JP2004243051A - 香のする酸素富化空気の製造装置 - Google Patents

香のする酸素富化空気の製造装置 Download PDF

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廣 福原
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Abstract

【課題】血行を良くし、疲労回復に役立つ酸素富化空気を発生する装置に、香を付与する香発生装置を配設して癒し効果を付与すると同時に酸素富化空気の流れを確認する。
【解決手段】空気の流れる順に、酸素ガスを分離する平膜式の酸素ガス分離膜20と真空ポンプ80を配設し、平膜式の酸素ガス分離膜20下流の何れかの位置に酸素富化空気に香を付与する香発生装置60を配設した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、香のする酸素富化空気の製造装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、本発明の装置によって、簡便な方式で、空気より健康に良いと言われている酸素富化空気を分離し、更に心を癒す目的で香を同時に付加し、癒し空間や健康機器や空調機器や空気清浄機やジェットバス等に使用する、香のする酸素富化空気の製造装置の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、香のする酸素富化空気の製造装置に関する技術としては、空気に香を加える装置や濃度の高い酸素ガスを含んだ酸素富化空気を発生する装置等の単独の機能を持ったものは存在していたが、香のする酸素富化空気を作り出す複合した機能を持った装置は存在していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の、香のする酸素富化空気の製造装置に関する技術に関しては、以下に示すような課題があった。
【0004】
第一に、空気に香を加える装置だけでは、心を癒す効果は有るが、当然のことながら、血行を良くし疲労回復に役立つという健康に対しての効果は期待出来なかった。
【0005】
第二に、酸素富化空気を発生する装置だけでは、当然のことながら、心を癒す効果は期待出来なかった。 また、無味・無臭の酸素富化空気だけでは、本当に効果が有るのだろうか、酸素富化空気が流れているのだろうか、という疑問を抱く人もいた。
本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、空気の流れる順に、酸素ガスを分離する平膜式の酸素ガス分離膜20と真空ポンプ80を配設し、前記平膜式の酸素ガス分離膜20下流の何れかの位置に酸素富化空気に香を付与する香発生装置60、70を配設したことを特徴とし、更には、前記平膜式の酸素ガス分離膜20は、空気が流れる順に、0.02μm〜0.25μmの厚さを持った酸素ガスを分離する非多孔質の分離膜21と、前記非多孔質の分離膜21を強度の面で支持する多孔質の支持膜22を経由するように高分子の材料で平面状に構成したものであることを特徴とし、更には、前記平膜式の酸素ガス分離膜20は、最も外側に位置している二面の前記非多孔質の分離膜21と、中間に位置している二面の前記多孔質の支持膜22と、最も内側に位置している樹脂ネット23を経由するように構成したものであることを特徴とし、更には、前記平膜式の酸素ガス分離膜20の上流に空気中の異物を除去するエアーフィルター10を配設し、前記平膜式の酸素ガス分離膜20の周囲に滞留している窒素ガスに富んだ空気を外部に排出する為のファン50を配設したことを特徴とし、更には、空気の流れる順に、エアーコンプレッサー90と酸素ガスを分離する中空糸膜式の酸素ガス分離膜30と酸素富化空気に香を付与する香発生装置60、70を配設したことを特徴とし、更には、空気の流れる順に、エアーコンプレッサー90と酸素ガスを分離するPAS方式の酸素ガス発生装置40と酸素富化空気に香を付与する香発生装置60、70を配設したことを特徴とし、更には、前記香発生装置60、70は、その上部に一方を空気の流れる方向の上流側に接続し他方を空気の流れる方向の下流側に接続する流路62x、72x、72yを形成した本体ボデイ62、72を設け、その下部に前記流路62x、72yを流れる酸素富化空気に対して香を付与する香物質M、Nを収容するチャンバー61を設け、前記チャンバー61は前記香物質M、Nから発生した香が外部に漏洩しない様に密閉容器状に形成していることを特徴とすることによって、上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】
本願発明による、香のする酸素富化空気の製造装置を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明による第一実施例の全体を示した図であり、図2は、本願発明による第二実施例の全体を示した図であり、図3は、本願発明による第三実施例の全体を示した図であり、図4は、本願発明に使用している平面式の酸素ガス分離膜の詳細図であり、図5は、本願発明に使用している中空糸膜式の酸素ガス分離膜の詳細図であり、図6は、本願発明に使用しているPAS方式の酸素ガス発生装置の詳細図であり、図7は、本願発明に使用している香発生装置の詳細図であり、図8は、本願発明に使用している他の香発生装置の詳細図を示したものである。
【0008】
(第一の実施例)
図1に見られるように、100は酸素ガス発生装置であり、吸引しようとする外部の大気A中に含まれている異物を除去するエアーフィルター10と、空気中の酸素ガスと窒素ガスを分離して酸素富化空気を作り出す平膜式の酸素ガス分離膜20と、外部からの大気Aの吸引を進め平膜式の酸素ガス分離膜20の周囲に滞留している窒素ガスを多く含んだ空気を外部に排出する為のファン50から構成されている。 尚、酸素ガス発生装置100は、エアーフィルター10の効果が十分に確保出来るように、エアーフィルター10を経由した大気だけが平膜式の酸素ガス分離膜20に吸引されるようになっていて、加えて箱で覆われた状態の中でファン50が気体を排出する際の窓を形成し、それによってのみ内部の窒素ガスの富んだ空気を排出可能に構成されている。
【0009】
ここで、平膜式の酸素ガス分離膜20は、図4に見られるように、中央に位置している樹脂ネット23を挟んでその両端に多孔質の支持膜22と最も外側に非多孔質の分離膜21を構成している。 但し、樹脂ネット23は、発泡体でも構わない。
【0010】
この場合、酸素ガスの分離に寄与している部分は最も外側の非多孔質の分離膜21であり、この非多孔質の分離膜21がポリエステルやポリオレフィンやポリプロピレン等の高分子で作られていて、この高分子を構成している鎖が熱振動することで隙間を形成し、空気を構成している窒素ガスや酸素ガスの気体分子がこの隙間を介して、初めに膜表面で溶解し、次に膜素材の内部濃度勾配により拡散し、さらには膜の反対側の表面で脱溶解しながら透過しているのである。
【0011】
そして、この透過速度が気体分子の種類によって異なることにより、各種の気体を分離することが出来るようになっている。 ここで、この透過速度は、膜の素材によって絶対値に差があるものの、空気成分に関しては窒素ガスが一番透過しにくく、それに続いて以下順に、アルゴンガス・酸素ガス・エチレンガス・炭酸ガス・水素ガス・水蒸気と透過し易くなっていて、その違いを利用して窒素ガスと酸素ガスを分離しているのである。
【0012】
尚、非多孔質の分離膜21は、厚さは0.02μm〜0.25μmのものがそれなりの性能を示し、望ましくは0.05μm〜0.2μmのものであり、最も望ましい一つの例として0.1μmのものを使用している。 この場合、非多孔質の分離膜21は、薄ければ薄いほど透過量は多くなるが、強度的には弱くなる為に製造や運搬や使用に際して色々の問題が起きる為に前記のような値のものを準備しているのである。
【0013】
従って、この非多孔質の分離膜21は、非常に薄くて強度的に弱い為に、その弱さを強化する意味から、非多孔質の分離膜21の内側に接する形で20μm〜100μm程度の多孔質の支持膜22を付設しているのであり、更にその内側に気体が流れ易い空間部として1mm〜40mm程度の厚さで樹脂ネット23を形成している。 そして、大気Aの流入が容易となるように配慮されていれば、非多孔質の分離膜21と多孔質の支持膜22と樹脂ネット23より構成される平膜式の酸素ガス分離膜20を複数組重ねて使用することで非多孔質の分離膜21に関して言えば広い面積を確保したものと考えられる。
【0014】
また、中央の樹脂ネット23には、酸素富化空気を通過させる流出口29が連通していて、樹脂ネット23の側を減圧することによって、一番外側の非多孔質の分離膜21より大気を積極的に取り入れることが容易となり、加えて非多孔質の分離膜21を通過することで空気中の酸素濃度が上昇するようになっているのである。
【0015】
当然、非多孔質の分離膜21と多孔質の支持膜22と樹脂ネット23の端部では流れる気体が洩れないように配慮されている必要が有り、非多孔質の分離膜21と多孔質の支持膜22と樹脂ネット23全てを通過した気体だけが、流出口29を経由して酸素供給配管211に流れるようになっている。 従って、平膜式の酸素ガス分離膜20を複数組重ねて使用する際には、各流出口29を連通させて全てが酸素供給配管211に接続する構造になっているものと考えて良い。
尚、各出口29は側面に位置しても構わない。
【0016】
ここで、酸素ガス発生装置100を構成している平膜式の酸素ガス分離膜20に形成されている流出口29は酸素供給配管211に接続していて、以下香発生装置60と酸素供給配管212と真空ポンプ80と酸素供給配管213を記載の順で酸素富化空気が流れるように接続している。 即ち、酸素富化空気が流れる配管の最下流に真空ポンプ80が位置して最上流の大気Aを吸引するようになっていて、最下流で香を持った酸素富化空気Bを供給するようになっているのである。
【0017】
所で、香発生装置60は、図7に見られる様に、チャンバー61と、香物質流出管63を一体にした本体ボデイ62を螺合によって構成していて、その間にOリング64を配設し、両者の間を発生した香が外部に洩れない様に密閉状態にしている。
【0018】
また、本体ボデイ62には、酸素富化空気を流す流路62xが形成されている。
そして、この流路62xの一端62aには、酸素供給配管211が接続しているとともに、この流路62xの他端62bには、酸素供給配管212が接続している。
【0019】
更に、流路62xには、略中央部に断面積を小さくした絞り部62yが形成されていて、この絞り部62yを中心にしてその上流側に、流路62xを通過する酸素富化空気を香物質Mの収納しているチャンバー61内に導く為の導孔62zが形成されている。
【0020】
一方、絞り部62yが形成されている本体ボデイ62には、その一端部が絞り部62yに連通しているとともに、他端部が香物質Mを収納しているチャンバー61内に収容されている液状の香物質Mの液面Lの下に没した状態で位置している香物質流出管63が一体となって配設されている。
【0021】
尚、液状の香物質Mとしては色々な種種のものが考慮されるけれども、香料と称されるもの、及び芳香剤と称されるもの、並びにマスキング剤と称されるものを用いることが出来る。
【0022】
ここで、香料または芳香剤の一例を上げれば、天然香料(じゃ香、びょう香、かいり香、りゅうぜん香等の動物性香料、植物の根幹、枝葉、花、花つぼみ、果皮、種子などから水蒸気蒸留により作り出した植物性香科)、合成香料、抽出香料およびタール系または石油化学製品などの純合成原料から酸化、縮合などの合成反応によって得られるもの等を用いることが出来る。
【0023】
また、植物性天然香料としては、例えばシトロネラ油、カンファー油、レモン油、レモングラス油、オレンジ油、ペパーミント油、ユーカリ油、ラベンダー油、オコチャ油、ポアドローズ油、ベルガモット油、スペアミント油、ライム油、プチグレン油、グローブ油、ペチパ油、イランイラン油等が上げられる。
【0024】
更に、合成香料としては、例えばベンゼン系合成香科、人造じゃ香、テンペン系合成香料等がある。
【0025】
ところで、マスキング剤としては、いわゆる代表的に用いられている木酢油に今まで述べた香料を添加したもの等がある。
【0026】
いずれにしても重要なことは、香のする酸素富化空気を使用する環境に応じて、香物質Mを適宜最適に選択除去することであり、人体に有害のものは選択除去することである。
【0027】
本発明による、香のする酸素富化空気の製造装置は前述したように構成されており、以下に、その動作について詳細に説明する。
【0028】
先ず、真空ポンプ80とファン50を駆動させる。 すると、ファン50の駆動によって、外部の大気Aが酸素ガス発生装置100を構成しているエアーフィルター10を経由して各種の異物を除去した状態で内部に吸引される。
【0029】
そして、真空ポンプ80の駆動によって、内部の大気Aが酸素ガス発生装置100を構成している平膜式の酸素ガス分離膜20の表面から、即ち非多孔質の分離膜21と多孔質の支持膜22と樹脂ネット23を経由しながら、特に非多孔質の分離膜21で酸素富化空気となって平膜式の酸素ガス分離膜20に形成され樹脂ネット23に連通している流出口29から酸素供給配管211を通って香発生装置60に吸引される。
【0030】
この場合、平膜式の酸素ガス分離膜20では、内部の大気Aからの空気がその表面に位置している非多孔質の分離膜21を通過することで空気中の酸素を中心に吸引されているのである。 従って、平膜式の酸素ガス分離膜20の表面には窒素ガスが残存するが、ファン50の駆動によって外部に排出されていると同時に外部の大気Aを吸引しているのである。
【0031】
その際、平膜式の酸素ガス分離膜20の厚さが薄い程、平膜式の酸素ガス分離膜20の面積が大きい程、平膜式の酸素ガス分離膜20前後の圧力差が大きい程、酸素ガスの分離量は大きなものとなる。
【0032】
一方、酸素供給配管211を通って香発生装置60に吸引された酸素富化空気は、酸素供給配管211と真空ポンプ80を経由して香を持った酸素富化空気Bとして色々な目的に使用されている。
【0033】
この過程において、香発生装置60では、酸素ガスが流路62xの一部である絞り部62yを通過する時に、流路62xの断面積が絞られている為に、香物質流出管63の上端部分の圧力が降下し、他方導孔62zから香物質Mを収納しているチャンバー61内に流路62x内の酸素富化空気が香物質Mの液面L上に供給されているので、液面L上の圧力と香物質流出管63の上端部分の圧力との間に差圧が生じ、香物質流出管63を介して液体である香物質Mが絞り部62yに圧送される。
【0034】
この場合、液体の香物質Mは気化した状態で流路62xを通る酸素富化空気の中に付与される。 そして、香成分を含む酸素富化空気が、酸素供給配管212と真空ポンプ80と酸素供給配管213を介し、香を持った酸素富化空気Bとして供給され、癒し空間や健康機器や空調機器や空気清浄機やジエットバス等に使用されるようになっているのである。
【0035】
(第二の実施例)
図2に見られるように、第二の実施例が第一の実施例と異なる点は、第二の実施例に使用している香発生装置70の構造と香を発生する香物質Nが違うことと、香発生装置70が真空ポンプ80の下流に位置していることである。 尚、酸素ガス発生装置100に関しては、構造は第一の実施例のものと同一のものであり、当然動作も同一である。
【0036】
ここで、香発生装置70は、図8に見られる様に、チャンバー61と、香流出管73を一体にした本体ボデイ72を螺合によって構成していて、その間にOリング64を配設し、両者の間を発生した香が外部に洩れない様に密閉状態にしている。
【0037】
また、本体ボデイ72には、酸素供給配管222から供給された酸素富化空気を固形粒子状の香物質Nが収納されているチャンバー61内に導入すべく一次側流路72xを形成し、このチャンバー61内に導入された酸素富化空気を酸素供給配管223に排出すべく二次側流路72yを形成している。 従って、酸素供給配管222と一次側流路72xの一端72aが接続している。
【0038】
この場合、第一の実施例で記した液状香料、香物質Mを、固形結合剤をバインダーとして固形粒子状に結合させるとか、基材の天然油脂等に上述した香料を付加させたものを全体として固形粒子状にしたものを用いる。 但し、この場合には、バインダーとなるもの、または基材となるもの自体も、圧縮空気の圧力下で序々に蒸発気化するようなものを選択するのが良い。
【0039】
そして、二次側流路72yの端部には、香流出管73が接続していて、香流出管73の端末73aを固形粒子状の香物質Nの充填層内に臨ませるようにしている。 また、二次側流路72yの他端72bと酸素供給配管223が接続している。
【0040】
このようにすると、酸素供給配管222から流入した酸素富化空気が、一次側流路72xを経由して固形粒子状の香物質Nの槽内に導入される。 この時、固形粒子状の香物質Nが蒸発気化されるので、チャンバー61内に導入された酸素富化空気に香成分が付与される。 そして、この香を付与された酸素富化空気が香流出管73を介して二次側流路72yに送られるとともに、この二次側流路72yを介して酸素供給配管223に送られるのである。
【0041】
尚、動作に関しては、真空ポンプ80の配設された位置の違いによるものと、香発生装置60、70の違いによる内容以外に関しては同一になるので、詳細は省略する。
【0042】
但し、第一の実施例と第二の実施例において、香発生装置60と香発生装置70はどちらの方に使用しても構わない。 更に、図1と図2には具体的に示していないが、第一の実施例と第二の実施例共に酸素供給配管211、212、213、221、222、223の何れかの箇所にエアータンクを配設することで、安定して香を持った酸素富化空気Bを供給したり、脈動を防止するのに非常に有効である。
【0043】
(第三の実施例)
図3に見られるように、90は大気Aを吸引することで圧縮空気を作り出すエアーコンプレッサーであり、圧縮空気配管251と、圧縮空気より油や塵の各種の異物を除去するエアーフィルター15と、圧縮空気配管252と、窒素ガスを分離する中空糸膜式の酸素ガス分離膜30またはPAS方式の酸素ガス発生装置40と、酸素供給配管231と、酸素富化空気に香を付加する香発生装置60、70の何れかと、酸素供給配管232を記載の順に接続している。 尚、エアーフィルター15には、発生したドレン水を除去する為に手動式の開閉弁16を配設している。
【0044】
この場合、中空糸膜式の酸素ガス分離膜30は、図5に見られる様に、ポリエステル製で何千ものストロー状の中空糸が束ねられたものにより形成され、中空糸の内部に圧縮空気を通し、それぞれの気体が固有に持っている中空糸の膜を通過する各々の速度の違いを利用することで酸素富化空気を分離し作り出す装置である。
【0045】
一般には、圧縮空気を構成している気体が中空糸の膜を透過する速度は、早く放出する気体と放出しにくい気体があり、中空糸の膜がポリエステル製の場合には、水蒸気が一番透過し易く、以下水素ガス・ヘリウムガス・炭酸ガス・一酸化炭素・酸素ガス・アルゴンガスと続いて、窒素ガスが一番透過しにくいと言われている。
【0046】
尚、中空糸の膜としては、ポリエステルの他に、ポリオレフィンやポリプロピレン等の樹脂も考えられる。
【0047】
従って、圧縮空気が中空糸膜30を通過する際に、中空糸膜30を透過した気体が、窒素ガスより透過し易い酸素ガスを多く含んでいて本来の目的に使用するということで、酸素供給配管231に送り込まれるようになっている。 一方、透過しないでそのまま流れて行く気体は、窒素ガスCを多く含んでいる気体なのである。
【0048】
一方、PAS方式の酸素ガス発生装置40は、図6に見られる様に、第一吸着槽41と第二吸着槽42から構成され、加えて電磁弁43、44、45、46、47、48、49と、第一絞り弁291と第二絞り弁292と、装置内配管271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290より構成されている。
【0049】
更に詳細に述べると、圧縮空気供給配管252に接続して、装置内配管271、276が分岐している。 また、装置内配管284、289から窒素ガスCを排出しているのである。
【0050】
その間で、装置内配管271は、電磁弁43と装置内配管272と装置内配管273と第一吸着槽41と装置内配管281と第一絞り弁291と装置内配管282と装置内配管283と電磁弁48と装置内配管284に、記載の順に接続している。
【0051】
また、装置内配管276は、電磁弁44と装置内配管277と装置内配管278と第二吸着槽42と装置内配管286と第二絞り弁292と装置内配管287と装置内配管288と電磁弁49と装置内配管289に、記載の順に接続している。
【0052】
更に、装置内配管272と装置内配管273の接続部に装置内配管274を接続し、装置内配管277と装置内配管278の接続部に装置内配管279を接続し、装置内配管274は電磁弁45と装置内配管275と装置内配管280と電磁弁46と装置内配管279に、記載の順に接続し、装置内配管275と装置内配管280の接続部に酸素供給配管231を接続している。
【0053】
一方、装置内配管282と装置内配管283の接続部に装置内配管285を接続し、装置内配管287と装置内配管288の接続部に装置内配管290を接続し、装置内配管285は電磁弁47と装置内配管290に、記載の順に接続している。
【0054】
尚、第一吸着槽41と第二吸着槽42には、酸素吸着容量及び酸素と窒素の吸着速度差が大きく、加圧下において短時間のうちに酸素を優先的に吸着することで空気より窒素ガスを分離出来、常圧に戻すことにより吸着した酸素を容易に脱着する活性炭の一種を収納している。
【0055】
一方、PAS方式の酸素ガス発生装置40では、酸素吸着容量及び酸素と窒素の吸着速度の差が大きい活性炭の一種である吸着材を収納した第一吸着槽41と第二吸着槽42を構成することで、高圧力下では酸素ガスを吸着し低圧力下では酸素ガスを吐き出すという吸着材の特性を利用して圧縮空気から窒素ガスを分離抽出している。
【0056】
従って、吸着材を収納した第一吸着槽41と第二吸着槽42において、電磁弁43、44、45、46、47、48、49の働きによって可圧作用(高圧化)と減圧作用(低圧化)を交互に繰り返し運転することで、圧縮空気から酸素ガスだけを高純度に分離抽出して供給しているのである。
【0057】
この場合、第一吸着槽41は圧縮空気を供給することによって加圧し、第二吸着槽42は常圧下まで減圧することで、第一吸着槽41の吸着材では、吸着初期に多量の酸素を吸着する特性と高圧力下で吸着量が大きい特性によって、高純度の窒素ガスを排出し、第二吸着槽42の吸着材では、吸着されている酸素を分離離脱させることによって、酸素を中心に酸素供給配管231から送り出すようになっている。
【0058】
この様にして、第一吸着槽41と第二吸着槽42を交互に加圧・減圧の運転を繰り返すことによって、酸素富化空気を供給することが出来るようになっているのである。 尚、交互に加圧・減圧の運転をするには、装置内配管271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290の途中に配設された電磁弁43、44、45、46、47、48、49を開閉することによって成されるが、周知の技術であるのでここにおいて詳細については省略する。
【0059】
また、第一吸着槽41と第二吸着槽42の直ぐ下流には第一絞り弁291と第二絞り弁292を配設しているが、その目的とする所は、第一吸着槽41と第二吸着槽42を流れる圧縮空気の流量を変化調整することによって、季節的な要因や配管抵抗や配管の長さや第一吸着槽41と第二吸着槽42の大きさの違い等の装置の微妙な違いによる酸素ガス純度の違いやばらつきを、酸素富化空気の酸素濃度が高くなりばらつきが小さいように調整することで酸素濃度の高い酸素富化空気を得るために設けたものである。 但し、第一絞り弁291と第二絞り弁292の位置に関しては、第一吸着槽41と第二吸着槽42の下流に位置している必要は無く、上流に位置させても構わない。
【0060】
従って、本発明の動作としては、エアーコンプレッサー90で大気Aを吸引することで圧縮空気を作り出し、エアーフィルター15で圧縮空気より各種の異物を除去し、中空糸膜式の酸素ガス分離膜30またはPAS方式の酸素ガス発生装置40によって圧縮空気より酸素富化空気を作り出し、香発生装置60、70の何れかによって酸素富化空気に香を付加することで香を持った酸素富化空気Bを供給していた。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、下記のような効果をあげることができる。
【0062】
第一に、酸素富化空気に香を付加することで、健康を目的として酸素富化空気を吸引しようとする人に、心を癒すことが可能となった。
【0063】
第二に、酸素富化空気に香を付加することで、無味無臭の酸素富化空気に存在感を示すことが出来る様になった。
【0064】
第三に、酸素富化空気に香を付加することで、健康と癒しの二つの利点を同時に得ることが出来る様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による第一実施例の全体を示した図
【図2】本願発明による第二実施例の全体を示した図
【図3】本願発明による第三実施例の全体を示した図
【図4】本願発明に使用している平面式の酸素ガス分離膜の詳細図
【図5】本願発明に使用している中空糸膜式の酸素ガス分離膜の詳細図
【図6】本願発明に使用しているPAS方式の酸素ガス発生装置の詳細図
【図7】本願発明に使用している香発生装置の詳細図
【図8】本願発明に使用している他の香発生装置の詳細図
【符号の説明】
10・・・・・エアーフィルター
15・・・・・エアーフィルター
16・・・・・開閉弁
20・・・・・平膜式の酸素ガス分離膜
21・・・・・非多孔質の分離膜
22・・・・・多孔質の支持膜
23・・・・・樹脂ネット
29・・・・・流出口
30・・・・・中空糸膜式の酸素ガス分離膜
40・・・・・PAS方式の酸素ガス発生装置
41・・・・・第一吸着槽
42・・・・・第二吸着槽
43・・・・・電磁弁
44・・・・・電磁弁
45・・・・・電磁弁
46・・・・・電磁弁
47・・・・・電磁弁
48・・・・・電磁弁
49・・・・・電磁弁
50・・・・・ファン
60・・・・・香発生装置
61・・・・・チャンバー
62・・・・・本体ボデイ
62a・・・・一端
62b・・・・他端
62x・・・・流路
62y・・・・絞り部
62z・・・・導孔
63・・・・・香物質流出管
64・・・・・Oリング
70・・・・・香発生装置
72・・・・・本体ボデイ
72a・・・・一端
72b・・・・他端
72x・・・・流路
72y・・・・流路
73・・・・・香流出管
73a・・・・端末
80・・・・・真空ポンプ
90・・・・・エアーコンプレッサー
100・・・・酸素ガス発生装置
211・・・・酸素供給配管
212・・・・酸素供給配管
213・・・・酸素供給配管
221・・・・酸素供給配管
222・・・・酸素供給配管
223・・・・酸素供給配管
231・・・・酸素供給配管
232・・・・酸素供給配管
251・・・・圧縮空気供給配管
252・・・・圧縮空気供給配管
271・・・・装置内配管
272・・・・装置内配管
273・・・・装置内配管
274・・・・装置内配管
275・・・・装置内配管
276・・・・装置内配管
277・・・・装置内配管
278・・・・装置内配管
279・・・・装置内配管
280・・・・装置内配管
281・・・・装置内配管
282・・・・装置内配管
283・・・・装置内配管
284・・・・装置内配管
285・・・・装置内配管
286・・・・装置内配管
287・・・・装置内配管
288・・・・装置内配管
289・・・・装置内配管
290・・・・装置内配管
291・・・・第一絞り弁
292・・・・第二絞り弁
A・・・・・・大気
B・・・・・・香を持った酸素富化空気
C・・・・・・窒素ガス
L・・・・・・液面
M・・・・・・香物質
N・・・・・・香物質

Claims (7)

  1. 空気の流れる順に、酸素ガスを分離する平膜式の酸素ガス分離膜(20)と真空ポンプ(80)を配設し、前記平膜式の酸素ガス分離膜(20)下流の何れかの位置に酸素富化空気に香を付与する香発生装置(60、70)を配設したことを特徴とする香のする酸素富化空気の製造装置。
  2. 前記平膜式の酸素ガス分離膜(20)は、空気が流れる順に、0.02μm〜0.25μmの厚さを持った酸素ガスを分離する非多孔質の分離膜(21)と、前記非多孔質の分離膜(21)を強度の面で支持する多孔質の支持膜(22)を経由するように高分子の材料で平面状に構成したものであることを特徴とする請求項1に記載の香のする酸素富化空気の製造装置。
  3. 前記平膜式の酸素ガス分離膜(20)は、最も外側に位置している二面の前記非多孔質の分離膜(21)と、中間に位置している二面の前記多孔質の支持膜(22)と、最も内側に位置している樹脂ネット(23)を経由するように構成したものであることを特徴とする請求項2に記載の香のする酸素富化空気の製造装置。
  4. 前記平膜式の酸素ガス分離膜(20)の上流に空気中の異物を除去するエアーフィルター(10)を配設し、前記平膜式の酸素ガス分離膜(20)の周囲に滞留している窒素ガスに富んだ空気を外部に排出する為のファン(50)を配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の香のする酸素富化空気の製造装置。
  5. 空気の流れる順に、エアーコンプレッサー(90)と酸素ガスを分離する中空糸膜式の酸素ガス分離膜(30)と酸素富化空気に香を付与する香発生装置(60、70)を配設したことを特徴とする香のする酸素富化空気の製造装置。
  6. 空気の流れる順に、エアーコンプレッサー(90)と酸素ガスを分離するPAS方式の酸素ガス発生装置(40)と酸素富化空気に香を付与する香発生装置(60、70)を配設したことを特徴とする香のする酸素富化空気の製造装置。
  7. 前記香発生装置(60、70)は、その上部に一方を空気の流れる方向の上流側に接続し他方を空気の流れる方向の下流側に接続する流路(62x、72x、72y)を形成した本体ボデイ(62、72)を設け、その下部に前記流路(62x、72y)を流れる酸素富化空気に対して香を付与する香物質(M、N)を収容するチャンバー(61)を設け、前記チャンバー(61)は前記香物質(M、N)から発生した香が外部に漏洩しない様に密閉容器状に形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の香のする酸素富化空気の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011064527A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 J-Science Lab Co Ltd 連続濃縮法によるガス分析装置及び方法
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JP2023506608A (ja) * 2020-03-13 2023-02-16 セパレーション デザイン グループ エルエルシー 可搬人工呼吸器

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