JP2004243193A - ラボオンアチップ、その製造方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラボオンアチップ上の流路の形成を容易にし、ラボオンアチップの大量生産を可能とする。
【解決手段】一定の厚さを有する第1のフィルム19の一部を除去することにより、第1のフィルム19にスリット14を形成する。スリット14はカッティングプロットによって形成する。第1のフィルム19に電極25が設けられた第2のフィルム41を接着する。スリット14の内壁面19b、19cと第2のフィルム41の上面41bにより流路13を形成する。電極25は一方の端部が流路13に臨み、他方の端部は外部に露出する。第1のフィルム19の上面には、流路13に面するように第3のフィルム50を接着する。
【選択図】 図2
【解決手段】一定の厚さを有する第1のフィルム19の一部を除去することにより、第1のフィルム19にスリット14を形成する。スリット14はカッティングプロットによって形成する。第1のフィルム19に電極25が設けられた第2のフィルム41を接着する。スリット14の内壁面19b、19cと第2のフィルム41の上面41bにより流路13を形成する。電極25は一方の端部が流路13に臨み、他方の端部は外部に露出する。第1のフィルム19の上面には、流路13に面するように第3のフィルム50を接着する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電気泳動チップ等のラボオンアチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気泳動、化学反応、細胞培養および分離検出などのラボプロセスが集積化されたラボオンアチップの開発がなされている。ラブオンアチップには、試料を移動させるための流路を形成する必要がある。この流路は従来、ガラスに溝を設けること(例えば特許文献1)や、ポリマーを型取りすること(例えば特許文献2)により形成されている。
しかし、このように流路を形成すれば、1つの流路を形成するのに時間を要し、ラボオンアチップを大量生産することは困難である。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−310613号公報
【特許文献2】
特開2001−157855号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、ラボオンアチップの製造において、流路形成を容易にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のラボオンアチップの製造方法は、一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の工程と、第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の工程とを備え、スリットの内壁面と第2のフィルムの上面により流路を形成することを特徴とする。これにより、ラボオンアチップを簡易に大量生産することが可能である。
【0006】
第2の工程において、第1のフィルムの上面に、流路に面する第3のフィルムを接着させる場合、第2および第3のフィルムのうち少なくとも一方のフィルムは、所定の波長の光を透過することが好ましい。これにより、流路におけるサンプルの挙動を検出することができる。
【0007】
第2のフィルム、または第2および第3のフィルムの双方を加圧することにより第1のフィルムに接着させることが好ましい。
【0008】
また、好ましくは第1の工程において、第1のフィルムに、シートを接着させた後厚さ方向に複数の小穴を貫通させ、シートを第1のフィルムから引き剥がすことにより、複数の小穴に囲まれた除去部がシートに接着して第1のフィルムから除去され、スリットは形成される。これにより、流路を形成する際に発生する除去部を容易に回収することができる。
【0009】
流路に臨むように第2のフィルムに電極を設けることが好ましい。これにより、ラボオンアチップは電気泳動チップとして使用することができる。
【0010】
流路を第1のフィルムの長手方向に複数並列するように形成し、第2のフィルムが接着された第1のフィルムを長手方向に巻き取ることが好ましい。これにより、ロール状に形成されたラボオンアチップを得ることができる。
【0011】
本発明に係るラボオンアチップは、上記製造方法によって製造されることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るラボオンアチップの製造装置は一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の手段と、第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の手段とを備え、スリットの内壁面と第2のフィルムの上面により流路を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
ラボオンアチップとは、試料の前処理、反応、分離、検出など一連の化学分析操作を行うための数ミリメートルから数センチメートル角のマイクロチップをいう。以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】
図1〜2は本発明の第1の実施形態に係るラボオンアチップを示す。本実施形態において、ラボオンアチップは電気泳動チップである。図1に示すように電気泳動チップ10は長手方向に巻き取られている。電気泳動チップ10には複数の流路13が形成され、それぞれの流路13は電気泳動チップ10の幅方向に延びる。そして、複数の流路13は、長手方向に等間隔に並列している。
【0015】
図2に示すように、電気泳動チップ10は、第1および第3のフィルム19、50と電極25が設けられた第2のフィルム41とで構成されている。電極25は、第2のフィルム41の上面41bの一部に設けられている。電極25が設けられた第2のフィルム41の上面には第1のフィルム19が接着されており、第1のフィルム19の上面にはさらに、第3のフィルム50が接着されている。第2のフィルム41の幅方向の長さは第1のフィルム19の幅方向の長さと略同一である。
【0016】
第1のフィルム19は一定の厚さを有しており、その一部が除去されることにより、その厚さ方向に貫通するスリット14が形成されている。スリット14は図1に示すように幅方向に延びる矩形部14aとその両端に形成された円形部14bから成る。
【0017】
矩形部14aを形成する内壁面19bは、電気泳動チップ10の幅方向に延び、円形部14bを形成する内壁面19cは内壁面19bの端部に接続されている。内壁面19b、19cは上面41bに対して略垂直である。内壁面19b、19cと第2のフィルム41の上面41bは流路13を形成する。スリット14の矩形部14aの上方は第3のフィルム50によって覆われている。一方、スリット14の円形部14bの上方には第3のフィルム50が覆われておらず、円形部14bは化学分析のサンプルを注入するための注入口15となる。すなわち第3のフィルム50は、流路13の矩形部14aに対応する部分を覆っている。
【0018】
図1に示すようにそれぞれの流路13の端部に臨むように電極25が形成されている。電極25はそれぞれ独立に形成されている。すなわち、それぞれの電極25の一方の端部はそれぞれの流路13の注入口15に対応する位置に露出しており、電極25の他方の端部は電気泳動チップ10の上辺10aまたは下辺10bまで延びており、その端部は外部に露出している。注入口15内では、電極25の上面も一部露出している。
【0019】
内壁面19b、19cの高さは例えば、200〜400μmであり、円形部の直径は例えば2〜4mm程度であり、矩形部の幅方向の長さLは10mm〜25mm程度であり、長手方向の幅Wは例えば50μm〜1mm程度である。
【0020】
第2および第3のフィルム41、50は、所定の波長の光を透過させる材質のものであり、好ましくは合成樹脂であり、例えばポリエステル系樹脂、ポリプロピレン(PP)、アクリル系樹脂、ポリカーボネートまたは特殊プラスチック等が用いられる。ポリエステル系樹脂としては例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が用いられる。また、第2および第3のフィルム41、50は場合によっては、一方のみが所定の波長の光を透過させる材質のものであっても良い。なお、所定の波長の光は、後述するサンプル同定において使用される赤外線から紫外線にかけたいずれかの波長域の電磁波であり、例えば可視光、赤外線または紫外線等である。
【0021】
電気泳動チップ10の一使用例を説明する。電気泳動チップ10の流路13には、分析対象であるサンプル(例えばDNAおよびたんぱく質)と、サンプルを移動させるためのバッファが注入口15より注入される。サンプルおよびバッファの注入後、流路13の端部に設けられた電極25を通じて、流路13に一定の電圧が印加される。電圧が印加されることにより、サンプルは泳動し分離する。分離したサンプルには、第2または第3のフィルム41,50を通じて所定の波長の光が照射される。サンプルに照射された光は、第2または第3のフィルム41、50を透過し、電気泳動チップ10外において、吸収強度等が測定され、サンプルが同定される。
【0022】
図3は接着される前の第1のフィルム19、第2のフィルム41、第3のフィルム50および接着後の電気泳動チップ10を示す。第1のフィルム19は、前述のようにスリット14が形成され、そのスリット14は幅方向に延びる矩形部14aとその両端に形成された円形部14bとから成る。第1のフィルム19の下面には接着剤が被覆されている。
【0023】
第2のフィルム41はその幅方向の長さは第1のフィルムと略同一に形成されており、フィルム41の上辺41cから複数の略矩形の電極25が延設され、それに対応するように下辺41dからも複数の略矩形の電極25が延設される。ここで、電極25は第1のフィルム19に接着されたときに、それぞれの流路の両端の注入口15に対応する位置に形成される。すなわち、電極25は、第2のフィルム41が第1のフィルム19の下面に接着されることにより、流路13に臨むので、流路13内に電気を通すことが可能となる。なお、電極25は、例えば金のような金属が蒸着されることにより形成されても良いし、エッチング加工により形成される構成にしても良い。
【0024】
第3のフィルム50はその幅方向の長さがスリット14の矩形部14aの長手方向の長さと略同一に形成されている。第3のフィルム50の下面には接着剤が塗布されている。
【0025】
第1のフィルム19の上面に第3のフィルム50の下面が接着され、第1のフィル19の下面に電極25が設けられた第2のフィルム41が接着され、電気泳動チップ10が形成される。なお、第1のフィルム19および第2のフィルム41は第1のフィルム19に塗布された接着剤によって接着され、第1および第3のフィルムは第3のフィルム50に塗布された接着剤によって接着される。これにより、第3のフィルム50に塗布された接着剤は、第1のフィルム19に接着したとき、流路13にしみ込む。したがって、流路13の高さは少なくとも流路13の幅より高いことが望ましい。なお、接着剤には、例えばアクリル系の共重合体が使用される。
【0026】
電気泳動チップ10の製造方法について図4を参照してさらに詳細に説明する。本実施形態では、流路13はカッティングプロットによって形成される。
【0027】
第1のフィルム19は特に材質に限定されるわけではないが、好ましくは合成樹脂であり、例えばポリエステル系樹脂またはポリプロピレン等が用いられる。ポリエステル系樹脂としては例えばPET等が用いられる。フィルム19の下面19eには接着剤が塗布されている。スリット14が形成される前のフィルム19は第1のローラ21に沿うように送られる。シート20は、普通紙の表面に離型剤が被膜して形成されたものであり、第2のローラ22に沿うように送られる。
【0028】
送られたフィルム19とシート20は、第1および第2のローラ21、22によって圧力を付与されることによってフィルム19に塗布された接着剤で接着され、接合シート31が形成される。
【0029】
接合シート31はカッティング部23に送り出される。カッティング部23にはカッター刃70が取り付けられている。カッター刃70の構成を図5(a)に示す。図5(b)はカッター刃70の先端部80の拡大図を示す。カッター刃の先端部80は円柱81が軸心Yに対して45°(角度R)傾斜するように切断され、その軸心を含む中心面における先端部80の幅Mは、例えば0.04mmである。カッター刃70はデジタルDCサーボモータ71で駆動し、切断位置や切断距離はエンコーダ72で検出され、その検出値は、エンコーダ72に接続される制御部73に送られる。制御部73はその検出値に基づきデジタルDCサーボモータ71を制御する。制御部73には、外部入力装置74が接続されており、外部入力装置74を介してスリット14の形状、大きさを入力することが可能であり、それにより切断位置等が決定される。カッター刃70はその先端部80が第1のフィルム19に面するように設けられている。
【0030】
カッティング部23に送り出された接合シート31は、カッティング部23で一旦停止する。停止した接合シート31は、カッター刃70によって、フィルム19に複数の小穴が形成される。すなわち、カッター刃70は、上下に動かされることによってフィルム19の厚さ方向に小穴を貫通させた後、制御部73の制御に基づいてフィルム19の長手方向および幅方向に微小量動かされ、さらに小穴を貫通させる。この運動は繰り返され、複数の小穴がフィルム19に矩形部14aと円形部14b(図3参照)を囲むように形成される。矩形部14aと円形部14bを囲むように複数の小穴が形成されると、接合シート31は送り出され、同様の操作が繰り返される。なお、ここでシート20はカッター刃70によって貫通させられていない。
【0031】
シート20は、巻き取りローラ30によって巻き取られ、複数の小穴が形成されたフィルム19から引き剥がされる。これにより、シート20から分離されたフィルム19には、複数の小穴に囲まれた部分がスリット14として形成される。一方、シート20には複数の小穴によって切り抜かれた矩形部と円形部(図示せず)から成る除去部33が接着されたままである。スリット14はフィルム19の長手方向に並列するように形成される。
【0032】
スリット14が形成された第1のフィルム19は圧着部24に送り出される。シート20が引き剥がされた第1のフィルム19の下面19eには接着剤が残存している。
【0033】
圧着部24は第3のローラ75と第4のローラ26から成る。第3のローラ75に沿うように第3のフィルム50が送り出され、第4のローラ26に沿うように第2のフィルム41が送り出される。圧着部24では圧力が加えられることにより、第1のフィルム19の下面19eに電極25が設けられた第2のフィルム41が、第1のフィルム19の上面19dに第3のフィルム50が接着させられる。
【0034】
第2のフィルム41および第3のフィルム50が接着させられた第1のフィルム19は、電気泳動チップ10として芯27を中心にロール状に巻き取られる。ロール状に巻き取られた電気泳動チップ10は、切断されて使用されても良いし、そのまま使用されても良い。
【0035】
以上のように本発明の第1の実施形態では、カッテングプロッタによって流路を形成することにより、ラボオンアチップを大量かつ迅速に生産することができる。
【0036】
なお、流路13は、例えば、ミーリングドリルによって形成される構成にしても良い。また、スリット14の形状は使用形態に応じて、適宜変更することができる。
【0037】
また、電極25は、第1のフィルム41上には、設けられずに、使用時に注入口15より流路13内に挿入される構成にしても良い。
【0038】
本発明の第2の実施形態を図6を用いて説明する。本実施形態で第1の実施形態と相違するのは、それぞれの流路13の端部に面する電極25が一体的に形成されている点である。その他の構成は第1の実施形態と同様である。なお、第1の実施形態と同じ部材には同符号が付されている。すなわち、本実施形態において電極25は、第2のフィルム41の下辺41d、上辺41cから複数の流路13の注入口15に対応する位置までに延設されている。一体的に形成された電極25は、使用時流路13と平行方向に切断されることにより独立した電極として機能する。
【0039】
以上のように第2の実施形態では、電極を一体的に形成しているため、さらに簡易にラボオンアチップを製造することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、簡易な装置によって流路を形成することができるので、安価で大量生産可能なラボオンアチップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のラボオンアチップの斜視図を示す。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施形態の製造工程におけるラボオンアチップの平面図を示す。
【図4】本発明の第1の実施形態のラボオンアチップの製造装置を模式的に示す。
【図5】ラボオンアチップの製造装置のカッター刃を示す。
【図6】本発明の第2の実施形態の製造工程におけるラボオンアチップの平面図を示す。
【符号の説明】
10 電気泳動チップ
13 流路
14 スリット
19 第1のフィルム
19c、19b 内壁面
25 電極
41 第2のフィルム
41b 上面
50 第3のフィルム
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電気泳動チップ等のラボオンアチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気泳動、化学反応、細胞培養および分離検出などのラボプロセスが集積化されたラボオンアチップの開発がなされている。ラブオンアチップには、試料を移動させるための流路を形成する必要がある。この流路は従来、ガラスに溝を設けること(例えば特許文献1)や、ポリマーを型取りすること(例えば特許文献2)により形成されている。
しかし、このように流路を形成すれば、1つの流路を形成するのに時間を要し、ラボオンアチップを大量生産することは困難である。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−310613号公報
【特許文献2】
特開2001−157855号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、ラボオンアチップの製造において、流路形成を容易にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のラボオンアチップの製造方法は、一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の工程と、第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の工程とを備え、スリットの内壁面と第2のフィルムの上面により流路を形成することを特徴とする。これにより、ラボオンアチップを簡易に大量生産することが可能である。
【0006】
第2の工程において、第1のフィルムの上面に、流路に面する第3のフィルムを接着させる場合、第2および第3のフィルムのうち少なくとも一方のフィルムは、所定の波長の光を透過することが好ましい。これにより、流路におけるサンプルの挙動を検出することができる。
【0007】
第2のフィルム、または第2および第3のフィルムの双方を加圧することにより第1のフィルムに接着させることが好ましい。
【0008】
また、好ましくは第1の工程において、第1のフィルムに、シートを接着させた後厚さ方向に複数の小穴を貫通させ、シートを第1のフィルムから引き剥がすことにより、複数の小穴に囲まれた除去部がシートに接着して第1のフィルムから除去され、スリットは形成される。これにより、流路を形成する際に発生する除去部を容易に回収することができる。
【0009】
流路に臨むように第2のフィルムに電極を設けることが好ましい。これにより、ラボオンアチップは電気泳動チップとして使用することができる。
【0010】
流路を第1のフィルムの長手方向に複数並列するように形成し、第2のフィルムが接着された第1のフィルムを長手方向に巻き取ることが好ましい。これにより、ロール状に形成されたラボオンアチップを得ることができる。
【0011】
本発明に係るラボオンアチップは、上記製造方法によって製造されることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るラボオンアチップの製造装置は一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の手段と、第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の手段とを備え、スリットの内壁面と第2のフィルムの上面により流路を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
ラボオンアチップとは、試料の前処理、反応、分離、検出など一連の化学分析操作を行うための数ミリメートルから数センチメートル角のマイクロチップをいう。以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】
図1〜2は本発明の第1の実施形態に係るラボオンアチップを示す。本実施形態において、ラボオンアチップは電気泳動チップである。図1に示すように電気泳動チップ10は長手方向に巻き取られている。電気泳動チップ10には複数の流路13が形成され、それぞれの流路13は電気泳動チップ10の幅方向に延びる。そして、複数の流路13は、長手方向に等間隔に並列している。
【0015】
図2に示すように、電気泳動チップ10は、第1および第3のフィルム19、50と電極25が設けられた第2のフィルム41とで構成されている。電極25は、第2のフィルム41の上面41bの一部に設けられている。電極25が設けられた第2のフィルム41の上面には第1のフィルム19が接着されており、第1のフィルム19の上面にはさらに、第3のフィルム50が接着されている。第2のフィルム41の幅方向の長さは第1のフィルム19の幅方向の長さと略同一である。
【0016】
第1のフィルム19は一定の厚さを有しており、その一部が除去されることにより、その厚さ方向に貫通するスリット14が形成されている。スリット14は図1に示すように幅方向に延びる矩形部14aとその両端に形成された円形部14bから成る。
【0017】
矩形部14aを形成する内壁面19bは、電気泳動チップ10の幅方向に延び、円形部14bを形成する内壁面19cは内壁面19bの端部に接続されている。内壁面19b、19cは上面41bに対して略垂直である。内壁面19b、19cと第2のフィルム41の上面41bは流路13を形成する。スリット14の矩形部14aの上方は第3のフィルム50によって覆われている。一方、スリット14の円形部14bの上方には第3のフィルム50が覆われておらず、円形部14bは化学分析のサンプルを注入するための注入口15となる。すなわち第3のフィルム50は、流路13の矩形部14aに対応する部分を覆っている。
【0018】
図1に示すようにそれぞれの流路13の端部に臨むように電極25が形成されている。電極25はそれぞれ独立に形成されている。すなわち、それぞれの電極25の一方の端部はそれぞれの流路13の注入口15に対応する位置に露出しており、電極25の他方の端部は電気泳動チップ10の上辺10aまたは下辺10bまで延びており、その端部は外部に露出している。注入口15内では、電極25の上面も一部露出している。
【0019】
内壁面19b、19cの高さは例えば、200〜400μmであり、円形部の直径は例えば2〜4mm程度であり、矩形部の幅方向の長さLは10mm〜25mm程度であり、長手方向の幅Wは例えば50μm〜1mm程度である。
【0020】
第2および第3のフィルム41、50は、所定の波長の光を透過させる材質のものであり、好ましくは合成樹脂であり、例えばポリエステル系樹脂、ポリプロピレン(PP)、アクリル系樹脂、ポリカーボネートまたは特殊プラスチック等が用いられる。ポリエステル系樹脂としては例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が用いられる。また、第2および第3のフィルム41、50は場合によっては、一方のみが所定の波長の光を透過させる材質のものであっても良い。なお、所定の波長の光は、後述するサンプル同定において使用される赤外線から紫外線にかけたいずれかの波長域の電磁波であり、例えば可視光、赤外線または紫外線等である。
【0021】
電気泳動チップ10の一使用例を説明する。電気泳動チップ10の流路13には、分析対象であるサンプル(例えばDNAおよびたんぱく質)と、サンプルを移動させるためのバッファが注入口15より注入される。サンプルおよびバッファの注入後、流路13の端部に設けられた電極25を通じて、流路13に一定の電圧が印加される。電圧が印加されることにより、サンプルは泳動し分離する。分離したサンプルには、第2または第3のフィルム41,50を通じて所定の波長の光が照射される。サンプルに照射された光は、第2または第3のフィルム41、50を透過し、電気泳動チップ10外において、吸収強度等が測定され、サンプルが同定される。
【0022】
図3は接着される前の第1のフィルム19、第2のフィルム41、第3のフィルム50および接着後の電気泳動チップ10を示す。第1のフィルム19は、前述のようにスリット14が形成され、そのスリット14は幅方向に延びる矩形部14aとその両端に形成された円形部14bとから成る。第1のフィルム19の下面には接着剤が被覆されている。
【0023】
第2のフィルム41はその幅方向の長さは第1のフィルムと略同一に形成されており、フィルム41の上辺41cから複数の略矩形の電極25が延設され、それに対応するように下辺41dからも複数の略矩形の電極25が延設される。ここで、電極25は第1のフィルム19に接着されたときに、それぞれの流路の両端の注入口15に対応する位置に形成される。すなわち、電極25は、第2のフィルム41が第1のフィルム19の下面に接着されることにより、流路13に臨むので、流路13内に電気を通すことが可能となる。なお、電極25は、例えば金のような金属が蒸着されることにより形成されても良いし、エッチング加工により形成される構成にしても良い。
【0024】
第3のフィルム50はその幅方向の長さがスリット14の矩形部14aの長手方向の長さと略同一に形成されている。第3のフィルム50の下面には接着剤が塗布されている。
【0025】
第1のフィルム19の上面に第3のフィルム50の下面が接着され、第1のフィル19の下面に電極25が設けられた第2のフィルム41が接着され、電気泳動チップ10が形成される。なお、第1のフィルム19および第2のフィルム41は第1のフィルム19に塗布された接着剤によって接着され、第1および第3のフィルムは第3のフィルム50に塗布された接着剤によって接着される。これにより、第3のフィルム50に塗布された接着剤は、第1のフィルム19に接着したとき、流路13にしみ込む。したがって、流路13の高さは少なくとも流路13の幅より高いことが望ましい。なお、接着剤には、例えばアクリル系の共重合体が使用される。
【0026】
電気泳動チップ10の製造方法について図4を参照してさらに詳細に説明する。本実施形態では、流路13はカッティングプロットによって形成される。
【0027】
第1のフィルム19は特に材質に限定されるわけではないが、好ましくは合成樹脂であり、例えばポリエステル系樹脂またはポリプロピレン等が用いられる。ポリエステル系樹脂としては例えばPET等が用いられる。フィルム19の下面19eには接着剤が塗布されている。スリット14が形成される前のフィルム19は第1のローラ21に沿うように送られる。シート20は、普通紙の表面に離型剤が被膜して形成されたものであり、第2のローラ22に沿うように送られる。
【0028】
送られたフィルム19とシート20は、第1および第2のローラ21、22によって圧力を付与されることによってフィルム19に塗布された接着剤で接着され、接合シート31が形成される。
【0029】
接合シート31はカッティング部23に送り出される。カッティング部23にはカッター刃70が取り付けられている。カッター刃70の構成を図5(a)に示す。図5(b)はカッター刃70の先端部80の拡大図を示す。カッター刃の先端部80は円柱81が軸心Yに対して45°(角度R)傾斜するように切断され、その軸心を含む中心面における先端部80の幅Mは、例えば0.04mmである。カッター刃70はデジタルDCサーボモータ71で駆動し、切断位置や切断距離はエンコーダ72で検出され、その検出値は、エンコーダ72に接続される制御部73に送られる。制御部73はその検出値に基づきデジタルDCサーボモータ71を制御する。制御部73には、外部入力装置74が接続されており、外部入力装置74を介してスリット14の形状、大きさを入力することが可能であり、それにより切断位置等が決定される。カッター刃70はその先端部80が第1のフィルム19に面するように設けられている。
【0030】
カッティング部23に送り出された接合シート31は、カッティング部23で一旦停止する。停止した接合シート31は、カッター刃70によって、フィルム19に複数の小穴が形成される。すなわち、カッター刃70は、上下に動かされることによってフィルム19の厚さ方向に小穴を貫通させた後、制御部73の制御に基づいてフィルム19の長手方向および幅方向に微小量動かされ、さらに小穴を貫通させる。この運動は繰り返され、複数の小穴がフィルム19に矩形部14aと円形部14b(図3参照)を囲むように形成される。矩形部14aと円形部14bを囲むように複数の小穴が形成されると、接合シート31は送り出され、同様の操作が繰り返される。なお、ここでシート20はカッター刃70によって貫通させられていない。
【0031】
シート20は、巻き取りローラ30によって巻き取られ、複数の小穴が形成されたフィルム19から引き剥がされる。これにより、シート20から分離されたフィルム19には、複数の小穴に囲まれた部分がスリット14として形成される。一方、シート20には複数の小穴によって切り抜かれた矩形部と円形部(図示せず)から成る除去部33が接着されたままである。スリット14はフィルム19の長手方向に並列するように形成される。
【0032】
スリット14が形成された第1のフィルム19は圧着部24に送り出される。シート20が引き剥がされた第1のフィルム19の下面19eには接着剤が残存している。
【0033】
圧着部24は第3のローラ75と第4のローラ26から成る。第3のローラ75に沿うように第3のフィルム50が送り出され、第4のローラ26に沿うように第2のフィルム41が送り出される。圧着部24では圧力が加えられることにより、第1のフィルム19の下面19eに電極25が設けられた第2のフィルム41が、第1のフィルム19の上面19dに第3のフィルム50が接着させられる。
【0034】
第2のフィルム41および第3のフィルム50が接着させられた第1のフィルム19は、電気泳動チップ10として芯27を中心にロール状に巻き取られる。ロール状に巻き取られた電気泳動チップ10は、切断されて使用されても良いし、そのまま使用されても良い。
【0035】
以上のように本発明の第1の実施形態では、カッテングプロッタによって流路を形成することにより、ラボオンアチップを大量かつ迅速に生産することができる。
【0036】
なお、流路13は、例えば、ミーリングドリルによって形成される構成にしても良い。また、スリット14の形状は使用形態に応じて、適宜変更することができる。
【0037】
また、電極25は、第1のフィルム41上には、設けられずに、使用時に注入口15より流路13内に挿入される構成にしても良い。
【0038】
本発明の第2の実施形態を図6を用いて説明する。本実施形態で第1の実施形態と相違するのは、それぞれの流路13の端部に面する電極25が一体的に形成されている点である。その他の構成は第1の実施形態と同様である。なお、第1の実施形態と同じ部材には同符号が付されている。すなわち、本実施形態において電極25は、第2のフィルム41の下辺41d、上辺41cから複数の流路13の注入口15に対応する位置までに延設されている。一体的に形成された電極25は、使用時流路13と平行方向に切断されることにより独立した電極として機能する。
【0039】
以上のように第2の実施形態では、電極を一体的に形成しているため、さらに簡易にラボオンアチップを製造することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、簡易な装置によって流路を形成することができるので、安価で大量生産可能なラボオンアチップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のラボオンアチップの斜視図を示す。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施形態の製造工程におけるラボオンアチップの平面図を示す。
【図4】本発明の第1の実施形態のラボオンアチップの製造装置を模式的に示す。
【図5】ラボオンアチップの製造装置のカッター刃を示す。
【図6】本発明の第2の実施形態の製造工程におけるラボオンアチップの平面図を示す。
【符号の説明】
10 電気泳動チップ
13 流路
14 スリット
19 第1のフィルム
19c、19b 内壁面
25 電極
41 第2のフィルム
41b 上面
50 第3のフィルム
Claims (8)
- 一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、前記第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の工程と、
前記第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の工程とを備え、
前記スリットの内壁面と前記第2のフィルムの上面により流路を形成することを特徴とするラボオンアチップの製造方法。 - 前記第2の工程において、前記第1のフィルムの上面に、前記流路に面する第3のフィルムを接着させ、
前記第2および第3のフィルムのうち少なくとも一方のフィルムが、所定の波長の光を透過することを特徴とする請求項1に記載のラボオンアチップの製造方法。 - 前記第2のフィルム、または前記第2および第3のフィルムの双方を加圧することにより前記第1のフィルムに接着させることを特徴とする請求項1または2に記載のラボオンアチップの製造方法。
- 前記第1の工程において、前記第1のフィルムに、シートを接着させた後厚さ方向に複数の小穴を貫通させ、前記シートを前記第1のフィルムから引き剥がすことにより、前記複数の小穴に囲まれた除去部が前記シートに接着して前記第1のフィルムから除去され、前記スリットが形成されることを特徴とする請求項1に記載のラボオンアチップの製造方法。
- 前記流路に臨むように前記第2のフィルムに電極を設けることを特徴とする請求項1に記載のラボオンアチップの製造方法。
- 前記流路を前記第1のフィルムの長手方向に複数並列するように形成し、前記第2のフィルムが接着された前記第1のフィルムを長手方向に巻き取ることを特徴とする請求項1に記載のラボオンアチップの製造方法。
- 請求項1ないし6に記載するラボオンアチップの製造方法によって製造されたラボオンアチップ。
- 一定の厚さを有する第1のフィルムの一部を除去することにより、前記第1のフィルムの厚さ方向に貫通するスリットを形成させる第1の手段と、
前記第1のフィルムの下面に第2のフィルムを接着させる第2の手段とを備え、
前記スリットの内壁面と前記第2のフィルムの上面により流路を形成することを特徴とするラボオンアチップの製造装置。
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- 2003-02-13 JP JP2003034680A patent/JP2004243193A/ja not_active Withdrawn
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