JP2004242029A - 画像データ伝送システムならびに画像入力装置および画像出力装置 - Google Patents

画像データ伝送システムならびに画像入力装置および画像出力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スキャナから特定のプリンタにネットワークを介して画像データの伝送を簡単にかつセキュリティを確保した状態で実現する。
【解決手段】スキャナ1側の公開鍵をプリンタ2に渡す(S11)。プリンタ2では、自身のアドレス情報をその公開鍵を用いて暗号化し、その暗号化アドレス情報を幾何学模様コード51として印刷した機器情報記録片5を作成して、それをスキャナ1側に渡す(S12,S13)。スキャナ1側では、画像データの描かれた用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせて画像の取り込みを行い(S14,S15)、画像データと幾何学模様コード51としての機器情報を取得し、それをスキャナ2側の秘密鍵を用いて復号して平文化する(S16、S17)。その復号された機器情報を解読して送付先アドレスを得る(S18)。そして、その送付先アドレスに画像データを送信する(S19)。プリンタ2側ではその画像データを印刷する(S20)。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナなどの画像入力装置からプリンタなどの画像出力装置にネットワークを介して画像データの伝送を可能とする画像データ伝送システムならびに画像入力装置および画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像入力装置としてのスキャナは、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)に接続して、そのPC上でスキャナを動作させるための操作設定を行った上で、画像データを読み取り、読み取った画像データをそのPC上でハードディスクやフロッピィディスクなどの記録媒体に保存したり、PCに接続されたプリンタからプリントアウトするといった使われ方が一般的であるが、スキャナから遠く離れた場所に存在するプリンタなどの画像出力装置に画像の伝送ができれば大変便利である。
【0003】
これを実現する技術として、たとえば、共用のスキャナで読み取った画像をLAN(Local Area Network)などを介して、ユーザ個人のPCなど特定の機器のアドレス宛に送信可能な画像伝送システムも提案されている。これによれば、共用のスキャナから読み取った画像をそのスキャナとは離れた場所にある自分のPCなどに保存させたり、そのPCに接続されているプリンタで画像データを印刷させたりすることが可能となる。
【0004】
このような画像伝送システムにおいては、スキャナが共有であるため、入力された画像データがどのユーザの入力したものであるかを識別するために、共有のディレクトリに保存し、その後、個々のユーザがその共有のディレクトリから各自のディレクトリに移動するといった操作がなされる。
【0005】
しかし、この方法では、画像データが一旦、共有のディレクトリに保存されるため、他のユーザからもアクセス可能となり、セキュリティの確保ができないという問題がある。
【0006】
この画像データが共有のディレクトリィに保存されるという問題に対処するための技術の一例として、たとえば、特開平10−190993号公報(以下、特許文献1という)に記載の「画像入力システムおよび画像入力方法」がある。
【0007】
特許文献1に記載の技術は、簡単に言えば、個々のユーザは自分のID番号の記録されている無線カードを所持し、共用のスキャナから自分のPCなどに画像データを送信する場合、その無線カードに記録されたユーザIDをスキャナに読み取らせることで、スキャナではユーザを識別し、この識別したユーザIDに対応する保存先ディレクトリに画像データを送信するというものである。
【0008】
また、この特許文献1の技術とは別に、送信すべき画像データを暗号化してセキュリティの確保を図る技術の一例として、たとえば、特開2001−352452号公報(以下、特許文献2という)に記載の「スキャナ装置および記録媒体」がある。
【0009】
この特許文献2に記載の技術は、簡単に言えば、スキャナ装置に暗号化手段を備え、ユーザの意志に応じて、読み取った画像データを暗号化するようにしたものであり、これによって、セキュリティを確保しようとするものである。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−190993号公報
【特許文献2】
特開2001−352452号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1に記載の技術によれば、確かに、スキャナで取り込まれた画像データを、一旦、共用のディレクトリなどに保存することなく、特定のPCなどに直接送信することができるので、利便性が高く、ある程度のセキュリティの確保はできると考えられるが、この特許文献1に記載の技術は、主に自分が自分のPCなどに画像データを送る場合を想定したものである。
【0012】
すなわち、上述したように、個々のユーザは自分のID番号が記憶されている無線カードを所持し、スキャナがこの無線カードのユーザIDを読み取ることで、ユーザを識別し、この識別したユーザIDに対応する保存先ディレクトリに画像データを送信するようにし、それによって、自分の所有するPCなどから離れたと場所にある共用のスキャナなどから確実に自分のPCに送信可能としたものである。
【0013】
したがって、この特許文献1に記載の技術では、たとえば、あるユーザ(ユーザU1とする)が他のユーザ(ユーザU2とする)に対し、ある画像データを送信するように依頼した場合、画像データの送り手となるユーザU2はその画像データの受け手であるユーザU1の無線カードが必要となるという問題がある。
【0014】
このような場合は、ユーザU1がユーザU2に対して自分の無線カードを渡しておけば画像データの送付は可能となることは勿論であるが、このようなユーザIDの記録された無線カードは、個々のユーザごとに作成された情報記録媒体であるため、安易に他人に渡したりするのは好ましいものではない。
【0015】
特に、複数の相手から画像データを送って欲しい場合には、それぞれの相手にその無線カードを渡しておく必要があるが、この種の無線カードは、それを必要な枚数分用意するといったこともそう簡単にはできるものではないのが一般的である。したがって、この特許文献1に記載の技術では、複数の相手から自分のPCなどに画像データを送ってもらうような場合には対応しにくいという問題がある。
【0016】
また、この特許文献1に記載の技術は、LANなどで結ばれた限られた範囲(たとえば、ある1つの企業内)に適用することを想定したものである。このため、たとえば、外出先に設置してあるスキャナを用いて画像データを読み取り、その画像データを公共的なネットワークによって自宅やオフィスなどに送るといったことにはそのままでは適用することができない。
【0017】
一方、特許文献2に記載の技術は、画像データを暗号化することによって、セキュリティを向上させるようにしているが、この特許文献2に記載の技術は、画像データの伝送を行う際、スキャナの操作部における設定内容が複雑であり、様々な手順を行わなければならない。
【0018】
たとえば、暗号化に必要な操作として、読み取り画像に対して暗号化を行うか否かを指定する操作、暗号化条件を指定する操作、暗号化鍵を選択する操作、暗号化鍵を登録する操作などあり、さらに、上述の暗号化条件を指定する操作を行うと、暗号化詳細設定画面が表れ、この暗号化詳細設定画面上で暗号化領域の設定など様々な設定を行う必要がある。
【0019】
また、読み取った画像データの出力先として出力部を指定する操作、出力先アドレスを指定する操作、出力先を登録する操作などがあり、これらを所定の手順で操作しなければならず、操作が非常に面倒であるという問題がある。
【0020】
そこで本発明は、スキャナなどの画像入力装置からプリンタなどの画像出力装置にネットワークを介して画像データを伝送するシステムにおいて、目的の画像出力装置への画像データ伝送を行う際、IDカードなど個々のユーザごとに作成された専用の情報記録媒体などを必要とせず、かつ、伝送される画像データのセキュリティを確保し、さらに、画像データ伝送時における操作を簡単なものとした画像データ伝送システムならびに画像入力装置および画像出力装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明の画像データ伝送システムの第1の発明は、画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報に当該画像出力装置の有する自身の公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報に含まれる公開化鍵情報を用いて、前記送信すべき画像データを暗号化し、その暗号化画像データをその読み取った機器情報に含まれるアドレス情報を持つ画像出力装置宛に送信を行い、その暗号化画像データを受け取った画像出力装置では、その暗号化画像データを自身の秘密鍵を用いて復号化するようにしている。
【0022】
このように、本発明の画像データ伝送システムの第1の発明(この第1の発明は、請求項1から6の発明であり、これは後に説明する実施形態1に対応している)は、画像データの受け手(画像出力装置)の公開鍵を使って画像データの送り手(画像入力装置)が画像データを暗号化して、その暗号化した画像データを送るようにし、画像データの受け手(画像出力装置)では、暗号化された画像デーを自身の秘密鍵を用いて復号化するようにしている。このように、画像データの受け手だけが解読できる暗号鍵(公開鍵)によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【0023】
また、画像入力装置では画像データの読み取り操作を行うだけで、画像データの取得、アドレス情報や公開鍵の取得、公開鍵情報による画像データの暗号化、その暗号化画像データの送信先アドレスの設定などの一連の処理が自動的に行われるので、画像データの送り手側では、公開鍵を用いた暗号化のための設定や送付先のアドレス設定などの面倒な操作を行う必要がない。
【0024】
この第1の発明において、前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、このデータ通信処理手段で受信した暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段とを有している。
【0025】
これによって、自身のアドレス情報と公開鍵情報を自身で印刷することができる。また、画像入力装置側から送られてくる暗号化画像データを復号化して平文化することができる。
【0026】
また、この第1の発明において、前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に前記公開鍵情報出力手段から出力された公開鍵情報を加えて印刷することによって作成されたものとしている。
【0027】
このプリンタは上述したように、自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段とを有しているので、簡単に機器情報記録片を作成することができる。
【0028】
このように、プリンタ側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、その機器情報記録片を必要な枚数だけ簡単に作成することができる。この場合、その作成された機器情報記録片は、そのプリンタに対して画像データを送ることがわかっているユーザに渡しておけばよい。また、そのユーザが複数人であれば、その複数のユーザに渡せるだけの枚数を用意することもでき、必要に応じ枚数を容易に作成することができる。また、そのプリンタで画像データを受け取るユーザ自身がその機器情報記録片を持つことによって、外出先などでたとえば自宅にある自分のプリンタに画像データを送るような場合にも自分のプリンタ宛に簡単に画像データの送信が行える。
【0029】
また、この第1の発明において、前記機器情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして自身のアドレス情報と公開鍵情報を送り、当該画像データ送信側がそのデータを受け取って印刷することによって作成されたものであってもよい。
【0030】
これは、たとえば、画像データを受信する側のユーザが自分のPCなどを用いて、ある特定のユーザ(複数人でもよい)に機器情報記録片の作成が可能なデータを電子メールなどで送り、その電子メールを受け取った画像データ送信側のユーザが自身のPCに接続されたプリンタでそれを印刷して機器情報記録片を作成するという方法や、画像出力装置から自身のアドレス情報をある特定のユーザ(複数人でもよい)側のプリンタ宛に機器情報記録片の作成が可能なデータを送信し、そのデータを受け取ったプリンタでそれを印刷して機器情報記録片として作成して機器情報記録片を作成するといった方法がある。
【0031】
このように、機器情報記録片の作成が可能なデータを画像データ送信側に送って、画像データ送信側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、画像データ受信側から遠く離れた場所にいて機器情報記録片の入手がしにくい画像データ送信側のユーザも容易に機器情報記録片を入手することができる。
【0032】
また、この第1の発明において、前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることが好ましい。
【0033】
このように、機器情報(アドレス情報に公開鍵が付加されたもの)を幾何学模様コードで表すことによって、見た目ではアドレス情報であることがわからないので、自分のアドレス情報が第3者に流出しにくくなり、ある程度のセキュリティ性の確保も可能となる。
【0034】
また、この第1の発明において、前記画像入力装置は、前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに公開鍵情報を取得する機器情報解読手段と、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記機器情報解読手段で取得された公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、 前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化データを前記機器情報解読手段で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有している。
【0035】
このように、この第1の発明を実現する上での画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、暗号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0036】
また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと機器情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとして暗号化手段に渡されたのちにデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0037】
また、上述の画像伝送システムの第1の発明に用いられる画像入力装置の発明は、ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報・公開鍵情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データとその機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに公開鍵情報を取得する機器情報解読手段と、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記機器情報解読手段で取得された公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記機器情報解読手段で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有した構成となっている。
【0038】
このように、この画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、暗号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと機器情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとして暗号化手段に渡されたのちにデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0039】
また、画像伝送システムの第1の発明に用いられる画像出力装置の発明は、自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、前記アドレス情報出力手段から出力されるアドレスに前記公開鍵情報出力手段から出力される公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で出力可能な印刷手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段とを有した構成となっている。
【0040】
これによって、自身のアドレス情報と公開鍵情報を自身で印刷することができる。また、画像入力装置側から送られてくる暗号化画像データを復号化して平文化することができる。また、この画像出力装置は、画像出力装置が有する通常の構成要素の他に、アドレス情報出力手段、公開鍵情報出力手段、復号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0041】
本発明の画像データ伝送システムの第2の発明は、画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報を前記画像入力装置の有する公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報を自身の秘密鍵を用いて復号化し、その復号化されたアドレス情報を持つ画像出力装置宛に前記読み取った画像データの送信を行うようにしている。
【0042】
この本発明の画像データ伝送システムの第2の発明(この第2の発明は、請求項7から12の発明であり、これは後に説明する実施形態2に対応している)は、画像データの送り手(画像入力装置)の発行した公開鍵を使って画像データの受け手(画像出力装置)自身のアドレス情報を暗号化し、その暗号化された機器情報の記録された機器情報記録片を作成し、画像データの送り手(画像入力装置)は、その機器情報(暗号化アドレス情報)を自身の秘密鍵で復号して、その復号されたアドレス情報に基づいて画像データを送るようにしている。
【0043】
このように、画像データの受け手(画像出力装置)によって許可された画像データの送り手(画像入力装置)だけが解読できる公開鍵によって画像出力装置のアドレス情報が暗号化されるので、たとえ、その画像出力装置のアドレス情報(暗号化されたアドレス情報)が流出し、その暗号化されたアドレス情報が第3者によって入手され、その第3者が当該画像出力装置に画像データを送ろうとしても、その暗号化されたアドレス情報を解読することはできず、その画像出力装置に画像データを送ることはできない。これによって、画像の受け手(画像出力装置)は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、自分が受け取りたくない情報が様々な送り手から送られてくるのを防止することができる。
【0044】
また、画像入力装置では画像データの読み取り操作を行うだけで、画像データの取得、機器情報の取得、機器情報の復号化、画像データの送信先アドレスの設定などの一連の処理が自動的に行われるので、画像データの送り手側では、復号化を行うための背手値や送付先のアドレス設定など行うための面倒な操作を行う必要がない。
【0045】
この第2の発明において、前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、前記画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報を暗号化する暗号化手段と、前記ネットワークとの通信処理を可能とし、その通信処理の1つとして、前記画像データ入力装置から送られてくる画像データを受信するデータ通信処理部とを有している。
【0046】
これによって、自身のアドレス情報を相手の公開鍵情報を用いて暗号化し、その暗号化されたアドレス情報を自身で印刷することができる。
【0047】
また、この第2の発明において、前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報を、前記画像入力装置側の公開鍵情報を用いて前記暗号化手段で暗号化した暗号化アドレス情報を印刷することによって作成されたものとしている。
【0048】
このプリンタは上述したように、自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、そのアドレス情報を暗号化する暗号化手段を有しているので、その暗号化手段で暗号化されたアドレス情報を印刷することによって、簡単に機器情報記録片を作成することができる。
【0049】
このように、プリンタ側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、その機器情報記録片を必要な枚数だけ簡単に作成することができる。この場合、その作成された機器情報記録片は、そのプリンタに対して画像データを送ることがわかっているユーザに渡しておけばよい。また、そのユーザが複数人であれば、その複数のユーザに渡せるだけの枚数を用意することもでき、必要に応じ枚数を容易に作成することができる。
【0050】
また、この第2の発明において、前記機器情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして、その画像データ送信側の画像入力装置が有する公開鍵を用いて暗号化した自身の暗号化アドレス情報を送り、当該画像データ送信側がその暗号化アドレス情報を受け取って印刷することによって作成されるものであってもよい。
【0051】
これは、たとえば、画像データを受信する側のユーザが自分のPCなどを用いて、ある特定のユーザ(複数人でもよい)に機器情報記録片の作成が可能なデータを電子メールなどで送り、その電子メールを受け取った画像データ送信側のユーザが自身のPCに接続されたプリンタでそれを印刷して機器情報記録片を作成するという方法や、画像出力装置から自身のアドレス情報をある特定のユーザ(複数人でもよい)側のプリンタ宛に機器情報記録片の作成が可能なデータを送信し、そのデータを受け取ったプリンタでそれを印刷して機器情報記録片として作成して機器情報記録片を作成するといった方法がある。
【0052】
このように、機器情報記録片の作成が可能なデータを画像データ送信側に送って、画像データ送信側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、画像データ受信側から遠く離れた場所にいて機器情報記録片の入手がしにくい画像データ送信側のユーザも容易に機器情報記録片を入手することができる。
【0053】
また、この第2の発明において、前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることが好ましい。
【0054】
このように、機器情報(暗号化されたアドレス情報)を幾何学模様コードで表すことによって、その機器情報記録片に描かれている情報が見た目では何の情報であるかがよりわかりにくいものとなっているので、自分のアドレス情報が第3者に流出しにくくなり、より一層、セキュリティ性の確保が可能となる。
【0055】
また、この第2の発明において、前記画像入力装置は、前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスを得る機器情報解読手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記復号化された送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有している。
【0056】
このように、この第2の発明を実現する上での画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、復号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0057】
また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと暗号化アドレス情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとしてデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0058】
また、上述の画像伝送システムの第2の発明に用いられる画像入力装置の発明は、ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報をこの画像入力装置の公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データとその機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、この復号化手段で復号化された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得する機器情報解読手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有した構成としている。
【0059】
このように、この画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、復号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと暗号化アドレス情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとしてデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0060】
また、上述の画像伝送システムの第2の発明に用いられる画像出力装置の発明は、自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、ある画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報を暗号化する暗号化手段と、この暗号化手段で暗号化されたアドレス情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で出力可能な印刷手段と、前記ネットワークとの通信処理を可能とし、その通信処理の1つとして、前記画像データ入力装置から送られてくる画像データを受信するデータ通信処理部とを有した構成としている。
【0061】
これによって、自身のアドレス情報を相手の公開鍵情報を用いて暗号化し、その暗号化されたアドレス情報を自身で印刷することができる。また、この画像出力装置は、画像出力装置が有する通常の構成要素の他に、アドレス情報出力手段、暗号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0062】
また、本発明の画像データ伝送システムの第3の発明は、画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報に当該画像出力装置の有する自身の公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報を前記画像入力装置の有する公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス・公開鍵情報を機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報に含まれるアドレス情報と公開鍵情報を自身の秘密鍵を用いて復号化し、その復号化された公開化鍵情報を用いて、前記送信すべき画像データを暗号化し、その暗号化画像データをその復号化されたアドレス情報を持つ画像出力装置宛に送信を行い、その暗号化画像データを受け取った画像出力装置では、その暗号化画像データを自身の秘密鍵を用いて復号化するようにしている。
【0063】
この本発明の画像データ伝送システムの第3の発明(この第3の発明は、請求項13から18の発明であり、これは後に説明する実施形態3に対応している)は、画像データの送り手(画像入力装置)の発行した公開鍵を使って画像データの受け手(画像出力装置)自身のアドレス情報と公開鍵情報を暗号化し、その暗号化された機器情報が記録された機器情報記録片を作成し、画像データの送り手(画像入力装置)は、その機器情報記録片を画像データとともに読み取って、その機器情報(暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報)を自身の秘密鍵で復号して、その復号化された公開鍵を用いて画像データを暗号化し、その暗号化された画像データを復号化されたアドレス情報に基づいて画像データを送るようにしている。
【0064】
このように、画像データの受け手(画像出力装置)によって許可された画像データの送り手(画像入力装置)だけが解読できる公開鍵によってプリンタ2のアドレス情報と公開鍵情報が暗号化されるので、たとえ、その暗号化されたアドレス情報と公開鍵情報(機器情報)が流出し、その暗号化されたアドレス情報が第3者によって入手され、その第3者がユーザU1のプリンタ2に画像データを送ろうとしても、その機器情報を解読することはできず、画像出力装置に画像データを送ることはできない。これによって、画像の受け手(画像出力装置)は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、自分が受け取りたくない情報が様々な送り手からむやみに送られてくるのを防止することができる。さらに、この実施形態3では、画像データの受け手だけが解読できる暗号化鍵によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【0065】
また、画像入力装置では画像データの読み取り操作を行うだけで、画像データの取得、機器情報の取得、機器情報の復号化、画像データの暗号化、送信先アドレスの設定などの一連の処理が自動的に行われるので、画像データの送り手側では、復号化や暗号化を行うための設定や送付先のアドレス設定など行うための面倒な操作を行う必要がない。
【0066】
この第3の発明において、前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵出力手段と、前記画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報に前記公開鍵出力手段から出力される自身の公開鍵を付加してなるアドレス・公開鍵情報を暗号化する暗号化手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、このデータ通信処理手段で受信された暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段とを有している。
【0067】
これによって、自身のアドレス情報や自身の公開鍵情報を相手の公開鍵情報を用いて暗号化し、その暗号化されたアドレス情報を自身で印刷することができる。また、画像入力装置側から送られてくる暗号化画像データを復号化して平文化することができる。
【0068】
また、この第3の発明において、前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に前記公開鍵情報出力手段から出力された公開鍵情報を加えてなるアドレス・公開鍵情報を前記画像入力装置側の公開鍵情報を用いて前記暗号化手段で暗号化したものを印刷することによって作成されたものとしている。
【0069】
このプリンタは上述したように、自身のアドレス情報を出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、そのアドレス情報を暗号化する暗号化手段を有しているので、その暗号化手段で暗号化されたアドレス情報と公開鍵情報を印刷することによって、簡単に機器情報記録片を作成することができる。このように、プリンタ側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、その機器情報記録片を必要な枚数だけ簡単に作成することができる。この場合、その作成された機器情報記録片は、そのプリンタに対して画像データを送ることがわかっているユーザに渡しておけばよい。また、そのユーザが複数人であれば、その複数のユーザに渡せるだけの枚数を用意することもでき、必要に応じ枚数を容易に作成することができる。
【0070】
また、この第3の発明において、前記暗号化アドレス情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして、その画像データ送信側の画像入力装置が有する公開鍵を用いて前記画像出力装置のアドレス・公開鍵情報を暗号化したものを送り、当該画像データ送信側がその機器情報を受け取って印刷することによって作成されるものであってもよい。
【0071】
これは、たとえば、画像データを受信する側のユーザが自分のPCなどを用いて、ある特定のユーザ(複数人でもよい)に機器情報記録片の作成が可能なデータを電子メールなどで送り、その電子メールを受け取った画像データ送信側のユーザが自身のPCに接続されたプリンタでそれを印刷して機器情報記録片を作成するという方法や、画像出力装置から自身のアドレス情報をある特定のユーザ(複数人でもよい)側のプリンタ宛に機器情報記録片の作成が可能なデータを送信し、そのデータを受け取ったプリンタでそれを印刷して機器情報記録片として作成して機器情報記録片を作成するといった方法がある。
【0072】
このように、機器情報記録片の作成が可能なデータを画像データ送信側に送って、画像データ送信側で機器情報記録片の作成を可能とすることによって、画像データ受信側から遠く離れた場所にいて機器情報記録片の入手がしにくい画像データ送信側のユーザも容易に機器情報記録片を入手することができる。
【0073】
また、この第3の発明において、前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることが好ましい。
【0074】
このように、機器情報(暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報)を幾何学模様コードで表すことによって、その機器情報記録片に描かれている情報が見た目では何の情報であるかがよりわかりにくいものとなっているので、自分のアドレス情報などが第3者に流出しにくくなり、より一層、セキュリティ性の確保が可能となる。
【0075】
また、この第3の発明において、前記画像入力装置は、前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスと画像出力装置の公開鍵情報を得る機器情報解読手段と、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記復号化手段で復号化された前記画像出力装置の公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記復号化手段で復号化された送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有している。
【0076】
このように、この第3の発明を実現する上での画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、暗号化手段、復号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0077】
また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと暗号化アドレス情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとしてデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0078】
また、上述の画像伝送システムの第3の発明に用いられる画像入力装置の発明は、ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報・公開鍵情報をある画像入力装置の公開鍵情報で暗号化してなる暗号化アドレス情報・公開鍵情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データとその機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスと前記画像出力装置の公開鍵情報を得る機器情報解読手段と、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記復号化手段で復号化された前記画像出力装置の公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記復号化手段で復号化された送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段とを有した構成としている。
【0079】
このように、この画像入力装置は、画像入力装置が有する通常の構成要素の他に、画像データ・機器情報取得手段、機器情報解読手段、暗号化手段、復号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。また、画像データ読み取り手段で読み取られたデータは、画像データ・機器情報取得手段によって、画像データと暗号化アドレス情報が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとしてデータ通信処理手段に渡されるので、画像データのみが送信対象となり、送信すべき画像データとしての意味を持たない機器情報が画像データに付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0080】
また、上述の画像伝送システムの第3の発明に用いられる画像出力装置の発明は、自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、ある画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報に前記公開鍵出力手段から出力される自身の公開鍵を付加してなるアドレス・公開鍵情報を暗号化する暗号化手段と、この暗号化手段で暗号化された暗号化アドレス・公開鍵情報を印刷する印刷手段と、前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、このデータ通信処理手段で受信された暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段とを有した構成としている。
【0081】
これによって、自身のアドレス情報や自身の公開鍵情報を相手の公開鍵情報を用いて暗号化し、その暗号化されたアドレス情報を自身で印刷することができる。また、画像入力装置側から送られてくる暗号化画像データを復号化して平文化することができる。また、この画像出力装置は、画像出力装置が有する通常の構成要素の他に、アドレス情報出力手段、公開鍵情報出力手段、復号化手段、暗号化手段、データ通信処理部を持てばよいので、ハードウエア的な大幅な追加は必要としなくて済む。
【0082】
以上のように本発明によれば、スキャナなどの画像入力装置からプリンタなどの画像出力装置にネットワークを介して画像データを伝送するシステムにおいて、目的の画像出力装置への画像データ伝送を行う際、IDカードなど個々のユーザごとに作成された専用の情報記録媒体などを必要とせず、かつ、伝送される画像データのセキュリティを確保し、さらに、画像データ伝送時における操作を簡単なものとした画像データ伝送システムを提供することができる。
【0083】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0084】
〔実施形態1〕
図1は本発明の画像データ伝送システムの実施形態1を説明する構成図であり、画像データ入力装置としてのスキャナ1と、このスキャナ1で取り込まれた画像データを受信してそれを出力する画像出力装置2としてのプリンタ2と、これら、スキャナ1とプリンタ2との間に介在されるネットワーク3から構成されている。なお、このスキャナ1とプリンタ2はそれぞれがPCなどを介在せずにそれぞれが直接、ネットワーク3に接続可能で、しかも、この実施形態で説明するデータ処理機能をそれぞれが有しているものとする。なお、このネットワーク3は公共的な広範囲の通信が可能な通信網であるとする。
【0085】
また、この図1では、スキャナ1とプリンタ2はそれぞれ1台ずつのみが示されているが、スキャナ1とプリンタ2はそれぞれ複数台存在していてもよいことは勿論である。
【0086】
図2はこの実施形態1の概略的の画像データ伝送処理手順を説明する図であり、まず、この図2を参照しながらこの実施形態1の概略について説明する。
【0087】
プリンタ2は、たとえば、この図2に示すようなドットパターンで表現された自身のアドレス情報に自身の公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報(これを機器情報と呼ぶ)を印刷し、それを機器情報記録片5として作成する。なお、この機器情報の表現の仕方としては、この実施形態1のようなドットパターンに限られるものではなく、たとえば、機器情報が棒状の線で表現された一般的なバーコードであってもよく、また、機器情報が象形文字的に表現されたものであってもよく、要は、スキャナ1の画像データ読み取り手段として用いられている光学式読み取り手段で読み取ることができるようなものであればよい。なお、ここでは、この図2で示されるドットパターンで表現されたものや、それ以外のたとえば棒状の線で表されたもの、さらには、象形文字的に表現されたものなどを総称して幾何学模様コード51と呼ぶことにする。
【0088】
このように、プリンタ2側では幾何学模様コード51が印刷された機器情報記録片5を作成する。そして、図1で示したスキャナ1でこのプリンタ2に画像データを送る際、この機器情報記録片5を、送信すべき画像データ61の余白部62、すなわち、画像データ61が記載された用紙6の余白部62の適当な場所に重ね合わせた状態とし、その状態でスキャナ1によって画像の読み取りを行う。
【0089】
これによって、スキャナ1では、画像データ61を読み取るとともに機器情報記録片5に印刷された幾何学模様コード51を読み取り、読み取った幾何学模様コード51を解読して、送付先アドレスとプリンタ2の公開鍵情報を取得し、その公開鍵情報で画像データを暗号化して、その暗号化画像データを送付先アドレス宛(この例ではプリンタ2宛)に送信するというものである。以下に実施形態1について詳細に説明する。
【0090】
図3はスキャナ1の構成を説明する図であり、このスキャナ1は、光学的読み取り手段を用いて読み取り対象画像を読み取る画像データ読み取り部11、読み取った画像から機器情報記録片5に記録された機器情報としての幾何学模様コード51を検出して、画像データ61と幾何学模様コード51をそれぞれ区別して取得する画像データ・機器情報取得部12、この画像データ・機器情報取得部12で取得された幾何学模様コード51を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに公開鍵情報を取得する機器情報解読部13と、画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データを機器情報解読部13で取得された公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化部14と、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態1の場合、暗号化部14で暗号化された暗号化画像データを機器情報解読部13で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理部15を有している。なお、この他にも、たとえば、様々な設定や動作を行わせるための機器操作部、画像データを処理する画像データ処理部、記憶部など、スキャナ1として必要な構成要素は多数存在するが、この図3ではこれらについての図示は省略し、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0091】
図4はプリンタ2の構成を説明する図であり、印刷機構部21、印刷すべきデータを印刷可能な形式に変換するなどの処理を行ったのちに印刷機構部21に送り出す印刷データ処理部22、自身のアドレス情報を出力するアドレス情報出力部23、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力部24、スキャナ1から送られてくる暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化部25、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態1では、スキャナ1から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理部26などを有している。このプリンタ2も、これらの構成要素の他に、プリンタ2として必要な構成要素が多数存在するが、この図4ではこれらについての図示は省略し、ここでは、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0092】
また、ここで用いられるアドレス情報は、たとえば、機器(この場合、プリンタ2)固有に与えられた機器管理番号(機器IDなど)、ネットワーク3上のIP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなど、ネットワーク3上で機器(プリンタ2)を唯一特定できるものであればよい。これは後に説明する実施形態2や実施形態3においても同様である。
【0093】
このような構成において、この実施形態2の画像データ伝送システムの具体的な画像データ伝送手順について図5を参照しながら説明する。
【0094】
まず、プリンタ2側のユーザU1は、プリンタ2によってこのプリンタ2のアドレス情報にプリンタ2の公開鍵情報(この図5では公開鍵と表記され移行の説明においても公開鍵という)を付加してなる情報(機器情報)を表現する幾何学模様コード51を印刷し、それを機器情報記録片5として作成する(ステップS1)。
【0095】
そして、このユーザU1側のプリンタ2宛に何らかの画像データを送ろうとしている送信者(これをユーザU2とする)に、その機器情報記録片5を渡す(ステップS2)。なお、この機器情報記録片5は、ユーザU1に対し、画像データを送ることが始めからわかっているユーザがいれば、そのユーザU2には予めその機器情報記録片5を渡しておくこともできる。
【0096】
この機器情報記録片5を渡されたユーザU2は、ユーザU1に対して送信しようとする画像データをスキャナ1で読み取らせるとき、画像データ61の描かれた用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせた状態とし(ステップS3)、その用紙6をスキャナ1の画像読み取り面1a上に置いて、画像読み取り操作(スキャン操作)を行う(ステップS4)。
【0097】
なお、用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせる際、機器情報記録片5は、用紙6上における画像データ61の描かれていない適当な位置に重ね合わせる。たとえば、この図5または前述の説明で用いた図2に示すように、画像データ61の描かれている領域より外側の余白部62などに重ね合わせるようする。
【0098】
このように、機器情報記録片5を用紙6の余白部62に重ね合わせるようにして、その用紙6に描かれた画像データ61の読み取り操作を行う。これによって、画像データ読み取り部11が画像データ61の読み取りを行うが、このとき、画像データ61の読み取りとともに機器情報記録片5に記載された幾何学模様コード51も読み取られる。
【0099】
このようにして、画像データ読み取り部11による読み取り動作が行われると、画像データ・機器情報取得部12では、機器情報としての幾何学模様コード51を検出し、画像データ61と幾何学模様コード51とを区別して、画像データ61を取得(ステップS5)するとともに幾何学模様コード51を取得する。
【0100】
この画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データ61は暗号化部14に渡される。また、画像データ・機器情報取得部12で検出された幾何学模様コード51は機器情報解読部13に渡される。この機器情報解読部13は、幾何学模様コード51を解読し、画像データ61をどの宛先に送信すればよいかを示す送付先アドレスを取得するとともに、プリンタ2の公開鍵を取得する(ステップS6)。
【0101】
そして、画像データ・アドレス情報取得部12で取得された画像データ61は、機器情報解読部13で取得されたプリンタ2の公開鍵を用いて暗号化部14で暗号化され(ステップS7)、その暗号化された画像データは、データ通信処理部15によって機器情報解読部12で得られた送付先アドレス宛(この場合はプリンタ2宛)に送信される(ステップS8)。
【0102】
なお、スキャナ1の画像データ読み取り部11で画像の読み取りが行われる際、画像データ61とともに幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、画像データ・機器情報取得部12によって、画像データ61と幾何学模様コード51が区別されて、画像データのみが送信すべき画像データとして暗号化部14に渡されたのちにデータ通信処理部15に渡されるので、画像データ61のみが送信対象となり、送信すべき画像情報としての意味を持たない幾何学模様コード51が画像データ61に付加された状態で送信されるのを防ぐことができる。
【0103】
一方、プリンタ2では、スキャナ1から送られてきた画像データ(暗号化画像データ)61を、データ通信処理部26で受け取り、それを復号化部25に送り、自身の秘密鍵を用いて、渡されてきた画像データ復号して平文化し(ステップS9)、平文化された画像データ61は印刷制御部22を介して印刷機構部21に渡され印刷処理されて(ステップS10)、画像データとして出力される。
【0104】
以上説明したように、この実施形態1によれば、画像取り込み装置としてのスキャナと画像出力装置としてのプリンタがネットワークを介して接続されているような場合、目的の画像出力装置への画像データ伝送を行う際、IDカードなど個々のユーザごとに作成された専用の情報記録媒体などを必要とせずに、スキャナ1から目的のプリンタ2に画像データ伝送を行うことができる。
【0105】
また、この実施形態1では、画像データの受け手であるユーザU1の発行した公開鍵を使って画像データの送り手であるユーザU2が画像データを暗号化してユーザU1にその暗号化した画像データを送るようにしている。このように、実施形態1では、画像データの受け手だけが解読できる暗号化鍵によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【0106】
また、この実施形態1では、スキャナ1側で画像データの61の読み取りのためのスキャン操作を行うだけで、画像データの取得、アドレス情報や公開鍵も取得、公開鍵情報による画像データの暗号化、かつ、その暗号化画像データの送信先アドレスの設定などが自動的に行われるので、スキャナ1を操作するユーザU2は暗号化やアドレス設定を行うための面倒な操作を行う必要がないことも特徴の一つである。
【0107】
なお、上述の例では、情報の受け手であるプリンタ2側のユーザU1がある一人のユーザU2に対して、機器情報記録片5を渡しておき、その機器情報記録片5を渡されたユーザU2がスキャナ1を用いてユーザU1側のプリンタ2に情報を伝送する例について説明したが、このユーザU1に対して画像を送るユーザは複数であってもよく、その場合は、ユーザU1が定めた複数のユーザに機器情報記録片5を渡しておけばよい。
【0108】
また、ユーザU1とユーザU2は同一人物であってもよいことは勿論である。すなわち、ユーザU1は自身のプリンタ2で印刷した機器情報記録片5を持っていれば、たとえば、外出先のある場所に設置されているスキャナ1を用いて自宅や勤務先のプリンタ2宛てに画像データを送信しようとする場合、送信すべき画像データに、その機器情報記録片5を重ね合わせた状態で、スキャナ1で画像の読み取り動作を行わせることによって、自動的にその機器情報記録片5に記録された幾何学模様コード51が読み取られ、その幾何学模様コード51に基づく送付先(自宅や勤務先のプリンタ2)にその画像データを送信させることができる。
【0109】
また、この実施形態1では、ネットワークはLANなど狭い範囲のネットワークではなく、公共的な広範囲のネットワークを想定しているので、たとえば、外出先に設置してあるスキャナを用いて遠く離れた自宅やオフィスなどに画像データを送るといったことも可能となり、また、遠く離れた相手からの画像データを受けたり、遠く離れた相手に画像を送ることも可能となる。
【0110】
また、スキャナ1側の画像データ読み取り部11で画像61の読み取りを行う際、幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、そのとき、画像データ・機器情報取得部12では、画像データと幾何学模様コード51とを区別し、それによって、幾何学模様コード51は、送信対象として扱わないようにすることができるので、プリンタ2宛に送信される画像データに幾何学模様コード51がそのまま付加されるのを防ぐことができる。
【0111】
〔実施形態2〕
この実施形態2は、ユーザU1のプリンタ2に対して画像データを送ろうとするユーザU2が、ユーザU1に対してスキャナ1の公開鍵情報(この実施形態2においても単に公開鍵という)を公開し、プリンタ2ではそのスキャナ1の公開鍵を用いて、自身のアドレス情報を暗号化した暗号化アドレス情報を機器情報としてその機器情報を表現する幾何学模様コード51を印刷して、それを機器情報記録片5として発行し、その機器情報記録片5をスキャナ1側に渡すというものである。以下、この実施形態2について説明する。
【0112】
この実施形態2を実現するための画像データ伝送システムの全体的な構成は図1と同様であるが、スキャナ1とプリンタ2の構成が少し異なる。
【0113】
図6はこの実施形態3におけるスキャナ1の構成を示す図であり、光学的読み取り手段を用いて読み取り対象画像を読み取る画像データ読み取り部11、読み取った画像から機器情報記録片5に記録された幾何学模様コード51を検出して、画像データ61と幾何学模様コード51をそれぞれ区別して取得する画像データ・機器情報取得部12、この画像データ・機器情報取得部12で取得された幾何学模様コード51としての機器情報(暗号化されたアドレス情報)を自身の秘密鍵を用いて復号化する復号化部16、この復号化部16で復号化された機器情報を解読して、送信先アドレスを取得する機器情報解読部13、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態2の場合、画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データを、機器情報解読部13で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理部15を有している。なお、この他にも、たとえば、様々な設定や動作を行わせるための機器操作部、画像データを処理する画像データ処理部、記憶部など、スキャナ1として必要な構成要素は多数存在するが、この図3ではこれらについての図示は省略し、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0114】
図7はプリンタ2の構成を説明する図であり、印刷機構部21、印刷すべきデータを印刷可能な形式に変換するなどの処理を行ったのちに印刷機構部21に送り出す印刷データ処理部22、自身のアドレス情報を出力するアドレス情報出力部23、このアドレス情報出力部23で出力されたアドレス情報をスキャナ1から取得した公開鍵を用いて暗号化する暗号化部27、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態2では、スキャナ1から送られてくる画像データを受信するデータ通信処理部26などを有している。
【0115】
このプリンタ2も、これらの構成要素の他に、プリンタ2として必要な構成要素が多数存在するが、この図7ではこれらについての図示は省略し、ここでは、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0116】
このような構成において、この実施形態2における画像データ伝送システムの具体的な画像データ伝送手順について図8を参照しながら説明する。
【0117】
まず、ユーザU1のプリンタ2に画像データを送ることが予めわかっているユーザU2は、スキャナ1の公開鍵をデータ受信側(プリンタ2側)に渡す(ステップS11)。ユーザU2がプリンタ2側に対してスキャナ1の公開鍵情報を渡す手段としては、たとえば、電子メールなどで送信するなどの方法が考えられる。
【0118】
このようにして、プリンタ2側でスキャナ1の公開鍵を取得すると、プリンタ2では、このプリンタ2のアドレス情報出力部23から出力されるアドレス情報をスキャナ1の公開鍵を用いて暗号化部27で暗号化し、その暗号化アドレス情報を機器情報とし、その機器情報を表現する幾何学模様コード51を印刷して、その幾何学模様コード51の記録された機器情報記録片5を作成する(ステップS12)。
【0119】
そして、このユーザU1側のプリンタ2宛に画像データを送ろうとしている送信者(ユーザU2)に、その機器情報記録片5を渡す(ステップS13)。なお、この機器情報記録片5は、ユーザU1に対し、画像データを送ることが始めからわかっているユーザがいれば、そのユーザU2には予めその機器情報記録片5を渡しておくこともできる。
【0120】
この機器情報記録片5を渡されたユーザU2は、ユーザU1に対して、ある画像データをスキャナ1を用いて送るとき、画像データ61の描かれた用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせた状態とし(ステップS14)、その用紙6をスキャナ1の画像読み取り面1a上に置いて、画像読み取り操作(スキャン操作)を行う(ステップS15)。
【0121】
なお、用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせる際、実施形態1で説明したように、機器情報記録片5は用紙6上における画像データ61の描かれていない余白部62に重ね合わせるようにして、その用紙6に描かれた画像データ61の読み取り操作を行う。
【0122】
このようにして、画像データ読み取り部11による読み取り動作が行われると、画像データ・機器情報取得部12では、機器情報としての幾何学模様コード51を検出し、画像データ61を取得(ステップS16)するとともに幾何学模様コード51を取得する。
【0123】
この画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データ61はデータ通信処理部15に渡される。また、画像データ・機器情報取得部12で取得された幾何学模様コード51としての暗号化アドレス情報は、復号化部16に渡されて復号化され(ステップS17)たのち、機器情報解読部13に渡されて解読され、画像データ61をどの宛先に送信すればよいかを示す送付先アドレスが取得される(ステップS18)。
【0124】
そして、画像データ・アドレス情報取得部12で取得された画像データ61は、データ通信処理部15によって、機器情報解読部13で得られた送付先アドレス宛(この場合はプリンタ2宛)に送信される(ステップS19)。
【0125】
なお、スキャナ1の画像データ読み取り部11で画像の読み取りが行われる際、画像データ61とともに幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、画像データ・機器情報取得部12によって、画像データ61と幾何学模様コード51が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとしてデータ通信処理部15に渡されるので、画像データ61のみが送信対象となり、送信すべき画像情報としての意味を持たない機器情報としての幾何学模様コード51が画像データ61に付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0126】
一方、プリンタ2では、送られてきた画像データ61をデータ通信処理部26で受け取り、その画像データは印刷制御部22を介して印刷機構部21に渡されて印刷処理され(ステップS20)、画像データとして出力される。
【0127】
以上説明したようにこの実施形態2では、画像データの送り手であるユーザU2の発行した公開鍵を使って画像データの受け手であるユーザU1の自身のアドレス情報を暗号化したものを幾何学模様コードとしてそれをユーザU2に渡すようにし、ユーザU2は自身の公開鍵で暗号化されたユーザU1のアドレス情報を自身の秘密鍵で復号して、その復号されたアドレス情報によって画像データを送るようにしている。
【0128】
このように、実施形態2では、画像データの受け手(ユーザU1のプリンタ2)によって許可された画像データの送り手(ユーザU2のスキャナ1)だけが解読できる公開鍵によってプリンタ2のアドレス情報が暗号化されるので、たとえ、そのプリンタ2のアドレス情報(暗号化されたアドレス情報)が流出して、その暗号化されたアドレス情報を第3者が入手し、その第3者がユーザU1のプリンタ2に画像データを送ろうとしても、その暗号化されたアドレス情報を解読することはできず、ユーザU1に画像データを送ることはできない。
【0129】
これによって、ユーザU1は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、ユーザU1の受け取りたくない情報が様々な送り手から送られてくるのを防止することができる。
【0130】
また、この実施形態2では、スキャナ1側で画像データの61の読み取りのためのスキャン操作を行うだけで、画像データの取得、暗号化されたアドレス情報の復号化、画像データの送信先アドレスの設定などの一連の処理が自動的に行われるので、スキャナ1を操作するユーザU2は暗号化されたアドレス情報の復号化やアドレス設定を行うための面倒な操作を行う必要がない。
【0131】
また、この実施形態2においても、ネットワークはLANなど狭い範囲のネットワークではなく、公共的な広範囲のネットワークを想定しているので、遠く離れた相手からの画像データを受けたり、遠く離れた相手に画像を送るといったことも可能となる。
【0132】
また、スキャナ1側の画像データ読み取り部11で画像61の読み取りを行う際、幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、そのとき、画像データ・機器情報取得部12では、画像データと幾何学模様コード51とを識別し、それによって、幾何学模様コード51は、送信対象として扱わないようにすることができるので、プリンタ2宛に送信される画像データに幾何学模様コード51がそのまま付加されるのを防ぐことができる。
【0133】
なお、上述の例では、情報の受け側のあるユーザU1の許可した画像の送り手としては、ある一人のユーザU2とした例で説明したが、複数のユーザからそれぞれのユーザ側のスキャナの公開鍵を入手して、それぞれの公開鍵を用いて自身のアドレス情報を暗号化した機器情報の記録された機器情報記録片5を作成し、それをその複数のユーザに渡すようにすることもできることは勿論である。
【0134】
また、ユーザU1とユーザU2は同一人物であってもよいことは勿論である。すなわち、ユーザU1は自身のプリンタ2でスキャナ1の公開鍵情報を用いて当該プリンタ2のアドレス情報を暗号化した幾何学模様コードの記録された機器情報記録片5を持っていれば、そのスキャナ1を用いて自宅や勤務先のプリンタ2宛てに画像データを送信することができる。
【0135】
〔実施形態3〕
この実施形態3は上述の実施形態1と実施形態2を組み合わせたものである。以下、実施形態3について説明する。この実施形態3を実現するための画像データ伝送システムの全体的な構成は図1と同様であるが、スキャナ1とプリンタ2の構成が少し異なる。
【0136】
図9はスキャナ1の構成を説明する図であり、このスキャナ1は、光学的読み取り手段を用いて読み取り対象画像を読み取る画像データ読み取り部11、読み取った画像から機器情報記録片5に記録された機器情報としての幾何学模様コード51を検出して、画像データ61と幾何学模様コード51をそれぞれ区別して取得する画像データ・機器情報取得部12、この画像データ・機器情報取得部12で取得された幾何学模様コード51としての機器情報(暗号化アドレス・暗号化公開鍵情報)を自身の秘密鍵を用いて復号化する復号化部16、この復号化部16で復号化された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに公開鍵情報を取得する機器情報解読部13、画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データを、機器情報解読部13で取得されたプリンタ2の公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化部14、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態3の場合、暗号化部14で暗号化された画像データを機器情報解読部13で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理部15を有している。
【0137】
なお、この他にも、たとえば、様々な設定や動作を行わせるための機器操作部、画像データを処理する画像データ処理部、記憶部など、スキャナ1として必要な構成要素は多数存在するが、この図9ではこれらについての図示は省略し、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0138】
図10はプリンタ2の構成を説明する図であり、印刷機構部21、印刷すべきデータを印刷可能な形式に変換するなどの処理を行ったのちに印刷機構部21に送り出す印刷データ処理部22、自身のアドレス情報を出力するアドレス情報出力部23、自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力部24、アドレス情報出力部23で出力されたアドレス情報と公開鍵情報出力部24から出力された公開鍵情報をスキャナ1から取得した公開鍵を用いて暗号化する暗号化部27、ネットワーク3との間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、この実施形態3では、スキャナ1から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理部26、このデータ通信処理部26で受信された暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化部25などを有している。
【0139】
このプリンタ2も、これらの構成要素の他に、プリンタ2として必要な構成要素が多数存在するが、この図10ではこれらについての図示は省略し、ここでは、本発明の説明に必要な構成要素のみが示されている。
【0140】
このような構成において、この実施形態2における画像データ伝送システムの具体的な画像伝送手順について図11を参照しながら説明する。
【0141】
まず、ユーザU1のプリンタ2に画像データを送ることが予めわかっているユーザU2は、スキャナ1の公開鍵情報(この実施形態3においても単に公開鍵という)を画像データ受信側(プリンタ側)に渡す(ステップS21)。ユーザU2がプリンタ2側に対して自分の公開鍵を渡す手段としては、たとえば、電子メールなどで送信するなどの方法が考えられる。
【0142】
このようにして、プリンタ2側でスキャナ1の公開鍵を取得すると、プリンタ2では、このプリンタ2のアドレス情報出力部23から出力されるアドレス情報と公開鍵出力部24から出力される公開鍵を、スキャナ1の公開鍵を用いて暗号化部27で暗号化し、その暗号化アドレス・暗号化公開鍵情報を機器情報とし、その機器情報を表現する幾何学模様コード51を印刷して、その幾何学模様コードの記録された機器情報記録片5を作成する(ステップS22)。
【0143】
そして、このユーザU1側のプリンタ2宛に何らかの画像データを送ろうとしている送信者(ユーザU2)に、その機器情報記録片5を渡す(ステップS23)。なお、この機器情報記録片5は、ユーザU1に対し、画像データを送ることが始めからわかっているユーザがいれば、そのユーザU2には予めその機器情報記録片5を渡しておくこともできる。
【0144】
この機器情報記録片5を渡されたユーザU2は、ユーザU1に対して、ある画像データをスキャナ1を用いて送るとき、画像データ61の描かれた用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせた状態とし(ステップS24)、その用紙6をスキャナ1の画像読み取り面1a上に置いて、画像読み取り操作(スキャン操作)を行う(ステップS25)。
【0145】
なお、用紙6に機器情報記録片5を重ね合わせる際、前述したように、機器情報記録片5は用紙6上における画像データ61の描かれていない余白部62に重ね合わせるようにして、その用紙6に描かれた画像データ61の読み取り操作を行う。
【0146】
このようにして、画像データ読み取り部11による読み取り動作が行われると、画像データ・機器情報取得部12では、機器情報としての幾何学模様コード51を検出し、画像データ61を取得(ステップS26)するとともに幾何学模様コード51を取得する。
【0147】
この画像データ・機器情報取得部12で取得された画像データ61は暗号化部14に渡される。また、画像データ・機器情報取得部12で取得された幾何学模様コード51としての機器情報(暗号化アドレス・暗号化公開鍵情報)は復号化部16に渡されて復号化(ステップS27)されたのち、機器情報解読部13に渡される。この機器情報解読部13では、復号化部16で復号化されたアドレス・公開鍵情報を解読し、画像データ61をどの宛先に送信すればよいかを示す送付先アドレスとプリンタ2の公開鍵を取得する(ステップS28)。
【0148】
そして、画像データ・アドレス情報取得部12で取得された画像データ61は、機器情報解読部13で取得されたプリンタ2の公開鍵を用いて暗号化部14で暗号化(ステップS29)され、その暗号化画像データはデータ通信処理部15に渡される。これによって、その暗号化画像データはデータ通信処理部15によって、機器情報解読部13で取得された送付先アドレス宛(この場合はプリンタ2宛)に送信される(ステップS30)。
【0149】
なお、スキャナ1の画像データ読み取り部11で画像の読み取りが行われる際、画像データ61とともに幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、画像データ・機器情報取得部12によって、画像データ61と幾何学模様コード51が識別されて、画像データのみが送信すべき画像データとして暗号化部14に渡されたのちにデータ通信処理部15渡されるので、画像データ61のみが送信対象となり、送信すべき画像情報としての意味を持たない幾何学模様コード51が画像データ61に付加されて送信されるのを防ぐことができる。
【0150】
一方、プリンタ2では、送られてきた画像データ(暗号化画像データ)61をデータ通信処理部26で受け取り、その暗号化画像データを復号化部25で自身の秘密鍵を用いて復号する。この復号化された画像データは印刷制御部22を介して印刷機構部21に渡されて印刷処理され(ステップS31)、画像データとして出力される。
【0151】
このように、実施形態3によれば、画像データの受け手(ユーザU1のプリンタ2)によって許可された画像データの送り手(ユーザU2のスキャナ1)だけが解読できる公開鍵によってプリンタ2のアドレス情報とプリンタ2の公開鍵情報が暗号化され、しかも、スキャナ1からプリンタ2側に画像データを送信する際、プリンタ2の公開鍵を使って、送信すべき画像データを暗号化してプリンタ2にその暗号化した画像データを送るようにしている。
【0152】
このように、実施形態3では、そのプリンタ2のアドレス情報(スキャナ1の公開鍵で暗号化されたアドレス情報)や公開鍵情報(スキャナ1の公開鍵で暗号化された公開鍵情報)が流出し、その暗号化されたアドレス情報や公開鍵情報を第3者が入手して、その第3者がユーザU1のプリンタ2に画像データを送ろうとしても、スキャナ1の公開鍵で暗号化されたアドレス情報を解読することはできず、ユーザU1に画像データを送ることはできない。
【0153】
これによって、ユーザU1は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、ユーザU1の受け取りたくない情報が様々な送り手から送られててくるのを防止することができる。さらに、プリンタ2へは画像データの受け手であるプリンタ2だけが解読できる暗号化鍵(プリンタ2の公開鍵)によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【0154】
また、この実施形態3では、スキャナ1側で画像データ61を読み取るためのスキャン操作を行うだけで、画像データの取得、暗号化されたアドレス情報や公開鍵情報の復号化、画像データの暗号化、暗号化された画像データの送信先アドレスの設定など一連の処理が自動的に行われるので、スキャナ1を操作するユーザU2は暗号化されたアドレス情報の復号化やアドレス設定を行うための面倒な操作を行う必要がない。
【0155】
また、この実施形態3においても、ネットワークはLANなど狭い範囲のネットワークではなく、公共的な広範囲のネットワークを想定しているので、遠く離れた相手からの画像データを受けたり、遠く離れた相手に画像を送るといったことも可能となる。
【0156】
また、スキャナ1側の画像データ読み取り部11で画像61の読み取りを行う際、幾何学模様コード51も同時に読み取られるが、そのとき、画像データ・機器情報取得部12では、画像データと幾何学模様コード51とを識別し、それによって、幾何学模様コード51は、送信対象として扱わないようにすることができるので、プリンタ2宛に送信される画像データに幾何学模様コード51がそのまま付加されるのを防ぐことができる。
【0157】
なお、上述の例では、情報の受け側のあるユーザU1の許可した画像の送り手としては、ある一人のユーザU2とした例で説明したが、複数のユーザからそれぞれのユーザ側のスキャナの公開鍵を入手して、それぞれの公開鍵を用いて自身のアドレス情報と公開鍵情報を暗号化した機器情報を表現する幾何学模様コードを印刷した機器情報記録片5を作成し、それをその複数のユーザに渡すようにすることもできることは勿論である。
【0158】
また、ユーザU1とユーザU2は同一人物であってもよいことは勿論である。すなわち、ユーザU1はプリンタ2でスキャナ1の公開鍵情報を用いて当該プリンタ2のアドレス情報と公開鍵情報とを暗号化した幾何学模様コードの記録された機器情報記録片5を持っていれば、そのスキャナ1を用いて自宅や勤務先のプリンタ2宛てに画像データを送信することができる。
【0159】
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、上述の例では、情報の受け手であるプリンタ2自身が画幾何学模様コード51を印刷して機器情報記録片5として作成し、それを特定の相手(上述の例ではユーザU2)に渡すようにしたが、この機器情報記録片5は、必ずしもプリンタ2側で作成する必要はない。これは実施形態1,2,3すべてにおいて同じことが言えるが、ここでは、実施形態1を例に取って説明する。
【0160】
たとえば、図12に示すように、プリンタ2側で情報を受け取るユーザU1が、図2や図5で示したような機器情報記録片5の作成が可能なデータとして、自身の機器情報(自身のアドレス情報と公開鍵情報)をPC71などから電子メールなどを用いて、ある特定のユーザU2(複数人でもよい)に送り(ステップS41)、その電子メールをユーザU2が自身のPC72で受け取り(ステップS42)、そのPC72に接続されたプリンタ73で、プリンタ2側から送られてきたアドレス情報に公開鍵情報を付加してなる機器情報を表現する幾何学模様コード51を印刷して(ステップS43)、図5で説明したような機器情報記録片5を作成する。
【0161】
そして、以降は、その機器情報記録片5を用いて図5で説明したような手順(ステップS3からステップS10)を行うことによって、画像データ61をユーザU1側のプリンタ2宛に送信することができ、プリンタ2側ではその画像データを印刷して出力することができる。
【0162】
また、図13に示すような方法によって、画像データ送信側(スキャナ1側)で機器情報記録片5を作成するようにしてもよい。この場合、プリンタ2は、ある指定された送付先アドレスに、自身の有する機器情報を送信可能な機能を持つようにする。
【0163】
すなわち、実施形態1の場合であれば、プリンタ2は、図14に示すように、自信の有する機器情報(アドレス情報出力部23から出力されるアドレス情報と公開鍵情報出力部24から出力される公開鍵情報)を、データ通信処理部24からネットワーク3に送信できるようにする。
【0164】
これによって、図13に示すように、プリンタ2の有する機器情報(アドレス情報と公開鍵情報)を特定のユーザ(ユーザU2とする)のプリンタ81(プリンタ2と同様、プリンタ自体でデータの送受信機能などのデータ処理機能を有するプリンタ)に送信することができる。そして、そのアドレス情報と公開鍵情報を受け取ったプリンタ81で、ユーザU1側のプリンタ2のアドレス情報に公開鍵情報を付加してなる機器情報を表現する幾何学模様コード51を印刷して、機器情報記録片5を作成し、その機器情報記録片5を使ってプリンタ2に画像データを送るようにすることができる。
【0165】
その画像データ伝送処理手順を簡単に説明すると、プリンタ2は自身の機器情報(アドレス情報と自身の公開鍵情報)をネットワーク3経由でユーザU2側のプリンタ81宛に送信する(ステップS51)。そして、プリンタ81でその機器情報(アドレス情報と公開鍵情報)を受信すると(ステップs52)、図5で説明したような機器情報記録片5を作成する。そして、以降は、その機器情報記録片5を用いて図5で説明したような手順(ステップS3からステップS10)を行うことによって、画像データ61をユーザU1側のプリンタに送信することができ、プリンタ2側ではその画像データを印刷して出力することができる。
【0166】
また、データを送る側とデータを受け取る側以外の第3者のプリンタで機器情報記録片5を作成し、それを、ユーザU1の指定した相手に渡すようにしてもよい。
【0167】
さらに、上述の各例では、機器情報記録片5はプリンタ2を使用するユーザがそのプリンタの購入後に印刷することによって作成するようにしたが、プリンタ2を製造する側で、個々のプリンタ固有の機器情報を記録した機器情報記録片5を適当な枚数だけ作成しておき、それを製品に添えて販売し、そのプリンタを購入して使用するユーザ(上述の例ではユーザU1)がその機器情報記録片5を、そのユーザU1自身も少なくとも1枚所有するとともに、ユーザU1に対して画像データを送りたい人(上述の例ではユーザU2)にも予め渡しておくというようにすることもできる。
【0168】
また、プリンタ製造者や販売者側がアドレス情報の管理サーバとしての役目をなし、プリンタを購入したユーザU1がそのサーバから機器情報を取得して、ユーザU1のプリンタでそれを印刷できるようにすることも可能であり、また、そのプリンタを購入したユーザU1が、サーバを介して自分の指定する他のユーザ(たとえば、ユーザU2)宛に、自分のプリンタのアドレス情報を送信できるようにすることも可能である。
【0169】
ところで、上述した機器情報記録片5に記録される幾何学模様コード51は、むやみにコピーされて不正使用されるのを防ぐといった目的などから、コピー機でのコピーが不可能となるような工夫を施すことが好ましい。このコピーを不可能とする手法としては種々考えられるが、たとえば、スキャナの解像度が一般的なコピー機よりも高解像度であることを利用して、幾何学模様コード51を非常に細かいドットのパターンで形成したり、幾何学模様コード51のコントラストに微妙な変化を付けたりすることによって、スキャナではそれを正確に読み取ることができるが、一般的なコピー機でそれをコピーしようとすると、パターンにつぶれが生じたり、コントラストの変化が大まかな段階での変化となってしまい、正しいアドレス情報を表現できなくするといった手法や、紙幣を判断して正確なコピーを不可能とすると同じような手法を用いることができる。
【0170】
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための処理手順が記述された処理プログラムを作成し、その処理プログラムをフロッピィディスク、光ディスク、ハードディスクなどの記録媒体に記録させておくこともでき、本発明は、その処理プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークから当該処理プログラムを得るようにしてもよい。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像入力装置からある特定の画像出力装置に対して画像データを送信する際、画像入力装置では、画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に、光学的読み取り手段で読み取り可能な機器情報の記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行い、それによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報を読み取り、その読み取った機器情報の内容に基づいてその画像データを目的の画像出力装置に送信するようにしているので、画像データの送信を行う際、たとえば、画像入力装置がスキャナであれば、普通のスキャン操作とほぼ同等の操作を行うだけで、自動的に送付先アドレスなどが設定され、その送付先アドレスを持つ画像出力装置宛に画像データの送信が行える。
【0172】
また、本発明は画像データ伝送を行う際に暗号化手法を取り入れたことが大きな特徴である。たとえば、本発明の画像データ伝送システムの第1の発明(請求項1から請求項6の発明)は、画像データの受け手(画像出力装置)の公開鍵を使って、画像データの送り手(画像入力装置)が画像データを暗号化して、その暗号化した画像データを送るようにし、画像データの受け手(画像出力装置)では、その暗号化された画像デーを自身の秘密鍵を用いて復号化するようにしている。このように、画像データの受け手だけが解読できる暗号化鍵によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【0173】
また、本発明の画像データ伝送システムの第2の発明(請求項7から請求項12の発明)は、画像データの送り手(画像入力装置)の公開鍵を使って画像データの受け手(画像出力装置)自身のアドレス情報を暗号化した機器情報の記録された機器情報記録片を作成し、画像データの送り手(画像入力装置)は、その機器情報片に記録された機器情報(暗号化アドレス情報)を画像データとともに読み取って、その機器情報(暗号化アドレス情報)を自身の秘密鍵で復号して、その復号されたアドレス情報によって画像データを送るようにしている。
【0174】
このように、画像データの受け手(画像出力装置)によって許可された画像データの送り手(画像入力装置)だけが解読できる公開鍵によって画像出力装置のアドレス情報が暗号化されるので、たとえ、その画像出力装置のアドレス情報(暗号化アドレス情報)が流出したとしても、その暗号化アドレス情報を入手した第3者が当該画像出力装置に画像データを送ろうとしたとき、その暗号化アドレス情報を解読できないので、その画像出力装置に画像データを送ることはできない。これによって、画像の受け手(画像出力装置)は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、自分が受け取りたくない情報が様々な送り手から送られてくるのを防止することができる。
【0175】
この本発明の画像データ伝送システムの第3の発明(請求項13から請求項18の発明)は、画像データの送り手(画像入力装置)の発行した公開鍵を用いて画像データの受け手(画像出力装置)自身のアドレス情報と公開鍵情報を暗号化した機器情報の記録された機器情報記録片を作成し、画像データの送り手(画像入力装置)は、その機器情報記録片に記録された機器情報(暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報)を画像データとともに読み取って、その機器情報(暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報)を自身の秘密鍵で復号して、その復号化された公開鍵を用いて画像データを暗号化し、その暗号化された画像データを復号化されたアドレス情報によって画像データを送るようにしている。
【0176】
このように、画像データの受け手(画像出力装置)によって許可された画像データの送り手(画像入力装置)だけが解読できる公開鍵によって画像出力装置のアドレス情報と公開鍵情報が暗号化されるので、たとえ、その暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報が流出したとしても、その暗号化アドレス情報と暗号化公開鍵情報を入手した第3者がユーザU1のプリンタ2に画像データを送ろうとしとき、その暗号化アドレス情報を解読できず、画像出力装置に画像データを送ることはできない。これによって、画像の受け手(画像出力装置)は自分の許可した相手だけからの情報を受け取ることができるので、自分が受け取りたくない情報が様々な送り手から送られてくるのを防止することができる。さらに、この実施形態3では、画像データの受け手だけが解読できる暗号化鍵によって暗号化された画像データが送信されるので、たとえ、第3者がその画像データを取得したとしてもそれを解読することはできず、画像データ伝送におけるセキュリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ伝送システムの全体的な概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1の概略的な画像データ伝送処理手順を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態1におけるスキャナの構成を説明する図であり、この実施形態1を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図4】本発明の実施形態1におけるプリンタの構成を説明する図であり、この実施形態1を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図5】本発明の実施形態1の画像データ伝送処理手順を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態2におけるスキャナの構成を説明する図であり、この実施形態2を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図7】本発明の実施形態2におけるプリンタの構成を説明する図であり、この実施形態2を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図8】本発明の実施形態2の画像データ伝送処理手順を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態3におけるスキャナの構成を説明する図であり、この実施形態3を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図10】本発明の実施形態3におけるプリンタの構成を説明する図であり、この実施形態3を説明するに必要な構成要素のみを示した構成図である。
【図11】本発明の実施形態3の画像データ伝送処理手順を説明する図である。
【図12】本発明において機器情報記録片を画像データの送信側で作成する場合の画像データ伝送手順を実施形態1を例にとって説明する図である。
【図13】本発明において機器情報記録片を画像データの送信側で作成する場合の画像データ伝送手順の他の例を実施形態1を例にとって説明する図である。
【図14】図13における画像データ伝送処理手順において使用するプリンタの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 スキャナ(画像入力装置)
1a 画像読み取り面
2 プリンタ(画像出力装置)
3 ネットワーク
5 機器情報記録片
6 用紙
11 画像データ読み取り部
12 画像データ・機器情報取得部
13 機器情報解読部
14 暗号化部
15 データ通信処理部
16 復号化部
21 印刷機構部
22 印刷データ処理部
23 アドレス情報出力部
24 公開鍵情報出力部
25 復号化部
26 データ通信処理部
27 暗号化部
51 幾何学模様コード
61 画像データ
62 余白部
71 画像データ受信側のPC
72 画像データ送信側のPC
73 PC72に接続されたプリンタ
81 画像データ受信側においてネットワーク3に接続されたプリンタ

Claims (24)

  1. 画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、
    前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報に当該画像出力装置の有する自身の公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、
    前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報に含まれる公開化鍵情報を用いて、前記送信すべき画像データを暗号化し、その暗号化画像データをその読み取った機器情報に含まれるアドレス情報を持つ画像出力装置宛に送信を行い、
    その暗号化画像データを受け取った画像出力装置では、その暗号化画像データを自身の秘密鍵を用いて復号化する、
    ことを特徴とする画像データ伝送システム。
  2. 前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、
    自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、
    このデータ通信処理手段で受信した暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像データ伝送システム。
  3. 前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に前記公開鍵情報出力手段から出力された公開鍵情報を加えて印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項2記載の画像データ伝送システム。
  4. 前記機器情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして自身のアドレス情報と公開鍵情報を送り、当該画像データ送信側がそのデータを受け取って印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像データ伝送システム。
  5. 前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  6. 前記画像入力装置は、
    前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに公開鍵情報を取得する機器情報解読手段と、
    前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記機器情報解読手段で取得された公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記機器情報解読手段で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  7. 前記請求項1記載の画像データ伝送システムで用いられる画像入力装置であって、この画像入力装置は、
    ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報・公開鍵情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、前記画像データと前記機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得するとともに前記公開鍵情報を取得する機器情報解読手段と、
    前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記機器情報解読手段で取得された公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記機器情報解読手段で得られた送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  8. 前記請求項1記載の画像データ伝送システムで用いられる画像出力装置であって、この画像出力装置は、
    自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、
    前記アドレス情報出力手段から出力されるアドレスに前記公開鍵情報出力手段から出力される公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で出力可能な印刷手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、
    を有したことを特徴とする画像出力装置。
  9. 画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、
    前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報を前記画像入力装置の有する公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、
    前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報を自身の秘密鍵を用いて復号化し、その復号化されたアドレス情報を持つ画像出力装置宛に前記読み取った画像データの送信を行う、
    ことを特徴とする画像データ伝送システム。
  10. 前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、
    自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    前記画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報を暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの通信処理を可能とし、その通信処理の1つとして、前記画像データ入力装置から送られてくる画像データを受信するデータ通信処理部と、
    を有したことを特徴とする請求項9記載の画像データ伝送システム。
  11. 前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報を、前記画像入力装置側の公開鍵情報を用いて前記暗号化手段で暗号化した暗号化アドレス情報を印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項10記載の画像データ伝送システム。
  12. 前記機器情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして、その画像データ送信側の画像入力装置が有する公開鍵を用いて暗号化した自身の暗号化アドレス情報を送り、当該画像データ送信側がその暗号化アドレス情報を受け取って印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項9または10記載の画像データ伝送システム。
  13. 前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  14. 前記画像入力装置は、
    前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスを得る機器情報解読手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  15. 前記請求項9記載の画像データ伝送システムで用いられる画像入力装置であって、この画像入力装置は、
    ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報をこの画像入力装置の公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、前記画像データと前記機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    この復号化手段で復号化された機器情報を解読して、前記画像データの送付先アドレスを取得する機器情報解読手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  16. 前記請求項9記載の画像データ伝送システムで用いられる画像出力装置であって、この画像出力装置は、
    自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    ある画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報を暗号化する暗号化手段と、
    この暗号化手段で暗号化された暗号化アドレス情報が機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で出力可能な印刷手段と、
    前記ネットワークとの通信処理を可能とし、その通信処理の1つとして、前記画像データ入力装置から送られてくる画像データを受信するデータ通信処理部と、
    を有したことを特徴とする画像出力装置。
  17. 画像データを光学的読み取り手段によって読み取り、読み取った画像データをネットワーク上に送信する機能を有する画像入力装置と、この画像入力装置から送信される画像データをネットワークを介して受信して出力する画像出力装置とを有する画像データ伝送システムにおいて、
    前記画像出力装置のネットワーク上でのアドレス情報に当該画像出力装置の有する自身の公開鍵情報を付加してなるアドレス・公開鍵情報を前記画像入力装置の有する公開鍵情報で暗号化した暗号化アドレス・公開鍵情報を機器情報として光学的読み取り手段で読み取ることができるような形態で記録された機器情報記録片を作成し、
    前記画像入力装置では、前記画像出力装置側に送信すべき画像データの余白部に前記機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、送信すべき画像データを読み取るとともに前記機器情報記録片に記録された機器情報を読み取り、その読み取った機器情報に含まれるアドレス情報と公開鍵情報を自身の秘密鍵を用いて復号化し、その復号化された公開化鍵情報を用いて、前記送信すべき画像データを暗号化し、その暗号化画像データをその復号化されたアドレス情報を持つ画像出力装置宛に送信を行い、
    その暗号化画像データを受け取った画像出力装置では、その暗号化画像データを自身の秘密鍵を用いて復号化する、
    ことを特徴とする画像データ伝送システム。
  18. 前記画像出力装置はプリンタであって、このプリンタは、
    自身のアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    自身の公開鍵情報を出力する公開鍵出力手段と、
    前記画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報に前記公開鍵出力手段から出力される自身の公開鍵を付加してなるアドレス・公開鍵情報を暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、
    このデータ通信処理手段で受信された暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    を有したことを特徴とする請求項17記載の画像データ伝送システム。
  19. 前記機器情報記録片は、前記プリンタにおいてそのアドレス情報出力手段から出力されたアドレス情報に前記公開鍵情報出力手段から出力された公開鍵情報を加えてなるアドレス・公開鍵情報を前記画像入力装置側の公開鍵情報を用いて前記暗号化手段で暗号化したものを印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項18記載の画像データ伝送システム。
  20. 前記暗号化アドレス情報記録片は、画像データを受信する画像データ受信側から画像データを送信する画像データ送信側に対し、前記機器情報記録片の作成が可能なデータとして、その画像データ送信側の画像入力装置が有する公開鍵を用いて前記画像出力装置のアドレス・公開鍵情報を暗号化したものを送り、当該画像データ送信側がその機器情報を受け取って印刷することによって作成されるものであることを特徴とする請求項17または18記載の画像データ伝送システム。
  21. 前記機器情報記録片に記録される機器情報は、幾何学模様コードで表されることを特徴とする請求項17から20のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  22. 前記画像入力装置は、
    前記光学的読み取り手段によって読み取られたデータから前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データと機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスと画像出力装置の公開鍵情報を得る機器情報解読手段と、
    前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記復号化手段で復号化された前記画像出力装置の公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記復号化手段で復号化された送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする請求項17から21のいずれか1項に記載の画像データ伝送システム。
  23. 前記請求項17記載の画像データ伝送システムで用いられる画像入力装置であって、この画像入力装置は、
    ある画像出力装置に送信すべき画像データの余白部に、当該画像出力装置のアドレス情報・公開鍵情報をある画像入力装置の公開鍵情報で暗号化してなる暗号化アドレス情報・公開鍵情報が機器情報として記録された機器情報記録片を重ね合わせた状態で当該画像データの読み取りを行うことによって、前記機器情報記録片に記録された機器情報を検出して、画像データとその機器情報をそれぞれ取得する画像データ・機器情報取得手段と、
    この画像データ・機器情報取得手段で取得された機器情報を自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    この復号化手段で復号化された機器情報を解読して送付先アドレスと前記画像出力装置の公開鍵情報を得る機器情報解読手段と、
    前記画像データ・機器情報取得手段で取得された画像データを前記復号化手段で復号化された前記画像出力装置の公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記暗号化手段で暗号化された暗号化画像データを前記復号化手段で復号化された送付先アドレス宛に送信するデータ通信処理手段と、
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  24. 前記請求項17記載の画像データ伝送システムで用いられる画像出力装置であって、この画像出力装置は、
    自身のネットワーク上でのアドレスを出力するアドレス情報出力手段と、
    自身の公開鍵情報を出力する公開鍵情報出力手段と、
    前記アドレス情報出力手段から出力される自身のアドレス情報に前記公開鍵出力手段から出力される自身の公開鍵を付加してなるアドレス・公開鍵情報を、ある画像入力手段から取得した公開鍵情報を用いて暗号化する暗号化手段と、
    この暗号化手段で暗号化された暗号化アドレス・公開鍵情報を印刷する印刷手段と、
    前記ネットワークとの間のデータ通信処理を可能とし、そのデータ通信処理の1つとして、前記画像入力装置から送られてくる暗号化画像データを受信するデータ通信処理手段と、
    このデータ通信処理手段で受信された暗号化画像データを自身の秘密鍵で復号化する復号化手段と、
    を有したことを特徴とする画像出力装置。
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