヤ37とナットギヤ39とは、その両歯面37a,39aのセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0036】
また、操舵時には、操舵時の反力によって、ナットギヤ39とボールナット45とは、共に一体的に、弾性体A又は弾性体Bの弾性的付勢力に抗しながら移動する。
【0037】
この時、図4(b)に示すように、ナットギヤ39は、軸方向に移動して、ナットギヤ39とモータギヤ37とは、その両歯面37a,39aのセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0038】
このように、本実施の形態によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0039】
次いで、操舵から直進に戻る時には、軸方向に移動したナットギヤ39とボールナット45は、弾性体A又は弾性体Bの弾性的復帰力によって、元の位置に復帰させられる。
【0040】
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【0041】
本実施の形態では、電動モータ35は、ラックシャフト23等に対して、所定角度傾斜して配置してある。なお、ドライブギヤ(モータギヤ)37は、傘歯車となっている。その他の構成、作用、及び効果は、上述した実施の形態と同様である。
【0042】
(第3実施の形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【0043】
上述した第1及び第2実施の形態においては、ボールナット45の外周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の内輪の両側には、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。
【0044】
これに対して、本第3実施の形態においては、ボールねじハウジング33の内周面であって、複列アンギュラ玉軸受47の外輪の両側に、ゴム等からなる一対のリング状の弾性体A,Bが設けてある。その他の構成、作用、及び効果は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。上述した実施の形態では、ナットギヤ39を軸方向相対変位可能に構成したが、モータギヤ37を軸方向相対変位可能に構成してもよく、この場合には、モータギヤ37の両側に、弾性体を設ける。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してある。これにより、直進時には、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部同士を噛み合わせるため、バックラッシュを小さくして、路面からの振動によるラトル音を防止することができる。
【0047】
一方、操舵時には、少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段が設けてある。これにより、操舵時には、一方のギヤが軸方向に相対移動して、少なくとも一対のギヤは、その両歯面のセンター部から外れた(端部の)バックラッシュのある箇所で噛み合わせるため、作動トルクが大きくなることはない。
【0048】
従って、請求項1によれば、操舵時における作動トルクを抑制しつつ、直進時におけるラトル音を著しく小さくすることができる。
【0049】
また、請求項2によれば、操舵時に、ナットギヤとボールナットが軸方向に移動した後、操舵から直進に戻る時には、弾性的付勢手段によって、ナットギヤとボールナットを元の位置に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の車室側部分を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【図3】図2中の要部拡大図である。
【図4】(a)は、直進時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図であり、(b)は、操舵時におけるモータギヤとナットギヤとの両歯部の噛み合い状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るステアリングギヤの縦断面図である。
【符号の説明】
21 ラック&ピニオンハウジング
23 ラックシャフト
33 ボールねじハウジング
35 電動モータ
37 ドライブギヤ(モータギヤ)
39 ドリブンギヤ(ナットギヤ)
45 ボールナット
47 複列アンギュラ玉軸受
51 雄ねじ溝
53 雌ねじ溝
55 鋼球
61 スプライン嵌合部
A,B 弾性体
Claims (2)
- 内周面に雌ねじ溝が形成されたボールナットと、このボールナットの軸心に配置されると共に外周面に前記雌ねじ溝に対峙する雄ねじ溝が形成されたラックシャフトと、前記雌ねじ溝と前記雄ねじ溝との間に介装された複数個の循環ボールとからなるボールねじ機構と、
当該ボールねじ機構を収納するステアリングギヤケースと、
前記ラックシャフトと別軸に配置され、前記ボールナット機構の駆動に供される電動モータと、
当該電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達する動力伝達機構と
を有するラックアシスト型の電動パワーステアリング装置において、
前記動力伝達機構は、前記電動モータの回転駆動力を前記ボールナットに伝達するギヤ機構を有し、
当該ギヤ機構における少なくとも一対のギヤの歯面には、クラウニングが施してあり、
操舵時には、前記少なくとも一対のギヤのうち何れか一方のギヤが軸方向に相対移動することを許容する移動許容手段を具備することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記少なくとも一対のギヤの一方は、ナットギヤであり、当該ナットギヤは、前記ボールナットと共に軸方向に移動可能であり、
操舵時に、当該ナットギヤと前記ボールナットが軸方向に移動した後、弾性的付勢力によって、当該ナットギヤと前記ボールナットを元の位置に復帰させる弾性的付勢手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003037015A JP2004243945A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 電動パワーステアリング装置 |
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JP2003037015A Pending JP2004243945A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 電動パワーステアリング装置 |
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JP (1) | JP2004243945A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014227048A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | 株式会社ジェイテクト | 電動パワーステアリング装置 |
US10787195B2 (en) | 2013-05-22 | 2020-09-29 | Jtekt Corporation | Electric power steering system |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003037015A patent/JP2004243945A/ja active Pending
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