JP6803628B1 - 歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造 - Google Patents

歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造 Download PDF

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Abstract

【課題】抗菌や芳香など各種効能を有した圧縮空気を噴出可能な歯科用エアスプレー装置を提供する。【解決手段】歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造であって、エアコンプレッサ1と、該エアコンプレッサ1の後段に装備される効能ユニット10と、該効能ユニット10の後段に装備されるハンドピース20とから成り、該効能ユニット10は、中空部12を有し上方が開口した筒状体から成る中空ボディ11と、該中空ボディ11の中空部12に連通する流入口14及び排出口15を備え且つ該中空ボディ11の上方開口端を閉塞可能な閉塞ボディ13と、で構成され、該効能ユニット10における中空ボディ11の中空部12には効能剤16が充填されて成り、該エアコンプレッサ1により生成された圧縮空気Aは、該効能ユニット10内に流入して効能剤16の作用により効能が付加され、最終的に該ハンドピース20から口腔内へ噴出される。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科用エアスプレー装置に関し、詳しくは、該歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造に関するものである。
歯科治療において、エアコンプレッサ(空気圧縮機)により生成された圧縮空気を主に口腔内へ噴出するエアスプレー装置が使用される。該圧縮空気の噴出は、歯科治療において欠かせないものであり、例えば、治療歯ならびにその周辺に付着した唾液を取り除いて唾液に含まれる虫歯の原因となる菌が治療歯に付着するのを防ぐと共に、治療歯を乾燥させて菌の繁殖を抑制する、といった役割を果たす。
従来から存する歯科用エアスプレー装置の主な構造は、エアコンプレッサにより生成された圧縮空気を、配管路を介してハンドピースから口腔内へ噴出する構造となっている。エアコンプレッサでの圧縮空気生成の原料は、歯科医院内の空気である。空気中には、水蒸気と共に臭気が存在しており、さらに空気中に浮遊する常在菌も存在する。そして、この空気を利用して生成した圧縮空気中にも、当然のごとく水蒸気と臭気、常在菌が存在する。
圧縮空気中の水蒸気は、生成の過程で凝縮水たるドレン水を発生させる。該ドレン水は、回路中間で取り除かないと回路末端から放出されることとなり、治療歯を乾燥させる目的を果たすことができないばかりか、錆の発生など機器故障の原因ともなる。また、圧縮空気中の臭気は、それが患者の口腔内に噴出されると、患者に不快な思いをさせる。特に口腔は鼻に近いため、患者はエア臭気を敏感に感じ取るものである。さらに、圧縮空気中の常在菌は、それが患者の口腔内に噴出されると、患者の口腔内や体内に菌が付着・侵入することとなり、治療歯の菌の繁殖を抑制する目的を果たすことができないばかりか、口臭の原因や他の病原ともなりかねず、極めて有害なものとなり得る。
したがって、圧縮空気からドレン水や臭気、常在菌を適切に分離・除去すること、そして口腔内を好適に抗菌する作用を施すことが、歯科用エアスプレー装置において重要である。
従来における歯科用エアスプレー装置として、特開2008-93089号公報(特許文献1)において、「歯科用エアー供給システム及びメインエアー配管内の溜り水の排水方法」にかかる技術が提案され、公知となっている。すなわち、該提案は、エアー加圧手段と、上記エアー加圧手段に接続したメインエアー配管と、上記メインエアー配管に分岐接続した分岐接続管と、前記メインエアー配管内の溜り水を排水するために前記メインエアー配管の端部側に備えた開閉弁と、を備え、前記エアー加圧手段に備えたエアータンク内の溜り水を排水するための第1の開閉弁及び前記メインエアー配管の端部側に備えた前記第2の開閉弁の開閉制御及び前記エアー加圧手段の駆動、停止の制御を行う制御手段を備え、この制御手段の制御の下に、前記第2の開閉弁の開作動後に前記エアー加圧手段の駆動を停止し、このエアー加圧手段の停止後に前記第1の開閉弁を開作動する構成を採用するものである。
しかしながら、上記特許文献1にかかる技術提案によれば、単に圧縮空気圧回路における配管内の溜り水を排水することができる技術提案にとどまり、圧縮空気中の臭気や常在菌への対処はなされておらず、未だ問題解決にはいたっていない。
特開2008−93089号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、抗菌や芳香など各種効能を有した圧縮空気を噴出可能な歯科用エアスプレー装置の提供を図ることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造であって、エアコンプレッサと、該エアコンプレッサの後段に装備される効能ユニットと、該効能ユニットの後段に装備されるハンドピースとから成り、該効能ユニットは、中空部を有し上方が開口した筒状体から成る中空ボディと、該中空ボディの中空部に連通する流入口及び排出口を備え且つ該中空ボディの上方開口端を閉塞可能な閉塞ボディと、で構成され、該効能ユニットにおける中空ボディの中空部には効能剤が充填されて成る効能剤容器が該効能剤容器ごと挿嵌されて成り、該エアコンプレッサにより生成された圧縮空気は、該効能ユニット内に流入して効能剤の作用により効能が付加され、最終的に該ハンドピースから口腔内へ噴出される手段を採用する。
また、本発明は、前記効能剤が、抗菌剤または芳香剤のいずれか一方もしくは両方である手段を採用する。
またさらに、本発明は、前記エアコンプレッサと前記効能ユニットとの中間に、エアドライヤ、エアフィルタまたは除菌フィルタから選択されるいずれか一以上が装備されている手段を採用する。
本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造によれば、抗菌作用や芳香作用を奏する効能剤を充填し得る効能ユニットが配設されることによって、該効能ユニット内に充填された効能剤の作用により、ハンドピースから噴出される圧縮空気自体に抗菌や芳香といった各種効能を化体させることができ、歯科治療に資する、といった従来にない優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造によれば、効能剤が効能剤容器に充填されると共に、該効能剤容器ごと効能ユニットにおける中空ボディの中空部内に挿嵌可能な手段を採ることで、効能剤の充填・交換作業が容易であると共に、該効能ユニットの清掃・メンテナンス性にも優れる、といった効果を奏する。
さらに、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造によれば、エアコンプレッサと効能ユニットとの中間に、エアドライヤ、エアフィルタまたは除菌フィルタから選択されるいずれか一以上が装備されている手段を採用することで、エアコンプレッサで生成された圧縮空気中に存する水蒸気や常在菌をはじめ、塵埃や機械油分などを適宜取り除くことが可能であって、よりクリーンなエアを噴出することができる、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる効能剤容器の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる歯科用エアスプレー装置の使用態様を示す説明図である。
本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造は、エアコンプレッサ1と、該エアコンプレッサ1の後段に装備される効能ユニット10と、該効能ユニット10の後段に装備されるハンドピース20とから成り、該効能ユニット10は、中空部12を有し上方が開口した筒状体から成る中空ボディ11と、該中空ボディ11の中空部12に連通する流入口14及び排出口15を備え且つ該中空ボディ11の上方開口端を閉塞可能な閉塞ボディ13と、で構成され、該効能ユニット10における中空ボディ11の中空部12には効能剤16が充填されて成る効能剤容器18が該効能剤容器18ごと挿嵌されて成り、該エアコンプレッサ1により生成された圧縮空気Aは、該効能ユニット10内に流入して効能剤16の作用により効能が付加され、最終的に該ハンドピース20から口腔内へ噴出されることを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造の実施形態、すなわち、構成と動作とを、図面に基づいて説明する。
なお、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造は、以下に述べる実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる機器や該機器の素材もしくは形状などに関して適宜変更することができる。
先ず、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造の構成について説明する。図1及び図2は、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造の実施形態を示す説明図である。
本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造は、エアコンプレッサ(空気圧縮機)1と、効能ユニット10と、ハンドピース20と、で構成されており、効能ユニット10は圧縮空気Aを送気する配管路5を介してエアコンプレッサ1の後段に装備され、ハンドピース20は同様に配管路5を介して効能ユニット10の後段に装備される。
エアコンプレッサ(空気圧縮機)1は、空気を圧縮して所定気圧以上の圧縮空気Aを生成する装置である。該エアコンプレッサ1にはアースが備えられ、エアコンプレッサ1の筐体の基準電位を得る目的やノイズ保護の目的で、直接もしくは電源線などと共に束ねられ最終的に大地に接続される。
エアコンプレッサ1は、圧縮空気Aを生成するための構造によって、往復式や回転式、遠心式、軸流式など種々の方式が存在する。また、前記種々の方式においては、潤滑油を使用する給油タイプと、潤滑油を使用しないオイルフリータイプとがそれぞれ存在している。本発明で使用するエアコンプレッサ1の方式については、特に限定はなく、いずれの方式・構造のものでも使用することが可能である。
効能ユニット10は、中空ボディ11と、閉塞ボディ13と、から構成されている。中空ボディ11は、中空部12を有し上方が開口した筒状体から成り、該中空部12には所定量の効能剤16が充填されて成る効能剤容器18が該効能剤容器18ごと挿嵌される。また、閉塞ボディ13は、該中空ボディ11の中空部12に連通する流入口14及び排出口15を備え、且つ、該中空ボディ11の上方開口端を螺合等により閉塞可能な構造を採る。
効能剤16は、図1に示す様に、該効能ユニット10における中空ボディ11の中空部12に挿嵌可能な効能剤容器18の中空部18dに充填される。かかる効能剤16について、その状態・形状については液状や固形状などが考えられる。該効能剤16としては、抗菌作用を奏する抗菌剤や芳香作用を奏する芳香剤など、各種効能を奏する基剤が選択的に用いられるもので、特に限定するものではない。但し、最終的な圧縮空気Aの噴出先が口腔内であることから、人体に無害な基剤が選択される。
尚、効能剤16は、閉塞ボディ13から中空ボディ11を外して効能剤容器18を挿嵌することで、中空部12内に随時補充することができる。
本発明における効能剤16のうち、抗菌作用を奏する抗菌剤は、圧縮空気Aに担持された状態で噴出されることで、治療歯が抗菌剤によりコーティングされる作用を奏する。また、抗菌剤は、口腔内へクリーンなエアを噴出するという機能上、圧縮空気A中に存する常在菌を死滅・除去し得る除菌剤や殺菌剤をも含む概念で、例えばアルコールや次亜塩素ナトリウムなど種々のものが考え得る。
本発明における効能剤16のうち、芳香作用を奏する芳香剤は、圧縮空気Aの嫌な臭気を消して好む芳香を奏するという機能上、種々の芳香を奏するもののほか、特定の芳香を奏さずに嫌な臭気を消臭し得るだけの消臭剤をも含む概念で、例えば花や樹木その他種々の芳香を奏するもののほか、消臭作用のあるアルコールや次亜塩素ナトリウムなどが考え得る。
本発明にかかる効能剤16について、抗菌作用と芳香作用を併せ持つ基剤を用いる態様がより好適である。抗菌作用と芳香作用を併せ持つ基剤としては、例えばヒノキやヒバ材から生成される天然ヒノキチオールやβ−ドラブリンを主成分とする基剤が考え得る。かかる天然ヒノキチオールは、カビをはじめ多くの菌に対する抗菌性を有すると共に、ヒノキの心地よい芳香を持ち、人体にも無害な基剤として好適である。
該効能ユニット10には、ドレントラップ30が備えられている態様が考え得る。該ドレントラップ30は、圧縮空気Aが冷却され、該圧縮空気Aに水蒸気の状態で含有される水分が凝縮されることで、効能ユニット10内に発生するドレン水Dを排出するために備えられる。ドレントラップ30を効能ユニット10の下部に備えることで、滞留するドレン水Dにおける菌やウイルスの増殖を防止して臭気の発生・増大を抑制することができると共に、回路システムのメンテナンス性向上に資する。ドレントラップ30は、電磁式、フロート式、ディスク式などが考えられる。本発明で使用するドレントラップ30の種別については、特に限定されるものではない。
効能ユニット10における効能剤16の充填態様について、図1に示す様に、効能剤16が充填された効能剤容器18を中空部12に挿嵌する態様を採用する。効能剤容器18は、中空部18dを有し上方が開口した筒状体から成る容器本体18aと、該容器本体18aの中空部18dに連通する孔部18cを備え且つ該容器本体18aの上方開口端を閉塞可能なキャップ体18bと、で構成されている。かかる態様により、閉塞ボディ13から中空ボディ11を外すことで、効能剤容器18について、中空部12内に随時装填・交換することができる。
効能剤容器18は、図2において具体的態様が示されている様に、容器本体18aと、キャップ体18bと、から構成されている。容器本体18aは、中空部18dを有し上方が開口した筒状体から成り、該中空部18dには所定量の液状の効能剤16が充填されている。尚、図示の様に、該中空部18d内において、効能剤16を浸透して毛細現象により吸い上げる芯材18eが装填される態様が好適である。また、キャップ体18bは、容器本体18aの上方開口端を螺合等により閉塞可能な構造となっており、且つ、容器本体18a外へ効能剤16を放出するべく、該容器本体18aの中空部18dに連通した孔部18cが備えられて成る。
効能剤容器18におけるキャップ体18bに備えられる孔部18cの数については、特に限定するものではないが、好ましくは複数の孔部18cが備えられ、より好ましくは2乃至4の孔部18cが備えられる。尚、図面では、キャップ体18bに該孔部18cを4つ備えた場合について示している。このように、複数の孔部18cを備える場合、各孔部18cには剥離可能なシール材18fが貼着されている。かかる態様を採用することで、シール材18fの剥離数を変更することで、連通する孔部18cの数を任意に変えることが可能となり、抗菌作用や芳香作用の強度を適宜変更することが可能である。
ハンドピース20は、その具体的構造について特に限定はなく、常法のものを使用すれば足りる。すなわち、常法の構成として、把持部の先端にエア噴出ノズルが備えられ、把持部にはエア噴出のON/OFFスイッチが備えられた態様となっている。
以上で構成される本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造において、図示の様に、エアコンプレッサ1と効能ユニット10との中間に、エアドライヤ2、エアフィルタ3または除菌フィルタ4から選択されるいずれか一以上が装備された態様を採用し得る。
エアドライヤ2は、圧縮空気Aを乾燥させ水分を取り除くための機器であって、水分の除去方式により、冷凍式や中空糸膜式、吸着式などが存在する。本発明で使用するエアドライヤ2は、冷凍式や中空糸膜式、吸着式のいずれかを問うものではなく、特に限定されるものではないが、一般に繁用されているのは、冷凍式のエアドライヤ2である。冷凍式のエアドライヤ2は、冷媒の蒸発潜熱を利用して、圧縮空気Aを冷却し、含有水分を凝縮して除去するための装置であって、比較的安価に導入することができる。
エアフィルタ3は、圧縮空気A中の水分や油分、スラッジや微生物を除去するためのフィルタであって、例えば樹脂製若しくは紙製で網状乃至中空糸膜状のエアフィルタエレメント3a、若しくは、活性炭を包んだエアフィルタエレメント3aが内蔵されている。該エアフィルタ3は、前記エアドライヤ2の後段に配設されるのが一般的である。
除菌フィルタ4は、圧縮空気Aに含有する常在菌(菌やウイルス)を分離・除去するためのフィルタであって、例えば筒状体で、底面を閉鎖、上面を開口、側面に濾材を配した形状から成る除菌フィルタエレメント4aが内蔵されている。該除菌フィルタエレメント4aは、必要に応じて着脱・交換可能である。このとき、該除菌フィルタエレメント4aの上面中央部に圧縮空気Aの排出口が連通すると共に、除菌フィルタエレメント4aの外側に圧縮空気Aの流入口が連通する構成を採る。かかる構成を採用することにより、圧縮空気Aを除菌フィルタエレメントの外側から内側へ通気させることが可能となる。該除菌フィルタ4は、異物を除去した圧縮空気Aを最終的に除菌すべく、前記エアフィルタ3の後段に配設される。
上記したエアドライヤ2、エアフィルタ3並びに除菌フィルタ4には、各々ドレントラップ30が備えられている態様が好適である。該ドレントラップ30は、圧縮空気Aを冷却し、該圧縮空気Aに水蒸気の状態で含有される水分を凝縮することで、エアドライヤ2内に発生するドレン水Dを排出するために備えられる。ドレントラップ30をエアドライヤ2やエアフィルタ3、除菌フィルタ4の下部に備えることで、滞留するドレン水Dにおける菌やウイルスの増殖を防止して臭気の発生・増大を抑制することができると共に、回路システムのメンテナンス性向上に資する。ドレントラップ30は、電磁式、フロート式、ディスク式などが考えられる。本発明で使用するドレントラップ30の種別については、特に限定されるものではない。
本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造において、上記各構成要素間は配管路5を介して接続されている。該配管路5は、圧縮空気Aを送気するための中空管であって、その素材について特に限定はないが、エアコンプレッサ1から効能ユニット10の間は、例えば銅や鉄などの主に金属素材より成る略剛性の配管から成り、効能ユニット10からハンドピース20の間は、例えばゴムやポリエチレン、塩ビ製の樹脂管あるいは炭素繊維やガラス繊維から成る繊維管など略柔軟性の配管で構成される。尚、ハンドピース20の前段は、必要に応じて所定中間箇所から略柔軟性の配管とする態様であってもよい。
ところで、エアドライヤ2から効能ユニット10までの配管路5について、短ければ短いほど好適である。なぜなら、エアドライヤ2を通過した圧縮空気Aとはいえ水蒸気含有量はゼロではなく、よって当該圧縮空気Aがその後に配管路5を通過する際にも冷却作用によるドレン水Dの発生が想定されるため、できることなら当該配管路5でのドレン水Dの発生を抑制し得るべく、可能な限り短く設定することが好ましいからである。このことは、中間にエアドライヤ2、エアフィルタ3並びに除菌フィルタ4が装備された場合であっても同様である。
次いで、本発明にかかる歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造の動作、並びに、該歯科用エアスプレー装置の使用態様について説明する。尚、説明の便宜上、エアコンプレッサ1と効能ユニット10との中間に、エアドライヤ2、エアフィルタ3並びに除菌フィルタ4が装備された場合について説明する。これらが装備されていない場合については、当該部分を省略して解するものとする。
エアコンプレッサ1は、空気である大気を吸気し、所定圧へと圧縮させる。前記大気には、水蒸気と共に常在菌(菌やウイルス)と臭気が含まれている。エアコンプレッサ1で製造された圧縮空気Aは、この段階では圧縮熱を帯びているため、直ちにはドレン水Dの発生はない。
次いで、圧縮空気Aは、配管路5を通過する。この際、圧縮空気Aは、配管路5外部の周囲温度に向かう方向で冷却される。かかる冷却により、圧縮空気Aから凝縮水であるドレン水Dが発生する。
配管路5を通過した圧縮空気Aは、当該配管路5で発生したドレン水Dと共に、その後段に備えられるエアドライヤ2に入気される。エアドライヤ2に入気された圧縮空気Aは、プリクーラーで予冷された後にエバポレータ内部の熱交換器を蛇行又は衝突をするなどして流路の変更を大きく受けながら通過して冷却される。かかる冷却によって、圧縮空気Aから積極的に凝縮水であるドレン水Dが分離・除去される。かかるドレン水Dは、ドレントラップ30により外部へと適宜排出される。
次いで、圧縮空気Aは、配管路5を通過し、その後段に備えられるエアフィルタ3に入気される。エアフィルタ3へ入気された圧縮空気Aは、中内蔵されたエアフィルタエレメント3aを通過することで、水分や油分、スラッジや微生物が除去され、後段へと排出される。
尚、配管路5を通過する際やエアフィルタ3内で発生したドレン水Dは、ドレントラップ30により外部へと適宜排出される。
次いで、圧縮空気Aは、配管路5を通過し、その後段に備えられる除菌フィルタ4に入気される。除菌フィルタ4へ入気された圧縮空気Aは、中内蔵された除菌フィルタエレメント4aを通過することで除菌され、後段へと排出される。
尚、配管路5を通過する際や除菌フィルタ4内で発生したドレン水Dは、ドレントラップ30により外部へと適宜排出される。
次いで、圧縮空気Aは、配管路5を通過し、その後段に備えられる効能ユニット10に流入口14を介して入気される。効能ユニット10へ入気された圧縮空気Aは、中空ボディ11の中空部12内に挿嵌された効能剤容器18内に充填された効能剤16に接触することで、抗菌作用や芳香作用など自ら効能化されると共に、効能剤16の気化粒子など成分を担持しつつ、排出口15より外部へと適宜排出される。
尚、配管路5を通過する際や効能ユニット10内で発生したドレン水Dは、ドレントラップ30により外部へと適宜排出される。
効能ユニット10を通過した圧縮空気Aは、図3に示す様に、配管路5を通過し、その後段に備えられるハンドピース20を介して、患者の口腔内など歯科治療の用途に供される。
本発明は、「発明の効果」記載の通り、多くの優れた効果を奏するものである。特に、歯科治療において、患者に対し、薬剤臭などの不快な香りを消して好適な芳香を放つことで、心地良い気分を醸し出すことができると共に、効能剤における抗菌作用により、治療歯の確実な滅菌と抗菌コーティングを可能ならしめるものである。したがって、本発明にかかる「歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造」の産業上の利用可能性は大であると思料する。
1 エアコンプレッサ(空気圧縮機)
2 エアドライヤ
3 エアフィルタ
3a エアフィルタエレメント
4 除菌フィルタ
4a 除菌フィルタエレメント
5 配管路
10 効能ユニット
11 中空ボディ
12 中空部
13 閉塞ボディ
14 流入口
15 排出口
16 効能剤
18 効能剤容器
18a 容器本体
18b キャップ体
18c 孔部
18d 中空部
18e 芯材
18f シール材
20 ハンドピース
30 ドレントラップ
A 圧縮空気
D ドレン水
V 常在菌(菌やウイルス)

Claims (3)

  1. 歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造であって、
    エアコンプレッサと、該エアコンプレッサの後段に装備される効能ユニットと、該効能ユニットの後段に装備されるハンドピースとから成り、
    該効能ユニットは、中空部を有し上方が開口した筒状体から成る中空ボディと、該中空ボディの中空部に連通する流入口及び排出口を備え且つ該中空ボディの上方開口端を閉塞可能な閉塞ボディと、で構成され、
    該効能ユニットにおける中空ボディの中空部には効能剤が充填されて成る効能剤容器が該効能剤容器ごと挿嵌されて成り、
    効能剤容器は、中空部を有し上方が開口した筒状体から成る容器本体と、該容器本体の中空部に連通する孔部を備え且つ該容器本体の上方開口端を閉塞可能なキャップ体と、で構成されて成り、
    該エアコンプレッサにより生成された圧縮空気は、該効能ユニット内に流入して効能剤の作用により効能が付加され、最終的に該ハンドピースから口腔内へ噴出されることを特徴とする歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造。
  2. 前記効能剤は、抗菌剤または芳香剤のいずれか一方もしくは両方であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造。
  3. 前記エアコンプレッサと前記効能ユニットとの中間に、エアドライヤ、エアフィルタまたは除菌フィルタから選択されるいずれか一以上が装備されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科用エアスプレー装置における圧縮空気圧回路構造。
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