JP2004243560A - カラー画像形成装置およびカラー画像形成装置の制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents

カラー画像形成装置およびカラー画像形成装置の制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第1のパッチを検知するセンサの読み取りに何らかの不具合があって正常でない読み取り値を出力した場合に、再度濃度センサによって読み取りを行うことによって、間違った濃度補正制御を行うことを防ぐことである。
【解決手段】画像処理部CONTがカラーセンサ42により検知される前記色度に基づいて各色材の濃度特性を補正する際に、転写材上に形成さた第2のパッチの色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度転写体上に第1のパッチを形成し、濃度センサ41によって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、差分が所定の値以下であれば、検知される色度に基づいて、各色材の濃度特性の補正内容を更新する構成を特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像信号に基づいてカラー画像を形成するカラー画像形成装置およびカラー画像形成装置の制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラープリンタ、カラー複写機等の電子写真方式やインクジェット方式等を採用したカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度の階調とその安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
【0003】
ところが、電子写真方式の画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動してしまう。特に、電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな濃度の変動でもカラーバランスが崩れてしまう恐れがあるので、常に一定の階調−濃度特性を保つ必要がある。
【0004】
そこで、各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正手段を持ち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
【0005】
また、装置各部の変動が起こっても一定の階調−濃度特性が得られるように、各色のトナーで濃度検知用トナーパッチを中間転写体やドラム等の上に作成し、その未定着トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサで検知し、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像を得るように構成している。
【0006】
しかし、上記未定着トナー用濃度検知センサを用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。
【0007】
一方、転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、上記未定着トナー用濃度検知センサを用いた濃度制御では対応できない。
【0008】
そこで、転写、定着後に転写材上の単色トナー画像の濃度又はフルカラー画像の色度を検知する濃度又は色度センサ(以下カラーセンサとする)を設置し、濃度又は色度制御用カラートナーパッチ(以下パッチとする)を転写材上に形成し、検知した濃度又は色度を露光量、プロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などのプロセス条件にフィードバックし、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行う画像形成装置が考えられている。
【0009】
このカラーセンサは、CMYKを識別したり、濃度又は色度を検知するために、例えば発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)を発光する光源を用いたり、発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種のフィルタを形成したもので構成する。このことにより得られる3つの異なる出力、例えばRGB出力から、CMYKを識別したり濃度を検知したりすることができる。
【0010】
また、RGB出力を線形変換等で数学的な処理を施したり、ルックアップテーブル(LUT)で変換したりすることで色度を検知することができる。
【0011】
インクジェット方式のプリンタにおいても、インク吐出量の経時変化や環境差、インクカートリッジの個体差によりカラーバランスが変化し、階調−濃度特性を一定に保てない。
【0012】
そこで、プリンタの出力部付近にカラーセンサを設置し、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知し、濃度又は色度制御を行うことが考えられている。
【0013】
ただし、カラーセンサによる制御では転写材上にパッチを形成しなくてはならず、制御の度にプリンタは最低1枚以上の転写材を出力することになり、ユーザの負担、環境に対する影響を考えると頻度の高い制御はできない。
【0014】
そこで、通常は濃度検知センサで中間転写体やドラム等のトナーパッチを検知する濃度制御を行い、何度か濃度制御が行われた後に、転写材上にカラートナーパッチを形成し、カラーセンサによって検知し、カラーセンサの検知結果に基づいて濃度制御に補正を行い、色度を制御するという方法がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記濃度補正方法では濃度検知センサに何らかの異常があり、濃度検知が正常に行われず、その結果、誤った濃度制御が行われた場合には、色度制御時に転写材上に形成されるカラートナーパッチの色が本来プリントすべき色とかけ離れた色となってしまい、色度制御がうまく働かないことになる。
【0016】
さらに、カラーセンサに何らかの異常がある場合も、転写材上に形成されるカラートナーパッチを正確に読み取ることができず、やはり誤った色度制御を行ってしまい、その結果として所望の色が得られないという問題があった。
【0017】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、転写体上に各色材の第1のパッチを形成し、該第1のパッチの濃度を検知し、該検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正し、その後、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成し、該第2のパッチの色度を検知し、該検知される前記色度に基づいて各色材の濃度特性を補正する際に、転写材上に形成さた第2のパッチの色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度転写体上に第1のパッチを形成し、濃度検知手段によって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、差分が所定の値以下であれば、検知される色度に基づいて、各色材の濃度特性の補正内容を更新することにより、第1のパッチを検知するセンサの読み取りに何らかの不具合があって正常でない読み取り値を出力した場合に、再度濃度センサによって読み取りを行うことによって、間違った濃度補正制御を行うことを防ぎ、信頼性の高い色度制御を行って鮮明なカラー画像を形成可能な状態に維持できるカラー画像形成装置およびカラー画像形成装置の制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカラー画像形成装置は以下に示す構成を備える。
【0019】
本発明に係る第1の発明は、複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置であって、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段(例えば図1に示す濃度センサ41)と、前記濃度検知手段により検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)と、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、前記第2のパッチの色度を検知する色度検知手段(例えば図1に示すカラーセンサ42)と、前記濃度補正手段によって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度第1のパッチ形成手段によって転写体上に第1のパッチを形成し、濃度検知手段によって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正手段における補正内容を更新する色補正制御手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る第2の発明は、前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の平均値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第3の発明は、前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の最大値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第4の発明は、前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る第5の発明は、前記第2のパッチ形成手段は、複数のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば前記特定のパッチに関連した第1のパッチを第1のパッチ形成手段によって転写体上に形成することを特徴とする。
【0024】
本発明に係る第6の発明は、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する工程を繰り返した後、再度前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であればエラー状態となることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る第7の発明は、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段(例えば図1に示す濃度センサ41)と、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)と、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、第2のパッチの色度を検知する色度検知手段(例えば図1に示すカラーセンサ42)と、前記色度検知手段により検知される色度に基づいて前記濃度補正手段による補正内容を更新する補正内容更新手段と、複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成する第3のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、前記補正内容更新手段によって前記濃度補正手段における補正内容を更新した後に、第3のパッチ形成手段によって複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成し、色度検知手段によって第3のパッチの色度を検知し、前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば、再度第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、色度検知手段によって第2のパッチの色度を検知し、検知された色度に基づいて前記濃度補正手段における補正内容を更新する処理を繰り返させる補正制御手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)とを備えることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る第8の発明は、前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の平均値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る第9の発明は、前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の最大値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る第10の発明は、前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る第11の発明は、前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば前記特定のパッチに関連した第2のパッチを第2のパッチ形成手段によって転写体上に形成することを特徴とする。
【0030】
本発明に係る第12の発明は、前記濃度補正手段における補正内容を更新する工程を繰り返した後、再度前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であればエラー状態となることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る第13の発明は、複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置の制御方法であって、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップ(図6のステップ(112))と、前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップ(図6のステップ(112))と、前記濃度検知ステップにより検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップと、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップ(図6のステップ(114))と、前記第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップ(図6のステップ(114))と、前記濃度補正ステップによって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度第1のパッチ形成ステップによって転写体上に第1のパッチを形成し、濃度検知ステップによって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する色補正制御ステップ(図6のステップ(114)〜(126))とを備えることを特徴とする。
【0032】
本発明に係る第14の発明は、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップ(図15に示すステップ(211))と、転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップ(図15に示すステップ(211))と、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップ(図15に示すステップ(213))と、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップ(図15に示すステップ(214))と、第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップ(図15に示すステップ(214))と、前記色度検知ステップにより検知される色度に基づいて前記濃度補正ステップによる補正内容を更新する補正内容更新ステップ(図15に示すステップ(216))と、複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成する第3のパッチ形成ステップ(図15に示すステップ(218))と、前記補正内容更新ステップによって前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新した後に、第3のパッチ形成ステップによって複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成し、色度検知ステップによって第3のパッチの色度を検知し、前記色度検知ステップによって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば、再度第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、色度検知ステップによって第2のパッチの色度を検知し、検知された色度に基づいて前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する処理を繰り返させる補正制御ステップ(図15に示すステップ(219)〜(227))とを備えることを特徴とする。
【0033】
本発明に係る第15の発明は、請求項13または14に記載のカラー画像形成装置の制御方法を実現するプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0034】
本発明に係る第16の発明は、請求項13または14に記載のカラー画像形成装置の制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0035】
本発明に係る第17の発明は、複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置であって、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段(例えば図1に示す濃度センサ41)と、前記濃度検知手段により検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)と、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段(例えば図1に示す画像処理部CONTから出力されるパッチデータに基づき画像形成部を構成する各ステーションで形成する)と、前記第2のパッチの色度を検知する色度検知手段(例えば図1に示すカラーセンサ42)と、前記濃度補正手段によって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知手段によって検知した結果と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正手段における補正内容を更新する色補正制御手段(例えば図1に示す画像処理部CONT)とを備えることを特徴とする。
【0036】
本発明に係る第18の発明は、複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置の制御方法であって、転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップ(図6のステップ(112))と、前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップ(図6のステップ(112))と、前記濃度検知ステップにより検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップ(図6のステップ(113))と、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップ(図6のステップ(114))と、前記第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップ(図6のステップ(114))と、前記濃度補正ステップによって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって検知した結果と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する色補正制御ステップ(図6のステップ(114)〜(116))とを備えることを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すカラー画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、例えば電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体27を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置例に対応する。なお、本画像形成装置は、図1に示す画像形成部と画像処理部CONTから構成される。なお、画像処理部CONTは、CPU,RAM,ROM等を備えるコントローラボードで構成され、入力される画像データに所定の画像処理を施し、エンジン部を制御する。以下、電子写真方式のカラー画像形成装置における、画像形成部の構成を説明する。
【0038】
図1において、画像処理部CONTが変換した露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を定着させるもので、画像形成部は、給紙部21、現像色分並置したステーション毎の感光体22Y、22M、22C、22K、一次帯電手段としての注入帯電器23Y、23M、23C、23K、トナーカートリッジ25Y、25M、25C、25K、現像手段26Y、26M、26C、26K、中間転写体27、転写ローラ28および定着部30によって構成されている。
【0039】
感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
【0040】
一次帯電手段として、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体を帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成で、各注入帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
【0041】
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
【0042】
現像手段として、上記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
【0043】
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。その後、中間転写体27に後述する転写ローラ28が接触して転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体27上の多色トナー像が転写する。
【0044】
転写ローラ28は、転写材11上に多色トナー像を転写している間、28aの位置で転写材11に当接し、印字処理後は28bの位置に離間する。
【0045】
定着部30は、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように転写材11を加熱する定着ローラ31と転写材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した転写材11は定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。
【0046】
トナー像定着後の転写材11は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
【0047】
クリーニング手段29は、中間転写体27上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体27上に形成された4色の多色トナー像を転写材11に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
【0048】
濃度センサ41は、図1に示したカラー画像形成装置において、中間転写体27へ向けて配置されており、中間転写体27の表面上に形成されたトナーパッチの濃度を測定する。
【0049】
図2は、本発明に係るカラー画像形成装置における第1の画像処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(131)〜(135)は各ステップを示す。
【0050】
まず、ステップ(131)で、上述したROM等にあらかじめ用意されているカラーマッチングテーブルにより、ホストコンピュータ等から送られてくる画像の色を表すRGB信号を画像形成装置の色再現域に合わせたデバイスRGB信号(以下DevRGBとする)に変換する。
【0051】
そして、ステップ(132)で、あらかじめ用意されている色分解テーブルにより、前記DevRGB信号を画像形成装置のトナー色材色であるCMYK信号に変換する。次に、ステップ(133)で、各々の画像形成装置に固有の階調−濃度特性を補正する濃度補正テーブルにより、前記CMYK信号を階調−濃度特性の補正を加えたC’M’Y’K’信号へ変換する。
【0052】
その後、ステップ(134)で、ハーフトーン処理を行いC’’M’’Y’’K’’信号へ変換する。
【0053】
そして、ステップ(135)で、PWM(Pulse Width Modulation)テーブルにより、前記C’’M’’Y’’K’’信号に対応する前記スキャナ部24C、24M、24Y、24Kの露光時間Tc、Tm、Ty、Tkへ変換して、他の処理に移行する。
【0054】
以下、濃度センサ41の構成の一例を図3に示す。
【0055】
図3は、図1に示した濃度センサ41の濃度検出例を説明する図である。
【0056】
図3に示すように濃度センサ41は、LEDなどの赤外線発光素子51と、フォトダイオード、Cds等の受光素子52a,52b、受光データを処理する図示しないICなどとこれらを収容する図示しないホルダで構成される。
【0057】
受光素子52aはトナーパッチからの乱反射光強度を検知し、受光素子52bはトナーパッチからの正反射光強度を検知する。正反射光強度と乱反射光強度の両方を検知することにより、高濃度から低濃度までのトナーパッチの濃度を検知することができる。
【0058】
また、所定の紙との色差を出力とすることもできる。前記発光素子51と受光素子52a,52bの結合のために図示しない光学素子が用いられることもある。
【0059】
濃度センサ41は中間転写体27上にのっているトナーの色を見分けることはできない。そのため、単色トナーの階調パッチ64を中間転写体27上に形成する。その後この濃度データは、画像処理部の階調−濃度特性を補正する濃度補正テーブルや、画像形成部の各プロセス条件へフィードバックされる。
【0060】
カラーセンサ42は、図1の画像形成装置において転写材搬送路の定着部30より下流に転写材11の画像形成面へ向けて配置されており、転写材11上に形成された定着後の混色パッチの色のRGB出力値を検知する。カラーセンサ42は、前記中間転写体27へ向けて配置された図1の濃度センサ41と非常に似ている。
【0061】
図4は、図1に示したカラーセンサ42の色画像検出の一例を説明する図である。
【0062】
図4に示すように、カラーセンサ42は、白色LED53とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより構成される。白色LED53を定着後のパッチが形成された転写材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより検知する。
【0063】
RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの受光部は、54bのようにRGBが独立した画素となっている。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54の電荷蓄積型センサは、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、数セット並んでいるものも有る。
【0064】
また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
【0065】
次に、カラーセンサ42と濃度センサ41を用いた、第1実施形態における階調−濃度特性制御の概念について説明する。
【0066】
図5は、本発明に係るカラー画像形成装置における第2の画像処理手順の一例を示すフローチャートであり、カラーセンサ42と濃度センサ41を組み合わせた階調−濃度特性の制御手順に対応する。なお、(101)〜(104)は各ステップを示す。また、カラーセンサを用いた制御は、転写材を消費するため、実施回数が濃度センサを用いた制御に比べて制限される。
【0067】
そこで、図5に示すように、最初に、ステップ(101)で、カラーセンサ42と濃度センサ41を用いた階調−濃度特性制御(以下混色制御と言う)を実施し、その後、ステップ(102)〜(104)において、濃度センサのみを用いた階調−濃度特性制御(以下単色制御と言う)を規定回数実施し、再び混色制御へ戻る。
【0068】
なお、混色及び単色制御は、通常のプリント動作の合間に実施される。また、実施のタイミングは、環境変動などを検知しあらかじめ設定された所定のタイミングで自動的に実施するか、又はユーザが制御実施を所望した場合にユーザの手動操作により実施される。
【0069】
図6は、本発明に係るカラー画像形成装置における第3の画像処理手順の一例を示すフローチャートであり、前記混色制御と単色制御を組み合わせた階調−濃度特性の制御の詳細手順に対応する。なお、(111)〜(127)は各ステップを示す。
【0070】
まず、新規のカートリッジが使用される場合、すなわち画像形成装置が最初に設置された時、またはカートリッジが交換された時には、ステップ(111)で、C,M,Y,K各色の階調−濃度特性のターゲットとしてあらかじめ定められたデフォルトの階調−濃度曲線を用いる。デフォルトの階調−濃度曲線は画像形成装置の特性を加味して設定される。
【0071】
本実施形態では、図7に示す特性図が示すように、入力階調度に対して出力濃度が線形になるようなものを用いる。また、濃度補正テーブルは入力値を変更しない所謂スルーのテーブルを用いる。
【0072】
次に、ステップ(112)で、中間転写体上にパッチパターンを形成し、濃度センサ41によってパッチパターン画像を読み取る。
【0073】
図8は、図1に示した中間転写体上に形成するパッチパターンの一例を示す図である。
【0074】
図8に示す例は、未定着Kトナー単色の階調パッチ64が並んでおり、この後、図示しないC,M,Yトナー単色の階調パッチが引き続き形成される。この時、パッチを形成するC,M,Y,Kの階調度はあらかじめ定められたものを用いる。
【0075】
中間転写体上に形成されたパッチパターンは濃度センサによって濃度を検知され、検知された濃度より補間により階調−濃度曲線が生成される。シアンの濃度検知結果が、図9の特性図に示す黒丸で示したようになった場合には、例えば線形補間のような補間により、階調−濃度曲線100のような階調−濃度曲線を生成する。
【0076】
さらに、ステップ(111)で設定されたターゲットの濃度曲線300を基準に逆特性の曲線200を算出し、縦軸を出力階調度としたものを入力画像データに対するシアンの濃度補正テーブル201とする。
【0077】
そして、ステップ(113)で、入力画像データに対してこの濃度補正テーブル201でテーブル変換することにより、シアンの入力階調度と出力濃度がターゲットの階調−濃度曲線300の関係になる。なお、M,Y,Kについても同様の濃度補正テーブル201を生成する。
【0078】
次に、ステップ(114)で、ステップ(113)で生成された各色の濃度補正テーブル201を用いて補正されたCMY混色パッチ及びKの単色パッチパターンを転写材上に形成し、カラーセンサ42で検知する。以下、ステップ(114)におけるデータ処理の内容を詳細に説明する。
【0079】
本実施形態では、CMY混色パッチパターンは8つのパッチを1組として8組、計64個のパッチからなる。各組の8つのパッチは組0を例にとると、図10に示すような(0−0)〜(0−6)までの7つのC,M,Yのデータ及びKの単色データ(0−7)からなっている。(0−0)〜(0−6)までの各パッチのC,M,Yの階調度は、図10のように基準の階調度(以下、基準値と記す)C0,M0,Y0及び基準値から特定の色の階調度を±α化させた値の組み合わせになっている。
【0080】
また、単色データ(0−7)のパッチは、Kの単色パッチで、あらかじめ定められた階調度K0で形成される。
【0081】
ここで、基準値C0,M0,Y0,K0の値は、C,M,Y,Kの階調−濃度特性がデフォルトの階調−濃度曲線300の状態に調整され、通常の画像形成条件下で、C0,M0,Y0の値を混色するとK0と同じ色になるような値であり、色処理及びハーフトーン設計時に設定される。
【0082】
また、各組のKの基準値K0〜K7は低濃度から高濃度まで単調増加するように設定されており、CN,MN,YN(N=1…7)は上記と同様、混色するとKNと同じ色になるような値となっている。
【0083】
転写材上には、図11のように、(0−0)〜(7−7)の64個のパッチパターンが形成され、転写材上に形成されたパッチは定着装置30通過後、カラーセンサ42で検知し、RGB値を出力する。
【0084】
次に、カラーセンサのRGB出力値をマトリクスによる1次変換によってXYZ表色系に変換する。
【0085】
ここで、カラーセンサのRGBフィルタの特性は理想的なXYZ等色関数の特性とは非線形な関係にあるため、全色域で同じマトリクスを用いて変換すると、誤差が非常に大きくなってしまう。
【0086】
そこで、各組のパッチが各KN(N=0…7)の近傍の色域内にあることを考慮して、各KN(N=0…7)の近傍の色域ごとに最適なマトリクスを用意し、各組のパッチは対応するマトリクスで変換することによって、変換の精度を向上させる。
【0087】
マトリクスはパッチの各組に対応して3×3のマトリクスAnと1×3のマトリクスBn(n=0…7)が用意されており、組0に対してはA0,B0、組1に対してはA1,B1、…のように数1を用いてセンサのRGB出力値をXYZ値に変換する。
【0088】
【数1】
Figure 2004243560
【0089】
ここで、上記変換したCMY混色のn組のパッチのXYZ値を(n−0)=(xn0、yn0、zn0),(n−1)=(xn1、yn1、zn1),…(n−6)=(xn6、yn6、zn6)とし、(n−7)のK単色パッチのXYZ値を(xkn0、ykn0、zkn0)とする。
【0090】
そして、ステップ(115)で、各混色パッチとK単色パッチの差分Δn0〜Δn6を以下の演算式(数2)に基づいて画像処理部CONT内のCPUが算出するとともに、Δn0〜Δn6の平均値Δn_aveを算出する。
【0091】
【数2】
Figure 2004243560
【0092】
次に、ステップ(116)で、n=0…7に対してΔn0〜Δn6の平均値Δn_aveがあらかじめ不図示のROMなどに格納されている値Th1よりも大きいかどうかを判断し、Δn_aveの中に1つでもTh1よりも大きいものがあると判断した場合は、ステップ(112)の濃度センサによる読み取りが正常に行われていない可能性がある。
【0093】
この場合には、ステップ(117)へ進み、初めてこのステップ(117)へ進む場合は、ステップ(111)へ戻り、ステップ(112)で再び中間転写体上にパッチパターンを形成し、濃度センサによって読み取る。その後、ステップ(113)〜(115)を上記と同様に行い、再び各混色パッチとK単色パッチの差分Δn0〜Δn6を算出する。
【0094】
そして再びn=0…7に対してΔn0〜Δn6の平均値Δn_aveがあらかじめ設定されている値Th1よりも大きいかどうかを判断して(ステップ116)、Δn_aveの中で再度Th1よりも大きいものがあれば、ステップ(117)へ進むが、この場合には、ステップ(117)へのステップが2度目であるため、2回連続して濃度センサによる読み取りが正常に行われなかったことになり、この時は、ステップ(127)へ進み、濃度センサ41の故障として、プリンタエラーとなる。
【0095】
一方、ステップ(116)で、平均値ΔaveがTh1よりも小さいと判断した場合は、次に、ステップ(118)で、ステップ(114)で、変換したXYZ値を用いて、C,M,YのプロセスグレーとKの単色パッチの色が一致するためのC,M,Yの値(階調度)を算出する。
【0096】
ここで、パッチの組0を例にして、ステップ(118)の内容を説明する。
【0097】
図10に示したCMY混色の各パッチの階調度を改めて順に、(0−0)=(C00,M00,Y00)〜(0−6)=(C06,M06,Y06)とする。
【0098】
また、CMY混色の各パッチのXYZ値を(0−0)=(x00、y00、z00),(0−1)=(x01、y01、z01),…(0−6)=(x06、y06、z06)とし、(0−7)のK単色パッチのXYZ値を(xk0、yk0、zk0)とする。
【0099】
ここで、Xについて、図12のようにC,M,Yの階調度を説明変量、Xを目的変量として以下の重回帰式の係数x0、x1、x2、x3を下記数3に従って求める。ただし、以下の計算式ではイエローの階調度をXYZのYと区別するためにYlと記す。
【0100】
【数3】
Figure 2004243560
【0101】
さらに、Y,Zに対しても同様に下記の重回帰式(数4)の係数が求まる。
【0102】
【数4】
Figure 2004243560
【0103】
ここで、KのXYZ値(xk0、yk0、zk0)に対するC,M,Yの値を(C0’,M0’,Yl0’)として上記の数4に代入し、これを行列で書くと、数5に示すように、
【0104】
【数5】
Figure 2004243560
によって(C0’,M0’,Yl0’)が求まる。
【0105】
他の組1〜7に対しても上記と同様の計算をし、基準値(CN,MN,YN,KN)(N=1,2・V)に対して(CN’,MN’,YN’,KN’)を求める。このようにして求めた(CN,MN,YN)と(CN’,MN’,YN’)のシアンの関係が図13の黒丸のようになったとすると、間の値を例えば線形補間して150のような曲線(色補正テーブル)を作る。
【0106】
次に、ステップ(119)で、濃度補正のターゲットテーブルを補正する。元のターゲット階調−濃度曲線(図9、300)に対して、図13に示した色補正テーブル150を掛け合わせた階調−濃度曲線を生成し、これを新しいシアンのターゲットの階調−濃度曲線とする(図14、400)。
【0107】
具体的には入力階調度に対して色補正テーブル150でテーブル変換した後にターゲット階調−濃度曲線にしたがって出力濃度に変換する。
【0108】
同様にM,Yについてもターゲットを変更する。この新しいターゲットで濃度補正を行うことで、(CN,MN,YN)の混色による色はKNの色と一致する。
【0109】
なお、(CN,MN,YN,KN)の値は”人間の目はハイライトのグレーに敏感で、シャドウになるほど鈍感になること”、”通常色処理時にはUCR処理(色分解時にCMYの一部をKで置き換える処理)を行うため、シャドウ領域ではCMYの3色のみによるグレーは現われないこと”に留意して、ハイライトを中心に選ぶことによって本発明をより効果的に実施できる。
【0110】
次に、ステップ(120)で、ステップ(112)の濃度検知結果からステップ(119)で変更されたC,M,Yのターゲットを用いて改めて濃度補正テーブルを生成し、以後プリント時にはこの濃度補正テーブルを用いて入力画像データの濃度補正を行い、ステップ(121)で、通常プリント状態に入る。
【0111】
そして、ステップ(123)で、通常プリント状態で所定枚数のプリントを終了したか否かを判断して、通常プリント状態で所定枚数のプリントを終了していると判断した場合は、単色濃度制御を行う。
【0112】
単色濃度制御では、ステップ(124)で、ステップ(112)と同様に中間転写体上にパッチパターンを形成し、濃度センサ41によって読み取る。そして、ステップ(125)で、中間転写体上に形成されたパッチパターンは濃度センサ41によって濃度を検知され、検知された濃度より補間により階調−濃度曲線を生成し、ステップ(119)で生成されたターゲット400を用いてステップ120と同様の方法で濃度補正テーブルを更新する。
【0113】
さらに、ステップ(126)で、規程回数単色濃度制御が行われたかどうか判断し、規程回数に達していないと判断した場合には、ステップ(121)へ戻り、再び通常プリントに入る。
【0114】
一方、ステップ(126)で、規程回数行われていると判断した場合は、再度ステップ(114)へ戻り、CMY混色及びKの単色パッチパターンを転写材上に形成し、カラーセンサで検知する。この時パッチパターンの形成は最新の濃度補正テーブルを用いて行う。
【0115】
その後は、上述したステップで処理が行われる。ただし、ステップ(119)では前回のステップ(119)で生成されたターゲット400に対して新しい逆特性テーブルを掛け合わせることによりターゲットテーブルを補正する。
【0116】
また、このときもステップ(116)で、平均ΔaveがTh1よりも大きければ、ステップ(117)へ進み、カートリッジ交換後と同じステップ(111)に進む。
【0117】
また、通常プリント状態でいずれかの色のカートリッジが交換された場合(ステップ122)には、画像形成条件が大きく変わるため、再びステップ(111)の処理へと戻る。
【0118】
なお、本実施形態では、Δn0〜Δn6の平均値Δn_aveとTh1とを比較したが、Δn0〜Δn6の中の特定の値や最大値とTh1とを比較しても良い。
【0119】
さらに、Δn_aveの中の特定の値や平均値とTh1とを比較しても良い。また、本実施形態ではΔn_aveの中で1つでもTh1よりも大きいものがあればすべての組のパッチを再度濃度センサで測定したが、比較した結果Th1よりも大きい組のパッチのみを再度濃度センサで測定を行うようにしても良い。
【0120】
〔第2実施形態〕
次に本発明の別の実施形態について述べる。本実施形態の画像形成装置の構成は第1実施形態と同様である。
【0121】
図15は、本発明に係るカラー画像形成装置における第4の画像処理手順の一例を示すフローチャートであり、前記混色制御と単色制御を組み合わせた階調−濃度特性の制御の詳細手順に対応する。なお、(211)〜(228)は各ステップを示す。
【0122】
まず、新規のカートリッジが使用される場合、すなわち画像形成装置が最初に設置された時、またはカートリッジが交換された時には、ステップ(211)でC,M,Y,K各色の階調−濃度特性のターゲットとして第1実施形態と同様、あらかじめ定められたデフォルトの階調−濃度曲線を用いる。
【0123】
以降ステップ(212)〜(217)までの処理は、それぞれ第1実施形態のステップ(112)〜(114),(118)〜(120)と同様である。
【0124】
そして、ステップ(218)では、ステップ(217)で生成された濃度補正テーブルを用いて基準値CN,MN,YN(N=1…7)の混色パッチであるパッチPGn及び階調度KNのK単色パッチKGnを用紙上に形成し、再びカラーセンサ42で検知を行う。パッチPGnの検知結果を(r_pn,g_pn,b_pn)とし、パッチKGnの検知結果を(r_kn,g_kn,b_kn)とする。そして、検知結果である(r_pn,g_pn,b_pn)、(r_kn,g_kn,b_kn)とを前記と同様An,Bnによってマトリクス変換を行ってXYZ値(x_pn,y_pn,z_pn)、(x_kn,y_kn,z_kn)に変換する。
【0125】
そして、ステップ(219)で(x_pn,y_pn,z_pn)と(x_kn,y_kn,z_kn)との差分トPKnを数6に基づいて以下のように算出する。
【0126】
【数6】
Figure 2004243560
【0127】
次に、ステップ(220)で、ΔPKn(n=0…7)の値とあらかじめ不図示のROMなどに格納されている所定の値Th2とを比較して、1つでもΔPKn>Th2のものがあるか否かを判断して、あると判断した場合は、混色制御が正常に機能していないと判断して、ステップ(221)へ進み、初めての場合は再びステップ(214)で混色制御を行う。
【0128】
この時のパッチ形成時に使用する濃度補正テーブルは、前回のステップ(214)で使用したものと同じものを用いる。
【0129】
そして、ステップ(214)〜(217)で混色制御を行った後、再びステップ(220)で、差分ΔPKnと所定の値Th2とを比較し、再度ΔPKn>Th2のものがあると判断した場合は、ステップ(221)へ進み、ステップ(221)へ進むが、今回は2度目であるため、2回連続して混色制御が正常に行われなかったことになり、この時はカラーセンサ42の故障として、ステップ(228)で、プリンタエラーになる。
【0130】
一方、ステップ(220)で、すべてのΔPKnがΔPKn≦Th2であれば混色制御が正常に終了したと判断し、以後プリント時にはこの濃度補正テーブルを用いて入力画像データの濃度補正を行い、ステップ(222)で、通常プリント状態に入る。
【0131】
以降の処理であるステップ(223)〜(227)の処理の流れは、第1実施形態に示した図6のステップ(121)〜(126)と同様であるの説明は省略する。
【0132】
なお、本実施形態ではすべてのΔPKn、すなわちΔPKnの最大値とTh2とを比較したが、ΔPKnの中の特定の値や平均値とTh2とを比較しても良い。
【0133】
以下、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係るカラー画像形成装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0134】
図16は、本発明に係るカラー画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0135】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0136】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0137】
本実施形態における図6,図15に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0138】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0139】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0140】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0141】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0142】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0143】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0144】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【0145】
上記各実施形態によれば、濃度センサの読み取りに何らかの不具合があって正常でない読み取り値を出力した場合に、再度濃度センサによって読み取りを行うことによって、間違った制御を行うことを防ぐことができる。
【0146】
また、カラーセンサの読み取りに何らかの不具合があって正常でない読み取り値を出力した場合に、再度カラーセンサによって読み取りを行うことによって、間違った制御を行うことを防ぐことができ、信頼性の高い色度制御を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転写体上に各色材の第1のパッチを形成し、該第1のパッチの濃度を検知し、該検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正し、その後、複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成し、該第2のパッチの色度を検知し、該検知される前記色度に基づいて各色材の濃度特性を補正する際に、転写材上に形成さた第2のパッチの色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度転写体上に第1のパッチを形成し、濃度検知手段によって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、差分が所定の値以下であれば、検知される色度に基づいて、各色材の濃度特性の補正内容を更新するので、第1のパッチを検知するセンサの読み取りに何らかの不具合があって正常でない読み取り値を出力した場合に、再度濃度センサによって読み取りを行うことによって、間違った濃度補正制御を行うことを防ぎ、信頼性の高い色度制御を行って鮮明なカラー画像を形成可能な状態に維持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すカラー画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図2】本発明に係るカラー画像形成装置における第1の画像処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した濃度センサの濃度検出例を説明する図である。
【図4】図1に示したカラーセンサの色画像検出の一例を説明する図である。
【図5】本発明に係るカラー画像形成装置における第2の画像処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係るカラー画像形成装置における第3の画像処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るカラー画像形成装置におけるデフォルトの階調−濃度曲線を示す特性図である。
【図8】図1に示した中間転写体上に形成するパッチパターンの一例を示す図である。
【図9】本発明に係るカラー画像形成装置におけるカラーセンサによるカラーパッチの階調度を示す図である。
【図10】本発明に係るカラー画像形成装置におけるカラーセンサによるカラーパッチの階調度を示す図である。
【図11】図1に示した転写材上に形成するパッチパターンの一例を示す図である。
【図12】図1に示した転写材上に形成するパッチパターンのC,M,Y座標を示す図である。
【図13】図1に示したカラーセンサによる階調−濃度特性の制御例を示す特性図である。
【図14】本発明に係るカラー画像形成装置における補正対象ターゲットの階調−濃度特性の一例を示す図である。
【図15】本発明に係るカラー画像形成装置における第4の画像処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係るカラー画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
11 転写材
21a,21b 給紙部
22 感光ドラム
23 注入帯電手段
24 スキャナ部
25 トナーカートリッジ部
26 現像器
27 中間転写体
28 転写ローラ
29 クリーニング手段
30 定着装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33,34 ヒータ
41 濃度センサ
42 カラーセンサ
51 赤外線発光素子
52 受光素子
53 白色発光素子
54 RGBオンチップフィルタ付き受光素子

Claims (18)

  1. 複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置であって、
    転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段と、
    前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段と、
    前記濃度検知手段により検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段と、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段と、
    前記第2のパッチの色度を検知する色度検知手段と、
    前記濃度補正手段によって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度第1のパッチ形成手段によって転写体上に第1のパッチを形成し、濃度検知手段によって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正手段における補正内容を更新する色補正制御手段と、
    を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の平均値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の最大値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記第2のパッチ形成手段は、複数の第2のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記第2のパッチ形成手段は、複数のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば前記特定のパッチに関連した第1のパッチを第1のパッチ形成手段によって転写体上に形成することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  6. 濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する工程を繰り返した後、再度前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であればエラー状態となることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  7. 転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段と、転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段と、
    濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段と、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段と、
    第2のパッチの色度を検知する色度検知手段と、
    前記色度検知手段により検知される色度に基づいて前記濃度補正手段による補正内容を更新する補正内容更新手段と、
    複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成する第3のパッチ形成手段と、
    前記補正内容更新手段によって前記濃度補正手段における補正内容を更新した後に、前記第3のパッチ形成手段によって複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成し、前記色度検知手段によって第3のパッチの色度を検知し、前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば、再度前記第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知手段によって第2のパッチの色度を検知し、検知された色度に基づいて前記濃度補正手段における補正内容を更新する処理を繰り返させる補正制御手段とを備えること、
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の平均値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  9. 前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の最大値と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  10. 前記第3のパッチ形成手段は、複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとることを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  11. 前記第3のパッチ形成手段は複数の第3のパッチを形成し、各パッチを前記色度検知手段によって検知し、検知された各パッチの色度の内、特定のパッチの色度と前記しきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば前記特定のパッチに関連した第2のパッチを第2のパッチ形成手段によって転写体上に形成することを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  12. 前記濃度補正手段における補正内容を更新する工程を繰り返した後、再度前記色度検知手段によって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であればエラー状態となることを特徴とする請求項7記載のカラー画像形成装置。
  13. 複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置の制御方法であって、
    転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップと、
    前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップと、
    前記濃度検知ステップにより検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップと、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップと、
    前記第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップと、
    前記濃度補正ステップによって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以上であれば、再度第1のパッチ形成ステップによって転写体上に第1のパッチを形成し、前記濃度検知ステップによって転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知し、濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する処理を繰り返し、前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する色補正制御ステップと、
    を備えることを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
  14. 転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップと、
    転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップと、
    濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップと、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップと、
    第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップと、
    前記色度検知ステップにより検知される色度に基づいて前記濃度補正ステップによる補正内容を更新する補正内容更新ステップと、
    複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成する第3のパッチ形成ステップと、
    前記補正内容更新ステップによって前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新した後に、第3のパッチ形成ステップによって複数の色材を用いて転写材上に第3のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって第3のパッチの色度を検知し、前記色度検知ステップによって検知した色度と、あらかじめ保持されているしきい値との差分をとり、前記差分が所定の値以上であれば、再度前記第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって第2のパッチの色度を検知し、検知された色度に基づいて前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する処理を繰り返させる補正制御ステップと、
    を備えることを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
  15. 請求項13または14に記載のカラー画像形成装置の制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  16. 請求項13または14に記載のカラー画像形成装置の制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
  17. 複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置であって、
    転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成手段と、
    前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知手段と、
    前記濃度検知手段により検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正手段と、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成手段と、
    前記第2のパッチの色度を検知する色度検知手段と、
    前記濃度補正手段によって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成手段によって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知手段によって検知した結果と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正手段における補正内容を更新する色補正制御手段と、
    を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
  18. 複数の色材を用いて転写材にカラー画像を転写可能なカラー画像形成装置の制御方法であって、
    転写体上に各色材の第1のパッチを形成する第1のパッチ形成ステップと、
    前記転写体上に形成された第1のパッチの濃度を検知する濃度検知ステップと、
    前記濃度検知ステップにより検知される濃度検知結果に基づいて各色材の濃度特性を補正する濃度補正ステップと、
    複数の色材を用いて転写材上に第2のパッチを形成する第2のパッチ形成ステップと、
    前記第2のパッチの色度を検知する色度検知ステップと、
    前記濃度補正ステップによって濃度特性を補正した後に、前記第2のパッチ形成ステップによって転写材上に第2のパッチを形成し、前記色度検知ステップによって検知した結果と、あらかじめ保持されているしきい値との差分を算出し、該算出される前記差分が所定の値以下であれば、検知される前記色度に基づいて、前記濃度補正ステップにおける補正内容を更新する色補正制御ステップと、
    を備えることを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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